JP4191548B2 - カメラ用羽根駆動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シャッタ羽根や絞り羽根などの羽根部材を往復作動させるカメラ用羽根駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
カメラ用レンズシャッタは、シャッタ羽根が撮影レンズの近接位置に配置されていて、円形の撮影光路用開口を開閉するように構成されているが、最近では、2枚のシャッタ羽根が、モータによって、同時に相反する方向へ回転させられるようにした構成のものが一般的である(例えば、特許文献1参照)。そして、このようなレンズシャッタは、銀塩カメラにもデジタルスチルカメラにも採用されている。しかしながら、中には、1枚のシャッタ羽根が、その往復回転によって撮影光路用開口を開閉するように構成したものもある(例えば、特許文献2参照)。また、2枚のシャッタ羽根が、撮影光路用開口を間にして相反する方向へ直線的に往復運動をし、該開口を開閉するように構成したものもある(例えば、特許文献3参照)。
【0003】
他方、絞り装置は、銀塩カメラやデジタルスチルカメラに採用されているほか、ビデオカメラにも採用されている。そして、主に、レンズシャッタを備えたデジタルスチルカメラに採用されるものとして、1枚の絞り羽根が撮影光路用開口よりも小さい円形開口部を有していて、モータによって往復回転させられることにより、その開口部を、撮影光路用開口に進退させるようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。また、上記のように、2枚のシャッタ羽根が、撮影光路用開口を間にして相反する方向へ直線的に往復運動をするように構成したシャッタ装置は、シャッタ羽根の開き作動を途中で停止させるようにすれば、絞り装置になることも知られている(例えば、特許文献3参照)。更に、絞り装置と同様に、被写体光の光量を減じる目的で、NDフィルタで円形開口部を覆った羽根部材を用意し、その羽根部材をモータによって往復回転させ、NDフィルタを撮影光路用開口に進退させるようにしたフィルタ装置も知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
レンズシャッタを製作する場合、上記の各種シャッタ羽根は、通常、二つの地板の間に構成された羽根室内に配置される。また、絞り装置やフィルタ装置を製作する場合にも、上記の絞り羽根や、フィルタを取り付けた羽根部材は、二つの地板の間に構成された羽根室内に配置されるのが普通である。そして、それらの二つの地板には各々撮影光路用の開口部が形成されていて、上記の撮影光路用開口は、それらの開口部の少なくとも一方によって規制される。
【0005】
ところが、それらのシャッタ装置,絞り装置,フィルタ装置は、個々のユニットとして製作されるだけではなく、それらの装置の二つ以上をまとめて一つのユニットとして製作されることもある。そして、その場合には、二つの地板の間を中間板(中間地板,仕切り板などともいう)で仕切って複数の羽根室を構成し、それらの羽根部材を夫々の羽根室に配置するようにするのが普通である(例えば、特許文献1参照)。そのため、そのように構成した場合には、上記の撮影光路用開口は、中間板に形成された撮影光路用の開口部によって規制されるようにすることも可能となる。
【0006】
また、上記の各装置に採用されているモータの一つに、ムービングマグネット型モータなどと称されている電流制御式のモータがあるが、このモータは、比較的廉価であって地板への取付面積が小さくて済むというメリットがある。特許文献1には、その概要が示されているだけであるが、その基本構成は古くから知られており、特許文献2や特許文献3にも具体的な構成が示されている。本発明は、この種のモータを駆動源とした上記のような各種羽根駆動装置に関するものである。
【0007】
【特許文献1】
特開2002−139765号公報(第3,4頁、図1−7)
【特許文献2】
特開2000−292827号公報(第2,3頁、図1−4)
【特許文献3】
特開2002−315294号公報(第3−5頁、図1−3)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
最近の羽根駆動装置は、低コスト化,軽量化の観点から、構成部材を可能な限り合成樹脂製にしており、地板の場合も殆どが合成樹脂製になっている。ところが、地板の場合には、モータや羽根部材などを取り付ける必要があることから剛性が要求され、金属製のものに比較して、厚さ(光軸と平行な方向の寸法)をどうしても厚くせざるを得ないということがある。他方、上記のムービングマグネット型モータは、ステップモータに比較して、上記のような利点があるものの、コイルの巻回構成が独特であることから、地板の取付面からの高さ(光軸と平行な方向の寸法)が、どうしても高くなってしまう。従って、地板が厚くなる分だけ、ユニット全体の寸法(光軸と平行な方向の寸法)が大きくなるのは止むを得ないとしても、モータを取り付けているところの寸法だけが特に大きくなってしまい、カメラを設計する上で制約を与えてしまうという問題点がある。
【0009】
本発明は、このような問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、合成樹脂製の地板の厚さが厚くなっても、上記のタイプのモータを取り付けた部位での寸法(光軸と平行な方向の寸法)が影響を受けず、小さくて済むようにしたカメラ用羽根駆動装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明のカメラ用羽根駆動装置は、合成樹脂製であって撮影光路用の開口部を有していると共にその周辺位置には所定の大きさのモータ設置用開口部を有している第1地板と、前記第1地板の撮影光路用の開口部に重ねて配置する撮影光路用の開口部を有していて前記第1地板との間に少なくとも一つの羽根室を構成している第2地板と、前記羽根室内において前記二つの地板のいずれか一方に取り付けられていて撮影光路用開口から退いた位置と進入した位置との間で往復作動させられる少なくとも1枚の羽根部材と、第1固定子枠と第2固定子枠に軸受けされた永久磁石製の回転子がそれらの固定子枠の軸受け部を囲むように巻回されているコイルへの通電方向に対応して所定の角度範囲で往復回転し該回転子と一体に回転する出力ピンによって前記羽根部材を駆動するモータと、を備えていて、前記モータは、前記第2固定子枠を、前記第1地板の羽根室側の面と略同じ面まで前記モータ設置用開口部に挿入し、該第2固定子枠と前記コイルとが羽根室から見て露出した状態で前記第1地板に取り付けられているようにする。
【0011】
その場合、前記出力ピンが、前記モータ設置用開口部から前記羽根室内に挿入されているようにしてもよいし、前記モータ設置用開口部とは別の開口部から前記羽根室内に挿入されているようにしても差し支えない。また、前記出力ピンが二つ設けられていて、各々別の羽根部材を駆動するようにしても差し支えない。
【0012】
更に、前記モータ設置用開口部が、前記羽根部材の作動領域外に形成されていて、前記モータは、前記固定子枠の一方を、前記第2地板の羽根室側の面まで挿入しているようにすると、一層好適な構成になる。
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、二つの実施例によって説明する。尚、図1〜図5は第1実施例を説明するためのものであって、図1は、撮影光路用開口の全開状態を示す平面図であり、図2は、図1に示されている第1地板だけの平面図であり、図3は、図1に示されている絞り駆動用モータの取付状態を示す断面図である。また、図4は、撮影に先立って小口径の絞り開口に規制された状態を示す平面図であり、図5は、撮影直後におけるシャッタ羽根の閉鎖状態を示す平面図である。更に、図6〜図8は第2実施例を説明するためのものであって、図6は、撮影光路用開口の全開状態を示す平面図であり、図7は、図6に示されているモータの取付状態を示す断面図であり、図8は、撮影直後における撮影光路用開口の閉鎖状態を示す平面図である。
【0014】
[第1実施例]
最初に、図1〜図5を用いて第1実施例を説明するが、本実施例は、デジタルスチルカメラ用として、シャッタ装置と絞り装置を一つのユニットに構成したものである。そこで先ず、図1〜図3を用いて構成を説明する。第1地板1は、平面形状が円形をしていて、その中央部に、円形をした撮影光路用の開口部1aを形成しているが、図1においては、他の構成を理解し易くするするために、一部を切除して示してある。
【0015】
第2地板2は、第1地板1と略同じ平面形状をしていて、その中央部に形成された撮影光路用の開口部2aは、上記の開口部1aと同じ形状をしている。また、中間板3は、それらの二つの地板1,2の間を仕切って二つの羽根室を構成しているが、図1においては、その一部を切除して示してある。この中間板3は、二つの地板1,2より外形が若干小さいが、中央部に形成された撮影光路用の開口部3aは、上記の開口部1a,2aと同じ形状をしている。そして、第2地板2と中間板3とは、図示していない手段によって、所定の間隔を空けて第1地板1に取り付けられている。
【0016】
このように、本実施例の場合には、三つの開口部1a,2a,3aが全く同じ形状をして重合されているため、撮影光路用開口はそれらによって規制されているが、それらの開口部1a,2a,3aのどれか一つでも直径が小さければ、その開口部によって規制されることになる。そのため、中間板3の開口部3aや第2地板2の開口部2aが、単独で撮影光路用開口を規制するようにすることも可能である。しかしながら、後述する構成のように、シャッタ羽根4,5と絞り羽根6が第1地板1に取り付けられている場合には、第1地板1の開口部1aが撮影光路用開口を規制するようにすることが多い。
【0017】
第1地板1は、合成樹脂製であって、種々の部材を取り付ける必要があることから、金属製の場合よりもかなり厚い部材として製作されている。そして、この第1地板1には、図2に示されているように、二つのモータ設置用開口部1b,1cと、長孔1dと、二つのねじ孔1e,1fが形成されており、モータ設置用開口部1b,1cの縁には、フック部1g,1hが一体成形にて形成されている。また、中間板3には、長孔1dと対向する領域に、長孔1dよりも若干大きめの長孔3bが形成されているが、このような形状の長孔は、第2地板2の同じ領域にも形成されている。更に、中間板3には、モータ設置用開口部1cと対向する領域の一部に長孔3cが形成されているが、このような形状の長孔は、長孔3cと対向している第2地板2の領域にも形成されている。
【0018】
また、第1地板1の背面側には、三つの軸1i,1j,1kが形成されており、それらのうち、軸1i,1jは、中間板2に形成された孔に嵌合し、軸1kは、中間板3に形成された孔と第2地板2に形成された孔に嵌合している。更に、第1地板1の背面側には、五つのストッパ1m,1n,1p,1q,1rが形成されているが、それらのうち、ストッパ1mの先端は、第2地板2の羽根室側の面を越えて伸びており、ストッパ1n,1p,1qの先端は、中間板3と第2地板2の間の羽根室まで伸びており、ストッパ1rは、中間板3に形成された孔と第2地板2に形成された孔に嵌合している。
【0019】
第1地板1と中間板3との間に構成されている羽根室には、2枚のシャッタ羽根4,5が配置されていて、上記の軸1i,1jに回転可能に取り付けられている。そして、それらのシャッタ羽根4,5には、長孔4a,5aが形成されている。また、中間板3と第2地板との間に構成されている羽根室には、1枚の絞り羽根6が配置されていて、上記の軸1kに回転可能に取り付けられている。そして、その絞り羽根6には、撮影光路用開口(開口部1a,2a,3a)よりも小さな円形の開口部6aと、長孔6bが形成されている。
【0020】
次に、二つのモータM1,M2について説明する。これらのモータM1,M2は、ムービングマグネット型モータなどと称されている電流制御式のモータであって、固定子コイルに対する通電方向に対応して、永久磁石製の回転子が、所定の角度範囲内でだけ往復回転するモータである。そして、本実施例におけるモータM1,M2の構成は、実質的に同じである。従って、同じ構成部材には同じ符号を付けておき、以下の説明においては、モータM2を中心にして説明することにする。
【0021】
モータM2の固定子は、第1固定子枠7と、第2固定子枠8と、コイル9と、ヨーク10とで構成されており、第1地板1に対しては、第2固定子枠8の長手方向の一端を、上記のフック部1hによって掛け止めされ、他端を、ビス11によって螺着されている。そして、第1固定子枠7はキャップ伏をしていて、その開放端を第2固定子枠8で塞ぎ、その両者にコイル9を巻回した後、第1固定子枠7の外側に、円筒形をしたヨーク10を嵌合させている。また、第1固定子枠7には、鉄ピンとも称されている磁性体棒12を埋設してある。
【0022】
モータM2の回転子13は、第1固定子枠7に収容され、第1固定子枠7と第2固定子枠8によって軸受けされている。この回転子13は、永久磁石製の回転子であるが、回転軸が合成樹脂製となっていて、径方向に張り出したアームの先端には、回転軸と平行に出力ピン14が形成されている。そして、その出力ピン14は、上記の中間板3の長孔3c,絞り羽根6の長孔6b,第2地板2に形成されている明示されていない長孔に挿入されていて、回転子13が回転すると、中間板3の長孔3cと第2地板2の長孔内で、円弧状に往復作動するようになっている。また、円筒形をした永久磁石は、径方向に2極に着磁されており、磁極の境界は、図1において一点鎖線で示したようになっている。
【0023】
そして、図3から分かるように、第1地板1のモータ設置用開口部1cには、第2固定子枠8の一部が、第1地板1の羽根室側の面まで挿入されており、出力ピン14も、同じモータ設置用開口部1cに挿入されている。この種のモータM2は、コイル9の巻回構成から、どうしても、図3における上下寸法(光軸と平行な方向の寸法)が高くなってしまうが、本実施例の場合には、このように設置しているので、ユニット全体としては、その上下寸法が小さくなっている。
【0024】
他方、モータM1の方は、第1地板1に対して、フック部1gとビス15によって取り付けられており、第2固定子枠8の一部が、第1地板1のモータ設置用開口部1bに対して、第1地板1の羽根室側の面まで挿入されているが、出力ピン14は、モータ設置用開口部1bではなく、長孔1dに挿入されている。このように設置しても、モータM2の設置方法の場合と同様に、ユニット全体の上下寸法を小さくすることができる。そして、モータM1の場合には、出力ピン14が、中間板3の長孔3b,シャッタ羽根4,5の長孔4a,5a,第2地板2に形成された明示していない長孔に挿入されていて、回転子13が回転すると、中間板3の長孔3bと第2地板2の長孔内で、円弧状に往復作動するようになっている。
【0025】
次に、本実施例の作動を説明する。本実施例のユニットは、デジタルスチルカメラに採用されるものである。そして、図1は撮影前の状態を示しており、シャッタ羽根4,5と絞り羽根6は、撮影光路用開口から退き、撮影光路用開口を全開にしている。そのため、固体撮像素子は被写体光にさらされており、被写体像をモニターで観察可能となっている。また、このとき、モータM1,M2のコイル9,9には通電されていないが、周知のように、回転子13,13と磁性体棒12,12との位置関係によって、モータM1の回転子13には反時計方向へ回転する力が付与され、モータM2の回転子13には時計方向へ回転する力が付与されている。そのため、シャッタ羽根4,5は、出力ピン14によって相反する方向へ回転する力が与えられていて、ストッパ1m,1nに対する接触状態を維持されており、絞り羽根6は、出力ピン14によっ反時計方向へ回転する力が与えられていて、ストッパ1mに対する接触状態を維持されている。
【0026】
撮影に際してレリーズボタンを押すと、先ず、被写体光の測定結果に基づいて、被写体光の光量を減じて撮影するか、減じないで撮影するかが決定される。そして、被写体光の光量を減じないで撮影する場合には、この状態で(即ち、大きい絞り口径で)撮影のための露光が開始されるが、被写体光の光量を減じて撮影をする場合には、モータM2のコイル9に通電し、回転子13を反時計方向へ回転させる。そのため、絞り羽根6は、出力ピン14によって時計方向へ回転させられ、撮影光路用開口に進入し、ストッパ1rに当接して停止する。このときの絞り羽根6の状態、即ち小さい絞り口径の制御状態が図4に示されている。また、この状態になった後は、コイル9に対する通電を継続していても構わないが、本実施例の場合には、通電を断っても、回転子13と磁性体棒12との位置関係によって、回転子13には反時計方向へ回転する力が付与されるので、この状態は維持される。
【0027】
この状態が得られると、制御回路からの信号によって固体撮像素子の電荷が放出され、撮影のための露光が開始される。そして、所定の露光時間が経過すると、露光制御回路からの信号によってモータM1のコイル9に通電され、回転子13が時計方向へ回転させられる。そのため、シャッタ羽根4,5は相反する方向へ回転し、撮影光路用開口に進入していくが、絞り羽根6の開口部6aを閉鎖した後、先ず、シャッタ羽根5がストッパ1qに当接し、その直後にシャッタ羽根4がストッパ1pに当接して停止する。図4は、シャッタ羽根4,5の停止状態を示したものであるが、シャッタ羽根4の当接は、シャッタ羽根5がストッパ1qに当接して一時的に変形したことによって行なわれたものであるから、この状態においてはシャッタ羽根4はストッパ1pに接触していない。
【0028】
このようにして、図4の状態が得られ、撮像情報が記憶装置に転送されると、モータM1,M2のコイル9,9に、先程とは逆方向の通電が行なわれる。そのため、モータM1の回転子13は反時計方向へ回転し、モータM2の回転子13は時計方向へ回転して、シャッタ羽根4,5と絞り羽根6を撮影光路用開口から退かせる。そして、撮影光路用開口が全開になると、その直後に、シャッタ羽根4,5がストッパ1m,1nに当接して停止し、絞り羽根6はストッパ1mに当接して停止する。その後、両方のコイル9,9に対する通電が断たれると、図1の状態に復帰したことになる。
【0029】
以上のように、本実施例の作動を、デジタルスチルカメラに採用された場合で説明したが、銀塩カメラに採用されたときには、絞り羽根6が図1のように撮影光路用開口から退き、シャッタ羽根4,5が図5のように撮影光路用開口を閉鎖している状態が初期状態となる。そして、撮影に際して、被写体光を減じないで撮影することになった場合には、シャッタ羽根4,5が撮影光路用開口から退いて図1の状態になり、その後、初期状態に復帰することになる。また、被写体光を減じて撮影することになった場合には、絞り羽根6が撮影光路用開口に進入し、図5の状態になってから、シャッタ羽根4,5が撮影光路用開口から退いて図4の状態になり、その後、シャッタ羽根4,5が図5の状態になってから絞り羽根6が撮影光路用開口から退き、初期状態に復帰することになる。
【0030】
尚、本実施例の場合には、シャッタ羽根4,5と絞り羽根6は、それらの形状と配置関係によって、作動中に衝突することがない。そのため、そのような衝突を防ぐ目的からだけであれば、中間板3を設ける必要はない。しかしながら、本実施例の場合には、絞り羽根6が図1の状態にあるときと、図4の状態にあるときとで、シャッタ羽根4,5の閉じ作動が異ならないようにするために、シャッタ羽根4,5を、絞り羽根6とは別の羽根室に配置している。従って、仕様上、特に問題がなければ、中間板3を設けなくてもよいことになる。
【0031】
また、本実施例は、シャッタ装置と絞り装置の両方を、一つのユニットとして構成したものであるが、それらを夫々の単独のユニットとして構成した場合にも、本実施例におけるモータの設置構成を採用することが可能である。そして、それらの場合には、中間板3を必要としなくなることは言うまでもない。更に、本実施例のモータ設置構成は、シャッタ装置や絞り装置のみならず、絞り羽根6の開口部6aにフィルタを取り付けるようにした構成のフィルタ装置にも採用することが可能である。
【0032】
[第2実施例]
次に、図6〜図8を用いて第2実施例を説明するが、本実施例は、シャッタ装置だけをユニットとして構成したものである。そこで、先ず、その構成を説明する。合成樹脂製の第1地板21と第2地板22とは、略同じ外形形状をしていて、それらの間に羽根室を構成しているが、図6においては、第1地板21の一部を切除して示してある。
【0033】
第1地板21は、第2地板22に比較して、かなり厚く形成されている。そして、図6に示すように、略中央部には撮影光路用の円形をした開口部21aを有しており、下方部中央には、円形をしたモータ設置用開口部21bを有し、その左右両側には円弧状の長孔21c,21dを有している。第2地板22は、上記の開口部21aと共に撮影光路用開口を規制する開口部22aと、上記の長孔21c,21dと重なるようにして、それらと同じ形状の長孔22b,22c(図7)を有していてる。そして、第2地板22は、図6における上方部を、第1地板21のフック部21eに掛け止めされ、下方部を、第1地板21と共に、後述のサポート部材34に設けられた二つのフック部34a,34bに掛け止めされている。
【0034】
羽根室内には、相反する方向へ直線的に作動する2枚のシャッタ羽根23,24が、シャッタ羽根23を第1地板21側にして配置されている。そして、シャッタ羽根23は、直線状の長孔23a,23b,23cを有しており、それらのうちの長孔23a,23bを、第1地板21に設けられたガイドピン21f,21gに嵌合させている。また、他方のシャッタ羽根24は、直線状の長孔24a,24b,24cを有しており、それらのうちの長孔24a,24bを、第1地板21に設けられたガイドピン21h,21iに嵌合させている。
【0035】
図7は、本実施例のモータMの断面を示していない。しかしながら、その基本構成は、図3に示した第1実施例におけるモータM2と殆ど同じである。モータMの固定子は、第1固定子枠25が、キャップ状ではなくコップ状をしており、その開放端を第2固定子枠26で塞ぎ、両者にコイル27を巻回した後、第1固定子枠25の外側に、ヨーク28を嵌合させている。そして、第1固定子枠25には、図6に示した磁性体棒29が埋設され、第2固定子枠26には三つの張出部26a,26b,26cが形成されている。
【0036】
このような構成の固定子は、ビス30で、第2固定子枠26の張出部26cを螺止することによって、第1地板21に取り付けられている。そして、その取付状態においては、図7から分かるように、その一部が、第1地板21のモータ設置用開口部21bから、第2地板22の羽根室側の面まで挿入されている。そのため、本実施例の場合には、第1実施例の場合よりも、ユニット全体の上下寸法(光軸と平行な方向の寸法)が小さくなる。本実施例において、このように、第2固定子枠26の一部を第2地板22の羽根室側の面まで挿入できたのは、モータMの設置位置が、シャッタ羽根23,24の作動領域に面していないからであって、第1実施例におけるモータM1,M2の場合も、シャッタ羽根を1枚にしたり、絞り羽根の形状を変えれば、このような配置が可能となる。
【0037】
本実施例の回転子31も、第1固定子枠25と第2固定子枠26によって軸受けされている永久磁石製の回転子である。しかしながら、本実施例の場合には、回転軸と共に合成樹脂で製作されているアームが、180°の間隔で二つ設けられており、それらの先端には、回転軸と平行に出力ピン32,33が形成されている。そして、一方の出力ピン32は、第1地板21の長孔21c,シャッタ羽根23の長孔23c,第2地板22の長孔22bに挿入されており、他方の出力ピン33は、第1地板21の長孔21d,シャッタ羽根24の長孔24c,第2地板22の長孔22cに挿入されている。また、本実施例の場合も、永久磁石は径方向に2極に着磁されており、図6においては、それらの境界を一点鎖線で示している。
【0038】
上記のように、本実施例の場合には、第2固定子枠26をビス30によって第1地板21に螺止している。ところが、これだけでは、この種のモータが小型(ヨーク28の直径は10mm前後)であって、張出部26cも実際には極めて薄いことから、たとえ製作直後は問題がなかったとしても、いずれは、張出部26a,26bが第1地板21から浮き上がってしまう(張出部26cを支点にして反る)虞があるし、長孔21c,21dからは羽根室内に塵埃も入り易い。そこで、本実施例の場合には、合成樹脂製のサポート部材34を取り付けているが、その取付け方は、略中央部に形成された円形の孔をヨーク28に嵌めておいてから、左右両端に設けられたフック部34a,34bを、第2地板22に掛けるようにしている。
【0039】
従って、この取付け構成は、サポート部材34を第1地板21に取り付けていると同時に、第2地板22を第1地板21に取り付けていることにもなる。そして、このようにサポート部材34を取り付けたことにより、張出部26a,26bの浮き上がり(反り)が、サポート部材34の一部によって押さえられ、長孔21c,21dからは羽根室内に塵埃が入らなくなっている。このことから、本実施例の場合には、モータ設置用開口部21bと長孔21c,21dとを別々に形成しているが、それらをつなげることによって、一つのモータ設置用開口部としてもよいことになる。
【0040】
次に、本実施例のシャッタ装置が、デジタルスチルカメラに採用された場合の作動を説明する。図6は撮影前の状態を示しており、シャッタ羽根23,24は、撮影光路用開口を全開にしている。そのため、固体撮像素子は被写体光にさらされており、被写体像をモニターで観察可能になっている。このとき、モータMのコイル27には通電されていないが、回転子31と磁性体棒29との位置関係によって、回転子31には時計方向へ回転する力が付与されている。そのため、シャッタ羽根23,24は、出力ピン32,33によって相反する方向へ直線的に作動する力が与えられており、また、それらの出力ピン32,33は、長孔21c,21dの長手方向の端面に対する接触状態を維持されている。
【0041】
撮影に際してレリーズボタンが押されると、フィルタ装置か絞り装置がカメラに内蔵されている場合には、先ず、被写体光の測定結果に基づいて、それらの装置が作動させられ、そのあとに、制御回路からの信号によって固体撮像素子の電荷が放出され、撮影のための露光が開始される。そして、所定の露光時間が経過すると、露光制御回路からの信号によってモータMのコイル27に通電され、回転子31が反時計方向へ回転させられる。それによって、シャッタ羽根23,24は、相反する方向へ直線的に作動し撮影光路用開口を閉鎖するが、その直後に、出力ピン32,33が長孔21c,21dの長手方向の端面に当接して停止する。図8は、その停止状態を示したものである。この状態で、コイル27に対する通電を続けても構わないが、断ったとしても、回転子31と磁性体棒29との位置関係によって、この状態は維持される。
【0042】
このようにして、シャッタ羽根23,24が停止し、撮像情報が記憶装置に転送されると、コイル27に対して、今度は、先程とは逆方向の通電が行なわれる。それによって、回転子31が時計方向へ回転するので、シャッタ羽根23,24は、撮影光路用開口を開放し、出力ピン32,33が長孔21c,21dの端面に当接することによって停止する。その後、コイル27に対する通電が断たれると、図6の状態に復帰したことになる。
【0043】
以上のように、本実施例の作動を、本実施例のシャッタ装置が、デジタルスチルカメラに採用された場合で説明したが、このシャッタ装置は銀塩カメラに採用することができる。そのときには、図8の状態が撮影前の状態となり、撮影時には、図6の状態になってから図8の状態に復帰して撮影が終了することになる。
【0044】
また、本実施例のユニットを絞り装置に応用することも可能であるが、その場合には、三つの方法がある。第1の方法は、長孔21c,21d,23a,23b,24a,24bのうちの少なくとも一つの長さを短くしたり、特別なストッパを設けることによって、シャッタ羽根(この場合には、絞り羽根となる)23,24が撮影光路用開口を閉鎖する前に停止するようにすることである。第2の方法は、シャッタ羽根(この場合には、絞り羽根)23,24を一つだけにし、その羽根に第1実施例の開口部6aに相当する開口部を形成し、図8の状態で、その開口部が撮影光路を規制するようにすることである。
【0045】
第3の方法は、モータMの固定子に、ホール素子などの位置検出手段を取り付けておき、回転子31の回転位置によってコイル27への電流値を制御し、回転子31を所定の回転位置で停止させるようにすることである。この方法によれば、第1の方法や第2の方法とは異なり、大きさの異なる複数の絞り開口を選択することが可能となる。また、そのような構成にした場合には、シャッタ羽根23,24を、所定の絞り開口制御位置から図8の状態に作動させることによって、絞り兼用のシャッタ装置とすることも可能になる。
【0046】
更に、本実施例のユニットをフィルタ装置に応用することも可能である。その場合には、上記の第2の方法の構成にした上で、その開口部を、NDフィルタなどのフィルタ板で覆うようにすればよいが、ビデオカメラなどの特殊なカメラに用いるときには、実施例におけるシャッタ羽根23,24の少なくとも一方の開口規制端にフィルタ板を取り付け、上記の第1の方法や第3の方法のように作動させるようにしてもよい場合がある。
【0047】
尚、上記の各実施例においては、出力ピンが直接シャッタ羽根に連結されているが、本発明は、そのような構成に限定されず、シャッタ羽根が、出力ピンによって往復作動させられる部材(開閉レバーなどと称されている)に連結されていても差し支えない。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、本発明のカメラ用羽根駆動装置は、固定子コイルが回転子の二つの軸受け部を囲むように巻回されている電流制御式のモータを、合成樹脂製の比較的厚い地板に対して、その回転軸が垂直となるようにして取り付けても、そのモータを取り付けた部位での光軸と平行な方向の寸法が小さくて済むようになるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】撮影光路用開口の全開状態を示す第1実施例の平面図である。
【図2】図1に示されている第1地板だけの平面図である。
【図3】図1に示されている絞り駆動用モータの取付状態を示す断面図である。
【図4】撮影に先立って小口径の絞り開口に規制された状態を示す第1実施例の平面図である。
【図5】シャッタ羽根の閉鎖状態を示す第1実施例の平面図である。
【図6】撮影光路用開口の全開状態を示す第2実施例の平面図である。
【図7】図6に示されているモータの取付状態を示す断面図である。
【図8】撮影光路用開口の閉鎖状態を示す第2実施例の平面図である。
【符号の説明】
1,21 第1地板
1a,2a,3a,6a,21a,22a 開口部
1b,1c,21b モータ設置用開口部
1d,3b,3c,4a,5a,6b,21c,21d,22b,22
c,23a,23b,23c,24a,24b,24c 長孔
1e,1f ねじ孔
1g,1h,21e,34a,34b フック部
1i,1j,1k 軸
1m,1n,1p,1q,1r ストッパ
2,22 第2地板
3 中間板
4,5,23,24 シャッタ羽根
6 絞り羽根
M,M1,M2 モータ
7,25 第1固定子枠
8,26 第2固定子枠
9,27 コイル
10,28 ヨーク
11,15,30 ビス
12,29 磁性体棒
13,31 回転子
14,32,33 出力ピン
21f,21g,21h,21i ガイドピン
26a,26b,26c 張出部
34 サポート部材
Claims (5)
- 合成樹脂製であって撮影光路用の開口部を有していると共にその周辺位置には所定の大きさのモータ設置用開口部を有している第1地板と、前記第1地板の撮影光路用の開口部に重ねて配置する撮影光路用の開口部を有していて前記第1地板との間に少なくとも一つの羽根室を構成している第2地板と、前記羽根室内において前記二つの地板のいずれか一方に取り付けられていて撮影光路用開口から退いた位置と進入した位置との間で往復作動させられる少なくとも1枚の羽根部材と、第1固定子枠と第2固定子枠に軸受けされた永久磁石製の回転子がそれらの固定子枠の軸受け部を囲むように巻回されているコイルへの通電方向に対応して所定の角度範囲で往復回転し該回転子と一体に回転する出力ピンによって前記羽根部材を駆動するモータと、を備えていて、前記モータは、前記第2固定子枠を、前記第1地板の羽根室側の面と略同じ面まで前記モータ設置用開口部に挿入し、該第2固定子枠と前記コイルとが羽根室から見て露出した状態で前記第1地板に取り付けられていることを特徴とするカメラ用羽根駆動装置。
- 前記出力ピンが、前記モータ設置用開口部から前記羽根室内に挿入されていることを特徴とする請求項1に記載のカメラ用羽根駆動装置。
- 前記出力ピンが、前記モータ設置用開口部とは別の開口部から前記羽根室内に挿入されていることを特徴とする請求項1に記載のカメラ用羽根駆動装置。
- 前記出力ピンが二つ設けられていて、各々別の羽根部材を駆動するようにしたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のカメラ用羽根駆動装置。
- 前記モータ設置用開口部が、前記羽根部材の作動領域外に形成されていて、前記モータは、前記固定子枠の一方を、前記第2地板の羽根室側の面まで挿入していることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のカメラ用羽根駆動装置。
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