JP4191074B2 - 媒体収納庫 - Google Patents
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Description
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、過装填を防止して適切な集積空間を確保することができる手段を提供することを目的とする。
なお、図3は図2と同様に図1のA方向から見た矢視図である。
図1において、1は媒体収納庫であり、図示しない装置本体としての現金自動預払機に着脱可能に装備された正面板2a、側板2b、側板2bに対向する側板としての扉2c(扉2cは後述する図6に図示する。)、背面板2d、天板2eおよび底板2fからなる筐体であって、収納している紙幣Pを一枚毎に分離して図示しない現金自動預払機の搬送路へ繰出すと共に、搬送路から搬入された紙幣Pを受取って後述するステージ11上に集積する分離集積機構を備えている。
5はリバースローラであり、フィードローラ3に対向して設置され、フィードローラ3を押圧して紙幣Pを挟持するように構成されている。またその外周面にはゴム等の摩擦係数の大きい摩擦部材が取付けられており、リバースローラ軸5aを中心に紙幣Pの搬入時にはフィードローラ3と共に回転するが繰出時には回転しない一方向回転機構を備えている。
上記のピッカローラ6とフィードローラ3とは図示しない動力伝達機構で接続されており、フィードローラ3の回転に伴ってピッカローラ6が同方向かつ同速度で回転する。
9は集積プレートであり、一対の凹状断面部材の溝部9aを対向させ、フィードローラ3側で接続して門形として形成されており、その溝部9aの対向する底面の間の距離は集積する紙幣Pの短手方向の幅と略同等に設定される。
10は固定ガイドであり、門形の集積プレート9の開口部に配置された板状部材であって、集積プレート9が上方に移動したときにその下面よりも下側に位置するように設置されている。
14はステージロック解除レバーであり、媒体収納庫1が現金自動預払機から取外されたときにステージ11の昇降装置を図1において下方向に移動しないようにロックするロック機構を解除するレバーである。
図2において、20はストッパとしてのストッパレバーであり、装置本体としての現金自動預払機から媒体収納庫1が取外された時にステージガイド12の下面に当接してステージ11の下降を所定の位置に停止させるストッパであって、媒体収納庫1に固定された支点軸21にその中央部付近に設けられた孔部を遊嵌させて支点軸21を中心に回動可能に支持されており、その一端に設けられた側板2bを固定端としたバネ部材としての圧縮コイルバネ22によりステージ11の方向に付勢されている。
媒体収納庫1への紙幣Pの補充は、金融機関等の店舗の係員が現金自動預払機から収納枚数の少なくなった媒体収納庫1を取外して行う。
この時、ステージ11は図示しないロック機構によりその昇降装置がロックされ、ステージ11が下降しなくなると共に、ストッパレバー20の他端に当接してストッパレバー20をステージ11の逆方向に回動させていた図3に示すプッシュロッド25が媒体収納庫1の取外しに伴って貫通孔26から抜け出し、ストッパレバー20が圧縮コイルバネ22による付勢力により支持軸21を中心としてステージの方向に回動し、ストッパレバー20が図2に示すようにガイドシャフト13に当接して停止する。
これにより、ステージ11の上面が最大補充枚数位置に停止して紙幣Pの過装填を防止して後述する集積空間が確保されると共に、ステージ11の下面と底板2fとの間に空間が形成され、係員が誤ってこの空間に手を挿し入れていたとしても手を挟むことがない。
このとき、図3に示すように現金自動預払機に固定されているプッシュロッド25が貫通孔26を貫通して挿入され、ストッパレバー20の他端に当接してストッパレバー20を圧縮コイルバネ22による付勢力に抗して支持軸21を中心としてステージ11の逆方向に回動させ、ストッパレバー20がステージガイド12から外れてステージ11のストッパレバー20によるストッパ機能を解除する。
このようにして紙幣Pが補充された媒体収納庫1から紙幣Pを1枚毎に分離して繰出す場合は、図示しない制御部が繰出指令を受信すると、制御部は集積プレート9を固定ガイド10の上方に移動させて退避させ、ステージ11を上昇させてそこに集積されている最上位の紙幣Pがピッカローラ6を押し上げ、ピッカローラ支持レバー7がフィードローラ軸7aを中心に回動してピッカローラ位置検知センサ8がピッカローラ支持レバー7の所定の部位の位置を検知した時にその上昇を停止させる。
この時、最上位の紙幣Pに摩擦等による連れ出された次の紙幣Pは、リバースローラ5がその一方向回転機構により回転が停止しているため、このリバースローラ5との摩擦により停止して最上位の紙幣Pのみが分離されて媒体繰出搬入口4から現金自動預払機の図示しない搬送路に繰出される。
この時、リバースローラ5がその一方向回転機構によりフィードローラ3と共に回転して紙幣Pが円滑にピッカローラ6の方向に搬送され、ピッカローラ5が更に搬送して集積プレート9の溝部9aに紙幣Pの短手方向の両端を支持して紙幣Pを集積プレート9に一旦集積する。
このように、紙幣Pの収納動作には集積プレート9を上下に移動させるための移動空間が必要であり、上記のストッパレバー20によるステージ11の最大補充枚数位置はこのことも考慮してステージ11と底板2fとの間の空間が設定されている。
この時、ステージ11のステージガイド12の下面はストッパレバー20の上面より下方に下降しているため、プッシュロッド25が貫通孔26から抜け出し、ストッパレバー20が圧縮コイルバネ22によりステージの方向に回動した場合には、ストッパレバー20がステージガイド12の側面に当接して停止する。
従って、ステージガイド12の軸方向長さは、ストッパレバー20の下面と底板2fの上面との距離より長く設定するとよい。
なお、上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図4において、30はバネ部材としての引張コイルスプリングであり、側板2bを固定端とし、実施例1と同様の支持軸21を中心として回動するストッパレバー20の他端に取付けられており、ストッパレバー20をステージ11の方向に回動するように付勢している。
上記実施例1と同様にして係員が紙幣Pの補充のために媒体収納庫1を取外すと、現金自動預払機の媒体収納庫装着部の側壁等に当接していたプッシュロッド31の小径部32の先端が開放され、ストッパレバー20が引張コイルスプリング30による付勢力により支持軸21を中心としてステージの方向に回動し、ストッパレバー20が図4に示すようにガイドシャフト13に当接して停止する。
また、実施例1と同様にして媒体収納庫1が装着されると、プッシュロッド31の小径部32の先端が側壁等に当接してプッシュロッド31がストッパレバー20の方向に移動し、その他端を押圧してストッパレバー20を引張コイルスプリング30による付勢力に抗してストッパレバー20を支持軸21を中心としてステージ11の逆方向に回動させ、ストッパレバー20がステージガイド12から外れてステージ11のストッパレバー20によるストッパ機能を解除する。
以上説明したように、本実施例では、上記実施例1と同様の効果に加えて、プッシュロッドを収納庫に設けるようにしたことによって、装置本体である現金自動預払機に特別な機構を設けずにストッパレバーによるストッパ機能を解除することができ、装置本体を改造することなく本発明のストッパを早期に実現することができる。
なお上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
図5、図6において、2cは側板2bに対向する側板としての扉であり、媒体収納庫1の側方にヒンジ40により開閉自在に支持されている。
41はストッパとしてのストッパアームであり、2本の棒状部材41a、41bを組合せて略L字状に接合して構成され、媒体収納庫1の扉2cが開放された時にステージガイド12の下面に当接してステージ11の下降を実施例1のストッパレバー20と同様に最大補充枚数位置に停止させるストッパであって、媒体収納庫1に固定された支点軸21にその側板2b側の棒状部材41aに設けられた孔部を遊嵌させて支点軸21を中心に回動可能に支持されており、その棒状部材41aの支点軸21と正面板2a側の棒状部材41bの間に設けられた側板2bを固定端とした圧縮コイルバネ22によりステージ11の方向に付勢されている。
上記の構成の作用について説明する。
図7は実施例3の媒体収納庫の扉の開放状態を示す説明図である。なお図7は図6と同様に図5のB方向から見た矢視図である。
これにより、実施例1と同様にステージ11の上面が最大補充枚数位置に停止する。
係員が実施例1と同様にして紙幣Pを補充して扉2cを閉めると、ストッパアーム41の棒状部材41bの端部が扉2cの凸部42に当接してストッパアーム41を圧縮コイルバネ22による付勢力に抗して支持軸21を中心としてステージ11の逆方向に回動させ、ストッパアーム41の棒状部材41aがステージガイド12から外れてステージ11のストッパアーム41によるストッパ機能を解除する。
その他の繰出動作、収納動作、回収の作動は実施例1と同様であるのでその説明を省略する。この場合の回収の作動においてストッパアーム41が前記と同様に圧縮コイルバネ22によるステージの方向への付勢力により作動する。
また、媒体収納庫が分離集積する媒体を紙幣として説明したが、媒体は紙幣に限らず伝票等の帳票、鉄道の切符や定期券、航空券、入場券、勝馬投票券等のチケット、証券や商品券等の金券であってもよい。
2a 正面板
2b 側板
2c 扉
2d 背面板
2e 天板
2f 底板
3 フィードローラ
3a フィードローラ軸
4 媒体繰出搬入口
5 リバースローラ
5a リバースローラ軸
6 ピッカローラ
6a ピッカローラ軸
7 ピッカローラ支持レバー
8 ピッカローラ位置検知センサ
9 集積プレート
9a 溝部
10 固定ガイド
11 ステージ
12 ステージガイド
13 ガイドシャフト
14 ステージロック解除レバー
15 媒体上面検知センサ
20 ストッパレバー
21 支点軸
22 圧縮コイルバネ
25、31 プッシュロッド
26 貫通孔
30 引張コイルスプリング
32 小径部
33 大径部
40 ヒンジ
41 ストッパアーム
41a、41b 棒状部材
42 凸部
Claims (3)
- 媒体を集積する昇降可能なステージと、前記ステージを、集積動作時の媒体の集積空間を確保した状態で、補充する媒体の最大枚数の厚さを収容する空間が形成される最大補充枚数位置に停止させるストッパとを有する媒体収納庫であって、
前記ストッパを、支点軸を中心として回動するレバーとすると共に、前記媒体収納庫を装置本体に着脱可能に構成し、
前記レバーを、バネ部材により前記ステージの方向に付勢すると共に、前記レバーに当接し、前記レバーを前記ステージとは逆方向に回動させるロッドを、前記装置本体に設け、
前記媒体収納庫を装置本体に装着した時に、前記ロッドが前記レバーを回動させてストッパ機能を解除することを特徴とする媒体収納庫。 - 媒体を集積する昇降可能なステージと、前記ステージを、集積動作時の媒体の集積空間を確保した状態で、補充する媒体の最大枚数の厚さを収容する空間が形成される最大補充枚数位置に停止させるストッパとを有する媒体収納庫であって、
前記ストッパを、支点軸を中心として回動するレバーとすると共に、前記媒体収納庫を装置本体に着脱可能に構成し、
前記レバーを、バネ部材により前記ステージの方向に付勢すると共に、一の側がフレーム側板を貫通し、他の側が前記レバーに当接して前記レバーを前記ステージとは逆方向に回動させるロッドを設け、
前記媒体収納庫を装置本体に装着した時に、前記ロッドの一の側の先端が前記装置本体に当接してストッパ機能を解除することを特徴とする媒体収納庫。 - 媒体を集積する昇降可能なステージと、前記ステージを、集積動作時の媒体の集積空間を確保した状態で、補充する媒体の最大枚数の厚さを収容する空間が形成される最大補充枚数位置に停止させるストッパとを有する媒体収納庫であって、
ヒンジにより開閉する扉を設けると共に、前記ストッパを、支点軸を中心として回動するアームとし、
前記アームを、バネ部材により前記ステージの方向に付勢すると共に、前記アームの一端を前記扉のヒンジの反対側に当接させ、
前記扉を閉めた時に、前記アームが前記ステージとは逆方向に回動してストッパ機能を解除することを特徴とする媒体収納庫。
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