JP4197454B2 - 車両の排気管装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車等の車両の排気管装置に関し、特にMR(ミッドシップエンジン−リヤドライブ)方式、RR(リヤエンジン−リヤドライブ)方式の自動車等に用いて好適な車両の排気管装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、自動車等の車両に装備される排気管は、エンジンから車両の後方に向けて延びるように配設され、エンジンからの排気ガスを車両の後方に向けて排出する構成となっている(例えば、特許文献1参照)。この排気管は、排気ガスが排気管を流れる間に、エンジンのピストンサイクルに対応した排気ガスの周期的な圧力変化(音圧レベル)を徐々に小さく抑え、排気音を低減する機能を有している。
【0003】
【特許文献1】
特開平8−291710号公報(段落番号[0039]、第2図)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記従来技術による排気管を、MR方式またはRR方式の車両に適用しようとした場合、エンジンが車両の後部側に搭載されるため、エンジンから車両の後端までの距離が短くなり、その結果、排気管の長さを十分に長く確保できず、排気管による消音効果が小さくなるという問題がある。
【0005】
そこで、排気管を例えばS字状に蛇行させるように複数回折り曲げることによって排気管の長さを確保する方法が考えられる。しかし、この場合は、排気管を蛇行させることによってエンジンルーム内の前後方向等のスペースが狭くなり、エンジンルーム内に装備される各種機器類、配管類等のレイアウト設計等が難しくなるという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、エンジンから車両の後端までの距離が短い場合でも、排気管の長さを十分に確保できると共に、エンジンルーム内のレイアウト設計等を容易に行えるようにした車両の排気管装置を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前記した課題を解決するために以下のように構成した。
請求項1に記載の発明は、エンジンからの排気ガスを排出する排気管と、前記排気管の途中に設けられた高周波消音器と、前記排気管の途中に設けられて前記高周波消音器と直列に接続される低周波消音器とを備えてなる車両の排気管装置において、前記高周波消音器及び低周波消音器のうち、上流側に配置される消音器を下流側に配置される消音器の前方に配置し、前記上流側に配置される消音器には、その後方から前記排気管を延ばして接続したことを特徴とする車両の排気管装置である。
【0008】
請求項1に記載の発明によれば、排気管をエンジンから前記上流側に配置される消音器の後方まで一旦延ばし、そこから折り返して車両の前方へと延ばすことにより、排気管を前記上流側の消音器に対して後方から接続することができる。つまり、排気管を、エンジンから前記消音器の後方側を迂回させて、消音器に接続することができ、このように排気管を迂回させた分だけ排気管の全長を長く確保することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態に係る車両の排気管装置を、自動車に適用した場合を例に挙げ、図1ないし図6の添付図面に従って詳細に説明する。
【0010】
図1は、本実施の形態に係る車両の排気管装置を示す平面図であり、図2は、図1中の車両の排気管装置を示す左側面図であり、図3は、図1中の車両の排気管装置を示す背面図である。図4は、図1中の車両の排気管装置を車両の前側からみた斜視図であり、図5は、図1中の車両の排気管装置を車両の後側からみた斜視図であり、図6は、図1中の車両の排気管装置を車両の下側からみた斜視図である。
【0011】
本実施の形態に係る車両の排気管装置1(以下、排気管装置1という)は、エンジン2と、エンジン2に接続されてエンジン2からの排気ガスを外部に排出する排気管3と、排気管3の途中に設けられた高周波消音器4と、排気管3の途中に設けられて高周波消音器4と直列に接続された低周波消音器5とを含んで構成される。また、高周波消音器4及び低周波消音器5のうち、高周波消音器4は上流側に、低周波消音器5は下流側にそれぞれ配置されている。さらに、高周波消音器4は低周波消音器5よりも車両の前方に配置されると共に、これら各消音器4,5は車両に対して横置きに搭載されている。
【0012】
ここで、排気管3は、エンジン2の排気側に取り付けられたエキゾーストマニホールド3Aと、エキゾーストマニホールド3Aから2本となって下向きに延び、そこから1本となって略L字状に屈曲して高周波消音器4の下側まで延びた第1の管路部3B(図2、図4〜図6参照)と、第1の管路部3Bから車両の左側に向けて屈曲して延びた第2の管路部3C(図1、図4、図6参照)と、第2の管路部3Cから高周波消音器4の後方(低周波消音器5の後端側)に向けて略U字状に屈曲して延びた第3の管路部3D(図1、図3、図4、図6参照)と、第3の管路部3Dから車両の右側に向けてストレートに延びた第4の管路部3E(図1、図3、図5、図6参照)とを有している。
【0013】
また、排気管3は、第4の管路部3Eから折り返して車両の前方へと略コ字状に屈曲して延び、高周波消音器4の右端側に後方から接続された第5の管路部3F(図1、図3、図5、図6参照)と、高周波消音器4の左端側から低周波消音器5の左端側に向けて略U字状に屈曲して延びた第6の管路部3Gと、低周波消音器5の左端側から略L字状に屈曲して車両の後方へと延びた第7の管路部3Hとを有している。
【0014】
つまり、排気管3は、エキゾーストマニホールド3A及び第1〜第4の管路部3B〜3Eを介してエンジン2から高周波消音器4の後方まで一旦延び、第4の管路部3Eから折り返して第5の管路部3Fが車両の前方へと延びている。そして、排気管3は、高周波消音器4、第6の管路部3G、低周波消音器5を順次経由し、再度、車両の後方に向けて第7の管路部3Hが延びるように構成されている。
【0015】
また、高周波消音器4は、その内部にグラスウール等が収容され、エンジン2からの排気ガスが高周波消音器4を通過する間に、高周波の排気音を消音するものである。また、低周波消音器5は、高周波消音器4から排気管3の管路部3Gを経由して高い圧力で流れてきた排気ガスを、膨張室(図示せず)と呼ばれる部屋に導いて圧力を下げ、低周波の排気音を消音するものである。
【0016】
なお、排気管3の管路部3Eの途中には、キャタライザ6が設けられ、このキャタライザ6は、エンジン2からの排気ガスに含まれる一酸化炭素、炭化水素、窒素酸化物等を、触媒を用いて無害な成分に変えるものである。
【0017】
このように構成される排気管装置1において、エンジン2の作動時には、エンジンからの排気ガスが、エキゾーストマニホールド3A、第1〜第5の管路部3B〜3F、高周波消音器4、第6の管路部3G、低周波消音器5、第7の管路部3Hを順次通過して車両の後方へと排出される。そして、このエンジン2の作動時には、排気管3内を排気ガスが通過する間に、エンジン2のピストンサイクルに対応した排気ガスの周期的な圧力変化を徐々に小さく抑え、排気音を低減させる。また、排気管3の途中には、高周波消音器4及び低周波消音器5を設けているから、これら各消音器4,5によって排気ガスの排気音がより効果的に消音される。
【0018】
ところで、MR方式の自動車の場合、エンジン2が車両の後部側に搭載されるため、エンジン2と車両の後端との間の距離が短くなり、排気管3の長さを確保することが難しくなる。
【0019】
そこで、本実施の形態では、排気管3をエンジン2から高周波消音器4の後方まで一旦延ばし、そこから折り返して車両の前方へと戻すことにより、排気管3を高周波消音器4に対して後方側から接続する構成としている。
【0020】
このため、排気管3は、第1〜4の管路部3B〜3Eのように、エンジン2から高周波消音器4の後方側を迂回させて高周波消音器4に接続することができ、このように排気管3を迂回させた分だけ排気管3の全長を長く確保することができ、排気管3による排気音の消音効果をより一層高めることができる。
【0021】
また、従来技術で述べたように排気管をエンジン2から車両の後方に向けて蛇行するように複数回折り曲げて配置する必要がなくなり、エンジンルーム内の前後方向等のスペースを広く確保でき、エンジンルーム内に装備される各種機器類、配管類等のレイアウト設計等を容易に行うことができる。
【0022】
なお、前記実施の形態では、高周波消音器を上流側に、低周波消音器を下流側にそれぞれ配置すると共に、高周波消音器を低周波消音器の前方に配置する構成とした場合を例に挙げて説明した。しかし、本発明はこれに限ることなく、例えば、高周波消音器を下流側に、低周波消音器を上流側にそれぞれ配置すると共に、低周波消音器を高周波消音器の前方に配置する構成としてもよい。
【0023】
また、前記実施の形態では、排気管装置1をMRタイプの自動車に適用する場合を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限ることなく、例えばRRタイプの自動車に適用してもよいし、FR(フロントエンジン−リヤドライプ)タイプ、FF(フロントエンジン−フロントドライプ)タイプの自動車に適用してもよい。
【0024】
【発明の効果】
以上、詳述した通り、請求項1の発明によれば、上流側に配置される消音器を下流側に配置される消音器よりも前方に配置し、この上流側に配置される消音器には排気管をその後方から接続する構成としたので、排気管を、エンジンから前記上流側に配置される消音器の後方側を迂回させて、消音器に接続することができ、排気管を迂回させた分だけ排気管の全長を長く確保することができ、排気管による排気音の消音効果をより一層高めることができる。また、エンジンルーム内の前後方向等のスペースを広く確保でき、エンジンルーム内に装備される各種機器類、配管類等のレイアウト設計等を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る車両の排気管装置を示す平面図である。
【図2】図1中の車両の排気管装置を示す左側面図である。
【図3】図1中の車両の排気管装置を示す背面図である。
【図4】図1中の車両の排気管装置を車両の前側からみた斜視図である。
【図5】図1中の車両の排気管装置を車両の後側からみた斜視図である。
【図6】図1中の車両の排気管装置を車両の下側からみた斜視図である。
【符号の説明】
1 排気管装置
2 エンジン
3 排気管
3A エキゾーストマニホールド
4 高周波消音器
5 低周波消音器
6 キャタライザ
Claims (1)
- エンジンからの排気ガスを排出する排気管と、前記排気管の途中に設けられた高周波消音器と、前記排気管の途中に設けられて前記高周波消音器と直列に接続される低周波消音器とを備えてなる車両の排気管装置において、
前記高周波消音器及び低周波消音器のうち、上流側に配置される消音器を下流側に配置される消音器の前方に配置し、
前記上流側に配置される消音器には、その後方側から前記排気管を延ばして接続したことを特徴とする車両の排気管装置。
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JP2003124612A JP4197454B2 (ja) | 2003-04-30 | 2003-04-30 | 車両の排気管装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2004324622A JP2004324622A (ja) | 2004-11-18 |
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Family
ID=33502098
Family Applications (1)
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Country Status (1)
Country | Link |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2003
- 2003-04-30 JP JP2003124612A patent/JP4197454B2/ja not_active Expired - Lifetime
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