JP4193613B2 - 通信システム及び通信システムの質問器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、質問器から主搬送波を送信して、当該主搬送波を受信した応答器が当該主搬送波に対して所定の変調を行った反射波を質問器に返信する通信システム及び通信システムの質問器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、質問器から応答器へ主搬送波を送って、応答器がその主搬送波を所定の情報を含む副搬送波で変調して反射する無線通信システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような無線通信システムでは、質問器側からの要求に応じ、応答器側が応答器のID信号等のデジタル信号で前記主搬送波を変調した反射波で返信していた。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−49656号公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、質問器は、応答器に向けて送信した信号に対する、応答器における所定の変調をされた反射波を受信するが、その受信した反射波は極めて信号強度が小さくS/N比が低いため、質問器から応答器には低ビットレートの信号程度しか送ることができず、音声データのような高ビットレートの信号をリアルタイムで送ることはできなかった。
【0005】
また、FM音声の送受信機を別途設けて、音声等の送受信を行うことは可能であるが、複数応答器に個別に対応する音声を送信したり、送られてきた音声に対応する応答器の判別をしたりすることは容易でなかった。
【0006】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、質問器から応答器に音声データをリアルタイムで送ることができ、低消費電力で、且つ、応答器を指定して音声などを送信したり、送られてきた音声などに対応する応答器を特定したりできる通信システム及び通信システムの質問器を実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に記載の通信システムは、質問器と応答器とで構成され、前記質問器から主搬送波を含む質問信号を送信して、当該質問信号を受信した応答器が当該主搬送波或いは当該質問信号に対して当該応答器の識別情報を含む情報信号によって変調がなされた反射波を前記質問器に返信する通信システムにおいて、前記質問器は、前記主搬送波を含む質問信号を送信する主搬送波送信手段と、前記変調がなされた反射波を受信する反射波受信手段と、当該反射波受信手段が受信した反射波を復調する復調手段と、当該復調手段が復調した復調信号から前記応答器の識別情報を検出する情報検出手段と、音声あるいは映像のアナログ信号によって変調された変調アナログ信号を生成し送信するアナログ信号送信手段と、当該変調アナログ信号の送信周波数を前記情報検出手段が検出した前記応答器の識別情報に対した周波数に制御するアナログ送信周波数制御手段とを備え、前記応答器は、前記質問器から送信された質問信号を受信し反射する主搬送波受信反射手段と、当該主搬送波受信反射手段が受信した主搬送波或いは当該質問信号を反射する際の反射波を前記応答器の識別情報を含む信号で変調する主搬送波変調手段と、前記変調アナログ信号を受信するアナログ信号受信回路と、当該アナログ信号受信回路が受信した変調アナログ信号を音声や映像として復調して出力する出力手段とを備えている。
【0008】
この構成の通信システムでは、質問器の主搬送波送信手段は、主搬送波を含む質問信号を送信し、反射波受信手段は応答器において当該応答器の識別情報を含む情報信号によって変調がなされた反射波を受信し、復調手段は反射波受信手段が受信した反射波を復調し、情報検出手段は復調手段が復調した復調信号から応答器の識別情報を検出し、アナログ信号送信手段は音声あるいは映像のアナログ信号によって変調された変調アナログ信号を生成し送信し、アナログ送信周波数制御手段は変調アナログ信号の送信周波数を前記情報検出手段が検出した前記応答器の識別情報に対した周波数に制御する。応答器では、主搬送波受信反射手段は質問器から送信された質問信号を受信し反射し、主搬送波変調手段は主搬送波受信反射手段が受信した主搬送波或いは質問信号を反射する際の反射波を前記応答器の識別情報を含む信号で変調し、アナログ信号受信回路は変調アナログ信号を受信する。また、出力手段は当該アナログ信号受信回路が受信した変調アナログ信号を音声や映像として復調して出力する。
【0009】
また、請求項2に記載の通信システムは、請求項1に記載の発明の構成に加えて、前記応答器は、前記アナログ信号受信回路の電源を制御する電源制御手段と、前記質問器から送信された電源制御手段への指令を受信する電源制御指令受信手段とを備え、前記アナログ信号受信回路には、前記電源制御手段への指令に応じて前記電源制御手段から電源が供給され、前記質問器は、前記応答器の前記電源制御手段への指令を送信する電源制御指令送信手段を備えている。
【0010】
この構成の通信システムでは、請求項1に記載の発明の作用に加えて、応答器の電源制御手段がアナログ信号受信回路の電源を制御し、電源制御指令受信手段は、質問器から送信された電源制御手段への指令を受信し、アナログ信号受信回路には、電源制御手段への指令に応じて電源制御手段から電源が供給され、質問器の電源制御指令送信手段は、応答器の電源制御手段への指令を送信する。
【0011】
また、請求項3に記載の通信システムは、請求項2に記載の発明の構成に加えて、前記応答器は、前記電源制御への指令を挿入された質問信号を主搬送波受信手段で受信し、当該質問信号から前記電源制御手段への指令を検出する電源制御指令検出手段を備え、前記質問器は、前記電源制御手段への指令を前記質問信号内に挿入する電源制御指令挿入手段を備えている。
【0012】
この構成の通信システムでは、請求項2に記載の発明の作用に加えて、応答器は、電源制御への指令を挿入された質問信号を主搬送波受信手段で受信し、電源制御指令検出手段は質問信号から電源制御手段への指令を検出し、質問器の電源制御指令挿入手段は、電源制御手段への指令を質問信号内に挿入する。
【0013】
また、請求項4に記載の通信システムは、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の構成に加えて、複数配置された前記質問器は、前記応答器の存在を検出する応答器検出手段と、前記変調アナログ信号に変換されて前記アナログ信号送信手段により送信される送信データを記憶する送信データ記憶手段と、当該応答器検出手段により検出された送信データを送信すべき目的の応答器に前記送信データ記憶手段に記憶された前記送信データを前記アナログ信号送信手段を用いて送信するアナログ信号送信制御手段と、前記応答器検出手段が前記応答器の存在を検出できなくなった場合に、前記質問器に隣接する他の質問器に前記送信データ記憶手段に記憶された未送信の送信データを転送する未送信データ転送手段とを備え、当該未送信データ転送手段により未送信データを転送された他の質問器は、受信した前記未送信データを前記送信データ記憶手段に記憶し、さらに、前記未送信データを送信すべき目的の応答器を検出した場合に、前記未送信データ記憶手段に記憶された前記未送信データを前記アナログ信号送信手段を用いて前記未送信データを送信すべき目的の応答器に送信させる未送信データ送信制御手段とを備えている。
【0014】
この構成の通信システムでは、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の作用に加えて、複数配置された質問器の応答器検出手段は応答器の存在を検出し、送信データ記憶手段は、変調アナログ信号に変換されてアナログ信号送信手段により送信される送信データを記憶し、アナログ信号送信制御手段は、応答器検出手段により検出された送信データを送信すべき目的の応答器に送信データ記憶手段に記憶された送信データをアナログ信号送信手段を用いて送信する。未送信データ転送手段は、応答器検出手段が応答器の存在を検出できなくなった場合に、質問器に隣接する他の質問器に送信データ記憶手段に記憶された未送信の送信データを転送する。当該未送信データ転送手段により未送信データを転送された他の質問器は、受信した未送信データを送信データ記憶手段に記憶し、さらに、未送信データ送信制御手段は、未送信データを送信すべき目的の応答器を検出した場合に、未送信データ記憶手段に記憶された未送信データをアナログ信号送信手段を用いて未送信データを送信すべき目的の応答器に送信させる。
【0015】
また、請求項5に記載の通信システムは、請求項1乃至4に記載の発明の構成に加えて、前記質問器は、音声データを記憶する音声データ記憶手段と、当該音声データ記憶手段に記憶された音声データをアナログ信号に変換し、アナログ音声信号とするアナログ音声変換手段とを備え、前記アナログ信号送信手段は、前記アナログ音声信号によって変調された変調アナログ音声信号を前記応答器に送信し、前記応答器は、前記アナログ信号受信回路で受信した前記変調アナログ音声信号を復調して、再生する音声再生手段を備えている。
【0016】
この構成の通信システムでは、請求項1乃至4に記載の発明の作用に加えて、質問器の音声データ記憶手段は音声データを記憶し、アナログ音声変換手段は、音声データ記憶手段に記憶された音声データをアナログ信号に変換し、アナログ信号送信手段は、アナログ音声信号によって変調された変調アナログ音声信号を応答器に送信し、応答器の音声再生手段は、アナログ信号受信回路で受信したアナログ変調音声信号を復調して、再生する。
【0017】
また、請求項6に記載の通信システムは、請求項1乃至5の何れかに記載の発明の構成に加えて、前記応答器の主搬送波変調手段は、前記主搬送波受信反射手段が受信した主搬送波を反射する際の反射波を当該応答器の識別情報で変調し、前記質問器のデータ検出手段は、前記反射波から前記識別情報を検出し、前記アナログ送信周波数制御手段は、当該検出された識別情報に基づいて、前記変調アナログ信号の周波数を設定することを特徴とする構成となって。
【0018】
この構成の通信システムは、請求項1乃至5の何れかに記載の発明の作用に加えて、応答器の主搬送波変調手段は、主搬送波受信反射手段が受信した主搬送波を反射する際の反射波を応答器の識別情報で変調し、質問器のデータ検出手段は、反射波から識別情報を検出し、アナログ送信周波数制御手段は、当該検出された識別情報に基づいて、変調アナログ信号の周波数を設定する。
【0019】
また、請求項7に記載の通信システムは、請求項1乃至6の何れかに記載の発明の構成に加えて、前記質問器は、前記応答器に対して、アナログ信号受信回路が受信する受信周波数を指示する指令を送る受信周波数指示手段を備え、前記応答器は、前記アナログ信号受信回路が受信する受信周波数を、前記受信周波数指示手段からの指令に基づいて制御する受信周波数制御手段を備えている。
【0020】
この構成の通信システムは、請求項1乃至6の何れかに記載の発明の作用に加えて、質問器の受信周波数指示手段は、応答器に対して、アナログ信号受信回路が受信する受信周波数を指示し、応答器の受信周波数制御手段は、アナログ信号受信回路が受信する受信周波数を、受信周波数指示手段からの指令に基づいて制御する。
【0021】
また、請求項8に記載の通信システムは、請求項1乃至7の何れかに記載の発明の構成に加えて、前記質問器は、前記アナログ信号によって変調された変調アナログ信号を生成し送信するアナログ信号受信手段と、当該アナログ信号受信手段が受信する受信周波数を制御するアナログ受信周波数制御手段とを備え、前記応答器は、アナログ信号を送信するアナログ信号送信手段と、当該変調アナログ信号の周波数周波数を制御するアナログ送信周波数制御手段とを備えている。
【0022】
この構成の通信システムでは、請求項1乃至7の何れかに記載の発明の作用に加えて、質問器のアナログ信号受信手段がアナログ信号を受信し、アナログ受信周波数制御手段は、アナログ信号受信手段が受信する受信周波数を制御し、応答器のアナログ信号送信手段は、アナログ信号によって変調された変調アナログ信号を生成し送信し、アナログ送信周波数制御手段は当該変調アナログ信号の周波数を制御する。
【0023】
また、請求項9に記載の通信システムでは、請求項1乃至8に記載の発明の構成に加えて、前記応答器は、マイクロフォン及びスピーカを備えている。
【0024】
この構成の通信システムでは、請求項1乃至8に記載の発明の作用に加えて、応答器のマイクロフォンにより音声が入力され、スピーカにより音声が出力される。
【0025】
また、請求項10に記載の通信システムは、請求項1乃至9に記載の発明の構成に加えて、前記質問器は、音声データをアナログ音声信号に変換する音声データ変換手段と、当該音声データ変換手段で変換された前記アナログ音声信号で中間周波数信号を変調して変調アナログ音声信号を生成する第1変調器と、前記変調アナログ音声信号で前記主搬送波を振幅変調し質問信号とするか、或いは、前記変調アナログ音声信号と前記主搬送波とを混合し質問信号とする第2変調器とを備え、前記応答器は、受信した前記質問信号を復調し、前記変調信号を検出する第1復調器と、当該第1復調器で検出された前記変調信号を復調し、前記アナログ音声信号を得る第2復調器とを備えている。
【0026】
この構成の通信システムでは、請求項1乃至9に記載の発明の作用に加えて、質問器の音声データ変換手段は、音声データをアナログ音声信号に変換し、第1変調器は、当該音声データ変換手段で変換されたアナログ音声信号で中間周波数信号を変調する。第2変調器は、変調アナログ音声信号で主搬送波を振幅変調し質問信号とするか、或いは、変調アナログ音声信号と主搬送波とを混合し質問信号とする。応答器の第1復調器は、受信した質問信号を復調し、変調信号を検出し、第2復調器は、第1復調器で検出された変調信号を復調し、アナログ音声信号を得ることができる。
【0027】
また、請求項11に記載の通信システムの質問器では、請求項10に記載の発明の構成に加えて、前記第2変調器は、前記主搬送波成分が前記主搬送波以外の成分に比べて質問信号において十分大きくなるように変調、或いは、混合を行い質問信号とすることを特徴とする構成となっている。
【0028】
この構成の通信システムの質問器では、請求項10に記載の発明の作用に加えて、第2変調器は、主搬送波成分が主搬送波以外の成分に比べて質問信号において十分大きくなるように変調、或いは、混合を行い質問信号とする。
【0029】
また、請求項12に係る発明の通信システムの質問器では、請求項10又は11に記載の発明の構成に加えて、前記第1変調器は、前記変調アナログ音声信号の周波数が所定周波数以上となるように前記中間周波数信号の周波数を調整することを特徴とする構成となっている。
【0030】
この構成の通信システムの質問器では、請求項10又は11に記載の発明の作用に加えて、第1変調器は、変調アナログ音声信号の周波数が所定周波数以上となるように中間周波数信号の周波数を調整する。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の通信システムを具体化した一実施形態について図面を参照して説明する。まず、第1の実施の形態について説明する。図1は、通信システム1の構成の一例を示す図であり、図2は、通信システム1で使用される主搬送波と反射波の関係を示す図である。
【0032】
図1に示すように、通信システム1では、ネットワーク14に複数の質問器10,11,12とターミナル13とが接続されている。ターミナル13は、周知のパーソナルコンピュータ等から構成され、図示外のキーボードやディスプレイ等を備えている。また、質問器10からは、主搬送波FC1が送信され、質問器11からは主搬送波FC2が送信され、質問器12からは主搬送波FC3が送信されて、これらの主搬送波FC1〜FC3は、応答器20に照射されるようになっている。応答器20からは、反射波f1が返送されるようになっている。即ち、質問器10から受信した主搬送波FC1を、応答器20が情報信号(データ)により1次変調した副搬送波(サブキャリア)信号fs1で変調して、反射波f1が生成される。他の反射波も同様である。尚、ネットワーク14は、有線又は無線の何れでも良い。
【0033】
応答器20は、受信した主搬送波を情報信号(データ)により、1次変調した副搬送波(サブキャリア)信号fs1で、2次変調し反射波f1として返送する。具体的には、図2に示すように、副搬送波信号の周波数は応答器20及び図示外の応答器毎に異なって、周波数ホッピングされている。図2に示すように、主搬送波FC1より主搬送波FC2の方が周波数が高い場合に、応答器が4台あり、各々副搬送波信号fs1,fs2,fs3,fs4を用いると、例えば、図2に示すように、T1タイミングでは、周波数の低い方からFC1+fs3,FC1+fs2,FC1+fs1、FC2−fs4、FC2−fs3の順だったものが、T2タイミング、T3タイミング、T4タイミングと時間が変化するごとに、ランダムに位置が入れ替わる。従って、互いに衝突する確率は非常に小さいので、質問器10は、応答器20及び図示外の応答器からの情報信号の情報信号を取り出すことができる。
【0034】
次に、質問器10の電気的構成を図3を参照して説明する。図3は、質問器10の電気的構成を示すブロック図である。図3に示すように、質問器10は、デジタル回路部30とアナログ回路部40とから構成され、アナログ回路部40は、900MHz、2.4GHz、5GHz等の周波数の主搬送波を発振する発振器41と、必要に応じて、当該質問器のIDやホッピングタイミングあるいはホッピングパターン等をASK変調で、発振器41で発振された主搬送波を変調する変調器42と、当該変調器42で変調された主搬送波を電力増幅する電力増幅器43と、当該電力増幅器43からの出力をアンテナ47に伝え、また、当該アンテナ47が受信した電波を後述する低雑音増幅器(以下、「LNA」と称す。)45に伝えるように出力と入力の分離を行うサーキュレータ44と、前記アンテナ47が受信した応答器からの受信信号を増幅するLNA45と、LNA45で増幅された受信信号(つまり、変調搬送波)を発振器41からの信号とミキシングしてホモダイン検波する主搬送波復調器46と、アナログの音声データ(音声信号)によってFM変調されたFM波で送信するFM送信器48と、FM送信器48に接続されたアンテナ49とから構成されている。尚、FM送信器48は、送受信機能を備えたFM送受信器48としても良い。
【0035】
また、デジタル回路部30は、前記主搬送波復調器46でホモダイン検波された復調信号を、デジタル信号にA/D変換し、当該A/D変換された復調信号をフィルター処理によりホッピング周波数帯域に対応したチャンネルに分離する帯域分割フィルタ32と、帯域分割フィルタ32で分離された副搬送波信号を復調して元の情報信号を生成する副搬送波復調器33と、副搬送波復調器33で生成された各チャンネルからの出力を適正なフレームに分離するフレーム分割器34と、フレーム分割器34で分割されたフレームを仕分けするフレーム仕分け器35と、当該フレーム仕分け器35で仕分けられたフレームを応答器毎に時系列に連結するフレーム連結器36と、質問器10全体の制御を司るコントローラ31と、音声メッセージのデジタルデータを記憶する音声データメモリ37と、音声データメモリ37に記憶された音声メッセージをアナログ信号化し、また、アナログ信号の音声データ(音声信号)をデジタル信号化するCODEC回路38とから構成されている。尚、フレーム連結器36で連結された応答器毎に時系列に連結されたデータ信号はコントローラ31に入力されている。尚、質問器11及び12も質問器10と同様の構成となっている。
【0036】
次に、図4を参照して、応答器20の構造を説明する。図4は、応答器20のブロック図である。図4に示すように、応答器20は、アンテナ61に接続された変復調器60とデジタル回路部50と、アナログ回路部55とから構成されている。デジタル回路部50には、応答器20の制御を司るコントローラ51と、副搬送波を発振する副搬送波発振器53と、副搬送波発振器53で発振された副搬送波をコントローラ51を介して入力される情報信号で位相変調(PSK)で変調する副搬送波変調器52とが設けられている。副搬送波変調器52で変調された副搬送波は、変復調器60に入力されて質問器10から送信され、受信した主搬送波を変調して反射波としてアンテナ61から送信するように構成されている。尚、副搬送波発振器53及び副搬送波変調器52は、コントローラ51のクロックを利用して、ソフト的に構成しても良い。また、副搬送波の変調は位相変調(PSK)以外に、周波数変調(FSK)としても良い。また、副搬送波発振器53、副搬送波変調器52は、コントローラ内に設け1チップ化しても良い。
【0037】
また、アナログ回路部55は、受信した前記FM波をFM復調してアナログの音声データ(信号)とするFM受信器56と、当該FM受信器56に接続され音声を出力するスピーカ57とから構成されている。FM受信器56は、コントローラ51により制御されるようになっている。また、FM受信器56を送受信機能を備えたFM送受信器56とした場合には、FM送受信器56に音声を入力するマイクロフォン58を接続する。
【0038】
次に、上記のように構成された本発明の通信システム1の動作について、図1乃至図7を参照して説明する。図5は、質問器10の制御のフローチャートであり、図6は、応答器20の制御のフローチャートであり、図7は、応答器20を持った人が移動する場合の制御のフローチャートである。
【0039】
この通信システム1では、応答器20所有者にメッセージを送る場合、ターミナル13から応答器20のID情報(所有者の名前や番号など)を送出する。複数の質問器10〜12は質問信号を出し、応答器20はそれに応答する。質問器10〜12は応答器20からの応答を検出し、ターミナル13に検出結果を伝える。ターミナル13は音声メッセージ(デジタル)をネットワーク14を介して質問器10〜12に送り、質問器10〜12はこれをアナログ信号に変換し送信する。応答器20でこの音声メッセージを受信する。また、応答器20からの音声メッセージは、質問器10〜12で受信されて、CODEC回路38によりデジタル信号に変換されることになる。
【0040】
まず、図5に示すフローチャートを参照して、質問器10〜12側で行われる制御について説明する。ここでは、一例として応答器20を呼び出すものとする。以下、フローチャート中では、ネットワークを「NW」と略する。図5に示すように、各質問器10〜12では、ネットワーク14を介してターミナル13で入力された音声メッセージを伝送すべき応答器のID指定する情報を受信すると(S10:YES)、指定された応答器20を呼び出す(S12)。具体的には、質問器10の発振器41から900MHz、2.4GHz、5GHz等の周波数の主搬送波FC1を発振する。発振器41で発振された主搬送波FC1は、変調器42で、コントローラ31の制御により、質問器のID番号やホッピングタイミングあるいはホッピングパターン等を示す情報に加えて指定応答器のID情報によりASK変調が行われて、サーキュレータ44を介して、アンテナ47から送信される。
【0041】
質問器10からの主搬送波FC1を受信した応答器20では、応答器のIDを示す情報信号により、副搬送波発振器53で発振された副搬送波を副搬送波変調器52で、位相変調すると図2に示す副搬送波fs1となり、この副搬送波を変復調器60に印加する。そして、応答器20では、変復調器60で、主搬送波FC1を副搬送波信号fs1で振幅変調あるいは位相変調して反射し、アンテナ61から放射する。アンテナ61から放射された電波は、例えば、図1に示すように、質問器10で受信される。
【0042】
次に、質問器10では、応答器からの受信信号はサーキュレータ44を介して、LNA45で増幅され、主搬送波復調器46において、発振器41からの信号がミキシングされてホモダイン検波が行われる。受信帯域は、最高ホッピング周波数の側波帯を含む帯域で、隣接する主搬送波周波数は含まない帯域に選ばれる。これは、隣接する主搬送波帯域を含むと、この主搬送波の強度は応答器によって変調反射される反射波より非常に大きいため、相対的に反射波の強度が低下しS/N比、すなわち信号に対する干渉比が悪くなるためである。
【0043】
ホモダイン検波が行われると、応答器20からの反射波のf1の副搬送波信号と、他の応答器からの反射波の副搬送波信号とが混ざった信号が復調される。この信号は、帯域分割フィルタ32に内蔵されたA/D変換器(図示外)によりデジタル値に変換され、帯域分割フィルタ32の処理により、応答器20からの反射波f1の副搬送波信号及び他の応答器からの反射波の副搬送波信号は、フーリエ変換によるフィルタリング処理がされて、ホッピング周波数帯域に対応したチャンネル(CH1,CH2,CH3,・・・・)に分離され、分離された信号を逆フーリエ変換により時間系列に変換すると、応答器20からの反射波f1の副搬送波信号は、変調された副搬送波信号として取り出される。ここで、質問器10の変調器42におけるASK変調により、応答器20に対して周波数ホッピングのタイミング信号を送信しても良い。これにより、応答器20はタイミング信号受信毎に周波数ホッピングを行う。質問器10において受信した応答器20からの反射波は主搬送波復調器46でホモダイン検波された後、A/D変換されるが、A/D変換後のデータをこの周波数ホッピングのタイミングに応じてブロック化して、このデータブロックに対してフーリエ変換処理と逆フーリエ変換処理を行うと、後述するフレーム分割処理を簡単に行うことができる。
【0044】
副搬送波周波数がホッピングすると、ホッピング毎に異なったチャンネルから副搬送波信号が出力される。これをそれぞれ副搬送波復調器33で復調することにより、もとの情報信号が取り出される。各チャンネルからは周波数ホッピング毎に切り換わった副搬送波の信号からの情報信号が次々に出力されるので、フレーム分割器34により、各チャンネルからの出力を適切なフレームに分離し、フレーム仕分け器35により各応答器毎に仕分けし、フレーム連結器36により、時系列に連結して再構築し、コントローラ31に入力する。これにより、応答器20からの反射波f1から応答器20のID情報が取り出される。ここで、復調されたID情報が、目的の指定した応答器20のID情報の場合には(S14:YES)、ネットワーク14を介してターミナル13に目的の応答器を検出(捕捉)したことを通知する(S16)。
【0045】
次いで、ターミナル13からネットワーク14を介して音声データを受信し(S18)、受信した音声データを音声データメモリ37に一時保存する(S20)。次いで、応答器20にFM受信オン・音声送信チャネル(周波数)を指示する信号と、送信開始信号とを送信する(S22)。次いで、FM送信器48をオンにし(S24)、音声送信チャネル(周波数)を応答器20に指示したチャンネルに設定する(S26)。次いで、音声データメモリ37に保存された音声データを読み出し(S28)、音声データが終了(読み出す音声データがないとき或いはなくなったとき)でなければ(S30:NO)、その音声データをCODEC回路38によりアナログ音声データ(音声信号)に変換し(S32)、FM送信器48によりFM波に変換し、アンテナ49から送信する(S32)。
【0046】
音声データが終了の場合には(S30:YES)、終了信号を送信し(S34)、FM送信器48をオフにし(S36)、S10の処理に戻る。
【0047】
次に、図6に示すフローチャートを参照して、応答器20で行われる制御を説明する。図6に示すように、応答器20では、質問器10からの呼び出しをアンテナ61により受信すると(S40:YES)、質問器10に応答、即ち自分のIDを示す情報信号を先に説明したようにして送り(S42)、質問器10からFM受信オン・受信チャンネル指令を受信する(S44)。その後、FM受信器56をオンとし(S46)、S44で受信した受信チャンネル指令に従った受信チャンネルに設定する(S48)。この状態で、アナログ信号の音声データ(音声信号)を受信し、終了信号を受信すると(S50:YES)、FM受信器56をオフとする(S52)。従って、終了信号を受信するまでは(S50:NO)、質問器10から応答器20に対して、アナログの音声データを送信することができ、応答器20のFM受信器56が受信した音声データはスピーカから再生される。応答器側にもマイクロフォン58を備え、FM受信機の代わりにFM受信だけでなくFM送信も可能なFM送受信機を用いれば、応答器側から入力された音声も、質問器10へ送信可能となる。
【0048】
次に、図7を参照して、応答器20を持った人が移動する場合の質問器10〜12側で行われる制御について説明する。ここでは、一例として応答器20を呼び出すものとする。図7に示すように、各質問器10〜12では、ネットワーク14を介してターミナル13で入力された音声メッセージを伝送すべき応答器のIDを指定する情報を受信すると(S60:YES)、指定された応答器20を呼び出す(S62)。
【0049】
応答器20からの反射波f1から復調されたID情報が、目的の指定した応答器20のID情報の場合には(S64:YES)、ネットワーク14を介してターミナル13に目的の応答器を検出(捕捉)したことを通知する(S66)。
【0050】
次いで、ターミナル13からネットワーク14を介して音声データを受信し(S68)、受信した音声データを音声データメモリ37に一時保存する(S70)。次いで、応答器20にFM受信オン・音声送信チャネル(周波数)を指示する信号と、送信開始信号とを送信する(S72)。次いで、FM送信器48をオンにし(S74)、音声送信チャネル(周波数)を応答器20に指示したチャンネルに設定する(S76)。次いで、音声データメモリ37に保存された音声データを読み出し(S78)、音声データが終了でなければ(S80:NO)、その音声データをCODEC回路38によりアナログ音声データ(音声信号)に変換し(S82)、FM送信器48によりFM波に変換してアンテナ49から送信する(S82)。
【0051】
音声データが終了の場合には(S80:YES)、終了信号を送信し(S81)、FM送信器48をオフにし(S90)、S60の処理に戻る。また、音声データをCODEC回路38によりアナログ音声データ(音声信号)に変換し(S82)、FM送信器48によりアンテナ49から送信中に(S82)、応答器20を持った人が質問器10の通信可能範囲外に移動し、応答器20からの反射波を受信できなくなった場合には(S84:NO)、質問器10に隣接する質問器11,12に音声メッセージを転送すべき移動した応答器のID指定する情報を送り(S86:YES)、当該質問器11,12に、未送信の音声データを転送し(S88)、その後FM送信器48をオフにして(S90)、S60の処理に戻る。
【0052】
次に、応答器20が移動して質問器12の通信可能範囲内に入ると質問器12は、ネットワーク14を介して隣接する質問器10から送信された音声メッセージを転送すべき移動した応答器のIDを指定する情報を受信する(S60:NO、S92:YES)。続いて、音声データの送信を完了していない隣接質問器10から音声データを受信し(S94)、受信した音声データを音声データメモリ37に一時保存する(S96)。
【0053】
次いで、移動した応答器IDで指定された応答器20を呼び出し(S98)、応答があった場合には(S100:YES)、次いで、FM送信器48をオンにし(S74)、音声送信チャネル(周波数)を応答器20に指示されているチャンネルに設定する(S76)。次いで、音声データメモリ37に保存された音声データを読み出し(S78)、音声データが終了でなければ(S80:NO)、その音声データをCODEC回路38によりアナログ音声データ(音声信号)に変換し(S82)、FM送信器48によりアンテナ49から送信する(S82)。
【0054】
音声データが終了の場合には(S80:YES)、終了信号を送信し(S81)、FM送信器48をオフにし(S90)、S60の処理に戻る。また、音声データをCODEC回路38によりアナログ音声データ(音声信号)に変換し(S82)、FM送信器48によりアンテナ49から送信中に(S82)、応答器20を持った人が質問器10の通信可能範囲外に移動し、応答器20からの反射波を受信できなくなった場合には(S84:NO)、質問器10に隣接する質問器に音声メッセージを転送すべき移動した応答器のID指定する情報を送り(S86:YES)、当該応答器に、残りの音声データを転送し(S88)、FM送信器48をオフにし(S90)、S60の処理に戻る。
【0055】
尚、例えば質問器11のように、S100の判断処理で、移動した応答器IDで指定された移動応答器から応答がない場合に(S100:NO)、所定時間(例えば、1分等)が経過した場合には(S102:YES)、音声データメモリ37に記憶した音声データを消去する(S104)。その後、S60に戻る。
【0056】
また、応答器20の操作(図示されないスイッチによる)により音声データの再送の要求があった場合には(S60:NO、S92:NO、S106:YES)、S74に移行して、前記同様に音声データの送信処理を行う(S74〜S90)。また、ネットワーク14を介してターミナル13で入力された音声メッセージを伝送すべき応答器のIDを指定する情報の受信がなく(S60:NO)、また、音声メッセージを転送すべき移動した応答器のIDを指定する情報の受信がなく(S92:NO)、音声データの再送の要求もない場合には(S106:NO)、所定時間(例えば、3分間等)が経過すると(S108:YES)、音声データメモリ37に記憶した音声データを消去する(S110)。その後、S60の処理に戻る。
【0057】
尚、応答器20側では、前記同様に、図6に示すフローチャートのS40〜S52の処理を行う。さらに、S81の終了信号をネットワーク14にも送信し、ターミナル13には、送信完了を伝え、他の質問器には、音声データ消去を指示しても良い。
【0058】
以上説明したように、上記の第1の実施の形態の通信システム1では、質問器10〜12側では、ターミナル13からネットワーク14を介して送られてきたデジタルの音声データを音声データメモリ37に一時蓄積し、応答器20に音声送信チャネル(周波数)、送信開始信号を送信し、音声データメモリに蓄積された音声データをCODEC回路38によりアナログ音声データ(音声信号)に変換し、FM送信器48をオンにして送信することができ、応答器20はFM受信器56をオンにし、受信チャネルを設定し、受信を開始する。受信した音声メッセージはスピーカ57から再生される。従って、応答器20は簡単なFMラジオ程度のFM受信器56を備えるだけで良く、質問器10〜12も簡単なFMワイヤレスマイク程度のFM送信器48を備えるだけで良い。また、質問器10〜12と応答器20との距離も数m程度であるので、微弱出力程度で十分である。
【0059】
これにより、応答器20の所持者の現在いる場所を把握できなくても、簡単な音声メッセージ(xxさんが、到着しました。xx会議室に来て下さい。xx番の電話を取って下さい、など)を送ることができ、応答器20の所持者は余計な操作をすることなくそれをすぐ音声として聞くことができる。また、本実施の形態では、音声はアナログ伝送しているので、応答器側は簡単なFM受信機のみで処理できる。従って、ディジタルで音声を送ろうとして応答器側に高度な信号処理装置が必要となってしまうことを防止できる。さらに、FM受信機の電源は、音声データの受信時だけオンとしているので、電池の消耗を防止することができる。
【0060】
尚、上記の第1の実施の形態では、質問器10のFM送信器48を送受信可能なFM送受信機とし、応答器20のFM受信器56を送受信可能なFM送受信機とすれば、応答器20から質問器10に向けて音声メッセージを送ることも可能となる。
【0061】
次に、本発明の第2の実施の形態の通信システム1について図8乃至図10を参照して説明する。図8は、第2の実施の形態の質問器10のブロック図であり、図9は、第2の実施の形態の応答器20のブロック図であり、図10は、主搬送波FC1の周波数スペクトラムを示す概念図である。
【0062】
図8に示すように、質問器10は、デジタル回路部30とアナログ回路部40とから構成され、アナログ回路部40は、900MHz、2.4GHz、5GHz等の周波数の主搬送波を発振する発振器41と、必要に応じて、当該質問器のIDやホッピングタイミングあるいはホッピングパターン等をASK変調で、発振器41で発振された主搬送波を変調する変調器42と、当該変調器42で変調された主搬送波を電力増幅する電力増幅器43と、当該電力増幅器43からの出力をアンテナ47に伝え、また、当該アンテナ47が受信した電波を後述する低雑音増幅器(以下、「LNA」と称す。)45に伝えるように出力と入力の分離を行うサーキュレータ44と、前記アンテナ47が受信した応答器からの受信信号を増幅するLNA45と、LNA45で増幅された受信信号を発振器41からの信号とミキシングしてホモダイン検波する主搬送波復調器46と、例えば、10.7MHz等の中間周波のサブキャリアを発振する中間周波発振器71と、アナログの音声データ(音声信号)で、当該中間周波発振器71が発振した中間周波のサブキャリアを変調して変調波を生成するFM変調器70とから構成されている。FM変調器70で変調された変調波は、変調器42に入力されて、振幅変調され、電力増幅器43で電力増幅されてアンテナ47から送信されるようになっている。尚、中間周波発振器71の発振周波数は音声送信チャンネルによって異なるようになっている。
【0063】
また、デジタル回路部30は、前記主搬送波復調器46でホモダイン検波された受信信号を、アナログ信号からデジタル信号にA/D変換し、当該A/D変換された受信信号をフィルター処理によりホッピング周波数帯域に対応したチャンネルに分離する帯域分割フィルタ32と、帯域分割フィルタ32で分離された副搬送波信号を復調して元の情報信号を生成する副搬送波復調器33と、副搬送波復調器33で生成された各チャンネルからの出力を適正なフレームに分離するフレーム分割器34と、フレーム分割器34で分割されたフレームを仕分けするフレーム仕分け器35と、当該フレーム仕分け器35で仕分けられたフレームを応答器毎に時系列に連結するフレーム連結器36と、質問器10全体の制御を司るコントローラ31と、音声メッセージのデジタルデータを記憶する音声データメモリ37と、音声データメモリ37に記憶された音声メッセージをアナログ信号化するCODEC回路38とから構成されている。CODEC回路38でアナログ信号化された音声メッセージの音声データは、FM変調器70に入力されるようになっている。尚、フレーム連結器36で連結された応答器毎に時系列に連結されたデータ信号はコントローラ31に入力されている。尚、質問器11及び12も質問器10と同様の構成となっている。
【0064】
次に、図9を参照して、第2の実施の形態の応答器20の構造を説明する。図9に示すように、応答器20は、アンテナ61に接続された変復調器60とデジタル回路部50と、アナログ回路部55とから構成されている。デジタル回路部50には、応答器20の制御を司るコントローラ51と、副搬送波を発振する副搬送波発振器53と、副搬送波発振器53で発振された副搬送波をコントローラ51を介して入力される情報信号で位相変調(PSK)で変調する副搬送波変調器52とが設けられている。副搬送波変調器52で変調された副搬送波は、変復調器60に入力されて質問器10から受信した主搬送波を変調して反射波としてアンテナ61から送信するように構成されている。尚、副搬送波発振器53及び副搬送波変調器52は、コントローラ51のクロックを利用して、ソフト的に構成しても良い。また、副搬送波の変調は位相変調(PSK)以外に、周波数変調(FSK)としても良い。また、副搬送波発振器53、副搬送波変調器52は、コントローラ内に設け1チップ化しても良い。
【0065】
また、応答器20のアナログ回路部55は、変復調器60により振幅検波された中間周波数帯域のFM変調信号を復調して音声信号を取り出すFM復調器54と、当該FM復調器54に接続され音声を増幅し出力するスピーカ57とから構成されている。コントローラ51では、FM復調器54の制御を行うようになっている。
【0066】
上記のように構成された第2の実施の形態の質問器10〜12と、応答器20は、図5〜図7に示すフローチャートに従って、前記第1の実施の形態と同様に制御される。
【0067】
以上説明したように第2の実施形態では、アナログの音声信号によって中間周波発振器71からの中間周波キャリアをFM変調することができ、中間周波発振器71の発振周波数は音声送信チャンネルによって異なるようになっている。さらにこの変調波により変調器42で振幅変調を行い電力増幅後にアンテナ47から送信することができる。応答器では主搬送波を含む質問信号が反射されるが、その反射波は極めて微弱で、且つ、応答器の所定の情報で変調されることで生成される質問器に返信される応答器情報変調成分は送られてきた主搬送波の大きさにある程度比例する。従って、アナログの音声信号に基づく変調波に対し主搬送波の信号強度をある程度以上に大きくしておけば、前記応答器情報変調成分を前記音声変調波に対し十分大きくでき、変調反射による通信と音声の通信を同時に行うことができる。更に、前記アナログ音声信号による変調波の周波数を応答器情報で変調され生成された成分の周波数に干渉しない程度に十分高くしておけば、更に良好に変調反射による通信と音声の通信を同時に行うことができる。この時の各信号の周波数配置は図10に示す周波数スペクトラムのようになる。具体的には、図10に示すように、音声送信チャンネルは中間周波発振器の発振周波数に応じアナログ1、2、3・・・のように割り当てられる。主搬送波に近い帯域は応答器との変調反射による通信に割り当てられることになる。
【0068】
また、応答器20は変復調器60により振幅検波された中間周波数帯域のFM変調信号をFM復調器54より復調して音声信号を取り出す。振幅検波された信号は微弱であるが中間周波数帯域であるので、十分増幅でき、またFM変調信号なのでノイズにも強く良好な音声出力が得られることになる。また、変調器42が周波数混合器を有し、主搬送波によってFM変調器出力信号をアップコンバートした後、必要に応じコントローラにより振幅変調を行っても良い。応答器はその信号をFM変調器内でダウンコンバートした後、復調を行う。これにより、FM変調器からの出力信号で変調器42において振幅変調を行う場合よりノイズ影響を受けにくくなる。
【0069】
さらに、本発明では、上記の実施の形態に限られず、各種の変形が可能である。例えば、応答器毎に受信周波数が固定されていても良い。これにより、応答器側での周波数設定が不要となる。また、応答器20は応答器IDと使用周波数(チャネル)を質問器10に通知するようにしても良い。さらに、質問器あるいはネットワーク内に応答器IDと使用チャネルのテーブルを保持し、それを参照しても良い。
【0070】
また、応答器20は音声送信器を備え、質問器10に音声を送信し、質問器10は音声受信器を備え、音声を受信し、それをCODEC回路38によりディジタル信号に変換し、音声情報をネットワーク14に伝送してもよい。応答器20と質問器10との間の音声伝送はFMワイヤレスマイク程度の簡便なもので良い。これにより、簡単な確認のメッセージを応答器20の所持者から相手に音声で送信できるようになる。
【0071】
また、前述した記憶手段はネットワーク上等から送られたデジタルデータを記憶しているが、マイクロフォン等アナログ入力機器から送られたアナログ信号をA/D変換して記憶してもよい。また、前記デジタルデータが圧縮され記憶されて、応答器側で復調後伸張され再生されてもよい。
【0072】
また、本発明は、前述した実施例では音声信号の送受信を例に説明してきたが、受信したような主搬送波の反射波を利用して通信するバックスキャッタシステム等では送信できないような広帯域のアナログ情報の送受信に関し広く利用できる。例えば、質問器側に備えられたCCDカメラ等で得た動画像等の映像を、質問器側から赤外線や電波を利用して、FM等の所定のアナログ変調波に変換して応答器側に送信し、応答器側ではその変調信号を受信して復調し、映像信号を再生し、応答器側に備えられたディスプレーに表示したり、記憶装置に記録したりできる。更に、応答器側にCCDカメラを備え、質問器側にディスプレーや記録装置が備えられれば、同様に、応答器側のCCDカメラで得た画像が質問器側で受信、再生、記録、表示できるのは言うまでもない。前述した例に関して、節電のための電源制御信号送信や、送受信手段の効率化及び低価格化を目的とした通常のバックスキャッタの質問信号との合成送信等の請求項2乃至13の発明が当業者であれば容易に実施可能なことは言うまでもない。
【0073】
【発明の効果】
以上説明したことから明らかなように、請求項1に記載の通信システムでは、質問器の主搬送波送信手段は、主搬送波を含む質問信号を送信し、反射波受信手段は応答器において当該応答器の識別情報を含む情報信号によって変調がなされた反射波を受信し、復調手段は反射波受信手段が受信した反射波を復調し、情報検出手段は復調手段が復調した復調信号から応答器の識別情報を検出し、アナログ信号送信手段は音声あるいは映像のアナログ信号によって変調された変調アナログ信号を生成し送信し、アナログ送信周波数制御手段は変調アナログ信号の送信周波数を前記情報検出手段が検出した前記応答器の識別情報に対した周波数に制御することができる。応答器では、主搬送波受信反射手段は質問器から送信された質問信号を受信し反射し、主搬送波変調手段は主搬送波受信反射手段が受信した主搬送波或いは質問信号を反射する際の反射波を前記応答器の識別情報を含む信号で変調し、アナログ信号受信回路は変調アナログ信号を受信することができる。また、出力手段は当該アナログ信号受信回路が受信した変調アナログ信号を音声や映像として復調して出力することができる。さらに、アナログ送信周波数を応答器の識別情報に対した周波数に制御できるので、目的の応答器のみに確実にアナログ信号を伝送できる。
【0074】
また、請求項2に記載の通信システムは、請求項1に記載の発明の効果に加えて、応答器の電源制御手段アナログ信号受信回路の電源を制御し、電源制御指令受信手段は、質問器から送信された電源制御手段への指令を受信し、アナログ信号受信回路には、電源制御手段への指令に応じて電源制御手段から電源が供給され、質問器の電源制御指令送信手段は、応答器の電源制御手段への指令を送信できる。従って、消費電力の大きいアナログ信号受信回路には、必要な時だけ電源を供給することが可能となる。
【0075】
また、請求項3に記載の通信システムは、請求項2に記載の発明の効果に加えて、応答器は、電源制御手段への指令を挿入された質問信号を主搬送波受信手段で受信し、電源制御指令検出手段は質問信号から電源制御への指令を検出し、質問器の電源制御指令挿入手段は、電源制御手段への指令を質問信号内に挿入できる。従って、応答器の電源制御を質問信号により行うことができる。従って、特定応答器のアナログ信号受信回路に必要なときのみ電源を供給できるので、応答器の消費電力を小さくできる。また、アナログ信号を受信する際、応答器の操作が不要で便利となる。
【0076】
また、請求項4に記載の通信システムは、請求項1乃至3の何れかに記載の発明の効果に加えて、複数配置された質問器の応答器検出手段は応答器の存在を検出し、送信データ記憶手段は、変調アナログ信号に変換されてアナログ信号送信手段により送信される送信データを記憶し、アナログ信号送信制御手段は、応答器検出手段により検出された送信データを送信すべき目的の応答器に送信データ記憶手段に記憶された送信データをアナログ信号送信手段を用いて送信できる。未送信データ転送手段は、応答器検出手段が応答器の存在を検出できなくなった場合に、質問器に隣接する他の質問器に送信データ記憶手段に記憶された未送信の送信データを転送できる。当該未送信データ転送手段により未送信データを転送された他の質問器は、受信した未送信データを送信データ記憶手段に記憶し、さらに、未送信データ送信制御手段は、未送信データを送信すべき目的の応答器を検出した場合に、未送信データ記憶手段に記憶された未送信データをアナログ信号送信手段を用いて未送信データを送信すべき目的の応答器に送信させることができる。従って、応答器がある質問器の電波の届く範囲外に移動しても、隣接の質問器から引き続き、途切れることなく、アナログ信号を受信しつづけることができ、移動しながらメッセージ等を受け取ることができる。
【0077】
また、請求項5に記載の通信システムは、請求項1乃至4に記載の発明の効果に加えて、質問器の音声データ記憶手段は音声データを記憶し、アナログ音声変換手段は、音声データ記憶手段に記憶された音声データをアナログ信号に変換し、アナログ信号送信手段は、アナログ音声信号によって変調された変調アナログ音声信号を応答器に送信し、応答器の音声再生手段は、アナログ信号受信回路で受信したアナログ変調音声信号を復調して、再生することができる。従って、応答器は消費電力の大きなCODECや高速デジタル信号処理回路を用いることなく、応答器で音声を再生することができる。
【0078】
また、請求項6に記載の通信システムは、請求項1乃至5の何れかに記載の発明の効果に加えて、応答器の主搬送波変調手段は、主搬送波受信反射手段が受信した主搬送波を反射する際の反射波を応答器の識別情報で変調し、質問器のデータ検出手段は、反射波から識別情報を検出し、アナログ送信周波数制御手段は、当該検出された識別情報に基づいて、変調アナログ信号の周波数を設定できる。従って、変調反射による通信とアナログ通信を同時に行うことができる。さらに、他の応答器のアナログ通信に妨害を与えることなく、目的の応答器にアナログ信号を送信できる。
【0079】
また、請求項7に記載の通信システムは、請求項1乃至6の何れかに記載の発明の効果に加えて、質問器の受信周波数指示手段は、応答器に対して、アナログ信号受信回路が受信する受信周波数を指示し、応答器の受信周波数制御手段は、アナログ信号受信回路が受信する受信周波数を、受信周波数指示手段からの指令に基づいて制御できる。従って、自動的にチャンネルを設定できる。
【0080】
また、請求項8に記載の通信システムは、請求項1乃至7の何れかに記載の発明の効果に加えて、質問器のアナログ信号受信手段がアナログ信号を受信するとき、アナログ受信周波数制御手段は、アナログ信号受信手段が受信する受信周波数を制御し、応答器のアナログ信号送信手段は、アナログ信号によって変調された変調アナログ信号を生成し送信し、アナログ送信周波数制御手段は当該変調アナログ信号の周波数を制御できる。これにより、応答器から質問器へもアナログ信号を送信でき、双方向アナログ通信を行うことができる。
【0081】
また、請求項9に記載の通信システムは、請求項1乃至8に記載の発明の効果に加えて、応答器のマイクロフォンにより音声が入力され、スピーカにより音声が出力される。従って、応答器から質問器へ音声を送り、また、質問器から応答器へ音声を送ることができ、双方向音声通信を行うことができる。
【0082】
また、請求項10に記載の通信システムは、請求項1乃至9に記載の発明の効果に加えて、質問器の音声データ変換手段は、音声データをアナログ音声信号に変換し、第1変調器は、当該音声データ変換手段で変換されたアナログ音声信号で中間周波数信号を変調する。第2変調器は、変調アナログ音声信号で主搬送波を振幅変調し質問信号とするか、或いは、変調アナログ音声信号と主搬送波とを混合し質問信号とすることができる。応答器の第1復調器は、受信した質問信号を復調し、変調信号を検出し、第2復調器は、第1復調器で検出された変調信号を復調し、アナログ音声信号を得ることができる。従って、ノイズにも強く良好な音声出力が得られる。また、質問器間において、質問信号の送信部とアナログ信号の送信部の一部を兼用できるため、コストを低下させることができる。
【0083】
また、請求項11に記載の通信システムの質問器では、請求項10に記載の発明の効果に加えて、第2変調器は、主搬送波成分が主搬送波以外の成分に比べて十分大きくなるように変調、或いは、混合を行い質問信号とできるので、応答器と質問器間の識別信号等の通信と、アナログ通信とをアナログ通信を中断することなく、同時に行うことができる。
【0084】
また、請求項12に記載の通信システムの質問器では、請求項10又は11に記載の発明の効果に加えて、第1変調器は、変調アナログ音声信号の周波数が所定周波数以上となるように中間周波数信号の周波数を調整できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、通信システム1の構成の一例を示す図である。
【図2】 図2は、通信システム1で使用される主搬送波と反射波の関係を示す図である。
【図3】 図3は、質問器10の電気的構成を示すブロック図である。
【図4】 図4は、応答器20のブロック図である。
【図5】 図5は、質問器10の制御のフローチャートである。
【図6】 図6は、応答器20の制御のフローチャートである。
【図7】 図7は、応答器20を持った人が移動する場合の制御のフローチャートである。
【図8】 図8は、第2の実施の形態の質問器10のブロック図である。
【図9】 図9は、第2の実施の形態の応答器20のブロック図である。
【図10】 図10は、第2の実施の形態における周波数スペクトラムを示す概念図である。
【符号の説明】
1 通信システム
10,11,12 質問器
20 応答器
30 デジタル回路部
32 帯域分割フィルタ
33 副搬送波復調器
34 フレーム分割器
37 音声データメモリ
40 アナログ回路部
41 発振器
42 変調器
43 電力増幅器
45 LNA
46 主搬送波復調器
47 アンテナ
48 FM送信器
50 デジタル回路部
51 コントローラ
52 副搬送波変調器
53 副搬送波発振器
56 FM受信器
57 スピーカ
58 マイク
60 変復調器
61 アンテナ
70 FM変調器
71 中間周波発振器

Claims (12)

  1. 質問器と応答器とで構成され、前記質問器から主搬送波を含む質問信号を送信して、当該質問信号を受信した応答器が当該主搬送波或いは当該質問信号に対して当該応答器の識別情報を含む情報信号によって変調がなされた反射波を前記質問器に返信する通信システムにおいて、
    前記質問器は、
    前記主搬送波を含む質問信号を送信する主搬送波送信手段と、
    記変調がなされた反射波を受信する反射波受信手段と、
    当該反射波受信手段が受信した反射波を復調する復調手段と、
    当該復調手段が復調した復調信号から前記応答器の識別情報を検出する情報検出手段と、
    音声あるいは映像のアナログ信号によって変調された変調アナログ信号を生成し送信するアナログ信号送信手段と、
    当該変調アナログ信号の送信周波数を前記情報検出手段が検出した前記応答器の識別情報に対した周波数に制御するアナログ送信周波数制御手段とを備え、
    前記応答器は、
    前記質問器から送信された質問信号を受信し反射する主搬送波受信反射手段と、
    当該主搬送波受信反射手段が受信した主搬送波或いは当該質問信号を反射する際の反射波を前記応答器の識別情報を含む信号で変調する主搬送波変調手段と、
    前記変調アナログ信号を受信するアナログ信号受信回路と
    当該アナログ信号受信回路が受信した変調アナログ信号を音声や映像として復調して出力する出力手段と
    を備えたことを特徴とする通信システム。
  2. 前記応答器は、
    前記アナログ信号受信回路の電源を制御する電源制御手段と、
    前記質問器から送信された電源制御手段への指令を受信する電源制御指令受信手段とを備え、
    前記アナログ信号受信回路には、前記電源制御手段への指令に応じて前記電源制御手段から電源が供給され、
    前記質問器は、
    前記応答器の前記電源制御手段への指令を送信する電源制御指令送信手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載の通信システム。
  3. 前記応答器は、前記電源制御への指令を挿入された質問信号を主搬送波受信手段で受信し、当該質問信号から前記電源制御手段への指令を検出する電源制御指令検出手段を備え、
    前記質問器は、前記電源制御手段への指令を前記質問信号内に挿入する電源制御指令挿入手段を備えたことを特徴とする請求項2に記載の通信システム。
  4. 複数配置された前記質問器は、
    前記応答器の存在を検出する応答器検出手段と、
    前記変調アナログ信号に変換されて前記アナログ信号送信手段により送信される送信データを記憶する送信データ記憶手段と、
    当該応答器検出手段により検出された送信データを送信すべき目的の応答器に前記送信データ記憶手段に記憶された前記送信データを前記アナログ信号送信手段を用いて送信するアナログ信号送信制御手段と、
    前記応答器検出手段が前記応答器の存在を検出できなくなった場合に、前記質問器に隣接する他の質問器に前記送信データ記憶手段に記憶された未送信の送信データを転送する未送信データ転送手段とを備え、
    当該未送信データ転送手段により未送信データを転送された他の質問器は、
    受信した前記未送信データを前記送信データ記憶手段に記憶し、
    さらに、前記未送信データを送信すべき目的の応答器を検出した場合に、前記送信データ記憶手段に記憶された前記未送信データを前記アナログ信号送信手段を用いて前記未送信データを送信すべき目的の応答器に送信させる未送信データ送信制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の通信システム。
  5. 前記質問器は、音声データを記憶する音声データ記憶手段と、
    当該音声データ記憶手段に記憶された音声データをアナログ信号に変換し、アナログ音声信号とするアナログ音声変換手段とを備え、
    前記アナログ信号送信手段は、前記アナログ音声信号によって変調された変調アナログ音声信号を前記応答器に送信し、
    前記応答器は、前記アナログ信号受信回路で受信した前記変調アナログ音声信号を復調して、再生する音声再生手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の通信システム。
  6. 前記応答器の主搬送波変調手段は、前記主搬送波受信反射手段が受信した主搬送波を反射する際の反射波を当該応答器の識別情報で変調し、
    前記質問器のデータ検出手段は、前記反射波から前記識別情報を検出し、
    前記アナログ送信周波数制御手段は、当該検出された識別情報に基づいて、前記変調アナログ信号の周波数を設定することを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載の通信システム。
  7. 前記質問器は、前記応答器に対して、アナログ信号受信回路が受信する受信周波数を指示する指令を送る受信周波数指示手段を備え、
    前記応答器は、
    前記アナログ信号受信回路が受信する受信周波数を、前記受信周波数指示手段からの指令に基づいて制御する受信周波数制御手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の通信システム。
  8. 前記質問器は、
    アナログ信号を受信するアナログ信号受信手段と、
    当該アナログ信号受信手段が受信する受信周波数を制御するアナログ受信周波数制御手段とを備え、
    前記応答器は、
    前記アナログ信号によって変調された変調アナログ信号を生成し送信するアナログ信号送信手段と、
    当該変調アナログ信号の周波数を制御するアナログ送信周波数制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の通信システム。
  9. 前記応答器は、マイクロフォン及びスピーカを備えたことを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載の通信システム。
  10. 前記質問器は、
    音声データをアナログ音声信号に変換する音声データ変換手段と、
    当該音声データ変換手段で変換された前記アナログ音声信号で中間周波数信号を変調して変調アナログ音声信号を生成する第1変調器と、
    前記変調アナログ音声信号で前記主搬送波を振幅変調し質問信号とするか、或いは、前記変調アナログ音声信号と前記主搬送波とを混合し質問信号とする第2変調器とを備え、
    前記応答器は、
    受信した前記質問信号を復調し、前記変調信号を検出する第1復調器と、
    当該第1復調器で検出された前記変調信号を復調し、前記アナログ音声信号を得る第2復調器と
    を備えたことを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載の通信システム。
  11. 前記第2変調器は、
    前記主搬送波成分が前記主搬送波以外の成分に比べて質問信号において十分大きくなるように変調、或いは、混合を行い質問信号とすることを特徴とする請求項10に記載の通信システムの質問器。
  12. 前記第1変調器は、前記変調アナログ音声信号の周波数が所定周波数以上となるように前記中間周波数信号の周波数を調整することを特徴とする請求項10又は11に記載の通信システムの質問器。
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