JP4198412B2 - 3次元形状データ処理装置、3次元形状データ処理方法、記録媒体およびプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、3次元形状を表示して加工するための3次元形状データ処理装置、3次元形状データ処理方法、記録媒体およびプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
3次元CAD/CGシステム等の普及により3次元形状データの利用者層が拡大するとともに、設計生産工程を中心として、上流から下流までのさまざまな工程で実際の製品の3次元形状データが有効活用される機会が増加している。ここで、3次元CAD/CG等の3次元形状表示システムを導入する利点の一つとして、3次元形状データを任意の位置および姿勢の平面によって切断した断面を表示することによって、製品形状の内部における部品同士の位置関係や干渉の有無等を自在に確認できることが挙げられる。
【0003】
この種の3次元形状データ処理装置は、3次元形状の切断平面を表示し、さらに3次元形状の移動量を入力するための回転・移動量入力用パネルを表示するためのディスプレイを設け、3次元形状の切断平面を表示している第1の画面と、前記回転・移動量入力用パネルを表示している第2の画面とを別々に設定し、利用者は前記切断平面を移動して位置・姿勢を変更するときに、第2の画面に表示されている回転・移動量入力用パネルにより、平行移動か回転移動かの切り替えや、移動量の数値を入力するものであった(特開平10‐3552号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の3次元形状データ処理装置では、切断平面の表示部と操作部が分かれているために、3次元形状の切断平面を移動して位置および姿勢を変更するとき、切断平面が表示されている画面とは別の操作用パネルから、平行移動と回転移動との切り替えや、移動量の数値入力等を実行する必要があり、移動方法が煩雑であるという問題があった。すなわち、3次元形状データ処理装置の利用者が、恰も3次元空間中で切断平面を直接操作するかのごとく、切断平面を直観的に認識して操作することは難しかった。
【0005】
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、3次元形状の切断平面を直観的に認識して移動操作できる3次元形状データ処理装置、3次元形状データ処理方法、記録媒体およびプログラムを提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の3次元形状データ処理装置は、3次元形状を2次元平面からなる表示画面に投影表示する3次元形状表示手段と、前記表示画面に、前記3次元形状と前記3次元形状を切断する切断平面を表わす矩形の枠線とを投影表示する切断平面表示手段と、前記矩形の中心近傍に、前記切断平面を平行移動するための移動ガイドとなるマーカーを表示するとともに、前記矩形の側縁近傍に、前記切断平面を回転移動するための移動ガイドとなるマーカーを表示するマーカー表示手段と、前記表示画面上で、前記複数のマーカーのいずれかを指定するマーカー指定手段と、前記表示画面上に表示されるカーソルの動きに、前記マーカー指定手段で指定されたマーカーを追従させ、このマーカーの移動により前記表示画面上における前記切断平面の移動方向および移動量を求め、求められた移動方向および移動量に応じて前記切断平面を移動する切断平面移動手段とを設けた構成を有している。
この構成により、移動ガイドとなるマーカーを切断平面上に表示するので、利用者は切断平面を直観的に認識して移動させることができる。
【0007】
また、平行移動の移動ガイドとなるマーカーを切断平面上に表示するので、利用者は切断平面を直観的に認識して平行移動させることができる。
【0008】
さらに、回転移動の移動ガイドとなるマーカーを切断平面上に表示するので、利用者は切断平面を直観的に認識して回転移動させることができる。
【0009】
本発明の3次元形状データ処理装置は、請求項1において、前記マーカー表示手段は、前記切断平面を平行移動するための移動ガイドとなるマーカーと、前記切断平面を回転移動するための移動ガイドとなるマーカーとをそれぞれ異なる表示態様で表示する構成を有している。
この構成により、平行移動のガイドとなるマーカーと回転移動のガイドとなるマーカーとを異なる表示態様にて表示するので、利用者は切断平面の平行移動と回転移動とを簡単に切り替えることができ、また切断平面を直観的に認識して移動させることができる。
【0010】
本発明の3次元形状データ処理方法は、記憶装置と、入力装置と、2次元平面からなる表示画面を有する表示装置とが設けられた3次元形状データ処理装置が、前記記憶装置に記憶された3次元形状を前記表示画面に投影表示する第1のステップと、前記表示画面に、前記3次元形状と前記3次元形状を切断する切断平面を表わす矩形の枠線とを投影表示する第2のステップと、前記矩形の中心近傍に、前記切断平面を平行移動するための移動ガイドとなるマーカーを表示するとともに、前記矩形の側縁近傍に、前記切断平面を回転移動するための移動ガイドとなるマーカーを表示する第3のステップと、前記表示画面上で、前記入力装置により入力された情報に応じて前記複数のマーカーのいずれかを指定する第4のステップと、前記入力装置により入力された情報に応じて前記表示画面上に表示されるカーソルの動きに、第4のステップで指定されたマーカーを追従させ、このマーカーの移動により前記表示画面上における前記切断平面の移動方向および移動量を求め、求められた移動方向および移動量に応じて前記切断平面を移動する第5のステップとを実行している。
この方法により、移動ガイドとなるマーカーを切断平面上に表示するので、利用者は切断平面を直観的に認識して移動させることができる。
【0011】
また、平行移動の移動ガイドとなるマーカーを切断平面上に表示するので、利用者は切断平面を直観的に認識して平行移動させることができる。
【0012】
さらに、回転移動の移動ガイドとなるマーカーを切断平面上に表示するので、利用者は切断平面を直観的に認識して回転移動させることができる。
【0013】
本発明の3次元形状データ処理方法は、請求項3において、前記切断平面を平行移動するための移動ガイドとなるマーカーと、前記切断平面を回転移動するための移動ガイドとなるマーカーとの表示態様が異なっている。
この方法により、平行移動のガイドとなるマーカーと回転移動のガイドとなるマーカーとを異なる表示態様にて表示するので、利用者は切断平面の平行移動と回転移動とを簡単に切り替えることができ、また切断平面を直観的に認識して移動させることができる。
【0014】
また、本発明の記録媒体は、記憶装置と、入力装置と、2次元平面からなる表示画面を有する表示装置とが設けられたコンピュータに、前記記憶装置に記憶された3次元形状を前記表示画面に投影表示する第1のステップと、前記表示画面に、前記3次元形状と前記3次元形状を切断する切断平面を表わす矩形の枠線とを投影表示する第2のステップと、前記矩形の中心近傍に、前記切断平面を平行移動するための移動ガイドとなるマーカーを表示するとともに、前記矩形の側縁近傍に、前記切断平面を回転移動するための移動ガイドとなるマーカーを表示する第3のステップと、前記表示画面上で、前記入力装置により入力された情報に応じて前記複数のマーカーのいずれかを指定する第4のステップと、前記入力装置により入力された情報に応じて前記表示画面上に表示されるカーソルの動きに、第4のステップで指定されたマーカーを追従させ、このマーカーの移動により前記表示画面上における前記切断平面の移動方向および移動量を求め、求められた移動方向および移動量に応じて前記切断平面を移動する第5のステップとを実行させるためのプログラムを記録している。
この記録媒体により、移動ガイドとなるマーカーを切断平面上に表示するので、利用者は切断平面を直観的に認識して移動させることができる。また、この記録媒体を移動することで、プログラムの更新および入れ替えなどが容易になる。
【0015】
さらに、本発明のプログラムは、記憶装置と、入力装置と、2次元平面からなる表示画面を有する表示装置とが設けられたコンピュータに、前記記憶装置に記憶された3次元形状を前記表示画面に投影表示する第1のステップと、前記表示画面に、前記3次元形状と前記3次元形状を切断する切断平面を表わす矩形の枠線を投影表示する第2のステップと、前記矩形の中心近傍に、前記切断平面を平行移動するための移動ガイドとなるマーカーを表示するとともに、前記矩形の側縁近傍に、前記切断平面を回転移動するための移動ガイドとなるマーカーを表示する第3のステップと、前記表示画面上で、前記入力装置により入力された情報に応じて前記複数のマーカーのいずれかを指定する第4のステップと、前記入力装置により入力された情報に応じて前記表示画面上に表示されるカーソルの動きに、第4のステップで指定されたマーカーを追従させ、このマーカーの移動により前記表示画面上における前記切断平面の移動方向および移動量を求め、求められた移動方向および移動量に応じて前記切断平面を移動する第5のステップとを実行させている。
このプログラムにより、移動ガイドとなるマーカーを切断平面上に表示するので、利用者は切断平面を直観的に認識して移動させることができる。また、ネットワークを介してこのプログラムを移動することで、プログラムの更新および入れ替えなどが容易になる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施の一形態に係る3次元形状データ処理装置の構成を示すものである。ここでは、コンピュータ装置により前記3次元形状データ処理装置を構成した場合を示す。
【0017】
図1において、CPU13は、メモリ14にダウンロードされたプログラムによって各装置11、12、14、15、16、17の動作を制御し、図2に示す制御装置27の機能を実現させるものである。メモリ14は、ROMやRAM等で構成され、CPU13の制御プログラムを記憶するとともに、前述した制御装置27の機能がCPU13によって実行されるときに一時的に作成される情報や制御装置27のプログラム等を記憶している。外部記憶装置15は、ハードディスク、リムーバブルディスク等で構成され、処理対象の3次元形状データや本実施形態の3次元形状データ処理装置における各部21〜26のプログラムやプログラム実行時の一時的な情報等を保持している。入力装置11は、キーボード、マウス(登録商標)、タッチパネル、スキャナ等で構成され、本実施形態の3次元形状データ処理装置への処理条件や指示などの情報入力に使用されるものである。表示装置12は、CRTや液晶ディスプレイ(LCD)、プリンタ等で構成され、入力装置11から入力された情報や検索結果等の出力情報を出力するものである。媒体駆動装置16は、プログラムやデータ等を記録した記録媒体を装着して読み込み、メモリ14または記憶装置15へ格納するのに用いられる。これらの装置11〜17は、互いにバス8により接続されている。
【0018】
さらに、前述の記録媒体としては、半導体媒体(例えば、ROM、ICメモリカード等)、光媒体(例えば、シーディーロム(CD-ROM)、ディジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)、光磁気ディスク(MO)、ミニディスク(MD)、書き込み可能なCD(CD-R)等)、磁気媒体(例えば、磁気テープ、フレキシブルディスク(FD)等)のいずれであってもよい。
【0019】
また、前述の記録媒体からインストールされたプログラム、換言すれば、前述の記録媒体に記憶されたプログラムとしては、本実施形態の3次元形状データ処理機能を実現するために用いられる3次元形状データ処理プログラムがある。ここでは、3次元形状データ処理プログラムを予めCD−ROM等の記録媒体に書き込んでおき、このCD‐ROM等を各サイトのCD‐ROMドライブ等のような媒体駆動装置16を搭載したコンピュータ装置に装着して、この3次元形状データ処理プログラムをそれぞれのコンピュータ装置のメモリ14あるいは外部記憶装置15に格納し、CPU13により実行することによって、本実施形態の3次元形状データ処理機能を実現するものである。さらに、3次元形状データ処理プログラムがROM等のような半導体の記録媒体に記録されている場合には、媒体駆動装置16からではなく、直接、メモリ14ヘロードして実行されることとなる。
【0020】
なお、メモリ14へロードした3次元形状データ処理プログラムを実行することにより、本実施形態の3次元形状データ処理機能が実現されるだけでなく、前記3次元形状データ処理プログラムの指示に基づき、オペレーティングシステム等が実際の処理の一部または全部を行ない、その処理によって本実施形態の3次元形状データ処理機能が実現されるようにしてもよい。
【0021】
次に、図2により、本実施形態に係る3次元形状データ処理装置の機能構成を説明する。
制御部27は、CPU13およびメモリ14により前記3次元形状データ処理プログラムを実行することで、各部21〜26の機能を実現するものである。ここで、3次元形状データ入力部24は、入力装置11による指示入力で処理対象の3次元形状データを外部記憶装置15から入力するものである。3次元形状表示部21は、3次元形状データ入力部24に入力された3次元形状データにより、3次元形状を表示装置12の2次元平面(ディスプレイ画面など)に投影表示するものである。切断平面表示部22は、表示装置12で表示されている3次元形状を切断したときの切断平面を表す矩形枠線を、前記3次元形状とともに画面上に表示するものである。マーカー表示部23は、表示装置12で表示されている切断平面(前記矩形枠線を含む)上に、この切断平面の移動ガイドとなる複数のマーカーを表示するものである。マーカー指定部26は、表示装置12の画面上で入力装置11からの指定情報により前記マーカーのいずれかを指定するものである。切断平面移動部25は、マーカー指定部26で指定されたマーカーを、入力装置11で指示入力されたカーソルの動きに追従させ、画面上で前記切断平面を移動するものである。
【0022】
次に、図3を用いて本実施形態に係る3次元形状データ処理方法を説明する。ここでは、制御部27(メモリ14を含む)に予めダウンロードされた3次元形状データ処理プログラムにより、以下に述べるステップを実行する。
【0023】
まず、ステップS101において、3次元形状データ入力部24は、ポインティングデバイスを含む入力装置11から指示された3次元形状データを外部記憶装置15から読み出す。
【0024】
次いで、ステップS102(第1のステップに含まれる)において、3次元形状表示部21は、ステップS101で取得された3次元形状データより3次元形状を生成し、表示装置12の画面(2次元平面)上に投影表示させる。
【0025】
次いで、ステップS103(第2のステップに含まれる)において、切断平面表示部22は、ステップS102で3次元形状が表示されている画面上に、この3次元形状を切断したときの切断平面を表わす矩形枠線を投影表示させる。
【0026】
次いで、ステップS104(第3のステップに含まれる)において、マーカー表示部23は、ステップS103で3次元形状および矩形枠線が表示されている切断平面上に、この切断平面の移動ガイドとなるマーカーを表示させる。このとき、平行移動のガイドとなるマーカーと回転移動のガイドとなるマーカーは、異なる表示態様(色、形、大きさ、切断平面上の位置を含む)にて表示される。ここでは、図4に示すように、3次元形状300の切断平面を平行移動するときのガイドとなるマーカー265は正方形(黒い四角)、回転移動のガイドとなるマーカー261〜264は円(黒い丸印)にて表示されており、同時に、切断平面を表わす座標系の座標軸XYZも表示されている。
【0027】
次いで、ステップS105において、制御部27は、ステップS104で表示装置12の画面上に表示されている切断平面を移動するか否かを、例えば入力装置11による指示入力の有無で判断する。ここで、切断平面を移動する場合はステップS106へ進み、切断平面を移動しない場合には処理を終了する。
【0028】
次いで、ステップS106(第4のステップに含まれる)において、マーカー指定部26は、入力装置11による指示入力で切断平面を移動する場合に、この切断平面が表示されている画面上で、ポインティングデバイスを含む入力装置11による位置入力により、平行移動または回転移動のガイドとなるマーカー261〜265のいずれかを指定する。
【0029】
次いで、ステップS107(第5のステップに含まれる)において、切断平面移動部25は、ポインティングデバイスを含む入力装置11による位置入力で表示されるカーソルの動きに、ステップS106で指定されたマーカーを追従させることによって、切断平面を移動させ、ステップS103に戻る。
【0030】
なお、ステップS106で、平行移動のガイドとなるマーカー265が指定されている場合には、ステップS107には以下のステップS1071〜S1073が含まれる。ここで、図4に示す切断平面をZ軸方向に平行移動した結果を図5に示す。
【0031】
ステップS1071において、切断平面移動部25は、切断平面の法線方向(図4におけるZ軸方向)を平行移動方向とし、当該方向の直線を画面上に投影表示した直線を求める。
【0032】
ステップS1072において、切断平面移動部25は、ステップS1071で画面上に投影表示された直線に対し、入力装置11により入力されたカーソル位置を正射影した点を求める。
【0033】
ステップS1073において、切断平面移動部25は、ステップS1072で直線上にカーソル位置を正射影して求められた点の位置が、移動後のマーカー265の位置となるように移動量を求め、3次元形状310、切断平面およびマーカー265を平行移動させる。
【0034】
また、ステップS106で、回転移動のガイドとなるマーカー261〜264が指定されている場合には、ステップS107には以下のステップS1075〜S1079が含まれる。ここで、図4に示す切断平面をY軸回りに回転移動した結果を図6に示す。
【0035】
ステップS1075において、切断平面移動部25は、3次元形状310の切断平面の中心(ここでは、図4に示すXYZ座標系の原点)を通り、前記切断平面を表わす矩形枠線の縦横いずれかの方向(ここでは、図4に示すY軸方向またはX軸方向)の直線を回転軸とし、マーカー261〜264のいずれかから当該回転軸への最近点(マーカー261〜264のいずれかから当該回転軸に下した垂線の足)、およびマーカー261〜264のいずれかと当該最近点との距離を求める。
【0036】
ステップS1076において、切断平面移動部25は、ステップS1075で求められた最近点を中心とし、マーカー261〜264のいずれかと当該最近点との距離を半径とする円C、および円Cがのる平面Pを求める。
【0037】
ステップS1077において、切断平面移動部25は、ポインティングデバイスを含む入力装置11により入力されたカーソル位置を前述した平面Pに投影した位置を求める。
【0038】
ステップS1078において、切断平面移動部25は、前述した平面P上にて、ステップS1077で求めた位置から円Cへの最近点(円Cの中心からステップS1077で求めた位置へ伸びる半直線と、円Cとの交点)を求める。
【0039】
ステップS1079において、切断平面移動部25は、ステップS1078で求めた最近点が移動後のマーカー261〜264の位置となるように移動量を求め、3次元形状、切断平面およびマーカー261〜264を回転移動する。
【0040】
なお、ステップS1075において、切断平面移動部25は、指定されたマーカー261〜264が、切断平面を表わす矩形枠線の縦横いずれの方向の軸回りの回転移動のガイドとなるかを、異なる表示態様(色、形、大きさ、切断平面上の位置等)にて区別して表示させてもよい。
【0041】
以上のように、本発明の実施の一形態に係る3次元形状データ処理装置は、3次元形状を2次元平面からなる表示画面に投影表示する3次元形状表示部21(3次元形状表示手段に含まれる)と、前記表示画面に、前記3次元形状と前記3次元形状を切断する切断平面を表わす矩形の枠線(矩形枠線)とを投影表示する切断平面表示部22(切断平面表示手段に含まれる)と、前記切断平面上に、前記切断平面を移動するための移動ガイドとなる複数のマーカー261〜265を表示するマーカー表示部23(マーカー表示手段に含まれる)と、前記表示画面上で、前記複数のマーカーのいずれかを指定するマーカー指定部26(マーカー指定手段に含まれる)と、前記表示画面上に表示されるカーソルの動きに、マーカー指定部26で指定されたマーカーを追従させ、このマーカーの移動により前記表示画面上における前記切断平面の移動方向および移動量を求め、求められた移動方向および移動量に応じて前記切断平面を移動する切断平面移動部25(切断平面移動手段に含まれる)とを設けているので、利用者は切断平面上に表示されたマーカーを目視しながら切断平面を直観的に認識して移動させることができる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明は移動ガイドとなるマーカーを切断平面上に表示することにより、利用者は切断平面を直観的に認識して移動させることができるという優れた効果を有する3次元形状データ処理装置を提供することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態に係る3次元形状データ処理装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の一形態に係る3次元形状データ処理装置の機能構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の一形態に係る3次元形状データ処理方法を示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施の一形態に係る3次元形状の切断平面移動方法(マーカー表示)を示す説明図である。
【図5】本発明の実施の一形態に係る3次元形状の切断平面移動方法(平行移動)を示す説明図である。
【図6】本発明の実施の一形態に係る3次元形状の切断平面移動方法(回転移動)を示す説明図である。
【符号の説明】
8 バス
11 入力装置
12 表示装置
13 CPU
14 メモリ
15 外部記憶装置
16 媒体駆動装置
17 ネットワーク接続装置
21 3次元形状表示部
22 切断平面表示部
23 マーカー表示部
24 3次元形状データ入力部
25 切断平面移動部
26 マーカー指定部
27 制御部
Claims (6)
- 3次元形状を2次元平面からなる表示画面に投影表示する3次元形状表示手段と、前記表示画面に、前記3次元形状と前記3次元形状を切断する切断平面を表わす矩形の枠線とを投影表示する切断平面表示手段と、前記矩形の中心近傍に、前記切断平面を平行移動するための移動ガイドとなるマーカーを表示するとともに、前記矩形の側縁近傍に、前記切断平面を回転移動するための移動ガイドとなるマーカーを表示するマーカー表示手段と、前記表示画面上で、前記複数のマーカーのいずれかを指定するマーカー指定手段と、前記表示画面上に表示されるカーソルの動きに、前記マーカー指定手段で指定されたマーカーを追従させ、このマーカーの移動により前記表示画面上における前記切断平面の移動方向および移動量を求め、求められた移動方向および移動量に応じて前記切断平面を移動する切断平面移動手段とを設けたことを特徴とする3次元形状データ処理装置。
- 前記マーカー表示手段は、前記切断平面を平行移動するための移動ガイドとなるマーカーと、前記切断平面を回転移動するための移動ガイドとなるマーカーとをそれぞれ異なる表示態様で表示することを特徴とする請求項1に記載の3次元形状データ処理装置。
- 記憶装置と、入力装置と、2次元平面からなる表示画面を有する表示装置とが設けられた3次元形状データ処理装置が、前記記憶装置に記憶された3次元形状を前記表示画面に投影表示する第1のステップと、前記表示画面に、前記3次元形状と前記3次元形状を切断する切断平面を表わす矩形の枠線とを投影表示する第2のステップと、前記矩形の中心近傍に、前記切断平面を平行移動するための移動ガイドとなるマーカーを表示するとともに、前記矩形の側縁近傍に、前記切断平面を回転移動するための移動ガイドとなるマーカーを表示する第3のステップと、前記表示画面上で、前記入力装置により入力された情報に応じて前記複数のマーカーのいずれかを指定する第4のステップと、前記入力装置により入力された情報に応じて前記表示画面上に表示されるカーソルの動きに、第4のステップで指定されたマーカーを追従させ、このマーカーの移動により前記表示画面上における前記切断平面の移動方向および移動量を求め、求められた移動方向および移動量に応じて前記切断平面を移動する第5のステップとを実行することを特徴とする3次元形状データ処理方法。
- 前記第3のステップにおいては、前記切断平面を平行移動するための移動ガイドとなるマーカーと、前記切断平面を回転移動するための移動ガイドとなるマーカーとの表示態様が異なることを特徴とする請求項3に記載の3次元形状データ処理方法。
- 記憶装置と、入力装置と、2次元平面からなる表示画面を有する表示装置とが設けられたコンピュータに、前記記憶装置に記憶された3次元形状を前記表示画面に投影表示する第1のステップと、前記表示画面に、前記3次元形状と前記3次元形状を切断する切断平面を表わす矩形の枠線とを投影表示する第2のステップと、前記矩形の中心近傍に、前記切断平面を平行移動するための移動ガイドとなるマーカーを表示するとともに、前記矩形の側縁近傍に、前記切断平面を回転移動するための移動ガイドとなるマーカーを表示する第3のステップと、前記表示画面上で、前記入力装置により入力された情報に応じて前記複数のマーカーのいずれかを指定する第4のステップと、前記入力装置により入力された情報に応じて前記表示画面上に表示されるカーソルの動きに、第4のステップで指定されたマーカーを追従させ、このマーカーの移動により前記表示画面上における前記切断平面の移動方向および移動量を求め、求められた移動方向および移動量に応じて前記切断平面を移動する第5のステップとを実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読取り可能な記録媒体。
- 記憶装置と、入力装置と、2次元平面からなる表示画面を有する表示装置とが設けられ たコンピュータに、前記記憶装置に記憶された3次元形状を前記表示画面に投影表示する第1のステップと、前記表示画面に、前記3次元形状と前記3次元形状を切断する切断平面を表わす矩形の枠線を投影表示する第2のステップと、前記矩形の中心近傍に、前記切断平面を平行移動するための移動ガイドとなるマーカーを表示するとともに、前記矩形の側縁近傍に、前記切断平面を回転移動するための移動ガイドとなるマーカーを表示する第3のステップと、前記表示画面上で、前記入力装置により入力された情報に応じて前記複数のマーカーのいずれかを指定する第4のステップと、前記入力装置により入力された情報に応じて前記表示画面上に表示されるカーソルの動きに、第4のステップで指定されたマーカーを追従させ、このマーカーの移動により前記表示画面上における前記切断平面の移動方向および移動量を求め、求められた移動方向および移動量に応じて前記切断平面を移動する第5のステップとを実行させるためのプログラム。
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JP2004078262A (ja) | 2004-03-11 |
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