JP4192620B2 - 電動パワーステアリングの制御装置 - Google Patents

電動パワーステアリングの制御装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、運転者の操舵力軽減及び操舵フィーリングの向上に資する車両の電動パワーステアリングの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
電動式のパワーステアリングにおいては、操舵系のねじりトルクを検出するねじりトルクセンサの出力信号に基づいて算出したアシスト信号に応じて、電動モータの回転方向や回転トルクを制御することで、運転者の操舵負荷を軽減している。例えば、必要な回転トルクを発生させるために、モータ電流検出回路によって検出される実モータ電流を所定の電流値に一致させる制御をマイクロコンピュータ(以下、CPUと称する)において行い、応答性に優れる電動パワーステアリングを構成する旨の技術が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
さらに、CPUによる動作異常を検出するための監視回路を設け、CPUの動作異常が検出された場合には、CPUをリセットするように構成された従来技術における電動パワーステアリングの制御装置が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−238652号公報
【特許文献2】
特開平11−167505号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、CPUの監視を行うために監視回路へ入力される信号が特性ばらつきに起因する誤差を含んでいる場合には、CPUの動作が正常であるか異常であるかに関して誤った判定が行われる可能性がある。すなわち、操舵機構において発生する操舵トルクの大きさを示すトルク入力信号や、操舵機構を補助操舵する電動モータに流れる電流の大きさを示すモータ電流検出信号が監視回路に入力され、これらの入力信号に基づいてCPU動作の判定を行うように構成された監視回路において、トルク入力信号やモータ電流検出信号が、トルクセンサ又はモータ電流検出回路の特性ばらつきに起因する誤差を含んでいる場合には、CPU動作が正常であるにも拘らずに異常と判定し、逆に、異常であるにも拘らずに正常であると判定してしまう可能性があるという問題がある。
【0006】
一方、高精度且つ高価なトルクセンサやモータ電流検出回路を採用することも考えられるが、電動パワーステアリング装置の製造コストが上昇するという問題がある。
【0007】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、監視用の入力信号の特性ばらつきの調整を行うことにより、安価な構成でCPU動作を正確に監視することができる電動パワーステアリングの制御装置を提供することを解決すべき課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、請求項1に記載の電動パワーステアリングの制御装置は、操舵機構を補助操舵する電動モータを通電駆動するモータ駆動手段と、前記電動モータを駆動するための電流指令値を演算して前記モータ駆動手段へ入力する制御手段と、少なくとも一つの入力信号に基づいて前記制御手段による演算結果が正常か否かを判定する監視手段と、を備えた電動パワーステアリングの制御装置において、前記監視手段は、前記制御手段における前記モータ駆動手段への指令値の演算を監視する出力監視手段と、前記制御手段における目標電流値の演算を監視する入力監視手段とから構成され、前記出力監視手段に入力される第1入力信号の特性ばらつきを調整するための第1調整値及び前記入力監視手段に入力される第2入力信号の特性ばらつきを調整するための第2調整値をそれぞれ記憶する調整値記憶手段を備え、前記出力監視手段は、前記第1調整値に基づいて前記第1入力信号の特性ばらつきの調整を行うと共に、調整後の前記第1入力信号を用いて前記制御手段による演算結果が正常か否かの判定を行い、前記入力監視手段は、前記第2調整値に基づいて前記第2入力信号の特性ばらつきの調整を行うと共に、調整後の前記第2入力信号を用いて前記制御手段による演算結果が正常か否かの判定を行うことを特徴とする。
【0009】
従って、調整値記憶手段が、出力監視手段に入力される第1入力信号の特性ばらつきを調整するための第1調整値及び入力監視手段に入力される第2入力信号の特性ばらつきを調整するための第2調整値をそれぞれ記憶し、出力監視手段は、第1調整値に基づいて第1入力信号の特性ばらつきの調整を行うと共に、調整後の第1入力信号を用いて制御手段による演算結果が正常か否かの判定を行い、入力監視手段は、第2調整値に基づいて第2入力信号の特性ばらつきの調整を行うと共に、調整後の第2入力信号を用いて制御手段による演算結果が正常か否かの判定を行う。よって、特性ばらつきが調整された第1入力信号及び第2入力信号を用いることにより、安価な構成で高精度に制御手段におけるモータ駆動手段への指令値の演算及び目標電流値の演算の監視を行うことが可能となり、これにより電動パワーステアリングの安全性を一層向上させることができる。
【0010】
また、請求項2に記載の電動パワーステアリングの制御装置は、前記第1入力信号が、前記電動モータに流れる電流を検出するモータ電流検出手段より出力されるモータ電流検出信号であることを特徴とする。
【0011】
従って、調整値記憶手段が、第1入力信号としてのモータ電流検出信号の特性を調整するための第1調整値を記憶し、出力監視手段は、第1調整値に基づいてモータ電流検出信号の調整を行うと共に、調整後のモータ電流検出信号を用いて、制御手段による演算結果が正常か否かの判定を行う。よって、特性ばらつきが調整されたモータ電流検出信号を用いて高精度に制御手段の監視を行うことができる。尚、制御手段による演算結果が正常か否かの判定は、例えば、電動モータの回転子の回転位置の検出結果と、調整後のモータ電流検出信号とを比較することにより行うように構成することができる。
【0012】
また、請求項3に記載の電動パワーステアリングの制御装置は、前記第2入力信号が、前記操舵機構における操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段より出力されるトルク入力信号であることを特徴とする。
【0013】
従って、調整値記憶手段が、第2入力信号としてのトルク入力信号の特性を調整するための調整値を記憶し、入力監視手段は、第2調整値に基づいてトルク入力信号の調整を行うと共に、調整後のトルク入力信号を用いて、制御手段による演算結果が正常か否かの判定を行う。よって、特性ばらつきが調整されたトルク入力信号を用いて高精度に制御手段の監視を行うことができる。尚、制御手段による演算結果が正常か否かの判定は、例えば、制御手段による回転方向の演算結果と、調整後のトルク入力信号とを比較することにより行うように構成することができる。
【0014】
また、請求項4に記載の電動パワーステアリングの制御装置は、前記調整値記憶手段が、データ書き換え可能な不揮発性メモリからなることを特徴とする。
【0015】
従って、調整値記憶手段がデータ書き換え可能な不揮発性メモリによって構成されているので、例えば、制御装置の出荷検査時に、入力信号の特性ばらつきをを測定し、それにより得られた調整値を調整値記憶手段に書き込むことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した電動パワーステアリングの制御装置の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。
【0017】
図1は電動パワーステアリング装置1の全体構成図であり、図2は電動パワーステアリング装置1の制御系統を示すハードウェア構成図である。
【0018】
本実施形態の電動パワーステアリング装置1は、図1に示す様に、ステアリング2の操舵によってステアリングシャフト3に発生する操舵トルクを検出するトルクセンサ4と、操舵機構に動力を与えてステアリング2の操舵力を補助する3相ブラシレスモータ(以下、電動モータと称する)5と、電動モータ5の図示しない回転子の回転位置を検出する位置センサ6と、電動モータ5を駆動制御する電子制御装置(以下、ECUと称する)10等とから構成されている。尚、トルクセンサ4が、本発明の操舵トルク検出手段を構成するものであり、ECU10が本発明の電動パワーステアリングの制御装置に相当するものである。
【0019】
トルクセンサ4は、操舵トルクを電気信号に変換して検出するもので、例えばポテンショメータによって構成され、ステアリングシャフト3に発生する操舵トルクの大きさに応じて出力電圧が変化するものである。
【0020】
ECU10は、図2に示すように、マイクロプロセッサ(以下、メインCPUと称する)11と、EEPROM12と、ゲート駆動回路13と、インバータ回路14と、モータ電流検出回路15と、位置検出回路16と、監視回路装置17等とから構成されている。
【0021】
尚、ゲート駆動回路13及びインバータ回路14が本発明のモータ駆動手段を、メインCPU11が制御手段を、EEPROM12が調整値記憶手段及び不揮発性メモリを、モータ電流検出回路15がモータ電流検出手段をそれぞれ構成するものである。
【0022】
メインCPU11は、CPU,ROM,RAM,入出力ポート,システムコントローラ等からなるマイクロコンピュータシステムを1チップに集積した1チップマイクロコンピュータを用いて構成されている。メインCPU11は、トルクセンサ4から入力するトルク信号Tと車速センサ7(図1参照)から入力する車速信号Vとに基づいて電動モータ5を駆動するための目標電流値を演算する。さらに、モータ電流検出回路15による電流検出出力を目標電流値に一致させるようにPIDフィードバック制御等を行う。
【0023】
EEPROM12は、電気的にデータ書き換え可能な不揮発性メモリであって、モータ電流検出回路15から監視回路装置17へ入力される電流検出信号の調整値及びトルクセンサから監視回路装置17へ入力されるトルク入力信号の調整値をそれぞれ記憶する。尚、出荷検査時に行われるEEPROM12への各調整値の書き込みについては後述する。
【0024】
ゲート駆動回路13は、CPU11の各出力ポートから出力されるPWM信号に基づいて、インバータ回路14を構成する電力用の各電界効果トランジスタ(FET)14a〜14fのそれぞれのゲートへゲート電力を供給する。
【0025】
インバータ回路14は、直流電源としてのバッテリが接続されると共に、電動モータ5のU相に電力を供給するFET14a,14b、V相に電力を供給するFET14c,14d、W相に電力を供給するFET14e,14fがそれぞれ接続され、ゲート駆動回路24からゲート電力が供給されることにより電動モータ5をPWM駆動する。尚、U相−V相、V相−W相、W相−U相は、それぞれ120°の電流位相差をもっている。
【0026】
モータ電流検出回路15は、インバータ回路14のFET14b,14d,14fにそれぞれ接続された電流検出用のシャント抵抗RSの両端の電圧から、U相、V相、W相にそれぞれ流れる電流を検出し、電流検出結果を電圧信号(U相電流検出信号、V相電流検出信号、W相電流検出信号)として出力する。
【0027】
位置検出回路16は、位置センサ6から出力される電動モータ5の回転子の回転位置の検出結果に基づいて、回転位置検出信号としての第1位置信号及び第2位置信号を出力する。
【0028】
監視回路装置17は、メインCPU11における演算結果が正常であるか否かを判定し、正常でないと判定された場合には、メインCPU11にリセット信号を送出する。監視回路装置17は、サブCPU18と、メインCPU11におけるゲート駆動回路24への指令値の演算を監視する出力監視回路19と、メインCPU11における目標電流値の演算を監視する入力監視回路20とから構成されている。
【0029】
サブCPU18は、CPU,ROM,RAM等により構成され、監視回路装置17全体の制御を行う制御部であり、出力監視回路19又は入力監視回路20からの出力に応じてメインCPU11へリセット信号を送信するか否かを決定し、必要に応じてリセット信号の送信を行う。
【0030】
出力監視回路19は、モータ電流検出回路15の出力と位置検出回路16の出力とを比較することにより、メインCPU11におけるゲート駆動回路24への指令値の演算が正常に行われているか否かを判定し、その結果をサブCPU18に入力する電気電子回路である。以下、出力監視回路19の構成について、図3のブロック図、図3に示す構成を具体化した一回路例を示す図4の回路図、及びD/A変換部197を具体化した一回路例を示す図5の回路図をそれぞれ参照しつつ説明する。尚、カッコ内は、図4、図5の回路図において、図3のブロック図における各部を構成する主たる回路素子を示している。
【0031】
出力監視回路19には、入力ポートP1,P2を介して、モータ電流検出回路15より出力されるU相電流検出信号及びV相電流検出信号がそれぞれ入力される。U相電流検出信号は、信号増幅部191(オペアンプOP1)によって増幅され、比較部192(コンパレータCOMP1の非反転入力端子)に入力される。一方、V相電流検出信号は、信号増幅部193(オペアンプOP2)によって増幅され、さらに差動増幅部194(オペアンプOP3)を介して特性ばらつきが調整された電圧信号が、比較部192(コンパレータCOMP1の反転入力端子)に入力される。
【0032】
ここで、V相電流検出信号の特性ばらつきを調整するための差動増幅部194(オペアンプOP3の反転入力端子)への調整値としての電圧信号の入力について説明する。
【0033】
本実施形態では、ECU10の出荷検査時に、U相、V相を流れる実電流が0[A]である時にモータ電流検出回路15より出力されるU相電流検出信号及びV相電流検出信号(電圧)を測定する。そして、U相電流検出信号に対するV相電流検出信号の偏差(電圧差)が、V相電流検出信号の調整値としてEEPROM12に書き込まれる。
【0034】
ECU10が起動されると、メインCPU11はEEPROM12よりV相電流検出信号の調整値を読み出して、監視回路装置17へシリアル通信により調整値を送信する。監視回路装置17によって受信された調整値は、出力監視回路19内に設けられた6ビットのレジスタ196に保持される。レジスタ196に保持された6ビットの調整値は、D/A変換部197(抵抗ラダー回路198とオペアンプOP4,OP5とによって構成されたD/A変換回路)によってアナログ電圧に変換され、差動増幅部194(オペアンプOP3の反転入力端子)へ入力される。従って、V相電流検出信号とD/A変換された調整値(アナログ電圧)とが差動増幅されることにより、調整値に基づいて特性ばらつきが調整されたV相電流を表す電圧信号が、差動増幅部194(オペアンプOP3)より出力されるのである。
【0035】
比較部192(コンパレータCOMP1)は、U相電流検出信号に基づく電圧信号と、調整後のV相電流検出信号に基づく電圧信号とを比較し、U相の電圧信号の方が高い場合にはHレベルを、V相の電圧信号の方が高い場合にはLレベルをそれぞれ出力する。
【0036】
一方、出力監視回路19には、入力ポートP3,P4を介して、位置検出回路16より出力される第1位置信号及び第2位置信号がそれぞれ入力される。そして、上述した比較部192(コンパレータCOMP1)からの出力と第1位置信号及び第2位置信号とが、判定部195(NANDゲート,NORゲート,NOTゲートを組み合わせた論理回路)に入力される。
【0037】
判定部195では、U相電流とV相電流との大小関係について、比較部192(コンパレータCOMP1)からの出力に基づく大小関係と、第1位置信号及び第2位置信号に基づく大小関係とが一致している場合には、メインCPU11による演算が正常であることを示すHレベルを、一致しない場合には、メインCPU11による演算が異常であることを示すLレベルを、それぞれサブCPU18に出力する。サブCPU18は、出力監視回路19の出力、すなわち判定部195の出力に基づいて、必要な場合にはメインCPU11へリセット信号を送出する。
【0038】
入力監視回路20は、トルクセンサ4の出力とメインCPU11からの回転方向信号とを比較することにより、メインCPU11の演算が正常に行われているか否かを判定し、その結果をサブCPU18に入力する電気電子回路である。以下、入力監視回路20の構成について、図6のブロック図を参照しつつ説明する。尚、図6のブロック図における各部の詳細構成は出力監視回路19の各部と同様であるので具体的回路例についての図示説明を省略する。
【0039】
入力監視回路20には、入力ポートP5を介して、トルクセンサ4より出力されるトルク入力信号が入力される。トルク入力信号は、信号増幅部201によって増幅され、さらに差動増幅部202を介して特性ばらつきが調整された電圧信号が、判定部203に入力される。
【0040】
ここで、トルク入力信号の特性ばらつきを調整するための差動増幅部202への調整値としての電圧信号の入力について説明する。
【0041】
本実施形態では、ECU10の出荷検査時に、実際に加えられたトルクに対してトルクセンサ4から出力されるトルク入力信号の誤差が、トルク入力信号の調整値としてEEPROM12に書き込まれる。
【0042】
ECU10が起動されると、メインCPU11はEEPROM12よりトルク入力信号の調整値を読み出して、監視回路装置17へシリアル通信により調整値を送信する。監視回路装置17によって受信された調整値は、入力監視回路20内に設けられたレジスタ204に保持される。レジスタ204に保持された調整値は、D/A変換部205によってアナログ電圧に変換され、差動増幅部202へ入力される。従って、トルク入力信号とD/A変換された調整値(アナログ電圧)とが差動増幅されることにより、調整値に基づいて特性ばらつきが調整されたトルクの大きさを表す電圧信号が、差動増幅部202より出力されるのである。
【0043】
一方、入力監視回路20には、入力ポートP6,P7を介して、メインCPU11における演算結果として送信される第1方向信号CW及び第2方向信号CCWがそれぞれ入力される。尚、電動モータ5の回転方向が時計回りであるときは、第1方向信号CWがHレベル、第2方向信号CCWがLレベルとなっており、回転方向が反時計回りであるときは、第1方向信号がLレベル、第2方向信号がHレベルとなっている。そして、上述した差動増幅部202からの出力と第1方向信号CW及び第2方向信号CCWとが判定部203に入力される。
【0044】
判定部203では、電動モータ5の回転方向について、トルク入力信号に基づいた差動増幅部202からの出力に基づく回転方向と、第1方向信号CW及び第2方向信号CCWに基づく回転方向とが一致している場合には、メインCPU11による演算が正常であることを示すHレベルを、一致しない場合には、メインCPU11による演算が異常であることを示すLレベルを、それぞれサブCPU18に出力する。サブCPU18は、入力監視回路20の出力、すなわち判定部203の出力に基づいて、必要な場合にはメインCPU11へリセット信号を送出する。
【0045】
上述したことから明らかなように、本実施形態によれば、調整値記憶手段としてのEEPROM12が、入力信号としてのモータ電流検出信号及びトルク入力信号の特性を調整するための調整値をそれぞれ記憶し、監視手段としての監視回路装置17は、これらの各調整値に基づいてモータ電流検出信号及びトルク入力信号の調整をそれぞれ行うと共に、調整後のモータ電流検出信号及びトルク入力信号をそれぞれ用いて、メインCPU11による演算結果が正常か否かの判定を行う。よって、特性ばらつきが調整されたモータ電流検出信号及びトルク入力信号を用いることにより、安価な構成で高精度にメインCPU11の監視を行うことが可能となり、これにより電動パワーステアリングの安全性を一層向上させることができる。
【0046】
また、調整値記憶手段がデータ書き換え可能な不揮発性メモリであるEEPROM12によって構成されているので、ECU10の出荷検査時に、入力信号(モータ電流検出信号、トルク入力信号)の特性ばらつきをを測定し、それにより得られた調整値をEEPROM12へ電気的に書き込むことができる。
【0047】
尚、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を施すことが可能である。
【0048】
例えば、前記実施形態では、調整値記憶手段としてEEPROM12を採用したが、フラッシュメモリ等の他のタイプの不揮発性メモリを採用してもよい。
【0049】
また、前記実施形態では、監視回路装置17へ入力され且つ特性ばらつきが調整される信号をモータ電流検出信号及びトルク入力信号としたが、いずれか一方であってもよく、これらとは別の入力信号についての調整値をEEPROM12に記憶して特性ばらつきを調整する構成としてもよい。
【0050】
また、前記実施形態の説明で参照した各図の回路構成は一例であり、同等の機能を実現する他のいかなる手段を採用することも可能である。
【0051】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、特性ばらつきが調整された第1入力信号及び第2入力信号を用いることにより、安価な構成で高精度に制御手段におけるモータ駆動手段への指令値の演算及び目標電流値の演算の監視を行うことが可能となり、これにより電動パワーステアリングの安全性を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における電動パワーステアリング装置の全体構成図である。
【図2】 電動パワーステアリング装置の制御系統を示すハードウェア構成図である。
【図3】 出力監視回路の全体構成を示すブロック図である。
【図4】 出力監視回路の一具体的回路例を示す回路図である。
【図5】 D/A変換部の一具体的回路例を示す回路図である。
【図6】 入力監視回路の全体構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
4…トルクセンサ(操舵トルク検出手段)、5…電動モータ、10…ECU(電動パワーステアリングの制御装置)、11…メインCPU(制御手段)、12…EEPROM(調整値記憶手段、不揮発性メモリ)、13…ゲート駆動回路(モータ駆動手段)、14…インバータ回路(モータ駆動手段)、15…モータ電流検出回路(モータ電流検出手段)、17…監視回路装置(監視手段)、18…サブCPU(監視手段)、19…出力監視回路(監視手段)、20…入力監視回路(監視手段)。

Claims (4)

  1. 操舵機構を補助操舵する電動モータを通電駆動するモータ駆動手段と、前記電動モータを駆動するための電流指令値を演算して前記モータ駆動手段へ入力する制御手段と、少なくとも一つの入力信号に基づいて前記制御手段による演算結果が正常か否かを判定する監視手段と、を備えた電動パワーステアリングの制御装置において、
    前記監視手段は、前記制御手段における前記モータ駆動手段への指令値の演算を監視する出力監視手段と、前記制御手段における目標電流値の演算を監視する入力監視手段とから構成され、
    前記出力監視手段に入力される第1入力信号の特性ばらつきを調整するための第1調整値及び前記入力監視手段に入力される第2入力信号の特性ばらつきを調整するための第2調整値をそれぞれ記憶する調整値記憶手段を備え、
    前記出力監視手段は、前記第1調整値に基づいて前記第1入力信号の特性ばらつきの調整を行うと共に、調整後の前記第1入力信号を用いて前記制御手段による演算結果が正常か否かの判定を行い、
    前記入力監視手段は、前記第2調整値に基づいて前記第2入力信号の特性ばらつきの調整を行うと共に、調整後の前記第2入力信号を用いて前記制御手段による演算結果が正常か否かの判定を行うことを特徴とする電動パワーステアリングの制御装置。
  2. 前記第1入力信号は、前記電動モータに流れる電流を検出するモータ電流検出手段より出力されるモータ電流検出信号であることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリングの制御装置。
  3. 前記第2入力信号は、前記操舵機構における操舵トルクを検出する操舵トルク検出手段より出力されるトルク入力信号であることを特徴とする請求項1に記載の電動パワーステアリングの制御装置。
  4. 前記調整値記憶手段は、データ書き換え可能な不揮発性メモリからなることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1つに記載の電動パワーステアリングの制御装置。
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