JP4211636B2 - 演奏制御データ生成装置、楽曲素材データ配信サーバおよびプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、演奏制御データの生成技術に関し、より具体的には、ユーザの嗜好を示すデータに基づき演奏制御データを自動生成する技術に関する。
通話要求等を受信した際に、予め記憶している演奏制御データに従って楽曲(以下、「着信メロディ」と呼ぶ)を自動演奏する機能を備えた携帯電話が普及している。そのような着信メロディ演奏機能付き携帯電話の多くは、インターネット等の通信網を介して、コンテンツサーバから演奏制御データをダウンロードし、ダウンロードした演奏制御データに従い、着信メロディの自動演奏を行う機能を備えている。この種の携帯電話のユーザは、所望の着信メロディの演奏制御データをダウンロードし、着信時に使用することができる。
一方、通信網に含まれるサーバが、ユーザが過去にダウンロードしたWebページ等のコンテンツに応じて、ユーザの嗜好に合致すると思われるコンテンツを抽出し、抽出したコンテンツのリストをユーザに提供する技術が提案されている。そのような技術の一つとして、例えば特許文献1には、複数のユーザからなるユーザグループの嗜好を分析し、分析により得られたユーザグループの嗜好に応じてコンテンツのリストを生成し、そのリストを各ユーザに提供する方法等が開示されている。
特開2001−273326号公報
ところで、着信メロディ演奏機能付き携帯電話のユーザの中には、他人が持っていない自分独自の着信メロディを携帯電話に演奏させたいと考える者が少なくない。上述した特許文献1に記載のサーバが、ユーザの嗜好に合った着信メロディのコンテンツのリストを生成するように構成されていれば、着信メロディ演奏機能付き携帯電話のユーザは、通信網を介してダウンロード可能な既存の着信メロディ用演奏制御データの中から、自分の嗜好に適すると思われるもののリストを取得することができる。その結果、ユーザは数多い既存の着信メロディの中から自分の嗜好に適する着信メロディを容易に見つけることができる。しかしながら、このようにして着信メロディを見つけることができたとしても、その着信メロディは、誰もが取得可能な着信メロディであり、自分だけの着信メロディを求めるユーザの要求を満たすことはできない。
上記の状況に鑑み、本発明は、ユーザの嗜好に応じた独自の演奏制御データを容易に生成可能な手段を提供することを目的とする。
上記課題を達成するために、本発明は、テキストデータ及びメロディデータを取得し、記憶手段に予め蓄積された複数のキーワードの各々と前記取得されたテキストデータの表すテキストとを比較し、比較結果に応じて該テキストに含まれるキーワードとその出現頻度とを表すキーワードログデータを生成し、生成したキーワードログデータを前記記憶手段に書き込み、前記記憶手段に書き込まれたキーワードログデータの表すキーワードとその出現頻度とに基づき、ユーザの嗜好を表すキーワードからなるキーワード嗜好データを生成するキーワード嗜好データ生成手段と、前記記憶手段に予め蓄積された複数のメロディデータの各々と前記取得されたメロディデータとの類似度を算出し、算出した類似度が所定値を超えるメロディデータとその出現頻度とを表すメロディログデータを生成し、生成したメロディログデータを前記記憶手段に書き込み、前記記憶手段に書き込まれたメロディログデータの表すメロディデータとその出現頻度とに基づき、ユーザの嗜好を表すメロディからなるメロディ嗜好データを生成するメロディ嗜好データ生成手段と、前記キーワード嗜好データ生成手段が生成したキーワード嗜好データと前記メロディ嗜好データ生成手段が生成したメロディ嗜好データとに基づき、楽曲の一部であるフレーズの演奏を指示する複数の素材データの中から、1以上の素材データを取得する素材データ取得手段と、前記素材データ取得手段により取得された1以上の素材データを用いて、楽曲の演奏を指示する演奏制御データを生成する演奏制御データ生成手段とを備えることを特徴とする演奏制御データ生成装置を提供する。
なお、本発明に係る演奏制御データ生成装置の好ましい態様として、前記キーワードログデータは前記キーワードの出現頻度に応じて算出される割増率を含み、前記メロディログデータは前記メロディデータの出現頻度に応じて算出される割増率を含み、前記演奏制御データにはキーワードが添付されており、前記演奏制御データ生成手段が生成した演奏制御データを再生する自動演奏手段と、前記自動演奏手段が再生した演奏制御データを保存する旨の指示の入力を受け付ける指示入力手段と、前記指示入力手段に指示が入力された場合に、前記演奏制御データに添付されているキーワードの各々と、前記記憶手段に蓄積されているキーワードとを順次比較し、それらが一致した場合、一致したキーワードを含むキーワードログデータの割増率に所定の数値を加算し、新たなキーワードログデータとして前記記憶手段に書き込むキーワードログデータ生成手段と、前記指示入力手段に指示が入力された場合に、前記演奏制御データに含まれるメロディと、前記記憶手段に蓄積されているメロディデータとの類似度を順次算出し、算出された類似度が所定値を超える場合、そのメロディデータを含むメロディログデータの割増率に所定の数値を加算し、新たなメロディログデータとして前記記憶手段に書き込むメロディログデータ生成手段とを有し、前記キーワード嗜好データ生成手段は、前記記憶手段に書き込まれたキーワードログデータに含まれる割増率を用いて各キーワードのキーワード嗜好ポイントを割り増しし、得られたキーワード嗜好ポイントに基づいて前記キーワード嗜好データを生成し、前記メロディ嗜好データ生成手段は、前記記憶手段に書き込まれたメロディログデータに含まれる割増率を用いて各メロディデータのメロディ嗜好ポイントを割り増しし、得られたメロディ嗜好ポイントに基づいて前記メロディ嗜好データを生成するように構成されてもよい。
さらに、本発明は、テキストデータ及びメロディデータを取得し、予め定められた複数のキーワードの各々と前記取得されたテキストデータの表すテキストとを比較し、比較結果に応じて該テキストに含まれるキーワードとその出現頻度とを特定し、特定結果に基づき、ユーザの嗜好を表すキーワードからなるキーワード嗜好データを生成して記憶手段に記憶するとともに、予め定められた複数のメロディデータの各々と前記取得されたメロディデータとの類似度を算出し、算出した類似度が所定値を超えるメロディデータとその出現頻度とを特定し、特定結果に基づき、前記ユーザの嗜好を表すメロディからなるメロディ嗜好データを生成して前記記憶手段に記憶し、前記キーワード嗜好データと前記メロディ嗜好データとを前記記憶手段から取得する嗜好データ取得手段と、楽曲の一部であるフレーズの演奏を指示する素材データを複数記憶する素材データ記憶手段と、前記嗜好データ取得手段が取得したキーワード嗜好データとメロディ嗜好データとに基づき、前記素材データ記憶手段に記憶されている複数の素材データの中から1以上の素材データを選択する素材データ選択手段と、前記素材データ選択手段により選択された1以上の素材データを外部機器に送信する素材データ送信手段とを備えることを特徴とする楽曲素材データ配信サーバを提供する。
さらに、本発明は、テキストデータ及びメロディデータを取得し、記憶手段に予め蓄積された複数のキーワードの各々と前記取得されたテキストデータの表すテキストとを比較し、比較結果に応じて該テキストに含まれるキーワードとその出現頻度とを表すキーワードログデータを生成し、生成したキーワードログデータを前記記憶手段に書き込み、前記記憶手段に書き込まれたキーワードログデータの表すキーワードとその出現頻度とに基づき、ユーザの嗜好を表すキーワードからなるキーワード嗜好データを生成するキーワード嗜好データ生成手順と、前記記憶手段に予め蓄積された複数のメロディデータの各々と前記取得されたメロディデータとの類似度を算出し、算出した類似度が所定値を超えるメロディデータとその出現頻度とを表すメロディログデータを生成し、生成したメロディログデータを前記記憶手段に書き込み、前記記憶手段に書き込まれたメロディログデータの表すメロディデータとその出現頻度とに基づき、ユーザの嗜好を表すメロディからなるメロディ嗜好データを生成するメロディ嗜好データ生成手順と、前記キーワード嗜好データ生成手順で生成したキーワード嗜好データと前記メロディ嗜好データ生成手順で生成したメロディ嗜好データとに基づき、楽曲の一部であるフレーズの演奏を指示する複数の素材データの中から、1以上の素材データを取得する素材データ取得手順と、前記素材データ取得手順により取得された1以上の素材データを用いて、楽曲の演奏を指示する演奏制御データを生成する演奏制御データ生成手順とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムを提供する。
さらに、本発明は、テキストデータ及びメロディデータを取得し、予め定められた複数のキーワードの各々と前記取得されたテキストデータの表すテキストとを比較し、比較結果に応じて該テキストに含まれるキーワードとその出現頻度とを特定し、特定結果に基づき、ユーザの嗜好を表すキーワードからなるキーワード嗜好データを生成して記憶手段に記憶するとともに、予め定められた複数のメロディデータの各々と前記取得されたメロディデータとの類似度を算出し、算出した類似度が所定値を超えるメロディデータとその出現頻度とを特定し、特定結果に基づき、前記ユーザの嗜好を表すメロディからなるメロディ嗜好データを生成して前記記憶手段に記憶し、前記キーワード嗜好データと前記メロディ嗜好データとを前記記憶手段から取得する嗜好データ取得手順と、楽曲の一部であるフレーズの演奏を指示する素材データを複数記憶する素材データ記憶手順と、前記嗜好データ取得手順で取得したキーワード嗜好データとメロディ嗜好データとに基づき、前記素材データ記憶手順において記憶されている複数の素材データの中から1以上の素材データを選択する素材データ選択手順と、前記素材データ選択手順により選択された1以上の素材データを外部機器に送信する素材データ送信手順とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラムを提供する。
本発明に係る演奏制御データ生成装置、楽曲素材データ配信サーバおよびプログラムによれば、ユーザが過去に閲覧等した各種データに応じて、新たな演奏制御データが自動生成される。従って、ユーザは、自分の嗜好に合致した独自の演奏制御データを容易に作成することができる。
[1.実施形態]
[1.1.構成]
図1は、この発明の一実施形態に係るユーザ端末14および楽曲素材データ配信サーバ15を含む通信システム1の全体構成を例示する図である。通信システム1は、ユーザが通話もしくはデータ通信を行う際に用いる携帯電話13と、携帯電話13の着信メロディ用の演奏制御データを生成する機能を有するユーザ端末14と、ユーザ端末14に対し演奏制御データの生成に必要な楽曲素材データの配信を行う楽曲素材データ配信サーバ15と、ユーザ端末14に対しWebデータ等の各種コンテンツの配信を行うコンテンツサーバ16を含んでいる。なお、携帯電話13、ユーザ端末14、楽曲素材データ配信サーバ15およびコンテンツサーバ16はそれぞれ複数であってもよいが、図の簡略化のため、図1においてはそれぞれ1つのみが示されている。
ユーザ端末14、楽曲素材データ配信サーバ15およびコンテンツサーバ16は、インターネット12を介して相互にデータ通信を行うことができる。インターネット12は、移動通信網11と接続されており、携帯電話13は、移動通信網11を介して他の携帯電話等との間で通話を行うことができると同時に、移動通信網11およびインターネット12を介して、インターネット12に接続された他の通信機器との間でデータ通信を行うこともできる。なお、移動通信網11、インターネット12、携帯電話13およびコンテンツサーバ16は、それぞれ、一般的な移動通信網、インターネット、着信メロディ演奏機能付き携帯電話およびコンテンツサーバであるため、それらの詳細な説明は省略し、以下においてはユーザ端末14および楽曲素材データ配信サーバ15に関し詳細な説明を行う。
図2は、通信システム1において着信メロディ用の演奏制御データが生成される様子を示す図である。まず、ユーザ端末14は汎用的なコンピュータであり、図3に示されるように、通信部101、ROM102、RAM103、記憶部104、操作部105、表示部106、CPU107、タイマ108および音源システム109を備えている。また、これらの各装置はバス110を介して互いに接続されている。なお、音源システム109は、FM音源、PCM音源等の音源装置、アンプおよびスピーカを備え、CPU107の指示に従い、特定の音高、音色、音量等の楽音を発音可能な装置である。ユーザ端末14は、ブラウザソフトを実行することによりWebページの表示等を行うブラウザ14aとしての機能と、また特定のアプリケーション(以下、「演奏制御データ生成アプリ」と呼ぶ)を実行することにより、着信メロディ用演奏制御データの生成を行う演奏制御データ生成装置14bとしての機能とを、それぞれ備えている。
楽曲素材データ配信サーバ15もまた、汎用的なコンピュータであり、そのハードウェア構成は図3に示されるものと同様であるので、その図示および説明を省略する。楽曲素材データ配信サーバ15は、特定のアプリケーション(以下、「楽曲素材データ配信アプリ」と呼ぶ)を実行することにより、その機能を実現する。
ユーザ端末14では、ブラウザ14aが、ユーザからの指示に従い、インターネット12を介して、コンテンツサーバ16から各種コンテンツをダウンロードする。ブラウザ14aは、ダウンロードしたコンテンツに含まれるテキストデータを表示したり(ステップS101)、ダウンロードしたコンテンツに含まれる演奏制御データを再生したり(ステップS102)する。演奏制御データ生成装置14bは、ブラウザ14aにより表示されたテキストデータの中から所定のキーワードを抽出し、抽出したキーワードをキーワードログデータとして記憶する(ステップS103)。また、演奏制御データ生成装置14bは、ブラウザ14aにより再生された演奏制御データに含まれるメロディパートのデータを所定の長さに分割し、分割したデータをメロディログデータとして記憶する(ステップS104)。
ユーザにより着信メロディ用演奏制御データの生成の指示が行われると、演奏制御データ生成装置14bは、その時点までに蓄積されたキーワードログデータに基づき、ユーザが各キーワードをどの程度好むかを示すキーワード嗜好データを生成する(ステップS105)。また、演奏制御データ生成装置14bは、メロディログデータに基づき、ユーザの演奏制御データに関する嗜好を示すメロディ嗜好データを生成する(ステップS106)。演奏制御データ生成装置14bは、生成したキーワード嗜好データおよびメロディ嗜好データ(以下、これらを「嗜好データ」と総称する)を、インターネット12を介して楽曲素材データ配信サーバ15に送信する。
楽曲素材データ配信サーバ15は、演奏制御データの一部を取り出したフレーズデータを含むフレーズ素材データを予め数多く記憶している。そして、楽曲素材データ配信サーバ15は、演奏制御データ生成装置14bからキーワード嗜好データおよびメロディ嗜好データを受信すると、受信したそれらのデータに基づき、記憶しているフレーズ素材データの中から適するものを複数選択する(ステップS107)。楽曲素材データ配信サーバ15は選択したフレーズ素材データを楽曲素材データとして演奏制御データ生成装置14bに送信する。演奏制御データ生成装置14bは、楽曲素材データ配信サーバ15から楽曲素材データを受信すると、受信したデータを用いて、着信メロディ用の演奏制御データを生成する(ステップS108)。
図4および図5は、それぞれ、楽曲素材データ配信サーバ15および演奏制御データ生成装置14bの機能ブロック図である。以下、図4および図5に示される各構成部の機能もしくはデータ構成の概要を説明する。なお、各構成部の機能もしくはデータ構成の詳細は、重複を避けるため、後述する動作説明において併せて説明する。楽曲素材データ配信サーバ15は、図6に例示されるキーワードリスト201、キーワードリスト201の複製を演奏制御データ生成装置14bに送信するキーワードリスト送信部202、フレーズ素材データの選択(図2:ステップS107)を行うブロックであるフレーズ素材データ選択ブロック151、そして選択されたフレーズ素材データを楽曲素材データとして演奏制御データ生成装置14bに送信する楽曲素材データ送信部206を備えている。
演奏制御データ生成装置14bは、キーワードログデータの記憶(図2:ステップS103)およびキーワード嗜好データの生成(図2:ステップS105)を行うブロックであるキーワード嗜好データ生成ブロック141、メロディログデータの記憶(図2:ステップS104)およびメロディ嗜好データの生成(図2:ステップS106)を行うブロックであるメロディ嗜好データ生成ブロック142、キーワード嗜好データおよびメロディ嗜好データの送信を行う嗜好データ送信部311、演奏制御データの生成(図2:ステップS108)を行うブロックである演奏制御データ生成ブロック143、そして生成された演奏制御データを携帯電話13に送信する演奏制御データ送信部318を備えている。
キーワード嗜好データ生成ブロック141においては、予め、キーワードリスト取得部301により、キーワードリスト201(図6参照)の複製であるキーワードリスト302が楽曲素材データ配信サーバ15から取得される。キーワードログデータ生成部304は、テキストデータ取得部303によりブラウザ14aから取得されるテキストデータをキーワードリスト302と比較することにより、キーワードログデータを生成する。キーワードログデータ生成部304は、生成したキーワードログデータを、データベース(以下、「DB」と呼ぶ)であるキーワードログDB305に順次記憶する。図7はキーワードログDB305の内容を例示する図である。キーワード嗜好データ生成部306は、キーワードログDB305に含まれるキーワードログデータに基づき、図8に例示されるようなキーワード嗜好データを生成する。
一方、メロディ嗜好データ生成ブロック142において、メロディログデータ生成部308は、演奏制御データ取得部307によりブラウザ14aから取得される演奏制御データを用いて、メロディログデータを生成する。メロディログデータ生成部308は、生成したメロディログデータをメロディログDB309に順次記憶する。図9はメロディログDB309の内容を例示する図である。メロディ嗜好データ生成部310は、メロディログDB309に含まれるメロディログデータに基づき、図10に例示されるようなメロディ嗜好データを生成する。上記のようにして生成された嗜好データは、嗜好データ送信部311により演奏制御データ生成装置14bから楽曲素材データ配信サーバ15に送信される。
演奏制御データ生成装置14bから送信された嗜好データは、フレーズ素材データ選択ブロック151(図4参照)に含まれる嗜好データ取得部203により取得される。フレーズ素材データ選択部204は、取得された嗜好データに基づき、図11に例示される構成のフレーズ素材DB205に含まれるフレーズ素材データの中から適するものを選択し、選択したフレーズ素材データを図14に例示されるように順次並べる。このようにフレーズ素材データ選択ブロック151により選択され並べられたフレーズ素材データは楽曲素材データとして、楽曲素材データ送信部206により楽曲素材データ配信サーバ15から演奏制御データ生成装置14bに送信される。
楽曲素材データ配信サーバ15から送信された楽曲素材データは、演奏制御データ生成装置14bの演奏制御データ生成ブロック143(図5参照)に含まれる楽曲素材データ取得部312により受信される。演奏制御データ生成部313は、取得された楽曲素材データを用いて、図15に例示されるような着信メロディ用の演奏制御データを生成する。このようにして、ユーザの嗜好に応じたオリジナルの着信メロディ用演奏制御データが自動生成されるのである。
なお、本実施形態においては上述したように、ユーザ端末14および楽曲素材データ配信サーバ15は、それぞれ演奏制御データ生成アプリおよび楽曲素材データ配信アプリを実行可能なコンピュータであるが、その代わりに、図5および図4に示される各構成部の機能を実行可能なプロセッサ等を備える専用のハードウェアであってもよい。
[1.2.動作]
続いて、ユーザがユーザ端末14を用いて着信メロディ用演奏制御データを作成する場合のユーザの操作およびユーザ端末14と楽曲素材データ配信サーバ15の動作を説明する。
[1.2.1.ログデータの記憶]
まず、ユーザは必要に応じてユーザ端末14を起動する。ユーザ端末14はシステムの起動後に演奏制御データ生成アプリを自動起動し、演奏制御データ生成装置14bの機能を実行可能となる。その後、演奏制御データ生成アプリはユーザ端末14に常駐し、ブラウザソフト等の他のアプリケーションが実行される間、後述するログデータの記憶処理を行う。
一方、楽曲素材データ配信サーバ15の管理者(以下、「サーバ管理者」と呼ぶ)は必要に応じてキーワードリスト201(図6参照)の更新を行う。キーワードリスト201は、フレーズ素材DB205(図11参照)に含まれるキーワードを全て含むリストである。キーワードはフレーズ素材データの選択において選択基準の1つとして用いられるテキストデータであり、例えばアーティスト名や音楽ジャンル名等の語句を示す。サーバ管理者によりキーワードリスト201が更新されると、楽曲素材データ配信サーバ15のキーワードリスト送信部202はキーワードリスト201の複製をユーザ端末14に送信する。ユーザ端末14のキーワードリスト取得部301は、楽曲素材データ配信サーバ15からキーワードリスト201の複製を取得し、取得した複製で既存のキーワードリスト302を上書きする。このようにして、ユーザ端末14のキーワードリスト302は頻繁にアップデートされる。
ユーザはユーザ端末14のブラウザ14aを用いて、日常、インターネット12を介してコンテンツサーバ16から各種コンテンツのダウンロードを行っている。ブラウザ14aにより、ダウンロードされたコンテンツに含まれるテキストデータの内容が表示されると、テキストデータ取得部303はそのテキストデータを取得し、取得したテキストデータをキーワードログデータ生成部304に渡す。なお、テキストデータ取得部303は、ブラウザ14aにより表示されたテキストデータのみでなく、例えばユーザにより入力されたテキストデータ等を取得するようにしてもよい。
キーワードログデータ生成部304は、受け取ったテキストデータの内容を先頭から順次、キーワードリスト302(図6参照)に含まれる各キーワードと比較する。キーワードログデータ生成部304は、テキストデータの一部がいずれかのキーワードと一致した場合、そのキーワードが発見されたことを示すキーワードログデータを生成し、キーワードログDB305(図7参照)の先頭に記憶する。キーワードログデータは、シリアル番号、発見されたキーワードおよび割増率を含んでいる。割増率とは、演奏制御データ生成部313により生成された演奏制御データのうち、ユーザにより過去に選択された演奏制御データに関連するキーワードを次回の演奏制御データの生成において高く評価するために用いられる数値であり、その詳細は後述する。なお、新たに記憶されるキーワードログデータの割増率は初期値0.000である。
キーワードログDB305に記憶可能なキーワードログデータの数は限られており、新たなキーワードログデータが先頭に記憶されると、末尾のキーワードログデータ、すなわち最も古く登録されたキーワードログデータが削除される。以下の説明においては、例として、キーワードログDB305に記憶されるキーワードログデータの数は10000であるものとする。
ユーザがブラウザ14aを用いてダウンロードするコンテンツには、SMF(Standard Musical Instrument Digital Interface File)等の演奏制御データが含まれている場合があり、ブラウザ14aは演奏制御データをダウンロードすると、その演奏制御データの再生を行う。演奏制御データ取得部307はその演奏制御データを取得し、取得した演奏制御データをメロディログデータ生成部308に渡す。なお、演奏制御データ取得部307は、ブラウザ14aにより再生された演奏制御データのみでなく、例えばユーザ端末14がCD(Compact Disc)等の記録媒体から読み取って再生した演奏制御データ等を取得するようにしてもよい。
メロディログデータ生成部308は、受け取った演奏制御データに対しクォンタイズ処理を施し、楽音の発音等のタイミングを正確な符割りのタイミングに揃える。続いて、メロディログデータ生成部308は、クォンタイズ処理の施された演奏制御データからメロディパートに対応する部分を選択する。すなわち、メロディログデータ生成部308は、演奏制御データが1つの演奏パートに対応するデータ(以下、「パートデータ」と呼ぶ)のみを含んでいる場合にはそのパートデータを、一方、複数のパートデータを含んでいる場合には、例えば第1パートを、メロディパートに対応するデータ(以下、「メロディパートデータ」と呼ぶ)として選択する。なお、メロディログデータ生成部308がメロディパートデータを選択する方法としては、第1パートを選択する他、単音による演奏部分が多いパートデータを選択する方法、演奏制御データがパート名を示すデータを含む場合はそのデータによりメロディパートデータを推定する方法など、様々なものが考えられる。
続いて、メロディログデータ生成部308は、メロディパートデータから、メロディラインに対応するデータ(以下、「メロディラインデータ」と呼ぶ)を抽出する。すなわち、メロディログデータ生成部308は、メロディパートデータが単音による楽音の発音を示す場合にはその楽音のデータを、また和音による発音を示す場合にはその和音のうち、例えば一番高い音高を示す楽音のデータを、メロディラインデータとして取り出す。なお、メロディログデータ生成部308がメロディラインデータを抽出する方法としては、音高による方法の他、和音を構成する楽音のうち音強が最大のものを選択する方法など、様々なものが考えられる。
続いて、メロディログデータ生成部308は、メロディラインデータを楽曲の先頭から所定の長さ単位で順次分割する。以下の説明においては、例として、メロディログデータ生成部308はメロディラインデータを2小節単位で分割するものとする。なお、演奏制御データから小節の区切り位置が特定できない場合、メロディログデータ生成部308は、例えば、メロディラインデータにより示される隣接する楽音間の時間間隔をそれぞれ求め、その時間間隔の登場頻度が最も高いものや時間間隔が最小のものを整数倍、例えば8倍することにより、1小節分の時間間隔を推定する。
メロディログデータ生成部308は、そのようにして得られた2小節分のデータをメロディデータとして含むメロディログデータを生成し、メロディログDB309(図9参照)の先頭に記憶する。メロディログデータは、キーワードの代わりにメロディデータを含んでいる点を除き、キーワードログデータと同様の構成である。また、メロディログDB309において、メロディログデータは先入れ先出し方式により記憶される点、また記憶可能なデータ数が10000である点もキーワードログDB305の場合と同様である。
[1.2.2.嗜好データの生成]
さて、上記のようにログDBの更新が継続的に行われている状態において、ユーザはユーザ端末14の演奏制御データ生成装置14bに対し、着信メロディ用演奏制御データの生成を指示する操作を行う。すなわち、ユーザはユーザ端末14に図12に例示されるような演奏制御データ生成アプリの画面(以下、「アプリ画面」と呼ぶ)を表示させ、アプリ画面に含まれる「テンポ」、「キー」および「小節数」に希望する着信メロディのテンポ、キーおよび小節数をそれぞれ入力し、「作成」ボタンをクリックする。そのクリック操作に応じて、キーワード嗜好データ生成部306およびメロディ嗜好データ生成部310は、それぞれ以下のように嗜好データの生成を行う。
まず、キーワード嗜好データ生成部306は、キーワードログDB305に含まれるキーワードログデータをキーワードの内容が同じもの毎にグループ化し、各グループに関し含まれるキーワードログデータの数を数える。続いて、キーワード嗜好データ生成部306は、各グループに関し、含まれるキーワードログデータの割増率に1を加えた値をそれぞれ求め、その値を先に数えた数に乗ずる。例えば、キーワードログDB305にキーワード「ロック」を含むキーワードログデータが3つ含まれており、それらの割増率がそれぞれ、「0.025」、「0.000」および「0.050」である場合、キーワード嗜好データ生成部306は、3×(1+0.025)×(1+0.000)×(1+0.050)の計算を行い、その結果として約3.2を得る。このようにして得られる数値がキーワード「ロック」に対応するポイントとなる。ただし、割増率は、生成された演奏制御データをユーザが選択した際に更新されていく値であるため、ユーザが初めて演奏制御データの生成を指示した場合の割増率は全て0.000である。
キーワード嗜好データ生成部306は、全てのグループに関し同様にポイントを算出し、算出したポイントが高いものから順に所定数を選択し、選択したグループのキーワードとポイントを関連づけて並べた一連のデータを生成する。そのようにして生成されたデータがキーワード嗜好データ(図8参照)である。なお、以下の説明においては、例として、キーワード嗜好データが含むキーワードとポイントの組の数は100であるものとする。
一方、メロディ嗜好データ生成部310は、メロディログDB309に含まれるメロディデータのそれぞれに関し、他のメロディデータの各々との間の相関係数を求め、それらの合計値に対し(1+割増率)を乗じることにより、メロディデータに対応するポイントを算出する。
図13は、メロディ嗜好データ生成部310がメロディデータ間の相関係数を算出する様子を例示する図である。図13の(a−1)は、シリアル番号1のメロディログデータに含まれるメロディデータであり、例えば相関係数を求める際の基準となるメロディデータである。一方、(b−1)は、シリアル番号2のメロディログデータに含まれるメロディデータであり、例えば相関係数を求める際の比較対象となるメロディデータである。メロディ嗜好データ生成部310は、これらのメロディデータに含まれる音符を、メロディログデータの生成におけるクォンタイズ処理の精度と同じ精度の符割り間隔で分割し、(a−2)および(b−2)のデータを得る。その際、メロディログデータ生成部308は、休符に関しては、例えばその休符に先行する音符が継続して発音されているものとみなす。
続いて、メロディ嗜好データ生成部310は、(a−2)および(b−2)のデータにより示される各音符の音高を示す数値を求め、(a−3)および(b−3)のデータを得る。この場合、例として、下第1線のCの音高を0とし、半音単位で高音ほど1ずつ増加、低音ほど1ずつ減少させるように音高を示す数値を対応付けている。メロディ嗜好データ生成部310は、そのようにして得られた数値を先頭から組にしてゆき、それら複数の数値の組に対し、相関係数を求めるのである。
メロディ嗜好データ生成部310は、同様に、シリアル番号1のメロディデータを基準とし、シリアル番号3、シリアル番号4、・・・、シリアル番号10000のメロディデータを比較対象とする相関係数をそれぞれ求め、それらを合算する。メロディ嗜好データ生成部310は、そのようにして得た合算値に対し、シリアル番号1のメロディログデータに含まれる割増率に1を加えた値、例えば図9の例によれば(1+0.025=1.025)を乗じて、シリアル番号1のメロディデータに対応するポイントを算出する。メロディ嗜好データ生成部310は、各メロディデータをポイントの高いものから順に並べ替え、その上位100を取り出したものをメロディ嗜好データ(図10参照)として生成する。なお、上記および下記の説明において用いられる相関係数は複数のメロディデータ間の類似度を示す指標の一例であり、代わりに他の指標が用いられてもよい。
以上のようにしてメロディ嗜好データが生成されると、嗜好データ送信部311は、生成された嗜好データを、先にユーザにより入力された小節数を示すデータ(以下、「小節数データ」と呼ぶ)とともに、楽曲素材データ配信サーバ15に送信する。
[1.2.3.楽曲素材データの生成]
楽曲素材データ配信サーバ15の嗜好データ取得部203により、ユーザ端末14から送信された嗜好データおよび小節数データが取得されると、フレーズ素材データ選択部204は、フレーズ素材DB205(図11参照)に含まれるフレーズ素材データの中から、任意に1つを候補フレーズ素材データとして選択する。
フレーズ素材DB205に含まれるフレーズ素材データは、それぞれ1以上のキーワードとフレーズデータを含んでいる。フレーズデータは、例えば、楽曲全体を示す演奏制御データの偶数番目の小節から始まる連続する3小節分のデータを取り出したものである。すなわち、フレーズデータは、楽曲全体の「第0小節(空白小節)+第1小節+第2小節」、「第2小節+第3小節+第4小節」、「第4小節+第5小節+第6小節」等を示す。また、フレーズデータは、メロディログデータに含まれるメロディデータと同様にクォンタイズ処理が施されている上に、そのデータにより示される楽曲フレーズのキーがCまたはAmとなるようにトランスポーズ処理が施されている。また、フレーズデータは、所定の演奏パート構成のデータを含んでいる。以下の説明においては、例として、フレーズデータにはメロディパート、第1〜3伴奏パートおよびドラムパートのデータが含まれているものとする。なお、フレーズデータの3小節のうち、第1小節は先行するフレーズデータとの接続性を評価するためのもので、最終的に生成される演奏制御データには含まれない。
一方、フレーズ素材データに含まれるキーワードは、キーワードリスト201に含まれるキーワードのいずれかであり、対応付けられたフレーズデータの楽曲を演奏しているアーティスト名やその楽曲の音楽ジャンル名等を示している。なお、フレーズ素材DB205に含まれるフレーズ素材データの数に制限はなく、サーバ管理者により随時、追加および更新がなされる。
フレーズ素材データ選択部204は、フレーズ素材DB205に含まれるフレーズ素材データの中から候補フレーズ素材データを選択すると、その候補フレーズ素材データに含まれるフレーズデータのメロディパートの第2小節部分および第3小節部分と、取得されたメロディ嗜好データに含まれるメロディデータのそれぞれとの間の相関係数を求め、それらの合計値を算出する。
続いて、フレーズ素材データ選択部204は、候補フレーズ素材データに含まれるキーワードと取得されたキーワード嗜好データに含まれるキーワードとを比較し、それらが一致する場合、先に求めた相関係数の合計値に対し、所定の値、例えば1.2を乗ずる。このようにして求められる数値(以下、「フレーズ素材データのポイント」と呼ぶ)は、フレーズ素材DB205に予め格納されているフレーズ素材データと、ユーザの嗜好を示す嗜好データとの関連性を示す指標である。
フレーズ素材データ選択部204は、フレーズ素材データのポイントを算出すると、そのポイントが所定値、例えば50を超えるか否かを判定する。ポイントが所定値を超える場合、フレーズ素材データ選択部204はその際の候補フレーズ素材データを楽曲素材データにおける第1番目のデータとして採択する。一方、ポイントが所定値以下である場合、フレーズ素材データ選択部204はフレーズ素材DB205から他のフレーズ素材データを新たな候補フレーズ素材データとして選択し、上述したフレーズ素材データのポイントに基づく採択処理を繰り返す。
フレーズ素材データ選択部204は、楽曲素材データの第1番目のフレーズ素材データを決定すると、フレーズ素材DB205から新たな候補フレーズ素材データを選択し、候補フレーズ素材データに含まれるフレーズデータと、先に楽曲素材データの第1番目のデータとして採択したフレーズ素材データに含まれるフレーズデータとの接続性のチェックを行う。より具体的には、フレーズ素材データ選択部204は、候補フレーズ素材データに含まれるフレーズデータのメロディパートの第1小節部分(以下、「後続先頭小節データ」と呼ぶ)と、既に楽曲素材データの一部として採択されているフレーズ素材データに含まれるフレーズデータのメロディパートの最終小節部分(以下、「先行末尾小節データ」と呼ぶ)に関し相関係数を求め、その相関係数が所定値、例えば0.5を超えるか否かを判定する。
上記の判定により、相関係数が所定値を超える場合、フレーズ素材データ選択部204は、その際の候補フレーズ素材データに関し、上述したメロディ嗜好データのポイントに基づく採択処理を行う。一方、相関係数が所定値以下である場合、フレーズ素材データ選択部204は、フレーズ素材DB205から新たな候補フレーズ素材データを選択して、同様の処理を繰り返す。そのようにして、先行するフレーズ素材データとの接続性が高く、かつ嗜好データとの関連性も高いと判定された候補フレーズ素材データが、楽曲素材データにおける第2番目のデータとして採択される。
フレーズ素材データ選択部204は、上記のフレーズ素材データの採択処理を、楽曲素材データに含まれるフレーズデータの実質的な小節数がユーザにより指定された小節数、すなわち小節数データにより示される数に達するまで繰り返す。なお、各フレーズ素材データに含まれるフレーズデータは、接続性の判定のための第1小節を除き実質的に2小節分のデータを含んでいるので、採択されるフレーズ素材データの数は小節数データにより示される数の半分となる。以上のようにして、図14に示されるような一連のフレーズ素材データからなる楽曲素材データが生成される。楽曲素材データ送信部206は生成された楽曲素材データをユーザ端末14に送信する。
[1.2.4.演奏制御データの生成]
ユーザ端末14の楽曲素材データ取得部312により、楽曲素材データ配信サーバ15から送信された楽曲素材データが取得されると、演奏制御データ生成部313は楽曲素材データに含まれる各フレーズデータの第1小節、すなわちフレーズ間の接続性を判定するための小節を取り除いた後、全てのフレーズデータを演奏パートごとに連結する。以下、このように連結されたフレーズデータを「ソングデータ」と呼ぶ。続いて、演奏制御データ生成部313は、ソングデータにより示される楽曲のキーおよびテンポが、ユーザにより先に入力されたキーおよびテンポと一致するように、ソングデータに対し、トランスポーズ処理およびテンポ調整処理を施す。なお、演奏制御データ生成部313は、上記のようにして生成したソングデータに対し、自然なノリを付加する目的で、各楽音の発音タイミングを正確な符割りのタイミングから一定範囲で任意の時間幅だけずらす処理等を施してもよい。
続いて、演奏制御データ生成部313は、楽曲素材データに含まれる各フレーズ素材データのキーワードを一連のデータにまとめ、生成したソングデータに添付する。以上のようにして、図15に示されるような着信メロディ用の演奏制御データが生成される。演奏制御データ生成部313は生成した演奏制御データを演奏制御データ一時記憶部314に一時的に記憶する。演奏制御データ一時記憶部314に新たな演奏制御データが記憶されると、自動演奏部315はその演奏制御データを再生する。その結果、ユーザは新たにユーザ端末14により生成された着信メロディを聴くことができる。
ユーザは、再生された着信メロディが気に入った場合、アプリ画面(図12参照)の「保存ファイル名」に希望するファイル名を入力し、「保存」ボタンをクリックする。ユーザによるクリック操作に応じて、選択指示データ取得部316は最後に再生された演奏制御データが保存用のデータとして選択されたことを示す選択指示データを取得する。続いて、選択指示データ取得部316は、選択指示データにより示される演奏制御データを演奏制御データ一時記憶部314から読み出し、読み出した演奏制御データを演奏制御データ記憶部317に記憶する。このようにして演奏制御データ記憶部317に記憶された演奏制御データは、携帯電話13への送信が可能な状態となる。なお、選択指示データ取得部316は最後に再生された演奏制御データを示す選択指示データを取得する代わりに、演奏制御データ一時記憶部314に記憶される複数の演奏制御データの中からユーザにより任意に選択された演奏制御データを示す選択指示データを取得するようにしてもよい。
ユーザは、ユーザ端末14により再生された着信メロディが気に入らない場合、もしくは再生された着信メロディ用の演奏制御データを保存後、他の着信メロディの再生を希望する場合、必要に応じてテンポ、キーおよび小節数をアプリ画面の対応する入力項目に入力し、再度「作成」ボタンをクリックする。そのクリック操作に応じて、ユーザ端末14は、上述した一連の処理を繰り返すことにより、新たな着信メロディ用の演奏制御データを生成し、その再生を行う。ユーザは、新たに再生される着信メロディに関し、必要に応じて上述した保存の操作を繰り返す。
ユーザは、1以上の演奏制御データを保存した後、アプリ画面の「送信ファイル名」に保存されている演奏制御データのファイル名のいずれかを入力し、また「メールアドレス」に携帯電話13のメールアドレスを入力し、「送信」ボタンをクリックする。ユーザのクリック操作に応じて、演奏制御データ送信部318は、入力された送信ファイル名により示される演奏制御データを演奏制御データ記憶部317から読み出し、入力されたメールアドレスを宛先とする電子メールを作成し、その電子メールに読み出した演奏制御データを添付してインターネット12に対し送信する。そのように送信された電子メールは、メールアドレスに従いインターネット12に含まれるメールサーバ(図示略)を経由して携帯電話13に受信される。携帯電話13は、受信した電子メールに添付されている演奏制御データを着信メロディ用の演奏制御データとして格納し、その後、通話要求等の受信に際し、その演奏制御データに従い着信メロディの自動演奏を行う。
なお、ユーザ端末14が携帯電話13に対し演奏制御データを送信する方法は電子メールによるものに限られず、例えば、ユーザ端末14および携帯電話13が赤外線等により直接通信を行う手段を備え、直接、演奏制御データを送受信する構成としてもよい。また、ユーザ端末14は、演奏制御データへの変換を行うデータ形式変換部をさらに備え、演奏制御データが携帯電話13に対し送信される前に、その演奏制御データを、例えばSMFからSMAF(Synthetic music Mobile Application Format)等の携帯端末における使用に適した形式のファイルに変換する構成としてもよい。
ところで、選択指示データ取得部316は選択指示データを取得すると、その選択指示データに従い演奏制御データ一時記憶部314から読み出した演奏制御データを演奏制御データ記憶部317に記憶させると同時に、読み出した演奏制御データをキーワードログデータ生成部304およびメロディログデータ生成部308に渡す。キーワードログデータ生成部304およびメロディログデータ生成部308は、選択指示データ取得部316から演奏制御データを受け取ると、以下のようにキーワードログDB305およびメロディログDB309に含まれる割増率の更新を行う。
まず、キーワードログデータ生成部304は、受け取った演奏制御データ(図15参照)に添付されているキーワードの各々と、キーワードログDB305に含まれるキーワードとを順次比較し、それらが一致した場合、一致したキーワードを含むキーワードログデータの割増率に所定の数値、例えば0.005を加算して新たなキーワードログデータを生成し、新しいキーワードログデータで古いキーワードログデータを上書きする。また、メロディログデータ生成部308は、受け取った演奏制御データに含まれるソングデータのメロディパートの2小節ごとと、メロディログDB309に含まれるメロディデータとの相関係数を順次算出し、相関係数が所定値、例えば0.50を超える場合、そのメロディデータを含むメロディログデータの割増率に所定の数値、例えば0.005を加算して新たなメロディログデータを生成し、新しいメロディログデータで古いメロディログデータを上書きする。その結果、ユーザにより保存の選択がなされた演奏制御データに関する情報が、キーワードログデータおよびメロディログデータに対しフィードバックされ、その後生成される演奏制御データが、よりユーザの嗜好に適したものとなることが期待される。
以上のように、本発明に係る演奏制御データ生成装置および楽曲素材データ配信サーバによれば、ユーザが過去に閲覧したWebページ、過去に再生した演奏制御データ等に応じたログデータに基づき、ユーザの嗜好を示す嗜好データが生成され、嗜好データに応じて選択された楽曲素材データを用いて新たな演奏制御データが自動生成される。従って、ユーザは、自分好みの独自の演奏制御データを容易に得ることができる。さらに、本発明に係る演奏制御データ生成装置は、自動生成した複数の演奏制御データのうち、ユーザにより選択されたものの情報をログデータにフィードバックすることにより、ユーザの嗜好をより正しく反映した演奏制御データの生成を行うように構成することもできる。なお、上述した実施形態における特定の数値、数式等は例示であり、他の様々な数値、数式等を適用可能であることは言うまでもない。
[2.変形例]
上述した実施形態は例示であって、様々に変形を加えることが可能である。例えば、演奏制御データ生成装置14bがログデータとして取得するデータの内容は、キーワードおよびメロディに限られず、例えば、ユーザが再生した演奏制御データのコード、音色、キー、テンポ等をログデータとして取得するようにしてもよい。その場合、キーワードおよびメロディに関するログデータが用いられる場合と同様に、コード等のログデータに応じて、ユーザの嗜好を反映した演奏制御データが自動生成される。
また、ユーザ端末14は、演奏制御データ生成アプリを常駐プログラムとして実行し、ブラウザソフト等によりテキストデータ等が利用されるたびにそれらのデータに基づきログデータを生成する代わりに、ユーザの指示に応じて演奏制御データ生成アプリを起動し、例えば、演奏制御データ生成アプリの起動時にRAM103にキャッシュとして格納されているデータに基づきログデータを生成するように構成されてもよい。
また、演奏制御データ生成装置14bは、ブラウザ14aにより利用されたテキストデータ等を全て平等に用いる代わりに、例えば、ユーザによりクリックされたコマンドボタンに表示されているテキストデータから抽出されるキーワードに関してはキーワードログデータの割増率に所定値を加算する等の処理を行うことにより、より正しいユーザの嗜好を反映したログデータを生成するように構成されてもよい。
また、演奏制御データ生成装置14bは、ユーザにより過去に再生された演奏制御データに基づきログデータを生成する代わりに、例えば、ユーザにより過去に再生されたWaveファイル等の楽曲波形データを用いてログデータを生成するように構成されてもよい。その場合、演奏制御データ生成装置14bは、楽曲波形データから特徴のある波形を分離することにより各楽音に対応する波形を取り出し、取り出した波形の基本周波数を算出する等の処理を行い、楽曲波形データにより示される楽曲のスコアを示す演奏制御データを生成する。そして、演奏制御データ生成装置14bは、そのように楽曲波形データから生成した演奏制御データを用いて、ログデータを生成するようにすればよい。
また、演奏制御データ生成装置14bは、ユーザにより指定される基準となる曲(以下、「ベース曲」と呼ぶ)の演奏制御データを用いて、アレンジされたベース曲を示す演奏制御データを生成するように構成されてもよい。その場合、まずユーザはベース曲の演奏制御データのファイル名を指定する。その指定に応じて、演奏制御データ生成装置14bは、例えばベース曲の演奏制御データに含まれるメロディラインデータとメロディ嗜好データを楽曲素材データ配信サーバ15に送信する。楽曲素材データ配信サーバ15は、例えば、受信したメロディラインデータおよびメロディ嗜好データに含まれるメロディデータとの間で、ともに所定値を超える相関係数をもたらすメロディパートデータを含むフレーズ素材データを楽曲素材データの一部として採択する。楽曲素材データ配信サーバ15は、そのようにして採択したフレーズ素材データを含む楽曲素材データを演奏制御データ生成装置14bに送信する。演奏制御データ生成装置14bは、楽曲素材データ配信サーバ15から受信した楽曲素材データを用いて、ベース曲の演奏制御データの一部もしくは全てを置換することにより、アレンジされたベース曲を示す演奏制御データを生成する。
また、演奏制御データ生成装置14bは、新たに生成した演奏制御データを携帯電話13に送信する代わりに、ベース曲の演奏制御データを予め携帯電話13に送信しておき、別途、楽曲素材データを携帯電話13に送信するように構成されてもよい。この場合、楽曲素材データはベース曲に対するアレンジを示すデータとして用いられる。なお、移動通信網11のトラフィックや携帯電話13におけるデータ処理能力に制限がある場合、例えば、楽曲素材データはベース曲のキー変更のみを指示するような、サイズが小さく、かつ大きな処理負荷を要しないデータであることが望ましい。この場合、携帯電話13は、異なる内容の楽曲素材データを複数、受信し、それらを用いてベース曲の演奏制御データに対しアレンジ処理を施すことにより、様々な着信メロディ用の演奏制御データを生成することができる。
さらに、演奏制御データ生成装置14bが、異なる複数の携帯電話13に対し、それぞれ演奏制御データと、その演奏制御データに対応する楽曲素材データを送信しておくことにより、異なる携帯電話13の間で楽曲素材データの送受信を行うことも可能となる。その場合、例えば、予めベース曲の演奏制御データを受信しておいた携帯電話13が、他の携帯電話13から、通話要求等と同時にアレンジ用の楽曲素材データを受信することにより、異なるアレンジの着信メロディの自動演奏を行うことが可能となる。その結果、携帯電話13のユーザ間で、異なる楽曲素材データを送受信することにより、送信側の携帯電話13のユーザは、受信側の携帯電話13のユーザに対し、自分の好みに応じたアレンジの施された着信メロディを聴かせることができる。また、異なる携帯電話13を用いて楽曲素材データの送受信を行うユーザの間で、予めアレンジ毎に秘密のメッセージを取り決めておき、通話要求の送信側のユーザが、伝達したいメッセージに対応する楽曲素材データを通話要求とともに受信側の携帯電話13に対し発信することにより、通話要求の受信側のユーザに秘密のメッセージを伝達することも可能となる。
また、演奏制御データ生成装置14bは、新たに生成する演奏制御データにおいて、特定の小節を複数回、繰り返すようなアレンジ処理を施すように構成されてもよい。その場合、演奏制御データ生成装置14bは、例えば、メロディ嗜好データに含まれるメロディデータとの間の相関係数が特に高いメロディパートデータを含むフレーズデータに関して、所定回数の繰り返しを指示するデータを演奏制御データに対し付加する。その結果、ユーザが特に好むと推測されるフレーズがリピート演奏され、面白い効果を奏する着信メロディが演奏されることが期待される。
また、楽曲素材データ配信サーバ15は、演奏制御データ生成装置14bから受信する嗜好データに加え、他のデータに基づき、楽曲素材データの生成を行うように構成されてもよい。例えば、楽曲素材データ配信サーバ15は、ヒットチャート等を掲載しているWebページに含まれるキーワードを取得し、そのキーワードを演奏制御データ生成装置14bから受信したキーワード嗜好データに含まれるキーワードとともに、フレーズ素材データの選択に用いる。その結果、ユーザの嗜好のみに偏ることがなく、ユーザにとって新鮮な印象をもたらす楽曲の演奏制御データが得られることが期待される。
また、演奏制御データ生成装置14bは、生成した演奏制御データに対し、ユーザの操作に応じて、さらに変更を加えることが可能なように構成されてもよい。例えば、演奏制御データ生成装置14bは、生成した演奏制御データにより示される楽曲の各フレーズに関し、適するコードを複数割り当て、それら複数のコードをユーザに提示する。ユーザにより、それらのコードの1つが各フレーズに関し選択されると、演奏制御データ生成装置14bは選択されたコードに応じて、各フレーズに含まれる楽音の音高を調整する。また、ユーザが音色、キー、テンポ、各楽音の音高等を個別に編集可能としてもよい。その結果、ユーザは、自動生成された楽曲の不自然な箇所の修正等を行うことができる。また、演奏制御データ生成装置14bがユーザによる演奏制御データの個別編集を可能とする構成である場合、演奏制御データ生成装置14bは、さらに、ユーザの編集操作に関するデータをログデータとして記憶しておき、次回の演奏制御データの編集操作において、記憶しておいたログデータに応じて予測される編集内容をユーザに提示する構成としてもよい。
また、演奏制御データ生成装置14bと楽曲素材データ配信サーバ15との間の機能配分は、上述した実施形態におけるものに限られず、他に様々な配分の方法が考えられる。すなわち、演奏制御データ生成装置14bおよび楽曲素材データ配信サーバ15が備える構成部のうち、テキストデータ取得部303、演奏制御データ取得部307、選択指示データ取得部316および自動演奏部315は必ず演奏制御データ生成装置14bに配置される必要があるが、他の構成部は演奏制御データ生成装置14bおよび楽曲素材データ配信サーバ15のいずれに配置されてもよい。ただし、その場合、演奏制御データ生成装置14bおよび楽曲素材データ配信サーバ15は、一方において生成され他方において利用されるデータに関しては、そのデータを送信もしくは受信するための送信部もしくは受信部をさらに備える必要がある。なお、演奏制御データ生成装置14bは楽曲素材データ配信サーバ15の備える構成部を全て備え、単独で上記の演奏制御データ生成処理を実行可能なように構成されてもよい。
また、演奏制御データ生成装置14bはローカルなフレーズ素材DBを備え、過去に楽曲素材データ配信サーバ15から受信した楽曲素材データに含まれるフレーズ素材データをローカルなフレーズ素材DBに記憶しておき、楽曲素材データ配信サーバ15から同じフレーズ素材データを受信することを回避可能なように構成されてもよい。その場合、楽曲素材データ配信サーバ15は、演奏制御データ生成装置14bに対する楽曲素材データの送信に先立ち、楽曲素材データに含まれるフレーズ素材データの識別子を演奏制御データ生成装置14bに送信する。演奏制御データ生成装置14bは、その識別子に基づき、ローカルなフレーズ素材DBに格納されていないフレーズ素材データの識別子を特定し、その識別子を楽曲素材データ配信サーバ15に送信する。楽曲素材データ配信サーバ15は、演奏制御データ生成装置14bから受け取った識別子に対応するフレーズ素材データのみを楽曲素材データに含め、演奏制御データ生成装置14bに送信する。演奏制御データ生成装置14bは、先に楽曲素材データ配信サーバ15から受信したフレーズ素材データの識別子に基づき、ローカルなフレーズ素材DBに格納されているフレーズ素材データおよび楽曲素材データ配信サーバ15から新たに受信したフレーズ素材データの両方を用いて、演奏制御データの生成を行う。
また、演奏制御データ生成装置14bは、ローカルなフレーズ素材DBを備え、様々なフレーズ素材データを自動的に収集可能なように構成されてもよい。例えば、演奏制御データ生成装置14bは、SMFを含むコンテンツを任意のコンテンツサーバ16から収集してくるエージェントプログラムをインターネットに送信することにより、SMFを含む任意のWebページをダウンロードし、ダウンロードしたSMFに含まれるフレーズデータを、ダウンロードしたWebページ内に含まれるキーワードと関連付けて、ローカルなフレーズ素材DBに格納する。
また、演奏制御データ生成装置14bは、予め楽曲素材データ配信サーバ15においてサーバ管理者により準備されているキーワードリストに基づいてキーワードログデータの生成を行う代わりに、例えば、国語辞典等に掲載されている一般語を数多く格納したDBを備え、ブラウザ14aから取得したテキストデータをそのDBに格納されている一般語と比較することにより、テキストデータから一般語に該当しない語句、すなわち特徴語をキーワードとして抽出するようにしてもよい。
本発明の実施形態に係る演奏制御データ生成装置および楽曲素材データ配信サーバを含む通信システムの全体構成を例示する図である。 本発明の実施形態において演奏制御データが生成される様子の概要を示す図である。 本発明の実施形態に係るユーザ端末のハードウェア構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る楽曲素材データ配信サーバの機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係る演奏制御データ生成装置の機能ブロック図である。 本発明の実施形態に係るキーワードリストの内容を例示する図である。 本発明の実施形態に係るキーワードログDBの内容を例示する図である。 本発明の実施形態に係るキーワード嗜好データの内容を例示する図である。 本発明の実施形態に係るメロディログDBの内容を例示する図である。 本発明の実施形態に係るメロディ嗜好データの内容を例示する図である。 本発明の実施形態に係るフレーズ素材DBの内容を例示する図である。 本発明の実施形態に係る演奏制御データ生成アプリの画面を例示する図である。 本発明の実施形態においてメロディデータ間の相関係数が算出される様子を例示する図である。 本発明の実施形態に係る楽曲素材データの内容を例示する図である。 本発明の実施形態に係る演奏制御データの内容を例示する図である。
符号の説明
1…通信システム、11…移動通信網、12…インターネット、13…携帯電話、14…ユーザ端末、15…楽曲素材データ配信サーバ、16…コンテンツサーバ、101…通信部、102…ROM、103…RAM、104…記憶部、105…操作部、106…表示部、107…CPU、108…タイマ、109…音源システム、110…バス、141…キーワード嗜好データ生成ブロック、142…メロディ嗜好データ生成ブロック、143…演奏制御データ生成ブロック、151…フレーズ素材データ選択ブロック、201・302…キーワードリスト、202…キーワードリスト送信部、203…嗜好データ取得部、204…フレーズ素材データ選択部、205…フレーズ素材DB、206…楽曲素材データ送信部、301…キーワードリスト取得部、303…テキストデータ取得部、304…キーワードログデータ生成部、305…キーワードログDB、306…キーワード嗜好データ生成部、307…演奏制御データ取得部、308…メロディログデータ生成部、309…メロディログDB、310…メロディ嗜好データ生成部、311…嗜好データ送信部、312…楽曲素材データ取得部、313…演奏制御データ生成部、314…演奏制御データ一時記憶部、315…自動演奏部、316…選択指示データ取得部、317…演奏制御データ記憶部、318…演奏制御データ送信部。

Claims (5)

  1. テキストデータ及びメロディデータを取得し、記憶手段に予め蓄積された複数のキーワードの各々と前記取得されたテキストデータの表すテキストとを比較し、比較結果に応じて該テキストに含まれるキーワードとその出現頻度とを表すキーワードログデータを生成し、生成したキーワードログデータを前記記憶手段に書き込み、前記記憶手段に書き込まれたキーワードログデータの表すキーワードとその出現頻度とに基づき、ユーザの嗜好を表すキーワードからなるキーワード嗜好データを生成するキーワード嗜好データ生成手段と、
    前記記憶手段に予め蓄積された複数のメロディデータの各々と前記取得されたメロディデータとの類似度を算出し、算出した類似度が所定値を超えるメロディデータとその出現頻度とを表すメロディログデータを生成し、生成したメロディログデータを前記記憶手段に書き込み、前記記憶手段に書き込まれたメロディログデータの表すメロディデータとその出現頻度とに基づき、ユーザの嗜好を表すメロディからなるメロディ嗜好データを生成するメロディ嗜好データ生成手段と、
    前記キーワード嗜好データ生成手段が生成したキーワード嗜好データと前記メロディ嗜好データ生成手段が生成したメロディ嗜好データとに基づき、楽曲の一部であるフレーズの演奏を指示する複数の素材データの中から、1以上の素材データを取得する素材データ取得手段と、
    前記素材データ取得手段により取得された1以上の素材データを用いて、楽曲の演奏を指示する演奏制御データを生成する演奏制御データ生成手段と
    を備えることを特徴とする演奏制御データ生成装置。
  2. 前記キーワードログデータは前記キーワードの出現頻度に応じて算出される割増率を含み、
    前記メロディログデータは前記メロディデータの出現頻度に応じて算出される割増率を含み、
    前記演奏制御データにはキーワードが添付されており、
    前記演奏制御データ生成手段が生成した演奏制御データを再生する自動演奏手段と、
    前記自動演奏手段が再生した演奏制御データを保存する旨の指示の入力を受け付ける指示入力手段と、
    前記指示入力手段に指示が入力された場合に、前記演奏制御データに添付されているキーワードの各々と、前記記憶手段に蓄積されているキーワードとを順次比較し、それらが一致した場合、一致したキーワードを含むキーワードログデータの割増率に所定の数値を加算し、新たなキーワードログデータとして前記記憶手段に書き込むキーワードログデータ生成手段と、
    前記指示入力手段に指示が入力された場合に、前記演奏制御データに含まれるメロディと、前記記憶手段に蓄積されているメロディデータとの類似度を順次算出し、算出された類似度が所定値を超える場合、そのメロディデータを含むメロディログデータの割増率に所定の数値を加算し、新たなメロディログデータとして前記記憶手段に書き込むメロディログデータ生成手段と
    を有し、
    前記キーワード嗜好データ生成手段は、前記記憶手段に書き込まれたキーワードログデータに含まれる割増率を用いて各キーワードのキーワード嗜好ポイントを割り増しし、得られたキーワード嗜好ポイントに基づいて前記キーワード嗜好データを生成し、
    前記メロディ嗜好データ生成手段は、前記記憶手段に書き込まれたメロディログデータに含まれる割増率を用いて各メロディデータのメロディ嗜好ポイントを割り増しし、得られたメロディ嗜好ポイントに基づいて前記メロディ嗜好データを生成する
    ことを特徴とする請求項1に記載の演奏制御データ生成装置。
  3. テキストデータ及びメロディデータを取得し、予め定められた複数のキーワードの各々と前記取得されたテキストデータの表すテキストとを比較し、比較結果に応じて該テキストに含まれるキーワードとその出現頻度とを特定し、特定結果に基づき、ユーザの嗜好を表すキーワードからなるキーワード嗜好データを生成して記憶手段に記憶するとともに、予め定められた複数のメロディデータの各々と前記取得されたメロディデータとの類似度を算出し、算出した類似度が所定値を超えるメロディデータとその出現頻度とを特定し、特定結果に基づき、前記ユーザの嗜好を表すメロディからなるメロディ嗜好データを生成して前記記憶手段に記憶し、前記キーワード嗜好データと前記メロディ嗜好データとを前記記憶手段から取得する嗜好データ取得手段と、
    楽曲の一部であるフレーズの演奏を指示する素材データを複数記憶する素材データ記憶手段と、
    前記嗜好データ取得手段が取得したキーワード嗜好データとメロディ嗜好データとに基づき、前記素材データ記憶手段に記憶されている複数の素材データの中から1以上の素材データを選択する素材データ選択手段と、
    前記素材データ選択手段により選択された1以上の素材データを外部機器に送信する素材データ送信手段と
    を備えることを特徴とする楽曲素材データ配信サーバ。
  4. テキストデータ及びメロディデータを取得し、記憶手段に予め蓄積された複数のキーワードの各々と前記取得されたテキストデータの表すテキストとを比較し、比較結果に応じて該テキストに含まれるキーワードとその出現頻度とを表すキーワードログデータを生成し、生成したキーワードログデータを前記記憶手段に書き込み、前記記憶手段に書き込まれたキーワードログデータの表すキーワードとその出現頻度とに基づき、ユーザの嗜好を表すキーワードからなるキーワード嗜好データを生成するキーワード嗜好データ生成手順と、
    前記記憶手段に予め蓄積された複数のメロディデータの各々と前記取得されたメロディデータとの類似度を算出し、算出した類似度が所定値を超えるメロディデータとその出現頻度とを表すメロディログデータを生成し、生成したメロディログデータを前記記憶手段に書き込み、前記記憶手段に書き込まれたメロディログデータの表すメロディデータとその出現頻度とに基づき、ユーザの嗜好を表すメロディからなるメロディ嗜好データを生成するメロディ嗜好データ生成手順と、
    前記キーワード嗜好データ生成手順で生成したキーワード嗜好データと前記メロディ嗜好データ生成手順で生成したメロディ嗜好データとに基づき、楽曲の一部であるフレーズの演奏を指示する複数の素材データの中から、1以上の素材データを取得する素材データ取得手順と、
    前記素材データ取得手順により取得された1以上の素材データを用いて、楽曲の演奏を指示する演奏制御データを生成する演奏制御データ生成手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  5. テキストデータ及びメロディデータを取得し、予め定められた複数のキーワードの各々と前記取得されたテキストデータの表すテキストとを比較し、比較結果に応じて該テキストに含まれるキーワードとその出現頻度とを特定し、特定結果に基づき、ユーザの嗜好を表すキーワードからなるキーワード嗜好データを生成して記憶手段に記憶するとともに、予め定められた複数のメロディデータの各々と前記取得されたメロディデータとの類似度を算出し、算出した類似度が所定値を超えるメロディデータとその出現頻度とを特定し、特定結果に基づき、前記ユーザの嗜好を表すメロディからなるメロディ嗜好データを生成して前記記憶手段に記憶し、前記キーワード嗜好データと前記メロディ嗜好データとを前記記憶手段から取得する嗜好データ取得手順と、
    楽曲の一部であるフレーズの演奏を指示する素材データを複数記憶する素材データ記憶手順と、
    前記嗜好データ取得手順で取得したキーワード嗜好データとメロディ嗜好データとに基づき、前記素材データ記憶手順において記憶されている複数の素材データの中から1以上の素材データを選択する素材データ選択手順と、
    前記素材データ選択手順により選択された1以上の素材データを外部機器に送信する素材データ送信手順と
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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