JP4204221B2 - 圧縮成形装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する利用分野】
本発明は、封止樹脂を供給された被成形品をモールド金型によりクランプして圧縮成形する圧縮成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体パッケージの製造装置には様々な装置が開発され実用化されている。これらの中で、半導体パッケージを樹脂封止するトランスファー成形法を用いる樹脂封止装置が多用されている。この樹脂封止装置は、モールド金型(上型及び/又は下型)に形成されたキャビティ凹部へ、ポットからランナゲートを経て封止樹脂を移動させて封止するものである。
【0003】
具体的には、例えば下型に形成された複数のポットにはマルチプランジャが配設されており、マルチプランジャは均等圧ユニットに支持されてトランスファ駆動機構により押動可能に設けられている。ポットに樹脂タブレットが装填され、下型のキャビティ凹部に被成形品が搬入されると、型開閉機構を作動させてモールド金型をクランプし、次いでトランスファ駆動機構を作動させてポット内で溶融した封止樹脂をプランジャにより押し仕上げてキャビティ凹部へ圧送りするようになっている(特開平5−285977号、特開平9−155910号等参照)。
【0004】
また、樹脂封止装置は、被成形品をモールド金型への搬入/搬出するのに支障のない開閉ストロークが得られ、要求される型締め能力を満たし、生産性(型締め速度)を確保することが要求されている。
このため型開閉機構には、駆動源(電動モータ)からの駆動を減速して伝達する減速機構として左右にトグルリンクが用いられている。このトグルリンクは、リンク長が異なるリンクどうしが回動可能に連結されており、型開き位置では低い減速比で比較的速く移動し、型締め位置では高い減速比で比較的遅く移動してモールド金型の開閉を行うようになっている(特開平5−285977号、特開平9−155910号等参照)。
また、他例としては、可動プラテンに連繋する型駆動用ボールねじを回転駆動することでモールド金型を開閉する装置も提案されている(特開平5−84766号参照)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
半導体パッケージの中でも、例えば、QFN(Quad・Flat・Non−leaded)やSON(Small・Outline・Non−leaded)などのように、基板やシリコンウエハに半導体チップがマトリクス状に搭載された比較的薄型のパッケージ部(例えばパッケージ部厚さ0.8mm程度)を有する被成形品を封止する場合、トランスファー成形法を用いた樹脂封止装置では以下に述べる課題がある。
【0006】
即ち、マルチプランジャに連繋して封止樹脂を移動させるトランスファ駆動機構が下型下部に設けられているため、下型を支持する下型プラテン(可動プラテン)にマルチプランジャーを上下動させるための貫通孔が形成されている。このため、モールド金型を型締めした際に、下型プラテンの貫通孔に相当する部位の面圧が低下して金型に僅かな反りが生じ、成形後にリードフレームに樹脂バリ(リードフラッシュ)が発生する要因となる。
また、型開閉機構としてトグルリンクを用いた場合、左右のリンク長や支点位置は加工公差が含まれており、下型プラテン(可動プラテン)は僅かに傾きながら移動する。このため、モールド金型を支持する固定プラテンと可動プラテンとの平行度が損なわれ易く、型締め位置では面圧の偏りを生ずる。このため同様に成形後のパッケージ部の反りや樹脂ばりが生じて、成形品質が低下する。
【0007】
また、可動プラテンに連繋する型駆動用ボールねじを回転駆動させて型開閉を行ういわゆるねじプレスの場合には、可動プラテンを固定プラテンに対して平行度を維持しながら型開閉を行える。しかしながら、トグルリンクと同じ型締め速度と同じトルクを得るためには、駆動源である電動モータを大型化する必要があり、エネルギーロスがあり装置全体も大型化する。また、可動プラテンを一般的な型開閉ストローク(通常200mm〜300mm程度)分を移動させるのに時間がかかり、生産性が低下する。
また、型開きした上型と下型との限られた空間で、被成形品や封止樹脂を搬入する構成では、作業性効率が低いうえに、例えば液状樹脂をディスペンサにより供給する場合にも、作業空間が確保できない場合もあった。
【0008】
このように、被成形品のパッケージ部が薄型であるため、トランスファー成形法のように、封止樹脂の移動量が大きい樹脂封止装置では、樹脂厚が薄い(樹脂量が少ない)ため封止樹脂が移動中に硬化するおそれがある。このため、封止樹脂をパッケージ部に均一に行き渡らせて封止するのが難しく、できるだけ封止樹脂の移動を少なくして封止することが望まれる。
【0009】
本発明の目的は、上記従来技術の課題を解決し、モールド金型の平行度を維持してクランプ位置精度良く圧縮成形を行うことで成形品質を向上させ、しかも生産性を維持し省力化を可能にした圧縮成形装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため次の構成を備える。
即ち、封止樹脂を供給された被成形品をモールド金型によりクランプして圧縮成形する圧縮成形装置であってモールド金型に搬入される被成形品に予め封止樹脂を計量して供給する計量手段と、固定プラテンに支持され、金型クランプ位置と取り出し位置の間を移動する固定型と、可動プラテンに支持され、固定型に対して接離動可能に設けられた可動型と、可動プラテンに連繋したねじ軸を回転駆動することにより可動型を固定型に対して開閉動作させる型開閉機構を備え、計量手段により封止樹脂が計量されて供給された被成形品が取り出し位置にある固定型に受け渡されるとクランプ位置へ移動し、型開閉機構を作動させて可動型を型閉じして圧縮成形が行われることを特徴とする。
また、前記型開閉機構は、サーボモータによりねじ軸が回転駆動され、該ねじ軸に連繋する可動プラテンを通じてモールド金型の開閉が行われ、該モールド金型が所定型締め力に到達すると前記サーボモータの駆動を停止させることを特徴とする。
また、前記固定型は下型であり、該下型は金型クランプ位置と被成形品及び成形品の受渡しが行われる取出し位置との間を移動可能に設けられていることを特徴とする。
また、前記可動型は上型であり、該上型のキャビティ凹部を含む金型面を覆うリリースフィルムを張設するリリースフィルム搬送機構が可動プラテンに一体に設けられていることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る圧縮成形装置の好適な実施の形態について添付図面と共に詳述する。本実施例は、樹脂封止装置の一部(樹脂封止部)として圧縮成形装置を用いた場合について説明する。
図1は圧縮成形装置を操作側と反対のプレス側から見た正面図、図2は図1の圧縮成形装置の右側面図、図3は下型の移動範囲を示す平面図、図4は上型の上視図、図5は樹脂封止装置の平面図、図6は図5の樹脂封止装置の正面図、図7(a)(b)はワークの説明図である。
【0012】
先ず、樹脂封止装置の概略構成について図5〜図7を参照して説明する。
図5及び図6において、1はワーク供給部であり、片面モールドされる複数のワークが収容されている。本実施例では、ワークの一例として半導体チップがマトリクス状に搭載された基板(フィルム基板、リードフレーム、樹脂基板など)2(図7(b)参照)がマガジン3に収容されている。尚、リードフレームを用いる場合には、低粘度化した液状樹脂が流れ落ちないように一方の面(底面)にテープが貼着されていることが望ましい。
マガジン3の切り出し側側面には、スリットが形成されており、アクチュエータ4により作動する切出し板(プッシャー)5により最下層側の基板2から1枚ずつ送り出される。図6に示すようにマガジン3はエレベータ機構6に支持されて複数積み重なって収容されており、基板2が1枚切り出される毎に1ピッチずつ下降して、次の基板2の切り出しに備えるようになっている。尚、片面モールドされるワークとしては基板2のほかに、図7(a)に示す半導体チップがマトリクス状に作り込まれたシリコンウエハ7であっても良い。図7(a)(b)において基板2及びシリコンウエハ7に形成された格子状のラインは、パッケージの1個分の区画を示すものである。また、2a、7aは半導体チップの欠損部を示す。
【0013】
8は樹脂供給部の一例としての液材吐出装置であり、ワーク供給部1より供給されたワーク(基板2、シリコンウエハ7)に液材(液状樹脂)を定量的に吐出供給する。切出し板5によりマガジン3より送り出された基板2の先端側が、支持レール9に受け渡される。基板2の先端はチャック10にチャックされたまま該チャック10が支持レール9に平行に設けられたガイドレール11にガイドされながら移動することにより、基板2は支持レール9上の吐出位置Pまで搬送される。12はワーク撮像用のカメラであり、樹脂供給前に基板2を撮像して半導体チップの欠損部を確認できるように設けられている。
【0014】
13は吐出手段の一例としてのディスペンサであり、ディスペンサ13は基板2上をX−Y方向に走査しながら液状樹脂を吐出可能に設けられている。液状樹脂は、図示しない貯蔵タンクよりチューブなどを介してディスペンサ13に送り込まれ、該ディスペンサ13はZ軸方向に高さ位置を調整した後、基板2上をX−Y方向に走査しながらノズル13aより規定量の液状樹脂を任意のパターンで吐出する。
【0015】
14は計量手段の一例としての重量測定装置であり、ワーク(基板2、シリコンウエハ7)重量及び/又はワークへ吐出された液状樹脂量を計量可能に設けられている。この重量測定装置14は、測定装置本体14aの上に測定用載置板14bが設けられており、該測定用載置板14bに基板2を載置することで測定装置本体14aが重量を計測するようになっている。重量測定装置14は、支持レール9の吐出位置Pの下方に設けられている。測定用載置板14bは、支持レール9に沿った細長板により構成されており、支持レール9の隙間に配置されている。測定装置本体14aは測定装置支持台15に載置されており、該測定装置支持台15は昇降用シリンダ16に連結されて昇降可能になっている。
【0016】
17は樹脂封止部としての圧縮成形装置であり、液状樹脂が供給された基板2を固定型である下型18と可動型である上型19とでクランプして圧縮成形する。モールド金型の構成例としては、例えば特開2000−277551号公報に示すように、上型19の周囲に下型18に向けて常時付勢されたクランパを設けたものが用いられる。液材吐出装置8により液状樹脂が吐出された基板2は、ローダー20により支持レール9より把持して取出し位置Qに待機する下型18に移送される。下型18は上型19と対向するクランプ位置Rとローダー20より基板2を受け渡される取出し位置Qとの間を移動可能になっている。上型19には、図示しないキャビティが形成されており、そのパーティング面にはリリースフィルム21が張設されている。
【0017】
このリリースフィルム21は長尺状のフィルムが用いられ、フィルム搬送機構22により供給リール22aから送り出されて上型19を経て巻取りリール22bへ巻き取られるようになっている。リリースフィルム21は、モールド金型の加熱温度に耐えられる耐熱性を有するもので、上型面より容易に剥離するものであって、柔軟性、伸展性を有するフィルム材、例えば、PTFE、ETFE、PET、FEP、フッ素含浸ガラスクロス、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニリジン等が好適に用いられる。リリースフィルム21は、上型19のパーティング面に形成された図示しない吸着穴よりエアーを吸引することで、上型面に密着して張設される。
【0018】
圧縮成形後、型開きが行われると、リリースフィルム21は封止樹脂と容易に剥離するため、該リリースフィルム21は上型19に吸着されたまま基板2より離間し、該基板2は下型18側に残る。基板2は下型18に載置されたまま該下型18がクランプ位置Rから取出し位置Qへ移動することにより取出される。そして、取出し位置Qに待機するアンローダー23により把持されて成形品収納部へ移送される。
【0019】
24は成形品収納部の一例としての成形品収納装置である。成形品収納装置24は、圧縮成形後の基板2を受け渡される移動テーブル25、該移動テーブル25より基板2を吸着保持して回転して向きを揃えるピックアップ装置26、該ピックアップ装置26に吸着保持された基板2を積層収納する収納マガジン27を備えている。
【0020】
下型18に載置された基板2は、アンローダー23により把持されて受取り位置Uに待機している移動テーブル25に移送される。移動テーブル25は、基板2を載置したまま、受取り位置Uから収納位置Vへ移動し、ピックアップ装置26に吸着保持される。移動テーブル25は、基板2を受け渡すと再び収納位置Vから受取位置Uへ移動する。ピックアップ装置26は基板2を吸着保持したまま、例えば90度回転して向きを揃えて基板2を収納マガジン27に積層収納する。
【0021】
次に、圧縮成形装置17の具体的な構成について図1〜図4を参照して説明する。図1及び図2において、下型18は固定プラテン28に支持されている。固定プラテン28の下型支持面にはマルチプランジャユニット用の貫通孔は形成されておらず、型閉め時の面圧を十分確保できるようになっている。固定プラテン28は、装置下部に設けられたベース板29に立設された固定タイバー30により支持されている。
【0022】
図3において、下型18は、金型クランプ位置Rと金型外の取出し位置Qとを移動可能に設けられている。固定プラテン28上には、ガイドプレート31が設けられており、ガイドプレート31にはガイドレール31a及びガイド溝31bがクランプ位置Rと取出し位置Qとの間に形成されている。このガイドプレート31にはスライドプレート32がガイドレール31a及びガイド溝31bに沿ってスライド可能に連繋している。スライドプレート32には下型18が支持されている。スライドプレート32にはナット部32aが一体に取り付けられている。ナット部32aにはねじ軸33がねじ嵌合している。ねじ軸33は、ガイドレール31a及びガイド溝31bに略平行に固定プラテン28上に支持されている。ねじ軸33の一端側にはプーリ34が取り付けられている。35はスライド用モータであり、モータ軸にはプーリ36が設けられている。プーリ34、36間には無端状のタイミングベルト37が掛け渡されている。スライド用モータ35を起動するとタイミングベルト37を介してねじ軸33が回転駆動され、ナット部32aを介して連携するスライドプレート32が下型18を一体に支持したまま、クランプ位置Rと取出し位置Qとの間を移動するようになっている。
【0023】
図1において、上型19は上可動プラテン38に支持され、下型18に対して移動可能に設けられている。上可動プラテン38は下可動プラテン39に4箇所に立設された可動タイバー40に支持されている。下可動プラテン39が上下動することで、可動タイバー40に支持された上可動プラテン38も一体に移動して型開閉が行われる。
【0024】
図1及び図2において、41は型開閉機構であり、下可動プラテン39に嵌め込まれた上下ナット42に連繋した型締め用ねじ軸43を所定方向に回転駆動することにより、下可動プラテン39が上下に移動して上型19を下型18に対して開閉動作させる。型締め用ねじ軸43はベース板29に支持されたねじ受け部44に立設されている。型締め用ねじ軸43の下端はベース板29の下方に延設されており、該型締め用ねじ軸43の延設部にはプーリ45が取付けられている。46は駆動源である型締め用モータ(サーボモータ)であり、ベース板29上に設けられている。型締め用モータ46のモータ軸にはプーリ47が設けられている。プーリ45とプーリ47との間には無端状のタイミングベルト48が掛け渡されている。プーリ45とプーリ47間の減速比を大きく取ることで、型締め用モータ46を大型化することなく十分な型締め力を得られる。型締め用モータ46を起動すると、タイミングベルト48を介して型締め用ねじ軸43が回転駆動され、上下ナット42を介して下可動プラテン39が上動若しくは下動するようになっている。
【0025】
また、型開閉機構41は、型締め用モータ46により型締め用ねじ軸43が回転駆動され、モールド金型が所定型締め力に到達したことを、可動タイバー40内に組み込まれた圧力センサ53(図1参照)により検出すると、モータドライバが型締め用モータ46の駆動を停止させるようになっている。型締め用モータ46の性能としては、下型18のシャトル動作と併用して開閉ストロークを短くしているため、可動型(上型19)を最大で10mm/secで移動可能であれば足り、必要以上に大型で高出力のモータを用いる必要はない。
【0026】
また、図4において、下型18は、取出し位置Qに待機してローダー20より基板2を受け渡され、成形後取出し位置Qにて成形品をアンローダー23に受け渡すようになっている。ローダー20は、アーム部20aがガイドレール49に沿ってスライドして、液材吐出装置8の吐出位置Pと下型18の取出し位置Qとの間を往復動する。また、アンローダ23は、アーム部23aがガイドレール50に沿ってスライドして、下型18の取出し位置Qと移動テーブル25の受取り位置Uとの間を往復動する。
【0027】
また、図1において、上型19にはキャビティ凹部(図示せず)が形成されており、該キャビティ凹部を含む金型面を覆うリリースフィルム搬送機構22が上可動プラテン38に一体に設けられている。リリースフィルム搬送機構22は、上可動プラテン38の両側に供給リール22a、巻取りリール22bが設けられており、リリースフィルム21は供給リール22aから送り出され、上型19のキャビティ凹部を通過して巻取りリール22bに巻き取られるようになっている。
【0028】
22cは供給側送りローラであり、22dは巻取り側送りローラである。また、22eは供給側ガイドローラであり、22fは巻取り側ガイドローラである。供給側ガイドローラ22e及び巻取り側ガイドローラ22fは、上下動シリンダ51、52により上下動可能に支持されており、リリースフィルム21を上型面に密着させたり、離間させたりしている。即ち、成形時には供給側ガイドローラ22e及び巻取り側ガイドローラ22fを上位置にしてリリースフィルム21を上型面に密着させ、次の成形に備えてリリースフィルム21を一定量搬送する際には供給側ガイドローラ22e及び巻取り側ガイドローラ22fを下位置にしてリリースフィルム21を上型面より離間させる。供給リール22a及び巻取りリール22bは、供給側モータ22gと巻取り側モータ22hとを同期を取って回転駆動することにより回転してリリースフィルム21を所定量ずつ搬送するようになっている(図4参照)。
【0029】
次に、圧縮成形装置17による圧縮成形動作について図5及び図6を参照して説明する。上型19は型開き位置にあり、下型18は予め取出し位置Qに移動して待機している。上型19の型開閉ストロークは、下型18のクランプ位置Rから取出し位置Qまでのシャトル動作を併用することにより、型締め用ねじ軸43による型締め量が少なくて済むことから、20mm〜30mm程度に設定されている。
【0030】
液材吐出装置8において液状樹脂が塗布された基板2は、ローダー20により保持されて、吐出位置Pから取出し位置Qへ搬送される。そして、ローダー20から下型18へ基板2が受け渡されると、スライド用モータ35が起動してねじ軸33を回転駆動し、スライドプレート32が取出し位置Qからクランプ位置Rへ移動する。ローダー20は、基板2を受け渡すと次の基板2を受け取るため取出し位置Qより待機位置Sへ移動して待機する(図4参照)。また、供給側ガイドローラ22e及び巻取り側ガイドローラ22fを上位置にして上型19にリリースフィルム21を密着させる。そして、型締め用モータ46を起動して、型締め用ねじ軸43を回転駆動させて下可動プラテン39及び上可動プラテン38を下動させ、上型19を下動させて型閉じして圧縮成形が行われる。上型19は、型閉じ付近では0.1mm/sec以下の低速で移動させ、それ以外では速度を速めて移動させるのが、成形品質を向上させるうえで望ましい。
【0031】
成形後、再度型締め用モータ46を起動して、型締め用ねじ軸43を逆回転駆動させて下可動プラテン39及び上可動プラテン38を上動させ、上型19を上動させて型開きする。また、スライド用モータ35を起動してねじ軸33を逆回転駆動させて、スライドプレート32をクランプ位置Rから取出し位置Qへ移動させる。そして、取出し位置Qに待機するアンローダー23により基板2が保持されて、受取り位置Uに待機する移動テーブル25へ受け渡すようになっている。アンローダー23は、基板2を受け渡すと次の基板2を受け取るため受取り位置Uより待機位置Tへ移動して待機する(図4参照)。
【0032】
上記圧縮成形装置17の構成によれば、型締め用ねじ軸43を下可動プラテン39に直結させて、該下可動プラテン39に一体に連結する上可動プラテン38を移動させて上型19を開閉するようにしたので、上型19を下型18に対して平行度を維持しながら型開閉を行える。また、下型18を支持する固定プラテン28には貫通孔が存在しないので、型締め時に十分な面圧を加えることができ樹脂ばりも生じないため、成形品質を向上させることができる。
また、下型18をクランプ位置Rから取出し位置Qへ取り出して被成形品や成形品の受渡しを行うことにより、上型19の開閉ストロークを極力短くすることで、生産性を低下させることもなく、また、上型19の型締め速度を高速化する必要もないので、大型の駆動源を使用することなく省力化でき、装置全体を小型化できる。
また、型締め用モータ(サーボモータ)46により型締め用ねじ軸43を回転駆動させて型開閉を行うので、モールド金型によるクランプ位置精度良く圧縮成形を行うことができる。モールド金型のクランプ位置のばらつきをモータの回転量より換算して制御できるので、可動プラテンのZ軸方向の座標変換が簡素化でき、パッケージの厚さ制御を高精細に行える。
【0033】
以上、本発明の好適な実施例について述べてきたが、上述した実施例の態様に限定されるのではなく、例えば、圧縮成形装置17には、樹脂供給部を一体に組付けられていないが、下型18の取出し位置Qにおける作業空間が広く取れることから、被成形品や成形品の受渡しのみならず、ディスペンサによる基板2への液状樹脂の塗布などを行うことも可能である。更に下型18のクリーニングを取出し位置Qで行っても良い。
また、モールド金型は、キャビティが1箇所形成されている場合について説明したが、これに限定されるものではなく、キャビティが複数箇所に設けられていても良い。
また、上型19を可動型とし下型18を固定型としたが、下型18を可動型とし上型19を固定型としても良い等、発明の精神を逸脱しない範囲で多くの改変を施し得るのはもちろんである。
【0034】
【発明の効果】
本発明に係る圧縮成形装置を用いれば、型締め用ねじ軸を可動プラテンに直結させて、可動型を固定型に対して開閉するようにしたので、可動型を固定型に対して平行度を維持しながら開閉動作を行える。また、固定型を支持する固定プラテンには貫通孔が存在しないので、型締め時に十分な面圧を加えることができ樹脂ばりも生じないため、成形品質を向上させることができる。
また、固定型をクランプ位置から取出し位置へ取り出して被成形品や成形品の受渡しを行うことにより、可動型の開閉ストロークを極力短くすることで、生産性を低下させることもなく、また、可動型の型締め速度を高速化する必要もないので、大型の駆動源を使用することなく省力化でき、装置全体を小型化できる。
また、型締め用のサーボモータによりねじ軸を回転駆動させて型開閉を行うので、モールド金型によるクランプ位置精度良く圧縮成形を行うことができる。モールド金型のクランプ位置のばらつきをモータの回転量より換算して制御できるので、可動プラテンのZ軸方向の座標変換が簡素化でき、パッケージの厚さ制御を高精細に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】圧縮成形装置を操作側と反対のプレス側から見た正面図である。
【図2】図1の圧縮成形装置の右側面図である。
【図3】下型の移動範囲を示す平面図である。
【図4】上型の上視図である。
【図5】樹脂封止装置の平面図である。
【図6】図5の樹脂封止装置の正面図である。
【図7】ワークの説明図である。
【符号の説明】
1 ワーク供給部
2 基板
3 マガジン
4 アクチュエータ
5 切出し板
6 エレベータ機構
7 シリコンウエハ
8 液材吐出装置
9 支持レール
10 チャック
11 ガイドレール
12 カメラ
13 ディスペンサ
13a ノズル
14 重量測定装置
14a 測定装置本体
14b 測定用載置板
15 測定装置支持台
16 昇降用シリンダ
17 圧縮成形装置
18 下型
19 上型
20 ローダー
21 リリースフィルム
22 フィルム搬送機構
22a 供給リール
22b 巻取りリール
23 アンローダー
24 成形品収納装置
25 移動テーブル
26 ピックアップ装置
27 収納マガジン
28 固定プラテン
29 ベース板
30 固定タイバー
31 ガイドプレート
31a、49、50 ガイドレール
31b ガイド溝
32 スライドプレート
32a ナット部
33 ねじ軸
34、36、45、47 プーリ
35 スライド用モータ
37、48 タイミングベルト
38 上可動プラテン
39 下可動プラテン
40 可動タイバー
41 型開閉機構
42 上下ナット
43 型締め用ねじ軸
44 ねじ受け部
46 型締め用モータ
51、52 上下動シリンダ
53 圧力センサ

Claims (4)

  1. 封止樹脂を供給された被成形品をモールド金型によりクランプして圧縮成形する圧縮成形装置であって
    モールド金型に搬入される被成形品に予め封止樹脂を計量して供給する計量手段と、
    固定プラテンに支持され、金型クランプ位置と取り出し位置の間を移動する固定型と、
    可動プラテンに支持され、固定型に対して接離動可能に設けられた可動型と、
    可動プラテンに連繋したねじ軸を回転駆動することにより可動型を固定型に対して開閉動作させる型開閉機構を備え、
    計量手段により封止樹脂が計量されて供給された被成形品が取り出し位置にある固定型に受け渡されるとクランプ位置へ移動し、型開閉機構を作動させて可動型を型閉じして圧縮成形が行われることを特徴とする圧縮成形装置。
  2. 前記型開閉機構は、サーボモータによりねじ軸が回転駆動され、該ねじ軸に連繋する可動プラテンを通じてモールド金型の開閉が行われ、該モールド金型が所定型締め力に到達すると前記サーボモータの駆動を停止させることを特徴とする請求項1記載の圧縮成形装置。
  3. 前記固定型は下型であり、該下型は金型クランプ位置と被成形品及び成形品の受渡しが行われる取出し位置との間を移動可能に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の圧縮成形装置。
  4. 前記可動型は上型であり、該上型のキャビティ凹部を含む金型面を覆うリリースフィルムを張設するリリースフィルム搬送機構が可動プラテンに一体に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の圧縮成形装置。
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