JP4211074B2 - 磁気信号検出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯電話やコードレス電話やページャなどの移動体通信機器に利用される磁気信号検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の磁気信号検出装置は図8に示す構成となっていた。図8において、11は第1の磁気抵抗、12は第2の磁気抵抗、13は第3の磁気抵抗、14は第4の磁気抵抗、15は第1の出力端子、16は第2の出力端子、17は電源端子、18は接地端子、20は演算増幅器、26は信号出力端子であり、磁界の強さによって変化する第1の磁気抵抗11、第2の磁気抵抗12、第3の磁気抵抗13、第4の磁気抵抗14へ電源端子17から流れる電流の変化により、第1の出力端子15と第2の出力端子16の直流電圧を直接的に演算増幅器20に入力し、磁気信号の検出を行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述した従来技術の構成では、演算増幅器へ外乱ノイズが入力した場合、あるいは演算増幅器の入力オフセット電圧が温度変動した場合、あるいは電源電圧を間欠動作させた場合、磁気信号検出装置が誤動作するという課題があった。この磁気信号検出装置においては、耐ノイズ特性の向上、演算増幅器の入力オフセット電圧依存性の削減、電源電圧の間欠動作時における安定動作が要求されている。
【0004】
本発明は、第1の演算増幅器と第2の演算増幅器で構成した差動型演算増幅回路の入力端子を、コンデンサを介して接地することにより、磁気信号検出装置のコモンモードノイズをキャンセルして耐ノイズ特性を向上させるとともに、高周波的に低インピーダンス化して演算増幅器の入力オフセット電圧の変動による誤動作を防止させ、電源電圧の間欠動作時に安定動作を実現させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この課題を解決するために本発明による磁気信号検出装置は、抵抗ブリッジ回路を構成する第1の磁気抵抗と第2の磁気抵抗の接続点を第1の出力端子とするとともに第3の磁気抵抗と第4の磁気抵抗の接続点を第2の出力端子とし、前記第1の磁気抵抗と前記第4の磁気抵抗の接続点を電源端子とし、前記第2の磁気抵抗と前記第3の磁気抵抗の接続点を接地し、前記第1の出力端子を第1の演算増幅器に接続し、前記第2の出力端子を第2の演算増幅器に接続し、前記第1の演算増幅器の出力端子と前記第2の演算増幅器の出力端子とを前記第3の演算増幅器に接続し、電源端子を間欠動作させるとともに、前記第1および第3の磁気抵抗は、前記第2および第4の磁気抵抗より小さい抵抗値を有し、前記第1の演算増幅器の入力端子を第1のコンデンサを介して接地することを特徴とするものである。
【0006】
これにより磁気信号検出装置のコモンモードノイズをキャンセルして耐ノイズ特性が向上するとともに、演算増幅器の入力オフセット電圧変動による誤動作が防止でき、さらに高周波的に低インピーダンス化して電源電圧の間欠動作時に安定動作が可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、抵抗ブリッジ回路を構成する第1の磁気抵抗と第2の磁気抵抗の接続点を第1の出力端子とするとともに第3の磁気抵抗と第4の磁気抵抗の接続点を第2の出力端子とし、前記第1の磁気抵抗と前記第4の磁気抵抗の接続点を電源端子とし、前記第2の磁気抵抗と前記第3の磁気抵抗の接続点を接地し、前記第1の出力端子を第1の演算増幅器に接続し、前記第2の出力端子を第2の演算増幅器に接続し、前記第1の演算増幅器の出力端子と前記第2の演算増幅器の出力端子とを前記第3の演算増幅器に接続し、電源端子を間欠動作させるとともに、前記第1および第3の磁気抵抗は、前記第2および第4の磁気抵抗より小さい抵抗値を有し、前記第1の演算増幅器の入力端子を第1のコンデンサを介して接地したものであり、コモンモードノイズがキャンセルされ、磁気信号検出装置の耐ノイズ特性を向上させるとともに、演算増幅器の入力オフセット電圧の変動による誤動作を防止し、高周波的に低インピーダンス化され、電源電圧の間欠動作時に誤動作のない安定動作が実現できるという作用を有する。
【0008】
請求項2記載の発明は、第1の磁気抵抗と第3の磁気抵抗を同方向に配置し、第2の磁気抵抗と第4の磁気抵抗を同方向に配置し、前記第1の磁気抵抗と前記第3の磁気抵抗の配置方向と前記第2の磁気抵抗と前記第4の磁気抵抗の配置方向が直角になるように構成した請求項1記載の磁気信号検出装置としたものであり、一定磁界に対し第1の出力端子と第2の出力端子の間の出力電圧を最大にするという作用を有する。
【0009】
請求項3記載の発明は、第1の磁気抵抗と第3の磁気抵抗は、同一の抵抗値を有し、第2の磁気抵抗と第4の磁気抵抗は、同一の抵抗値を有するように構成した請求項1記載の磁気信号検出装置としたものであり、無磁界時に磁気信号検出装置がチャタリングするのを防止するという作用を有する。
【0010】
本発明は、第1の演算増幅器の反転入力端子と第1の演算増幅器の出力端子の間に第1の固定抵抗を接続し、第2の演算増幅器の反転入力端子と第2の演算増幅器の出力端子の間に第2の固定抵抗を接続し、第1の演算増幅器の反転入力端子と第2の演算増幅器の反転入力端子の間に第3の固定抵抗を接続し、第1の固定抵抗と第2の固定抵抗は、同一の抵抗値を有し、第3の固定抵抗は、前記第1の固定抵抗と前記第2の固定抵抗より小さい抵抗値を有するように構成することにより、第1の演算増幅器と第2の演算増幅器で構成した差動型演算増幅回路の正利得により、磁気信号検出装置の耐ノイズ特性を向上させるという作用を有する。
【0011】
本発明は、第1の演算増幅器の反転入力端子と第1の演算増幅器の出力端子の間に第1の固定抵抗を接続し、第2の演算増幅器の反転入力端子と第2の演算増幅器の出力端子の間に第2の固定抵抗を接続し、第1の演算増幅器の反転入力端子と第2の演算増幅器の反転入力端子の間に第3の固定抵抗を接続し、第1の磁気抵抗と第2の磁気抵抗と第3の磁気抵抗と第4の磁気抵抗で構成した抵抗ブリッジを磁気抵抗素子とし、第1の演算増幅器と第2の演算増幅器と第3の演算増幅器と第1の固定抵抗と第2の固定抵抗と第3の固定抵抗で構成した回路ブロックを半導体集積装置とすることにより、磁気信号検出部分を単独で任意の場所に実装できるという作用を有する。
【0012】
本発明は、磁気抵抗素子と前記半導体集積装置との接続を多層基板の内層配線で接続することにより、出力電圧に外乱ノイズが重畳するのを防ぐという作用を有する。
【0013】
本発明は、前述の第1の演算増幅器と第2の演算増幅器と第3の演算増幅器と第1の固定抵抗と第2の固定抵抗と第3の固定抵抗で構成した半導体集積装置において、前記第1の演算増幅器の反転入力端子と前記第2の演算増幅器の反転入力端子との間に接地端子を設けることにより、第1の演算増幅器の非反転入力端子と第2の演算増幅器の非反転入力端子の分離特性を向上させ磁気信号検出装置の誤動作を防ぐという作用を有する。
【0014】
本発明は、磁気抵抗素子の電源端子と半導体集積装置の電源は共通の電源経路から供給するように構成することにより、間欠動作時でも、同一のレギュレータから電源を供給できるという作用を有する。
【0015】
以下、本発明の実施の形態について、図1から図7を用いて説明する。
【0016】
(実施の形態1)
図1は、本発明の第1の実施の形態による磁気信号検出装置を示す電気回路図である。第1の磁気抵抗11と第2の磁気抵抗12と第3の磁気抵抗13と第4の磁気抵抗14は、抵抗ブリッジ回路構成の磁気抵抗素子19としており、第1の磁気抵抗11と第4の磁気抵抗14の接続点は電源端子17とし、第2の磁気抵抗12と第3の磁気抵抗13の接続点は接地端子18としている。また、第1の磁気抵抗11と第2の磁気抵抗12の接続点を第1の出力端子15とし、第3の磁気抵抗13と第4の磁気抵抗14を第2の出力端子16としている。
【0017】
電源端子17より与えられる直流電圧により、磁気抵抗素子19に電流が流れ、第1の出力端子15には第1の磁気抵抗11に流れる電流の電圧降下分の直流電圧が発生し、第2の出力端子16には第4の磁気抵抗14に流れる電流の電圧降下分の直流電圧が発生する。なお、磁気抵抗素子19の電源端子17と接地端子18および第1の出力端子15と第2の出力端子16は、互いに対向するような配置であればよい。
【0018】
そして、この状態において、第1の出力端子15が第1の演算増幅器21の非反転入力端子に接続されており、第2の出力端子16が第2の演算増幅器22の非反転入力端子に接続されている。このように第1の出力端子15からの直流電圧信号を第1の演算増幅器21で比較し、第2の出力端子16からの直流電圧信号を第2の演算増幅器22で比較することにより、差動型で回路を動作させることが可能となり、周囲の温度環境の変動により第1の演算増幅器21と第2の演算増幅器22の内部オフセット電圧が変化しても第1の出力端子15からの直流電圧信号と第2の出力端子16からの直流電圧信号が相対的に変化しないようにしている。
【0019】
更に、第1の出力端子15が第1の演算増幅器21の非反転入力端子と第2の演算増幅器22の非反転入力端子にコモンモードノイズが入力しても、第1の演算増幅器21の出力端子及び第2の演算増幅器22の出力端子の間で互いにコモンモードノイズがキャンセルされ、結果として耐ノイズ特性の向上が図られる。
【0020】
第1の固定抵抗23は、第1の演算増幅器21の非反転入力端子と第1の演算増幅器21の出力端子の間に接続しており、第1の演算増幅器21を非反転直流増幅させている。また、第2の固定抵抗24は、第2の演算増幅器22の非反転入力端子と第2の演算増幅器22の出力端子の間に接続しており、第2の演算増幅器22を非反転直流増幅させている。また、第3の固定抵抗25は、第1の演算増幅器21の反転入力端子と第2の演算増幅器22の反転入力端子の間に接続しており、第1の演算増幅器21の反転入力端子と第2の演算増幅器22の反転入力端子の間の直流電位を共通にするために設けている。第3の演算増幅器20は、第1の演算増幅器21の直流電圧出力と第2の演算増幅器22の直流電圧出力を比較するために設けており第1の磁気抵抗11と第2の磁気抵抗12と第3の磁気抵抗13と第4の磁気抵抗14で検出した磁気信号を最終的に判別するコンパレータとして動作させている。
【0021】
なお、ここで、第1のコンデンサ27を第1の演算増幅器21の非反転入力端子と接地間に接続している。このように、第1の演算増幅器21の非反転入力端子の入力インピーダンスを第1のコンデンサ27で決定される周波数に対して高周波的に低インピーダンス化することにより、磁気信号検出の誤動作を防止し、電源端子17を間欠動作(パルス的動作)させても、安定に動作させることが可能となる。
【0022】
なお、第1のコンデンサ27は、第1の演算増幅器21の非反転入力端子付近と接地間に接続することが望ましく、場合によっては、第2の演算増幅器22の非反転入力端子付近と接地間に接続しても構わない。また、第1のコンデンサ27を第1の演算増幅器21の非反転入力端子付近と接地間および第2の演算増幅器22の非反転入力端子付近と接地間の両方に接続してもよいことを加えておく。更に、第1の演算増幅器21と第2の演算増幅器22と第3の演算増幅器20の電源を電源端子17と同じタイミングで間欠動作させても問題ないことを加えておく。
【0023】
次に、具体的な動作について、説明を加えておく。携帯電話を保持するカーアダプタ側には、磁石が設けられており、携帯電話側には、磁気抵抗素子19が設けられる。携帯電話をカーアダプタに装着するかもしくは近づけると、カーアダプタ側に設けられた磁石により携帯電話側の磁気抵抗素子19が反応し、第1の出力端子15と第2の出力端子16の直流電位が反転する。この信号は、第1の演算増幅器21と第2の演算増幅器22で直流増幅され、最終的に第3の演算増幅器20で判別される。この判別された信号により携帯電話のフック動作を自動的に動作させている。すなわち、携帯電話をカーアダプタに装着するかもしくは近づけた時には、オフフックとなるように制御する。逆に携帯電話をカーアダプタから着脱するかもしくは遠ざけるとオンフックするように制御すれば、自動フック動作が可能となる。
【0024】
(実施の形態2)
図2は、本発明の第2の実施の形態を示す磁気信号検出装置の上面配置図である。図2に示すように、第1の磁気抵抗11と第3の磁気抵抗13は、水平方向に配置し、第2の磁気抵抗12と第4の磁気抵抗14を垂直方向に配置している。そしてこの状態において、第1の磁気抵抗11と第2の磁気抵抗12と第3の磁気抵抗13と第4の磁気抵抗14が互いに隣りあう磁気抵抗に対し、90度傾いた方向となるように配置させている。
【0025】
このように配置させることにより、電源端子17と接地端子18の方向の磁界に対しては、対角位置にある第2の磁気抵抗12と第4の磁気抵抗14だけが反応するようになり、結果として第2の磁気抵抗12と第4の磁気抵抗14の抵抗値が変化し、第1の出力端子15と第2の出力端子16の直流電位が変化して、磁気信号を検出することが可能となる。
【0026】
このとき、第1の磁気抵抗11と第2の磁気抵抗12と第3の磁気抵抗13と第4の磁気抵抗14の抵抗材料は同一成分のもので構成するようにしており、抵抗材料の温度係数を揃えることで磁気信号検出装置の温度特性を向上させている。
【0027】
なお、必ずしも第1の磁気抵抗11と第2の磁気抵抗12と第3の磁気抵抗13と第4の磁気抵抗14の4つの磁気抵抗が、同一材料から構成されなければならないとは限らないことを加えておく。
【0028】
また、第1の磁気抵抗11と第3の磁気抵抗13は同じ抵抗値としており、第2の磁気抵抗12と第4の磁気抵抗14は同じ抵抗値とするとともに第1の磁気抵抗11と第3の磁気抵抗13の抵抗値より大きい抵抗値となるようにしている(つまり第1、第3の磁気抵抗11、13は第2、第4の磁気抵抗12、14の抵抗値よりも小さくなっている。)。このような関係に構成することにより磁気信号が無い状態における磁気信号検出装置のチャタリング防止を実現しており、磁気信号検出装置の安定動作が可能となる。
【0029】
なお、第1の磁気抵抗11と第3の磁気抵抗13は、第2の磁気抵抗12と第4の磁気抵抗14と比較して、大きい抵抗値としても構わない。
【0030】
また、第1の固定抵抗23と第2の固定抵抗24は同じ抵抗値としており、第3の固定抵抗25は、第1の固定抵抗23と第2の固定抵抗24より小さい抵抗値としている。この時、第3の固定抵抗25の抵抗値は、少なくとも、第1の固定抵抗23と第2の固定抵抗24の抵抗値と比較して、1/5より大きい抵抗値となるように設定しており、第1の演算増幅器21及び第2の演算増幅器22の出力が低下しないように配慮している。
【0031】
(実施の形態3)
図3は本発明の第3の実施の形態を示す磁気信号検出装置の上面配置図である。なお、第2の実施の形態と同一の構成の部分については、同一番号を付して詳細な説明を省略する。図に示すごとく、第1の磁気抵抗11と第2の磁気抵抗12と第3の磁気抵抗13と第4の磁気抵抗14による抵抗ブリッジ回路を磁気抵抗素子19として構成している。このように、構成することにより、磁気抵抗を検出する部分だけを独立させることができ、任意の場所に、この磁気抵抗素子19を配置させることが可能となる。
【0032】
また、第1の磁気抵抗11と第4の磁気抵抗14の接続点である電源端子17および第2の磁気抵抗12と第3の磁気抵抗13の接続点である接地端子18および第1の磁気抵抗11と第2の磁気抵抗12の接続点である第1の出力端子15および第3の磁気抵抗13と第4の磁気抵抗14の接続点である第2の出力端子16は、いずれも磁気抵抗素子19の4つの角に、それぞれの端子を設けており、互いの端子間距離が最大となるように構成している。この配置により、端子間の分離特性が向上でき、隣接する端子間での干渉を低減させている。
【0033】
(実施の形態4)
図4は本発明の第4の実施の形態を示す磁気信号検出装置の電気回路図である。なお、第1の実施の形態と同一の構成の部分については、同一番号を付して詳細な説明を省略する。図4に示すごとく、磁気抵抗素子19は、第1の磁気抵抗11と第2の磁気抵抗12と第3の磁気抵抗13と第4の磁気抵抗14による抵抗ブリッジ回路で構成しており、半導体集積装置29は、第1の演算増幅器21と第2の演算増幅器22と第3の演算増幅器20と第1の固定抵抗23と第2の固定抵抗24と第3の固定抵抗25で構成している。
【0034】
このように、磁気信号を検出する部分と出力信号を処理する部分とに分割することにより、磁気信号検出部を任意の位置に構成することができ、部品の実装自由度が向上するとともに、装置全体の実装効率改善が図られる。
【0035】
なお、第1の演算増幅器21と第2の演算増幅器22は、同一のプロセスで製造した半導体集積装置が望ましいが、第3の演算増幅器20については、この限りでないことを加えておく。
【0036】
また、図5に示すように磁気抵抗素子19の電源と半導体集積装置29の電源を共通電源40にすることにより、間欠動作時でも、同一のレギュレータから電源を供給することができる。
【0037】
(実施の形態5)
図6は、本発明の第5の実施の形態を示す磁気信号検出装置の実装配置図である。磁気抵抗素子19の第1の出力端子15は、第1のスルーホール31で多層基板の第1の内層パターン51に接続し、磁気抵抗素子19の第2の出力端子16は、第2のスルーホール32で多層基板の第2の内層パターン52に接続している。多層基板の第1の内層パターン51は、第3のスルーホール33で第1の演算増幅器21の非反転入力端子に接続しており、多層基板の第2の内層パターン52は、第4のスルーホール34で第2の演算増幅器22の非反転入力端子に接続している。このように構成することにより、第1の出力端子15と第2の出力端子16からの信号に外部からのノイズの影響を受けにくくすることが可能となる。
【0038】
図7では、更に第1の演算増幅器21の非反転入力端子と第2の演算増幅器22の非反転入力端子の間に第5のスルーホール30を設けており、この端子を接地させることで第1の演算増幅器21の非反転入力端子と第2の演算増幅器22の非反転入力端子の間の分離特性を向上させ、互いの干渉を削減するようにしている。
【0039】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、抵抗ブリッジ回路を構成する第1の磁気抵抗と第2の磁気抵抗の接続点を第1の出力端子とするとともに第3の磁気抵抗と第4の磁気抵抗の接続点を第2の出力端子とし、前記第1の磁気抵抗と前記第4の磁気抵抗の接続点を電源端子とし、前記第2の磁気抵抗と前記第3の磁気抵抗の接続点を接地し、前記第1の出力端子を第1の演算増幅器に接続し、前記第2の出力端子を第2の演算増幅器に接続し、前記第1の演算増幅器の出力端子と前記第2の演算増幅器の出力端子とを前記第3の演算増幅器に接続し、電源端子を間欠動作させるとともに、前記第1および第3の磁気抵抗は、前記第2および第4の磁気抵抗より小さい抵抗値を有し、前記第1の演算増幅器の入力端子を第1のコンデンサを介して接地したものであるので、コモンモードノイズがキャンセルされ、磁気信号検出装置の耐ノイズ特性が向上できるとともに、演算増幅器の入力オフセット電圧の変動による誤動作を防止でき、高周波的に低インピーダンス化され、電源電圧の間欠動作時に安定に動作させることが可能となり、磁気信号検出装置が誤動作するという課題を解決することができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1による磁気信号検出装置を示す電気回路図
【図2】 本発明の実施の形態2による磁気信号検出装置を示す上面配置図
【図3】 本発明の実施の形態3による磁気信号検出装置を示す上面配置図
【図4】 本発明の実施の形態4による磁気信号検出装置を示す電気回路図
【図5】 本発明の実施の形態4による磁気信号検出装置を示す電気回路図
【図6】 本発明の実施の形態5による磁気信号検出装置を示す実装配置図
【図7】 本発明の実施の形態5による磁気信号検出装置を示す実装配置図
【図8】 従来の磁気信号検出装置を示す電気回路図
【符号の説明】
11 第1の磁気抵抗
12 第2の磁気抵抗
13 第3の磁気抵抗
14 第4の磁気抵抗
15 第1の出力端子
16 第2の出力端子
17 電源端子
18 接地端子
19 磁気抵抗素子
20 第3の演算増幅器
21 第1の演算増幅器
22 第2の演算増幅器
23 第1の固定抵抗
24 第2の固定抵抗
25 第3の固定抵抗
26 信号出力端子
27 第1のコンデンサ
29 半導体集積装置
30 第5のスルーホール
31 第1のスルーホール
32 第2のスルーホール
33 第3のスルーホール
34 第4のスルーホール
51 第1の内層パターン
52 第2の内層パターン

Claims (3)

  1. 抵抗ブリッジ回路を構成する第1の磁気抵抗と第2の磁気抵抗の接続点を第1の出力端子とするとともに第3の磁気抵抗と第4の磁気抵抗の接続点を第2の出力端子とし、前記第1の磁気抵抗と前記第4の磁気抵抗の接続点を電源端子とし、前記第2の磁気抵抗と前記第3の磁気抵抗の接続点を接地し、前記第1の出力端子を第1の演算増幅器に接続し、前記第2の出力端子を第2の演算増幅器に接続し、前記第1の演算増幅器の出力端子と前記第2の演算増幅器の出力端子とを前記第3の演算増幅器に接続し、
    前記電源端子を間欠動作させるとともに、
    前記第1および第3の磁気抵抗は、前記第2および第4の磁気抵抗より小さい抵抗値を有し、
    前記第1の演算増幅器の入力端子を第1のコンデンサを介して接地することを特徴とした磁気信号検出装置。
  2. 第1の磁気抵抗と第3の磁気抵抗を同方向に配置し、第2の磁気抵抗と第4の磁気抵抗を同方向に配置し、前記第1の磁気抵抗と前記第3の磁気抵抗の配置方向と前記第2の磁気抵抗と前記第4の磁気抵抗の配置方向が直角になるように構成した請求項1記載の磁気信号検出装置。
  3. 第1の磁気抵抗と第3の磁気抵抗は、同一の抵抗値を有し、第2の磁気抵抗と第4の磁気抵抗は、同一の抵抗値を有するように構成した請求項1記載の磁気信号検出装置。
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