JP4191363B2 - 舞台設備装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、主舞台に組込まれた迫り台および側部移動台を備えた舞台設備装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、演劇や歌舞伎等を上演する舞台に装備される設備として、主舞台に昇降可能に設けられた迫り台と、前記主舞台に前記迫り台を挟んで舞台上手下手方向両側に夫々設けられた2個の側方舞台とを備え、さらに迫り台上と舞台上手側または下手側何れか一方の側方舞台上とにわたって舞台上手下手方向に沿って移動可能な1個の側部移動台を備えた舞台設備装置がある。
【0003】
すなわち、この舞台設備装置における1個の側部移動台は、背景幕や大道具、小道具等の舞台具を乗せて、迫り台上と主舞台上手側または下手側何れか一方の側方舞台上とにわたって舞台上手下手方向に沿って移動することにより舞台上手下手方向に情景転換を行い、あるいは舞台具の一時収納を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この従来の舞台設備装置では、側部移動台を迫り台と舞台上手側、または下手側のいずれか一方にある側方舞台との間を移動させることしかできないために、側部移動台の移動範囲が制限されて情景転換や舞台具の一時収納が限定的であり、使い勝手が充分に良いとはいえなかった。
【0005】
本発明は、側部移動台を迫り台を乗り越えて主舞台上手側および下手側の側方舞台のいずれにも移動させることができて、情景転換性能や舞台具の収納能力を大幅に高めた舞台設備装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の舞台設備装置は、主舞台に昇降可能に設けられた迫り台と、前記主舞台に前記迫り台を挟んで舞台上手下手方向両側に設けられた2個の側方舞台と、これら各側方舞台上に夫々舞台上手下手方向に沿って移動可能に夫々設けられた2個の側部移動台と、前記各側方舞台に設けられ係合部材を備えてこの係合部材を移動させて前記側部移動台を前記側方舞台と前記迫り台とにわたって舞台上手下手方向に沿って移動させる移動機構と、前記側部移動台の舞台上手下手方向両側部に設けられて前記移動機構に設けられた前記係合部材に対して係合する係合位置と係合を解除する解除位置とにわたって変位する変位部材を備えた係合機構と、前記迫り台の舞台上手下手方向両側部に設けられ前記迫り台上に移動してきた前記側部移動台に設けられた前記係合機構の変位部材を解除位置へ変位させる係合解除機構とを具備して、前記側部移動台を、前記迫り台を乗り越えて主舞台上手側および下手側の前記側方舞台のいずれにも移動させることができる舞台設備装置にあって、前記係合機構は、前記変位部材と、この変位部材を係合位置に向けて変位させる力を加える弾性部材と、前記変位部材に設けられ前記係合解除機構により動作されて前記変位部材を解除位置へ変位させるとともに前記係合解除機構の動作により一方の前記側部移動台の上側に乗っている他の前記側部移動台に設けられる前記変位部材を押して解除位置へ変位させる突起を備えた受け体とを具備することを特徴とする。
【0007】
請求項2の発明は、請求項1に記載の舞台設備装置において、前記移動機構は、前記側部移動台の移動経路に沿って設けられたチェーンと、このチェーンを支持するスプロケットホイールと、このスプロケットホイールを回転駆動する可逆転モータと、前記チェーンに取付けられて移動され前記係合機構に設けられた前記変位部材が係合およびこの係合を解除する係合部材とを具備することを特徴とする。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1または2に記載の舞台設備装置において、前記係合解除機構は、前記係合機構の前記変位部材を押して解除位置に向けて変位させる向きとこれとは反対向きとに往復移動する動作体と、この動作体を駆動するリニア電気シリンダーとを具備することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施の形態について図1ないし図5を参照して説明する。
【0011】
図1ないし図5は本発明に係る一実施の形態を示し、図1は一方の側部移動台が迫り台上に移動した状態における概略的構成を示す斜視図、図2は同舞台設備装置において移動機構の係合部材と係合機構を拡大して示す斜視図、図3は同舞台設備装置において迫り台上で側部移動台同士が重なった状態における係合機構および各係合解除機構を示す正面図、図4(a)ないし(d)、および図5(a)ないし(d)は同舞台設備装置における各側部移動台を移動する形態を示す説明図である。なお、図2,3は夫々各機構における主舞台下手側の部分を示している。
【0012】
図1において1は開口部2を有する主舞台であり、この主舞台1の開口部2の中央部には迫り台11が設けられ、この迫り台11を挟んで舞台上手下手方向両側には2個の側部移動台10A、10Bが配置されている。迫り台11は図示しない昇降駆動機構に昇降されて舞台下の舞台具格納室から舞台具を側部移動台20A、20Bなどに乗せて出し入れしたり、上演者を出し入れする。側方舞台10A、10Bは主舞台1より側部移動台20A、20Bの厚さ分より低くなっている。2個の側方舞台10A、10Bの上側には、側方舞台10A、10Bの長さ(舞台上手下手方向長さ)より短い長さを有する平板状の側部移動台20A、20Bが配置され、この側部移動台20A、20Bは車輪21を備えて一方の側部移動台20A、20Bから迫り台11を乗り越えて他方の側部移動台20B、20Aまでに移動することが可能になっている。
【0013】
各側方舞台10A、10Bには移動機構30A、30Bが設けられており、この移動機構30A、30Bは係合部材型をなす係合部材35を移動させて側部移動台20A、20Bを側方舞台10A、10Bと迫り台11とにわたって舞台上手下手方向に沿って移動させるものである。
【0014】
各側部移動台20A、20Bの舞台上手下手方向両側部には2個の係合機構40A、40Bが設けられており、これらの係合機構40A、40Bは移動機構30A、30Bに設けられた係合部材35に対して係合する係合位置と係合を解除する解除位置とにわたって変位するレバー型の変位部材41を備えている。迫り台11における舞台上手下手方向両側部には2個の係合解除機構50A、50Bが設けられており、これらの係合解除機構50A、50Bは迫り台11上に移動してきた側部移動台20A、20Bに設けられた係合機構40A、40Bの変位部材41を解除位置へ変位させるものである。
【0015】
なお、図示しないが側部移動台20A、20Bの迫り台11上への到達や各側方舞台10A、10Bへの到達を確認するリミットスイッチなどの検出手段と、側部移動台20A、20Bの移動形態を指令する制御機構が設けられている。
【0016】
さらに説明を加える。
【0017】
移動機構30A、30Bは各側方舞台10A、10Bの側部に設けられている。そして、舞台上手下手方向に沿って設けられたループ状チェーン31と、このチェーン31を支持する一対のスプロケットホイール32、33と、一方のスプロケットホイール32を回転駆動する可逆転モータ34と、係合機構40A、40Bに設けた変位部材41が係合および解除できるようにチェーン31に取付けられたフック形の係合部材35とから構成されている。係合部材35が、各側方舞台10A、10Bから側部移動台20Bの上側に突出することなく側方舞台10A、10Bに設けた溝G内で側方舞台奥と迫り台端部との間において往復移動できるようになっている。
【0018】
係合機構40A、40Bは、各側部移動台20A、20Bの舞台上手下手方向両側部に設けられている。そして、支持ピン42に支持されて移動機構30A、30Bの係合部材35に対する係合位置と係合解除位置との間で上下方向方向に揺動するとともに一端部に係合ピン43を保持した変位部材41と、側部移動台20A、20Bと変位部材41の他端部との間に設けられ係合ピン43を係合位置に弾性保持するように変位部材41を押圧する弾性部材の一例である圧縮コイルばね45とを備えている。係合機構40A、40Bは、係合解除機構50によって突き上げられて係合ピン43を係合解除位置に移動させるように変位部材45の係合ピン43とは反対位置に設けられ受け体46を有しており、この受け体46は係合解除機構50による突き上げによってさらに上向きに突き上げる突起47を備えている。なお、変位部材41は揺動に限定されず、他の変位動作でも良い。
【0019】
係合機構40A、40Bでは、移動機構30A、30Bの係合部材35が一定姿勢であっても、迫り台11に設けられた係合解除機構50A、50Bの突き上げ作動を受け体46が受けると、水平状態の変位部材41が上下方向に揺動されて係合ピン43を水平な係合位置から一旦係合解除位置に下げてから再び係合部材35に係合させることができ、また単に移動機構30A、30Bの係合部材35から係合ピン43を係合解除させることができる。
【0020】
さらに、係合機構40A、40Bでは、係合作動させる時にのみ係合解除機構50A、50Bの突き上げ作動を受けずに係合部材35が自動的に係合ピン43に係合することができる。すなわち、変位部材41は圧縮コイルばね45によって常時係合ピン43が係合位置になるように維持されている。このため、図2に示すように係合部材35の先端部に傾斜面35aを設け、この傾斜面35aで係合部材35が係合ピン43を押し下げていって変位部材41が揺動して自動的に係合できる構成が採用されている。
【0021】
そして、係合機構40A、40Bの受け体46の突起47は、例えば図3に示すように若干下がった迫り台11上に側部移動台20Aが乗っており、側部移動台20Bが側方舞台10Bから側部移動台20Aを乗り越えて側方舞台10Aへ移動される場合に作用するものである。すなわち、下側になっている側部移動台20A上に到達した側部移動台20Bが、これまでの側方舞台10Bでの移動機構30Bから次の側方舞台10Aでの移動機構30Aに切り替えるために、上側になっている側部移動台20Bの係合機構40Bの受け体46は、下側の側部移動台20Aの受け体46の突起47を介して係合解除機構50Bの突き上げ作動を受けるようにしている。
【0022】
係合解除機構50A、50Bには、上下方向に沿って往復移動する動作体の一例である突き上げ体52をシリンダーロッド51の先端に備えたリニア電気シリンダーから構成されている。代わりに、ロータリシリンダーを各係合機構に付設することもできるが、迫り台11にリニア電気シリンダーを組み込んで共用するこの構成で、設置台数を少なくできる。
【0023】
制御機構は、前述した迫り台11や側部移動台20A、20B、移動機構30A、30B、係合機構40A、40Bの作動位置を確認して連動作動させるとともに、前述した迫り台11や側部移動台20A、20Bの移動形態を遠隔操作するために使用される。
【0024】
このように構成された舞台設備装置の作動について説明する。
【0025】
側部移動台20A、20Bの移動形態としては、図1に示すように主舞台1の下側に設けられた舞台具格納室から舞台具を出したり、舞台具を仕舞うために側部移動台20A、20Bの一方が迫り台11上に移動する舞台具出し入れ形態と、図4に示すように情景転換等のために上手側と下手側の側部移動台20A、20Bを移動させて入れ替える形態とがある。
【0026】
側部移動台20A、20Bを入れ替え形態について説明する。図4(a)は入れ替え開始前の状態を示しており、各側部移動台20A、20Bが側方舞台10A、10Bの上側に位置し、迫り台11が側方舞台10A、10Bと同一レベルになっている。図4(b)は上手側の側方舞台10A上にある側部移動台20Aを下手側へ向けて移動させて迫り台11上に乗せ、さらに迫り台11が側部移動台20Aの厚さ分だけ下降した状態を示している。図4(c)は下手側の側方舞台10B上にある側部移動台20Bを上手側へ向けて移動して迫り台11に乗った上手側の側部移動台20Aの上側に乗せた状態を示している。図4(d)は下手側の側部移動台20Bを上手側の側方舞台10Aへ移動させ、上手側の側部移動台20Aを下手側の側方舞台10B上へ移動させ、迫り台11が上がって復帰した状態を示している。
【0027】
さらに、前記側部移動台20A、20Bの移動について図5を参照して説明する。図5(a)ないし(d)は図4(a)ないし図4(d)に夫々対応しているものである。
【0028】
図5(a)では、上手側の側部移動台10Aに位置する側部移動台20Aの上手側部に設けられた係合機構40Aの係合ピン43が移動機構30Aに設けられる係合部材35に係合している。下手側の側部移動台10Bに位置する側部移動台20Bの下手側部に設けられた係合機構40Bの係合ピン43が移動機構30Bに設けられる係合部材35に係合している。
【0029】
図5(b)では、移動機構30Aが駆動して係合部材35が下手側へ向けて移動し、側部移動台20Aを下手側へ向けて移動させて迫り台11上へ乗せる。降駆動機構により迫り台11を例えば側部移動台20Aの厚さ分だけ下降させる。これにより迫り台11上の側部移動台20Aが下降して側方舞台10A、10Bと同じ高さ位置となる。また、迫り台11の上手側部に設けた係合解除機構50Aを駆動して突き上げ体52を上昇させ、下側の側部移動台20Aの上手側部に設けた係合機構40Aの受け体46を突き上げて変位部材41を揺動させ係合ピン43を移動機構30Aの係合部材35から外す。
【0030】
図5(c)では、移動機構30Bが駆動して係合部材35が上手側へ向けて移動し、側部移動台20Bを上手側へ向けて移動させて迫り台11上に乗せてある側部移動台20Aの上側に乗せる。そして、迫り台11の下手側部に設けた係合解除機構50Bを駆動して突き上げ体52を上昇させ、下側の側部移動台20Aの下手側部に設けた係合機構40Bの受け体46を突き上げて変位部材41を揺動させる。変位部材41の揺動により受け体46に設けられた突起47が、上側の側部移動台20Bの下手側部に設けた係合機構40Bの受け体46を突き上げて、変位部材41を揺動させ係合ピン43を移動機構30Bの係合部材35から外す。
【0031】
図5(d)では、上手側の移動機構30Aを駆動して係合部材35を一旦上手側へ後退させた後に下手側へ移動させて、前述したように係合部材35の先端部の傾斜面35aを、上側に重ねてある側部移動台20Bの上手側の係合機構40Aの係合ピン43に係合する。上手側の移動機構30Aを駆動して係合部材35を上手側へ移動し、側部移動台20Bを上手側へ向けて移動させて上手側の側方舞台10Aの上側へ位置させる。また、下手側の移動機構30Bを駆動して係合部材35を一旦下手側へ後退させた後に上手側へ移動させて、前述したように係合部材35の先端部の傾斜面35aを、迫り台11上の側部移動台20Aの下手側の係合機構40Bの係合ピン43に係合する。下手側の移動機構30Bを駆動して係合部材35を下手側へ移動し、側部移動台20Aを下手側へ向けて移動させて下手側の側方舞台10Bの上側へ位置させる。
【0032】
このようにして上手側にあった側部移動台20Aを迫り台11を乗り越えて下手側へ移動させ、下手側にあった側部移動台20Bを迫り台11を乗り越えて上手側へ移動させる。
【0033】
この実施の形態における舞台設備装置によれば、側部移動台20A、20Bを迫り台11を乗り越えて舞台上手側から下手側へ、あるいは下手側から上手側へ自由に移動させることができ、さらに迫り台11を側部移動台20A、20Bの高さ分だけ下降することにより側部移動台20A、20Bの一方が迫り台11上に乗っている他方の側部移動台も乗り越えて舞台上手下手方向に沿って移動できる。従って、舞台の上手や下手に背景幕や大道具、小道具等の舞台具を大きな範囲で移動できて情景転換性能を高め、また空いている上手又は下手の側方舞台10A、10Bに舞台具を移動させ屡ことができるので舞台具の収納能力を大幅に高めることができる。
【0034】
また、側部移動台20A、20Bを移動させる移動機構30A、30Bは、側方舞台10A、10Bに設けたチェーン31、スプロケットホィール32、33、モータ34および係合部材35を組み合せて構成している。従って、移動機構30A、30Bを、各側方舞台10A、10Bから側部移動台20Bの上側に突出することなくコンパクトにまとめて側方舞台10A、10Bに組み込むことができる。そして、側部移動台20A、20Bに係合機構40A、40Bを設けて、移動機構30A、30Bの係合部材35と係合させることにより、側部移動台20A、20Bを側方舞台10A、10Bと迫り台11との間で舞台上手下手方向に沿って移動させることができるとともに、迫り台11から上手側および下手側へ容易に受け渡しすることができる。
【0035】
さらに、係合機構40A、40Bは揺動可能な変位部材41、係合ピン43、弾性部材である圧縮コイルばね45、受け体46を組み合せて構成されている。従って、係合機構40A、40Bは移動機構30A、30Bの係合部材35が一定姿勢であっても、迫り台11に設けられた係合解除機構50A、50Bの突き上げ作動を受ける受け体46によって係合機構40A、40Bの変位部材41が上下方向に揺動されることで係合ピン43を移動機構30A、30Bの係合部材35に係合させ、また係合を解除させることができる。また、係合機構40A、40Bの係合ピン43と移動機構30A、30Bの係合部材35との係合を、弾性部材である圧縮コイルばね45が変位部材41を押すことにより常時維持しているので、側部移動台20A、20Bが移動機構30A、30Bによって搬送されている間に係合解除機構50A,50Bが故障などを起こしても外れて置き去りにされることはない。
【0036】
さらに、一方の側部移動台20A、20Bが迫り台11上に乗っている他方の側部移動台20B、20Aを乗り越える場合、この他方の側部移動台20B、20A上に到達した一方の側部移動台20A、20Bを一方の移動機構30A、30Bから他方の移動機構30B、30Bに切り替えるために、係合解除機構50A,50Bの突き上げ作動を,迫り台11上に乗っている側部移動台20A、20Bに設けた係合機構40A、40Bの受け体46の突起47を介して上側の側部移動台20A、20Bに設けた係合機構40A、40Bの受け体46に伝えて動作させることができる。
【0037】
さらに、係合解除機構50A,50Bは、上下に往復移動する突き上げ体52を備えたリニア電気シリンダーから構成されるために、上下往復移動の単純作動もなるとともに遠隔操作が容易になり、且つ構成を構成をコンパクトにまとめることができる。
【0038】
なお、本発明は前述した実施の形態に限定されず、種々変形して実施することができる。
【0039】
【発明の効果】
本発明の舞台設備装置によれば、側部移動台を迫り台を乗り越えて舞台上手側から下手側へ、あるいは下手側から上手側へ自由に移動させることができ、さらに迫り台を側部移動台の高さ分だけ下降することにより側部移動台の一方が迫り台上に乗っている他方の側部移動台も乗り越えて舞台上手下手方向に沿って移動できる。従って、舞台の上手や下手に背景幕や大道具、小道具等の舞台具を大きな範囲で移動できて情景転換性能を高め、また空いている上手又は下手の側方舞台に舞台具を移動させることができるので舞台具の収納能力を大幅に高めることができる。
【0040】
また、本発明によれば、側部移動台を移動させる移動機構は、各側方舞台から側部移動台の上に突出することなくコンパクトにまとめて側方舞台に組み込むことができる。そして、側部移動台に係合機構を設けて、移動機構の係合部材と係合させることにより、側部移動台を側方舞台と迫り台の間で舞台上手下手方向に沿って移動させることができるとともに、迫り台から上手側および下手側へ容易に受け渡しすることができる。
【0041】
さらに、本発明によれば、係合機構は移動機構の係合部材が一定姿勢であっても、迫り台に設けられた係合解除機構の作動を受ける受け体によって係合機構の変位部材が変位されることで係合ピンを係合部材に係合させ、また係合を解除させることができる。また、係合機構の係合ピンと移動機構の係合部材との係合を、弾性部材が変位部材を押すことにより常時維持しているので、側部移動台が移動機構によって搬送されている間に係合解除機構が故障などを起こしても外れて置き去りにされることはない。
【0042】
さらに、本発明によれば、一方の側部移動台が迫り台上に乗っている他方の側部移動台を乗り越える場合、この他方の側部移動台上に到達した一方の側部移動台を一方の移動機構から他方の移動機構に切り替えるために、迫り台上に乗っている側部移動台に設けた係合機構の受け体の突起を介して係合解除機構の突き上げ動作を上側の側部移動台に設けた係合機構の受け体に伝えて動作させることができる。
【0043】
さらに、本発明によれば、係合解除機構は往復動作する動作体とリニア電気シリンダーとから構成されるために動作が単純で遠隔操作が容易になるとともにコンパクトにまとめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における舞台設備装置の概略的構成を示す斜視図。
【図2】同実施の形態の舞台設備装置に設ける移動機構の係合部材と係合機構を拡大して示す斜視図。
【図3】同実施の形態の舞台設備装置に設ける係合機構および係合解除機構を示す正面図。
【図4】同実施の形態の舞台設備装置における各側部移動台を移動する形態を示す説明図。
【図5】同実施の形態の舞台設備装置における各側部移動台を移動する形態を示す説明図。
【符号の説明】
1…主舞台、
2…開口部、
10A…側方舞台
10B…側方舞台
11…迫り台
20A…側部移動台
20B…側部移動台
30A…移動機構
30B…移動機構
31…チェーン
32…スプロケットホイール
33…スプロケットホイール
34…可逆転モータ
35…係合部材
40A…係合機構
40B…係合機構
41 変位部材
42…支持ピン
43…係合ピン
45…圧縮コイルばね(弾性手段)
46…受け体
47…突起
50A…係合解除機構
50B…係合解除機構
52…突き上げ体。
Claims (3)
- 主舞台に昇降可能に設けられた迫り台と、前記主舞台に前記迫り台を挟んで舞台上手下手方向両側に設けられた2個の側方舞台と、これら各側方舞台上に夫々舞台上手下手方向に沿って移動可能に夫々設けられた2個の側部移動台と、前記各側方舞台に設けられ係合部材を備えてこの係合部材を移動させて前記側部移動台を前記側方舞台と前記迫り台とにわたって舞台上手下手方向に沿って移動させる移動機構と、前記側部移動台の舞台上手下手方向両側部に設けられて前記移動機構に設けられた前記係合部材に対して係合する係合位置と係合を解除する解除位置とにわたって変位する変位部材を備えた係合機構と、前記迫り台の舞台上手下手方向両側部に設けられ前記迫り台上に移動してきた前記側部移動台に設けられた前記係合機構の変位部材を解除位置へ変位させる係合解除機構とを具備して、前記側部移動台を、前記迫り台を乗り越えて主舞台上手側および下手側の前記側方舞台のいずれにも移動させることができる舞台設備装置にあって、前記係合機構は、前記変位部材と、この変位部材を係合位置に向けて変位させる力を加える弾性部材と、前記変位部材に設けられ前記係合解除機構により動作されて前記変位部材を解除位置へ変位させるとともに前記係合解除機構の動作により一方の前記側部移動台の上側に乗っている他の前記側部移動台に設けられる前記変位部材を押して解除位置へ変位させる突起を備えた受け体とを具備することを特徴とする舞台設備装置。
- 前記移動機構は、前記側部移動台の移動経路に沿って設けられたチェーンと、このチェーンを支持するスプロケットホイールと、このスプロケットホイールを回転駆動する可逆転モータと、前記チェーンに取付けられて移動され前記係合機構に設けられた前記変位部材が係合およびこの係合を解除する前記係合部材とを具備することを特徴とする請求項1に記載の舞台設備装置。
- 前記係合解除機構は、前記係合機構の前記変位部材を押して解除位置に向けて変位させる向きとこれとは反対向きとに往復移動する動作体と、この動作体を駆動するリニア電気シリンダーとを具備することを特徴とする請求項1または2に記載の舞台設備装置。
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