JP4207233B2 - 液晶組成物及びこれを用いた光学異方体 - Google Patents

液晶組成物及びこれを用いた光学異方体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学、表示、記録材料、また液晶ディスプレイの光学補償板や偏光プリズム材料として利用される新規な液晶組成物及びこれを用いた光学異方体に関する。
【0002】
【従来の技術】
先に我々は、液晶ディスプレイ素子の表示品位の向上と軽量化に応える光学補償板等の光学異方体の作製を可能にする技術として、室温において液晶性を示す重合性液晶組成物とその組成物を配向させた状態において光重合して得られる内部の配向構造が制御された光学異方体を提案した(特開平8−3111)。該発明の重合性液晶組成物は低分子化合物であり、粘度が低く所望の配向状態を迅速に達成することができるという長所を有している。このような重合性液晶組成物を30ミクロン以上の厚みをもって光重合させて、光学異方体フィルムを形成した場合、光学異方体フィルムが光散乱性を示し、光透過性が低下してしまうという欠点があった。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】
本発明が解決しようとする課題は、重合性低分子液晶組成物において、30ミクロン以上の厚みをもって光重合させて光学異方体フィルムを形成しても、光学異方体フィルムの光透過性が低下しない、重合性液晶組成物を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明者等は上記課題を解決するため、重合性液晶組成物中への添加剤として種々の重合性液晶化合物を検討した結果、かかる課題が特定の化学構造を有する重合性液晶化合物の利用により解決されることを見いだし本発明を提供するに至った。即ち、
1.一般式(I)
【0005】
【化5】
Figure 0004207233
【0006】
(式中、X1は隣接しない炭素原子がカルボニル基又は酸素原子で置換されていても良い炭素原子数2〜18のアルキレン基を表し、Y1は単結合、エステル結合又はエーテル結合を表し、rは0又は1の整数を表し、6員環A、B及びCはそれぞれ独立的に、
【0007】
【化6】
Figure 0004207233
【0008】
から選ばれる環を表し、pは1〜4の整数を表し、Y2及びY3はそれぞれ独立的に単結合、−CH2CH2−、−CH2O−、−OCH2−、−COO−、−OCO−、−C≡C−、−CH=CH−、−CF=CF−、−(CH24−、−CH2CH2CH2O−、−OCH2CH2CH2−、−CH=CH−CH2CH2−又は−CH2CH2CH=CH−を表し、Wは水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭素原子数1〜20のアルキル基あるいはアルケニル基、エーテル結合を介した炭素原子数1〜20のアルキル基あるいはアルケニル基、エステル結合を介した炭素原子数1〜20のアルキル基あるいはアルケニル基、又は一般式(I)中のCH2=CHOX11−と同じ意味を表す。)で表される液晶性ビニルエーテル化合物及び一般式(II)
【0009】
【化7】
Figure 0004207233
【0010】
(式中、X2は水素原子又はメチル基を表し、tは0又は1の整数を表し、6員環D、E及びFはそれぞれ独立的に、
【0011】
【化8】
Figure 0004207233
【0012】
から選ばれる環を表し、mは1〜4の整数を表し、Y4及びY5のはそれぞれ独立的に、単結合、−CH2CH2−、−CH2O−、−OCH2−、−COO−、−OCO−、−C≡C−、−CH=CH−、−CF=CF−、−(CH24−、−CH2CH2CH2O−、−OCH2CH2CH2−、−CH=CH−CH2CH2−又は−CH2CH2CH=CH−を表し、Y6は単結合、−O−、−COO−又は−OCO−を表し、Z1は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基又は炭素原子数1〜20のアルキル基あるいはアルケニル基を表す。)で表される液晶性(メタ)アクリレート化合物を含有し、且つ液晶相を示すことを特徴とする液晶組成物。
2.一般式(I)で表される液晶性ビニルエーテル化合物の含有量が3〜50重量%の範囲にあることを特徴とする上記1記載の液晶組成物。
3.一般式(II)において、X2は水素原子を表し、tは0の整数を表し、環D及び環Fは1,4−フェニレン基を表し、Y4は−C≡C−を表し、Y6は単結合を表し、Z1は炭素原子数1〜20のアルキル基を表すことを特徴とする上記1又は2記載の液晶組成物。
4.一般式(II)において、X2は水素原子を表し、tは0の整数を表し、環Dは1,4−フェニレン基を表し、環Fはトランス−1,4−シクロヘキシレン基を表し、Y4は単結合を表し、Y6は単結合を表し、Z1は炭素原子数1〜20のアルキル基を表すことを特徴とする上記1又は2記載の液晶組成物。
5.室温で液晶相を示すことを特徴とする上記1、2、3又は4記載の液晶組成物。
6.上記1、2、3、4又は5記載の液晶組成物の重合体からなることを特徴とする光学異方体。
を前記課題の解決手段として見出した。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の一例について説明する。
本発明は一般式(I)
【0014】
【化9】
Figure 0004207233
【0015】
(式中、X1は隣接しない炭素原子がカルボニル基又は酸素原子で置換されていても良い炭素原子数2〜18のアルキレン基、Y1は単結合、エステル結合、エーテル結合を表し、rは0又は1の整数を表し、6員環A、B及びCはそれぞれ独立的に、
【0016】
【化10】
Figure 0004207233
【0017】
から選ばれる環を表し、pは1〜4の整数を表し、Y2及びY3はそれぞれ独立的に単結合、−CH2CH2−、−CH2O−、−OCH2−、−COO−、−OCO−、−C≡C−、−CH=CH−、−CF=CF−、−(CH24−、−CH2CH2CH2O−、−OCH2CH2CH2−、−CH=CH−CH2CH2−又は−CH2CH2CH=CH−を表し、Wは水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭素原子数1〜20のアルキル基あるいはアルケニル基、エーテル結合を介した炭素原子数1〜20のアルキル基あるいはアルケニル基、エステル結合を介した炭素原子数1〜20のアルキル基あるいはアルケニル基、又は一般式(I)中のCH2=CHOX11−と同じ意味を表す。)で表される液晶性ビニルエーテル化合物及び一般式(II)
【0018】
【化11】
Figure 0004207233
【0019】
(式中、X2は水素原子又はメチル基を表し、tは0又は1の整数を表し、6員環D、E及びFはそれぞれ独立的に、
【0020】
【化12】
Figure 0004207233
【0021】
から選ばれる環を表し、mは1〜4の整数を表し、Y4及びY5のはそれぞれ独立的に、単結合、−CH2CH2−、−CH2O−、−OCH2−、−COO−、−OCO−、−C≡C−、−CH=CH−、−CF=CF−、−(CH24−、−CH2CH2CH2O−、−OCH2CH2CH2−、−CH=CH−CH2CH2−又は−CH2CH2CH=CH−を表し、Y6は単結合、−O−、−COO−又は−OCO−を表し、Z1は水素原子、ハロゲン原子、シアノ基又は炭素原子数1〜20のアルキル基あるいはアルケニル基を表す。)で表される液晶性(メタ)アクリレート化合物を含有し、且つ液晶相を示すことを特徴とする液晶組成物を提供する。重合性官能基としてビニルエーテル基を有する液晶性化合物及び重合性官能基として(メタ)アクリロイルオキシ基を有する液晶性化合物を含有する本発明の液晶組成物が、30ミクロン以上の膜厚を有し、かつ透明性に優れた光学異方体を得るために有効である理由については必ずしも明らかではない。しかし、ビニルエーテル基は(メタ)アクリロイルオキシ基と形状的に比較して、直鎖状のアルキル基に近く、化合物及び組成物全体としての液晶性の発現を妨げにくい傾向があるため、(メタ)アクリロイルオキシ基のみを重合性官能基とする液晶組成物より、重合時の透明性の低下が小さくなるのではないかと考えられる。このような本発明の液晶組成物に必須の液晶性ビニルエーテル化合物としては、例えば、R.A.M.Hikmet等によって報告(Polymer,1993年34巻8号1736〜1740項)された式(1)〜(2)
【0022】
【化13】
Figure 0004207233
【0023】
やH.Andersson等によって報告(Polymer,1992年33巻19号4014〜4018項)された式(3)〜(4)
【0024】
【化14】
Figure 0004207233
【0025】
やF.Sahlen等によって報告(Polymer,1996年37巻13号2657〜2662項)された式(5)〜(7)
【0026】
【化15】
Figure 0004207233
【0027】
やG.Scherowsky等によって報告(Liquid Crystals,1995年19巻5号621〜627項)された式(8)
【0028】
【化16】
Figure 0004207233
【0029】
のような化合物を挙げることができる。その他にも、式(9)〜(23)の化合物が挙げられるが、本発明の液晶組成物において使用することができる化合物はこれらに限定されるものではない。
【0030】
【化17】
Figure 0004207233
【0031】
(式中、シクロヘキサン環はトランスシクロヘキサン環を表し、Yはハロゲン原子、シアノ基、炭素原子数1〜20のアルキル基あるいはアルケニル基、エーテル結合を介したアルキル基あるいはアルケニル基又はエステル結合を介したアルキル基あるいはアルケニル基を表し、sは2から18の整数を表す)。また、本発明に必須の液晶性(メタ)アクリレート化合物の具体的な例としては、式(24)〜(44)に挙げた化合物が好ましいが、本発明の液晶組成物において使用することができる単官能(メタ)アクリレートはこれらに限定されるものではない。
【0032】
【化18】
Figure 0004207233
【0033】
【化19】
Figure 0004207233
【0034】
【化20】
Figure 0004207233
【0035】
(上記中、シクロヘキサン環はトランスシクロヘキサン環を表し、またCは結晶相、Nはネマチック相、Sはスメクチック相、Iは等方性液体相を表し、数字は相転移温度を表す。)
このような化合物の中でも、トラン骨格を有する液晶性(メタ)アクリレート化合物は大きな複屈折率を有しているため、大きな複屈折率を有する液晶組成物を調製するのに有用である。従って、式(27)、式(35)、(36)のような化合物は本発明の液晶組成物に好適に添加することができる。
【0036】
また、シクロヘキシルフェニル骨格を有する液晶性(メタ)アクリレート化合物は、小さい複屈折率を有しているため、小さな複屈折率を有する液晶組成物を調製するのに有用である。従って、式(24)、式(25)のような化合物は本発明の液晶組成物に好適に添加することができる。
【0037】
以上のような、液晶性ビニルエーテル化合物と液晶性(メタ)アクリレート化合物を含有する本発明の液晶組成物において、液晶性ビニルエーテル化合物の濃度は3〜50重量%に、さらに好ましくは3〜40重量%に、特に好ましくは3〜30重量%の範囲に設定するのが好ましい。3重量%より液晶性ビニルエーテル化合物の濃度が低いと、光ラジカル重合して得られる光学異方体の透明性が改善されず、50重量%より高いと光ラジカル重合が迅速に進行せず、光学異方体の機械的強度が劣化してしまう傾向がある。
【0038】
本発明の液晶組成物の液晶相としては、通常この技術分野で液晶相と認識される相であれば特に制限なく用いることができるが、その中でもネマチック相、スメクチックA相、(カイラル)スメクチックC相、コレステリック相を発現するものが特に好ましい。また、(カイラル)スメクチックC相を示す場合には、該(カイラル)スメクチックC相の上の温度領域でスメクチックA相を、スメクチックA相を示す場合には、該スメクチックA相の上の温度領域でネマチック相を発現するようにすると、良好な一軸の配向特性が得られるため好ましい。液晶相を示す温度は、望ましくない熱重合の誘起を避け、均一な配向構造を有する光学異方体の製造を可能にするため、なるべく室温に近い温度で、好ましくは室温であることが好ましい。
【0039】
また、本発明の液晶組成物には、上記成分の他にも分子内に通常この技術分野で液晶骨格と認められる骨格と重合性官能基を同時に有する重合性の液晶化合物を、好ましくは90重量%以下の濃度で、室温以下でも液晶相が保持される範囲内で特に制限なく添加することができる。液晶骨格としては、少なくとも2つ又は3つの6員環を有するものが特に好ましい。重合性官能基としては、本発明の液晶組成物の必須化合物に付与されている(メタ)アクリロイルオキシ基及びビニルエーテル基の他に、エポキシ基、シンナモイル基、ビニル基等を挙げることができる。複数以上の重合性官能基を有する化合物の場合には、重合性官能基の種類が異なっていても良い。例えば、2つの重合性官能基を有する液晶化合物の場合、一つがアクリロイルオキシ基、もう一つがメタアクリロイルオキシ基又は、ビニルエーテル基であっても良い。
【0040】
また、重合性官能基である(メタ)アクリロイルオキシ基を分子中に2つ有する液晶化合物は多くの種類が知られている。一般的にこれらを重合させた場合には良好な耐熱性及び強度特性を得られることから、これらも好適に添加して用いることができる。このような液晶化合物の具体的な例としては、式(45)〜(49)に挙げた化合物が好ましいが、本発明の液晶組成物において使用することができる化合物はこれらに限定されるものではない。
【0041】
【化21】
Figure 0004207233
【0042】
(式中、シクロヘキサン環はトランスシクロヘキサン環を表し、Xは水素原子又はメチル基を表し、Wはハロゲン原子、シアノ基又はメチル基を表し、sは2〜12の整数を表す)。さらに本発明の液晶組成物には、本発明の液晶組成物の必須成分の一つである液晶性(メタ)アクリレート化合物の他にも、分子内に一つの(メタ)アクリロイルオキシ基を有する他の液晶化合物を添加しても良い。このような重合性官能基を一つ有する液晶化合物の具体的な例としては、式(50)〜(72)に挙げた化合物が好ましいが、本発明の液晶組成物において使用することができる化合物はこれらに限定されるものではない。
【0043】
【化22】
Figure 0004207233
【0044】
【化23】
Figure 0004207233
【0045】
(式中、シクロヘキサン環はトランスシクロヘキサン環を表し、Xは水素原子又はメチル基を表し、Yは水素原子、ハロゲン原子又はシアノ基、炭素原子数1〜20のアルキル基あるいはアルケニル基、エーテル結合を介したアルキル基あるいはアルケニル基、又はエステル結合を介したアルキル基あるいはアルケニル基を表し、sは2から12の整数を表す)。
【0046】
また、本発明の液晶組成物には、重合性官能基を有していない液晶化合物を用途に応じて添加しても良い。使用用途として本発明の液晶組成物の重合体を、表示素子と用いる場合や、温度によって屈折率を変化させたい場合には、重合性官能基を有していない液晶化合物の総量は10〜90重量%の範囲に設定するのが好ましい。また、温度によって屈折率が変化するのが好ましくない場合や、耐熱性や機械的特性を重視する場合には、重合性官能基を有していない液晶化合物の総量は0〜10重量%の範囲に設定するのが好ましい。
【0047】
また、本発明の液晶組成物には重合性官能基を有しており、かつ液晶性を示さない化合物も添加することができる。このような化合物としては、通常この技術分野で高分子形成性モノマーあるいは高分子形成性オリゴマーとして認識されるものであれば特に制限なく使用することができるが、アクリレート化合物、メタクリレート化合物、ビニルエーテル化合物が特に好ましい。
【0048】
以上のような重合性官能基を有する液晶化合物、重合性官能基を有さない液晶化合物、液晶性を示さない重合性化合物は適宜組み合わせて添加してもよいが、少なくとも得られる液晶組成物の液晶性が失われないように各成分の添加量を調整することが必要である。
【0049】
また、本発明の液晶組成物は、光学異方体を得るために光ラジカル重合により光硬化させるのが最も好ましいので、その光ラジカル重合反応性を向上させることを目的として、ベンゾインエーテル類、ベンゾフェノン類、アセトフェノン類、ベンジルケタール類等から選択して光重合開始剤を添加しても良い。また、熱重合開始剤も、過酸化ベンゾイル、ビスアゾブチロニトリル等から選択して添加しても良い。これら開始剤の添加量は、液晶組成物に対して10重量%以下であることが好ましく、5重量%以下であることがさらに好ましく、0.5〜1.5重量%の範囲であることが特に好ましい。
【0050】
また、本発明の液晶組成物には、その保存安定性を向上させるために安定剤を添加しても良い。ここで使用することができる安定剤としては、例えばヒドロキノン、ヒドロキノンモノアルキルエーテル類、第三ブチルカテコール等から選択して使用することができる。その添加量は、液晶組成物に対して1重量%以下が好ましく、0.5重量%以下がさらに好ましい。
【0051】
また、本発明の液晶組成物には、液晶骨格の螺旋構造を内部に有する重合体を得ることを目的としてカイラル(光学活性)化合物を添加しても良い。ここで使用することができるカイラル化合物は、それ自体が液晶性を示す必要は無く、また重合性官能基を有していても、有していなくても良い。またその螺旋の向きは重合体の使用用途によって適宜選択することができる。そのようなカイラル化合物としては光学活性基としてコレステリル基を有するペラルゴン酸コレステロール、ステアリン酸コレステロール、光学活性基として2−メチルブチル基を有する「CB−15」、「C−15」(以上BDH社製)、「S−1082」(メルク社製)、「CM−19」、「CM−20」、「CM」(以上チッソ社製)、光学活性基として1−メチルヘプチル基を有する「S−811」(メルク社製)、「CM−21」、「CM−22」(以上チッソ社製)を挙げることができる。このカイラル化合物の好ましい添加量は液晶組成物の用途によるが、重合して得られる重合体の厚み(d)を重合体中での螺旋ピッチ(P)で除した値(d/P)が0.1〜20の範囲になるよう調整するのが好ましい。
【0052】
また、本発明の液晶組成物を偏光フィルムや配向膜の原料、又は印刷インキ及び塗料等として利用する場合には、その目的に応じて金属、金属錯体、染料、顔料、色素、界面活性剤、ゲル化剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、イオン交換樹脂、酸化チタンの金属酸化物等を添加することもできる。
【0053】
本発明は更に、本発明の液晶組成物の重合体であることを特徴とする光学異方体をも提供する。本発明の光学異方体は、本発明の液晶組成物を配向させた状態において、重合させることにより製造することができる。例えば、基板表面を布等でラビング、もしくは有機薄膜を形成した基板表面を布等でラビング、あるいはSiO2を斜方蒸着した配向膜を有する基板上に担持させるか、基板間に挟持させた後、本発明の液晶を重合させる方法を挙げることができる。その他の配向処理方法としては、液晶組成物の流動配向の利用や、電場又は磁場の利用を挙げることができる。これらの配向手段は単独で用いても、また組み合わせて用いても良い。その中でも基板表面を布等でラビング処理した基板を用いる方法は、その簡便性から特に好ましい。
【0054】
この時使用することができる基板は、有機材料、無機材料を問わずに用いることができる。具体的な例を挙げると有機材料としては、ポリエチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリイミド、ポリアミド、ポリメタクリル酸メチル、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリテトラフルオロエチレン、ポリクロロトリフルオロエチレン、ポリアリレート、ポリスルホン、トリアセチルセルロース、セルロース、ポリエーテルエーテルケトン、無機材料としてはシリコン、ガラス、方解石等を挙げることができる。
【0055】
これらの基板を布等でラビングすることによって適当な配向性を得られないときには、公知の方法に従ってポリイミド薄膜又はポリビニルアルコール薄膜等の有機薄膜を基板表面に形成し、これを布等でラビングしても良い。また通常のTN又はSTN素子で使用されているようなプレチルト角を与えるポリイミド薄膜を利用すると、光学異方体内部の分子配向構造を更に精密に制御できることから、特に好ましく利用することができる。また、電場によって配向状態を制御する場合には、電極層を有する基板を使用することができ、この場合には電極上に前述のポリイミド薄膜等の有機薄膜を形成するのが好ましい。
【0056】
また、ラビングに代わる配向処理方法として、光配向法も用いることができる。これはポリビニルシンナメート等の分子内に光二量化反応する官能基を有する有機薄膜や光で異性化する官能基を有する有機薄膜又はポリイミド等の有機薄膜に、偏光した光、このましくは偏光した紫外線を照射することによって、配向膜とするものである。この光配向法に光マスクを適用することにより配向のパターン化が容易に達成できるので、光学異方体内部の分子配向も精密に制御することが可能となる。
【0057】
重合の方法としては、迅速な重合の進行が望ましいので、紫外線又は電子線等のエネルギーを照射することによって光重合させる方法が好ましい。この光重合させる際の光源としては偏光光源を用いても良いし、非偏光光源を用いても良い。また、液晶組成物を2枚の基板間に挟持させた状態で光重合を行う場合には、少なくとも照射面側の基板は適当な透明性が与えられていなければならない。また、照射時の温度は、本発明の液晶組成物の液晶状態が保持される温度範囲内であることが好ましい。特に、光重合によって光学異方体を製造しようとする場合には、意図しない熱重合の誘起を避ける意味からもできるだけ室温に近い温度で、即ち20〜30℃の温度で重合させることが好ましい。重合によって得られた本発明の光学異方体は、初期の特性変化を軽減し、安定的な特性発現を図ることを目的として熱処理をしても良い。熱処理の温度としては50〜250℃の温度範囲で、また熱処理時間としては30秒〜12時間の範囲にあるのが好ましい。
【0058】
このような方法によって製造される本発明の光学異方体は、基板から剥離して用いても、剥離せずに用いても良い。
【0059】
【実施例】
以下、本発明の実施例を示し、本発明を更に詳細に説明する。しかしながら、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
(実施例1)液晶組成物の調製
式(24)の液晶性アクリレート化合物
【0060】
【化24】
Figure 0004207233
【0061】
50重量部、式(27)の液晶性アクリレート化合物
【0062】
【化25】
Figure 0004207233
【0063】
50重量部から成る液晶組成物(A)を調製した。この液晶組成物(A)は、室温でネマチック液晶相を示し、ネマチック相−等方性液体相の相転移温度は46℃であった。また、常光の屈折率noは1.510、異常光の屈折率neは1.662、複屈折率は0.152であった。この液晶組成物(A)90重量部に、式(2)の液晶性ビニルエーテル化合物
【0064】
【化26】
Figure 0004207233
【0065】
10重量部からなる液晶組成物(B)を得た。この液晶組成物(B)は、室温でネマチック液晶相を示し、ネマチック相−等方性液体相の相転移温度は54℃であった。また、常光の屈折率noは1.505、異常光の屈折率neは1.661、複屈折率は0.156であった。
(実施例2)
実施例1で調製した液晶組成物(A)80重量部に、式(73)の液晶性ビニルエーテル化合物
【0066】
【化27】
Figure 0004207233
【0067】
で表される化合物20重量部からなる液晶組成物(C)を得た。この液晶組成物(C)は、室温でネマチック液晶相を示し、ネマチック相−等方性液体相の相転移温度は54℃であった。また、常光の屈折率noは1.508、異常光の屈折率neは1.668、複屈折率は0.160であった。
(実施例3)光学異方体の作製
実施例2で調製した液晶組成物(C)99重量部に光重合開始剤「イルガキュアー651」(チバガイギー社製)1重量部を溶解させた。次にこれを室温においてセルギャップ50ミクロンの透明ガラス製AP(アンチパラレルラビング)セルに注入したところ、良好なホモジニアス(平行一軸)配向が得られていることが偏光顕微鏡観察により確認できた。このセルに高圧水銀ランプを用いて500mJ/cm2の紫外線を照射し、液晶組成物(C)を光重合させた。セルを偏光顕微鏡で観察したところ、ホモジニアス配向が均一に固定化された光学異方体が得られているのが確認できた。次にセルのガラスを取り外すことにより、1枚のガラスの上に担持された厚さ50ミクロンのホモジニアス配向構造を有する光学異方体を得た。この光学異方体は150℃で100時間加熱しても、ホモジニアス配向構造が保持されることがわかった。また、この光学異方体の波長633nmにおける透過率は87%であった。
(比較例)光学異方体の作製
実施例1で調製した、液晶性ビニルエーテル化合物を含有しない液晶組成物(A)99重量部に光重合開始剤「イルガキュアー651」(チバガイギー社製)1重量部を溶解させた。次にこれを室温においてセルギャップ50ミクロンの透明ガラス製AP(アンチパラレルラビング)セルに注入したところ、良好なホモジニアス配向が得られていることが偏光顕微鏡観察により確認できた。このセルに高圧水銀ランプを用いて500mJ/cm2の紫外線を照射し、液晶組成物(A)を光重合させた。セルを偏光顕微鏡で観察したところ、ホモジニアス配向が均一に固定化された光学異方体が得られているのが確認できた。次にセルのガラスを取り外すことにより、1枚のガラスの上に担持された厚さ50ミクロンのホモジニアス配向構造を有する光学異方体を得た。この光学異方体は150℃で100時間加熱しても、ホモジニアス配向構造が保持されることがわかった。また、この光学異方体の波長633nmにおける透過率は79%であった。
【0068】
以上の結果から、本発明の液晶組成物を用いると、30ミクロン以上の膜厚を有する光学異方体を作成しても良好な光透過性が得られることがわかる。
【0069】
【発明の効果】
本発明の液晶組成物を利用すれば、良好な光透過性を有する光学異方体を作成できる。従って、透明性に優れた光学補償板、偏光ビームスプリッター、光学的ローパスフィルター及び偏光プリズム等の光学素子の作製材料として非常に有用である。

Claims (5)

  1. 一般式(I)
    Figure 0004207233
    (式中、Xは隣接しない炭素原子がカルボニル基又は酸素原子で置換されていても良い炭素原子数2〜18のアルキレン基を表し、Yは単結合、エステル結合又はエーテル結合を表し、rは0又は1の整数を表し、6員環A、B及びCはそれぞれ独立的に、
    Figure 0004207233
    から選ばれる環を表し、pは1〜4の整数を表し、Y及びYはそれぞれ独立的に単結合、−CHCH−、−CHO−、−OCH−、−COO−、−OCO−、−C≡C−、−CH=CH−、−CF=CF−、−(CH−、−CHCHCHO−、−OCHCHCH−、−CH=CH−CHCH−又は−CHCHCH=CH−を表し、Wは水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭素原子数1〜20のアルキル基あるいはアルケニル基、エーテル結合を介した炭素原子数1〜20のアルキル基あるいはアルケニル基、エステル結合を介した炭素原子数1〜20のアルキル基あるいはアルケニル基、又は一般式(I)中のCH=CHOX−と同じ意味を表す。)で表される液晶性ビニルエーテル化合物及び一般式(II)
    Figure 0004207233
    (式中、Xは水素原子又はメチル基を表し、tは0又は1の整数を表し、6員環D、E及びFはそれぞれ独立的に、
    Figure 0004207233
    から選ばれる環を表し、mは1〜4の整数を表し、Y及びYのはそれぞれ独立的に、単結合、−CHCH−、−CHO−、−OCH−、−COO−、−OCO−、−C≡C−、−CH=CH−、−CF=CF−、−(CH−、−CHCHCHO−、−OCHCHCH−、−CH=CH−CHCH−又は−CHCHCH=CH−を表し、Yは単結合、−O−、−COO−又は−OCO−を表し、Zは水素原子、ハロゲン原子、シアノ基又は炭素原子数1〜20のアルキル基あるいはアルケニル基を表す。)で表される液晶性(メタ)アクリレート化合物を含有し、且つ液晶相を示す液晶組成物の重合体からなることを特徴とする光学異方体
  2. 一般式(I)で表される液晶性ビニルエーテル化合物の含有量が3〜50重量%の範囲にあることを特徴とする請求項1記載の光学異方体
  3. 一般式(II)において、Xは水素原子を表し、tは0の整数を表し、環D及び環Fは1,4−フェニレン基を表し、Yは−C≡C−を表し、Yは単結合を表し、Z1は炭素原子数1〜20のアルキル基を表すことを特徴とする請求項1又は2記載の光学異方体
  4. 一般式(II)において、Xは水素原子を表し、tは0の整数を表し、環Dは1,4−フェニレン基を表し、環Fはトランス−1,4−シクロヘキシレン基を表し、Yは単結合を表し、Yは単結合を表し、Zは炭素原子数1〜20のアルキル基を表すことを特徴とする請求項1又は2記載の光学異方体
  5. 液晶組成物が室温で液晶相を示すことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の光学異方体
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