JP4191134B2 - 光ファイバケーブルの接続部 - Google Patents

光ファイバケーブルの接続部 Download PDF

Info

Publication number
JP4191134B2
JP4191134B2 JP2004363748A JP2004363748A JP4191134B2 JP 4191134 B2 JP4191134 B2 JP 4191134B2 JP 2004363748 A JP2004363748 A JP 2004363748A JP 2004363748 A JP2004363748 A JP 2004363748A JP 4191134 B2 JP4191134 B2 JP 4191134B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
spacer
tension member
rotatable
cable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004363748A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006171362A (ja
Inventor
徹 籠浦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Original Assignee
THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD. filed Critical THE FURUKAW ELECTRIC CO., LTD.
Priority to JP2004363748A priority Critical patent/JP4191134B2/ja
Publication of JP2006171362A publication Critical patent/JP2006171362A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4191134B2 publication Critical patent/JP4191134B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
  • Mechanical Coupling Of Light Guides (AREA)

Description

本発明は、中心に配されたテンションメンバーに、外表面にらせん状の溝、またはらせんの方向が適宜間隔で反転する反転らせん状の溝が穿たれた樹脂被覆が設けられ、この溝内に光ファイバが収納された、いわゆるスロット型光ファイバケーブルの接続部の改良に関するものである。
従来、例えば海底用電力ケーブルと光ファイバケーブルとを複合した電力光複合海底ケーブルの如きケーブルにおいては、光ファイバケーブルは電力ケーブルの隙間に収納されることが多い。
この種の光ファイバケーブルは、大きな水圧や電力ケーブルからの側圧を受け易いので、より側圧に強い構造のものが求められている。この要求に対応する典型的な構造のものとして、通称スロット型光ファイバケーブル(以下単に光ファイバケーブルという)と呼ばれている構造の光ファイバケーブルがある。
この光ファイバケーブルは、中心に配された鋼線の如きテンションメンバーに略断面円形の樹脂被覆を押出被覆したもので、この樹脂被覆の外表面には、その中に光ファイバを遊嵌状態で、すなわち余長を持たせた状態で収納するらせん状の溝、あるいはこの溝が所定のピッチでその方向を反転させる反転らせん状(通常SZ型という)の溝が設けられ、光ファイバがその溝内に収納されている。
このように光ファイバが樹脂被覆表面に設けられた溝内に余長を持って収納されていることから、光ファイバがケーブル外部からの側圧や張力を直接受け難く、それ故外力に強い、という特徴を有している。
ところでこのような構造を有する光ファイバケーブル同士を接続した場合、接続した複数本の光ファイバは接続部を含むその近傍においては、樹脂被覆に設けられている溝内に収納できない長さが必ず生じてしまう。
その理由は、光ファイバケーブル同士を接続する場合、接続端部においてテンションメンバーや光ファイバを接続するためには、接続端から所定長さ樹脂被覆を除去してテンションメンバーを露出したり、接続に要する光ファイバの長さを所定長さ確保しなければならないからである。
この樹脂被覆を除去した所定長さ分については、接続後の光ファイバを収納する溝が存在しないため、光ファイバは遊動状態にある。
それ故、接続後の光ファイバをそのままの状態にしておくと、隣接する光ファイバ同士が絡んだり、あるいは接続部が自重で垂れ下がったりしてマイクロベンドを起こし、光ファイバの伝送損失が増加してしまうといった問題があった。
この問題に対処する一つの方法として、その使用目的は異なるものの特許文献1に記載されているようなスペーサをこの接続部に適用する方法がある。
これは図6及び図7が示すように、光ファイバケーブル10、10のテンションメンバー1の樹脂被覆11を除去した部分に、ちょうど除去した樹脂被覆11の長さに見合う2つ割りされた円柱状スペーサ3を用意し、これをこの円柱状スペーサ3の半割り面に設けられている凸部4と凹部5とを嵌め併せてテンションメンバー1に装着して使用するものである。
この円柱状スペーサ3の外表面には接続後の光ファイバ2を収納する溝6が設けられ、また中心部にはテンションメンバー1とその接続部7を収容する溝8がそれぞれ設けられている。
因みに、円柱状スペーサ3の外表面に設けられている溝6は、図7が示すように、光ファイバケーブル10、10の樹脂被覆11の外表面に設けられている溝9とおおよそ連続するように形成されている。またこの円柱状スペーサ3の外径もテンションメンバー1に被覆されている樹脂被覆11の外径とほぼ同径または少し小径に仕上げられて、接続部全体に保護スリーブ20を被せた場合、光ファイバケーブル10の外径とこの接続部の外径とが概略等しくなるようになっている。
ここで、図7における符号12は、光ファイバケーブル10に設けられているシースである。
特開平6−214131号公報
ところで、前述した図6、図7に示す円柱状スペーサ3を光ファイバケーブル10の接続部に用いた場合、この接続部が常時光ファイバケーブル10の直線部に存在している場合にはなんら問題はないが、この接続部が例えばケーブル布設路の曲げ部に来た場合には、円柱状スペーサ3が曲げを阻止する力として作用するため布設が極めて困難になる、という問題がある。
またこの接続部をケーブル製造の早い段階で形成した場合、この接続部付きの光ファイバケーブル10を、例えば電力ケーブルと集合するときには、ドラムに巻いて後工程の集合工程まで運ぶ必要があるが、接続部に前述した円柱状スペーサ3が使用されていると接続部が曲り難くドラム巻きが容易でない、という問題がある。あえてドラムに巻こうとすれば、予想外の大きなドラムが必要になり、その結果後工程の設備の能力も変更が必要になる等、後工程の製造が極めて難しくなる、という問題もある。
そこで本発明の目的は、接続部内の光ファイバがマイクロベンドを起こして伝送損失の増加を起こさないように外力から保護でき、しかも従来のものより曲げ易く、その結果、ドラム巻きも容易で、後工程の製造に問題をきたすことのない光ファイバケーブルの接続部を提供することにある。
前記目的を達成すべく請求項1記載の光ファイバケーブルの接続部は、中心にテンションメンバーが配置され、このテンションメンバーの外側に被覆された樹脂被覆の表面にらせん状または反転らせん状の溝が設けられ、該溝内に光ファイバが収納されている光ファイバケーブル同士が接続された光ファイバケーブルの接続部が可撓性保護管で覆われてな、前記テンションメンバーは各々接続端部で前記樹脂被覆が所定長除去されて露出された状態で接続されていて、かつ露出されたテンションメンバーの長さ方向には、前記可撓性保護管の内径以下の外径とその周方向に設けられた前記光ファイバが通過する溝または孔とを有する円板状のスペーサが間欠的に複数個装着されていて、前記光ファイバが前記スペーサにより余長を有する状態で保持されている光ファイバケーブルの接続部であって、(1)前記複数個のスペーサのうち前記テンションメンバー及び光ファイバの各接続部のすぐ両側に装着されるスペーサは、前記テンションメンバーに対して回転不能な固定スペーサであり、(2)前記テンションメンバーの露出開始端部にもっとも近い位置に装着されるスペーサは、前記テンションメンバーに対して回転自在な回転自在スペーサであって、(3)それ以外の範囲では固定スペーサと回転自在スペーサとが交互に装着されていることを特徴とするものである。
このような本発明の光ファイバケーブルの接続部によれば、接続部内におけるテンションメンバー同士及び光ファイバ同士の各接続部のすぐ両側には固定スペーサを配してテンションメンバーの接続部や光ファイバの接続部が振動等で振られて接続部に損傷が生じないように保護し、テンションメンバーの接続部からもっとも遠い位置に装着されるスペーサは回転自在スペーサとし、かつそれ以外の範囲では固定スペーサと回転自在スペーサとを交互に装着することで、光ファイバの余長を容易に調整できる。
また光ファイバの動きに対して、適度に回転自在スペーサの動きを添わせることができるので、スペーサの溝あるいは貫通孔内に収納されている光ファイバに加わる曲げや引っ張りを緩和することもでき、もって光ファイバの伝送損失の増加を抑えることができる。
以下に本発明の光ファイバケーブルの接続部の実施例を図1〜図5により詳細に説明する。
図1及び図2は本発明の一実施例を示すもので、図1は本発明の光ファイバケーブルの接続部の縦断面図、図2は図1に示すスペーサの実施例を示す平面図である。
図1が示すように、まず接続すべきスロット型の光ファイバケーブル10、10の接続端部のシース12を、テンションメンバー1に被覆されている樹脂被覆11の外表面に設けられている溝9内に収納されている光ファイバ2に傷をつけないように注意しながら所定長さ、ここでは約1000mmずつ剥ぎ取った。尚、この剥ぎ取り長さはケーブル全体の外径等にもよって変わるが、通常400mm〜1000mmの範囲が一般的である。
次にテンションメンバー1に被覆されている樹脂被覆11も、光ファイバ2に傷をつけないように配慮しながら約950mmずつ剥ぎ取り、テンションメンバー1を両ケーブル10、10の接続端末で合計約1900mm露出せしめた。すなわちシース12の端部が樹脂被覆11の端部より少し後退した位置になるようにした。
このようにシース12と樹脂被覆11とを必要長さ剥ぎ取ったら、最終的に光ファイバケーブルの接続部全体を覆う可撓性保護管、例えば金属製のインターロック管21を予め一方の光ファイバケーブル10に貫通せしめておく。
次に対向しているテンションメンバー1、1の端部を、光ファイバ2の接続に必要な長さ及び必要な余長を生み出すべく、例えば各々100mmずつ切り落とした。もちろんこの切り落とし長さは、この接続部に余長をどのくらい入れるか等を考慮してその都度調整される。
続いて露出状態の各テンションメンバー1、1に、図2が示す樹脂製の複数個の円板状のスペーサ13を、その両側に図3が示すスペーサ固定部材18がくるように、スペーサ固定部材18と共に、スペーサ13及びスペーサ固定部材18のテンションメンバー貫通孔16、19にテンションメンバー1を、光ファイバ貫通孔17に光ファイバ2をそれぞれ通した。ここでスペーサ13は最終的にその装着間隔が100mm〜200mmになることを想定して、必要な個数を両テンションメンバー1に通しておく。
しかる後テンションメンバー1、1の先端を金属スリーブ等に向き合わせて挿入し、この金属スリーブを加締めてテンションメンバー1、1の接続部7を形成した。
各光ファイバ2については、例えば汎用の融着接続器で融着接続し、この融着接続部に補強スリーブ等を装着して光ファイバ接続部15を形成した。因みに、図1では光ファイバ2は1本しか描かれていないが、これは図を煩雑にしないために他の光ファイバを省略したもので、実際には複数本あるのが一般的である。
テンションメンバー1及び光ファイバ2の接続が完了したら、予め両テンションメンバー1、1に通してあるスペーサ13をスペーサ固定部材18や接着剤を用いて図1が示すようにテンションメンバー1に装着する。
ここでスペーサ13の装着に際しては、テンションメンバー1に対して回転不能に装着する固定スペーサ13aと、テンションメンバー1に対して回転可能な回転自在スペーサ13bとを所定のルールに従って装着し分けた。
ここで、例えばテンションメンバー1に対して回転可能とは、テンションメンバー1の軸周りに回転できることを意味している。
前述した所定のルールとは以下のようなものである。
テンションメンバー1の接続部7及び光ファイバ2の各接続部15のすぐ両側に装着されるスペーサ13はテンションメンバー1に対して回転不能な固定スペーサ13aとし、テンションメンバー1の露出開始端部にもっとも近い位置、すなわち図1において露出しているテンションメンバー1の左右端部にもっとも近い位置に装着されるスペーサ13は、テンションメンバー1に対して回転自在な回転自在スペーサ13bとし、それ以外の範囲では固定スペーサ13aと回転自在スペーサ13bとを交互に装着する、というものである。
図1ではハッチングの入っている固定スペーサ13aとハッチングの入っていない回転自在スペーサ13bとがこのルールに従ってテンションメンバー1にお互いの間隔が100mm〜200mmの範囲で、ほぼ等間隔で装着されている。
固定スペーサ13aは接着剤等でテンションメンバー1に対して回転不能に固定されている。
一方、回転自在スペーサ13bは、装着後テンションメンバー1の長さ方向に移動しないように前述した図3が示すスペーサ固定部材18により左右から挟持されている。
また、回転自在スペーサ13bは、スペーサ13自体がそのテンションメンバー貫通孔16とテンションメンバー1との間に適切なクリアランスを有しているので、スペーサ13をテンションメンバー1に装着したままの状態で回転自在スペーサ13bとして使用する。そしてこの回転自在スペーサ13bは、その光ファイバ貫通孔17を通されている光ファイバ2に張力が加わったりすると、その張力を緩和する方向にテンションメンバー1の軸周りを回転するような状態でテンションメンバー1に装着されている。
また固定スペーサ13aや回転自在スペーサ13bは、金属製あるいは樹脂製からなる円板状のもので、その外径は可撓性保護管21の内径より若干小さめの外径を有していて、可撓性保護管21を被せた接続部全体の外径があまり大きくならないように、かつこの接続部に曲げが加わった際、可撓性保護管21の内側で曲げに対応して動けるように設計されている。
さらにまた固定スペーサ13a及び回転自在スペーサ13bの装着間隔を100mm〜200mmにしているが、この間隔は光ファイバケーブル10、10の樹脂被覆11の外表面に形成されている溝9のピッチとは無関係である。
因みに、スペーサ13の間隔が100mm以下では、スペーサ13が多過ぎて接続部が曲げ難くなり、200mm以上になると、光ファイバ2の接続部15が自重で垂れ下がってマイクロベンドを起こしたり、垂れ下がった接続部15近傍の光ファイバ2が、可撓性保護管21の内面と接触して擦れ、傷付く恐れが高くなる。
ところで光ファイバ2をスペーサ13の光ファイバ貫通孔17に通す場合には、もし樹脂被覆11の溝9内に1本の光ファイバ2しか収納されていない場合には、1個の光ファイバ貫通孔17に1本の光ファイバ2を貫通させ、2本以上の光ファイバ2が収納されている場合には、それらを1組にして1個の光ファイバ貫通孔17に、また異なる溝9内に収納されている光ファイバ2の組と交差しないように貫通させる。
使用するスペーサ13としては、光ファイバケーブル10の樹脂被覆11の外表面に設けられている溝9の本数に等しい数あるいはそれ以上の数の光ファイバ貫通孔17を、その周方向に有するものを使用する。基本的には、樹脂被覆11の外表面に穿たれている溝9の数と等しい光ファイバ貫通孔17がその周方向に設けられているスペーサ13を使用するものとする。
すなわち、樹脂被覆11の外表面に穿たれている溝9が2本の場合には、原則的には図2の(a)が示すスペーサ13を、溝9が3本なら図2(b)が示すものを、そして溝9が4本なら図2(c)が示すスペーサ13を使用する。
ところでこの接続部において光ファイバ2に必要な余長を付与しなければならない。具体的には少なくともケーブル製造のための後工程及びケーブル布設に伴って光ファイバ2が受ける引っ張り力や曲げに対応できる余長を付与しなければならない。そのため図1が模式的に示すように、隣接する回転自在スペーサ13bと固定スペーサ13aとを、例えば任意の1本の光ファイバ2が貫通する両固定スペーサ13a、回転自在スペーサ13bの光ファイバ貫通孔17の位置がテンションメンバー1の中心軸を回転軸としてみた場合、90°〜270°の範囲内でずれるように回転自在スペーサ13b側を固定スペーサ13aに対して回転し位置決めする。
好適には図1が示すように、ある任意の1本の光ファイバ2が回転自在スペーサ13bの光ファイバ貫通孔17を貫通後、隣接する固定スペーサ13aに設けられた前記回転自在スペーサ13bの光ファイバ貫通孔17と180°ずれた位置に設けられている光ファイバ貫通孔17を通るように、回転自在スペーサ13b側をテンションメンバー1の軸周りに回転して調整する。
もちろんこのように固定スペーサ13aと回転自在スペーサ13bとを位置取りできるように、予め接続前の光ファイバ2の長さを余長を含めて確保しておく必要があることはいうまでもない。
因みに、固定スペーサ13aと回転自在スペーサ13bの各光ファイバ貫通孔17のずれ角度が90°以下では光ファイバ2に十分な余長を持たせることができないし、逆に270°以上になると、光ファイバ2がテンションメンバー1に絡み付いてマイクロベンドを起こし、伝送損失の増加を招いたり、回転自在スペーサ13bが光ファイバ2に負荷された外力を緩和すべく回転しようとした際、この回転がテンションメンバー1に絡みついた光ファイバ2で阻害されてしまう恐れがあるからである。
ところで前述した図1の説明では、予め光ファイバ2の接続を行った上で各スペーサ13の位置決め等必要な作業をしていたが、予めテンションメンバー1に各スペーサ13をきちんと位置決めした後、各光ファイバ2を必要な個所、すなわち少なくとも固定スペーサ13a間で接続部15を形成する、前述した説明とは逆の手順で、この光ファイバケーブル10の接続部を形成する方法もある。本発明の光ファイバケーブル10の接続部においては、いずれの手順で形成するかを問うものではない。
尚、複数本の光ファイバ2にあっては、光ファイバ接続部15の位置が1組の固定スペーサ13a間に集まらないようにテンションメンバー1の長さ方向に適宜位置をずらして接続した。
図1が示す光ファイバケーブルの接続部によれば、テンションメンバー1の接続部7及び光ファイバ2の接続部15のすぐ両側には固定スペーサ13aが装着されているので、特に光ファイバ2にあっては、振動等で接続部15が振られて接続部15が捩られたりして損傷するのを防止できる。
また回転自在スペーサ13bも混在していることから、光ファイバケーブルの接続部において必要な光ファイバ2の余長を、この回転自在スペーサ13bと隣接する固定スペーサ13aの角度を調整することで調節でき便利である。
加えて、この接続部に外力が加わって、光ファイバ2に張力が負荷しても、その際、回転自在スペーサ13bが張力を緩和する方向に回転するため、光ファイバ2に外力が直接加わらないようにもなっている。
ところで使用するスペーサ13としては、図2が示すスペーサ13以外に、例えば図4(a)〜(c)及び図5(a)〜(c)が示す各スペーサ13も用いることができる。
図4が示すスペーサ13は点線の部分で2つに分割できるタイプのものを示している。図4が示す各スペーサ13においては、最初に外側のリング部分を点線で示す部分で中心部と分離しておき、各光ファイバ貫通孔17に所定の光ファイバ2を配置せしめたら外側のリング部分を中心部のものに装着し、必要なら接着剤で互いを接着し、光ファイバ2が光ファイバ貫通孔17から抜け出さないようにしている。
また図5が示すように、スペーサ13を点線が示す部分でさらに細かく、しかもテンションメンバー1の貫通孔16を切り分けるように分割してもよい。
このようにテンションメンバー1の貫通孔16を切り分けるように分割すると、テンションメンバー1や光ファイバ2を接続した後で、スペーサ13をテンションメンバー1に装着できる利点がある。尚、装着に際しては接着剤等を利用して分離部分を接着し、一体化する。
因みに、図4、図5が示す分割タイプのスペーサ13にあっては、最終的に一体化する場合、前述したように接着剤で一体化してもよいが、互いの合わせ面に予めお互いに嵌合する凹凸を設けておく方法等で一体化する方法も採用できる。
前述した図2、図4及び図5が示す各スペーサ13の場合には、光ファイバ2はスペーサ13の光ファイバ貫通孔17内に収納されるため、スペーサ13から外部に飛び出さないから、光ファイバケーブルの接続部の形成作業がやり易くなる利点がある。もちろんスペーサ13としては光ファイバ貫通孔17を設けたもの以外に、スペーサ13の表面の周方向に溝を設けたものであってもよいことはいうまでもない。但し、このようなスペーサ13を使用する場合には、スペーサ13の各溝に光ファイバ2を収納したら、その外側を抑え巻き等で覆い、光ファイバ2がスペーサ13の溝から飛び出さないようにする。
また前記実施例では可撓性保護管21として金属製のインターロック管の例を示しているが、他にも金属製の波付き管やプラスチック製の波付き管等も使用できる。
またこの光ファイバケーブルを電力光複合海底ケーブルとすべく、電力ケーブルと複合して使用する場合には、可撓性保護管21は金属製の管であるインターロック管や金属製の波付き管を用いる。
また、前述した実施例では光ファイバケーブルが海底布設用の電力ケーブルの隙間に収納されるような構造のものに適用される前提で説明したが、本発明の光ファイバケーブルの接続部は、このような電力ケーブルとの複合ケーブルにのみ適用が限定されるものではなく、光ファイバケーブルが単にスロット型の光ファイバケーブルであれば、いずれのものにも適用できる。
以上述べたように本発明の光ファイバケーブルの接続部によれば、接続部内の光ファイバがマイクロベンドを起こして伝送損失の増加を起こさないように外力から保護でき、しかも従来のものより曲げ易く、その結果、ドラム巻きも容易で、後工程の製造に問題をきたすことのない光ファイバケーブルの接続部を提供することができる。
本発明の光ファイバケーブルの接続部の一実施例を示す縦断面模式図である。 本発明に用いるスペーサの一例であって、光ファイバ貫通孔が2個〜4個設けられているものを示す平面図である。 テンションメンバーにスペーサを固定するためのスペーサ固定部材の一例を示す平面図である。 本発明に用いるスペーサの別の例を示すものであって、それぞれ光ファイバの貫通孔が2個〜4個設けられているものを示す平面図である。 本発明に用いるスペーサのさらに別の例を示すものであって、それぞれ光ファイバの貫通孔が2個〜4個設けられているものを示す平面図である。 従来の円柱状スペーサの一部断面斜視図である。 図6が示す従来の円柱状スペーサを光ファイバケーブルの接続部に適用した例を示す縦断面模式図である。
符号の説明
1 テンションメンバー
2 光ファイバ
3 円柱状スペーサ
6 溝
7 テンションメンバーの接続部
9 溝
10 スロット型光ファイバケーブル
11 樹脂被覆
12 シース
13 スペーサ
16 テンションメンバー貫通孔
17 光ファイバ貫通孔
18 スペーサ固定部材
20 保護スリーブ
21 可撓性保護管

Claims (1)

  1. 中心にテンションメンバーが配置され、このテンションメンバーの外側に被覆された樹脂被覆の表面にらせん状または反転らせん状の溝が設けられ、該溝内に光ファイバが収納されている光ファイバケーブル同士が接続された光ファイバケーブルの接続部が可撓性保護管で覆われてな、前記テンションメンバーは各々接続端部で前記樹脂被覆が所定長除去されて露出された状態で接続されていて、かつ露出されたテンションメンバーの長さ方向には、前記可撓性保護管の内径以下の外径とその周方向に設けられた前記光ファイバが通過する溝または孔とを有する円板状のスペーサが間欠的に複数個装着されていて、前記光ファイバが前記スペーサにより余長を有する状態で保持されている光ファイバケーブルの接続部であって、
    前記複数個のスペーサのうち前記テンションメンバー及び光ファイバの各接続部のすぐ両側に装着されるスペーサは、前記テンションメンバーに対して回転不能な固定スペーサであり、
    前記テンションメンバーの露出開始端部にもっとも近い位置に装着されるスペーサは、前記テンションメンバーに対して回転自在な回転自在スペーサであって、
    それ以外の範囲では固定スペーサと回転自在スペーサとが交互に装着されていることを特徴とする光ファイバケーブルの接続部。
JP2004363748A 2004-12-16 2004-12-16 光ファイバケーブルの接続部 Expired - Fee Related JP4191134B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004363748A JP4191134B2 (ja) 2004-12-16 2004-12-16 光ファイバケーブルの接続部

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004363748A JP4191134B2 (ja) 2004-12-16 2004-12-16 光ファイバケーブルの接続部

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006171362A JP2006171362A (ja) 2006-06-29
JP4191134B2 true JP4191134B2 (ja) 2008-12-03

Family

ID=36672198

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004363748A Expired - Fee Related JP4191134B2 (ja) 2004-12-16 2004-12-16 光ファイバケーブルの接続部

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4191134B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013190728A (ja) * 2012-03-15 2013-09-26 Viscas Corp ガイド、光複合電力ケーブル

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006171362A (ja) 2006-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2019124157A1 (ja) 光ファイバケーブル
JP4376257B2 (ja) 光ファイバケーブル
WO2014181730A1 (ja) 光ファイバテープ心線及び光ファイバケーブル
JP5235125B2 (ja) 光ファイバテープ及び光ファイバケーブル
JP7188932B2 (ja) 光ファイバテープ心線、光ファイバケーブル、および光ファイバテープ心線の融着接続方法
WO2011043324A1 (ja) 光ファイバケーブル
JP5510583B2 (ja) 光コネクタ付き光ファイバーケーブルの製造方法、および光コネクタ付き光ファイバーケーブル
JP2016061871A (ja) 光ファイバケーブル
WO2010106858A1 (ja) 光ファイバケーブル
JP7050716B2 (ja) 光ファイバテープ心線、光ファイバケーブル
WO2017138572A1 (ja) 光ファイバケーブル
JPS59111602A (ja) 光導波管用外装
JP7444833B2 (ja) 光ファイバケーブルの解体方法および光ファイバケーブル
JP5615854B2 (ja) 光ファイバテープ及び光ファイバケーブル
JP5158893B2 (ja) 光ファイバユニット及び光ファイバケーブル
JP4191134B2 (ja) 光ファイバケーブルの接続部
JP5947967B2 (ja) 光ファイバテープ心線及び光ファイバケーブル
KR100342519B1 (ko) 루즈튜브 옥내용 케이블
JP5261265B2 (ja) バンドルファイバ
JP2009198701A (ja) 光ファイバケーブル
JP6365459B2 (ja) 光ファイバテープ心線、光ファイバケーブルおよび光ファイバコード
JP2004134288A (ja) 光ファイバ複合型電力ケーブルの工場ジョイント
JP2009294470A (ja) 多心光ファイバケーブルの分岐構造体
JP4763396B2 (ja) 光ファイババンドル及び光ファイババンドルの製造方法
WO2024028967A1 (ja) 光ファイバケーブル

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080618

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080620

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080813

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080905

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080917

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110926

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees