JP4205532B2 - 成分測定・分析装置および成分測定・分析装置用検体板 - Google Patents

成分測定・分析装置および成分測定・分析装置用検体板 Download PDF

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Description

この発明は、成分測定・分析装置および成分測定・分析装置用検体板に関し、特に、血液検査等に用いられる成分測定・分析装置およびその成分測定・分析装置で使用される検体板に関するものである。
血液検査等に用いられる成分測定・分析装置には、短冊状の試験片を交換可能に搭載されて直線移動する移送キャリアを有し、移送キャリア上に試験片を載せて試験片を成分測定・分析装置内の成分測定・分析部に往復搬送するもの(たとえば、特許文献1)、複数個のウェル(検体保持部)を有するマイクロプレートを交換可能に取り付けられて直線移動するプレートキャリアを有し、プレートキャリア上にマイクロプレートを載せてマイクロプレートのウェルを成分測定・分析装置内の成分測定・分析部に往復搬送するものがある(たとえば、特許文献2)。
特許文献1、2に示されているような往復動型の成分測定・分析装置では、試験片やマイクロプレートを装置側のキャリアに交換可能に取り付けてキャリアによって試験片、マイクロプレートの移送、搬送を行うようになっているため、構造が複雑になる。そして、この成分測定・分析装置において、検体等を成分測定・分析部に高精度に搬送するためには、キャリアに対する試験片、マイクロプレートの取付位置精度、キャリアの搬送位置精度の両方を高める必要があり、より一層、構造が複雑になる。
また、キャリアを駆動するステッピングモータが脱調したり、ステッピングモータから往復運動部への動力伝達系に不具合が生じると、成分測定・分析部が試験片やマイクロプレートの検体を正しく捉えることができず、間違った分析結果等を取り込むことになり、信頼性に欠ける。このことは、血液検査等の成分測定・分析装置にとって重要な課題である。
また、従来技術として、同心円上に複数個の検体保持部(ウェル)を有する円盤状の検体保持ディスクを交換可能に取り付けられ、検体保持ディスクを分割回転駆動することにより、検体保持ディスクの検体保持部を成分測定・分析装置内の成分測定・分析部に回転搬送する回転型の成分測定・分析装置もある(たとえば、特許文献3)。
特許文献3に示されているような回転型の成分測定・分析装置では、円盤状の検体保持ディスクを使用しているから、検体保持ディスクの交換作業が煩雑なものになる傾向がある。また、検体に光を照射し、吸光度法によってヘモグロビン濃度を測定するような成分測定・分析装置においては、検体保持ディスクの分割回転によって検体保持部を、まず空の状態で計測部(測定・分析部)に移動させて、空の状態での検体保持部を計測し、その後に、検体保持部を検体滴下部に移動させて検体滴下を行い、その後に、検体を有する検体保持部を計測部に移動させるようなシーケンス動作を行う場合、一つの検体保持ディスクに複数個の検体保持部があると、該当するデュティの検体保持部の位置を明確にするために、検体保持部の移動時には、常に検体保持ディスクを一旦、基準位置に戻し、該当する検体保持部を該当する位置に移動させなくてはならず、一回の計測に要する時間が長くなる。
成分測定・分析装置に用いられる検体板としては、短冊状をなし、複数個のウェルと、位置出し用のマークとスプロケット送り用ホールとを兼ねた透孔とを有するもの(たとえば、特許文献4)、短冊状をなし、複数個のウェルと、送り爪との係合孔とを有するものがある(たとえば、特許文献5)。
特許文献4、5に示されているような検体板は、スプロケット、送り爪を用いて検体板の移送を行うから、スプロケットと検体板のスプロケット送り用ホールとの間や、送り爪と係合孔との間に、横方向(送り方向に対して直交する方向)の間隙が必ず存在するため、検体板の横方向の位置決めを高精度に行うことが難しく、この横方向の位置決めを高精度に行うためには、別途、位置決め機構を組み込む必要が生じる。
特開平11−38013号公報 特開昭63−8537号公報 特開2002−40019号公報 実開昭58−92667号公報 実公平3−53172号公報
この発明は、上述の如き問題点を解消するためになされたもので、構造を複雑にすることなく、迅速に、検体を検体滴下部や成分測定・分析部に高精度に搬送し、信頼性が高い成分測定・分析を能率よく行う成分測定・分析装置、および、その成分測定・分析装置で使用される検体板を提供することを目的としている。
この発明による成分測定・分析装置は、短冊状の検体板を往復動可能に受け入れる直線状の検体板移送通路を有し、前記検体板移送通路の長手方向の第1の位置に検体を滴下する検体滴下部が設けられ、前記検体板移送通路の長手方向の前記第1の位置とは異なる第2の位置に検体の成分測定・分析を行う測定・分析部が設けられ、前記検体板移送通路に入れられた検体板を前記検体板移送通路の長手方向に直接駆動する検体板駆動手段を有するものである。
この発明による成分測定・分析装置における前記検体板駆動手段は、検体板に形成されているラック歯に噛合し、電動モータによって回転駆動されるピニオンを含む。
この発明による成分測定・分析装置における前記検体板移送通路は、検体板を載置される通路底面と、当該検体板移送通路の一方の側に設けられ検体板の一方の側面が摺動可能に接触するガイド側面とにより構成されており、検体板を前記通路底面に押し付ける押さえローラが設けられ、前記検体板移送通路の他方の側に、検体板の他方の側面に形成されたラック歯と噛合する前記ピニオンが配置されている。
この発明による成分測定・分析装置は、さらに、前記検体板移送通路に検体板が挿入されたことを検出する第1の検出手段と、検体板に設けられている検体保持部が前記検体滴下部に位置したことを検出する第2の検出手段と、検体板に設けられている検体保持部が前記測定・分析部に位置したことを検出する第3の検出手段とを含み、これら検出手段による検出結果によって前記検体板駆動手段の動作を制御するものである。
この発明による成分測定・分析装置は、前記測定・分析部が、検体板に設けられている検体保持部に担持されている検体に光を照射し、吸光度法によってヘモグロビン濃度を測定する、吸光度法によるヘモグロビン測定装置をなすことができる。
また、この発明による成分測定・分析装置用検体板は、短冊状をなし、その長手方向に、互いに所定間隔をおいて複数個の検体保持部が形成され、一方の側面がガイド基準面をなし、他方の側面に一連のラック歯が形成され、各検体保持部毎に各検体保持部の位置を示す目印を有するものである。
この発明による成分測定・分析装置は、短冊状の検体板を用いるものであって、検体板移送通路の異なる2位置に検体滴下部と、滴下検体の成分測定・分析部があり、検体板移送通路に受け入れた検体板を直接駆動するから、試験片やマイクロプレートを装置側のキャリアに交換可能に取り付けてキャリアによって試験片、マイクロプレートの移送、搬送を行うものに比して、構造が簡単になる。また、キャリアに対する試験片、マイクロプレートの取付位置精度を追求する必要がなくなり、このことを考慮することなく、検体を検体滴下部や成分測定・分析部に高精度に搬送することが可能になる。これにより、吸光度法によってヘモグロビン濃度の測定等の成分測定・分析を高い信頼性をもって能率よく行うことができる。
検体板駆動手段は、検体板に形成されているラック歯に噛合し、電動モータによって回転駆動されるピニオンを含むものであってよく、この場合、ピニオンが検体板に形成されたラック歯と噛合することにより、検体板をこの噛合側とは反対側のガイド側面に押し付けて横方向(送り方向に対して直交する方向)のがたつきを特別な機構を要することなくなくすことができる。また、検体板を押さえローラよって通路底面に押し付けることにより、上下方向のがたつきもなくなる。これらのことにより、検体を検体滴下部や成分測定・分析部に高精度に搬送することができ、信頼性が高い成分測定・分析を能率よく行うことができる。
また、検体板移送通路に検体板が挿入されたことを検出する第1の検出手段と、検体板に設けられている検体保持部が前記検体滴下部に位置したことを検出する第2の検出手段と、検体板に設けられている検体保持部が前記測定・分析部に位置したことを検出する第3の検出手段とが設けられ、これら検出手段による検出結果によって検体板駆動手段の動作が制御されることにより、検体を検体滴下部、成分測定・分析部に高精度に搬送することができ、信頼性が高い成分測定・分析を能率よく行うことができる。
この発明による検体板は、ラック歯に噛合するピニオンによって、ラック・ピニオン方式で移送することができ、ガイド基準面が成分測定・分析装置の検体板移送通路のガイド側面に押し付けられることにより、横方向にがたつくことなく高精度に移送できる。また、各検体保持部毎に各検体保持部の位置を示す目印があることにより、この目印を検出手段によって検出することで、検体保持部の移動位置を検知でき、自動搬送(移送)を行うことが可能になる。
図1〜図6はこの発明による成分測定・分析装置をヘモグロビン測定装置として実施した一つの実施形態を示している。
図1に示されているように、ヘモグロビン測定装置は、下部ケース10と、上部カバー11とを有し、前面部にスロット形状の検体板挿入口12を形成されている。
上部カバー11には、コンソールとして、検体選択スイッチ13、測定開始スイッチ14、検体板有無表示灯16、待機中表示灯17、測定準備中表示灯18、測定中表示灯19、検体番号表示部20、測定総数表示部21、測定結果(ヘモグロビン量)表示部22が設けられている。
下部ケース10には通路構成部材23が水平状態で前後方向に固定装着されている。通路構成部材23は、凹溝形状の帯状体で、後述する駆動ユニット50の上板51(図3参照)上にねじ止め固定されており、凹溝によって検体板移送通路24を画定している。検体板移送通路24は、図4に示されているように、検体板100を載置される通路底面(凹溝底面)23Aと、検体板移送通路24の一方の側(正面より見て左側)に設けられたガイド側面(凹溝側面)23Bとを有し、短冊状の検体板100の前後方向(検体板移送通路24の長手方向)の往復移動を案内する。
通路構成部材23の上部には検体板移送通路24を横方向に跨ぐようにローラ支持体25、26、27が固定されている。ローラ支持体25は、検体板挿入口12に近い位置に設けられ、軸28によって検体板移送通路24の上方に位置する押さえローラ29を回転可能に支持している。ローラ支持体26は、ローラ支持体25より奥側の位置に設けられ、図3に示されているように、軸(図示省略)によって検体板移送通路24の上方に位置する押さえローラ30を回転可能に支持している。ローラ支持体27は、ローラ支持体26よりさらに奥側の位置に設けられ、図4に示されているように、軸(図示省略)によって検体板移送通路24の上方に位置する押さえローラ31を回転可能に支持している。
検体板移送通路24上の長手方向(前後方向)の検体板挿入口12に近い第1の位置(ローラ支持体25と26との間の位置)には検体滴下部32Aが設けられている。検体滴下部32Aは、採取した検体(血液)を収納した比重針より検体を、第1の位置における通路幅方向中央部に定量滴下する。
検体板移送通路24上の長手方向(前後方向)の第1の位置より奥側の第2の位置(ローラ支持体26と27との間の位置)には、成分測定・分析部として、ヘモグロビン測定部32Bが設けられている。ヘモグロビン測定部32Bは、検体に光を照射して検体のへモグロビン濃度を定量的に測定する吸光度法によるものである。
検体板移送通路24の検体板挿入口12の近くには、検体板挿入口12より検体板移送通路24に検体板100が挿入されたことを光電式に検出する検体板挿入センサ(第1の検出手段)33が設けられている。
通路構成部材23のガイド側面23B側には、検体板100に設けられている検体保持部101〜105(図8参照)の一つが検体滴下部32Aの真下に位置したことを光電式に検出する検体滴下位置センサ(第2の検出手段)34が設けられている。
また、通路構成部材23のガイド側面23B側には、検体板100に設けられている検体保持部101〜105(図8参照)の一つがヘモグロビン測定部32Bの真下に位置したことを光電式に検出する測定位置センサ(第3の検出手段)35が設けられている。
検体滴下位置センサ34と測定位置センサ35は、ともに、検体板100に設けられている切欠部111〜117のエッジe(図8参照)を光学的に高精度に検出するものである。なお、検体滴下位置センサ34、測定位置センサ35は、光学的な無接触式のものに限られることはなく、リミットスイッチのような機械式、接触式のものでもよい。
図3に示されているように、下部ケース10には駆動ユニット50が取り付けられている。駆動ユニット50は、複数個のスタッド部材53によって上下間隔を与えられて固定連結されている上下2枚の上板51と下板52とを有する。
上板51上には、図5に示されているように、ピニオン軸54、55に取り付けられたピニオン56、57がある。ピニオン56、57は、図3に示されているように、ともに検体板移送通路24の他方の側(正面より見て右側)、即ち、ガイド側面23Bとは反対側に設けられ、検体板100の他方の側面に形成されているラック歯106と噛合する。なお、ピニオン56は、検体板挿入口12の側にあり、もう一つのピニオン57は、それより検体板移送通路24の奥側にある。
ピニオン軸54、55は、ともに上板51を上下に貫通して上板51より回転可能に支持されている。上板51と下板52の間の空間には、図6に示されているように、ピニオン軸54、55に固定された歯付きのタイミングプーリ58、59が各々配置されており、これらタイミングプーリ58、59間には無端のタイミングベルト60が掛け渡されている。これにより、ピニオン軸54と55は同期回転する。また、上板51と下板52との間には、タイミングベルト60のテンションを調整するテンションローラ61がねじ62によって取付位置調整可能に取り付けられている。
上板51上にはステッピングモータ63が取り付けられている。ステッピングモータ63の出力軸64には出力ギヤー65が取り付けられている。上板51には、これを上下に貫通した中間軸66(図5参照)が回転可能に設けられている。中間軸66の下端には出力ギヤー65と噛合する中間ギヤー67が固定されており、中間軸66の上端には、図5に示されているように、ピニオン57と噛合する中間ギヤー68が固定されている。
これにより、ステッピングモータ63の回転は、出力ギヤー65、中間ギヤー67、中間軸66、中間ギヤー68によってピニオン57に伝達されると共に、さらに、ピニオン軸55、タイミングプーリ59、タイミングベルト60、タイミングプーリ58、ピニオン軸54によってもう一方のピニオン56に同期伝達される。
図7は上述した構成によるヘモグロビン測定装置の制御系の一実施形態を示している。制御系は、マイクロコンピュータやディジタルシグナルプロセッサ等により構成された電子式制御手段90を含む。
電子式制御手段90は、検体板挿入センサ33、検体滴下位置センサ34、測定位置センサ35、検体選択スイッチ13、測定開始スイッチ14の各々より信号を入力し、入力した信号に基づいてステッピングモータ63の正転、逆転を制御し、検体板有無表示灯16、待機中表示灯17、測定準備中表示灯18、測定中表示灯19の点灯、検体番号表示部20、測定総数表示部21、測定結果表示部22による表示内容を制御する。
図8は上述した構成によるヘモグロビン測定装置に用いられる検体板の一つの実施形態を示している。検体板100は、合成樹脂製のディスポーザブルタイプのものであり、短冊形をなしている。
検体板100の上面には、その長手方向に、互いに所定間隔(等間隔)をおいて複数個の、この実施形態では5個の凹状(ウェル状)の検体保持部101〜105が形成(成形)されている。検体保持部101〜105には、検体が均一に拡散するように白布がおかれる。
検体板100の一方の側面は直線状の平らなガイド基準面107になってる。検体板100の他方の側面には一連のラック歯106が一体成形されている。また、検体板100の一方の側、すなわち、ガイド基準面107には、各検体保持部101〜105毎に、各検体保持部101〜105の位置を示す目印として半欠長穴孔形状の切欠部111〜117が一体成形されている。
切欠部111〜115は検体保持部101〜105の中心と同じ位置にあり、切欠部111〜117は、それぞれ、幅cを有し、検体保持部101〜105の配置ピッチb+cと同間隔で配置されている。切欠部111の初期幅aは、検体板100の先端縁100Aに対する検体保持部101のオフセット量と等価に設定される。
そして、図4に示されている検体滴下位置センサ34は、検体滴下部33の中心位置に検体保持部101がある時に切欠部113のエッジeを検出し、同様に、検体保持部105が検体滴下部33の中心位置にある時に切欠部117のエッジeを検出するように配置されている。
また、図4に示されている測定位置センサ35は、ヘモグロビン測定部32の中心位置に検体保持部101がある時に切欠部113のエッジeを検出し、同様に、検体保持部105がヘモグロビン測定部32の中心位置にある時に切欠部117のエッジeを検出するように配置されている。
検体滴下位置センサ34、測定位置センサ35の出力信号は、切欠部111〜117の検出時“0”、非検出時“1”となり、検体板100が検体滴下位置センサ34、測定位置センサ35を通過すると、図9に示されているような信号波形(タイミングチャート)を描くことになる。
次に、上述の構成によるヘモグロビン測定装置の測定動作について説明する。
検体板100を先端縁100Aを前側にして検体板挿入口12より通路構成部材23の凹溝部、すなわち、検体板移送通路24に挿入する。すると、検体板100は検体板移送通路24の通路底面23A上を滑り、ついで、ローラ支持体25の押さえローラ29によって通路底面23Aに押し付けられる。これにより、検体板100は上下方向にがた付くことなく、通路構成部材23の奥側に挿入される。
なお、押さえローラ29、30等は検体板100の上面のみとなっているが、検体板100の動きをスムーズにする為に。検体板100を上面、下面両方から狭持する形態であってもよい。
上述したように検体板100が挿入され、先端縁100Aが押さえローラ29に係合すると、押さえローラ29のほぼ直下にある検体板挿入センサ33が検体板100の挿入を検出する。これにより、検体板有無表示灯16が点灯し、ステッピングモータ63が正転駆動される。これにより、ピニオン56、57が同一速度の正転を開始する。
検体板100がさらに挿入されると、検体板100のラック歯106がピニオン56と噛み合い、この噛み合いによって検体板100のガイド基準面107が通路構成部材23のガイド側面23Bに押し付けられ、横方向のがた付きをなくされる。
検体板100のラック歯106がピニオン56と噛合すると、検体板100は、ピニオン56とガイド側面23Bとによる横方向の拘束状態と、通路底面23Aと押さえローラ29とによる上下方向の拘束状態で、ピニオン56の正転により、通路構成部材23を高精度に奥側に直進移動(前進移動)する。
この前進移動により、検体板100のラック歯106は奥側のピニオン57とも噛合し、検体板100はローラ支持体26の押さえローラ30、ローラ支持体27の図示されていない押さえローラによっても通路底面23Aに押し付けられ、検体板100の直進移動性能がさらによくなる。
測定位置センサ35が出力する信号の4回目の立ち上がり時点、すなわち、測定位置センサ35が切欠部113のエッジeを検出すると、ステッピングモータ63によるピニオン56、57の正転駆動が停止される。これにより、検体板100の検体保持部101の中心がヘモグロビン測定部32の中央位置に位置した時点で、検体板100の前進移動が停止する。
検体板100の前進移動が停止すると、検体保持部101による検体番号「1」が検体番号表示部20に表示され、ヘモグロビン測定部32が検体を滴下されていない空の検体保持部101の計測を行う。この初期値の計測が完了すると、待機中表示灯17が点滅する。
検体(血液)の測定を行う場合には、測定開始スイッチ14をオン(押下)する。これにより、待機中表示灯17が消灯し、測定準備中表示灯18が点灯し、ステッピングモータ63が逆転駆動され、ピニオン56、57の逆回転によって検体板100が検体板移送通路24を後退移動する。
この後退移動後、検体滴下位置センサ34が切欠部113のエッジeを検出すると、ステッピングモータ63によるピニオン56、57の逆転駆動が停止される。これにより、検体板100の検体保持部101の中心が検体滴下部32Aの中央位置に位置した時点で、検体板100の後退移動が停止する。これにより、待機中表示灯17が点灯し、検体(血液)の滴下待ちになる。
検体滴下部32Aより検体板100の検体保持部101に検体が滴下されると、待機中表示灯17が消灯し、測定中表示灯19が点滅し、ステッピングモータ63が再び正転駆動され、ピニオン56、57の正転によって検体板100が検体板移送通路24を前進移動する。
この前進移動後、測定位置センサ35が再び切欠部113のエッジeを検出すると、ステッピングモータ63によるピニオン56、57の正転駆動が停止される。これにより、検体板100の検体保持部101の中心がヘモグロビン測定部32の中央位置に位置した時点で、検体板100の前進移動が停止する。
検体板100の前進移動が停止すると、ヘモグロビン測定部32が検体保持部101の検体に光を照射し、検体のヘモグロビン濃度を吸光度法によって測定する。ヘモグロビン濃度の測定が完了すると、その測定結果、すなわち、検体保持部101にある検体のヘモグロビン濃度(ヘモグロビン量(g/dl))が測定結果表示部22に表示され、測定中表示灯19が消灯する。また、測定総数表示部21の表示総数が1つインクリメントされる。
検体保持部101に保持されている検体の測定が完了すると、つぎに、検体保持部102に保持される検体の測定のために、検体滴下位置センサ34、測定位置センサ35による切欠部114の同様のエッジ検出によって、検体保持部102の中心がヘモグロビン測定部32の中心位置に位置してヘモグロビン測定部32が空の検体保持部102の測定を行い、この後に、検体保持部102の中心が検体滴下部32Aの中心位置に位置して検体滴下部32Aより検体を滴下され、この後に、再び検体保持部102の中心がヘモグロビン測定部32の中心位置に位置してヘモグロビン測定部32が検体保持部102に滴下された検体の測定を行う一連の動作が繰り返される。
この一連の動作は、検体保持部103、104、105についても、順次、同様に行われる。検体保持部101〜105のすべての検査が終了すると、ステッピングモータ63が逆転駆動され、ピニオン56、57の逆回転によって検体板100が検体板移送通路24より排出される。検体板100の排出完了は、検体板挿入センサ33によって検出され、検体板有無表示灯16が消灯する。なお、、検体板挿入センサ33による検体板100の排出完了検出時に、検査終了音を出してもよい。
上述したように、この発明によるヘモグロビン測定装置では、検体板100がラック歯106を備え、ラック歯106がヘモグロビン測定装置の駆動部(ピニオン56、57)と噛み合う構造とすることで、検体板100をヘモグロビン測定装置内を往復動作可能とすると同時に検体板100をピニオン56、57とガイド側面23Bで両側より拘束し、検体板100の上面を押さえローラ29、30等で拘束する構造としたことで、検体板100を従来のように載せるガイド部材やトレーを必要とせず、検体板100を直接ヘモグロビン測定装置内に取り込み、往復動作をさせることできる。これにより、構造がシンプルとなり、製作が容易で、取り扱い及び操作性がよく、故障の少ないコンパクトな装置にすることができる。また、短冊状の検体板100を用いることから、検査測定を実施する時間を短縮する事ができる効果がある。
また、検体板100の各検体保持部101〜105に対応した複数の目印(切欠部111〜117)を検体板10に設けたことで、検体保持部101〜105をヘモグロビン測定部32や検体滴下部32Aの中心に正確に移動させることができる。
また、ヘモグロビン測定装置の駆動系に不具合、たとえば、ステッピングモータ63の脱調等の不具合、テッピングモータ63のピニオン54、53に対する伝達不具合、タイミングベルト60の緩み等が発生しても、検体板100の検体保持部101〜105を正確にヘモグロビン測定部32や検体滴下部32Aに位置決め移動させることができる。
また、本来、駆動部に異常が無いときの、検体滴下位置センサ34、測定位置センサ35の出力信号のタイミングチャートを記憶しておき、運用時、常に計測したタイミングチャートと比較し、両者に差が生じたとき、ステッピングモータ63を含む駆動系に異常があるかどうかを診断することができ、メンテナンスを適宜に行える。
この発明による成分測定・分析装置をヘモグロビン測定装置として実施した一つの実施形態の検体板挿入前の状態を示す斜視図である。 この発明による成分測定・分析装置をヘモグロビン測定装置として実施した一つの実施形態の検体板挿入後の状態を示す斜視図である。 一つの実施形態によるヘモグロビン測定装置の要部の斜視図である。 一つの実施形態によるヘモグロビン測定装置の要部の平面図である。 一つの実施形態によるヘモグロビン測定装置の駆動ユニットの平面図である。 一つの実施形態によるヘモグロビン測定装置の駆動ユニットの側面図である。 一つの実施形態によるヘモグロビン測定装置の制御系のブロック図である。 この発明による成分測定・分析装置用検体板の一つの実施形態を示す平面図である。 一つの実施形態による成分測定・分析装置用検体板の用いた場合のセンサ出力信号のタイムチャートである。
符号の説明
10 下部ケース
11 上部カバー
12 検体板挿入口
23 通路構成部材
23A 通路底面
23B ガイド側面
24 検体板移送通路
29、30、31 押さえローラ
32A 検体滴下部
32B へモグロビン測定部
33 検体板挿入センサ
34 検体滴下位置センサ
35 測定位置センサ
50 駆動ユニット
56、57 ピニオン
63 ステッピングモータ
90 電子式制御手段
100 検体板
101〜105 検体保持部
106 ラック歯
107 ガイド基準面
111〜117 切欠部

Claims (6)

  1. 短冊状の検体板を往復動可能に受け入れる直線状の検体板移送通路を有し、前記検体板移送通路の長手方向の第1の位置に検体を滴下する検体滴下部が設けられ、前記検体板移送通路の長手方向の前記第1の位置とは異なる第2の位置に検体の成分測定・分析を行う測定・分析部が設けられ、前記検体板移送通路に入れられた検体板を前記検体板移送通路の長手方向に直接駆動する検体板駆動手段を有することを特徴とする成分測定・分析装置。
  2. 前記検体板駆動手段は、検体板に形成されているラック歯に噛合し、電動モータによって回転駆動されるピニオンを含むことを特徴とする請求項1記載の成分測定・分析装置。
  3. 前記検体板移送通路は、検体板を載置される通路底面と、当該検体板移送通路の一方の側に設けられ検体板の一方の側面が摺動可能に接触するガイド側面とにより構成され、検体板を前記通路底面に押し付ける押さえローラが設けられ、前記検体板移送通路の他方の側に、検体板の他方の側面に形成されたラック歯と噛合する前記ピニオンが配置されていることを特徴とする請求項1または2記載の成分測定・分析装置。
  4. 前記検体板移送通路に検体板が挿入されたことを検出する第1の検出手段と、検体板に設けられている検体保持部が前記検体滴下部に位置したことを検出する第2の検出手段と、検体板に設けられている検体保持部が前記測定・分析部に位置したことを検出する第3の検出手段とを含み、これら検出手段による検出結果によって前記検体板駆動手段の動作を制御することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の成分測定・分析装置。
  5. 前記測定・分析部は、検体板に設けられている検体保持部に担持されている検体に光を照射し、吸光度法によってヘモグロビン濃度を測定するものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の成分測定・分析装置。
  6. 短冊状をなし、その長手方向に、互いに所定間隔をおいて複数個の検体保持部が形成され、一方の側面がガイド基準面をなし、他方の側面に一連のラック歯が形成され、各検体保持部毎に各検体保持部の位置を示す目印を有することを特徴とする成分測定・分析装置用検体板。
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