JP4207030B2 - ウェハ温度調整装置 - Google Patents

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Description

この発明は温度調整技術に関し、特にウェハ(例えば半導体ウェハ)を加熱、冷却する技術に関する。
半導体ウェハの処理の一工程であるリソグラフィー工程において、薬液の塗布、加熱、温度調整が繰り返される。そしてこれら加熱、冷却工程では温度管理が厳しく要求される。また、生産性向上のため、冷却、加熱に要する時間を短縮することも要求されている。
半導体ウェハの温度を調整する際、温度調整された平面を有する温調プレートに接触させると、半導体ウェハの微少な破片が発生したり、温調プレート上のゴミが半導体ウェハに付着したりする。あるいは更に、半導体ウェハのゴミが温調プレートに付着して他の半導体ウェハに付着して汚染が拡大する可能性がある。
また、半導体ウェハは極く僅かながら歪んでいるので、温調プレートと接触する部分と接触しない部分との間で温度むらが発生する。
またウェハを温調プレートの上方から搬送して特定の位置に支持する速度は、ギャップが小さいほど遅くなる。両者の間の空気が排出されにくくなるためである。これは結果的にウェハの温度調節にかかる時間を不要に長くしてしまうし、ウェハが横滑りしてしまう可能性を高める。
かかる問題を回避するため、温調プレート上に突起を設けつつ、空気を吸引する吸い込み口を設け、ウェハの変形を抑制し、温調プレートと半導体ウェハとの間のギャップを均一化する技術が提案されている(例えば特許文献1,2)。このように支持する技術により、温調プレートと半導体ウェハとの間に僅かな、例えば100μm程度の隙間を設け、半導体ウェハの温度調整を行っていた。
特開平11−214486号公報 特開2005−101310号公報
しかし上記の技術では突起を必要とするため、下記の種々の問題がある。温調プレート上に突起を設け、これで半導体ウェハを支持する場合、半導体ウェハの歪みや突起の高さの精度を考慮すると、ギャップを顕著に低くすることはできない。温調プレートと半導体ウェハとの接触はできるだけ回避されなければならないからである。しかし突起の高さを高くすると、温調プレートと半導体ウェハとの間のギャップを大きくしてしまい、温調プレートによる半導体ウェハの温度調整を迅速に行うことが困難となる。
突起がウェハに接触していると突起の摩耗が発生する。突起の摩耗はウェハへ付着するゴミの発生を招来する。また突起の高さが変動することで再調整を必要とする。特にウェハを吸引する場合にはウェハが突起と接触する圧力が、吸引しない場合と比較して数倍〜数十倍に高まるため、この問題は顕著となる。
またウェハが突起と接触する圧力が高まれば、ウェハにもダメージを与える可能性が高まってしまう。また突起と接触する位置でウェハが直接に冷却/加熱されることとなり、ウェハの温度を均一にする妨げとなる。これはウェハの反りを招来し、ウェハの温度の均一を一層妨げる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、突起を採用する必要が無く、所定の温度に設定される平面とウェハとの接触を回避しつつ、平面とウェハとの間の距離を安定して小さく保ち、以てウェハの温度調整効率を高め、温度調整に必要な時間を短縮し、ウェハの温度むらを抑制し、ウェハの変形を抑えることを目的とする。
この発明にかかるウェハ温度調整装置の第1の態様(10A,10B,10C)は、平面(3c)と、前記平面を所定の温度に設定する温度設定部(1,2)と、前記平面において設けられて流体を供給する少なくとも一つの吹き出し口(3a)と、前記平面において前記流体を排出する少なくとも一つの吸い込み口(3b)とを備え、前記平面の上方でウェハ(W)を前記流体によって支持する。そして前記吹き出し口の半径(Ra)の4乗を、当該半径(Ra)が前記吹き出し口で維持される長さ(La)で除した第1値は、前記吸い込み口の半径(Rb)の4乗を、当該半径(Rb)が前記吸い込み口で維持される長さ(Lb)で除した第2値よりも小さい。そして前記吹き出し口から前記流体が第1の差圧で吹き出され、前記吸い込み口から前記第1の差圧よりも小さな第2の差圧で前記流体が吸い込まれる。
この発明にかかるウェハ温度調整装置の第2の態様(10B,10C)は、その第1の態様であって、前記吸い込み口(3b)と連通して前記吸い込み口の上方に設けられた溝(3d)を更に備える。
この発明にかかるウェハ温度調整装置の第3の態様(10C)は、その第2の態様であって、前記溝(3d)は、前記吹き出し口を避けた円周に沿って設けられる。
この発明にかかるウェハ温度調整装置の第4の態様(10C)は、その第1の態様乃至第3の態様のいずれかであって、前記吹き出し口(3a)は複数設けられ、一の前記吹き出し口を中心とした円周上に他の前記吹き出し口が配置される。
この発明にかかるウェハ温度調整装置の第5の態様は、その第1の態様乃至第3の態様のいずれかであって、前記吹き出し口(3a)は複数設けられ、前記吹き出し口は複数の同心円上に配置される。
この発明にかかるウェハ温度調整装置の第1の態様によれば、平面とウェハとの接触を回避しつつ、平面とウェハとの間の距離を安定して小さく保つことができる。これによりウェハの温度調整効率を高め、温度調整に必要な時間を短縮できる。またウェハの温度むらを抑制し、ウェハの変形を抑えることができる。
この発明にかかるウェハ温度調整装置の第2の態様によれば、流体は溝に一旦は吸い込まれた後に吸い込み口に流入する。よって溝が無い場合と比較して圧力損失が低減し、流体の流出速度が速く、ギャップ内部の流体を早期に排気することが可能となる。
この発明にかかるウェハ温度調整装置の第3の態様によれば、ウェハの周方向の変形を抑制することができる。
この発明にかかるウェハ温度調整装置の第4の態様又は第5の態様によれば、ウェハの半径方向の温度差を矯正し、その変形を抑制することができる。
第1の実施の形態
図1はこの発明の第1の実施の形態にかかるウェハ温度調整装置10Aの構成を、温度調整の対象となる半導体ウェハWと共に例示する、概念的な断面図である。図2はウェハ温度調整装置10Aの平面図であり、ウェハWは一点鎖線で仮想的に示されている。図2の位置I−Iにおける断面が図1に示された断面と対応する。
ウェハ温度調整装置10は、冷却部1、熱電素子群2、温調プレート3を備えており、この順に積層されている。
熱電素子群2は少なくとも一つの熱電素子を有しており、ここでは4個の熱電素子21,22,23,24で構成されている場合が例示されている。熱電素子21〜24は図示されない電源に接続されており、その冷却部1側の面を放熱面とし、温調プレート3側の面を吸熱面として機能する。
冷却部1は熱電素子群2の放熱面を冷却する機能を果たす。冷却部1は冷媒の供給口1aと、排出口1bとを有している。冷媒としては例えば水が採用され、供給口1aには矢印M1で示されるように入水し、排出口1bからは矢印M2で示されるように出水する。
温調プレート3は熱伝導性の良好な材料、例えば金属で形成されており、平面3cと反対側から熱電素子群2によって吸熱される。上述のように熱電素子群2の放熱面は冷却部1によって冷却される。従って、冷却部1と熱電素子群2とを温度設定部として把握して、当該温度設定部によって温調プレート3の平面3cが、所定の温度に設定されると把握することができる。
温度センサ7は温度調整プレート3の温度を測定する。温度センサ7によって測定された温度に基づき、図示されない制御装置によって熱電素子群2に与えられる電圧が制御される。これにより温度調整プレート3の、特に平面3cの温度を所定の温度に設定することができる。
温調プレート3は、その上側に平面3cを有している。温調プレート3はまた、平面3cにおいて設けられて流体を供給する少なくとも一つの吹き出し口3aを有する。また上記流体を排出する少なくとも一つの吸い込み口3bを有する。吹き出し口3a及び吸い込み口3bよりも平面3cの外周側にはウェハWの横滑りを防止するガイド45が設けられている。ガイド45の高さはウェハWが保持される位置についてのギャップよりも高く選定される。
ここでは吸い込み口3bが平面3cの中央部に一つ設けられ、吸い込み口3bを中心とした円周上に吹き出し口3aが3つ設けられる場合が例示されている。
吹き出し口3aは矢印F1に示すように、流体流入口31から流体を導入し、冷却部1及び温調プレート3を貫通して平面3cにおいて供給する。吸い込み口3bは当該流体を平面3cにおいて排出し、これを流体流出口32から排出する。
このように流体を吹き出すのみならず、吸い込みも行うので、ウェハWと平面3cとの間の流体を速やかに入れ替えることができ、設定されたギャップに到達するまでの時間を反収することができる。
一般に流体が管を流れる場合、その流量Qは管の半径の4乗を管の長さで除した値に比例することが知られている(Hagen-Poiseuilleの式)。よって本発明ではこの値を吹き出し口3aと吸い込み口3bとに共通した形状パラメタとして採用し、この形状パラメタについて吹き出し口3aと吸い込み口3bとの比較を行う。
図3は吹き出し口3aと吸い込み口3bとの形状を示す断面図である。吹き出し口3aは平面3cに露出する、半径Ra、長さLaの管を有している。当該管よりも流体流入口31(図1参照)側は半径Raよりも広くなっており、流体の吹き出しについてのコンダクタンスは当該管が支配的となっている。
同様に、吸い込み口3bは平面3cに露出する、半径Rb、長さLbの管を有している。当該管よりも流体流出口32(図1参照)側は半径Rbよりも広くなっており、流体の吸い込みについてのコンダクタンスは当該管が支配的となっている。
図4は、1個の吹き出し口と1個の吸い込み口を持ち、半径Ra,Rbがそれぞれ0.2mm,0.4mmであり、長さLa,Lbがいずれも1mmの場合における、ギャップと空気力の関係をシミュレーションした結果を示すグラフである。形状パラメタは吹き出し口3aの方が吸い込み口3bよりも小さい。
空気力とはここでは、吹き出し口3aと吸い込み口3bとによって流入出する流体として空気を例に採ってウェハWに働く力を示している。空気力が正である場合にはウェハには平面3cから上方に向かって力が働き、空気力が負である場合にはウェハには平面3cに向かって力が働く。
図4では、吹き出し口3aにおいて流体を吹き出す差圧(平面3cと流体流入口31との間の差圧)を4kPaに固定し、吸い込み口3bにおいて流体を吸い込む差圧(平面3cと流体流出口32との間の差圧)を2kPa,4kPa,6kPaと変化させた場合を示している(それぞれ三角、丸、四角で示す)。
ウェハWには重力がかかり、圧力換算で約18Paの力が働く。よってウェハWと平面3cとの間の距離(ギャップ)は、グラフにおいて空気力が18Paとなる位置として横軸から求められる。
図4から、吸い込み口3bにおける差圧が吹き出し口3aにおける差圧以上である場合には、空気力が18Paとなる位置は負となり、ウェハWが平面3cに接触してしまうことがわかる。他方、吸い込み口3bにおける差圧が吹き出し口3aにおける差圧よりも小さい場合には空気力が18Paとなる位置は約0.07mmで正となる。しかもこの位置の近傍ではギャップが減少すると空気力が増大し、ギャップが増大すると空気力が減少するので(つまりグラフの勾配が負)、ギャップは安定して維持される。
図5は、1個の吹き出し口と1個の吸い込み口を持ち、半径Ra,Rbがそれぞれ0.4mm,0.2mmであり、長さLa,Lbがいずれも1mmの場合における、ギャップと空気力の関係をシミュレーションした結果を示すグラフである。形状パラメタは吹き出し口3aの方が吸い込み口3bよりも大きい。図5においても吹き出し口3aにおける差圧を4kPaに固定し、吸い込み口3bにおける差圧を2kPa,4kPa,6kPaと変化させた場合を示している(それぞれ三角、丸、四角で示す)。
図5から、吸い込み口3bにおける差圧が吹き出し口3aにおける差圧よりも小さい場合であっても、空気力は0.02〜0.2mmの間では18Paよりも大きく、ウェハWを上方へ持ち上げてしまう。他方、吸い込み口3bにおける差圧が吹き出し口3aにおける差圧以上の場合にはギャップが約0.06mm近傍で、ウェハWにかかる重力(圧力換算して18Pa)と釣り合う空気力が得られる。しかしながらこの位置の近傍ではギャップが減少すると空気力も減少し、ギャップが増大すると空気力も増大するので、ギャップの維持は不安定となる。
図4と図5とを比較した結果を定性的に考察すれば、吹き出し口3aの形状パラメタを小さくすることで、ギャップが小さい領域でのグラフの勾配を負にし、ギャップを安定して維持する効果を高める。他方、吸い込み口3bの形状パラメタを小さくすると、ギャップが小さい領域でのグラフの勾配が正となる。この傾向はウェハ温度調整装置10Aにおいても同様であると考えられる。
以上のことから、吹き出し口3aの形状パラメタRa/Laは、吸い込み口3bの形状パラメタRb/Lbよりも小さく、かつ吹き出し口3aにおける差圧よりも吸い込み口3bにおける差圧が小さい場合、平面3cとウェハWとの接触を回避しつつ、ギャップを安定して小さく保つことができる。もちろん、突起を採用する必要はない。
これによりウェハの温度調整効率を高め、温度調整に必要な時間を短縮できる。またウェハの温度むらを抑制し、ウェハの変形を抑えることができる。
第2の実施の形態.
図8はこの発明の第2の実施の形態にかかるウェハ温度調整装置10Bの構成を、温度調整の対象となる半導体ウェハWと共に例示する、概念的な断面図である。図9はウェハ温度調整装置10Bの平面図であり、ウェハWは一点鎖線で仮想的に示されている。図8の位置IX−IXにおける断面が図9に示された断面と対応する。
ウェハ温度調整装置10Bにおいては、平面3cにおいて溝3dが設けられる。溝3は吸い込み口3bと連通して吸い込み口3bの上方に設けられる。ここではウェハ温度調整装置10Aと同様にして吸い込み口3bが平面3cの中央部に一つ設けられ、吸い込み口3bを中心とした円周上に吹き出し口3aが3つ設けられる場合が例示されている。そして吸い込み口3bから平面3cの周囲へとほぼ120度の角度を成してのびる溝3dが例示されている。
流体は、溝3dに一旦は吸い込まれた後に、吸い込み口3bに流入する。よって溝3dが無い場合と比較して圧力損失が低減し、流体の流出速度が速い。これはギャップ内部の流体を早期に排気することを可能とし、温度調節に必要な時間の短縮に資することとなる。
上記の図4、図5では吸い込み口3bにおける差圧が4kPaと大きい場合を示したが、吸い込み口3bの形状パラメタRb/Lbを非常に大きくし、かつその上方に設けられた溝3dによって差圧が生じる面積を拡大することにより、吸い込み口3bにおける差圧を小さくすることもできる。例えば当該差圧を300Pa程度とすれば、これは一般のファンで発生可能な大きさである。
図6は図4と同様に、半径Ra、長さLaをそれぞれ0.2mm、1mmとした場合のギャップと空気力の関係をシミュレーションした結果を示すグラフである。但し吸い込み口3bの形状パラメタRb/Lbは実質的に無限大となるように計算した。
図6では吸い込み口3bにおける差圧が300Paであり、吹き出し口3aにおける差圧を3kPa,4kPa,5kPa,6kPaと変化させた場合を示している(それぞれ丸、四角、三角、×で示す)。空気力が18Paとなるギャップの近傍ではグラフの勾配が負であり、ギャップが安定して維持されることがわかる。
図7は半径Ra、長さLaをそれぞれ0.1mm、1mmとした場合のギャップと空気力の関係をシミュレーションした結果を示すグラフであり、形状パラメタRa/Laは、図6において採用された値よりも小さい。この場合にも吸い込み口3bの形状パラメタRb/Lbは実質的に無限大となるように計算し、その差圧を300Paとした場合の結果が示されている。また吹き出し口3aにおける差圧を10kPa,20Pa,30kPa,40kPaと変化させた場合を示している(それぞれ丸、四角、三角、×で示す)。
空気力が18Paとなるギャップの近傍ではグラフの勾配が負であり、ギャップが安定して維持されることがわかる。またその勾配は図6に示された場合よりも急峻である。よって形状パラメタRa/Laが小さいほど、また吹き出し口3aにおける差圧が大きいほど、ギャップが狭くなった場合に平面3cに対して反発する力は大きくなる。これはウェハWと平面3cとの接触を防止する効果が高まることを示す。
図6、図7のいずれの場合も、吹き出し口3aにおける差圧が大きいほど、得られるギャップも大きくなることがわかる。換言すれば吹き出し口3aにおける差圧を制御することにより、ギャップの大きさを制御することができる。同様にして、吸い込み口3bにおける差圧を制御することにより、ギャップの大きさを制御することもできる。
但し図7に示されたように形状パラメタRa/Laが小さいほど、吹き出し口3aにおける差圧の大きさはギャップの位置に影響を与えにくくなり、よりギャップが高精度にまた安定して維持できる。
このような吹き出し口3aにおける差圧の制御によるギャップの制御、形状パラメタRa/Laの制御によるギャップの精度向上は、溝3dによる差圧発生領域の拡大が前提ではない。換言すればこれらの制御はウェハ温度調整装置10A,10Bのいずれにおいても可能となる。
また図7に示された場合には、吹き出し口3aにおける差圧の大きさが0.1気圧前後となるので精密圧力レギュレータの使用が可能となる。これは例えば半導体製造ラインの窒素ガスを直接に利用した吹き出しを可能とする。これはコストダウンのみならず、ウェハWへのゴミの付着などの汚染を防止する効果を高める。
第3の実施の形態.
図10はこの発明の第3の実施の形態にかかるウェハ温度調整装置10Cの構成を、温度調整の対象となる半導体ウェハWと共に例示する、概念的な断面図である。図11はウェハ温度調整装置10Cの平面図であり、ウェハWは一点鎖線で仮想的に示されている。図10の位置XI−XIにおける断面が図11に示された断面と対応する。
ウェハ温度調整装置10Cにおいては、吹き出し口3aが4個設けられ、一つの吹き出し口3aを中心とした円周上に他の吹き出し口3aが三個配置される。中心となる吹き出し口3aの周囲には、これを中心とした円周上に吸い込み口3bが三個配置されており、当該円周に沿って溝3dが設けられている。吹き出し口3aが設けられる円周は、吸い込み口3bが設けられる円周よりも大きい。
吹き出し口3aがウェハWの中心付近と周辺付近に配置されるので、流体の流出入によってウェハWの中心付近と周辺付近とが平面3cと平行にする力が働く。これはウェハWの半径方向の温度差を矯正し、一層その変形を抑制することとなる。かかる変形の抑制は、ウェハWと平面3cとが接触しないままでギャップを小さく(例えば0.04mm程度)することを可能とし、ウェハWの温度調節に必要な時間を短縮することができる。
また吸い込み口3aと連通する溝3dは、吹き出し口3aを避けた円周に沿って設けられるので、ウェハWの周方向に沿って溝3dと吹き出しとが交互に配置されることはない。よって周方向におけるウェハWの変形が抑制される。
なお、中央に設けられた一つの吹き出し口3aは、円周に沿って配置された複数の吹き出し口3aと置換してもよい。この場合、当該円周は、溝3dが配置された円周よりも内側に配置される方が、ウェハWの半径方向についての変形を抑制する観点から望ましい。
この発明の第1の実施の形態にかかるウェハ温度調整装置の構成を示す断面図である。 この発明の第1の実施の形態にかかるウェハ温度調整装置の構成を示す平面図である。 吹き出し口と吸い込み口との形状を示す断面図である。 ギャップと空気力の関係をシミュレーションした結果を示すグラフである。 ギャップと空気力の関係をシミュレーションした結果を示すグラフである。 ギャップと空気力の関係をシミュレーションした結果を示すグラフである。 ギャップと空気力の関係をシミュレーションした結果を示すグラフである。 この発明の第2の実施の形態にかかるウェハ温度調整装置の構成を示す断面図である。 この発明の第2の実施の形態にかかるウェハ温度調整装置の構成を示す平面図である。 この発明の第3の実施の形態にかかるウェハ温度調整装置の構成を示す断面図である。 この発明の第3の実施の形態にかかるウェハ温度調整装置の構成を示す平面図である。
符号の説明
1 冷却部
2 熱電素子群
3a 吹き出し口
3b 吸い込み口
3c 平面
3d 溝
10A,10B,10C ウェハ温度調整装置

Claims (5)

  1. 平面(3c)と、
    前記平面を所定の温度に設定する温度設定部(1,2)と、
    前記平面において設けられて流体を供給する少なくとも一つの吹き出し口(3a)と、
    前記平面において前記流体を排出する少なくとも一つの吸い込み口(3b)と
    を備え、
    前記吹き出し口の半径(Ra)の4乗を、当該半径(Ra)が前記吹き出し口で維持される長さ(La)で除した第1値は、前記吸い込み口の半径(Rb)の4乗を、当該半径(Rb)が前記吸い込み口で維持される長さ(Lb)で除した第2値よりも小さく、
    前記吹き出し口から前記流体が第1の差圧で吹き出され、前記吸い込み口から前記第1の差圧よりも小さな第2の差圧で前記流体が吸い込まれ、
    前記平面の上方でウェハ(W)を前記流体によって支持するウェハ温度調整装置(10A,10B,10C)。
  2. 前記吸い込み口(3b)と連通して前記吸い込み口の上方に設けられた溝(3d)
    を更に備える、請求項1記載のウェハ温度調整装置(10B,10C)。
  3. 前記溝(3d)は、前記吹き出し口を避けた円周に沿って設けられる、請求項2記載のウェハ温度調整装置(10C)。
  4. 前記吹き出し口(3a)は複数設けられ、
    一の前記吹き出し口を中心とした円周上に他の前記吹き出し口が配置される、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載のウェハ温度調整装置(10C)。
  5. 前記吹き出し口(3a)は複数設けられ、
    前記吹き出し口は複数の同心円上に配置される、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載のウェハ温度調整装置(10)。
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