JP4191626B2 - ガスバリア性積層フィルムおよびその製造方法 - Google Patents
ガスバリア性積層フィルムおよびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4191626B2 JP4191626B2 JP2004036738A JP2004036738A JP4191626B2 JP 4191626 B2 JP4191626 B2 JP 4191626B2 JP 2004036738 A JP2004036738 A JP 2004036738A JP 2004036738 A JP2004036738 A JP 2004036738A JP 4191626 B2 JP4191626 B2 JP 4191626B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- group
- film
- gas barrier
- layer
- barrier laminate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
Description
(1)基材フィルム上に、少なくとも1層の無機層と少なくとも1層の有機層とを有するガスバリア性積層フィルムであって、前記有機層が少なくとも1種類のオキセタニル基を含有するモノマー層であることを特徴とするガスバリア性積層フィルム。
(2)基材フィルム上に、無機層および有機層がこの順に積層されている(1)に記載のガスバリア性積層フィルム。
(3)前記オキセタニル基を含有するモノマーの少なくとも1種類が、分子内に少なくとも2つのオキセタニル基を含有するモノマーである(1)または(2)に記載のガスバリア性積層フィルム。
(4)前記有機層がケイ素を含有する(1)〜(3)のいずれかに記載のガスバリア性積層フィルム。
(5)前記オキセタニル基を含有するモノマーの少なくとも1種類が分子内にケイ素を含有する化合物である(1)〜(4)のいずれかに記載のガスバリア性積層フィルム。
(6)前記基材フィルムが下記一般式(I)で表されるスピロ構造を有する樹脂または下
記一般式(II)で表されるカルド構造を有するポリマーからなるフィルムである(1)〜(3)のいずれか一項に記載のガスバリア性積層フィルム。
て結合する。
(7)基材フィルムを形成する工程、無機層を形成する工程、および有機層を形成する工程を有するガスバリア性積層フィルムの製造方法であって、前記有機層を形成する工程において、少なくとも1種類のオキセタニル基を含有するモノマーを開環重合させて形成することを特徴とする製造方法。
(8)基材フィルムを形成する工程、無機層を形成する工程、および有機層を形成する工程を有するガスバリア性積層フィルムの製造方法であって、前記有機層を形成する工程において、少なくとも1種類のオキセタニル基を含有するモノマーとカチオン重合開始剤とを含有する組成物を塗布しまたは蒸着した後、活性エネルギー線を照射することにより前記有機層を形成することを特徴とする(7)記載の製造方法。
(9)(1)〜(6)のいずれかに記載のガスバリア性積層フィルムを用いた画像表示素子。
(10)(1)〜(6)のいずれかに記載のガスバリア性積層フィルムを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子。
本発明のガスバリア性積層フィルムは、基材フィルム上に少なくとも1層の無機層と少なくとも1層の有機層とを有する。以下、本発明のガスバリア性積層フィルムの各構成部材について説明する。
本発明において、基材フィルムは、少なくとも一組の無機層および有機層を保持し得るフィルムであればよく、ガスバリアフィルムの使用目的等に応じて適宜材料を選択できる。基材フィルムで用いられる樹脂としては、具体的にはメタクリル樹脂、メタクリル酸−マレイン酸共重合体、ポリスチレン樹脂、透明フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、フッ素化ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、セルロースアシレート樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリエーテルエーテルケトン樹脂、ポリカーボネート樹脂、脂環式ポリオレフィン樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂、ポリスルホン樹脂、シクロオレフィンコポリマー、フルオレン環変性ポリカーボネート樹脂、脂環変性ポリカーボネート樹脂、アクリロイル化合物などの熱可塑性樹脂等が挙げられる。
で表されるスピロ構造を有する樹脂、または下記一般式(II)で表されるカルド構造を有する樹脂を挙げることができる。これらの樹脂は、高耐熱性、高弾性率かつ高い引張り破壊応力を有し、製造プロセスにおいて種々の加熱操作が要求され、かつ屈曲させても破壊しにくい性能が要求される有機EL素子等の基板材料として好適である。
て結合される。
I)で表されるスピロビインダン構造を繰り返し単位中に含むポリマー、下記一般式(IV)で表されるスピロビクロマン構造を繰り返し単位中に含むポリマー、下記一般式(V)で表されるスピロビベンゾフラン構造を繰り返し単位中に含むポリマーを挙げることができる。また、一般式(II)で表されるカルド構造を有する樹脂の好ましい例として、下記一般式(VI)で表されるフルオレン構造を繰り返し単位中に含むポリマーを挙げることができる。
体例を挙げるが、本発明はこれに限定されるものではない。
ポリマーは、単独で用いてもよく、複数種混合して用いてもよい。また、ホモポリマーであってもよく、複数種構造を組み合わせたコポリマーであってもよい。コポリマーとする場合、一般式(I)または(II)で表される構造を繰り返し単位中に含まない公知の繰り
返し単位を本発明の効果を損ねない範囲で共重合してもよい。なお、ホモポリマーとして用いるよりもコポリマーとした方が溶解性、透明性の観点で改良される場合が多く、この場合好ましく使用できる。
本発明のガスバリア性積層フィルムにおいて、無機層は、その種類および製膜方法は特に限定されず、公知の無機層およびその製膜方法を適用することができる。無機層には、無機酸化物層や透明導電性層が含まれる。無機層の製膜方法は、目的の薄膜を形成できる方法であれば、いかなる方法でもよいが、スパッタリング法、真空蒸着法、イオンプレーティング法、プラズマCVD法などが適しており、例えば特許第3400324号明細書、特開2002−322561号公報、特開2002−361774号公報に記載の方法で製膜することができる。
特に制限はない。水蒸気バリア性と高透明性を両立させるためには、無機層の組成として珪素酸化物や珪素酸化窒化物を使うことが好ましい。珪素酸化物は、SiOxと表記され、例えば、無機物層としてSiOxを用いる場合、良好な水蒸気バリア性と高い光線透過率を両立させるためには1.6<x<1.9であることが望ましい。珪素酸化窒化物はSiOxNyと表記されるが、このxとyとの比率は密着性向上を重視する場合、酸素リッチの膜とし、1<x<2、0<y<1であることが好ましく、水蒸気バリア性向上を重視する場合、窒素リッチの膜とし、0<x<0.8、0.8<y<1.3であることが好まし
い。
本発明において、有機層は、無機層のガスバリア性を向上させる目的で無機層に隣接して設けられる層であり、少なくとも1種類のオキセタニル基を含有するモノマーを開環重合させて形成された層である。有機層は、オキセタニル基を含有するモノマーの開環重合により層を形成できれば、有機成分以外の無機物、無機元素または金属元素を含有していてもよい。好ましくはケイ素を含有する有機層である。
なお、本発明で用いる「モノマー」には、2〜5単位のオキセタニル基含有単位が開環重合して得られたオリゴマーも含まれる。
分子中に1個のオキセタニル基を有する化合物の好ましい化合物としては、下記式(1)で表される化合物を挙げることができる。
基のものがより好ましい。また、R2は好ましくはブチル基、フェニル基、ベンジル基で
ある。Zは好ましくは酸素である。
分子内に2個以上のオキセタニル基を有する化合物として好ましいものは、下記式(2)で表される化合物を挙げることができる。
カチオン重合開始剤としては、公知のカチオン系熱重合開始剤またはカチオン系光重合開始剤を用いることができる。好ましくは光重合開始剤であるジアリールヨードニウム塩またはトリアリールスルホニウム塩を用いることができる。典型的な光重合開始剤を下に示す。
本発明のガスバリア性積層フィルムは、上記の無機層および有機層以外に、さらに以下の各種機能層を有することもできる。
透明導電層としては、公知の金属膜、金属酸化物膜が適用できる。中でも透明性、導電性および機械的特性の点から金属酸化物膜が好ましい。例えば、不純物としてスズ、テルル、カドミウム、モリブデン、タングステン、フッ素等を添加した酸化インジウム、酸化カドミウムおよび酸化スズ、不純物としてアルミニウムを添加した酸化亜鉛、酸化チタン等の金属酸化物膜が挙げられる。特に、酸化スズを2〜15質量%含有した酸化インジウム(ITO)の薄膜が、透明性および導電性の点で優れており、好ましく用いられる。透明導電層の形成方法としては、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンビームスパッタリング法等の方法が挙げられる。
本発明のガスバリア性積層フィルムは、基材フィルムと無機層および有機層(ガスバリア層)との間に、公知のプライマー層または無機薄膜層を設置することができる。プライマー層としては、例えばアクリル樹脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコーン樹脂等を用いることが可能であるが、本発明においてはこのプライマー層として有機無機ハイブリッド層を、無機薄膜層としては無機蒸着層またはゾル−ゲル法による緻密な無機コーティング薄膜を用いることが好ましい。無機蒸着層としては、シリカ、ジルコニア、アルミナ等の蒸着層が好ましい。無機蒸着層は真空蒸着法、スパッタリング法等により形成することができる。
有機層および無機層(ガスバリアコート層)の上または最外層には必要に応じ、それぞれ種々の公知である機能層を設置してもよい。該機能層の例としては、反射防止層・偏光層・カラーフィルター・紫外線吸収層・光取出効率向上層等の光学機能層や、ハードコート層・応力緩和層等の力学的機能層、帯電防止層・導電層などの電気的機能層、防曇層、防汚層、被印刷層などが挙げられる。
本発明のガスバリア性積層フィルムの用途は特に限定されないが、光学特性と機械特性に優れるため、画像表示素子の透明電極用基板として好適に用いることができる。ここでいう「画像表示素子」とは、円偏光板・液晶表示素子、タッチパネル、有機EL素子などを意味する。
本発明のガスバリア性積層フィルムにλ/4板と偏光板を積層し、円偏光板を作成することができる。この場合、λ/4板の遅相軸と偏光板の吸収軸とが45°になるように積層する。このような偏光板は、長手方向(MD)に対し45°方向に延伸されているものを用いることが好ましく、例えば、特開2002−865554号公報に記載のものを好適に用いることができる。
反射型液晶表示装置は、下から順に、下基板、反射電極、下配向膜、液晶層、上配向膜、透明電極、上基板、λ/4板、そして偏光膜からなる構成を有する。本発明のガスバリア性積層フィルムは、前記透明電極および上基板として使用することができる。カラー表示の場合には、さらにカラーフィルター層を反射電極と下配向膜との間、または上配向膜と透明電極との間に設けることが好ましい。
タッチパネルは、特開平5-127822号公報、特開2002-48913号公報等に記載されたものに応用することができる。
本発明で作成したフィルムを有機EL素子に用いる場合には、特開平11−335661号、同11−335368号、特開2001−192651号、同2001−192652号、同2001−192653号、同2001−335776号、同2001−247859号、同2001−181616号、同2001−181617号、特開2002−181816号、同2002−181617号、同2002−56976号等の各公報記載の内容および特開2001−148291号、同2001−221916号、同2001−231443号等の各公報と併せて用いることが好ましい。
すなわち、本発明のガスバリア性積層フィルムを、有機EL素子を形成する場合の基材フィルム、および/または保護フィルムとして用いることができる。
1.第1の無機層の作製
図1に示すように、ロールトゥロール方式のスパッタリング装置1を用いて無機層を作製した。この装置1は、真空槽2を有しており、その中央部には基材フィルム6を表面に接触させて冷却するためのドラム3が配置されている。また、上記真空槽2には基材フィルム6を巻くための送り出しロール4および巻き取りロール5が配置されている。送り出しロール4に巻かれた基材フィルム6はガイドロール7を介してドラム3に巻かれ、さらに基材フィルム6はガイドロール8を介してロール5に巻かれる。真空排気系としては排気口9から真空ポンプ10によって真空槽2内の排気が常に行われている。製膜系としてはパルス電力を印加できる直流方式の放電電源11に接続されたカソード12上にターゲット(図示せず)が装着されている。この放電電源11は制御器13に接続され、さらにこの制御器13は真空槽2へ配管15を介して反応ガス導入量を調整しつつ供給するガス流量調整ユニット14に接続されている。また、真空槽2には一定流量の放電ガスが供給できるように構成されている(図示せず)。以下、具体的な条件を示す。
ジ[1−エチル(3−オキセタニル)]メチルエーテル(東亞合成製OXT−221)
100部(質量部、以下同じ)、重合開始剤としてジフェニル−4−チオフェノキシスルホニウムヘキサフルオロアンチモネート2部を添加混合した塗布用組成物を、塗布厚み約0.4μmとなるように前記無機層を形成した基材フィルム上に塗布した後、395Wの高圧水銀灯を利用した紫外線照射装置[ハリソン東芝ライティング社製トスキュア401]を用いて大気中で組成物が十分反応する照射量(2000mJ/cm2、FT−IRにて確認)の紫外線照射をして硬化を行い、フィルム1Aを作製した。
基材フィルムとしてガイドベースに1Aを貼り付けたフィルム1A上に図1で示されるロール・トゥ・ロール方式のスパッタリング装置を用いて無機層を形成し、フィルム2Aを作製した。
実施例1のジ[1−エチル(3−オキセタニル)]メチルエーテルの替わりに1,4−ビス{[(3−エチル−3オキセタニル)メトキシ]メチル}ベンゼン(東亞合成製OXT−121)を等量で用いた以外は実施例1と同様の方法でフィルム2Bを作製した。
実施例1の塗布組成物の替わりにジ[1−エチル(3−オキセタニル)]メチルエーテル100部に対して、3−エチル−3−ヒドロキシメチルオキセタン(東亞合成製OXT−101)10部、テトラエトキシシラン10部、水0.5部を室温60分混合した塗布組成物を用い、塗布後に120℃5分間の加熱処理を行った以外は実施例1と同様の方法でフィルム2Cを作製した。
特開2000−264969号公報の記載の方法で合成した3−エチル−3−[3−(トリエトキシシリル)プロピルオキシメチル]オキセタン12.37g、水酸化テトラメチルアンモニウムの10%水溶液1.05g、水1.14g、1,4−ジオキサン300mlを仕込み、撹拌しながら16時間加熱還流させた。次に溶媒200mlを減圧留去して反応系を濃縮し、6時間反応を続けた。その後、溶媒等を減圧留去し、200mlのトルエンで溶媒置換した後、水洗・脱水してオキセタニル基含有のスルセスキオキサン化合物を得た。GPCとNMRにより平均分子量(Mn)約2000のオキセタニル基含有のシルセスキオキサン化合物であることを確認した。
有機層を下記方法により作製した以外は実施例1と同様の方法でフィルム2Eを作製した。
50mlのテトラエチレングリコール・ジアクリレートと14.5mlのトリプロピレングリコールモノアクリレートと7.25mlのカプロラクトンアクリレートと10.15mlのアクリル酸と10.15mlのEZACURE(Sartomer社ベンゾフェノン混合物光重合開始剤)とのアクリルモノマー混合物を、非常に細かいサイズから砂の粒子サイズまでの広い範囲の粒子サイズを有する固体のN,N'−ビス(3−メチルフェニル)−N,N'−ジフェニルベンジジン粒子36.25gと混合した。次いで、得られた混合物を20kHz超音波ティッシュ・ミンサー(tissue mincer)で約1時間撹拌し、固体粒子を微細なサスペンションを形成するために分解した。次いで、得られた混合物を約20体積%(36.25g)になるまで希釈し、約45℃に加熱しながら撹拌した。
次いで、特表2001−518530号公報に記載の装置を用いて得られた混合物を内径2.0mm、長さ610mmの細管を介して1.30mmのスプレーノズルにポンプで送り込み、そこで混合物を25kHzの超音波噴霧器で小滴に噴霧し、約340℃に維持された表面に落とした。フラッシュ蒸発チャンバ壁を約290℃に維持し、フラッシュ蒸発チャンバ壁上のモノマークライオ凝縮を防いだ。約13℃の温度で導入した冷却水で低温に維持したフィルム1B上に蒸気をクライオ凝縮させた後、UV硬化させ、厚み4μmの有機層を形成した。
有機層を下記方法にて作製した以外は実施例1と同様の方法でフィルム2Fを作製した。
抵抗加熱端子および電子銃を備えた蒸着装置に高圧水銀UVランプを取り付けた製膜実験装置に、有機層としてジペンタエリスリトールペンタヘキサアクリレート(アロニックスM−400;東亞合成製)にラジカル開始剤(イルガキュアー651:チバガイギー製)を1質量%添加した未硬化樹脂を用い、膜厚約4μmになるよう蒸着した後、UVランプで1000mJ/cm2の積算光量となるようUV照射してモノマーを硬化させて有機層を形成した。
フィルム2A〜2Fの38℃、相対湿度0%における酸素透過率と、38℃、相対湿度90%における水蒸気透過率とをMOCON法により測定した。また、各々のフィルムをアルミ板上に同条件で製膜した試料を回収し、JIS K6901附属書3に記載の方法にてUV硬化時の体積収縮率を求めた。結果を表1に示す。
フィルム2A〜2Fを20cm×30cmに切り出し、バリアコート層を外側にして両端を貼り合せ円柱状にした後、12mmφの搬送ローラー2本を両ローラー間に約1Nの張力をかけてフィルムとローラー部が完全に接触し、かつフィルムが滑らぬよう注意しながら30cm/分でフィルムを回転搬送させた。試料は25℃60%RHの環境で8時間調湿したものを用い、同条件の実験室で試験を行った。
上記操作の後、前記と同条件で水蒸気バリア性の測定を行った。さらに目視による外観と光学顕微鏡による観察を行った。結果を表2に示す。
1.基材フィルムおよび積層フィルムの作製
本発明の樹脂化合物(C−3)を15質量%になるようにジクロロメタン溶液に溶解し、ダイコーティング法によりステンレスバンド上に流延した。次いで、バンド上から第一フィルムを剥ぎ取り、残留溶媒濃度が0.08質量%になるまで乾燥させた後、両端をトリミングし、ナーリング加工した後、巻き取り、厚み100μmのフィルム1Gを作製した。さらに、基材フィルムを1Gに変更した以外は実施例1と同様の方法により積層フィルム2Gを作製した。
得られたC−3の分子量をGPC(THF溶媒)で測定した結果、重量平均分子量は61000であった。
フィルム2Aおよび2Gを真空チャンバ内に導入し、IXOターゲットを用いて、DCマグネトロンスパッタリングにより、厚さ0.2μmのIXO薄膜からなる透明電極を形成した。透明電極(IXO)より、アルミニウムのリード線を結線し、積層構造体を形成した。透明電極の表面に、ポリエチレンジオキシチオフェン・ポリスチレンスルホン酸の水性分散液(BAYER社製、Baytron P:固形分1.3質量%)をスピンコートした後、150℃で2時間真空乾燥し、厚さ100nmのホール輸送性有機薄膜層を形成した。これを基板Xとした。
一方、厚さ188μmのポリエーテルスルホン(住友ベークライト(株)製スミライトFS−1300)からなる仮支持体の片面上に、下記組成物を有する発光性有機薄膜層用塗布液を、スピンコーターを用いて塗布し、室温で乾燥することにより、厚さ13nmの発光性有機薄膜層を仮支持体上に形成した。これを転写材料Yとした。
トリス(2−フェニルピリジン)イリジウム錯体(オルトメタル化錯体):1質量部
ジクロロエタン: 3200質量部
ポリビニルブチラール2000L 10質量部
(Mw=2000、電気化学工業社製):
1−ブタノール: 3500質量部
下記構造を有する電子輸送性化合物: 20質量部
2 真空槽
3 ドラム
4 送り出しロール
5 巻き取りロール
6 プラスチックフィルム
7 ガイドロール
8 ガイドロール
9 排気口
10 真空ポンプ
11 放電電源
12 カソード
13 制御器
14 ガス流量調整ユニット
15 反応ガス配管
Claims (7)
- 基材フィルム上に、少なくとも1層の無機層と少なくとも1層の有機層とを有するガスバリア性積層フィルムであって、前記有機層が少なくとも1種類のオキセタニル基を含有するモノマーを開環重合させて形成された層であることを特徴とするガスバリア性積層フィルム。
- 基材フィルム上に、無機層および有機層がこの順に積層されている請求項1に記載のガスバリア性積層フィルム。
- 前記オキセタニル基を含有するモノマーの少なくとも1種類が、分子内に少なくとも2つのオキセタニル基を含有するモノマーである請求項1または2に記載のガスバリア性積層フィルム。
- 基材フィルムを形成する工程、無機層を形成する工程、および有機層を形成する工程を有するガスバリア性積層フィルムの製造方法であって、前記有機層を形成する工程において、少なくとも1種類のオキセタニル基を含有するモノマーを開環重合させて形成することを特徴とする製造方法。
- 基材フィルムを形成する工程、無機層を形成する工程、および有機層を形成する工程を有するガスバリア性積層フィルムの製造方法であって、前記有機層を形成する工程において、少なくとも1種類のオキセタニル基を含有するモノマーとカチオン重合開始剤とを含有する組成物を塗布しまたは蒸着した後、活性エネルギー線を照射することにより前記有機層を形成することを特徴とする請求項5に記載の製造方法。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載のガスバリア性積層フィルムを用いた画像表示素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004036738A JP4191626B2 (ja) | 2003-09-30 | 2004-02-13 | ガスバリア性積層フィルムおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003342063 | 2003-09-30 | ||
JP2004036738A JP4191626B2 (ja) | 2003-09-30 | 2004-02-13 | ガスバリア性積層フィルムおよびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005125731A JP2005125731A (ja) | 2005-05-19 |
JP4191626B2 true JP4191626B2 (ja) | 2008-12-03 |
Family
ID=34655701
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004036738A Expired - Fee Related JP4191626B2 (ja) | 2003-09-30 | 2004-02-13 | ガスバリア性積層フィルムおよびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4191626B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8752426B2 (en) | 2009-09-16 | 2014-06-17 | Endress + Hauser Gmbh + Co. Kg | Fill-level measuring device |
Families Citing this family (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4590997B2 (ja) * | 2004-09-15 | 2010-12-01 | コニカミノルタホールディングス株式会社 | ディスプレイ用基板フィルムおよび有機エレクトロルミネッセンス素子 |
JP4698310B2 (ja) * | 2005-07-11 | 2011-06-08 | 富士フイルム株式会社 | ガスバリア性フィルム、基材フィルムおよび有機エレクトロルミネッセンス素子 |
EP1760802A3 (en) * | 2005-09-02 | 2010-06-02 | OSRAM Opto Semiconductors GmbH | Radiation emitting device and method of manufacturing the same |
EP1760800B1 (en) * | 2005-09-02 | 2017-01-04 | OSRAM OLED GmbH | Radiation emitting device and method of manufacturing the same |
JP2007118564A (ja) * | 2005-09-28 | 2007-05-17 | Fujifilm Corp | ガスバリア材料およびその製造方法、並びに、ガスバリア層の設置方法 |
EP2000300A4 (en) | 2006-03-24 | 2009-08-05 | Konica Minolta Med & Graphic | TRANSPARENT BARRIER SHEET AND METHOD FOR PRODUCING SAME |
WO2007111074A1 (ja) | 2006-03-24 | 2007-10-04 | Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. | 透明バリア性シート及び透明バリア性シートの製造方法 |
EP2000299A4 (en) | 2006-03-24 | 2009-08-05 | Konica Minolta Med & Graphic | TRANSPARENT BARRIER SHEET AND METHOD OF PRODUCING SAME |
JPWO2007111075A1 (ja) | 2006-03-24 | 2009-08-06 | コニカミノルタエムジー株式会社 | 透明バリア性シート及び透明バリア性シートの製造方法 |
US10088604B2 (en) | 2012-03-30 | 2018-10-02 | Nec Lighting, Ltd. | Transparent substrate for optical elements, polarizer plate for liquid crystal display device using said substrate, and organic electroluminescence element |
-
2004
- 2004-02-13 JP JP2004036738A patent/JP4191626B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8752426B2 (en) | 2009-09-16 | 2014-06-17 | Endress + Hauser Gmbh + Co. Kg | Fill-level measuring device |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005125731A (ja) | 2005-05-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7635525B2 (en) | Gas barrier laminate film and method for producing the same | |
US7297414B2 (en) | Gas barrier film and method for producing the same | |
JP5533585B2 (ja) | ガスバリアフィルムの製造方法、ガスバリアフィルム及び電子機器 | |
US20050202265A1 (en) | Gas barrier film | |
WO2013122055A1 (ja) | 機能性フィルム、およびその製造方法、並びに前記機能性フィルムを含む電子デバイス | |
JP5135726B2 (ja) | 透明導電膜付きフィルムおよびその製造方法、この透明導電膜付きフィルムからなるディスプレイ用基板、ディスプレイならびに有機el素子 | |
JP4348217B2 (ja) | ガスバリアフィルムおよび該フィルムを用いた有機エレクトロルミネッセンス素子 | |
WO2008007770A1 (en) | Transparent conducting layer coated film and its use | |
JP2005289052A (ja) | ガスバリア性積層フィルム及びその製造方法、並びに該フィルムを用いた画像表示素子 | |
JP2008087163A (ja) | ガスバリア性積層フィルム、およびそれを用いた画像表示素子 | |
JP4227040B2 (ja) | ガスバリア性積層フィルムおよび該フィルムを用いた画像表示素子 | |
JP4191626B2 (ja) | ガスバリア性積層フィルムおよびその製造方法 | |
JP2003053881A (ja) | 水蒸気バリア性プラスチックフィルム | |
JP4537093B2 (ja) | 画像表示素子用基板および有機エレクトロルミネッセンス素子 | |
JP2005235467A (ja) | 有機el素子 | |
JP4148794B2 (ja) | 蒸着膜用樹脂及びこれを用いたガスバリア性プラスチックフィルム | |
JP2005254541A (ja) | ガスバリア性積層フィルム及びその製造方法、並びに該フィルムを用いた画像表示素子 | |
JP5761005B2 (ja) | 水蒸気バリアーフィルムの製造方法、水蒸気バリアーフィルム及び電子機器 | |
JP4425106B2 (ja) | ガスバリアフィルム及びその製造方法 | |
JP2005264135A (ja) | 有機・無機複合体組成物、プラスチック基板、ガスバリア性積層フィルムおよび画像表示素子 | |
JP2007269957A (ja) | ガスバリア性フィルムとその製造方法、およびそれを用いた画像表示素子 | |
JP5552979B2 (ja) | ガスバリアフィルムの製造方法、該ガスバリアフィルムを有する有機電子デバイス | |
JP2009172988A (ja) | バリア性積層体、バリア性フィルム基板、デバイス、およびバリア性積層体の製造方法 | |
JP5768652B2 (ja) | バリアーフィルムの製造方法 | |
JP5114961B2 (ja) | 透明導電膜付きフィルムおよびこの透明導電膜付きフィルムからなるディスプレイ用基板、ディスプレイ、液晶表示装置ならびに有機el素子 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060419 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20061212 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20080829 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080902 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080918 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110926 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120926 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130926 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |