JP4210266B2 - 法面用昇降階段 - Google Patents

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Description

本発明は、切土や盛土等の法面で作業を行う場合に使用される法面用昇降階段に関するものである。
従来の法面用昇降階段として、特許公報等の公知文献を具体的に挙げることは出来ないが、現在使用されている法面用昇降階段を図1〜図5によって説明すると、図1の(a) は手摺Tを取り付けた状態での昇降階段Kの使用形態を示す外観斜視図、(b) は同昇降階段Kの側面図で、設置傾斜角度が最大の状態を実線で示し、また設置傾斜角度が最小の状態を仮想線で示している。図2の(a) は手摺Tを取り外した状態の昇降階段Kを設置傾斜角度が最大の状態(θmax )で示す側面図、(b) は同昇降階段Kを設置傾斜角度が最小の状態(θmin )で示す側面図であり、図3の(a) は図2の(b) の矢印イから見た昇降階段Kの端部の拡大平面図、(b) はその側面図、(c) は(a) の矢印ロから見た図面である。図4の(a) は図2の(b) の矢印ハで示す部分の拡大側面図、(b) は一部平面図である。図5の(a) は図4の(a) のニ−ニ線拡大断面図、(b) はリンク固定ボルト8が位置決め時の状態を示す断面図、(c) はスライダー7がスライドする時の状態を示す断面図である。
この昇降階段Kの構造を説明すると、左右一対の固定フレーム1,1に長さ方向一定間隔おきに配置した踏板3の両端面3a,3aの夫々一端部を枢軸4aで固定フレーム1に枢着し、夫々他端部を枢軸4bで可動フレーム2に枢着し、それにより各踏板3を揺動可能とすると共に、可動フレーム2が固定フレームに重合するように(図3の(b) 参照)折り畳み可能とする。しかして、固定フレーム1には、図4の(a) から分かるように、踏板端面3aの両枢着部間距離nよりも長いリンク長Lを有して踏板3と交差する方向に位置する踏板角度固定用リンク5の一端部を枢軸6で枢着し、このリンク5の他端部には可動フレーム2にその長さ方向に沿ってスライド可能に支持されるスライダー7を後記リンク固定ボルト8を介して軸着する。このスライダー7には、可動フレーム2の側にその長さ方向一定ピッチで一列状に設けた踏板角度設定用ネジ孔9・・・・に選択的に螺合されるリンク固定ボルト8を、踏板角度固定用リンク5の他端部からスライダー7を貫通するように取り付ける。このリンク固定ボルト8は操作用ノブ10を備えている。尚、踏板角度固定用リンク5の一端部は、固定フレーム1の外側部に取り付けられた取付部片22に枢軸6で枢着される。
固定フレーム1及び可動フレーム2は夫々アルミ押出型材によって形成されたもので、可動フレーム2は、図5に示すようにリップ2a,2a付き溝形材からなる。スライダー7は、図4及び図5から分かるように、断面コ字状の枠片からなるもので、その両側壁7a,7a外面に形成された凹溝7b,7bに可動フレーム2のリップ2a,2aを嵌合させることによって、可動フレーム2にスライド可能に取り付けられる。各踏板角度設定用ネジ孔9は、可動フレーム2の底壁部2oからこの底壁部2oに取り付けた鋼板製帯板Mに亘って形成される。
またリンク固定ボルト8は、図5に示すように、踏板角度固定用リンク5の端部からスライダー7を貫通して、先端ネジ部8aが可動フレーム2側の踏板角度設定用ネジ孔9にねじ込まれるもので、このボルト8の中間部に直交するように取り付けてあるストッパーピン11と、スライダー7との間に介装したコイルバネ12により、ネジ孔9に突入する方向に付勢されていて、スライダー7を可動フレーム2に沿ってスライドさせる時には、図5の(c) に示すようにコイルバネ12の付勢力に抗してリンク固定ボルト8をネジ孔9から引き出し、ストッパーピン11を、スライダー7の両側壁7a,7a内面に形成された凹部7o,7oに掛止させておき、そして所要のネジ孔9にねじ込む時に、ボルト8を回してストッパーピン11を凹部7o,7oから離脱させると、コイルバネ12の付勢力で図5の(b) に示すように先端ネジ部8aがネジ孔9に突入し、ノブ10を回転操作することにより、ネジ孔9にねじ込むことができる。
図4の(a) から分かるように、リンク固定ボルト8がネジ孔踏板角度設定用ネジ孔9列の一端側(ネジ孔9aのある側)に位置する程、可動フレーム2と固定フレーム1との間隔が広くなり、その他端側(ネジ孔9bのある側)に位置する程その間隔が狭くなるようになっている。尚、各固定フレーム1の両端部には夫々掛止用フックFが取り付けてあって、昇降階段Kの使用時に、法面に設置された固定枠の単管に掛止されるようになっている。また、左右一対の固定フレーム1,1は、その両端部どうしが夫々連結部材14によって連結されている(図3の(a) 参照)。
上記のように構成される昇降階段Kを使用する時は、この昇降階段Kを固定フレーム1側が法面に沿うように設置し、そして法面の傾斜がどのような傾斜角度であっても、踏板3は水平姿勢に保持する必要があるから、踏板角度固定用リンク5の操作用ノブ10を操作して、スライダー7をスライドさせながら、踏板3が水平姿勢となるようにリンク固定ボルト8を所要の踏板角度設定用ネジ孔9にねじ込んで締め付け、これによって全ての踏板3を一斉に所定角度に固定する。
しかして、法面での作業を終えて、昇降階段Kを撤去する際には、リンク固定ボルト8を緩めて、先端ネジ部8aを可動フレーム2側のネジ孔9から抜き取れば、図4の(a) に示すように、スライダー7が、ネジ孔踏板角度設定用ネジ孔9列の一端側(ネジ孔9aのある側)から他端側(ネジ孔9bのある側)へスライドして、踏板角度固定用リンク5が傾倒し、これによって可動フレーム2は固定フレーム1に重合するように折り畳まれることになる。
上記したような従来の昇降階段では、可動フレーム2及び踏板3を固定フレーム1側に折り畳む際に、リンク固定ボルト8を可動フレーム2側のネジ孔9から抜き取ると、スライダー7がネジ孔踏板角度設定用ネジ孔9列の一端側から他端側へスライドする、つまり可動フレーム2と固定フレーム1との間隔を狭める方向にスライドして、可動フレーム2が固定フレーム1に重合するようになるため、作業者が可動フレーム2と固定フレーム1との間に手指を挟む、いわゆる指詰めを起こすという問題があった。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたもので、昇降階段を折り畳む際の作業者の指詰めを防止するようにした指詰め防止機構を備えた法面用昇降階段を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明は、左右一対の固定フレーム1,1に長さ方向一定間隔おきに配置した踏板3の両端面3a,3aの夫々一端部を固定フレーム1に枢着し、夫々他端部を可動フレーム2に枢着して、踏板3を揺動可能とすると共に可動フレーム2が固定フレーム1に重合するように折り畳み可能とし、固定フレーム1には、踏板端面3aの両枢着部4a,4b間距離nより長い長さLを有して踏板3と交差する方向に位置する踏板角度固定用リンク5の一端部を枢着し、このリンク5の他端部には可動フレーム2にその長さ方向に沿ってスライド可能に支持されるスライダー7を軸着すると共に、スライダー7には可動フレーム2側にその長さ方向一定ピッチで一列状に設けた踏板角度設定用ネジ孔9に選択的に螺合されるリンク固定ボルト8を取り付け、このボルト8がネジ孔9列の一端側に位置する程可動フレーム2と固定フレーム1との間隔が広くなり、他端側に位置する程その間隔が狭くなる法面用昇降階段において、折り畳みに際してスライダー7が前記ネジ孔9列の一端側から他端側へスライドする時に可動フレーム2が固定フレーム1に重合する手前で両フレーム1,2の間隔が指詰めを防止できる程度Sとなるようにスライダー7のそれ以上のスライドを阻止する指詰め阻止部材13を、前記指詰め防止間隔Sを形成するロック位置P1と、可動フレーム2が固定フレーム1に重合し得るロック解除位置P2とに切換可能に設けてなることを特徴としている。
請求項2は、請求項1に記載の法面用昇降階段において、指詰め阻止部材13は、スライダー7のスライド方向に長いガイド孔15aとこれの両端部からガイド孔15aと夫々直交する方向に連通する第1係止孔15b及び第2係止孔15cとでコ字状に形成されたボルト挿通孔15を有するプレート材からなるもので、ボルト挿通孔15を挿通して可動フレーム2側に螺着される取付ボルト16により、スライダー7のスライド方向とこれに直交する方向とにスライド可能に前記ネジ孔9列の他端側に取り付けられていて、取付ボルト16が第1係止孔15bに位置する時にロック位置P1となり、取付ボルト16が第2係止孔15cに位置する時にロック解除位置P2となるようにしたことを特徴としている。
上記解決手段による発明の効果を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明によれば、法面昇降階段に使用にあたり、指詰め阻止部材13をロック位置P1に固定しておき、法面での作業を終えて昇降階段Kを撤去する際に、リンク固定ボルト8を緩めると、スライダー7はネジ孔踏板角度設定用ネジ孔9列の一端側から他端側方向へスライドし、これに伴い踏板角度固定用リンク5が傾倒して、可動フレーム2は固定フレーム1に接近する。こうしてネジ孔踏板角度設定用ネジ孔9列の一端側から他端側方向へスライドするスライダー7が、ロック位置P1に固定されている指詰め阻止部材13に当たると、スライダー7はそれ以上のスライドを阻止され、これにより可動フレーム2は、固定フレーム1に対して指詰め防止間隔Sを保った状態に停止され、従って、作業者は可動フレーム2と固定フレーム1との間に誤って手指を差し込んだ場合に、その指を痛めるおそれがなく、作業の安全が確保される。
請求項2に係る発明によれば、指詰め阻止部材13をロック位置P1からロック解除位置P2へ、またロック解除位置P2からロック位置P1へ切り換える操作が簡単となり、作業を能率良く行うことができる。
以下に本発明の好適実施形態を図6〜図9によって説明すると、図6は本発明に係る指詰め防止機構Aを備えた法面用昇降階段の要部を示したもので、従来の昇降階段Kを示す図4の(a) に対応する図面であり、図7〜図9は指詰め防止機構Aの作用を説明する図面である。図7の(a) は図6の一部拡大図で、指詰め防止機構Aの作動状態を示し、(b) は指詰め防止機構Aの構造がよく分かるように示したもので、(c) のX−X線断面図、(c)
は(a) のY−Y線断面図、(d) は(a) のZ−Z線断面図である。図8の(a) は指詰め防止機構Aの作動を解除しようとしている状態を示したもので、図7の(a) と同様な図面であり、(b) は図7の(b) に対応する図面である。図9の(a) は指詰め防止機構Aの作動を解除した状態を示したもので、図7の(a) と同様な図面であり、(b) は図7の(b) に対応する図面である。
尚、指詰め防止機構A以外の構造については、「背景技術」の項において図1〜図5により説明した従来の昇降階段Kと同じであるため、図6〜図9において、前述の昇降階段Kと同じ部材には同一符号を付して、説明を省略する。
本発明に係る指詰め防止機構Aは、可動フレーム2及び踏板3を固定フレーム1に対して折り畳む際に、スライダー7が可動フレーム2側に設けた一列状の踏板角度設定用ネジ孔9の一端側から他端側へスライドする時に、可動フレーム2が固定フレーム1に重合する手前で両フレーム1,2の間隔が指詰めを防止できる程度の間隔S(例えば3cm程度)となるようにスライダー7のそれ以上のスライドを阻止する指詰め阻止部材13からなるもので、この指詰め阻止部材13を、図6に示すような指詰め防止間隔Sを形成するロック位置P1と、このロック位置P1を過ぎて、可動フレーム2が固定フレーム1に重合し得るロック解除位置P2とに切換可能に設けている。
この指詰め防止機構Aについて更に詳しく説明すれば、指詰め阻止部材13は、スライダー7のスライド方向に長いガイド孔15aと、このガイド孔15aの両端部からこのガイド孔15aと夫々直交する方向に連通する第1係止孔15b及び第2係止孔15cとでコ字状に形成されたボルト挿通孔15を有するプレート材からなるもので、スライダー7の両側壁7a,7aの端面に当接するストッパー片13a,13bを有し、ボルト挿通孔15を挿通して可動フレーム2側に螺着される取付ボルト16により、スライダー7のスライド方向とこれに直交する方向とにスライド可能に前記ネジ孔9列の他端側に取り付けられていて、取付ボルト16が第1係止孔15bに位置する時にロック位置P1となり、取付ボルト16が第2係止孔15cに位置する時にロック解除位置P2となるように構成されている。
図6に示すように、可動フレーム2には、スライダー7がスライドする方向に所要長さ範囲に亘って長孔17が形成され、この長孔17を臨む可動フレーム2の外側面には、踏板角度設定用ネジ孔9を一定ピッチで一列状に配設した鋼板製帯板Mがボルト18,16によって取り付けられ、これにより可動フレーム2の長孔17内に踏板角度設定用のネジ孔9列が位置するようにしている。尚、鋼板製帯板Mを可動フレーム2に取り付けるボルト18,16のうちの一方のボルト16は、指詰め阻止部材13を可動フレーム2に取り付けるボルトでもある。
また、一端部を固定フレーム1側に枢軸6で枢着された踏板角度固定用リンク5の他端部には、可動フレーム2にその長さ方向に沿ってスライド可能に支持されるスライダー7が軸着されていると共に、スライダー7にリンク固定ボルト8が取り付けてあって、このリンク固定ボルト8が、可動フレーム2側の踏板角度設定用ネジ孔9列に選択的に螺合され、しかしてリンク固定ボルト8がネジ孔9列の一端側(ネジ孔9aのある側)に位置する程、可動フレーム2と固定フレーム1との間隔が広くなり、その他端側(ネジ孔9bのある側)に位置する程その間隔が狭くなるようになっている。
指詰め阻止部材13は、図6に示すように、スライダー7が踏板角度設定用ネジ孔9列の一端側(ネジ孔9aのある側)から他端側(ネジ孔9bのある側)へスライドする時に可動フレーム2が固定フレーム1に重合する手前で両フレーム1,2の間隔が指詰めを防止できる程度の間隔S、例えば3cm程度となるような位置に取り付けられる。これは、可動フレーム2と固定フレーム1との間隔が3cm程度あれば、手の指を詰めるおそれがないからである。
この実施形態では、指詰め阻止部材13は、図7の(a) 及び(b) に示すように、踏板角度固定用リンク5に取り付けられたリンク固定ボルト8が踏板角度設定用ネジ孔9列の他端側(ネジ孔9bのある側)から手前側へ例えば3つ目のネジ孔9と対向する位置にある時にスライダー7のそれ以上のスライドを阻止するように、ボルト16によって可動フレーム2に取り付けられる。
この指詰め阻止部材13の取付けにあたっては、図7の(a) 〜(d) から分かるように、取付ボルト16を、指詰め阻止部材13に形成されたコ字状のボルト挿通孔15から可動フレーム2のボルト挿通孔19に通して、可動フレーム2外面側にある鋼板製帯板Mのボルト挿通孔20に挿通し、この取付ボルト16の先端部にナット21を螺着する。
図7の(a) 〜(d) は、指詰め阻止部材13を、取付ボルト16が指詰め阻止部材13の第1係止孔15bに位置するロック位置P1にセットして、この取付ボルト16で可動フレーム2に締め付け固定した状態を示している。このロック位置P1において、指詰め阻止部材13のストッパー片13a,13bがスライダー7の両側壁7a,7aの端面に当接して、スライダー7の移動を制限し、可動フレーム2と固定フレーム1の間隔を、図6に示すような指詰め防止間隔Sに保持する。
図8の(a) ,(b) は、指詰め阻止部材13をロック位置P1からロック解除位置P2へ切り換える際の動作を示したもので、取付ボルト16を緩めれば、指詰め阻止部材13は、スライダー7のスライド方向とこれに直交する方向とにスライド可能となるから、この指詰め阻止部材13を図8に示すロック位置P1の状態から上向きにスライドさせて、取付ボルト16を第1係止孔15bから一旦ガイド孔15aに入れる。
そして、この後、指詰め阻止部材13を図8(b) の矢印で示すように右方向へスライドさせて取付ボルト16に当接させ、更に下向きにスライドさせることにより、指詰め阻止部材13はロック解除位置P2に位置することになり、しかして取付ボルト16を図9の(a) ,(b) に示すように第2係止孔15cに係入させ、この状態で取付ボルト16を締め付けることによって、指詰め阻止部材13はロック解除位置P2に固定される。指詰め阻止部材13がロック解除位置P2に固定されると、スライダー7が更にスライドして、可動フレーム2が固定フレーム1に重合当接することができる。
上記のような構成よりなる指詰め防止機構Aを備えた法面昇降階段を使用する時には、「背景技術」の項で図1〜図5により説明した昇降階段Kの場合と同様に、昇降階段を、固定フレーム1側が法面に沿うように設置し、そして踏板角度固定用リンク5の操作用ノブ10を操作して、スライダー7を可動フレーム2に沿ってスライドさせながら、踏板3が水平姿勢となるようにリンク固定ボルト8を所要の踏板角度設定用ネジ孔9にねじ込んで締め付けることにより、全ての踏板3を所定角度に固定する。この時、指詰め防止機構Aの指詰め阻止部材13を図7に示すようなロック位置P1に固定しておく。
しかして、法面での作業を終えて、昇降階段Kを撤去する際に、操作用ノブ10を回してリンク固定ボルト8を緩め、図5の(c) に示すように、先端ネジ部8aを可動フレーム2側のネジ孔9から抜き取って、ストッパーピン11をスライダー7の凹部7o,7oに掛止させた状態にすれば、スライダー7がネジ孔踏板角度設定用ネジ孔9列の一端側(ネジ孔9aのある側)から他端側(ネジ孔9bのある側)方向へスライドし、これに伴い踏板角度固定用リンク5が傾倒して、可動フレーム2は固定フレーム1に接近する。
こうしてネジ孔踏板角度設定用ネジ孔9列の一端側から他端側方向へスライドするスライダー7が、ロック位置P1に固定されている指詰め阻止部材13に当たると、スライダー7はそれ以上のスライドを阻止され、これにより可動フレーム2は、図6に示すように固定フレーム1に対して指詰め防止間隔Sを保った状態に停止される。従って、作業者は可動フレーム2と固定フレーム1との間に誤って手指を差し込んだ場合に、その指を痛めるおそれがなく、作業の安全が確保される。
この後、指詰め阻止部材13をロック位置P1に固定している取付ボルト16を緩めて、この指詰め阻止部材13をロック位置P1からロック解除位置P2に切り換えることにより、スライダー7が更にスライドして、可動フレーム2が固定フレーム1に重合する。これによって可動フレーム2及び踏板3を固定フレーム1側に折り畳むことができる。
この実施形態の指詰め防止機構Aは、指詰め阻止部材13が、スライダー7のスライド方向に長いガイド孔15aとこれの両端部からガイド孔15aと夫々直交する方向に連通する第1係止孔15b及び第2係止孔15cとでコ字状に形成されたボルト挿通孔15を有するプレート材からなるもので、ボルト挿通孔15を挿通して可動フレーム2側に螺着される取付ボルト16によって、スライダー7のスライド方向とこれに直交する方向とにスライド可能に前記ネジ孔9列の他端側に取り付けられていて、取付ボルト16が第1係止孔15bに位置する時にロック位置P1となり、取付ボルト16が第2係止孔15cに位置する時にロック解除位置P2となるようにしたから、指詰め阻止部材13をロック位置P1からロック解除位置P2へ、またロック解除位置P2からロック位置P1へ切り換える操作が簡単となり、作業を能率良く行うことができる。
図1の(a) は手摺を取り付けた状態での昇降階段の使用形態を示す外観斜視図、(b) は同昇降階段の側面図である。 (a) は手摺を取り外した状態の昇降階段を設置傾斜角度が最大の状態で示す側面図、(b) は同昇降階段を設置傾斜角度が最小の状態で示す側面図であり。 (a) は図2の(b) の矢印イから見た昇降階段Kの端部の拡大平面図、(b) はその側面図、(c) は(a) の矢印ロから見た図面である。 (a) は図2の(b) の矢印ハで示す部分の拡大側面図、(b) は一部平面図である。 (a) は図4の(a) のニ−ニ線拡大断面図、(b) はリンク固定ボルトが位置決め時の状態を示す断面図、(c) はスライダーがスライドする時の状態を示す断面図である。 本発明に係る指詰め防止機構を備えた法面用昇降階段の要部を示すもので、従来の昇降階段Kを示す図4の(a) に対応する図面である。 (a) は図6の一部拡大図であって、指詰め防止機構作動状態を示し、(b) は(c) のX−X線断面図、(c) は(a) のY−Y線断面図、(d) は(a) のZ−Z線断面図である。 (a) は指詰め防止機構の作動を解除しようとしている状態を示したもので、図7の(a) と同様な図面であり、(b) は図7の(b) に対応する図面である。 (a) は指詰め防止機構の作動を解除した状態を示したもので、図7の(a) と同様な図面であり、(b) は図7の(b) に対応する図面である。
符号の説明
1 固定フレーム
2 可動フレーム
3 踏板
3a 踏板の端面
4a,4b 踏板の枢軸(枢着部)
5 踏板角度固定用リンク
7 スライダー
8 リンク固定ボルト
9 踏板角度設定用ネジ孔
10 操作用ノブ
A 指詰め防止機構
13 指詰め阻止部材
15 ボルト挿通孔
15a ガイド孔
15b 第1係止孔
15c 第2係止孔
P1 ロック位置
P2 ロック解除位置

Claims (2)

  1. 左右一対の固定フレームに長さ方向一定間隔おきに配置した踏板の両端面の夫々一端部を固定フレームに枢着し、夫々他端部を可動フレームに枢着して、踏板を揺動可能とすると共に可動フレームが固定フレームに重合するように折り畳み可能とし、固定フレームには、踏板端面の両枢着部間距離より長い長さを有して踏板と交差する方向に位置する踏板角度固定用リンクの一端部を枢着し、このリンクの他端部には可動フレームにその長さ方向に沿ってスライド可能に支持されるスライダーを軸着すると共に、スライダーには可動フレーム側にその長さ方向一定ピッチで一列状に設けた踏板角度設定用ネジ孔に選択的に螺合されるリンク固定ボルトを取り付け、このボルトがネジ孔列の一端側に位置する程可動フレームと固定フレームとの間隔が広くなり、他端側に位置する程その間隔が狭くなる法面用昇降階段において、
    折り畳みに際してスライダーが前記ネジ孔列の一端側から他端側へスライドする時に可動フレームが固定フレームに重合する手前で両フレームの間隔が指詰めを防止できる程度となるようにスライダーのそれ以上のスライドを阻止する指詰め阻止部材を、前記指詰め防止間隔を形成するロック位置と、可動フレームが固定フレームに重合し得るロック解除位置とに切換可能に設けてなることを特徴とする法面用昇降階段。
  2. 指詰め阻止部材は、スライダーのスライド方向に長いガイド孔とこれの両端部からガイド孔と夫々直交する方向に連通する第1係止孔及び第2係止孔とでコ字状に形成されたボルト挿通孔を有するプレート材からなるもので、ボルト挿通孔を挿通して可動フレーム側に螺着される取付ボルトにより、スライダーのスライド方向とこれに直交する方向とにスライド可能に前記ネジ孔列の他端側に取り付けられていて、取付ボルトが第1係止孔に位置する時にロック位置となり、取付ボルトが第2係止孔に位置する時にロック解除位置となるようにしたことを特徴とする請求項1に記載の法面用昇降階段。
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