以下、本発明の一実施形態を、図1〜図21を参照して説明する。図1には、本発明の一実施形態に係るマスク画像情報作成装置50と、情報通信端末装置である携帯電話装置10とを備える画像処理システム100が示されている。この画像処理システム100では、マスク画像情報作成装置50が、通信ネットワークMNT、記憶媒体MCD又は有線インターフェースケーブルIFCを介して、携帯電話装置10へ送られるようになっている。
マスク画像情報作成装置50は、図1に示されるように、(a)装置本体51と、(b)マスク画像情報作成装置50の利用者が装置本体51内の後述する処理装置61(図2参照)に対して指令や文字データを入力するストロークデバイスであるキーボード52と、(c)処理装置61による制御のもとで、図形や文字等を表示する表示装置53と、(d)マスク画像情報作成装置50の利用者が処理装置61に対して表示装置53の表示領域における位置を指定するポインティングデバイスであるマウス54と、(e)処理装置61による制御のもとで、所望の対象物体を撮影するカメラ装置55とを備えている。
装置本体51は、図2に示されるように、(i)様々なデータ処理を行うとともに、マスク画像情報作成装置50全体を統括制御する処理装置61と、(ii)通信ネットワークMNTとの間で通信を制御する通信制御装置62と、(iii)様々なデータを記憶する記憶装置63と、(iv)記憶媒体MCDからデータを読み出したり、記憶媒体MCDにデータを書き込んだりするための記憶媒体アクセス装置64と、(v)インターフェースケーブルIFCを介して、他の装置と接続ための外部インターフェース装置65とを備えている。
ここで、マスク画像情報作成装置50は計算機システムとして構成されており、処理装置61において各種のプログラムが実行されて、様々なデータ処理及びマスク画像情報作成装置50全体の統括制御がなされるようになっている。こうしたプログラムの1つとして、マスク画像情報作成プログラム70がある。
このマスク画像情報作成プログラム70は、図3に示されるように、(i)マスク画像の作成に使用する少なくとも1つの要素画像を選択する要素画像選択部71と、(ii)選択された要素画像それぞれの振る舞い指定を行う要素画像振る舞い指定部72と、(iii)原画像において着目されるべき着目像領域の位置及び大きさと関連付けて、選択された要素画像それぞれを表示させる位置指定及び大きさ指定を行う位置及び大きさ指定部73とを備えている。また、マスク画像情報作成プログラム70は、(iv)要素画像を、素材画像を編集して作成する素材画像編集部74と、(v)選択された要素画像、振る舞い指定、位置指定及び前記大きさ指定を使用して、プレビュー表示を行うプレビュー部75とを、更に備えている。
なお、記憶装置63には、マスク画像情報作成プログラム70が使用する領域として、要素画像格納領域81、標準着目像格納領域82、マスク画像情報格納領域83、及びマスク画像情報作成プログラム70が編集中のマスク画像情報である編集中マスク画像情報格納領域84を有している。
ここで、マスク画像情報格納領域83には、マスク画像情報ファイル40が格納される。このマスク画像情報ファイル40は、図4(A)に示されるように、(i)原画像における着目像領域と関連してどのようにマスク画像を表示するかを指定する表示指定記述が格納された表示指定ファイル41jと、(ii)表示指定ファイル41jにおける表示指定記述によって指定される要素画像データが格納された要素画像ファイル42jとから構成されている。
要素画像ファイル42jは、図4(B)に示されるように、要素画像EMMが格納されている。なお、要素画像ファイル42jに格納されている第i番目の要素画像を以下においては、要素画像EMMjiと記すものとする。なお、図4(B)では、要素画像ファイル42jに格納されている要素画像が複数ある場合が示されているが、要素画像ファイル42jに格納されている要素画像の数は1つの場合もあるし、2つ以上の場合もある。要素画像EMMjiとしては、例えば、ハート図形画像、唇図形画像等がある。
こうした、要素画像EMMjiは、図5において要素画像EMM11について代表的に示されるように、要素画像に固有の座標系、すなわち要素画像EMMjiの代表点(図5では、要素画像EMM11の中心点)を原点OEとするXEYE座標系において作成されている。そして、要素画像EMMjiの大きさ情報としては、XE軸方向における最大幅LXEi(図5においては、最大幅LXE1)を使用するようになっている。図6においては、要素画像EMMjiをハート図形の要素画像EMM11としたが、形状や大きさの異なる要素画像であっても、同様である。
上記の表示指定ファイル41jにおける表示指定記述の例が、図6及び図7に示されている。なお、本実施形態における表示指定記載は、SMIL(Synchronized Multimedia Integration Language)形式に準じた形式で記述されるようになっている。
これらの表示指定記述の例に先立って、要素画像の表示位置の指定に使用する着目像座標系について説明する。なお、以下においては、説明を簡易に行う都合上、原画像における被撮影体の表示面に対する構造を考慮せずに2次元的に取り扱うこととし、表示面における奥行き方向の沿った被撮影体の構造は考えないものとする。
着目像座標系(XWYW座標系)は、図8(A)及び図8(B)において総合的に示されるように、原画像座標系(XSYS座標系)が定義される原画像領域OMRにおける着目像領域WMRの傾きの有無にかかわらず、着目像領域WMRに対して固有に定義される。すなわち、着目像領域WMRにおける所定の画像的に特徴的な点(以下、「代表点」ともいう)をXWYW座標系の原点OWとする。こうした代表点としては、着目像領域WMRの重心位置、着目像が特定人物の顔像である場合における当該顔像における鼻の突端位置等といった画像解析によって得られる着目像領域における特徴的な点を採用することができる。
また、着目像領域WMRにおける特徴的な一方向をXW軸方向とする。こうしたXW軸としては、例えば、着目像領域WMRの形状が楕円近似できる場合には近似楕円の長軸方向若しくは短軸方向、又は、着目像が特定人物の顔像である場合における当該顔像における両目の中心位置を結ぶ方向等を採用することができる。そして、XW軸方向と垂直な方向をYW軸方向とする。こうして、着目像座標(XWYW座標系)が定義される。
以下、図6及び図7に示されている表示指定記述の例について説明する。
図6(A)には、着目像領域の位置、傾き、及び大きさに応じて定まる2つの位置(例えば、着目像が特定の人物の顔像である場合における両目の位置)に、定常的に同一の要素画像が同時を表示させる表示指定を行うための例が表示指定ファイル411として示されている。すなわち、<同時表示指定>により、これと<同時表示指定終了>との間に記載された<付加画像1指定>及び<付加画像2指定>によって指定される付加画像1及び付加画像2が同時に表示されることが指定される。
付加画像1は、<付加画像1指定>と<付加画像1指定終了>との間の記述によって指定される。すなわち、「表示位置指定」によって指定されるように、着目像領域WMRの大きさ情報が予め定められた基準となる値LXW0である場合におけるXWYW座標系の座標位置(XW11,YW11)に、「要素画像指定」によって指定される要素画像EMM11が表示される。また、「大きさ指定」によって指定されるように、表示時における要素画像EMM11のXW軸方向の最大幅が、着目像領域WMRの大きさLXWに対して比率R1の長さとされる。なお。後述する表示時間指定がなされていないことから、付加画像1における要素画像EMM11は常時表示されることが指定されている。
付加画像2は、<付加画像2指定>と<付加画像2指定終了>と間の記述によって指定される。すなわち、「表示位置指定」によって指定されるように、着目像領域WMRの大きさ情報が予め定められた基準となる値LXW0である場合におけるXWYW座標系の座標位置(XW12,YW12)に、「要素画像指定」によって指定される要素画像EMM11が表示される。これ以外の指定については、付加画像1の場合と同様の指定が行われていることから、付加画像1の場合と同様の表示指定が行われている。
なお、図6(A)のような表示指定ファイル411の場合、表示指定ファイル411に対応する要素画像ファイル421には、要素画像として、要素画像EMM11のみが格納される。
図6(B)には、着目像領域の位置、傾き、及び大きさに応じて定まる1つの位置(例えば、着目像が特定の人物の顔像である場合における口の位置)に、表示内容が時間的に変化する1つの付加画像1が表示させる表示指定を行うための例が表示指定ファイル412として示されている。なお、図6(B)の表示指定ファイル41jでは、複数の要素画像を同時に表示させないので、図6(A)における同時表示に関連する<同時表示指定>及び<同時表示指定終了>が記述されていない。
付加画像1は、<付加画像1指定>と<付加画像1指定終了>と間の記述によって指定される。すなわち、まず、第1の「要素画像指定」によって指定される要素画像EMM21が、第1の「表示位置指定」によって指定される着目像領域が予め定められた基準となる大きさ情報LXEが値LXE0である場合におけるXWYW座標系の座標位置(XW21,YW21)に表示される。また、第1の「大きさ指定」によって指定されるように、要素画像EMM21の表示時のXE軸方向の最大幅が、着目像領域WMRの大きさLXWに対して比率R21の長さとされる。また、第1の「表示時間指定」によって指定されるように、要素画像EMM21が、時間T21にわたって表示される。
要素画像EMM21の時間T21の表示が終了すると、次に、第2の「要素画像指定」によって指定される要素画像EMM22が、第2の「表示位置指定」によって指定される位置、すなわち要素画像EMM21の場合と同様の位置に表示される。また、第2の「大きさ指定」によって指定されるように、要素画像EMM22の表示時におけるXE軸方向の最大幅が、着目像領域WMRの大きさLXWに対して比率R22の長さとされる。また、第2の「表示時間指定」によって指定されるように、要素画像EMM22が、時間T22にわたって表示される。
要素画像EMM22の時間T22の表示が終了すると、次に、第3の「要素画像指定」によって指定される要素画像EMM23が、第3の「表示位置指定」によって指定される位置、すなわち要素画像EMM21の場合と同様の位置に表示される。また、第3の「大きさ指定」によって指定されるように、要素画像EMM23の表示時におけるXE軸方向の最大幅が、着目像領域WMRの大きさLXWに対して比率R23の長さとされる。また、第3の「表示時間指定」によって指定されるように、要素画像EMM23が、時間T23にわたって表示される。
こうして、要素画像EMM21、要素画像EMM22及び要素画像EMM23の時間順次の表示が終了すると、再度、上記と同様の態様で要素画像EMM21、要素画像EMM22及び要素画像EMM23の時間順次の表示がされる。こうして、要素画像EMM21、要素画像EMM22及び要素画像EMM23の指定態様による表示が、時間順次に繰り返される。
図7には、着目像領域の位置、傾き、及び大きさに応じて定まる1つの位置に、常時1つの要素画像を表示させるとともに、着目像領域の位置、傾き、及び大きさに応じて定まる他の2つの位置に、時間順次に異なる2つの要素画像を択一的に表示させる表示指定を行うための例が表示指定ファイル413として示されている。すなわち、<同時表示指定>により、これと<同時表示指定終了>との間に記載された<付加画像1指定>及び<付加画像2指定>によって指定される付加画像1及び付加画像2が同時に表示されることが指定される。
付加画像1は、<付加画像1指定>と<付加画像1指定終了>と間の記述によって指定される。すなわち、「表示位置指定」によって指定されるように、着目像領域WMRの大きさ情報が予め定められた基準となる値LXW0である場合におけるXWYW座標系の座標位置(XW31,YW31)に、「要素画像指定」によって指定される要素画像EMM31が表示される。また、「大きさ指定」によって指定されるように、表示時における要素画像EMM31のXW軸方向の最大幅が、着目像領域WMRの大きさLXWに対して比率R31の長さとされる。なお、表示時間指定がなされていないことから、付加画像1における要素画像EMM31は常時表示されることが指定されている。
付加画像2は、<付加画像2指定>と<付加画像2指定終了>と間の記述によって指定される。すなわち、まず、第1の「表示位置指定」によって指定されるように、着目像領域WMRの大きさ情報が予め定められた基準となる値LXW0である場合におけるXWYW座標系の座標位置(XW32,YW32)に、第1の「要素画像指定」によって指定される要素画像EMM32が表示される。また、「大きさ指定」によって指定されるように、表示時における要素画像EMM32のXW軸方向の最大幅が、着目像領域WMRの大きさLXWに対して比率R32の長さとされる。また、第1の「表示時間指定」によって指定されるように、要素画像EMM32が、時間T32にわたって表示される。
付加画像2においては、要素画像EMM32の時間T32の表示が終了すると、次に、第2の「表示位置指定」によって指定されるように、着目像領域WMRの大きさ情報が予め定められた基準となる値LX0である場合におけるXWYW座標系の座標位置(XW33,YW33)に、第2の「要素画像指定」によって指定される要素画像EMM33が表示される。また、「大きさ指定」によって指定されるように、表示時における要素画像EMM33のXW軸方向の最大幅が、着目像領域WMRの大きさLXWに対して比率R33の長さとされる。また、第2の「表示時間指定」によって指定されるように、要素画像EMM33が、時間T33にわたって表示される。
こうして、付加画像1と付加画像2とを合わせて、要素画像EMM31及び要素画像EMM32の同時表示と、要素画像EMM31及び要素画像EMM33の同時表示とが時間順次に行われる。これらの表示が終了すると、再度、上記と同様の態様で、要素画像EMM31及び要素画像EMM32の同時表示と、要素画像EMM31及び要素画像EMM33の同時表示とが時間順次に行われる。こうして、要素画像EMM31及び要素画像EMM32の同時表示と、要素画像EMM31及び要素画像EMM33の同時表示とが時間順次に繰り返される。
図9及び図10には、図1の携帯電話装置10の構成が概略的に示されている。ここで、図9(A)には、携帯電話装置10の外観の正面図が示され、図9(B)には、携帯電話装置10の外観の裏面図が示されている。また、図10には、携帯電話装置10の機能ブロック構成が示されている。
図9及び図10において総合的に示されるように、携帯電話装置10は、(a)後述する制御部21等を備える携帯電話本体11と、(b)電話番号を制御部21へ入力するためのテンキー、及び、動作モードの切替等の各種指令を制御部21へ入力するためのファンクションキーを有する操作部12と、(c)制御部21による指令に応じて、操作案内、動作状況、受信メッセージ等を表示する液晶表示装置を有する表示部13とを備えている。また、携帯電話装置10は、(d)通話時に通信相手から送られてきた音声信号を再生する通話用スピーカ14と、通話時に音声を入力するためのマイクロフォン15と、(e)制御部21による指令に応じて、着信音や案内音を発生するための案内用スピーカ16とを備えている。更に、携帯電話装置10は、(f)送受信部22と接続され、基地局との間で無線信号を授受するためのアンテナ17とを備えている。さらに、携帯電話装置10は、(g)表示部13における表示を見ながら操作部12を操作する操作者側を撮影する、すなわち、いわゆる自分撮りの態様で撮影を行うための撮像光学系18と、(h)当該操作者の視線方向を視野方向とする撮影を行う、すなわち、いわゆる相手撮りの態様で撮影を行うための撮像光学系19とを備えている。
携帯電話本体11は、図10に示されるように、(i)携帯電話装置10の全体の動作を統括制御するとともに、様々なデータ処理を行う制御部21と、(ii)基地局との間でアンテナ17を介して無線信号を送受信するための送受信部22と、(iii)様々なデータを記憶するための記憶部23とを備えている。また、携帯電話本体11は、(iv)制御部21の制御に応じて、撮像光学系18を介した光及び撮像光学系19を介した光のいずれかを、後述する撮像素子25へ向けて射出する切換光学系24と、(v)切換光学系24を介した光が受光面に形成する光学像を撮像するCCD素子等の撮像素子25とを備えている。また、携帯電話本体11は、(vi)記憶媒体MCDからデータを読み出したり、記憶媒体MCDにデータを書き込んだりするための記憶媒体アクセス部26と、(v)インターフェースケーブルIFCを介して他の装置と接続ための外部インターフェース部27とを備えている。ここで、撮像素子25は、制御部21の制御のもとで撮像動作を行い、撮像結果を制御部21へ通知するようになっている。
制御部21は、中央処理装置(CPU)、デジタル信号処理装置(DSP)等を備えている。そして、制御部21で実行されるプログラムとして構成された基本制御部29やマスク画像処理部30により、携帯電話機能を実現するために、様々なデータ処理を行うとともに、上述した他の構成要素の動作制御を行うようになっている。ここで、基本制御部29は、マスク画像処理部30の動作の開始及び停止を制御するとともに、制御部21の外部に配置された各要素の制御、及び、後述するマスク画像作成の画像処理以外のデータ処理を行う。
上記のマスク画像処理部30は、図11に示されるように、着目像情報抽出部31と、マスク画像作成部32と、合成画像作成部33とを備えている。着目像情報抽出部31は、撮像素子25からの原画像データOMDに基づいて、例えば原画像における特定人物(例えば、携帯電話装置10の利用者)の顔領域等の着目像領域を特定し、原画像における着目像領域の代表点の位置情報、原画像における着目像領域の傾き情報及び着目像領域の大きさ情報から成る着目像情報WMDを抽出する。
上記のマスク画像作成部32は、着目像情報抽出部31によって抽出された着目像情報WMDと、上述した記憶部23に記憶されたマスク画像情報MDDとに基づいて、マスク画像データMMDを作成する。なお、マスク画像情報MDD及びマスク画像作成部32によるマスク画像データMMDの作成については、後述する。
上記の合成画像作成部33は、原画像データOMD及びマスク画像データMMDに基づいて、原画像上にマスク画像を重ねた合成画像データSMDを作成する。なお、合成画像作成部33によって作成された合成画像データSMDを基本制御部29へ通知されるようになっている。
図10に戻り、記憶部23には、上述したマスク画像情報ファイル40が記憶される。このマスク画像情報ファイル40は、携帯電話装置10に対して、マスク画像情報作成装置50から通信ネットワークMNT、記憶媒体MCD又は有線インターフェースケーブルIFCを介して、携帯電話装置10へ送られてきたものが記憶されるようになっている。
次に、上述のように構成されたマスク画像情報作成装置50によるマスク画像情報の作成について説明する。
マスク画像情報の作成に先立って、マスク画像情報作成装置50では、要素画像が作成される。こうした要素画像の作成には、マスク画像情報作成プログラム70の素材画像編集部74により行われ、作成された要素画像は、要素画像格納領域81に格納される(図3参照)。ここで、素材画像編集部74は、利用者により表示装置53を見ながら行われるキーボード52又はマウス54による描画指令に応じて要素画像を作成し、要素画像格納領域81に格納する。また、素材画像編集部74は、通信ネットワークMNT、記憶媒体MCD又は外部インターフェースケーブルIFCを介して取得した素材画像を、利用者により表示装置53を見ながら行われるキーボード52又はマウス54による拡大・縮小や回転の指令に応じて編集して要素画像を作成し、要素画像格納領域81に格納する。また、素材画像編集部74は、カメラ装置55によって得られた撮像結果を、利用者により表示装置53を見ながら行われるキーボード52又はマウス54による切り出し、並びに切り出し結果の拡大・縮小及び回転の指令に応じて編集して要素画像を作成し、要素画像格納領域81に格納する。こうして作成された要素画像の例が、上述した図5、並びに図12及び図13に示されている。
以上のようにして要素画像が要素画像格納領域81に格納されていることを前提として、マスク画像情報の作成が、次のようにして行われる。
まず、マスク画像情報作成プログラム70の要素画像選択部71により、マスク画像に使用する要素画像が選択される。この要素画像の選択は、要素画像格納部81に格納されている要素画像の中から、利用者により表示装置53を見ながら行われるキーボード52又はマウス54による要素画像の選択指令により行われる。
例えば、上述した図6(A)の表示指定を含むマスク画像情報を作成する場合には、要素画像EMM11(図5参照)が選択される。また、上述した図6(B)の表示指定を含むマスク画像情報を作成する場合には、要素画像EMM21,EMM22,EMM23(図12参照)が選択される。また、上述した図8の表示指定を含むマスク画像情報を作成する場合には、要素画像EMM31,EMM32,EMM33(図13参照)が選択される。こうして選択された要素画像は、要素画像振る舞い指定部72に通知される。
引き続き、マスク画像情報作成プログラム70の要素画像振る舞い指定部72により、マスク画像における選択された各要素画像の振る舞い、すなわち、各要素画像に対応させて表示時間、表示順序、同時表示させる組合せが指定される。この各要素画像の振る舞い指定は、利用者により表示装置53を見ながら行われるキーボード52又はマウス54による要素画像の振る舞い指定指令に従って行われる。
例えば、上述した図6(A)の表示指定を含むマスク画像情報を作成する場合には、(i)定常的に表示される要素画像EMM11が付加画像1の構成要素であること、(ii)定常的に表示される要素画像EMM11が付加画像2の構成要素であること、(iii)付加画像1と付加画像2とが同時表示されることが指定される。また、上述した図6(B)の表示指定を含むマスク画像情報を作成する場合には、(i)時間T21にわたって表示される要素画像EMM21、時間T22にわたって表示される要素画像EMM22、及び、時間T23にわたって表示される要素画像EMM23が付加画像1の構成要素であること、(ii)要素画像EMM21、要素画像EMM22及び要素画像EMM23の順で繰り返し表示されることが指定される。また、上述した図7の表示指定を含むマスク画像情報を作成する場合には、(i)定常的に表示される要素画像EMM11が付加画像1の構成要素であること、(ii)時間T32にわたって表示される要素画像EMM32、及び、時間T33にわたって表示される要素画像EMM33が付加画像2の構成要素であること、(ii)付加画像2において、要素画像EMM32及び要素画像EMM33の順で繰り返し表示されること、(iv)付加画像1と付加画像2とが同時表示されることが指定される。こうして指定された振る舞い指定結果は、選択された要素画像とともに、位置及び大きさ指定部73に通知される。
次に、マスク画像情報作成プログラム70の位置及び大きさ指定部73により、選択された各要素画像の表示位置及び大きさが指定される。この表示位置及び大きさが指定に際して、位置及び大きさ指定部73は、まず、標準着目像格納領域82に格納された標準着目像WMT(図14参照)を読み出して、表示装置53に表示する。この標準着目像WMTの表示例が図14に示されている。図14(A)に示されるように標準着目像WMTにおいては、着目像座標系(XWYW座標系)が定義されている。ここで、標準着目像WMTは、例えば人物の顔像等であり、経験的且つ統計的に定められたものであってもよいし、カメラ装置55によって撮像された特定人物像から切り出されたものであってもよい。なお、本実施形態においては、標準着目像WMTは、図14(A)に示されるような人物の顔像等であり、経験的且つ統計的に定められたものとしている。また、本実施形態では、標準着目像WMTの領域の大きさを代表する特徴的な長さである標準着目像WMTの領域のXW軸上における幅が長さLX0となっているものとする。
引き続き、位置及び大きさ指定部73により、利用者により表示装置53における標準着目像WMTを見ながら行われるキーボード52又はマウス54を用いた各要素画像のドラッグや拡大/縮小操作による表示位置及び表示大きさの指定が行われる。こうした指定の完了時における表示装置53における表示の例が、図6(A)の表示指定を含むマスク画像情報を作成する場合について、図14(B)に示されている。この図14(B)の場合には、(i)付加画像1における要素画像EMM11の表示位置が、標準着目像WMTの場合に、XWYW座標系における座標位置[XW11,YW11]であり、当該要素画像EMM11の表示大きさ、すなわち、XW軸と平行とされる上述した要素画像座標系(XEYE座標系)におけるXE軸方向に沿った当該要素画像EMM11の表示時の最大幅と、標準着目像WMTの領域の大きさLX0との比率が、値R1であることが指定される。また、図14(B)の場合には、(ii)付加画像2における要素画像EMM11の表示位置が、標準着目像WMTの場合に、XWYW座標系における座標位置[XW11,YW11]であり、XE軸方向に沿った当該要素画像EMM11の表示時の最大幅と、長さLX0との比率が、値R1であることが指定される。
なお、図6(B)又は図7の表示指定を含むマスク画像情報を作成する場合にも、上記と同様にして、位置及び大きさ指定部73により、各要素画像の表示位置及び表示大きさの指定が行われる。
この結果、図6(B)の表示指定を含むマスク画像情報を作成する場合には、(i)付加画像1における要素画像EMM21の表示位置が、標準着目像WMTの場合に、XWYW座標系における座標位置[XW2,YW2]であり、XE軸方向に沿った当該要素画像EMM21の表示時の最大幅と、長さLX0との比率が、値R21であることが指定される。また、(ii)付加画像1における要素画像EMM22の表示位置が、標準着目像WMTの場合に、XWYW座標系における座標位置[XW2,YW2]であり、XE軸方向に沿った当該要素画像EMM22の表示時の最大幅と、長さLX0との比率が、値R22であることが指定される。(iii)付加画像1における要素画像EMM23の表示位置が、標準着目像WMTの場合に、XWYW座標系における座標位置[XW2,YW2]であり、XE軸方向に沿った当該要素画像EMM23の表示時の最大幅と、長さLX0との比率が、値R23であることが指定される。
また、図7の表示指定を含むマスク画像情報を作成する場合には、(i)付加画像1における要素画像EMM31の表示位置が、標準着目像WMTの場合に、XWYW座標系における座標位置[XW31,YW31]であり、XE軸方向に沿った当該要素画像EMM31の表示時の最大幅と、長さLX0との比率が、値R31であることが指定される。また、(ii)付加画像2における要素画像EMM32の表示位置が、標準着目像WMTの場合に、XWYW座標系における座標位置[XW32,YW32]であり、XE軸方向に沿った当該要素画像EMM32の表示時の最大幅と、長さLX0との比率Rが、値R32であることが指定される。(iii)付加画像2における要素画像EMM33の表示位置が、標準着目像WMTの場合に、XWYW座標系における座標位置[XW33,YW33]であり、XE軸方向に沿った当該要素画像EMM33の表示時の最大幅と、長さLX0との比率Rが、値R33であることが指定される。
こうして、マスク画像情報を構成する要素画像、並びに各要素画像の振る舞い、表示位置及び表示大きさの指定が一旦完了すると、位置及び大きさ指定部73は、上述したマスク画像情報ファイル40と同様の形式で、編集中マスク画像情報格納領域84に格納する。
次いで、利用者によるキーボード52又はマウス54を用いたプレビュー実行指令に応じて、プレビュー部75が、編集中マスク画像情報格納領域84に格納された編集中マスク画像情報を使用してプレビュー処理を行い、表示装置53にプレビュー結果を表示する。すなわち、プレビュー部75は、カメラ装置55によって撮像された原画像及び当該編集中マスク画像情報に基づいて、マスク画像を作成した後、当該マスク画像を原画像上に重ねた合成画像を作成して、表示装置53に表示される。
ここで、図6(A)、図6(B)及び図7の表示指定を有する編集中マスク画像情報の場合のプレビュー動作である第1〜第3のプレビュー動作について説明する。
前提として、プレビュー部75は、記憶部23における編集中マスク画像情報格納領域84に格納された編集中マスク画像情報を既に読み込んでいるものとする。また、原画像における着目像WMMは、図15(A)に示されるような特定の人物の顔像であるものものとする。そして、図15(B)に示されるように、着目像WMMにおける鼻の突端位置を原点OWとし、両面を結ぶ方向をXW軸方向とし、当該XW軸方向と垂直な方向をYW軸方向とするXWYW座標系(着目像座標系)が定義されるものとする。なお、原点OW及びXW軸方向は、原画像における着目像を画像解析して求められ、YW軸方向は、求められたXW軸方向に基づいて求められるものとする。
《第1のプレビュー例》
まず、第1のプレビュー例を説明する。この例は、上述した図6(A)において、両目の位置を表示位置とし、要素画像データEMM11が、図5に示されるハート型図形画像であり、当該要素画像EMM11が着目像WMMの大きさを表す長さ値LXWに対して比率R1の大きさで表示されるマスク画像が、原画像に重ねて表示される合成画像の例である。
まず、カメラ装置55において撮像された原画像OMMのデータである原画像データが、プレビュー部75へ通知される。ここで、得られた原画像OMMの例が、図16に示されている。
プレビュー部75は、通知された原画像OMMを画像処理して、着目像WMMの領域を抽出する。引き続き、着目像情報抽出部31は、着目像WMMを解析して、原画像座標系(XSYS座標系)における着目像WMMにおける鼻の突端位置(XSW,YSW)を着目像座標(XWYW座標系)の原点OWの位置として求めるとともに、両目の瞳の中央位置同士を結ぶ線分が延びる方向をXWYW座標系のXW軸方向として求める。そして、求められたXW軸方向とXS軸方向との交差角度θWを求める。さらに、着目像情報抽出部31は、着目像WMMのXW軸上における幅LXWを求める。この結果、着目像領域の位置情報としての位置(XSW,YSW)、着目像領域の傾き情報としての角度θW、着目像領域の大きさ情報としての長さLXWが求められる。
引き続き、プレビュー部75は、付加画像1における要素画像EMM11のXSYS座標系における表示位置(XE11,YE11)を、次の(1)式及び(2)式により算出する。
XE11=(LXW/LX0)(XW11・cosθW−YW11・sinθW)+XSW …(1)
YE11=(LXW/LX0)(XW11・sinθW+YW11・cosθW)+YSW …(2)
次に、プレビュー部75は、付加画像1における要素画像EMM11の拡大又は縮小の倍率M11を、次の(3)式により算出する。
M11=R1・LXW/LXE1 …(3)
次いで、プレビュー部75は、要素画像EMM11をXSYS座標系において原点OEを中心として倍率M11で拡大又は縮小を行う。引き続き、マスク画像作成部32は、拡大又は縮小された要素画像EMM11をXEYE座標系において原点OEを中心として角度θWだけ回転させる。そして、拡大又は縮小され、かつ、回転された要素画像EMM11を、XSYS座標系における座標位置(XE11,YE11)が原点OEの位置となるようにXSYS座標系に配置する。
次に、プレビュー部75は、付加画像1の場合と同様にして、付加画像2における要素画像EMM11のXSYS座標系における表示位置(XE12,YE12)を、次の(4)式及び(5)式により算出する。
XE12=(LXW/LX0)(XW12・cosθW−YW12・sinθW)+XSW …(4)
YE12=(LXW/LX0)(XW12・sinθW+YW12・cosθW)+YSW …(5)
引き続き、プレビュー部75は、付加画像1の場合と同様にして、付加画像2における要素画像EMM11の拡大又は縮小の倍率M12を、次の(6)式により算出する。
M12=R1・LXW/LXE1 …(6)
次いで、プレビュー部75は、要素画像EMM11をXSYS座標系において原点OEを中心として倍率M12で拡大又は縮小を行う。引き続き、マスク画像作成部32は、拡大又は縮小された要素画像EMM11をXEYE座標系において原点OEを中心として角度θWだけ回転させる。そして、拡大又は縮小され、かつ、回転された要素画像EMM11、XSYS座標系における座標位置(XE12,YE12)が原点OEの位置となるようにXSYS座標系に配置する。
以上の結果、図16(B)に示されるようなマスク画像MMMAが作成される。そして、プレビュー部75は、原画像データOMM上にマスク画像MMMAを重ねた合成画像SMMAを作成する。こうして作成された合成画像SMMAが図17(A)に示されている。
以上のようにして、本例の場合における合成画像が作成される。このため、撮像中の原画像における着目像WMMが上記の例から平行移動したとしても、図17(B)に示されるように、上記の場合と同様に、着目像WMMの両目の位置に要素画像EMM11が着目像領域の大きさに応じて指定された比率の大きさで表示されたマスク画像が原画像上に重ねられた合成画像SMMBが作成される。
また、撮像中の原画像における着目像WMMが縮小したとしても、図17(C)に示されるように、上記の場合と同様に、着目像WMMの両目の位置に要素画像EMM11が着目像領域の大きさに応じて指定された比率の大きさで表示されたマスク画像が原画像上に重ねられた合成画像SMMCが作成される。また、撮像中の原画像における着目像WMMが回転したとしても、図17(D)に示されるように、上記の場合と同様に、着目像WMMの両目の位置に要素画像EMM11が着目像領域の大きさに応じて指定された比率の大きさを有し、かつ、着目像WMMの原画像中における傾きと同一の傾きを持って表示されたマスク画像が原画像上に重ねられた合成画像SMMDが作成される。なお、撮像中の原画像における着目像WMMが縮小、拡大又は回転した場合には、一般に、着目像領域における鼻の突端位置の原画像座標系(XSYS座標系)における座標位置の変化を伴うこととなる。
《第2のプレビュー例》
次に、第2のプレビュー例を説明する。この例は、上述した図6(B)において、口の位置を表示位置とし、図12(A)に示される要素画像EMM21、図12(B)に示される要素画像EMM22、及び図12(C)に示される要素画像EMM23が時間順次に繰り返して表示されるマスク画像が、原画像に重ねて表示される合成画像の例である。
なお、図6(B)の記述で指定されている「大きさ情報」に応じた大きさで要素画像EMM21,EMM22,EMM23が表示される。すなわち、要素画像EMM21は着目像WMMの大きさを表す長さ値LXWに対してR21の大きさで表示される。また、要素画像EMM22は長さ値LXWに対して比率R22の大きさで表示される。さらに、要素画像EMM23は長さ値LXWに対して比率R23の大きさで表示される。
まず、上記の第1の合成画像作成例と同様にして、カメラ装置55において撮像された原画像OMMの原画像データが、プレビュー部75へ通知される。引き続き、プレビュー部75が、通知された原画像OMMを画像処理して、着目像WMMの領域を特定し、着目像情報WMRを抽出する。そして、プレビュー部75は、着目像領域の位置情報としての位置(XSW,YSW)、着目像領域の傾き情報としての角度θW、及び着目像領域の大きさ情報としての長さLXWを求める。
次に、プレビュー部75は、付加画像1における第1要素画像EMM21のXSYS座標系における表示位置(XE2,YE2)を、次の(7)式及び(8)式により算出する。
XE2=(LXW/LX0)(XW2・cosθW−YW2・sinθW)+XSW …(7)
YE2=(LXW/LX0)(XW2・sinθW+YW2・cosθW)+YSW …(8)
次に、プレビュー部75は、第1の要素画像EMM21の拡大又は縮小の倍率M21を、次の(9)式により算出する。
M21=R21・LXW/LXE21 …(9)
次いで、プレビュー部75は、上記の第1のプレビュー例と同様にして、要素画像EMM21をXSYS座標系において原点OEを中心として倍率M21で拡大又は縮小を行う。引き続き、マスク画像作成部32は、拡大又は縮小された要素画像EMM21をXEYE座標系において原点OEを中心として角度θWだけ回転させる。そして、拡大又は縮小され、かつ、回転された要素画像EMM21を、XSYS座標系における座標位置(XE2,YE2)が原点OEの位置となるようにXSYS座標系に配置する。
以上の結果、図18(A)に示されるようなマスク画像MMM21が作成される。そして、プレビュー部75は、原画像OMM上にマスク画像MMMを重ねた合成画像SMM21を作成する。こうして作成された合成画像SMM21が図19(A)に示されている。
以後、プレビュー部75は、時間T21にわたって、着目像WMMの口の位置を表示位置として、要素画像EMM21を、着目像WMMの大きさを表す長さ値LXWに対する比率R21の大きさで表示するマスク画像を作成する。この結果、合成画像作成部33は、原画像の着目像WMMにおける口の位置に要素画像EMM21を倍率M21で拡大又は縮小したマスク画像を重ねた合成画像を、時間T21にわたって逐次作成する。
こうして、時間T21が経過すると、プレビュー部75は、付加画像1における第2要素画像EMM22のXSYS座標系における表示位置(XE2,YE2)を、上記の(7)式及び(8)式により算出する。引き続き、マスク画像作成部32は、第2の要素画像EMM22の拡大又は縮小の倍率M22を、次の(10)式により算出する。
M22=R22・LXW/LXE22 …(10)
次に、プレビュー部75は、上記の第1の要素画像EMM21の場合と同様にして、要素画像EMM22をXEYE座標系において原点OEを中心として倍率M22で拡大又は縮小を行う。引き続き、マスク画像作成部32は、拡大又は縮小された要素画像EMM22をXEYE座標系において原点OEを中心として角度θWだけ回転させる。そして、拡大又は縮小され、かつ、回転された要素画像EMM22を、XSYS座標系における座標位置(XE2,YE2)が原点OEの位置となるようにXSYS座標系に配置する。
以上の結果、図18(B)に示されるようなマスク画像MMM22が作成される。そして、プレビュー部75は、原画像OMM上にマスク画像MMMを重ねた合成画像SMM22を作成する。こうして作成された合成画像SMM22が図19(B)に示されている。
以後、プレビュー部75は、時間T22にわたって、着目像WMMの口の位置を表示位置として、要素画像EMM22を、着目像WMMの大きさを表す長さ値LXWに対する比率R22の大きさで表示するマスク画像を生成する。この結果、合成画像作成部33は、原画像の着目像WMMにおける口の位置に要素画像EMM22を倍率M22で拡大又は縮小したマスク画像を重ねた合成画像を、時間T22にわたって作成する。
こうして、時間T22が経過すると、プレビュー部75は、付加画像1における第3要素画像EMM3のXSYS座標系における表示位置(XE2,YE2)を、上記の(7)式及び(8)式により算出する。引き続き、プレビュー部75は、第3の要素画像EMM3の拡大又は縮小の倍率M23を、次の(11)式により算出する。
M23=R23・LXW/LXE23 …(11)
次に、プレビュー部75は、上記の第1の要素画像EMM21の場合と同様にして、要素画像EMM23をXEYE座標系において原点OEを中心として倍率M23で拡大又は縮小を行う。引き続き、プレビュー部75は、拡大又は縮小された要素画像EMM23をXEYE座標系において原点OEを中心として角度θWだけ回転させる。そして、拡大又は縮小され、かつ、回転された要素画像EMM23を、XSYS座標系における座標位置(XE2,YE2)が原点OEの位置となるようにXSYS座標系に配置する。
以上の結果、図18(C)に示されるようなマスク画像MMM23が作成される。そして、プレビュー部75は、原画像OMM上にマスク画像MMM23を重ねた合成画像SMM23を作成する。こうして作成された合成画像SMM23が図19(C)に示されている。
以後、プレビュー部75は、時間T23にわたって、着目像WMMの口の位置を表示位置として、要素画像EMM23を、着目像WMMの大きさを表す長さ値LXWに対する比率R23の大きさで表示するマスク画像を生成する。この結果、プレビュー部75は、原画像の着目像WMMにおける口の位置に要素画像EMM23を倍率M23で拡大又は縮小したマスク画像を重ねた合成画像を、時間T23にわたって作成する。
こうして、時間T23が経過すると、プレビュー部75は、上記と同様にして、上述した要素画像EMM21を使用したマスク画像、要素画像EMM22を使用したマスク画像及び要素画像EMM23を使用したマスク画像の時間順次の作成を繰り返す。そして、プレビュー部75は、原画像データOMDとマスク画像データMMDとに基づいて、原画像における着目像の口の位置に指定の大きさに拡大又は縮小された要素画像EMM21、要素画像EMM22、及び要素画像EMM23からなるマスク画像が重ねられた合成画像を逐次作成する。
《第3のプレビュー例》
次に、第3のプレビュー例を説明する。この例は、上述の図7におけるマスク画像指定に対応するものであり、要素画像及び着目像に対する表示位置が固定的な表示である付加画像1、並びに、要素画像及び着目像に対する表示位置が時間的に変化する付加画像2を同時表示するマスク画像が、原画像に重ねて表示される合成画像の例である。
ここで、付加画像1における要素画像EMM31は、図13(A)に示されるものであるものとする。また、付加画像2における第1要素画像EMM32は、図13(B)に示されるものであり、また、付加画像2における第2要素画像EMM33は、図13(C)に示されるものであるものとする。
なお、図7の記述で指定されている「大きさ情報」に応じた大きさで要素画像EMM31,EMM32,EMM33が表示される。すなわち、要素画像EMM31は着目像WMMの大きさを表す長さ値LXWに対する比率R31の大きさで表示される。また、要素画像EMM32は長さ値LXWに対する比率R32の大きさで表示される。さらに、要素画像EMM33は着目像WMMの大きさを表す長さ値LXWに対する比率R33の大きさで表示される。
まず、上記の第1又は第2の合成画像作成と同様にして、カメラ装置55において撮像された原画像のデータが、プレビュー部75に通知される。引き続き、プレビュー部75が、通知された原画像OMMを画像処理して、着目像WMMの領域を特定し、着目像情報を抽出する。そして、プレビュー部75は、着目像領域の位置情報としての位置(XSW,YSW)、着目像領域の傾き情報としての角度θW、及び着目像領域の大きさ情報としての長さLXWを求める。
次に、プレビュー部75は、付加画像1における第1要素画像EMM31のXSYS座標系における表示位置(XE31,YE31)を、次の(12)式及び(13)式により算出する。
XE31=(LXW/LX0)(XW31・cosθW−YW31・sinθW)+XSW …(12)
YE31=(LXW/LX0)(XW31・sinθW+YW31・cosθW)+YSW …(13)
次に、プレビュー部75は、第1の要素画像EMM31の拡大又は縮小の倍率M31を、次の(14)式により算出する。
M31=R31・LXW/LXE31 …(14)
次いで、プレビュー部75は、上記の第1又は第2のプレビュー例と同様にして、要素画像EMM31をXEYE座標系において原点OEを中心として倍率M31で拡大又は縮小を行う。引き続き、プレビュー部75は、拡大又は縮小された要素画像EMM31をXEYE座標系において原点OEを中心として角度θWだけ回転させる。そして、拡大又は縮小され、かつ、回転された要素画像EMM31を、XSYS座標系における座標位置(XE31,YE31)が原点OEの位置となるようにXSYS座標系に配置する。
次に、プレビュー部75は、付加画像1における第1要素画像EMM31の場合と同様に、付加画像2における第2要素画像EMM32のXSYS座標系における表示位置(XE32,YE32)を、次の(15)式及び(16)式により算出する。
XE32=(LXW/LX0)(XW32・cosθW−YW32・sinθW)+XSW …(15)
YE32=(LXW/LX0)(XW32・sinθW+YW32・cosθW)+YSW …(16)
次に、プレビュー部75は、第2の要素画像EMM32の拡大又は縮小の倍率M32を、次の(17)式により算出する。
M32=R32・LXW/LXE32 …(17)
次いで、プレビュー部75は、上記の要素画像EMM31の場合と同様にして、要素画像EMM32をXEYE座標系において原点OEを中心として倍率M32で拡大又は縮小を行う。引き続き、プレビュー部75は、拡大又は縮小された要素画像EMM32をXEYE座標系において原点OEを中心として角度θWだけ回転させる。そして、拡大又は縮小され、かつ、回転された要素画像EMM32を、XSYS座標系における座標位置(XE32,YE32)が原点OEの位置となるようにXSYS座標系に配置する。
以上の結果、図20(A)に示されるようなマスク画像MMM31が作成される。そして、プレビュー部75は、原画像OMM上にマスク画像MMM31を重ねた合成画像SMM31を作成する。こうして作成された合成画像SMM31が図21(A)に示されている。
以後、プレビュー部75は、時間T32にわたって、着目像WMMと指定された関係にある位置に、要素画像EMM31を着目像WMMの大きさを表す長さ値LXWに対する比率R31の大きさで表示し、かつ、要素画像EMM32を長さ値LXWに対する比率R32の大きさで表示マスク画像を生成する。そして、プレビュー部75は、マスク画像作成部32から通知されたマスク画像データMMDが表すマスク画像が原画像上に重ねられた合成画像を、時間T31にわたって作成する。
こうして、時間T32が経過すると、プレビュー部75は、付加画像1における第1要素画像EMM31のXSYS座標系における表示位置(XE31,YE31)及び倍率M31を、上記の(12)式〜(14)式により算出する。そして、プレビュー部75は、XEYE座標系において原点OEを中心として、要素画像EMM31を倍率M31で拡大又は縮小した後に角度θWだけ回転させる。そして、拡大又は縮小され、かつ、回転された要素画像EMM2を、XSYS座標系における座標位置(XE31,YE31)が原点OEの位置となるようにXSYS座標系に配置する。
次に、プレビュー部75は、付加画像1における第1要素画像EMM31の場合と同様に、付加画像2における要素画像EMM33のXSYS座標系における表示位置(XE33,YE33)を、次の(18)式及び(19)式により算出する。
XE33=(LXW/LX0)(XW33・cosθW−YW33・sinθ)+XSW …(18)
YE33=(LXW/LX0)(XW33・sinθW+YW33・cosθ)+YSW …(19)
次に、プレビュー部75は、第3要素画像EMM33の拡大又は縮小の倍率M33を、次の(20)式により算出する。
M33=R33・LXW/LXE33 …(20)
次いで、プレビュー部75は、上記の第1要素画像EMM31の場合と同様にして、要素画像EMM33をXEYE座標系において原点OEを中心として倍率M33で拡大又は縮小を行う。引き続き、プレビュー部75は、拡大又は縮小された要素画像EMM33をXEYE座標系において原点OEを中心として角度θWだけ回転させる。そして、拡大又は縮小され、かつ、回転された要素画像EMM33を、XSYS座標系における座標位置(XE33,YE33)が原点OEの位置となるようにXSYS座標系に配置する。
以上の結果、図20(B)に示されるようなマスク画像MMM32が作成される。そして、プレビュー部75は、原画像OMM上にマスク画像MMM32を重ねた合成画像SMM32を作成する。こうして作成された合成画像SMM32が図21(B)に示されている。
以後、プレビュー部75は、時間T33にわたって、着目像WMMと指定された関係にある位置に、要素画像EMM31を着目像WMMの大きさを表す長さ値LXWに対する比率R31の大きさで表示し、かつ、要素画像EMM33を長さ値LXWに対する比率R33の大きさで表示マスク画像を生成する。そして、プレビュー部75は、マスク画像作成部32から通知されたマスク画像データMMDが表すマスク画像が原画像上に重ねられた合成画像を、時間T32にわたって作成する。
こうして、時間T33が経過すると、プレビュー部75は、上記と同様にして、上述した要素画像EMM31及び要素画像EMM32を使用したマスク画像、並びに要素画像EMM31及要素画像EMM33を使用したマスク画像の時間順次の作成を繰り返す。そして、プレビュー部75は、マスク画像作成部32から通知されたマスク画像データMMDが表すマスク画像が原画像上に重ねられた合成画像を逐次作成する。
以上のようにして行われるプレビュー表示を見て、利用者は、マスク画像が意図通りにできたか否かを判断する。この判断が肯定的であった場合には、利用者は、キーボード52又はマウス54を操作して、その旨をマスク画像情報作成プログラム70の位置及び大きさ指定部73へ通知する。この通知を受けた位置及び大きさ指定部73は、編集中のマスク画像情報の内容を含むマスク画像情報ファイル40を作成して、マスク画像情報格納領域83に格納する。
一方、上記の判断が否定的であった場合には、編集中のマスク画像情報における要素画像、又は、各要素画像の振る舞い、表示位置若しくは表示大きさの指定を、上記の指定の場合と同様にして再指定することにより変更する。そして、変更後の指定内容を含む編集中マスク画像情報を用いて、再度プレビューを行う。こうして、要素画像、又は、各要素画像の振る舞い、表示位置若しくは表示大きさの再指定と、プレビューとを、マスク画像が意図通りにできるまで繰り返す。そして、マスク画像が意図通りにできたと判断されると、利用者は、キーボード52又はマウス54を操作して、その旨をマスク画像情報作成プログラム70の位置及び大きさ指定部73へ通知する。この通知を受けた位置及び大きさ指定部73は、編集中のマスク画像情報の内容を含むマスク画像情報ファイル40を作成して、マスク画像情報格納領域83に格納する。
以上のようにして作成された、マスク画像情報ファイル40は、マスク画像情報作成装置50から、通信ネットワークMNT、記憶媒体MCD又は有線インターフェースケーブルIFCを介して、携帯電話装置10へ送られる。そして、携帯電話装置10は、受け取ったマスク画像情報ファイル40を記憶部23に格納する。
次に、携帯電話装置10におけるマスク画像の作成と、当該マスク画像を原画像上に重ねた合成像の作成について説明する。
携帯電話装置10においては、制御部21で動作するプログラムであるマスク画像処理部30が、上述したマスク画像情報作成装置50におけるマスク画像情報プログラム70のプレビュー部75と同等の動作を行うようになっている。すなわち、マスク画像処理部30の着目像情報抽出部31が、撮像素子25によって撮像された原画像OMMのデータOMDを画像処理して、着目像WMMの領域を特定し、着目像領域の位置情報としての位置(XSW,YSW)、着目像領域の傾き情報としての角度θW、及び着目像領域の大きさ情報としての長さLXWを着目像情報WMDとして抽出するようになっている。また、マスク画像処理部30のマスク画像作成部32が、着目像情報WMD及びマスク画像情報MDDに基づいて、マスク画像を作成するようになっている。そして、合成画像作成部33が、原画像データOMD及びマスク画像データMMDに基づいて、原画像上にマスク画像を重ねた合成像を作成するようになっている。
このように構成されたマスク画像処理部30が、撮像素子25によって撮像された原画像OMMのデータOMD及び記憶部に格納されたマスク画像情報に基づいて、上述したプレビュー部75と同様にして、マスク画像の作成と、当該マスク画像を原画像上に重ねた合成像の作成する。
こうして作成された合成画像の情報データSMDは、マスク画像処理部30の合成画像作成部33から基本制御部29へ通知される。この合成画像情報データを受けた基本制御部29は、予め利用者が操作部12を操作して行った指令に従って、合成画像SMMを表示部13に表示したり、送受信部22を介して、通話相手先へ送信したりする。
以上説明したように、本実施形態では、まず、マスク画像情報作成プログラム70の要素画像選択部71が、マスク画像の作成に使用する少なくとも1つの要素画像を選択する。引き続き、マスク画像情報作成プログラム70の要素画像振る舞い指定部72が、選択された要素画像それぞれの振る舞い指定を行う。そして、マスク画像情報作成プログラム70の位置及び大きさ指定部73が、原画像において着目されるべき着目像領域の位置及び大きさと関連付けて、選択された要素画像それぞれを表示させる位置指定及び大きさ指定を行う。
この結果、マスク画像の要素となるべき要素画像の振る舞い、並びに着目像領域と関連した表示位置及び表示大きさというマスク画像情報が作成される。したがって、本実施形態によれば、原画像に対して利用者の演出を施すためのマスク画像作成用のマスク画像情報を簡易に作成することができる。
また、本実施形態では、振る舞いの指定に表示時間指定が含まれることとしている。このため、当該表示間指定に従ってマスク画像を作成することにより、所望の要素画像それぞれを所望の時間に設定した表示実行時間だけ表示することができ、ダイナミックに変化するマスク画像に関するマスク画像情報を作成することができる。
また、本実施形態では、振る舞いの指定に、選択された要素画像の内における特定の組合せについて、時間順次に表示するとともに、時間順次表示を繰り返すことを指定する時間順次表示指定が含まれ得ることとしている。このため、当該時間順次表示指定の情報に従ってマスク画像を作成することにより、原画像上に複数の要素画像を所望の時間ごとに時間順次に繰り返し表示するマスク画像に関するマスク画像情報を作成することができる。
また、本実施形態では、振る舞いの指定に、選択された要素画像の内における特定の組合せについて、同時に表示することを指定する同時表示指定が含まれ得ることとすることとしている。こため、所望の複数の要素画像それぞれが、所望の位置に表示されるマスク画像に関するマスク画像情報を作成することができる。この結果、様々なバリエーションのマスク画像に関するマスク画像情報を作成することができる。
また、本実施形態では、位置指定を、着目像領域の代表点を原点とし、着目像領域に固有に座標軸の方向が定められる座標系における座標位置による指定としている。このため、要素画像の表示位置を、原画像における着目像領域の代表点位置及び傾きに基づいて座標軸の方向が定められる座標系における座標位置情報という簡易かつ取り扱いが容易な形式で表現したマスク画像情報を作成することができる。
また、本実施形態では、要素画像の表示大きさ指定を、着目像領域の大きさに対する比率により指定とすることとしている。このため、原画像内で着目像領域の大きさが刻々と変化する場合であっても、着目像領域の大きさに適合した大きさの要素画像を含むマスク画像に関するマスク画像情報を作成することができる。
また、本実施形態では、素材画像を編集して要素画像を作成する素材画像編集部74を備える構成としている。このため、様々な経路で入手した素材画像に対して、素材画像編集部74が、大きさの変更や回転転換等の編集を施すことにより、マスク画像の作成に利用しやすい要素画像と準備することができる。
また、本実施形態では、選択された要素画像、並びに、選択された要素画像それぞれの振る舞い指定、表示位置指定及び表示大きさ指定を使用して、プレビュー表示を行うプレビュー部75を備える構成としている。このため、プレビュー部75が、選択した要素画像、振る舞い指定、位置指定及び大きさ指定を使用して、マスク画像を作成し、着目像あるいは着目像と想定される画像にマスク画像を重ねた合成像のプレビュー表示を行うことができる。このプレビュー表示により、利用者は、その段階におけるマスク画像による原画像の演出効果を確認することができる。そして、演出効果の確認の結果、利用者の意図と齟齬が在る場合には、要素画像の選択、又は、選択された要素画像それぞれの振る舞い指定、表示位置指定若しくは表示大きさ指定を変更することにより、利用者の意図通りのマスク画像を作成するためのマスク画像情報を作成することができる。
なお、上記の実施形態では、原画像を動画としたが、原画像が静止画であっても、本発明を適用することができる。
また、携帯電話装置における原画像としては、いわゆる自分撮りの態様で撮像される結像光学系18を介した光の結像結果、いわゆる相手撮りの態様で撮像される結像光学系19を介した光の結像結果、又は、記憶部23に記憶されている画像のいずれを採用することもできる。
また、上記の実施形態では、原画像における着目像領域における着目物体について奥行きに沿った構造を考慮せず、マスク画像に利用する要素画像も2次元モデルで作成されたものとした。これに対し、着目像領域における着目物体について奥行きに沿った構造を考慮し、マスク画像に利用する要素画像を3次元モデルで作成されたものとすることもできる。この場合には、着目物体が、表示面と平行な軸の回りの回転成分を有する動きをしたときであっても、その回転に追従しつつ違和感のないマスク画像を作成することができる。
また、同時に表示する要素画像の数は任意である。さらに、時間順次表示を行う要素画像の数も任意である。
また、上記の実施形態では、各付加画像の表示に際して、何らかの要素画像が常に表示されることとした。これに対して、付加画像における時間順次の要素画像の指定に、何も表示しないブランク表示指定を混在させることもできる。
また、着目像情報に基づいて着目像領域において予め定められた現象が発生したか否かを判定する所定現象発生したことを判定することとし、当該所定現象が発生したことをトリガとしてマスク画像の作成を開始させることもできる。例えば、特定人物の顔像を着目画像としたときに、瞼が閉じられたときに、目の位置から涙が流れる合成画像を作成することとすることもできる。
また、上記の実施形態では、携帯電話装置に本発明を適用したが、他の種類の情報通信端末装置にも本発明を適用することができる。さらに、パーソナルコンピュータ等の一般の電子機器にも本発明を適用することができる。
10…携帯電話装置(移動体端末装置)、11…携帯電話本体、12…操作部、13…表示部(表示手段)、14…通話用スピーカ、15…マイクロフォン、16…案内用スピーカ、17…アンテナ、18,19…撮像光学系、21…制御部、22…送受信部、23…記憶部、24…切換光学系、25…撮像素子、26…記憶媒体アクセス部、27…外部インターフェース部、29…基本制御部、30…マスク画像処理部、31…着目像情報抽出部、32…マスク画像作成部(マスク画像作成手段)、33…合成像作成部(合成像作成手段)、40…マスク画像情報ファイル、41j…表示指定ファイル、42j…要素画像ファイル、50…マスク画像情報作成装置、51…装置本体、52…キーボード、53…表示装置、54…マウス、55…カメラ装置、61…処理装置、62…通信制御装置、63…記憶装置、64…記憶媒体アクセス装置、65…外部インターフェース装置、70…マスク画像情報作成プログラム、71…要素画像選択部(要素画像選択手段)、72…要素画像振る舞い指定部(要素画像振る舞い指定手段)、73…位置及び大きさ指定部(位置及び大きさ指定手段)、74…素材画像編集部(素材画像編集手段)、75…プレビュー部(プレビュー手段)。