JP2001276444A - 舞台設備装置 - Google Patents

舞台設備装置

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JP2001276444A
JP2001276444A JP2000102422A JP2000102422A JP2001276444A JP 2001276444 A JP2001276444 A JP 2001276444A JP 2000102422 A JP2000102422 A JP 2000102422A JP 2000102422 A JP2000102422 A JP 2000102422A JP 2001276444 A JP2001276444 A JP 2001276444A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明の舞台設備装置は、側部移動台を迫り台
を乗り越えて上手側および下手側の側方舞台のいずれに
も移動させることを課題とする。 【解決手段】主舞台に昇降可能に設けられた迫り台11
と、迫り台を挟んで両側に設けられた2個の側方舞台1
0A、10Bと、これら各側方舞台上に移動可能に設け
られた2個の側部移動台20A、20Bと、各側方舞台
に設けられ係合部材を備えてこの係合部材を移動させて
側部移動台を側方舞台と迫り台とにわたって移動させる
移動機構30A、30Bと、側部移動台の両側部に設け
られて移動機構に設けられた係合部材に対して係合する
係合位置と係合を解除する解除位置にわたって変位する
変位部材を備えた係合機構40A、40Bと、迫り台の
両側部に設けられ迫り台上に移動してきた側部移動台に
設けられた係合機構の変位部材を解除位置へ変位させる
係合解除機構50A、50Bとを具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、主舞台に組込ま
れた迫り台および側部移動台を備えた舞台設備装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、演劇や歌舞伎等を上演する舞台に
装備される設備として、主舞台に昇降可能に設けられた
迫り台と、前記主舞台に前記迫り台を挟んで舞台上手下
手方向両側に夫々設けられた2個の側方舞台とを備え、
さらに迫り台上と舞台上手側または下手側何れか一方の
側方舞台上とにわたって舞台上手下手方向に沿って移動
可能な1個の側部移動台を備えた舞台設備装置がある。
【0003】すなわち、この舞台設備装置における1個
の側部移動台は、背景幕や大道具、小道具等の舞台具を
乗せて、迫り台上と主舞台上手側または下手側何れか一
方の側方舞台上とにわたって舞台上手下手方向に沿って
移動することにより舞台上手下手方向に情景転換を行
い、あるいは舞台具の一時収納を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来の舞
台設備装置では、側部移動台を迫り台と舞台上手側、ま
たは下手側のいずれか一方にある側方舞台との間を移動
させることしかできないために、側部移動台の移動範囲
が制限されて情景転換や舞台具の一時収納が限定的であ
り、使い勝手が充分に良いとはいえなかった。
【0005】本発明は、側部移動台を迫り台を乗り越え
て主舞台上手側および下手側の側方舞台のいずれにも移
動させることができて、情景転換性能や舞台具の収納能
力を大幅に高めた舞台設備装置を提供することを目的と
する。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の舞台設
備装置は、主舞台に昇降可能に設けられた迫り台と、前
記主舞台前記迫り台を挟んで舞台上手下手方向両側に設
けられた2個の側方舞台と、これら各側方舞台上に夫々
舞台上手下手方向に沿って移動可能に夫々設けられた2
個の側部移動台と、前記各側方舞台に設けられ係合部材
を備えてこの係合部材を移動させて前記側部移動台を前
記側方舞台と前記迫り台とにわたって舞台上手下手方向
に沿って移動させる移動機構と、前記側部移動台の舞台
上手下手方向両側部に設けられて前記移動機構に設けら
れた前記係合部材に対して係合する係合位置と係合を解
除する解除位置とにわたって変位する変位部材を備えた
係合機構と、前記迫り台の舞台上手下手方向両側部に設
けられ前記迫り台上に移動してきた前記側部移動台に設
けられた前記係合機構の変位部材を解除位置へ変位させ
る係合解除機構とを具備することを特徴とする。
【0007】請求項2の発明は、請求項1に記載の舞台
設備装置において、前記移動機構は、前側部移動台の移
動経路に沿って設けられたチェーンと、このチェーンを
支持するスプロケットホイールと、このスプロケットホ
イールを回転駆動する可逆転モータと、前記チェーンに
取付けられて移動され前記係合機構に設けられた前記変
位部材が係合およびこの係合を解除する係合部材とを具
備することを特徴とする。
【0008】請求項3の発明は、請求項1に記載の舞台
設備装置において、前記係合機構は、前記移動機構に設
けられた前記係合部材に対する係合位置と解除位置とに
わたって変位可能に設けられた変位部材と、この変位部
材を係合位置に向けて変位させる力を加える弾性部材
と、前記変位部材に設けられ前記係合解除機構により動
作されて前記変位部材を解除位置へ変位させるとともに
前記係合解除機構の動作により側部移動台の上側に乗っ
ている他の側部移動台に設けられる変位部材を押して解
除位置へ変位させる突起を備えた受け体とを具備するこ
とを特徴とする。
【0009】請求項4の発明は、請求項1または3に記
載の舞台設備装置において、前記係合解除機構は、前記
係合機構の前記変位部材を押して解除位置に向けて変位
させる向きとこれとは反対向きとに往復移動する動作体
と、この動作体を駆動するリニア電気シリンダーとを具
備することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態について図
1ないし図5を参照して説明する。
【0011】図1ないし図5は本発明に係る一実施の形
態を示し、図1は一方の側部移動台が迫り台上に移動し
た状態における概略的構成を示す斜視図、図2は同舞台
設備装置において移動機構の係合部材と係合機構を拡大
して示す斜視図、図3は同舞台設備装置において迫り台
上で側部移動台同士が重なった状態における係合機構お
よび各係合解除機構を示す正面図、図4(a)ないし
(d)、および図5(a)ないし(d)は同舞台設備装
置における各側部移動台を移動する形態を示す説明図で
ある。なお、図2,3は夫々各機構における主舞台下手
側の部分を示している。
【0012】図1において1は開口部2を有する主舞台
であり、この主舞台1の開口部2の中央部には迫り台1
1が設けられ、この迫り台11を挟んで舞台上手下手方
向両側には2個の側部移動台10A、10Bが配置され
ている。迫り台11は図示しない昇降駆動機構に昇降さ
れて舞台下の舞台具格納室から舞台具を側部移動台20
A、20Bなどに乗せて出し入れしたり、上演者を出し
入れする。側方舞台10A、10Bは主舞台1より側部
移動台20A、20Bの厚さ分より低くなっている。2
個の側方舞台10A、10Bの上側には、側方舞台10
A、10Bの長さ(舞台上手下手方向長さ)より短い長
さを有する平板状の側部移動台20A、20Bが配置さ
れ、この側部移動台20A、20Bは車輪21を備えて
一方の側部移動台20A、20Bから迫り台11を乗り
越えて他方の側部移動台20B、20Aまでに移動する
ことが可能になっている。
【0013】各側方舞台10A、10Bには移動機構3
0A、30Bが設けられており、この移動機構30A、
30Bは係合部材型をなす係合部材35を移動させて側
部移動台20A、20Bを側方舞台10A、10Bと迫
り台11とにわたって舞台上手下手方向に沿って移動さ
せるものである。
【0014】各側部移動台20A、20Bの舞台上手下
手方向両側部には2個の係合機構40A、40Bが設け
られており、これらの係合機構40A、40Bは移動機
構30A、30Bに設けられた係合部材35に対して係
合する係合位置と係合を解除する解除位置とにわたって
変位するレバー型の変位部材41を備えている。迫り台
11における舞台上手下手方向両側部には2個の係合解
除機構50A、50Bが設けられており、これらの係合
解除機構50A、50Bは迫り台11上に移動してきた
側部移動台20A、20Bに設けられた係合機構40
A、40Bの変位部材41を解除位置へ変位させるもの
である。
【0015】なお、図示しないが側部移動台20A、2
0Bの迫り台11上への到達や各側方舞台10A、10
Bへの到達を確認するリミットスイッチなどの検出手段
と、側部移動台20A、20Bの移動形態を指令する制
御機構が設けられている。
【0016】さらに説明を加える。
【0017】移動機構30A、30Bは各側方舞台10
A、10Bの側部に設けられている。そして、舞台上手
下手方向に沿って設けられたループ状チェーン31と、
このチェーン31を支持する一対のスプロケットホイー
ル32、33と、一方のスプロケットホイール32を回
転駆動する可逆転モータ34と、係合機構40A、40
Bに設けた変位部材41が係合および解除できるように
チェーン31に取付けられたフック形の係合部材35と
から構成されている。係合部材35が、各側方舞台10
A、10Bから上側に突出することなく側方舞台10
A、10Bに設けた溝G内で側方舞台奥と迫り台端部と
の間において往復移動できるようになっている。
【0018】係合機構40A、40Bは、各側部移動台
20A、20Bの舞台上手下手方向両側部に設けられて
いる。そして、支持ピン42に支持されて移動機構30
A、30Bの係合部材35に対する係合位置と係合解除
位置との間で上下方向方向に揺動するとともに一端部に
係合ピン43を保持した変位部材41と、側部移動台2
0A、20Bと変位部材41の他端部との間に設けられ
係合ピン43を係合位置に弾性保持するように変位部材
41を押圧する弾性部材の一例である圧縮コイルばね4
5とを備えている。係合機構40A、40Bは、係合解
除機構50によって突き上げられて係合ピン43を係合
解除位置に移動させるように変位部材45の係合ピン4
3とは反対位置に設けられ受け体46を有しており、こ
の受け体46は係合解除機構50による突き上げによっ
てさらに上向きに突き上げる突起47を備えている。な
お、変位部材41は揺動に限定されず、他の変位動作で
も良い。
【0019】係合機構40A、40Bでは、移動機構3
0A、30Bの係合部材35が一定姿勢であっても、迫
り台11に設けられた係合解除機構50A、50Bの突
き上げ作動を受け体46が受けると、水平状態の変位部
材41が上下方向に揺動されて係合ピン43を水平な係
合位置から一旦係合解除位置に下げてから再び係合部材
35に係合させることができ、また単に移動機構30
A、30Bの係合部材35から係合ピン43を係合解除
させることができる。
【0020】さらに、係合機構40A、40Bでは、係
合作動させる時にのみ係合解除機構50A、50Bの突
き上げ作動を受けずに係合部材35が自動的に係合ピン
43に係合することができる。すなわち、変位部材41
は圧縮コイルばね45によって常時係合ピン43が係合
位置になるように維持されている。このため、図2に示
すように係合部材35の先端部に傾斜面35aを設け、
この傾斜面35aで係合部材35が係合ピン43を押し
下げていって変位部材41が揺動して自動的に係合でき
る構成が採用されている。
【0021】そして、係合機構40A、40Bの受け体
46の突起47は、例えば図3に示すように若干下がっ
た迫り台11上に側部移動台20Aが乗っており、側部
移動台20Bが側方舞台10Bから側部移動台20Aを
乗り越えて側方舞台10Aへ移動される場合に作用する
ものである。すなわち、下側になっている側部移動台2
0A上に到達した側部移動台20Bが、これまでの側方
舞台10Bでの移動機構30Bから次の側方舞台10A
での移動機構30Aに切り替えるために、上側になって
いる側部移動台20Bの係合機構40Bの受け体46
は、下側の側部移動台20Aの受け体46の突起47を
介して係合解除機構50Bの突き上げ作動を受けるよう
にしている。
【0022】係合解除機構50A、50Bには、上下方
向に沿って往復移動する動作体の一例である突き上げ体
52をシリンダーロッド51の先端に備えたリニア電気
シリンダーから構成されている。代わりに、ロータリシ
リンダーを各係合機構に付設することもできるが、迫り
台11にリニア電気シリンダーを組み込んで共用するこ
の構成で、設置台数を少なくできる。
【0023】制御機構は、前述した迫り台11や側部移
動台20A、20B、移動機構30A、30B、係合機
構40A、40Bの作動位置を確認して連動作動させる
とともに、前述した迫り台11や側部移動台20A、2
0Bの移動形態を遠隔操作するために使用される。
【0024】このように構成された舞台設備装置の作動
について説明する。
【0025】側部移動台20A、20Bの移動形態とし
ては、図1に示すように主舞台1の下側に設けられた舞
台具格納室から舞台具を出したり、舞台具を仕舞うため
に側部移動台20A、20Bの一方が迫り台11上に移
動する舞台具出し入れ形態と、図4に示すように情景転
換等のために上手側と下手側の側部移動台20A、20
Bを移動させて入れ替える形態とがある。
【0026】側部移動台20A、20Bを入れ替え形態
について説明する。図4(a)は入れ替え開始前の状態
を示しており、各側部移動台20A、20Bが側方舞台
10A、10Bの上側に位置し、迫り台11が側方舞台
10A、10Bと同一レベルになっている。図4(b)
は上手側の側方舞台10A上にある側部移動台20Aを
下手側へ向けて移動させて迫り台11上に乗せ、さらに
迫り台11が側部移動台20Aの厚さ分だけ下降した状
態を示している。図4(c)は下手側の側方舞台10B
上にある側部移動台20Bを上手側へ向けて移動して迫
り台11に乗った上手側の側部移動台20Aの上側に乗
せた状態を示している。図4(d)は下手側の側部移動
台20Bを上手側の側方舞台10Aへ移動させ、上手側
の側部移動台20Aを下手側の側方舞台10B上へ移動
させ、迫り台11が上がって復帰した状態を示してい
る。
【0027】さらに、前記側部移動台20A、20Bの
移動について図5を参照して説明する。図5(a)ない
し(d)は図4(a)ないし図4(d)に夫々対応して
いるものである。
【0028】図5(a)では、上手側の側部移動台10
Aに位置する側部移動台20Aの上手側部に設けられた
係合機構40Aの係合ピン43が移動機構30Aに設け
られる係合部材35に係合している。下手側の側部移動
台10Bに位置する側部移動台20Bの下手側部に設け
られた係合機構40Bの係合ピン43が移動機構30B
に設けられる係合部材35に係合している。
【0029】図5(b)では、移動機構30Aが駆動し
て係合部材35が下手側へ向けて移動し、側部移動台2
0Aを下手側へ向けて移動させて迫り台11上へ乗せ
る。降駆動機構により迫り台11を例えば側部移動台2
0Aの厚さ分だけ下降させる。これにより迫り台11上
の側部移動台20Aが下降して側方舞台10A、10B
と同じ高さ位置となる。また、迫り台11の上手側部に
設けた係合解除機構50Aを駆動して突き上げ体52を
上昇させ、下側の側部移動台20Aの上手側部に設けた
係合機構40Aの受け体46を突き上げて変位部材41
を揺動させ係合ピン43を移動機構30Aの係合部材3
5から外す。
【0030】図5(c)では、移動機構30Bが駆動し
て係合部材35が上手側へ向けて移動し、側部移動台2
0Bを上手側へ向けて移動させて迫り台11上に乗せて
ある側部移動台20Aの上側に乗せる。そして、迫り台
11の下手側部に設けた係合解除機構50Bを駆動して
突き上げ体52を上昇させ、下側の側部移動台20Aの
下手側部に設けた係合機構40Bの受け体46を突き上
げて変位部材41を揺動させる。変位部材41の揺動に
より受け体46に設けられた突起47が、上側の側部移
動台20Bの下手側部に設けた係合機構40Bの受け体
46を突き上げて、変位部材41を揺動させ係合ピン4
3を移動機構30Bの係合部材35から外す。
【0031】図5(d)では、上手側の移動機構30A
を駆動して係合部材35を一旦上手側へ後退させた後に
下手側へ移動させて、前述したように係合部材35の先
端部の傾斜面35aを、上側に重ねてある側部移動台2
0Bの上手側の係合機構40Aの係合ピン43に係合す
る。上手側の移動機構30Aを駆動して係合部材35を
上手側へ移動し、側部移動台20Bを上手側へ向けて移
動させて上手側の側方舞台10Aの上側へ位置させる。
また、下手側の移動機構30Bを駆動して係合部材35
を一旦下手側へ後退させた後に上手側へ移動させて、前
述したように係合部材35の先端部の傾斜面35aを、
迫り台11上の側部移動台20Aの下手側の係合機構4
0Bの係合ピン43に係合する。下手側の移動機構30
Bを駆動して係合部材35を下手側へ移動し、側部移動
台20Aを下手側へ向けて移動させて下手側の側方舞台
10Bの上側へ位置させる。
【0032】このようにして上手側にあった側部移動台
20Aを迫り台11を乗り越えて下手側へ移動させ、下
手側にあった側部移動台20Bを迫り台11を乗り越え
て上手側へ移動させる。
【0033】この実施の形態における舞台設備装置によ
れば、側部移動台20A、20Bを迫り台11を乗り越
えて舞台上手側から下手側へ、あるいは下手側から上手
側へ自由に移動させることができ、さらに迫り台11を
側部移動台20A、20Bの高さ分だけ下降することに
より側部移動台20A、20Bの一方が迫り台11上に
乗っている他方の側部移動台も乗り越えて舞台上手下手
方向に沿って移動できる。従って、舞台の上手や下手に
背景幕や大道具、小道具等の舞台具を大きな範囲で移動
できて情景転換性能を高め、また空いている上手又は下
手の側方舞台10A、10Bに舞台具を移動させ屡こと
ができるので舞台具の収納能力を大幅に高めることがで
きる。
【0034】また、側部移動台20A、20Bを移動さ
せる移動機構30A、30Bは、側方舞台10A、10
Bに設けたチェーン31、スプロケットホィール32、
33、モータ34および係合部材35を組み合せて構成
している。従って、移動機構30A、30Bを、各側方
舞台10A、10Bから上側に突出することなくコンパ
クトにまとめて側方舞台10A、10Bに組み込むこと
ができる。そして、側部移動台20A、20Bに係合機
構40A、40Bを設けて、移動機構30A、30Bの
係合部材35と係合させることにより、側部移動台20
A、20Bを側方舞台10A、10Bと迫り台11との
間で舞台上手下手方向に沿って移動させることができる
とともに、迫り台11から上手側および下手側へ容易に
受け渡しすることができる。
【0035】さらに、係合機構40A、40Bは揺動可
能な変位部材41、係合ピン43、弾性部材である圧縮
コイルばね45、受け体46を組み合せて構成されてい
る。従って、係合機構40A、40Bは移動機構30
A、30Bの係合部材35が一定姿勢であっても、迫り
台11に設けられた係合解除機構50A、50Bの突き
上げ作動を受ける受け体46によって係合機構40A、
40Bの変位部材41が上下方向に揺動されることで係
合ピン43を移動機構30A、30Bの係合部材35に
係合させ、また係合を解除させることができる。また、
係合機構40A、40Bの係合ピン43と移動機構30
A、30Bの係合部材35との係合を、弾性部材である
圧縮コイルばね45が変位部材41を押すことにより常
時維持しているので、側部移動台20A、20Bが移動
機構30A、30Bによって搬送されている間に係合解
除機構50A,50Bが故障などを起こしても外れて置
き去りにされることはない。
【0036】さらに、一方の側部移動台20A、20B
が迫り台11上に乗っている他方の側部移動台20B、
20Aを乗り越える場合、この他方の側部移動台20
B、20A上に到達した一方の側部移動台20A、20
Bを一方の移動機構30A、30Bから他方の移動機構
30B、30Bに切り替えるために、係合解除機構50
A,50Bの突き上げ作動を,迫り台11上に乗ってい
る側部移動台20A、20Bに設けた係合機構40A、
40Bの受け体46の突起47を介して上側の側部移動
台20A、20Bに設けた係合機構40A、40Bの受
け体46に伝えて動作させることができる。
【0037】さらに、係合解除機構50A,50Bは、
上下に往復移動する突き上げ体52を備えたリニア電気
シリンダーから構成されるために、上下往復移動の単純
作動もなるとともに遠隔操作が容易になり、且つ構成を
構成をコンパクトにまとめることができる。
【0038】なお、本発明は前述した実施の形態に限定
されず、種々変形して実施することができる。
【0039】
【発明の効果】本発明の舞台設備装置によれば、側部移
動台を迫り台を乗り越えて舞台上手側から下手側へ、あ
るいは下手側から上手側へ自由に移動させることがで
き、さらに迫り台を側部移動台の高さ分だけ下降するこ
とにより側部移動台の一方が迫り台上に乗っている他方
の側部移動台も乗り越えて舞台上手下手方向に沿って移
動できる。従って、舞台の上手や下手に背景幕や大道
具、小道具等の舞台具を大きな範囲で移動できて情景転
換性能を高め、また空いている上手又は下手の側方舞台
に舞台具を移動させることができるので舞台具の収納能
力を大幅に高めることができる。
【0040】また、本発明によれば、側部移動台を移動
させる移動機構は、各側方舞台から上に突出することな
くコンパクトにまとめて側方舞台に組み込むことができ
る。そして、側部移動台に係合機構を設けて、移動機構
の係合部材と係合させることにより、側部移動台を側方
舞台と迫り台の間で舞台上手下手方向に沿って移動させ
ることができるとともに、迫り台から上手側および下手
側へ容易に受け渡しすることができる。
【0041】さらに、本発明によれば、係合機構は移動
機構の係合部材が一定姿勢であっても、迫り台に設けら
れた係合解除機構の作動を受ける受け体によって係合機
構の変位部材が変位されることで係合ピンを係合部材に
係合させ、また係合を解除させることができる。また、
係合機構の係合ピンと移動機構の係合部材との係合を、
弾性部材が変位部材を押すことにより常時維持している
ので、側部移動台が移動機構によって搬送されている間
に係合解除機構が故障などを起こしても外れて置き去り
にされることはない。
【0042】さらに、本発明によれば、一方の側部移動
台が迫り台上に乗っている他方の側部移動台を乗り越え
る場合、この他方の側部移動台上に到達した一方の側部
移動台を一方の移動機構から他方の移動機構に切り替え
るために、迫り台上に乗っている側部移動台に設けた係
合機構の受け体の突起を介して係合解除機構の突き上げ
動作を上側の側部移動台に設けた係合機構の受け体に伝
えて動作させることができる。
【0043】さらに、本発明によれば、係合解除機構は
往復動作する動作体とリニア電気シリンダーとから構成
されるために動作が単純で遠隔操作が容易になるととも
にコンパクトにまとめることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態における舞台設備装置の
概略的構成を示す斜視図。
【図2】同実施の形態の舞台設備装置に設ける移動機構
の係合部材と係合機構を拡大して示す斜視図。
【図3】同実施の形態の舞台設備装置に設ける係合機構
および係合解除機構を示す正面図。
【図4】同実施の形態の舞台設備装置における各側部移
動台を移動する形態を示す説明図。
【図5】同実施の形態の舞台設備装置における各側部移
動台を移動する形態を示す説明図。
【符号の説明】
1…主舞台、 2…開口部、 10A…側方舞台 10B…側方舞台 11…迫り台 20A…側部移動台 20B…側部移動台 30A…移動機構 30B…移動機構 31…チェーン 32…スプロケットホイール 33…スプロケットホイール 34…可逆転モータ 35…係合部材 40A…係合機構 40B…係合機構 41 変位部材 42…支持ピン 43…係合ピン 45…圧縮コイルばね(弾性手段) 46…受け体 47…突起 50A…係合解除機構 50B…係合解除機構 52…突き上げ体。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主舞台に昇降可能に設けられた迫り台
    と、前記主舞台前記迫り台を挟んで舞台上手下手方向両
    側に設けられた2個の側方舞台と、これら各側方舞台上
    に夫々舞台上手下手方向に沿って移動可能に夫々設けら
    れた2個の側部移動台と、前記各側方舞台に設けられ係
    合部材を備えてこの係合部材を移動させて前記側部移動
    台を前記側方舞台と前記迫り台とにわたって舞台上手下
    手方向に沿って移動させる移動機構と、前記側部移動台
    の舞台上手下手方向両側部に設けられて前記移動機構に
    設けられた前記係合部材に対して係合する係合位置と係
    合を解除する解除位置とにわたって変位する変位部材を
    備えた係合機構と、前記迫り台の舞台上手下手方向両側
    部に設けられ前記迫り台上に移動してきた前記側部移動
    台に設けられた前記係合機構の変位部材を解除位置へ変
    位させる係合解除機構とを具備することを特徴とする舞
    台設備装置。
  2. 【請求項2】 前記移動機構は、前側部移動台の移動経
    路に沿って設けられたチェーンと、このチェーンを支持
    するスプロケットホイールと、このスプロケットホイー
    ルを回転駆動する可逆転モータと、前記チェーンに取付
    けられて移動され前記係合機構に設けられた前記変位部
    材が係合およびこの係合を解除する係合部材とを具備す
    ることを特徴とする請求項1に記載の舞台設備装置。
  3. 【請求項3】 前記係合機構は、前記移動機構に設けら
    れた前記係合部材に対する係合位置と解除位置とにわた
    って変位可能に設けられた変位部材と、この変位部材を
    係合位置に向けて変位させる力を加える弾性部材と、前
    記変位部材に設けられ前記係合解除機構により動作され
    て前記変位部材を解除位置へ変位させるとともに前記係
    合解除機構の動作により側部移動台の上側に乗っている
    他の側部移動台に設けられる変位部材を押して解除位置
    へ変位させる突起を備えた受け体とを具備することを特
    徴とする請求項1に記載の舞台設備装置。
  4. 【請求項4】 前記係合解除機構は、前記係合機構の前
    記変位部材を押して解除位置に向けて変位させる向きと
    これとは反対向きとに往復移動する動作体と、この動作
    体を駆動するリニア電気シリンダーとを具備することを
    特徴とする請求項1または3に記載の舞台設備装置。
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