JP4201522B2 - 多段ルーツポンプ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体製造プロセス等において使用される多段ルーツポンプに関し、特に、多段に配置された複数のポンプ室の配置や形成方法等を工夫することによって優れた特性が得られる多段ルーツポンプに関する。
【0002】
【従来の技術】
図8は多段ルーツポンプの従来例の縦断面図である。
図9は前記図8の多段ルーツポンプの横断面の説明図で、図9Aはポンプ室の断面図で前記図8のIXA−IXA線断面図、図9Bはギヤ室の断面図で前記図8のIXB−IXB線断面図、である。
図8、図9において、多段ルーツポンプ01は、互いに離れて配置された上流端壁02および下流端壁03を有している。上流端壁02の外端面にはモータMを収容するモータ室02aが形成されており、モータ室02aの外端は上流端カバー04により閉塞されている。下流端壁03の外端面には駆動軸A1に装着されたギヤG1、従動軸A2に装着されたギヤG2(図示せず)および潤滑油等を収容するギヤ室03a(図8、図9B参照)が形成されている。ギヤG1,G2を収容するギヤ室03aの外端は下流端カバー05により閉塞されている。
【0003】
前記両端壁02,03間には仕切壁形成ブロックBが配置されており、仕切壁形成ブロックBは下ブロックBaおよび上ブロックBbに分割して構成されている。仕切壁形成ブロックBは複数の仕切壁06,07,08,09および外壁010を有しており、下ブロックBaは各仕切壁06〜09の下半分である下部仕切壁06a〜09aおよび外壁010の下半分である下部外壁010aにより構成され、上ブロックBbは各仕切壁06〜09の上半分である上部仕切壁06b〜09bおよび外壁010の上半分である上部外壁010bにより構成されている。前記両端壁02,03および仕切壁06〜09の間にはそれぞれ第1ポンプ室P1〜第5ポンプ室P5が形成されている。
なお、前記両端壁02,03、仕切壁形成ブロックB、上流端カバー04、下流端カバー05等によりケーシングCが構成されている。
ケーシングCには、各ポンプ室P1〜P5の上端部にそれぞれ接続する吸気孔P1a〜P5aおよび下端部にそれぞれ接続する排気孔P1b〜P5bが形成されている。そして、前記各仕切壁06〜09の外周部分にはそれぞれ、上流側のポンプ室P1〜P4の排気孔P1b〜P4bと下流側のポンプ室P2〜P5の吸気孔P2a〜P5aとを連通させる連通路S1〜S4が形成されている。
【0004】
前記ポンプ室形成壁02,06〜09,03を貫通して平行な駆動軸A1および従動軸A2が回転可能に支持されており、駆動軸A1はモータMにより回転駆動される。駆動軸A1および従動軸A2には前記ギヤ室03a内においてギヤG1およびG2が装着されている。したがって、駆動軸A1が回転するとギヤG1、G2を介して従動軸A2も回転する。
前記駆動軸A1および従動軸A2には、それぞれ前記各ポンプ室P1〜P5内部に収容されたポンプロータR1a,R1b〜R5a,R5bが設けられている。前記各ポンプロータR1a,R1b〜R5a,R5bは前記駆動軸A1および従動軸A2と一体的に回転し、その回転時に、各ポンプ室P1〜P5の吸気孔P1a〜P5aから吸気した気体を排気孔P1b〜P5bに排気する。
【0005】
前記従来の多段ルーツポンプ01は、上流側(真空側)の第1ポンプ室P1から下流側(大気側)の第5ポンプ室P5まで、その順に並んで配置されている。このため、各ポンプ室P1〜P5の仕切壁06〜09部分での圧力差が小さくなっている。この結果、各仕切壁06〜09での戻り(気体漏れ)量が少なくなり、排気効率が向上する。
この従来例の多段ルーツポンプ01では、モータ室02aは第1ポンプ室P1の外端側に配置され、ギヤ室03aは第5ポンプ室P5の外端側に配置されている。そして、ギヤ室03aの潤滑油が第5ポンプ室側に流入するのを防止するため、下流端壁の軸貫通部はシールされている。
【0006】
前記モータ室02aは上流端壁02の軸貫通孔を介して第1ポンプ室P1に接続されるので、第1ポンプ室P1とほぼ同じ圧力(真空)になり、モータ室02a内のモータMのモータロータ部が真空断熱される。
図10はモータ室02a内の圧力とモータMのロータ表面温度の相関を示す図である。
図10から分かるように、真空状態ではモータロータ部の熱が逃げ難くなるので、モータロータ温度が上昇する。前記モータ温度が上昇すると、モータMで使用している磁石の特性が劣化することがある。そこで、モータ室02aにガスパージを行い、モータロータ部の温度上昇を抑えることが可能であるが、多段ルーツポンプ01の到達圧力性能に影響を与えるため、パージガス量(注入ガス量)は少量に制限される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
前記多段ルーツポンプ01においては、ケーシングCの外壁あるいは各ポンプ室P1〜P5の仕切壁内部に、連通路を形成することによって上流側ポンプ室とその下流側の各ポンプ室との連通を行っている。そして、ケーシングC内部に連通路を形成するため、ケーシングCを分割したり、複雑な中子を使用した鋳物により製作している。また、複数のポンプ室P1〜P5の中の上流端部のポンプ室P1は、別体に形成された上流端壁02および仕切壁06のうちのいずれかの端面に形成し、下流端部のポンプ室P5は、別体に形成された下流端壁03および仕切壁09のいずれかの端面に形成している。しかし、上流端のポンプ室P1と下流端のポンプ室P5との間の中間部のポンプ室は、下ブロックBaおよび上ブロックBbの隣接する仕切壁06〜09間に中子を用いて鋳造したポンプ室を切削刃により切削して形成したり、中子を使用せずに切削加工のみにより形成したりしている。
【0008】
前記各ポンプ室P1〜P5は、下流端側に行くに従って気体が圧縮されるので、そのポンプ室の仕切壁間の間隔が段々短くなる。下流端のポンプ室(すなわち、容積が最小のポンプ室)P5は、別体に形成された下流端壁03および仕切壁09のいずれかの端面に形成しているので、その仕切壁間の間隔よりも分厚い切削工具を使用して、容易に切削可能である。
しかしながら、下流端から2番目のポンプ室P4は、一体形成された下ブロックBaの下部仕切壁08aと09aとの間、および、上ブロックBbの上部仕切壁08bと09bとの間に中子を用いて形成したポンプ室(一体形成された仕切壁08aおよび09a間、または、08bおよび09b間の空間)を切削して形成しなければならない。この場合、前記仕切壁08aおよび09b間または仕切壁08bおよび09b間の間隔よりも薄い切削工具を使用する必要がある。
したがって、このポンプ室P4のように両側の仕切壁が一体形成されているポンプ室は、仕切壁間の間隔を狭くすることは容易ではない。
【0009】
前記多段ルーツポンプ01の駆動に必要なエネルギは、下流端のポンプ室の排気量が多くなる程大きくなるので、必要エネルギを小さくするには、下流端のポンプ室P5の容積を小さくすることが望ましい。
下流端のポンプ室P5の容積を小さくするためには、その前段(上流側)のポンプ室P4の容積も小さくしなければならない。その場合、ポンプ室P4の仕切壁間の間隔を狭く形成しなければならないが、前記従来の多段ルーツポンプ01のように、ポンプ室P4の両端面を形成する一対の仕切壁が一体成形されている場合には、前記一対の仕切壁間の間隔よりも厚さの薄い切削刃を使用しなければならなかった。薄い切削刃は破損し易いため、従来の構成の多段ルーツポンプ01は小型化に限界があった。
【0010】
また前述したように、前記モータ室02aは上流端壁02の軸貫通孔を介して第1ポンプ室P1に接続されるので、第1ポンプ室P1とほぼ同じ圧力(真空)になり、モータ室02a内のモータMのロータ部が真空断熱される。このため、モータ室02aは高真空となる第1ポンプ室P1に隣接して配置されるのは、望ましいことではない。
【0011】
本発明は、前述の問題点に鑑み、次の記載内容(O01)〜(O03)を課題とする。
(O01)小型化および製作が容易な多段ルーツポンプを提供すること。
(O02)ルーツポンプの上流端壁にモータ室を形成しても、モータ室が高真空となるのを防止することが可能な多段ルーツポンプを提供すること。
(O03)多段ルーツポンプを形成するケーシングの隣接する3個の仕切壁および前記3個の隣接する各仕切壁の間に形成される2個のポンプ室を有するケーシング構成部材である仕切壁形成ブロックとして、上下に2分割したものを使用することによりケーシングの構成部材の分割数を少なくするとともに、前記各仕切壁の上流側および下流側に形成される各ポンプ室を連通させる全連通孔を切削加工により形成できるようにすること。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明の多段ルーツポンプ(1)は、互いに離れて配置された上流端壁(2)および下流端壁(3)と前記両端壁(2,3)間に配置された複数の仕切壁(6〜8,11)および外壁(9,12)を有し上下に分割された仕切壁形成ブロック(B)とを有し、前記上流端壁(2)、複数の仕切壁(6〜8,11)および下流端壁(3)の各壁の間にそれぞれ吸気孔(P1a〜P5a)および排気孔(P1b〜P5b)に接続するポンプ室(P1〜P5)を形成するケーシング(C)と、
前記上流端壁(2)、複数の仕切壁(6〜8,11)、および下流端壁(3)を貫通する平行な一対の回転軸(A1,A2)と、
前記各ポンプ室(P1〜P5)内にそれぞれ配置され且つ前記一対の回転軸(A1,A2)にそれぞれ設けられて、回転時に前記吸気孔(P1a〜P5a)から吸気した気体を前記排気孔(P1b〜P5b)から排出する一対のポンプロータ(R1a,R1b〜R5a,R5b)と、
前記複数のポンプ室(P1〜P5)において容積の大きいポンプ室(P1)から順次容積の小さいポンプ室(P2,P3,…)に気体が移送されるように各ポンプ室間を連通させる連通路(S1〜S4)と、
前記上流端壁(2)の外端側に形成された部品収容室(Hb)と、
を備えた多段ルーツポンプ(1)において、次の構成要件(A01),(A 01 a)を備えたことを特徴とする。
(A01)m,nをそれぞれ正の整数とし且つ前記mを2以上の正の整数とし、m≦(n/2)として容積の大きいポンプ室から順に第1ポンプ室、第2ポンプ室、…、第mポンプ室、第m+1ポンプ室、第m+2ポンプ室、…、第n−1ポンプ室、第nポンプ室と名付けた場合に、前記上流端壁側から前記下流端壁側に向かって順次第mポンプ室、第m−1ポンプ室、第m−2ポンプ室、…、第1ポンプ室、第m+1ポンプ室、第m+2ポンプ室、…、第n−1ポンプ室、第nポンプ室が形成された前記ケーシング(C)、
(A 01 a)前記第mポンプ室(P2)ないし前記第1ポンプ室(P1)の排気側の前記ケーシング(C)内を前記回転軸(A1,A2)の軸方向に沿って形成されて前記第mポンプ室(P2)から前記第m+1ポンプ室(P3)に気体を移送させる連通路(S2b)と、
前記第1ポンプ室(P1)から前記第m−1ポンプ室の外周に沿って前記ケーシング(C)内に形成されて、前記第1ポンプ室(P1)から前記第m−1ポンプ室の各ポンプ室から排出される気体を次に容積の小さいポンプ室に移送する連通路(S1)と、
を有する前記連通路(S1〜S4)。
【0013】
前記構成要件(A01),(A 01 a)を備えた本発明の多段ルーツポンプ(1)では、例えばm=2、n=5とすることができる。その場合、前記上流端壁(2)側から前記下流端壁(3)側に向かって順次第2ポンプ室(第mポンプ室)、第1ポンプ室(すなわち、第m−1ポンプ室)、第3ポンプ室(第m+1ポンプ室)、第4ポンプ室(第m+2ポンプ室、すなわち、第n−1ポンプ室)、第5ポンプ室(第nポンプ室)が形成されているので、上流端壁(2)の外端側に部品収容室(例えばモータ室等)(Hb)を形成した場合、部品収容室(Hb)は高真空の第1ポンプ室(P1)よりも低真空(高圧)の第mポンプ室(Pm、m=2)に隣接することになる。このため、部品収容室(Hb)内の圧力を比較的高圧に保持することができるので、部品収容室(Hb)内に発熱部品(モータロータMb等)が収容されている場合、高真空の場合よりも熱伝達が良くなるので、熱を外部に逃がし易い。すなわち、部品の真空断熱による温度上昇を防止することができる。
なお、mが大きくなると第1ポンプ室と第m+1ポンプ室との圧力差が大きくなって気体の逆流が生じ易くなるので、m≦(1/2)nと設定するのが好ましい。
また、本発明の多段ルーツポンプ(1)では、前記第mポンプ室(P2)から前記第m+1ポンプ室(P3)に気体を移送させる連通路(S2b)は、前記第mポンプ室(P2)ないし前記第1ポンプ室(P1)の排気側の前記ケーシング(C)内を、前記回転軸(A1,A2)の軸方向に沿って形成されている。また、前記第1ポンプ室(P1)から前記第m−1ポンプ室の各ポンプ室から排出される気体を次に容積の小さいポンプ室に移送する連通路(S1)は、前記第1ポンプ室(P1)から前記第m−1ポンプ室の外周に沿って前記ケーシング(C)内に形成されている。したがって、接続路(S1〜S4)をケーシング(C)の外側に配置する必要が無くなり、多段ルーツポンプ(1)全体をコンパクトに構成することが可能となる。
【0014】
なお前記構成要件(A01),(A 01 a)を備えた本発明の多段ルーツポンプ(1)では、例えばm=3、n=6とすることができる。その場合、前記上流端壁(2)側から前記下流端壁(3)側に向かって順次第3ポンプ室(第mポンプ室、m=3)、第2ポンプ室(第m−1ポンプ室)、第1ポンプ室(第m−2ポンプ室)、第4ポンプ室(第m+1ポンプ室)、第5ポンプ室(第m+2ポンプ室、すなわち、第n−1ポンプ室、n=6)、第6ポンプ室(第nポンプ室)が形成されているので、上流端壁(2)の外端側に部品収容室(例えばモータ室等)(Hb)を形成した場合、部品収容室(Hb)は高真空の第1ポンプ室(P1)よりも低真空(高圧)の第mポンプ室(m=3)に隣接することになる。このため、部品収容室(Hb)内の圧力を比較的高圧に保持することができるので、部品収容室(Hb)内に発熱部品(モータロータMb等)が収容されている場合、高真空の場合よりも熱伝達が良くなるので、熱を外部に逃がし易い。すなわち、部品の真空断熱による温度上昇を防止することができる。
【0015】
前記構成要件(A01),(A 01 a)を備えた本発明において、次の構成要件(A0101)を備えることが可能である。
(A0101)上流端壁(2)および下流端壁(3)と前記両端壁(2,3)間に配置された複数の仕切壁(6〜8,11)を上流端壁(2)側に近い仕切壁(6)から順に第1仕切壁、第2仕切壁、…、と名付けた場合に、上下に2分割された下ブロック(B1a)および上ブロック(B1b)により構成されるとともに前記第1仕切壁(6)〜第3仕切壁(8)と外壁(9)とを有し且つ前記第1仕切壁(6)〜第3仕切壁(8)の間に第1ポンプ室(P1)および第3ポンプ室(P3)を形成する仕切壁形成ブロック(B)。
【0016】
前記構成要件(A0101)を備えた本発明の多段ルーツポンプ(1)では、上下に2分割された下ブロック(B1a)および上ブロック(B1b)により構成された仕切壁形成ブロック(B1)は、第1仕切壁(6)〜第3仕切壁(8)と外壁(9)とを有し且つ前記第1仕切壁(6)〜第3仕切壁(8)の間に第1ポンプ室(P1)および第3ポンプ室(P3)を形成する。すなわち、上下2つの仕切壁ブロック(B1a,B1b)により3つの仕切壁(6〜8)および2つのポンプ室(P1,P3)を形成しているので、複数の各仕切壁毎に上下に2分割する場合に比較して、ケーシング(C)を構成する部材(仕切壁形成ブロック等)の個数(すなわち、部品点数)を減少させることができる。
【0017】
前記構成要件(A01),(A 01 a)または(A01),(A 01 a),(A0101)を備えた本発明において、次の構成要件(A0102)を備えることが可能である。
(A0102)ケーシング(C)の外側に配置されるとともに、前記第2ポンプ室(P2)の排気孔(P2b)と前記第3ポンプ室(P3)の吸気孔(P3a)とを接続する接続管(L)。
【0018】
前記構成要件(A0102)を備えた本発明の多段ルーツポンプ(1)では、第2ポンプ室(P2)から第3ポンプ室(P3)に吸引される気体は前記接続管(L)を通過する間に冷却されて圧力が低下する。このため、第3ポンプ室(P3)のポンプ排気効率が向上する。
【0019】
前記構成要件(A01),(A 01 a)または(A01),(A 01 a),(A0101)を備えた本発明において、次の構成要件(A0103)を備えることが可能である。
(A0103)前記第2仕切壁(7)の中央部を上下に伸びる上下連通孔(S2a)と、前記上下連通孔(S2a)の下端部と第2ポンプ室(P2)の排気孔(P2b)とを連通させる排気側連通孔(S2b)と、前記上下連通孔(S2a)の上端部と第3ポンプ室(P3)の吸気孔(P3a)とを連通させる吸気側連通孔(S2c)とを有する前記仕切壁形成ブロック(B1)。
【0020】
前記構成要件(A0103)を備え本発明の多段ルーツポンプ(1)では、前記第2ポンプ室(P2)と第3ポンプ室(P3)とは、前記第2仕切壁(7)の中央部を上下に伸びる上下連通孔(S2a)と、前記上下連通孔(S2a)の下端部と第2ポンプ室(P2)の排気孔(P2b)とを連通させる排気側連通孔(S2b)と、前記上下連通孔(S2a)の上端部と第3ポンプ室(P3)とを連通させる吸気側連通孔(S2c)とにより連通させることができる。
この場合、前記ケーシング(C)の外側に配置した接続管(L)を使用する必要がなくなるので、多段ルーツポンプ(1)全体をコンパクトに構成することが可能となる。
【0021】
また、前記構成要件(A 01 ),(A 01 a)を備えた本発明の多段ルーツポンプ(1)は、次の構成要件(A 03 ),(A 04 )を備えることが可能である。
(A03)容積の小さいポンプ室から順に下流端側第1ポンプ室(P5)、下流端側第2ポンプ室(P4)、…、と名付けた場合に、前記下流端壁(3)側から前記上流端壁(2)側に向かって順次下流端側第1ポンプ室(P5)、下流端側第2ポンプ室(P4)、下流端側第3ポンプ室(P3)が形成された前記ケーシング(C)、
(A04)前記下流端側第1ポンプ室(P5)と下流端側第2ポンプ室(P4)との間の仕切壁(11)を下流端側第1仕切壁(11)、前記下流端側第2ポンプ室(P4)と下流端側第3ポンプ室(P3)との間の仕切壁(8)を下流端側第2仕切壁(8)と名付けた場合に、下流端側第1仕切壁(11)は前記下流端壁(3)および下流端側第2仕切壁(8)とは別体に構成された前記ケーシング(C)。
【0022】
前記構成要件(A03),(A04)を備えた本発明の多段ルーツポンプ(1)では、下流端側第1仕切壁(11)は前記下流端壁(3)および下流端側第2仕切壁(8)とは別体に構成されているので、下流端側第1ポンプ室(P5)は下流端壁(3)または下流端側第1仕切壁(11)の端面に形成することができる。したがって、下流端側第1ポンプ室(P5)は、互いに別体に形成された前記下流端壁(3)または下流端側第1仕切壁(11)のいずれかの端面に形成することができるので、ロータ厚み方向の幅が狭いポンプ室であっても切削加工により容易に形成することができる。
また、下流端側第2ポンプ室(P4)は、互いに別体に形成された前記下流端側第1仕切壁(11)または下流端側第2仕切壁(8)のいずれかの端面に形成することができるので、ロータ厚み方向の幅が狭いポンプ室であっても切削加工により容易に形成することができる。
【0023】
また、前記構成要件(A 01 ),(A 01 a)を備えた本発明の多段ルーツポンプ(1)は、次の構成要件(A 05 ),(A 06 )を備えることが可能である。
(A05)連続して配置された3個の仕切壁(6〜8)を有し且つ上下に2分割された下ブロック(B1a)および上ブロック(B1b)により構成された前記仕切壁形成ブロック(B1)、
(A06)qを正の整数(例えばq=1)とした場合に前記連続して配置された3個の仕切壁(6〜8)を前記上流端壁(2)側から下流端壁(3)側に第q仕切壁(q=1の場合は第1仕切壁)(6)、第q+1仕切壁(7)、第q+2仕切壁(8)と名付け、且つ前記第q仕切壁の上流側に形成されるポンプ室を第qポンプ室(例えばq=1の場合は第1ポンプ室)、前記第q+1仕切壁の上流側に形成されるポンプ室を第q+1ポンプ室、前記第q+2仕切壁の上流側に形成されるポンプ室を第q+2ポンプ室、前記第q+2仕切壁の下流側に形成されるポンプ室を第q+3ポンプ室と名付けた場合に、前記第qポンプ室の排気孔と第q+1ポンプ室の吸気孔との連通孔は前記第q仕切壁の上流側端面に形成され、前記第q+2ポンプ室の排気孔と第q+3ポンプ室の吸気孔とは前記第q+2仕切壁の下流側端面に形成され、前記第q+1ポンプ室と第q+2ポンプ室とを連通させる連通孔は前記第q+1仕切壁の中央部を上下に延びる上下連通孔と、前記上下連通孔の下端部と前記第q+1ポンプ室の排気孔とを連通させる排気側連通孔と、前記上下連通孔の上端部と前記第q+2ポンプ室の吸気孔とを連通させる吸気側連通孔とにより形成された前記仕切壁形成ブロック。
【0024】
前記構成要件(A05),(A06)を備えた本発明の多段ルーツポンプ(1)を後述の実施の形態2および3に対応させて説明すると、次の作用を奏する。
前記構成要件(A05),(A06)を備えた本発明の多段ルーツポンプでは、例えば前記q=1の場合、前記第qポンプ室(例えばq=1の場合は第1ポンプ室P1)の排気孔(P1b)と第q+1ポンプ室(第2ポンプ室P2)の吸気孔(P2a)との連通孔は前記第q仕切壁(第1仕切壁6)の上流側端面に形成され、前記第q+2ポンプ室(第3ポンプ室P3)の排気孔(P3b)と第q+3ポンプ室(第4ポンプ室P4)の吸気孔(P4a)との連通孔は前記第q+2仕切壁(第3仕切壁8)の下流側端面に形成される。前記第q仕切壁(第1仕切壁6)の上流側端面および前記第q+2仕切壁(第3仕切壁8)の下流側端面は外部に露出するので、それらの端面に形成される連通孔は切削加工により容易に形成することができる。
また、前記第q+1ポンプ室(第2ポンプ室P2)と第q+2ポンプ室(第3ポンプ室P3)とを連通させる上下連通孔(S2a)は下ブロック(B1a)および上ブロック(B1b)の分割面から容易に切削加工することかできる。また、前記上下連通孔(S2a)の下端部と前記第q+1ポンプ室(第2ポンプ室P2)の排気孔(P2b)とを連通させる排気側連通孔(S2b)と、前記上下連通孔(S2a)の上端部と前記第q+2ポンプ室(第3ポンプ室P3)の吸気孔(P3a)とを連通させる吸気側連通孔(S2c)も前記仕切壁形成ブロック(B1)の外側面から切削加工により容易に形成することができる。
したがって、連続して配置された3個の仕切壁(6〜8)を有し且つ上下に2分割された下ブロック(B1a)および上ブロック(B1b)により構成された前記仕切壁形成ブロック(B1)において、各仕切り壁(6〜8)の上流側のポンプ室と下流側のポンプ室とを連通させる連通孔を複雑な中子を使用することなく切削加工により容易に形成することができる。
しかも、3個の仕切壁(6〜8)を有する仕切壁形成ブロック(B1)を2分割するだけなので、多段ルーツポンプ(1)のケーシング(C)の部品数(分割数)の少なくすることができる。
【0025】
また、前記構成要件(A 01 ),(A 01 a)を備えた本発明の多段ルーツポンプ(1)は、次の構成要件(A 07 )を備えることが可能である。
(A07)前記仕切壁形成ブロック(B1)により形成されるポンプ室(P1;P3)の下端部において前記一対の回転軸(A1,A2)の軸間の中心位置の両側に下方に延びて形成され、前記下方に延びた部分の下端部において前記仕切壁形成ブロック(B1)の軸方向の端面に開口して形成された一対の前記排気孔(P1b,P1b;P3b,P3b)と、前記一対の排気孔(P1b,P1b;P3b,P3b)の開口部から外側に円弧状に延びるように前記端面に形成され且つ上端部において下流側のポンプ室(P2;P4)の吸気孔(P2a;P4a)に連通する連通孔(S1,S1;S3,S3)とが形成された前記仕切壁形成ブロック(B1)。
【0026】
前記構成要件(A07)を備えた本発明の多段ルーツポンプ(1)を後述の実施の形態1に対応させて説明すると、次の作用を奏する。
前記仕切壁形成ブロック(B1)の軸方向の端面に一対の連通孔(S1,S1;S3,S3)を形成するので、前記連通孔(S1,S1;S3,S3)を切削加工により容易に形成することができる。
また、前記仕切壁形成ブロック(B1)の軸方向の端面に形成された前記一対の連通孔(S1,S1;S3,S3)の下端部は、前記一対の回転軸(A1,A2)の軸間の中心位置の下方の両側に配置される。したがって、前記端面において前記一対の連通孔(S1,S1;S3,S3)の下端部の間の部分には前記連通孔(S1,S1;S3,S3)は形成されていない。したがって、前記下端部の端面部分は、前記一対の連通孔(S1,S1;S3,S3)以外の連通孔(S2b)等を形成するために使用することができる。また、前記下端部の端面部分に接合する他の仕切壁形成ブロック(B2)の端面部分には排気孔(P4b)等を形成するために使用することができる。このため、仕切り壁形成ブロック(B1,B2)の連通孔や排気孔等を容易に形成することができるようになるので、ケーシング(C)の構成を簡素化することが可能となり、小型化も容易になる。
【0027】
【発明の実施の形態】
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の多段ルーツポンプの実施の形態1の説明図であり、図1Aは正断面図で図1CのIA−IA線断面図、図1Bは平断面図で前記図1AのIB−IB線断面図、図1Cは前記図1AのIC−IC線断面図、図1Dは前記図1AのID−ID線断面図である。
図2は前記図1Aの拡大図である。
図3は前記図1Bの拡大図である。
図4は前記図1Cおよび図1Dの拡大図であり、図4Aは前記図1Cの拡大図、図4Bは前記図1Dの拡大図である。
【0028】
図1〜図4において、多段ルーツポンプ1は、互いに離れて配置された上流端壁2および下流端壁3を有している。上流端壁2の外端面にはモータMを収容するモータハウジングHが連結されている。前記モータハウジングHは前記上流端壁2の外端面に接合する接合壁Haと、その外端側に形成されたモータ室(部品収容室)Hbとを有している。モータ室Hbの外端は上流端カバー4により閉塞されている。下流端壁3は、内端側のポンプ室形成壁3aと外端側のベアリング装着壁3bとを有しており、その外端面側には下流端カバー5が連結されている。下流端カバー5には、前記ベアリング装着壁3bとの間にギヤG1,G2および潤滑油等を収容するギヤ室5aが形成されている。
【0029】
前記両端壁2および3の間にはケーシング部材(ケーシングCを構成する部材)としての仕切壁形成ブロックBが配置されており、仕切壁形成ブロックBは前記上流端壁2側に配置された上流側の仕切壁形成ブロック(以下、「上流側ブロック」という)B1と下流端壁3側に配置された下流側の仕切壁形成ブロック(以下「下流側ブロック」という)B2とを有している。
上流側ブロックB1は上流端側から下流端側に向かって順次配置された複数の仕切壁6,7,8(すなわち、第1仕切壁6、第2仕切壁7、第3仕切壁8)および前記複数の各仕切壁6〜8の外周部を連結する外壁9を有している。
前記上流側ブロックB1は下ブロックB1aおよび上ブロックB1bに分割されており、組み立て時にはそれらの接合面にはOリングシールまたは液状シール(接着剤)などが設けられる。前記上流側ブロックB1の下ブロックB1aは各仕切壁6〜8の下半分である下部仕切壁6a〜8aおよび外壁9の下半分である下部外壁9aにより形成され、前記上ブロックB1bは各仕切壁6〜8の上半分である上部仕切壁6b〜8bおよび外壁9の上半分である上部外壁9bにより形成されている。
【0030】
また、前記下流側ブロックB2は仕切壁(すなわち、第4仕切壁)11およびその外周部に設けた外壁12を有している。前記下流側ブロックB2は下ブロックB2aおよび上ブロックB2bに分割されている。
前記下流側ブロックB2の下ブロックB2aは仕切壁11の下半分である下部仕切壁11aおよび外壁12の下半分である下部外壁12aにより形成され、前記上ブロックB2bは仕切壁11の上半分である上部仕切壁11bおよび外壁12の上半分である上部外壁11bにより形成されている。
【0031】
前記両端壁2,3、仕切壁6〜8および11の間にはそれぞれ上流端側から下流端側に向かって順次第2ポンプ室P2、第1ポンプ室P1、第3〜第5ポンプ室P3〜P5が形成されている。第2ポンプ室P2は上流端壁2の端面に形成された凹部とこの凹部を閉塞する上流側ブロックB1の仕切壁6の端面とにより形成されている。第1ポンプ室P1は上流側ブロックB1の仕切壁6と7との間に形成され、第3ポンプ室P3は仕切壁7と8との間に形成されている。第4ポンプ室P4は下流側ブロックB2の仕切壁11の上流側端面に形成された凹部とこの凹部を閉塞する前記上流側ブロックB1の仕切壁8の下流側端面とにより形成されている。また、第5ポンプ室P5は下流端壁3の上流側端面に形成された凹部とこの凹部を閉塞する前記下流側ブロックB2の仕切壁11の下流側端面とにより形成されている。
【0032】
なお、前記上流端カバー4、モータハウジングH、上流端壁2、仕切壁形成ブロックB、下流端壁3、下流端カバー5等によりケーシングCが構成されている。
図2、図3において、前記モータハウジングHのモータ室Hbに収容されたモータMは、ステータMaおよびモータロータMbを有している。駆動軸A1は、前記接合壁Ha、上流端壁2、仕切壁6〜8,11、および下流端壁3を貫通している。
前記上流端壁2の駆動軸貫通孔には、その外端面側に前記駆動軸A1を回転可能に支持するベアリング16およびリング状のシール17が装着されている。前記ベアリング16の外端側には、前記駆動軸A1の外周にスペーサ18およびモータロータMbが装着されている。前記駆動軸A1およびモータロータMbは、それらの外端部がキー19(図3参照)により回転不能に連結されるとともに、それらの外端には軸端プレート20が当接している。軸端プレート20と駆動軸A1とは連結ネジNにより連結されている。
前記ステータMaとモータロータMbとの間にはモータロータMbの周囲を囲むケース21配置されており、ケース21はモータハウジングHに固定されている。ケース21内部はその外側に対して気密にシールされている。
【0033】
前記モータハウジングHの内の内部に図示しないパージガス供給管からパージガス(例えば窒素ガス)が供給される。供給されたパージガスは前記ケース21内部に流入し、モータMのロータMbで発熱した熱を外部に伝達する作用をする。また、ケース21内部の窒素ガスの圧力が第2ポンプ室P2の圧力に比較して高くなると、前記窒素ガスは、ベアリング16およびシール17から第2ポンプ室P2にリークされる。したがって、モータ室Hbのケース21内部は、第2ポンプ室P2とほぼ同じ圧力(低圧)になるが、第1ポンプ室P1よりも高圧であるので、モータMのロータ部が真空断熱されることを防止している。
また、モータハウジングHには、その内部の前記モータMを駆動するための電力供給用の電源ケーブル接続用コネクタHeが設けられいてる。
【0034】
図3において、前記ケーシングCには、前記上流端壁2、仕切壁6〜8,11、および下流端壁3を貫通して従動軸A2が回転可能に支持されている。前記上流端壁2の従動軸貫通孔には、その外端面側に前記従動軸A2を回転可能に支持するベアリング16およびリング状のシール17が装着されている。この従動軸A2のためのベアリング16およびシール17は、前記駆動軸A1のものと同様に構成されている。
【0035】
図3において、本実施の形態1の多段ルーツポンプ1では、前記下流端壁3のベアリング装着壁3bには前記駆動軸A1および従動軸A2が貫通する貫通孔が形成されており、各貫通孔にはそれぞれベアリングケース26が装着されている。各ベアリングケース26の内端部に対応して前記駆動軸A1またはBにはシール用円筒部材27が装着されている。
各ベアリングケース26にはそれぞれ、内端部側から外端部側に向かって順次リング状のシール28およびベアリング29,29が装着されている。前記ベアリングケース26の外端面には、抜け止めプレート30が図示しないネジにより固定されており、前記外端側に配置されたベアリング29が外端側に移動するのを防止している。前記シール28は、ギヤ室5aの潤滑油が第5ポンプ室側に流入するのを防止する機能を有している。
【0036】
駆動軸A1には前記ベアリングケース26の外端側にギヤG1が装着されており、前記ギヤG1はキー31、抜止プレート32およびネジN等により駆動軸A1の外端部に固定されている。従動軸A2には前記ベアリングケース26の外端側に円筒状カラー35およびギヤG2および抜止リング36が順次装着されており、抜止リング36の外端面には潤滑油攪拌部材37が配置されている。前記潤滑油攪拌部材37および抜止リング36はそれらを貫通するネジN等により前記ギヤG2および従動軸A2に固定されている。そして、駆動軸A1が回転するとギヤG1、G2を介して従動軸A2が回転する。
【0037】
図2において、前記ケーシングCの上流端壁2には、前記第2ポンプ室P2の上端部に前記駆動軸A1および従動軸A2の軸間の中心部の上方に吸気孔P2aが上方に延びて形成されている。また、上流端壁2の下端部には下方に延びる排気孔P2bが形成されており、この排気孔P2bは下方に延びる部分とその下端から上流端側に延びる部分とを有している。そして排気孔P2bの下流端(前記上流端側に延びる部分の外端)は上流端壁2の下端部の上流側端面に接続する接続管T1に接続している。接続管T1は逆止弁V1を介して排気管T2に接続されている。
【0038】
前記ケーシングCの上流側ブロックB1には、前記ポンプ室P1の上端部に吸気孔P1aが形成されており、この吸気孔P1aは吸気管T3を介して図示しない真空チャンバに接続されている。なお、吸気孔P1aは前記駆動軸A1および従動軸A2の軸間の中央部上方に形成されている。
図3、図4において、ポンプ室P1の下端部には前記駆動軸A1および従動軸A2の軸間の中心位置の両側に一対の排気孔P1b,P1bが下方に延びて形成されている。前記一対の排気孔P1b,P1bはその下端部において前記軸間の中心から離れる方向に広がり且つ上流側に延びて形成されている。そして、排気孔P1b,P1bの下流端は上流側ブロックB1の上流側端面に開口している。上流側ブロックB1の外壁9の上流側端面には前記一対の排気孔P1b,P1bの下流端から半円状の連通溝S1,S1が形成されている。連通溝S1,S1はポンプ室P1よりも下方から上方に延びており、上方位置において合流し且つ前記第2ポンプ室P2の吸気孔P2aに連通している。
【0039】
図2〜図4において、上流側ブロックB1には、前記第3、第4ポンプ室の上端部に前記駆動軸A1および従動軸A2の軸間の中心部の上方に吸気孔P3a、P4aが上方に延びて形成されている。また、前記第3ポンプ室P3の下端部には、前記ポンプ室P1の下端部に設けた一対の排気孔P1b,P1bと同様の一対の排気孔P3b,P3bが下方に延びて形成されている。前記一対の排気孔P3b,P3bはその下端部において前記軸間の中心から離れる方向に広がり且つ下流側に延びて形成されている。そして、排気孔P3b,P3bの下流端は上流側ブロックB1の下流側端面に開口している。
【0040】
前記上流側ブロックB1の第2仕切壁7には、その中央部(前記駆動軸A1および従動軸A2の中間部)を上下に伸びる上下連通孔S2aが形成されている。また、上流側ブロックB1の下部外壁9aには上流側ブロックB1の上流側端面に1端部が開口し且つ他端部が前記上下連通孔S2bの下端部に連通する排気側連通孔S2bが形成され、上流側ブロックB1の上部外壁9bには、前記上下連通孔S2aの上端部と第3ポンプ室P3の吸気孔P3aとを連通させる吸気側連通孔S2cが形成されている。
したがって、第2ポンプ室P2の排気孔P2bは、順次前記排気側連通孔S2b、上下連通孔S2aおよび吸気側連通孔S2cを介して第3ポンプ室P3の吸気孔P3aに接続している。
【0041】
前記上流側ブロックB1の仕切壁8の下流側端面には、前記第3ポンプ室P3の排気孔P3b,P3bの下流端から半円状の連通溝S3,S3が形成されている。前記連通溝S3,S3はポンプ室P3よりも下方から上方に延びており、上方位置において合流している。
【0042】
前記下流側ブロックB2の仕切壁11の上流側端面に形成された第4ポンプ室P4の上端には上方に延びる吸気孔P4aが形成されている。この吸気孔P4aの上端部には前記連通孔S3,S3の上端部が連通している。
第4ポンプ室P4の下端部には下方に延びる排気孔P4bが形成されており、この排気孔P4bは下方に延びる部分とその下端から下流端側に延びる部分とを有している。そして排気孔P4bの下流端(前記下流端側に延びる部分の外端)は仕切壁11の下流側端面(図2、図3で右端面)の下端部に開口している。
前記仕切壁11の下流側端面には、前記第4ポンプ室P4の排気孔P4bの下流端から円形の連通溝S4が形成されている。連通溝S4はポンプ室P4よりも下方から上方に延びており、上方位置において合流している。
【0043】
前記下流端壁3の上流側端面には、前記第5ポンプ室P5を形成する凹部と、前記第5ポンプ室P5の上端に上方に延びて形成された吸気孔P5aと、この吸気孔P5aの上端部に接続する円形の連通溝S4が形成されている。この下流端壁3の上流側端面に形成された連通溝S4は前記前記仕切壁11の下流側端面に形成された連通溝S4と接合するように形成されている。
したがって、前記第4ポンプ室P4の排気孔P4bから排気された気体は、前記接合する円形の連通孔S4,S4を通って吸気孔P5aからポンプ室P5に吸気される。
【0044】
下流端壁3には第5ポンプ室P5の下部中央部に排気孔P5bが形成されており、排気孔P5bの下流端は下流端壁3の下端面に開口している。前記排気孔P5bの下流端は接続管T4および逆止弁V2を介して前記排気管T2に接続されている。
【0045】
前記駆動軸A1および従動軸A2には、それぞれ前記各ポンプ室P1〜P5内部に収容されたポンプロータR1a,R1b〜R5a,R5bが設けられている。前記各ポンプロータR1a,R1b〜R5a,R5bは前記駆動軸A1および従動軸A2と一体的に回転し、その回転時に、各ポンプ室P1〜P5の吸気孔P1a〜P5aから吸気した気体を排気孔P1b〜P5bに排気する。
【0046】
本実施の形態1の多段ルーツポンプ1は、上流側(真空側)の第1ポンプ室P1と下流側(大気側)の第3ポンプ室P3との間に第2ポンプ室P2が配置されていないので、第1ポンプ室P1と第3ポンプ室P3との間の圧力差が大きくなる。前記圧力差が大きくなると逆流が生じてポンプ性能が低下するので、第1ポンプ室P1と第3ポンプ室P3との間の仕切り壁7を貫通する駆動軸A1および従動軸A2の軸貫通孔の内周面にリング状の圧力調節溝7Aおよび7Bを形成している。そして、前記圧力調節溝7A,7Bに前記第1ポンプ室P1および第3ポンプ室P3の圧力の中間の圧力を導入するため、前記圧力調節溝7A,7Bと前記連通溝S1とを連通させる連通溝L1が設けられている。この場合、前記圧力調節溝7A,7Bは第2ポンプ室P2の吸入孔P2aの圧力と同じ圧力(前記第1ポンプ室P1および第3ポンプ室P3の圧力の中間の圧力)となる。
【0047】
(実施の形態1の作用)
前記構成を備えた実施の形態1の多段ルーツポンプでは、前記上流端壁2側から前記下流端壁3側に向かって順次第2ポンプ室P2、第1ポンプ室P1、第3ポンプ室P3、…が形成されているので、上流端壁2の外端側に配置したモータ室Hbは、第1ポンプ室P1よりも低真空(高圧)の第2ポンプ室P2に隣接することになる。このため、モータ室Hb内の圧力を比較的高圧に保持することができるので、モータ室Hb内のモータロータMbで発熱した熱の熱伝達率が高真空の場合よりも高くなるので、熱を外部に逃がし易い。
【0048】
また、ケーシング部材(ケーシングCの構成部材)である仕切壁形成ブロックBは、上流側ブロックB1および下流側ブロックB2を有しており、前記上流側ブロックB1は下側ブロックB1aおよび上側ブロックB1bに2分割され、前記下流側ブロックB2は下側ブロックB2aおよび上側ブロックB2bに2分割されている。
そして、上流側ブロックB1は、第1仕切壁6〜第3仕切壁8と外壁9とを有し且つ前記第1仕切壁6〜第3仕切壁8の間に第1ポンプ室P1および第3ポンプ室P3を形成する。すなわち、上下2つのケーシング部材B1a,B1bにより3つの仕切壁6〜8および2つのポンプ室P1,P3を形成しているので、各仕切壁6〜8毎に上下に2分割したケーシング部材(ケーシングCの構成部材)を使用する場合と比較して、ケーシングCを構成するケーシング部材の個数(すなわち、部品点数)を減少させることができる。
【0049】
また、前記第1ポンプ室P1の両側に配置された第2ポンプ室P2と第3ポンプ室P3とは、前記第2仕切壁7の中央部を上下に伸びる上下連通孔S2aと、前記上下連通孔S2aの下端部と第1ポンプ室P1とを連通させる排気側連通孔S2bと、前記上下連通孔S2aの上端部と第3ポンプ室P3とを連通させる吸気側連通孔S2cとにより連通させている。
この場合、前記第2ポンプ室P2の排気孔P2bと前記第3ポンプ室P3の吸気孔P3aとを接続する接続管を、ケーシングの外側に配置する必要がなくなるので、多段ルーツポンプ全体をコンパクトに構成することが可能となる。
【0050】
前記実施の形態1において、容積の一番小さなポンプ室P5(すなわち、下流端側第1ポンプ室)と容積の2番目に小さなポンプ室P4(すなわち、下流端側第2ポンプ室)との間の仕切壁11(下流端側第1仕切壁)は、その上流側の仕切壁8および下流側の下流端壁3とは別体に構成されているので、ポンプ室P5(下流端側第1ポンプ室)は下流端壁3または仕切壁11(すなわち、下流端側第1仕切壁)の端面に形成することができる。したがって、容積の一番小さなポンプ室P5(下流端側第1ポンプ室)は、互いに別体に形成された前記下流端壁3または仕切壁11(下流端側第1仕切壁)のいずれかの端面に形成することができるので、ロータ厚み方向の幅が狭いポンプ室であっても容易に形成することができる。
また、前記ポンプ室P5に接続する吸気孔P5aと、それに接続する連通路孔S4も、前記仕切壁11(下流端側第1仕切壁)または下流端壁8のいずれかの端面に形成することができるので、それらの形成が容易になる。
【0051】
また、容積の2番目に小さなポンプ室P4(下流端側第2ポンプ室)は仕切り壁11(下流端側第1仕切壁)または仕切壁8(下流端側第2仕切壁)の端面に形成することができる。したがって、容積の2番目に小さなポンプ室P4(下流端側第2ポンプ室)は、互いに別体に形成された前記仕切壁11(下流端側第1仕切壁)または仕切壁8(下流端側第2仕切壁)のいずれかの端面に形成することができるので、ロータ厚み方向の幅が狭いポンプ室であっても容易に形成することができる。
また、前記ポンプ室P4に接続する吸気孔P4aまたは排気孔P4bと、それらに接続する連通路孔S3またはS4も、前記仕切壁11(下流端側第1仕切壁)または仕切壁8(下流端側第2仕切壁)のいずれかの端面に形成することができるので、それらの形成が容易になる。
【0052】
(実施の形態2)
図5は本発明の実施の形態2の説明図で、前記実施の形態1の図2に対応する図である。
なお、この実施の形態2の説明において、前記実施の形態1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施の形態2は、下記の点で前記実施の形態1と相違しているが、他の点では前記実施の形態1と同様に構成されている。
実施の形態1の図2では、上流端壁2から下流側に向かって順に第2ポンプ室P2、第1ポンプ室P1、第3ポンプ室P3の順序で配置されていたのに対し、図5に示す本実施の形態2では、第1ポンプ室P1,第2ポンプ室P2、第3ポンプ室P3の順序で配置されている。そして、上流側のポンプ室P1の一対の排気孔P1b,P1bは前記実施の形態1と同様に、ポンプ室P1の下端部において前記駆動軸A1および従動軸A2の軸間の中心位置の両側において下方に延びて形成されている。前記一対の排気孔P1b,P1bから下流側のポンプ室P2の吸気孔P2aへの連通溝S1,S1は仕切壁6の上流側端面に形成されている。
【0053】
また、上流側の第2ポンプ室P2の排気孔P2bは、第2ポンプ室P2の下端中央部から下方に延びている。前記排気孔P2bとその下流側のポンプ室P3の吸気孔P3aとを連通させる連通孔の構成は、仕切壁7の中央部を上下方向に延びる上下連通孔S2aと、前記上下連通孔S2aの下端および第2ポンプ室P2の排気孔P2bを連通させる排気側連通孔S2bと、前記上下連通孔S2aの上端および第3ポンプ室P3の吸気孔P3aを連通させる吸気側連通孔S2cとにより構成されている。
本実施の形態2では、前記排気側連通孔S2bおよび吸気側連通孔S2cは前記仕切壁ブロックB1の外壁9の外側面から切削加工された孔により形成されている。
なお、本実施の形態2では、前記実施の形態1のリング状の圧力調節溝7A,7Bおよび、前記圧力調節溝7A,7Bと前記連通溝S1とを連通させる連通溝L1は省略されている。また、仕切壁形成ブロックB1の下部ブロックB1aの外壁に開口する排気側連通孔S2bに接続間管1が接続されており、接続管T1は、逆止弁V1を介して排気管T2に接続される。
【0054】
(本実施の形態2の作用)
前記構成を備えた本実施の形態2では、高真空(低圧)の第1ポンプ室P1から順次圧力が高くなる第2〜第5ポンプ室P2〜P5の順序で配置されているため、隣接するポンプ室間の圧力差が小さいので、前記実施の形態1のリング状の圧力調節溝7A,7Bを省略しても気体の逆流が生じ難くなっている。
また、本実施の形態2では、前記排気側連通孔S2bおよび吸気側連通孔S2cは前記仕切壁ブロックB1の外壁9の外側面から切削加工により容易に形成することができる。
【0055】
(実施の形態3)
図6は本発明の実施の形態3の説明図で、前記実施の形態2の図5に対応する図である。
なお、この実施の形態3の説明において、前記実施の形態2の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施の形態3は、下記の点で前記実施の形態2と相違しているが、他の点では前記実施の形態2と同様に構成されている。
前記実施の形態2の図5では、前記吸気側連通孔S2cは、前記仕切壁ブロックB1の外壁9の外側面から切削加工により形成されているのに対し、本実施の形態3では第3仕切壁8の下流側端面側から切削加工により形成されている。この切削加工も第3仕切壁8の下流側端面から容易に行うことができる。
【0056】
(実施の形態4)
図7は本発明の実施の形態4の説明図で、前記実施の形態1の図2に対応する図である。
なお、この実施の形態4の説明において、前記実施の形態1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。
この実施の形態4は、下記の点で前記実施の形態1と相違しているが、他の点では前記実施の形態1と同様に構成されている。
実施の形態1の図2では、第2ポンプ室P2の排気孔P2bと第3ポンプ室P3の排気孔P3aとの接続はケーシングCの上流側ブロックB1の内部に形成した連通孔S2a〜S2cにより行っていたのに対し、図7示す実施の形態4では、第2ポンプ室P2の排気孔P2bと第3ポンプ室P3の排気孔P3aとの接続はケーシングCの外部に配置した接続管Lにより連通している。
【0057】
(実施の形態4の作用)
前記構成を備えた実施の形態の多段ルーツポンプ1では、第2ポンプ室P2から第3ポンプ室P3に吸引される気体は前記接続管Lにより冷却されて圧力が低下する。このため、第3ポンプ室のポンプの排気効率が向上する。
【0058】
(変更例)
以上、本発明の実施の形態を詳述したが、本発明は、前記実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例を下記に例示する。
(H01)本発明は、ポンプ室の個数が5個以外の多段ルーツポンプにも適用可能である。
(H02)前記実施例において1個のポンプ室に2個の排気を設けた構成を示したが、吸気孔も前記排気孔と同様に、1個のポンプ室に2個の吸気孔を設けることが可能である。
【0059】
【発明の効果】
前述の本発明の多段ルーツポンプは、下記の効果(E01),(E02)を奏することができる。
(E01)下流端第1仕切壁を、その下流側の下流端壁および上流側の下流端第2仕切壁とは別体に構成したので、容積が一番小さな下流端第1ポンプ室を下流端壁の上流側端面または下流端第1仕切壁の下流側端面に形成することができ、また、容積が2番目に小さな下流端第2ポンプ室を下流端第1仕切壁壁の上流側端面または下流端第2仕切壁の下流側端面に形成することができる。このため、ポンプ室のポンプロータ軸方向の幅が小さいポンプ室であっても容易に形成することができるので、小型化および製作が容易な多段ルーツポンプを提供することができる。
(E02)一番低圧(一番高真空)の第1ポンプ室よりも高圧(低真空)のポンプ室(例えば、第2ポンプ室または第3ポンプ室等)を上流端壁側に形成したので、前記上流端壁の外端側に部品収納室を形成してその部品収納室にモータ等の発熱部品を配置しても、前記部品収納室の圧力が比較的上昇し難いので、前記発熱部品が真空断熱による熱量蓄積による昇温するのを防止することができる。
(E03)多段ルーツポンプを形成するケーシングの隣接する3個の仕切壁および前記3個の隣接する各仕切壁の間に形成される2個のポンプ室を有するケーシング構成部材である仕切壁形成ブロックを上下に2分割して形成することによりケーシングの構成部材の分割数を少なくするとともに、前記各仕切壁の上流側および下流側に形成される各ポンプ室を連通させる全連通孔を切削加工により形成することができる。したがって、複雑な中子を使用せずにケーシングの構成部材を容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の多段ルーツポンプの実施の形態1の説明図であり、図1Aは正断面図で図1CのIA−IA線断面図、図1Bは平断面図で前記図1AのIB−IB線断面図、図1Cは前記図1AのIC−IC線断面図、図1Dは前記図1AのID−ID線断面図である。
【図2】 図2は前記図1Aの拡大図である。
【図3】 図3は前記図1Bの拡大図である。
【図4】 図4は前記図1Cおよび図1Dの拡大図であり、図4Aは前記図1Cの拡大図、図4Bは前記図1Dの拡大図である。
【図5】 図5は本発明の実施の形態2の説明図で、前記実施の形態1の図2に対応する図である。
【図6】 図6は本発明の実施の形態3の説明図で、前記実施の形態2の図5に対応する図である。
【図7】 図7は本発明の実施の形態4の説明図で、前記実施の形態1の図2に対応する図である。
【図8】 図8は多段ルーツポンプの従来例の縦断面図である。
【図9】 図9は前記図8の多段ルーツポンプの横断面の説明図で、図9Aはポンプ室の断面図で前記図8のIXA−IXA線断面図、図9Bはギヤ室の断面図で前記図8のIXB−IXB線断面図、である。
【図10】 図10はモータ室02a内の圧力とモータMのロータ表面温度の相関を示す図である。
【符号の説明】
A1…駆動軸(回転軸)、A2…従動軸(回転軸)、B…仕切壁形成ブロック、B1a…下ブロック、B1b…上ブロック、C…ケーシング、S1〜S4…連通路、S2a…上下連通孔、S2b…排気側連通孔、S2c…吸気側連通孔、P1〜P5…ポンプ室、P1a〜P5a…吸気孔、P1b〜P5b…排気孔、R1a,R1b〜R5a,R5b…ポンプロータ、L…接続管、1…多段ルーツポンプ、2…上流端壁、3…下流端壁、6…仕切壁(第1仕切壁)7…仕切壁(第2仕切壁)8…仕切壁(第3仕切壁)11…仕切壁(第4仕切壁)9,12…外壁。

Claims (5)

  1. 互いに離れて配置された上流端壁および下流端壁と前記両端壁間に配置された複数の仕切壁および外壁を有し上下に分割された仕切壁形成ブロックとを有し、前記上流端壁、複数の仕切壁および下流端壁の各壁の間にそれぞれ吸気孔および排気孔に接続するポンプ室を形成するケーシングと、
    前記上流端壁、複数の仕切壁、および下流端壁を貫通する平行な一対の回転軸と、
    前記各ポンプ室内にそれぞれ配置され且つ前記一対の回転軸にそれぞれ設けられて、回転時に前記吸気孔から吸気した気体を前記排気孔から排出する一対のポンプロータと、
    前記複数のポンプ室において容積の大きいポンプ室から順次容積の小さいポンプ室に気体が移送されるように各ポンプ室間を連通させる連通路と、
    前記上流端壁の外端側に形成された部品収容室と、
    を備えた多段ルーツポンプにおいて、次の構成要件(A01),(A 01 a)を備えたことを特徴とする多段ルーツポンプ、
    (A01)m,nをそれぞれ正の整数とし且つ前記mを2以上の正の整数とし、m≦(n/2)として容積の大きいポンプ室から順に第1ポンプ室、第2ポンプ室、…、第mポンプ室、第m+1ポンプ室、第m+2ポンプ室、…、第n−1ポンプ室、第nポンプ室と名付けた場合に、前記上流端壁側から前記下流端壁側に向かって順次第mポンプ室、第m−1ポンプ室、第m−2ポンプ室、…、第1ポンプ室、第m+1ポンプ室、第m+2ポンプ室、…、第n−1ポンプ室、第nポンプ室が形成された前記ケーシング
    (A 01 a)前記第mポンプ室ないし前記第1ポンプ室の排気側の前記ケーシング内を前記回転軸の軸方向に沿って形成されて前記第mポンプ室から前記第m+1ポンプ室に気体を移送させる連通路と、
    前記第1ポンプ室から前記第m−1ポンプ室の外周に沿って前記ケーシング内に形成されて、前記第1ポンプ室から前記第m−1ポンプ室の各ポンプ室から排出される気体を次に容積の小さいポンプ室に移送する連通路と、
    を有する前記連通路。
  2. 次の構成要件(A02)を備えたことを特徴とする請求項1記載の多段ルーツポンプ、
    (A02)前記mおよびnはm=2、n=5であり、前記上流端壁側から前記下流端壁側に向かって順次第2ポンプ室、第1ポンプ室、第3ポンプ室、第4ポンプ室および第5ポンプ室が形成された前記ケーシング。
  3. 請求項1または2に記載の多段ルーツポンプにおいて、次の構成要件(A03),(A04)を備えたことを特徴とする多段ルーツポンプ、
    (A03)容積の小さいポンプ室から順に下流端側第1ポンプ室、下流端側第2ポンプ室、…、と名付けた場合に、前記下流端壁側から前記上流端壁側に向かって順次下流端側第1ポンプ室、下流端側第2ポンプ室、下流端側第3ポンプ室が形成された前記ケーシング、
    (A04)前記下流端側第1ポンプ室と下流端側第2ポンプ室との間の仕切壁を下流端側第1仕切壁、前記下流端側第2ポンプ室と下流端側第3ポンプ室との間の仕切壁を下流端側第2仕切壁と名付けた場合に、下流端側第1仕切壁は前記下流端壁および下流端側第2仕切壁とは別体に構成された前記ケーシング。
  4. 請求項1または2に記載の多段ルーツポンプにおいて、次の構成要件(A05),(A06)を備えたことを特徴とする多段ルーツポンプ、
    (A05)連続して配置された3個の仕切壁を有し且つ上下に2分割された下ブロックおよび上ブロックにより構成された前記仕切壁形成ブロック、
    (A06)qを正の整数とした場合に前記連続して配置された3個の仕切壁を前記上流端壁側から下流端壁側に第q仕切壁、第q+1仕切壁、第q+2仕切壁と名付け、且つ前記第q仕切壁の上流側に形成されるポンプ室を第qポンプ室、前記第q+1仕切壁の上流側に形成されるポンプ室を第q+1ポンプ室、前記第q+2仕切壁の上流側に形成されるポンプ室を第q+2ポンプ室、前記第q+2仕切壁の下流側に形成されるポンプ室を第q+3ポンプ室と名付けた場合に、前記第qポンプ室の排気孔と第q+1ポンプ室の吸気孔との連通孔は前記第q仕切壁の上流側端面に形成され、前記第q+2ポンプ室の排気孔と第q+3ポンプ室の吸気孔とは前記第q+2仕切壁の下流側端面に形成され、前記第q+1ポンプ室と第q+2ポンプ室とを連通させる連通孔は前記第q+1仕切壁の中央部を上下に延びる上下連通孔と、前記上下連通孔の下端部と前記第q+1ポンプ室の排気孔とを連通させる排気側連通孔と、前記上下連通孔の上端部と前記第q+2ポンプ室の吸気孔とを連通させる吸気側連通孔とにより形成された前記仕切壁形成ブロック。
  5. 請求項1または2に記載の多段ルーツポンプにおいて、次の構成要件(A07)を備えたことを特徴とする多段ルーツポンプ、
    (A07)前記仕切壁形成ブロックにより形成されるポンプ室の下端部において前記一対の回転軸の軸間の中心位置の両側に下方に延びて形成され、前記下方に延びた部分の下端部において前記仕切壁形成ブロックの軸方向の端面に開口して形成された一対の前記排気孔と、前記一対の排気孔の開口部から外側に円弧状に延びるように前記端面に形成され且つ上端部において下流側のポンプ室の吸気孔に連通する連通孔とが形成された前記仕切壁形成ブロック。
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