JP4200529B2 - ぱちんこ遊技機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ぱちんこ遊技機、特には第3種ぱちんこ遊技機として協定規約に規定されているところの通称「権利もの」と称されるぱちんこ遊技機又はこれに類するぱちんこ遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】
第3種ぱちんこ遊技機では、ある1つの遊技上の条件を満たし得たことによって特定入賞口に入賞した入賞球が達し得る特定領域を備え、上記入賞球が上記特定領域に達し得たことを少なくとも条件として特別な装置が使用可能状態にされ、遊技者は改めて該使用可能状態にされた特別な装置を使用して遊技者にとって有利な特別の遊技を行う権利を得る(本明細書において、かかる特別な装置を特別装置と言う)。そして上記権利が発生中に重ねて該権利を発生させてしまうと該権利は先の権利とともに消滅されると言う、いわゆる権利のパンクが生ずべきことも特徴である。
【0003】
従来一般に用いられている一つの種類の第3種ぱちんこ遊技機では、抽選機能を有する普通図柄(遊技球が始動ゲートを通過したときに始動して表示される図柄が次々と変動した後ランダムに停止し、そのときの図柄の種類又は組み合わせによって当たりか外れかを判定するようにする変動図柄装置を言う)が当りになることによって時限開放された特定入賞口としての電動役物、例えば電動チューリップに入賞し得た入賞球の1つだけが上記特定領域としての停留領域に到達し停留することができ、そして上記特定入賞口の時限開放が終わったときに該停留領域に停留し得た入賞球の該停留が解除されて遊技盤裏側の特別装置作動スイッチが設けられた入賞通路に向けて流出するようにされ、しかして遊技者は上記特別装置を使用した特別の遊技を行う権利を得るようにされている。
【0004】
又従来一般に用いられている別の種類の第3種ぱちんこ遊技機の場合では、上記普通図柄が当りなって時限開放された特定入賞口としての電動役物、例えば電動チューリップに入賞し得た入賞球の1つだけが上記特定領域としての、入賞球が停留可能であってかつ特別装置作動判定用の別の変動図柄装置(以下、特別装置作動判定図柄、略しては判定図柄とも言う)の作動が開始される停留領域(以下、かかる停留領域を特別装置作動判定図柄作動停留領域又は判定図柄作動停留領域と言う)に到達し停留することができ、そして上記入賞球が上記判定図柄作動停留領域に停留し得たことによって作動が開始された上記判定図柄の結果がでたときに、上記停留された入賞球はその停留を解除されて普通の入賞通路に向けて流出するようにされるが、その際に上記結果が当りであったときに限って特別装置作動スイッチが設けられた側の入賞通路に向けて流出するようにされ、しかして遊技者は特別装置を使用した特別の遊技を行う権利を得るようにされている。これは言うなれば、普通図柄と判定図柄との2段階判定方式のものである。
【0005】
これらの従来の第3種ぱちんこ遊技機では、権利の発生中にも普通図柄が作動され得るがその普通図柄が当たりなると特定入賞口は時限開放され、その時限開放された特定入賞口に遊技球を入賞させそして上記特定領域に到達させてしまいしかもそれが権利発生に結び付くと、2重に権利が発生することとなり、その結果いわゆる権利のパンクが生じてせっかく発生していた権利をみすみす消滅させてしまうことが起きるようにされていた。従ってこれを避けるために遊技者は、特別装置が使用可能状態(権利発生状態)になったときは即座に、打球ハンドルのコントロールを打球が特別装置を使用する遊技領域に打ち込まれるように切り替えて、該特別装置の使用可能状態が続く間は専ら特別装置を用いた遊技を行うようにする必要があった。即ち遊技者には遊技技術が要求され、特に初心者には敬遠され勝であった。
【0006】
なお、これら従来の第3種ぱちんこ遊技機の中には、入賞球を上記特定領域に近づけないようにするストッパー手段を備えたものもあったが、そのストッパー手段は入賞球が該特定領域である上記停留領域に停留したときにオンとされ以後他の入賞球が該停留領域に近寄ることを阻止して該入賞球の停留を保全するようにするために用いられた。即ち、該ストッパー手段は、入賞球が停留する前の通常の状態ではオフとされて入賞球が上記停留領域へ到達するのを妨げないようにするものであり、従って権利発生中に時限開放され得た特定入賞口に入賞した入賞球が上記停留領域へ到達し停留することを阻止するものではなかった。
【0007】
一方、入賞球の停留を保全するための上記ストッパー手段を備えた従来の第3種ぱちんこ遊技機では、該ストッパー手段は電磁ソレノイドで駆動され、そして電磁ソレノイド非通電時ストッパーオフ(非遮断)の使い方にされるとともに上記特定入賞口の電動開口部材、通常電動チューリップが非開放の通常の遊技中にはオフ(非遮断)とされていた。このため特定入賞口の電動開口部材が何らかの原因で、例えば該電動開口部材の開閉駆動を制御する電子回路が静電気障害(ノイズ)によって誤動作して開放されてしまうことが起こったときに、一時的に開放された電動チューリップに遊技球が入賞して権利を発生させてしまうことが起こった。そしてそのときにたまたま権利が発生中であると該権利をパンクさせてしまって遊技客とぱちんこホールとの間でトラブルを発生させてしまうと言う恐れがあった。
【0008】
この発明は、上述したような従来の第3種ぱちんこ遊技機における権利のパンク発生にかかわる不満足点を解消することを目的として行われた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、権利発生中にうっかり権利を重ねて発生させてしまうと言うこと自体が起こらないようにし、しかしていわゆる権利のパンクが実際上生じ難くすることで遊技者が安心して第3種ぱちんこ遊技機又はこれに類するぱちんこ遊技機での遊技を楽しめるようにするぱちんこ遊技機を提供することである。
【0010】
又、本発明の他の別の課題は、特定入賞口の電動開口部材が非開放であるべき通常の遊技中に、誤動作等によって該開口部材が開放となってしまうことが起こったとしても権利の発生にはつながらないようにし、従って又そのときにたまたま権利が発生中であったとしても該権利のパンクに至ることがないようにするぱちんこ遊技機を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段及び発明の作用・効果】
上記課題を解決するための請求項1に記載の本発明のぱちんこ遊技機は、ある1つの遊技上の条件を偶発的に満たし得たことによって特定入賞口に入賞した入賞球が達し得る特定領域を備え、上記入賞球が上記特定領域に達し得たことを少なくとも条件として遊技者が特別装置を使用して有利な遊技を行うことができる権利を発生するとともに、上記権利が発生中に重ねて上記権利を発生させてしまうと全て権利が消滅するようにされるぱちんこ遊技機において、オンのときは上記入賞球が上記特定領域に達することを阻止するがオフのときは該入賞球が上記特定領域に達することを妨げないようにするストッパー手段を備えており、該ストッパー手段は、上記権利が発生したらオンとされ、上記権利が解消されたらオフとされ、また、上記特定領域に達した上記入賞球を、特別装置作動領域又は外れ領域のいずれかに誘導する誘導手段と、上記入賞球が上記特定領域に達すると、特別装置作動判定図柄の始動・変動・停止処理を行い、停止した上記特別装置作動判定図柄が当り図柄であるか判断し、当たりであれば上記誘導手段を駆動して、上記特別装置作動領域へ上記入賞球を誘導し、停止した上記特別装置作動判定図柄が外れのときは上記誘導手段を駆動して、上記入賞球を外れ領域へ誘導する制御を行う誘導制御手段と、上記入賞球が上記特別装置作動領域へ誘導されたことを検出すると上記権利を発生させ、上記権利が発生中に、上記入賞球が上記特別装置作動領域へ誘導されたことを検出すると上記権利を消滅させる権利制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】
この請求項1に記載の発明のぱちんこ遊技機は、ある1つの遊技上の条件を偶発的に満たし得たことによって入賞領域に入賞した入賞球が達し得る特定領域を備え、上記入賞球が上記特定領域に達し得たことを少なくとも条件として権利が発生するようにされる、いわゆる権利ものと称される第3種ぱちんこ遊技機又はこれに類するぱちんこ遊技機において、オンのときは上記入賞球が上記特定領域に達することを阻止するがオフのときは該入賞球が上記特定領域に達することを妨げないようにするストッパー手段を備え該ストッパー手段は、権利が発生状態にある間はオンとされる。従って、一旦権利が発生した後は、重ねて権利が発生され難くなる。従って権利発生中に遊技者が遊技球をたまたま入賞させてしまっても、或は意図的に幾ら入賞させても、上記ストッパー手段はオン作動していて該入賞球が上記特定領域に到達することを阻止し、従って少なくとも権利発生中にうっかり権利を重ねて発生させてしまい、そのために権利のパンクを生じさせてしまうと言うことがなくなる。従って初心者でも安心して権利もののぱちんこ遊技機による遊技を楽しむことができる。即ち、第3種ぱちんこ遊技機又はこれに類するぱちんこ遊技機による遊技の娯楽性が高められる。
【0013】
なお、ここで言う第3種ぱちんこ遊技機又はこれに類するぱちんこ遊技機とは、遊技球が始動ゲートを通過するか又は始動入賞口に入賞することによって変動が開始される普通図柄等の抽選機能装置を備えることを必須とはしておらず、又上記抽選機能装置による抽選結果が当たりによって時限開放される電動可変開口部材を備えた特定入賞口、例えば電動チューリップを備えることも必須とはしていない。要は特定入賞口としては、例えば狭い釘と釘の間で形成される入賞口を遊技球が偶発的に通り抜け得たときに入賞すると言うように、遊技上のある1つの任意の条件を偶発的に満たし得たことによって該遊技球が1つの限界された入賞領域内に達し得るようにされていればよい。又特定入賞口に入賞した入賞球が到達可能な本発明の特定領域は、入賞球が停留可能な停留領域として設けられることも必須としておらず、例えば上記入賞領域内に単に上向きに開口するとともに、通常遊技盤裏側の特別装置作動スイッチが設けられた入賞通路(以後、特別装置作動スイッチが設けられた入賞通路を特別装置作動領域と言う)に直結された入賞球受け口領域であってよい。即ち、入賞球が到達するとそのまま直ぐに上記特別装置作動領域、つまり権利発生領域へ向けて流出させるようにする領域であってよい。又上記特定領域が入賞球が停留可能な停留領域として設けられる場合には、上記停留領域は、特定入賞口に入賞した入賞球が停留することができ、そして停留した入賞球は所定時間経過後に解放されて特別装置作動領域へ流出するようにされるものであってよい。或いは又上記停留領域は、入賞球の停留と同時に特別装置作動判定図柄の作動スイッチが働いて該判定図柄の作動(変動)が開始され、該判定図柄の作動結果が当たりであったときに初めて停留された入賞球は特別装置作動領域の側へ流出するようにされるものであってよい。なお、上記停留領域は通常、遊技球1つをすっぽりと収容できる大きさの停留凹所をなすとともにその凹所の、例えば底部分又は遊技盤面側の壁部分に当たる部分が随時開放可能とされていて、所定時期に該部分を開放状態とすることによって該停留凹所に停留中の遊技球を解放可能にしたものとされる。
【0014】
請求項2に記載の本発明のぱちんこ遊技機は、図柄が当たりになることによって時限開放される特定入賞口と、時限開放された上記特定入賞口に入賞した入賞球が達し得る特定領域とを備え、上記入賞球が上記特定領域に達し得たことを少なくとも条件として遊技者が特別装置を使用して有利な遊技を行うことができる権利を発生するとともに、上記権利が発生中に重ねて上記権利を発生させてしまうと全て権利が消滅するようにされるぱちんこ遊技機において、オンのときは上記入賞球が上記特定領域に達することを阻止するがオフのときは該入賞球が上記特定領域に達することを妨げないようにするストッパー手段を備えており、該ストッパー手段は、上記特定入賞口の時限開放における開放時限中、上記権利が発生したらオンとされ、上記特定入賞口が閉じたらオフとされ、また、上記特定領域に達した上記入賞球を、特別装置作動領域又は外れ領域のいずれかに誘導する誘導手段と、上記入賞球が上記特定領域に達すると、特別装置作動判定図柄の始動・変動・停止処理を行い、停止した上記特別装置作動判定図柄が当り図柄であるか判断し、当たりであれば上記誘導手段を駆動して、上記特別装置作動領域へ上記入賞球を誘導し、停止した上記特別装置作動判定図柄が外れのときは上記誘導手段を駆動して、上記入賞球を外れ領域へ誘導する制御を行う誘導制御手段と、上記入賞球が上記特別装置作動領域へ誘導されたことを検出すると上記権利を発生させ、上記権利が発生中に、上記入賞球が上記特別装置作動領域へ誘導されたことを検出すると上記権利を消滅させる権利制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0015】
この請求項2に記載の発明のぱちんこ遊技機は、特定入賞口として例えば電動式の可変開口部材を備えるもの、即ち通常普通電動役物と称されるもの(例えば電動チューリップ)を備え、又遊技球が始動ゲートを通過するか又は始動入賞口に入賞したときに作動(変動)が開始される変動図柄(図柄)を備え、上記特定入賞口の可変開口部材は上記変動図柄の作動(変動)結果が当たりになったときに時限開放され、遊技球は少なくとも上記特定入賞口の時限開放を条件として該特定入賞口に入賞し得るようにされる場合である。一般に広く用いられている種類の第3種ぱちんこ遊技機の特定入賞口はこのようにされていて、遊技性が高められる。そして又特定入賞口に入賞し得た入賞球が達し得る特定領域を備え、上記入賞球が上記特定領域に達し得たことを少なくとも条件として遊技者が特別装置を使用して有利な遊技を行うことができる権利が発生される。しかしてストッパー手段は、上記特定入賞口の時限開放における開放時限中、上記権利が発生したらオンとされ、上記特定入賞口が閉じたらオフとされる。従って特定入賞口が開放時限中に遊技者が遊技球をたまたま入賞させてしまっても、或は意図的に幾ら入賞させても、上記ストッパー手段はオン作動していて該入賞球が上記特定領域に到達することを阻止し、従って少なくとも権利発生中にうっかり権利を重ねて発生させてしまい、そのために権利のパンクを生じさせてしまうと言うことがなくなる。従って初心者でも安心してこの種の権利もののぱちんこ遊技機による遊技を楽しむことができる。即ち、この種の第3種ぱちんこ遊技機による遊技の娯楽性が高められる。
【0016】
請求項3に記載の本発明のぱちんこ遊技機は、請求項2に記載のぱちんこ遊技機において、上記ストッパー手段は、上記特定入賞口の時限開放における開放時限中、上記権利が終結したときには直ちにオフとされることを特徴とする。
この請求項3に記載の発明のぱちんこ遊技機は、上記ストッパー手段を上記特定入賞口の時限開放の開放時限中、上記権利が発生状態にある間はオンとされるとともに、上記権利が終結したときには直ちにオフとするため、請求項1又は2に記載した発明の作用・効果に加えて次の作用・効果を奏する。即ち、発生していた権利が終結したとき特定入賞口がその時限開放の開放時限中であるようにもって行き得たならばそのときは上記ストッパー手段は直ちにオンからオフに切り替えられるので、遊技者は先の権利の発生期間の満了後に、なお残る特定入賞口の開放時限を有効に使って可及的短い時間を置いて(つまり連続的に)次の権利を発生させるよう、権利の2重発生の恐れなく狙うことができる。より具体的に述べると、遊技者は、権利が発生して特別装置が使用可能状態となった後、例えば後述するように特別装置の一部をなす大入賞口(電動アタッカー又は電動チューリップであり得る特別電動役物)の大当り状態を、例えば最大16回まで繰り返し生じさせて楽しめると言う特別な遊技ができるようになるが、遊技者はその特別装置の使用可能状態中の比較的早い時期から上記普通図柄の作動(変動)が連続的に行われ得るようその始動入賞記憶を溜める打ち方に権利のパンクを起こさせることなく切り替えることができ、しかして連続的に行われる該普通図柄の作動(変動)の1つの結果が運良く当りとなりしかもその結果として時限開放された特定入賞口の該時限開放の開放時限継続中に上記権利の満了終結が行われるように、権利の2重発生の恐れなくもっていき、しかして先の権利発生期間の満了の直ぐ後に続けて次の最も早い権利の発生を狙えるようになる。
【0017】
なお、このようないわゆる連チャンを狙う遊技球の打ち方は、2回権利もの又は3回権利ものと称される遊技方法(最初の権利発生に至った特定入賞口の時限開放から次にもう1回の同様の権利発生に至った特定入賞口の時限開放が生じるまでの期間、又は最初の権利発生に至った特定入賞口の時限開放から更に続いて2回の同様の権利発生に至った特定入賞口の時限開放が生じるまでの期間の普通図柄の当りの抽選確率を通常の場合の抽選確率よりも、例えば10倍に高めて設定する遊技方法は、それぞれ2回権利もの又は3回権利ものと称されている。)が採用される場合において普通図柄の当りの抽選確率が高い値(例えば通常の場合の抽選確率の例えば10倍)にシフトされているとき(いわゆる確率変動中)には、普通図柄の当りが生じ易く、従って権利発生期間の満了時点で特定入賞口が開放中であるようにすることもより高い確率で実現可能となり、その結果遊技者が時間間隔のより短い次の権利の発生を、先の権利に重ねて発生させる恐れがなく、従って権利のパンク発生の恐れなく狙うようにすることが、一層容易となる。
【0018】
請求項4に記載の本発明のぱちんこ遊技機は、請求項1から3までのいずれかに記載のぱちんこ遊技機において、特定領域は特定入賞口に入賞した入賞球が停留可能な停留領域として設けられたことを特徴とする。
この請求項4に記載の発明のぱちんこ遊技機は、特定入賞口に入賞し得た入賞球が達し得る特定領域を、入賞球が停留可能な停留領域として設ける。従って、該停留領域を、遊技球1つを丁度すっぽりと収容できる大きさの凹所とし、1つの遊技球が該凹所に停留した後では他の遊技球が該凹所に向けて落下してきても既に該凹所を埋めた停留入賞球によってはじかれて該凹所には達することができないようにすることによって、特定入賞口に入賞し得た複数の入賞球が特定領域に続けて到達してしまって権利を避け難く重ねて発生させてしまうと言うことが起き難いようにぱちんこ遊技機を構成することが比較的容易となる。又入賞球が特定領域に到達することに加えて該到達の伴ってに作動を開始せしめる判定図柄の結果が当たりとなることをも条件として権利が発生するようにししかして遊技性を高めるようにすることも容易となる。そしてより具体的には上記停留領域の或るものは、特定入賞口が固定開口とされた場合では例えば入賞球の停留開始後一定時間が経過した時点で、又特定入賞口が可変開口部材を有し該可変開口部材が時限開放されるものとされた場合では例えば該時限開放の終結時点で、停留を解除し解放された入賞球は特別装置作動領域に向けて流出するようにされる。又上記停留領域の或る別のものは、入賞球の停留開始と同時に停留検知スイッチが作動してもう一つの抽選機能の変動図柄としての特別装置作動判定図柄の作動(変動)が開始され該作動(変動)結果が出た時点で該停留が解除され、上記作動(変動)結果が当たりであったときに解放された入賞球は上記特別装置作動領域に向かい流出するようにされる。なお上記特別装置作動領域につながり得るところの、特定領域としての停留領域は、1つの特定入賞口について少なくとも1つは設けられるが、特別装置作動領域にはつながらない単なる普通入賞領域につながり得るだけの停留領域は設ける必要はないがこれを、1つ以上併設させてもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の第1実施形態としての、普通図柄と判定図柄とを備える種類の第3種ぱちんこ遊技機を図1から図21までに示す。なお、図1はぱちんこ遊技機の正面図であり、図2はその遊技盤に取り付けて用いられる本第1実施形態の特定入賞口アッセンブリーの全体斜視図であり、図3は上記特定入賞口アッセンブリーが遊技盤に取り付けられたときに遊技領域の一部を形成する該アッセンブリ前方部分を、その要部を露呈させて示した正面図であり、(イ)は特定入賞口の可変開口部材としての電動チューリップが非開放の状態にあるときを示し、(ロ)は上記電動チューリップが開放の状態にあるときを示す。図4は上記特定入賞口アッセンブリーをその上記前方部分を露呈させて示した全体斜視図であり、図5は入賞球が上記前方部分に設けられた停留凹所に停留中の状態を示すための上記特定入賞口アッセンブリーの全体斜視図であり、図6は上記特定入賞口アッセンブリーの全体構造を示すための分解斜視図であり、図7は上記第1実施形態のぱちんこ遊技機の制御装置の構成を示すブロック図であり、図8から図21までは、図7に示した制御装置の動作を示すフローチャートである。
【0022】
図1に示したぱちんこ遊技機1はその遊技盤2の中央上方位置に、液晶表示装置3が取り付けられている。この液晶表示装置3には普通図柄の、横に並ぶ3つ(3桁)の表示器4a、4b、4cと、後述する特別装置作動判定図柄の1つの表示器5を含んで構成されている。液晶表示装置3のすぐ下方の位置には普通図柄の始動スイッチとしての普通図柄始動ゲート(電磁型通過センサ)6が設けられている。後述する打球ハンドル(13)と連携する図示しない電動式打球機構の作動によって遊技盤2の遊技領域内に打ち込まれた遊技球がこの普通図柄始動ゲート6を通過したとき検知出力が発生されて上記普通図柄の変動が始動されようになっている。普通図柄の始動に伴って各表示器4a、4b、4cでは、1から7までの数字図柄を含む複数(ここでは16種類)の図柄の変動表示(最も速い表示器で例えば10msの時間間隔で変動する)を開始し、そして例えばその6秒経過以降には3つの表示器で順次図柄変動がランダムに停止するように制御される。なお、上記各表示器での複数の図柄のランダムな停止表示と当たり図柄の所定確率(ここでは100分の1の確率)下でのランダムな停止表示とは、乱数を用いて行われるが詳細は後述する。
【0023】
遊技盤2の中央下方の位置には、上記普通図柄が当りになったときに作動される特定入賞口アッセンブリー7が、その前側部分が遊技領域の一部分を形成するようにして取り付けられている。この特定入賞口アッセンブリー7の詳細構造と作動とは後に改めて詳述する。
【0024】
前記普通図柄始動ゲート6のすぐ下方の遊技盤2の中央位置にはここでは上記特定入賞口アッセンブリー7の中に一体に組み込んだ1つの普通入賞口8が配設されている。遊技盤の左側中央付近から下方にかけた領域には他に3つの普通入賞口9、9、9が設けられて遊技領域の一部を形成している。
【0025】
遊技盤2の右側中央付近には、第3種始動口10が設けられている。この第3種始動口10は、上記普通図柄の当たりによって開放された上記特定入賞口アッセンブリ7の特定入賞口70に入賞した遊技球が更に後述する特別装置作動判定図柄を始動させそれが当たりになったときに初めて発生される特別な遊技をする権利の行使に使用される装置即ち特別装置の一部をなすものである。ここではこの第3種始動口10は図に現していないが、打ち出された遊技球が1つだけ一時停留可能な停留用の凹所を備え、該停留用の凹所の底面は、該停留用の凹所の直下の地点を回転中心として回動自由に取り付けられた全体として円盤状をなす回動盤の周面によって形成されるようになっている。
そしてその回動円盤の上記周面上の一地点には、回転中心に向かって深いスリット状の切り込みが形成され該切り込みの上記回転中心側に位置する底面は遊技盤後方に向け斜め下方に傾斜する傾斜面とされた遊技球排出用のスリット溝が設けられており、一定の比較的ゆっくりした回転速度で常時回転している。そして遊技中に遊技球が上記第3種始動口10の上記停留用の凹所に停留することが起きると、回転中の上記回動円盤の上記遊技球排出用スリット溝が丁度上死点の位置にきたときに該停留遊技球を排出用スリット溝内に取り込んで遊技盤後方に設けられた排出通路内に排出する。この排出通路には第3種始動口入賞センサ10a(電磁型通過センサ、但し図示されていない)が設けられている。上記第3種始動口10の直下には該第3種始動口10とともに特別装置の一部をなす大入賞口11が配設されている。上記第3種始動口入賞センサ10aは、上記特別装置を使用して行う特別な遊技をする権利が発生した時点から後には上記大入賞口11の可変開口部材、ここでは通常アタッカーと呼ばれる前後方向に可変の扉、の開放を駆動するためのセンサスイッチとして用いられる。上記アタッカーの開閉は大入賞口開閉ソレノイド11b(但し図示していない)によって駆動される。上記アタッカーはその解放後、10秒を経過する時点か、最大ここでは10個の遊技球の入賞が大入賞口用カウントスイッチ11a(電磁型通過センサ、但し図示されていない)でカウントされる時点かのいずれか早く到来する時点で閉とされる。そして第3種入賞口10の上記停留用の凹所へ遊技球が停留されその後これが排出される毎に上記第3種始動口入賞センサ10aの出力によってスイッチされる大入賞口11のアタッカーの上記解放が、ここでは合計16回まで行われて後に特別な遊技をする権利が終わるようにされる。なお、上記権利が発生中に新たに上記権利が発生してしまったときは現に継続中の権利とともに全て消滅してしまうようにされる。
【0026】
又、普通図柄が始動してから普通図柄の判定結果が外れになるまでの間、又は該図柄の判定結果が当りとなって引続き上記特定入賞口アッセンブリー7の電動チューリップの時限開放が行われそれが権利発生に至るか外れに終わるかにかかわりなく終結するまでの間に、打ち球が上記普通図柄始動ゲート6を通過することが生じたら、最高4回まで普通図柄の始動入賞が記憶される。しかして記憶された始動入賞があるときは、ここでは後述するように上記普通図柄の始動から停止までの動作が終わって該普通図柄が外れのときに、又は該普通図柄が当りとなって上記特定入賞口アッセンブリー7の特定入賞口70を形成する電動チューリップの時限開放が行われそしてそれが終了したときに、引き続いて自動的に普通図柄の始動が行われるようにされているが、その記憶して保留された普通図柄始動予約数の表示のための4個の保留球表示LED12a、12b、12c、12dが、液晶表示装置3のすぐ上に設けられている。又パチンコ遊技機1の正面の遊技盤2の下側には、打球ハンドル13と、賞品球放出口14、打球供給皿15、余剰賞品球放出口16、余剰球受皿17を備えている。
【0027】
次に、図2から図6までに基づいて本第1実施形態のぱちんこ遊技機1における上記特定入賞口アッセンブリ7について(詳細に)説明する。遊技盤2に対してビス止めにより取り付けられる台板72の表面側に可変開口部材としての左右の電動チューリップ片(以下、単に電動チューリップと言う)71、71が該台板72に対して、ここでは後述する前飾り板(82)を介して立設された軸71a、71aに対して、回動自在に取り付けられている。該電動チューリップ71、71には上記回転軸71aから偏芯した位置に、該回転軸と平行で且つ該台板72に設けられた細長の孔の中を該電動チューリップ71、71の開閉動作(即ち回動運動)と一体の回動が自在とされて貫通する電動チューリップ開閉駆動棒71b、71bを備えている。この左右の電動チューリップ開閉駆動棒71b、71bを上記回転軸71a,71aとほぼ同じ高さ位置から同時に上方に動かすと左右の電動チューリップ71、71が開放され、下方に動かすと閉じるようにされている。かかる電動チューリップ71、71の開閉駆動は、ソレノイドベース(A)73aとソレノイドベース(B)73b(これらは台板72の後面側と後述する球流しモータベース(87)とにまたがってネジ止め固定されている)とに取り付けられた電動チューリップ開閉ソレノイド74の芯棒75(上記芯棒75はコイルバネ76によって常時は前方に突出する方向に付勢されている)の前後方向運動を、上記チューリップ開閉駆動棒71b、71bを上下方向に動かすための上下方向運動に、リンク機構を用いて変換することで行っている。リンク機構は、台板72の裏面から後方に向けてほぼ法線方向(前後方向)に立設された2本の腕板(図面にはその一方の腕部72aだけが現されている)によって支持された軸78に対し、L字の角の位置を回転中心として枢軸取り付けされるL字形リンク79からなるリンク機構が用いられている。そして該L字形リンク79の一方のほぼ垂直を向く腕部79aの先側には長孔が形成されていて、該長孔に上記ソレノイド74の芯棒75の先側の係合軸部75aが摺動・回動自在に挿通されることによって、該芯棒75の前後方向の動きがL字形リンク79の回動に変えられる。そしてL字形リンク79の他方のほぼ前後方向を向くリンク腕部(図示されていない)の先端には左右方向に長いスリット溝を形成する部材を備えていて該スリット溝内には前記左右のチューリップ開閉駆動棒71b,71bが緩く嵌め入れられており、しかして該スリット溝形成部材のほぼ上下方向直線運動に近い回動運動が該左右の電動チューリップ開閉駆動棒71b,71bを該電動チューリップ71、71の回転中心の回りに回動させる。かくして電動チューリップ開閉ソレノイド74がオフのときには心棒75はコイルバネ76によって前方に押し出された位置にきて電動チューリップ71、71を閉状態とし、オンのときは該心棒75はコイルバネ76に抗して後方に引き込まれた位置にきて電動チューリップ71、71を開放状態にする。なお、図3(イ)は電動チューリップ71、71が閉じた状態を示し、それ以外の図2、図3(ロ)及び図4から図6までは電動チューリップ71、71が開いた状態を示している。
【0028】
電動チューリップ71、71の前側に上記台板72と平行に配される透明な前飾り板82aを有する前飾り部材82が、該台板72に対し固定されている。この前飾り部材82は前飾り板82aから一体成形で立ち上げて形成した隔壁部82bを備えており、前飾り部材82を上記台板72に対して固定したとき該隔壁部82bは、該台板72側から一体成形で形成された隔壁部72bと協働して、上記台板72と上記前飾り板82aとに挟まれた空間内の、上記電動チューリップ71、71が形成する開口、即ち特定入賞口70のすぐ下側に、該特定入賞口70を介して外側の遊技領域と直接連通する第1領域83と、該第1領域83とは比較的狭められた連通部を介して連通して下方側において隣接する第2領域84とを形成するようにされている。上記第1領域83と第2領域84との連通部には、後述するストッパーのためのオンスイッチとしても用いられる特別装置作動判定図柄作動スイッチ(電磁型通過センサ)85が、台板72の後方からその検知用ゲート部を前方に突出させて取り付けられている。その検知用ゲート部のゲート孔は上下方向を向き該第1領域83から第2領域84への遊技球の通過路を形成している。上記判定図柄作動スイッチ85の検知用ゲート部の直下の上記第2領域84内の位置には全体として概ね円盤形状をなすがその外周面上の1つの位置に遊技球を完全に収容する大きさの凹所86aが形成された球流し用回転体86が設けられている。この球流し用回転体86は、台板72の後面側において該台板72に対してネジ止め固定された球流しモータベース87に取り付けられたシンクロナスモータ88の回転軸89の先側に、該円盤形状回転体86の円盤の円中心が回転中心となるようにして取り付けられた上、該回転体86の外周面が上記判定図柄作動スイッチ85の検知ゲート部のゲート孔の下方開口端にほぼ接する位置にくるように配設されている。又上記シンクロナスモータの回転軸89には、上記回転体86の外周面上に設けられた凹所86aの方向と角度方向を一致させて形成された半径方向スリット90aを備える位置決め用ディスク90が一体に取り付けられている。そして上記ディスク90の下方位置には二股形状の電磁型の位置センサ(図示されない)がその二股部分で該ディスク90の周縁部を挟むようにして設けられており、上記シンクロナスモータ88の回転軸89は上記位置センサからの信号を得て常に上記回転体の凹所86aが下方を向いた位置で停止するようにしている。しかして上記球流し用回転体86は常時は上記判定図柄作動スイッチ85のゲート孔と協働して、開放された電動チューリップ71、71が形成する特定入賞口70から入賞した遊技球が停留可能な、本発明の特定領域としての停留領域であってかつここでは特別装置作動判定図柄作動停留領域もをなす停留凹所91を形成し、そして上記回転体86がシンクロナスモータ88の作動によって右もしくは左回転に1回転するとき、上記停留凹所91に停留する遊技球があるときにはこれを上記回転体側凹所86aが上死点にきたときに該凹所内に取り込んで収容し、そして該凹所86aが更に回転して斜め下方を向いたときに右側の普通入償通路92又は左側の普通入償通路93のいずれかへ放出するようにする。なおここでは上記右側の普通入賞通路92の下流側通路に該下流通路の一部を形成するようにして、特別装置作動スイッチ94(電磁型通過センサ)が、上記球流しモータベース87を介する固定のもとに、配設されて、特別装置作動領域を形成するようにしている。
【0029】
一方開放された上記電動チューリップ71、71が形成する特定入賞口アッセンブリ装置7の特定入賞口70から入った入賞遊技球が該開口の直下に位置した上記停留凹所91内に入ったときには、上記判定図柄作動スイッチ85から検知出力が発生され、これによって上記特別装置(ここでは上記第3種始動口10と上記大入賞口11とを含んで構成される装置)の作動をするかしないかの判定表示をするための判定図柄の作動がオンされ、その表示器5に図柄の変動表示が開始される。上記判定図柄の図柄の変動表示と所定確率(ここでは3分の1の確率)での当り図柄の停止表示とは、上記普通図柄の場合と同様にして行われる。そしてこの判定図柄が当りになると上記回転体86は右回りの1回転を開始し、その間に停留凹所91内に停留され待機していた遊技球を上記回転体側の凹所86a内に取り込みそして更に上記右側の普通入賞通路92、即ち特別装置作動領域に排出するようにする。判定図柄が外れのときは左回りの1回転を開始し、上記遊技球を左側の普通入賞通路93側に排出する。特別装置作動判定図柄作動停留領域としての上記停留凹所91のすぐ上方の位置には、本発明のストッパー手段としての、ここでは突き出し型のストッパー(以下、単にストッパーと言う)95の弁部95aが上記台板72に設けた孔から後方に向けて引っ込み可能に設けられている。ここで該ストッパー95は先側の上記弁部95aと中間の弁本体摺動部95bと後端側の二股腕部95cとからなる一体物からなっており、該弁本体摺動部95bは厚板形状をなし、上記台板72と上記球流しモーターベース87との両方に設けられた角形状孔内に前後方向にだけ摺動自在に嵌め入れされている。かかるストッパー95の前後方向運動の駆動は、上記ソレノイドベース(A)73aとソレノイドベース(B)73bとに取り付けられたストッパーオンオフソレノイド96の芯棒(図示されない)の前後方向運動を、リンク機構を用いて拡大することによって行っている。そのリンク機構は、ほぼ棒形状をなしその上端寄りの位置を回転中心として、上記ソレノイドベース(A)73aの左右の側板間に支持された軸(図示されない)に枢軸取り付けされる腕棒形リンク97からなるリンク機構が用いられている。そして該腕棒形リンク97の中間部には長孔が形成されていて、該長孔には上記ソレノイド96の芯棒と一体の二股部98の股間に支持された横方向軸を摺動・回動自在に挿通せしめている。そして該腕棒形リンク97の下方端側の位置には該リンクと一体に左右方向張り出し軸が設けられていて、該左右方向張り出し軸は上記ストッパー95の二股部95cの各股板に形成された長孔内に摺動・回動可能に挿通されることによって、該ソレノイド96の芯棒の前後方向の往復運動が上記ストッパー95に拡大された前後方向往復運動として伝えられる。かくしてストッパーオンオフソレノイド96が非通電のときには心棒はコイルバネによって前方に押し出された位置にきてストッパー95の弁部95aは台板72の表面から突き出して入賞遊技球が上記停留凹所91に達するのを阻止するオンの状態になる。即ち、ここではストッパー95は常時オン動作とされている。ストッパーオンオフソレノイド96が通電のときは心棒はコイルバネに抗して後方に引き込まれた位置にきて常時ストッパー95の弁部95aは上記台板72の表面からちょうど引っ込んだ位置にきて該ストッパーはオフの状態になる。図5は上記停留凹所91に入賞遊技球100が停留するに至ったときに上記判定図柄作動スイッチ85から検知出力が発生してストッパー95がオンにされ、以後ストッパー95がオフとされるまで入賞球が上記停留凹所91、即ち特別装置作動判定図柄作動スイッチ85の作動領域に到達することを拒絶する状態を示す。このストッパー95は、遊技球が上記停留凹所91に停留して上記特別装置作動判定図柄作動スイッチ85が作動した後、現に継続中の電動チューリップ71、71の開放時限が終わるまでの間に上記判定図柄の作動が再び生じることがないよう保証することと既に停留凹所91に停留中の遊技球上に引き続いて入賞してきた遊技球が直接衝突することによって何らかの誤動作が生じ得る可能性を除去することのために(即ち入賞遊技球の停留を保全するために)、入賞遊技球が停留凹所91に停留後現に継続中の開放時限が終わるまでの間継続してオンとすると言う従来のぱちんこ遊技機における作動目的の外、ここでは次の作動目的のための用いられる。即ち、後述するように一連の複数の解放時限からなる時限開放について権利発生は最大1回までに限られるようにするために、判定図柄の判定結果が当たりとなるに至った該判定図柄の作動にかかわった開放時限に続いて残りの一連の開放時限があるときにそれら残りの開放時限においてはオンとすると言う作動目的と、本発明に従うところにより、特別装置が作動状態(権利発生状態)にある間は、開放中の特定入賞口に遊技球をいくら入賞させても入賞遊技球が上記特別装置作動判定図柄作動スイッチの作動領域をなす停留凹所91に達して該判定図柄を作動させることがないように、即ち既に権利が発生状態にある時に権利を重ねて発生させる可能性を生じさせないようにするために、開放時限中権利が発生状態にあるときはオンとすると言う作動目的とのために用いられている。なおこの第1実施形態においては更に加えて上記ストッパー95は、上記特定入賞口70の開口部材としての電動チューリップ71、71が閉状態にある通常の遊技状態の間にノイズ信号発生等の何らかのはずみで誤動作して上記電動チューリップ71、71が開放されてしまって遊技球が入賞し権利を発生させてしまうことを防止するために、従って又、その時たまたま権利発生中であったら該権利のパンクが生じてしまうことを防止するために、上記通常の遊技状態の間でも上記電動チューリップの閉に重ねてオンとすると言う作動目的のために用いられている。
【0030】
なお、上記停留凹所91に遊技球が停留して上記ストッパー95がオン動作となった後の、未だ電動チューリップ71、71の開放時限が終了しない間に、該電動チューリップ71、71の開放された開口を通って続いて入賞してきた入賞球は、該ストッパーの弁95aによってその左右の側に設けられた普通入賞通路101、102に振り分けて排出される。
【0031】
又上記各種センサ、ソレノイド、シンクロナスモータ、ランプ、それらの駆動回路及び後述する制御装置等の間の電気配線のための中継基板ベース103が、上記球流しモータベース87に対して固定して設けられている。
なお、この特定入賞口アッセンブリ7は電動チューリップ71、71(特定入賞口70)、ストッパー95、回転体86、それらの駆動装置、特別装置作動判定図柄作動スイッチ85、停留凹所91、中継基板ベース103を少なくともアッセンブリ化しているので、本発明の第3種ぱちんこ遊技機の組み上げを容易とするとともに権利のパンクを確実に防止するようにできる。
【0032】
次に、図7から図21までに基づいてこの第1実施形態のぱちんこ遊技機1の動作を説明する。このぱちんこ遊技機1は既に述べたように、普通図柄の外に判定図柄をも備えた第3種ぱちんこ遊技機ではあるが、普通図柄の当りによって時限開放される特定入賞口の該時限開放が1つの開放時限だけで行われる従来の動作を行うものではなく、該普通図柄の当り図柄の種類によっては一連の複数の開放時限によって時限開放されるようにして判定図柄の判定結果の外れが続く限り最大上記開放時限の数(複数)だけ該判定図柄の作動機会が与えられるようにして遊技性を高めた動作を行う遊技機である場合を示す。なお、図7はぱちんこ遊技機1の制御装置のブロック構成図であり、図8は上記制御装置によって制御される基本遊技処理のフローチャートであり、図9は普通図柄始動ゲートの検知出力を割込み信号とする、始動入賞記憶等のための割込み制御処理のフローチャートであり、図10は図8における基本遊技処理のうちの普通図柄の始動・変動・停止処理のフローチャートであり、図11は図8の基本遊技処理のうちの普通電動役物としての特定入賞口を含み、該特定入賞口に関連する電動チューリップ71、71、ストッパー95、判定図柄、回転体86のための制御処理(以下、特定入賞口関連装置制御処理と言う)のフローチャートであり、図12は図11の上記特定入賞口関連装置制御処理のうち、普通図柄の当たり図柄が普通の当たり図柄の場合の上記特定入賞口の電動チューリップの制御処理のフローチャートであり、図13は図11の上記特定入賞口関連装置制御処理のうち、普通図柄の当たり図柄が普通の当たり図柄の場合の上記ストッパーの、4ms毎に割込みながら進める割込み制御処理の内容を表すフローチャートであり、図14は上記判定図柄及び上記回転体86の、4ms毎に割込みながら進める割込み制御処理の内容を表すフローチャートであり、図15は図14の割込み制御処理のうち判定図柄の始動・変動・停止処理の内容を表すフローチャートであり、図16は図11の特定入賞口関連装置制御処理のうち、普通図柄の当たり図柄が3で揃った当たり図柄の場合の上記特定入賞口の電動チューリップの制御処理のフローチャートであり、図17は普通図柄の当たり図柄が上記3で揃った当たり図柄の場合の上記ストッパーの、4ms毎に割込みながら進める割込み制御処理の内容を表すフローチャートであり、図18は図11の特定入賞口関連装置制御処理のうち、普通図柄の当たり図柄が7で揃った当たり図柄の場合の上記特定入賞口の電動チューリップの制御処理のフローチャートであり、図19は普通図柄の当たり図柄が上記7で揃った当たり図柄の場合の上記ストッパーの、4ms毎に割込みながら進める割込み制御処理の内容を表すフローチャートであり、図20は特別装置の、常時4ms毎に割込みながら進める割込み制御処理の内容を表すフローチャートであり、図21は大入賞口用カウントスイッチの検知出力を割込み信号とする、大入賞口への入賞カウンターのための割込み制御処理のフローチャートである。
【0033】
図7の制御装置200は、普通図柄始動ゲート6、判定図柄作動スイッチ85、特別装置作動スイッチ94、第3種始動口入賞センサ10a及び大入賞口用カウントスイッチ11aからの検知信号を入力する入力回路201と、該入力回路201を介して得た上記各検知信号に基づいて普通図柄や特定入賞口関連装置等を制御するための制御プログラムを実行するCPU202と、CPU202が実行する制御プログラムを格納するROM203と、CPU202が処理するデータを一時記憶する等のためのRAM204と、CPU202が普通図柄及び判定図柄の図柄データや画像データを格納する画像ROM205と、CPU202からの指令に基づいて保留球表示LED12a〜12d,普通図柄表示器4a〜4c、判定図柄表示器5、電動チューリップ開閉ソレノイド74、ストッパーオンオフソレノイド96、回転体用シンクロナスモータ88及び大入賞口開閉ソレノイド11bへそれぞれ駆動信号を出力する出力回路206と、上記各部の間で各種データをやり取りするためのバス207とを備えている。
【0034】
このように構成された制御装置200において,CPU202は基本遊技処理及びこれに関連して行う各種割込み制御処理を実行することにより、上記ぱちんこ遊技機1の遊技全体の制御を行う。以下、CPU202が実行する基本遊技処理及び関連して行われる割込み制御処理について説明する。
【0035】
図8の基本遊技処理S10が実行されると、先ずS11で普通図柄の始動入賞記憶があるか否かを判断する。始動入賞記憶なしのときはスタートに戻りこの基本遊技処理S10を繰り返す。もし記憶ありのときは次の普通図柄の始動・変動・停止の処理S12に進む。なお、上記始動入賞の記憶は図9にフローチャートを示した普通図柄始動ゲート6の検知出力を割込み信号とする割込み制御処理S20によって行われる。即ち、この割込み制御処理S20では先ずS21で停止表示させるべき普通図柄の設定が行われる。この設定には乱数を用いてランダムに行われる。ここでは乱数として、制御装置200のCPU202が具備するクロックに基づいてマイクロコンピュータ内に形成する一定時間毎にカウントアップされるループカウンタの、遊技球が偶然に普通図柄始動ゲート6を通過した時点でのカウント値を採用している。例えば、4つのループカウンタを用い、そのうち第1ループカウンタは例えば2.5ms毎に値を1づつ増加させるとともに該ループカウンタのカウント値が、上記当たり図柄(1から7までのいずれかの数字で3つ揃う図柄)のいずれかで停止される確率をここでは100分の1とすることに対応して、700になる毎に0に戻すようにし、しかして該第1ループカウンタには0から699までの値が順次かつ繰り返し設定されるようにしておく。そして普通図柄始動ゲート6に遊技球が通過するとその時点又はその時点を基準にした時点での第1ループカウンタのカウント値が読み取られ、該読み取り値が例えば1から7までのいずれかの値Mであったときに当たり図柄はMMMとされ、普通図柄表示器4a、4b、4cの図柄Za、Zb、ZcがそれぞれM、M、Mとなって停止表示されるように制御する。第2ループカウンタから第4ループカウンタまでの3つのループカウンタは、外れ図柄の場合の上記3つ図柄Za、Zb、Zcの設定に用いられる。そのために各表示器における変動図柄の数、即ちここでは16の図柄としたことに対応してカウント値が16になる毎に0に戻るループカウンタとされ、0から15までが順次かつ繰り返し設定される。そして第2ループカウンタは第1ループカウンタと同様にインクリメントされ又普通図始動ゲート6を遊技球が通過した時点又はそれを基準にした時点でカウント値の読み取りが行われる。そして第3ループカウンタは第2ループカウンタが0に戻る毎にカウントアップされ、第4ループカウンタは第3ループカウンタが0に戻る毎にカウントアップされ、しかして第2ループカウンタのカウント値の読み取り時点と同時点で第3、第4のループカウンタのカウント値の読み取りも行われる。なお第2から第4ループカウンタで読み取られた3つの図柄が当たり図柄となった場合は所定ルールに従い外れ図柄に変更して最終的に停止表示されるべき外れ図柄が設定される。かくしてS21で停止表示されるべき図柄が設定される。なお、権利発生に至った特定入賞口の作動(時限開放)の後の、又同様に権利発生に至る特定入賞口の作動(時限開放)1回が生じるまでの間の各普通図柄の作動における当り図柄の抽選確率を例えば10倍(抽選確率1/10)に高めていわゆる2回権利ものとしたり、或は又、権利発生に至った特定入賞口の作動(時限開放)の後の、同様に権利発生に至る特定入賞口の作動(時限開放)2回が生じるまでの間の各普通図柄の作動における当り図柄の抽選確率を例えば10倍(抽選確率1/10)に高めていわゆる3回権利ものとしたりする遊技法を採用して遊技の射幸性をより高めるようにすることもできるが、そのような遊技方法を採る場合には、上記第1ループカウンタの当たりとするカウント値の数を10倍に増すことにより当たり確率を10倍にすればよい。次にS22では始動入賞記憶が4であるか否かを判断し、4であればそれ以上は記憶しないものとしてリターンへ戻る。始動入賞記憶が4でなければS23に進んで始動入賞記憶数を+1する。又S24で保留球表示LED12a、12b、12c、12dに上記記憶数の数だけ左側のLED12aから順にオンとしてリターンに戻る。又、図8の基本遊技処理のフローチャートの普通図柄の始動・変動・停止処理S12は、図10に示した処理S12が行われる。即ち、先ずS121でマイクロコンピュータ内に形成したタイマカウンタTC1をゼロにリセットする。次にS122では普通図柄の始動に伴って各表示器4a、4b、4cの図柄Za、Zb、Zcに、複数種類の図柄、ここでは16種類の図柄(但しその中に1から7までの図柄が含まれる)を、画像ROMから読み出して、最も速い表示器で例えば10msの時間間隔で1つづつ順に表示させる。そしてS123ではTC1が10秒以上となったか否かを判断し、10秒に達するまではS122に戻って図柄Za、Zb、Zcを順次にかつ繰り返し変動させて行く。そしてTC1が10秒になったときにS124に進んで、例えばZa→Zc→Zbの順に、且つ所定の図柄が表示されるように停止させる。再び図8に戻ってS13では始動記憶数が1以上のときにー1する。なおこのとき保留球LEDも1つオフする。次にS14に進んで、改めて停止表示された図柄が当たり図柄か否かを判断し、外れのときはS11に戻りこの処理S10を繰り返す。そしてS14で当たり図柄のときはS15に進み特定入賞口関連装置制御処理を実行する。そしてこの特定入賞口関連装置制御処理を終えるとS11に戻りこの処理S10を繰り返す。
【0036】
図11にこの特定入賞口関連装置制御処理S15のフローチャートを示す。先ずS151で普通図柄の当り図柄の種類が7で揃った当り図柄か否かの判断をする。そして否のときはS152に進み、3で揃った当り図柄かどうか判断する。これも否のときは当り図柄は普通の当り図柄(ここでは1、2、4、5、6の数字が3桁揃った図柄)であるから、S153の普通の当たり図柄のストッパー割込み制御処理S30(図13にその処理内容を表すフローチャートを示す)の開始処理を行った後に、S154の普通の当たり図柄の電動チューリップ制御処理に進む。上記ストッパー割込み制御処理S30を説明する前に、図12にフローチャートを示した上記普通の当たり図柄の電動チューリップ制御処理S154を説明する。
【0037】
図12に示した普通の当たり図柄の電動チューリップ制御処理S154では電動チューリップ71、71の時限開放を、6秒間1回の開放時限だけで行うように制御する。先ず、S154ー1でマイクロコンピュータ内に形成したタイマカウンタT1をゼロにリセットし、次いでS154ー2で電動チューリップ71、71を開放し、次いでS154ー3に進みT1が所定開放時限6秒に達したか否かを判断し6秒の経過を待つ。6秒になったらS154ー4に進み電動チューリッ71、71を閉じてこの処理を終わり、図8の基本遊技処理S10のS11に戻って基本遊技処理S10を繰り返す。
【0038】
図13に、特定入賞口関連装置制御処理S15のS153で4ms毎の割込みが開始される普通の当たり図柄のストッパー割込み制御処理S30の内容を表すフローチャートを示す。なお、図13以下の図に示した各種制御処理のフローチャートのうち割込み制御処理に係わるものは、処理内容を判りやすくするために実際にCPU202で実行されるプログラムに沿ったフローとは必ずしもされていない。即ち実際にCPU202で実行されるときのプログラムは、割込みスタート端子からリターン端子までの間の、常に一方向に進む処理ステップの繰り返しからなる処理フローに書き換えたフローチャートに基づいて実行されるものであることは言うまでもない。S30においては先ず、S31でタイマカウンタT3をゼロにリセットし、次いでS32では、権利状態(記憶)が権利が発生した状態になっているか否かを判断し、権利が発生中でないことを確認したときはS33に進み、ここでは常時オン(即ち常時ストッパー弁部95aが遊技盤から突き出た遮断の状態)のストッパー95を、ストッパーオンオフソレノイド96に通電することによって、電動チューリップ71、71の開放に合わせてオフ(即ちストッパー弁部95aが遊技盤から奥に引っ込んだ非遮断の状態)とする。次いでS34で特別装置作動判定図柄の作動スイッチ85からの検知出力があるか否かを判断し、否のときはS35に進み、タイマカウンタT3が所定開放時限6秒を少し越えた長さにされた時限、即ちここでは7秒に達したかどうかを判断し上記7秒に達していないときはS32に戻って繰り返し判定図柄作動スイッチ85のオンを待つ。その間にS34で、開放された電動チューリップ71、71の開口に入賞した遊技球が上記停留凹所91内に停留することが生じ判定図柄作動スイッチ85がオンとなったときは、S36へ進み判定図柄及び回転体86のための割込み制御処理の開始処理を行った後S37に進んでストッパー95をオンとし、次いでS38でこの4ms毎の割込み制御処理の割込みを停止する処理を行ってこの割込み制御処理S30を終わる。そしてS154による電動チューリップ71、71の時限開放の残りの開放時限を、該判定図柄の結果が当たりとなるか外れとなるかにかかわらずストッパー95がオン(遮断)状態に維持して終わり、該時限開放中に重ねて判定図柄が作動されることで権利のパンクが生じ得ることをなくしている。S34で結局判定図柄作動スイッチ85がオンとならないままT3が上記7秒を計時したときはS35からS37に進んでストッパー95をオンとし、次いでS38でこの割り込み制御処理の割込みを停止して、この割込み処理を終える。なお、S35でタイマカウンタT3の比較時間を電動チューリップ71、71の開放時限6秒より1秒だけ長い時間に設定したのは、ストッパー95のオン(遮断)時点が電動チューリップ71、71の閉駆動時点と同時では、該電動チューリップの閉駆動時点からなお最大α秒だけ遅れて停留凹所91に達して判定図柄作動スイッチ85をオンとする可能性のある入賞球を排除してしまうことが起こり得るのでこれを避けるために、該ストッパー95のオン(遮断)時点につき1秒(但し、1秒>α秒)の遅延時間を設けたためである。
【0039】
そしてこの普通の当たり図柄の場合のストッパー割込み制御処理S30の立ち上がり時(即ち電動チューリップ71、71の時限開放の開始時点)の上記S32で、権利ありとされたときは、ストッパー95をオン(遮断)のままとしてS34とS35とを経てS32へ戻る処理を繰り返して時間待ちし、権利ありの状態が続く間は電動チューリップ71、71が開放中であってもストッパー95のオン(遮断)を維持して、初心者でも権利発生中に重ねて権利を発生させることがないようにしている。ここでは更に、もし上記時間待ちの間に権利が終結してS32で権利状態が権利なしと判断されたときは、次のS33で直ちにストッパー95をオフ(非遮断)として入賞球が停留凹所91に停留可能(即ち、判定図柄作動停留領域に入賞可能)状態とし、遊技が有利に行えるようにしている。
【0040】
一方、図14には、上記S36(S57、S76)で4ms毎の割込みが開始される判定図柄及び回転体86のための割込み制御処理S40の内容を表すフローチャートを示す。そのS41では判定図柄の設定処理を行う。この判定図柄の設定はS21で行った普通図柄の設定の場合と同様にして乱数を用いてランダムに行い、且つここでは当たり図柄の発生確率が3分の1のもとで図柄設定が行われる。次いでS42では判定図柄の始動・変動・停止処理を行う。この処理S42の内容を表すフローチャートは図15に示す。先ずS421でタイマカウンタTC2をゼロにリセットする。次にS422では判定図柄の始動に伴って表示器5の図柄Yaに、1から3までの数字図柄を含む複数の図柄を、画像ROMから読み出して変動表示させる。そしてS423ではTC2が3秒となったか否かを判断し、3秒に達するまではS422に戻って図柄Yaを順次にかつ繰り返し変動させて行く。そしてTC2が3秒になったときにS424に進んでYaに所定の図柄が停止表示されるように停止させる。図14に示す処理S40に戻ってS43では改めて判定図柄が当たり図柄か否かを判断し、当たりであればS44で回転体86を右回転させて特別装置作動領域へ上記停留待機中の入賞遊技球を誘導する。次いでS45で特別装置作動スイッチ94のオンを待ってからS46に進み、権利状態(記憶)を反転する。即ち、権利なしの状態にあるときは権利ありに変えて権利を発生させる。逆にもし権利ありのときは権利なしに変え、いわゆる権利のパンクを生じさせる。その後S47でこの割込み制御処理の割込みを停止してこの割込み制御処理S40を終わる。又S43で判定図柄が外れのときはS48で回転体86を左回転させて上記停留待機中の遊技球を外れ領域へ誘導してからS47に飛びこの割込み制御処理の割込みを停止してこの割込み制御処理S40を終わる。
【0041】
なお、電動チューリップ71、71(特定入賞口の可変開口部材)の時限開放の開始時点(即ちストッパー割込み制御処理S30や後述するストッパー割込み制御処理S50又はS70の開始時点)で権利が発生していないと判断されたときには、直ぐ前の特定入賞口の時限開放にかかわって権利が後から遅れて発生してくることは起こり得ないようにし、しかしてなお避け難く権利のパンクが発生してしまい得る僅かではある可能性を完全に除去するようにしている。このために、普通図柄の変動期間T(ここでは10秒)、特別層装置作動判定図柄の変動期間τ(ここでは3秒)及び回転体86の回転速度等は次のような関係になるように選ばれている。即ち、先の電動チューリップ71、71の時限開放にかかわって最も遅れて権利が発生してき得る時期(以下、「特定入賞口の先の時限開放による権利の最遅発生可能時期」と言う)は、上記先の電動チューリップ71、71の時限開放が閉となる直前に入賞し得た入賞球が少し(α秒)遅れて停留凹所91に停留するに至り、そして特別装置作動判定図柄作動スイッチ85をオンとし、それによって開始された該判定図柄の変動にかかわって権利が発生してくる時期であるので、上記遅れ時間をα秒、判定図柄の変動期間をτ秒、回転体86が回転を開始してから停留凹所91内に停留していた入賞球を該回転体86の凹所86a内に取り込み更に取り込んだ該入賞球を右側の入賞通路内(特別装置作動領域)へ排出し更に又排出された該入賞球が転がっていって特別装置作動スイッチ94を作動させて権利が発生されるに至るまでに要する時間をβ秒とするとき、上記先の電動チューリップ71、71の時限開放の閉時期を起点として(α+τ+β)秒経過時点となる。一方、上記電動チューリップ71、71の先の時限開放の後に最も早く開始され得た次の時限開放において最も早く入賞球が入賞し得る時期(即ち、最も早く次の権利が発生する可能性が生じ得る時期)(以下、「次の特定入賞口の時限開放による入賞の最早発生可能時期」と言う)は、ここでは上記先の電動チューリップ7、71の時限開放の閉時期に普通図柄の始動入賞記憶が1以上あって直ちに開始された普通図柄の変動の停止時期(この時点で特定入賞口の次の時限開放が開始され得る)であるから、普通図柄の変動期間をTとするとき、上記先の電動チューリップ71、71の時限開放の閉時期を起点としてT秒経過時点となる。しかして上記「次の特定入賞口の時限開放による入賞の最早発生可能時期」を、上記「特定入賞口の先の時限開放による権利の最遅発生可能時期」よりも遅い時期としておくならば、即ち(α+τ+β)<Tの関係としておくことによって、全ての起こり得る次の開放時限の開始時点では、先の時限開放以前の開放時限にかかわって発生し得る権利は全て発生した後となっていて、後からの権利発生はあり得なくなる。なおこのようにする場合当然に、特定入賞口の時限開放の開始時点では必ず上記停留凹所91が空になっているようにもなる。
【0042】
このように普通の当り図柄の場合(ここでは1、2、4、5、6で揃った場合)は、特定入賞口の作動(時限開放)が1つの開放時限によって行われ、最大1回までの判定図柄の作動機会が与えられる。
図11の特定入賞口関連装置制御処理S15に戻って、S152で当たり図柄が3で揃った当り図柄であるときは、S155に進んで、当り図柄3の場合のストッパー割込み制御処理S50(図17にその処理内容を表すフローチャートを示す)の開始処理を行った後に、S156の当たり図柄3の電動チューリップ制御処理に進む。上記ストッパー割込み制御処理S50を説明する前に、図16にフローチャートを示した上記当たり図柄3の電動チューリップ制御処理S156を説明する。
【0043】
図16に示した当たり図柄3の電動チューリップ制御処理S156では、電動チューリップ71、71の時限開放を、3秒の開放時限を時間間隔15秒をおいて2回与えると言う、一連の2つの開放時限で行うように制御する。先ずS156ー1ではタイマカウンタT2をゼロにリセットし、次いでS156ー2でタイマカウンタT1をゼロにリセットし、次いでS156ー3で電動チューリップ71、71を開放する。次いでS156ー4に進みT1が所定開放時限3秒に達したか否かを判断して、3秒の経過を待つ。3秒になったらS156実ー5に進み電動チューリップ71、71を閉じる。次いでS156ー6に進みT2が電動チューリップ71、71を最後に閉駆動するべき所定時点21秒に達していないことを確認して次のS156ー7に進みここでT1が2回目の電動チューリップ開放駆動時点18秒を計時するまで待ってから、S156ー2へ戻り、S156ー2からS156ー5至るまでのステップで1回目と同様にして2回目の3秒間の開放時限を実現する。S156ー6ではT2が上記21秒を越えたことを確認してこの処理を終わり、図8の基本遊技処理S10のS11に戻って基本遊技処理S10を繰り返す。
【0044】
図17に、S155で4ms毎の割込みが開始される当たり図柄3のストッパー割込み制御処理S50の内容を表すフローチャートを示す。先ず、S51でタイマカウンタT4をゼロにリセットし、次いでS52でタイマカウンタT3をゼロにリセットし、次いでS53では、権利状態が権利ありか否かを判断し、権利が発生中でないことを確認したときはS54に進み、ここでは常時オン(常時遮断)のストッパー95を、ストッパーオンオフソレノイド96に通電することによって、電動チューリップ71、71の開放に合わせてオフ(非遮断)とする。次いでS55で特別装置作動判定図柄の作動スイッチ85からの検知出力があるか否か判断し、否のときはS56に進みT3が、S30の場合に述べたと同じ理由で所定開放時限3秒に対して遅延時間1秒を考慮した時限、即ちここでは4秒に達したかどうかを判断し上記4秒に達していないときはS53に戻って繰り返し判定図柄作動スイッチ85のオンを待つ。その間にS55で、開放された電動チューリップ71、71の開口70に入賞した遊技球が上記停留凹所91内に停留することが生じ判定図柄作動スイッチ85がオンとなったときは直ちに検知してS57に進み、判定図柄及び回転体86のための割込み制御処理S40の開始処理を行った後S58へ進んでストッパー95をオンとする。次いでS59でタイマカウンタT4が、電動チューリップ71、71を最後に閉駆動するべき時点21秒に達していないことを確認して次のS60に進み、ここでT3が2回目の電動チューリップ開放時限開始時点18秒を計時するまで、並行して行われている割り込み制御処理S40で行われた判定図柄の判定結果が当たりとなるか外れとなるかにかかわらずストッパー95をオンとしたまま待ち、1回目の開放時限中に重ねて判定図柄の作動が生じて権利のパンクを生じ得ることがないようにする。そしてS61に進む。一方もしS55で判定図柄作動スイッチ85がオンとならないまま、S56でT3 が上記4秒を計時したらS58に進んでストッパー95をオンする。次いでS59でタイマカウンタT4が、電動チューリップ71、71を最後に閉駆動するべき時点21秒に達していないことを確認して次のS60に進み、ここでT3が2回目の電動チューリップ開放時限開始時点18秒を計時するまで待って、次のS61に進む。このS61の処理の時点では、最も遅く上記S55で判定図柄作動スイッチ85がオンであり得た場合に開始されたS40の制御処理におけるS43の処理も既に終わっていること(該判定図柄作動の結果が出ていること)は勿論のこと、S44又はS48の処理で回転体86が回転した結果停留凹所91に停留していた遊技球を該回転体86の凹所86a内に取り込んで排出し該停留凹所91が既に空となっているように、判定図柄の作動時間、回転体86の回転速度及びこの割込み制御処理S50におけるS60のために設定する2回目の開放時限の開始時間が選定されている。このS61で判定図柄が当たりであったか否かを判断し、当り図柄であったときはS62に進み、この割込み制御処理の割込みを停止する処理を行ってこの割り込み処理を終えるが、ストッパー95はオン(遮断)が維持されるので、S156での2回目の特定入賞口(電動チューリップ71、71)の開放時限ではその開始時点からストッパー95はオン(遮断)の状態で行われ権利のパンクが防止される。S61で判定図柄が外れであったとき又は判定図柄作動スイッチ85のオンがなかったときは再びS52に戻り2度目の判定図柄の作動機会が与えられるようにし、以後S52からS58まで先と同様に処理が行われる。そしてS58でストッパー95がオン(遮断)とされた後は、S59で上記所定時間21秒の経過を待ってもしくは該経過を確認してS62に飛び、この割り込み制御処理の割込みを停止してこの割込み処理を終える。
【0045】
そしてこの当たり図柄が3の場合のストッパー割込み制御処理S50の立ち上がり時(即ち電動チューリップ71、71の時限開放の開始時点)の上記S53で、権利ありとされたときは、ストッパー95をオン(遮断)のままとして各開放時限中S55とS56とを経てS53へ戻る処理を繰り返して時間待ちし、該権利が終結する時点までは電動チューリップ71、71が開放中であってもストッパー95のオン(遮断)を維持して、初心者でも権利発生中に重ねて権利を発生させることがないようにしている。ここでは更に、もし上記時間待ちの間に権利が終結してS53で権利状態が権利なしと判断されたときは、次のS54で直ちにストッパー95をオフ(非遮断)として入賞球が停留凹所91に停留可能(即ち、判定図柄作動停留領域に入賞可能)状態にし、遊技が有利に行えるようにしている。
【0046】
このように当り図柄が3の場合は、特定入賞口の1つの作動(時限開放)が一連の2つの開放時限によって行われ、最大2回までの判定図柄の作動機会が与えられる。
図11の特定入賞口関連装置制御処理S15に戻って、S151で当たり図柄が7で揃った当り図柄であるときは、S157に進んで、当り図柄7の場合のストッパー割込み制御処理S70(図19にその処理内容を表すフローチャートを示す)の開始処理を行った後に、S158の当たり図柄7の電動チューリップ制御処理に進む。上記ストッパー割込み制御処理S70を説明する前に、図18にフローチャートを示した上記当たり図柄7電動チューリップ制御処理S158を説明する。
【0047】
図18に示した当たり図柄7の電動チューリップ制御処理S158では、電動チューリップ71、71の時限開放を、2秒の開放時限を時間間隔12秒をおいて3回与えると言う、一連の3つの開放時限で行うように制御する。先ずS158ー1ではタイマカウンタT2をゼロにリセットし、次いでS158ー2でタイマカウンタT1をゼロにリセットし、次いでS158ー3で電動チューリップ71、71を開放する。次いでS158ー4に進みT1が所定開放時限2秒に達したか否かを判断して2秒の経過を待つ。2秒になったらS158ー5に進み電動チューリップ71、71を閉じる。次いでS158ー6に進みT2が電動チューリップ71、71を最後に閉駆動するべき時間30秒に達していないことを確認して次のS158ー7に進みここでT1が2回目の電動チューリップ開放駆動時点14秒を計時するまで待ってから、S158ー2へ戻り、再びS158ー2からS158ー7に至るまでの処理が先の場合と同様に繰り返されて2回目の開放時限の実現とそれに続く所定の待ち時間間隔がとられ、2度S158ー2に戻って以降のS158ー5までの処理で3回目の開放時限が実現され、S158ー6を経て図8の基本遊技処理S10のS11に戻り、この基本遊技処理S10を繰り返す。図19に、S157で4ms毎の割込みが開始される当たり図柄7のストッパー割込み制御処理S70の内容を表すフローチャートを示す。先ず、S71でタイマカウンタT4をゼロにリセットし、次いでS72でタイマカウンタT3をゼロにリセットし、次いでS73では、権利状態が権利ありか否かを判断し、権利が発生中でないことを確認したときはS74に進み、ここでは常時オン(常時遮断)のストッパー95を、ストッパーオンオフソレノイド96に通電することによって、電動チューリップ71、71の開放に合わせてオフ(非遮断)とする。次いでS75で特別装置作動判定図柄の作動スイッチ85からの検知出力があるか否かを判断し、否のときはS76に進みT3がS30の場合で述べたと同じ理由で所定開放時限2秒に対して遅延時間1秒を考慮した時限、即ちここでは3秒に達したかどうかを判断し上記3秒に達していないときはS73に戻って繰り返し、判定図柄作動スイッチ85のオンを待つ。その間にS75で、開放された電動チューリップ71、71の開口に入賞した遊技球が上記停留凹所91内に停留することが生じ判定図柄作動スイッチ85がオンとなったときは直ちに検知してS77に進み、判定図柄及び回転体86のための割込み制御処理S40の開始処理を行った後S78へ進んでストッパー95をオンとする。次いでS79でタイマカウンタT4が、電動チューリップ71、71を最後に閉駆動するべき時点30秒に達していないことを確認して次のS80に進み、ここでT3が2回目の電動チューリップ開放時限開始時点14秒を計時するまで、並行して行われている割り込み制御処理S40で行われた判定図柄の判定結果が当たりであったか外れであったかにかかわらず、ストッパー95をオンとしたままで待ち、1回目の開放時限中に重ねて判定図柄の作動が生じて権利のパンクを生じ得ることがないようにする。そしてS81に進む。一方もしS75で判定図柄作動スイッチ85がオンとならないまま、S76でT3 が上記3秒を計時したらS78に進んでストッパー95をオン(遮断)とする。次いでS79でタイマカウンタT4が、電動チューリップ71、71を最後に閉駆動するべき時間30秒に達していないことを確認して次のS80に進み、ここでT3が2回目の電動チューリップ開放時限開始時点14秒を計時するまで待って、次のS81に進む。このS81の処理の時点では、最も遅く上記S75で判定図柄作動スイッチ85がオンであり得た場合に開始されたS40の制御処理におけるS43の処理も既に終わっていること(該判定図柄作動の結果が出ていること)は勿論のこと、S44又はS48の処理で回転体86が回転した結果停留凹所91に停留していた遊技球を該回転体86の凹所86a内に取り込んで排出し該停留凹所91が既に空となっているように、判定図柄の作動時間、回転体86の回転速度及びこの割込み制御処理S70におけるS80のために設定する2回目の開放時限の開始時間が選定されている。このS81で判定図柄が当たりであったか否かを判断し、当り図柄であったときはS82に進み、この割込み制御処理の割込みを停止する処理を行ってこの割り込み処理を終えるが、ストッパー95はオン(遮断)が維持されるので、S158での2回目の特定入賞口(電動チューリップ71、71)の開放時限ではその開始時点からストッパー95はオン(遮断)の状態で行われ権利のパンクが防止される。S81で判定図柄が外れのときは又は判定図柄作動スイッチ85のオンがなかったときは再びS72に戻り2度目の特別装置作動判定図柄の作動機会が与えられるようにし、以降S72からS81まで先と同様に処理が行われる。そしてS81で判定図柄が外れのときは又は判定図柄作動スイッチ85のオンがなかったときは2度S72に戻って3度目の特別装置作動判定図柄の作動機会が与えられるようにし、以降S72からS78まで先と同様に処理が行われる。S78でストッパー95がオンとされた後は、S79で上記所定時間30秒の経過を待ってもしくは該経過を確認してS82に飛び、この割り込み制御処理の割込みを停止してこの割込み処理を終える。
【0048】
そしてこの当たり図柄が7の場合のストッパー割込み制御処理S70の立ち上がり時(即ち電動チューリップ71、71の時限開放の開始時点)の上記S73で、権利ありとされたときは、ストッパー95をオン(遮断)のままとして各開放時限中S75とS76とを経てS73へ戻る処理を繰り返して時間待ちし、該権利が終結する時点までは電動チューリップ71、71が開放中であってもストッパー95のオン(遮断)を維持するので、初心者でも権利発生中に重ねて権利を発生させることがない。ここでは更に、もし上記時間待ちの間に権利が終結してS73で権利状態が権利なしと判断されたときは、次のS74で直ちにストッパー95をオフ(非遮断)として入賞球が停留凹所91に停留可能(即ち、判定図柄作動停留領域に入賞可能)状態にし、遊技が有利に行えるようにしている。
【0049】
このように当たり図柄が7の場合には、特定入賞口の1つの作動(時限開放)が一連の3つの開放時限によって行われ、最大3回までの判定図柄の作動機会が与えられる。
図20に、常時4msごとに割込みながら進める、特別装置の割込み制御処理S100の内容を表すフローチャートを示す。先ず、S101では権利状態(記憶)が権利ありか否かを判断し、権利なしのときはスタートに戻って権利の発生を待つ。権利が発生したらS102に進み第3種始動入賞口10に入賞して第3種始動口入賞センサ10aからの検知出力があったか否かを判断し、否のときはS101に戻って繰り返し、入賞を待つ。S102で入賞があったときはS103に進んでラウンドカウンタを+1し、次いでS104で大入賞口11への入賞カウンタをゼロにリセットし、次いでS105でタイマカウンタT6をゼロにリセットし、次いでS106で大入賞口11のアタッカーを開放駆動する。次いでS107に進み、タイマカウンタT6が10秒になったか否かを判断する。否のときは次のS108に進み、大入賞口11への入賞カウンタのカウント数が10(10個以下なら幾つに設定してもよい)になったか否を判断する。これも否のときはS107に戻って繰り返し、タイマカウンタT6が10秒に達するか又は大入賞口11への入賞カウンタのカウント数が10に達するかいずれか早い方が達成されたときを待ってS109に進み、大入賞口11のアタッカーを閉じる。次いでS110でラウンドカウンタが16(16ラウンド以下なら何ラウンドに設定してもよい)になっているか否かを判断し、16でないとき、即ち16ラウンド目を終えた状態に達していないときはS101に戻り、以降S101からS110まで先と同様に処理を繰り返す。なお、大入賞口11への入賞数のカウントは、図21に示した、大入賞口カウントスイッチ11aの検知出力を割込み信号とする大入賞口11への入賞カウントのための割込み制御処理S200によって行わる。この処理S200はS201で大入賞口11への入賞カウンタを+1して終わる。S100のS110に戻って、ラウンドカウンタが16となっていたときはS111に進み、ラウンドカウンタをゼロにリセットするとともにS112で権利なしにセットして権利状態を終結させ、又S101に戻ってこの処理S100を繰り返す。なお、何等かの原因で特別装置の作動中に重ねて権利の発生が起こったときは、S46で権利状態が反転されて権利なしになるので、この処理のS101で次の権利発生まで待機することとなり、現に終了したラウンドまででこの特別装置の使用可能状態が終えられる。
【0050】
以上述べたように上記第1実施形態としての、判定図柄を備えた第3種ぱちんこ遊技機1では、特定入賞口の各開放時限の開始時点(S32、S53、S73)で権利なしと判断されたらストッパー95をオフ(非遮断)として判定図柄の作動を待ち、判定図柄が作動されたら直ちにストッパー95をオン(遮断)とし以後該開放時限中オンを維持して再び判定図柄が作動されないよう保全するとともに、作動結果が当たりとなった判定図柄の該作動にかかわった開放時限の後に続く残りの一連の開放時限があるときはその残りの開放時限中はストッパー95のオンを維持し続けるようにしたので、該判定図柄の作動にかかわって発生し得た権利を同じ時限開放中に後から重ねて判定図柄を作動させてしまって先の権利をパンクさせてしまうようなことをなくしている。そして、特定入賞口の時限開放の開始時点(S32、S53、S73)で権利ありと判断されたときは権利ありが続く限りはストッパー95をオン(遮断)のままで(即ち判定図柄の作動機会を与えない状態で)各開放時限を進め、しかも開放時限の途中で権利なしとなったときは直ちにストッパー95をオフ(非遮断)とするので、遊技者が初心者であったとしても現に発生中の権利はこれをうっかりパンクさせてしまう恐れなく安心して遊技を楽しめるだけでなく、更には積極的により有利な遊技を行うことができるようになる。なおここでは更に、特定入賞口の開口部材としての電動チューリップ71、71の時限開放の開始時期は、最も遅く発生し得た直ぐ前の特定入賞口の時限開放にかかわって最も遅く発生し得た権利の該発生時期を既に過ぎているようにしたので、当該時限開放の開始時(S32、S53、S73)に権利なしと判断された以上は、特定入賞口の直ぐ前の時限開放にかかわって権利が後から発生してくることも起こり得ず、従って当該時限開放中の判定図柄作動にかかわって発生し得た権利で、直ぐ前の特定入賞口の時限開放にかかわって先に(しかし当該時限開放の開始時期よりは後になって)発生してきた権利を避け難くパンクさせてしまうと言う可能性も完全に除去している。
【0051】
なお、上記第1実施形態のぱちんこ遊技機1では、特定入賞口の開口部材としての電動チューリップ71、71の次の最も早く生じ得る時限開放の開始時期でも、先の直前の特定入賞口の時限開放にかかわって最も遅く発生し得る権利の該発生時期を既に過ぎているようにして、発生し得た権利に重ねて権利を発生させてしまう可能性を完全に除去するようにした。しかしながらそのような各時期の前後関係が実現されるようにしておくことは本発明において必須とはしない。即ち、例えば上記の第1実施形態のぱちんこ遊技機の、ストッパー割込み制御処理S30(図13)(S50(図17)、S70(図19)においても同様)における処理S32(S53、S73)で権利ありのときS34(S55、S75)に進む前にストッパーオンとする処理を加えるようにした本発明に従うぱちんこ遊技機では、上記の各時期の間の時間関係が実現されていなくとも、せっかく発生し得た権利に重ねて権利を発生させてしまい得ることを極めて少ない確率でしか生じ得ないようにすることができる。具体的にはそれは、次の時限開放中に停留凹所91の停留されていた入賞球が解放されて流出し該停留凹所91を空にしてから該流出した入賞球が特別装置作動スイッチ94を作動させて権利を発生させるまでの短い時間に、入賞球を該停留凹所91に停留させてしまうときに生じ得る。なお、発生した権利に重ねて権利を発生させてしまい得る上記の僅かな可能性をも完全に排除しておくようにするには、更に上記ストッパー割り込み制御処理S30(図13)(S50(図17)、S70(図19)においても同様)において、処理S32(S53、S73)とS33(S54、S74)との間に、先の判定図柄の作動結果としての判定図柄の当たり記憶があるか否かを判断する比較処理を設け、否のときはS33(S54、S74)に進み、YESのときはS32(S53、S73)に戻って時間待ちするようにし、しかしてS32(S53、S73)の判断が権利ありとなって進んだ先の、先に追加した処理においてストッパー95がオンとされるのを待つようにすればよい。なおその際に、判定図柄及び回転体の割込み制御処理S40において、S43とS44との間に、判定図柄の結果が当たりであったときにその当たりを記憶するようにする判定図柄の当たり記憶処理を設けておくとともに、S46の権利発生処理の後に、少しの遅延時間をとった後、上記判定図柄の当たり記憶を記憶なしにリセットする処理を設けておくものとする。
【0052】
次に本発明の第2実施形態としての、判定図柄を備えない第3種ぱちんこ遊技機を図22から図27までに示す。この第2実施形態のぱちんこ遊技機は、上記第1実施形態のぱちんこ遊技機とは構造的に、判定図柄(従ってその表示器4a〜4c)がないこと、判定図柄作動スイッチ85を備えた停留凹所91に代えて停留検知センサ1085を備えた停留凹所1091を備えることが基本的な相違点であってその他の構造は上記第1実施形態の場合と実質的に同じとするので、それらの図示とその説明は省略する。そして上記第1実施形態の場合と同一の機能部分については同一符号を付して以下の説明において引用する。又、制御装置又は制御手段については、停留凹所1091への停留球の排出弁機構としての回転体86のシンクロナスモータ88はその回転方向が常に一定方向(右方向回転)となるように制御されるものであること及び上記図22から図27に基づいて以下で説明する部分を除いては、上記第1実施形態の場合と実質的に同じとするので、それらの図示とその説明も省略する。そして上記第1実施形態の場合と同一の機能部分については同一符号を付して以下の説明において引用する。なお、図22はこの第2実施形態のぱちんこ遊技機の制御装置のブロック構成図であり、図23は上記制御装置によって制御される基本遊技処理のフローチャートであり、図24は図23の基本遊技処理のうちの普通電動役物としての特定入賞口を含み、該特定入賞口に関連する電動チューリップ71、71、ストッパー95及び回転体86のための制御処理(以下、特定入賞口関連装置制御処理と言う)のフローチャートであり、図25は図24の特定入賞口関連装置制御処理のうち、上記特定入賞口の電動チューリップの制御処理のフローチャートであり、図26は図24の特定入賞口関連装置制御処理のうち、上記ストッパーの、4ms毎に割込みながら進める割込み制御処理の内容を表すフローチャートであり、図27は上記回転体86の、4ms毎に割込みながら進める割込み制御処理の内容を表すフローチャートである。
【0053】
図22の制御装置1200は、普通図柄始動ゲート6、停留検知センサ1085、特別装置作動スイッチ94、第3種始動口入賞センサ10a及び大入賞口用カウントスイッチ11aからの検知信号を入力する入力回路1201と、該入力回路1201を介して得た上記各検知信号に基づいて普通図柄や特定入賞口関連装置等を制御するための制御プログラムを実行するCPU1202と、CPU1202が実行する制御プログラムを格納するROM1203と、CPU1202が処理するデータを一時記憶する等のためのRAM1204と、CPU1202が普通図柄の図柄データや画像データを格納する画像ROM1205と、CPU1202からの指令に基づいて保留球表示LED12a〜12d,普通図柄表示器4a〜4c、電動チューリップ開閉ソレノイド74、ストッパーオンオフソレノイド96、回転体用シンクロナスモータ88及び大入賞口開閉ソレノイド11bへそれぞれ駆動信号を出力する出力回路1206と、上記各部の間で各種データをやり取りするためのバス1207とを備えている。
【0054】
このように構成された制御装置1200において,CPU1202は基本遊技処理及びこれに関連して行う各種割込み制御処理を実行することにより、上記ぱちんこ遊技機の遊技全体の制御を行う。以下、CPU1202が実行する基本遊技処理及び関連して行われる割込み制御処理について説明する。
【0055】
図23の基本遊技処理S1010が実行されると、先ずS1011で普通図柄の始動入賞記憶があるか否かを判断する。始動入賞記憶なしのときはスタートに戻りこの基本遊技処理S1010を繰り返す。もし記憶ありのときは次の普通図柄の始動・変動・停止の処理S1012に進む。なお、上記始動入賞の記憶は普通図柄始動ゲート6の検知出力を割込み信号とする、第1実施形態でのS20と同じ内容の割込み制御処理処理によって行われる。又、図23の基本遊技処理のフローチャートの普通図柄の始動・変動・停止処理S1012は、第1実施形態でのS12と同じ内容の制御処理処理によって行われる。次にS1014に進んで、改めて停止表示された図柄が当たり図柄か否かを判断し、外れのときはS1011に戻りこの処理S1010を繰り返す。そしてS1014で当たり図柄のときはS1015に進み特定入賞口関連装置制御処理を実行する。そしてこの特定入賞口関連装置制御処理を終えるとS1011に戻りこの処理S1010を繰り返す。
【0056】
図24にこの特定入賞口関連装置制御処理S1015のフローチャートを示す。先ずS1151でストッパー割込み制御処理S1030(図26にその処理内容を表すフローチャートを示す)の開始処理を行った後に、S1152の電動チューリップ制御処理に進む。上記ストッパー割込み制御処理S1030を説明する前に、図25にフローチャートを示した電動チューリップ制御処理S1152を説明する。
【0057】
図25に示した電動チューリップ制御処理S1152では電動チューリップ71、71の時限開放を、6秒間1回の開放時限だけで行うように制御する。先ず、S1152ー1でマイクロコンピュータ内に形成したタイマカウンタT1をゼロにリセットし、次いでS1152ー2で電動チューリップ71、71を開放し、次いでS1152ー3に進みT1が所定開放時限6秒に達したか否かを判断し6秒の経過を待つ。6秒に達したらS1152ー4に進み電動チューリッ71、71を閉じる。その6秒間の開放時限中に入賞した入賞球の1箇が初めて空の停留凹所1091(本発明の特定領域としての停留領域)に停留したら後述するようにその後に入賞してきた入賞球は全てストッパ95に妨げられて該停留凹所1091に到達することはできないようになる。次いでS1152ー5で回転体86の割込み制御処理S1040の開始処理を行ってこの処理を終わり、図23の基本遊技処理S1010のS1011に戻って基本遊技処理S1010を繰り返す。上記回転体86の割込み制御処理S1040(図27)の説明は、次のストッパー割込み制御処理S1030の説明の後に行う。
【0058】
図26に、特定入賞口関連装置制御処理S1015のS1151で4ms毎の割込みが開始される、ストッパー割込み制御処理S1030の内容を表すフローチャートを示す。S1030においては先ず、S1031でタイマカウンタT2をゼロにリセットし、次いでS1032では、権利状態(記憶)が権利が発生した状態になっているか否かを判断し、権利が発生中でないことを確認したときはS1033に進み、ここでは常時オン(即ち常時ストッパー弁部95aが遊技盤から突き出た遮断の状態)のストッパー95を、ストッパーオンオフソレノイド96に通電することによって、電動チューリップ71、71の開放に合わせてオフ(即ちストッパー弁部95aが遊技盤から奥に引っ込んだ非遮断の状態)とする。次いでS1034で時限開放された電動チューリップ71、71に入賞した入賞球が停留凹所1091に停留したことを検知する停留検知センサ1085がオンか否かを判断し、否のときはS1035に進んでT2が、電動チューリップ71、71の時限開放の開放時限6秒を少し越えた長さにされた時限、即ちここでは7秒に達したかどうかを判断し、上記7秒に達していないときはS1032に戻って繰り返し上記7秒の時間経過を待つ。その間にS1034で停留検知センサ1085がオン(停留)であると判断したときは直ちにS1036に進んでストッパー95をオンとし、次のS1037でこの割込み制御処理の割り込みを停止する。従って上記停留検知センサがオンとなってから以後は次の電動チューリップ71、71の時限開放が開始されるまでストッパー95はオンを維持して、入賞球の停留凹所1091内の停留を保全し権利のパンク発生を確実に防止するようにする。一方もしS1034で入賞球の停留なしの判断が続いたままS1035でT2が上記7秒を計時したらS1036に進んでストッパー95をオンとし、次いでS1037でこの割込み制御処理の割込みを停止する。もしこのストッパー割込み制御処理S1030の開始時(即ち電動チューリップ71、71の時限開放の開始時)のS1032で権利状態(記憶)が権利ありと判断されたときは、ストッパー95がオンのまま、即ち開放された電動チューリップ71、71に遊技球が入賞してもそれが停留凹所1091に達し得ないようにした状態で、S1034に進んで入賞球の停留のないことを確認し、次いでS1035でタイマカウンタT2が7秒を計時したか否かを判断し、否のときは又S1032に戻り繰り返す。そして権利ありのままS1035でT2が上記7秒を計時したときは、ストッパー95はオンのままS1036とS1037とを経てこの割り込み制御処理の割込みを停止して、該権利のパンク発生を防止するようにする。そしてもしT2が上記7秒を計時する前の途中でS1032で権利なしと判断されたら直ちにS1033に進んでストッパー95をオフとして入賞球が停留凹所1091に到達可能状態に戻し以後は、入賞球が停留凹所1091に到達するか又は該到達がないまま該S1035でタイマカウンタT2が7秒を計時したと判断されるまでオフを続けた後、S1036に進んでストッパー95をオンとし、この割込み制御処理の割込みを停止する。なお、S1035でタイマカウンタT2の比較時間を電動チューリップ71、71の開放時限6秒より1秒だけ長い時間に設定したのは、第1実施形態のぱちんこ遊技機の場合のストッパー割込み制御処理の説明で述べたのと同じ理由による。
【0059】
図27に、上記電動チューリップ制御処理S1152において電動チューリップ71、71の時限開放の終結時点で4ms毎の割込みが開始されるところの、回転体の割込み制御処理S1040の内容を表すフローチャートを示す。先ずS1041では停留検知センサ1085(図22)はオンであったか否かを判断し、オンのときにS1042に進んで回転体86用シンクロナスモータ88の回転(右回転)を起動させ、次いでS1043に進んで特別装置作動スイッチ94のオンを待ち、オンとなったときにS1044に進んで権利状態(記憶)を反転させる。即ち、権利なしの状態にあるときは権利ありに変えて権利を発生させる。逆にもし権利ありのときは権利なしに変え、いわゆる権利のパンクを生じさせる。その後S1045に進んでこの割込み制御処理の割込みを停止してこの割込み制御処理S1040を終わる。一方、S1041で停留検知センサ1085のオンがなかったときはS1045に飛んでこの割込み制御処理S1040を終わるようにする。
【0060】
以上述べたように上記第2実施形態としての、判定図柄を備えない第3種ぱちんこ遊技機1では、特定入賞口の時限開放の開始時点(S1032)で権利なしと判断されたらストッパー95をオフ(非遮断)として停留凹所1091(本発明の特定領域としての停留領域)へ到達するのを待ち、入賞球が該停留凹所1091へ到達したら直ちにストッパー95をオン(遮断)とし以後該時限開放中オンを続けて停留入賞球の停留を保全する。そして又、特定入賞口の時限開放の開始時点(S1032)で権利ありと判断されたときは権利ありが続く限りはストッパー95をオン(遮断)のままで開放時限を進め、しかも開放時限の途中で権利なしとなったときは直ちにストッパー95をオフ(非遮断)とするので、遊技者が初心者であったとしても現に発生中の権利はこれをうっかりパンクさせてしまう恐れなく安心して遊技を楽しめるだけでなく、更には積極的により有利な遊技を行うことができるようになる。
【0061】
なお、この第2実施形態のぱちんこ遊技機でも、特定入賞口の当該時限開放の開始時点(S1032)で権利なしと判断された以上は、直ぐ前の特定入賞口の時限開放にかかわって後から権利が発生してくることは起こり得ないように、上記「次の特定入賞口の時限開放による入賞の最早発生可能時期」を上記「特定入賞口の先の時限開放による権利の最遅発生可能時期」よりも遅い時期としている。従って当該時限開放にかかわって発生し得た権利で、直ぐ前の特定入賞口の時限開放にかかわって先に(しかし当該時限開放の開始時期よりは後になって)発生してきた権利を避け難くパンクさせてしまうと言う可能性も完全に除去されている。
【0062】
なお、上記第2実施形態のぱちんこ遊技機でも、時限開放中の特定入賞口に入賞した入賞球が特定領域としての停留凹所1091に到達したら停留検知センサ1085が働いてストッパー95を直ちにオンとし該停留球の停留を保全するようにした。しかしながら、時限開放中に入賞した入賞球の1箇が初めて空の停留凹所1091に停留したらその後に入賞してきた入賞球は全て既に停留凹所1091を埋めた1箇の停留入賞球に妨げられて該停留凹所1091に到達することはできないようにしておくことによって、本発明において上記ストッパー95による停留保全動作、従って又停留検知センサも必須とはしない。
【0063】
上記第1実施形態と第2実施形態とのぱちんこ遊技機においては、特定入賞口の時限開放の終結後の電動チューリップ71、71が非開放の通常の遊技状態中にもかかわらず少なくとも次の該電動チューリップ71、71(特定入賞口)の時限開放が行われるときまで、ストッパー95をオン(遮断)状態に維持するようにした。このため、遊技中に何らか原因、例えば静電気障害に起因した電気的ノイズ等によって電動チューリップ71、71が非開放であるべき時期に開放されてしまうと言う誤動作が起こって遊技球が入賞してしまっても権利の発生には至らないようにすることができ、従って又たまたまそのときに権利が発生中であったとしても該権利のパンクが起こしてしまう恐れもなくなる。又悪意の遊技者によってことを起こすこともし難くすることができる。なおその際にここでは好ましく、ストッパー95が常時オン(常時遮断)とされているので余分の電力を消費することもない。
【0064】
しかしながら、上記第1実施形態と第2実施形態とのぱちんこ遊技機の場合のように、特定入賞口の時限開放の終結後の電動チューリップ71、71が非開放の通常の遊技状態中にもかかわらず少なくとも次の該電動チューリップ71、71(特定入賞口)の時限開放が開始されるまでストッパー95をオンに維持することは、特定入賞口の開放時限中、権利が発生状態にある間はストッパーをオンとするようにする本発明においては必須とはしない。
【0065】
例えば図28から図30までにそのストッパー割込み制御処理の内容を示したところの、上記第1実施形態の変形としての第3実施形態のぱちんこ遊技機や、例えば図31にそのストッパー割込み制御処理の内容を示したところの、上記第2実施形態の変形としての第4実施形態のぱちんこ遊技機の場合のように、好ましく常時オフ(ストッパーオンオフソレノイド非通電時ストッパーオフ)のストッパーを用いて、電動チューリップ71、71が非開放の通常状態の遊技中はストッパーをオフ(非遮断)としておくこともできる。
【0066】
次に先ずその第1実施形態の変形としての本発明の第3実施形態のぱちんこ遊技機(判定図柄を備える第3種ぱちんこ遊技機)を図28から図30に基づいて説明する。なお、この第3実施形態のぱちんこ遊技機の本体部分が、前記第1実施形態のぱちんこ遊技機の本体部分と異にする点は、好ましくストッパー95を上記常時オフのストッパー2095に変更している点、及びその制御装置又は制御手段による制御処理はストッパー割込み制御処理の内容が上記図28から図30に示すように若干異なってくる点だけである。なお、図28はこの第3実施形態のぱちんこ遊技機の、普通図柄の当たり図柄が普通の当たり図柄の場合のストッパーの、4ms毎に割込みながら進める割込み制御処理の内容を示すフローチャートであり、図29は当たり図柄が3の場合のストッパーの、4ms毎に割込みながら進める割込み制御処理の内容を示すフローチャートであり、図30は当たり図柄が7の場合のストッパーの、4ms毎に割込みながら進める割込み制御処理の内容を示すフローチャートである。
【0067】
図28に示す普通の当たり図柄のストッパー割込み制御処理S2030は電動チューリップ71、71の時限開放の開始に合わせて開始され、先ずS2031でタイマカウンタT3をゼロにリセットし、次いでS2032では、権利状態(記憶)が権利が発生した状態になっているか否かを判断し、権利が発生中でないことを確認したときはS2033に進み、ここでは常時オフ(即ち常時ストッパー弁部2095aが遊技盤から奥に引っ込んだ非遮断の状態)のストッパー2095のオフを確認しS2034に進む。S2034では特別装置作動判定図柄の作動スイッチ85からの検知出力があるか否かを判断し、否のときはS2035に進み、タイマカウンタT3が既に述べた理由によって所定開放時限6秒を少し越えた長さにされた時限、即ちここでは7秒に達したかどうかを判断し上記7秒に達していないときはS2032に戻って繰り返し判定図柄作動スイッチ85のオンを待つ。その間にS2034で、開放された電動チューリップ71、71の開口に入賞した遊技球が判定図柄の作動停留領域としての上記停留凹所91(本発明の特定領域としての停留領域)内に停留することが生じ判定図柄作動スイッチ85がオンとなったときは、S2036へ進み判定図柄及び回転体86のための割込み制御処理S40の開始処理を行った後S2037に進んでストッパー209
5をオン(即ちストッパー弁部2095aが遊技盤から突き出た遮断の状態)とし、次いでS2038でタイマカウンタT3の上記7秒の計時を待つ。S2035又はS2038でタイマカウンタT3の上記7秒を計時したら、その時点では電動チューリップ71、71は時限開放を終えて既に閉じているので、S2039に進んでストッパー2095をオフとするとともに、S2040でこの割込み制御処理S2030の割込みを停止する。
【0068】
そしてこの普通の当たり図柄の場合のストッパー割込み制御処理S2030の立ち上がり時(即ち電動チューリップ71、71の時限開放の開始時点)の上記S2032で、権利ありとされたときは、S2041に進んでストッパー2095をオン(遮断)としてS2034とS2035とを経てS2032へ戻る処理を繰り返して時間待ちし、権利ありの状態が続く間は電動チューリップ71、71が開放中であってもストッパー2095のオン(遮断)を維持するので、初心者でも権利発生中に重ねて権利を発生させることがない。ここでは更に、もし上記時間待ちの間に権利が終結してS2032で権利状態が権利なしと判断されたときは、次のS2033で直ちにストッパー2095をオフ(非遮断)として入賞球が判定図柄の作動停留領域としての停留凹所91に停留可能状態にし、遊技を有利に行えるようにしている。
【0069】
図29に示す当たり図柄3のストッパー割込み制御処理S2050は電動チューリップ71、71の時限開放の開始に合わせて開始され、先ずS2051でタイマカウンタT4をゼロにリセットし、次いでS2052でタイマカウンタT3をゼロにリセットし、次いでS2053では、権利状態が権利ありか否かを判断し、権利が発生中でないことを確認したときはS2054に進み、ここでは常時オフ(常時非遮断)のストッパー2095のオフを確認して次のS2055に進む。S2055では特別装置作動判定図柄の作動スイッチ85からの検知出力があるか否か判断し、否のときはS2056に進みT3が、既に述べた理由で所定開放時限3秒に対して遅延時間1秒を考慮した時限、即ちここでは4秒に達したかどうかを判断し上記4秒に達していないときはS2053に戻って繰り返し判定図柄作動スイッチ85のオンを待つ。その間にS2055で、開放された電動チューリップ71、71の開口70に入賞した遊技球が上記停留凹所91内に停留することが生じ判定図柄作動スイッチ85がオンとなったときは直ちに検知してS2057に進み、判定図柄及び回転体86のための割込み制御処理S40の開始処理を行った後S2058へ進んでストッパー2095をオンとする。次いでS2059でタイマカウンタT4が、電動チューリップ71、71を最後に閉駆動するべき時点21秒に安全をみた付加時間1秒を加えた22秒に達していないことを確認して次のS2060に進み、ここでT3が2回目の電動チューリップ開放時限開始時点18秒を計時するまで、並行して行われている割り込み制御処理S40で行われた判定図柄の判定結果が当たりとなるか外れとなるかにかかわらずストッパー2095をオンとしたまま待ち、1回目の開放時限中に重ねて判定図柄の作動が生じて権利のパンクを生じ得ることがないようにする。次いでS2061に進む。一方もしS2055で判定図柄作動スイッチ85がオンとならないまま、S2056でT3 が上記4秒を計時したらストッパー2095をオフのままS2059に進んで、タイマカウンタT4が上記22秒に達していないことを確認して次のS2060に進み、ここでT3が2回目の電動チューリップ開放時限開始時点18秒を計時するまで待って、次のS2061に進む。このS2061で判定図柄が当たりであったか否かを判断し、当り図柄であったときはS2062に進み、ここでT4が上記22秒に達するまで待ってから次のS2063に進んでストッパー2095をオフに戻すようにし、2回目の電動チューリップ71、71の開放時限でもストッパー2095はオン(遮断)の状態が維持されて権利のパンクを防止するようにする。そしてS2064でこの割り込み処理S2050の割込みを停止する。上記S2061で判定図柄の結果が外れであったとき又はS2055で判定図柄作動スイッチ85のオンがなかったときは再びS2052に戻り2度目の判定図柄の作動機会が与えられるようにし、以後S2052からS2059まで先と同様に処理が行われる。そしてS2059で電動チューリップ71、71を最後に閉駆動するべき時点21秒に1秒の安全を取った上記22秒に達するまで待って又は上記22秒に達したことを確認してS2063に進み、ストッパー2095をオフに戻して又はオフを確認してS2064に進み、この割り込み制御処理の割込みを停止する。
【0070】
そしてこの当たり図柄が3の場合のストッパー割込み制御処理S2050の立ち上がり時(即ち電動チューリップ71、71の時限開放の開始時点)の上記S2053で、権利ありとされたときは、S2065に進んでストッパー2095をオン(遮断)として各開放時限中S2055とS2056とを経てS2053へ戻る処理を繰り返して時間待ちし、該権利が終結する時点までは電動チューリップ71、71が開放中であってもストッパー2095のオン(遮断)を維持するので、初心者でも権利発生中に重ねて権利を発生させることがない。ここでは更に、もし上記時間待ちの途中で権利が終結してS2053で権利状態が権利なしと判断されたときは、S2054に進んで直ちにストッパー2095をオフ(非遮断)として入賞球が停留凹所91に停留可能状態に戻し、遊技を有利に行えるようにしている。図30に示す当たり図柄7のストッパー割込み制御処理S2070は電動チューリップ71、71の時限開放の開始に合わせて開始され、先ずS2071でタイマカウンタT4をゼロにリセットし、次いでS2073では、権利状態が権利ありか否かを判断し、権利が発生中でないことを確認したときはS2074に進み、ここでは常時オフ(常時非遮断)のストッパー2095のオフを確認して次のS2075に進む。S2075では特別装置作動判定図柄の作動スイッチ85からの検知出力があるか否か判断し、否のときはS2076に進みT3が既に述べた理由で所定開放時限2秒に対して遅延時間1秒を考慮した時限、即ちここでは3秒に達したかどうかを判断し上記3秒に達していないときはS2073に戻って繰り返し、判定図柄作動スイッチ85のオンを待つ。その間にS2075で、開放された電動チューリップ71、71の開口に入賞した遊技球が上記停留凹所91内に停留することが生じ判定図柄作動スイッチ85がオンとなったときは直ちに検知してS2077に進み、判定図柄及び回転体86のための割込み制御処理S40の開始処理を行った後S2078へ進んでストッパー2095をオンとする。次いでS2079でタイマカウンタT4が、電動チューリップ71、71を最後に閉駆動するべき時点30秒に安全をみた付加時間1秒を加えた31秒に達していないことを確認して次のS2080に進み、ここでT3が2回目の電動チューリップ開放時限開始時点14秒を計時するまで、並行して行われている割り込み制御処理S40で行われた判定図柄の判定結果が当たりであったか外れであったかにかかわらず、ストッパー2095をオンとしたままで待ち、1回目の開放時限中に重ねて判定図柄の作動が生じて権利のパンクを生じ得ることがないようにする。次いでS2081に進む。一方もしS2075で判定図柄作動スイッチ85がオンとならないまま、S2076でT3 が上記3秒を計時したらストッパー2095をオフのままS2079に進んで、タイマカウンタT4が上記31秒に達していないことを確認して次のS2080に進み、ここでT3が2回目の電動チューリップ開放時限開始時点14秒を計時するまで待って、次のS2081に進む。このS2081で判定図柄が当たりであったか否かを判断し、当り図柄であったときはS2082に進み、ここでT4が上記31秒に達するまで待ってから次のS2083に進んでストッパー2095をオフに戻すようにし、2回目の電動チューリップ71、71の開放時限でもストッパー2095はオン(遮断)の状態が維持されて権利のパンクを防止するようにする。そしてS2084でこの割り込み処理S2070の割込みを停止する。S2081で判定図柄の結果が外れのときは又は判定図柄作動スイッチ85のオンがなかったときは再びS2072に戻り2度目の特別装置作動判定図柄の作動機会が与えられるようにし、以降S2072からS2081又はS2084まで先と同様に処理が行われる。そしてS2081で判定図柄の結果が外れのときは又は判定図柄作動スイッチ85のオンがなかったときは2度目のS2072に戻って3度目の特別装置作動判定図柄の作動機会が与えられるようにし、以降S2072からS2079まで先と同様に処理が行われる。そしてS2079で電動チューリップ71、71を最後に閉駆動するべき時点30秒に1秒の安全を取った上記31秒に達するまで待って又は上記31秒に達したことを確認してS2083に進み、ストッパー2095をオフに戻して又はオフを確認してS2084に進み、この割り込み制御処理の割込みを停止する。
【0071】
そしてこの当たり図柄が7の場合のストッパー割込み制御処理S2070の立ち上がり時(即ち電動チューリップ71、71の時限開放の開始時点)の上記S2073で権利ありとされたときは、ストッパー2095をオン(遮断)として各開放時限中S2075とS2076とを経てS2073へ戻る処理を繰り返して時間待ちし、該権利が終結する時点までは電動チューリップ71、71が開放中であってもストッパー2095のオン(遮断)を維持するので、初心者でも権利発生中に重ねて権利を発生させることがない。ここでは更に、もし上記時間待ちの途中で権利が終結してS2073で権利状態が権利なしと判断されたときは、S2074に進んで直ちにストッパー2095をオフ(非遮断)として入賞球が停留凹所91に停留可能状態に戻し、遊技を有利に行えるようにしている。
【0072】
次にその第2実施形態の変形としての本発明の第4実施形態のぱちんこ遊技機(判定図柄を備えない第3種ぱちんこ遊技機)を図31に基づいて説明する。なお、この第4実施形態のぱちんこ遊技機の本体部分が、前記第2実施形態のぱちんこ遊技機の本体部分と異にする点は、好ましくストッパー95を上記常時オフのストッパー2095に変更している点、及びその制御装置又は制御手段による制御処理はストッパー割込み制御処理の内容が上記図31に示すように若干異なってくる点だけである。なお、図31は第4実施形態のぱちんこ遊技機の、普通図柄の結果が当たり図柄の場合のストッパーの、4ms毎に割込みながら進める割込み制御処理の内容を示すフローチャートである。
【0073】
図31に示すストッパー割込み制御処理S3030は電動チューリップ71、71の時限開放の開始に合わせて開始され、先ずS3031でタイマカウンタT3をゼロにリセットし、次いでS3032では、権利状態(記憶)が権利が発生した状態になっているか否かを判断し、権利が発生中でないことを確認したときはS3033に進み、ここでは常時オフ(即ち常時ストッパー弁部2095aが遊技盤から奥に引っ込んだ非遮断の状態)のストッパー2095のオフを確認しS3034に進む。S3034では時限開放された電動チューリップ71、71に入賞した入賞球が停留凹所1091(本発明の特定領域としての停留領域)に停留したことを検知する停留検知センサ1085がオンか否かを判断し、否のときはS3035に進み、タイマカウンタT3が既に述べた理由によって所定開放時限6秒を少し越えた長さにされた時限、即ちここでは7秒に達したかどうかを判断し上記7秒に達していないときはS3032に戻って繰り返し上記7秒の時間経過を待つ。その間にS3034で停留検知センサ1085がオン(停留)であると判断したときは直ちにS3036に進んでストッパー2095をオンとして、次のS3037でT3が上記7秒を計時するのを待ってからS3038に進みストッパー2095をオフとし、次いでS3039でこの割込み制御処理の割込みを停止する。即ち、時限開放中に停留凹所1091に入賞球が停留したら直ちにストッパー2095をオンとし以後時限開放が完全に終結するまでオンを維持して停留入賞球の停留を保全し権利のパンク発生を確実に防止するようにする。一方もし、S3034で入賞球の停留なしの判断が続いたままS3035でT3が上記7秒を計時したらS3038に進んでストッパー2095をオフとし、次いでS3039でこの割込み制御処理の割込みを停止する。もしこのストッパー割込み制御処理S3030の開始時(即ち電動チューリップ71、71の時限開放の開始時)のS3032で権利状態(記憶)が権利ありと判断されたときは、S3040に進んでストッパー2095をオン(即ち開放された電動チューリップ71、71に遊技球が入賞してもそれが停留凹所1091には達し得ない状態)とし、次いでS3034に進んで入賞球の停留のないことを確認し、次いでS3035でタイマカウンタT3が7秒を計時したか否かを判断し、否のときは又S3032に戻り繰り返す。そして権利ありが続く限りはS3035でT3が上記7秒を計時するまではオンを維持し、そしてS3035でT3が上記7秒を計時したら初めてS3038に進んでストッパー2095をオフとし、次いでS1039でこの割り込み制御処理の割込みを停止して、該権利のパンク発生を防止するようにする。そしてもしT3が上記7秒を計時する前の途中のS3032で権利なしと判断されたら直ちにS3033に進んでストッパー2095をオフとして入賞球が停留凹所1091に到達可能状態に戻し、以後は、入賞球が該停留凹所1091に到達するか又は該到達がないままS3035でタイマカウンタT3が7秒を計時したと判断されるまでオフを続けた後、S3038に進んでストッパー2095のオフを確認した後、S3039でこの割込み制御処理の割込みを停止する。
【0074】
なお、上記第3実施形態と第4実施形態とのぱちんこ遊技機におけるストッパー割込み制御処理において、本発明に従って行われる権利状態(記憶)が権利ありか否かの判断処理(第3実施形態の場合S2032、S2053、S2073、第4実施形態の場合S3032)の結果が否のときに、次にストッパーOFFの処理(第3実施形態の場合S2033、S2054、S2074、第4実施形態の場合S3033)を行ってから更に次の処理に進むようにしているが、上記ストッパーOFFの処理(第3実施形態の場合S2033、S2054、S2074、第4実施形態の場合S3033)を省いて、特定入賞口に時限開放中に権利発生状態から権利なしの状態に変わっても直ちにはストッパー95をオフとしないようにした場合でも、なお本発明のぱちんこ遊技機の範囲内である。
【0075】
ところで、第1実施形態と第2実施形態とのぱちん遊技機は既に述べたように、特定入賞口の時限開放の終結後の電動チューリップ71、71が非開放の通常遊技状態中にもかかわらず少なくとも次の該電動チューリップ71、71(特定入賞口)の時限開放が行われるときまで、ストッパー95をオン(遮断)状態に維持したことによって、既に述べた通りの効果を奏する。ところがかかる効果を奏する限りの上記構成をもつ発明は、権利発生中は特定入賞口の時限開放中でもストッパーをオンとするようにする発明とは別個の発明であり得ることは明らかである。例えばそのような後者の発明を実施しない前者の発明は、第1実施形態のぱちんこ遊技機(判定図柄を備える第3種ぱちんこ遊技機)のストッパー割込み制御処理(S30、S50、S70)において権利状態の判断処理(S32、S53、S73)を省くことで、又は第2実施形態のぱちんこ遊技機(判定図柄を備えない第3種ぱちんこ遊技機)のストッパー割込み制御処理(S1030)において権利状態の判断処理(S1032)を省くことで実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のぱちんこ遊技機(判定図柄を備える第3種ぱちんこ遊技機)の正面図である。
【図2】上記第1実施形態の特定入賞口アッセンブリーの全体斜視図である。
【図3】上記定入賞口アッセンブリーが遊技盤に取り付けられたときに遊技領域の一部を形成する該アッセンブリ前方部分を、その要部を露呈させて示した正面図であり、(イ)特定入賞口の可変開口部材としての電動チューリップが非開放の状態にあるときを示し、(ロ)は上記電動チューリップが開放の状態にあるときを示す。
【図4】上記特定入賞口アッセンブリーをその上記前方部分を露呈させて示した全体斜視図である。
【図5】入賞した遊技球(打ち球)が停留凹所に停留中の状態を示すための上記特定入賞口アッセンブリーの全体斜視図である。
【図6】上記特定入賞口アッセンブリーの全体構造を示すための分解斜視図である。
【図7】上記第1実施形態のぱちんこ遊技機1の制御装置の構成を示すブロック図である。
【図8】上記制御装置によって制御される基本遊技処理のフローチャートである。
【図9】普通図柄始動ゲートの検知出力を割込み信号とする、始動入賞記憶等のための割込み制御処理のフローチャートである。
【図10】図8の基本遊技処理のうちの普通図柄の始動・変動・停止処理のフローチャートである。
【図11】図8の基本遊技処理のうちの特定入賞口関連装置制御処理のフローチャートである。
【図12】図11の上記特定入賞口関連装置制御処理のうち、普通図柄の当たり図柄が普通の当たり図柄の場合の特定入賞口の電動チューリップの制御処理のフローチャートである。
【図13】図11の上記特定入賞口関連装置制御処理のうち、普通図柄の当たり図柄が普通の当たり図柄の場合のストッパーの、4ms毎に割込みながら進める割込み制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図14】判定図柄及び回転体の、4ms毎に割込みながら進める割込み制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図15】図14の割込み制御処理のうち判定図柄の始動・変動・停止処理の内容を表すフローチャートである。
【図16】図11の特定入賞口関連装置制御処理のうち、普通図柄の当たり図柄が3で揃った当たり図柄の場合の特定入賞口の電動チューリップの制御処理のフローチャートである。
【図17】普通図柄の当たり図柄が3で揃った当たり図柄の場合のストッパーの、4ms毎に割込みながら進める割込み制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図18】図11の特定入賞口関連装置制御処理のうち、普通図柄の当たり図柄が7で揃った当たり図柄の場合の特定入賞口の電動チューリップの制御処理のフローチャートである。
【図19】普通図柄の当たり図柄が7で揃った当たり図柄の場合のストッパーの、4ms毎に割込みながら進める割込み制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図20】特別装置の、4ms毎に割込みながら進める割込み制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図21】大入賞口用カウントスイッチの検知出力を割込み信号とする、大入賞口への入賞カウンターのための割込み制御処理のフローチャートである。
【図22】本発明の第2実施形態のぱちんこ遊技機(判定図柄を備えない第3種ぱちんこ遊技機)の制御装置の構成を示すブロック図である。
【図23】上記制御装置によって制御される基本遊技処理のフローチャートである。
【図24】図23の基本遊技処理のうちの特定入賞口関連装置制御処理のフローチャートである。
【図25】図24の上記特定入賞口関連装置制御処理のうちの電動チューリップの制御処理のフローチャートである。
【図26】図24の上記特定入賞口関連装置制御処理によって割込みが開始される、ストッパーのための4ms毎に割込みながら進める割込み制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図27】図25の電動チューリップの制御処理によって割込みが開始される、回転体のための4ms毎に割込みながら進める割込み制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図28】上記第1実施形態の変形としての、本発明の第3実施形態のぱちんこ遊技機(判定図柄を備える第3種ぱちんこ遊技機)の、普通図柄の当たり図柄が普通の当たり図柄の場合のストッパーのための、4ms毎に割込みながら進める割込み制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図29】同じく上記第3実施形態のぱちんこ遊技機の、普通図柄の当たり図柄が3で揃った場合のストッパーのための、4ms毎に割込みながら進める割込み制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図30】同じく上記第3実施形態のぱちんこ遊技機の、普通図柄の当たり図柄が7で揃った場合のストッパーのための、4ms毎に割込みながら進める割込み制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図31】上記第2実施形態の変形としての、本発明の第4実施形態のぱちんこ遊技機(判定図柄を備えない第3種ぱちんこ遊技機)の、ストッパーのための、4ms毎に割込みながら進める割込み制御処理の内容を表すフローチャートである。
【符号の説明】
4a〜4c…普通図柄表示器
5…特別装置作動判定図柄表示器
11…大入賞口(特別装置の一部)
70…特定入賞口
71、71…電動チューリップ(特定入賞口の可変開口部材)
91、1091…停留凹所(特定領域)
95、2095…突き出し型ストッパー(ストッパー手段)
Claims (4)
- ある1つの遊技上の条件を偶発的に満たし得たことによって特定入賞口に入賞した入賞球が達し得る特定領域を備え、上記入賞球が上記特定領域に達し得たことを少なくとも条件として遊技者が特別装置を使用して有利な遊技を行うことができる権利を発生するとともに、上記権利が発生中に重ねて上記権利を発生させてしまうと全て権利が消滅するようにされるぱちんこ遊技機において、
オンのときは上記入賞球が上記特定領域に達することを阻止するがオフのときは該入賞球が上記特定領域に達することを妨げないようにするストッパー手段を備えており、該ストッパー手段は、上記権利が発生したらオンとされ、上記権利が解消されたらオフとされ、
また、
上記特定領域に達した上記入賞球を、特別装置作動領域又は外れ領域のいずれかに誘導する誘導手段と、
上記入賞球が上記特定領域に達すると、特別装置作動判定図柄の始動・変動・停止処理を行い、停止した上記特別装置作動判定図柄が当り図柄であるか判断し、当たりであれば上記誘導手段を駆動して、上記特別装置作動領域へ上記入賞球を誘導し、停止した上記特別装置作動判定図柄が外れのときは上記誘導手段を駆動して、上記入賞球を外れ領域へ誘導する制御を行う誘導制御手段と、
上記入賞球が上記特別装置作動領域へ誘導されたことを検出すると上記権利を発生させ、上記権利が発生中に、上記入賞球が上記特別装置作動領域へ誘導されたことを検出すると上記権利を消滅させる権利制御手段と、
を備えることを特徴とするぱちんこ遊技機。 - 図柄が当たりになることによって時限開放される特定入賞口と、
時限開放された上記特定入賞口に入賞した入賞球が達し得る特定領域と
を備え、
上記入賞球が上記特定領域に達し得たことを少なくとも条件として遊技者が特別装置を使用して有利な遊技を行うことができる権利を発生するとともに、上記権利が発生中に重ねて上記権利を発生させてしまうと全て権利が消滅するようにされるぱちんこ遊技機において、
オンのときは上記入賞球が上記特定領域に達することを阻止するがオフのときは該入賞球が上記特定領域に達することを妨げないようにするストッパー手段を備えており、該ストッパー手段は、上記特定入賞口の時限開放における開放時限中、上記権利が発生したらオンとされ、上記特定入賞口が閉じたらオフとされ、
また、
上記特定領域に達した上記入賞球を、特別装置作動領域又は外れ領域のいずれかに誘導する誘導手段と、
上記入賞球が上記特定領域に達すると、特別装置作動判定図柄の始動・変動・停止処理を行い、停止した上記特別装置作動判定図柄が当り図柄であるか判断し、当たりであれば上記誘導手段を駆動して、上記特別装置作動領域へ上記入賞球を誘導し、停止した上記特別装置作動判定図柄が外れのときは上記誘導手段を駆動して、上記入賞球を外れ領域へ誘導する制御を行う誘導制御手段と、
上記入賞球が上記特別装置作動領域へ誘導されたことを検出すると上記権利を発生させ、上記権利が発生中に、上記入賞球が上記特別装置作動領域へ誘導されたことを検出すると上記権利を消滅させる権利制御手段と、
を備えることを特徴とするぱちんこ遊技機。 - 請求項2に記載のぱちんこ遊技機において、
上記ストッパー手段は、上記特定入賞口の時限開放における開放時限中、上記権利が終結したときには直ちにオフとされることを特徴とするぱちんこ遊技機。 - 請求項1から3までのいずれかに記載のぱちんこ遊技機において、
特定領域は特定入賞口に入賞した入賞球が停留可能な停留領域として設けられたことを特徴とするぱちんこ遊技機。
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