JP2002297136A - 楽曲作成装置、音楽配信システム及びプログラム - Google Patents

楽曲作成装置、音楽配信システム及びプログラム

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JP2002297136A
JP2002297136A JP2001100604A JP2001100604A JP2002297136A JP 2002297136 A JP2002297136 A JP 2002297136A JP 2001100604 A JP2001100604 A JP 2001100604A JP 2001100604 A JP2001100604 A JP 2001100604A JP 2002297136 A JP2002297136 A JP 2002297136A
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Japan
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music
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band
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Application number
JP2001100604A
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English (en)
Inventor
Tomohiro Sudo
智浩 須藤
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通信回線網を介して、楽曲の元となるデータ
を受信し、それを合成して楽曲を作成する楽曲作成装置
及び、一般ユーザから優れたアーティストを発掘し、通
信回線網上の音楽ビジネスを実行する音楽配信システム
を提供することである。 【解決手段】 通信回線網を介して複数の楽曲元データ
送信端末に接続された楽曲作成装置に、パート別の楽譜
を前記通信回線網上に公開する楽譜公開手段と、公開楽
譜に従った各パート別の演奏或いは歌唱を再生するため
の楽曲元データを、複数の楽曲元データ送信端末から通
信回線網を介して受信する楽曲元データ受信制御手段
と、受信された楽曲元データを予め定められている楽曲
基準データに基づいて、各パート別に評価し、各パート
別に楽曲元データの合否を判定する合否判定手段と、合
格と判定された各パート毎の一の楽曲元データを組み合
わせて楽曲データを作成する楽曲データ作成手段と、を
備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、通信回線網を介し
て公開された楽譜に基づいてユーザが演奏等した演奏デ
ータ等を合成して楽曲を作成する楽曲作成装置、通信回
線網を介して音楽を配信する音楽配信システム、及びプ
ログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】近時、インターネット等の通信回線網を
介して音楽配信サーバからユーザ端末に音楽データを配
信する音楽配信システムが普及している。このような音
楽配信システムでは、一般に、現実の世界に存在してい
るアーティストによって提供される音楽の中からユーザ
の希望するアーティストの楽曲を選んで配信してもらう
仕組みである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、音楽に関わ
るアーティストの中には、優れた才能を有するにも拘わ
らず、バンドのメンバーが揃わずに音楽活動をすること
が出来ない者、本業が忙しくてなかなか音楽活動出来な
い者、或いは人前に出て音楽活動をするのに対して抵抗
感のある者等がいた。従って、インターネット等を通じ
て、このような優れた才能を持つアーティストを発掘で
きれば、優れた楽曲を作成することが出来ることとな
り、音楽業界にとって更なるビジネスチャンスが期待で
きる。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、通信回線網を介して優れた楽曲を作成するこ
とが出来る楽曲作成装置、及び優れた楽曲を配信出来る
音楽配信システムを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、例えば、図1〜図12に示
すように、通信回線網を介して複数の楽曲元データ送信
端末(例えば、アーティスト端末2など)に接続された
楽曲作成装置(例えば、音楽配信装置3など)であっ
て、パート別の楽譜を前記通信回線網上に公開する楽譜
公開手段(例えば、CPU31等)と、前記楽譜公開手
段によって公開された楽譜に従った各パート別の演奏或
いは歌唱を再生するための楽曲元データを、前記複数の
楽曲元データ送信端末から前記通信回線網を介して受信
するための楽曲元データ受信制御手段(例えば、CPU
31等)と、この楽曲元データ受信制御手段によって受
信された楽曲元データを予め定められている楽曲基準デ
ータに基づいて、前記各パート別に評価し、前記各パー
ト別に楽曲元データの合否を判定する合否判定手段(例
えば、CPU31等)と、前記合否判定手段によって合
格であると判定された各パート毎の一の楽曲元データを
組み合わせて楽曲データを作成する楽曲データ作成手段
(例えば、CPU31等)と、を備えたことを特徴とし
ている。
【0006】請求項1記載の発明によれば、通信回線網
を介して複数の楽曲元データ送信端末に接続された楽曲
作成装置の楽譜公開手段によって、パート別の楽譜が通
信回線網上に公開され、楽曲元データ受信手段によっ
て、前記楽譜に従った各パート別の楽曲元データが前記
複楽曲元データ送信端末から通信回線網を介して受信さ
れ、合否判定手段によって前記楽曲元データと、楽曲基
準データとに基づいて、前記各パート別に評価され、各
パート別に楽曲元データの合否が判定され、楽曲作成手
段によって、前記合否判定手段で合格と判定された各パ
ート毎の一の楽曲元データが組み合わされて楽曲データ
が作成されるので、通信回線網を介して、オーディショ
ンとして広く一般人から楽曲の元となるパート別の楽曲
元データを募集でき、そのうち、合否判定手段によって
優れていると判定された楽曲元データのみを、楽曲とし
て組み合わせることが出来るので、才能があるにもかか
わらず、音楽活動を行う機会が無かった一般人アーティ
ストを容易に、かつ低いコストで発掘できることとな
る。
【0007】ここで、楽曲元データとは、楽曲の元とな
るパート別に録音された歌声等の音声データや、ギタ
ー、ベース等の演奏データであって、そのまま録音され
た波形データであってもよいし、当該波形データをMI
DI規格化に準じてコード化したデータであってもよ
い。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の楽
曲作成装置において、前記合否判定手段は、前記楽曲元
データ受信制御手段によって受信された楽曲元データを
予め定められている楽曲基準データに基づいて、前記各
パート別に点数で評価し、この評価された点数により合
否を判定する点数合否判定手段(例えば、CPU31な
ど)を備えていることを特徴としている。
【0009】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特
に、合否判定手段に備えられた点数合否判定手段によっ
て、楽曲元データは楽曲基準データに基づいて前記各パ
ート別に点数で評価され、この点数により合否が判定さ
れるので、合否判定における基準が定まっていることと
なり、平等かつ公正な合否判定が可能となる。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項2記載の楽
曲作成装置において、更に、前記合否判定手段によって
判定された合否結果を、前記楽曲元データ送信端末に送
信する送信手段(例えば、CPU31等)を備えたこと
を特徴としている。
【0011】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に
送信手段によって、合否判定手段によって判定された合
否結果が楽曲元データ送信端末に送信されるので、楽曲
元データの送信者は自らの応募した楽曲元データの客観
的な優劣を知ることが出来る。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項1〜3の何
れかに記載の楽曲作成装置において、前記合否判定手段
は、前記楽曲元データの音高、音長、音量、ベロシティ
のうち、少なくとも一つの条件を照合することに基づい
て合否を判定する判定手段を備えていることを特徴とし
ている。
【0013】請求項4記載の発明によれば、請求項1〜
3の何れかに記載の発明と同様の効果が得られるのは勿
論のこと、特に、合否手段に備えられた判定手段によっ
て、楽曲元データの音高、音長、音量、ベロシティのう
ち、少なくとも一つの条件を照合することに基づいて合
否が判定されるので、人の耳による判定よりも、公正で
平等な判定が可能となる。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項2〜4の何
れかに記載の楽曲作成装置において、前記楽曲データ作
成手段は、前記合否判定手段によって合格であると判定
された各パート毎の一の楽曲元データのうち、最も合格
のレベルの高い楽曲元データ同士を組み合わせて楽曲デ
ータを作成する作成手段をそなえていることを特徴とし
ている。
【0015】請求項5記載の発明によれば、請求項2〜
4の何れかに記載の発明と同様の効果が得られるのは勿
論のこと、特に、楽曲データ作成手段によって、前記各
パート毎の楽曲元データのうち、最も合格レベルの高い
楽曲元データ同士が組み合わされて楽曲データが作成さ
れるので、客観的に点数化され最も優れていると判定さ
れた各パートの楽曲元データによって優れた楽曲を作成
されることとなる。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項1〜4の何
れかに記載の楽曲作成装置において、前記楽曲データ作
成手段は、前記各パートの楽曲元データの音高、音長、
音量、ベロシティのうち、少なくとも一つの条件の一致
度がより高いもの同士を組み合わせるように構成されて
いることを特徴としている。
【0017】請求項6記載の発明によれば、請求項1〜
4の何れかに記載の発明と同様の効果が得られる勿論の
こと、特に、楽曲データ作成手段によって、各パートの
楽曲元データの音高、音長、音量、ベロシティのうち、
少なくとも一つの条件の一致度がより高いもの同士を組
み合わせられるので、調和の取れた楽曲の作成が可能と
なる。
【0018】請求項7記載の発明は、請求項1〜6の何
れかに記載の楽曲作成装置において、前記楽曲データ作
成手段は、各パートの一の楽曲元データを同期させて再
生することにより楽曲を再生可能な楽曲データ、或いは
各パートの一の楽曲元データを同期させて合成した合成
データを再生することにより楽曲を再生可能な楽曲デー
タうち、少なくとも何れかを作成するように構成されて
いることを特徴としている。
【0019】請求項7記載の発明によれば、請求項1〜
6の何れかに記載の発明と同様の効果が得られるのは勿
論のこと、特に、楽曲データ作成手段によって、各パー
トの一の楽曲元データを同期させて再生することにより
楽曲を再生可能な楽曲データ、或いは各パートの一の楽
曲元データを同期させて合成した合成データを再生する
ことにより楽曲を再生可能な楽曲データうち、少なくと
も何れかが作成されるので、これにより、複数の楽曲元
データを組み合わせた楽曲データを確実に作成出来るこ
ととなって、この楽曲データを再生することにより、各
パートが同時演奏される。
【0020】請求項8記載の発明は、端末装置(例え
ば、アーティスト端末2、ユーザ端末4など)と、音楽
を配信する音楽配信装置(音楽配信装置3)と、が通信
回線網を介して接続された音楽配信システム(音楽配信
システム1)であって、前記音楽配信装置は、パート別
の楽譜を前記通信回線網上に公開する楽譜公開手段(例
えば、CPU31など)と、この楽譜公開手段により通
信回線網上に公開された楽譜データに基づく演奏或いは
歌唱の再生可能な楽曲元データを受信する楽曲元データ
受信手段(例えば、CPU31、伝送制御部36など)
と、この楽曲元データ受信手段によって受信された楽曲
元データを予め定められている楽曲基準データに基づい
て、前記各パート別に評価し、前記各パート別に楽曲元
データの合否を判定する合否判定手段(例えば、CPU
31など)と、前記合否判定手段によって合格であると
判定された各パート毎の一の楽曲元データを組み合わせ
て楽曲データを作成する楽曲データ作成手段(例えば、
CPU31など)と、前記楽曲データ作成手段によって
作成された楽曲データを前記端末装置に配信する配信手
段(例えば、CPU31、伝送制御部36など)とを備
えており、前記端末装置は、前記楽譜公開手段により通
信回線網上に公開された楽譜データに対して、演奏或い
は歌唱に関連する楽曲元データを送信する楽曲元データ
送信手段(例えば、CPU21、伝送制御部27など)
と、前記配信手段により前記通信回線網を介して前記音
楽配信装置から配信された楽曲データを受信する楽曲デ
ータ受信手段(例えば、CPU41、伝送制御部46な
ど)と、この楽曲データ受信手段によって受信された楽
曲データを再生する再生手段(例えば、音声処理部48
など)と、を備えたことを特徴としている。
【0021】請求項8記載の発明によれば、端末装置
と、音楽を配信する音楽配信装置とが通信回線網を介し
て接続され、音楽配信装置の楽譜公開手段によってパー
ト別の楽譜が、通信回線網上に公開され、端末装置の楽
曲元データ送信手段によって前記楽譜に対する演奏或い
は歌唱に関連する楽曲元データが音楽配信装置に送信さ
れ、音楽配信装置の楽曲元データ受信手段によって再生
可能な前記楽曲元データが受信され、音楽配信装置の合
否判定手段によって前記楽曲元データが楽曲基準データ
に基づき各パート別に評価されて合否が判定され、楽曲
データ作成手段によって、合格判定された各パート毎の
一の楽曲元データが組み合わされて楽曲データが作成さ
れ、配信手段によって作成された楽曲データが前記端末
装置に配信される。そして、前記端末装置の楽曲データ
受信手段によって、通信回線網を介して音楽配信装置か
ら楽曲データが受信され、端末装置の再生手段によっ
て、前記楽曲データを再生されるので、オーディション
として、通信回線を介した楽曲元データの応募、その合
否判定及び楽曲の作成を容易にできること共に、新しい
優れたアーティストを発掘することができる。しかもそ
の楽曲を一般ユーザに提供することが可能となり、新人
アーティストを起用した音楽ビジネスが通信回線網を介
して容易に行えることとなる。
【0022】請求項9記載の発明は、請求項8記載の音
楽配信システムにおいて、前記音楽配信装置は、前記楽
曲データ作成手段によって作成された楽曲データの各パ
ートを演奏或いは歌唱した者により結成されたバンドに
関するバンド情報を、前記通信回線網上に公開するバン
ド情報公開手段を備えたことを特徴としている。
【0023】請求項9記載の発明によれば、請求項8記
載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特
に、音楽配信装置のバンド情報公開手段によって、作成
された楽曲データの各パートを演奏或いは歌唱した者に
より結成されたバンドに関するバンド情報が通信回線網
上に公開されるので、通信回線網上におけるバンドの宣
伝活動を可能とし、バンドの構成員が一同に集まること
がなくとも、バンドととしての音楽活動することが出来
ることとなり、またそれによって通信回線網を介した音
楽ビジネスの拡大が期待できる。
【0024】ここで、バンド情報とは、例えば、バンド
の楽曲の宣伝情報や、バンド構成員の情報、及び通信回
線網を介したバンドコンサート情報など、バンドの音楽
ビジネスに関する情報であれば、どのようなものであっ
てもよい。
【0025】請求項10の発明は、請求項9記載の音楽
配信システムにおいて、前記バンド情報には、バンド
名、バンドのキャラクタデザイン、及びバンドを構成す
る各演奏パート別のキャラクタデザインのうち、少なく
とも何れか一つが含まれることを特徴としている。
【0026】請求項10記載の発明によれば、請求項9
記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特
に、バンド情報には、バンド名、バンドのキャラクタデ
ザイン、及びバンドを構成する各演奏パート別のキャラ
クタデザインのうち、少なくとも何れか一つが含まれて
いるので、バンドの構成員は、人前に出なくとも、ま
た、年齢、性別等に限定されずに音楽才能を活かしたバ
ンド活動が行えることとなり、それによって音楽ビジネ
スの発展も期待できる。
【0027】請求項11記載の発明は、請求項9又は1
0記載の音楽配信システムにおいて、前記音楽配信装置
は、前記バンドを構成する各パートを演奏或いは歌唱す
る者によって演奏或いは歌唱された楽曲元データに基づ
いて作成されたバンド楽曲データを記憶するバンド楽曲
データ記憶手段(例えば、記憶部35等)を備え、前記
配信手段は、前記端末装置(例えば、ユーザ端末4等)
からのバンド楽曲データの送信要求に基づいて、指定さ
れたバンド楽曲データを前記バンド楽曲データ記憶手段
から取り出して配信するように構成されていることを特
徴としている。
【0028】請求項11記載の発明によれば、請求項9
又は10記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論の
こと、音楽配信装置のバンド楽曲データ記憶手段によっ
て、前記バンドを構成する各パートを演奏或いは歌唱す
る者によって演奏或いは歌唱された楽曲元データに基づ
いて作成されたバンド楽曲データが記憶され、配信手段
によって、端末装置から指定されたバンド楽曲データが
バンド楽曲データ記憶手段から取り出して配信されるの
で、バンド楽曲データを希望する端末に、その希望楽曲
データを容易に配信することができることとなる。
【0029】請求項12記載の発明は、請求項11記載
の音楽配信システムにおいて、前記配信手段は、所定の
課金形式による前記楽曲データ或いは前記バンド楽曲デ
ータに対する配信料金の支払に基づいて、前記ユーザ端
末に前記楽曲データ或いは前記バンド楽曲データを配信
するように構成されていることを特徴としている。
【0030】請求項12記載の発明によれば、請求項1
1記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、
特に、配信手段によって、所定の課金形式による楽曲デ
ータ或いはバンド楽曲データに対する配信料金の支払に
基づいて、ユーザ端末に楽曲データ或いはバンド楽曲デ
ータが配信されるので、楽曲データの配信ビジネスにお
ける課金が容易にできることとなる。
【0031】請求項13記載の発明は、請求項12記載
の音楽配信システムにおいて、前記配信料金の収益か
ら、前記バンドの構成員に対する分配金額を算出する分
配金額算出手段(例えば、CPU31等)と、前記分配
金額算出手段によって算出された分配金額に基づいて収
益分配を行う収益分配手段(例えば、CPU31等)
と、を備えたことを特徴としている。
【0032】請求項13記載の発明によれば、請求項1
2記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、
特に、分配金額算出手段によって、配信料金の収益か
ら、バンドの構成員に対する分配金額が算出され、収益
分配手段によって、分配金額算出手段によって算出され
た分配金額に基づいて収益分配がおこなわれるので、バ
ンドの構成員への収益分配が容易に出来、また、収益を
求めてバンドへの参加希望者の増加が見込まれ通信回線
網上の音楽活動が盛んになることが期待できる。
【0033】請求項14記載の発明は、通信回線網に接
続されるコンピュータに対し、パート別の楽譜を前記通
信回線網上に公開させるための機能と、前記楽譜に基づ
く各パート別の演奏或いは声を再生可能な楽曲元データ
を、前記通信回線網を介して受信するための機能と、受
信された楽曲元データと、前記楽譜に基づく基準データ
とを、所定の照合基準に基づいて照合することにより、
前記各パート別の楽曲元データの合否を判定するための
機能と、合格であると判定された各パート毎の一の楽曲
元データを組み合わせて楽曲データを作成するための機
能と、を実行させるためのプログラムである。
【0034】請求項14記載の発明によれば、本プログ
ラムを組み込んだコンピュータにより、通信回線網を介
して、オーディションとして広く一般人から楽曲の元と
なるパート別の楽曲元データを募集でき、そのうち合否
判定手段によって優れていると判定された楽曲元データ
のみを、楽曲として組み合わせることが出来るので、才
能があるにもかかわらず、音楽活動を行う機会が無かっ
た一般人アーティストを容易に、かつ低いコストで発掘
できることとなる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施例である音
楽配信システムを、図面を参照して説明する。本音楽配
信システムは、優れた才能を持つ新人アーティストをイ
ンターネットを利用して発掘し、発掘したアーティスト
による楽曲をインターネットを介して配信するビジネス
に利用されるシステムである。
【0036】まず構成を説明する。図1は、本発明に係
る音楽配信システム1の全体構造を示す図である。図1
に示す音楽配信システム1(ネットワーク音楽ビジネス
システム)は、演奏データや歌唱データ等の楽曲元デー
タの作成、および当該楽曲元データの送信を行うアーテ
ィスト端末2と、楽曲の作成、オーディション、楽曲さ
れた音楽データの配信等を行う業者側が備える音楽配信
装置3(楽曲作成装置)と、音楽データを注文し、受信
するユーザ端末4と、作詞、或いは作曲を作詞作曲者端
末5、キャラクターを提供するデザイナ端末6、がイン
ターネット等の通信回線網7によって接続されている。
【0037】アーティスト端末2は、音楽の演奏や歌唱
を行うアーティストが備える端末であり、例えばパーソ
ナルコンピューター等により構成され、図2(a)に示
すように、CPU21、RAM22、表示部23、入力
部24、印刷部25、記憶部26、記録媒体26a、伝
送制御部27、音源28、音声処理部29等で構成され
ており、記録媒体26aを除く各部はバス2Aにより接
続されている。
【0038】CPU21は、記録媒体26aに格納され
たプログラムやWWWブラウザ等を読み出してRAM2
2へのデータの一時的な格納を行い、各部の制御、デー
タの転送、種々の演算を行う。
【0039】CPU21は、マイク29b(後述)から
取得されたユーザによる演奏音或いは声を、デジタル信
号化して、音楽配信装置3に送信する制御を行う。
【0040】また、CPU21は、音楽配信装置3から
送信された、音楽データを、音源28及び音声処理部2
9を制御して楽音としてスピーカ29aから放音させ
る。
【0041】RAM22は、CPU21により実行され
る各種処理において、プログラムやデータ等の一時的に
記憶する記憶領域、入力指示と入力データとによって処
理される作業領域などを形成する。そして、例えば、図
2(b)に示すような、データ構造になっている。即
ち、RAM22は、表示レジスタ22aと、楽譜画像デ
ータ22bと、楽譜データ22cと、オーディション参
加申込書画面データ22dと、オーディション参加受付
け確認画面データ22eなどを格納する記憶領域を備え
ている。
【0042】表示部23は、例えば、CRTやLCD等
により構成され、CPU21から入力される各種表示デ
ータや画像を表示する。
【0043】入力部24は、例えば、マウス、キーボー
ド等を備え、表示部23の画面に表示された指定情報を
選択して指定したり、あるいは所望する指定情報等を入
力することができる。
【0044】印刷部25は、CPU21から出力された
印刷データ(例えば楽譜など)を印刷する。
【0045】記憶部26は、プログラムやデータ等が予
め記憶されており、この記憶部26は磁気的、光学的記
録媒体、若しくは半導体メモリなどCPU21で読取り
可能な記録媒体26aを含んだ構成である。この記録媒
体26aは、CD‐ROM、メモリカード等の可搬型の
媒体やハードディスク等の固定的な媒体を含む。また、
この記録媒体26aに格納するプログラム、データ等
は、その一部若しくは全部を他のサーバやクライアント
からWAN、LANなどのネットワークを介して伝送制
御部27から受信する構成してもよく、更に記録媒体2
6aはネットワーク上に構築されたサーバやクライアン
トの記録媒体であってもよい。
【0046】具体的に、同記録媒体26aは、当該ユー
ザ端末2に対応するWWWブラウザ、演奏録音プログラム
等の各種アプリケーションプログラム、各処理プログラ
ム、及び同処理プログラムで処理されたデータ等を記憶
している。
【0047】上記記録媒体26aに記憶されるデータと
して、演奏データと、この演奏データを識別する音符デ
ータ等があり、音符データとは、楽器の種類に応じて異
なる波形データである音色データ、音符の高低(音階
等)を指定する音高データ、音符の発音時間を指定する
音長データ、及び発音の強弱を指定するベロシティデー
タ等のパラメータのことであり、演奏データとは、前記
音色データ、音高データ、音長データ、ベロシティデー
タによって構成されている。そして、音声処理部29
は、当該演奏データに従って所定の曲の数フレーズを楽
音として再生する。
【0048】伝送制御部27は、モデム、ターミナルア
ダプタ、あるいはルーター等によって構成され、電話回
線、ISDN回線、あるいは専用線等の通信回線を介し
て外部機器との通信を行うための制御を行う。
【0049】音源28は、MIDI(Musical Instrume
nt Digital Interface)規格に準じた、例えばPCM
(Pulse Code Module)音源により構成され、複数の
音色のPCM波形データが記憶された波形データROM
28aを有する。そして、入力部24により所定の音高
が指定されると、CPU21は指定された音高に対応す
るPCM波形データを波形データROM28aから読み
出し、音声処理部29に出力する。
【0050】尚、音源28は、アーティスト端末2にも
ともと備え付けられていてもよいし、或いは音楽配信装
置3等の他の機器からダウンロードする構成でもよい。
【0051】波形データROM28aに記憶される波形
データの音色は、例えば、ギターなどといった弦楽器
や、ドラムスなどのような打楽器、トランペットなどの
管楽器など、複数の音色が記憶されており、CPU21
の制御によって音色が選択されるようになっている。
【0052】音声処理部29は、図示しないA/Dコン
バータ、D/Aコンバータ、LPF(Low Pass Filte
r)、及び増幅器等により構成され、スピーカ29a、
マイク29bを備えている。
【0053】音声処理部29は、CPU21から入力さ
れる演奏データ等のデジタルデータをD/Aコンバータ
によりアナログデータに変換し、増幅器を介してスピー
カ29aから楽音として放音する。
【0054】音声処理部29は、ユーザの演奏時にマイ
ク29bから入力されるアナログ信号を検知すると、該
アナログ信号をA/Dコンバータによりデジタル信号に
変換して、CPU21に出力する。より具体的には、A
/Dコンバータは、一定周波数(例えば、44.1kH
z)のサンプリングクロックに同期し、演奏による音声
等を連続波形のアナログ信号をPCMデジタル音声デー
タに変換する。変換されたPCMデジタル音声データ
は、CPU21に出力され、一時的にRAM22に記憶
される。そして、CPU29は、PCMデジタル音声デ
ータを更にMIDI信号データに変換し、当該MIDI
信号データを伝送制御部27を介して音楽配信装置3に
送信される。
【0055】音声処理部29は、CPU21から入力さ
れたPCM波形データをD/A変換し、LPFによって
所定の周波数以上の周波数帯域の信号をカットしてノイ
ズを除去し、増幅器を介してスピーカ29aに出力す
る。スピーカ29aは、音声処理部29から入力される
所定の音色・音高・音長・ベロシティデータにしたがっ
て、楽音を放音する。尚、放音する楽音は単音でもよい
し、複数の楽音を同時に放音する和音や異なる音色の同
時発音であってもよい。
【0056】次に、音楽配信装置3について説明する。
音楽配信装置3は、新人アーティストを発掘して音楽配
信ビジネスを行う業者側が備える装置であり、ワークス
テーション等からなり、図3(a)で示すように、内部
に、例えば、CPU31、RAM32、表示部33、入
力部34、記憶部35、記録媒体35a、伝送制御部3
6、音源37、音声処理部38等を備えており、記録媒
体35aを除く各部はバス3Aにより接続されている。
各部の機能は、ユーザ端末2のそれらとほぼ同様である
ので、詳細な説明は省き、特徴のある部分の構成のみ説
明する。なお、この音楽配信装置3は、インターネット
に接続され、WWWサーバとしての機能と、メールサー
バとしての機能を備えている。
【0057】具体的に、CPU31は、本発明に係る音
楽配信ビジネスにおける諸処理の制御を行う。即ち、記
憶部35の記録媒体35aに記憶されている、各種プロ
グラムやデータベース等を読み出してRAM32へのデ
ータの一時的な格納を行い、各部の制御、データの転
送、種々の演算を行う。
【0058】CPU31は、楽譜公開手段として、例え
ば、アーティスト端末2からの楽譜を公開しているホー
ムページのURLの要求に基づいて、該当の楽譜データ
のHTML文書を作成し、伝送制御部36を介して、要
求したアーティスト端末2に送信する。
【0059】CPU31は、合否判定手段及びテンス合
否判定手段として、例えばアーティスト端末2等から受
信した楽曲元データと、合否判定基準データファイル3
52cの比較用データとを比較して、判定基準データに
基づいて点数化を行い、各パート別の楽曲元データの合
否を判定する処理を行う。
【0060】CPU31は、上記判定基準データに基づ
いて点数化を行った、アーティストの楽曲元データの点
数データを、伝送制御部36を介して、該アーティスト
端末2に送信する。
【0061】CPU31は、楽曲データ作成手段とし
て、オーディションに合格した各パートごとの楽曲元デ
ータを組み合わせて楽曲データを作成する。具体的に、
相性判断基準データファイルに基づいて、音高、音長、
音量、ベロシティ等の項目を比較してその差異を算出
し、その差異が最も小さいものを組み合わせる。
【0062】また、CPU31は、楽曲データ作成手段
として、各パートの楽曲元データを同期させて再生する
ことによって楽曲を作成する。或いは各パートの楽曲元
データを同期させて合成した合成データによって楽曲を
作成する。
【0063】CPU31は、ネット上のバンドとして結
成されたバンドの情報データ画面や、ネットコンサート
プログラムに基づいたネットコンサートデータ等をユー
ザ端末4からのURL要求に基づき、ユーザ端末4に送
信する。
【0064】更に、CPU31は、配信手段として、ユ
ーザ端末4からの音楽配信要求に基づいて配信音楽デー
タファイル353cから該当音楽データを引出してユー
ザ端末4に送信すると共に、課金処理を行う。また、C
PUは、分配金算出手段として、音楽配信サービスによ
って得られた報酬を、予め定められた割合に応じた、バ
ンド参加者への分配金額を算出する。
【0065】RAM32は、CPU31により実行され
る各種処理において、プログラムやデータ等の一時的に
記憶する記憶領域、入力指示と入力データとによって処
理される作業領域などを形成する。そして、例えば、図
3(b)に示すような、データ構造になっている。即
ち、RAM32には、表示レジスタ32aと、パート別
の楽譜のデータ32bと、応募者の氏名・連絡先等の個
人データ32c、音色、音高、音長等からなる演奏デー
タ32d、配信者の銀行引落し・クレジットカード決済
等の決済方法データ32eと、配信申込者の氏名連絡先
等のデータ32fなどを格納する記憶領域を備えてい
る。
【0066】記憶部35には、プログラムやデータ等が
予め記憶されており、この記憶部35は磁気的、光学的
記録媒体、若しくは半導体メモリなどCPU31で読取
り可能な記録媒体35aを含んだ構成である。この記録
媒体35aは、CD‐ROM、メモリカード等の可搬型
の媒体やハードディスク等の固定的な媒体を含む。ま
た、この記録媒体35aに格納するプログラム、データ
等は、その一部若しくは全部を他のサーバやクライアン
トからWAN、LANなどのネットワークを介して伝送
制御部36から受信する構成してもよく、更に記録媒体
35aはネットワーク上に構築されたサーバやクライア
ントの記録媒体であってもよい。
【0067】具体的に、記録媒体35aに格納されてい
るものとして、図4に示すように、システムプログラム
DB351、オーディションDB352、バンド結成D
B353等がある。
【0068】システムプログラムDB351は、本発明
の新人アーティストを発掘して行う、音楽配信システム
1の動作を実行するための各種プログラムを格納してい
るデータベースであって、アプリケーションプログラム
(図示なし)、オーディションプログラム351a、楽
曲作成プログラム351b、バンド結成プログラム35
1c、ネットコンサートプログラム351d、課金プロ
グラム351e、収益分配プログラム351f等を格納
している。
【0069】アプリケーションプログラム(図示なし)
とは、例えば、CGIプログラム、各種のデータベース
を管理するデータベース管理プログラム、本実施の形態
における各処理に必要なプログラムである。
【0070】オーディションプログラム351aは、ネ
ット上に楽譜を公開して、一般ユーザから演奏データ、
歌唱データ等の楽曲元データを募集し、その合否を判定
するという新人アーティストオーディションにおける一
連動作の処理をプログラミングしたものである。
【0071】楽曲作成プログラム351bは、様々な楽
器で演奏された演奏データや、歌唱データ等を合成して
楽曲を完成させる各種動作をプログラミングしたもので
ある。
【0072】バンド結成プログラム351cは、オーデ
ションで合格したアーティストを組み合わせてバンドを
結成し、バンド、及びバンドメンバーにキャラクターを
配して、ネット上のネットバンドとしてデビューするた
めの各種動作をプログラミングしたものである。
【0073】ネットコンサートプログラム351dは、
キャラクターを配したネットバンドが、ネット上の音楽
配信販売のキャンペーンとして、インターネット上での
コンサートの実行処理をプログラミングしたものであ
る。
【0074】音楽配信・課金プログラム351eは、ネ
ット上にて、ユーザに、ネットバンドの楽曲を配信し、
課金する仕組みをプログラミングしたものである。この
音楽配信・課金プログラム351eには、例えば、暗号
通信プロトコルのSSL(Secure Sockets Layer)や、
クレジットカード決済を安全に処理するためのプロトコ
ルである、SET(Secure Electronic Transactions)
等を用いて、ユーザ端末4のWWWブラウザに入力され
た、ユーザ認証、及び決済情報のデータ暗号化を行い、
同暗号化情報を音楽配信装置3に送信する電子商取引の
仕組みもプログラムされている。
【0075】収益配分プログラム351fは、音楽配信
により得た収益を、バンド参加者、作曲家等に分配する
処理をプログラミングしたものである。
【0076】オーディションDB352は、前記オーデ
ィションプログラム351a、及び楽曲完成プログラム
351bの実行時に用いられるデータを記憶・管理する
データベースであり、楽譜データファイル352a、応
募データファイル352b、合否判定基準データファイ
ル352c、合格者データファイル352d等を格納し
ている。
【0077】楽譜データファイル352aは、新人アー
ティスト発掘のためにネット上に公開する楽譜データを
記憶したものであって、楽譜を作成した作曲家に関する
データが記憶された作曲家データメモリ352a1と、
楽譜データが記憶された楽譜データメモリ352a2と
を有し、楽譜データと、当該楽譜データを作成した作曲
家に関するデータとが、相互に関連付けられて記憶され
ている。尚、楽譜データメモリ352a2には、楽曲全
体の楽譜データと、パート或いは楽器ごとの楽譜データ
とが記憶されている。
【0078】応募データファイル352bは、ネット上
の新人アーティスト発掘オーディションへの応募者情報
を記憶したものであって、応募者の個人データが記憶さ
れた応募者データメモリ352b1と、応募者から送信
された楽曲元データが記憶された楽曲元データメモリ3
52b2とを有し、楽曲元データと、当該楽曲元データ
の応募者に関するデータとが、相互に関連付けられて記
憶されている。
【0079】合否判定基準データファイル352cは、
応募された演奏データの合否判断の基準となる比較用デ
ータおよび判定基準テーブルを記憶したものであって、
比較用データメモリ352c1と、判定基準テーブルメ
モリ352c2とを有する。比較用データとは、基準音
符データ(ノートオンデータ)、基準タイミングデー
タ、基準音色データ、基準音長データ、基準ベロシティ
データ、基準音量データ等である。判定基準データと
は、比較データとのずれの許容範囲データ(差分テーブ
ル)、各比較項目毎の点数(点数テーブル)などが、楽
器や歌の各パート別に細分化されたデータである。ま
た、各課題楽譜単位に、各パート別の合格基準テーブル
も記憶されている。
【0080】具体的にその判断方法は、前記オーディシ
ョンプログラム351aに従いCPU31が、ユーザか
ら送付された楽曲元データと、比較用データとの比較を
行い、上記判定基準テーブルに基づいて、点数化した結
果、例えば、60点以上を合格とする。
【0081】合格者データファイル352dは、オーデ
ィション処理の結果、合格とされた合格者の情報を記憶
したファイルであって、合格者に関するデータが記憶さ
れた合格者データメモリ352d1と、その楽曲元デー
タメモリ352d2とを有し、楽曲元データと、この楽
曲元データの合格者データとが、相互に関連付けられて
記憶されている。
【0082】バンドDB353は、バンド結成プログラ
ム351c、ネットコンサートプログラム351d、音
楽配信・課金プログラム351e、及び収益分配プログ
ラム351fの実行において用いられるデータを格納・
管理するデータベースであり、相性判断基準データファ
イル353a、バンドデータファイル353b、配信音
楽データファイル353d、キャラクターデータファイ
ル353e、課金データファイル353f等を格納して
いる。
【0083】相性判断基準データファイル353aは、
上記オーディションに合格した、様々なパート或いは楽
器で演奏された楽曲元データを楽曲として合成する際に
その相性判断を行うのに用いる基準データを記憶したフ
ァイルである。
【0084】相性判断基準データとは、別々のパートの
演奏データを比較して、その結果のずれの許容範囲を定
めた許容範囲データ(差分テーブル)、各比較項目毎の
点数(点数テーブル)などであって、例えば、音高デー
タ、音長データ、ベロシティデータ、演奏のタイミング
等が比較項目になっている。
【0085】具体的な判断方法は、CPU31が、異な
るパートの楽曲元データの全組合せにおいて、上記項目
について比較を行い、その点数化を上記点数テーブルに
基づいて行い、最も点数が高いものを相性がいいものと
判定する。尚、様々なパートの楽曲元データの全組合せ
における相性判断を行うのではなく、例えば、ある一の
ボーカルの音声データ、ある一のギターの演奏データ等
をまず決定し、それと最も相性が良いものを選択する方
法でも良い。
【0086】バンドデータファイル353bは、前記相
性判断処理の結果、ネット上のネットバンドとして結成
されたバンド情報を記憶したファイルであって、具体的
に、バンド名、及びネット上でのバンドキャラクターを
記憶したバンドデータメモリ353b1と、バンドの構
成員情報及び、そのネット上でのキャラクター情報を記
憶する、メンバーデータメモリ343b2とからなり、
バンドデータメモリ353b1とメンバーデータメモリ
353b2は、相互に関連付けられて記憶されている。
【0087】配信音楽データファイル353cは、イン
ターネットを介して一般ユーザに配信するネットバンド
の楽曲を登録したファイルであって、この配信音楽デー
タファイル353cと、バンドデータファイル353b
とは、相互に関連付けられて記憶される。
【0088】キャラクターデータファイル353dは、
ネットバンドがネット上でコンサートを行う場合のキャ
ラクターの動画情報を記憶したファイルである。
【0089】課金データファイル353eは、音楽配信
に関する課金データを記録するファイルであって、具体
的に、音楽データごとの課金料金データを記憶してお
り、例えば、音楽データの長さ等によって異なった値段
が設定されている。
【0090】また、この課金データファイル353eに
は、課金料金の分配率に関するデータも記憶されてい
る。なお、複数のバンドが登録されている場合には、バ
ンドの人気度によって、バンド毎に課金料金データが設
定されているようにしてもよい。
【0091】次に、ユーザ端末4、作詞作曲家端末5、
及びデザイナ端末6について説明する。ユーザ端末4
は、音楽配信装置3により提供される音楽データを注文
し、注文した音楽データを受信する装置であり、パーソ
ナルコンピュータ等からなり、図5(a)に示すよう
に、内部に、例えば、CPU41、RAM42、表示部
43、入力部44、記憶部45、記録媒体45a、伝送
制御部46、音源47、音声処理部48等を備えてお
り、記録媒体45aを除く各部はバス4Aにより接続さ
れている。各部の機能は、アーティスト端末2のそれら
とほぼ同様であるので、各構成についての詳細な説明は
省略する。尚、図5(b)は、RAM42に格納される
データの構造を示す図である。そして、RAM42は、
例えば、表示レジスタ42aと、ネットコンサートキャ
ラクターデータ42bと、ネットコンサート音楽データ
42cと、音楽配信申込書画面データ42dと、音楽配
信受注確認画面データ42eと、注文音楽データ42f
などを格納する記憶領域を備えている。また、作詞作曲
家端末5及びデザイナ端末6も、ユーザ端末4とほぼ同
様のものから構成されており、詳細な説明は省略する。
【0092】次に、本実施例の動作を図6〜図10に示
すフローチャートに沿って説明する。
【0093】まず、全体的な動作の流れ(ゼネラルフロ
ー)を図6に示すフローチャートに沿って説明する。音
楽配信装置3は、新人アーティストをオーディションす
るための課題楽譜を、一定期間、インターネット上に公
開する楽譜公開処理を行う。(ステップS1)。尚、こ
の課題楽譜は、予め、作詞家、作曲家が作成したものを
作詞作曲家端末5から音楽配信装置3に送信されたもの
である。そして上記課題楽譜が公開されている画面にア
クセスしたアーティストは、その課題楽譜に従って自ら
任意の楽器で演奏した楽曲元データ等を作成して、音楽
配信装置3に送信する(ステップS10)。
【0094】次いで、音楽配信装置3において、複数の
応募者から送信された演奏データのオーディション審査
処理を行う(ステップS2)。そして、その審査結果に
基づいて、ネットバンド結成処理を行い(ステップS
3)、バンドメンバーの楽曲合成処理や、バンドにキャ
ラクターが配され、ホームページ上に公開して広告活動
を行う。
【0095】続いて、ネットバンドのネット上の音楽ビ
ジネス活動としてネットコンサート及び音楽配信サービ
スが実施され、上記コンサートやネットバンドのホーム
ページ等に一般のユーザ端末4がアクセスして音楽デー
タの購入要求を行い、音楽配信装置3が、音楽配信・課
金処理を行う(ステップS4)。
【0096】次いで、音楽配信装置3は、ステップ4の
音楽配信サービスによって得られた収益を、バンドに参
加したアーティストや、楽譜を提供した作曲家、及び音
楽配信サービスを行った業者等の間で分配する処理を行
い(ステップS5)、本システムで行われる一連の処理
が終了する。
【0097】次いで、ステップS1における楽譜のネッ
ト上公開処理及び、アーティストからの演奏データ受付
け処理について図7に示すフローチャートに沿って詳細
に説明する。
【0098】アーティスト端末2が、インターネット等
の通信回線網4を介して、音楽配信装置3に接続される
と、音楽配信装置3のCPU31aは、記憶部35から
所定のプログラムを読み出し、それに従って、各種処理
を実行する。
【0099】具体的に、オーディションに参加を希望す
るアーティストAにより、オーディション用のホームペ
ージを呼び出すためのURLが入力部24を用いて入力
されると、アーティスト端末2のCPU21は、当該U
RLを、送信制御部27を介して音楽配信装置3に送信
する制御を行う(ステップS101)。
【0100】すると、上記URLを受信した音楽配信装
置3のCPU31は、オーディション用の課題楽譜を記
憶部35の楽譜データファイルから引き出し、オーディ
ション用の課題楽譜を含む楽譜画面データを作成する。
そして、HTML(HyperText Markup Language)変換
された後、この楽譜画面データを、伝送制御部36を介
してアーティスト端末2に送信する(ステップS10
2)。
【0101】すると、図11(A)に示すような画面が
アーティスト端末2の表示部23に表示される。この画
面には、トランペット1101a、キーボード1101
b、ギター1101c等のパート別の参考楽譜1101
やパート欄1102、楽器名欄1103、応募者名欄1
104が表示される。尚、この楽譜が記憶されている前
記楽譜データファイル352aの楽譜データメモリ35
2a2には、同楽譜の楽曲を、例えばMIDI等の所定
の符号化方式で、音符、音長、音高によって圧縮、符号
化したデジタル音声データも関連付けられて記憶されて
いる。そして、上記楽譜画面データと共に、このデジタ
ルデータが参考音楽として、アーティスト端末2に送信
され、音声処理部29のスピーカ29aから流れるよう
にしても良い。
【0102】次いで、アーティストAは、オーディショ
ンに参加するパート(例えば、トランペット、キーボー
ド、ギター等)を図11(A)のパート名を入力部24
のマウス等でクリックして選択し、音楽配信装置3に送
信する(ステップS103)。尚、業者から提示される
オーディション用の課題楽譜は複数で、アーティストA
がその中から楽譜、及びそのパートを選択する構成でも
よい。
【0103】上記パート選択信号を受信した音楽配信装
置3のCPU31は、該当パートの楽譜を楽譜データフ
ァイル352aから取得してパート別楽譜画面データを
作成し、HTML変換されたパート別楽譜画面データ
を、伝送制御部27を介してアーティスト端末2に送信
する(ステップS104)。
【0104】上記パート別楽譜画面データを受信したア
ーティストAは、アーティスト端末2の記憶部26の記
録媒体26aに当該パート別楽譜画面データを格納し、
インターネット用の通信回線網7の接続を切る(ステッ
プS105)。尚、複数の応募者が応募後は、図11
(B)に示すような画面が、アーティストAのような応
募者の端末装置に表示される。具体的には、応募者名欄
1104に、応募者の人数や応募者の名前などが告知さ
れる。そして、例えば、応募者の名前をクリックする
と、当該応募者の演奏データがダウンロードされ、音源
による再生がなされるようになっている。
【0105】次いで、アーティストAは、印刷部25で
印刷した楽譜、或いは表示部23に表示された楽譜にそ
って、楽器、例えば、ギターの演奏、及び記憶部25の
演奏録音プログラムに従って録音を行う。具体的に、ア
ーティスト端末2の音声処理部29のマイク29bによ
って演奏音を取得し、音声処理部29のA/D変換器に
よって、所定のサンプリング周波数によりA/D変換
し、このデジタルデータを記憶部26の記録媒体26a
に格納しておく(ステップS106)。そして、CPU
21は、このデジタルデータをMIDI信号データに変
換する。
【0106】MIDI信号は、具体的には、例えば、楽
器の種類に応じて異なる波形データである音色データ、
音符の高低(音階等)を指定する音高データ、音符の発
音時間を指定する音長データ、音の強弱を指定するベロ
シティデータをパラメータとして構成される。
【0107】次いで、アーティスト端末2は、再び通信
回線網7を介して、音楽配信装置3に接続し、オーディ
ション参加用ページのURLを送信する(ステップS1
07)。
【0108】すると、上記URLを受信した音楽配信装
置3のCPU31は、参加情報入力画面のHTMLデー
タを、伝送制御部36を介してアーティスト端末2に送
信する(ステップS108)。
【0109】次いで、上記参加情報入力画面データを受
信したアーティスト端末2のCPU21は、表示部23
に当該参加情報入力画面を表示する。そして、アーティ
ストAは、入力部24を用いて、入力画面の入力欄(例
えば、氏名、電子メールアドレス等の連絡先等)に参加
情報を入力すると共に、ステップS106で作成したデ
ジタルデータ(MIDI信号データ)を添付して、音楽
配信装置3に送信する(ステップS109)。
【0110】上記オーディション参加情報及び楽曲元デ
ータを受信した音楽配信装置3は、オーディション参加
受付け確認画面をアーティスト端末2に送信し(ステッ
プS110)、受信したアーティストのデータ及び演奏
データをオーディションDB352の応募データファイ
ル352bのそれぞれ、応募者データメモリ352b1
と、楽曲元データメモリ352b2とに格納する(ステ
ップS111)ことで、図6のステップS1の処理が終
了し、ステップS2のオーディション審査処理に移行す
る。
【0111】次に、ステップS2のオーディション審査
処理について、図8のフローチャートに沿って詳細に説
明する。
【0112】音楽配信装置3のCPU31は、システム
プログラムDB351のオーディションプログラム35
1aを起動させ、同プログラム351aに従って、オー
ディション審査処理を制御する。
【0113】応募データファイル352bには、ステッ
プS1で説明したのと同様にして、複数のアーティスト
から送信された、応募データが複数のパート別に記憶さ
れている。
【0114】このオーディション審査処理では、CPU
31は、例えば、複数アーティストから応募された、ギ
ターの演奏データを同応募データファイル352bから
取得し、楽譜データファイル352aに格納されている
パート別のMIDI信号の比較用データと比較してその
差分を演算し、判定基準テーブルに基づいて点数化を行
う(ステップS201)。
【0115】即ち、比較用データと、応募のデジタル演
奏データとの、音高(音符)データ、演奏タイミングデ
ータ、音長データ、音色データ、ベロシティデータ、音
量データ等の項目について、比較を行い、その差分をC
PU31が演算する。そして、CPU31は、その差分
を、判定基準データの差分テーブルに基づき点数化を行
う。より具体的には、例えば、演奏のタイミングが所定
間隔ずれると、「マイナス1点」、音長データの音長が
許容範囲を越えると、「マイナス2点」などのように、
100点満点から、点数を減算していく。
【0116】次いで、CPU31は、演奏終了後、例え
ば、60点以上の点が残っている場合には、合格と判定
するとともに、応募者データファイル352bに記憶さ
れている合格者の個人データ及び楽曲元データを合格者
データファイル352dのそれぞれ合格者データメモリ
352d1、楽曲元データメモリ352d2に記録する
(ステップS202)。
【0117】次いで、CPU31は、合格した旨および
点数を通知する電子メールを作成し、合格した応募アー
ティストのアーティスト端末2に、伝送制御部27を介
して送信するなどして、合格を知らせることをもって、
オーディション審査処理が終了する(ステップS20
3)。
【0118】尚、合格した応募アーティストだけでな
く、全ての応募アーティストに応募データの点数、及び
どの部分の点数が悪いのかなどのアドバイス等を電子メ
ール等で知らせる構成でもよい。
【0119】また、ステップS1の応募アーティスト
が、アーティスト端末2から音楽配信装置3に、デジタ
ル演奏データ(楽曲元データ)を送信すると、CPU3
1は、直ちに、オーディション審査処理を開始して合否
判定を行い、オンラインでその応募アーティストに審査
結果を送信する構成でもよい。
【0120】また、例えば、上記デジタル演奏データ
(楽曲元データ)に基づいて、CPU31が音源37の
波形データROM37aから該当音源(例えば、ギタ
ー)のPCM波形データを抽出して、その波形データを
音声処理部38でD/A変換して、スピーカ38aから
放音させ、それを聞いた審査員が審査を行う構成でも良
い。なお、以上は、ギターについてのオーディション処
理であるが、ベース、キーボード、ドラムス、ボーカル
においても同様の処理を行う。この場合、各楽器の特性
により、判定基準が異なるようにしてもよい。
【0121】次にステップS3のネットバンド結成処理
について、図9に示すフローチャートに沿って、詳細に
説明する。
【0122】このバンド結成処理においてCPU31
は、記憶部35のシステムプログラムDB351に記憶
されているバンド結成プログラム351cを読み出して
RAM32に格納し、同プログラムに従い、ネットバン
ドを結成するとともに、楽曲の合成を行う。
【0123】まず、上記バンド結成プログラム351c
に従い、合格者データファイル352dに記憶されてい
る合格者のデータを抽出する(ステップS301)。
【0124】次いで、CPU31は、上記合格者データ
ファイル352dの楽曲元データから、バンドDB35
3の相性判断基準データファイル353aの相性判断テ
ーブルにマッチングする、相性の良いデータを抽出す
る。即ち、複数登録されているギター、ボーカル、ベー
ス、ドラムス、キーボード等の異なるパートの合格者の
全デジタル演奏データを、CPU31が上記相性判断基
準テーブルに基づいて、演奏のタイミングデータやベロ
シティデータ等の差異を演算して点数化する。そして、
差異の一番小さい(点数が高い)組合せが楽曲として合
成した時に、各演奏が最もマッチするので最高相性と判
定し、ネットバンド結成メンバーとして決定する(ステ
ップS302)。
【0125】次いで、ステップS302で結成されたネ
ットバンドが、ネット上で活動するためのキャラクター
を作成する、バンドキャラクター作成処理を行う。具体
的に、キャラクターのデザインをするデザイナーのデザ
イナ端末6に対してキャラクターの作成を委託して、バ
ンド自体のキャラクター、及びバンドメンバーそれぞれ
のキャラクターを配するとともに、バンド名を決定す
る。そして、バンドDB353のバンドデータファイル
353bのバンドデータメモリ353b1に、バンド名
及びバンドキャラクターを、メンバーデータメモリ35
3b2に、バンド情報としてバンドメンバーデータ及び
それぞれのキャラクターデータを、記憶しておく(ステ
ップS303)。
【0126】キャラクターとは、例えば、動物、人間、
仮想生物などのキャラクターの画像データであって、画
面上で動く構成になっている。
【0127】次いで、結成されたバンドメンバーの異な
るパートによる演奏データを、一つの楽曲として合成す
る楽曲合成処理を行う(ステップS304)。即ち、ギ
ター、ベース、ボーカル、ドラムス、キーボード等の演
奏データは、MIDI信号のデジタルデータとして記憶
されているので、CPU31は、システムプログラムD
B351の楽曲作成プログラム351bを読出し、同プ
ログラム351bに従い、そのデジタル演奏データの演
奏立上り時点を見つけて同期させ、楽曲合成を実行す
る。そしてCPU31は、完成した楽曲を、ネット上で
配信する配信登録として配信音楽データファイル353
cに格納し、該配信音楽データは、バンドデータファイ
ル353bのバンド情報と関連づけて記憶される(ステ
ップS304)。
【0128】また、この楽曲合成処理においては、同期
させた各演奏データを音源を使って再生させ、その再生
アナログデータを所定のサンプリング周波数でA/D変
換した合成PCM波形データをそのまま記憶し、この合
成PCM波形データを配信する構成であってもよい。こ
の場合、CPU31は、このPCM波形データを、例え
ば、MP3等で再生可能に音声圧縮処理を行う。
【0129】次いで、結成したネットバンドのバンド情
報、キャラクター、完成楽曲データをインターネット上
で公開することによってネットバンドとしてデビュー
し、バンド活動を開始する(ステップS305)。具体
的に、例えば、宣伝方法として、音楽検索サイトや、音
楽関係のメールマガジン等にバンドキャラクターを配し
たバナー広告や、PR広告を出す。そして、興味をもっ
た一般ユーザBが、リンクをクリックすると、該ネット
バンドのページが表示され、バンド情報が、キャラクタ
ーと共に表示され、完成楽曲が視聴できるようになって
いる。具体的に、例えば、図12に示すようなホームペ
ージ画面がインターネット上で公開される。即ち、バン
ド名1201、バンドのキャラクター1202、バンド
の各パートごとのメンバー名(ネット上の名前)120
3、各メンバーのキャラクター1204が表示されてい
て、各パートのメンバー名、キャラクター等をクリック
すると、パート別の演奏が流れ、楽曲ボタン12aがユ
ーザによってクリックされると楽曲メロディーが流れる
ようになっている。
【0130】次に、図6における、ステップS4のネッ
トコンサートの開催及び音楽配信サービス処理につい
て、図10に示すフローチャートにそって詳細に説明す
る。
【0131】上記ステップS3のネットバンド結成処理
に次いで、ネットバンドのネット上における音楽配信ビ
ジネスとして、ネットコンサート及びそれを用いた音楽
配信サービスをステップS4で実施する。
【0132】まず、主催者業者は、ネットコンサート開
催の準備として、前記ステップS3でネットバンド及び
ネットメンバーに配されたキャラクターの動画、例え
ば、コンサート用のアニメーション等を外部の専門家に
依頼して製作し、音楽配信装置3のバンドDB353の
キャラクターデザインファイル353dに格納する。ま
た、主催者業者は、上記ステップS305において作成
された該ネットバンドのホームページや、上述のような
バナー広告、メールマガジン広告、或いは他のラジオ、
テレビ、ポスター等のマスメディアを用いた広告を実施
して、ネットコンサートの宣伝活動を行う(ステップS
401)。ここで、宣伝する情報としては、例えば、ネ
ットコンサートの開催日時、URL等である。
【0133】そして、例えば、上記宣伝等により興味を
もった一般ユーザBは、ユーザ端末4をインターネット
等の通信回線網7を介して音楽配信装置3に接続し、ネ
ットバンドページのURLを送信する(ステップS40
2)。
【0134】上記URLを受信した音楽配信装置3のC
PU31は、該当URLに基づくネットバンドのフロン
トページデータを、HTML変換した後、伝送制御部3
6を介してユーザ端末4に送信する(ステップS40
3)。
【0135】すると、ユーザ端末4の表示部43にフロ
ントページ画面が表示されるので、一般ユーザBは、ネ
ットコンサート観覧メニューのアイコン等を、入力部4
4を用いてクリックして音楽配信装置3に送信する(ス
テップS404)。
【0136】上記、クリック信号を受信した音楽配信装
置3のCPU31は、システムプログラムDB351の
ネットコンサートプログラム351dを読み出して起動
させる。そして、ネットコンサートの開催日時になる
と、CPU31は、同プログラム351dに従って、バ
ンドDB353に格納されているキャラクターデータフ
ァイル353dから、バンド及びメンバーの動画デー
タ、楽曲データを取得して、ユーザ端末4に送信すると
いった一連動作の制御を行う(ステップS405)。そ
して、ユーザ端末4の表示部43に、バンドキャラクタ
ーの動画が表示され、それと同時に楽曲データが、音声
処理部48によってD/A変換されてスピーカ48aか
ら放音される。
【0137】ステップS405のネットコンサート終了
時に、コンサート音楽の配信を希望するかをたずねる画
面が表示部43に表示される。ユーザが、「音楽配信を
希望する」を選択する(ステップS406:Yes)
と、ステップS407の音楽配信サービス処理に移行
し、「希望しない」を選択する(ステップS406:N
o)と、音楽配信サービスが終了する。尚、コンサート
中においても、画面上に「音楽配信希望メニュー」ボタ
ンが常時表示されており、当該ボタンをクリックするこ
とで音楽配信サービス処理に移行できるようになってい
る。
【0138】次いで、ステップS407では、音楽配信
サービス処理が開始され、CPU31は、システムプロ
グラムDB351の音楽配信・課金プログラム351e
を読み出し、それに従って、音楽配信サービス処理を実
行する。
【0139】この音楽配信サービス処理において、CP
U31は、まず、音楽配信申込画面データをユーザ端末
4に送信する。すると、ユーザ端末4の表示部43に音
楽配信申込画面が表示される(ステップS407)。同
画面には、ユーザBが配信を希望する音楽データの配信
値段が記載されており、同音楽データの値段は、CPU
31が課金データファイル353eから読み出したもの
である。
【0140】次いで、ユーザBは、表示部43に表示さ
れた音楽データの値段を確認し、それでよければ、申込
画面の入力欄に、例えば、氏名、連絡先、及び決済方法
等の必要事項を、入力部44を用いて入力し、送信ボタ
ンをクリックして、当該入力データを音楽配信装置3に
送信する(ステップS408)。
【0141】上記音楽配信申込画面データを受信する
と、音楽配信装置3のCPU31は、音楽配信料金の入
金が行われることを確認した後、注文確認画面データ、
及び注文された音楽配信データをユーザ端末4に送信す
る(ステップS409)。次いで、ユーザ端末4におい
て、配信された音楽データが保存され、音声処理部48
のスピーカ48aより音楽が再生される(ステップS4
10)ことをもって、音楽配信処理が終了する。
【0142】尚、決済方法の種類として、例えば、クレ
ジット決済や、電子マネー決済、口座振込み等がある。
そして、ステップS409の音楽データの配信は、オン
ラインで即座に引き落とせる決済方法ならば、すぐ行
い、そうでなければ、ユーザからの納金を確認した後に
行う構成でもよい。
【0143】次いで、図6に示したステップS5におい
て、上記ステップS4のようにして得られた音楽配信の
収益を、CPU31が収益分配プログラム351fに従
い関係者に分配金額を演算する。そして、予め決められ
ていた割合に応じて楽譜作成者、バンド参加者、主催者
等の関係者に分配され、このことをもって、本実施例の
動作が終了する。ここで、分配金額の分配は、各人が指
定した口座への振り込みによって行う。
【0144】尚、上記実施の形態は、一例に過ぎず、適
宜変更可能である。即ち、本実施の形態においては、楽
譜の公開、オーディション、演奏データ、音声データの
合成、キャラクターを用いたバンド結成、ネットコンサ
ート、音楽配信ビジネス、収益分配処理を一連の動作と
して説明したが、それぞれを個別あるいは複数組み合わ
せて、別個に実施する形態でもよい。
【0145】また、上記実施例で説明したアーティスト
端末2及びユーザ端末4の各処理は、それぞれに特有の
ものではなく相互で行えるものとする。即ち、アーティ
スト端末2の操作者が、音楽配信サービスによって音楽
データを購入したり、ユーザ端末4の操作者が演奏デー
タを音楽配信装置3に応募してもよい。
【0146】また、オーディションとして演奏データ、
音声データをネット上で登録したのと同様にして、楽譜
や、キャラクターを、外部の端末等から募集してネット
上で登録する構成にしてもよい。
【0147】また、オーディションの応募者の演奏デー
タ、音声データ等をインターネット上で公開して、一般
ユーザに広く人気投票を行って、バンドメンバーを決定
する、あるいは、音楽配信装置3によってオーディショ
ン審査を行い複数のバンドを結成して複数バンドの一般
人気投票を行い、その人気の度合いによって分配するギ
ャランティを決めるという仕組みでもよい。
【0148】また、オーディションに応募するアーティ
ストは、デジタル演奏データは、MIDI信号データで
はなく、直接PCM波形データを音楽配信装置3に送信
してもよい。この場合、音楽配信装置3では、PCM波
形データに基づいて、基準データとの比較を行ってもよ
い。具体的に、CPU31は、例えば、応募された演奏
データの波形データにおける音高データ、音長データ、
及びベロシティデータと、基準データの波形データにお
けるそれらを、演奏立上り時点にあわせて、その差分を
算出する。具体的に、音高差分データ、音長差分デー
タ、ベロシティ差分データ等を算出し、それを基に点数
化を行う方法でも良い。
【0149】このように、音楽配信システム1は、アー
ティスト端末2と、音楽配信装置3と、ユーザ端末4
と、作詞作曲者端末5と、デザイナ端末6とが通信回線
網7を介して接続されることにより、通信回線網7を介
して、一般人からアーティストを発掘してバンドを結成
し、その音楽データを希望する人に配信する音楽ビジネ
スが可能となる。
【0150】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、通信回線
網を介して複数の楽曲元データ送信端末に接続された楽
曲作成装置の楽譜公開手段によって、パート別の楽譜が
通信回線網上に公開され、楽曲元データ受信手段によっ
て、前記楽譜に従った各パート別の楽曲元データが前記
複楽曲元データ送信端末から通信回線網を介して受信さ
れ、合否判定手段によって前記楽曲元データと、楽曲基
準データとに基づいて、前記各パート別に評価され、各
パート別に楽曲元データの合否が判定され、楽曲作成手
段によって、前記合否判定手段で合格と判定された各パ
ート毎の一の楽曲元データが組み合わされて楽曲データ
が作成されるので、通信回線網を介して、オーディショ
ンとして広く一般人から楽曲の元となるパート別の楽曲
元データを募集でき、そのうち、合否判定手段によって
優れていると判定された楽曲元データのみを、楽曲とし
て組み合わせることが出来るので、才能があるにもかか
わらず、音楽活動を行う機会が無かった一般人アーティ
ストを容易に、かつ低いコストで発掘できることとな
る。
【0151】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特
に、合否判定手段に備えられた点数合否判定手段によっ
て、楽曲元データは楽曲基準データに基づいて前記各パ
ート別に点数で評価され、この点数により合否が判定さ
れるので、合否判定における基準が定まっていることと
なり、平等かつ公正な合否判定が可能となる。
【0152】請求項3記載の発明によれば、請求項2記
載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特に
送信手段によって、合否判定手段によって判定された合
否結果が楽曲元データ送信端末に送信されるので、楽曲
元データの送信者は自らの応募した楽曲元データの客観
的な優劣を知ることが出来る。
【0153】請求項4記載の発明によれば、請求項1〜
3の何れかに記載の発明と同様の効果が得られるのは勿
論のこと、特に、合否手段に備えられた判定手段によっ
て、楽曲元データの音高、音長、音量、ベロシティのう
ち、少なくとも一つの条件を照合することに基づいて合
否が判定されるので、人の耳による判定よりも、公正で
平等な判定が可能となる。
【0154】請求項5記載の発明によれば、請求項2〜
4の何れかに記載の発明と同様の効果が得られるのは勿
論のこと、特に、楽曲データ作成手段によって、前記各
パート毎の楽曲元データのうち、最も合格レベルの高い
楽曲元データ同士が組み合わされて楽曲データが作成さ
れるので、客観的に点数化され最も優れていると判定さ
れた各パートの楽曲元データによって優れた楽曲を作成
されることとなる。
【0155】請求項6記載の発明によれば、請求項1〜
4の何れかに記載の発明と同様の効果が得られる勿論の
こと、特に、楽曲データ作成手段によって、各パートの
楽曲元データの音高、音長、音量、ベロシティのうち、
少なくとも一つの条件の一致度がより高いもの同士を組
み合わせられるので、調和の取れた楽曲の作成が可能と
なる。
【0156】請求項7記載の発明によれば、請求項1〜
6の何れかに記載の発明と同様の効果が得られるのは勿
論のこと、特に、楽曲データ作成手段によって、各パー
トの一の楽曲元データを同期させて再生することにより
楽曲を再生可能な楽曲データ、或いは各パートの一の楽
曲元データを同期させて合成した合成データを再生する
ことにより楽曲を再生可能な楽曲データうち、少なくと
も何れかが作成されるので、これにより、複数の楽曲元
データを組み合わせた楽曲データを確実に作成出来るこ
ととなって、この楽曲データを再生することにより、各
パートが同時演奏される。
【0157】請求項8記載の発明によれば、端末装置
と、音楽を配信する音楽配信装置とが通信回線網を介し
て接続され、音楽配信装置の楽譜公開手段によってパー
ト別の楽譜が、通信回線網上に公開され、端末装置の楽
曲元データ送信手段によって前記楽譜に対する演奏或い
は歌唱に関連する楽曲元データが音楽配信装置に送信さ
れ、音楽配信装置の楽曲元データ受信手段によって再生
可能な前記楽曲元データが受信され、音楽配信装置の合
否判定手段によって前記楽曲元データが楽曲基準データ
に基づき各パート別に評価されて合否が判定され、楽曲
データ作成手段によって、合格判定された各パート毎の
一の楽曲元データが組み合わされて楽曲データが作成さ
れ、配信手段によって作成された楽曲データが前記端末
装置に配信される。そして、前記端末装置の楽曲データ
受信手段によって、通信回線網を介して音楽配信装置か
ら楽曲データが受信され、端末装置の再生手段によっ
て、前記楽曲データを再生されるので、オーディション
として、通信回線を介した楽曲元データの応募、その合
否判定及び楽曲の作成を容易にできること共に、新しい
優れたアーティストを発掘することができる。しかもそ
の楽曲を一般ユーザに提供することが可能となり、新人
アーティストを起用した音楽ビジネスが通信回線網を介
して容易に行えることとなる。
【0158】請求項9記載の発明によれば、請求項8記
載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特
に、音楽配信装置のバンド情報公開手段によって、作成
された楽曲データの各パートを演奏或いは歌唱した者に
より結成されたバンドに関するバンド情報が通信回線網
上に公開されるので、通信回線網上におけるバンドの宣
伝活動を可能とし、バンドの構成員が一同に集まること
がなくとも、バンドととしての音楽活動することが出来
ることとなり、またそれによって通信回線網を介した音
楽ビジネスの拡大が期待できる。
【0159】請求項10記載の発明によれば、請求項9
記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、特
に、バンド情報には、バンド名、バンドのキャラクタデ
ザイン、及びバンドを構成する各演奏パート別のキャラ
クタデザインのうち、少なくとも何れか一つが含まれて
いるので、バンドの構成員は、人前に出なくとも、ま
た、年齢、性別等に限定されずに音楽才能を活かしたバ
ンド活動が行えることとなり、それによって音楽ビジネ
スの発展も期待できる。
【0160】請求項11記載の発明によれば、請求項9
又は10記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論の
こと、音楽配信装置のバンド楽曲データ記憶手段によっ
て、前記バンドを構成する各パートを演奏或いは歌唱す
る者によって演奏或いは歌唱された楽曲元データに基づ
いて作成されたバンド楽曲データが記憶され、配信手段
によって、端末装置から指定されたバンド楽曲データが
バンド楽曲データ記憶手段から取り出して配信されるの
で、バンド楽曲データを希望する端末に、その希望楽曲
データを容易に配信することができることとなる。
【0161】請求項12記載の発明によれば、請求項1
1記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、
特に、配信手段によって、所定の課金形式による楽曲デ
ータ或いはバンド楽曲データに対する配信料金の支払に
基づいて、ユーザ端末に楽曲データ或いはバンド楽曲デ
ータが配信されるので、楽曲データの配信ビジネスにお
ける課金が容易にできることとなる。
【0162】請求項13記載の発明によれば、請求項1
2記載の発明と同様の効果が得られるのは勿論のこと、
特に、分配金額算出手段によって、配信料金の収益か
ら、バンドの構成員に対する分配金額が算出され、収益
分配手段によって、分配金額算出手段によって算出され
た分配金額に基づいて収益分配がおこなわれるので、バ
ンドの構成員への収益分配が容易に出来、また、収益を
求めてバンドへの参加希望者の増加が見込まれ通信回線
網上の音楽活動が盛んになることが期待できる。
【0163】請求項14記載の発明によれば、本プログ
ラムを組み込んだコンピュータにより、通信回線網を介
して、オーディションとして広く一般人から楽曲の元と
なるパート別の楽曲元データを募集でき、そのうち合否
判定手段によって優れていると判定された楽曲元データ
のみを、楽曲として組み合わせることが出来るので、才
能があるにもかかわらず、音楽活動を行う機会が無かっ
た一般人アーティストを容易に、かつ低いコストで発掘
できることとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる音楽配信システムの全体構成を
示した図である。
【図2】図1の音楽配信システム1におけるアーティス
ト端末2の内部構造を示したブロック図及び、RAM2
2に格納されるデータの構造を示した図である。
【図3】図1の音楽配信システム1における音楽配信装
置3の内部構造を示したブロック図及び、RAM32に
格納されるデータの構造を示した図である。
【図4】図3の音楽配信装置3の記録媒体35aに格納
されている構成内容を詳細に示したブロック図である。
【図5】図1の音楽配信システム1におけるユーザ端末
4の内部構成を示したブロック図及び、RAM42に格
納されるデータの構造を示した図である。
【図6】本発明における音楽配信システムにおける動作
の全体的な流れ(ゼネラルフロー)を示したフローチャ
ートである。
【図7】図6のフローチャートにおけるステップS1の
新人アーティストオーディション処理の流れを詳細に説
明したフローチャートである。
【図8】図6のフローチャートにおけるステップS2の
オーディション審査処理の流れを詳細に説明したフロー
チャートである。
【図9】図6におけるステップS3のバンド結成処理の
流れを詳細に説明したフローチャートである。
【図10】図6におけるステップS4の音楽配信・課金
処理の流れを詳細に説明したフローチャートである。
【図11】楽譜公開画面の表示例を示した図である。
【図12】結成バンド情報画面の表示例を示した図であ
る。
【符号の説明】
1 音楽配信システム 2 アーティスト端末 3 音楽配信装置 4 ユーザ端末 5 作詞家作曲家端末 6 デザイナ端末 7 通信回線網 31 CPU 32 RAM 35 記憶部 36 伝送制御装置 38 音声処理部 41 CPU 42 RAM 48 音声処理部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】通信回線網を介して複数の楽曲元データ送
    信端末に接続された楽曲作成装置であって、 パート別の楽譜を前記通信回線網上に公開する楽譜公開
    手段と、 前記楽譜公開手段によって公開された楽譜に従った各パ
    ート別の演奏或いは歌唱を再生するための楽曲元データ
    を、前記複数の楽曲元データ送信端末から前記通信回線
    網を介して受信する楽曲元データ受信制御手段と、 この楽曲元データ受信制御手段によって受信された楽曲
    元データを予め定められている楽曲基準データに基づい
    て、前記各パート別に評価し、前記各パート別に楽曲元
    データの合否を判定する合否判定手段と、 前記合否判定手段によって合格であると判定された各パ
    ート毎の一の楽曲元データを組み合わせて楽曲データを
    作成する楽曲データ作成手段と、 を備えたことを特徴とする楽曲作成装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の楽曲作成装置において、 前記合否判定手段は、前記楽曲元データ受信制御手段に
    よって受信された楽曲元データを予め定められている楽
    曲基準データに基づいて、前記各パート別に点数で評価
    し、この評価された点数により合否を判定する点数合否
    判定手段を備えていることを特徴とする楽曲作成装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載の楽曲作成装置において、更
    に、 前記合否判定手段によって判定された合否結果を、前記
    楽曲元データ送信端末に送信する送信手段を備えたこと
    を特徴とする楽曲作成装置。
  4. 【請求項4】請求項1〜3の何れかに記載の楽曲作成装
    置において、 前記合否判定手段は、 前記楽曲元データの音高、音長、音量、ベロシティのう
    ち、少なくとも一つの条件を照合することに基づいて合
    否を判定する判定手段を備えていることを特徴とする楽
    曲作成装置。
  5. 【請求項5】請求項2〜4の何れかに記載の楽曲作成装
    置において、 前記楽曲データ作成手段は、 前記合否判定手段によって合格であると判定された各パ
    ート毎の一の楽曲元データのうち、最も合格のレベルの
    高い楽曲元データ同士を組み合わせて楽曲データを作成
    する作成手段を備えていることを特徴とする楽曲作成装
    置。
  6. 【請求項6】請求項1〜4の何れかに記載の楽曲作成装
    置において、 前記楽曲データ作成手段は、 前記各パートの楽曲元データの音高、音長、音量、ベロ
    シティのうち、少なくとも一つの条件の一致度がより高
    いもの同士を組み合わせるように構成されていることを
    特徴とする楽曲作成装置。
  7. 【請求項7】請求項1〜6の何れかに記載の楽曲作成装
    置において、 前記楽曲データ作成手段は、 各パートの一の楽曲元データを同期させて再生すること
    により楽曲を再生可能な楽曲データ、或いは各パートの
    一の楽曲元データを同期させて合成した合成データを再
    生することにより楽曲を再生可能な楽曲データうち、少
    なくとも何れかを作成するように構成されていることを
    特徴とする楽曲作成装置。
  8. 【請求項8】端末装置と、音楽を配信する音楽配信装置
    と、が通信回線網を介して接続された音楽配信システム
    であって、 前記音楽配信装置は、 パート別の楽譜を前記通信回線網上に公開する楽譜公開
    手段と、 この楽譜公開手段により通信回線網上に公開された楽譜
    データに基づく演奏或いは歌唱の再生可能な楽曲元デー
    タを受信する楽曲元データ受信手段と、 この楽曲元データ受信手段によって受信された楽曲元デ
    ータを予め定められている楽曲基準データに基づいて、
    前記各パート別に評価し、前記各パート別に楽曲元デー
    タの合否を判定する合否判定手段と、 前記合否判定手段によって合格であると判定された各パ
    ート毎の一の楽曲元データを組み合わせて楽曲データを
    作成する楽曲データ作成手段と、 前記楽曲データ作成手段によって作成された楽曲データ
    を前記端末装置に配信する配信手段と、を備えており、 前記端末装置は、 前記楽譜公開手段により通信回線網上に公開された楽譜
    データに対して、演奏或いは歌唱に関連する楽曲元デー
    タを送信する楽曲元データ送信手段と、 前記配信手段により前記通信回線網を介して前記音楽配
    信装置から配信された楽曲データを受信する楽曲データ
    受信手段と、 この楽曲データ受信手段によって受信された楽曲データ
    を再生する再生手段と、 を備えたことを特徴とする音楽配信システム。
  9. 【請求項9】請求項8記載の音楽配信システムにおい
    て、 前記音楽配信装置は、 前記楽曲データ作成手段によって作成された楽曲データ
    の各パートを演奏或いは歌唱した者により結成されたバ
    ンドに関するバンド情報を、前記通信回線網上に公開す
    るバンド情報公開手段を備えたことを特徴とする音楽配
    信システム。
  10. 【請求項10】請求項9記載の音楽配信システムにおい
    て、 前記バンド情報には、バンド名、バンドのキャラクタデ
    ザイン、及びバンドを構成する各演奏パート別のキャラ
    クタデザインのうち、少なくとも何れか一つが含まれる
    ことを特徴とする音楽配信システム。
  11. 【請求項11】請求項9又は10記載の音楽配信システ
    ムにおいて、 前記音楽配信装置は、 前記バンドを構成する各パートを演奏或いは歌唱する者
    によって演奏或いは歌唱された楽曲元データに基づいて
    作成されたバンド楽曲データを記憶するバンド楽曲デー
    タ記憶手段を備え、 前記配信手段は、前記端末装置からのバンド楽曲データ
    の送信要求に基づいて、指定されたバンド楽曲データを
    前記バンド楽曲データ記憶手段から取り出して配信する
    ように構成されていることを特徴とする音楽配信システ
    ム。
  12. 【請求項12】請求項11記載の音楽配信システムにお
    いて、 前記配信手段は、所定の課金形式による前記楽曲データ
    或いは前記バンド楽曲データに対する配信料金の支払に
    基づいて、前記ユーザ端末に前記楽曲データ或いは前記
    バンド楽曲データを配信するように構成されていること
    を特徴とする音楽配信システム。
  13. 【請求項13】請求項12記載の音楽配信システムにお
    いて、 前記配信料金の収益から、前記バンドの構成員に対する
    分配金額を算出する分配金額算出手段と、 前記分配金額算出手段によって算出された分配金額に基
    づいて収益分配を行う収益分配手段と、 を備えたことを特徴とする音楽配信システム。
  14. 【請求項14】通信回線網に接続されるコンピュータに
    対し、 パート別の楽譜を前記通信回線網上に公開させるための
    機能と、 前記楽譜に基づく各パート別の演奏或いは声を再生可能
    な楽曲元データを、前記通信回線網を介して受信するた
    めの機能と、 受信された楽曲元データと、前記楽譜に基づく基準デー
    タとを、所定の照合基準に基づいて照合することによ
    り、前記各パート別の楽曲元データの合否を判定するた
    めの機能と、 合格であると判定された各パート毎の一の楽曲元データ
    を組み合わせて楽曲データを作成するための機能と、 を実行させるためのプログラム。
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