JP4195531B2 - 携帯型通信端末装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報配信システム用の携帯型通信端末装置に係り、特に、無線電話機能と情報配信サービスの受信機能とを備えた携帯型通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話やPHSなどの携帯可能な移動体通信端末装置において、サービス会社(通信プロバイダ)からの配信される情報を受信できるようにした携帯型通信端末装置が注目されている。例えば、「移動体通信ビジネス」(日本経済新聞社版)の第89頁に記載されているように、交通,気象,ニュース,レジャー情報,株式,為替などの音声情報が、既に通信プロバイダー各社からサービス情報として提供されている。かかる情報配信サービスは、通信プロバイダにとっても、新しい市場を作り出すことから、大きな期待が持たれている。
【0003】
本出願人は、先に、特願平9ー299944号により、携帯型通信端末装置(移動体通信端末)を用いて通信プロバイダが提供するサービス情報を受信できるようにした情報配信システムを提供した。
【0004】
かかる情報配信システムに用いられる携帯型通信段末装置は、既存の携帯電話やPHSと同様の手段を備えてこれらと同様の機能を有するとともに、ICカードやフラッシュメモリMDなどの大容量メモリを着脱可能に内蔵した構成をなしており、通信プロバイダからの受信した配信サービス情報を格納し、後に再生してこれを聴取することができるようにした機能も備えている。
【0005】
図11はかかる携帯型通信端末装置の概要を示す斜視図であって、図示するように、かかる携帯型通信端末装置では、液晶の表示部50やテンキーなどの操作部51,マイクロホン52,スピーカ53、着呼を知らせるベル54,送受信用のアンテナ55などが装置本体に設けられており、基本的には、携帯電話やPHSなどと同様の構成をなしているが、筐体の右側面下部に形成された挿入口56からリムーバルな上記の大容量メモリ57が出し入れ可能に構成されている。
【0006】
この携帯型通信端末装置を所有するユーザが操作部51を操作して情報配信システムにサービス情報のメニューを要求すると、情報配信システムはメニュー情報をこのユーザに送信する。携帯型通信端末装置では、このメニュー情報を受信すると、表示部50にこのメニューを表示する。そこで、ユーザが、操作部51のテンキーなどの操作により、このメニューから所望のサービス情報や受信条件(希望受信日時など)などを選択要求すると、この要求に応えて希望されるサービス情報を希望する受信条件に従って送信する。携帯型通信端末装置では、このサービス情報を受信すると、ベル54が稼働せず、これを内蔵する大容量メモリ57に書き込んで保存する。その後は、操作部51の所定操作により、大容量メモリ57に格納されているサービス情報を再生することができる。このサービス情報は、スピーカ53もしくは図示しないイヤホーンなどによって聞き取ることができる。
【0007】
無線電話として機能する場合には、送話,受話のための操作は携帯電話やPHSの場合と同様であり、また、相手側からの着呼があった場合には、ベル54が稼働する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、かかる携帯型通信端末装置では、その本体装置に操作部51が設けられ、所望動作を行なわせるためには、全てこの操作部51を操作することになる。しかしながら、かかる携帯型通信端末装置の本体としては、無線電話としての機能も持たせていることから、少なくとも携帯電話やPHSと同程度の大きさ(縦,横,長さの寸法)を有しており、常に手で持ち歩くには、少々嵩張ったものとなるし、また、ポケットに入れるにも少々大き過ぎるものである。
【0009】
そこで、電車内などで上記の大容量メモリに保存されているサービス情報を再生して聴く場合には、装置本体をバックなどに収納して携帯し、その再生内容をイヤホーンを介して聴取するようにすることが一般的であり、また、邪魔になることもない。しかし、その反面、このサービス情報の再生聴取のための操作は装置本体の操作部51で行なわなければならないため、例えば、再生の開始や一時停止,停止などの操作、大容量メモリ57に保持されているサービス情報の選択など操作を行なうためには、バックなどの収納物からいちいち装置本体から取り出す必要があるという煩わしさが伴なう。このため、使い勝手の点でさらなる改善が必要となる。
【0010】
また、無線電話機能を使用する場合も、相手側からの着呼があると、通話状態とするためには、やはり装置本体の操作部51を操作する必要があることは勿論のこと、通話するためには、装置本体のマイクロホン52やスピーカ53を用いることが必要となり、このためにも、バックなどの収納物からいちいち装置本体を取り出す必要がある。
【0011】
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであって、その目的は、使用に際しての煩わしい作業を省くことができるようにし、使い勝手が大幅に向上した携帯型通信端末装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、無線電話モードと情報配信システムからのサービス情報受信モードとを設定可能な装置本体と、装置本体で受信されたサービス情報が格納される記憶装置と、装置本体に取り外し可能に接続されるとともに、記憶装置が出し入れ可能に装着される収納部を有し、収納部に収納された記憶装置に格納されているサービス情報の聴取モードを設定可能とするリモートコントローラと、リモートコントローラに接続されるイヤホーンとを備え、装置本体は、入力操作を受け付ける入力装置と無線通信装置とスピーカとマイクロホンと表示装置と制御装置とを備え、リモートコントローラは、記憶装置を制御する第2の制御装置と第2のマイクロホンと聴取モードを設定する再生/一時停止スイッチと通話キーとを備え、第2の制御装置は、再生/一時停止スイッチの聴取モードの指示操作を受け付けて、記憶装置に格納されているサービス情報を再生してイヤホーンに供給し、聴取モード中に、無線通信装置を介して電話呼び出しがあった場合には、記憶装置の再生を一時中断し、通話キーの操作を受け付けて、イヤホーン及び第2のマイクロホンを介しての通話を可能とする
【0013】
また、本発明は、第2の制御装置が、記憶装置の再生を一時中断する際には、再生中断時での記憶装置のアドレスを停止位置マークとして記憶させ、再度の聴取モードの指示操作により、停止位置マークから再生を開始する。
【0014】
また、本発明は、リモートコントローラが、記憶装置に格納されたサービス情報のタイトルを表示するための表示部とサービス情報を選択するための選択キーとを備えている。
【0015】
また、本発明は、リモートコントローラに伝言モードの設定手段を設けるとともに、装置本体に相手方のメッセージを記録保存する手段を設け、聴取モード中でかつ伝言モードが設定された状態では、無線通信装置を介して電話呼び出しがあった場合には、相手方のメッセージを記録保存する手段に記録保存し、聴取モードを継続する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面により説明する。
図1は本発明による携帯型通信端末装置の第1の実施形態を示す構成図であって、1は装置本体、2は大容量メモリ、3はアンテナ、4はリモートコントローラ(以下、リモコンという)、5はイヤホーン、6,7はコード、8,9はプラグである。
【0017】
同図において、この実施形態は、装置本体1とリモコン4とイヤホーン5とから構成されており、リモコン4のコード6の先端のプラグ8を装置本体1の上側面(即ち、アンテナ3が設けられている面)に設けられたジャック(図示せず)に装着することにより、リモコン4を装置本体に接続することができ、また、イヤホーン5のコード7の先端のプラグ9をリモコン4に設けられたジャック(図示せず)に装着することにより、イヤホーン5をリモコン4に接続することができる。
【0018】
装置本体1内には、その上部(即ち、アンテナ3側)にICカードやフラッシュメモリMDなどのリムーバルな大容量メモリ2が収納されており、かかる大容量メモリ2は、装置本体1の上側面に設けられた挿入口(図示せず)から出し入れ可能にしている。また、リモコン4には、マイクロホン(図示せず)が設けられている。このリモコン4には、コード6を上記のように装置本体1に接続することにより、装置本体1からコード6を通して電源電圧が供給される。そして、さらに、リモコン4にコード7を接続することにより、このマイクロホンとイヤホーン5とにより、相手方との通話が可能となる。従って、コード6は、電源線と音声信号の双方向伝送線路と制御信号の双方向伝送線路とからなっている。
【0019】
なお、後述するように、装置本体1にも、通話用のマイクロホンとスピーカとが設けられており、リモコン4のコード6が装置本体1に接続されていないときには、これらのマイクロホンやスピーカが有効であるが、コード6を装置本体1に接続すると、リモコン4のマイクロホンが有効となって装置本体1のマイクロホンが無効となり、さらに、コード7をリモコン4に接続すると、イヤホーン5が有効となって装置本体1のスピーカが無効となる。
【0020】
図2は図1における装置本体1の一具体例を示す図であって、同図(a)はその正面図、同図(b)はその上面図、同図(c)は同図(a)の分断線A−Aに沿う断面図、同図(d)は同図(a)の分断線B−Bに沿う断面図、同図(e)は同図(a)の分断線C−Cに沿う断面図であり、1aは上カバー、1bは下カバー、10は操作部、11は液晶表示部、11aは表示画面、12はマイクロホン(以下、マイクと略称する)、13はスピーカ、14は挿入口、15はバッテリ、16は通信回路部、17は基板、18はジャックである。なお、図1に対応する部分には同一符号を付けている。
【0021】
図2(a)〜(e)において、上カバー1aと下カバー1bとで装置本体1の筐体が形成されており、この上カバー1aの中央部(以下では、アンテナ3側を筐体の上部、それとは反対側を筐体の下部という)から下部にかけての領域をテンキーや各制御キーなどからなる操作部10とし、この操作部10よりも上部側に液晶表示部11の表示画面11aが配置され、さらにその上部側に、スピーカ13に対向した貫通孔が設けられている。また、操作部10よりも下部側に、マイク12に対向した貫通孔が設けられている。
【0022】
また、上カバー1aと下カバー1bとからなる筐体の上側面には、図1(b)から明らかなように、送受信用のアンテナ3とともに、大容量メモリ2を出し入れするための挿入口14とリモコン4のコード6(図1)やイヤホーンを接続するためのジャック18とが設けられている。
【0023】
上カバー1aと下カバー1bとからなる筐体の内部では、図1(c)〜(e)から明らかなように、その内部全体にわたって広がる基板17が設けられており、この基板17と上カバー1aとの間に、操作部10の各キーに対するスイッチ素子などの電気部品や液晶表示部11,スピーカ13,マイク12、さらに、図示しないが、無線電話の着呼を知らせるベルなどが内蔵されている。また、基板17と下カバー1bとの間には、その下部側に電源としてのバッテリ15が、その上部側の挿入孔14に対向して、大容量メモリ2の収納部が、この収納部とバッテリ15との間に通信手段16が夫々配置されている。
【0024】
なお、図示しないが、基板17には、操作部10のための回路部や液晶表示部11の駆動回路,スピーカ13やマイク12のための信号処理回路などの必要な各種回路やメモリなどが搭載されている。
【0025】
また、装置本体1(即ち、筐体)での操作部10や適当な場所に、大容量メモリ2のための各種操作キー(例えば、イジェクトキーや再生キー,停止キーなど)も設けられているが、これらについては、図2では、明示していない。
【0026】
かかる構成において、大容量メモリ2は、装置本体1の挿入口14から手で押し込むことにより、その内部の収納部に装着され、操作部10のイジェクトキーを操作することにより、この挿入口14から外部にイジェクトされる。
【0027】
装置本体1内に大容量メモリ2が装着され、電源をONした状態では、上記特願平9ー299944号に記載の発明と同様、操作部10を適宜操作することにより、情報配信システムにサービス情報のメニューを要求し、これを受信して表示画面11に表示させ、この中から所望とするサービス情報を操作部10の操作によって選択要求することにより、情報配信システムから希望するサービス情報の提供を受けることができる。情報配信システムからサービス情報を受信すると、自動的にこれが通信回路部16で処理されて大容量メモリ2に書き込み保存される。また、操作部10の選択キーを操作することにより、大容量メモリ2から保存されているサービス情報のうちの希望するサービス情報を選択することができ(この場合、選択キーを操作することにより、表示画面11aでタイトルなどのサービス情報の内容を示す情報が切換え表示される)、操作部10の再生キーを操作することにより、選択されたサービス情報が再生されてスピーカ13から聴取することができる。なお、ジャック18には、イヤホーンも接続することができ、この場合には、スピーカ13の代わりに、このイヤホーンを介して再生されるサービス情報や相手側の電話からの音声を聴取することができる。
【0028】
この実施形態においても、電源をONしただけの状態では、無線電話の通話待機状態にあり、携帯電話やPHSなどの無線電話と同様に、操作部10を操作することにより、相手側の呼出しと通話を行なうことができるし、着呼によってベルが鳴り、これに対して操作部10を適宜操作をすることにより、相手側との通話が可能となる。
【0029】
かかる装置本体1では、その筐体内部において、大容量メモリ2の収納部をその上部側に設定し、大容量メモリ2がバッテリ15と重なり合わないようにしているため、筐体の縦,横,長さの寸法を変えずに、筐体の厚みを薄くすることができ、従来の情報配信システム用の形態型通信端末装置に比べ、より薄型化が可能となる。
【0030】
なお、通信回路部16としては、基板17に搭載したものとするようにしてもよい。
【0031】
図3は図1におけるリモコン4の一具体例を示す構成図であって、同図(a)はその正面図、同図(b)はその側面図、同図(c)はその背面図、同図(d)はその上面図、同図(e)はその底面図、同図(f)は同図(a)の分断線A−Aに沿う断面図、同図(g)は同図(a)の分断線B−Bに沿う断面図であり、19は液晶表示部、19aは表示画面、20は選択キー、21は再生/一時停止キー、22は停止キー、23は通話キー、24はマイクロホン(以下、マイクと略称する)、25はクリップ、26はジャック、27は基板、28はメモリ、29は窓である。
【0032】
図3(a)〜(g)において、リモコン4は、その本体の筐体が筒状をなし、その筐体の上面に円盤状のマイク24が取り付けられ、その筐体の底面では、本体装置1(図1)と接続するためのコード6が引き出されているとともに、イヤホーン7のプラグ9(図1)を差し込むためのジャック26が設けられている。なお、ここでは、リモコン4の筐体を円筒状に図示しているが、四角筒,多角筒などの角筒状であってもよい。
【0033】
このリモコン4の本体側の正面には、この本体の長手方向に沿って液晶表示部19の表示画面19a,選択キー20,再生/一時停止キー21,停止キー22,通話キー23がその順に配列されており、この本体の筐体には、図3(f)から明らかなように、液晶表示部19の表示画面19aに対向して窓29が設けられ、この窓29を通して表示画面19aをみることができるようにしている。
【0034】
ここで、大容量メモリ2(図2)には、受信したサービス情報を保存するとともに、保存したサービス情報を検索するためのタイトルなどの情報のリストも作成されて格納されており、選択キー20を操作すると、このリストから最初のタイトルが読み出されて表示画面19aに表示され、選択キー20を操作する毎に、1つずつタイトルがスクロール表示される。このスクロールの方向は切り換えることができ、これにより、希望するサービス情報を選択することができる。このようにして希望するサービス情報を選択した後、再生/一時停止キー21を操作すると、この選択したサービス情報の大容量メモリ2からの再生が開始される。この再生されるサービス情報は、イヤホーン5(図1)から聴取することができる。そして、この再生中、再生/一時停止キー21を操作すると、この再生の一時停止モードとなり、さらに、一時停止モードのときに再生/一時停止キー21を操作すると、この一時停止モードが解除されて再生が再開される。また、停止キー22を操作すると、再生モードが解除されて停止モードとなる。
【0035】
なお、後述するように、相手側からの電話呼出し中に通話キー23を操作すると、マイク24とイヤホーン5(図1)とで相手方との通話が可能となる。
【0036】
リモコン4の本体の筐体内には、その長手方向に沿って基板27が内蔵され、その一方側に液晶表示部19や上記の各種キー20〜23などが配置されており、他方側に、動作制御や信号処理用のメモリ28が配置されている。ここで、リモコン4の本体内では、上記各種キー20〜23の操作に応じた制御信号を形成するための処理回路や液晶表示部19の駆動用の回路,マイク24からの音声信号を処理して装置本体1(図1)に送るための処理回路、装置本体1からの音声信号を処理してイヤホーン5に送るための処理回路,これらの回路を動作制御するためのCPU(中央処理ユニット)などが基板27に設けられている。
【0037】
さらに、このリモコン4の本体の背面には、図3(b),(c)などから明らかなように、クリップ25が設けられており、これを上着のポケットなどに差し込むことにより、リモコン4を衣服に取り付けることができる。
【0038】
かかるリモコン4を、図1に示すように、装置本体1に接続し、さらに、このリモコン4にイヤホーン5を接続した状態では、上記のように、装置本体1からリモコン4に電源電圧が供給されているが、キー20〜23のいずれをも操作しないときには、基板27に搭載されているCPUのみが稼働状態にあり、液晶表示部19は電源OFFの状態にあって、稼働状態になく、また、上記の各回路も電源が供給されていない。これにより、リモコン4の省電力化が図られている。かかる状態をリモコン待機状態という。
【0039】
以上説明した装置本体1とリモコン4とイヤホーン5とを互いに接続したこの実施形態の全体構成を図4に示し、その一使用形態を図5に示す。
【0040】
図1〜図5において、無線電話機能を利用して、ベルなどの作動によって相手方からの電話呼出しを知り、装置本体1の操作部10で相手方との通話操作を行なって相手方との通話状態に切り換わると、装置本体1で相手方との通話ができるようになる。また、リモコン4の通話キー23を操作すると、リモコン4では、CPUが作動してマイク24やイヤホーン5のための回路を稼働状態とし、これらマイク24とイヤホーン5とによって相手方との通話を可能とする。通話が終了して通話キー23を再度操作すると、リモコン4では、CPUが作動してマイク24やイヤホーン5のための回路への電源電圧の供給を遮断し、リモコン待機状態に移行させる。
【0041】
また、装置本体1に装着されている大容量メモリ2からそこに保持されている所望のサービス情報を再生して聴取する場合には、まず、リモコン4において、選択キー20を操作する。これにより、CPUが作用して液晶表示部19を駆動するための各回路に電源電圧を供給するようにして、液晶表示部19を稼働状態にする。そして、CPUはコード6を介して装置本体1に、大容量メモリ2に保存されているサービス情報のタイトルのリスト情報を読み出すための指示信号を送る。装置本体1では、この指示信号に応答して、大容量メモリ2からタイトルのリスト情報を読み出し、コード6を介してリモコン4に送る。
【0042】
そこで、リモコン4では、CPUが作用して、このリスト情報を受信してメモリ28に格納し、そのリストの中の最初のタイトルを読み出して液晶表示部19の表示画面19aに表示させる。ユーザはこの表示画面19aに表示されるタイトルを見て今聴取したいサービス情報であるか否かを判断し、聴取希望のサービス情報でなければ、選択キー20を操作する。これにより、CPUが作用してメモリ28から次のタイトルを読み出し、液晶表示部19の表示画面19aに表示させる。このようにして、選択キー20を操作することにより、聴取を希望するサービス情報を探すことができる。
【0043】
希望するサービス情報のタイトルが液晶表示部19の表示画面19aに表示されると、このサービス情報を聴取できるようにするために、再生/一時停止キー21を操作する。これにより、CPUが作動し、このサービス情報を大容量メモリ2から再生することを指示する指示信号をコード6を介して装置本体1に送る。ここで、上記のリスト情報には、各タイトル毎に該当するサービス情報が格納されている大容量メモリ2でのアドレス情報も含まれており、上記の指示信号には、選択されたサービス情報に対するこのアドレス情報も含まれている。これとともに、CPUは、イヤホーン5のための回路も、電源電圧を供給するようにして稼働状態にする。
【0044】
装置本体1では、リモコン4からこの指示信号を受けると、この指示信号とともに送られてきたアドレス情報をもとに、ユーザが希望するサービス情報を大容量メモリ2から読み出し、これをコード6を介してリモコン4に送る。リモコン4では、このサービス情報が受信されてイヤホーン5に供給される。これにより、ユーザは希望するサービス情報を聴取することができる。
【0045】
また、かかる再生状態でリモコン4の再生/一時停止キー21を操作すると、CPUは一時停止指令信号を装置本体1に送る。装置本体1では、この指令信号を受けると、そのときの読出しアドレスを保持したまま大容量メモリ2からのサービス情報の読出しを一時停止し、一時停止モードを設定する。また、リモコン4において、この一時停止モードで再度再生/一時停止キー21を操作すると、CPUは再生指令信号を装置本体1に送る。これにより、装置本体1では、保持していたアドレスから大容量メモリ2での読出しを再開し、再生するサービス情報をリモコン4に送る。これにより、一時停止モードが解除されて再生モードに復帰し、イヤホーン5でサービス情報の聴取ができるようになる。
【0046】
さらに、再生モードあるいは一時停止モードで停止キー22を操作すると、CPUは停止指令信号を装置本体1に送る。これにより、装置本体1では、アドレスを保持することなく、大容量メモリ2からの読出しを中止する。また、リモコン4では、CPUが作用し、液晶表示部19の駆動のための回路やイヤホーン5のための回路への電源電圧の供給を遮断し、リモコン待機状態にする。
【0047】
図6は図1に示した実施形態の回路構成を示すブロック図であって、30は情報配信システム、31は無線通信装置、32は処理装置、33は入力装置、34はデコーダ、35は記憶装置、36は入出力装置、37はベル、38は無線伝送路であり、図1,図2に対応する部分には同一符号を付けている。
【0048】
同図において、情報配信システム30は、複数の通信プロバイダ(図示せず)からサービス情報を受け、また、複数のユーザの携帯型通信端末装置(ここでは、その1つのみを示している)の装置本体1と無線伝送路38を介して接続されている。無線伝送路38としては、携帯電話,PHSなど無線方式を利用した移動体通信網などが用いられる。
【0049】
装置本体1は、入出力信号の処理を行なう処理回路や各種信号を生成して制御を行なうCPUなどからなる処理装置32と、図2に示した操作部10からの信号を扱う入力装置33と、図2,図3に示したマイク12,24から音声信号を入力して処理装置32に供給し、また、処理装置32で処理された音声信号を図1,図2で示したスピーカ13やイヤホーン5に供給する入出力装置36と、記憶装置35と、情報配信システム30と無線伝送路38を介して通信を行なうための無線通信装置31とを有している。また、装置本体1は、特に、相手方からの電話呼出しがあったこと、即ち、着呼を知らせるベル37を備えている。これは既存の携帯電話やPHSなどの移動体通信端末装置と同様の構成である。さらに、装置本体1は、情報配信システム30から受信したサービス情報をデコードするデコーダ34を備えており、このデコーダ34でデコードされたサービス情報が装着されている大容量メモリ2に書き込まれて保存される。また、リモコン4から、上記のようにして、ユーザの希望するサービス情報の再生要求があると、処理装置32は、このサービス情報を大容量メモリ2から再生し、コード6を介してリモコン4に供給する。なお、大容量メモリ2に保存されたサービス情報は、別の編集機を用いることにより、これを編集することも可能になる。また、入出力装置36は、図2に示した液晶表示部11に表示情報を供給する機能も備えている。
【0050】
なお、ここでは、相手方からの着呼を知らせる手段としてベル37を設けたものとしたが、装置本体1内にバイブレータを設け(例えば、このバイブレータを基板17(図2(c))に搭載するなどする)、相手方からの着呼があると、このバイブレータでもって筐体を振動させることにより、ユーザに着呼を知らせるようにすることもできる。勿論、このバイブレータとベル37とを設け、いずれか一方または両方が作動するように選択できる構成としてもよい。
【0051】
さらに、装置本体1に接続するイヤホーンにもバイブレータを設け、相手方からの着呼があったときにこのバイブレータを作動させてイヤホーンを振動させることにより、イヤホーンを耳に付けているときも、ユーザが容易に着呼を知ることができるようにすることもできる。この場合、通話状態にすると、相手方からの音声はイヤホーンで聞けることになる。
【0052】
また、リモコン4においても、例えば、内蔵の基板27(図6)にバイブレータを設け、図4,図5に示すようにリモコン4を装置本体1に接続した状態では、相手方からの着呼があったとき、このバイブレータが作動してリモコンを振動させ、ユーザに着呼を知らせるようにすることもできる。
【0053】
次に、この実施形態の情報配信システム30からのサービス情報の取得までの手順について図6により説明する。
【0054】
まず、ユーザが、装置本体1の操作部10(図2)を操作して、情報配信システム30の情報サービスダイヤルへアクセスし、装置本体1と情報配信システム30とを接続する。
【0055】
情報配信システム30は、装置本体1との接続を確認すると、情報サービスダイヤルのメニューリストを送信する。これは情報サービスダイヤルが保有しているサービス情報を選択するためのタイトルなどのキーワードの一覧を示したものである。
【0056】
装置本体1では、無線通信装置31を介してこのメニューリストを受信すると、信号処理装置32がこれを入出力装置36を介して液晶表示部11の表示画面11a(図2)に表示させる。ユーザは、操作部10(図2)を操作することにより、この表示されたメニューリストの中から、特に自分が取得したいサービス情報を選択する。この場合、この選択したサービス情報の希望取得期限や取得したサービス情報の大容量メモリ2での消去条件(例えば、一度再生すると消去するといったこと)なども設定することができる。
【0057】
処理装置32は、このような選択されたサービス情報のキーワードやその希望取得期限,消去条件といった情報を一旦記憶装置35に書き込み、かかるキーワードや希望取得期限,携帯型通信端末装置の識別番号などの必要な情報とともに、選択されたサービス情報を要求する指令信号を無線通信装置31から無線伝送路38に出力し、情報配信システム30に送る。なお、希望取得期限内に送信できないサービス情報は、この希望取得期限が経過すると、その要求をキャンセルして送信しないようにする。
【0058】
情報配信システム30は、この指令信号を受信すると、それに付加されたキーワードのサービス情報を指定された識別番号を付加して携帯型通信端末装置に送信する。この携帯型通信端末装置では、装置本体1において、無線通信装置31でこの受信したサービス情報が識別番号から自身のものと判別すると、処理装置32は、このサービス情報を信号処理した後、デコーダ34に供給する。デコーダ34は、このサービス情報をデコードし、大容量メモリ2に書き込む。
【0059】
一方、この大容量メモリ2の特定の領域がディレクトリ領域として設定されており、そのディレクトリ領域には、サービス情報を記憶するための情報記憶領域での使用状況を表わす情報が書き込まれており、信号処理装置32のCPUは、大容量メモリ2が装置本体1に装着されると、直ちにこの情報を読み出してこの情報記憶領域の使用状況を把握しており、受信したサービス情報を大容量メモリ2に書き込む際には、この把握している使用状況から、情報記憶領域のうちの書込みができる領域を指定し、この指定領域にデコーダ34からのサービス情報を書き込むようにする。また、これと同時に、記憶装置35に保持されているこのサービス情報に関するキーワードや消去条件などの情報を読み出し、かかる情報を情報記憶領域でのこのサービス情報が書き込まれた領域を示すアドレス情報とともに、検索情報として、大容量メモリ2のディレクトリ領域に書き込む。
【0060】
このようにして、大容量メモリ2には、情報配信システム30からサービス情報を受信する毎に、これらサービス情報が書き込まれて保存され、これとともに、この大容量メモリ2のディレクトリ領域には、保存されている各サービス情報毎の上記検索情報が格納されていることになる。先に説明したように、図3に示したリモコン4で選択キー20を操作して表示画面19aに表示されるタイトルなどの情報は、この大容量メモリ2のディレクトリ領域に格納されている検索情報がメニューとして読み出されたものである。
【0061】
なお、消去条件によって消去されるべきサービス情報については、ディレクトリ領域でのこれに対する検索情報を無効とする(例えば、この検索情報を消去するか、無効のフラグを設定する)。検索情報が無効となった情報記憶領域では、新たなサービス情報を書き込むことができる。
【0062】
図7は以上説明した第1の実施形態の受信動作を示すフローチャートである。
【0063】
同図において、装置本体1は、電源がONしているだけのときには、無線電話の通話待機状態にある(ステップ100)。かかる状態で無線通信装置31による信号の着信があると、処理装置32のCPUは、この受信信号が無線電話信号であるか、サービス情報の信号であるかを判別する(ステップ101)。
【0064】
受信信号がサービス情報と判別されたときには、このCPUが作用してリモコン4に電源電圧を供給するとともに(ステップ102)、大容量メモリ2にも電源電圧を供給してON状態にする(ステップ103)。このときには、ベル37を駆動しない。しかる後、上記のように、サービス情報の受信が開始されるが、これと同時に、装置本体1の表示画面11aやリモコン4の表示画面19aにこのサービス情報のタイトルなどを表示させて受信が開始したことが表示され(ステップ104)、上記のようにして、受信したサービス情報を大容量メモリ2に書き込んでいく(ステップ105)。そして、このサービス情報の書込みが終了すると(ステップ106)、大容量メモリ2の電源をOFFにし(ステップ107)、リモコン4の電源もOFFにして(ステップ108)、無線電話の通話待機状態に戻る(ステップ100)。
【0065】
また、無線電話の通話待機状態(ステップ100)で信号着信があり、これが無線電話の着信であるときには、信号処理装置32のCPUは、ベル37を駆動して呼出し音を鳴らさせる(ステップ109)。そこで、ユーザが装置本体1の操作部10(図2)の通話キーを操作すると(ステップ110)、上記CPUは、入出力装置36を動作状態にして、マイク12とスピーカ13とによる通話ができるようにする(ステップ111)。あるいはまた、リモコン4(図3)の通話キー23を操作することにより(ステップ110)、リモコン4に内蔵されるCPUが装置本体1に制御信号を送り、これにより、マイク24(図3)とイヤホーン5とによる通話が可能となる(ステップ111)。通話が終わってユーザが装置本体1の操作部10の切断キーを操作すると、あるいはリモコン4の通話キー23を再度操作すると(ステップ112)、無線電話の待機状態に戻る(ステップ100)。
【0066】
なお、ここで、装置本体1の操作部10の通話キーを操作してマイク12とスピーカ13とによる通話状態で、さらに、リモコン4の通話キー23を操作すると、マイク24とイヤホーン5とによる通話も可能となり、また、リモコン4の通話キー23を操作してマイク24とイヤホーン5とによる通話状態で、さらに、装置本体1の操作部10の通話キーを操作すると、マイク12とスピーカ13とによる通話も可能となる。このように、装置本体1側とリモコン4側とで通話状態にあるとき、装置本体1の操作部10の切断キーを操作すると、装置本体1側での通話状態が解除され、また、リモコン4の通話キー23を操作すると、リモコン4側での通話状態が解除される。
【0067】
以上のようにして、この実施形態では、サービス情報を受信したときには、ユーザに何らの操作も要求とせず、このサービス情報が自動的に大容量メモリ2に格納されることになり、ユーザの操作の手間を省いて使い勝手が向上する。また、電話を受信するときには、操作本体1側ででも、また、リモコン4側にマイク24とイヤホーン5とが設けられているので、リモコン4側ででも通話が可能となり、図5に示すように、装置本体1を携帯しているバックなどに収納し、リモコン4をクリップ25によって上着の外ポケットなどに取り付けて使用しているような場合、わざわざ装置本体1をバックから取り出さなくとも通話が可能であり、使い勝手が大幅に向上する。
【0068】
図8は第1の実施形態の大容量メモリ2からの再生中に電話呼び出しがあった場合の動作を示すフローチャートである。
【0069】
同図において、いま、大容量メモリ2からサービス情報が再生されていて、リモコン4に接続されているイヤホーン5(図1)によってこれを聴取しているものとする(ステップ200)。この場合には、装置本体1は無線電話通話待機状態にある。このときには、装置本体1の表示画面11a(図2)やリモコン4の表示画面19a(図2)には、このサービス情報のタイトルなどのキーワードが表示され、聴取中のサービス情報がどのような種類のものかを知ることができるようにしている。
【0070】
かかる再生状態において、相手方からの着呼があると(ステップ101:なお、このとき、ベル37が鳴ってあるいはバイブレータが作動して着呼を知らせる。リモコン4にバイブレータが設けられているときには、これが作動する)、そのままサービス情報の聴取を継続したい場合には、所定の操作を行なうことにより、装置本体1は伝言モードに切り換わり、相手方からのメッセージが、例えば、装置本体1内の記憶装置35に書き込まれる(ステップ202)。
【0071】
なお、このような伝言モードに設定する方法としては、次のような方法がある。その第1の方法は、再生モード中に相手方からの着呼があったときには、リモコン4での全ての操作キー20〜23(あるいは、通話キー23のみ)を伝言モード設定キーとして機能させるものである。また、第2の方法としては、リモコン4に、さらに、専用の伝言モード設定キーを設けるものである。そして、着呼があってから所定時間内(例えば、3秒以内)にかかる伝言モード設定キーを操作すると、上記の伝言モードとなるようにする。第3の方法としては、装置本体1もしくはリモコン4に専用の伝言モード設定キーを設けておくものであるが、大容量メモリ2からのサービス情報の再生に先立って、この伝言モード設定キーを操作して伝言モードを設定しておくものである。この第3の方法では、勿論、再生中着呼があったときに操作しても、伝言モードとすることもできるが、再生前に操作して伝言モードとしておくことにより、再生中着呼があったときには、ユーザは何ら操作をすることなく、相手方からのメッセージを記憶装置35などに自動的に記憶させることが可能となる。
【0072】
再生中に電話の着呼があっても、伝言モードの設定をしない場合、あるいは、伝言モードが設定されていない場合には、装置本体1では、液晶表示部11の表示画面11aに、また、リモコン4では、液晶表示部19の表示画面19aに夫々着呼があった旨を示す情報が表示される(ステップ203)とともに、大容量メモリ2からの再生が一時中断し、この再生中断時での大容量メモリ2のアドレスを停止位置マークとし、それを、例えば、記憶装置35に記憶して保持するマーキングが行なわれる(ステップ204)。しかる後、装置本体1における処理装置32のCPUは、無線通信装置31などを制御して相手方との無線電話接続をし(ステップ205)、通話状態にする(ステップ206)。
【0073】
なお、ステップ203では、リモコン4の表示画面19aと無線電話通話待機状態にある装置本体の表示画面11aとに同じ情報が表示されるようにしてもよいが、稼働しているリモコン4の表示画面19aに上記の着呼を示す情報を表示し、装置本体1の表示画面11aには、リモコン4が稼働中であることを示す情報を表示するようにしてもよい。
【0074】
通話が終了して上記の伝言モード設定キーを再度操作すると、通話状態が解除され(ステップ207)、装置本体1の表示画面11aやリモコン4の表示画面19aに中断しているサービス情報の再生を再開するかどうかを問い合わせる情報が表示される(ステップ208)。この再生の再開を希望する場合には、ユーザは装置本体1の操作部10の再生キー、あるいはリモコン4の再生/一時停止キー21を操作すればよい。かかる操作により、装置本体1の入力装置33から、あるいはリモコン4のCPUから操作本体1の処理装置32のCPUに再生指示が与えられる(ステップ213)。このCPUは、例えば、記憶装置35に保持されている停止位置マークを呼び出し(ステップ214)、この記憶装置35での停止位置マークを消去するとともに(ステップ215)、この呼び出した停止位置マークが表わすアドレスから大容量メモリ2のサービス情報の再生を再開し、これをリモコン4に接続されているイヤホーン5に供給する。これにより、中断した位置から続けて再びサービス情報の聴取が可能となる(ステップ200)。このとき、装置本体1の表示画面11aやリモコン4の表示画面19aには、この再生されるサービス情報のタイトルなどのキーワードが再び表示される。
【0075】
ステップ208において、サービス情報の再生が必要でない場合には、装置本体1の操作部10での停止キーやリモコン4での停止キー22を操作すればよい。かかる操作が行なわれると、装置本体1の表示画面11aやリモコン4の表示画面19aに、ステップ204で設定された停止位置マークをそのまま保存するかどうかを問い合わせる情報が表示される(ステップ209)。そのまま保存したい場合には、装置本体1の操作部10の再生キーやリモコン4の再生/一時停止キー21を操作することにより、上記の停止位置マークはそのまま保存され(ステップ211)、保存しておく必要がない場合には、装置本体1の操作部10の停止キーやリモコン4の停止キー22を操作することにより、上記の停止位置マークは消去される(ステップ210)。しかる後、装置本体1やリモコン4は無線電話通話待機状態となる(ステップ212)。
【0076】
ここで、ステップ211でマーク保存が行なわれると、無線電話通話待機状態を経ても、次に再生モードを設定したときには、このマークが指示するアドレスからのサービス情報の聴取ができる。この場合も、中断したサービス情報の聴取を開始すると、マーク消去が行なわれる。
【0077】
なお、リモコン4でサービス情報を聴取する再生状態にあるとき、装置本体1の操作部10の再生キーを操作すると、この装置本体1でスピーカ13による再生状態となってリモコン4での再生状態は解除され、同様に、装置本体1でサービス情報を聴取する再生状態にあるとき、リモコン4の再生/一時停止キー21を操作すると、装置本体1での再生状態が解除され、イヤホーン5で聴取できるリモコン4の再生状態となる。図8に示した動作は、この再生モードにあるものの方に対するものであることはいうまでもない。
【0078】
以上のように、この第1の実施形態では、リモコン4側でサービス情報を聴取していても、相手方からの電話の着信があると、自動的に通話状態となるものであるから、また、相手方からの電話の着信がある場合、リモコン4側の簡単な操作でもってサービス情報の聴取をそのまま継続させることができるから、装置本体1の操作が全く不要となり、使い勝手がより向上する。また、通話が終了した後も、リモコン4での簡単な操作でもって中断したサービス情報の聴取を再開するか否かの選択を行なうことができる。
【0079】
図9は本発明による携帯型通信端末装置の第2の実施形態を示す構成図であって、前出図面に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
【0080】
図1に示した第1の実施形態では、大容量メモリ2を装置本体1に装着するようにしたものであったが、この第2の実施形態では、図9に示すように、リモコン4に大容量メモリ2を出し入れ可能に装着できるようにしたものである。このため、装置本体1は、その構成が、図2に示した第1の実施形態の装置本体1とは、大容量メモリ2の挿入口14が設けられていない点だけが異なるだけである。また、その回路構成も、図6に示した第1の実施形態の装置本体1とは、大容量メモリ2やデコーダ34を備えていない点で異なるだけである。
【0081】
従って、この第2の実施形態では、サービス情報に対しては、装置本体1で受信するものの、装置本体1からリモコン4に送られ、このリモコン4に設けられたデコーダ(図示せず)でデコードされて大容量メモリ2に格納される。そして、装置本体1でこの大容量メモリ2からサービス情報を読み出す場合には、この読み出されたサービス情報がリモコン4からコード6を介して装置本体1に供給され、そのスピーカで聴取可能となる。
【0082】
このように、この第2の実施形態は、図1に示した第1の実施形態に対し、大容量メモリ2をリモコン4側に設けたこと及びこれに関連した構成に違いがあるだけであり、図7,図8に示した動作もこの第2の実施形態にも該当するものである。
【0083】
図10は図9におけるリモコン4の一具体例を示す構成図であって、同図(a)はその正面図、同図(b)はその上面図、同図(c)はその側面図、同図(d)は同図(a)の分断線A−Aに沿う断面図であり、4aは筒状部、4bは平板部、39は収納部、40はイジェクトキーである。なお、図3に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
【0084】
図10(a)〜(d)において、リモコン4は筒状部4aと矩形状もしくは正方形状の平板部4bとからなり、平板部4bは筒状部4aの長さ以下の幅を有し、筒状部4aの外面から突出した状態となっている。
【0085】
この筒状部4aの筒面をなす側面には、この筒状部4aの長手方向に沿って選択キー20,再生/一時停止キー21,停止キー22,通話キー23,イジェクトキー40が配列して設けられており、その上面には、図10(b)から明らかなように、マイク24が設けられている。また、この筒状部4aの側面の各種キー20〜23が設けられているのとは反対側の箇所に、この筒状部4aの長手方向に沿ってクリップ25が設けられている。なお、筒状部4aは、円筒状をなしても、また、角筒状をなすものであってもよい。
【0086】
一方、平板部4bの上面には、液晶表示部19が設けられており、また、この平板部4bには、その外端面から筒状部4a内に達する収納部39が形成されていて、大容量メモリ2をこの収納部39に出し入れ可能に収納することができる。大容量メモリ2を収納部39に手で押し込むことにより、この大容量メモリ2はリモコン4に装着され、イジェクトキー40を操作することにより、この大容量メモリ2をリモコン4から取り出すことができる。また、各種回路を搭載した基板27は、筒状部4a内に収納されているが、平板部4bで支持されている。
【0087】
この第2の実施形態では、このように、リモコン4側に大容量メモリ2が装着されるようにしたものであり、このため、装置本体1(図9)で受信したサービス情報はリモコン4に送られ、リモコン4に内蔵のCPU(図示せず)の制御のもとに、デコードされて装着されている大容量メモリ2に書込み保存されるものであるが、それ以外の構成,作用,効果については先の第1の実施形態と同様である。
【0088】
なお、上記各実施形態に用いたリモコン4は、例えば、図3に示すように、そこにジャック26が設けられてイヤホーン5が接続できるようにしたものであるから、上記各実施形態のように携帯型通信端末装置の装置本体1ばかりでなく、卓上に置いて使用される一般家庭用などの電話機においても、かかるリモコン4を接続可能とする手段を設けることにより、これにリモコン4を接続し、さらに、このリモコン4にイヤホーン5を接続し、このリモコン4のマイク24とイヤホーン5とを用いて通話を行なうようにすることも可能である。このような通話方法によると、通話中も完全に手があいた状態となっているので、通話しながらメモを取るなどの作業が非常に容易となる。
【0089】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、装置本体に接続されたリモコンにマイクロホンが設けられ、さらに、このリモコンにイヤホーンが接続されて、これらマイクロホンとイヤホーンとで相手方との通話ができるようにしたものであるから、装置本体によらずに通話が可能となり、装置本体をバックなどに仕舞って持ち運ぶ場合などでは、通話のために装置本体をわざわざバックなどから取り出すというような作業が不必要となるし、しかも、情報配信システムから受信したサービス情報もイヤホーンで聴取することができるものであって、リモートコントローラでの簡単な操作でもって、リモートコントローラ側で相手方との通話とサービス情報の聴取とが可能となり、使い勝手が大幅に向上する。
【0090】
また、本発明によれば、装置本体またはリモートコントローラに大容量メモリを設け、情報配信システムからの受信サービス情報をこの大容量メモリに書込み保存するものであって、このサービス情報の受信のための操作は一切必要とせず、使い勝手が大幅に向上する。
【0091】
さらに、本発明は、大容量メモリから再生されるサービス情報の聴取モード中に相手方からの電話の呼び出しがあっても、リモートコントローラ側の簡単な操作により、伝言モードとして、相手方のメッセージを得ながら聴取モードをそのまま継続させることができるし、また、聴取モードを中断して相手方との通話もできるようにすることもでき、使い勝手が大幅に向上する。しかも、聴取モードを中断した場合には、大容量メモリでの中断位置のマーキングが行なわれるので、中断した位置からのサービス情報の再生再開が可能となり、再生再開位置を探索する手間が省けて使い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による携帯型通信端末装置の第1の実施形態の構成を概略的に示す図である。
【図2】図1における装置本体の一具体例を示す構成図である。
【図3】図1におけるリモートコントローラの一具体例を示す構成図である。
【図4】図1で示した第1の実施形態の全体構成を示す図である。
【図5】図1に示した第1の実施形態の一使用形態を示す図である。
【図6】図1に示した第1の実施形態の回路構成を示すブロック図である。
【図7】図1に示した第1の実施形態の受信動作を示すフローチャートである。
【図8】図1に示した第1の実施形態の大容量メモリからの再生中に電話の読み出しがあった場合の動作を示すフローチャートである。
【図9】本発明による携帯型通信端末装置の第2の実施形態の構成を概略的に示す図である。
【図10】図9におけるリモートコントローラの一具体例を示す構成図である。
【図11】従来の携帯型通信端末装置の一例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 装置本体
1a 上ケース
1b 下ケース
2 大容量メモリ
3 アンテナ
4 リモートコントローラ
4a 筒状部
4b 平板部
5 イヤホーン
6,7 コード
8,9 プラグ
10 操作部
11 液晶表示部
11a 表示画面
12 マイクロホン
13 スピーカ
14 挿入口
19 液晶表示部
19a 表示画面
20 選択キー
21 再生/一時停止キー
22 停止キー
23 通話キー
24 マイクロホン
25 クリップ
29 窓
39 収納部
40 イジェクトキー

Claims (4)

  1. 無線電話モードと情報配信システムからのサービス情報の受信モードとを設定可能な装置本体と、
    該装置本体で受信された該サービス情報が格納される記憶装置と、
    該装置本体に取り外し可能に接続されるとともに、該記憶装置が出し入れ可能に装着される収納部を有し、該収納部に収納された該記憶装置に格納されている該サービス情報の聴取モードを設定可能とするリモートコントローラと、
    該リモートコントローラに接続されるイヤホーン
    備え、
    該装置本体は、入力操作を受け付ける入力装置と無線通信装置とスピーカとマイクロホンと表示装置と制御装置とを備え、
    該リモートコントローラは、該記憶装置を制御する第2の制御装置と該第2のマイクロホンと聴取モードを設定する再生/一時停止スイッチと通話キーとを備え、
    該第2の制御装置は、該再生/一時停止スイッチの聴取モードの指示操作を受け付けて、該記憶装置に格納されているサービス情報を再生して該イヤホーンに供給し、該聴取モード中に、該無線通信装置を介して電話呼び出しがあった場合には、該記憶装置の再生を一時中断し、該通話キーの操作を受け付けて、該イヤホーン及び該第2のマイクロホンを介しての通話を可能とする
    ことを特徴とする携帯型通信端末装置。
  2. 請求項において、
    前記第2の制御装置は、前記記憶装置の再生を一時中断する際には、該再生中断時での前記記憶装置のアドレスを停止位置マークとして記憶させ、再度の聴取モードの指示操作により、前記停止位置マークから再生を開始する
    ことを特徴とする携帯型通信端末装置。
  3. 請求項において、
    前記リモートコントローラは、前記記憶装置に格納されたサービス情報のタイトルを表示するための表示部と前記サービス情報を選択するための選択キーとを備えていることを特徴とする携帯型通信端末装置。
  4. 請求項において、
    前記リモートコントローラに伝言モードの設定手段を設けるとともに、前記装置本体に相手方のメッセージを記録保存する手段を設け、
    前記聴取モード中でかつ伝言モードが設定された状態では、前記無線通信装置を介して電話呼び出しがあった場合には、相手方のメッセージを前記記録保存する手段に記録保存し、前記聴取モードを継続する
    ことを特徴とする携帯型通信端末装置。
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