JP4211492B2 - 包装袋 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラスチックフィルムを主体とする包装袋に関し、米などの穀物類等を入れて保管、輸送、陳列等する際に好適に用いられる包装袋に係わり、さらに詳細には、保管、輸送、陳列等において、万一、高所から落下しても落下衝撃による破袋防止を可能とする、十分な落下強度を有する空気抜き機能を持つ包装袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
米などの穀類を入れて市販するための袋として、従来、プラスチックフィルムやプラスチックシートなどがチューブ袋、三方シール袋、ガゼット袋等の形態で使用されている。このようなプラスチック製袋は、安価で大量生産できる上、密閉性に優れて丈夫であり、また、透明あるいは半透明であるため、袋の中の内容物を見ることができるという利点がある。例えば、米を長方形のプラスチック製袋に入れる場合、開放されている開口端部から袋内に米を入れた後、この開口端部をヒートシール溶着することで米を袋内に封入することができる。
【0003】
上記のようにプラスチック製袋内に米などを入れてシールすると、袋内には米と一緒に空気も入るが、多量の空気が袋から抜けずに残留すると、嵩張るばかりでなく、穀物類を収納した包装袋を何段にも積み重ねる場合、穀物類を充填する際に空気が包装袋に密封されると包装袋は膨れ、重ね過ぎると上段の重量により下段の包装袋が破れて荷崩れするので極めて危険である。また、上に積み上げた重さや衝撃で袋が破裂し、米が流出してしまう危惧がある。
【0004】
そのため、例えば、従来の穀物類を収納する包装袋として、図9に示すような、プラスチック製袋が特許文献1に開示されている。このプラスチック製袋は、図9(a)、(b)に示すように、袋14のシール部16に適当な間隔で前記シール部16のシール幅方向に袋の内側より部分的な非シール部17を設け、該非シール部17の表裏いずれか一方または両方の袋素材15に通気孔18を有する穀物用袋としたもので、直径1〜2mm程度の脱気用の通気孔18を表面に数ヶ所あけることで、米等を入れて密封したとき、あるいはこれを積み上げたときに、袋の中の空気が抜けるようにしていた。しかしながら、前記通気孔18が、直径1〜2mm程度の脱気用の孔は、当然1〜2mmφ以下のザイズの埃や害虫等の異物が混入する危惧や、このような通気孔18を有するプラスチック製袋に米などを入れて保管や輸送、あるいは陳列した場合、孔から埃が入るばかりでなく、袋が濡れたときなどに水が侵入してしまうなどの問題がある。
【0005】
また、上記の問題点を解決するために、図10に示すような、米など穀物類を収納する包装袋が特許文献2で提案されている。すなわち、図10(a)、(b)に示すように、この包装袋19は、表裏各フィルム20,20′を貼り合せて包装袋を構成する。片面の表側のフィルム20に2〜3mmの切れ目22を1mm以下の間隔をおいて連続的に形成し、この切れ目22の部分をヒートシールする。ヒートシールによって形成される熱溶着部21に凹部23を間隔をおいて形成し、この凹部非溶着部23を形成し、この非溶着部23を切れ目22の線上に跨がるように形成する。これにより、非溶着部23に形成する切れ目22のみが部分的に開口する。この切れ目22は熱溶着部21により裂けることなくスリット状に開口した状態を維持できるから、切れ目22から米が抜け出さず、包装袋内の空気を確実に脱気できるものである。
【0006】
さらに、米など穀物類を収納する包装袋として、図11に示すような、精米用袋しての樹脂製袋が特許文献3に開示されている。この樹脂製袋は、図11(a)に示すように、端部を溶着してなる樹脂製袋24であって、通気用の複数の切れ目26が、袋の溶着部25の内側に沿って溶着部25の長手方向に対して垂直に形成されているもので、前記通気用の切れ目26が、0.5mmから20mmの範囲内の長さを有し、かつ1mmから100mmの間隔を設けて、前記袋の一方の面にのみ形成されているものである。
【0007】
上記樹脂製袋24において、例えば、切れ目26の長さが2〜3mmで、1mm間隔で溶着部25の長手方向に対して垂直に設けたような場合は、切れ目26間の間隔が狭く、袋に張力、衝撃が加わった場合、シール部25の切れ、切れ目26の広がりなどの問題が生ずる危惧がある。
【0008】
また、上記樹脂製袋24において、図11(b)に拡大して示すように、θが45°ないし90°の範囲で、溶着部25の長手方向に対してクロスするように切れ目28を形成することもできるが、溶着部25に係る切れ目部27では空気抜きができず、未シール部の切れ目部26のみでの空気抜きでは不十分であって、袋内空気を十分に抜くためには、切れ目28の長さを長くするかもしくは切れ目28の間隔を狭くして、切れ目28の数を多くしなければならない。これにより、袋に張力、衝撃が加わった場合、シール部の切れ、切れ目が広がり袋強度が低下し、破袋や外気の過剰の混入により、袋内の米などの内容物の劣化等の問題が生ずる危惧がある。
【0009】
上記の特許文献2、3で提案されている米など穀物類を収納する包装袋および精米用樹脂製袋の問題点等を解決するために、図12、13に示すような、包装袋のシール部の切れ、カール、変形、およびスリット(切れ目)の裂けや広がり等の防止を可能し、かつ、埃が入らず、内容物がこぼれでない構造の包装袋が提案されている(特許文献4参照)。
【0010】
すなわち、図12(a)、(b)に示すように、一例として、この包装袋29は、包装袋のヒートシールによって形成される任意の形状の非シール部32を部分的に有する袋長手方向両サイドシール部30の内端縁部から包装袋の縁部に向かってシール巾方向に部分的に半円状の非シール部32を形成し、その半円状の非シール部32が、袋長手方向両サイドシール部30の内端縁部エッジ線37と半円の中心Cが交差するように、かつ各々の両サイドシール部で対向するように対称の位置に所定の間隔で各々8個の半円状非シール部32を設け、さらに内端縁部エッジ線37に対して、θが10〜40度の範囲の角度で、前記半円状中心Cとして袋の内側と外側に延びる袋を貫通する直線状スリット33を、両サイドシール部で対向して対称となる位置に各々4個形成した穀物類を収納するプラスチックフィルムを主材とする包装袋である。
【0011】
また、図13に示す包装袋38は、上記の図12に示した包装袋29の袋長手方向両サイドシール部30が、シール部に部分的に任意の形状の非シール部34を有するパターンシールであるのに対して、袋長手方向両サイドシール部30をベタ(全面)シールしたものである。
【0012】
以上説明したように、米などの穀類を収納して市販するための袋として、従来のいずれの包装袋も、包装袋のシール部の切れ、カール、変形、およびスリット(切れ目)の裂けや広がり等の防止を可能とし、かつ、埃が入らず、内容物がこぼれでない構造に改良されているものの、しかしながら、従来のいずれの包装袋も、米などの穀物類を収納して保管、輸送、陳列の際に、1m程度の高所から包装袋の厚さ方向に落下(水平落下)する場合よりも、包装袋の長手方向に落下(垂直落下)する場合、特に、包装袋が破袋するという問題があった。そこで、米などの穀物類を収納して保管、輸送、陳列の際に、万一、1m程度の高所から落下して、落下衝撃による包装袋の破袋防止を可能とする、十分な落下強度を有する包装袋の開発が望まれていた。
【0013】
【特許文献1】
実開平1−73144号公報
【特許文献2】
実用新案登録第3048068号公報
【特許文献3】
特開2002−96842号公報
【特許文献4】
特願2002−232821
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたもので、米などの穀物類等を収納する包装袋において、シール部の切れ、カール、変形、およびスリット(切れ目)の裂けや広がり等の防止を可能とし、埃が入らず、内容物がこぼれでない構造からなり、米等の穀物類を収納して保管、輸送、陳列する際に、万一、高所から落下しても落下衝撃による包装袋の破袋防止を可能とする、十分な落下強度を有する空気抜き機能を持つ包装袋を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、
穀物類等を収納するプラスチックフィルムを主材とする包装袋において、
前記包装袋のヒートシールによって形成される袋長手方向両サイドシール部の該袋長手方向中心近傍に、包装袋の縁部に向かってシール巾方向に一定の間隔で半円状の非シール部を複数個形成した半円状の非シール部領域を設け、該半円状の非シール部領域における両サイドシール部の内端縁部エッジ線上と該半円の中心が交差するように、該内端縁部エッジ線に対して10〜40度の角度で、前記半円の中心近傍に位置する該袋を貫通する任意の長さの直線状スリット(切れ目)を設けてなる半円状の非シール部を形成したことを特徴とする包装袋であって、
前記半円状の非シール部領域における両サイドシール部の内端縁部エッジ線が、該半円状の非シール部領域を除く両サイドシール部の内端縁部直線状エッジ線よりも包装袋の縁部側に設けられていることを特徴とする包装袋である。
【0016】
また、請求項2に係る発明は、
前記直線状スリット(切れ目)が、前記半円状の非シール部領域における両サイドシール部の内端縁部エッジ線上と半円の中心が交差するように、該内端縁部エッジ線に対して30度近傍の角度で、該半円の中心近傍に位置する該袋を貫通する任意の長さの直線状スリット(切れ目)であることを特徴とする請求項1記載の包装袋である。
【0017】
また、請求項3に係る発明は、
前記袋長手方向両サイドシール部の該袋長手方向中心近傍に、包装袋の縁部に向かってシール巾方向に一定の間隔で設ける半円状の非シール部を、両サイドシール部に各々3個形成したことを特徴とする請求項1または2記載の包装袋である。
【0018】
また、請求項4に係る発明は、
前記包装袋のヒートシールによって形成される袋長手方向両サイドシール部の該袋長手方向中心近傍に設ける、包装袋の縁部に向かってシール巾方向に一定の間隔で半円状の非シール部を複数個形成した半円状の非シール部領域を除く、袋長手方向両サイドシール部に、該両サイドシール部からの破袋を防止し得るシール強度を保持できる範囲の複数個の前記半円状の非シール部を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の包装袋である。
【0019】
また、請求項5に係る発明は、
請求項4記載の包装袋において、
袋長手方向両サイドシール部の袋長手方向の端部近傍に各々1個、さらにもう一方の端部近傍に各々2個の半円状の非シール部を設けたことを特徴とする包装袋である。
【0020】
また、請求項6に係る発明は、
前記半円状の非シール部における該半円が、直径10mmφの半円であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の包装袋である。
【0021】
また、請求項7に係る発明は、
前記直線状スリットの長さが、0.5〜5mmの範囲を満たすことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の包装袋である。
【0022】
また、請求項8に係る発明は、
前記両サイドシール部が、ベタ(全面)シールされていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の包装袋である。
【0023】
また、請求項9に係る発明は、
前記両サイドシール部が、部分的に任意の形状の非シール部からなるパタンシールされていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の包装袋である。
【0025】
また、請求項10に係る発明は、
前記半円状の非シール部領域における両サイドシール部の内端縁部エッジ線が、該半円状の非シール部領域を除く両サイドシール部の内端縁部直線状エッジ線から2mm包装袋の縁部側に設けられていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の包装袋である。
【0026】
【発明の実施の形態】
本発明の包装袋の好ましい一実施例としての実施形態について図面を参照して以下に詳細に説明する。
図1は、本発明の包装袋の一例を示したもので、(a)は、その概略図であり、(b)は、(a)に示した包装袋の半円状の非シール部領域Aを拡大して示した拡大概略図である。また、図4は、本発明の包装袋の別の例を示した概略図である。
図1(a),(b)に示すように、例えば、本発明の包装袋は、表裏各プラスチックフィルム8,8′をヒートシールして包装袋を構成する。包装袋1のヒートシールによって形成される袋長手方向両サイドシール部2の袋長手方向中心近傍に、包装袋の縁部に向かってシール巾方向に一定の間隔で半円状の非シール部4を各々3個形成した半円状の非シール部領域Aにおける両サイドシール部2には台形形状の非シール部6を部分的設けたパターンシールされており、半円状の非シール部領域Aを除く両サイドシール部2が、ベタ(全面)シールされており、この半円状の非シール部領域Aにおける両サイドシール部の内端縁部エッジ線S1上と半円の中心Cが交差するように設け、この内端縁部エッジ線S1に対して、θが10〜40度の角度で、前記半円の中心Cから袋の内側と外側に延びる袋を貫通する直線状スリット(切れ目)5を前記半円状非シール部4に形成した穀物類を収納するプラスチックフィルムを主材とする開口部7を有する包装袋1である。
【0027】
上記直線状スリット(切れ目)は、スリットの中点と半円の中心Cが10〜40度の角度で交わる例を示したが、これに限定されるものではなく、本発明における直線状スリット(切れ目)の位置は、かなずしもスリットの中点と半円の中心Cが交わる必要はなく、サイドシール部2に掛からず、半円状の非シール部領域Aを除く両サイドシール部内縁端エッジ部S2よりも袋の内側にはみださない範囲の半円の中心近傍に位置すればよい。
【0028】
上記包装袋1の半円状の非シール部領域Aを除く両サイドシール部2に、この両サイドシール部2からの破袋を防止し得るシール強度を保持できる範囲の複数個の半円状の非シール部を設けたり、台形形状等の部分的に任意の形状の非シール部からなるパターンシールを施すこともできる。
【0029】
すなわち、図4に示すように、本発明の包装袋の別の例として、表裏各プラスチックフィルム8,8′をヒートシールして包装袋を構成する。包装袋9のヒートシールによって形成される袋長手方向両サイドシール部2の袋長手方向中心近傍に、包装袋の縁部に向かってシール巾方向に一定の間隔で半円状の非シール部4を各々3個形成した半円状の非シール部領域Aにおける両サイドシール部2には台形形状の非シール部6からなるパターンシールされており、さらに半円状の非シール部領域Aを除く両サイドシール部2にも、袋長手方向上端部に各々1個、袋長手方向下端部に各々2個の非シール部4を設けて、さらに台形形状の非シール部6′からなるパターンシールが施されており、両サイドシール部の内端縁部エッジ線S1上と半円の中心Cが交差するように設け、この内端縁部エッジ線S1に対して、θが10〜40度の角度で、前記半円の中心Cから袋の内側と外側に延びる袋を貫通する直線状スリット(切れ目)5を前記半円状非シール部4に形成した穀物類を収納するプラスチックフィルムを主材とする開口部7を有する包装袋9である。
【0030】
上記包装袋1,9において、上記半円状の非シール部領域における両サイドシール部の内端縁部エッジ線S1上と半円の中心Cが交差するように設け、その内端縁部エッジ線に対して、θが30度近傍の角度で、半円の中心から袋の内側と外側に延びる袋を貫通する直線状スリット(切れ目)を半円状の非シール部に形成した包装袋は、米などの穀物類等を収納して、1m程度の高所から包装袋の厚さ方向に落下(水平落下)した場合はもちろん、包装袋の長手方向に落下(垂直落下)した場合であっても、直線状スリット(切れ目)からの包装袋が破袋することがなく、さらに袋内の空気が抜け易く、θが30度近傍の角度が特に好ましい。
【0031】
そして、上記半円状の非シール部4を、袋長手方向両サイドシール部2の袋長手方向中心近傍に設けた半円状の非シール部領域Aにおける両サイドシール部2に各々3個形成するのが好ましい。
【0032】
さらに、上記直線状スリット(切れ目)5が、半円状の非シール部の半円の中心から袋の内側に2mm、袋の外側に2mm延びる直線状スリットであることが好ましい。
【0033】
そして、袋長手方向両サイドシール部2の袋長手方向中心近傍に設けた複数個の半円状の非シール部領域Aにおける両サイドシール部2の内端縁部エッジ線S1が、該半円状の非シール部領域Aを除く両サイドシール部2の内端縁部直線状エッジ線S2よりも包装袋の縁部側に設け、上記半円状の非シール部領域における両サイドシール部の内端縁部エッジ線S1が、該半円状の非シール部領域を除く両サイドシール部の内端縁部直線状エッジ線S2から2mm包装袋の縁部側に設けるのが好ましい。
【0034】
本発明において半円状の非シール部における半円状とは、湾曲状、真円状、楕円状を含むものであるが、直径10mmφの真円の半円であることが好ましい。
【0035】
上記の包装袋1,9の半円状の非シール部領域Aにおける両サイドシール部2には台形形状の非シール部6を部分的設けたパターンシールされている例を示したが、必要に応じて、半円状の非シール部領域の両サイドシール部2は、図2に示すように、ベタ(全面)シールしてもよい。また、半円状の非シール部領域Aを除く両サイドシール部2が、ベタ(全面)シールもしくは部分的に任意の形状の非シール部からなるパタンシールしてもよい。
【0036】
上記半円状の非シール部領域Aの両サイドシール部2には台形形状の非シール部6,6′を部分的設けたパターン形状は上記の台形形状に限定されず任意の形状を採用することができる。
【0037】
本発明の包装袋を構成する素材としては、内面がヒートシール性を有し、耐圧性に富んだ材料や機械的強度に優れた材料であれば、特に限定されるものではなく、例えば、延伸ナイロンフィルム(ONy)/直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(LLDPE)、LLDPE/LLDPEなどの積層フィルムが好ましく使用できる。
【0038】
本発明の包装袋を構成する素材として、上記のONy/LLDPE積層フィルムを使用する場合は、袋長手方向中心近傍に設けた半円状の非シール部領域における両サイドシール部が、非シール部6を部分的に有するシール部もしくはベタシール部であっても良いが、LLDPE/LLDPE積層フィルムを使用する場合は、袋長手方向中心近傍に設けた半円状の非シール部領域における両サイドシール部が、ベタシール部を形成するとカールや波打ち等の変形が起り易いので、袋長手方向中心近傍に設けた半円状の非シール部領域における両サイドシール部に部分的に任意の形状からなるパターンシール部を形成するのが好ましい。
【0039】
さらに、袋長手方向両サイドシール部の袋長手方向中心近傍に、半円状の非シール部を複数個設けた半円状の非シール部領域Aにおける両サイドシール部の内端縁部エッジ線S1が、半円状の非シール部領域Aを除く両サイドシール部2の内端縁部直線状エッジ線S2よりも包装袋の縁部側に設けらた構成とすることで、米等の穀物類を充填した包装袋が、袋長手方向に落下する垂直落下した場合、落下時の負荷を軽減することができ、直線状スリット(切れ目)5等からの破袋を防止することができる効果を奏する。
【0040】
また、包装袋を貫通する通気用の直線状スリット(切れ目)5が、10〜40の角度、好ましくは30度近傍の角度をなして形成されているために、米などの穀物類等の内容物による強い張力が、両サイドシール部長手方向に対して垂直方向に作用しても、直線状スリット(切れ目)5の裂けや広がり等発生することがない。
【0041】
また、従来の包装袋に比較して通気用の直線状スリット(切れ目)を多数形成する必要がなく、複数個の半円状の非シール部領域Aを袋長手方向両サイドシール部の袋長手方向中心近傍にのみ設け、半円状の非シール部領域Aにおける両サイドシール部を除く両サイドシール部はベタシールし、さらに半円状の非シール部領域Aにおける両サイドシール部の内端縁部エッジ線S1が、半円状の非シール部領域Aにおける両サイドシール部2を除く両サイドシール部2の内端縁部直線状エッジ線S2よりも包装袋の縁部側に設けた構成としたことで、袋強度を維持できるので、包装袋内に米などの穀物類を入れて積み重ねあるいは保管、輸送、陳列した場合、落下などによる強い衝撃を受けても切れ目が裂け難く、極めて破れ難いので、埃が入らず、内容物を流出させることなく確実に袋の中に封入することができる。
【0042】
上記で得られる本発明の包装袋は、このように製造した三方シール袋の開口端部から、内容物として例えば米などの穀物類を所定量充填して開口端部を溶着し、このようにして米などの穀物類を袋内に封入すると、図3に示すように、米などの穀物類(図示せず)と一緒に袋内に入った空気は、半円状の非シール部4に袋内の例えば米粒が侵入し、袋を貫通する直線状スリット(切れ目)5を通してエアーが容易に抜けるため、素早く袋の外に放出されので、従来の袋に比較して少ない個数スリット(切れ目)を形成するだけでよく、ヒートシールによって形成される袋長手方向両サイドシール部2の袋長手方向中心近傍のみに、包装袋の縁部に向かってシール巾方向に一定の間隔で半円状の非シール部4を複数個、例えば、両サイドシール部2に各々3個形成した半円状の非シール部領域Aを設けるか、もしくは袋長手方向中心近傍に設けた半円状の非シール部領域を除く、両サイドシール部に、そのサイドシール部のシール強度を阻害しない程度の複数個の半円状の非シール部4を、例えば、袋長手方向上端部に各々1個、袋長手方向下端部に各々2個の非シール部4を設けて、半円状の非シール部領域Aにおける両サイドシール部の内端縁部エッジ線S1上と半円の中心Cが交差するように設け、この内端縁部エッジ線S1に対して10〜40度の角度、好ましくは30度近傍の角度で、前記半円の中心C近傍に位置する袋を貫通する直線状スリット(切れ目)を半円状の非シール部に形成し、半円状の非シール部領域Aを除く両サイドシール部2をベタシール、もしくは袋長手方向中心近傍に設けた半円状の非シール部領域を除く、両サイドシール部に、その直線状両サイドシール部のシール強度を阻害しない程度の部分的に非シール部からなるパターンシールした構成とすることで、本発明の包装袋に米などの穀物類を収納して、包装袋を積み上げたり、あるいは輸送時等に衝撃を受けても、袋内に残留している空気は切れ目5を通じて放出されるので包装袋が破裂するようなおそれがなく、また、切れ目5が広がって中の米が流出するおそれもない。包装袋内に米などの穀物類等を収納して保管、輸送、陳列した場合、脱気効果を十分に発揮するとともに埃や害虫、あるいは水の侵入を効果的に防ぐことができる。落下などで強い衝撃を受けても非常に破れ難く、米などの穀物類を収納して安全に保管、輸送、陳列等することができる。
【0043】
次に、本発明の包装袋の具体的な構成例について説明する。
図5は、本発明の包装袋の一例を示したもので、米などの穀物類等を約10Kg程度収納するのに好適な包装袋である。(a)は、その概略図であり、(b)は、(a)に示す包装袋の半円状の非シール部領域Aを拡大して示した拡大概略図である。この包装体9は、開口端部7より238mm、底端部3より238mmのヒートシールによって形成される袋長手方向両サイドシール部の袋長手方向中央近傍94mmの範囲に、包装袋の縁部に向かってシール巾方向に一定の間隔で直径10mmφの半円状の非シール部4を各々3個形成し、半円状の非シール部領域における両サイドシール部2には台形形状の非シール部6を部分的設けたパターンシールされており、半円状の非シール部領域を除く両サイドシール部2は、10mmの巾でベタ(全面)シールされており、この半円状の非シール部領域における両サイドシール部内端縁部エッジ線S1上と半円の中心Cが交差するように設け、この内端縁部エッジ線S1に対して、θが10〜40度の角度で、前記半円の中心Cから袋の内側に2mm、袋の外側に2mm延びる袋を貫通する直線状スリット(切れ目)5を前記半円状非シール部4に形成した穀物類を収納するプラスチックフィルムを主材とする包装袋9である。
【0044】
そして、袋長手方向両サイドシール部2の袋長手方向中央近傍に設けた半円状の非シール部領域における両サイドシール部2の内端縁部エッジ線S1が、該半円状の非シール部領域を除く両サイドシール部の内端縁部直線状エッジ線S2よりも2mm包装袋の縁部側に設けられている。
【0045】
また、図6は、本発明の包装袋の他の例を示したもので、米などの穀物類等を約10Kg程度収納するのに好適な包装袋である。(a)は、その概略図であり、(b)は、(a)に示す包装袋の半円状の非シール部領域Aを拡大して示した拡大概略図である。この包装体9は、開口端部7より238mm、底端部3より238mmのヒートシールによって形成される袋長手方向両サイドシール部の袋長手方向中央近傍94mmの範囲に、包装袋の縁部に向かってシール巾方向に一定の間隔で直径10mmφの半円状の非シール部4を各々3個形成し、半円状の非シール部領域における両サイドシール部2には部分的設けた台形形状の非シール部6からなるパターンシールされており、さらに半円状の非シール部領域Aを除く両サイドシール部2にも、袋長手方向上端部に各々1個、袋長手方向下端部に各々2個の非シール部4を設けて、部分的に設けた台形形状の非シール部6′からなるパターンシールが施されており、この半円状の非シール部領域における両サイドシール部内端縁部エッジ線S1上と半円の中心Cが交差するように設け、この内端縁部エッジ線S1に対して、θが30度の角度で、前記半円の中心Cから袋の内側に2mm、袋の外側に2mm延びる袋を貫通する直線状スリット(切れ目)5を前記半円状非シール部4に形成した穀物類を収納するプラスチックフィルムを主材とする包装袋11である。
【0046】
そして、袋長手方向両サイドシール部2の袋長手方向中央近傍に設けた半円状の非シール部領域における両サイドシール部2の内端縁部エッジ線S1が、該半円状の非シール部領域を除く両サイドシール部の内端縁部直線状エッジ線S2よりも2mm包装袋の縁部側に設けられている。
【0047】
また、図7は、本発明の包装袋の他の例を示したもので、米などの穀物類等を約5Kg程度収納するのに好適な包装袋である。(a)は、その概略図であり、(b)は、(a)に示す包装袋の半円状の非シール部領域Aを拡大して示した拡大概略図である。この包装体10は、開口端部7より196mm、底端部3より196mmのヒートシールによって形成される袋長手方向両サイドシール部の袋長手方向中央近傍78mmの範囲に、包装袋の縁部に向かってシール巾方向に一定の間隔で、直径10mmφの半円状の非シール部4を各々3個形成し、半円状の非シール部領域における両サイドシール部2には部分的設けた台形形状の非シール部6からなるパターンシールされており、半円状の非シール部領域を除く両サイドシール部2が、10mmの巾でベタ(全面)シールされており、この半円状の非シール部領域における両サイドシール部の内端縁部エッジ線S1上と半円の中心Cが交差するように設け、この内端縁部エッジ線S1に対して、θが10〜40度の角度で、前記半円の中心Cから袋の内側に2mm、袋の外側に2mm延びる袋を貫通する直線状スリット(切れ目)5を前記半円状非シール部4に形成した穀物類を収納するプラスチックフィルムを主材とする包装袋12である。
【0048】
そして、袋長手方向両サイドシール部2の袋長手方向中央近傍に設けた半円状の非シール部領域における両サイドシール部の内端縁部エッジ線S1が、該半円状の非シール部領域を除く両サイドシール部の内端縁部直線状エッジ線S2よりも2mm包装袋の縁部側に設けられている。
【0049】
さらに、図8は、本発明の包装袋の他の例を示したもので、米などの穀物類等を約5Kg程度収納するのに好適な包装袋である。(a)は、その概略図であり、(b)は、(a)に示す包装袋の半円状の非シール部領域Aを拡大して示した拡大概略図である。この包装体13は、上記の図7に示した包装体12の内端縁部エッジ線S1に対する角度θを、30度としたものである。
【0050】
上記の包装袋10,12,13の袋長手方向中心近傍に設けた半円状の非シール部領域を除く、袋長手方向両サイドシール部に、必要に応じて、その両サイドシール部からの破袋を防止し得るシール強度を保持できる範囲の複数個の半円状の非シール部4を設けることができる
【0051】
上記では、米などの穀物類を収納するプラスチックフィルムを主材とする包装体について説明したが、本発明の包装体は、好適な用途として、本発明に係る包装体の用途は米などの穀物類の収納に限定されず、麦、大豆、とうもろこし等の穀類のほか、果物類など、特に埃や害虫あるいは水の侵入が好ましくない食料品分野や、さらに園芸分野における土壌、肥料等、ペットトイレ用臭気吸着剤等を収納する包装袋として、これらを封入して保管、輸送、または陳列するために使用できる。また、袋の形態に関しても、長方形の一般的な形状に限定されず、正方形、台形等の形状の包装体とすることができ、その材質に関しても、プラスチックフィルムを主材とするものであれば特に限定されない。
【0052】
なお、本発明の技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な効果を奏する包装体であれば、上記実施形態に限定されるものではない。
【0053】
【実施例】
以下、本発明の包装袋の実施例について説明する。
【0054】
<実施例1>
包装袋を構成するプラスチックフィルム基材として、延伸ナイロンフィルム(ONy)(厚さ15μm)/直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(LLDPE)(厚さ60μm)の積層フィルムを用いて、図5に示す構成の三方シール袋10の開口端部から、内容物として米を10kg充填して開口端部をヒートシール溶着して、米を収納した本発明の包装袋を得た。
【0055】
<実施例2>
包装袋を構成するプラスチックフィルム基材として、延伸ナイロンフィルム(ONy)(厚さ15μm)/直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(LLDPE)(厚さ60μm)の積層フィルムを用いて、図6に示す構成の三方シール袋11の開口端部から、内容物として米を10kg充填して開口端部をヒートシール溶着して、米を収納した本発明の包装袋を得た。
【0056】
<比較例1>
包装袋を構成するプラスチックフィルム基材として、延伸ナイロンフィルム(ONy)(厚さ15μm)/直鎖状低密度ポリエチレンフィルム(LLDPE)(厚さ60μm)の積層フィルムを用いて、図5に示す構成の三方シール袋10の開口端部から、内容物として米を10kg充填して開口端部をヒートシール溶着して、米を収納した包装袋を得た。
【0057】
上記実施例1および比較例1で得られた米を収納した包装袋について下記に示す試験方法に基づいて落下試験およびエア抜き排気性試験を行って評価した。その評価結果を表1に示した。
【0058】
〈落下試験方法〉
1mの高さから米を収納した包装袋を、袋長手方向に落下(垂直落下)させた場合および袋厚さ方向に落下(水平落下)させた場合の破袋の有無を観察した。(落下回数最大10回)
【0059】
〈エア抜き排気性試験方法〉
米を収納した包装袋にエアを最大量入っている状態から、袋厚さ方向に手で押して完全に脱気するまでの時間を測定した。
【0060】
【表1】
【0061】
表1より、本発明の包装袋は、特に落下強度に優れるものである。従って、本発明の包装袋は、落下などで強い衝撃を受けても非常に破れ難く、米などの穀物類等を収納して安全に保管、輸送、陳列等することができる。
【0062】
【発明の効果】
本発明の包装袋は、特に、直線状スリット(切れ目)を設けてなる複数個の半円状の非シール部領域を袋長手方向両サイドシール部の袋長手方向中心近傍にのみ設け、さらに必要に応じて、袋長手方向中心近傍に設けた半円状の非シール部領域を除く両サイドシール部にも、その両サイドシール部からの破袋を防止し得るシール強度を保持できる範囲の複数個の半円状の非シール部を設けることができる構成からなり、上記の直線状スリット(切れ目)が、両サイドシール部の内端縁部エッジ線上と該半円の中心が交差するように、その内端縁部エッジ線に対して10〜40度の角度、好ましくは30度近傍の角度で、半円の中心近傍に位置する袋を貫通する直線状スリット(切れ目)を設けてなる半円状の非シール部を形成した構造で、しかも半円状の非シール部領域における両サイドシール部の内端縁部エッジ線が、半円状の非シール部領域における両サイドシール部を除く両サイドシール部の内端縁部直線状エッジ線よりも包装袋の縁部側に設けられているので、包装袋のシール部の切れ、カール、変形、およびスリット(切れ目)の裂けや広がり等の防止を可能とし、かつ埃が入らず、内容物がこぼれでない構造からなり、包装袋を貫通する通気用の直線状スリット(切れ目)を通してエアーが容易に素早く抜け、万一包装袋が袋厚さ方向に落下(水平落下)した場合はもちろん、袋長手方向に落下(垂直落下)した場合であっても、落下などで強い衝撃を受けても非常に破れ難い、十分な落下強度を有する、米などの穀物類等を収納して安全に保管、輸送、陳列等するのに好適な空気抜き機能を有する包装袋を提供することができる。
【0063】
また、本発明の包装袋は、米などの穀物類以外に、麦、大豆、とうもろこし等の穀類のほか、果物類など、特に埃や害虫あるいは水の侵入が好ましくない食料品、園芸分野の土壌、肥料、ペットトイレ用臭気吸着剤等を収納して、保管、輸送、または陳列するための包装袋として好適に使用できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての包装袋を示したものであり、
(a)は、その包装袋の概略図である。
(b)は、(a)に示す包装袋のシール部付近を拡大して示した概略図である。
【図2】本発明の包装袋におけるシール部の一例を説明する説明図である。
【図3】本発明の包装袋における直線状スリット(切れ目)を通してエアー抜きを説明する説明図である。(図1に示しすX―X′線断面図)
【図4】本発明の一実施例としての包装袋を示したものであり、
(a)は、その包装袋の概略図である。
(b)は、(a)に示す包装袋の袋長手方向両サイドシール部の袋長手方向中心近傍を拡大して示した拡大概略図である。
【図5】本発明の一実施例としての包装袋を示したものであり、
(a)は、その包装袋の概略図である。
(b)は、(a)に示す包装袋の袋長手方向両サイドシール部の袋長手方向中心近傍を拡大して示した拡大概略図である。
【図6】本発明の一実施例としての包装袋を示したものであり、
(a)は、その包装袋の概略図である。
(b)は、(a)に示す包装袋の袋長手方向両サイドシール部の袋長手方向中心近傍を拡大して示した拡大概略図である。
【図7】本発明の一実施例としての包装袋を示したものであり、
(a)は、その包装袋の概略図である。
(b)は、(a)に示す包装袋の袋長手方向両サイドシール部の袋長手方向中心近傍を拡大して示した拡大概略図である。
【図8】本発明の一実施例としての包装袋を示したものであり、
(a)は、その包装袋の概略図である。
(b)は、(a)に示す包装袋の袋長手方向両サイドシール部の袋長手方向中心近傍を拡大して示した拡大概略図である。
【図9】従来の穀物を収納する包装袋の一例を示したもので、
(a)は、その包装袋の概略図である。
(b)は、(a)に示す包装袋の非シール部に設けた通気孔の一部を示す概略図である。
【図10】従来の穀物を収納する包装袋の一例を示したもので、
(a)は、その包装袋の概略図である。
(b)は、(a)に示す包装袋のX―X′線概略断面図である。
【図11】従来の穀物を収納する包装袋の一例を示したもので、
(a)は、その包装袋の概略図である。
(b)は、その包装袋に設けた一例としての切れ目部の一部を拡大して示す概略図である。
【図12】従来の穀物を収納する包装袋の一例を示したもので、
(a)は、その包装袋の概略図である。
(b)は、(a)に示した包装袋のB領域を拡大して示す概略図である。
【図13】図12の穀物を収納する包装袋の一実施例を示す概略図であり、
【符号の説明】
1、9、10、11、12、13、14、19、24、29、38‥‥包装袋
2、30、39‥‥サイドシール部
3、31‥‥地シール部
4、32‥‥半円状の非シール部
5、22、26、27、28、33‥‥スリット(切れ目)
6、6′、34‥‥シール部に部分的に設けられた非シール部
7、27、35‥‥開口端部
8,8′、20,20′、36,36′‥‥袋素材(プラスチックフィルム)
16、21、25‥‥シール部(溶着部)
17、23‥‥凹状非シール部
18‥‥通気孔
37‥‥両サイドシール部の内端縁部エッジ線
A‥‥半円状の非シール部領域
B‥‥両サイドシール部の一部拡大する領域
C‥‥半円の中心
S1‥‥半円状の非シール部領域における両サイドシール部の内端縁部エッジ線
S2、‥‥半円状の非シール部領域を除く両サイドシール部の内端縁部直線状エッジ線
θ‥‥スリット(切り目)の傾斜角
Claims (10)
- 穀物類等を収納するプラスチックフィルムを主材とする包装袋において、
前記包装袋のヒートシールによって形成される袋長手方向両サイドシール部の該袋長手方向中心近傍に、包装袋の縁部に向かってシール巾方向に一定の間隔で半円状の非シール部を複数個形成した半円状の非シール部領域を設け、該半円状の非シール部領域における両サイドシール部の内端縁部エッジ線上と該半円の中心が交差するように、該内端縁部エッジ線に対して10〜40度の角度で、前記半円の中心近傍に位置する該袋を貫通する任意の長さの直線状スリット(切れ目)を設けてなる半円状の非シール部を形成したことを特徴とする包装袋であって、
前記半円状の非シール部領域における両サイドシール部の内端縁部エッジ線が、該半円状の非シール部領域を除く両サイドシール部の内端縁部直線状エッジ線よりも包装袋の縁部側に設けられていることを特徴とする包装袋。 - 前記直線状スリット(切れ目)が、前記半円状の非シール部領域における両サイドシール部の内端縁部エッジ線上と半円の中心が交差するように、該内端縁部エッジ線に対して30度近傍の角度で、該半円の中心近傍に位置する該袋を貫通する任意の長さの直線状スリット(切れ目)であることを特徴とする請求項1記載の包装袋。
- 前記袋長手方向両サイドシール部の該袋長手方向中心近傍に、包装袋の縁部に向かってシール巾方向に一定の間隔で設ける半円状の非シール部を、両サイドシール部に各々3個形成したことを特徴とする請求項1または2記載の包装袋。
- 前記包装袋のヒートシールによって形成される袋長手方向両サイドシール部の該袋長手方向中心近傍に設ける、包装袋の縁部に向かってシール巾方向に一定の間隔で半円状の非シール部を複数個形成した半円状の非シール部領域を除く、袋長手方向両サイドシール部に、該両サイドシール部からの破袋を防止し得るシール強度を保持できる範囲の複数個の前記半円状の非シール部を設けたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の包装袋。
- 請求項4記載の包装袋において、
袋長手方向両サイドシール部の袋長手方向の端部近傍に各々1個、さらにもう一方の端部近傍に各々2個の半円状の非シール部を設けたことを特徴とする包装袋。 - 前記半円状の非シール部における該半円が、直径10mmφの半円であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の包装袋。
- 前記直線状スリットの長さが、0.5〜5mmの範囲を満たすことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の包装袋。
- 前記両サイドシール部が、ベタ(全面)シールされていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の包装袋。
- 前記両サイドシール部が、部分的に任意の形状の非シール部からなるパタンシールされていることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の包装袋。
- 前記半円状の非シール部領域における両サイドシール部の内端縁部エッジ線が、該半円状の非シール部領域を除く両サイドシール部の内端縁部直線状エッジ線から2mm包装袋の縁部側に設けられていることを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の包装袋。
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