JP4209864B2 - 燃料系統システム - Google Patents

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Description

本願は、燃料系統システムに関し、特に、常温かつ大気圧で気体となる燃料を内燃機関に供給する燃料系統システムに関する。
従来より、軽油や重油を燃料とするディーゼル機関は、排気ガスに含まれるPM(粒子状物質)やNOx(窒素酸化物)による環境への影響が問題となっており、この問題に対処するため、代替燃料を用いたディーゼル機関が提案されている。代替燃料としては、軽油と略同一のセタン価を有し、また、燃焼後の排気ガス中に含まれるPMが少なく、しかも、NOxの濃度を低減し易いという利点を有するDME(ジメチルエーテル)が、注目されている。
しかしながら、DMEは常温かつ大気圧において気体であり、また、軽油よりも低粘度であるので、DMEを燃料とするディーゼル機関の燃料系統システムは、軽油を燃料とする場合よりも厳重なリーク対策が必要となる。リーク対策を考慮したDME用の燃料系統システムとしては、従来、燃料噴射ポンプのプランジャとプランジャバレルとの隙間からプランジャ下部室にリークしたDMEガスを、ディーゼル機関の燃焼室に吸入させるようにしたものが提案されている(例えば、特開平10−281029号公報:特許文献1参照)。この燃料系統システムは、リークしたDMEガスを燃焼室に吸入させることにより、リークしたDMEガスを大気中に放出する場合と比較して、ディーゼル機関の燃費を向上するようにしている。
しかしながら、上記従来の燃料系統システムは、燃料噴射ポンプに供給されるDMEが高圧であるので、上記プランジャ下部室からのリーク量が多い。しかも、DMEは温度変化に伴って粘性が大きく変化するので、ディーゼル機関の運転状態の変化による温度変化や、周囲の温度変化に伴って、上記リーク量が大きい幅で変動する。したがって、上記燃料系統システムは、燃料噴射装置の制御とは関係無く、大きい変動幅を伴って、DME燃料を燃焼室に供給することになる。その結果、上記燃料系統システムは、ディーゼル機関の出力を不安定にするという問題がある。
特開平10−281029号公報
そこで、本発明の課題は、内燃機関の出力に影響を与えることなく、常温かつ大気圧で気化する燃料のリーク対策を行うことができる燃料系統システムを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明の燃料系統システムは、
常温かつ大気圧で気化する燃料を貯蔵する燃料タンクと、
上記燃料タンクから供給された燃料の圧力を、1次圧力に昇圧する1次昇圧部と、
上記1次昇圧部の下流側に接続され、この1次昇圧部からの上記燃料の圧力を2次圧力に昇圧する2次昇圧部と、
上記2次昇圧部の下流側に接続され、この2次昇圧部からの上記燃料の圧力を噴射圧力に昇圧する燃料噴射ポンプと、
上記燃料噴射ポンプから上記噴射圧力の燃料が供給される燃料噴射装置と、
上記燃料噴射ポンプからリークした燃料を、このリークした燃料が上記1次圧力よりも高い圧力を有する状態で、上記1次昇圧部と2次昇圧部との間に戻す第1戻り管と
を備えた燃料系統システムにおいて、
上記燃料噴射ポンプから吐出された噴射圧力の燃料が流れる燃料高圧管に接続され、この燃料高圧管におけるリーク燃料を流す第1リーク検出管と、
上記第1リーク検出管の燃料の流れを検知する第1リーク検知部と、
上記第1リーク検出管からの燃料を貯留するリーク燃料貯留タンクと、
上記リーク燃料貯留タンク内の燃料を大気に放出するための第1排出管と、
上記燃料噴射ポンプと、この燃料噴射ポンプに駆動力を与える駆動機構との接続部におけるリーク燃料を流す第2リーク検出管と、
上記第2リーク検出管の燃料の流れを検知する第2リーク検知部と、
上記第2リーク検出管からの燃料を貯留する漏油回収タンクと、
上記漏油回収タンク内の燃料を大気に放出するための第2排出管と
を備えることを特徴としている。
上記構成によれば、上記燃料タンクに貯蔵された燃料が、上記1次昇圧部によって1次圧力に昇圧され、さらに、上記2次昇圧部によって2次圧力に昇圧される。この2次圧力に昇圧された燃料は、上記燃料噴射ポンプによって上記噴射圧力に昇圧されて、この燃料噴射ポンプから燃料噴射装置に送出される。上記燃料噴射ポンプからリークした燃料は、上記第1戻り管によって、上記1次昇圧部と2次昇圧部との間に戻される。したがって、上記燃料噴射ポンプからの燃料のリーク量が変動しても、内燃機関の燃焼室にリーク燃料を供給していた従来のような内燃機関の出力の変動は生じない。したがって、この燃料系統システムを用いた内燃機関の出力を安定させることができる。なお、上記燃料噴射ポンプからリークした燃料とは、上記燃料噴射ポンプが有する例えばプランジャの摺動面から漏れた燃料のみならず、上記燃料噴射ポンプから燃料噴射装置に供給されなかった余剰の燃料をも意味する。
また、上記燃料噴射ポンプからリークした燃料は、上記1次戻り管によって上記1次昇圧部と2次昇圧部との間に戻され、この1次昇圧部と2次昇圧部との間の燃料は、上記2次昇圧部によって2次圧力にされる。したがって、上記燃料噴射ポンプに、液化燃料が安定して供給される。したがって、上記燃料噴射ポンプは、所定の噴射圧力の燃料を安定して燃料噴射装置に供給できるので、この燃料系統システムが用いられた内燃機関の出力を安定にできる。
また、上記第1戻り管で戻される燃料は、上記1次圧力よりも高い圧力を有し、この燃料が戻される上記1次昇圧部と2次昇圧部との間の燃料の圧力は1次圧力であるから、上記リーク燃料は圧力差によって迅速に1次昇圧部と2次昇圧部との間に戻される。したがって、この燃料系統システムは、効率良くリーク燃料を回収できる。
また、上記燃料噴射ポンプから吐出された噴射圧力の燃料が流れる燃料高圧管に上記燃料のリークが生じた場合には、このリーク燃料が第1リーク検出管に流れて、上記第1リーク検知部によって燃料のリークが検知される。そして、上記第1リーク検知部からの出力に基づいて例えば警報を行うことにより、噴射圧力の燃料のリークに迅速に対処することができる。さらに、上記第1リーク検出管からのリーク燃料は上記リーク燃料貯留タンクに貯留され、この燃料貯留タンクに設けられた排出バルブ等を開けることにより、上記第1排出管を介してリーク燃料が大気に放出される。
また、上記燃料噴射ポンプが駆動機構としての例えばカム機構によって駆動される場合、このカム機構と燃料噴射ポンプとの接続部としての例えばタペット室に、燃料のリークが生じることがある。このタペット室に燃料のリークが生じた場合には、このリーク燃料が上記第2リーク検出管に流れて、上記第2リーク検知部によって燃料のリークが検知される。そして、上記第2リーク検知部からの出力に基づいて例えば警報を行うことにより、上記接続部からのリークに迅速に対処することができる。さらに、上記第2リーク検出管からのリーク燃料は上記漏油回収タンクに回収され、この漏油回収タンクに設けられた排出バルブ等を開けることにより、上記第2排出管を介してリーク燃料が大気に放出される。
なお、上記第1及び2リーク検知部は、上記第1及び2リーク検出管に介設されてもよく、あるいは、上記第1及び2リーク検出管の下流側に設けられてもよい。要は、上記第1及び2リーク検出管の燃料の流れを検知して、上記燃料噴射ポンプの燃料高圧管及び接続部からの燃料のリークを検知できればよい。
なお、常温かつ大気圧で気化する上記燃料としては、DME(ジメチルエーテル)、ブタン又はプロパン等のように、あらゆる燃料を用いることができる。
一実施形態の燃料系統システムは、上記燃料噴射ポンプに、上記2次圧力以上の圧力の潤滑油を供給する潤滑油供給部を備える。
上記実施形態によれば、上記燃料噴射ポンプに2次圧力の燃料が供給される一方、この燃料噴射ポンプに、上記潤滑油供給部から2次圧力以上の潤滑油が供給されるので、この燃料噴射ポンプからの燃料のリークを効果的に防止できる。特に、上記燃料噴射ポンプが、プランジャと、このプランジャを収容するプランジャバレルとを備え、上記プランジャとプランジャバレルの隙間に上記2次圧力以上の潤滑油が供給される場合、効果的に燃料の漏れが低減される。上記2次圧力以上の圧力の潤滑油は、特に、高温の下で燃料の粘性が低下してリークが生じ易くなった場合、例えばシールリング等よりも効果的に燃料の漏れを低減することができる。
一実施形態の燃料系統システムは、上記燃料噴射装置からリークした燃料を、上記1次昇圧部と2次昇圧部との間に戻す第2戻り管を備える。
上記実施形態によれば、上記燃料噴射装置からリークした燃料を、上記第2戻り管によって1次昇圧部と2次昇圧部との間に戻すので、燃料の外部への排出を効果的に低減できて、この燃料系統システムが燃料を供給する内燃機関の燃料効率を効果的に向上できる。また、上記燃料が内燃機関の周囲で気化することによる火災や環境への悪影響等の不都合を、効果的に防止できる
また、本発明の燃料系統システムは、
常温かつ大気圧で気化する燃料を貯蔵する燃料タンクと、
上記燃料タンクから供給された燃料の圧力を、1次圧力に昇圧する1次昇圧部と、
上記1次昇圧部の下流側に接続され、この1次昇圧部からの上記燃料の圧力を2次圧力に昇圧する2次昇圧部と、
上記2次昇圧部の下流側に接続され、この2次昇圧部からの上記燃料の圧力を噴射圧力に昇圧する燃料噴射ポンプと、
上記燃料噴射ポンプから上記噴射圧力の燃料が供給される燃料噴射装置と、
上記燃料噴射ポンプからリークした燃料を、このリークした燃料が上記1次圧力よりも高い圧力を有する状態で、上記1次昇圧部と2次昇圧部との間に戻す第1戻り管と
を備えた燃料系統システムにおいて、
上記第1戻り管は、上記燃料噴射ポンプから上記燃料噴射装置に供給されなかった余剰の燃料を戻す余剰回収管と、上記燃料噴射ポンプの圧縮要素におけるリーク燃料を戻す圧縮要素リーク管とを含み、
上記燃料噴射ポンプの上流側に設けられ、燃料と置き換えられるパージ流体を供給するパージ供給管と、
上記第1戻り管の余剰回収管に設けられ、上記パージ流体で置き換えられた燃料を回収するパージ回収管と、
上記第1戻り管の圧縮要素リーク管に設けられ、上記燃料噴射ポンプの圧縮要素に残留したリーク燃料を排出する第1残留燃料排出管と、
上記第2戻り管に設けられ、上記燃料噴射装置に残留したリーク燃料を排出する第2残留燃料排出管と
を備えることを特徴としている
上記実施形態によれば、例えば、この燃料系統システムで燃料が供給される内燃機関を停止するとき、上記パージ供給管を介してパージ流体を燃料噴射ポンプの上流側に供給する。このパージ流体は上記燃料噴射ポンプに流入し、この燃料噴射ポンプ内の例えば圧縮室に残留した燃料を、上記余剰回収管及びパージ回収管を介して回収する。また、上記燃料噴射ポンプの圧縮要素に残留したリーク燃料を、上記圧縮要素リーク管を経て第1残留燃料排出管から排出する。なお、上記燃料噴射ポンプの圧縮要素に残留したリーク燃料とは、例えば圧縮要素としてのプランジャとプランジャバレルとの間の隙間に残留した燃料がある。また、上記燃料噴射装置内に残留した燃料を、上記第2戻り管を経て第2残留燃料排出管から排出する。このようにして、上記燃料噴射ポンプ及び燃料噴射装置内の燃料の残留を防止するので、内燃機関の停止後に燃料系統システム内に残留した燃料が気化して燃料系統システム内に影響を与えることや、燃料系統システムの外部に漏れて周囲の環境に影響を与えることを、効果的に防止できる。
一実施形態の燃料系統システムは、上記燃料噴射ポンプに、上記2次圧力以上の圧力の潤滑油を供給する潤滑油供給部を備える
上記実施形態によれば、上記燃料噴射ポンプに2次圧力の燃料が供給される一方、この燃料噴射ポンプに、上記潤滑油供給部から2次圧力以上の潤滑油が供給されるので、この燃料噴射ポンプからの燃料のリークを効果的に防止できる。特に、上記燃料噴射ポンプが、プランジャと、このプランジャを収容するプランジャバレルとを備え、上記プランジャとプランジャバレルの隙間に上記2次圧力以上の潤滑油が供給される場合、効果的に燃料の漏れが低減される。上記2次圧力以上の圧力の潤滑油は、特に、高温の下で燃料の粘性が低下してリークが生じ易くなった場合、例えばシールリング等よりも効果的に燃料の漏れを低減することができる。
一実施形態の燃料系統システムは、上記燃料噴射装置からリークした燃料を、上記1次昇圧部と2次昇圧部との間に戻す第2戻り管を備える。
上記実施形態によれば、上記燃料噴射装置からリークした燃料を、上記第2戻り管によって1次昇圧部と2次昇圧部との間に戻すので、燃料の外部への排出を効果的に低減できて、この燃料系統システムが燃料を供給する内燃機関の燃料効率を効果的に向上できる。また、上記燃料が内燃機関の周囲で気化することによる火災や環境への悪影響等の不都合を、効果的に防止できる。
以上のように、本発明の燃料系統システムは、燃料噴射ポンプからリークした常温かつ大気圧で気化する燃料を、燃料タンクからの燃料を1次圧力に昇圧する1次昇圧部と、この1次昇圧部からの燃料を2次圧力に昇圧する2次昇圧部との間に第1戻り管で戻すので、上記燃料噴射ポンプからの燃料のリーク量が変動しても、従来のように内燃機関の出力が変動することを防止でき、また、上記燃料を液体のまま、1次昇圧部と2次昇圧部の間に戻すことができる。
また、上記燃料噴射ポンプから吐出された噴射圧力の燃料が流れる燃料高圧管に上記燃料のリークが生じた場合には、上記リーク燃料は第1リーク検出管に流れて第1リーク検知部によって検知される。したがって、上記第1リーク検知部からの出力に基づいて例えば警報を行うことにより、噴射圧力の燃料のリークに迅速に対処することができる。さらに、上記燃料噴射ポンプと駆動機構との接続部としてのタペット室に燃料のリークが生じた場合には、このリーク燃料は第2リーク検出管に流れて第2リーク検知部によって検知される。したがって、上記第2リーク検知部からの出力に基づいて例えば警報を行うことにより、上記接続部からのリークに迅速に対処することができる。
また、本発明の燃料系統システムは、燃料が供給される内燃機関を停止する際に、パージ供給管を介してパージ流体を燃料噴射ポンプの上流側に供給し、上記燃料噴射ポンプ内の例えば圧縮室に残留した燃料を、余剰回収管及びパージ回収管を介して回収する。また、上記燃料噴射ポンプの圧縮要素に残留したリーク燃料を、上記圧縮要素リーク管を経て第1残留燃料排出管から排出する。また、燃料噴射装置内に残留した燃料を、第2戻り管を経て第2残留燃料排出管から排出する。このようにして、上記燃料噴射ポンプ及び燃料噴射装置内の燃料の残留を防止するので、内燃機関の停止後に燃料系統システム内に残留した燃料が気化して燃料系統システム内に影響を与えることや、燃料系統システムの外部に漏れて周囲の環境に影響を与えることを、効果的に防止できる。
以下、本発明を図示の実施の形態により詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態としての燃料系統システムを示す概略図である。この燃料系統システムは、常温かつ大気圧で気化する燃料として、DME(ジメチルエーテル)を主成分とするDME燃料を、内燃機関としてのディーゼルエンジンに供給するものである。このディーゼルエンジンは、コジェネレーション装置の発電機を駆動するものである。なお、上記DME燃料は、他のディーゼル燃料や添加剤を含んでいてもよく、また、純粋なDMEのみであってもよい。
図1に示すように、この燃料系統システムは、液化状態のDME燃料を貯蓄する燃料タンクとしてのDMEタンク1と、このDMEタンク1から燃料主管2を介してDME燃料が供給される燃料噴射ポンプ3と、この燃料噴射ポンプ3から所定の噴射圧力のDME燃料が供給される燃料噴射装置4を備える。上記燃料主管2には、上記DMEタンク1側から順に、1次昇圧部としての1次ポンプ5、1次濾器6、2次昇圧部としての2次ポンプ7、2次濾器8及びアキュムレータ9が介設されている。なお、上記燃料主管2には、ディーゼルエンジンの気筒数に応じた数の燃料噴射ポンプ3が接続されているが、図1では、燃料噴射ポンプ3を1つのみ示している。
上記燃料噴射ポンプ3には、余剰燃料を上記燃料主管2の1次ポンプ5と2次ポンプ7との間に戻す余剰回収管としての燃料還流管11が接続されている。なお、この燃料還流管11には、燃料主管2と同様に、図示しない他の燃料噴射ポンプ3が接続されている。上記燃料還流管11には、燃料噴射ポンプ3から流入する余剰燃料の圧力を調整する調圧弁12が介設されていると共に、この燃料還流管11内の圧力を安定にするアキュムレータ13が接続されている。さらに、上記燃料還流管11は、DME燃料を冷却するクーラ14が介設されており、逆止弁15を経て上記燃料主管2に接続されている。
また、上記燃料噴射ポンプ3には、後述する圧縮要素からのDME燃料のリークを燃料主管2に戻す圧縮要素リーク管としてのプランジャリーク管17が接続されている。このプランジャリーク管17は、逆止弁18を経て上記燃料還流管11に接続されている。
また、上記燃料噴射ポンプ3の上部には、この燃料噴射ポンプから吐出された噴射圧力のDME燃料が流れる燃料高圧管103が接続されており、この燃料高圧管103に、第1リーク検出管としての高圧リーク管20が接続されている。この高圧リーク管20の下流側には、リークしたDME燃料を一時的に貯める貯留タンク21が接続されている。この貯留タンク21には、DMEの漏れを検知する漏検知器22と、上記貯留タンク21内の圧力を検出して、所定値以上の圧力を検出したときに上記漏検知器22を動作させる圧力スイッチ23とが設けられている。上記貯留タンク21には、この貯留タンク21内のDME燃料を大気に放出するための第1排出管としての貯留タンク排出管105が設けられており、この貯留タンク排出管105に、開閉弁24が設けられている。
さらに、上記燃料噴射ポンプ3には、後述するタペット室34からリークしたDME燃料を流して、このタペット室34のリークを検出するための第2リーク検出管としてのタペットリーク管25が接続されている。この場合、上記タペット室34が接続部に相当する。このタペットリーク管25の下流側には、漏油を回収する漏油回収タンク26が接続されている。この漏油回収タンク26には、DME燃料を検知して上記タペット室34からの燃料漏れを検知する漏検知器27が設けられている。上記漏油回収タンク26は、後述する還流バイパス管73に漏油タンク排出管107を介して接続されている。この漏油タンク排出管107に介設された開閉弁75を開くことにより、漏油タンク26内のDME燃料を、上記漏油タンク排出管107、還流バイパス管73及び後述する第2残留ガス排出ライン57を介して大気に放出可能になっている。このように、上記漏油タンク排出管107、還流バイパス管73及び第2残留ガス排出ライン57によって、第2排出管を構成している。
また、上記燃料噴射装置4には、リークしたDME燃料を燃料主管2に戻すノズルリーク管28が接続されており、このノズルリーク管28の下流側端は、逆止弁29を介して上記燃料還流管11に接続されている。
上記燃料主管2の上記2次濾器8とアキュムレータ9との間には、パージガスの供給時に閉じられる開閉弁51が介設されていると共に、パージガスを供給するパージ供給管としてのパージガス供給管52が接続されている。
また、上記プランジャリーク管17の途中に、上記燃料噴射ポンプ3の圧縮要素やプランジャリーク管17に残留したDME燃料を排出するための第1残留燃料排出管としての第1残留ガス排出ライン54が接続されており、この第1残留ガス排出ライン54に開閉弁55が介設されている。
また、上記ノズルリーク管28の途中に、上記燃料噴射装置4でリークして残留したDME燃料を排出するための第2残留燃料排出管としての第2残留ガス排出ライン57が接続されており、この第2残留ガス排出ライン57に開閉弁58が介設されている。
また、上記燃料還流管11の途中に、上記燃料主管2、燃料噴射ポンプ3及び燃料還流管11を流れたパージガスで置き換えられたDME燃料を回収するためのパージ回収管としてのパージガス回収管60が接続されており、上記燃料還流管11の上記パージガス回収管60の接続位置よりも下流側に、開閉弁61が介設されている。
上記ディーゼルエンジンの燃焼室には、外部に連通する燃焼室連通管63が接続されおり、この燃焼室連通管63に、燃焼室内の圧力を表示する指圧器64が介設されている。この燃焼室連通管63には開閉弁65が介設されており、この開閉弁65を開くことによって、上記燃焼室内の残留ガスを大気に開放可能になっている。
また、上記燃料還流管11には、上記調圧弁12へのパージガスの流入を迂回させるパージバイパス管70が設けられており、このパージバイパス管70に開閉弁71が介設されている。また、上記燃料還流管11と、上記燃料噴射装置4に接続された第2残留ガス排出ライン57との間を、還流バイパス管73が接続しており、この還流バイパス管73に開閉弁74が介設されている。
図2は、上記燃料噴射ポンプ3を示す断面図である。この燃料噴射ポンプ3は、本体ケーシング30内に、圧縮要素としてのプランジャ31とプランジャバレル32を備える。このプランジャ31の上端面とプランジャバレル32との間に、DME燃料を圧縮する圧縮室33が形成されている。上記本体ケーシング30の図2の下側には、上記プランジャ31を上方に駆動するタペットが収容されたタペット室34が設けられている。35は、上記プランジャ31を下方に付勢するバネである。上記タペット室34の下側には、上記タペットを駆動する図示しないカム機構が設けられている。上記圧縮室33には、上記燃料主管2を介して2次圧力のDME燃料が供給される燃料供給通路36が連通すると共に、燃料噴射装置4への供給が不要な燃料を排出する燃料排出通路37が連通している。この燃料排出通路37は、上記燃料還流管11に接続されている。
上記プランジャバレル32には、このプランジャバレル32とプランジャ31との摺動面に臨むように、潤滑油を導く溝32aが形成されている。この溝32aは、上記本体ケーシング30及びプランジャバレル32に形成された注油通路38に連通している。この注油通路38は、2次圧力よりも高い圧力の潤滑油を供給する図示しない潤滑油ポンプに、潤滑油管67(図1参照)を介して接続されている。また、上記溝32aは、上記本体ケーシング30及びプランジャバレル32に形成された排油通路39に連通しており、この排油通路39を介して、上記摺動面を潤滑した潤滑油が排出される。この排油通路39は、上記プランジャリーク管17に接続されている。上記注油通路38及び排油通路39により、上記プランジャ31とプランジャバレル32との摺動面に2次圧力以上の高圧潤滑油を循環させることによって、上記摺動面の潤滑効果を向上させると共に、粘性が比較的低いDME燃料の漏れを効果的に防止するようにしている。上記注油通路38、潤滑油管67及び潤滑油ポンプによって、本発明の潤滑油供給部を構成している。
図3は、上記燃料噴射装置4を示す断面図である。この燃料噴射装置4は、ディーゼルエンジンのシリンダヘッド内に収容されている。この燃料噴射装置4は、大略筒状のホルダ42を有し、このホルダ42内に、上記燃料噴射ポンプ3からの噴射圧力の燃料を導く燃料通路41が形成されている。上記ホルダ42の先端に、先端に噴口を有するノズル43がスペーサを介して固定されている。このノズル43の先端部分は、ディーゼルエンジンの燃焼室内に臨んでいる。このノズル43の内側には、ニードル弁45が収容されている。また、上記ホルダ42の内側には、上記ニードル弁45をノズルの先端側に付勢するバネ47が収容されており、このバネ47で付勢されたニードル弁45の先端が、上記ノズル43の噴口を塞いでいる。上記ホルダ42には、上記燃料通路41から漏れたDME燃料を排出するリーク通路49が設けられている。このリーク通路49は、上記ノズルリーク管28に接続されている。
上記構成の燃料系統システムは、以下のように動作する。
上記DMEタンク1は、DME燃料を蒸気圧以上の圧力(例えば0.6MP)に加圧して液化状態に保つ。このDMEタンク1からのDME燃料を、上記1次ポンプ5が所定の1次圧力(例えば1.2MP)に昇圧して、この1次圧力のDME燃料を上記1次濾器6が濾過する。この1次濾過器6からのDME燃料を上記2次ポンプ7が2次圧力(例えば1.5MP)に昇圧して、この2次圧力のDME燃料を上記2次濾器8が濾過する。この2次濾過器8からのDME燃料が、上記アキュムレータ9で安定して2次圧力に保持されて、上記燃料噴射ポンプ3に供給される。
上記燃料噴射ポンプ3では、上記2次圧力のDME燃料が、燃料供給通路36を経て圧縮室33に導かれる。この圧縮室33に上端面が臨むプランジャ31に、上記カム機構からタペット室34のタペットを介して駆動力が伝達される。これにより、上記プランジャ31は、バネ35の付勢力に抗して上方に移動し、上記圧縮室33内のDME燃料を加圧して所定の噴射圧力に昇圧する。この噴射圧力になったDME燃料は、燃料噴射ポンプ3の上部に形成された吐出通路から吐出され、上記燃料高圧管103を経由して燃料噴射装置4に供給される。
上記燃料噴射装置4は、上記燃料噴射ポンプ3から供給された噴射圧力のDME燃料を、燃料通路41を経てノズル43に導く。このノズル43の先端部分の内圧が上記DME燃料によって上昇することにより、上記ニードル弁45が上記バネ47の付勢力に抗してホルダ42側に移動する。これにより、上記ノズル43の先端の噴口が開放し、この噴口から上記噴射圧力のDME燃料が燃焼室内に噴射される。
上記燃料噴射ポンプ3において、圧縮室内33に供給されたDME燃料のうち、燃料噴射装置4に供給されないDME燃料は、上記燃料排出通路37を経て燃料還流管11に流入する。この燃料還流管11において、DME燃料の圧力が、上記調圧弁12及びアキュムレータ13によって1次圧力以上の圧力に安定して保持される。上記燃料噴射ポンプ3で比較的高温になったDME燃料は、上記燃料還流管11のクーラ14で冷却されて、逆止弁15を介して燃料主管2に戻される。このように、上記燃料還流管11に流入するDME燃料は、上記調圧弁12、アキュムレータ13及びクーラ14により、安定して1次圧力以上の液化状態に保たれて、燃料主管2に戻される。特に、上記燃料還流管11のDME燃料を、上記調圧弁12及びアキュムレータ13によって1次圧力よりも僅かに高くすることにより、燃料主管2に対する圧力差によって、効率良く燃料還流管11のDME燃料を燃料主管2に戻すことができる。
この燃料主管2のDME燃料は、上記燃料還流管11からのDME燃料の合流位置よりも下流側において、2次ポンプ7によって2次圧力に昇圧される。しかも、上記燃料主管2にはアキュムレータ9が設けられている。したがって、上記燃料噴射ポンプ3には、燃料主管2の上流側に記燃料還流管11でDME燃料が戻されているにもかかわらず、安定した2次圧力のDME燃料が燃料主管2から供給される。したがって、この燃料噴射ポンプ3は、安定して所定量の噴射圧力のDME燃料を、燃料噴射装置4に供給することができる。
また、上記燃料噴射ポンプ3において、燃料の圧縮動作中に、プランジャ31とプランジャバレル32との摺動面に存在する隙間に、高圧、低粘性のDME燃料が圧縮室33から漏れる。このプランジャ31とプランジャバレル32との隙間に面する摺動面の溝32aには、上記給油通路39を介して2次圧力以上の高圧潤滑油が供給されているので、上記高圧のDME燃料の大部分は、上記隙間を通ってタペット室34に流入することが防止される。上記プランジャ31とプランジャバレル32との隙間に漏れたDME燃料は、上記溝32aに連なる排油通路39を経て、上記潤滑油と共にプランジャリーク管17に流入する。このプランジャリーク管17に流入したDME燃料は、上記逆止弁18を介して燃料還流管11内のDME燃料に合流して、上記燃料主管2に戻される。このように、上記プランジャ31の摺動面に漏れたDME燃料は、1次圧力以上の圧力に保持され、液化が防止された状態で、燃料主管2に回収される。
上記燃料噴射ポンプ3の摺動面において、上記溝32a及び排油通路39によって回収されなかったDME燃料が、タペット室34に流入する場合がある。このタペット室34へのDME燃料の漏れは、例えばプランジャ31又はプランジャバレル32の異常摩耗等によって発生する。上記タペット室34に流入したDME燃料は、タペットリーク管25によって漏油回収タンク26に導かれる。この漏油回収タンク26にDME燃料が導かれると、このDME燃料を検出した漏れ検知器27が作動して例えば警報を行う。これにより、上記タペット室34からのDME燃料の漏れを効果的にユーザに通知して、異常に対する迅速な対処が可能になる。
また、上記燃料噴射ポンプ3で昇圧されて噴射圧力になったDME燃料については、通常、燃料噴射ポンプ3からリークが生じないが、何らかの原因によってリークが生じた場合、このリークした燃料が高圧リーク管20を介して貯留タンク21に溜まる。この貯留タンク21に溜まったDME燃料が、所定圧力以上になると、上記圧力スイッチ23によって漏検知器22が起動されて、高圧DME燃料の漏れを警報する。これにより、燃料噴射ポンプ3の異常を効果的にユーザに検知して、異常に対する迅速な対処が可能になる。
上記燃料噴射装置4において、燃料通路41から漏れたDME燃料は、リーク通路49を介してノズルリーク管28に流入する。このノズルリーク管28のDME燃料は、加圧状態のまま、逆止弁29を介して燃料還流管11に流入して、上記燃料主管2に戻される。これにより、上記燃料噴射装置4からのリーク燃料が、液化状態のまま、効率良く回収される。
本実施形態の燃料系統システムによってDME燃料の供給を受けるディーゼルエンジンが停止する際、上記燃料系統システムは、燃料系統内のDME燃料を以下のようにして取り除く。まず、上記燃料主管2の開閉弁51を閉じると共に、上記燃料還流管11の開閉弁61を閉じて、上記燃料噴射ポンプ3及び燃料噴射装置4をDMEタンク1から切り離す。また、上記燃料還流管11のパージバイパス管70に介設された開閉弁71を開く。続いて、上記パージガス供給管52から燃料主管2にパージガスを供給する一方、上記パージガス回収管60を例えばパージガスタンクに連通する。上記燃料主管2に供給されたパージガスは、上記燃料噴射ポンプ3に導かれ、この燃料噴射ポンプ3内の燃料供給通路36、圧縮室33及び燃料排出通路37を通って燃料還流管11に流入する。この燃料還流管11では、上記パージガスはパージバイパス管70を流れて調圧弁12を迂回する。このパージガスによって、上記燃料噴射ポンプ3内に残留していたDME燃料が置き換えられ、上記燃料還流管11に追い遣られて、上記パージガス回収管60からパージガスタンクに回収される。なお、上記燃料噴射ポンプ3及び燃料還流管11の残留DME燃料を、還流バイパス管73を介して第2残留ガス排出ライン57に導いて、この第2残留ガス排出ライン57から大気中に放出してもよい。
また、上記燃料噴射ポンプ3においてリークしたDME燃料は、燃料還流管11を経由するパージガスでは置き換えられ難い。そこで、燃料噴射ポンプ3にパージガスを導いた後、第1残留ガス排出ライン54の開閉弁55を開いて、上記DME燃料を、燃料噴射ポンプ3の圧縮要素とプランジャリーク管17を経由して、上記第1残留ガス排出ライン54から大気に放出する。この大気中に放出されたDME燃料は、数十時間で無害化されるため、環境に与える影響は少ない。
また、上記燃料高圧管103及び燃料噴射装置4に残留しているDME燃料は、燃料還流管11を経由するパージガスでは置き換えられ難い。そこで、燃料噴射ポンプ3にパージガスを導いた後、第2残留ガス排出ライン57の開閉弁58を開いて、上記DME燃料を、上記燃料高圧管103、燃料噴射装置4及びノズルリーク管28を経由して、上記第2残留ガス排出ライン57から大気に放出する。また、上記燃料噴射装置4において、リーク通路49や燃焼室内に残留したDME燃料は、開閉弁65を開くことにより、燃焼室連通管63を介して大気に放出する。
このようにして、燃料系統システム内に残留するDME燃料をパージガスによって効果的にシステムの外部に排出するので、残留した比較的大量のDME燃料が気化して燃料系統システムから漏れ出して火災を招いたり、周囲の環境に与えたりするという不都合を、効果的に防止できる。また、ディーゼルエンジンの再起動のための初期化を行うことができる。
以上のように、本実施形態の燃料系統システムによれば、燃料噴射ポンプ3で生じたリークDME燃料を、効果的に液化状態のまま燃料主管2に戻すことができるので、燃料の消費効率の低減を防止しつつ、ディーゼルエンジンの出力を安定にできる。したがって、このディーゼルエンジンによって駆動される発電機の発生電力を、安定にできる。また、燃料噴射装置4で生じたリークについても、DME燃料を液化状態のまま燃料主管2に戻すことができる。さらに、燃料噴射ポンプ3及び燃料噴射装置4からリークしたDME燃料が、燃料系統の外部に大量に漏れることを防止できるので、上記ディーゼルエンジンが駆動する発電機に火花が生じても、漏れたDME燃料に引火する危険性を効果的に防止でき、また、周辺環境への影響が殆ど無い。このように、本実施形態の燃料系統システムは、ディーゼルエンジンの出力を安定にでき、また、燃料のリークを効果的に防止できる点で、発電機用のディーゼルエンジンに好適な燃料系統システムである。
上記実施形態において、ディーゼルエンジンに供給する燃料としてDMEを用いたが、常温かつ大気圧で気化する燃料であれば他の燃料でもよく、DME以外の例えばブタン、プロパン等のような燃料を用いることもできる。
本発明の実施形態としての燃料系統システムを示す概略図である。 燃料噴射ポンプを示す断面図である。 燃料噴射装置を示す断面図である。
符号の説明
1 DMEタンク
2 燃料主管
3 燃料噴射ポンプ
4 燃料噴射装置
5 1次ポンプ
6 1次濾器
7 2次ポンプ
8 2次濾器
9 アキュムレータ
11 燃料還流管
12 調圧弁
13 アキュムレータ
14 クーラ
15 逆止弁
17 プランジャリーク管
18 逆止弁
20 高圧リーク管
21 貯留タンク
25 タペットリーク管
26 漏油回収タンク
28 ノズルリーク管
29 逆止弁
52 パージガス供給管
54 第1残留ガス排出ライン
57 第2残留ガス排出ライン
60 パージガス回収管
63 燃焼室連通管
70 パージバイパス管
73 還流バイパス管
103 燃料高圧管
105 貯留タンク排出管
107 漏油タンク排出管

Claims (6)

  1. 常温かつ大気圧で気化する燃料を貯蔵する燃料タンクと、
    上記燃料タンクから供給された燃料の圧力を、1次圧力に昇圧する1次昇圧部と、
    上記1次昇圧部の下流側に接続され、この1次昇圧部からの上記燃料の圧力を2次圧力に昇圧する2次昇圧部と、
    上記2次昇圧部の下流側に接続され、この2次昇圧部からの上記燃料の圧力を噴射圧力に昇圧する燃料噴射ポンプと、
    上記燃料噴射ポンプから上記噴射圧力の燃料が供給される燃料噴射装置と、
    上記燃料噴射ポンプからリークした燃料を、このリークした燃料が上記1次圧力よりも高い圧力を有する状態で、上記1次昇圧部と2次昇圧部との間に戻す第1戻り管と
    を備えた燃料系統システムにおいて、
    上記燃料噴射ポンプから吐出された噴射圧力の燃料が流れる燃料高圧管に接続され、この燃料高圧管におけるリーク燃料を流す第1リーク検出管と、
    上記第1リーク検出管の燃料の流れを検知する第1リーク検知部と、
    上記第1リーク検出管からの燃料を貯留するリーク燃料貯留タンクと、
    上記燃料貯留タンク内の燃料を大気に放出するための第1排出管と、
    上記燃料噴射ポンプと、この燃料噴射ポンプに駆動力を与える駆動機構との接続部におけるリーク燃料を流す第2リーク検出管と、
    上記第2リーク検出管の燃料の流れを検知する第2リーク検知部と、
    上記第2リーク検出管からの燃料を貯留する漏油回収タンクと、
    上記漏油回収タンク内の燃料を大気に放出するための第2排出管と
    を備えることを特徴とする燃料系統システム。
  2. 請求項1に記載の燃料系統システムにおいて、
    上記燃料噴射ポンプに、上記2次圧力以上の圧力の潤滑油を供給する潤滑油供給部を備えることを特徴とする燃料系統システム。
  3. 請求項1に記載の燃料系統システムにおいて、
    上記燃料噴射装置からリークした燃料を、上記1次昇圧部と2次昇圧部との間に戻す第2戻り管を備えることを特徴とする燃料系統システム。
  4. 常温かつ大気圧で気化する燃料を貯蔵する燃料タンクと、
    上記燃料タンクから供給された燃料の圧力を、1次圧力に昇圧する1次昇圧部と、
    上記1次昇圧部の下流側に接続され、この1次昇圧部からの上記燃料の圧力を2次圧力に昇圧する2次昇圧部と、
    上記2次昇圧部の下流側に接続され、この2次昇圧部からの上記燃料の圧力を噴射圧力に昇圧する燃料噴射ポンプと、
    上記燃料噴射ポンプから上記噴射圧力の燃料が供給される燃料噴射装置と、
    上記燃料噴射ポンプからリークした燃料を、このリークした燃料が上記1次圧力よりも高い圧力を有する状態で、上記1次昇圧部と2次昇圧部との間に戻す第1戻り管と
    を備えた燃料系統システムにおいて、
    上記第1戻り管は、上記燃料噴射ポンプから上記燃料噴射装置に供給されなかった余剰の燃料を戻す余剰回収管と、上記燃料噴射ポンプの圧縮要素におけるリーク燃料を戻す圧縮要素リーク管と含み、
    上記燃料噴射ポンプの上流側に設けられ、燃料と置き換えられるパージ流体を供給するパージ供給管と、
    上記第1戻り管の余剰回収管に設けられ、上記パージ流体で置き換えられた燃料を回収するパージ回収管と、
    上記第1戻り管の圧縮要素リーク管に設けられ、上記燃料噴射ポンプの圧縮要素に残留したリーク燃料を排出する第1残留燃料排出管と、
    上記第2戻り管に設けられ、上記燃料噴射装置に残留したリーク燃料を排出する第2残留燃料排出管と
    を備えることを特徴とする燃料系統システム。
  5. 請求項4に記載の燃料系統システムにおいて、
    上記燃料噴射ポンプに、上記2次圧力以上の圧力の潤滑油を供給する潤滑油供給部を備えることを特徴とする燃料系統システム。
  6. 請求項4に記載の燃料系統システムにおいて、
    上記燃料噴射装置からリークした燃料を、上記1次昇圧部と2次昇圧部との間に戻す第2戻り管を備えることを特徴とする燃料系統システム。
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