JP4205078B2 - ポジ型レジスト組成物およびレジストパターン形成方法 - Google Patents
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Description
この微細化の手段としては、露光光の短波長化が一般的に行われており、具体的には、従来はg線、i線に代表される紫外線が用いられていたが、現在では、KrFエキシマレーザー(248nm)が導入され、さらに、ArFエキシマレーザー(193nm)が導入され始めている。また、それより短波長のF2エキシマレーザー(157nm)や、EUV(極紫外線)、電子線、X線などについても検討が行われている。
かかるレジスト材料として、ベース樹脂と、露光により酸を発生する酸発生剤とを含有する化学増幅型のレジスト組成物が用いられている。
例えばポジ型の化学増幅型レジストは、酸の作用によりアルカリ可溶性が増大する樹脂成分と、露光により酸を発生する酸発生剤成分とを含有しており、レジストパターン形成時に、露光により酸発生剤から酸が発生すると、露光部がアルカリ可溶性となる。
化学増幅型ポジ型レジスト組成物の樹脂成分としては、ポリヒドロキシスチレン(PHS)系樹脂の水酸基を酸解離性溶解抑制基で保護した樹脂などが一般的に用いられている。
また、酸解離性溶解抑制基としては、1−エトキシエチル基に代表される鎖状エーテル基や、テトラヒドロピラニル基に代表される環状エーテル基等のいわゆるアセタール系の酸解離性溶解抑制基;tert−ブチル基に代表される第3級アルキル基、tert−ブトキシカルボニル基に代表される第3級アルコキシカルボニル基等のいわゆるアニーリング系の酸解離性溶解抑制基などが用いられている(例えば、特許文献1参照)。
不純物拡散層の形成は、通常、不純物の導入と拡散の二段階で行われており、導入の方法の1つとして、リンやホウ素などの不純物を真空中でイオン化し、高電界で加速して基板表面に打ち込むイオンインプランテーション(以下、インプランテーションという。)がある。
インプランテーションにより基板表面に選択的に不純物イオンを打ち込む手法として、例えば特許文献2等に、レジストパターン(マスク)が形成された基板を傾斜させた状態でインプランテーションを行う「傾斜インプランテーション」プロセスが報告されている。このプロセスは、レジストパターンの直下に当るわずかな基板部分や、基板に形成されたホールの側壁部分にのみイオン注入したいときなどに有効な手段であるとされている。
当該傾斜インプランテーションプロセスにおいて、0.35μm程度の微細なレジストパターンを形成する場合、マスクとなるレジストパターンとしては、イオンの注入が阻害されないように、膜厚が0.1〜0.5μm程度の薄膜が用いられている。
さらに、当該傾斜インプランテーションプロセスにおけるレジストパターンには、基板の所望の箇所に、イオンを注入するための形状特性が求められる。
このように「SW」は、一定の膜厚のレジストパターンでの反射光の影響による形状不良(レジストパターンの側壁が波状になる現象)を指す場合と、レジスト膜厚の変化によりレジストパターンの寸法が増減する現象を指す場合とがある。
このSWによるパターン寸法の変化は、レジスト膜が薄膜化するほど、およびレジスト膜の透明性が高いほど増大する傾向がある。そして、前記現象のいずれも、レジストパターンが微細化するほど重大な問題となる。
このような問題に対し、露光光に対して吸収性を有する化合物(染料)をレジストに配合して寸法変化を抑制することが行われている(例えば、特許文献3参照)。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、レジストパターンのSWを低減できるポジ型レジスト組成物およびレジストパターン形成方法を提供することを目的とする。
すなわち、本発明の第一の態様は、酸解離性溶解抑制基を有し、酸の作用によりアルカリ可溶性が増大する樹脂成分(A)と、露光により酸を発生する酸発生剤成分(B)とを含有するポジ型レジスト組成物であって、
前記樹脂成分(A)が、ヒドロキシスチレンから誘導される構成単位(a1)と、酸解離性溶解抑制基を有する構成単位(a2)と、下記一般式(a3−1)
で表される構成単位(a3)とを有する樹脂(A1)を含むことを特徴とするポジ型レジスト組成物である。
本発明の第二の態様は、基板上に、上記第一の態様のポジ型レジスト組成物を用いてレジスト膜を形成し、該レジスト膜に対して選択的露光処理を行った後、現像処理を施してレジストパターンを形成することを特徴とするレジストパターン形成方法である。
「アルキル基」は、特に断りがない限り、直鎖状、分岐鎖状および環状の1価の飽和炭化水素基を包含するものとする。
「露光」は、放射線の照射全般を含む概念とする。
本発明のポジ型レジスト組成物は、酸解離性溶解抑制基を有し、酸の作用によりアルカリ可溶性が増大する樹脂成分(A)(以下、(A)成分という。)と、露光により酸を発生する酸発生剤成分(B)(以下、(B)成分という。)とを含有するものである。
かかるポジ型レジスト組成物においては、露光により(B)成分から酸が発生すると、該酸が(A)成分の酸解離性溶解抑制基を解離させ、アルカリ可溶性が増大する。
これにより、レジストパターンの形成において、基板上に塗布されたレジスト組成物に対して選択的に露光すると、露光部のアルカリ可溶性が増大し、アルカリ現像することができる。
(A)成分は、本発明の効果のためには、ヒドロキシスチレンから誘導される構成単位(a1)と、酸解離性溶解抑制基を有する構成単位(a2)と、上記一般式(a3−1)で表される構成単位(a3)とを有する樹脂(A1)を含むものである。該樹脂(A1)は、好ましくは共重合体である。
構成単位(a1)は、ヒドロキシスチレンから誘導される構成単位である。
構成単位(a1)において「ヒドロキシスチレンから誘導される構成単位」とは、ヒドロキシスチレンおよびヒドロキシスチレン誘導体(モノマー)のエチレン性二重結合が開裂してなる構成単位を包含するものとする。
ここで「ヒドロキシスチレン誘導体」は、少なくともベンゼン環と、これに結合する水酸基が維持されており、例えば、ヒドロキシスチレンのα位に結合する水素原子が、ハロゲン原子、炭素数1〜5の低級アルキル基、ハロゲン化アルキル基等の他の置換基に置換されたもの、ならびに、ヒドロキシスチレンの水酸基が結合したベンゼン環に、さらに炭素数1〜5の低級アルキル基が結合したものや、この水酸基が結合したベンゼン環に、さらに1〜2個の水酸基が結合したもの(このとき、水酸基の数の合計は2〜3である。)等を包含するものとする。
ハロゲン原子は、塩素原子、フッ素原子、臭素原子などが挙げられ、フッ素原子が好ましい。
なお、「ヒドロキシスチレンのα位」とは、特に断りがない限り、ベンゼン環が結合している炭素原子のことをいう。
フッ素化アルキル基は、好ましくはフッ素化低級アルキル基であり、上述した炭素数1〜5の低級アルキル基の一部または全部の水素原子がフッ素原子で置換されたものである。本発明においては、水素原子が全部フッ素化されていることが好ましい。フッ素化低級アルキル基としては、直鎖または分岐鎖状のフッ素化低級アルキル基が好ましく、トリフルオロメチル基、ヘキサフルオロエチル基、ヘプタフルオロプロピル基、ノナフルオロブチル基等がより好ましく、トリフルオロメチル基(−CF3)が最も好ましい。
Rとしては、水素原子またはメチル基が好ましく、水素原子がより好ましい。
qは、0または1〜2の整数である。これらの内、qは、0または1であることが好ましく、特に、工業上、0であることが好ましい。
R2の置換位置は、qが1である場合には、o−位、m−位、p−位のいずれでもよく、さらに、qが2の場合には、任意の置換位置を組み合わせることができる。
pは、1〜3の整数であり、好ましくは1である。
水酸基の置換位置は、pが1である場合、o−位、m−位、p−位のいずれでもよいが、容易に入手可能で低価格であることからp−位が好ましい。さらに、pが2または3の場合には、任意の置換位置を組み合わせることができる。
樹脂(A1)中、構成単位(a1)の割合は、樹脂(A1)を構成する全構成単位に対し、20〜80モル%であることが好ましく、25〜70モル%であることがより好ましく、30〜65モル%であることがさらに好ましく、30〜60モル%であることが最も好ましい。該範囲内であると、レジスト組成物とした際に適度なアルカリ溶解性が得られるとともに、他の構成単位とのバランスが良好である。
構成単位(a2)は、酸解離性溶解抑制基を有する構成単位である。
構成単位(a2)に含まれるものとしては、下記一般式(a2−1)で表される構成単位(a21)、下記一般式(a2−2)で表される構成単位(a22)が好ましく例示できる。
酸解離性溶解抑制基としては、KrFエキシマレーザー用、ArFエキシマレーザー用等のレジスト組成物用の樹脂において、多数提案されているものの中から適宜選択して用いることができる。例えば、鎖状第3級アルコキシカルボニル基、鎖状第3級アルコキシカルボニルアルキル基、鎖状または環状の第3級アルキル基が好ましく例示できる。
鎖状第3級アルコキシカルボニルアルキル基は、その炭素数は4〜10が好ましく、4〜8がより好ましい。鎖状第3級アルコキシカルボニルアルキル基として、具体的には、tert−ブトキシカルボニルメチル基、tert−アミルオキシカルボニルメチル基等が挙げられる。
鎖状の第3級アルキル基は、その炭素数は4〜10が好ましく、4〜8がより好ましい。鎖状第3級アルキル基として、具体的には、tert−ブチル基、tert−アミル基等が挙げられる。
環状の第3級アルキル基は、環上に第3級炭素原子を含む単環または多環式の1価の飽和炭化水素基である。環状第3級アルキル基として、具体的には、1−メチルシクロペンチル基、1−エチルシクロペンチル基、1−メチルシクロヘキシル基、1−エチルシクロヘキシル基、2−メチル−2−アダマンチル基、2−エチル−2−アダマンチル基等が挙げられる。
これら酸解離性溶解抑制基の中では、解像性の点で、特に鎖状の第3級アルキル基が好ましく、その中でもtert−ブチル基がより好ましい。
「脂肪族環式基」は、芳香族性を持たない単環式基または多環式基であることを意味し、飽和または不飽和のいずれでもよいが、通常は飽和であることが好ましい。
脂肪族環式基の具体例としては、炭素数5〜7の脂肪族単環式基、炭素数7〜16の脂肪族多環式基等が挙げられる。
炭素数5〜7の脂肪族単環式基としては、モノシクロアルカンから1個の水素原子を除いた基が例示でき、具体的には、シクロペンタン、シクロヘキサンなどから1個の水素原子を除いた基などが挙げられる。
炭素数7〜16の脂肪族多環式基としては、ビシクロアルカン、トリシクロアルカン、テトラシクロアルカンなどから1個の水素原子を除いた基が例示でき、具体的には、アダマンタン、ノルボルナン、イソボルナン、トリシクロデカン、テトラシクロドデカンなどのポリシクロアルカンから1個の水素原子を除いた基などが挙げられる。これらの中でも、アダマンチル基、ノルボルニル基、テトラシクロドデカニル基が工業上好ましく、特にアダマンチル基が好ましい。
Xの低級アルキル基としては、上記式(a1−1)のRの低級アルキル基と同様のものが挙げられる。
Xとしては、低級アルキル基が好ましく、メチル基またはエチル基がより好ましく、エチル基が最も好ましい。
R6は、低級アルキル基または水素原子を表す。R6の低級アルキル基としては、R5の低級アルキル基と同様のものが挙げられる。R6は、工業的には水素原子であることが好ましい。
この場合、式(I)においては、R5と、Xと、Xが結合した酸素原子と、該酸素原子およびR5が結合した炭素原子とにより環式基が形成されている。
該環式基としては、4〜7員環が好ましく、4〜6員環がより好ましい。該環式基の具体例としては、テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基等が挙げられる。
その具体例としては、例えば、Xがアルキル基である基、すなわち1−アルコキシアルキル基としては、1−メトキシエチル基、1−エトキシエチル基、1−iso−プロポキシエチル基、1−n−ブトキシエチル基、1−tert−ブトキシエチル基、メトキシメチル基、エトキシメチル基、iso−プロポキシメチル基、n−ブトキシメチル基、tert−ブトキシメチル基等が挙げられる。
また、Xが脂肪族環式基である基としては、1−シクロヘキシルオキシエチル基、(2−アダマンチル)オキシメチル基、下記式(II−a)で表される1−(1−アダマンチル)オキシエチル基等が挙げられる。
Xが芳香族環式炭化水素基である基としては、下記式(II−b)で表される1−(2−ナフチル)オキシエチル基等が挙げられる。
これらの中でも、特に1−エトキシエチル基が好ましい。
中でも、上記一般式(I)のものがより好ましく、上記一般式(I)のものを主成分として含有することが最も好ましい。
ここで、「主成分として含有する」とは、樹脂(A1)中に含まれる酸解離性溶解抑制基の内の50モル%以上であることを意味し、好ましくは70モル%以上であり、より好ましは80モル%以上であることを意味する。
構成単位(a22)におけるR2は、上記一般式(a1−1)のR2と同様のものが挙げられる。
また構成単位(a22)におけるp、qは、上記一般式(a1−1)のp、qとそれぞれ同様のものが挙げられる。
樹脂(A1)中、構成単位(a2)の割合は、樹脂(A1)を構成する全構成単位に対し、5〜70モル%であることが好ましく、5〜65モル%であることがより好ましく、5〜60モル%であることがさらに好ましく、5〜55モル%であることが最も好ましい。下限値以上とすることにより、レジスト組成物とした際に良好なレジストパターンを得ることができ、上限値以下とすることにより他の構成単位とのバランスが良好である。
また、前記構成単位(a2)が、前記構成単位(a22)である場合、樹脂(A1)を構成する全構成単位に対し、5〜70モル%であることが好ましく、10〜65モル%であることがより好ましく、20〜60モル%であることがさらに好ましく、30〜55モル%であることが最も好ましい。下限値以上とすることにより、レジスト組成物とした際に良好なレジストパターンを得ることができ、上限値以下とすることにより他の構成単位とのバランスが良好である。
構成単位(a3)は、前記一般式(a3−1)で表される構成単位である。
式(a3−1)中、Aは、単結合または2価の有機基を表す。
構成単位(a3)において「有機基」とは、炭素原子を含む基であり、炭素原子以外の原子(例えば水素原子、酸素原子、窒素原子、硫黄原子、ハロゲン原子(フッ素原子、塩素原子等)等)を有していてもよい。
有機基としては、直鎖、分岐または環状の飽和炭化水素基が好ましく、直鎖または分岐の飽和炭化水素基がより好ましい。また、該飽和炭化水素基は、炭素数が1〜15であることが好ましく、炭素数1〜10がより好ましく、炭素数1〜6がさらに好ましい。
飽和炭化水素基は、置換基を有していてもよい。該置換基としては、特に制限はなく、例えばフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等のハロゲン原子、炭素数1〜6の直鎖、分岐または環状のアルキル基等が挙げられる。
ここで「置換基を有する」とは、飽和炭化水素基の水素原子の一部または全部が置換基で置換されていることを意味する。
また、有機基としては、上述のような飽和炭化水素基の炭素原子の一部が、酸素原子、窒素原子、硫黄原子等のヘテロ原子で置換された基も挙げられる。
飽和炭化水素基としては、特にはアルキレン基が好ましい。該飽和炭化水素基は、直鎖、分岐または環状のいずれでもよい。
直鎖または分岐のアルキレン基としては、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、イソプロピレン基、n−ブチレン基、イソブチレン基、tert−ブチレン基、ペンチレン基、イソペンチレン基、ネオペンチレン基等が挙げられる。
環状のアルキレン基としては、シクロペンタン、シクロヘキサン、ノルボルナン、イソボルナン、アダマンタン、トリシクロデカン、テトラシクロドデカン等の飽和炭化水素環から水素原子を2個除いた環式基、該環式基に直鎖または分岐のアルキレン基が結合した基などが挙げられる。
飽和炭化水素基としては、直鎖または分岐のアルキレン基が好ましく、直鎖のアルキレン基がより好ましく、エチレン基またはプロピレン基が特に好ましい。
そして、Aとしては、特に単結合が好ましい。
置換基としては、炭素数1〜4の直鎖または分岐状のアルキル基等が挙げられる。中でも、置換基を有しないものが好ましい。
なお、Rは、上記一般式(a1−1)のRと同様のものが挙げられる。
R1の酸解離性溶解抑制基としては、構成単位(a2)で例示した鎖状第3級アルコキシカルボニル基、鎖状第3級アルコキシカルボニルアルキル基、鎖状または環状の第3級アルキル基、および上記一般式(I)からなる群から選択される少なくとも1種が好ましく用いられ、これらの中で好ましいものも、構成単位(a2)と同様である。
樹脂(A1)中、構成単位(a3)の割合は、樹脂(A1)を構成する全構成単位に対し、1〜30モル%であることが好ましく、3〜25モル%であることがより好ましく、5〜20モル%であることが最も好ましい。上記範囲とすることで、スタンディングウェーブ抑制効果がいっそう優れたものとなる。
樹脂(A1)は、さらに、スチレンから誘導される構成単位(a4)を有していてもよい。
本発明において、構成単位(a4)は必須ではないが、これを含有させるとレジスト組成物とした際に耐熱性を向上させることができる。
構成単位(a4)において「スチレンから誘導される構成単位」とは、スチレンおよびスチレン誘導体(ただし、ヒドロキシスチレンは含まない。)のエチレン性二重結合が開裂してなる構成単位を包含するものとする。
ここで「スチレン誘導体」は、スチレンのα位に結合する水素原子が、ハロゲン原子、アルキル基、ハロゲン化アルキル基等の他の置換基に置換されたもの、ならびに、スチレンのフェニル基の水素原子が、炭素数1〜5の低級アルキル基等の置換基に置換されているもの等を包含するものとする。
ハロゲン原子は、塩素原子、フッ素原子、臭素原子などが挙げられ、フッ素原子が好ましい。
なお、「スチレンのα位」とは、特に断りがない限り、ベンゼン環が結合している炭素原子のことをいう。
qは、0または1〜2の整数である。これらの内、qは0または1であることが好ましく、特に、工業上、0であることが好ましい。
R2の置換位置は、qが1である場合には、o−位、m−位、p−位のいずれでもよく、qが2の場合には、任意の置換位置を組み合わせることができる。
樹脂(A1)が構成単位(a4)を含む場合、構成単位(a4)の割合は、樹脂(A1)を構成する全構成単位に対し、1〜25モル%が好ましく、5〜25モル%がより好ましく、5〜20モル%であることが最も好ましい。該範囲内であると、レジスト組成物とした際に耐熱性効果が高くなるとともに、他の構成単位とのバランスも良好である。
かかる構成単位としては、上述の必須構成単位(a1)〜(a3)、好ましく含まれる構成単位(a4)に分類されない他の構成単位であれば特に限定するものではなく、KrFポジエキシマレーザー用、ArFエキシマレーザー用等のレジスト用樹脂に用いられるものとして、従来から知られている多数のものが使用可能である。
ここで「主成分」とは、樹脂(A1)を構成する全構成単位の内、構成単位(a1)〜(a3)の合計が70モル%以上を占めることを意味し、好ましくは80モル%以上、より好ましくは90モル%以上である。最も好ましいのは、構成単位(a1〜(a3)からなる樹脂である。
質量平均分子量が100000以下であると、レジスト組成物とした際に解像性が高く、特に薄膜インプラ用として好適である。他方、1000以上であると、レジスト組成物とした際に耐熱性が高く、特に薄膜インプラ用として好適である。
すなわち、インプラプロセスにおいては、不純物の打ち込みによる発熱作用により、基板上のレジストパターンが加熱されるため、レジストパターンが形状変化を起こしたり、レジストパターン中の或る成分がガス化して、処理室内の真空度を下げるという問題が生じる可能性があるが、耐熱性が高いことにより、かかるプロセスに好適に用いることができる。
また、樹脂(A1)の分散度(Mw/Mn(Mn:数平均分子量))が小さい(単分散に近い)ほどレジスト組成物とした際に解像性が優れ、好ましい。該分散度は、1.1〜5.0が好ましく、1.1〜3.0がより好ましく、1.1〜2.5が最も好ましい。
樹脂(A1)は、例えば以下のようにして製造することができる。
まず、公知のラジカル重合等により樹脂(A1)の前駆重合体を製造し、続いて、前駆重合体の保護基の脱離反応を行い、更に場合により、酸の作用で脱離する保護基を導入して樹脂(A1)を得る。
用いられる有機溶剤としては、上記モノマー、重合開始剤、および得られた重合体のいずれも溶解できる溶剤が好ましく、例えば、ジオキサン、イソプロピルアルコール、アセトン、テトラヒドロフラン、2−ブタノン、4−メチル−2−ペンタノンなどが挙げられる。
用いられる重合開始剤としては、例えば、アゾビスイソブチロニトリル、2,2’−アゾビス(2,4−ジメチルバレロニトリル)等のアゾ化合物、過酸化ベンゾイル等の有機過酸化物などが挙げられる。
重合温度は、通常50〜150℃の範囲が好ましく、また、重合時間は、1〜10時間とするのが好ましく、さらに好ましくは2時間程度以上である。上記の範囲外では、収率が低くなるなどの不都合を生じる。
このように得た前駆重合体の溶液を、メタノール、イソプロピルアルコール、水などの多量の貧溶媒中に注入して析出させる。その後、析出物を濾別、充分に乾燥させることにより樹脂(A1)の前駆重合体を得る。
また、場合により、再沈澱法などの通常の方法で、前駆重合体中に残存する未反応のモノマー、あるいは、重合開始剤等を取り除くための精製を行うことができる。
用いられる有機溶剤としては、前駆重合体および得られた樹脂(A1)のいずれも溶解できる溶剤が好ましく、例えば、ジオキサン、テトラヒドロフランなどが挙げられる。
用いられる酸性化合物は、塩酸、硫酸、p−トルエンスルホン酸、硝酸等が例示され、より好ましくは塩酸が用いられる。
用いられる塩基性化合物は、アンモニア、ヒドラジン、苛性ソーダ等が例示され、より好ましくはヒドラジンが用いられる。
使用される酸性化合物および/または塩基性化合物の量は、前駆重合体中に含まれるフェノール性水酸基の保護基に対して、通常1.0〜3.0当量で、好ましくは1.0〜1.5当量である。
脱離反応の温度は、通常10〜50℃の範囲が好ましく、また、反応時間は、1〜10時間とするのが好ましく、さらに好ましくは2時間程度以上である。
このようにして得た樹脂(A1)の溶液を、水などの多量の貧溶媒中に注入して析出させる。その後、その析出物を濾別、充分に乾燥させることにより樹脂(A1)を得る。
また、場合により、再沈澱法などの通常の方法で精製を行うことができる。
用いられる有機溶剤としては、例えば、ジオキサン、テトラヒドロフランなどが挙げられる。
用いられる酸性化合物は、p−トルエンスルホン酸1水和物、塩酸、硫酸などが挙げられる。
反応温度は、通常0〜50℃の範囲が好ましく、また、反応時間は、15分〜10時間とするのが好ましい。上記条件の範囲外で反応すると収率が低くなる。
このように得た溶液を、アルカリ水溶液または水溶液中に注入して析出させ、その後、析出物を濾別し、乾燥させて樹脂(A1)を得る。
また、場合により、再沈澱法などの通常の方法で精製を行うことができる。
用いられる有機溶剤としては、例えば、ジオキサン、テトラヒドロフランなどが挙げられる。
用いられる酸性化合物は、p−トルエンスルホン酸1水和物、塩酸、硫酸などが挙げられる。
反応温度は、通常0〜50℃の範囲が好ましく、また、反応時間は、15分から10時間とするのが好ましい。上記条件の範囲外で反応すると収率が低くなる。
このように得た溶液を、過剰の苛性ソーダ水溶液中に注入して析出させる。その後、析出物を濾別し、さらに、抽出、晶析など公知の方法で処理して構成単位(a3)を提供するモノマーの前駆体を得る。
用いられる有機溶剤としては、例えば、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アセトン、2−ブタノンなどが挙げられる。
用いられる塩基性化合物は、トリエチルアミンなどの第三級有機アミンが好ましい。
反応温度は、通常0〜50℃の範囲が好ましく、また、反応時間は、15分から10時間とするのが好ましい。上記条件の範囲外で反応すると収率が低くなる。
このように得た溶液を、過剰の水中に注入して析出させる。その後、析出物を濾別し、抽出、晶析など公知の方法で処理して構成単位(a3)を提供するモノマーを得る。
樹脂(A2)は、前記構成単位(a11)、前記構成単位(a22)の酸解離性溶解抑制基が前記一般式(I)で表される酸解離性溶解抑制基で置換されている構成単位を有する樹脂成分であって、前記構成単位(a3)を含まない樹脂である。
樹脂(A2)を構成する全構成単位のうち、構成単位(a22)は、5〜60モル%であることが好ましく、15〜55モル%であることがさらに好ましく、20〜50モル%であることが最も好ましい。
なお、構成単位(a4)等の他の構成単位を用いる場合は、10モル%以下とすることが好ましい。
樹脂(A3)は、前記構成単位(a11)、前記構成単位(a22)の酸解離性溶解抑制基が第三級アルキルオキシカルボニル基からなる酸解離性溶解抑制基で置換されている構成単位を有する樹脂成分であって、前記構成単位(a3)を含まない樹脂である。
前記第三級アルキルオキシカルボニル基としては、第三級アルキルオキシ基の炭素数が4〜8である第三級アルキルオキシカルボニル基が好ましく、具体例としてはtert−ブチルオキシカルボニル基、tert−アミルオキシカルボニル基などが挙げられる。
樹脂(A3)を構成する全構成単位のうち、構成単位(a22)は、5〜60モル%であることが好ましく、10〜50モル%であることがさらに好ましく、15〜45モル%であることが最も好ましい。
なお、構成単位(a4)等の他の構成単位を用いる場合は、10モル%以下とすることが好ましい。
樹脂(A4)は、前記構成単位(a11)と前記構成単位(a21)と、前記構成単位(a4)とを有し、かつ前記構成単位(a3)を含まない樹脂成分であって、前記構成単位(a21)の酸解離性溶解抑制基が第三級アルキル基からなる酸解離性溶解抑制基で置換されている樹脂成分である。
前記第三級アルキル基としては、炭素数が4〜12の第三級アルキル基が好ましく、具体例としてはtert−ブチル基、tert−アミル基などのような鎖状第三級アルキル基;2−メチル−アダマンチル基、2−エチルアダマンチル基などのような多環の脂環式炭化水素基を含む第三級アルキル基;1−エチルシクロヘキシル、1−エチルシクロペンチル基、1−メチルシクロヘキシル基、1−メチルシクロペンチル基などのような単環の脂環式炭化水素基を含む第三級アルキル基等が挙げられる。中でも、鎖状第三級アルキル基がより好ましい。
樹脂(A4)を構成する全構成単位のうち、構成単位(a21)は、5〜60モル%であることが好ましく、5〜40モル%であることがさらに好ましく、10〜30モル%であることが最も好ましい。
樹脂(A4)を構成する全構成単位のうち、構成単位(a4)は、1〜30モル%であることが好ましく、5〜30モル%であることがさらに好ましく、5〜20モル%であることが最も好ましい。
(A)成分中における上記樹脂(A2)の割合としては、5〜80質量%が好ましく、20〜60質量%がより好ましく、30〜50質量%が最も好ましい。
(A)成分中における上記樹脂(A3)の割合としては、5〜80質量%が好ましく、20〜60質量%がより好ましく、25〜50質量%が最も好ましい。
(A)成分中における上記樹脂(A4)の割合としては、5〜80質量%が好ましく、30〜70質量%がより好ましく、40〜70質量%が最も好ましい。
(B)成分としては、特に限定されず、これまで化学増幅型レジスト用の酸発生剤として提案されているものを使用することができる。
このような酸発生剤としては、これまで、ヨードニウム塩やスルホニウム塩などのオニウム塩系酸発生剤、オキシムスルホネート系酸発生剤、ビスアルキルまたはビスアリールスルホニルジアゾメタン類、ポリ(ビススルホニル)ジアゾメタン類などのジアゾメタン系酸発生剤、ニトロベンジルスルホネート系酸発生剤、イミノスルホネート系酸発生剤、ジスルホン系酸発生剤など、多種のものが知られている。
前記直鎖または分岐鎖状のアルキル基としては、炭素数1〜10であることが好ましく、炭素数1〜8であることがさらに好ましく、炭素数1〜4であることが最も好ましい。
前記環状のアルキル基としては、炭素数4〜12であることが好ましく、炭素数5〜10であることがさらに好ましく、炭素数6〜10であることが最も好ましい。
前記フッ素化アルキル基としては、炭素数1〜10であることが好ましく、炭素数1〜8であることがさらに好ましく、炭素数1〜4であることが最も好ましい。
また、該フッ素化アルキル基のフッ素化率(アルキル基中のフッ素原子の割合)は、好ましくは10〜100%、さらに好ましくは50〜100%であり、特に水素原子をすべてフッ素原子で置換したものが、酸の強度が強くなるので好ましい。
R51としては、直鎖状のアルキル基またはフッ素化アルキル基であることが最も好ましい。
R52において、ハロゲン原子としては、フッ素原子、臭素原子、塩素原子、ヨウ素原子などが挙げられ、フッ素原子が好ましい。
R52において、アルキル基は、直鎖または分岐鎖状であり、その炭素数は、好ましくは1〜5、特に1〜4、さらには1〜3であることが好ましい。
R52において、ハロゲン化アルキル基は、アルキル基中の水素原子の一部または全部がハロゲン原子で置換された基である。
ここでのアルキル基は、前記R52における「アルキル基」と同様のものが挙げられる。置換するハロゲン原子としては、上記「ハロゲン原子」について説明したものと同様のものが挙げられる。
ハロゲン化アルキル基において、水素原子の全個数の50〜100%がハロゲン原子で置換されていることが好ましく、全て置換されていることがより好ましい。
R52において、アルコキシ基としては、直鎖状または分岐鎖状であり、その炭素数は好ましくは1〜5、特に1〜4、さらには1〜3であることが好ましい。
R52としては、これらの中でも水素原子が好ましい。
置換基としては、水酸基、低級アルキル基(直鎖または分岐鎖状であり、その好ましい炭素数は5以下であり、特にメチル基が好ましい。)などを挙げることができる。
R53のアリール基としては、置換基を有しないものがより好ましい。
nは1〜3の整数であり、2または3であることが好ましく、特に3であることが好ましい。
R1”〜R3”のアリール基としては、特に制限はなく、例えば、炭素数6〜20のアリール基であって、該アリール基は、その水素原子の一部または全部がアルキル基、アルコキシ基、ハロゲン原子等で置換されていてもよく、されていなくてもよい。
アリール基としては、安価に合成可能なことから、炭素数6〜10のアリール基が好ましい。具体的には、例えばフェニル基、ナフチル基が挙げられる。
前記アリール基の水素原子が置換されていてもよいアルキル基としては、炭素数1〜5のアルキル基が好ましく、メチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、tert−ブチル基であることが最も好ましい。
前記アリール基の水素原子が置換されていてもよいアルコキシ基としては、炭素数1〜5のアルコキシ基が好ましく、メトキシ基、エトキシ基が最も好ましい。
前記アリール基の水素原子が置換されていてもよいハロゲン原子としては、フッ素原子であることが好ましい。
R1”〜R3”のアルキル基としては、特に制限はなく、例えば炭素数1〜10の直鎖状、分岐状または環状のアルキル基等が挙げられる。中でも解像性に優れる点から、炭素数1〜5であることが好ましい。具体的には、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、n−ペンチル基、シクロペンチル基、ヘキシル基、シクロヘキシル基、ノニル基、デカニル基等が挙げられる。中でも、安価に合成可能なことから、メチル基がより好ましい。
これらの中で、R1”〜R3”は、すべてフェニル基であることが最も好ましい。
前記直鎖のアルキル基としては、炭素数1〜10であることが好ましく、炭素数1〜8であることがさらに好ましく、炭素数1〜4であることが最も好ましい。
前記環状のアルキル基としては、前記R1”で示したような環式基であって、炭素数4〜15であることが好ましく、炭素数4〜10であることがさらに好ましく、炭素数6〜10であることが最も好ましい。
前記フッ素化アルキル基としては、炭素数1〜10であることが好ましく、炭素数1〜8であることがさらに好ましく、炭素数1〜4であることが最も好ましい。
また、該フッ素化アルキル基のフッ素化率(アルキル基中のフッ素原子の割合)は、好ましくは10〜100%、さらに好ましくは50〜100%であり、特に水素原子をすべてフッ素原子で置換したものが、酸の強度が強くなるので好ましい。
R4”としては、直鎖または環状のアルキル基、またはフッ素化アルキル基であることが最も好ましい。
R5”〜R6”のアリール基としては、R1”〜R3”のアリール基と同様のものが挙げられる。
R5”〜R6”のアルキル基としては、R1”〜R3”のアルキル基と同様のものが挙げられる。
これらの中で、R5”〜R6”は、すべてフェニル基であることが最も好ましい。
式(b−2)中のR4”としては、上記式(b−1)のR4”と同様のものが挙げられる。
また、これらのオニウム塩のアニオン部がメタンスルホネート、n−プロパンスルホネート、n−ブタンスルホネート、n−オクタンスルホネートに置き換えたオニウム塩も用いることができる。
Y”、Z”は、それぞれ独立に、少なくとも1つの水素原子がフッ素原子で置換された直鎖状または分岐状のアルキル基であり、該アルキル基の炭素数は1〜10であり、好ましくは炭素数1〜7であり、より好ましくは炭素数1〜3である。
X”のアルキレン基の炭素数またはY”、Z”のアルキル基の炭素数は、上記炭素数の範囲内において、レジスト溶媒への溶解性も良好である等の理由により、小さいほど好ましい。
また、X”のアルキレン基またはY”、Z”のアルキル基において、フッ素原子で置換されている水素原子の数が多いほど、酸の強度が強くなり、また、200nm以下の高エネルギー光や電子線に対する透明性が向上するので好ましい。
該アルキレン基またはアルキル基中のフッ素原子の割合、すなわちフッ素化率は、好ましくは70〜100%、さらに好ましくは90〜100%であり、最も好ましくは、全ての水素原子がフッ素原子で置換されたパーフルオロアルキレン基またはパーフルオロアルキル基である。
この様なオキシムスルホネート系酸発生剤は、化学増幅型レジスト組成物用として多用されているので、任意に選択して用いることができる。
R21の有機基としては、直鎖、分岐または環状のアルキル基またはアリール基が好ましい。これらのアルキル基、アリール基は置換基を有していてもよい。
該置換基としては、特に制限はなく、例えばフッ素原子、炭素数1〜6の直鎖、分岐または環状のアルキル基等が挙げられる。
ここで、「置換基を有する」とは、アルキル基またはアリール基の水素原子の一部または全部が置換基で置換されていることを意味する。
アルキル基としては、炭素数1〜20が好ましく、炭素数1〜10がより好ましく、炭素数1〜8がさらに好ましく、炭素数1〜6が特に好ましく、炭素数1〜4が最も好ましい。アルキル基としては、特に、部分的または完全にハロゲン化されたアルキル基(以下、ハロゲン化アルキル基ということがある。)が好ましい。
なお、部分的にハロゲン化されたアルキル基とは、水素原子の一部がハロゲン原子で置換されたアルキル基を意味し、完全にハロゲン化されたアルキル基とは、水素原子の全部がハロゲン原子で置換されたアルキル基を意味する。
ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられ、特にフッ素原子が好ましい。すなわち、ハロゲン化アルキル基は、フッ素化アルキル基であることが好ましい。
アリール基は、炭素数4〜20が好ましく、炭素数4〜10がより好ましく、炭素数6〜10が最も好ましい。アリール基としては、特に、部分的または完全にハロゲン化されたアリール基が好ましい。
なお、部分的にハロゲン化されたアリール基とは、水素原子の一部がハロゲン原子で置換されたアリール基を意味し、完全にハロゲン化されたアリール基とは、水素原子の全部がハロゲン原子で置換されたアリール基を意味する。
R21としては、特に、置換基を有さない炭素数1〜4のアルキル基、または炭素数1〜4のフッ素化アルキル基が好ましい。
R22としては、特に、シアノ基、置換基を有さない炭素数1〜8のアルキル基、または炭素数1〜8のフッ素化アルキル基が好ましい。
R31としては、ハロゲン化アルキル基が好ましく、フッ素化アルキル基がより好ましい。
R31におけるフッ素化アルキル基は、アルキル基の水素原子が50%以上フッ素化されていることが好ましく、より好ましくは70%以上、さらに好ましくは90%以上フッ素化されていることが好ましい。
R32のアリール基は、炭素数1〜10のアルキル基、ハロゲン化アルキル基、アルコキシ基等の置換基を有していても良い。該置換基におけるアルキル基またはハロゲン化アルキル基は、炭素数が1〜8であることが好ましく、炭素数1〜4がさらに好ましい。
また、該ハロゲン化アルキル基は、フッ素化アルキル基であることが好ましい。
R33としては、ハロゲン化アルキル基が好ましく、フッ素化アルキル基がより好ましく、部分的にフッ素化されたアルキル基が最も好ましい。
R33におけるフッ素化アルキル基は、アルキル基の水素原子が50%以上フッ素化されていることが好ましく、より好ましくは70%以上、さらに好ましくは90%以上フッ素化されていることが、発生する酸の強度が高まるため好ましい。最も好ましくは、水素原子が100%フッ素置換された完全フッ素化アルキル基である。
R35の2または3価の芳香族炭化水素基としては、上記R32のアリール基から、さらに1または2個の水素原子を除いた基が挙げられる。
R36の置換基を有さないアルキル基またはハロゲン化アルキル基としては、上記R33の置換基を有さないアルキル基またはハロゲン化アルキル基と同様のものが挙げられる。
pは、好ましくは2である。
また、下記化学式で表される化合物が挙げられる。
また、ポリ(ビススルホニル)ジアゾメタン類としては、例えば、以下に示す構造をもつ1,3−ビス(フェニルスルホニルジアゾメチルスルホニル)プロパン(A=3の場合)、1,4−ビス(フェニルスルホニルジアゾメチルスルホニル)ブタン(A=4の場合)、1,6−ビス(フェニルスルホニルジアゾメチルスルホニル)ヘキサン(A=6の場合)、1,10−ビス(フェニルスルホニルジアゾメチルスルホニル)デカン(A=10の場合)、1,2−ビス(シクロヘキシルスルホニルジアゾメチルスルホニル)エタン(B=2の場合)、1,3−ビス(シクロヘキシルスルホニルジアゾメチルスルホニル)プロパン(B=3の場合)、1,6−ビス(シクロヘキシルスルホニルジアゾメチルスルホニル)ヘキサン(B=6の場合)、1,10−ビス(シクロヘキシルスルホニルジアゾメチルスルホニル)デカン(B=10の場合)などを挙げることができる。
本発明のポジ型レジスト組成物における(B)成分の含有量は、(A)成分100質量部に対し、0.5〜30質量部、好ましくは1〜10質量部とされる。上記範囲とすることでパターン形成が充分に行われる。また、均一な溶液が得られ、保存安定性が良好となるため好ましい。
本発明のポジ型レジスト組成物には、レジストパターン形状、引き置き経時安定性などを向上させるために、さらに含窒素有機化合物(D)(以下、(D)成分という。)を配合することができる。
この(D)成分は、既に多種多様なものが提案されているので、公知のものから任意に用いればよいが、脂肪族アミン、特に、第2級脂肪族アミンや第3級脂肪族アミンが好ましい。
脂肪族アミンとしては、アンモニアNH3の水素原子の少なくとも1つを、炭素数12以下のアルキル基またはヒドロキシアルキル基で置換したアミン(アルキルアミンまたはアルキルアルコールアミン)が挙げられる。その具体例としては、n−ヘキシルアミン、n−ヘプチルアミン、n−オクチルアミン、n−ノニルアミン、n−デシルアミン等のモノアルキルアミン;ジエチルアミン、ジ−n−プロピルアミン、ジ−n−ヘプチルアミン、ジ−n−オクチルアミン、ジシクロヘキシルアミン等のジアルキルアミン;トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリ−n−ブチルアミン、トリ−n−ヘキシルアミン、トリ−n−ペンチルアミン、トリ−n−ヘプチルアミン、トリ−n−オクチルアミン、トリ−n−ノニルアミン、トリ−n−デカニルアミン、トリ−n−ドデシルアミン等のトリアルキルアミン;ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン、ジ−n−オクタノールアミン、トリ−n−オクタノールアミン等のアルキルアルコールアミン等が挙げられる。これらの中でも、アルキルアルコールアミンおよびトリアルキルアミンが好ましく、アルキルアルコールアミンが最も好ましい。アルキルアルコールアミンの中でも、トリエタノールアミン、トリイソプロパノールアミンが最も好ましい。
これらは、単独で用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
(D)成分は、(A)成分100質量部に対して、通常0.01〜5.0質量部で用いられる。
本発明のポジ型レジスト組成物には、前記(D)成分の配合による感度劣化の防止、またレジストパターン形状、引き置き安定性等の向上の目的で、さらに任意の成分として、有機カルボン酸またはリンのオキソ酸若しくはその誘導体(E)(以下、(E)成分という。)を含有させることができる。なお、(D)成分と(E)成分は、併用することもできるし、いずれか1種を用いることもできる。
有機カルボン酸としては、例えば、マロン酸、クエン酸、リンゴ酸、コハク酸、安息香酸、サリチル酸などが好適である。
リンのオキソ酸若しくはその誘導体としては、リン酸、リン酸ジ−n−ブチルエステル、リン酸ジフェニルエステルなどのリン酸またはそれらのエステルのような誘導体;ホスホン酸、ホスホン酸ジメチルエステル、ホスホン酸−ジ−n−ブチルエステル、フェニルホスホン酸、ホスホン酸ジフェニルエステル、ホスホン酸ジベンジルエステルなどのホスホン酸およびそれらのエステルのような誘導体;ホスフィン酸、フェニルホスフィン酸などのホスフィン酸およびそれらのエステルのような誘導体が挙げられ、これらの中でも、ホスホン酸が特に好ましい。
(E)成分は、(A)成分100質量部に対して、0.01〜5.0質量部で用いられる。
前記(C)成分は、化学増幅型レジスト用の溶解抑制剤として提案されているものを使用することができる。
かかる(C)成分としては、例えば、質量平均分子量が200〜1000であって、置換または未置換のベンゼン核を1〜6個を有するフェノール誘導体が好ましい。
具体例としては、下記一般式(C−1)または(C−2)で表される化合物が挙げられる。
具体的には、tert−ブチルオキシカルボニル基、tert−アミルオキシカルボニル基のような第3級アルキルオキシカルボニル基;tert−ブチルオキシカルボニルメチル基、tert−ブチルオキシカルボニルエチル基のような第3級アルキルオキシカルボニルアルキル基;tert−ブチル基、tert−アミル基などの第3級アルキル基;テトラヒドロピラニル基、テトラヒドロフラニル基などの環状エーテル基;エトキシエチル基、メトキシプロピル基などのアルコキシアルキル基が好ましいものとして挙げられる。
中でも、tert―ブチルオキシカルボニル基、tert―ブチルオキシカルボニルメチル基、tert−ブチル基、テトラヒドロピラニル基、エトキシエチル基、1−メチルシクロヘキシル基および1−エチルシクロヘキシル基がより好ましい。
(C)成分は、(A)成分100質量部に対して、0.5〜20質量部で用いられる。
有機溶剤としては、使用する各成分を溶解し、均一な溶液とすることができるものであればよく、従来、化学増幅型レジストの溶剤として公知のものの中から任意に用いることができる。
例えば、γ−ブチロラクトン等のラクトン類や、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチルイソアミルケトン、2−ヘプタノンなどのケトン類、エチレングリコール、エチレングリコールモノアセテート、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールモノアセテート、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノアセテート、ジプロピレングリコール、またはジプロピレングリコールモノアセテートのモノメチルエーテル、モノエチルエーテル、モノプロピルエーテル、モノブチルエーテルまたはモノフェニルエーテルなどの多価アルコール類およびその誘導体、ジオキサンのような環式エーテル類、乳酸メチル、乳酸エチル(EL)、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、メトキシプロピオン酸メチル、エトキシプロピオン酸エチルなどのエステル類等を挙げることができる。
これらの有機溶剤は、単独で用いてもよく、2種以上の混合溶剤として用いてもよい。
また、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート(PGMEA)と極性溶剤とを混合した混合溶剤が好ましい。その配合比(質量比)は、PGMEAと極性溶剤との相溶性等を考慮して適宜決定すればよいが、好ましくは1:9〜9:1、より好ましくは2:8〜8:2とすることが好ましい。
より具体的には、極性溶剤としてELを配合する場合は、PGMEA:ELの質量比が、好ましくは1:9〜9:1、より好ましくは2:8〜8:2である。
また、有機溶剤として、その他には、PGMEAおよびELの中から選ばれる少なくとも1種とγ−ブチロラクトンとの混合溶剤も好ましい。この場合、混合割合としては、前者と後者の質量比が、好ましくは70:30〜95:5とされる。
有機溶剤の使用量は、特に限定しないが、基板等に塗布可能な濃度で、塗布膜厚に応じて適宜設定されるものであるが、一般的にはレジスト組成物の固形分濃度2〜20質量%、好ましくは5〜15質量%となるように用いられる。
かかる効果が得られる理由の一つとして、本発明では、露光光に対して吸収性のある官能基(SO2)を持つ構成単位を有する樹脂(A1)を用いることにより、基板からの反射光を充分に吸収でき、該反射光の影響を抑制できたためと考えられる。
SWは、露光光の基板からの反射光等の影響により生ずる。
上述のように従来は、このSWを防止するために、基板からの反射光を吸収する染料が配合されていた。しかし、該染料では、基板からの反射光の吸収が不充分であり、多量に添加する必要がある。
一方、該染料には、アルカリ現像液への溶解阻害性があり、多量に添加するとスカム発生などの問題が生じるため、染料の添加量には限界がある。
また、染料のアルカリ現像液への溶解阻害性により、アルカリ現像液の透過率が低下する。そのため、(B)成分からの酸の発生効率が悪くなり、酸解離性溶解抑制基の解離性が低くなるため、レジストパターンが充分に形成できないことが推測される。よって、染料では、SWを充分に低減することが困難であると考えられる。
これに対し、本発明においては、樹脂(A1)を構成する構成単位中の官能基(SO2)により、基板からの反射光の吸収が充分なものとなると推測される。また、該樹脂(A1)は、染料のようなアルカリ現像液への溶解阻害性の問題がなく、レジスト組成物とした際にレジストパターンが充分に形成される。よって、本発明のポジ型レジスト組成物では、SWを低減できるものと考えられる。
なお、染料は低分子化合物であるため、加熱により昇華しやすく、また染料添加により樹脂成分のガラス転移温度が下がり、レジスト膜の耐熱性が低下するという問題もある。
本発明のポジ型レジスト組成物では、染料の添加量を低減または未添加とすることができることから、加熱による昇華や、ガラス転移温度の低下等の問題を解決し得る。
薄膜インプランテーションプロセスに用いられるレジストパターンは、不純物イオンを打ち込む際のマスクとして用いられることから、上述のように、寸法変化が小さいだけでなく、微細なパターンを再現性良く形成できる本発明のポジ型レジスト組成物は、薄膜インプランテーションプロセス用として好適なものである。
本発明のレジストパターン形成方法は、基板上に、該ポジ型レジスト組成物を用いてレジスト膜を形成し、該レジスト膜に対して選択的露光処理を行った後、現像処理を施してレジストパターンを形成することを特徴とする方法である。
一例として、以下のようにしてレジストパターンを形成することができる。
次いで、該レジスト膜に対して、露光装置を用い、所望のマスクパターンを介して選択的に露光を行った後、80〜150℃の温度条件下、加熱処理(ポストエクスポージャーベーク(PEB))を40〜120秒間、好ましくは60〜90秒間施す。
続いて、アルカリ現像液、例えば1〜10質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド(TMAH)水溶液を用いて現像処理した後、リンス処理を行って、基板上の現像液および該現像液によって溶解したレジスト組成物を洗い流し、乾燥させてレジストパターンを得る。
ここまでの工程は、周知の手法を用いて行うことができる。操作条件等は、使用するポジ型レジスト組成物の組成や特性に応じて、適宜設定することが好ましい。
露光に用いる放射線は、特に限定されず、ArFエキシマレーザー、KrFエキシマレーザー、F2レーザー、EUV(極紫外線)、VUV(真空紫外線)、電子線、X線、軟X線などを用いて行うことができる。
本発明のポジ型レジスト組成物は、KrFエキシマレーザー、電子線またはEUV(極紫外線)用として好ましく、特にKrFエキシマレーザー用として好適である。
なお、場合によっては、上記アルカリ現像後ポストベーク工程を含んでもよい。
また、基板とレジスト膜との間、またはレジスト膜の上に、有機系または無機系の反射防止膜を設けてもよい。
なお、式中の「EE」は、1−エトキシエチル基を表す。
[モノマー(構成単位(a3)を提供するモノマー)の合成]
本発明の樹脂成分(A)に含まれる構成単位(a3)を提供するモノマー:4−(4−テトラヒドロピラノキシフェニルスルホキシ)フェニルメタクリレートを、以下のように合成した。
(1)前駆体:4−(4−テトラヒドロピラノキシフェニルスルホキシ)フェノールの合成
窒素吹き込み管、還流器、滴下ロート、温度計を取り付けた4口フラスコに、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン62g、3,4−ジヒドロ−2H−ピラン21g、ジオキサン370gを入れ、約20℃で撹拌溶解した後に、p-トルエンスルホン酸1水和物を触媒量追加した。その後、約20℃で90分撹拌を続けた。
得られた反応溶液を、大量の1.4%NaOH水溶液に滴下し、トルエン100gを加え1時間撹拌後、静置した。分液を確認後、上層(有機層)を廃棄し、下層を撹拌しながら36%塩酸を25g加え析出物を得た。この析出物をろ別、水で洗浄して白色固体(前駆体)を得た。
(2)4−(4−テトラヒドロピラノキシフェニルスルホキシ)フェニルメタクリレートの合成
撹拌機、温度計、滴下ロートを取り付けた4つ口フラスコに、(1)で得られた前駆体、トリエチルアミン14g、アセトン290gを入れ撹拌溶解した。その溶解液に、メタクリル酸クロライド13gを約15℃でゆっくり滴下し、約20℃で1時間撹拌を続けた。
得られた反応溶液を、大量の水中に滴下して析出物を得た。この析出物をろ別、水洗浄、乾燥して白色固体(4−(4−テトラヒドロピラノキシフェニルスルホキシ)フェニルメタクリレート)を42g得た。
(3)(2)で得られた白色固体の同定
・同位体水素核磁気共鳴1H−NMR(CDCl3)δ1.54−2.03(6H,m)、2.04(3H,s)、3.60(1H,m)、3.78(1H,m)、5.49(1H,t)、5.80(1H,t)、6.35(1H,t)、7.13(2H,d)、7.25(2H,d)、7.85(2H,d)、7.95(2H,d)。
樹脂(A)−1
(1)前駆重合体の合成
撹拌機、窒素導入管、還流冷却器、温度計、滴下装置を取り付けた4つ口フラスコに、4−アセトキシスチレン0.5g、スチレン0.1g、t−ブチルアクリレート0.1g、4−(4−テトラヒドロピラノキシフェニルスルホキシ)フェニルメタクリレート0.3g、2−ブタノン72gを入れ、窒素置換した後、撹拌しながら82℃まで昇温させた。前記温度を維持しつつ、4−アセトキシスチレン46.2g、スチレン8.1g、t−ブチルアクリレート10.0g、4−(4−テトラヒドロピラノキシフェニルスルホキシ)フェニルメタクリレート31.3g、ジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)6.0gを2−ブタノン72gに溶解させた溶液を、滴下装置から一定速度で3時間かけて滴下した。滴下終了後、前記温度を維持しつつ、5時間撹拌を続けた。
その後、20℃まで冷却し、得られた反応溶液を大量のイソプロピルアルコールに撹拌しながら滴下し、析出物を得た。この析出物をろ別して白色固体の前駆重合体を得た。
(2)脱保護体の合成
撹拌機、温度計、滴下ロートを取り付けた4つ口フラスコに、(1)で得られた前駆重合体を入れ、そこにテトラヒドロフラン96gを加えて20℃で撹拌溶解させた。その溶解液に、36%塩酸11gを滴下した後、20℃で1時間撹拌した。
その後、80%ヒドラジン1水和物36g滴下した後、20℃で1時間撹拌した。得られた反応溶液を、大量の水中に滴下して析出物を得た。この析出物をろ別、洗浄、乾燥して白色固体のランダムコポリマー69gを得た。
(3)(2)で得られた白色固体の同定
ゲル浸透クロマトグラフィ(GPC)によるポリスチレン換算で求めた質量平均分子量(Mw)は9,400であり、分散度(Mw/Mn)は1.61であった。
同位体炭素核磁気共鳴(13C−NMR)分析で求めた共重合組成比(モル比)は、4−ヒドロキシスチレン部:スチレン部:t−ブチルアクリレート部:4−(4−ヒドロキシフェニルスルホキシ)−フェニルメタクリレート部=53:17:11:18であった。
(1)前駆重合体の合成
窒素吹き込み管、還流器、滴下ロート、温度計を取り付けた4口フラスコに、2-ブタノン201g、4−アセトキシスチレン1.9g、4−(4−テトラヒドロピラノキシフェニルスルホキシ)フェニルメタクリレート0.5gを入れ、窒素置換した後、撹拌しながら82℃に昇温した。前記温度を維持しつつ、4−アセトキシスチレン187g、4−(4−テトラヒドロピラノキシフェニルスルホキシ)−フェニルメタクリレート52gとジメチル2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオネート)13gを2-ブタノン161gに溶解させた溶解液を3時間かけて滴下した。滴下終了後、前記温度を維持しつつ、5時間撹拌を続けた。
得られた反応溶液を、大量のイソプロピルアルコールに滴下して析出物を得た。この析出物をろ別、洗浄して白色固体(前駆重合体)を得た。
(2)脱保護体の合成
撹拌機、温度計、滴下ロートを取り付けた4つ口フラスコに、(1)で得られた前駆重合体、テトラヒドロフラン241gを入れ、50℃で撹拌溶解した。その溶解液に36%塩酸35gを滴下し、50℃で5時間撹拌後、20℃に冷却し反応を終了した。
得られた反応溶液を、大量の水中に滴下して析出物を得た。この析出物をろ別、洗浄、乾燥して白色固体(脱保護体)を得た。
(3)保護体の合成
窒素吹き込み管、滴下ロートと温度計を取り付けた4口フラスコに、(2)で得られた白色固体(重合体)115g、テトラヒドロフラン575gを入れ、撹拌溶解した。溶解液にエチルビニルエーテル39gを入れ、20℃で撹拌下、p−トルエンスルホン酸・1水和物を触媒量加え、前記温度に維持しつつ4時間撹拌後、トリエチルアミンを加え反応を停止した。
得られた反応溶液を、大量の水中に滴下して析出物を得た。この析出物をろ別、洗浄、乾燥して白色固体(保護体)146gを得た。
(4)(3)で得られた白色固体の同定
・ゲル浸透クロマトグラフィ(GPC)によるポリスチレン換算で求めた質量平均分子量(Mw)は10,900であり、分散度(Mw/Mn)は1.86であった。
・同位体水素核磁気共鳴(1H−NMR)分析で求めた4−ヒドロキシスチレン部位のヒドロキシル基のEE保護率と4−(4−ヒドロキシフェニルスルホキシ)−フェニルメタクリレート部位のヒドロキシル基のEE保護率の合算値は50%であった。
・同位体炭素核磁気共鳴(13C−NMR)分析で求めた共重合組成比(モル比)は、4−ヒドロキシスチレン部:4-(1−エトキシエトキシ)スチレン部:4−(4−ヒドロキシフェニルスルホキシ)−フェニルメタクリレート部:4−(4−(1−エトキシエトキシ)フェニルスルホキシ)−フェニルメタクリレート部=40:49:3:8であった。
表1に示す組成で、ポジ型レジスト組成物溶液を調製した。
なお、[ ]内の数値は、配合量(質量部)を示す。
(A)−3:ヒドロキシスチレン/スチレン/tert−ブチルアクリレート(モル比)=70/15/15(Mw=12000,Mw/Mn=2.1)
(A)−4:ポリ(p−ヒドロキシスチレン)の全水酸基の39モル%を1−エトキシエチル基で保護した樹脂(Mw=8000,Mw/Mn=2.0)
(A)−5:ポリ(p−ヒドロキシスチレン)の全水酸基の39モル%をtert−ブトキシカルボニル基で保護した樹脂(Mw=8000,Mw/Mn=1.1)
(B)−1:
(B)−3:ビス−O−(n−ブチルスルホニル)−α−ジメチルグリオキシム
(B)−4:ビス(シクロヘキシルスルホニル)ジアゾメタン
(B)−5:ビス(tert−ブチルスルホニル)ジアゾメタン
(D)−1:トリエタノールアミン
(D)−2:トリイソプロパノールアミン
(E)−1:マレイン酸
(E)−2:サリチル酸
(S1):PGMEA/EL=6/4(質量比)
上記で得られたポジ型レジスト組成物溶液を用いて、レジストパターンを形成し、スタンディングウェーブ(SW)評価を以下のように行った。
(実施例1、比較例1、比較例3)
8インチのシリコンウェーハ上に、上記実施例1、比較例1、比較例3で得られたポジ型レジスト組成物溶液を、スピンナーを用いて均一に塗布し、ホットプレート上で100℃、60秒間プレベークして、乾燥させることにより、膜厚250nmのレジスト膜を形成した。
次いで、KrF露光装置(波長248nm)NSR−S203B(Nikon社製、NA(開口数)=0.68,σ=0.75)を用い、バイナリーマスクを介して選択的に露光した。
そして、110℃、60秒間の条件でPEB処理し、さらに23℃にて2.38質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液で60秒間パドル現像し、その後30秒間、純水を用いて水リンスし、振り切り乾燥を行った。
さらに、110℃で60秒間加熱して乾燥させて220nmのラインアンドスペース(1:1および1:10)のレジストパターン(以下、L/Sパターンという)を形成した。
8インチのシリコンウェーハ上に、上記実施例2、比較例2、比較例4で得られたポジ型レジスト組成物溶液を、スピンナーを用いて均一に塗布し、ホットプレート上で100℃、90秒間プレベークして、乾燥させることにより、膜厚515nmのレジスト膜を形成した。
次いで、KrF露光装置(波長248nm)NSR−S203B(Nikon社製、NA(開口数)=0.68,σ=0.75)を用い、バイナリーマスクを介して選択的に露光した。
そして、110℃、90秒間の条件でPEB処理し、さらに23℃にて2.38質量%テトラメチルアンモニウムヒドロキシド水溶液で60秒間パドル現像し、その後60秒間、純水を用いて水リンスし、振り切り乾燥を行った。
さらに、100℃で60秒間加熱して乾燥させて220nmのラインアンドスペース(1:1および1:10)のレジストパターン(以下、L/Sパターンという)を形成した。
得られたレジストパターンを目視により、下記基準にて評価した。
評価結果を表2に示す。
○:スタンディングウェーブが抑制されていた。
△:スタンディングウェーブがやや発生していた。
×:スタンディングウェーブが発生していた。
実施例1、比較例1、比較例3で得られたポジ型レジスト組成物溶液を用い、膜厚がそれぞれ175nm、190nm、210nm、230nm、240nm、250nm、280nmのレジスト膜を形成し、露光量一定下で220nmをターゲットとするL/Sパターン(1:1)を形成し、形成されたレジストパターンのライン幅(パターン寸法(以下、CDという。))を測定した。
得られたCDについて、最大のCDと最小のCDとの差をSW(nm)として求めた
。求めたSWを表3に示し、得られたパターン寸法挙動(グラフ)を図1に示す。
また表3から、SWについて、実施例1は、比較例1に比べてSWが小さく、膜厚変化に対する寸法変化が小さいことが確認された。なお、染料が未添加の比較例3は、同一座標での評価ができないほど、SWが著しく大きいものであった。
以上より、本発明によれば、レジストパターンのスタンディングウェーブを低減できるポジ型レジスト組成物およびレジストパターン形成方法を提供できることが確認された。
Claims (10)
- 酸解離性溶解抑制基を有し、酸の作用によりアルカリ可溶性が増大する樹脂成分(A)と、露光により酸を発生する酸発生剤成分(B)とを含有するポジ型レジスト組成物であって、
前記樹脂成分(A)が、ヒドロキシスチレンから誘導される構成単位(a1)と、酸解離性溶解抑制基を有する構成単位(a2)と、下記一般式(a3−1)
で表される構成単位(a3)とを有する樹脂(A1)を含むことを特徴とするポジ型レジスト組成物。 - 前記樹脂(A1)が、さらにスチレンから誘導される構成単位(a4)を有する請求項1〜6のいずれか一項に記載のポジ型レジスト組成物。
- さらに含窒素有機化合物(D)を含有する請求項1〜8のいずれか一項に記載のポジ型レジスト組成物。
- 基板上に、請求項1〜9のいずれか一項に記載のポジ型レジスト組成物を用いてレジスト膜を形成し、該レジスト膜に対して選択的露光処理を行った後、現像処理を施してレジストパターンを形成することを特徴とするレジストパターン形成方法。
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