JP4199065B2 - 保護継電装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電力系統の端子電流を検出して差動保護装置に入力する電流変成器(以下CTと称す)の回路不良を系統事故と識別して検出する機能を有する保護継電装置に関する。
従来、電力系統の保護する継電装置として、変圧器、送電線あるいは母線などの保護対象を各端子の電流情報に基づいて差動保護を行う電流差動方式が多く採用されている。
この電流差動方式の保護継電装置において、保護対象機器に通過電流が流れているとき、CT二次回路の不良、特に断線や短絡が発生すると、保護装置の入力としてのCT二次電流が無くなり、他の端子の電流のみが流れることにより差電流が生じ、あたかも保護対象の事故と誤って当該遮断器を誤遮断してしまう恐れがある。
ところで、電力系統の保護継電装置のCT回路不良検出方法として、電流の平衡性を検出する方法(例えば、非特許文献1及び非特許文献2)や、事故前後の電流の変化分を検出して一線地絡事故時にCT不良を検出する方法(例えば、特許文献1)が知られている。
特開平11−346433号公報 昭和61年1月発行、電気共同研究 第41巻第4号 「ディジタルリレー」の65頁 平成6年4月発行 電気共同研究 第50巻第1号 「第二世代ディジタルリレー」の106頁〜107頁
前者の保護継電装置では、系統事故とCT回路不良とを識別するため、CT回路の不良検出時間に数秒以上要していることから、CT回路に不良が発生した場合は保護装置の不要動作は避けられない。
後者の保護継電装置では、CTの残留回路あるいは三次回路の不良を検出するもので、CT各相回路の不良は対象になっていない。また、事故発生時にCT不良を検出するもので、動作時間が遅くても問題が無い高抵抗接地系統の保護装置にしか適用できない。
本発明は、平常運用時にCT回路不良が発生した場合、高速に不良検出を行って保護装置の動作出力を制御することにより、差動保護リレーの不要動作を防止することができる保護継電装置を提供することを目的とする。
第1の発明は、電力系統の変圧器、送電線あるいは母線などの保護対象を各端子に設置された電流変成器(以下CTと称する)の二次電流情報を入力して電流差動方式により保護する保護継電装置において、端子毎に三相電流の平衡を検出する第1の手段と、端子毎に三相電流の不平衡を検出する第2の手段と、系統の平常運用以外の事象を検出する第3の手段と、相ごとの各端子電流のベクトル和(Id)が所定値(Ikd)以上になったことを検出する第4の手段と、前記第1の手段により各端子のうち少なくとも1端子の三相電流の平衡が検出され、前記第2の手段により各端子のうち少なくとも1端子の三相電流の不平衡が検出され、且つ前記第3の手段により各端子とも系統の平常運用以外の事象が検出されず、前記第4の手段により各端子電流のベクトル和(Id)が所定値(Ikd)以上であることが検出されたことを条件にCT二次回路の不良と判定する第5の手段とを備える。
第2の発明は、第1の発明の保護継電装置において、前記第1の手段は各端子の三相電流の最小値と最大値の比が所定値(k)以上で、且つ三相電流の最大値が所定値(Ik)以上を検出し、前記第2の手段は各端子の三相電流の最小値と最大値の比が所定値(k)未満で、且つ三相電流の最大値が所定値(Ik)以上を検出し、前記第3の手段は各端子の三相電流のうち最大相の電流値が所定値(Ikm)以上または系統の零相電流を検出するものである。
第3の発明は、第1の発明の保護継電装置において、前記第1の手段は各端子の三相電流の最小値と最大値の比が所定値(k)以上で、且つ三相電流の最大値が所定値(Ik)以上を検出し、前記第2の手段は各端子の三相電流の最小値と最大値の比が所定値(kL)以下で、且つ三相電流の最大値が所定値(Ik)以上を検出し、前記第3の手段は各端子の三相電流のうち最大相の電流値が所定値(Ikm)以上又は系統の零相電流を検出するものである。
第4の発明は、第1の発明の保護継電装置において、前記第5の手段の出力により、表示および保護装置の出力を制御する。
第5の発明は、第1の発明の保護継電装置において、前記第3の手段は各端子の三相電流のうち最大相の電流値が所定値(Ikm)以上又は変圧器の中性点電流(系統の零相電流)が所定値以上で、相ごとの各端子の電流ベクトル和の最大相の電流は高調波の含有率が所定値(λ)以上である。
第6の発明は、電力系統の変圧器、送電線あるいは母線などの保護対象を各端子に設置された電流変成器(以下CTと称する)の二次電流情報を入力して電流差動方式により保護する保護継電装置において、端子毎に三相電流の平衡を検出する第1の手段と、端子毎に三相電流の不平衡を検出する第2の手段と、系統の平常運用以外の事象を検出する第3の手段と、相ごとの各端子電流のベクトル和(Id)が所定値(Ikd)以上を検出する第4の手段と、前記第3の手段が系統の平常運用以外の事象を検出せず、前記第2の手段が三相電流の不平衡を検出した端子の電流ベクトルから擬似電流(Ig)を求める第6の手段と、前記第4の手段で得られた差電流(Idm)の相と前記第6の手段で得られた同一相の擬似電流の差、または比が所定値以下を検出する第7の手段と、前記第1の手段により各端子のうち少なくとも1端子の三相電流の平衡が検出され、前記第2の手段により各端子のうち少なくとも1端子の三相電流の不平衡が検出され、且つ前記第3の手段により各端子とも系統の平常運用以外の事象が検出されず、前記第4の手段により各端子電流のベクトル和(Id)が所定値(Ikd)以上になったことが検出され、しかも前記第7の手段により差電流(Idm)と擬似電流の差、または比が所定値以下であることが検出されたことを条件にCT二次回路の不良と判定する第8の手段とを備える。
第7の発明は、電力系統の変圧器、送電線あるいは母線などの保護対象を各端子に設置された電流変成器(以下CTと称する)の二次電流情報を入力して電流差動方式により保護する保護継電装置において、相毎の各端子電流のスカラー和(Σ|I|)の三相不平衡を検出する抑制電流不平衡検出手段と、系統の平常運用以外の事象を検出する系統異常現象検出手段と、相毎の各端子電流のベクトル和(Id)が所定値以上を検出する差電流検出手段と、前記抑制電流不平衡検出手段により相毎の各端子電流のスカラー和の三相不平衡を検出し、前記系統異常現象検出手段が系統異常を検出せず、且つ差電流検出手段により相毎の各端子電流のベクトル和が所定値以上であることを検出したことを条件にCT二次回路の不良と判定する判定手段とを備える。
本発明は、平常運用時にCT回路不良が発生した場合、高速に不良検出を行って保護装置の動作出力を制御することで、差動保護リレーの不要動作を防止できる保護継電装置が提供できる。
図1及び図2は、本発明による保護継電装置の第1の実施形態をそれぞれ説明するための図で、図1は3巻線変圧器の保護装置に適用する場合の系統図、図2は変圧器保護装置とその入力電流とを示すブロック図である。
図1において、1は3巻線変圧器で、高圧側巻線1pは図示しないしゃ断器を介して電源側に接続され、中圧側巻線1s及び低圧側巻線1tは図示しないしゃ断器を介して送電線に接続されている。
このような変圧器設置系統において、高圧側巻線1pに接続される送電線に高圧側電流を検出するCT11、中圧側巻線1s及び低圧側巻線1tに繋がる送電線に中圧側電流を検出するCT12及び低圧側電流を検出するCT13がそれぞれ設けられるとともに、高圧側巻線1p及び中圧側巻線1sの中性点接地回路に高圧側中性点電流を検出するCT14、中圧側中性点電流を検出するCT15がそれぞれ設けられる。
図2において、21は変圧器保護装置で、この変圧器保護装置21には、高圧側CT11の二次電流Ip、中圧側CT12の二次電流Is及び低圧側CT13の二次電流Itがそれぞれ入力されるとともに、高圧側中性点CT14及び中圧側中性点CT15の二次電流Ipn,Isnがそれぞれ入力され、これら各二次電流は図3に示す処理回路により処理される。
なお、変圧器保護装置21は、一般に図2に示す電流入力以外に低圧側の電圧や、中
圧側の電圧などの電気量が入力されるが、ここではその記載を省略してある。
図3において、111,112,113は、各々高圧側電流、中圧側電流、低圧側電流の電流三相平衡を検出する回路、121,122,123は、各々高圧側電流、中圧側電流、低圧側電流の電流三相不平衡を検出する回路、101,102はそれら各3組の出力の論理和を取るオア回路であり、103はこれらオア回路101,102の出力の論理積を取るアンド回路である。
131は系統の平常運用では生じない現象を検出する系統異常現象検出回路、104ははこの系統異常現象検出回路131の出力を反転するノット回路で、このノット回路104より出力があるときは平常運用と判断する。
141は各端子電流のベクトル和から得られる差電流検出回路である。
105はアンド回路103、ノット回路104及び差電流検出回路141の出力の論理積を取るアンド回路で、このアンド回路105の出力が論理値「1」になるとCT不良(CTF)と判定する。
ここで、上記電流三相平衡検出回路111〜113、電流三相不平衡検出回路121〜123及び系統異常現象検出回路131の具体例について説明する。
図4は電流三相平衡検出回路111〜113のブロック図である。
図4において、114は端子のCT二次各相電流の最小相([Ia、Ib、Ic]min)と最大相([Ia、Ib、Ic]max)の電流の比が一定値(k)以上か否かを判定する第1の判定回路、115は各相電流の最大相([Ia、Ib、Ic]max)が所定値(Ik)以上か否かを判定する第2の判定回路、106はアンド回路で、第1の判定回路114と、第2の判定回路115の出力がともに論理値「1」のとき三相平衡を検出する。第1の判定回路114は電流の最小相と最大相の比で示しているが、最大と最小の差で検出しても良い。なお、k、は平常時の三相電流の不平衡を考慮した値で、例えば0.8程度、Ikは保護リレーの検出感度以上で、保護装置の誤差を考慮して決められる値で、0.1pu(1puは変圧器定格電流)程度の値である。
図5は電流三相不平衡検出回路121〜123のブロック図である。
図5において、114,115は図4と同じ第1及び第2の判定回路、107はノット回路、108はアンド回路で、第1の判定回路114が成立せず出力が論理値「0」、第2の判定回路115が成立して出力が論理値「1」のときに三相不平衡を検出する。
上記電流三相不平衡検出回路121〜123の別の例として、図6に示すような構成としてもよい。
図6において、115は図4の第2の判定回路、116は断線を生じた相の電流がほぼ零となることから、電流最小相と最大相との比が所定値(kL)以下であるか否かを判定するようにした第3の判定回路、117はアンド回路で、第2の判定回路115及び第3の判定回路116の出力がともに論理値「1」のときに三相不平衡を検出する。
図7は系統異常現象検出回路131のブロック図である。
図7において、1311,1312,1313は図1に示す各端子の各相電流が所定値(Ikm)以上か否かを判定する第1乃至第3の判定回路、1314,1315は変圧器中性点電流が所定値(Ikn)以上か否かを判定する第4及び第5の判定回路、1316,1317,1318はオア回路である。
第1の判定回路1311〜第5の判定回路1315のいずれかが成立すると系統異常現象を検出する。
なお、Ikmは平常時には生じない電流値を考慮して決められ、2pu(1puは変圧器定格電流)程度の値である。変圧器中性点電流は、平常時には生じない電流であり、地絡事故時に発生する電流である。Iknは0.1pu(1puは変圧器定格電流)程度の値である。
本例は変圧器保護を考えた場合の系統異常現象検出回路であり、送電線保護や母線保護を考えた場合は、端子電圧や母線電圧を使用した事故検出リレーを使用するなど、系統の平常運用で生じない現象を検出する方法であれば良い。
上記系統異常現象検出回路131の別の例として、図8に示すような構成としてもよい。
本例においては、図8に示すように差電流(Idm)に含まれる高調波電流を検出する第6の判定回路1316を設け、その判定出力をオア回路1318に入力するようにしたものであり、それ以外は図7と同様なのでその説明は省略する。
ここで、第6の判定回路1316は差電流(Idm)に含まれる基本波(fo)の2倍の周波数(2fo)の電流(I2f0)と基本波電流(If0)との比が所定値(λ)以上であれば系統異常現象と判定するものである。
この第6の判定回路1316を設けた目的は、CT飽和を生じた時の差電流は2fo電流が大きくなる特徴があり、差電流に含まれる2倍調波(2fo)電流が基本波電流のある値以上含まれた場合、これをCT飽和として検出してしまい、CT不良と誤検出することを防止することにある。
例えば、外部三相短絡事故時にある端子でCT飽和が発生し、他の端子ではCT飽和が発生しなかった場合、飽和の生じた端子は図3に示す電流三相不平衡検出回路121〜123のいずれかで三相不平衡を検出し、飽和の生じていない端子は電流三相平衡検出回路111〜113のいずれかで三相平衡を検出し、また、CT飽和により差電流検出回路141が動作するとCT不良と検出する可能性がある。このため差電流に含まれる2倍調波電流を検出して、CT飽和を伴った事故と検出してCT不良の検出をロックするようにしたものである。
次に上記のように構成された変圧器保護装置21の動作を説明する。
平常運用時は負荷電流が流れており、負荷電流は三相平衡した電流である。従って、電流三相平衡検出回路111,112,113はそれぞれ三相平衡を検出し、その出力は論理値「1」となる。しかし、このとき電流三相不平衡検出回路121,122,123はそれぞれ三相不平衡を検出していないので、その出力は論理値「0」である。
従って、アンド回路105はその論理積条件が成立しないので、CT不良の判定は行われない。
次に高圧側CT11に断線が発生した場合について説明する。
負荷電流があるとき高圧側CT11に断線が発生すると、その高圧側端子のCT二次電流は三相電流の平衡性が崩れるが、その他の中圧側端子のCT二次電流、低圧側のCT二次電流は三相電流の平衡性が保たれている。また、このとき高圧側の不平衡検出回路121の出力が論理値「1」となる。従って、高圧側の不平衡検出回路121の出力、中圧側、低圧側の電流三相平衡検出回路112、113の出力が論理値「1」となるので、アンド回路103の論理積条件が成立する。
この高圧側CT11の断線は、平常時のCT断線であり、系統異常検出回路131は動作しないため、ノット回路104の出力は論理値「1」である。
さらに、高圧側端子のCT二次電流は高圧側CT11の断線により流れないため、各端子の電流のベクトル和電流である差電流(Id)は負荷電流分だけ生じ、差電流検出回路(Id)141の出力が論理値「1」となる。
従って、アンド回路105は、アンド回路103の出力、ノット回路104の出力及び差電流検出回路(Id)141の出力が全て論理値「1」となるので、論理積条件が成立し、CT故障を検出する。
次に変圧器外部事故での応動を説明する。
外部事故では通常変圧器定格電流以上の電流が端子を通過する。この場合、差電流検出(Id)回路141は動作せず、系統異常現象検出回路131が動作する。
従って、CT故障を検出することは無い。また、仮に変圧器外部事故でCTの誤差電流が大きい場合(例えばCT飽和を生じたような場合)は、差電流検出回路141は動作するが、系統異常現象検出回路131が動作し、その出力がノット回路104により反転されるので、アンド回路105の論理積条件は満たされず、CT故障の検出信号はブロックされる。
次に変圧器投入時に励磁突入電流が流れるが、この場合の応動について説明する。
電源側のしゃ断器を投入すると高圧側には励磁突入電流が流れ、電流三相不平衡検出回路121が動作する。しかし、中圧側、低圧側はしゃ断器が開かれており、電流が流れない。このため、電流三相平衡検出回路112,113では平衡検出が行われないので、アンド回路103の論理積条件は満たされず、CT故障の検出はブロックされる。
以上のように本実施形態によれば、CT不良が発生した時は誤り無く速やかにそのCT不良を検出することができる。
次に上述した変圧器保護装置において、CT不良検出信号により保護リレー出力を制御する例について図9により説明する。
図9において、151はCT不良検出回路で、図1乃至図3に示した回路構成にて検出されるものである。161は保護装置の出力で変圧器保護の場合は差動リレーの出力回路である。1511はノット回路で、CT故障を検出した場合は差動リレーの出力をロックするためのものである。1611はCT故障を検出していないとき差動リレーの動作出力が入力されると論理積条件が満たされてトリップ指令を出力するアンド回路である。
従って、このような構成とすれば、CT不良検出回路151の出力で表示・警報を行い、その出力が成立していないときに差動リレーの出力を生かすことができる。
上記構成の保護リレー出力を制御する回路において、例えばノット回路1511の出力側に図10に示すようにスイッチSWを設け、差動リレーの出力にCT故障条件を使用又は不使用を選択できるようにしても良い。
図11は、本発明を送電線保護継電装置に適用した場合の第2の実施形態における処理回路図で、図3と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。なお、図11において、電流三相平衡検出回路111〜113及び電流三相不平衡検出回路121〜123は、3端子系統の場合で示している。
送電線の差動保護は各端子へ電流データの伝送を必要とするが、既に差動保護としてPCM方式の電流差動保護継電装置が実用化されており、本発明を適用実施することに問題は無い。
送電線保護は変圧器と違って、CT定格電流が大きく負荷電流もそれに応じて大きくなり、系統異常現象検出回路131の電流感度は高感度に設定できない。また、CT二次残留回路を使用した零相電流検出はCT不良時でも零相電流が生じるため、系統事故との識別ができない。さらに、変圧器のように図7の第4及び第5の判定回路1314,1315に示すような中性点電流を使用することもできない。
このため、事故とCT不良の識別のため、三相平衡と三相不平衡が成立した場合、不平衡端子電流から作成した擬似電流(Ig)を用いてCT断線を検出する方法が有効となる。
図11においては、差電流(Id)と電流不平衡端子での電流から作成された擬似電流(Ig)との比較を行い、この差または比が所定値(Ikd)以下であることを検出する差電流比較回路171を設け、その出力をアンド回路105に入力する。
図12は図11の差電流比較回路171において、擬似電流(Ig)作成条件回路を示したもので、116,115は図6の第2、第3の判定回路と同じである。118は擬似電流作成回路であり、電流が不平衡のとき、例えばa相電流のみが零の場合、a相電流を除いた他の2相の電流から擬似電流を作成するものである。
図13及び図14は、この擬似電流作成のメカニズムと差電流Idaとの比較を説明するための図である。図13は送電系統図で、3端子でも2端子でも同じであるが、説明を煩雑にしないため2端子で示し、内部事故を想定し、各端子とも電流は保護区間内に流入する方向に流れている。
図14(a)はB端子でa相のCT断線が発生した例で、A端子、B端子のそれぞれの電流ベクトルを示している。図14(b)はB端子でbc相のCT断線が生じた例でA端子、B端子のそれぞれの電流ベクトルを示している。
電流ベクトルは小文字のa、b、cが相を示し、大文字のA、Bが端子を示している。また、差電流は各端子電流のベクトル和で得られ、Idとして表示している。図14(a)において、B端子のCT二次回路a相断線時の各相の差電流は
Ida=IaA+IaB=IaA
Idb=IbA+IbB=0
Idc=IcA+IcB=0
となる。また、B端子では三相不平衡が成立する。B端子電流のIbB、IcBの2相から、擬似電流Igaを
‘Iga’=−(IbB+IcB
として作成し、このIgaと差電流が発生しているa相の差電流Idaとの比較を差電流比較回路171で行う。
Ida+‘Iga’<ko・Ida
CT断線であれば、IgaとIdaは逆位相でほとんど等しく、系統事故であれば、IgaとIdaは異なっている。
図14(b)はB端子のCT二次回路が2相断線した場合を示している。この場合、差電流Idは2相に生じる。また、B端子電流は不平衡が成立し、1相の電流は大きいが、残り2相はほとんど電流は流れない。
Ida=IaA+IaB=0
Idb=IbA+IbB=IbA
Idc=IcA+IcB=IcA
このため、B端子電流のa相電流を120度進みと120度遅れの擬似電流を作成し、
‘Igb’=‘IaB’∠240°
‘Igc’=‘IaB’∠120°
それぞれ、b相、c相の差電流との比較を差電流比較回路171で行う。
Idb+‘Igb’<ko・Idb
Idc+‘Igc’<ko・Idc
CT断線であれば差電流Idと擬似電流Igは逆位相で大きさが等しいため、差電流比較回路171は成立し、CT不良を検出する。
このような構成とすれば、CT不良と事故の識別ができ、CT不良を確実に検出することができる。
以上は本発明を変圧器や送電線を保護する保護継電装置に適用した場合の説明である。
本発明はこれらに限定されるものではなく、電力系統の母線を差動原理で保護する母線保護継電装置にも適用できる。
図15及び図16は、本発明を母線保護装置に適用する場合を説明するための図で、図15は母線の系統構成図、図16は母線保護装置の処理回路を示す構成図である。
図15において、母線101に図示しないしゃ断器を介して送電線L1〜Lnがそれぞれ接続され、各送電線にCTをそれぞれ設けて、各端子1〜Nに流れる電流をCT二次電流I1〜INとして取出す。
図16において、111〜11Nは端子1〜端子Nまでの各端子の電流平衡を検出する電流三相平衡検出回路、121〜12Nは電流不平衡を検出する電流三相不平衡検出回路であり、何れも図3にて説明したものである。
また、その他の系統異常現象検出回路131、差電流検出回路141も図3にて説明したものと同様の機能を有している。
このような構成とすれば、CT不良と母線事故との識別ができ、CT不良を確実に検出することができる。
また、前述した図11に示す送電線保護装置において、端子数をNまで拡張することで、母線保護装置として同様の効果が得られる。
すなわち、変圧器保護装置及び送電線保護装置において、端子数を3として説明したが、母線保護として端子数をNまで拡大することにより、前述同様の効果が得られることは明らかである。
図17は本発明を母線保護装置に適用した第3の実施形態を示す処理回路の構成図である。
図17において、ノット回路104、アンド回路105、系統異常現象検出回路131、差電流検出回路141は、図3に示すそれと同様なので、その説明は省略する。
母線保護は各端子電流のベクトル和を差電流(Id)とし、各端子電流のスカラー和を抑制量(ΣI)として、差電流と抑制量の大小関係から母線の内部事故を検出することが一般に採用されている。
そこで、図17においては、母線保護の保護演算で使用する各相の抑制量ΣIにより三相の不平衡を検出する抑制電流不平衡検出回路1111を設け、その出力を判定条件とするものである。
a相の抑制量ΣIaは各端子電流のa相の絶対値の総和で得られ、他相も同様に、各々以下の式で求めることができる。
ΣIa=|Ia1|+|Ia2|+……+|IaN|
ΣIb=|Ib1|+|Ib2|+……+|IbN|
ΣIc=|Ic1|+|Ic2|+……+|IcN|
抑制量の不平衡検出は、各相の抑制量の最小値(〔ΣIa、 ΣIb、 ΣIc 〕min)と各相の抑制量の最大値(〔ΣIa、 ΣIb、 ΣIc 〕max)の比が所定値(ky)以下であることを下式より検出し、かつ最大値(〔ΣIa、 ΣIb、 ΣIc 〕max)が所定値以上であることを条件に検出できる。
〔ΣIa、 ΣIb、 ΣIc 〕min/〔ΣIa、 ΣIb、 ΣIc 〕max≦ky
これは図6において各相電流に代わり、各相の抑制量を適用したもので、構成も同様となる。また図5の構成としても不平衡を検出できる。
以上説明したように、変圧器保護装置及び送電線保護装置では、各端子ごとに各相電流の最大値と最小値の大小関係より平衡、不平衡を検出することとしたが、母線保護では端子数が多いことから、各端子電流を用いた各相の抑制量に置き換えることで前述同様の効果を得ることができる。
本発明を3巻線変圧器の保護装置を適用する系統図。 本発明による保護継電装置の第1の実施形態を適用した変圧器保護装置とその入力電流とを示すブロック図。 同実施形態における処理回路を示す構成図。 図3の電流三相平衡検出回路の具体例を示すブロック図。 図3の電流三相不平衡検出回路の具体例を示すブロック図。 図3の電流三相不平衡検出回路の他の具体例を示すブロック図。 図3の系統異常現象検出回路の具体例を示すブロック図。 図3の系統異常現象検出回路の別の具体例を示すブロック図。 同実施形態において、CT不良検出信号により保護リレー出力を制御する一例を示すブロック図。 同実施形態において、CT不良検出信号により保護リレー出力を制御する他の例を示すブロック図。 本発明を送電線保護継電装置に適用した場合の第2の実施形態における処理回路を示す構成図。 図11の差電流比較回路において、擬似電流(Ig)作成条件回路を示すブロック図。 同実施形態の作用を説明するための2端子の送電系統図。 同実施形態の作用を説明するための端子電流のベクトル図。 本発明を母線保護装置に適用する場合を説明するための系統構成図。 同じく母線保護装置の処理回路を示す構成図。 本発明を母線保護装置に適用した第3の実施形態を示す処理回路の構成図。
符号の説明
1…3巻線変圧器、11〜15…CT、21…変圧器保護装置、101,102…オア回路、103,105…アンド回路、104…ノット回路、111〜113…電流三相平衡検出回路、121〜123…電流三相不平衡検出回路、131…系統異常現象検出回路、141…差電流検出回路、151…CT不良検出回路、161…作動リレー出力回路、171…差電流比較回路、1111…抑制電流不平衡検出回路。

Claims (7)

  1. 電力系統の変圧器、送電線あるいは母線などの保護対象を各端子に設置された電流変成器(以下CTと称する)の二次電流情報を入力して電流差動方式により保護する保護継電装置において、端子毎に三相電流の平衡を検出する第1の手段と、端子毎に三相電流の不平衡を検出する第2の手段と、系統の平常運用以外の事象を検出する第3の手段と、相ごとの各端子電流のベクトル和(Id)が所定値(Ikd)以上になったことを検出する第4の手段と、前記第1の手段により各端子のうち少なくとも1端子の三相電流の平衡が検出され、前記第2の手段により各端子のうち少なくとも1端子の三相電流の不平衡が検出され、且つ前記第3の手段により各端子とも系統の平常運用以外の事象が検出されず、前記第4の手段により各端子電流のベクトル和(Id)が所定値(Ikd)以上であることが検出されたことを条件にCT二次回路の不良と判定する第5の手段とを備えたことを特徴とする保護継電装置。
  2. 請求項1記載の保護継電装置において、前記第1の手段は各端子の三相電流の最小値と最大値の比が所定値(k)以上で、且つ三相電流の最大値が所定値(Ik)以上を検出し、前記第2の手段は各端子の三相電流の最小値と最大値の比が所定値(k)未満で、且つ三相電流の最大値が所定値(Ik)以上を検出し、前記第3の手段は各端子の三相電流のうち最大相の電流値が所定値(Ikm)以上または系統の零相電流を検出するものであることを特徴とする保護継電装置。
  3. 請求項1記載の保護継電装置において、前記第1の手段は各端子の三相電流の最小値と最大値の比が所定値(k)以上で、且つ三相電流の最大値が所定値(Ik)以上を検出し、前記第2の手段は各端子の三相電流の最小値と最大値の比が所定値(kL)以下で、且つ三相電流の最大値が所定値(Ik)以上を検出し、前記第3の手段は各端子の三相電流のうち最大相の電流値が所定値(Ikm)以上又は系統の零相電流を検出するものであることを特徴とする保護継電装置。
  4. 請求項1記載の保護継電装置において、前記第5の手段の出力により、表示および保護装置の出力を制御することを特徴とする保護継電装置。
  5. 請求項1記載の保護継電装置において、前記第3の手段は各端子の三相電流のうち最大相の電流値が所定値(Ikm)以上又は変圧器の中性点電流(系統の零相電流)が所定値以上で、相ごとの各端子の電流ベクトル和の最大相の電流は高調波の含有率が所定値(λ)以上であることを特徴とする保護継電装置。
  6. 電力系統の変圧器、送電線あるいは母線などの保護対象を各端子に設置された電流変成器(以下CTと称する)の二次電流情報を入力して電流差動方式により保護する保護継電装置において、端子毎に三相電流の平衡を検出する第1の手段と、端子毎に三相電流の不平衡を検出する第2の手段と、系統の平常運用以外の事象を検出する第3の手段と、相ごとの各端子電流のベクトル和(Id)が所定値(Ikd)以上を検出する第4の手段と、前記第3の手段が系統の平常運用以外の事象を検出せず、前記第2の手段が三相電流の不平衡を検出した端子の電流ベクトルから擬似電流(Ig)を求める第6の手段と、前記第4の手段で得られた差電流(Idm)の相と前記第6の手段で得られた同一相の擬似電流の差、または比が所定値以下を検出する第7の手段と、前記第1の手段により各端子のうち少なくとも1端子の三相電流の平衡が検出され、前記第2の手段により各端子のうち少なくとも1端子の三相電流の不平衡が検出され、且つ前記第3の手段により各端子とも系統の平常運用以外の事象が検出されず、前記第4の手段により各端子電流のベクトル和(Id)が所定値(Ikd)以上になったことが検出され、しかも前記第7の手段により差電流(Idm)と擬似電流の差、または比が所定値以下であることが検出されたことを条件にCT二次回路の不良と判定する第8の手段とを備えたことを特徴とする保護継電装置。
  7. 電力系統の変圧器、送電線あるいは母線などの保護対象を各端子に設置された電流変成器(以下CTと称する)の二次電流情報を入力して電流差動方式により保護する保護継電装置において、相毎の各端子電流のスカラー和(Σ|I|)の三相不平衡を検出する抑制電流不平衡検出手段と、系統の平常運用以外の事象を検出する系統異常現象検出手段と、相毎の各端子電流のベクトル和(Id)が所定値以上を検出する差電流検出手段と、前記抑制電流不平衡検出手段により相毎の各端子電流のスカラー和の三相不平衡を検出し、前記系統異常現象検出手段が系統異常を検出せず、且つ差電流検出手段により相毎の各端子電流のベクトル和が所定値以上であることを検出したことを条件にCT二次回路の不良と判定する判定手段とを備えたことを特徴とした保護継電装置。
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