JP4207085B2 - 内燃機関の可変式動弁機構 - Google Patents

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Description

本発明は、吸気弁あるいは排気弁の位相を可変する内燃機関の可変式動弁機構に関する。
自動車に搭載されるエンジンの可変式動弁機構の多くは、エンジンの排出ガス対策などの観点から、吸気弁や排気弁の開閉弁時期や開弁期間などを調整できるように構成されている。
この可変式動弁機構の構造の一例としては、例えば、カムシャフトに設けられるカムのカムリフトの変位を、センタロッカアームを用いてベース円区間とリフト区間とが連なる往復式の揺動カムに伝え、当該揺動カムによって駆動されるロッカアームによって吸気弁や排気弁を駆動する構造が提案されている。
この種の可変式動弁機構では、揺動カムにはセンタロッカアームの変位を受けるピン部材が設けられている。具体的には、ピン部材には、カムの変位が伝達されている最中のセンタロッカアームの姿勢と位置の変位に合わせてセンタロッカアームの先端面と滑り接触する底面を有する溝が形成されている。センタロッカアームの先端部は、ピン部材の溝内に摺動可能に収容されている。
そして、センタロッカアームは、例えばロッカアームを揺動自在に支持するロッカシャフトに支持されている。ロッカシャフトの姿勢は、例えばアクチュエータによって調整される。ロッカシャフトの姿勢が変化すると、センタロッカアームにおいてロッカシャフトに支持される部位の位置が変化する。この変化にともなって、センタロッカアームの姿勢が変化する。
センタロッカアームの姿勢が変化すると、センタロッカアームにおいてカムと接触する位置が変化するとともに、センタロッカアームにおいて揺動カムと接触する位置が変化する。このことによって、吸気弁や排気弁の動作が変化する(例えば、特許文献1参照。)。
特開2005−299536
上記したように、特許文献1に開示されている可変式動弁機構では、カムとセンタロッカアームとが互いに接触し、センタロッカアームと揺動カムとが互いに接触し、揺動カムとロッカアームとが互いに接触している。特に、センタロッカアームと揺動カムとは、互いに滑り接触している。それゆえ、互いに接触する箇所は、潤滑油によって潤滑される必要がある。
しかしながら、特許文献1のように、センタロッカアームと揺動カムとが互いに滑り接触であると、互いの接触面積が比較的大きくなる。それゆえ、比較的多くの潤滑油が必要になる。
一方、カムの変位を弁まで伝達する伝達経路に沿って互いに隣り合う構成要素どうしの接触部にローラ部材を設けることによって、互いを線接触させることが考えられる。この構造であると、線接触であるので、潤滑油の量を少なくすることができる。
さらに、ローラ部材の回転にともなって潤滑油が周囲に飛散することが考えられる。当該飛散によって、例えばローラ部材の回転軸の支持部など接触箇所の周囲も潤滑できるようになる。
一方、特許文献1に開示されている可変式動弁機構では、センタロッカアームの先端面が揺動カムに設けられるピン部材の溝に滑り接触する構造であるので、当該溝にセンタロッカアームが嵌ることによってセンタロッカアームが位置決められる。
しかしながら、センタロッカアームと揺動カムとの接触部にローラ部材を用いる構造であると、センタロッカアームが予め設定されている変位方向とは異なる方向に変位することによって、センタロッカアームの姿勢が、予め設定されている姿勢とは異なる姿勢になることが考えられる。
このことによって、揺動カムおよびカムに対するセンタロッカアームの姿勢が変化する。具体的には、揺動カムのローラ部材に対するセンタロッカアームの先端面の姿勢が変化する。ローラ部材に対するセンタロッカアームの先端面の姿勢が変化すると、センタロッカアームを介して揺動カムに伝達されるカムの変位は、当初設定されていたカムの変位の伝達に対して誤差を有するようになる。
この誤差によって、可変式動弁機構によって駆動される弁に伝達されるカムの変位が、当初設定されていたカムの変位に対して誤差を有するようになることが考えられる。それゆえ、駆動中にセンタロッカアームが予め設定されている姿勢とは異なる姿勢になることは好ましくない。
したがって、本発明の目的は、少ない潤滑油で潤滑できるとともに、カムの変位の伝達誤差の発生を抑制できる内燃機関の可変式動弁機構を提供することである。
本発明の内燃機関の可変式動弁機構は、内燃機関に回転自在に設けられた回転カムと、前記内燃機関に揺動自在に設けられるとともに、前記カムの変位を受けてバルブを駆動する揺動カムと、前記揺動カムの前記回転カム側またはバルブ側に設けられ、その姿勢を変位することによって前記バルブのリフト特性を可変させる伝達アームと、前記揺動カムまたは前記伝達アームのどちらか一方に設けられどちらか他方に当接するローラ部材と、前記揺動カムと前記伝達アームとの前記ローラ部材の回転軸の軸心線方向への相対変位を規制するガイド部とを備える。
この構造によれば、伝達アームの姿勢は、伝達アームがガイド部にガイドされることによって、予め設定されている変位方向以外に大きく変化することが抑制される。
また、前記ガイド部は、少なくとも前記ローラ部材とローラ部材が当接する前記揺動カムまたは前記伝達アームとの接触箇所を覆う大きさを有する。

この構造によれば、ローラ部材とローラ部材が当接する揺動カムまたは伝達アームとの間を潤滑する潤滑油がガイド部にぶつかることによって、ローラ部材と揺動カムまたは伝達アームの間に再び戻り、ローラ部材と揺動カムまたは伝達アームの間を再び潤滑するようになる。
本発明の好ましい形態では、前記ガイド部は、前記ローラ部材を挟んで両側に設けられる。
この構造によれば、伝達アームの変位がより確実にガイドされる。また、ローラ部材と揺動カムまたは伝達アームの間に潤滑油が戻りやすくなる。
本発明によれば、少ない潤滑油で潤滑できるとともに、カムの変位の伝達誤差の発生を抑制できる。
本発明の一実施形態に係る内燃機関の可変式動弁機構を、図1〜4を用いて説明する。図1は、可変式動弁機構50を備えるエンジン10を示す断面図である。図1に示すように、エンジン10は、例えば、複数の気筒が互いに直列に並ぶレシプロ式エンジンである。エンジン10は、シリンダブロック11と、シリンダヘッド12となどを備えている。
シリンダヘッド12には、シリンダブロック11に形成された気筒17に対応して燃焼室18が形成されている。燃焼室18には、例えば一対の吸気ポート18aと一対の排気ポート18bが形成されている。また、シリンダヘッド12には、各吸気ポート18aを開閉する吸気弁19aと、各排気ポート18bを開閉する排気弁19bとが設けられている。これら、吸気弁19aと排気弁19bとは、スプリング19cによって閉まる方向に付勢される常閉式である。
シリンダヘッド12においてシリンダブロック11と反対側には、可変式動弁機構50が搭載されている。本実施形態では、可変式動弁機構50は、例えば吸気弁19aの開閉動作を調整する機能を有している。
可変式動弁機構50は、カムシャフト51と、吸気弁用ロッカシャフト52と、ロッカアーム機構60とを備えている。
カムシャフト51は、燃焼室18と対向する位置に配置されている。カムシャフト51は、各気筒が並ぶ方向に延びており、当該カムシャフト51の軸心線回りに回動自由に支持されている。カムシャフト51の先端には、図示しないカムプーリが取り付けられている。カムプーリは、図示しないクランクシャフトの端部に取り付けられたクランクプーリと図示しないタイミングベルトを介して連結されている。このことによって、クランクシャフトの回転がタイミングベルトを介してカムシャフトに伝えられるので、カムシャフト51は、駆動される。
カムシャフト51には、吸気弁用カム51aと排気弁用カム51bとが設けられている。吸気弁用カム51aは、吸気弁19aを駆動するためのカムである。吸気弁用カム51aは、本発明で言う回転カムの一例である。吸気弁19aは、本発明で言うバルブの一例である。排気弁用カム51bは、排気弁19bを駆動するためのカムである。
吸気弁用ロッカシャフト52は、カムシャフト51よりも吸気弁19a側に配置されている。吸気弁用ロッカシャフト52は、カムシャフト51と平行に延びており、当該吸気弁用ロッカシャフト52の軸心線回りに回動自由に支持されている。排気弁用ロッカシャフト53は、吸気弁用ロッカシャフト52と反対側に配置されている。排気弁用ロッカシャフト53は、カムシャフト51と平行に延びており、回動しないように支持されている。図示しない排気弁用ロッカアームは、排気弁用ロッカシャフト53に設けられている。排気弁用ロッカアームは、排気弁用カム51bによって駆動されて排気弁19bを駆動する。
ロッカアーム機構60は、吸気弁用カム51aによって駆動される。図2は、ロッカアーム機構60が分解された状態を示す斜視図である。図3は、ロッカアーム機構60を、後述される一対のロッカアーム片61a間を通ってカムシャフト51を横切る方向に切断して示す断面図である。図2,3に示すように、ロッカアーム機構60は、吸気弁用ロッカアーム61と、センタロッカアーム62と、支持シャフト63と、揺動カム64と、電動モータ65とを備えている。電動モータ65は、図2中2点鎖線で示されている。
吸気弁用ロッカアーム61は、吸気弁用ロッカシャフト52に揺動自在に支持されている。吸気弁用ロッカアーム61は、吸気弁用カム51aのカムリフトの変位を各吸気弁19aへ伝える一対のロッカアーム片61aとニードルローラ部材66とを備えている。これらロッカアーム片61aは、吸気弁用ロッカシャフト52に沿って並んで配置されるとともに吸気弁用ロッカシャフト52に揺動可能に支持されている。
それゆえ、吸気弁用ロッカアーム61は、二股状の形状である。このため、各ロッカアーム片61aの間からは、吸気弁用ロッカシャフト52の一部52aが露出している。各ロッカアーム片61a間には、後述される揺動カム64が当接するニードルローラ部材66が組み付けられている。
図3に示すように、ニードルローラ部材66は、外輪66aと、内輪66bと、複数のニードル66cと、を備えている。内輪66bは、外輪66aの内側に外輪66aと同軸に収容されている。ニードル66cは、外輪66aと内輪66bとの間に収容されている。
各ロッカアーム片61a間には、ニードルローラ部材66の内輪66bの内側に嵌る第1の支持軸69aが設けられている。それゆえ、内輪66bは、吸気弁用ロッカアーム61に対して固定されるとともに、複数のニードル66cによって、外輪66aは、内輪66bに対して回動自在になる。
図2に示すように、センタロッカアーム62は、ホルダ部68と、第2の支持軸69bと、第1の滑りローラ部材67とを備えている。センタロッカアーム62は、本発明で言う伝達アームの一例である。
ホルダ部68は、第1の滑りローラ部材67を回動自在に支持する。ホルダ部68は、シリンダブロック11と反対側に向かって延びる中継用アーム部68aと、各ロッカアーム片61a間から露出する一部52aに向かって延びる支点用アーム部68bとを有する略L字状である。支点用アーム部68bは、二股状である。
センタロッカアーム62において吸気弁用カム51aと向かい部位、つまり二又状の支点用アーム部68bにおいて吸気弁用カム51aと向かい合う部位間には、第2の支持軸69bが設けられている。
第1の滑りローラ部材67は、第2の支持軸69bに支持される。具体的には、第1の滑りローラ部材67の中央には、第2の支持軸69bを内側に摺動可能に収容する収容孔57cが形成されている。
それゆえ、第1の滑りローラ部材67は、第2の支持軸69bに回動自在に支持されている。第1の滑りローラ部材67は、吸気弁用カム51aと当接する外周面67aから第2の支持軸69bを内側に収容する内周面67bまでは、中実である。内周面67bは、第2の支持軸69bに略面接触している。
支点用アーム部68bは、露出する一部52aに支持機構70によって支持されている。図2に示されるように、支持機構70は、支持部77と、調整部80とを備えている。
支持部77は、制御アーム72を備えている。露出する一部52aの下部周壁には、通孔73が形成されている。通孔73は、露出する一部52aの軸心と直交する向きに延びている。制御アーム72は、円形断面をもつ軸部74と、軸部74の一端に形成された円板状のピン結合片75とを有している。ピン結合片75には、当該ピン結合片75を貫通する支持孔75aが形成されている。
軸部74の端部は、露出する一部52aの下部から通孔73内に差し込まれている。なお、差し込まれた軸部74は、軸部74の軸方向および周方向に対して移動自在である。この軸部74の端は、後述される調整部80のねじ部材82に突き当たる。
ピン結合片75は、二股状の支点用アーム部68bの内側に挿入される。支点用アーム部68bは、支持孔75aと対向する位置に貫通孔68dが形成されている。支持孔75aと貫通孔68dにピン100が挿通されることによって、支点用アーム部68bの先端部と露出する一部52aから突き出た制御アーム72の端部との相互は、吸気弁用カム51aの起伏方向つまりカムシャフト51の軸心と直交する方向に回動自在に結合される。
この結合により、吸気弁用カム51aが回転すると、センタロッカアーム62は、ピン100を揺動支点にして揺動する。それゆえ、センタロッカアーム62の姿勢は、吸気弁用ロッカシャフト52が回転すると、この回転に伴って変化する。第1の滑りローラ部材67が吸気弁用カム51aのカムリフトの変位を受けると、中継用アーム部68aの先端面68cの位置と姿勢とが変化する。
調整部80の構造には、差し込まれた制御アーム72の端をねじ部材82で支持する構造が用いられている。具体的には、ねじ部材82は、露出する一部52aにおいて通孔73とは反対側となる地点つまり上部周壁から、進退可能に螺挿されている。ねじ部材82の挿入端が通孔73内で制御アーム72の端と突き当たることによって、制御アーム72は支持されている。
これにより、ねじ部材82が回転操作されると、露出する一部52aから突き出る軸部74の突出量が変更される。つまり、軸部74の突出量は、可変となる。軸部74の突出量が変更されることによって吸気弁用カム51a第1の滑りローラ部材67との転接位置が変更される。吸気弁用カム51aと第1の滑りローラ部材67との転接位置が変更されることにともない、吸気弁19aの開閉弁時期が調整される。
但し、83は、ねじ部材82を回転操作するための、ねじ部材82の上端面に形成される例えば十字形の溝部である。84は、ねじ部材82の端部にねじ込まれたロックナットである。84aは、ロックナット84の座面を形成する切欠きを示す。なお、図3では、制御アーム72とねじ部材82とロックナット84とは、断面されていない。
図1に示すように、支持シャフト63は、吸気弁用ロッカシャフト52と排気弁用ロッカシャフト53とよりもシリンダブロック11から離れた位置に配置されている。支持シャフト63は、カムシャフト51と平行である。
図2,3に示すように、揺動カム64は、本体64dと、第2の滑りローラ部材90とを備えている。第2の滑りローラ部材90は、本発明で言うローラ部材の一例である。
本体64dは、支持シャフト63に揺動自由に支持されている。本体64dにおいて、中継用アーム部68aの先端面68cと向かい合う部位には、先端面68cに向かって開口するとともに第2の滑りローラ部材90を内側に収容する収容溝64cが形成されている。第2の滑りローラ部材90は、収容溝64c内に揺動自在に収容されている。
具体的には、本体64d収容溝64c内には、第3の支持軸64gが設けられている。図4は、図3に示されるF4−F4線に沿って示す可変式動弁機構50の断面図である。図4は、センタロッカアーム62の中継用アーム部68aの一部と本体64dと第2の滑りローラ部材90とを示している。
図3,4に示すように、第3の支持軸64gは、収容溝64cを規定する壁部のうちピン100の軸心線方向を横切るとともに互いに向かい合う一対の支持壁部200の一方から他方に延びており、これら支持壁部200に支持されている。第3の支持軸64gの軸心線101は、ピン100の軸心線と略平行である。それゆえ、第2の滑りローラ部材90は、センタロッカアーム62の揺動軸(ピン100)と平行な軸を回転軸として回転する。
第2の滑りローラ部材90の軸心上には、第3の支持軸64gを内側に摺動可能に収容する収容孔64hが形成されている。言い換えると、第3の支持軸64gは、収容孔64hに略嵌っており、それゆえ、第2の滑りローラ部材90は、第3の支持軸64gに回動自在に支持される。
第2の滑りローラ部材90の外周面90aは、先端面68cに転接する。第2の滑りローラ部材90は、外周面90aから内周面90bにかけて中実である。
本体64dが揺動自在であるとともに第2の滑りローラ部材90が第3の支持軸64g回りに回転自在であることによって、第2の滑りローラ部材90は、センタロッカアーム62の姿勢の変化に伴う中継用アーム部68aの先端面68cの姿勢の変化に追従することができる。
本体64dにおいてニードルローラ部材66に向かい合う部位には、ニードルローラ部材66に接触するアーム部64bが形成されている。アーム部64bの先端には、ニードルローラ部材66に転接するカム面64eが形成されている。
第2の滑りローラ部材90がセンタロッカアーム62の変位を受けると、揺動カム64は、支持シャフト63回りに揺動する。この際にアーム部64bのカム面64eがニードルローラ部材66を押す。
図1〜4に示すように、各支持壁部200には、ガイド部201が形成されている。ガイド部201は、第2の滑りローラ部材90と中継用アーム部68aの先端面68cとの接触箇所を覆う大きさを有している。各ガイド部201は、第3の支持軸64gの軸心線方向で先端面と重なり合い、第2の滑りローラ部材90と先端面68cとの接触箇所を覆っている。
吸気弁用カム51aの変位が伝達されている最中では、揺動カム64の姿勢と先端面68cの姿勢とは、変化する。これにともない、揺動カム64と先端面68cとの接触箇所は変化する。
ガイド部201は、上記のように、想定される第2の滑りローラ部材90と先端面68cとの接触箇所の変化する範囲を覆うだけの大きさを有している。各支持壁部200に形成されるガイド部201の形状は、同じでよい。言い換えると、可変式動弁機構50の駆動中では、先端面68cと第2の滑りローラ部材90との接触箇所は、ガイド部201によって常に覆われる。
また、センタロッカアーム62の中継用アーム部68aの先端部には、各ガイド部201に略嵌る段差部202が形成されている。段差部202は、周囲に比べて細い。段差部202と各ガイド部201との間には、センタロッカアーム62の変位を阻害しないようにクリアランスが設けられている。
吸気弁用ロッカアーム61、センタロッカアーム62および揺動カム64の相互間は、吸気弁用ロッカアーム61とセンタロッカアーム62と揺動カム64との円滑な動きが確保されるよう、付勢機構の一例としてのプッシャ86で互いに密接する方向に付勢されている。
図2に示すように、電動モータ65は、吸気弁用ロッカシャフト52を回転することによって、吸気弁用ロッカシャフト52においてセンタロッカアーム62の支点用アーム部68bを支持する支持部77の位置(制御アーム72の姿勢)を変化する。この変化にともなって、センタロッカアーム62の姿勢が変化する。
センタロッカアーム62の姿勢は、図3に示されるように制御アーム72が略垂直な姿勢から、図1に示されるように制御アーム72がカムシャフト51の回転方向に大きく傾いた姿勢までの範囲で変更できる。
センタロッカアーム62の姿勢が変化すると、揺動カム64に伝達される吸気弁用カム51aのカムリフトの変位の程度が変化する。このことによって、揺動カム64の姿勢と揺動とが変化し、それゆえ吸気弁用ロッカアーム61の動作が変化する。このように、電動モータ65が吸気弁用ロッカシャフト52の姿勢を調整することによって、吸気弁19aの動作が調整される。
なお、上記された、想定される第2の滑りローラ部材90と先端面68cとの接触箇所の変化は、電動モータ65による吸気弁用ロッカシャフト52の姿勢の変化にともなう変化も含まれる。
このように構成される可変式動弁機構50における吸気弁用カム51aの変位と当該変位を伝達する荷重は、吸気弁用カム51a、センタロッカアーム62、揺動カム64、吸気弁用ロッカアーム61の順番で伝達される。この伝達経路Xについて、具体的に説明する。
まず、第1の滑りローラ部材67が吸気弁用カム51aと当接しているので、第1の滑りローラ部材67が吸気弁用カム51aの変位に起因する荷重を受ける。第1の滑りローラ部材67に入力された荷重によって、センタロッカアーム62が吸気弁用カム51aの変位に合わせて変位する。センタロッカアーム62の変位に起因して、先端面68cから第2の滑りローラ部材90(揺動カム64)に荷重が伝わる。
揺動カム64に入力された荷重によって、当該揺動カム64が支持シャフト63回りに揺動する。揺動カム64の揺動に起因して、カム面64eからニードルローラ部材66に荷重が入力される。ニードルローラ部材66に荷重が入力されることに起因して、吸気弁用ロッカアーム61が変位する。吸気弁用ロッカアーム61の変位に起因して吸気弁19aが開閉される。
なお、先端面68cと第2の滑りローラ部材90との接触箇所は、常にガイド部201によって覆われている。それゆえ、先端面68cと第2の滑りローラ部材90との間を潤滑する潤滑油は、先端面68cと第2の滑りローラ部材90との接触箇所の変化にともなって、周囲に飛散する。
上記のように飛散した潤滑油の一部は、ガイド部201にぶつかることよって再び先端面68cと第2の滑りローラ部材90との接触箇所に戻りかつ先端面68cと第2の滑りローラ部材90との間を再び潤滑する。さらに、飛散した潤滑油の一部は、第2の滑りローラ部材90と第3の支持軸64gとの間を潤滑する。
上記のように構成される可変式動弁機構50では、センタロッカアーム62の中継用アーム部68aの段差部202がガイド部201間に略嵌る構造である。
それゆえ、センタロッカアーム62の姿勢は、センタロッカアーム62が各ガイド部201間に略嵌ることによって、大きく変化することが抑制される。つまり、制御アーム72を用いて誤差を調整する構造であっても、センタロッカアーム62は、制御アーム72を回転軸として回転することが抑制される。また、ガイド部201によって、揺動カム64とセンタロッカアーム62との、第3の支持軸64gの軸心線方向への相対変位が規制される。
したがって、センタロッカアーム62の姿勢の変化にともなう、吸気弁用カム51aの伝達誤差の発生が抑制される。
さらに、揺動カム64は、第2の滑りローラ部材90を介してセンタロッカアーム62の先端面68cと線接触している。それゆえ、互いの接触面積を小さくできるので、第2の滑りローラ部材90と先端面68cとの間に供給されるべき潤滑油を少なくすることができる。
以上のことより、本実施形態の可変式動弁機構50は、少ない潤滑油で潤滑されるとともに、吸気弁用カム51aの変位の伝達効率の低下が抑制される。
また、ガイド部201は、第3の支持軸64gの軸心線方向に、第2の滑りローラ部材90と中継用アーム部68aの先端面68cとの接触箇所を覆っている。それゆえ、飛散した潤滑油の一部がガイド部201によって再び先端面68cと第2の滑りローラ部材90との接触箇所を潤滑するので、少ない潤滑油を有効に使用することができる。
さらに、ガイド部201が一対形成されるので、センタロッカアーム62の変位がガイドされやすくなるとともに、少ない潤滑油を有効に使用することができる。
なお、本実施形態では、可変式動弁機構50は、吸気弁19aを駆動したが、これに限定されない。例えば、可変式動弁機構50は、排気弁19bを駆動する構成でもよい。
また、本実施形態では、ローラ部材90を揺動カム64に設けたが、センタロッカアーム62に設けても同様の効果を得ることができる。さらに、センタロッカアーム62を揺動カム64と吸気弁用カム51aとの間に設けたが、揺動カム64と吸気弁用ロッカアーム61との間に設けても良い。
本発明の第1の実施形態に係る可変式動弁機構を備えるエンジンを示す断面図。 図1に示されたロッカアーム機構が分解された状態を示す斜視図。 図1に示された伝達機構を、一対のロッカアーム片間を通ってカムシャフトを横切る方向に切断して示す断面図。 図3に示されるF4−F4線に沿って示す可変式動弁機構の断面図。
符号の説明
10…エンジン、19a…吸気弁(バルブ)、50…可変式動弁機構、51a…吸気弁用カム(回転カム)、62…センタロッカアーム(伝達アーム)、64…揺動カム、90…第2の滑りローラ部材(ローラ部材)、201…ガイド部。

Claims (2)

  1. 内燃機関に回転自在に設けられた回転カムと、
    前記内燃機関に揺動自在に設けられるとともに、前記カムの変位を受けてバルブを駆動する揺動カムと、
    前記揺動カムの前記回転カム側またはバルブ側に設けられ、その姿勢を変位することによって前記バルブのリフト特性を可変させる伝達アームと
    を具備する内燃機関の可変式動弁機構であって、
    前記揺動カムまたは前記伝達アームのどちらか一方に設けられどちらか他方に当接するローラ部材と、
    前記揺動カムと前記伝達アームとの前記ローラ部材の回転軸の軸心線方向への相対変位を規制するガイド部と
    を備え
    前記ガイド部は、少なくとも前記ローラ部材と同ローラ部材が当接する前記揺動カムまたは前記伝達アームの接触箇所を覆う大きさを有する
    とを特徴とする内燃機関の可変式動弁機構。
  2. 前記ガイド部は、前記ローラ部材を挟んで両側に設けられることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の可変式動弁機構。
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