JPH10305132A - ぱちんこ遊技機 - Google Patents

ぱちんこ遊技機

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JPH10305132A
JPH10305132A JP11827297A JP11827297A JPH10305132A JP H10305132 A JPH10305132 A JP H10305132A JP 11827297 A JP11827297 A JP 11827297A JP 11827297 A JP11827297 A JP 11827297A JP H10305132 A JPH10305132 A JP H10305132A
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Masahiro Takeuchi
正博 竹内
Yoshio Wakana
芳生 若菜
Makoto Tayui
誠 田結
Hidekatsu Takeuchi
英勝 竹内
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Takeya Co Ltd
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Takeya Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】権利発生中にうっかり重ねて権利を発生させて
しまって権利のいわゆるパンクが生じてしまうことがな
いようにして遊技者が安心して第3種ぱちんこ遊技機
(権利もの)での遊技を楽しめるようにする。 【解決手段】特定入賞口に入賞し得た入賞遊技球が特定
領域に達し得たことを少なくとも条件として遊技者に特
別装置を使用して有利な遊技を行うことができる権利を
与えるぱちんこ遊技機は、オンのときに入賞球が上記特
定領域に達することを阻止することができるストッパー
手段を備えており該ストッパー手段は、上記権利が発生
状態にある間はオンとされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ぱちんこ遊技機、
特には第3種ぱちんこ遊技機として協定規約に規定され
ているところの通称「権利もの」と称されるぱちんこ遊
技機又はこれに類するぱちんこ遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】第3種ぱちんこ遊技機では、ある1つの
遊技上の条件を満たし得たことによって特定入賞口に入
賞した入賞球が達し得る特定領域を備え、上記入賞球が
上記特定領域に達し得たことを少なくとも条件として特
別な装置が使用可能状態にされ、遊技者は改めて該使用
可能状態にされた特別な装置を使用して遊技者にとって
有利な特別の遊技を行う権利を得る(本明細書におい
て、かかる特別な装置を特別装置と言う)。そして上記
権利が発生中に重ねて該権利を発生させてしまうと該権
利は先の権利とともに消滅されると言う、いわゆる権利
のパンクが生ずべきことも特徴である。
【0003】従来一般に用いられている一つの種類の第
3種ぱちんこ遊技機では、抽選機能を有する普通図柄
(遊技球が始動ゲートを通過したときに始動して表示さ
れる図柄が次々と変動した後ランダムに停止し、そのと
きの図柄の種類又は組み合わせによって当たりか外れか
を判定するようにする変動図柄装置を言う)が当りにな
ることによって時限開放された特定入賞口としての電動
役物、例えば電動チューリップに入賞し得た入賞球の1
つだけが上記特定領域としての停留領域に到達し停留す
ることができ、そして上記特定入賞口の時限開放が終わ
ったときに該停留領域に停留し得た入賞球の該停留が解
除されて遊技盤裏側の特別装置作動スイッチが設けられ
た入賞通路に向けて流出するようにされ、しかして遊技
者は上記特別装置を使用した特別の遊技を行う権利を得
るようにされている。
【0004】又従来一般に用いられている別の種類の第
3種ぱちんこ遊技機の場合では、上記普通図柄が当りな
って時限開放された特定入賞口としての電動役物、例え
ば電動チューリップに入賞し得た入賞球の1つだけが上
記特定領域としての、入賞球が停留可能であってかつ特
別装置作動判定用の別の変動図柄装置(以下、特別装置
作動判定図柄、略しては判定図柄とも言う)の作動が開
始される停留領域(以下、かかる停留領域を特別装置作
動判定図柄作動停留領域又は判定図柄作動停留領域と言
う)に到達し停留することができ、そして上記入賞球が
上記判定図柄作動停留領域に停留し得たことによって作
動が開始された上記判定図柄の結果がでたときに、上記
停留された入賞球はその停留を解除されて普通の入賞通
路に向けて流出するようにされるが、その際に上記結果
が当りであったときに限って特別装置作動スイッチが設
けられた側の入賞通路に向けて流出するようにされ、し
かして遊技者は特別装置を使用した特別の遊技を行う権
利を得るようにされている。これは言うなれば、普通図
柄と判定図柄との2段階判定方式のものである。
【0005】これらの従来の第3種ぱちんこ遊技機で
は、権利の発生中にも普通図柄が作動され得るがその普
通図柄が当たりなると特定入賞口は時限開放され、その
時限開放された特定入賞口に遊技球を入賞させそして上
記特定領域に到達させてしまいしかもそれが権利発生に
結び付くと、2重に権利が発生することとなり、その結
果いわゆる権利のパンクが生じてせっかく発生していた
権利をみすみす消滅させてしまうことが起きるようにさ
れていた。従ってこれを避けるために遊技者は、特別装
置が使用可能状態(権利発生状態)になったときは即座
に、打球ハンドルのコントロールを打球が特別装置を使
用する遊技領域に打ち込まれるように切り替えて、該特
別装置の使用可能状態が続く間は専ら特別装置を用いた
遊技を行うようにする必要があった。即ち遊技者には遊
技技術が要求され、特に初心者には敬遠され勝であっ
た。
【0006】なお、これら従来の第3種ぱちんこ遊技機
の中には、入賞球を上記特定領域に近づけないようにす
るストッパー手段を備えたものもあったが、そのストッ
パー手段は入賞球が該特定領域である上記停留領域に停
留したときにオンとされ以後他の入賞球が該停留領域に
近寄ることを阻止して該入賞球の停留を保全するように
するために用いられた。即ち、該ストッパー手段は、入
賞球が停留する前の通常の状態ではオフとされて入賞球
が上記停留領域へ到達するのを妨げないようにするもの
であり、従って権利発生中に時限開放され得た特定入賞
口に入賞した入賞球が上記停留領域へ到達し停留するこ
とを阻止するものではなかった。
【0007】一方、入賞球の停留を保全するための上記
ストッパー手段を備えた従来の第3種ぱちんこ遊技機で
は、該ストッパー手段は電磁ソレノイドで駆動され、そ
して電磁ソレノイド非通電時ストッパーオフ(非遮断)
の使い方にされるとともに上記特定入賞口の電動開口部
材、通常電動チューリップが非開放の通常の遊技中には
オフ(非遮断)とされていた。このため特定入賞口の電
動開口部材が何らかの原因で、例えば該電動開口部材の
開閉駆動を制御する電子回路が静電気障害(ノイズ)に
よって誤動作して開放されてしまうことが起こったとき
に、一時的に開放された電動チューリップに遊技球が入
賞して権利を発生させてしまうことが起こった。そして
そのときにたまたま権利が発生中であると該権利をパン
クさせてしまって遊技客とぱちんこホールとの間でトラ
ブルを発生させてしまうと言う恐れがあった。
【0008】この発明は、上述したような従来の第3種
ぱちんこ遊技機における権利のパンク発生にかかわる不
満足点を解消することを目的として行われた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、権利
発生中にうっかり権利を重ねて発生させてしまうと言う
こと自体が起こらないようにし、しかしていわゆる権利
のパンクが実際上生じ難くすることで遊技者が安心して
第3種ぱちんこ遊技機又はこれに類するぱちんこ遊技機
での遊技を楽しめるようにするぱちんこ遊技機を提供す
ることである。
【0010】又、本発明の他の別の課題は、特定入賞口
の電動開口部材が非開放であるべき通常の遊技中に、誤
動作等によって該開口部材が開放となってしまうことが
起こったとしても権利の発生にはつながらないように
し、従って又そのときにたまたま権利が発生中であった
としても該権利のパンクに至ることがないようにするぱ
ちんこ遊技機を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段及び発明の作用・効果】上
記課題を解決するための請求項1に記載の本発明のぱち
んこ遊技機は、ある1つの遊技上の条件を偶発的に満た
し得たことによって特定入賞口に入賞した入賞球が達し
得る特定領域を備え、上記入賞球が上記特定領域に達し
得たことを少なくとも条件として遊技者が特別装置を使
用して有利な遊技を行うことができる権利を発生すると
ともに、上記権利が発生中に重ねて上記権利を発生させ
てしまうと全て権利が消滅するようにされるぱちんこ遊
技機において、オンのときは上記入賞球が上記特定領域
に達することを阻止するがオフのときは該入賞球が上記
特定領域に達することを妨げないようにするストッパー
手段を備えており該ストッパー手段は、上記権利が発生
状態にある間はオンとされることを特徴とする。
【0012】この請求項1に記載の発明のぱちんこ遊技
機は、ある1つの遊技上の条件を偶発的に満たし得たこ
とによって入賞領域に入賞した入賞球が達し得る特定領
域を備え、上記入賞球が上記特定領域に達し得たことを
少なくとも条件として権利が発生するようにされる、い
わゆる権利ものと称される第3種ぱちんこ遊技機又はこ
れに類するぱちんこ遊技機において、オンのときは上記
入賞球が上記特定領域に達することを阻止するがオフの
ときは該入賞球が上記特定領域に達することを妨げない
ようにするストッパー手段を備え該ストッパー手段は、
権利が発生状態にある間はオンとされる。従って、一旦
権利が発生した後は、重ねて権利が発生され難くなる。
従って権利発生中に遊技者が遊技球をたまたま入賞させ
てしまっても、或は意図的に幾ら入賞させても、上記ス
トッパー手段はオン作動していて該入賞球が上記特定領
域に到達することを阻止し、従って少なくとも権利発生
中にうっかり権利を重ねて発生させてしまい、そのため
に権利のパンクを生じさせてしまうと言うことがなくな
る。従って初心者でも安心して権利もののぱちんこ遊技
機による遊技を楽しむことができる。即ち、第3種ぱち
んこ遊技機又はこれに類するぱちんこ遊技機による遊技
の娯楽性が高められる。
【0013】なお、ここで言う第3種ぱちんこ遊技機又
はこれに類するぱちんこ遊技機とは、遊技球が始動ゲー
トを通過するか又は始動入賞口に入賞することによって
変動が開始される普通図柄等の抽選機能装置を備えるこ
とを必須とはしておらず、又上記抽選機能装置による抽
選結果が当たりによって時限開放される電動可変開口部
材を備えた特定入賞口、例えば電動チューリップを備え
ることも必須とはしていない。要は特定入賞口として
は、例えば狭い釘と釘の間で形成される入賞口を遊技球
が偶発的に通り抜け得たときに入賞すると言うように、
遊技上のある1つの任意の条件を偶発的に満たし得たこ
とによって該遊技球が1つの限界された入賞領域内に達
し得るようにされていればよい。又特定入賞口に入賞し
た入賞球が到達可能な本発明の特定領域は、入賞球が停
留可能な停留領域として設けられることも必須としてお
らず、例えば上記入賞領域内に単に上向きに開口すると
ともに、通常遊技盤裏側の特別装置作動スイッチが設け
られた入賞通路(以後、特別装置作動スイッチが設けら
れた入賞通路を特別装置作動領域と言う)に直結された
入賞球受け口領域であってよい。即ち、入賞球が到達す
るとそのまま直ぐに上記特別装置作動領域、つまり権利
発生領域へ向けて流出させるようにする領域であってよ
い。又上記特定領域が入賞球が停留可能な停留領域とし
て設けられる場合には、上記停留領域は、特定入賞口に
入賞した入賞球が停留することができ、そして停留した
入賞球は所定時間経過後に解放されて特別装置作動領域
へ流出するようにされるものであってよい。或いは又上
記停留領域は、入賞球の停留と同時に特別装置作動判定
図柄の作動スイッチが働いて該判定図柄の作動(変動)
が開始され、該判定図柄の作動結果が当たりであったと
きに初めて停留された入賞球は特別装置作動領域の側へ
流出するようにされるものであってよい。なお、上記停
留領域は通常、遊技球1つをすっぽりと収容できる大き
さの停留凹所をなすとともにその凹所の、例えば底部分
又は遊技盤面側の壁部分に当たる部分が随時開放可能と
されていて、所定時期に該部分を開放状態とすることに
よって該停留凹所に停留中の遊技球を解放可能にしたも
のとされる。
【0014】請求項2に記載の本発明のぱちんこ遊技機
は、普通図柄が当たりになることによって時限開放され
る特定入賞口と、時限開放された上記特定入賞口に入賞
した入賞球が達し得る特定領域とを備え、上記入賞球が
上記特定領域に達し得たことを少なくとも条件として遊
技者が特別装置を使用して有利な遊技を行うことができ
る権利を発生するとともに、上記権利が発生中に重ねて
上記権利を発生させてしまうと全て権利が消滅するよう
にされるぱちんこ遊技機において、オンのときは上記入
賞球が上記特定領域に達することを阻止するがオフのと
きは該入賞球が上記特定領域に達することを妨げないよ
うにするストッパー手段を備えており該ストッパー手段
は、上記特定入賞口の時限開放における開放時限中、上
記権利が発生状態にある間はオンとされることを特徴と
する。
【0015】この請求項2に記載の発明のぱちんこ遊技
機は、特定入賞口として例えば電動式の可変開口部材を
備えるもの、即ち通常普通電動役物と称されるもの(例
えば電動チューリップ)を備え、又遊技球が始動ゲート
を通過するか又は始動入賞口に入賞したときに作動(変
動)が開始される変動図柄(普通図柄)を備え、上記特
定入賞口の可変開口部材は上記変動図柄の作動(変動)
結果が当たりになったときに時限開放され、遊技球は少
なくとも上記特定入賞口の時限開放を条件として該特定
入賞口に入賞し得るようにされる場合である。一般に広
く用いられている種類の第3種ぱちんこ遊技機の特定入
賞口はこのようにされていて、遊技性が高められる。そ
して又特定入賞口に入賞し得た入賞球が達し得る特定領
域を備え、上記入賞球が上記特定領域に達し得たことを
少なくとも条件として遊技者が特別装置を使用して有利
な遊技を行うことができる権利が発生される。しかして
ストッパー手段は、上記特定入賞口の時限開放における
開放時限中、上記権利が発生状態にある間はオンとされ
る。従って特定入賞口が開放時限中に遊技者が遊技球を
たまたま入賞させてしまっても、或は意図的に幾ら入賞
させても、上記ストッパー手段はオン作動していて該入
賞球が上記特定領域に到達することを阻止し、従って少
なくとも権利発生中にうっかり権利を重ねて発生させて
しまい、そのために権利のパンクを生じさせてしまうと
言うことがなくなる。従って初心者でも安心してこの種
の権利もののぱちんこ遊技機による遊技を楽しむことが
できる。即ち、この種の第3種ぱちんこ遊技機による遊
技の娯楽性が高められる。
【0016】請求項3に記載の本発明のぱちんこ遊技機
は、請求項2に記載のぱちんこ遊技機において、上記ス
トッパー手段は、上記特定入賞口の時限開放における開
放時限中、上記権利が終結したときには直ちにオフとさ
れることを特徴とする。この請求項3に記載の発明のぱ
ちんこ遊技機は、上記ストッパー手段を上記特定入賞口
の時限開放の開放時限中、上記権利が発生状態にある間
はオンとされるとともに、上記権利が終結したときには
直ちにオフとするため、請求項1又は2に記載した発明
の作用・効果に加えて次の作用・効果を奏する。即ち、
発生していた権利が終結したとき特定入賞口がその時限
開放の開放時限中であるようにもって行き得たならばそ
のときは上記ストッパー手段は直ちにオンからオフに切
り替えられるので、遊技者は先の権利の発生期間の満了
後に、なお残る特定入賞口の開放時限を有効に使って可
及的短い時間を置いて(つまり連続的に)次の権利を発
生させるよう、権利の2重発生の恐れなく狙うことがで
きる。より具体的に述べると、遊技者は、権利が発生し
て特別装置が使用可能状態となった後、例えば後述する
ように特別装置の一部をなす大入賞口(電動アタッカー
又は電動チューリップであり得る特別電動役物)の大当
り状態を、例えば最大16回まで繰り返し生じさせて楽
しめると言う特別な遊技ができるようになるが、遊技者
はその特別装置の使用可能状態中の比較的早い時期から
上記普通図柄の作動(変動)が連続的に行われ得るよう
その始動入賞記憶を溜める打ち方に権利のパンクを起こ
させることなく切り替えることができ、しかして連続的
に行われる該普通図柄の作動(変動)の1つの結果が運
良く当りとなりしかもその結果として時限開放された特
定入賞口の該時限開放の開放時限継続中に上記権利の満
了終結が行われるように、権利の2重発生の恐れなくも
っていき、しかして先の権利発生期間の満了の直ぐ後に
続けて次の最も早い権利の発生を狙えるようになる。
【0017】なお、このようないわゆる連チャンを狙う
遊技球の打ち方は、2回権利もの又は3回権利ものと称
される遊技方法(最初の権利発生に至った特定入賞口の
時限開放から次にもう1回の同様の権利発生に至った特
定入賞口の時限開放が生じるまでの期間、又は最初の権
利発生に至った特定入賞口の時限開放から更に続いて2
回の同様の権利発生に至った特定入賞口の時限開放が生
じるまでの期間の普通図柄の当りの抽選確率を通常の場
合の抽選確率よりも、例えば10倍に高めて設定する遊
技方法は、それぞれ2回権利もの又は3回権利ものと称
されている。)が採用される場合において普通図柄の当
りの抽選確率が高い値(例えば通常の場合の抽選確率の
例えば10倍)にシフトされているとき(いわゆる確率
変動中)には、普通図柄の当りが生じ易く、従って権利
発生期間の満了時点で特定入賞口が開放中であるように
することもより高い確率で実現可能となり、その結果遊
技者が時間間隔のより短い次の権利の発生を、先の権利
に重ねて発生させる恐れがなく、従って権利のパンク発
生の恐れなく狙うようにすることが、一層容易となる。
【0018】請求項4に記載の本発明のぱちんこ遊技機
は、請求項1から3までのいずれかに記載のぱちんこ遊
技機において、特定領域は特定入賞口に入賞した入賞球
が停留可能な停留領域として設けられたことを特徴とす
る。この請求項4に記載の発明のぱちんこ遊技機は、特
定入賞口に入賞し得た入賞球が達し得る特定領域を、入
賞球が停留可能な停留領域として設ける。従って、該停
留領域を、遊技球1つを丁度すっぽりと収容できる大き
さの凹所とし、1つの遊技球が該凹所に停留した後では
他の遊技球が該凹所に向けて落下してきても既に該凹所
を埋めた停留入賞球によってはじかれて該凹所には達す
ることができないようにすることによって、特定入賞口
に入賞し得た複数の入賞球が特定領域に続けて到達して
しまって権利を避け難く重ねて発生させてしまうと言う
ことが起き難いようにぱちんこ遊技機を構成することが
比較的容易となる。又入賞球が特定領域に到達すること
に加えて該到達の伴ってに作動を開始せしめる判定図柄
の結果が当たりとなることをも条件として権利が発生す
るようにししかして遊技性を高めるようにすることも容
易となる。そしてより具体的には上記停留領域の或るも
のは、特定入賞口が固定開口とされた場合では例えば入
賞球の停留開始後一定時間が経過した時点で、又特定入
賞口が可変開口部材を有し該可変開口部材が時限開放さ
れるものとされた場合では例えば該時限開放の終結時点
で、停留を解除し解放された入賞球は特別装置作動領域
に向けて流出するようにされる。又上記停留領域の或る
別のものは、入賞球の停留開始と同時に停留検知スイッ
チが作動してもう一つの抽選機能の変動図柄としての特
別装置作動判定図柄の作動(変動)が開始され該作動
(変動)結果が出た時点で該停留が解除され、上記作動
(変動)結果が当たりであったときに解放された入賞球
は上記特別装置作動領域に向かい流出するようにされ
る。なお上記特別装置作動領域につながり得るところ
の、特定領域としての停留領域は、1つの特定入賞口に
ついて少なくとも1つは設けられるが、特別装置作動領
域にはつながらない単なる普通入賞領域につながり得る
だけの停留領域は設ける必要はないがこれを、1つ以上
併設させてもよい。
【0019】請求項5に記載の本発明のぱちんこ遊技機
は、普通図柄が当たりになることによって時限開放され
る特定入賞口と、時限開放された上記特定入賞口に入賞
した入賞球が達し得る特定領域とを備え、上記入賞球が
上記特定領域に達し得たことを少なくとも条件として遊
技者が特別装置を使用して有利な遊技を行うことができ
る権利を発生するとともに、上記権利が発生中に重ねて
上記権利を発生させてしまうと全て権利が消滅するよう
にされるぱちんこ遊技機において、オンのときは上記入
賞球が上記特定領域に達することを阻止するがオフのと
きは該入賞球が上記特定領域に達することを妨げないよ
うにするストッパー手段を備えており該ストッパー手段
は、上記特定入賞口が非開放の通常の遊技状態中にもオ
ンとされることを特徴とする。
【0020】この請求項5に記載の発明のぱちんこ遊技
機は、オンのときは入賞球が上記特定領域に達すること
を阻止するとともにオフのときは入賞球が上記特定領域
に達することを妨げないようにするストッパー手段を備
えており該ストッパー手段は、上記特定入賞口が非開放
の通常の遊技状態中にもオンとされる。従って特定入賞
口の開口部材をなす電動チューリップが何らかの原因
で、例えば該電動チューリップの開閉駆動を制御する電
子回路が静電気障害(ノイズ)によって誤動作して開放
されてしまうことが起こり、一時的に開放された電動チ
ューリップに遊技球が入賞してしまっても該入賞球は上
記特定領域に達することが阻止され従って入賞球が特別
装置作動領域に流れることがない。従って、本来発生す
べきではない時期に権利は発生し得ず、従って又たまた
まそのときに権利が発生中であったときに該権利のパン
クを生ぜしめて遊技客とぱちんこホールと間のトラブル
を起こす恐れもなくなる。又、遊技者(ゴト師)が不正
に権利を発生させることもできにくくなる。なお、スト
ッパー手段駆動用の電磁ソレノイドをソレノイド非通電
時ストッパーオンの使い方をすることにより、ストッパ
ー手段への通電時間が長くなって電力消費が嵩むと言う
こともなくすることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の第1実施形態としての、
普通図柄と判定図柄とを備える種類の第3種ぱちんこ遊
技機を図1から図21までに示す。なお、図1はぱちん
こ遊技機の正面図であり、図2はその遊技盤に取り付け
て用いられる本第1実施形態の特定入賞口アッセンブリ
ーの全体斜視図であり、図3は上記特定入賞口アッセン
ブリーが遊技盤に取り付けられたときに遊技領域の一部
を形成する該アッセンブリ前方部分を、その要部を露呈
させて示した正面図であり、(イ)は特定入賞口の可変
開口部材としての電動チューリップが非開放の状態にあ
るときを示し、(ロ)は上記電動チューリップが開放の
状態にあるときを示す。図4は上記特定入賞口アッセン
ブリーをその上記前方部分を露呈させて示した全体斜視
図であり、図5は入賞球が上記前方部分に設けられた停
留凹所に停留中の状態を示すための上記特定入賞口アッ
センブリーの全体斜視図であり、図6は上記特定入賞口
アッセンブリーの全体構造を示すための分解斜視図であ
り、図7は上記第1実施形態のぱちんこ遊技機の制御装
置の構成を示すブロック図であり、図8から図21まで
は、図7に示した制御装置の動作を示すフローチャート
である。
【0022】図1に示したぱちんこ遊技機1はその遊技
盤2の中央上方位置に、液晶表示装置3が取り付けられ
ている。この液晶表示装置3には普通図柄の、横に並ぶ
3つ(3桁)の表示器4a、4b、4cと、後述する特
別装置作動判定図柄の1つの表示器5を含んで構成され
ている。液晶表示装置3のすぐ下方の位置には普通図柄
の始動スイッチとしての普通図柄始動ゲート(電磁型通
過センサ)6が設けられている。後述する打球ハンドル
(13)と連携する図示しない電動式打球機構の作動に
よって遊技盤2の遊技領域内に打ち込まれた遊技球がこ
の普通図柄始動ゲート6を通過したとき検知出力が発生
されて上記普通図柄の変動が始動されようになってい
る。普通図柄の始動に伴って各表示器4a、4b、4c
では、1から7までの数字図柄を含む複数(ここでは1
6種類)の図柄の変動表示(最も速い表示器で例えば1
0msの時間間隔で変動する)を開始し、そして例えば
その6秒経過以降には3のつ表示器で順次図柄変動がラ
ンダムに停止するように制御される。なお、上記各表示
器での複数の図柄のランダムな停止表示と当たり図柄の
所定確率(ここでは100分の1の確率)下でのランダ
ムな停止表示とは、乱数を用いて行われるが詳細は後述
する。
【0023】遊技盤2の中央下方の位置には、上記普通
図柄が当りになったときに作動される特定入賞口アッセ
ンブリー7が、その前側部分が遊技領域の一部分を形成
するようにして取り付けられている。この特定入賞口ア
ッセンブリー7の詳細構造と作動とは後に改めて詳述す
る。
【0024】前記普通図柄始動ゲート6のすぐ下方の遊
技盤2の中央位置にはここでは上記特定入賞口アッセン
ブリー7の中に一体に組み込んだ1つの普通入賞口8が
配設されている。遊技盤の左側中央付近から下方にかけ
た領域には他に3つの普通入賞口9、9、9が設けられ
て遊技領域の一部を形成している。
【0025】遊技盤2の右側中央付近には、第3種始動
口10が設けられている。この第3種始動口10は、上
記普通図柄の当たりによって開放された上記特定入賞口
アッセンブリ7の特定入賞口70に入賞した遊技球が更
に後述する特別装置作動判定図柄を始動させそれが当た
りになったときに初めて発生される特別な遊技をする権
利の行使に使用される装置即ち特別装置の一部をなすも
のである。ここではこの第3種始動口10は図に現して
いないが、打ち出された遊技球が1つだけ一時停留可能
な停留用の凹所を備え、該停留用の凹所の底面は、該停
留用の凹所の直下の地点を回転中心として回動自由に取
り付けられた全体として円盤状をなす回動盤の周面によ
って形成されるようになっている。そしてその回動円盤
の上記周面上の一地点には、回転中心に向かって深いス
リット状の切り込みが形成され該切り込みの上記回転中
心側に位置する底面は遊技盤後方に向け斜め下方に傾斜
する傾斜面とされた遊技球排出用のスリット溝が設けら
れており、一定の比較的ゆっくりした回転速度で常時回
転している。そして遊技中に遊技球が上記第3種始動口
10の上記停留用の凹所に停留することが起きると、回
転中の上記回動円盤の上記遊技球排出用スリット溝が丁
度上死点の位置にきたときに該停留遊技球を排出用スリ
ット溝内に取り込んで遊技盤後方に設けられた排出通路
内に排出する。この排出通路には第3種始動口入賞セン
サ10a(電磁型通過センサ、但し図示されていない)
が設けられいる。上記第3種始動口10の直下には該第
3種始動口10とともに特別装置の一部をなす大入賞口
11が配設されている。上記第3種始動口入賞センサ1
0aは、上記特別装置を使用して行う特別な遊技をする
権利が発生した時点から後には上記大入賞口11の可変
開口部材、ここでは通常アタッカーと呼ばれる前後方向
に可変の扉、の開放を駆動するためのセンサスイッチと
して用いられる。上記アタッカーの開閉は大入賞口開閉
ソレノイド11b(但し図示していない)によって駆動
される。上記アタッカーはその解放後、10秒を経過す
る時点か、最大ここでは10個の遊技球の入賞が大入賞
口用カウントスイッチ11a(電磁型通過センサ、但し
図示されていない)でカウントされる時点かのいずれか
早く到来する時点で閉とされる。そして第3種入賞口1
0の上記停留用の凹所へ遊技球が停留されその後これが
排出される毎に上記第3種始動口入賞センサ10aの出
力によってスイッチされる大入賞口11のアタッカーの
上記解放が、ここでは合計16回まで行われて後に特別
な遊技をする権利が終わるようにされる。なお、上記権
利が発生中に新たに上記権利が発生してしまったときは
現に継続中の権利とともに全て消滅してしまうようにさ
れる。
【0026】又、普通図柄が始動してから普通図柄の判
定結果が外れになるまでの間、又は該図柄の判定結果が
当りとなって引続き上記特定入賞口アッセンブリー7の
電動チューリップの時限開放が行われそれが権利発生に
至るか外れに終わるかにかかわりなく終結するまでの間
に、打ち球が上記普通図柄始動ゲート6を通過すること
が生じたら、最高4回まで普通図柄の始動入賞が記憶さ
れる。しかして記憶された始動入賞があるときは、ここ
では後述するように上記普通図柄の始動から停止までの
動作が終わって該普通図柄が外れのときに、又は該普通
図柄が当りとなって上記特定入賞口アッセンブリー7の
特定入賞口70を形成する電動チューリップの時限開放
が行われそしてそれが終了したときに、引き続いて自動
的に普通図柄の始動が行われるようにされるているが、
その記憶して保留された普通図柄始動予約数の表示のた
めの4個の保留球表示LED12a、12b、12c、
12dが、液晶表示装置3のすぐ上に設けられている。
又パチンコ遊技機1の正面の遊技盤2の下側には、打球
ハンドル13と、賞品球放出口14、打球供給皿15、
余剰賞品球放出口16、余剰球受皿17を備えている。
【0027】次に、図2から図6までに基づいて本第1
実施形態のぱちんこ遊技機1における上記特定入賞口ア
ッセンブリ7について(詳細に)説明する。遊技盤2に
対してビス止めにより取り付けられる台板72の表面側
に可変開口部材としての左右の電動チューリップ片(以
下、単に電動チューリップと言う)71、71が該台板
72に対して、ここでは後述する前飾り板(82)を介
して立設された軸71a、71aに対して、回動自在に
取り付けられている。該電動チューリップ71、71に
は上記回転軸71aから偏芯した位置に、該回転軸と平
行で且つ該台板72に設けられた細長の孔の中を該電動
チューリップ71、71の開閉動作(即ち回動運動)と
一体の回動が自在とされて貫通する電動チューリップ開
閉駆動棒71b、71bを備えている。この左右の電動
チューリップ開閉駆動棒71b、71bを上記回転軸7
1a,71aとほぼ同じ高さ位置から同時に上方に動か
すと左右の電動チューリップ71、71が開放され、下
方に動かすとに閉じるようにされている。かかる電動チ
ューリップ71、71の開閉駆動は、ソレノイドベース
(A)73aとソレノイドベース(B)73b(これら
は台板72の後面側と後述する球流しモータベース(8
7)とにまたがってネジ止め固定されている)とに取り
付けられた電動チューリップ開閉ソレノイド74の芯棒
75(上記芯棒75はコイルバネ76によって常時は前
方に突出する方向に付勢されいる)の前後方向運動を、
上記チューリップ開閉駆動棒71b、71bを上下方向
に動かすための上下方向運動に、リンク機構を用いて変
換することで行っている。リンク機構は、台板72の裏
面から後方に向けてほぼ法線方向(前後方向)に立設さ
れた2本の腕板(図面にはその一方の腕部72aだけが
現されている)によって支持された軸78に対し、L字
の角の位置を回転中心として枢軸取り付けされるL字形
リンク79からなるリンク機構が用いられている。そし
て該L字形リンク79の一方のほぼ垂直を向く腕部79
aの先側には長孔が形成されていて、該長孔に上記ソレ
ノイド74の芯棒75の先側の係合軸部75aが摺動・
回動自在に挿通されることによって、該芯棒75の前後
方向の動きがL字形リンク79の回動に変えられる。そ
してL字形リンク79の他方のほぼ前後方向を向くリン
ク腕部(図示されていない)の先端には左右方向に長い
スリット溝を形成する部材を備えていて該スリット溝内
には前記左右のチューリップ開閉駆動棒71b,71b
が緩く嵌め入れられており、しかして該スリット溝形成
部材のほぼ上下方向直線運動に近い回動運動が該左右の
電動チューリップ開閉駆動棒71b,71bを該電動チ
ューリップ71、71の回転中心の回りに回動させる。
かくして電動チューリップ開閉ソレノイド74がオフの
ときには心棒75はコイルバネ76によって前方に押し
出された位置にきて電動チューリップ71、71を閉状
態とし、オンのときは該心棒75はコイルバネ76に抗
して後方に引き込まれた位置にきて電動チューリップ7
1、71を開放状態にする。なお、図3(イ)は電動チ
ューリップ71、71が閉じた状態を示し、それ以外の
図2、図3(ロ)及び図4から図6までは電動チューリ
ップ71、71が開いた状態を示している。
【0028】電動チューリップ71、71の前側に上記
台板72と平行に配される透明な前飾り板82aを有す
る前飾り部材82が、該台板72に対し固定されてい
る。この前飾り部材82は前飾り板82aから一体成形
で立ち上げて形成した隔壁部82bを備えており、前飾
り部材82を上記台板72に対して固定したとき該隔壁
部82bは、該台板72側から一体成形で形成された隔
壁部72bと協働して、上記台板72と上記前飾り板8
2aとに挟まれた空間内の、上記電動チューリップ7
1、71が形成する開口、即ち特定入賞口70のすぐ下
側に、該特定入賞口70を介して外側の遊技領域と直接
連通する第1領域83と、該第1領域83とは比較的狭
められた連通部を介して連通して下方側において隣接す
る第2領域84とを形成するようにされている。上記第
1領域83と第2領域84との連通部には、後述するス
トッパーのためのオンスイッチとしても用いられる特別
装置作動判定図柄作動スイッチ(電磁型通過センサ)8
5が、台板72の後方からその検知用ゲート部を前方に
突出させて取り付けられている。その検知用ゲート部の
ゲート孔は上下方向を向き該第1領域83から第2領域
84への遊技球の通過路を形成している。上記判定図柄
作動スイッチ85の検知用ゲート部の直下の上記第2領
域84内の位置には全体として概ね円盤形状をなすがそ
の外周面上の1つの位置に遊技球を完全に収容する大き
さの凹所86aが形成された球流し用回転体86が設け
られている。この球流し用回転体86は、台板72の後
面側において該台板72に対してネジ止め固定された球
流しモータベース87に取り付けられたシンクロナスモ
ータ88の回転軸89の先側に、該円盤形状回転体86
の円盤の円中心が回転中心となるようにして取り付けら
れた上、該回転体86の外周面が上記判定図柄作動スイ
ッチ85の検知ゲート部のゲート孔の下方開口端にほぼ
接する位置にくるように配設されている。又上記シンク
ロナスモータの回転軸89には、上記回転体86の外周
面上に設けられた凹所86aの方向と角度方向を一致さ
せて形成された半径方向スリット90aを備える位置決
め用ディスク90が一体に取り付けられている。そして
上記ディスク90の下方位置には二股形状の電磁型の位
置センサ(図示されない)がその二股部分で該ディスク
90の周縁部を挟むようにして設けられており、上記シ
ンクロナスモータ88の回転軸89は上記位置センサか
らの信号を得て常に上記回転体の凹所86aが下方を向
いた位置で停止するようにしている。しかして上記球流
し用回転体86は常時は上記判定図柄作動スイッチ85
のゲート孔と協働して、開放された電動チューリップ7
1、71が形成する特定入賞口70から入賞した遊技球
が停留可能な、本発明の特定領域としての停留領域であ
ってかつここでは特別装置作動判定図柄作動停留領域も
をなす停留凹所91を形成し、そして上記回転体86が
シンクロナスモータ88の作動によって右もしくは左回
転に1回転するとき、上記球停留凹所91に停留する遊
技球があるときにはこれを上記回転体側凹所86aが上
死点にきたときに該凹所内に取り込んで収容し、そして
該凹所86aが更に回転して斜め下方を向いたときに右
側の普通入償通路92又は左側の普通入償通路93のい
ずれかへ放出するようにする。なおここでは上記右側の
普通入賞通路92の下流側通路に該下流通路の一部を形
成するようにして、特別装置作動スイッチ94(電磁型
通過センサ)が、上記球流しモータベース87を介する
固定のもとに、配設されて、特別装置作動領域を形成す
るようにしている。
【0029】一方開放された上記電動チューリップ7
1、71が形成する特定入賞口アッセンブリ装置7の特
定入賞口70から入った入賞遊技球が該開口の直下に位
置した上記停留凹所91内に入ったときには、上記判定
図柄作動スイッチ85から検知出力が発生され、これに
よって上記特別装置(ここでは上記第3種始動口10と
上記大入賞口11とを含んで構成される装置)の作動を
するかしないかの判定表示をするための判定図柄の作動
がオンされ、その表示器5に図柄の変動表示が開始され
る。上記判定図柄の図柄の変動表示と所定確率(ここで
は3分の1の確率)での当り図柄の停止表示とは、上記
普通図柄の場合と同様にして行われる。そしてこの判定
図柄が当りになると上記回転体86は右回りの1回転を
開始し、その間に停留凹所91内に停留され待機してい
た遊技球を上記回転体側の凹所86a内に取り込みそし
て更に上記右側の普通入賞通路92、即ち特別装置作動
領域に排出するようにする。判定図柄が外れのときは左
回りの1回転を開始し、上記遊技球を左側の普通入賞通
路93側に排出する。特別装置作動判定図柄作動停留領
域としての上記停留凹所91のすぐ上方の位置には、本
発明のストッパー手段としての、ここでは突き出し型の
ストッパー(以下、単にストッパーと言う)95の弁部
95aが上記台板72に設けた孔から後方に向けて引っ
込み可能に設けられている。ここで該ストッパー95は
先側の上記弁部95aと中間の弁本体摺動部95bと後
端側の二股腕部95cとからなる一体物からなってお
り、該弁本体摺動部95bは厚板形状をなし、上記台板
72と上記球流しモーターベース87との両方に設けら
れた角形状孔内に前後方向にだけ摺動自在に嵌め入れさ
れている。かかるストッパー95の前後方向運動の駆動
は、上記ソレノイドベース(A)73aとソレノイドベ
ース(B)73bとに取り付けられたストッパーオンオ
フソレノイド96の芯棒(図示されない)の前後方向運
動を、リンク機構を用いて拡大することによって行って
いる。そのリンク機構は、ほぼ棒形状をなしその上端寄
りの位置を回転中心として、上記ソレノイドベース
(A)73aの左右の側板間に支持された軸(図示され
ない)に枢軸取り付けされる腕棒形リンク97からなる
リンク機構が用いられている。そして該腕棒形リンク9
7の中間部には長孔が形成されていて、該長孔には上記
ソレノイド96の芯棒と一体の二股部98の股間に支持
された横方向軸を摺動・回動自在に挿通せしめている。
そして該腕棒形リンク97の下方端側の位置には該リン
クと一体に左右方向張り出し軸が設けられていて、該左
右方向張り出し軸は上記ストッパー95の二股部95c
の各股板に形成された長孔内に摺動・回動可能に挿通さ
れることによって、該ソレノイド96の芯棒の前後方向
の往復運動が上記ストッパー95に拡大された前後方向
往復運動として伝えられる。かくしてストッパーオンオ
フソレノイド96が非通電のときには心棒はコイルバネ
によって前方に押し出された位置にきてストッパー95
の弁部95aは台板72の表面から突き出して入賞遊技
球が上記停留凹所91に達するのを阻止するオンの状態
になる。即ち、ここではストッパー95は常時オン動作
とされている。ストッパーオンオフソレノイド96が通
電のときは心棒はコイルバネに抗して後方に引き込まれ
た位置にきて常時ストッパー95の弁部95aは上記台
板72の表面からちょうど引っ込んだ位置にきて該スト
ッパーはオフの状態になる。図5は上記停留凹所91に
入賞遊技球100が停留するに至ったときに上記判定図
柄作動スイッチ85から検知出力が発生してストッパー
95がオンにされ、以後ストッパー95がオフとされる
まで入賞球が上記停留凹所91、即ち特別装置作動判定
図柄作動スイッチ85の作動領域に到達することを拒絶
する状態を示す。このストッパー95は、遊技球が上記
停留凹所91に停留して上記特別装置作動判定図柄作動
スイッチ85が作動した後、現に継続中の電動チューリ
ップ71、71の開放時限が終わるまでの間に上記判定
図柄の作動が再び生じることがないよう保証することと
既に停留凹所91に停留中の遊技球上に引き続いて入賞
してきた遊技球が直接衝突することによって何らかの誤
動作が生じる得る可能性を除去することのために(即ち
入賞遊技球の停留を保全するために)、入賞遊技球が停
留凹所91に停留後現に継続中の開放時限が終わるまで
の間継続してオンとすると言う従来のぱちんこ遊技機に
おける作動目的の外、ここでは次の作動目的のための用
いられる。即ち、後述するように一連の複数の解放時限
からなる時限開放について権利発生は最大1回までに限
られるようにするために、判定図柄の判定結果が当たり
となるに至った該判定図柄の作動にかかわった開放時限
に続いて残りの一連の開放時限があるときにそれら残り
の開放時限においてはオンとすると言う作動目的と、本
発明に従うところにより、特別装置が作動状態(権利発
生状態)にある間は、開放中の特定入賞口に遊技球をい
くら入賞させても入賞遊技球が上記特別装置作動判定図
柄作動スイッチの作動領域をなす停留凹所91に達して
該判定図柄を作動させることがないように、即ち既に権
利が発生状態にある時に権利を重ねて発生させる可能性
を生じさせないようにするために、開放時限中権利が発
生状態にあるときはオンとすると言う作動目的とのため
に用いられている。なおこの第1実施形態においては更
に加えて上記ストッパー95は、上記特定入賞口70の
開口部材としての電動チューリップ71、71が閉状態
にある通常の遊技状態の間にノイズ信号発生等の何らか
のはずみで誤動作して上記電動チューリップ71、71
が開放されてしまって遊技球が入賞し権利を発生させて
しまうことを防止するために、従って又、その時たまた
ま権利発生中であったら該権利のパンクが生じてしまう
ことを防止するために、上記通常の遊技状態の間でも上
記電動チューリップの閉に重ねてオンとすると言う作動
目的のために用いられている。
【0030】なお、上記停留凹所91に遊技球が停留し
て上記ストッパー95がオン動作となった後の、未だ電
動チューリップ71、71の開放時限が終了しない間
に、該電動チューリップ71、71の開放された開口を
通って続いて入賞してきた入賞球は、該ストッパーの弁
95aによってその左右の側に設けられた普通入賞通路
101、102に振り分けて排出される。
【0031】又上記各種センサ、ソレノイド、シンクロ
ナスモータ、ランプ、それらの駆動回路及び後述する制
御装置等の間の電気配線のための中継基板ベース103
が、上記球流しモータベース87に対して固定して設け
られている。なお、この特定入賞口アッセンブリ7は電
動チューリップ71、71(特定入賞口70)、ストッ
パー95、回転体86、それらの駆動装置、特別装置作
動判定図柄作動スイッチ85、停留凹所91、中継基板
ベース103を少なくともアッセンブリ化しているの
で、本発明の第3種ぱちんこ遊技機の組み上げを容易と
するとともに権利のパンクを確実に防止するようにでき
る。
【0032】次に、図7から図21までに基づいてこの
第1実施形態のぱちんこ遊技機1の動作を説明する。こ
のぱちんこ遊技機1は既に述べたように、普通図柄の外
に判定図柄をも備えた第3種ぱちんこ遊技機ではある
が、普通図柄の当りによって時限開放される特定入賞口
の該時限開放が1つの開放時限だけで行われる従来の動
作を行うものではなく、該普通図柄の当り図柄の種類に
よっては一連の複数の開放時限によって時限開放される
ようにして判定図柄の判定結果の外れが続く限り最大上
記開放時限の数(複数)だけ該判定図柄の作動機会が与
えられるようにして遊技性を高めた動作を行う遊技機で
ある場合を示す。なお、図7はぱちんこ遊技機1の制御
装置のブロック構成図であり、図8は上記制御装置によ
って制御される基本遊技処理のフローチャートであり、
図9は普通図柄始動ゲートの検知出力を割込み信号とす
る、始動入賞記憶等のための割込み制御処理のフローチ
ャートであり、図10は図8における基本遊技処理のう
ちの普通図柄の始動・変動・停止処理のフローチャート
であり、図11は図8の基本遊技処理のうちの普通電動
役物としての特定入賞口を含み、該特定入賞口に関連す
る電動チューリップ71、71、ストッパー95、判定
図柄、回転体86のための制御処理(以下、特定入賞口
関連装置制御処理と言う)のフローチャートであり、図
12は図11の上記特定入賞口関連装置制御処理のう
ち、普通図柄の当たり図柄が普通の当たり図柄の場合の
上記特定入賞口の電動チューリップの制御処理のフロー
チャートであり、図13は図11の上記特定入賞口関連
装置制御処理のうち、普通図柄の当たり図柄が普通の当
たり図柄の場合の上記ストッパーの、4ms毎に割込み
ながら進める割込み制御処理の内容を表すフローチャー
トであり、図14は上記判定図柄及び上記回転体86
の、4ms毎に割込みながら進める割込み制御処理の内
容を表すフローチャートであり、図15は図14の割込
み制御処理のうち判定図柄の始動・変動・停止処理の内
容を表すフローチャートであり、図16は図11の特定
入賞口関連装置制御処理のうち、普通図柄の当たり図柄
が3で揃った当たり図柄の場合の上記特定入賞口の電動
チューリップの制御処理のフローチャートであり、図1
7は普通図柄の当たり図柄が上記3で揃った当たり図柄
の場合の上記ストッパーの、4ms毎に割込みながら進
める割込み制御処理の内容を表すフローチャートであ
り、図18は図11の特定入賞口関連装置制御処理のう
ち、普通図柄の当たり図柄が7で揃った当たり図柄の場
合の上記特定入賞口の電動チューリップの制御処理のフ
ローチャートであり、図19は普通図柄の当たり図柄が
上記7で揃った当たり図柄の場合の上記ストッパーの、
4ms毎に割込みながら進める割込み制御処理の内容を
表すフローチャートであり、図20は特別装置の、常時
4ms毎に割込みながら進める割込み制御処理の内容を
表すフローチャートであり、図21は大入賞口用カウン
トスイッチの検知出力を割込み信号とする、大入賞口へ
の入賞カウンターのための割込み制御処理のフローチャ
ートである。
【0033】図7の制御装置200は、普通図柄始動ゲ
ート6、判定図柄作動スイッチ85、特別装置作動スイ
ッチ94、第3種始動口入賞センサ10a及び大入賞口
用カウントスイッチ11aからの検知信号を入力する入
力回路201と、該入力回路201を介して得た上記各
検知信号に基づいて普通図柄や特定入賞口関連装置等を
制御するための制御プログラムを実行するCPU202
と、CPU202が実行する制御プログラムを格納する
ROM203と、CPU202が処理するデータを一時
記憶する等のためのRAM204と、CPU202が普
通図柄及び判定図柄の図柄データや画像データを格納す
る画像ROM205と、CPU202からの指令に基づ
いて保留球表示LED12a〜12d,普通図柄表示器
4a〜4c、判定図柄表示器5、電動チューリップ開閉
ソレノイド74、ストッパーオンオフソレノイド96、
回転体用シンクロナスモータ88及び大入賞口開閉ソレ
ノイド11bへそれぞれ駆動信号を出力する出力回路2
06と、上記各部の間で各種データをやり取りするため
のバス207とを備えている。
【0034】このように構成された制御装置200にお
いて,CPU202は基本遊技処理及びこれに関連して
行う各種割込み制御処理を実行することにより、上記ぱ
ちんこ遊技機1の遊技全体の制御を行う。以下、CPU
202が実行する基本遊技処理及び関連して行われる割
込み制御処理について説明する。
【0035】図8の基本遊技処理S10が実行される
と、先ずS11で普通図柄の始動入賞記憶があるか否か
を判断する。始動入賞記憶なしのときはスタートに戻り
この基本遊技処理S10を繰り返す。もし記憶ありのと
きは次の普通図柄の始動・変動・停止の処理S12に進
む。なお、上記始動入賞の記憶は図9にフローチャート
を示した普通図柄始動ゲート6の検知出力を割込み信号
とする割込み制御処理S20によって行われる。即ち、
この割込み制御処理S20では先ずS21で停止表示さ
せるべき普通図柄の設定が行われる。この設定には乱数
を用いてランダムに行われる。ここでは乱数として、制
御装置200のCPU202が具備するクロックに基づ
いてマイクロコンピュータ内に形成する一定時間毎にカ
ウントアップされるループカウンタの、遊技球が偶然に
普通図柄始動ゲート6を通過した時点でのカウント値を
採用している。例えば、4つのループカウンタを用い、
そのうち第1ループカウンタは例えば2.5ms毎に値
を1づつ増加させるとともに該ループカウンタのカウン
ト値が、上記当たり図柄(1から7までのいずれかの数
字で3つ揃う図柄)のいずれかで停止される確率をここ
では100分の1とすることに対応して、700になる
毎に0に戻すようにし、しかして該第1ループカウンタ
には0から699までの値が順次かつ繰り返し設定され
るようにしておく。そして普通図柄始動ゲート6に遊技
球が通過するとその時点又はその時点を基準にした時点
での第1ループカウンタのカウント値が読み取られ、該
読み取り値が例えば1から7までのいずれかの値Mであ
ったときに当たり図柄はMMMとされ、普通図柄表示器
4a、4b、4cの図柄Za、Zb、Zcがそれぞれ
M、M、Mとなって停止表示されるように制御する。第
2ループカウンタから第4ループカウンタまでの3つの
ループカウンタは、外れ図柄の場合の上記3つ図柄Z
a、Zb、Zcの設定に用いられる。そのために各表示
器における変動図柄の数、即ちここでは16の図柄とし
たことに対応してカウント値が16になる毎に0に戻る
ループカウンタとされ、0から15までが順次かつ繰り
返し設定される。そして第2ループカウンタは第1ルー
プカウンタと同様にインクリメントされ又普通図始動ゲ
ート6を遊技球が通過した時点又はそれを基準にした時
点でカウント値の読み取りが行われる。そして第3ルー
プカウンタは第2ループカウンタが0に戻る毎にカウン
トアップされ、第4ループカウンタは第3ループカウン
タが0に戻る毎にカウントアップされ、しかして第2ル
ープカウンタのカウント値の読み取り時点と同時点で第
3、第4のループカウンタのカウント値の読み取りも行
われる。なお第2から第4ループカウンタで読み取られ
た3つの図柄が当たり図柄となった場合は所定ルールに
従い外れ図柄に変更して最終的に停止表示されるべき外
れ図柄が設定される。かくしてS21で停止表示される
べき図柄が設定される。なお、権利発生に至った特定入
賞口の作動(時限開放)の後の、又同様に権利発生に至
る特定入賞口の作動(時限開放)1回が生じるまでの間
の各普通図柄の作動における当り図柄の抽選確率を例え
ば10倍(抽選確率1/10)に高めていわゆる2回権
利ものとしたり、或は又、権利発生に至った特定入賞口
の作動(時限開放)の後の、同様に権利発生に至る特定
入賞口の作動(時限開放)2回が生じるまでの間の各普
通図柄の作動における当り図柄の抽選確率を例えば10
倍(抽選確率1/10)に高めていわゆる3回権利もの
としたりする遊技法を採用して遊技の射幸性をより高め
るようにすることもできるが、そのような遊技方法を採
る場合には、上記第1ループカウンタの当たりとするカ
ウント値の数を10倍に増すことにより当たり確率を1
0倍にすればよい。次にS22では始動入賞記憶が4で
あるか否かを判断し、4であればそれ以上は記憶しない
ものとしてリターンへ戻る。始動入賞記憶が4でなけれ
ばS23に進んで始動入賞記憶数を+1する。又S24
で保留球表示LED12a、12b、12c、12dに
上記記憶数の数だけ左側のLED12aから順にオンと
してリターンに戻る。又、図8の基本遊技処理のフロー
チャートの普通図柄の始動・変動・停止処理S12は、
図10に示した処理S12が行われる。即ち、先ずS1
21でマイクロコンピュータ内に形成したタイマカウン
タTC1をゼロにリセットする。次にS122では普通図
柄の始動に伴って各表示器4a、4b、4cの図柄Z
a、Zb、Zcに、複数種類の図柄、ここでは16種類
の図柄(但しその中に1から7までの図柄が含まれる)
を、画像ROMから読み出して、最も速い表示器で例え
ば10msの時間間隔で1つづつ順に表示させる。そし
てS123ではTC1が10秒以上となったか否かを判断
し、10秒に達するまではS122に戻って図柄Za、
Zb、Zcを順次にかつ繰り返し変動させて行く。そし
てTC1が10秒になったときにS124に進んで、例え
ばZa→Zc→Zbの順に、且つ所定の図柄が表示され
るように停止させる。再び図8に戻ってS13では始動
記憶数が1以上のときにー1する。なおこのとき保留球
LEDも1つオフする。次にS14に進んで、改めて停
止表示された図柄が当たり図柄か否かを判断し、外れの
ときはS11に戻りこの処理S10を繰り返す。そして
S14で当たり図柄のときはS15に進み特定入賞口関
連装置制御処理を実行する。そしてこの特定入賞口関連
装置制御処理を終えるとS11に戻りこの処理S10を
繰り返す。
【0036】図11にこの特定入賞口関連装置制御処理
S15のフローチャートを示す。先ずS151で普通図
柄の当り図柄の種類が7で揃った当り図柄か否かの判断
をする。そして否のときはS152に進み、3で揃った
当り図柄かどうか判断する。これも否のときは当り図柄
は普通の当り図柄(ここでは1、2、4、5、6の数字
が3桁揃った図柄)であるから、S153の普通の当た
り図柄のストッパー割込み制御処理S30(図13にそ
の処理内容を表すフローチャートを示す)の開始処理を
行った後に、S154の普通の当たり図柄の電動チュー
リップ制御処理に進む。上記ストッパー割込み制御処理
S30を説明する前に、図12にフローチャートを示し
た上記普通の当たり図柄の電動チューリップ制御処理S
154を説明する。
【0037】図12に示した普通の当たり図柄の電動チ
ューリップ制御処理S154では電動チューリップ7
1、71の時限開放を、6秒間1回の開放時限だけで行
うように制御する。先ず、S154ー1でマイクロコン
ピュータ内に形成したタイマカウンタT1をゼロにリセ
ットし、次いでS154ー2で電動チューリップ71、
71を開放し、次いでS154ー3に進みT1が所定開
放時限6秒に達したか否かを判断し6秒の経過を待つ。
6秒になったらS154ー4に進み電動チューリッ7
1、71を閉じてこの処理を終わり、図8の基本遊技処
理S10のS11に戻って基本遊技処理S10を繰り返
す。
【0038】図13に、特定入賞口関連装置制御処理S
15のS153で4ms毎の割込みが開始される普通の
当たり図柄のストッパー割込み制御処理S30の内容を
表すフローチャートを示す。なお、図13以下の図に示
した各種制御処理のフローチャートのうち割込み制御処
理に係わるものは、処理内容を判りやすくするために実
際にCPU202で実行されるプログラムに沿ったフロ
ーとは必ずしもされていない。即ち実際にCPU202
で実行されるときのプログラムは、割込みスタート端子
からリターン端子までの間の、常に一方向に進む処理ス
テップの繰り返しからなる処理フローに書き換えたフロ
ーチャートに基づいて実行されるものであることは言う
までもない。S30においては先ず、S31でタイマカ
ウンタT 3をゼロにリセットし、次いでS32では、権
利状態(記憶)が権利が発生した状態になっているか否
かを判断し、権利が発生中でないことを確認したときは
S33に進み、ここでは常時オン(即ち常時ストッパー
弁部95aが遊技盤から突き出た遮断の状態)のストッ
パー95を、ストッパーオンオフソレノイド96に通電
することによって、電動チューリップ71、71の開放
に合わせてオフ(即ちストッパー弁部95aが遊技盤か
ら奥に引っ込んだ非遮断の状態)とする。次いでS34
で特別装置作動判定図柄の作動スイッチ85からの検知
出力があるか否かを判断し、否のときはS35に進み、
タイマカウンタT3が所定開放時限6秒を少し越えた長
さにされた時限、即ちここでは7秒に達したかどうかを
判断し上記7秒に達していないときはS32に戻って繰
り返し判定図柄作動スイッチ85のオンを待つ。その間
にS34で、開放された電動チューリップ71、71の
開口に入賞した遊技球が上記停留凹所91内に停留する
ことが生じ判定図柄作動スイッチ85がオンとなったと
きは、S36へ進み判定図柄及び回転体86のための割
込み制御処理の開始処理を行った後S37に進んでスト
ッパー95をオンとし、次いでS38でこの4ms毎の
割込み制御処理の割込みを停止する処理を行ってこの割
込み制御処理S30を終わる。そしてS154による電
動チューリップ71、71の時限開放の残りの開放時限
を、該判定図柄の結果が当たりとなるか外れとなるかに
かかわらずストッパー95がオン(遮断)状態に維持し
て終わり、該時限開放中に重ねて判定図柄が作動される
ことで権利のパンクが生じ得ることをなくしている。S
34で結局判定図柄作動スイッチ85がオンとならない
ままT3が上記7秒を計時したときはS35からS37
に進んでストッパー95をオンとし、次いでS38でこ
の割り込み制御処理の割込みを停止して、この割込み処
理を終える。なお、S35でタイマカウンタT3の比較
時間を電動チューリップ71、71の開放時限6秒より
1秒だけ長い時間に設定したのは、ストッパー95のオ
ン(遮断)時点が電動チューリップ71、71の閉駆動
時点と同時では、該電動チューリップの閉駆動時点から
なお最大α秒だけ遅れて停留凹所91に達して判定図柄
作動スイッチ85をオンとする可能性のある入賞球を排
除してしまうことが起こり得るのでこれを避けるため
に、該ストッパー95のオン(遮断)時点につき1秒
(但し、1秒>α秒)の遅延時間を設けたためである。
【0039】そしてこの普通の当たり図柄の場合のスト
ッパー割込み制御処理S30の立ち上がり時(即ち電動
チューリップ71、71の時限開放の開始時点)の上記
S32で、権利ありとされたときは、ストッパー95を
オン(遮断)のままとしてS34とS35とを経てS3
2へ戻る処理を繰り返して時間待ちし、権利ありの状態
が続く間は電動チューリップ71、71が開放中であっ
てもストッパー95のオン(遮断)を維持して、初心者
でも権利発生中に重ねて権利を発生させることがないよ
うにしている。ここでは更に、もし上記時間待ちの間に
権利が終結してS32で権利状態が権利なしと判断され
たときは、次のS33で直ちにストッパー95をオフ
(非遮断)として入賞球が停留凹所91に停留可能(即
ち、判定図柄作動停留領域に入賞可能)状態とし、遊技
が有利に行えるようにしている。
【0040】一方、図14には、上記S36(S57、
S76)で4ms毎の割込みが開始される判定図柄及び
回転体86のための割込み制御処理S40の内容を表す
フローチャートを示す。そのS41では判定図柄の設定
処理を行う。この判定図柄の設定はS21で行った普通
図柄の設定の場合と同様にして乱数を用いてランダムに
行い、且つここでは当たり図柄の発生確率が3分の1の
もとで図柄設定が行われる。次いでS42では判定図柄
の始動・変動・停止処理を行う。この処理S42の内容
を表すフローチャートは図15に示す。先ずS421で
タイマカウンタTC2をゼロにリセットする。次にS42
2では判定図柄の始動に伴って表示器5の図柄Yaに、
1から3までの数字図柄を含む複数の図柄を、画像RO
Mから読み出して変動表示させる。そしてS423では
C2が3秒となったか否かを判断し、3秒に達するまで
はS422に戻って図柄Yaを順次にかつ繰り返し変動
させて行く。そしてTC2が3秒になったときにS424
に進んでYaに所定の図柄が停止表示されるように停止
させる。図14に示す処理S40に戻ってS43では改
めて判定図柄が当たり図柄か否かを判断し、当たりであ
ればS44で回転体86を右回転させて特別装置作動領
域へ上記停留待機中の入賞遊技球を誘導する。次いでS
45で特別装置作動スイッチ94のオンを待ってからS
46に進み、権利状態(記憶)を反転する。即ち、権利
なしの状態にあるときは権利ありに変えて権利を発生さ
せる。逆にもし権利ありのときは権利なしに変え、いわ
ゆる権利のパンクを生じさせる。その後S47でこの割
込み制御処理の割込みを停止してこの割込み制御処理S
40を終わる。又S43で判定図柄が外れのときはS4
8で回転体86を左回転させて上記停留待機中の遊技球
を外れ領域へ誘導してからS47に飛びこの割込み制御
処理の割込みを停止してこの割込み制御処理S40を終
わる。
【0041】なお、電動チューリップ71、71(特定
入賞口の可変開口部材)の時限開放の開始時点(即ちス
トッパー割込み制御処理S30や後述するストッパー割
込み制御処理S50又はS70の開始時点)で権利が発
生していないと判断されたときには、直ぐ前の特定入賞
口の時限開放にかかわって権利が後から遅れて発生して
くることは起こり得ないようにし、しかしてなお避け難
く権利のパンクが発生してしまい得る僅かではある可能
性を完全に除去するようにしている。このために、普通
図柄の変動期間T(ここでは10秒)、特別層装置作動
判定図柄の変動期間τ(ここでは3秒)及び回転体86
の回転速度等は次のような関係になるように選ばれてい
る。即ち、先の電動チューリップ71、71の時限開放
にかかわって最も遅れて権利が発生してき得る時期(以
下、「特定入賞口の先の時限開放による権利の最遅発生
可能時期」と言う)は、上記先の電動チューリップ7
1、71の時限開放が閉となる直前に入賞し得た入賞球
が少し(α秒)遅れて停留凹所91に停留するに至り、
そして特別装置作動判定図柄作動スイッチ85をオンと
し、それによって開始された該判定図柄の変動にかかわ
って権利が発生してくる時期であるので、上記遅れ時間
をα秒、判定図柄の変動期間をτ秒、回転体86が回転
を開始してから停留凹所91内に停留していた入賞球を
該回転体86の凹所86a内に取り込み更に取り込んだ
該入賞球を右側の入賞通路内(特別装置作動領域)へ排
出し更に又排出された該入賞球が転がっていって特別装
置作動スイッチ94を作動させて権利が発生されるに至
るまでに要する時間をβ秒とするとき、上記先の電動チ
ューリップ71、71の時限開放の閉時期を起点として
(α+τ+β)秒経過時点となる。一方、上記電動チュ
ーリップ71、71の先の時限開放の後に最も早く開始
され得た次の時限開放において最も早く入賞球が入賞し
得る時期(即ち、最も早く次の権利が発生しくる可能性
が生じ得る時期)(以下、「次の特定入賞口の時限開放
による入賞の最早発生可能時期」と言う)は、ここでは
上記先の電動チューリップ7、71の時限開放の閉時期
に普通図柄の始動入賞記憶が1以上あって直ちに開始さ
れた普通図柄の変動の停止時期(この時点で特定入賞口
の次の時限開放が開始され得る)であるから、普通図柄
の変動期間をTとするとき、上記先の電動チューリップ
71、71の時限開放の閉時期を起点としてT秒経過時
点となる。しかして上記「次の特定入賞口の時限開放に
よる入賞の最早発生可能時期」を、上記「特定入賞口の
先の時限開放による権利の最遅発生可能時期」よりも遅
い時期としておくならば、即ち(α+τ+β)<Tの関
係としておくことによって、全ての起こり得る次の開放
時限の開始時点では、先の時限開放以前の開放時限にか
かわって発生し得る権利は全て発生した後となってい
て、後からの権利発生はあり得なくなる。なおこのよう
にする場合当然に、特定入賞口の時限開放の開始時点で
は必ず上記停留凹所91が空になっているようにもな
る。
【0042】このように普通の当り図柄の場合(ここで
は1、2、4、5、6で揃った場合)は、特定入賞口の
作動(時限開放)が1つの開放時限によって行われ、最
大1回までの判定図柄の作動機会が与えられる。図11
の特定入賞口関連装置制御処理S15に戻って、S15
2で当たり図柄が3で揃った当り図柄であるときは、S
155に進んで、当り図柄3の場合のストッパー割込み
制御処理S50(図17にその処理内容を表すフローチ
ャートを示す)の開始処理を行った後に、S156の当
たり図柄3の電動チューリップ制御処理に進む。上記ス
トッパー割込み制御処理S50を説明する前に、図16
にフローチャートを示した上記当たり図柄3の電動チュ
ーリップ制御処理S156を説明する。
【0043】図16に示した当たり図柄3の電動チュー
リップ制御処理S156では、電動チューリップ71、
71の時限開放を、3秒の開放時限を時間間隔15秒を
おいて2回与えると言う、一連の2つの開放時限で行う
ように制御する。先ずS156ー1ではタイマカウンタ
2をゼロにリセットし、次いでS156ー2でタイマ
カウンタT1をゼロにリセットし、次いでS156ー3
で電動チューリップ71、71を開放する。次いでS1
56ー4に進みT1が所定開放時限3秒に達したか否か
を判断して、3秒の経過を待つ。3秒になったらS15
6実ー5に進み電動チューリップ71、71を閉じる。
次いでS156ー6に進みT2が電動チューリップ7
1、71を最後に閉駆動するべき所定時点21秒に達し
ていないことを確認して次のS156ー7に進みここで
1が2回目の電動ッチューリップ開放駆動時点18秒
を計時するまで待ってから、S156ー2へ戻り、S1
56ー2からS156ー5至るまでのステップで1回目
と同様にして2回目の3秒間の開放時限を実現する。S
156ー6ではT2が上記21秒を越えたことを確認し
てこの処理を終わり、図8の基本遊技処理S10のS1
1に戻って基本遊技処理S10を繰り返す。
【0044】図17に、S155で4ms毎の割込みが
開始される当たり図柄3のストッパー割込み制御処理S
50の内容を表すフローチャートを示す。先ず、S51
でタイマカウンタT4をゼロにリセットし、次いでS5
2でタイマカウンタT3をゼロにリセットし、次いでS
53では、権利状態が権利ありか否かを判断し、権利が
発生中でないことを確認したときはS54に進み、ここ
では常時オン(常時遮断)のストッパー95を、ストッ
パーオンオフソレノイド96に通電することによって、
電動チューリップ71、71の開放に合わせてオフ(非
遮断)とする。次いでS55で特別装置作動判定図柄の
作動スイッチ85からの検知出力があるか否か判断し、
否のときはS56に進みT3が、S30の場合に述べた
と同じ理由で所定開放時限3秒に対して遅延時間1秒を
考慮した時限、即ちここでは4秒に達したかどうかを判
断し上記4秒に達していないときはS53に戻って繰り
返し判定図柄作動スイッチ85のオンを待つ。その間に
S55で、開放された電動チューリップ71、71の開
口70に入賞した遊技球が上記停留凹所91内に停留す
ることが生じ判定図柄作動スイッチ85がオンとなった
ときは直ちに検知してS57に進み、判定図柄及び回転
体86のための割込み制御処理S40の開始処理を行っ
た後S58へ進んでストッパー95をオンとする。次い
でS59でタイマカウンタT4が、電動チューリップ7
1、71を最後に閉駆動するべき時点21秒に達してい
ないことを確認して次のS60に進み、ここでT3が2
回目の電動チューリップ開放時限開始時点18秒を計時
するまで、並行して行われている割り込み制御処理S4
0で行われた判定図柄の判定結果が当たりとなるか外れ
となるかにかかわらずストッパー95をオンとしたまま
待ち、1回目の開放時限中に重ねて判定図柄の作動が生
じて権利のパンクを生じ得ることがないようにする。そ
してS61に進む。一方もしS55で判定図柄作動スイ
ッチ85がオンとならないまま、S56でT3 が上記4
秒を計時したらS58に進んでストッパー95をオンす
る。次いでS59でタイマカウンタT4が、電動チュー
リップ71、71を最後に閉駆動するべき時点21秒に
達していないことを確認して次のS60に進み、ここで
3が2回目の電動チューリップ開放時限開始時点18
秒を計時するまで待って、次のS61に進む。このS6
1の処理の時点では、最も遅く上記S55で判定図柄作
動スイッチ85がオンであり得た場合に開始されたS4
0の制御処理におけるS43の処理も既に終わっている
こと(該判定図柄作動の結果が出ていること)は勿論の
こと、S44又はS48の処理で回転体86が回転した
結果停留凹所91に停留していた遊技球を該回転体86
の凹所86a内に取り込んで排出し該停留凹所91が既
に空となっているように、判定図柄の作動時間、回転体
86の回転速度及びこの割込み制御処理S50における
S60のために設定する2回目の開放時限の開始時間が
選定されている。このS61で判定図柄が当たりであっ
たか否かを判断し、当り図柄であったときはS62に進
み、この割込み制御処理の割込みを停止する処理を行っ
てこの割り込み処理を終えるが、ストッパー95はオン
(遮断)が維持されるので、S156での2回目の特定
入賞口(電動チューリップ71、71)の開放時限では
その開始時点からストッパー95はオン(遮断)の状態
で行われ権利のパンクが防止される。S61で判定図柄
が外れであったとき又は判定図柄作動スイッチ85のオ
ンがなかったときは再びS52に戻り2度目の判定図柄
の作動機会が与えられるようにし、以後S52からS5
8まで先と同様に処理が行われる。そしてS58でスト
ッパー95がオン(遮断)とされた後は、S59で上記
所定時間21秒の経過を待ってもしくは該経過を確認し
てS62に飛び、この割り込み制御処理の割込みを停止
してこの割込み処理を終える。
【0045】そしてこの当たり図柄が3の場合のストッ
パー割込み制御処理S50の立ち上がり時(即ち電動チ
ューリップ71、71の時限開放の開始時点)の上記S
53で、権利ありとされたときは、ストッパー95をオ
ン(遮断)のままとして各開放時限中S55とS56と
を経てS53へ戻る処理を繰り返して時間待ちし、該権
利が終結する時点までは電動チューリップ71、71が
開放中であってもストッパー95のオン(遮断)を維持
して、初心者でも権利発生中に重ねて権利を発生させる
ことがないようにしている。ここでは更に、もし上記時
間待ちの間に権利が終結してS53で権利状態が権利な
しと判断されたときは、次のS54で直ちにストッパー
95をオフ(非遮断)として入賞球が停留凹所91に停
留可能(即ち、判定図柄作動停留領域に入賞可能)状態
にし、遊技が有利に行えるようにしている。
【0046】このように当り図柄が3の場合は、特定入
賞口の1つの作動(時限開放)が一連の2つの開放時限
によって行われ、最大2回までの判定図柄の作動機会が
与えられる。図11の特定入賞口関連装置制御処理S1
5に戻って、S151で当たり図柄が7で揃った当り図
柄であるときは、S157に進んで、当り図柄7の場合
のストッパー割込み制御処理S70(図19にその処理
内容を表すフローチャートを示す)の開始処理を行った
後に、S158の当たり図柄7の電動チューリップ制御
処理に進む。上記ストッパー割込み制御処理S70を説
明する前に、図18にフローチャートを示した上記当た
り図柄7電動チューリップ制御処理S158を説明す
る。
【0047】図18に示した当たり図柄7の電動チュー
リップ制御処理S158では、電動チューリップ71、
71の時限開放を、2秒の開放時限を時間間隔12秒を
おいて3回与えると言う、一連の3つの開放時限で行う
ように制御する。先ずS158ー1ではタイマカウンタ
2をゼロにリセットし、次いでS158ー2でタイマ
カウンタT1をゼロにリセットし、次いでS158ー3
で電動チューリップ71、71を開放する。次いでS1
58ー4に進みT1が所定開放時限2秒に達したか否か
を判断して2秒の経過を待つ。2秒になったらS158
ー5に進み電動チューリップ71、71を閉じる。次い
でS158ー6に進みT2が電動チューリップ71、7
1を最後に閉駆動するべき時間30秒に達していないこ
とを確認して次のS158ー7に進みここでT1が2回
目の電動ッチューリップ開放駆動時点14秒を計時する
まで待ってから、S158ー2へ戻り、再びS158ー
2からS158ー7に至るまでの処理が先の場合と同様
に繰り返されて2回目の開放時限の実現とそれに続く所
定の待ち時間間隔がとられ、2度S158ー2に戻って
以降のS158ー5までの処理で3回目の開放時限が実
現され、S158ー6を経て図8の基本遊技処理S10
のS11に戻り、この基本遊技処理S10を繰り返す。
図19に、S157で4ms毎の割込みが開始される当
たり図柄7のストッパー割込み制御処理S70の内容を
表すフローチャートを示す。先ず、S71でタイマカウ
ンタT4をゼロにリセットし、次いでS72でタイマカ
ウンタT3をゼロにリセットし、次いでS73では、権
利状態が権利ありか否かを判断し、権利が発生中でない
ことを確認したときはS74に進み、ここでは常時オン
(常時遮断)のストッパー95を、ストッパーオンオフ
ソレノイド96に通電することによって、電動チューリ
ップ71、71の開放に合わせてオフ(非遮断)とす
る。次いでS75で特別装置作動判定図柄の作動スイッ
チ85からの検知出力があるか否かを判断し、否のとき
はS76に進みT3がS30の場合で述べたと同じ理由
で所定開放時限2秒に対して遅延時間1秒を考慮した時
限、即ちここでは3秒に達したかどうかを判断し上記3
秒に達していないときはS73に戻って繰り返し、判定
図柄作動スイッチ85のオンを待つ。その間にS75
で、開放された電動チューリップ71、71の開口に入
賞した遊技球が上記停留凹所91内に停留することが生
じ判定図柄作動スイッチ85がオンとなったときは直ち
に検知してS77に進み、判定図柄及び回転体86のた
めの割込み制御処理S40の開始処理を行った後S78
へ進んでストッパー95をオンとする。次いでS79で
タイマカウンタT4が、電動チューリップ71、71を
最後に閉駆動するべき時点30秒に達していないことを
確認して次のS80に進み、ここでT3が2回目の電動
チューリップ開放時限開始時点14秒を計時するまで、
並行して行われている割り込み制御処理S40で行われ
た判定図柄の判定結果が当たりであったか外れであった
かにかかわらず、ストッパー95をオンとしたままで待
ち、1回目の開放時限中に重ねて判定図柄の作動が生じ
て権利のパンクを生じ得ることがないようにする。そし
てS81に進む。一方もしS75で判定図柄作動スイッ
チ85がオンとならないまま、S76でT3 が上記3秒
を計時したらS78に進んでストッパー95をオン(遮
断)とする。次いでS79でタイマカウンタT4が、電
動チューリップ71、71を最後に閉駆動するべき時間
30秒に達していないことを確認して次のS80に進
み、ここでT3が2回目の電動チューリップ開放時限開
始時点14秒を計時するまで待って、次のS81に進
む。このS81の処理の時点では、最も遅く上記S75
で判定図柄作動スイッチ85がオンであり得た場合に開
始されたS40の制御処理におけるS43の処理も既に
終わっていること(該判定図柄作動の結果が出ているこ
と)は勿論のこと、S44又はS48の処理で回転体8
6が回転した結果停留凹所91に停留していた遊技球を
該回転体86の凹所86a内に取り込んで排出し該停留
凹所91が既に空となっているように、判定図柄の作動
時間、回転体86の回転速度及びこの割込み制御処理S
70におけるS80のために設定する2回目の開放時限
の開始時間が選定されている。このS81で判定図柄が
当たりであったか否かを判断し、当り図柄であったとき
はS82に進み、この割込み制御処理の割込みを停止す
る処理を行ってこの割り込み処理を終えるが、ストッパ
ー95はオン(遮断)が維持されるので、S158での
2回目の特定入賞口(電動チューリップ71、71)の
開放時限ではその開始時点からストッパー95はオン
(遮断)の状態で行われ権利のパンクが防止される。S
81で判定図柄が外れのときは又は判定図柄作動スイッ
チ85のオンがなかったときは再びS72に戻り2度目
の特別装置作動判定図柄の作動機会が与えられるように
し、以降S72からS81まで先と同様に処理が行われ
る。そしてS81で判定図柄が外れのときは又は判定図
柄作動スイッチ85のオンがなかったときは2度S72
に戻って3度目の特別装置作動判定図柄の作動機会が与
えられるようにし、以降S72からS78まで先と同様
に処理が行われる。S78でストッパー95がオンとさ
れた後は、S79で上記所定時間30秒の経過を待って
もしくは該経過を確認してS82に飛び、この割り込み
制御処理の割込みを停止してこの割込み処理を終える。
【0048】そしてこの当たり図柄が7の場合のストッ
パー割込み制御処理S70の立ち上がり時(即ち電動チ
ューリップ71、71の時限開放の開始時点)の上記S
73で、権利ありとされたときは、ストッパー95をオ
ン(遮断)のままとして各開放時限中S75とS76と
を経てS73へ戻る処理を繰り返して時間待ちし、該権
利が終結する時点までは電動チューリップ71、71が
開放中であってもストッパー95のオン(遮断)を維持
するので、初心者でも権利発生中に重ねて権利を発生さ
せることがない。ここでは更に、もし上記時間待ちの間
に権利が終結してS73で権利状態が権利なしと判断さ
れたときは、次のS74で直ちにストッパー95をオフ
(非遮断)として入賞球が停留凹所91に停留可能(即
ち、判定図柄作動停留領域に入賞可能)状態にし、遊技
が有利に行えるようにしている。
【0049】このように当たり図柄が7の場合には、特
定入賞口の1つの作動(時限開放)が一連の3つの開放
時限によって行われ、最大3回までの判定図柄の作動機
会が与えられる。図20に、常時4msごとに割込みな
がら進める、特別装置の割込み制御処理S100の内容
を表すフローチャートを示す。先ず、S101では権利
状態(記憶)が権利ありか否かを判断し、権利なしのと
きはスタートに戻って権利の発生を待つ。権利が発生し
たらS102に進み第3種始動入賞口10に入賞して第
3種始動口入賞センサ10aからの検知出力があったか
否かを判断し、否のときはS101に戻って繰り返し、
入賞を待つ。S102で入賞があったときはS103に
進んでラウンドカウンタを+1し、次いでS104で大
入賞口11への入賞カウンタをゼロにリセットし、次い
でS105でタイマカウンタT6をゼロにリセットし、
次いでS106で大入賞口11のアタッカーを開放駆動
する。次いでS107に進み、タイマカウンタT6が1
0秒になったか否かを判断する。否のときは次のS10
8に進み、大入賞口11への入賞カウンタのカウント数
が10(10個以下なら幾つに設定してもよい)になっ
たか否を判断する。これも否のときはS107に戻って
繰り返し、タイマカウンタT6が10秒に達するか又は
大入賞口11への入賞カウンタのカウント数が10に達
するかいずれか早い方が達成されたときを待ってS10
9に進み、大入賞口11のアタッカーを閉じる。次いで
S110でラウンドカウンタが16(16ラウンド以下
なら何ラウンドに設定してもよい)になっているか否か
を判断し、16でないとき、即ち16ラウンド目を終え
た状態に達していないときはS101に戻り、以降S1
01からS110まで先と同様に処理を繰り返す。な
お、大入賞口11への入賞数のカウントは、図21に示
した、大入賞口カウントスイッチ11aの検知出力を割
込み信号とする大入賞口11への入賞カウントのための
割込み制御処理S200によって行わる。この処理S2
00はS201で大入賞口11への入賞カウンタを+1
して終わる。S100のS110に戻って、ラウンドカ
ウンタが16となっていたときはS111に進み、ラウ
ンドカウンタをゼロにリセットするとともにS112で
権利なしにセットして権利状態を終結させ、又S101
に戻ってこの処理S100を繰り返す。なお、何等かの
原因で特別装置の作動中に重ねて権利の発生が起こった
ときは、S46で権利状態が反転されて権利なしになる
ので、この処理のS101で次の権利発生まで待機する
こととなり、現に終了したラウンドまででこの特別装置
の使用可能状態が終えられる。
【0050】以上述べたように上記第1実施形態として
の、判定図柄を備えた第3種ぱちんこ遊技機1では、特
定入賞口の各開放時限の開始時点(S32、S53、S
73)で権利なしと判断されたらストッパー95をオフ
(非遮断)として判定図柄の作動を待ち、判定図柄が作
動されたら直ちにストッパー95をオン(遮断)とし以
後該開放時限中オンを維持して再び判定図柄が作動され
ないよう保全するとともに、作動結果が当たりとなった
判定図柄の該作動にかかわった開放時限の後に続く残り
の一連の開放時限があるときはその残りの開放時限中は
ストッパー95のオンを維持し続けるようにしたので、
該判定図柄の作動にかかわって発生し得た権利を同じ時
限開放中に後から重ねて判定図柄を作動させてしまって
先の権利をパンクさせてしまうようなことをなくしてい
る。そして、特定入賞口の時限開放の開始時点(S3
2、S53、S73)で権利ありと判断されたときは権
利ありが続く限りはストッパー95をオン(遮断)のま
まで(即ち判定図柄の作動機会を与えない状態で)各開
放時限を進め、しかも開放時限の途中で権利なしとなっ
たときは直ちにストッパー95をオフ(非遮断)とする
ので、遊技者が初心者であったとしても現に発生中の権
利はこれをうっかりパンクさせてしまう恐れなく安心し
て遊技を楽しめるだけでなく、更には積極的により有利
な遊技を行うことができるようになる。なおここでは更
に、特定入賞口の開口部材としての電動チューリップ7
1、71の時限開放の開始時期は、最も遅く発生し得た
直ぐ前の特定入賞口の時限開放にかかわって最も遅く発
生し得た権利の該発生時期を既に過ぎているようにした
ので、当該時限開放の開始時(S32、S53、S7
3)に権利なしと判断された以上は、特定入賞口の直ぐ
前の時限開放にかかわって権利が後から発生してくるこ
とも起こり得ず、従って当該時限開放中の判定図柄作動
にかかわって発生し得た権利で、直ぐ前の特定入賞口の
時限開放にかかわって先に(しかし当該時限開放の開始
時期よりは後になって)発生してきた権利を避け難くパ
ンクさせてしまうと言う可能性も完全に除去している。
【0051】なお、上記第1実施形態のぱちんこ遊技機
1では、特定入賞口の開口部材としての電動チューリッ
プ71、71の次の最も早く生じ得る時限開放の開始時
期でも、先の直前の特定入賞口の時限開放にかかわって
最も遅く発生し得る権利の該発生時期を既に過ぎている
ようにして、発生し得た権利に重ねて権利を発生させて
しまう可能性を完全に除去するようにした。しかしなが
らそのような各時期の前後関係が実現されるようにして
おくことは本発明において必須とはしない。即ち、例え
ば上記の第1実施形態のぱちんこ遊技機の、ストッパー
割込み制御処理S30(図13)(S50(図17)、
S70(図19)においても同様)における処理S32
(S53、S73)で権利ありのときS34(S55、
S75)に進む前にストッパーオンとする処理を加える
ようにした本発明に従うぱちんこ遊技機では、上記の各
時期の間の時間関係が実現されていなくとも、せっかく
発生し得た権利に重ねて権利を発生させてしまい得るこ
とを極めて少ない確率でしか生じ得ないようにすること
ができる。具体的にはそれは、次の時限開放中に停留凹
所91の停留されていた入賞球が解放されて流出し該停
留凹所91を空にしてから該流出した入賞球が特別装置
作動スイッチ94を作動させて権利を発生させるまでの
短い時間に、入賞球を該停留凹所91に停留させてしま
うときに生じ得る。なお、発生した権利に重ねて権利を
発生させてしまい得る上記の僅かな可能性をも完全に排
除しておくようにするには、更に上記ストッパー割り込
み制御処理S30(図13)(S50(図17)、S7
0(図19)においても同様)において、処理S32
(S53、S73)とS33(S54、S74)との間
に、先の判定図柄の作動結果としての判定図柄の当たり
記憶があるか否かを判断する比較処理を設け、否のとき
はS33(S54、S74)に進み、YESのときはS
32(S53、S73)に戻って時間待ちするように
し、しかしてS32(S53、S73)の判断が権利あ
りとなって進んだ先の、先に追加した処理においてスト
ッパー95がオンとされるのを待つようにすればよい。
なおその際に、判定図柄及び回転体の割込み制御処理S
40において、S43とS44との間に、判定図柄の結
果が当たりであったときにその当たりを記憶するように
する判定図柄の当たり記憶処理を設けておくとともに、
S46の権利発生処理の後に、少しの遅延時間をとった
後、上記判定図柄の当たり記憶を記憶なしにリセットす
る処理を設けておくものとする。
【0052】次に本発明の第2実施形態としての、判定
図柄を備えない第3種ぱちんこ遊技機を図22から図2
7までに示す。この第2実施形態のぱちんこ遊技機は、
上記第1実施形態のぱちんこ遊技機とは構造的に、判定
図柄(従ってその表示器4a〜4c)がないこと、判定
図柄作動スイッチ85を備えた停留凹所91に代えて停
留検知センサ1085を備えた停留凹所1091を備え
ることが基本的な相違点であってその他の構造は上記第
1実施形態の場合と実質的に同じとするので、それらの
図示とその説明は省略する。そして上記第1実施形態の
場合と同一の機能部分については同一符号を付して以下
の説明において引用する。又、制御装置又は制御手段に
ついては、停留凹所1091への停留球の排出弁機構と
しての回転体86のシンクロナスモータ88はその回転
方向が常に一定方向(右方向回転)となるように制御さ
れるものであること及び上記図22から図27に基づい
て以下で説明する部分を除いては、上記第1実施形態の
場合と実質的に同じとするので、それらの図示とその説
明も省略する。そして上記第1実施形態の場合と同一の
機能部分については同一符号を付して以下の説明におい
て引用する。なお、図22はこの第2実施形態のぱちん
こ遊技機の制御装置のブロック構成図であり、図23は
上記制御装置によって制御される基本遊技処理のフロー
チャートであり、図24は図23の基本遊技処理のうち
の普通電動役物としての特定入賞口を含み、該特定入賞
口に関連する電動チューリップ71、71、ストッパー
95及び回転体86のための制御処理(以下、特定入賞
口関連装置制御処理と言う)のフローチャートであり、
図25は図24の特定入賞口関連装置制御処理のうち、
上記特定入賞口の電動チューリップの制御処理のフロー
チャートであり、図26は図24の特定入賞口関連装置
制御処理のうち、上記ストッパーの、4ms毎に割込み
ながら進める割込み制御処理の内容を表すフローチャー
トであり、図27は上記回転体86の、4ms毎に割込
みながら進める割込み制御処理の内容を表すフローチャ
ートである。
【0053】図22の制御装置1200は、普通図柄始
動ゲート6、停留検知センサ1085、特別装置作動ス
イッチ94、第3種始動口入賞センサ10a及び大入賞
口用カウントスイッチ11aからの検知信号を入力する
入力回路1201と、該入力回路1201を介して得た
上記各検知信号に基づいて普通図柄や特定入賞口関連装
置等を制御するための制御プログラムを実行するCPU
1202と、CPU1202が実行する制御プログラム
を格納するROM1203と、CPU1202が処理す
るデータを一時記憶する等のためのRAM1204と、
CPU1202が普通図柄の図柄データや画像データを
格納する画像ROM1205と、CPU1202からの
指令に基づいて保留球表示LED12a〜12d,普通
図柄表示器4a〜4c、電動チューリップ開閉ソレノイ
ド74、ストッパーオンオフソレノイド96、回転体用
シンクロナスモータ88及び大入賞口開閉ソレノイド1
1bへそれぞれ駆動信号を出力する出力回路1206
と、上記各部の間で各種データをやり取りするためのバ
ス1207とを備えている。
【0054】このように構成された制御装置1200に
おいて,CPU1202は基本遊技処理及びこれに関連
して行う各種割込み制御処理を実行することにより、上
記ぱちんこ遊技機の遊技全体の制御を行う。以下、CP
U1202が実行する基本遊技処理及び関連して行われ
る割込み制御処理について説明する。
【0055】図23の基本遊技処理S1010が実行さ
れると、先ずS1011で普通図柄の始動入賞記憶があ
るか否かを判断する。始動入賞記憶なしのときはスター
トに戻りこの基本遊技処理S1010を繰り返す。もし
記憶ありのときは次の普通図柄の始動・変動・停止の処
理S1012に進む。なお、上記始動入賞の記憶は普通
図柄始動ゲート6の検知出力を割込み信号とする、第1
実施形態でのS20と同じ内容の割込み制御処理処理に
よって行われる。又、図23の基本遊技処理のフローチ
ャートの普通図柄の始動・変動・停止処理S1012
は、第1実施形態でのS12と同じ内容の制御処理処理
によって行われる。次にS1014に進んで、改めて停
止表示された図柄が当たり図柄か否かを判断し、外れの
ときはS1011に戻りこの処理S1010を繰り返
す。そしてS1014で当たり図柄のときはS1015
に進み特定入賞口関連装置制御処理を実行する。そして
この特定入賞口関連装置制御処理を終えるとS1011
に戻りこの処理S1010を繰り返す。
【0056】図24にこの特定入賞口関連装置制御処理
S1015のフローチャートを示す。先ずS1151で
ストッパー割込み制御処理S1030(図26にその処
理内容を表すフローチャートを示す)の開始処理を行っ
た後に、S1152の電動チューリップ制御処理に進
む。上記ストッパー割込み制御処理S1030を説明す
る前に、図25にフローチャートを示した電動チューリ
ップ制御処理S1152を説明する。
【0057】図25に示した電動チューリップ制御処理
S1152では電動チューリップ71、71の時限開放
を、6秒間1回の開放時限だけで行うように制御する。
先ず、S1152ー1でマイクロコンピュータ内に形成
したタイマカウンタT1をゼロにリセットし、次いでS
1152ー2で電動チューリップ71、71を開放し、
次いでS1152ー3に進みT1が所定開放時限6秒に
達したか否かを判断し6秒の経過を待つ。6秒に達した
らS1152ー4に進み電動チューリッ71、71を閉
じる。その6秒間の開放時限中に入賞した入賞球の1箇
が初めて空の停留凹所1091(本発明の特定領域とし
ての停留領域)に停留したら後述するようにその後に入
賞してきた入賞球は全てストッパ95に妨げられて該停
留凹所1091に到達することはできないようになる。
次いでS1152ー5で回転体86の割込み制御処理S
1040の開始処理を行ってこの処理を終わり、図23
の基本遊技処理S1010のS1011に戻って基本遊
技処理S1010を繰り返す。上記回転体86の割込み
制御処理S1040(図27)の説明は、次のストッパ
ー割込み制御処理S1030の説明の後に行う。
【0058】図26に、特定入賞口関連装置制御処理S
1015のS1151で4ms毎の割込みが開始され
る、ストッパー割込み制御処理S1030の内容を表す
フローチャートを示す。S1030においては先ず、S
1031でタイマカウンタT2をゼロにリセットし、次
いでS1032では、権利状態(記憶)が権利が発生し
た状態になっているか否かを判断し、権利が発生中でな
いことを確認したときはS1033に進み、ここでは常
時オン(即ち常時ストッパー弁部95aが遊技盤から突
き出た遮断の状態)のストッパー95を、ストッパーオ
ンオフソレノイド96に通電することによって、電動チ
ューリップ71、71の開放に合わせてオフ(即ちスト
ッパー弁部95aが遊技盤から奥に引っ込んだ非遮断の
状態)とする。次いでS1034で時限開放された電動
チューリップ71、71に入賞した入賞球が停留凹所1
091に停留したことを検知する停留検知センサ108
5がオンか否かを判断し、否のときはS1035に進ん
でT2が、電動チューリップ71、71の時限開放の開
放時限6秒を少し越えた長さにされた時限、即ちここで
は7秒に達したかどうかを判断し、上記7秒に達してい
ないときはS1032に戻って繰り返し上記7秒の時間
経過を待つ。その間にS1034で停留検知センサ10
85がオン(停留)であると判断したときは直ちにS1
036に進んでストッパー95をオンとし、次のS10
37でこの割込み制御処理の割り込みを停止する。従っ
て上記停留検知センサがオンとなってから以後は次の電
動チューリップ71、71の時限開放が開始されるまで
ストッパー95はオンを維持して、入賞球の停留凹所1
091内の停留を保全し権利のパンク発生を確実に防止
するようにする。一方もしS1034で入賞球の停留な
しの判断が続いたままS1035でT2が上記7秒を計
時したらS1036に進んでストッパー95をオンと
し、次いでS1037でこの割込み制御処理の割込みを
停止する。もしこのストッパー割込み制御処理S103
0の開始時(即ち電動チューリップ71、71の時限開
放の開始時)のS1032で権利状態(記憶)が権利あ
りと判断されたときは、ストッパー95がオンのまま、
即ち開放された電動チューリップ71、71に遊技球が
入賞してもそれが停留凹所1091に達し得ないように
した状態で、S1034に進んで入賞球の停留のないこ
とを確認し、次いでS1035でタイマカウンタT2
7秒を計時したか否かを判断し、否のときは又S103
2に戻り繰り返す。そして権利ありのままS1035で
2が上記7秒を計時したときは、ストッパー95はオ
ンのままS1036とS1037とを経てこの割り込み
制御処理の割込みを停止して、該権利のパンク発生を防
止するようにする。そしてもしT2が上記7秒を計時す
る前の途中でS1032で権利なしと判断されたら直ち
にS1033に進んでストッパー95をオフとして入賞
球が停留凹所1091に到達可能状態に戻し以後は、入
賞球が停留凹所1091に到達するか又は該到達がない
まま該S1035でタイマカウンタT2が7秒を計時し
たと判断されるまでオフを続けた後、S1036に進ん
でストッパー95をオンとし、この割込み制御処理の割
込みを停止する。なお、S1035でタイマカウンタT
2の比較時間を電動チューリップ71、71の開放時限
6秒より1秒だけ長い時間に設定したのは、第1実施形
態のぱちんこ遊技機の場合のストッパー割込み制御処理
の説明で述べたのと同じ理由による。
【0059】図27に、上記電動チューリップ制御処理
S1152において電動チューリップ71、71の時限
開放の終結時点で4ms毎の割込みが開始されるところ
の、回転体の割込み制御処理S1040の内容を表すフ
ローチャートを示す。先ずS1041では停留検知セン
サ1085(図22)はオンであったか否かを判断し、
オンのときにS1042に進んで回転体86用シンクロ
ナスモータ88の回転(右回転)を起動させ、次いでS
1043に進んで特別装置作動スイッチ94のオンを待
ち、オンとなったときにS1044に進んで権利状態
(記憶)を反転させる。即ち、権利なしの状態にあると
きは権利ありに変えて権利を発生させる。逆にもし権利
ありのときは権利なしに変え、いわゆる権利のパンクを
生じさせる。その後S1045に進んでこの割込み制御
処理の割込みを停止してこの割込み制御処理S1040
を終わる。一方、S1041で停留検知センサ1085
のオンがなかったときはS1045に飛んでこの割込み
制御処理S1040を終わるようにする。
【0060】以上述べたように上記第2実施形態として
の、判定図柄を備えない第3種ぱちんこ遊技機1では、
特定入賞口の時限開放の開始時点(S1032)で権利
なしと判断されたらストッパー95をオフ(非遮断)と
して停留凹所1091(本発明の特定領域としての停留
領域)へ到達するのを待ち、入賞球が該停留凹所109
1へ到達したら直ちにストッパー95をオン(遮断)と
し以後該時限開放中オンを続けて停留入賞球の停留を保
全する。そして又、特定入賞口の時限開放の開始時点
(S1032)で権利ありと判断されたときは権利あり
が続く限りはストッパー95をオン(遮断)のままで開
放時限を進め、しかも開放時限の途中で権利なしとなっ
たときは直ちにストッパー95をオフ(非遮断)とする
ので、遊技者が初心者であったとしても現に発生中の権
利はこれをうっかりパンクさせてしまう恐れなく安心し
て遊技を楽しめるだけでなく、更には積極的により有利
な遊技を行うことができるようになる。
【0061】なお、この第2実施形態のぱちんこ遊技機
でも、特定入賞口の当該時限開放の開始時点(S103
2)で権利なしと判断された以上は、直ぐ前の特定入賞
口の時限開放にかかわって後から権利が発生してくるこ
とは起こり得ないように、上記「次の特定入賞口の時限
開放による入賞の最早発生可能時期」を上記「特定入賞
口の先の時限開放による権利の最遅発生可能時期」より
も遅い時期としている。従って当該時限開放にかかわっ
て発生し得た権利で、直ぐ前の特定入賞口の時限開放に
かかわって先に(しかし当該時限開放の開始時期よりは
後になって)発生してきた権利を避け難くパンクさせて
しまうと言う可能性も完全に除去されている。
【0062】なお、上記第2実施形態のぱちんこ遊技機
でも、時限開放中の特定入賞口に入賞した入賞球が特定
領域としての停留凹所1091に到達したら停留検知セ
ンサ1085が働いてストッパー95を直ちにオンとし
該停留球の停留を保全するようにした。しかしながら、
時限開放中に入賞した入賞球の1箇が初めて空の停留凹
所1091に停留したらその後に入賞してきた入賞球は
全て既に停留凹所1091を埋めた1箇の停留入賞球に
妨げられて該停留凹所1091に到達することはできな
いようにしておくことによって、本発明において上記ス
トッパー95による停留保全動作、従って又停留検知セ
ンサも必須とはしない。
【0063】上記第1実施形態と第2実施形態とのぱち
んこ遊技機においては、特定入賞口の時限開放の終結後
の電動チューリップ71、71が非開放の通常の遊技状
態中にもかかわらず少なくとも次の該電動チューリップ
71、71(特定入賞口)の時限開放が行われるときま
で、ストッパー95をオン(遮断)状態に維持するよう
にした。このため、遊技中に何らか原因、例えば静電気
障害に起因した電気的ノイズ等によって電動チューリッ
プ71、71が非開放であるべき時期に開放されてしま
うと言う誤動作が起こって遊技球が入賞してしまっても
権利の発生には至らないようにすることができ、従って
又たまたまそのときに権利が発生中であったとしても該
権利のパンクが起こしてしまう恐れもなくなる。又悪意
の遊技者によってことを起こすこともし難くすることが
できる。なおその際にここでは好ましく、ストッパー9
5が常時オン(常時遮断)とされているので余分の電力
を消費することもない。
【0064】しかしながら、上記第1実施形態と第2実
施形態とのぱちんこ遊技機の場合のように、特定入賞口
の時限開放の終結後の電動チューリップ71、71が非
開放の通常の遊技状態中にもかかわらず少なくとも次の
該電動チューリップ71、71(特定入賞口)の時限開
放が開始されるまでストッパー95をオンに維持するこ
とは、特定入賞口の開放時限中、権利が発生状態にある
間はストッパーをオンとするようにする本発明において
は必須とはしない。
【0065】例えば図28から図30までにそのストッ
パー割込み制御処理の内容を示したところの、上記第1
実施形態の変形としての第3実施形態のぱちんこ遊技機
や、例えば図31にそのストッパー割込み制御処理の内
容を示したところの、上記第2実施形態の変形としての
第4実施形態のぱちんこ遊技機の場合のように、好まし
く常時オフ(ストッパーオンオフソレノイド非通電時ス
トッパーオフ)のストッパーを用いて、電動チューリッ
プ71、71が非開放の通常状態の遊技中はストッパー
をオフ(非遮断)としておくこともできる。
【0066】次に先ずその第1実施形態の変形としての
本発明の第3実施形態のぱちんこ遊技機(判定図柄を備
える第3種ぱちんこ遊技機)を図28から図30に基づ
いて説明する。なお、この第3実施形態のぱちんこ遊技
機の本体部分が、前記第1実施形態のぱちんこ遊技機の
本体部分と異にする点は、好ましくストッパー95を上
記常時オフのストッパー2095に変更している点、及
びその制御装置又は制御手段による制御処理はストッパ
ー割込み制御処理の内容が上記図28から図30に示す
ように若干異なってくる点だけである。なお、図28は
この第3実施形態のぱちんこ遊技機の、普通図柄の当た
り図柄が普通の当たり図柄の場合のストッパーの、4m
s毎に割込みながら進める割込み制御処理の内容を示す
フローチャートであり、図29は当たり図柄が3の場合
のストッパーの、4ms毎に割込みながら進める割込み
制御処理の内容を示すフローチャートであり、図30は
当たり図柄が7の場合のストッパーの、4ms毎に割込
みながら進める割込み制御処理の内容を示すフローチャ
ートである。
【0067】図28に示す普通の当たり図柄のストッパ
ー割込み制御処理S2030は電動チューリップ71、
71の時限開放の開始に合わせて開始され、先ずS20
31でタイマカウンタT3をゼロにリセットし、次いで
S2032では、権利状態(記憶)が権利が発生した状
態になっているか否かを判断し、権利が発生中でないこ
とを確認したときはS2033に進み、ここでは常時オ
フ(即ち常時ストッパー弁部2095aが遊技盤から奥
に引っ込んだ非遮断の状態)のストッパー2095のオ
フを確認しS2034に進む。S2034では特別装置
作動判定図柄の作動スイッチ85からの検知出力がある
か否かを判断し、否のときはS2035に進み、タイマ
カウンタT3が既に述べた理由によって所定開放時限6
秒を少し越えた長さにされた時限、即ちここでは7秒に
達したかどうかを判断し上記7秒に達していないときは
S2032に戻って繰り返し判定図柄作動スイッチ85
のオンを待つ。その間にS2034で、開放された電動
チューリップ71、71の開口に入賞した遊技球が判定
図柄の作動停留領域としての上記停留凹所91(本発明
の特定領域としての停留領域)内に停留することが生じ
判定図柄作動スイッチ85がオンとなったときは、S2
036へ進み判定図柄及び回転体86のための割込み制
御処理S40の開始処理を行った後S2037に進んで
ストッパー2095をオン(即ちストッパー弁部209
5aが遊技盤から突き出た遮断の状態)とし、次いでS
2038でタイマカウンタT3の上記7秒の計時を待
つ。S2035又はS2038でタイマカウンタT3の
上記7秒を計時したら、その時点では電動チューリップ
71、71は時限開放を終えて既に閉じているので、S
2039に進んでストッパー2095をオフとするとと
もに、S2040でこの割込み制御処理S2030の割
込みを停止する。
【0068】そしてこの普通の当たり図柄の場合のスト
ッパー割込み制御処理S2030の立ち上がり時(即ち
電動チューリップ71、71の時限開放の開始時点)の
上記S2032で、権利ありとされたときは、S204
1に進んでストッパー2095をオン(遮断)としてS
2034とS2035とを経てS2032へ戻る処理を
繰り返して時間待ちし、権利ありの状態が続く間は電動
チューリップ71、71が開放中であってもストッパー
2095のオン(遮断)を維持するので、初心者でも権
利発生中に重ねて権利を発生させることがない。ここで
は更に、もし上記時間待ちの間に権利が終結してS20
32で権利状態が権利なしと判断されたときは、次のS
2033で直ちにストッパー2095をオフ(非遮断)
として入賞球が判定図柄の作動停留領域としての停留凹
所91に停留可能状態にし、遊技を有利に行えるように
している。
【0069】図29に示す当たり図柄3のストッパー割
込み制御処理S2050は電動チューリップ71、71
の時限開放の開始に合わせて開始され、先ずS2051
でタイマカウンタT4をゼロにリセットし、次いでS2
052でタイマカウンタT3をゼロにリセットし、次い
でS2053では、権利状態が権利ありか否かを判断
し、権利が発生中でないことを確認したときはS205
4に進み、ここでは常時オフ(常時非遮断)のストッパ
ー2095のオフを確認して次のS2055に進む。S
2055では特別装置作動判定図柄の作動スイッチ85
からの検知出力があるか否か判断し、否のときはS20
56に進みT3が、既に述べた理由で所定開放時限3秒
に対して遅延時間1秒を考慮した時限、即ちここでは4
秒に達したかどうかを判断し上記4秒に達していないと
きはS2053に戻って繰り返し判定図柄作動スイッチ
85のオンを待つ。その間にS2055で、開放された
電動チューリップ71、71の開口70に入賞した遊技
球が上記停留凹所91内に停留することが生じ判定図柄
作動スイッチ85がオンとなったときは直ちに検知して
S2057に進み、判定図柄及び回転体86のための割
込み制御処理S40の開始処理を行った後S2058へ
進んでストッパー2095をオンとする。次いでS20
59でタイマカウンタT4が、電動チューリップ71、
71を最後に閉駆動するべき時点21秒に安全をみた付
加時間1秒を加えた22秒に達していないことを確認し
て次のS2060に進み、ここでT3が2回目の電動チ
ューリップ開放時限開始時点18秒を計時するまで、並
行して行われている割り込み制御処理S40で行われた
判定図柄の判定結果が当たりとなるか外れとなるかにか
かわらずストッパー2095をオンとしたまま待ち、1
回目の開放時限中に重ねて判定図柄の作動が生じて権利
のパンクを生じ得ることがないようにする。次いでS2
061に進む。一方もしS2055で判定図柄作動スイ
ッチ85がオンとならないまま、S2056でT3 が上
記4秒を計時したらストッパー2095をオフのままS
2059に進んで、タイマカウンタT4が上記22秒に
達していないことを確認して次のS2060に進み、こ
こでT3が2回目の電動チューリップ開放時限開始時点
18秒を計時するまで待って、次のS2061に進む。
このS2061で判定図柄が当たりであったか否かを判
断し、当り図柄であったときはS2062に進み、ここ
でT4が上記22秒に達っするまで待ってから次のS2
063に進んでストッパー2095をオフに戻すように
し、2回目の電動チューリップ71、71の開放時限で
もストッパー2095はオン(遮断)の状態が維持され
て権利のパンクを防止するようにする。そしてS206
4でこの割り込み処理S2050の割込みを停止する。
上記S2061で判定図柄の結果が外れであったとき又
はS2055で判定図柄作動スイッチ85のオンがなか
ったときは再びS2052に戻り2度目の判定図柄の作
動機会が与えられるようにし、以後S2052からS2
059まで先と同様に処理が行われる。そしてS205
9で電動チューリップ71、71を最後に閉駆動するべ
き時点21秒に1秒の安全を取った上記22秒に達っす
るまで待って又は上記22秒に達したことを確認してS
2063に進み、ストッパー2095をオフに戻して又
はオフを確認してS2064に進み、この割り込み制御
処理の割込みを停止する。
【0070】そしてこの当たり図柄が3の場合のストッ
パー割込み制御処理S2050の立ち上がり時(即ち電
動チューリップ71、71の時限開放の開始時点)の上
記S2053で、権利ありとされたときは、S2065
に進んでストッパー2095をオン(遮断)として各開
放時限中S2055とS2056とを経てS2053へ
戻る処理を繰り返して時間待ちし、該権利が終結する時
点までは電動チューリップ71、71が開放中であって
もストッパー2095のオン(遮断)を維持するので、
初心者でも権利発生中に重ねて権利を発生させることが
ない。ここでは更に、もし上記時間待ちの途中で権利が
終結してS2053で権利状態が権利なしと判断された
ときは、S2054に進んで直ちにストッパー2095
をオフ(非遮断)として入賞球が停留凹所91に停留可
能状態に戻し、遊技を有利に行えるようにしている。図
30に示す当たり図柄7のストッパー割込み制御処理S
2070は電動チューリップ71、71の時限開放の開
始に合わせて開始され、先ずS2071でタイマカウン
タT4をゼロにリセットし、次いでS2073では、権
利状態が権利ありか否かを判断し、権利が発生中でない
ことを確認したときはS2074に進み、ここでは常時
オフ(常時非遮断)のストッパー2095のオフを確認
して次のS2075に進む。S2075では特別装置作
動判定図柄の作動スイッチ85からの検知出力があるか
否か判断し、否のときはS2076に進みT3が既に述
べた理由で所定開放時限2秒に対して遅延時間1秒を考
慮した時限、即ちここでは3秒に達したかどうかを判断
し上記3秒に達していないときはS2073に戻って繰
り返し、判定図柄作動スイッチ85のオンを待つ。その
間にS2075で、開放された電動チューリップ71、
71の開口に入賞した遊技球が上記停留凹所91内に停
留することが生じ判定図柄作動スイッチ85がオンとな
ったときは直ちに検知してS2077に進み、判定図柄
及び回転体86のための割込み制御処理S40の開始処
理を行った後S2078へ進んでストッパー2095を
オンとする。次いでS2079でタイマカウンタT
4が、電動チューリップ71、71を最後に閉駆動する
べき時点30秒に安全をみた付加時間1秒を加えた31
秒に達していないことを確認して次のS2080に進
み、ここでT3が2回目の電動チューリップ開放時限開
始時点14秒を計時するまで、並行して行われている割
り込み制御処理S40で行われた判定図柄の判定結果が
当たりであったか外れであったかにかかわらず、ストッ
パー2095をオンとしたままで待ち、1回目の開放時
限中に重ねて判定図柄の作動が生じて権利のパンクを生
じ得ることがないようにする。次いでS2081に進
む。一方もしS2075で判定図柄作動スイッチ85が
オンとならないまま、S2076でT3 が上記3秒を計
時したらストッパー2095をオフのままS2079に
進んで、タイマカウンタT4が上記31秒に達していな
いことを確認して次のS2080に進み、ここでT3
2回目の電動チューリップ開放時限開始時点14秒を計
時するまで待って、次のS2081に進む。このS20
81で判定図柄が当たりであったか否かを判断し、当り
図柄であったときはS2082に進み、ここでT4が上
記31秒に達っするまで待ってから次のS2083に進
んでストッパー2095をオフに戻すようにし、2回目
の電動チューリップ71、71の開放時限でもストッパ
ー2095はオン(遮断)の状態が維持されて権利のパ
ンクを防止するようにする。そしてS2084でこの割
り込み処理S2070の割込みを停止する。S2081
で判定図柄の結果が外れのときは又は判定図柄作動スイ
ッチ85のオンがなかったときは再びS2072に戻り
2度目の特別装置作動判定図柄の作動機会が与えられる
ようにし、以降S2072からS2081又はS208
4まで先と同様に処理が行われる。そしてS2081で
判定図柄の結果が外れのときは又は判定図柄作動スイッ
チ85のオンがなかったときは2度目のS2072に戻
って3度目の特別装置作動判定図柄の作動機会が与えら
れるようにし、以降S2072からS2079まで先と
同様に処理が行われる。そしてS2079で電動チュー
リップ71、71を最後に閉駆動するべき時点30秒に
1秒の安全を取った上記31秒に達っするまで待って又
は上記31秒に達したことを確認してS2083に進
み、ストッパー2095をオフに戻して又はオフを確認
してS2084に進み、この割り込み制御処理の割込み
を停止する。
【0071】そしてこの当たり図柄が7の場合のストッ
パー割込み制御処理S2070の立ち上がり時(即ち電
動チューリップ71、71の時限開放の開始時点)の上
記S2073で権利ありとされたときは、ストッパー2
095をオン(遮断)として各開放時限中S2075と
S2076とを経てS2073へ戻る処理を繰り返して
時間待ちし、該権利が終結する時点までは電動チューリ
ップ71、71が開放中であってもストッパー2095
のオン(遮断)を維持するので、初心者でも権利発生中
に重ねて権利を発生させることがない。ここでは更に、
もし上記時間待ちの途中で権利が終結してS2073で
権利状態が権利なしと判断されたときは、S2074に
進んで直ちにストッパー2095をオフ(非遮断)とし
て入賞球が停留凹所91に停留可能状態に戻し、遊技を
有利に行えるようにしている。。
【0072】次にその第2実施形態の変形としての本発
明の第4実施形態のぱちんこ遊技機(判定図柄を備えな
い第3種ぱちんこ遊技機)を図31に基づいて説明す
る。なお、この第4実施形態のぱちんこ遊技機の本体部
分が、前記第2実施形態のぱちんこ遊技機の本体部分と
異にする点は、好ましくストッパー95を上記常時オフ
のストッパー2095に変更している点、及びその制御
装置又は制御手段による制御処理はストッパー割込み制
御処理の内容が上記図31に示すように若干異なってく
る点だけである。なお、図31は第4実施形態のぱちん
こ遊技機の、普通図柄の結果が当たり図柄の場合のスト
ッパーの、4ms毎に割込みながら進める割込み制御処
理の内容を示すフローチャートである。
【0073】図31に示すストッパー割込み制御処理S
3030は電動チューリップ71、71の時限開放の開
始に合わせて開始され、先ずS3031でタイマカウン
タT 3をゼロにリセットし、次いでS3032では、権
利状態(記憶)が権利が発生した状態になっているか否
かを判断し、権利が発生中でないことを確認したときは
S3033に進み、ここでは常時オフ(即ち常時ストッ
パー弁部2095aが遊技盤から奥に引っ込んだ非遮断
の状態)のストッパー2095のオフを確認しS303
4に進む。S3034では時限開放された電動チューリ
ップ71、71に入賞した入賞球が停留凹所1091
(本発明の特定領域としての停留領域)に停留したこと
を検知する停留検知センサ1085がオンか否かを判断
し、否のときはS3035に進み、タイマカウンタT3
が既に述べた理由によって所定開放時限6秒を少し越え
た長さにされた時限、即ちここでは7秒に達したかどう
かを判断し上記7秒に達していないときはS3032に
戻って繰り返し上記7秒の時間経過を待つ。その間にS
3034で停留検知センサ1085がオン(停留)であ
ると判断したときは直ちにS3036に進んでストッパ
ー2095をオンとして、次のS3037でT3が上記
7秒を計時するのを待ってからS3038に進みストッ
パー2095をオフとし、次いでS3039でこの割込
み制御処理の割込みを停止する。即ち、時限開放中に停
留凹所1091に入賞球が停留したら直ちにストッパー
2095をオンとし以後時限開放が完全に終結するまで
オンを維持して停留入賞球の停留を保全し権利のパンク
発生を確実に防止するようにする。一方もし、S303
4で入賞球の停留なしの判断が続いたままS3035で
3が上記7秒を計時したらS3038に進んでストッ
パー2095をオフとし、次いでS3039でこの割込
み制御処理の割込みを停止する。もしこのストッパー割
込み制御処理S3030の開始時(即ち電動チューリッ
プ71、71の時限開放の開始時)のS3032で権利
状態(記憶)が権利ありと判断されたときは、S304
0に進んでストッパー2095をオン(即ち開放された
電動チューリップ71、71に遊技球が入賞してもそれ
が停留凹所1091には達し得ない状態)とし、次いで
S3034に進んで入賞球の停留のないことを確認し、
次いでS3035でタイマカウンタT3が7秒を計時し
たか否かを判断し、否のときは又S3032に戻り繰り
返す。そして権利ありが続く限りはS3035でT3
上記7秒を計時するまではオンを維持し、そしてS30
35でT3が上記7秒を計時したら初めてS3038に
進んでストッパー2095をオフとし、次いでS103
9でこの割り込み制御処理の割込みを停止して、該権利
のパンク発生を防止するようにする。そしてもしT3
上記7秒を計時する前の途中のS3032で権利なしと
判断されたら直ちにS3033に進んでストッパー20
95をオフとして入賞球が停留凹所1091に到達可能
状態に戻し、以後は、入賞球が該停留凹所1091に到
達するか又は該到達がないままS3035でタイマカウ
ンタT3が7秒を計時したと判断されるまでオフを続け
た後、S3038に進んでストッパー2095のオフを
確認した後、S3039でこの割込み制御処理の割込み
を停止する。
【0074】なお、上記第3実施形態と第4実施形態と
のぱちんこ遊技機におけるストッパー割込み制御処理に
おいて、本発明に従って行われる権利状態(記憶)が権
利ありか否かの判断処理(第3実施形態の場合S203
2、S2053、S2073、第4実施形態の場合S3
032)の結果が否のときに、次にストッパーOFFの
処理(第3実施形態の場合S2033、S2054、S
2074、第4実施形態の場合S3033)を行ってか
ら更に次の処理に進むようにしているが、上記ストッパ
ーOFFの処理(第3実施形態の場合S2033、S2
054、S2074、第4実施形態の場合S3033)
を省いて、特定入賞口に時限開放中に権利発生状態から
権利なしの状態に変わっても直ちにはストッパー95を
オフとしないようにした場合でも、なお本発明のぱちん
こ遊技機の範囲内である。
【0075】ところで、第1実施形態と第2実施形態と
のぱちん遊技機は既に述べたように、特定入賞口の時限
開放の終結後の電動チューリップ71、71が非開放の
通常遊技状態中にもかかわらず少なくとも次の該電動チ
ューリップ71、71(特定入賞口)の時限開放が行わ
れるときまで、ストッパー95をオン(遮断)状態に維
持したことによって、既に述べた通りの効果を奏する。
ところがかかる効果を奏する限りの上記構成をもつ発明
は、権利発生中は特定入賞口の時限開放中でもストッパ
ーをオンとするようにする発明とは別個の発明であり得
ることは明らかである。例えばそのような後者の発明を
実施しない前者の発明は、第1実施形態のぱちんこ遊技
機(判定図柄を備える第3種ぱちんこ遊技機)のストッ
パー割込み制御処理(S30、S50、S70)におい
て権利状態の判断処理(S32、S53、S73)を省
くことで、又は第2実施形態のぱちんこ遊技機(判定図
柄を備えない第3種ぱちんこ遊技機)のストッパー割込
み制御処理(S1030)において権利状態の判断処理
(S1032)を省くことで実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態のぱちんこ遊技機(判定
図柄を備える第3種ぱちんこ遊技機)の正面図である。
【図2】上記第1実施形態の特定入賞口アッセンブリー
の全体斜視図である。
【図3】上記定入賞口アッセンブリーが遊技盤に取り付
けられたときに遊技領域の一部を形成する該アッセンブ
リ前方部分を、その要部を露呈させて示した正面図であ
り、(イ)特定入賞口の可変開口部材としての電動チュ
ーリップが非開放の状態にあるときを示し、(ロ)は上
記電動チューリップが開放の状態にあるときを示す。
【図4】上記特定入賞口アッセンブリーをその上記前方
部分を露呈させて示した全体斜視図である。
【図5】入賞した遊技球(打ち球)が停留凹所に停留中
の状態を示すための上記特定入賞口アッセンブリーの全
体斜視図である。
【図6】上記特定入賞口アッセンブリーの全体構造を示
すための分解斜視図である。
【図7】上記第1実施形態のぱちんこ遊技機1の制御装
置の構成を示すブロック図である。
【図8】上記制御装置によって制御される基本遊技処理
のフローチャートである。
【図9】普通図柄始動ゲートの検知出力を割込み信号と
する、始動入賞記憶等のための割込み制御処理のフロー
チャートである。
【図10】図8の基本遊技処理のうちの普通図柄の始動
・変動・停止処理のフローチャートである。
【図11】図8の基本遊技処理のうちの特定入賞口関連
装置制御処理のフローチャートである。
【図12】図11の上記特定入賞口関連装置制御処理の
うち、普通図柄の当たり図柄が普通の当たり図柄の場合
の特定入賞口の電動チューリップの制御処理のフローチ
ャートである。
【図13】図11の上記特定入賞口関連装置制御処理の
うち、普通図柄の当たり図柄が普通の当たり図柄の場合
のストッパーの、4ms毎に割込みながら進める割込み
制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図14】判定図柄及び回転体の、4ms毎に割込みな
がら進める割込み制御処理の内容を表すフローチャート
である。
【図15】図14の割込み制御処理のうち判定図柄の始
動・変動・停止処理の内容を表すフローチャートであ
る。
【図16】図11の特定入賞口関連装置制御処理のう
ち、普通図柄の当たり図柄が3で揃った当たり図柄の場
合の特定入賞口の電動チューリップの制御処理のフロー
チャートである。
【図17】普通図柄の当たり図柄が3で揃った当たり図
柄の場合のストッパーの、4ms毎に割込みながら進め
る割込み制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図18】図11の特定入賞口関連装置制御処理のう
ち、普通図柄の当たり図柄が7で揃った当たり図柄の場
合の特定入賞口の電動チューリップの制御処理のフロー
チャートである。
【図19】普通図柄の当たり図柄が7で揃った当たり図
柄の場合のストッパーの、4ms毎に割込みながら進め
る割込み制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図20】特別装置の、4ms毎に割込みながら進める
割込み制御処理の内容を表すフローチャートである。
【図21】大入賞口用カウントスイッチの検知出力を割
込み信号とする、大入賞口への入賞カウンターのための
割込み制御処理のフローチャートである。
【図22】本発明の第2実施形態のぱちんこ遊技機(判
定図柄を備えない第3種ぱちんこ遊技機)の制御装置の
構成を示すブロック図である。
【図23】上記制御装置によって制御される基本遊技処
理のフローチャートである。
【図24】図23の基本遊技処理のうちの特定入賞口関
連装置制御処理のフローチャートである。
【図25】図24の上記特定入賞口関連装置制御処理の
うちの電動チューリップの制御処理のフローチャートで
ある。
【図26】図24の上記特定入賞口関連装置制御処理に
よって割込みが開始される、ストッパーのための4ms
毎に割込みながら進める割込み制御処理の内容を表すフ
ローチャートである。
【図27】図25の電動チューリップの制御処理によっ
て割込みが開始される、回転体のための4ms毎に割込
みながら進める割込み制御処理の内容を表すフローチャ
ートである。
【図28】上記第1実施形態の変形としての、本発明の
第3実施形態のぱちんこ遊技機(判定図柄を備える第3
種ぱちんこ遊技機)の、普通図柄の当たり図柄が普通の
当たり図柄の場合のストッパーのための、4ms毎に割
込みながら進める割込み制御処理の内容を表すフローチ
ャートである。
【図29】同じく上記第3実施形態のぱちんこ遊技機
の、普通図柄の当たり図柄が3で揃った場合のストッパ
ーのための、4ms毎に割込みながら進める割込み制御
処理の内容を表すフローチャートである。
【図30】同じく上記第3実施形態のぱちんこ遊技機
の、普通図柄の当たり図柄が7で揃った場合のストッパ
ーのための、4ms毎に割込みながら進める割込み制御
処理の内容を表すフローチャートである。
【図31】上記第2実施形態の変形としての、本発明の
第4実施形態のぱちんこ遊技機(判定図柄を備えない第
3種ぱちんこ遊技機)の、ストッパーのための、4ms
毎に割込みながら進める割込み制御処理の内容を表すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
4a〜4c…普通図柄表示器 5…特別装置作動判定図柄表示器 11…大入賞口(特別装置の一部) 70…特定入賞口 71、71…電動チューリップ(特定入賞口の可変開口
部材) 91、1091…停留凹所(特定領域) 95、2095…突き出し型ストッパー(ストッパー手
段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ある1つの遊技上の条件を偶発的に満た
    し得たことによって特定入賞口に入賞した入賞球が達し
    得る特定領域を備え、上記入賞球が上記特定領域に達し
    得たことを少なくとも条件として遊技者が特別装置を使
    用して有利な遊技を行うことができる権利を発生すると
    ともに、上記権利が発生中に重ねて上記権利を発生させ
    てしまうと全て権利が消滅するようにされるぱちんこ遊
    技機において、オンのときは上記入賞球が上記特定領域
    に達することを阻止するがオフのときは該入賞球が上記
    特定領域に達することを妨げないようにするストッパー
    手段を備えており該ストッパー手段は、上記権利が発生
    状態にある間はオンとされることを特徴とするぱちんこ
    遊技機。
  2. 【請求項2】 普通図柄が当たりになることによって時
    限開放される特定入賞口と、時限開放された上記特定入
    賞口に入賞した入賞球が達し得る特定領域とを備え、上
    記入賞球が上記特定領域に達し得たことを少なくとも条
    件として遊技者が特別装置を使用して有利な遊技を行う
    ことができる権利を発生するとともに、上記権利が発生
    中に重ねて上記権利を発生させてしまうと全て権利が消
    滅するようにされるぱちんこ遊技機において、オンのと
    きは上記入賞球が上記特定領域に達することを阻止する
    がオフのときは該入賞球が上記特定領域に達することを
    妨げないようにするストッパー手段を備えており該スト
    ッパー手段は、上記特定入賞口の時限開放における開放
    時限中、上記権利が発生状態にある間はオンとされるこ
    とを特徴とするぱちんこ遊技機。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のぱちんこ遊技機におい
    て、上記ストッパー手段は、上記特定入賞口の時限開放
    における開放時限中、上記権利が終結したときには直ち
    にオフとされることを特徴とするぱちんこ遊技機。
  4. 【請求項4】 請求項1から3までのいずれかに記載の
    ぱちんこ遊技機において、特定領域は特定入賞口に入賞
    した入賞球が停留可能な停留領域として設けられたこと
    を特徴とするぱちんこ遊技機。
  5. 【請求項5】 普通図柄が当たりになることによって時
    限開放される特定入賞口と、時限開放された上記特定入
    賞口に入賞した入賞球が達し得る特定領域とを備え、上
    記入賞球が上記特定領域に達し得たことを少なくとも条
    件として遊技者が特別装置を使用して有利な遊技を行う
    ことができる権利を発生するとともに、上記権利が発生
    中に重ねて上記権利を発生させてしまうと全て権利が消
    滅するようにされるぱちんこ遊技機において、オンのと
    きは上記入賞球が上記特定領域に達することを阻止する
    がオフのときは該入賞球が上記特定領域に達することを
    妨げないようにするストッパー手段を備えており該スト
    ッパー手段は、上記特定入賞口が非開放の通常の遊技状
    態中にもオンとされることを特徴とするぱちんこ遊技
    機。
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