JP4199880B2 - 片面ラップ盤 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、片面ラップ盤に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来技術の片面ラップは、図7及び8に示すように、機台101上に円盤状の砥石定盤(砥石保持板の上面に砥石を設けたものをいう)102をその主軸103を中心にして例えば矢印Pの方向へ所定の回転速度で回転するように設置し、多数のワーク104を嵌装するワーク収容孔105を円周方向に形成した円盤状のワークホルダ106を嵌め込んだリテーナリング107を砥石定盤102上に円周方向に等間隔に載置している。
【0003】
リテーナリング保持板108を、隣接するリテーナリング107の間に砥石定盤102の上面に接近させてその円周方向に等間隔に配設した状態で機台101に水平方向に揺動可能に設けている。各リテーナリング保持板108の、砥石定盤102の回転方向である矢印Pの方向に向いた面109をリーテナリング107と共軸の凹状の円弧状に形成しその両端にローラ110,111を設けている。
【0004】
ワークホルダ106上にこれと共心に円盤状の押し板112を設置して、これを油圧式又は空圧式のピストン−シリンダ113で下方へ押圧してワーク104の下面を砥石定盤102の上面に圧接させる。
【0005】
この状態で、砥石定盤102を図7で矢印Pの方へ回転した場合、リテーナリング107も同方向へ回転しようとするが、ローラ110,111に当たってこの方向への回転が阻止される。他方、砥石定盤102の外周側部分と内周側の部分との円周速度の差によって、ワークホルダ106及びワーク104と共に矢印Pと同方向の矢印Q方向へ自転する。これによって、ワーク104が押圧されながら砥石定盤102上を摺動し、ワーク104の下面がラップ加工される。
【0006】
しかし、リテーナリング保持板108が砥石定盤102の上表面で大きな面積を占めるため、砥石定盤102上に搭載できるワークホルダ106の数が制限され、生産性を向上することができないという問題があった。
【0007】
また、押し板112は個別のピストン−シリンダ113によって押圧されているが、これは、ワークホルダ106に収容されているワーク104の上面に圧接されている押し板112がラップ加工中に自転しているワークホルダ106と同方向速度で回転するので、一個のピストン−シリンダでこれらの押し板112を共通に押圧する場合には、押し板112の回転によってピストン−シリンダの作用を不安定にしてしまうためである。しかし、このように、押し板112毎に別なピストン−シリンダ113を用いる場合は、ピストン−シリンダ113毎に微妙な圧力変化があるために、これがラップ加工後のワーク104の厚さに寸法誤差やワーク104の両端面間に平行度誤差を生じさせてしまうという問題もあった。
【0008】
更に、従来の片面ラップ盤を自動ワーク着脱装置を用いて自動化する場合、ワークホルダ106が砥石定盤102上を公転せず、砥石定盤102上で機台101に対して固定的なステーション上を自転する。そのため、ワークホルダ106の数だけ自動ワーク着脱装置を必要とし、製造コストを大幅に高めるばかりか、床面積を大きくしてしまうという問題があった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述の従来の片面ラップ盤に関する問題点を克服するためになされたものであって、本発明の課題は、量産的にかつ精度の高いラップ加工を可能にすると共に自動化に適する片面ラップ盤を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以上の課題を解決するために、本発明に基づく片面ラップ盤は、上面に砥石を設けた下定盤を下定盤回転軸を中心に所定の回転方向へ所定の回転速度で回転可能に機台上に設け、太陽歯車を該下定盤回転軸と共軸な太陽歯車主軸を中心に所定の回転方向へ所定の回転速度で回転可能に前記下定盤の上方に設け、内歯歯車を、前記太陽歯車と共軸にかつ該太陽歯車から半径方向の所定間隔に離間して前記機台上に固定し又は前記太陽歯車と共軸に所定の回転方向へ所定の回転速度で回転可能に前記機台上に設け、ワーク収容孔を自らの円周方向に配設形成した円盤状のワークホルダを前記太陽歯車及び前記内歯歯車間に円周方向に離間して配置し、各ワークホルダの外周に前記太陽歯車及び前記内歯歯車に噛合する外歯歯車を形成し、上定盤をその軸を中心にして回転可能にかつ該上定盤の軸を前記太陽歯車主軸と共軸に配置することが可能に前記ワークホルダの上方に設け、複数の円盤状の押し板を前記上定盤の下面に自らの中心軸を中心として回転可能に設けると共に前記上定盤の軸を前記太陽歯車主軸に共軸にした状態で各押し板の回転軸を対応のワークホルダの中心軸に一致させることができるように前記上定盤の円周方向に配設し、該押し板は対応のワークホルダの前記ワーク収容孔に収容されたワークの上面に圧接可能な平坦な下面と前記太陽歯車又は前記内歯歯車に噛合できると共に前記ワークホルダ前記外歯歯車と同寸法の外歯歯車を有し、該押し板の外歯歯車は前記太陽歯車若しくは前記内歯歯車又は該太陽歯車及び該内歯歯車に噛合して構成される。
【0011】
前記押し板の前記外歯歯車が前記太陽歯車及び前記内歯歯車の一方のみに噛合する時は、前記ワークホルダの公転の方向と同一方向に該公転の速度と同一の速度で強制回転される。また、前記押し板の全てを同一圧力で押下する加圧手段を設けることができる。さらに、前記上定盤及び押し板を前記ワークホルダの領域から外しかつ再度該ワークホルダの該領域に戻す移動装置を設けることもできる。さらにまた、前記ワークホルダに対するワークの取付け及び取外しに共用する自動ワーク取付け・取外し装置を設けることもできる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に基づく片面ラップ盤の実施形態について詳細に述べる。図1は、本発明の片面ラップ盤の1実施形態の概略側面図であり、図2は図1の片面ラップ盤の主要部の側面図であり、図3は図2のX−X線に沿って断面にした平面図である。図4及び図5は、本発明の片面ラップ盤の第2及び第3の実施形態の主要部の概略側面図である。又、図6は、本発明に基づく片面ラップ盤のワークホルダから加工済みのワークを自動的に取り出しワークホルダにワークを自動的に供給する自動ワーク着脱装置の1例の概略斜視図である。また、図1乃至図6を通じて同一要素及び同一部分は同一の参照番号を付して示されている。
【0013】
まず、図1乃至3に基づいて、本発明の片面ラップ盤1の第1実施形態について説明する。1は片面ラップ盤で、機台2の上面に円盤状の下定盤3が設けられている。この下定盤3は、概略円盤状の支持板4とその上面に形成された環状の砥石5とから成り、支持板4の下面中心から下へ延びる下定盤回転軸6と歯車列7,7Aを介してサーボモータ8によって所定の方向へ、例えば、図3において矢印Aの方向へ所定回転速度で回転されるようになっている。
【0014】
下定盤3の中央部上方に太陽歯車9が設けられている。この太陽歯車9が、その下面中央から下定盤回転軸6を貫通して下方へ延びる太陽歯車主軸10を介してサーボモータ12により下定盤3の回転方向Aとは逆の矢印Bの方向へ所定の回転速度で回転されるようになっている。また、太陽歯車9と共軸にかつこれから半径方向外側に所定の距離だけ離間して内歯歯車13が機台2上に固定されている。
【0015】
下定盤3の砥石5上で太陽歯車9及び内歯歯車13の間に、即ち、両歯車間の環状の空間に同寸法・同形状の円盤状のワークホルダ14が円周方向に互いに干渉しないように等間隔に設けられている(図3参照)。そして、各ワークホルダ14の外周に太陽歯車9及び内歯歯車13に噛合する外歯歯車15が形成されている。また、各ワークホルダ14に円周方向に通し孔の形のワーク収容孔16が配列されている。これらのワーク収容孔16内にワークホルダ14の厚さよりも厚いワーク17が装着される。ワークホルダ14及び各ワークホルダ14のワーク収容孔16の数はこの実施例ではそれぞれ5個と15個であるがこれに限定される訳ではない。また、ワークホルダ14は太陽歯車9と内歯歯車13との間の環状の空間に互いに干渉しない範囲で円周方向に並べることができるので、従来の片面ラップ盤に比べてワークホルダ14の搭載数が多くなり、従って、1回でラップ加工できるワークの数が増大し、ラップ作業の能率を高める。
【0016】
図1を参照して、主軸ハウジング20は、内部に円筒状の回転軸41を軸支している。この回転軸41の上端部に歯車21が設けられ、これが主軸ハウジング20に固定されたサーボモータ22の歯車21Aに噛合している。回転軸41の下端部にフランジ41aが形成されている。
【0017】
加圧軸19は、回転軸41を挿通し、その下端は球面軸受26を介して円盤状の上定盤18の上面中央部に接続されている。図1では、球面軸受26は簡潔化のため単に丸で示しているが、上定盤18が加圧軸19に対して傾くことはできるが回転することができないようにするものである。加圧軸19の、フランジ41aの下方の位置にフランジ42を形成し、スライダ45によってフランジ41aに対して回転不動にかつ上下に移動可能に接続されている。球面軸受26はワークと上定盤18との位置関係を微妙に調整するものである。加圧軸19の上端は、回転継手40を介して加圧手段であるピストン−シリンダ37に接続されている。回転継手40は加圧軸19の回転をピストン−シリンダ37に伝達しないためのものである。
【0018】
サーボモータ22により回転軸41が回転すると、フランジ41a、スライダ45及びフランジ42を介して、上定盤18も回転軸41と同方向へ同回転速度で回転する。また、ピストン−シリンダ37によって加圧軸19を介して上定盤18が主軸ハウジング20に対して上下に移動される。
【0019】
後述のように、主軸ハウジング20は昇降することができると共に、図1及び図2に示すように、上定盤18が下定盤3の上方に太陽歯車9と共軸になりワークホルダ14を覆う位置、即ち、ワークホルダ14の領域内の位置と、上定盤18がワークホルダ14の領域を外れる位置をとることができる。
【0020】
平坦な下面を有する円盤状の押し板23が上定盤18から下方に延びる支軸24によって上定盤18に対してかつ押し板23の中心軸25(図2)を中心にして回転可能に保持されている。そして、上定盤18が図1及び2に示す上述のワークホルダ14の領域内の位置にある場合は、支軸24は、上定盤18のワークホルダ14に対する回転位置を調整することによって、対応のワークホルダ14の中心軸25に一致する位置にくるように上定盤18の下面にその円周方向に配列されている。従って、この位置では、全ての押し板23を対応のワークホルダ14に垂直に整合させることができる。
【0021】
図2及び3に示すように、各押し板23の外周に、ワークホルダ14の外歯歯車15と同寸法・同形状の外歯歯車30が形成されている。この外歯歯車30は太陽歯車9に噛合している。
【0022】
図1を参照して、機台2上の下定盤3の横に移動装置31が設けられている。移動装置31は機台2上に設けられた移動装置ハウジング33とその中に設けられた垂直な回転軸32を有している。回転軸32の上端部は、移動装置ハウジング33に歯車43を介して支承され、回転軸32の下端は機台2に回転可能に軸支されている。回転軸32は、その下端に接続された図示しないモータによって回転され、ハウジング33との間の歯車43を介して移動装置ハウジング33を回転軸32を中心として回転させ、主軸ハウジング20を上定盤18と共に上記のワークホルダ14の領域内の位置とこの領域から外れる位置との間を旋回させる。この移動装置31により、上定盤18は、ラップ加工時はワークホルダ14の領域内に、ワーク17のワークホルダ14に対する着脱や保守点検・修繕や砥石の取り替え時等の際にはこの領域から外れた位置へ設定される。
【0023】
移動装置31は、また、その側面上面にサーボモータ36を取付けている。サーボモータ36はそれから下方に延びるボールねじ34を保持してこれを回転する。ボールねじ34は主軸ハウジング20に設けられたナット35に螺合しており、サーボモータ36の回転によりその回転方向に応じて主軸ハウジング20を上下させる。チェーン44が移動装置ハウジング33の上方に設けられたスプロケットホイール38,38に係合している。そして、このチェーン44の一端は移動装置ハウジング33に固定されたカウンタバランスシリンダ39に接続され、チェーン44の他端は主軸ハウジング20に接続されて、チェーン44で主軸ハウジング20を吊り、サーボモータ36による主軸ハウジング20の昇降を容易にしている。
【0024】
次に、図1乃至図3を参照した本発明の片面ラップ盤の作動について説明する。
まず、上定盤18がワークホルダ14の領域内の位置にくるように主軸ハウジング20を設定する。そして、例えば、太陽歯車9を回転させることによって押し板23の中心と対応のワークホルダ14の中心軸25とを一致させる。そして、サーボモータ36によって主軸ハウジング20を押し板23の下面がワークホルダ14に填装されたワーク17の上面に接触するまで下降させる。サーボモータ12及び8によって太陽歯車9及び下定盤3を所定の回転方向及び回転速度で回転させ、ワークホルダ14を所定の方向へ所定の速度で自転及び公転させる。これと同時に、サーボモータ22によって回転軸41及び加圧軸19を介して上定盤18をワークホルダ14と同じ公転方向と公転速度で回転させる。
【0025】
次ぎに、ピストン−シリンダ37を操作して加圧軸19及び上定盤18を介して押し板23を所定圧力で押下して、押し板23でワーク17を押す。この結果、ワーク17の下面は所定の圧力で砥石5に押し付けられ、ワーク17の下面がラップ加工をされる。
【0026】
他方、押し板23は、上定盤18によってワークホルダ14の公転方向と公転速度と同じ方向及び回転速度で上定盤18の軸を中心として回転しており、かつ、ワークホルダ14の自転方向及び自転回転速度と同じ方向及び回転速度で支軸24を中心として回転する。このため、押し板23の下面とこれと接触しているワーク17との間に相対運動が全く生ぜず、例えば、相互間のこすれによるワーク17の上面に傷が発生するような問題が起こらない。また、押し板23が上定盤18の押圧力に影響されることなく支軸24の周りに回転するから、1つの上定盤18から全ての押し板23に同じ圧力が掛けられる。従って、全てのワーク17の下面を砥石5の上面に同じ圧力で押圧することができるから、ワーク17の仕上げ厚さ乃至は仕上げ長さにバラツキが生じることがなくなる。
【0027】
ラップ加工が完了したら、ピストン−シリンダ37を操作して、加工軸19を介して上定盤18を所定位置まで上昇させると共に太陽歯車9、上下定盤18,3の回転を止める。次いで、サーボモータ36によって主軸ハウジング20を所定位置まで上昇させ、移動装置31により主軸ハウジング20を回転軸32の周りにワークホルダ14の領域外へ旋回させる。そして、ワークホルダ14からラップ加工済みのワーク17を取り出す。これで、ラップ加工の1サイクルが完了する。
【0028】
次のラップ加工サイクルを実行するには、ワークホルダ14に未加工のワーク17を装填し、移動装置31によって、主軸ハウジング20をワークホルダ14の領域内の位置に戻し、上記の工程を繰り返す。
【0029】
図4は、本発明の片面ラップ盤の第2実施形態の主要部を示すが、片面ラップ盤の第1実施形態との違いは、押し板23が太陽歯車9に噛合しないで、内歯歯車13に噛合していることのみであり、第1実施形態と同じ要素及び部分には同じ番号を付して示し、それらの説明は省略する。作動は第1実施形態と同じである。
【0030】
図5は、本発明の片面ラップ盤の第3実施形態の主要部を示すが、片面ラップ盤の第1実施形態及び第2実施形態との相違は、押し板23が、第1実施形態では太陽歯車9のみに噛合し、第2実施形態では内歯歯車13のみに噛合していることに対して、第3実施形態では太陽歯車9と内歯歯車13に両方に噛合していることと、サーボモータ22と歯車21,21Aと回転軸41とがないことである。それは、ワークホルダ14の外歯歯車15と同形・同寸法の、押し板23の外歯歯車30を太陽歯車9と内歯歯車13とに噛合させることによって、ワークホルダ14も同じ公転をし、上定盤18をこの公転と同じに回転させるために上定盤18を強制回転させるサーボモータ22が不要になることによる。他は、第1実施形態と同じであり、第1実施形態と同じ要素及び部分には同じ番号を付して示し、それらの説明は省略する。作動は、上定盤18を強制回転させないことを除いては、第1及び第2実施形態と同じである。
【0031】
本発明の片面ラップ盤の第1乃至第3実施形態の内歯歯車13を太陽歯車9と共軸に所定方向へ所定速度で回転させるようにしてもよい。この場合には、より多様なラッピング作業が得られることになる。この場合も、押し板23の外歯歯車30を太陽歯車9のみに又は内歯歯車13のみ噛合させる場合は、サーボモータ22によって上定盤18を、ワークホルダ14の太陽歯車9及び内歯歯車13の歯数、回転方向及び回転速度で定められるワークホルダ14の公転と同じく例えばサーボモータ22によって強制回転しなければらない。
【0032】
図6は本発明に基づく片面ラップ盤に対してワーク17を自動的に着脱するワーク着脱装置の1例を示す。このワーク着脱装置49においては、回転支柱50にアーム51を介して着脱装置本体52を設けてあり、円盤状のワーク着脱板53が支持軸54によって着脱装置本体52にその下方に位置するように支持されている。ワーク着脱板53は、下面に各ワークホルダ14のワーク収容孔16と同じ数のワーク吸着オリフィス55をワーク収容孔16の配列円と同一の配列円の直径でかつワーク収容孔16の間隔で円周方向に配列している。ワーク吸着オリフィス55はワーク着脱板53の上面に設けられた負空圧制御弁56によって負空圧を掛けてワーク17を吸引保持したり、負空圧を解除してワーク17を解除したりする。ワーク着脱板53の支持軸54は、片面ラップ盤1上でワーク着脱板53の真下に位置しているワークホルダ14のワーク収容孔16の真上にワーク吸着オリフィス55を設定できるように、着脱装置本体52内に設けた回転機構によって回転することができる。
【0033】
着脱装置本体52は、アーム51の、支柱50に取付けられている端部と反対側の端部を中心にして回動し、ワーク着脱装置49のワーク着脱板53と片面ラップ盤1上のワークホルダ14との位置合わせを行うようにしてもよい。又、ワーク着脱装置49は、未加工ワーク待機ステーション(図示せず)との間及びこのワークホルダ14と加工済みワーク受取ステーション(図示せず)との間を旋回できるようになっている。更に、着脱装置本体52は昇降可能になっており、片面ラップ盤1上のワークホルダ14のワーク収容孔16にワーク吸着オリフィス55がアクセスできるようになっている。ワーク17を着脱すべきワークホルダ14を、太陽歯車9を回転させることによって、ワーク着脱板53の真下に持ってくることができるので、ワーク着脱装置49は1つだけでよく、これを1ステーションに設置するだけでよい。従って、ワーク着脱装置の床面積も少なくなる。なお、ワーク着脱装置はここに述べたものに限らず、本発明の片面ラップ盤に用いることができるものであれば任意のものでよい。
このようなワーク着脱装置、上定盤をワークホルダの領域内位置及びこの領域外の位置へ選択的に設置できる移動装置を本発明の片面ラップに適用することによりワークのラップ盤への供給、ワークのラップ加工、ワークのラップ盤からの搬出の一連の操作、又はその反復を制御系を用いて自動的に行うことができる。
【0034】
【発明の効果】
本発明によれば、太陽歯車と内歯歯車との間の環状の隙間にワークホルダ以外のものがないので、この隙間に多くのワークホルダを配設することができ、多数のワークをラッピング加工することができるという効果がある。また、さらに、上定盤を均一に押圧することによって全ての押し板でワークホルダ内のワークを同じ圧力で押圧するので、ワークを厚さにバラツキ無く加工できるという効果がある。更に、自動ワーク着脱装置を1ステーションに設けるだけで片面ラップ盤上のワークホルダに対してワークの着脱ができ自動化に適するという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の片面ラップ盤の1実施形態の側面図である。
【図2】図1の片面ラップ盤の主要部の概略側面図である。
【図3】図1のX−X線に沿った一部を断面にした平面図である。
【図4】本発明の片面ラップ盤の第2の実施形態の主要部の概略側面図である。
【図5】本発明の片面ラップ盤の第3の実施形態の主要部の概略側面図である。
【図6】本発明に基づく片面ラップ盤のワークホルダから加工済みのワークを自動的に取り出しワークホルダにワークを自動的に供給する自動ワーク取付け・取外し装置の1例の概略斜視図である。
【図7】公知の片面ラップ盤の平面図である。
【図8】図7の片面ラップ盤の主要部の断面側面である。
【符号の説明】
1 片面ラップ盤
2 機台
3 下定盤
5 砥石
6 下定盤回転軸
9 太陽歯車
10 太陽歯車主軸
12 サーボモータ
13 内歯歯車
14 ワークホルダ
15 外歯歯車
16 ワーク収容孔
17 ワーク
18 上定盤
19 加圧盤
20 主軸ハウジング
22 サーボモータ
23 押し板
24 支軸
25 (ワークホルダの)中心軸
30 外歯歯車
31 移動装置
37 ピストン−シリンダ
49 ワーク着脱装置

Claims (5)

  1. 上面に砥石を設けた下定盤を下定盤回転軸を中心に所定の回転方向へ所定の回転速度で回転可能に機台上に設け、太陽歯車を該下定盤回転軸と共軸な太陽歯車主軸を中心に所定の回転方向へ所定の回転速度で回転可能に前記下定盤の上方に設け、内歯歯車を、前記太陽歯車と共軸にかつ該太陽歯車から半径方向の所定間隔に離間して前記機台上に固定し又は前記太陽歯車と共軸に所定の回転方向へ所定の回転速度で回転可能に前記機台上に設け、ワーク収容孔を自らの円周方向に配設形成した円盤状のワークホルダを前記太陽歯車及び前記内歯歯車間に円周方向に離間して配置し、各ワークホルダの外周に前記太陽歯車及び前記内歯歯車に噛合する外歯歯車を形成し、上定盤をその軸を中心にして回転可能にかつ該上定盤の軸を前記太陽歯車主軸と共軸に配置することが可能に前記ワークホルダの上方に設け、複数の円盤状の押し板を前記上定盤の下面に自らの中心軸を中心として回転可能に設けると共に前記上定盤の軸を前記太陽歯車主軸に共軸にした状態で各押し板の回転軸を対応のワークホルダの中心軸に一致させることができるように前記上定盤の円周方向に配設し、該押し板は対応のワークホルダの前記ワーク収容孔に収容されたワークの上面に圧接可能な平坦な下面と前記太陽歯車又は前記内歯歯車に噛合できると共に前記ワークホルダ前記外歯歯車と同寸法の外歯歯車を有し、該押し板の外歯歯車は前記太陽歯車若しくは前記内歯歯車又は該太陽歯車及び該内歯歯車に噛合して成る片面ラップ盤。
  2. 前記押し板の前記外歯歯車が前記太陽歯車及び前記内歯歯車の一方のみに噛合する時は、前記ワークホルダの公転の方向と同一方向に該公転の速度と同一の速度で強制回転される請求項1に記載の片面ラップ盤。
  3. 前記押し板の全てを同一圧力で押下する加圧手段を設けた請求項1又は2に記載の片面ラップ盤。
  4. 前記上定盤及び押し板を前記ワークホルダの領域から外しかつ再度該ワークホルダの該領域に戻す移動装置を設けた請求項1乃至3のいずれかの1に記載の片面ラップ盤。
  5. 前記ワークホルダに対するワークの取付け及び取外しに共用する自動ワーク取付け・取外し装置を設けた請求項4に記載の片面ラップ盤。
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