JP4192593B2 - 車両用シート制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用シート制御装置に関するものであり、特に、シートの移動を限られた空間のスペース内で動作させ、シート全体を前後方向にスライド動作させると共に、シートのシートバックをシートクッションに対して回動動作させる車両用シート制御装置に係わる。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両用のシートは、着座者の体形や着座者の好みに合わせて、シートのシート位置を前後方向にスライドできると共に、着座面となるシートクッションに対してシートバックを回動させることによって、シートバックの前倒しや後倒しを行うリクライニング動作ができる様になっている(例えば、非特許文献1を参照)。この様なシートは、車両側に設けられたレール部材が設けられており、シート全体がレール部材に沿って前後方向にスライド動作させ、シートクッションの着座面の後方側部にロアアームが設けられ、シートバックを支持するアッパアームが回動自在となっている。
【0003】
この様なシートは、スライド動作においてシートを前後方向にスライド動作させる場合、シート位置をストッパ等の規制部材により所定のスライド範囲内でスライド動作する様に規制したり(例えば、特許文献1を参照)、リクライニング動作では、シートバックのシートクッションに対する回動範囲を所定角度以上に後方に倒れない様に規制している(例えば、非特許文献1を参照)。
【0004】
車両用のフロントシートにおいては、シートのスライド位置をスライド範囲の最も後方(最終端)に移動させ、この状態からシートバックをリクライニング動作によって後方に倒した場合、フロントシートが後方に配置される部材(例えば、リヤシート、2シータの車両の場合には室内後方パネル等)に当たって干渉しない様、回動規制を行うストッパ等によってシートバックの回動範囲が制限されている。この様に回動を規制することにより、シートバックが後方に配置される部材に当たり干渉した場合において、シートの表皮の劣化が発生したり、シートの干渉時に異音が発生したり、更には干渉による故障が発生することを防止している。
【0005】
【特許文献1】
特開2000−158983号公報(第1図)
【0006】
【非特許文献1】
ソアラ新型車解説書(トヨタ自動車株式会社 2001年4月発行 3−114〜116頁)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、シートをスライド動作が可能なスライド範囲内のシート位置でリクライニング動作によりシートバックを後方に倒した場合、ストッパによる回動規制ではシートとシートが倒れる後方との間に少なからずの空間があるにも係わらず、シートバックが回動を規制するストッパによって所定角度以上に倒れず、着座者に不快感を与えるものとなってしまう。例えば、この様な事は、シートとシートの後方に配設されるリヤシートあるいは室内後方パネルとの間でその両者の隙間が十分ではなく、シートから後方のシートあるいは室内後方パネルでの距離が短く、シート後方の空間が狭い2シーターのスポーツタイプの車両においては、シートのリクライニング動作時の回動角度をスライド動作の最後端にシート位置がある場合においてリクライニング動作時の回動範囲を決めると、シートバックが後方に倒れるリクライニング角度の回動範囲が著しく狭くなる。
【0008】
よって、本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであり、リクライニング動作時にシートに干渉することなく、シートの可動範囲を従来に比べて広くすることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記した課題を解決するために講じた第1の手段は、シートの第1シート部材を第1動作させると共に、前記シートの第2シート部材を第2動作させる制御手段を備えた車両用シート制御装置において、前記第1動作が成される第1動作範囲と、前記第2動作が成される第2動作範囲とを規定する動作マップが、前記第1シート部材の第1動作と前記第2シート部材の前記第2動作との動作を規制する3つの相異なるしきい値を有し、該しきい値は前記動作マップ上で互いに平行状態になるように前記動作マップ上で設定され、前記制御手段は前記第1シート部材と前記第2シート部材との位置が前記相異なる3つのしきい値のいずれかのしきい値に達したか否かかの判定に基づき、前記第1シート部材と前記第2シート部材の少なくとも一方を制御することにした。
【0010】
第1の手段によれば、第1シート部材の第1動作が成される第1範囲と、第2シート部材の第2動作が成される第2範囲とから設定された動作マップに基づいて、第1シート部材の第1動作や第2シート部材の第2動作を制御手段によって行えば、第1シート部材や第2シート部材の動作する可動範囲にストッパを設けることなく、動作マップに基づくシート制御が行える。これは、動作マップが、前記第1シート部材の第1動作と前記第2シート部材の前記第2動作との動作を規制する3つの相異なるしきい値を有し、該しきい値は前記動作マップ上で互いに平行状態になるように前記動作マップ上で設定されることによって、第1シート部材を動作させる第1動作や第2シート部材の第2動作の可動範囲が決まる。このため、例えば、シート後方に存在する他部材との干渉しない様に動作マップを予め決めて第1シート部材や第2シート部材の制御を行えば、従来に比べてシートの可動範囲を広くすることが可能である。
【0011】
また、上記した課題を解決するために講じた第2の手段は、シートをスライド動作させると共に、シートバックをリクライニンング動作させる制御手段を備えたシート制御装置において、前記スライド動作が成されるスライド範囲と、リクライニング動作が成されるリクライニング範囲とから動作マップがシートスライド動作とリクライニング動作とを規制する前記相異なる3つのしきい値から設定され、前記制御手段はシートとシートバックとの位置が前記相異なる 3 つのしきい値のいずれかのしきい値に達したか否かの判定に基づき前記シートクッションまたは前記シートバックの少なくとも一方を制御することにした。
【0012】
上記した第2の手段によれば、予めスライド動作が成されるスライド範囲と、リクライニング動作が成されるリクライニング範囲とから決められた動作マップに基づいて、スライド動作やリクライニング動作を制御手段によって行えば、可動範囲にストッパを設けることなく、動作マップに基づくシートのスライド制御やリクライニング制御が行える。これは、動作マップがシートスライド動作とリクライニング動作とを規制する相異なる3つのしきい値から設定され、シートとシートバックとの位置が前記相異なる3つのいずれかのしきい値に達したか否かの判定によりスライド動作やリクライニング動作が決まるため、例えば、リヤシートやシート後方に存在する他部材との干渉しない様に動作マップを決めてスライド制御やリクライニング制御を行えば、従来に比べてシートの可動範囲を広くすることが可能である。
【0013】
更に、上記した課題を解決するために講じた第3の手段は、シートをスライド動作させると共に、シートバックをリクライニンング動作させる制御手段を備えたシート制御装置において、前記スライド動作が成されるスライド範囲と、リクライニング動作が成されるリクライニング範囲とから動作マップが、前記車両用シートクッションの第1動作と前記車両用シートバックの第2動作とを規制する相異なる3つのしきい値から設定され、前記制御手段は前記第1シート部材と前記第2シート部材との位置が前記相異なる3つのしきい値に達したか否かの判定に基づき前記スライド動作と前記リクライニング動作を連動制御することにした。
【0014】
上記した第3の手段によれば、予めスライド動作が成されるスライド範囲と、リクライニング動作が成されるリクライニング範囲とから決められた動作マップに基づいて、スライド動作とリクライニング動作との連動制御を制御手段によって行うことにより、例えば、スライド動作によりシート位置が最後端に移動した場合にはリクライニング動作にしてシートバックがシート後方に存在する部材(例えば、リヤシート等)と干渉しない様に、リクライニング動作の連動制御を行い、シートバックを前方に回転動作させれば、シートの可動範囲における干渉を防止することが可能となる。これは、動作マップの設定によりシートを動作させるスライド動作やリクライニング動作の可動範囲が決まることから、例えば、リヤシートやシート後方に存在する他部材との干渉しない様に動作マップを決めてスライド制御とリクライニング制御とを連動して制御を行えば、従来に比べてシートの可動範囲を広くすることが可能である。
【0015】
この場合、動作マップには、スライド動作およびリクライニング動作を禁止する作動禁止領域を区分する第1判定しきい値(判定しきい値a)が設定され、制御手段はスライド動作およびリクライニング動作でシートの後方に存在する他部材とが干渉しない様に設定された前記第1判定しきい値以下でスライド動作やリクライニング動作をさせれば、制御手段は第1判定しきい値以下でスライド動作やリクライニング動作を行わせることが可能である。
【0016】
また、動作マップには、第1判定しきい値よりも低い第2判定しきい値(判定しきい値b)と、第2判定しきい値よりも低い第3判定しきい値(判定しきい値c)が設定され、制御手段はリヤ側へのスライド動作によりシート位置、又は、リヤ側へのリクライニング動作によりシートバックの角度が第2判定しきい値に達すると、第1判定しきい値と第3判定しきい値の範囲内で連動制御すれば、スライド動作とリクライニング動作との連動制御により限られた範囲内で有効にシート状態を動作させることが可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。図1は車両用のシート2を示す。車両用のシート2は、図2に示す様に車両のフロアに前後方向平行に固定されたロアレール8に対して、アッパレール9が摺動自在になっている。このロアレール8に沿ってアッパレール9が移動自在となっており、シート2はアッパレール9に対して支持され、車両のフロア上を前後方向に所定のスライド範囲Rs内で移動する。
【0018】
シート2は着座者が着座するときに着座面となるシートクッション3と、シートクッション3に対して前後方向に回動して、着座者の背もたれとなるシートバック4と、シートバック4の上方に支持されて着座者の頭部を後方への移動を制限するヘッドレスト5とを備え、シート2の横側面に設けられた操作スイッチ(スライドスイッチ6a、リクライニングスイッチ6b)6により、スライド動作およびリクライニング動作が可能となっている。この様なシートは、図1の矢印で示す様に着座者が着座した状態で前後方向においてスライド範囲(最前位置Pf(=0mm)〜最後位置Pr(=240mm))Rs内でスライド動作すると共に、リクライニング範囲(最前倒角度θf〜最後倒角度θr)Rr内でシートクッション3の後方に設けられたロアアームに対して回動し、リクライニング動作する。図2はシートクッション3に対してシートバック4を垂直状態(=0度)とした状態からの回動できる範囲を示しており、本実施形態では、シートバック4が車両フロアに対して垂直状態から前方にθr(=12度)回動し、後方にθr(=61度)だけ回動する様に設計されている。
【0019】
図3に、シート制御装置1のシステム構成を示す。シート制御装置1はバッテリー7により電源が供給され、シート2のシート位置を前後方向に位置移動させるスライドスイッチ6aおよびシートバック4を前後方向に回動させるリクライニングスイッチ6bの2つの操作スイッチ6より、スライド機構を動作させるスライドモータ21を正転/逆転あるいはリクライニング機構を動作させるリクライニングモータ22を正転/逆転させて制御を行う。これらのモータ21,22にはモータ21,22の位置検出(または、シート2のスライド位置やリクライニング角度の検出)を行うためにそれぞれ、位置センサ23,24がモータ21,22のそれぞれのモータ出力軸近傍に設けられ、モータ21,22の位置が検出される構成となっている。
【0020】
コントローラ10はシート2のシート位置およびシートバック4の傾斜角度の制御を司る。コントローラ10は、内部にバッテリー7からの電圧(例えば、12V)を安定した所定電圧(例えば、5V)に変換する電源回路14と、操作スイッチ類が入力される入力インターフェース回路12と、シート制御を行うCPU11と、スライドモータ21やリクライニングモータ22に対してCPU11から出力された信号を増幅する出力インターフェース回路13を備える。
【0021】
次に、図4を参照してコントローラ10の行う処理について説明する。尚、フローチャートの説明では、プログラムの各ステップを、単に、「S」と簡略化して説明を行う。
【0022】
コントローラ10はバッテリー7より電源が供給されると、図4に示すメインルーチンの処理を一定周期(例えば、数ms)で開始する。CPU11に電源が供給されると、S1にて最初にイニシャル処理を行う。このイニシャル処理では、CPU11の内部に設けられたメモリ(例えば、ROM,RAM)のチェックがなされる。メモリチェックの後には、シート制御の処理に必要な所定メモリに初期値が代入され、シート制御が開始される。また、イニシャル処理では、開閉体制御装置1によるシート動作が正常に行えるかがチェックされる。更に、シート2がスライド動作を行う範囲(スライド範囲)Rsおよびシートバック4がリクライニング動作を行う範囲(リクライニング範囲)Rrにおいて、シート2の初期位置(零点)が必要に応じてメモリに記憶される。初期位置の設定は、車両の出荷時や修理時において工場あるいは整備工場等で行われか、或いは車両のドライバーがシート位置/シート角度の状態を零点補正する必要が生じた場合に、少なくとも一度行われ、以下の操作を行うことにより、シート状態の初期値としてメモリに記憶され、この初期値はシート制御において基点(零点)となり、シート状態の絶対値制御が可能となる。例えば、本実施形態ではこれに限定されるものではないが、一例として、コントローラ10によりスライドモータ23を駆動して、シート位置をスライド動作の最前位置Pfの状態にすると共に、リクライニングモータ22を駆動して、シートバック4の傾斜角度θを最前倒角度θfに倒した状態でのシート状態を基準として、その状態の位置センサ23,24からの出力を初期位置(零点)としてメモリに記憶している。
【0023】
その後、S2にてシート位置に対応するスライドモータ21の回転を、スライドモータ21の回転に応じてパルス出力が成される位置センサ23によって非接触で検出すると共に、シートバック4の傾斜角度θに対応するリクライニングモータ22の回転状態を、リクライニングモータ22の回転状態に応じてパルス出力が成される位置センサ24から検出し、これらの位置センサ23,24からのパルス出力による信号が、コントローラ10に入力されて、コンローラ内部にて入力処理(例えば、フィルタ処理等による波形処理)が行われ、CPU11に入力される。次に、S3では手動の操作スイッチ(例えば、シート横に設けられ、着座者がフロント側に操作するとシート2の移動に対してフロント側の指示となり、リヤ側に操作するとリヤ側への指示となるスライドスイッチ6a、及び、同じくシート横に設けられ、着座者がフロント側に操作するとシート2の移動に対してフロント側にシートバック4が倒れる指示となり、リヤ側に操作操作するとリヤ側にシートバック4が倒れる指示となるリクライニングスイッチ6b)6の状態が、コントローラ10のCPU11に入力されて入力処理が行われる。
【0024】
その後、S4ではシート状態の位置演算処理がなされる。ここでの位置演算処理では、シート2はマニュアルSW6a、6bが操作されると、シート2がそれぞれモータ21,22の駆動により動作するが、この場合、メモリには予めシートの基点となる初期値を記憶しており、この位置からの移動量(スライド範囲Rs内およびリクライニング範囲Rr内において、シート位置が基点からの絶対値制御においてどの位置にあるかや、シートバック4がどのくらい傾斜しているのか)が、位置センサ23,24からの所定周期毎に入力されるパルス出力の数(例えば、パルス出力の立ち上がりエッジや、立下りエッジの数)等に基づいてインクリメントやデクリメントを行いカウントされ、シート2の現在位置が公知の方法により決定される。その後、スライド動作やリクライニング動作をコントローラ10に対して指示する操作スイッチ6が操作されている場合に実施される、S5に示すスライド・リクライニング作動処理を行い、以上の処理(S2からS5の処理)を所定周期にてコントローラ10は実行する。
【0025】
以下に、図4のS5に示すスライド・リクライニング作動処理について説明する。このスライド・リクライニング作動処理を説明する前に、図5に示す動作マップについて説明する。図5の動作マップでは予め、横軸に示す所定のスライド範囲(例えば、最前位置Pf〜最後位置Pr)Rsと、縦軸に示す所定のクライニング範囲(例えば、リクライニング動作においてシートバック4が鉛直状態となった位置を基準として、最前倒角度θf〜最後倒角度θr)Rr内で、実際、シート2のシート位置/シート角度がどの状態にあるのかを示した二次元の動作マップがCPU内のメモリに記憶されている。この図5に示す動作マップでは、スライド動作がリヤ側に行われている場合にリヤ側へのスライド動作を停止させ、これ以上、リヤ側へシート位置が移動することを禁止する、若しくは、リクライニング動作がリヤ側に行われている場合にリヤ側へのリクライニング動作を停止させ、これ以上、リヤ側へシートバック4が倒れることを禁止する領域を動作マップ上で区分するための判定しきい値a(第1判定しきい値)が設定されている。この動作マップに示される判定しきい値aは、シート動作時におけるシート2の動作範囲内におけるシート後方への干渉(例えば、リヤシートと干渉したり、シート後方にある部材と干渉すること)を防止して、予めチューニングにより設定されている。これにより、判定しきい値a以上(例えば、シート2をスライド動作によりリヤ側へと移動させて行った場合に、シート位置が判定しきい値aをこえる状態、或いは、シートバック4をリヤ側へと倒して行った場合に判定しきい値aをこえる状態)ではスライド動作およびリクライニング動作が禁止されることによって、シート2がリヤ側にスライド動作する場合に、シート後方に配設されるシート(例えば、リヤシート)あるいは室内の後方パネル等との干渉を防止して、これ以上、シート2のシート位置がリヤ側にスライドしない様になっている。また、これと同様に、リヤ側にシートバック4が倒れる場合には、シート後方に配設されるシートあるいは後方パネル等との干渉を防止して、これ以上、シートバック4がリヤ側に倒れない様になっている。
【0026】
また、図5に示す動作マップには、判定しきい値aに対して平行状態で設定され、判定しきい値aよりも低く設定された判定しきい値b(第2判定しきい値)が設定されている。この判定しきい値bは、シート制御の一基準線となり、リヤ側にスライドさえていった場合や、リヤ側にリクライニング動作を行っていった場合に、判定しきい値bをこえた場合、スライド動作とリクライニング動作とが連動して行われる基準線となる。また、この判定しきい値bはスライド動作とリクライニング動作の一方の動作を停止させるための停止目標位置ともなっている。
【0027】
更に、この動作マップには判定しきい値bに対して平行状態で設定され、判定しきい値bよりも低い判定しきい値c(第3判定しきい値)が設定されている。この判定しきい値cは、スライド動作とリクライニング動作の連動制御を停止させる一基準線であると共に、スライド動作とリクライニング動作の制御位置を判定しきい値bに沿わせるための基準線である。この判定しきい値c以下では操作スイッチ6によるスライド動作やリクライニング動作を許容し、操作スイッチ6によるマニュアルでのシート操作が最優先される。
【0028】
そこで、上記した動作マップに基づく、スライド・リクライニング作動処理について、図6及び図7のフローチャートを参照して説明する。図6において、S11にてスライドSW6aがフロント側に操作され、シート2をフロント側に動作させる要求が有るかが判定される。ここで、スライド動作におけるフロント側の要求がある場合(スライドSW6aが、フロント側に操作されてスイッチ状態がON状態にある状態)では、プログラムはS12に進み、S12にてその要求に応じて、コントローラ10はスライドモータ21を駆動する指示を出し、シート位置をフロント側にスライド動作させることにより、シート位置がフロント側に移動する。この状態では、コントローラ10はS13でリクライニング動作を行わない様にして、図6に示す処理を終了する。
【0029】
一方、スライドSW6aがフロント側に操作されていない場合には、プログラムはS14に進む。S14にて今度はリヤ側へのスライド動作の要求があるかが判定される。リヤ側へのスライド要求がある場合(スライドSW6aがリヤ側に操作され、スイッチ状態がリヤ側でON状態にある状態)ではS15に進むが、リヤ側へのスライド要求がない場合には、図7に示す「1」に進む。S15では、今度、スライドSW6aのリヤ側への操作開始(OFF状態からON状態の切り替わり状態)をCPU11は判定し、リヤ側へのスライド操作が開始された場合にはプログラムはS17に進むが、そうでない場合にはS16の処理を行う。
【0030】
S17による状態判定では、シート2の位置演算処理により演算された現在位置(例えば、位置センサ23,24からの信号に基づき、シート2の初期位置からスライド範囲Rsおよびリクライニング範囲Rrでどれだけ移動したかを、カウントすることにより算出)から、現在動作マップのどの状態にあるのか場合分けを行う。つまり、シート2の現在位置が、図5に示す動作マップの判定しきい値b以上であるかが最初に判定され、S17でシート2の現在位置がスライド動作開始時に判定しきい値bよりも低い(図5では判定しきい値bより左側にある)と、プログラムは「状態1」の処理を行うが、そのときの現在位置が判定しきい値b以上である(図5では判定しきい値bより右側にある)と、次のS18に進む。S18では、今度、スライド動作を開始したシート2の現在位置が、スライド動作やリクライニング動作を禁止させる判定しきい値a以上であるかが判定される。S18にて、そのときのシート2の現在位置が判定しきい値aよりも低い(図5では左側にある)場合には、プログラムは「状態2」の処理を行うが、そのときのシート2の現在位置が判定しきい値a以上にある(図5では右側にある)場合には、「状態3」の処理を実行する様になっている。
【0031】
シート2の現在位置の判定がなされた後、次に、S16では状態フラグの状態によって、「状態1」から「状態3」の処理における場合分けが行われる。
【0032】
(状態1)
S19で、シート2の現在位置が判定しきい値bと比較される。S19にて、シート2の現在位置が判定しきい値b以上となっている場合(スライド動作とリクライニング動作を連動させて行う連動制御領域)には、S23から始まる「状態2」にプログラムは飛び、「状態2」の処理を行うが、シート2の現在位置が判定しきい値bよりも低い場合には、S20にてスライドモータ21を駆動してシート2をリヤ側に移動させる。この状態では、S21にてリクライニングモータ22の動作を停止した状態にしてスライド動作だけを行い、S22にてスライド動作の状態を示す状態フラグに「状態1」をセットして、図6に示す処理を終了する。
【0033】
(状態2)
状態2の処理が開始されるS23では、シート2の現在位置がスライド動作およびリクライニング動作を禁止する判定しきい値aと比較される。S23にて、シート2の現在位置が判定しきい値a以上となっている場合(作動禁止領域)には、S28から始まる「状態3」にプログラムは飛び、「状態3」の処理を行うが、シート2の現在位置が判定しきい値aよりも低い場合には、プログラムはS24に進み、S24にて今度はシート2の現在位置がスライド動作/リクライニング動作の単独制御あるいは連動制御を行う下限の判定しきい値cと比較される。S24にて、シート2の現在位置が判定しきい値cより小となっている場合(操作スイッチに基づきスライド動作やリクライニング動作させる操作スイッチ領域)には、「状態1」にプログラムは飛び、S19から始まる「状態1」の処理を行うが、シート2の現在位置が判定しきい値c以上の場合にはプログラムはS25に進み、リヤ側へのスライド動作とフロント側へのリクライニング動作とを同時に制御する連動制御の処理が成される。つまり、この連動制御では、動作マップでリヤ側にスライド動作時にシート状態が判定しきい値aをこえない様、スライド動作とリクライニング動作とを同時に制御させる。この為、S25にてスライドモータ21を駆動してシート位置をリヤ側に移動させると共に、S26にてフロント側にリクライニング動作させるために、リクライニングモータ22をフロント側に駆動して、リヤ側に倒れていたシートバック4をフロント側に持ち上げる様な駆動がなされる。その後、S27にて状態フラグに「状態2」をセットして、図6に示す処理を終了する。
【0034】
(状態3)
状態3の処理が開始されるS28では、シート2の現在位置が今度は判定しきい値bと比較される。S28では、シート2の現在位置が判定しきい値bより低い場合(スライド動作とリクライニング動作を行う連動制御領域)には、「状態2」にプログラムは飛び、「状態2」の処理を行うが、S28にてシート2の現在位置が判定しきい値b以上の場合には、S29にてリヤ側へのスライド動作を禁止するためにスライドモータ21を停止すると共に、リヤ側へのスライド動作によりリヤ側に倒れた状態から、S30にてリクライニング動作をフロント側に駆動するため、コントローラ10はリクライニングモータ22に対して駆動指示を出し、シートバック4を起こす処理を行う。その後、S31にて状態フラグに「状態3」をセットして、図6に示す処理を終了する。
【0035】
つまり、S11からS18までの処理では、スライド動作の開始をCPU11は検出して、現時点でシート2がどの様な状態にあるのかを判定して、動作マップによる「状態1」〜「状態3」のいずれに該当するかの場合分けが行われる。シート位置の状態の場合分けが成された後、S19〜S31では、図5に示す動作マップに基づき、スライド動作とリクライニング動作の制御が行われる。
【0036】
ここでは、動作マップにおいて、スライド動作がリヤ側に成されている場合、判定しきい値bに到達すると、コントローラ10によりスライド動作とリクライニング動作の連動制御が開始される。そして、連動制御が開始されると、下限の判定しきい値cと上限の判定しきい値aとの間の連動制御領域の範囲内において連動制御が継続される。しかし、この連動制御領域では、スライドモータ21とリクライニングモータ22との速度差により、判定しきい値aまたは判定しきい値cに達した場合、その到達の早い側のモータを停止させ、再び、判定しきい値bにかかったら連動制御を再開する段階制御を実施する様にして、シート後方の空間を広げる様にしている。
【0037】
次に、図6の続きである図7について説明する。この図7は、リヤ側へのリクライニング動作が成された場合についての処理を示す。図7において、S32にてリクライニングSW6bがフロント側に操作され、シートバック4をフロント側に回動させて倒す要求が有るかが判定される。ここで、リクライニング動作におけるフロント側の要求がある場合(リクライニングSW6bが、フロント側に操作されてスイッチ状態がON状態にある状態)では、プログラムはS33に進み、S33にてその要求に応じて、コントローラ10はリクライニングモータ22を駆動する指示を出し、シートバック4をフロント側にリクライニング動作させることにより、シートバック4の傾斜角度がフロント側に倒れる。この状態では、コントローラ10はS34でスライド動作を行わない様にして、図7に示す処理を終了する。
【0038】
一方、リクライニングSW6bがフロント側に操作されていない場合には、プログラムはS35に進む。S35にて今度はリヤ側へのリクライング動作の要求があるかが判定される。リヤ側へのリクライニング要求がある場合(リクライニングSW6bがリヤ側に操作され、スイッチ状態がリヤ側でON状態にある状態)ではS36に進むが、リヤ側へのスライド要求がない場合には、リクライニング動作およびスライド動作を停止させるために、S53にてコントローラ10はリクライニングモータ22に停止指示を出すと共に、S54にてスライドモータ21に停止指示を出し、図7の処理を終了する。
【0039】
S36では、今度、リクライニングSW6bのリヤ側への操作開始(OFF状態からON状態の切り替わり状態)をCPU11は判定し、リヤ側へのリクライニング操作が開始された場合にはプログラムはS38に進むが、そうでない場合にはS37の処理を行う。
【0040】
S38による状態判定では、シート2の位置演算処理により演算された現在位置(例えば、位置センサ23,24からの信号に基づき、シート2の初期位置からスライド範囲Rsおよびリクライニング範囲Rrでどれだけ移動したかを、カウントすることにより算出)から、現在動作マップのどの状態にあるのか場合分けを行う。つまり、図7では、シート2の現在位置が、図5に示す動作マップの判定しきい値b以上であるかが最初に判定され、S38でシート2の現在位置がリクライニング動作開始時に判定しきい値bよりも低い(図5で下側にある)と、プログラムは「状態4」の処理を行うが、そのときの現在位置が判定しきい値b以上である(図5では上側にある)ると、次のS39に進む。S39では、今度、リクライニング動作を開始したシート2の現在位置が、スライド動作やリクライニング動作を禁止させる判定しきい値a以上であるかが判定される。S39にて、そのときのシート2の現在位置が判定しきい値aよりも低い(図5では下側にある)場合には、プログラムは「状態5」の処理を行うが、そのときのシート2の現在位置が判定しきい値a以上にある(図5では上側にある)場合には、「状態6」の処理を実行する様になっている。
【0041】
シート2の現時位置の判定がなされた後、次に、S37では状態フラグの状態によって、「状態4」から「状態6」の処理における場合分けが行われる。
【0042】
(状態4)
S40で、シート2の現在位置が判定しきい値bと比較される。S40にて、シート2の現在位置が判定しきい値b以上となっている場合(スライド動作とリクライニング動作を連動させて行う連動制御領域)には、S44から始まる「状態5」にプログラムは飛び、「状態5」の処理を行うが、シート2の現在位置が判定しきい値bよりも低い場合には、S41にてリクラニングモータ22を駆動してシートバック4をリヤ側に倒す。この状態では、S42にてスライドモータ21の動作を停止した状態にしてリクライニング動作だけを行い、S43にてシート2のリクライニング動作の状態を示す状態フラグに「状態5」をセットして、図7に示す処理を終了する。
【0043】
(状態5)
状態5の処理が開始されるS44では、シート2の現在位置がスライド動作およびリクライニング動作を禁止する判定しきい値aと比較される。S44にて、シート2の現在位置が判定しきい値a以上となっている場合(作動禁止領域)には、S49から始まる「状態6」にプログラムは飛び、「状態6」の処理を行うが、シート2の現在位置が判定しきい値aよりも低い場合には、プログラムはS45に進み、S45にて今度はシート2の現在位置がスライド動作およびリクライニング動作を許可する判定しきい値cと比較される。S45にて、シート2の現在位置が判定しきい値cより小となっている場合(操作スイッチに基づきスライド動作やリクライニング動作させる操作スイッチ領域)には、「状態4」にプログラムは飛び、S40から始まる「状態4」の処理を行うが、シート2の現在位置が判定しきい値c以上の場合にはプログラムはS46に進み、フロント側へのスライド動作とリヤ側へのリクライニング動作とを同時に行う連動制御の処理が成される。つまり、この連動制御では、動作マップでリヤ側へのリクライニング動作時にシート状態が判定しきい値aをこえない様、フロント側へのスライド動作とリヤ側へのリクライニング動作と同時に行わせる。この為、S46にてリクライニングモータ22を駆動してシートバック4をリヤ側に回動して倒すと共に、S47にてフロント側にシート位置をスライド動作させるために、コントローラ10はスライドモータ21を駆動して、シート位置をフロント側に駆動する。これによって、シート位置がフロント側へ移動すると同時に、シートバックがリヤ側に倒れる状態を作っている。その後、S48にて状態フラグに「状態6」をセットして、図7に示す処理を終了する。
【0044】
(状態6)
状態6の処理が開始されるS49では、シート2の現在位置が今度は判定しきい値bと比較される。S49では、シート2の現在位置が判定しきい値bより低い場合(スライド動作とリクライニング動作を行う連動制御領域)には、「状態5」にプログラムは飛び、「状態5」の処理を行うが、シート2の現在位置が判定しきい値b以上の場合には、S50にてこれ以上のリヤ側へのリクライニング動作を禁止するために、コントローラ10はリクライニングモータ22を停止する指示を出した後、S51にてフロント側にスライド動作をさせるために、コントローラ10はスライドモータ51を駆動する。その後、S52にて状態フラグに「状態7」をセットして、図7に示す処理を終了する。
【0045】
以上説明した様に、図7のリヤ側へのリクライニング動作が主体となる制御では、S32からS39までの処理では、リクライニング動作の開始をCPU11は検出して、現時点でシート2がどの様な状態にあるのかを判定し、動作マップによる「状態4」〜「状態6」のいずれに該当するかの場合分けが行われる。そして、シート位置の状態の場合分けが成された後、S40〜S52では、図5に示す動作マップに基づき、スライド動作とリクライニング動作の制御を実施する様にしている。
【0046】
この図7では、動作マップにおいて、リクライニング動作がリヤ側へ成されている場合、シートバック4の傾斜角度θが判定しきい値bに到達すると、コントローラ10によりスライド動作とリクライニング動作との連動制御が開始される。そして、連動制御が開始されると、下限の判定しきい値cと上限の判定しきい値aとの間の連動制御領域の範囲内において連動制御が継続される。しかし、この連動制御領域では、スライドモータ21とリクライニングモータ22との速度差により、判定しきい値aまたは判定しきい値cにシート状態が達した場合、その到達の早い側のモータを停止させ、再び、判定しきい値bにかかったら連動制御を再開する段階制御を実施する様にして、シート後方の空間を広げる様にしている。
【0047】
本実施形態においては、スライド動作とリクライニング動作について二次元の動作マップを設定し、スライド制御とリクライニング制御が行われる様にしたが、これに限定されるものではなく、例えば、シート2のヘッドレスト5や、シートクッション3のリフタ等にも適用が可能である。
【0048】
また、シート制御の基準となる動作マップは二次元のものを示したが、これに限定されるものではなく、三次元や四次元等の多次元動作マップとしても良い。
【0049】
【発明の効果】
本発明によれば、動作マップの設定によって、第1シート部材を動作させる第1動作や第2シート部材の第2動作の可動範囲が決まるため、シート後方に存在する他部材との干渉しない様に動作マップを予め決めて第1シート部材や第2シート部材の制御を行えば、従来に比べてシートの可動範囲を広くすることができる。
【0050】
また、予めスライド動作が成されるスライド範囲と、リクライニング動作が成されるリクライニング範囲とから決められた動作マップに基づいて、スライド動作やリクライニング動作を制御手段によって行えば、ストッパ等の機械的な制約により動作範囲が制限を受けることなく、動作マップに基づくシートのスライド制御やリクライニング制御が行える。これは、動作マップの設定によりシートを動作させるスライド動作やリクライニング動作の可動範囲を動作マップによりシート後方に存在する他部材と干渉しない様に決めて、スライド制御やリクライニング制御を単独もしくは連動して行えば、従来に比べてシートの可動範囲を広くすることができるので、シート後部に存在する空間を最大限にまで有効利用することが可能となるため、従来の様な着座者への不安感を防止することができる。
【0051】
この場合、動作マップには、スライド動作およびリクライニング動作を禁止する作動禁止領域を区分する第1判定しきい値が設定され、制御手段はスライド動作およびリクライニング動作でシートの後方に存在する他部材とが干渉しない様に設定された前記第1判定しきい値以下でスライド動作やリクライニング動作をさせれば、シートの動作範囲内でのシートへの干渉を防止することができる。
【0052】
また、動作マップには、第1判定しきい値よりも低い第2判定しきい値と、第2判定しきい値よりも低い第3判定しきい値が設定され、制御手段はリヤ側へのスライド動作によりシート位置、又は、リヤ側へのリクライニング動作によりシートバックの角度が第2判定しきい値に達すると、第1判定しきい値と第3判定しきい値の範囲内で連動制御すれば、スライド動作とリクライニング動作との連動制御により限られた範囲内で有効にシート状態を動作させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態におけるシート制御装置が適用される車両用のシートを示す斜視図である。
【図2】 図1に示すシートがリクライニング動作した場合でのシートバックの可動範囲を示す説明図である。
【図3】 本発明の一実施形態におけるシート制御装置の構成を示すブロック図である。
【図4】 図3に示すコントローラの行うシート制御の処理を示したメインルーチンのフローチャートである。
【図5】 図4のスライド・リクライニング作動処理におけるスライド範囲とリクライニング範囲とにより設定されている動作マップを示す。
【図6】 図4に示すスライド・リクライニング作動処理のフローチャートである。
【図7】 図4に示すスライド・リクライニング作動処理の続きのフローチャートである。
【符号の説明】
1 シート制御装置
2 シート
3 シートクッション(第1シート部材)
4 シートバック(第2シート部材)
5 ヘッドレスト
6 操作スイッチ
6a スライドスイッチ(スライドSW)
6b リクライニングスイッチ(リクライニングSW)
Rs スライド範囲
Rr リクライニング範囲

Claims (6)

  1. シートの第1シート部材を第1動作させると共に、前記シートの第2シート部材を第2動作させる制御手段を備えた車両用シート制御装置において、
    前記第1動作が成される第1動作範囲と、前記第2動作が成される第2動作範囲とからなる動作マップが、前記第1シート部材の第1動作と前記第2シート部材の前記第2動作との動作を規制する3つの相異なるしきい値を有し、該しきい値は前記動作マップ上で互いに平行状態になるように前記動作マップ上に設定され、前記制御手段は前記第1シート部材と前記第2シート部材との位置が前記相異なる3つのしきい値のいずれかのしきい値に達したか否かの判定に基づき、前記第1シート部材と前記第2シート部材の少なくとも一方を制御することを特徴とする車両用シート制御装置。
  2. 前記第1シート部材が車両用シートクッションであり、前記第2シート部材は車両用シートバックであって、記車両用シートクッションの第1動作が成される第1動作範囲と、前記車両用シートバックの第2動作が成される第2動作範囲とを規定する動作マップが、前記車両用シートクッションの第1動作と前記車両用シートバックの第2動作とを規制する前記相異なる3つのしきい値から設定され、前記制御手段は前記車両用シートクッションと前記車両用シートバックとの位置が前記相異なる3つのしきい値のいずれかのしきい値に達したか否かの判定に基づき、前記車両用シートクッションと前記車両用シートバックの少なくとも一方を制御することを特徴とする請求項1に記載の車両用シート制御装置。
  3. 前記スライド動作が成されるスライド範囲と、リクライニング動作が成されるリクライニング範囲とを規定する動作マップが、前記スライド動作と前記リクライニング動作とを規制する前記相異なる3つのしきい値から設定され、前記シートクッションと前記シートバックとの位置が前記相異なる3つのしきい値のいずれかのしきい値に達したか否かの判定に基づき、前記スライド動作と前記リクライニング動作を連動制御することを特徴とする請求項2に記載の車両用シート制御装置。
  4. 前記相異なる3つのしきい値のうちの第1のしきい値は、前記シート位置のリア側へのスライド動作を停止するあるいはリア側へのシート位置の移動を禁止する、もしくは、前記シートバックのリア側へのリクライニング動作を停止するあるいはリア側へシートバックが倒れることを禁止する領域であることを特徴とする請求項に記載の車両用シート制御装置。
  5. 前記相異なる3つのしきい値のうちの第2のしきい値は、前記第1のしきい値に対して前記動作マップ上で前記シート位置および前記シートバック位置のフロント側に平行移動させた状態で設定され、前記スライド動作と前記リクライニング動作とを連動して制御するか否かの基準線であるとともに、前記スライド動作と前記リクライニング動作の少なくともいずれか一方の動作を停止させるための停止目標位置とすることを特徴とする請求項に記載の車両用シート制御装置。
  6. 前記相異なる3つのしきい値のうちの第3のしきい値は、前記第2のしきい値に対して前記動作マップ上で前記シート位置および前記シートバック位置のフロント側に平行移動させた状態で設定され、前記スライド動作と前記リクライニング動作とを連動して制御するか否かの基準線であるとともに、前記スライド動作と前記リクライニング動作の制御位置を前記第2のしきい値に沿わせる基準線であることを特徴とする請求項に記載の車両用シート制御装置。
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