JP4210949B2 - 設定装置及び画像形成装置 - Google Patents

設定装置及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4210949B2
JP4210949B2 JP2006020718A JP2006020718A JP4210949B2 JP 4210949 B2 JP4210949 B2 JP 4210949B2 JP 2006020718 A JP2006020718 A JP 2006020718A JP 2006020718 A JP2006020718 A JP 2006020718A JP 4210949 B2 JP4210949 B2 JP 4210949B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
matrix
image
line
threshold value
setting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006020718A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007202029A (ja
Inventor
竜司 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP2006020718A priority Critical patent/JP4210949B2/ja
Publication of JP2007202029A publication Critical patent/JP2007202029A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4210949B2 publication Critical patent/JP4210949B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)

Description

本発明は、設定装置及び画像形成装置に関する。
従来より、画像形成装置において画像形成するにあたりディザ法を用いて擬似中間調処理を行う技術が提供されている。例えば、特許文献1では、ディザマトリックスを構成する各マトリックス要素の閾値をユーザが手入力によって編集できるようにした技術が開示されている。
特開2000−196887公報
特許文献1の技術では、表示画面上にディザマトリックスに対応した入力領域が表示されるようになっており、この入力領域には、各マトリックス要素に対応したマスが設けられている。そして、ユーザが各マスに対して閾値を個々に数値入力できるようになっており、これによりユーザの好みに合わせたディザマトリックスが構成されることとなり、ユーザの希望を考慮した擬似中間調処理が実現可能となる。しかしながら、この特許文献1の技術は、ユーザが各マトリックス要素の閾値を個々に数値入力しなければならないため、作業が非常に煩雑となってしまい、利便性に問題があった。
本発明は上記のような事情に基づいてなされたものであって、各マトリックス要素の閾値を個々に入力する手間を省くことでき、ディザマトリックスの閾値をより簡易に設定できる構成を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するための手段として、請求項1の発明に係る設定装置は、ディザ法によって擬似中間調処理を行う際に参照されるディザマトリックスを構成する升目であるマトリックス要素それぞれに閾値を設定する設定装置において、前記ディザマトリックスの各マトリックス要素に対応する各マスを配列させてなるグリッドを画面に表示する表示手段と、ユーザが、前記表示手段に表示された前記グリッドの各マスを順次指定するための入力手段と、CPUと、を備え、前記CPUは、前記入力手段で指定された前記グリッドの各マスに対応する前記各マトリックス要素を順次指定する指定処理と、前記指定処理における前記各マトリックス要素の指定順序、当該各マトリックス要素の閾値が増加傾向、及び、減少傾向のいずれか一方になるように、前記各マトリックス要素に前記閾値を設定する閾値設定処理と、を実行することを特徴とする。
請求項2の発明に係る設定装置は、ディザ法によって擬似中間調処理を行う際に参照されるディザマトリックスを構成する升目であるマトリックス要素それぞれに閾値を設定する設定装置において、原稿を読み取る読取手段と、CPUと、を備え、前記CPUは、前記読取手段にて読み取られた前記原稿に描かれ、始点と終点とが区別可能に定められた線画像を画像データ化して、ラインの画像データを取得する取得処理と、前記ラインの画像データ、及び、前記ディザマトリックスの各マトリックス要素に対応する各マスを配列させてなるグリッドの画像データに基づき、前記グリッド上に前記ラインを重ね合わせる画像処理と、前記画像処理により前記ラインが通過することになった前記グリッドの各マスに対応する前記各マトリックス要素を、前記ラインの始点から終点に向かう順序で指定する指定処理と、前記指定処理による前記各マトリックス要素の指定順序で、当該各マトリックス要素の閾値が増加傾向、及び、減少傾向のいずれか一方になるように、前記各マトリックス要素に前記閾値を設定する閾値設定処理と、を実行することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載の設定装置において、前記読取手段にて読み取られた前記原稿の画像に基づいて被記録媒体上に画像を形成する画像形成手段を備え、前記CPUは、前記読取手段にて読み取られた前記原稿に、当該原稿が設定用原稿かどうかを識別するための識別記号が存在するか否かを判断する判断処理を実行し、前記判断処理にて前記識別記号が存在すると判断された場合には、前記指定処理により、前記原稿に描かれた前記線画像に基づく前記各マトリックス要素の指定を行い、前記識別記号が存在しないと判断された場合には、前記画像形成手段により前記原稿に基づく画像形成を実行させることを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項2または請求項3に記載の設定手段において、前記CPUは、前記画像処理にて、前記ラインが、前記グリッドの全ての前記マスを通過するように、前記ラインに対する前記グリッドの相対的な縮尺を変更する縮尺変更処理を実行することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の設定装置において、前記ディザマトリックスは、各色毎に設定されるものであり、前記CPUは、前記閾値設定処理にていずれかの色のディザマトリックスのマトリックス要素に各閾値を設定した後に、その前記閾値を設定済みのディザマトリックスを回転させたものを、他の色のディザマトリックスとして設定することを特徴とする。
請求項6の発明に係る画像形成装置は、ディザマトリックスを用いて擬似中間調処理を行い画像形成する画像形成装置において、請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の設定装置と、前記設定装置にて設定された前記ディザマトリックスを用いて画像形成を行う画像形成手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項1,6の発明>
請求項1,6の発明によれば、指定処理によってマトリックス要素を指定しさえすれば各マトリックス要素の閾値が設定されることとなるため、各マトリックス要素の閾値を個々に入力する手間を省くことでき、ディザマトリックスの閾値をより簡易に設定できることとなる。
請求項2の発明>
請求項2の発明によれば、ラインを指定するだけで複数のマトリックス要素を簡単に指定することが可能となる。また、複雑なユーザインターフェースを用いることなく簡易にマトリックス要素を指定できることとなる。
請求項3の発明>
請求項3の発明によれば、読み取った原稿の特性に応じて画像形成を行うか、マトリックス要素の指定を行うかを切り替えることができるようになるため、利用者の利便性を効果的に高めることができる。
請求項4の発明>
請求項4の発明によれば、通過しないマスが存在しないようになるため、定められたラインをより適切に反映してマトリックス要素を指定できることとなる。
請求項5の発明>
請求項5の発明によれば、いずれかの色のディザマトリックスに対して閾値が設定されれば、それを反映して他の色のディザマトリックスの閾値も設定できることとなるため、使い勝手が格段に高まる。
本発明の実施形態1を図面を参照しつつ説明する。
1.全体構成
本実施形態に係る画像形成装置は、プリンタ機能、スキャナ機能、コピー機能等を備えた複合機1であり、図1はその外観を示す斜視図である。また、図2は、読取ユニット3を開けた状態を示す複合機1の斜視図である。
この複合機1は、フィーダ部21及び画像形成部22等(図3参照)を内蔵する画像形成ユニット2と、自動搬送原稿読取ユニット(以下「読取ユニット3」という)とを備えている。図1、図2に示すように、読取ユニット3は、上面に矩形状の原稿台4aが設けられた画像読取装置4と、その原稿台4aを覆うように配される自動原稿搬送装置(以下「ADF5」という)とを備えて構成されている。図2に示すように、読取ユニット3は、上記操作部6とは反対側の後端部が画像形成ユニット2の上面後端側において回動可能に軸支されている。
画像読取装置4の一端側(図1で紙面右下方向)には、ユーザによる各種の操作が可能な操作部6が設けられている。操作部6は、モード選択スイッチ96、スタートキー97、各種の操作ボタン98、液晶表示のタッチパネル99、が設けられている。モード選択スイッチ96は、コピーモードを選択するためのコピーモードキー96a、FAX(ファックス)モードを選択するためのFAXモードキー96b、スキャナモードを選択するためのスキャナモードキー96cの3つのモードキーが左右に並んで設けられている。スタートキー97は、機能モードに応じた動作を開始させるためのスイッチである。
タッチパネル99は、所定の操作で設定メニューボタン(図示略)が表示されるようになっており、設定メニューボタンに触れると、各種の設定に関する表示がされるようになっている。
また、この操作部6の下側の位置には上記排紙トレイ2a(図3:後述)に連なって開口した用紙取り出し孔7が形成されている。その用紙取り出し孔7の下側には水平方向に伸びるスリット状の開口した手差給紙口8が形成されており、更にその下側には、2つの給紙カセット9が2段に設けられ、操作部6等が配された面と同じ面側から着脱可能に取り外せるようになっている。
なお、以下の説明では、複合機1について、操作部6が設けられた面側(図1で紙面右下方向)を「前方」、その反対側(図1で紙面左上方向)を「後方」とする。
(画像形成ユニット)
画像形成ユニット2の各構成について、図3を参照しつつ説明する。図3は、複合機1を給紙ローラ25等の軸方向から見た要部側断面図であり、同図において紙面右側が複合機1の前方であり、紙面左側が複合機1の後方となる。
画像形成ユニット2のケーシング20内には、用紙W(用紙Wは被記録媒体の一例に相当する)を給紙するためのフィーダ部21や、給紙された用紙Wに所定の画像を形成するための画像形成部22などが備えられている。また、画像形成部22の上部には、画像形成部22により画像形成され、排出された用紙Wを保持するために用いられる排紙トレイ2aが配されている。
フィーダ部21は、2つの給紙カセット9と、各給紙カセット9内に設けられた揺動可能な用紙押圧板(図示略)と、各給紙カセット9の前端側端部の上方に設けられる給紙ローラ25などによって構成されている。各給紙カセット9は、ケーシング20内の下方側においてそれぞれ着脱可能に装着されており、この中に用紙Wを積層して収納するために用いられる。各給紙カセット9では、給紙ローラ25によって最上位の用紙Wが順次送られる。
レジストローラ29は、1対のローラから構成されており、給紙ローラ25の近傍に配置された図示しない位置センサによる検知タイミングに基づいて、駆動および停止の動作が制御装置(図示略)により制御される。そして、この制御により用紙Wの斜行が修正される。
画像形成部22は、スキャナユニット40、プロセスユニット41、定着ユニット42などを備えている。スキャナユニット40は、ケーシング20内の上部に設けられ、レーザ発光部(図示省略)、ポリゴンモータ43により回転駆動されるポリゴンミラー44、レンズ45および46、反射鏡47および48などを備えており、レーザ発光部から発光される所定の画像データに基づくレーザビームを、ポリゴンミラー44、レンズ45、反射鏡47、レンズ46、反射鏡48の順に通過あるいは反射させて、後述するプロセスユニット41における感光体ドラム52の表面上に高速走査にて照射させている。
複合機1には、画像形成ユニット2の本体部に対して着脱可能なプロセスユニット41が設けられている。プロセスユニット41は、ドラムカートリッジ50と、現像カートリッジ51とから構成されている。
プロセスユニット41のうち、ドラムカートリッジ50には、感光体ドラム52、スコロトロン型帯電器53、転写ローラ54を備えている。また、現像カートリッジ51には、現像ローラ55、現像ローラ55上に圧接される層厚規制ブレード56、トナー供給ローラ57およびトナー(現像剤)が充填されるトナーボックス58などを備えている。
感光体ドラム52は、現像ローラ55の側方位置において、その現像ローラ55と対向するような状態で時計方向に回転可能に配設されている。
スコロトロン型帯電器53は、正帯電用のスコロトロン型の帯電器である。感光体ドラム52の表面は、スコロトロン型帯電器53により一様に正帯電された後、スキャナユニット40からのレーザビームの高速走査により露光され、所定の画像データに基づく静電潜像が形成される。次いで、現像ローラ55の回転により、現像ローラ55上に担持されかつ正帯電されているトナーが、感光体ドラム52に対向して接触する時に、感光体ドラム52の表面上に形成される静電潜像に供給される。
転写ローラ54は、感光体ドラム52の下方において、この感光体ドラム52に対向するように配置され、ドラムカートリッジ50に反時計方向に回転可能に支持されている。そして、感光体ドラム52の表面上に担持された可視像は、用紙Wが感光体ドラム52と転写ローラ54との間を通る間に用紙Wに転写される。
定着ユニット42は、プロセスユニット41よりも用紙搬送方向下流側(後方側)に配設され、定着ユニット42は転写された用紙上のトナーを加熱溶融させるための加熱ローラ63と、給送される用紙を加熱ローラ63に向けて押圧する押圧ローラ64と、サーモスタット65とを備えている。さらに加熱ローラ63は、画像定着後の用紙Wを、ガイド部材67,68により形成される排紙パスを介して、排出ローラ69まで搬送する。そして、排出ローラ69は、送られてきた用紙Wを排紙トレイ2a上に排紙する。
(読取ユニット)
読取ユニット3は、画像読取装置4とADF5とを備え、画像読取装置4は、画像形成ユニット2の排紙トレイ2aの上方において、その下面4bが当該排紙トレイ2aと対向し、この排紙トレイ2aを覆うように配されている。
読取ユニット3は、フラットベッド方式のスキャナとして構成されており、このフラットベッド方式の構成では、ADF5が後方に開くと、原稿台4aが露出するようになっており(図2参照)、その原稿台4a上に本やその他の各種原稿を載置した状態でコピー時等における読み取りができるように構成されている。
なお、原稿の読取りは、原稿台4a上に原稿を載置して行う場合と、ADF5を利用する場合とがある。原稿台4a上に原稿を載置して行う場合には、原稿の搬送方向に沿って延びる軸79に沿って、かつ、原稿台4aに沿ってCIS(コンタクトイメージセンサ)71が移動され、その際に1ラインずつ、原稿台4a上に載置された原稿の読取りが行われる。また、一方、ADF5を利用する場合には、CIS71が原稿台4aの左端部側に移動され、その位置で保持されて、ADF5により搬送される原稿の読取りが1ラインずつ行われるようになっている。
(電気的構成)
複合機1の電気的構成については図4に簡略化して示されている。
複合機1は、各種の入力操作を受け付ける操作部6と、画像データの読取や印刷及び定着ユニット42により加熱定着を行う画像形成部22と、ROM91と、RAM92と、NVRAM93(不揮発性メモリ)と、CPU90と、電話回線等の通信回線に接続されるファクシミリインターフェース94と、後述のコンピュータ200に接続されるネットワークインターフェース95とを備えて構成されている。
2.コンピュータ
次に、ネットワークインターフェイス95に接続されているコンピュータ200について説明する。
コンピュータ200は、CPU203、ROM204、RAM205、HDD(ハードディスクドライブ)206、インターフェース208、表示部201、マウスやキーボード等の操作部202からなる。
そして、HDD206には、ワープロ等のアプリケーションプログラム(以下、アプリケーションとする)と、プリンタドライバ、図示しないOSなどが格納されている。アプリケーションは処理の実行時に、RAM205の所定の領域にロードされてCPU203によって実行される。これにより、操作部202を通じて入力操作を行うことで印刷対象となる文書を作成できる。
プリンタドライバには変換プログラムが含まれている。変換プログラムは、印刷指示内容をプリンタ言語に変換するためのプログラムであって、OSを通じて印刷指令を受けると、アプリケーションにより作成された印刷データをPDLデータに変換する展開(変換)処理を行う。そして、プリンタドライバによって生成されたPDLデータはインターフェース208を通じて、上述の複合機1に送られることとなる。
3.特徴的部分
次に、ディザ法によって擬似中間調処理を行う際に参照されるディザマトリックスの閾値設定処理について説明する。なお、図5は、指定処理、閾値設定処理の流れを例示するフローチャートである。
本実施形態では、複合機1が閾値を設定する設定装置に相当しており、この複合機1によりディザマトリックスにおける各マトリックス要素の閾値を設定するように構成されている。CPU90は、任意のマトリックス要素を指定する指定処理を実行し、その指定される複数のマトリックス要素の各閾値を、指定された順序で次第に増加又は減少させるように設定する閾値設定処理を実行する。以下、図5のフローチャートを参照して具体的に説明する。
図5の処理は、操作部の操作(読取開始操作)によって開始される処理であり、当該処理が開始されると、まずS10において上述の画像読取装置4(画像読取装置4は、読取手段に相当する)により原稿台4a上に載置された原稿の読取りが行われる。原稿が読み取られると、その原稿に識別記号が存在するか否かを判断する。図6は、識別記号としての二次元コードQ(より詳しくは、当該原稿が設定用原稿である旨の情報を有する二次元コード)が付された設定用原稿PGを示しており、このような識別記号が存在すると判断された場合には、S20にてYESに進み、以降の処理において、原稿に描かれた線画像(即ち、線の描画)Tに基づくマトリックス要素の指定を行うこととなる。一方、識別記号が存在しないと判断された場合には、S20にてNOに進み、上述の画像形成部22により原稿に基づく印刷処理(画像形成)、いわゆるコピーを行うこととなる。なお、本実施形態では、画像形成部22が画像形成手段に相当している。
識別記号たる二次元コードQによって特定される設定用原稿PGは、ユーザによって例えば図6のような線画像Tが描かれるものであり、この設定用原稿PGの線画像Tを読み取り、画像データ化することで、始点P1と終点P2とが定められたラインデータが得られる。なお、本実施形態では、ユーザによって端部に矢印マークYMを有する線画像が描画されるようになっており、線画像Tにおいて矢印マーク側の端部を終点側、それとは反対側を始点側として定めている。そして、図7に示すように、設定用原稿PGの線画像Tを画像データ化してなるラインLを、予め登録されているグリッドGRに重ね合わせる(S30)。グリッドGRは、ディザマトリックスの各マトリックス要素と対応するマス301を配列させてなる画像データであり、始点と終点とが定められたラインLをこのグリッドGRに重ね合わせるようにしている。なお、このように重ね合わせる処理は、複合機1の表示部や複合機1に接続されるコンピュータ200の表示部201に表示しつつ行うようにしてもよく、これらの表示部に表示せずに行うようにしてもよい。
そして、図7に示すように、グリッドGRにおいてラインLが通過しないマス301が存在する場合には、S40にてYESに進み、ラインLが、全てのマス301を通過するように、ラインLに対するグリッドGRの相対的な縮尺を変更する(S50)。即ち、マス301の大きさを調整し、全てのマス301をラインLが通過するようにする。なお、本実施形態では、CPU90がこのような縮尺変更を行う縮尺変更処理を実行する。縮尺変更した後は、S30に戻り、ラインLを縮尺変更されたグリッドGRに重ね合わせる。
図8に示すように、全てのマス301をラインLが通過する場合には、S40にてNOに進み、図9Aに示すように、ラインLが通過するマス301の順に各マトリックス要素を指定し、マトリックス要素の各閾値を、指定された順序で次第に増加又は減少させるように設定する(S60)。即ち、本実施形態では、図9Bに示すように、マス301の配列に対応してマトリックス要素MYが定められており、ラインLが通過するマス301に対応するマトリックス要素MYの順に閾値を定めることとなる。なお、線画像Tでは上述のように、矢印マークの有無によって始点と終点とが区別されているため、図9Aのように、ラインLにおける矢印マークを有しない側の端部に対応したマス301Aから矢印マークを有する側の端部に対応したマス301Bに向かって、ラインLに沿って順次閾値が定められる。なお、図8,図9Aのように、グリッドGRの縮尺が変更された場合、その変更されたグリッドGRのマス配列に基づいてマトリックス要素MYの配列を再設定している。
各マトリックス要素MYの閾値は、閾値が設定されるマトリックス要素MYの数と、設定される閾値の最大値と最小値の幅とに基づいて決定される。図9A、図9Bの例では、設定される閾値の最大値を42とし、最小値を1としている。従って、最大値と最小値の幅が41であり、マトリックス要素MYの数は42であるため、1マスごとの増加度合いを1とし、1ずつ増加するように閾値を順次設定している。別例として、設定される閾値の最大値を85とし、最小値を1とした場合、設定される閾値の最大値と最小値の幅が84となる。この場合、図9Bと同様にマトリックス要素の数が42である場合には、2ずつ増加するように設定すれば、満遍なく閾値が設定されるようになる。即ち、閾値の最大値をS1、閾値の最小値をS2としたい場合、マトリックス要素MYの数がNである場合には、(S1−S2)/Nの値、若しくは、Nの少数点以下を切り上げ又は切り捨てした整数値を増減値とするように閾値を順次増加又は減少させるように設定すれば、各マトリックス要素MYの閾値が満遍なく設定されることとなる。
また、上記の方法では、増加値が最小値から最大値まで均等に増加する例(ここでは1ずつ増加する例等)を示したが、増減値が不均等であってもよい。例えば、あるマスからその次のマスへの増加値を1とし、それらとは異なるマスからその次の増すまでの増加値を3とするような設定方法であってもよい。
このように、不均等に増減値を定める場合、所定の参照テーブル(例えばマスの番号と、増減値を対応付けたテーブル等)を用いて設定するようにしてもよい。その一例として、不均等に増加値を定める場合、N番目に指定されたマスについては、増加値を+1とし、M番目に指定されたマスについては増加値を+2とするというように、マス番号と増加値とを対応付けたテーブルを用意し、そのテーブルに従って、順次増加させるようにすることができる。順次減少させる場合も同様にできることはいうまでもない。
図9Bに示すように、各マトリックス要素MYの閾値が設定された場合には、そのディザマトリックスDMのデータを記憶手段に記憶することでディザマトリックスを更新する(図5:S70)。本実施形態では、不揮発性メモリであるNVRAM93に、ディザマトリックスDMのデータを更新可能に記憶している。このように設定されるディザマトリックスDMは、複合機1においてディザ法によって擬似中間調処理を行う際に参照され、その中間調処理が施されたデータに基づいて画像形成部22により画像形成が行われることとなる。
ディザ法については、公知であるので詳細は省略するが、例えば以下のようにして擬似中間調処理が行われる。上記のように、生成されたN×Mのディザマトリックスが複合機1のNVRAM93に記憶されている場合、コンピュータ200からの画像データ(入力画像)が送られてきた際に、その入力画像の所定画素に重ね合わせられる。このとき、各画素の濃淡レベルは、NVRAM93に記憶されるディザマトリックスの各マトリックス要素のしきい値と比較され、各画素の値の方が大きい場合は1(白)、小さい場合は0(黒)として、各画素と対応した2値データが生成される。そのN×M画素の処理が済んだら、順次ディザマトリックスを次のN×Mの画素位置に移動し、同じ処理を繰り返していく。この方法では、1画素単位で階調を再現するわけではないが、画像全体としてはN×M個の閾値が利用されて階調が再現できることとなる。画像形成部22では、このような2値化されたデータに基づいて画像形成が行われることとなる。
以上のように、本実施形態では、指定処理によってマトリックス要素MYを指定しさえすれば各マトリックス要素MYの閾値が設定されることとなるため、各マトリックス要素MYの閾値を個々に入力する手間を省くことでき、ディザマトリックスDMの閾値をより簡易に設定できることとなる。
また、閾値が設定されるマトリックス要素MYの数と、設定される閾値の最大値と最小値の幅とに基づいてマトリックス要素MYの各閾値を決定しているため、より適切な閾値を簡易に設定できる。
さらに、図9に示すように、始点P1と終点P2とが定められたラインLを、ディザマトリックスDMの各マトリックス要素MYと対応するマス301を配列させてなるグリッドGRに重ね合わせ、ラインLが通過するマス301の順に各マトリックス要素MYを指定している。従って、ラインLを指定するだけで複数のマトリックス要素MYを簡単に指定できるようになっている。
また、画像読取装置4にて読み取られる設定用原稿PGに描かれた線画像Tに基づいてラインLを定め、そのラインLをグリッドGRに重ね合わるようにして、ラインLとマトリクス要素MYに対応するマス301とを関連付け、その関連付けによってマトリックス要素MYを指定している。従って、複雑なユーザインターフェースを用いることなく簡易にマトリックス要素MYを指定できる。
また、画像読取装置4にて読み取った原稿において識別記号が存在すると判断された場合に、原稿に描かれた線画像Tに基づくマトリックス要素MYの指定を行い、識別記号が存在しないと判断された場合には、画像形成部22により、原稿に基づく画像形成を行っている。従って、読み取った原稿の特性に応じて画像形成を行うか、マトリックス要素MYの指定を行うかを切り替えることができ、利用者の利便性が効果的に高められている。
さらに、ラインLが、全てのマス301を通過するように、ラインLに対するグリッドGRの相対的な縮尺を変更し、縮尺が変更されたグリッドGRのマス配列に基づいてマトリックス要素MYの配列を定めるようにしている。従って、通過しないマス301が存在しないようになり、定められたラインLをより適切に反映してマトリックス要素MYを指定できるようになる。
<実施形態2>
次に、図10ないし図13を参照して本発明の実施形態2について説明する。
本実施形態では、描画される1又は複数の線画像における始点及び終点にそれぞれ始点マーク及び終点マークを形成するようにした点、及び原稿に1つの線画像が形成された場合であっても複数の線画像が形成された場合であっても対応可能とした点が実施形態1と異なっている。
図10は、実施形態2の閾値設定処理を例示するフローチャートである。図10の処理は、実施形態1と同様に、操作部6の操作(読取開始操作)によって開始され、当該処理が開始されると、まずS110において上述の画像読取装置4(読取手段)により原稿台4a上に載置された原稿の読取りが行われる。原稿が読み取られると、実施形態1と同様に、S120にてその原稿に識別記号が存在するか否かを判断する。識別記号が存在すると判断された場合には、S120にてYESに進み、以降の処理において、原稿に描かれた線画像Tに基づくマトリックス要素の指定を行うこととなる。一方、識別記号が存在しないと判断された場合には、S120にてNOに進み、上述の画像形成部22により原稿に基づく印刷処理(画像形成)、いわゆるコピーを行うこととなる(S220)。
図11のように識別記号が存在する場合には、図12のように線画像Tを画像データ化して得られるラインLをグリッドGRに重ね合わせると共に、各マトリックス要素の閾値を初期化する(S130)。この初期化処理では、全てのマトリックス要素の閾値を暫定的に0にする。その後、始点を示すSを読み出すと共に、その始点Sに対応するマス301Sを特定し、そのマスに閾値1を設定(即ち、そのマスに対応したマトリックス要素の閾値を1に設定)する(S140)。
その後、ラインLに沿って隣接するマスをチェックする(S150)。このチェックしたときに隣接マスにラインが続いていない場合には、S160にてYESに進む。一方、隣接マスにラインが続いている場合、S160にてNOに進む。なお、本実施形態では、図11のように、線画像Tと併せて不加算領域マークMA1,MA2を形成することで閾値を加算させない領域を設定可能としており、S160にてNOに進んだ後、隣接マスが、不加算領域マークMA1,MA2に対応したマーク画像310,311の間の領域に該当するか否か(即ち、閾値を加算させない領域であるか否か(図12では、マス301Fが該当))が判断される(S170)。加算しない領域である場合には、S170にてYESに進み、その続いている隣接マスの閾値を前のマスと同じ値に設定する(S190)。一方、加算する領域でない場合には、S170にてNOに進み、その続いている隣接マスの閾値を、前のマスの閾値に1加算して設定する(S180)。S180又はS190の後は、再びS150に戻り、更に隣のマスのチェックを行う。一方、隣接マスにラインが続いていない場合には、S160にてYESに進み、S200にて座標がEに相当するマス301E到達したかを判断する。到達した場合には、S200にてYESに進み、当該処理を終了する。到達していない場合には、S200にてNOに進み、次のラインの座標を取得し、S150に戻る。
なお、図11の設定用原稿のように、単一の線画像TがSからEまで続く場合には、図12のようにラインLは一本のみとなるため、次のラインを取得することなく終了することとなる。一方、図13のように、複数の線画像Tによって構成される場合、次のラインが存在するため、S200にてNOに進み、次のラインの始点座標を取得する処理が実行される(S210)。図13の例では、第1番目の線画像TにSが付されており、2番目には、2の数字が付され、3番目には3の数字が付されている。即ち、順番に対応した番号が付されている。従って、S210では、終了したラインの次の番号のラインの始点座標を取得することとなる。そして、次のラインでも、S150〜S200の処理を同様に繰り返すこととなる。最終のラインにはEのマークが付されており、ラインがEに到達すると、S200にてYESに進み当該処理を終了することとなる。
なお、本実施形態では、ラインが通るマスの順に閾値を1ずつ増加させているが、1ずつ減少させるように設定してもよい。例えば、始点に対応するマス(図12では、マス301S)において、ある大きな閾値(例えば、全マス数に相当する値、即ち、全マス数が256マスであれば256)を設定するようにし、ラインが通るマスの順に閾値を1ずつ減少させるようにしてもよい。また、増減値は1に限られない。例えば、実施形態1で述べたように、閾値が設定されるマトリックス要素の数と、設定される閾値の最大値と最小値の幅と、に基づいてマトリックス要素の各閾値を決定してもよい。
また、実施形態1、2では、設定用原稿において、ラインを記載する領域に何も記されていないものを例示したが、実施形態1、2のいずれにおいても、図14のように格子状の升目が描画された設定用原稿を用いるようにしてもよい。この場合、設定用原稿に描かれた格子状の升目のサイズと、グリッドのマスのサイズ(実施形態1のようにグリッドの縮尺を変更する構成であればデフォルトのサイズ)とを同一とすれば、線画像TによるラインLとグリッドGPとのマッチングが好適に行われることとなる。
<実施形態3>
次に、本発明の実施形態3について説明する。
本実施形態は、閾値の設定方法が実施形態1と異なるが、複合機1及びコンピュータ200は実施形態1と同様の構成(即ち、図1ないし図4に示される構成)を採用している。従って、構成については図1ないし図4と同一のものであるとの前提で説明する。
図15は、コンピュータ200の表示部201(図4参照)を示している。本実施形態では、コンピュータ200の表示部201の画面において、ディザマトリックスの各マトリックス要素と対応するマス301を配列させてなるグリッドGR(グリッドGRは、画像データとして構成されるものである)と、入力手段からの入力に応じて移動可能なカーソル305とを共に表示するようにしている。カーソル305は、公知のマウス(マウスは操作部202を構成するものであり、この操作部202は入力手段に相当する)によって操作可能とされる公知のマウスカーソル305であり、ユーザがマウスを操作することで、カーソル305を所望の位置に移動できるようになっている。なお、表示部201は、表示手段の一例に相当する。
本実施形態では、マウスによりグリッドGR上において、ドラッグ操作(所定ボタンを押し続ける操作)をしたままカーソル305を移動させる指定操作がなされることに基づき、カーソル305が通過するマス301の順にマトリックス要素の指定がなされるようになっている。即ち、グリッドGRの各マス301に対応してマトリックス要素が定められており、ドラッグ状態でカーソル305が通過するマス301の順にマトリックス要素が指定され、閾値が順次設定されることとなる。本実施形態では、CPU203が、指定処理、閾値設定処理を実行し、コンピュータ200が設定装置に相当している。
図16では、説明の都合上、マス301と対応させて設定される閾値を表示しているが、これら閾値は、各マス301に対応するマトリックス要素の閾値として設定されることとなる。図16に示すように、閾値が設定されるマトリックス要素に対応したマス301は、未設定のマトリックス要素に対応したマス301とは異なる色が付されるようになっており、これにより、どのマス301のマトリックス要素に閾値が設定されていないのかを一目瞭然で判断できることとなる。
本実施形態では、所定ボタンを押し続ける操作(ドラッグ操作)がされていることを条件に、カーソル305が通過するマス301の順に閾値を順次カウントアップさせて設定しており、他方、途中で所定ボタンを押し続ける操作が停止すると、カーソル305が通過してもカウントアップさせない構成となっている。例えば、特定領域において閾値を設定させたくない場合には、その領域においてドラッグ操作を中断すれば、カーソル305の移動のみがなされ閾値が設定されないようになっている。また、図15に示される表示画面におけるカウントアップ停止の項目にチェックを入れることにより、カウントアップしない状態で閾値が設定されるようになっている。即ち、カウントアップ停止の項目がチェックされた場合、ドラッグ操作を行いつつカーソル305を移動させても、カーソル305が通過するマス301のそれぞれにおいて同一の設定値で順次設定されることとなる。
なお、上述の例では、「カーソルを用いた指定操作」として、「ドラッグ操作を持続しつつマウスを移動させる操作」を例示しているが、これに限定されるものではない。例えば、マス301をクリックすることで指定がなされるようにし、各マス301に対応するマトリックス要素の閾値を、クリックされるマス301の順序で順次増加又は減少させるようにしてもよい。
上記のような方法で各マトリックス要素の閾値が設定されたディザマトリックスは、コンピュータ200のHDD206に記憶しておくこともでき、複合機1に送信して不揮発性メモリとしてのNVRAM93に記憶しておくこともできる。いずれの場合においても、ディザ法によって擬似中間調処理を行う際に参照され、その中間調処理が施されたデータに基づいて複合機1の画像形成部22により画像形成が行われることとなる。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記いずれの実施形態においても、ディザマトリックスは、各色毎に設定することができる。この場合、いずれかの色のディザマトリックスに対して設定された閾値に基づいて(設定される閾値そのものに基づいて、或いは閾値を設定する際に用いたラインデータに基づいて)、他の色のディザマトリックスに対する閾値を設定するようにできる。このようにすれば、いずれかの色のディザマトリックスに対して閾値が設定されれば、それを反映して他の色のディザマトリックスの閾値も設定できることとなるため、使い勝手が格段に高まる。具体的には、設定されたいずれかの色のディザマトリックスに対し、色別に設定される角度に応じた回転を施し、各色のディザマトリックスを構成することができる。なお、このような処理を施さずに全ての色のディザマトリックスを同一とすることもできるが、全てのディザマトリックスを同一とすると、各色の画素が相互に干渉して周期的な縞状のパターンの発生(モアレの発生)が生じる虞がある。これに対し、いずれかの色のディザマトリックスに基づいてそれと異なるように他の色のディザマトリックスを生成するようにすれば、ディザマトリックスの簡易な生成を可能としつつ、上記不具合を効果的に防止できる。
たとえば、図15の例では、入力部307においてユーザにより回転角度を入力可能とした例を示しており、この入力される回転角度に応じて、各色のディザマトリックスが設定されるようになっている。具体的には、シアンのディザマトリックスを実施形態3の方法で設定した後、75°回転させてマゼンタのディザマトリックスを、90°回転させてイエローのディザマトリックスを、また、45°回転させてブラックのディザマトリックスを形成するようにしている。このように、いずれかの色のディザマトリックスに回転処理を施して他色のディザマトリックスを構成する方法は、実施形態3に限らず、実施形態1、2でも利用できることは勿論である。
このように基準となる色のディザマトリックスを回転させて他の色のディザマトリックスを設定する方法は、具体的には図17のようなフローチャートに従って行うことができる。なお、図17のフローチャートは、ユーザからの所定操作に応じて各色ごとに実行されるものであり、ここでは、シアンのディザマトリックスを基準としてブラックのディザマトリックスを生成する例を挙げて説明する。
当該処理は、図15におけるいずれかのチェックボックス308がチェックされた状態でOKボタン309がクリックされることで、チェックされた色のディザマトリックスを生成する処理として開始される。当該処理が開始されると、入力される回転角度(ブラックの場合45°:図15参照)を取得する(S300)。そして、基本となる色(ここではシアン)のライン情報の座標x,yを取得する(S310)。ここでは説明のため、基本となるシアンのディザマトリックスに係るラインLは、図13のような設定用紙に従って実施形態2の方法で生成されたデータと同一のデータを用いることとする。S310では、この基本となる色のライン情報(即ちラインL)の座標x,yを取得する。
ここでは、図示はしていないが、一番初めのデフォルトでは始点座標(即ち、Sに対応する座標)が取得される。そして、その取得された座標x,yから回転後の座標X,Yを求め(S320)、ラインLの各座標x,yをX,Yに変換する(S330)。なお、x,yから回転後の座標X,Yに変換する式は、X=x×cosθ+y×sinθ、Y=−x×sinθ+y×cosθ、の2式を用いる。
そして、S340において、全ての座標について終了したか(即ち、SからEに相当する座標まで変換を行ったか)を判断し、終了していない場合には、S340にてNOに進みS310からS330までの処理を繰り返す。全ての座標の変換が終わると、S340にてYESに進む。全ての座標の変換が終わると、図18AのようなラインLの画像データを45°回転させてなる、図18BのようなラインL2の画像データが得られることとなる。そして、生成されたラインL2を、図18Cのように予め決められたグリッドGRに重ね(S350)、ラインL2が通らないマス301について、ラインを補充する(S360)。また、グリッドGRからはみ出るラインL2については無視するようにしている。本実施形態では、横方向のラインL3を自動的に補充するようにしているが、その補充方法はこれに限られない。
全てのマス301にライン(L2及びL3)が通過するように補充された後、ラインが通過する順序で順次閾値が設定される(S370)。本実施形態では、シアンの際に用いたラインLが回転されてなるラインL2が通過するマス301について、図10に示す実施形態2の方法と同様の方法で順次閾値を設定し、次いで、補充されたマスについても閾値を設定するようにしている。補充されたマスについては、L2に対応するマス301の閾値が設定された後、順次設定(左上側から順次設定)するようにしているが、補充されたマスの閾値の設定方法はこれに限られないことはいうまでもない。閾値が設定されると、S380にてディザマトリックスが更新されることとなる。
(2)上記のいずれの実施形態で作成されたマトリックス要素の配列(上記実施形態ではディザマトリックスとして扱われていた配列)をサブマトリックスとして扱うこともできる。即ち、上記いずれかの実施形態の方法で、図19Aのようなマトリックス要素MYの配列SM(以下、サブマトリックスSMともいう)を生成し、このサブマトリックスSMの各マトリックス要素MYの各閾値を仮の閾値として扱い、仮の閾値の設定規則に従って、図19Bのように、サブマトリックスSMの要素数の整数倍(図19Bでは4倍)のマトリックス要素数を有するディザマトリックスDMを生成することもできる。
図19Aでは、サブマトリックスSMの仮の閾値の順序と同一の順序となるように4つのブロックの閾値の順序を定め、その定められた順序で閾値を順次増加させている。ブロックB1では、サブマトリックスSMで仮の閾値が1とされる位置に対応する位置C1の閾値を「1」とし、仮の閾値が2、3、4とされる位置に対応する位置C2,C3,C4をそれぞれ4つずつ増加するように、「5」、「9」、「13」と設定している。ブロックB2、B3、B4についても、仮の閾値「1」に相当する位置C1の閾値がそれぞれ異なるだけで、基本的設定方法は同じである(即ち、位置C1から4つずつ増加させてC2,C3,C4の閾値を定めている)。なお、仮の閾値が5以降の位置に対応する位置についても同様に設定できる。
(3)実施形態3では、コンピュータ200の表示部にマス301を表示して各マス301を指定する例を示したが、これをタッチパネル99を用いて実現してもよい。即ち、図15のような表示をタッチパネル99にて行い、各マス301をタッチパネル99上で順次指定できるようにしてもよい。
本発明の実施形態1に係る複合機の外観を示す斜視図 図1の複合機について読取ユニットを開いた状態を示す斜視図 図1の複合機の要部側断面図 図1の複合機の電気的構成を例示するブロック図 実施形態1における指定処理、閾値設定処理を例示するフローチャート 識別記号としての二次元コードQが付された設定用原稿PGを示す図 実施形態1においてラインLとグリッドGRとを対応させた状態を説明する説明図 ラインLに対する縮尺を変更した例を示す説明図 ラインLに沿って閾値を設定する例を示す説明図 図9Aの各マスに対応してマトリックス要素の閾値が設定されたディザマトリックスを説明する説明図 実施形態2における閾値設定処理を例示するフローチャート 実施形態2の設定用原稿を示す図 実施形態2においてラインLとグリッドGRとを対応させた状態を説明する説明図 図11とは異なる設定用原稿を示す図 図6、図11、図13の変形例を示すものであり、格子状のラインが付された設定用原稿を示す図 実施形態3での閾値設定処理に用いる表示画面を例示する説明図 実施形態3において、カーソルの移動に応じて各マトリックス要素の閾値が設定される様子を説明する説明図 いずれかの色に基づいて他の色のディザマトリックスを設定する処理の流れを例示するフローチャート 図17の処理において、基礎となる色のライン画像を示す図 図18Aのライン画像を回転したライン画像を示す図 回転したライン画像をグリッドに重ね合わせた状態を説明する説明図 サブマトリックスについて説明する説明図 サブマトリックスを用いてディザマトリックスを生成する説明図
符号の説明
1...複合機(設定装置、画像形成装置)
4...画像読取装置(読取手段)
90...CPU
301...マス
305...カーソル
L...ライン
GR...グリッド
DM...ディザマトリックス
MY...マトリックス要素
P1...始点
P2...終点
PG...設定用原稿(原稿)
W...用紙(被記録媒体)

Claims (6)

  1. ディザ法によって擬似中間調処理を行う際に参照されるディザマトリックスを構成する升目であるマトリックス要素それぞれに閾値を設定する設定装置において、
    前記ディザマトリックスの各マトリックス要素に対応する各マスを配列させてなるグリッドを画面に表示する表示手段と、
    ユーザが、前記表示手段に表示された前記グリッドの各マスを順次指定するための入力手段と、
    CPUと、を備え、
    前記CPUは、前記入力手段で指定された前記グリッドの各マスに対応する前記各マトリックス要素を順次指定する指定処理と、
    前記指定処理における前記各マトリックス要素の指定順序、当該各マトリックス要素の閾値が増加傾向、及び、減少傾向のいずれか一方になるように、前記各マトリックス要素に前記閾値を設定する閾値設定処理と、を実行することを特徴とする設定装置。
  2. ディザ法によって擬似中間調処理を行う際に参照されるディザマトリックスを構成する升目であるマトリックス要素それぞれに閾値を設定する設定装置において、
    原稿を読み取る読取手段と、
    CPUと、を備え、
    前記CPUは、前記読取手段にて読み取られた前記原稿に描かれ、始点と終点とが区別可能に定められた線画像を画像データ化して、ラインの画像データを取得する取得処理と、
    前記ラインの画像データ、及び、前記ディザマトリックスの各マトリックス要素に対応する各マスを配列させてなるグリッドの画像データに基づき、前記グリッド上に前記ラインを重ね合わせる画像処理と、
    前記画像処理により前記ラインが通過することになった前記グリッドの各マスに対応する前記各マトリックス要素を、前記ラインの始点から終点に向かう順序で指定する指定処理と、
    前記指定処理による前記各マトリックス要素の指定順序で、当該各マトリックス要素の閾値が増加傾向、及び、減少傾向のいずれか一方になるように、前記各マトリックス要素に前記閾値を設定する閾値設定処理と、を実行することを特徴とする設定装置。
  3. 前記読取手段にて読み取られた前記原稿の画像に基づいて被記録媒体上に画像を形成する画像形成手段を備え、
    前記CPUは、
    前記読取手段にて読み取られた前記原稿に、当該原稿が設定用原稿かどうかを識別するための識別記号が存在するか否かを判断する判断処理を実行し
    前記判断処理にて前記識別記号が存在すると判断された場合には、前記指定処理により、前記原稿に描かれた前記線画像に基づく前記各マトリックス要素の指定を行い、前記識別記号が存在しないと判断された場合には、前記画像形成手段により前記原稿に基づく画像形成を実行させることを特徴とする請求項2に記載の設定装置。
  4. 前記CPUは、前記画像処理にて、前記ラインが、前記グリッドの全ての前記マスを通過するように、前記ラインに対する前記グリッドの相対的な縮尺を変更する縮尺変更処理を実行することを特徴とする請求項2または請求項に記載の設定装置。
  5. 前記ディザマトリックスは、各色毎に設定されるものであり、
    前記CPUは、前記閾値設定処理にていずれかの色のディザマトリックスのマトリックス要素に各閾値を設定した後に、その前記閾値を設定済みのディザマトリックスを回転させたものを、他の色のディザマトリックスとして設定することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の設定装置。
  6. ディザマトリックスを用いて擬似中間調処理を行い画像形成する画像形成装置において、
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の設定装置と、
    前記設定装置にて設定された前記ディザマトリックスを用いて画像形成を行う画像形成手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
JP2006020718A 2006-01-30 2006-01-30 設定装置及び画像形成装置 Expired - Fee Related JP4210949B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006020718A JP4210949B2 (ja) 2006-01-30 2006-01-30 設定装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006020718A JP4210949B2 (ja) 2006-01-30 2006-01-30 設定装置及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007202029A JP2007202029A (ja) 2007-08-09
JP4210949B2 true JP4210949B2 (ja) 2009-01-21

Family

ID=38456124

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006020718A Expired - Fee Related JP4210949B2 (ja) 2006-01-30 2006-01-30 設定装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4210949B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113375568B (zh) * 2021-05-12 2023-03-31 苏州阿普奇物联网科技有限公司 一种基于激光扫描的金属拉丝抛光不良检测方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007202029A (ja) 2007-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6005621B2 (ja) 画像形成装置
JP2010219763A (ja) 画像操作表示装置及び画像形成装置
JP2015080104A (ja) 画像読取装置、画像読取装置の制御方法、プログラム、及び記憶媒体
JP4210949B2 (ja) 設定装置及び画像形成装置
JP2022173588A (ja) 画像読取装置および画像読取装置の制御方法
JP5739295B2 (ja) 画像形成装置及びプリンタドライバプログラム
JP5649071B2 (ja) 画面表示システムを有する装置
JP2020078021A (ja) 画像形成装置、制御プログラムおよび制御方法
JP5909113B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP2012114877A (ja) 画像読取制御装置、画像形成装置および画像読取方法
JP7419079B2 (ja) 情報処理装置、情報処理装置における表示制御プログラムおよび表示制御方法
JP2013059969A (ja) データ処理装置およびデータファイル
JP4216136B2 (ja) 画像形成装置
JP5597330B2 (ja) マーク検出装置
JP5568529B2 (ja) マーク検出装置
JP4917327B2 (ja) 画像形成装置
JP2016220076A (ja) 原稿読取装置および画像形成装置
JP2021121486A (ja) 画像形成装置、制御方法及び作成方法
JP2021061525A (ja) 画像形成装置、制御プログラムおよび制御方法
JP6141237B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法
JP6036332B2 (ja) 画像形成装置
JP5760109B2 (ja) マーク検出装置
JP4856607B2 (ja) 画像形成装置、画像処理装置及び画像処理プログラム
JP2021093737A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP2007235378A (ja) 印刷装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080307

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080325

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080513

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20081002

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20081015

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111107

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4210949

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111107

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121107

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131107

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees