JP4191292B2 - 中空材の製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、一対の長尺材の長手方向に連続するコ字状ないしU字状の枠部同士を突き合わせ、摩擦攪拌接合により両枠部を接合一体化して中空部を形成する、中空材の製造方法に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】
近年、金属材の溶接やロウ付けに代わる新しい接合技術として、摩擦攪拌接合(Friction Stir Welding)法が普及しつつある。この接合法は、特表平7−505090号公報に開示されているように、被加工物よりも硬い材質のプローブ(棒状物)を高速回転させながら被加工物に摺接させた際に、発生する摩擦熱と圧力によって被加工物素材が塑性流動化し、該プローブが被加工物中に埋入して且つこの埋入状態のまま被加工物中を移動可能になることを利用したものである。
【0003】
例えば、金属板同士の突き合わせ接合線に沿って前記プローブを上記埋入状態で移動させると、プローブの前方側で塑性流動した両金属板の素材が攪拌混練されながら該プローブの後方側へ漸次移行し、後方側で摩擦熱を失って急速に冷却固化するから、両金属板は素材同士が混じり合って完全に一体化した状態で接合されることになる。この場合、金属素材が塑性流動する温度は融点よりもかなり低く、接合は固相接合の範疇に入り、接合過程を通して金属材への入熱量は溶接やロウ付けに比較して極めて少なく、且つ凝固収縮に伴う応力の発生もないから、接合部近傍の熱歪みによる変形や割れを生じにくいという利点がある。
【0004】
ところで、例えば図9(A)に示すように、2本のチャンネル材(1A)(1A)を互いのコ字状枠部(10)(10)が対向する形で、各々の両側片(10a)(10b)の先端同士を突き合わせ、これら突き合わせ部(11)を各々前記の摩擦攪拌接合法によって接合一体化すれば、枠部(10)(10)の合体による中空部を有する角筒状の中空材が得られる。しかるに、同図(B)に示すように、摩擦攪拌接合においては高速回転する加工ヘッド(3)を突き合わせ部(11)に押接しつつ接合を行うことから、中空部(20)の存在によって支えがない状態では、突き合わせた両側片(10a)(10a)が押接荷重で内側へ曲がり、接合壁(20a)が凹むように変形し易く、これによって得られる中空材(2)の製品品質が低下すると共に、場合によっては接合不良を生じるという問題があった。
【0005】
しかして、上記の変形を防止するために中空部(20)内に適当な受け材を嵌挿することも考えられるが、チャンネル材(1A)(1A)が長尺である上、接合過程で加工ヘッドによる接合位置を一定速度で相対移動させることから、受け材としてチャンネル材(1A)(1A)の全長にわたる長さのものを嵌挿しておき、これを接合後に抜出する必要があり、操作的に極めて困難であり、現実的とは言い難い。なお、このような問題は、例示したチャンネル材(1A)(1A)同士の接合に限らず、長手方向に連続する断面コ字状ないしU字状の枠部を有する一対の長尺材を摩擦攪拌接合によって接合一体化して、両枠部の合体による中空部を備えた中空材を製造する場合に共通する課題である。
【0006】
この発明は、上述の事情に鑑みて、一対の長尺材の長手方向に連続する断面コ字状ないしU字状の枠部同士を突き合わせて摩擦攪拌接合することにより、両枠部が合体した中空部を備える中空材を製造する方法として、簡単な構成によって両枠部を突き合わせた両側片の内側への曲がりを確実に防止し、もって中空部の接合壁に凹みがなく、接合前の突き合わせ部の形状を維持した高品質の中空材を能率よく製作可能とする手段を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、この発明の請求項1に係る中空材の製造方法は、長手方向に連続する断面コ字状ないしU字状の枠部(断面半円状の枠部を含む)を有する一対の長尺材を、互いの枠部が対向するように配置し、これら枠部の両側片の突き合わせ部を摩擦攪拌接合によって一体化することにより、両枠部の合体による中空部を備えた中空材を製造するに当たり、前記一対の長尺材の対向配置した枠部間で構成する中空部内に、摩擦攪拌接合による接合側の内面に転接するローラーと、該内面に対向する内面に転接するローラーとを備えた中受け具を装填し、この中受け具を保持手段により摩擦攪拌接合用加工ヘッドの当接部位近傍に位置させつつ、両長尺材を当該加工ヘッドに対して相対移動させて接合一体化することを特徴としている。
【0008】
上記構成においては、両長尺材の摩擦攪拌接合による接合一体化において、加工ヘッドが両枠部の両側片の突き合わせ部に押接しても、この押接部位近傍の内側が中受け具によって支承されているため、両側片が内側に曲がることが抑制され、接合壁に凹みを生じない。しかして、中受け具は、長尺材との相対移動において、接合側の内面と反対側の内面に接した各々のローラーの転動によって抵抗が小さいため、摩擦攪拌接合時の該相対移動を円滑に行えると共に、接合前に両長尺材の中空部となる内側空間へ容易に挿嵌できる。
【0009】
請求項2の発明では、上記請求項1の中空材の製造方法において、両長尺材を送りローラーを介して長手方向に水平移動しつつ、前記加工ヘッドによる摩擦攪拌接合を定位置で行うと共に、保持手段として中受け具に一端を連結した保持部材の他端を両長尺材の移動方向上流側又は下流側の外部に固定することにより、該中受け具を加工ヘッドの当接部位近傍に位置させるようにしている。この場合、加工ヘッドを定位置として両長尺材を水平移動しつつ摩擦攪拌接合を行うため、中受け具も保持部材により定位置に設定すればよい。この保持部材としてはパイプやシャフトの如き棒状材やワイヤーの如き索体を使用できる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。図1〜図3は第一実施形態、図4は第二実施形態、図5は第三実施形態、図6は第四実施形態、図7は第五実施形態を示す。
【0011】
図1〜図3において、(1A)は押出形材として得られる長尺のアルミニウム合金等よりなるチャンネル材であり、その2本が互いの断面コ字状の枠部(10)(10)を対向して且つ両側片(10a)(10b)同士を突き合わせた状態で、ローラーコンベア(4)の所定間隔置きに配置する送りローラ(4a)…上に水平状態に載置され、これら送りローラ(4a)…と要所に設けた押さえローラ(4b)…の回転駆動によって定速で一方向へ送られるようになっている。なお、各押さえローラ(4b)は左右一対に分割構成され、その各々が昇降及び軸方向移動可能であり、用いるチャンネル材の側片幅に応じて押さえ位置を調整可能である。
【0012】
(3)はローラーコンベア(4)の走行行程の上方定位置において昇降自在に設置された摩擦攪拌接合用の加工ヘッドであり、先端に設けた突軸部(3a)の基部周囲にショルダー部(3b)を有している。しかして、両チャンネル材(1A)(1A)の突き合わせた枠部(10)(10)間で構成される中空部(20)内には、中受け具(5A)が保持部材である角パイプ(6A)を介して加工ヘッド(3)の直下に位置するように装填されている。また、ローラーコンベア(4)は加工ヘッド(3)の直下位置に一本の送りローラ(4a)が配置するように設定されている。
【0013】
この中受け具(5A)は、角パイプ(6A)の一端に固着された枠体(50)に、上下一対のローラ(51)(52)が各々枢軸(53)によって遊転自在に取り付けられたものであり、上部ローラ(51)が中空部(20)の上部内面に転接して、下部ローラ(52)が同下部内面に転接すると共に、両ローラ(51)(52)同士も接触するように構成されている。そして、角パイプ(6A)の他端側は、突き合わせた両チャンネル材(1A)(1A)の後端より導出して、ローラーコンベア(4)の後端部に設置されたクランプ装置(7)にロックボルト(71)(71)を介して、動不能に保持されている。
【0014】
上記構成において、両チャンネル材(1A)(1A)より中空材を製造するには、加工ヘッド(3)が上方の待機位置にある状態で、その直下に突き合わせた両チャンネル材(1A)(1A)の前端を位置させ、該加工ヘッド(3)を高速回転させながら下降させて側片(10a)(10a)の突き合わせ部(11)に押接する。これによって突き合わせ部(11)の素材が塑性流動し、突軸部(3a)が該突き合わせ部(11)に埋入するから、この埋入状態でローラーコンベア(4)を駆動して両チャンネル材(1A)(1A)を定速で矢印方向へ送ることにより、該突軸部(3a)の前方側で摩擦熱と圧力によって塑性流動した素材が攪拌混練されながら該突軸部(3a)の後方側へ漸次移行し、この後方側では摩擦熱を失って急速に冷却固化し、もって突き合わせた側片(10a)(10a)が完全に接合一体化する。なお、加工ヘッド(3)は軸線がローラーコンベア(4)の送り方向下流側へ若干後傾した状態に設定され、これによって塑性流動した素材をショルダー部(3b)で上から押さえて接合表面を均すようになっている。
【0015】
この摩擦攪拌接合においては、加工ヘッド(3)の突き合わせ部(11)への押接によって両枠部(10)(10)の上側の側片(10a)(10a)に荷重が加わるが、これら側片(10a)(10a)が押接位置の直下において中空部(20)内の中受け具(5A)により支承され、押接荷重は該中受け具(5A)及び下側の側片(10b)(10b)を介してローラーコンベア(4)の送りローラー(4a)に受け止められるから、接合側の側片(10a)(10a)が内側に曲がることはなく、もって形成された中空部(20)の上側の接合壁(21)は平坦になる。また、接合過程での両チャンネル材(1A)(1A)が移動する際、定位置にある中受け具(5A)は中空部(20)の上下部の内面に接する上下のローラ(51)(52)が自然に転動するため、該中受け具(5A)との間の抵抗が小さく、円滑な移動を行える。
【0016】
かくして両チャンネル材(1A)(1A)を上側の突き合わせ部(11)で接合一体化したのち、この一体物の上下を逆にして前と同様にローラーコンベア(4)上に載置すると共に、その中空部(20)内に中受け具(5A)を挿嵌し、前と同様に側片(10b)(10b)の突き合わせ部(11)を摩擦攪拌接合にて接合一体化することにより、両枠部(10)(10)の合体による中空部(20)を有する角筒状の中空材(2)が得られる。この中空材(2)は、中空部(20)の両側の接合壁(21)が平坦であり、高い品質を備えるものとなる。
【0017】
図4に示す第二実施形態では、中受け具(5A)における保持部材としての角パイプ(6A)が、その一端を枠体(50)に固着されるとともに、他端を、突き合わせた両チャンネル材(1A)(1A)の前端より導出して、ローラーコンベア(4)のクランプ装置(7)に保持されている。他の構成は、図1〜3に示した第一実施形態と同じである。
【0018】
図5に示す第三実施形態では、ローラーコンベア(4)上に載置された両チャンネル材(1A)(1A)間の中空部(20)内に、第一実施例と同様目的で構造の異なる中受け具(5B)が装填されている。この中受け具(5B)は、枠体(50)に取り付けた一個の上部ローラ(51)と2個の下部ローラ(52a)(52b)とで中空部(20)の上下部内面に各々転接する状態で、それ自身が中空部(20)内において安定姿勢を保ち得るため、枠体(50)に一端を連結したワイヤーの如き索体(6B)の他端を両チャンネル材(1A)(1A)の送り方向上流側の外部に固定(図示省略)し、もって加工ヘッド(3)の直下位置に保持するようにしている。
【0019】
上記の第一ないし第三実施形態では、中受け具(5A)(5B)を加工ヘッド(3)の直下位置に設定しているが、摩擦攪拌接合中に突き合わせ部(11)に埋入した加工ヘッド(3)の突軸部(3a)が中空部(20)内に若干突出する場合に、この突軸部(3a)との干渉を回避するために、上部ローラ(51)が該突軸部(3a)から僅かに離れる位置、特に塑性流動した素材との接触を避ける上で両チャンネル材(1A)(1A)の送り方向上流側に離れる位置となるように設定してもよい。また、上記の干渉を回避する目的で、図6に示す第四実施例の中受け具(5C)のように、上部ローラ(51)の周面中央部に環状凹部(51a)を設けてもよい。
【0020】
この発明は、例示したチャンネル材(1A)に限らず、長手方向に連続するコ字状ないしU字状の枠部を有する各種の長尺材を原材として、これらの枠部同士の合体による中空部を備えた中空材を製造する場合にいずれも適用可能である。
【0021】
例えば、図7に示すように、断面U字状の枠部としての断面半円状の枠部(10)(10)を有する2本の押出形材製長尺材(1B)(1B)を突き合わせて、突き合わせ部(11)(11)を順次摩擦撹拌接合して、断面円形の中空材を得る際、対向配置した枠部(10)(10)内で構成する中空部内に、前記同様の中受け具(5D)を加工ヘッド(3)の当接部位近傍に位置させれば、中空部の上下の接合壁を凹みのない円弧状となし得る。
【0022】
なお、この実施形態では、中受け具(5D)の上部ローラ(51)と下部ローラ(52)の周面は、中空材の内周円弧面に対応する円弧面に形成されている。また 、送りローラ(4a)及び押さえローラ(4b)の周面も、中空材の外周形状に対応 する円弧面に形成されている。
【0023】
さらに、例えば、図8(A)に示すように、幅方向片側にコ字状の枠部(10)を有する一対の中空押出形材(1C)(1C)を用い、枠部(10)(10)を突き合わせて側片(10a)(10a)同士ならびに側片(10b)(10b)同士を順次摩擦攪拌接合して幅広の中空材を得る際、対向配置した枠部(10)(10)間で構成する中空部内に、前記同様の中受け具を加工ヘッドの当接部位近傍に位置させれば、中空部の上下の接合壁を凹みのない平坦なものとなし得る。
【0024】
また、長尺材として複数の枠部を有するものを組み合わせ、摩擦攪拌接合により、各接合部に中空部を形成する形で3本以上の長尺材を一体化した中空材とすることも可能である。更に、例えば図8(B)に示すように、枠部(10)の両側片(10a)(10b)の突出長さ(幅)が異なる長尺材(1D)(1D)を、互いの突出長さの長い側片(10a)と短い側片(10b)とが突き合うように配置し、その突き合わせ部を摩擦攪拌接合にて接合一体化することにより、断面矩形の中空部とすることも可能である。しかして、これらの摩擦攪拌接合においても、前記同様の中受け具を用いることにより、接合壁が平坦な中空部を形成できる。
【0025】
なお、この発明では、摩擦攪拌接合における長尺材の移動用として例示したローラーコンベア(4)以外の種々の移送手段を採用できる。しかして、ローラーコンベア(4)としても、押さえローラ(4b)が実施例1のような分割構成でないものも使用可能であり、また移動のために回転駆動するローラと従動回転するローラとを適当に組み合わせた構成としてもよい。一方、中受け具としては、上下一対のローラが離間した構造、第三実施形態とは逆に上側のローラを2個とした構造、上下共に複数個のローラを有する構造等、実施形態以外の様々な構造を採用できる。
【0026】
【発明の効果】
請求項1の発明によれば、長手方向に連続する枠部を有する一対の長尺材より、摩擦攪拌接合にて両コ字枠部の合体による中空部を備えた中空材を製造するに当たり、摩擦攪拌接合用加工ヘッドの当接部位近傍の内側に中受け具を配置することから、両枠部の突き合わせた両側片が該加工ヘッドの押接によって内側へ曲がるのを確実に防止でき、しかも該中受け具が中空部の接合側の内面とこれに対向する内面とに個別に転接するローラを有するため、両長尺材との相対移動における抵抗が小さく、摩擦攪拌接合時の該相対移動を円滑に行えると共に、接合前に該中受け具を両長尺材の中空部となる内側空間へ容易に挿嵌でき、もって接合前の突き合わせ部の形状を保持した高品質の中空材を非常に能率よく製作できる。
【0027】
請求項2の発明によれば、上記の中空材の製造方法において、加工ヘッド及び中受け具を定位置とし、両長尺材を送りローラにて水平移動しつつ摩擦攪拌接合を行うことから、中受け具を加工ヘッドの当接部位近傍に保持するための構造が簡素になるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明に係る中空材の製造方法の第一実施形態を示す縦断側面図である。
【図2】 図1のII−II線の断面図である。
【図3】 図1のIII −III 線の断面図である。
【図4】 同製造方法の第二実施形態を示す要部の縦断側面図である。
【図5】 同製造方法の第三実施形態を示す要部の縦断正面図である。
【図6】 同製造方法の第四実施形態を示す要部の縦断側面図である。
【図7】 同製造方法の第五実施形態を示す要部の縦断正面図である。
【図8】 この発明を適用する長尺材の他の例を示し、(A)図は中空押出形材の断面図、(B)図は枠部の両側片の突出長さが異なる長尺材の断面図である。
【図9】 従来の摩擦攪拌接合による中空材の製造方法を説明するものであり、(A)図は使用する一対のチャンネル材の断面図、(B)図は両チャンネル材の摩擦攪拌接合による長尺材の接合状況を示す縦断正面図である。
【符号の説明】
1A・・・・・・・チャンネル材(長尺材)
1B・・・・・・・中空押出型材(長尺材)
1C・・・・・・・長尺材
10・・・・・・・コ字枠部
10a,10b・・側片
11・・・・・・・突き合わせ部
2 ・・・・・・・中空材
20・・・・・・・中空部
3 ・・・・・・・摩擦攪拌接合用加工ヘッド
4 ・・・・・・・ローラーコンベア
4a・・・・・・・送りローラ
4b・・・・・・・押さえローラ
5A〜5D・・・・中受け具
51・・・・・・・上部ローラ
52・・・・・・・下部ローラ
6A・・・・・・・角パイプ(保持部材)
6B・・・・・・・索体(保持部材)

Claims (7)

  1. 長手方向に連続する断面コ字状ないしU字状の枠部を有する一対の長尺材を、互いの枠部が対向するように配置し、これら枠部の両側片の突き合わせ部をその外側に設置された摩擦攪拌接合用加工ヘッドによる摩擦攪拌接合によって一体化することにより、両枠部の合体による中空部を備えた中空材を製造するに当たり、
    前記一対の長尺材の対向配置した枠部間で構成する中空部内に、摩擦攪拌接合される突き合わせ部側の内面に転接するローラーと、該内面に対向する内面に転接するローラーとを備えた中受け具を装填し、この中受け具を保持手段により摩擦攪拌接合用加工ヘッドの当接部位近傍に位置させつつ、両長尺材を当該加工ヘッドに対して相対移動させて接合一体化することを特徴とする中空材の製造方法。
  2. 前記中受け具に備えられた前記両ローラー同士が接触している請求項1記載の中空材の製造方法。
  3. 前記中受け具に備えられるとともに、摩擦攪拌接合される突き合わせ部側の内面に対向する内面に転接する前記ローラーの数は少なくとも2個であり、当該少なくとも2個のローラーが両長尺材の移動方向に並んで配置されている請求項1記載の中空材の製造方法。
  4. 前記中受け具に備えられるとともに、摩擦攪拌接合される突き合わせ部側の内面に転接する前記ローラーの周面中央部に環状凹部が設けられている請求項1〜3のいずれか1項記載の中空材の製造方法。
  5. 前記中受け具に備えられるとともに、摩擦攪拌接合される突き合わせ部側の内面に転接する前記ローラーが、突き合わせ部に埋入した前記加工ヘッドの突軸部から両長尺材の移動方向上流側に離れる位置となるように、前記中受け具の位置を設定する請求項1〜4のいずれか1項記載の中空材の製造方法。
  6. 両長尺材を送りローラーを介して長手方向に水平移動しつつ、前記加工ヘッドによる摩擦攪拌接合を定位置で行うと共に、保持手段として中受け具に一端を連結した保持部材の他端を両長尺材の移動方向上流側又は下流側の外部に固定することにより、該中受け具を加工ヘッドの当接部位近傍に位置させる請求項1〜5のいずれか1項記載の中空材の製造方法。
  7. 長尺材がアルミニウム合金押出形材製である請求項1〜6のいずれか1項記載の中空材の製造方法。
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