JP4190764B2 - 非球面眼鏡レンズ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、外面、あるいは内面の少なくとも一方が非球面である屈折力補正用の非球面眼鏡レンズに関し、特にその収差補正、および薄型化に関する。
【0002】
【従来の技術】
レンズを薄く軽くする目的で、外面または内面の少なくとも一方を非球面とした屈折補正用眼鏡レンズは、特開昭64−40926号公報(外面非球面、両面非球面の実施例を含む)、特開昭64−50012号公報(内面非球面、両面非球面の実施例を含む)、特開平2−289818号公報(外面非球面の実施例を含む)、特開平2−289819号公報(外面非球面の実施例を含む)、特開平3−213821号公報(両面非球面の実施例を含む)、特開平4−195019号公報(両面非球面の実施例を含む)、特開平5−215994号公報(外面非球面の実施例を含む)、特開平8−5966号公報(外面非球面の実施例を含む)、特開平8−5967号公報(外面非球面の実施例を含む)、特開平8−62497号公報(内面非球面の実施例を含む)、WO97/26578号公報(内面非球面、外面非球面の実施例を含む)等に開示されている。
【0003】
上記の公報に開示される眼鏡レンズは、レンズの薄型、軽量化を目的として、球面レンズの場合に最も光学性能が良好になるベースカーブよりも浅い(曲率の絶対値が小さい)ベースカーブを用い、ベースカーブを浅くしたことにより増加した平均屈折力誤差や非点収差を非球面により補正している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の各公報に開示される非球面眼鏡レンズのように、ベースカーブを浅くすることにより増加する平均屈折力誤差と非点収差とを非球面により補正する場合には、平均屈折力誤差・非点収差を一定に保とうとすると、ベースカーブを浅くするほど歪曲収差が大きくなるという欠点を有する。
【0005】
例えば、特開平5−215994号公報の表1に示された実施例の非球面レンズL1と比較例の非球面レンズL2とを比較すると、両レンズとも頂点屈折力は-6.00[D]であり、ベースカーブはL1が0.0[D]、L2が1.5[D]であり、L1の方が浅いベースカーブを採用している。その結果、L2の縁厚が5.54mmであるのに対して、L1の縁厚は4.99mmであり、0.55mmの薄型化を実現できている。また、平均屈折力誤差APと非点収差ASは公報の図2、図4に示されているようにほぼ同等である。しかし、視角50°方向の歪曲収差を調べてみると、L2では-33.3%であるのに対してL1では-36.1%であり、周辺部においてL1の方が大きな像の歪みを伴うことになる。
【0006】
一方、特開平11−2785号公報、特開平11−212032号公報には、平均屈折力誤差・非点収差・歪曲収差の全てを良好に補正した眼鏡レンズが開示されている。ただし、これらの公報に開示された技術によれば歪曲収差を小さくことはできるが、非常に深いベースカーブを使っているため、外面の突出量が大きく、かつ、薄型化ができないという問題がある。
【0007】
この発明は、上述した従来技術の問題点に鑑み、外面の突出量および中心厚または縁厚を小さくして眼鏡フレームに枠入れした場合の外観を向上させ、平均屈折力誤差・非点収差を良好に補正すると共に、歪曲収差も抑えることができる非球面眼鏡レンズを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
眼鏡レンズは一般に1枚のレンズのみで構成されるため、設計の自由度が限られており、薄型化のためにベースカーブを浅くしようとすると、平均屈折力誤差・非点収差・歪曲収差の全てを補正することは不可能である。
【0009】
ところで、人間の網膜中で解像力が高いのは、中心窩と呼ばれる部位(視角で直径2°程度に対応)のみであり、対象の細かな構造を識別するためには視線を対象の方に向け、像が中心窩にできるようにする。眼球運動のみによって注視できる範囲は注視野と呼ばれ視角半径50°程であるが、実際に人間が体の正面以外を見る場合には、眼球運動・頭部の運動・体の運動が共同して行われ、眼球運動は視角半径30°程度の範囲に留まる。一方、網膜の周辺部は解像力は低いが、視角半径50°程度の範囲では空間情報を受容しており、像の歪曲は知覚される。
【0010】
したがって、眼鏡レンズを利用する場合には、一般に眼球運動でカバーされる範囲に対応するレンズの中央部については、細かな構造が識別できるよう像の明瞭さを重視する必要があり、網膜の周辺部に対応するレンズの周辺部については、像の明瞭さよりも歪曲の補正を重視する必要がある。この発明は、このような人間の視覚特性に着目してなされたものである。
【0011】
すなわち、この発明の非球面眼鏡レンズは、外側、内側の一対の屈折面を有し、少なくとも一方の屈折面が非球面である眼鏡レンズにおいて、レンズの中央部では装用時の平均屈折力誤差と非点収差との少なくとも一方に重点を置いて収差を補正し、レンズの周辺部では歪曲収差に重点を置いて収差を補正したことを特徴とする。
【0012】
上記の構成によれば、装用時、眼球運動でカバーされる範囲については明瞭な像が得られると共に、網膜の周辺部には歪曲の小さい像が形成されるため、装用者には良好な視界が得られる。すなわち、上記のような収差補正の重み付けをすることにより、平均屈折力誤差、非点収差、歪曲収差の全てをレンズ全域で補正しなくとも、装用時の体感的な光学性能を良好に保つことができ、これにより良好な光学性能と薄型化のための浅いベースカーブの採用とを両立させることができる。
【0013】
レンズの中央部、周辺部の範囲は、装用者の個人差も考慮して適宜決定すればよい。一般的には、例えば視角0〜35°の範囲を中央部、視角45°以上の範囲を周辺部としたり、視角0〜25°の範囲を中央部、視角35°以上の範囲を周辺部とすることができる。前者は、中央部の範囲を広めに確保しているが、視角45°以上は歪曲収差補正に重点を置くので、従来例のように視角50°近くまで平均屈折力誤差や非点収差を補正したものよりも歪曲収差を抑えることができる。後者では、中央部の範囲が狭めとなるものの、中央部から周辺部への移行をなだらかにできる。
【0014】
より具体的には、本発明による非球面眼鏡レンズは、頂点屈折力が負の場合には、レンズの光軸からの距離h(単位:mm)の点における光軸を含む断面に沿った外面および内面の曲率(単位:D)をC1(h)、C2(h)、曲率差をΔC1(h)=C1(h)−C1(0)、ΔC2(h)=C2(h)−C2(0)、ΔC(h)=ΔC1(h)−ΔC2(h)、曲率変化をdC1(h)/dh、dC2(h)/dh、dC(h)/dh=dC1(h)/dh−dC2(h)/dh、曲率変化比をR(h1,h2)=[dC(h1)/dh]/[dC(h2)/dh]、断面内のレンズの頂点屈折力(単位:D)をPとして、
C1(0)<0.028P2+0.7P+7 …(1)
0.0<ΔC(10)<ΔC(15)<2.0 …(2)
2.5<R(25,10)<15 …(3)
の各条件を満たすことを特徴とし、さらに、レンズ中央部と周辺部とをより自然に滑らかに接続するためには、
1.5<R(20,10)<10 …(4)
を満足することが望ましい。
【0015】
また、本発明による非球面眼鏡レンズは、頂点屈折力が正の場合には、
C2(0)<3.5 …(5)
0.0>ΔC(10)>ΔC(15)>-2.0 …(6)
1.5<R(25,10)<15 …(7)
を満たすことを特徴とし、さらに、レンズ中央部と周辺部とを自然に滑らかに接続するためには、
1.0<R(20,10)<10 …(8)
を満足することが望ましい。
【0016】
なお、この発明は、外面が非球面の場合、内面が非球面の場合、両面が非球面の場合の全てに適用することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、この発明にかかる非球面眼鏡レンズの実施形態、および具体的な設計例である実施例と比較例とを説明する。第1の実施形態は、頂点屈折力が負の眼鏡レンズであり、第2の実施形態は、頂点屈折力が正の眼鏡レンズである。
【0018】
【第1の実施形態】
第1の実施形態の非球面眼鏡レンズは、例えば図1(A)に断面を示すような頂点屈折力が負のレンズであり、外側1、内側2の一対の屈折面を有し、少なくとも一方の屈折面が非球面である。なお、光学中心3を通り外面1に垂直に交わるz軸は、この例では光軸4に一致する。また、h軸は外面1とz軸との交点を通りz軸と直交する直線として定義されている。
【0019】
第1の実施形態の眼鏡レンズは、レンズの中央部では装用時の平均屈折力誤差と非点収差とに重点を置いて収差が補正され、レンズの周辺部では歪曲収差に重点を置いて収差が補正されている。また、レンズの光軸からの距離h(単位:mm)の点における光軸を含む断面に沿った外面および内面の曲率(単位:D)をC1(h)、C2(h)、曲率差をΔC1(h)=C1(h)−C1(0)、ΔC2(h)=C2(h)−C2(0)、ΔC(h)=ΔC1(h)−ΔC2(h)、曲率変化をdC1(h)/dh、dC2(h)/dh、dC(h)/dh=dC1(h)/dh−dC2(h)/dh、曲率変化比をR(h1,h2)=[dC(h1)/dh]/[dC(h2)/dh]、断面内のレンズの頂点屈折力(単位:D)をPとして、
C1(0)<0.028P2+0.7P+7 …(1)
0.0<ΔC(10)<ΔC(15)<2.0 …(2)
2.5<R(25,10)<15 …(3)
1.5<R(20,10)<10 …(4)
を満足する。
【0020】
条件(1)は、外面に比較的浅いカーブを用いることを意味する。条件(1)を満たすことにより、外面の突出量を小さく抑え、縁厚の薄いレンズを形成することができる。
【0021】
条件(2)は、浅いベースカーブを用いつつ、光軸から視角30°程度の範囲まで平均屈折力誤差と非点収差とを良好に補正するための条件である。外面が非球面である場合には、外面の曲率をレンズの中心から周辺に向けて徐々に大きくする。内面が非球面である場合には、内面の曲率をレンズの中心から周辺に向けて徐々に小さくする。両面が非球面である場合には、外面と内面とに曲率の変化を振り分けて、総合して条件(2)を満たせばよい。ただし、条件(2)の上限を越えると、平均屈折力誤差と非点収差とが増大するため、曲率差は2.0よりも小さく抑える必要がある。
【0022】
条件(3)は、視角50°程度の領域で歪曲収差を減少させるための条件であり、h=25の位置の曲率変化をh=10の位置の曲率変化の2.5倍よりも大きくすることを意味する。ただし、15倍を越えると、不自然な歪曲が発生し、かつ、平均屈折力誤差と非点収差とが急激に悪化するため、15倍よりは小さな値にする。
【0023】
条件(4)は、視角40°程度の領域で歪曲収差を減少させるための条件であり、h=20の位置の曲率変化をh=10の位置の曲率変化の1.5倍よりも大きくすることを意味する。ただし、10倍を越えると、不自然な歪曲が発生し、かつ、平均屈折力誤差と非点収差とが急激に悪化するため、10倍よりは小さな値にする。条件(4)を満たすことにより、レンズ中央部から周辺部への収差変化を自然に滑らかにできる。
【0024】
次に、頂点屈折力SPHが-4.00Dの眼鏡レンズとして、実施例1、比較例1、実施例2、頂点屈折力SPHが-6.00Dの眼鏡レンズとして実施例3、比較例2を示す。なお、以下の実施例および比較例において、屈折率は全て1.67、外径は全て70.0mmである。
【0025】
【実施例1】
図1は、実施例1の眼鏡レンズを示し、(A)はレンズの断面図、(B)は光軸からの距離h[mm]に対する外面、内面の曲率差ΔC1(実線)、ΔC2(破線)を示すグラフ、(C)は距離hに対する外面、内面の曲率変化dC1(h)/dh(実線)、dC2(h)/dh(破線)を示すグラフである。実施例1の眼鏡レンズは、外面1が球面、内面2が回転対称非球面であり、視角で0〜30°の範囲となる中央部では平均屈折力誤差と非点収差とに重点を置いて収差を補正し、周辺部では歪曲収差に重点を置いて収差を補正している。実施例1の眼鏡レンズの諸元を表1に示す。なお、表中の記号DT(50)は、視角50°における歪曲収差の値を示す。
【0026】
【表1】
頂点屈折力[D] -4.00
外面曲率[D] 3.01
内面近軸曲率[D] 9.03
中心厚[mm] 1.00
縁厚 [mm] 4.31
DT(50)[%] -20.6
ΔC(10)[mm] 0.40
ΔC(15)[mm] 0.80
dC(10)/dh [D/mm] 0.07
dC(20)/dh [D/mm] 0.16
dC(25)/dh [D/mm] 0.24
R(20, 10) 2.27
R(25, 10) 3.57
図2,図3は、上記の諸元を持つ実施例1の眼鏡レンズの性能を示し、図2(A)は視角β[°]に対する平均屈折力誤差AP[D]を示すグラフ(実線は物体距離が無限遠、破線は物体距離が25cmの場合を示す)であり、図2(B)は視角βに対する非点収差AS[D]を示すグラフ(実線は物体距離が無限遠、破線は物体距離が25cmの場合を示す)、図2(C)は視角βに対する歪曲収差DT[%]を示すグラフ、図3は像の歪曲を示すチャートであり、レンズを装用して5m先に位置する50cmメッシュの格子を見たときに知覚される歪みを示している。
【0027】
【比較例1】
図4は、比較例1の眼鏡レンズを示し、(A)はレンズの断面図、(B)は曲率差、(C)は曲率変化を示す。比較例1の眼鏡レンズは、実施例1と同様、外面1が球面、内面2が回転対称非球面である。視角50°以上の範囲まで平均屈折力誤差と非点収差とを補正するよう設計されている点が実施例1とは異なる。比較例1の眼鏡レンズの諸元を表2に示し、図5,図6に性能を示す。図5、図6に示されるグラフにおける表示の定義は実施例1の対応するグラフにおけるのと同一である。
【0028】
【表2】
頂点屈折力[D] -4.00
外面曲率[D] 3.01
内面近軸曲率[D] 9.03
中心厚[mm] 1.00
縁厚 [mm] 4.49
DT(50)[%] -21.9
ΔC(10)[mm] 0.41
ΔC(15)[mm] 0.76
dC(10)/dh [D/mm] 0.07
dC(20)/dh [D/mm] 0.05
dC(25)/dh [D/mm] 0.01
R(20, 10) 0.65
R(25, 10) 0.12
【0029】
【実施例2】
図7は、実施例2の眼鏡レンズを示し、(A)はレンズの断面図、(B)は曲率差、(C)は曲率変化を示す。実施例2の眼鏡レンズは、外面1が回転対称非球面、内面2が球面であり、視角で0〜40°の範囲となる中央部では平均屈折力誤差と非点収差とに重点を置いて収差を補正し、周辺部では歪曲収差に重点を置いて収差を補正している。実施例2の眼鏡レンズの諸元を表3に示し、図8,図9に性能を示す。図8、図9に示されるグラフにおける表示の定義は実施例1の対応するグラフにおけるのと同一である。
【0030】
【表3】
頂点屈折力[D] -4.00
外面近軸曲率[D] 3.01
内面曲率[D] 9.03
中心厚[mm] 1.00
縁厚 [mm] 4.44
DT(50)[%] -20.1
ΔC(10)[mm] 0.35
ΔC(15)[mm] 0.59
dC(10)/dh [D/mm] 0.05
dC(20)/dh [D/mm] 0.09
dC(25)/dh [D/mm] 0.27
R(20, 10) 1.70
R(25, 10) 5.25
【0031】
【実施例3】
図10は、実施例3の眼鏡レンズを示し、(A)はレンズの断面図、(B)は曲率差、(C)は曲率変化を示す。実施例3の眼鏡レンズは、外面1、内面2の両面が回転対称非球面であり、視角で0〜30°の範囲となる中央部では平均屈折力誤差と非点収差とに重点を置いて収差を補正し、周辺部では歪曲収差に重点を置いて収差を補正している。実施例3の眼鏡レンズの諸元を表4に示し、図11,図12に性能を示す。図11、図12に示されるグラフにおける表示の定義は実施例1の対応するグラフにおけるのと同一である。
【0032】
【表4】
頂点屈折力[D] -6.00
外面近軸曲率[D] 1.50
内面近軸曲率[D] 10.53
中心厚[mm] 1.00
縁厚 [mm] 5.67
DT(50)[%] -36.6
ΔC(10)[mm] 0.63
ΔC(15)[mm] 1.45
dC(10)/dh [D/mm] 0.13
dC(20)/dh [D/mm] 0.33
dC(25)/dh [D/mm] 0.58
R(20, 10) 2.65
R(25, 10) 4.58
【0033】
【比較例2】
図13は、比較例2の眼鏡レンズを示し、(A)はレンズの断面図、(B)は曲率差、(C)は曲率変化を示す。比較例2の眼鏡レンズは、実施例3と同様に、外面1、内面2が両面とも回転対称非球面である。視角50°以上の範囲まで平均屈折力誤差と非点収差とを補正するよう設計されている点が実施例3とは異なる。比較例2の眼鏡レンズの諸元を表5に示し、図14,図15に性能を示す。図14、図15に示されるグラフにおける表示の定義は実施例1の対応するグラフにおけるのと同一である。
【0034】
【表5】
頂点屈折力[D] -6.00
外面近軸曲率[D] 1.50
内面近軸曲率[D] 10.53
中心厚[mm] 1.00
縁厚 [mm] 5.90
DT(50)[%] -38.5
ΔC(10)[mm] 0.65
ΔC(15)[mm] 1.37
dC(10)/dh [D/mm] 0.12
dC(20)/dh [D/mm] 0.20
dC(25)/dh [D/mm] 0.29
R(20, 10) 1.64
R(25, 10) 2.35
同一の負の頂点屈折力を有する実施例1,2と比較例1、実施例3と比較例2とを比較すると、各比較例では視角50°以上の領域まで平均屈折力誤差、非点収差が良好に補正されているのに対して、各実施例ではこれらの収差が大きくなっていることがわかる。これは、比較例では周辺に向かうにしたがって曲率変化が緩やかになるところを、実施例では歪曲収差を補正するために曲率変化を大きくしているためである。その結果、比較例の設計では歪曲収差の補正が十分でないのに対して、実施例の設計では、歪曲収差が比較例より小さく抑えられている。
【0035】
以下の表6は、第1の実施形態に含まれる実施例1,2,3と比較例1,2とが前述の条件(1)〜(4)を満足するか否かを示す。表中の記号「○」は条件を満足すること、「×」は満足しないことを表す。
【0036】
【表6】
【0037】
【第2の実施形態】
第2の実施形態の非球面眼鏡レンズは、例えば図16(A)に断面を示すような頂点屈折力が正のレンズであり、外側1、内側2の一対の屈折面を有し、少なくとも一方の屈折面が非球面である。符号3は光学中心、4は光軸である。
【0038】
第2の実施形態の眼鏡レンズは、レンズの中央部では装用時の平均屈折力誤差と非点収差とに重点を置いて収差が補正され、レンズの周辺部では歪曲収差に重点を置いて収差が補正されている。また、第2の実施形態の眼鏡レンズは、
C2(0)<3.5 …(5)
0.0>ΔC(10)>ΔC(15)>-2.0 …(6)
1.5<R(25,10)<15 …(7)
1.0<R(20,10)<10 …(8)
の各条件を満足する。
【0039】
条件(5)は、内面に浅いカーブを用いることを意味する。条件(5)を満たすことにより、外面の突出量を小さく抑え、中心厚の薄いレンズを形成することができる。
【0040】
条件(6)は、浅いベースカーブを用いつつ、光軸から視角30°程度の範囲まで平均屈折力誤差と非点収差とを良好に補正するための条件である。外面が非球面である場合には、外面の曲率をレンズの中心から周辺に向けて徐々に小さくする。内面が非球面である場合には、内面の曲率をレンズの中心から周辺に向けて徐々に大きくする。両面が非球面である場合には、外面と内面に曲率の変化を振り分けて、総合して条件(6)を満たせばよい。ただし、条件(6)の下限を下回ると、平均屈折力誤差と非点収差とが増大するため、曲率差は-2.0よりも大きくする必要がある。
【0041】
条件(7)は、視角50°程度の領域で歪曲収差を減少させるための条件であり、h=25の位置の曲率変化をh=10の位置の曲率変化の1.5倍よりも大きくすることを意味する。ただし、15倍を越えると、不自然な歪曲が発生し、かつ、平均屈折力誤差と非点収差とが急激に悪化するため、15倍よりは小さな値にする。
【0042】
条件(8)は、視角40°程度の領域で歪曲収差を減少させるための条件であり、h=20の位置の曲率変化をh=10の位置の曲率変化の1.0倍よりも大きくすることを意味する。ただし、10倍を越えると、不自然な歪曲が発生し、かつ、平均屈折力誤差と非点収差とが急激に悪化するため、10倍よりは小さな値にする。条件(8)を満たすことにより、レンズ中央部から周辺部への収差変化を自然に滑らかにできる。
【0043】
次に、頂点屈折力SPHが+4.00Dの眼鏡レンズとして、実施例4、比較例3、実施例5、実施例6を示す。なお、以下の実施例および比較例において、屈折率は全て1.67、外径は全て70.0mmである。
【0044】
【実施例4】
図16は、実施例4の眼鏡レンズを示し、(A)はレンズの断面図、(B)は曲率差、(C)は曲率変化を示す。実施例4の眼鏡レンズは、外面1が球面、内面2が回転対称非球面であり、視角で0〜30°の範囲となる中央部では平均屈折力誤差と非点収差とに重点を置いて収差を補正し、周辺部では歪曲収差に重点を置いて収差を補正している。実施例4の眼鏡レンズの諸元を表7に示し、図17,図18に性能を示す。図17、図18に示されるグラフにおける表示の定義は実施例1の対応するグラフにおけるのと同一である。
【0045】
【表7】
頂点屈折力[D] +4.00
外面曲率[D] 6.02
内面近軸曲率[D] 0.06
中心厚[mm] 4.03
縁厚 [mm] 1.00
DT(50)[%] 17.8
ΔC(10)[mm] -0.69
ΔC(15)[mm] -1.33
dC(10)/dh [D/mm] -0.12
dC(20)/dh [D/mm] -0.15
dC(25)/dh [D/mm] -0.19
R(20, 10) 1.29
R(25, 10) 1.60
【0046】
【比較例3】
図19は、比較例3の眼鏡レンズを示し、(A)はレンズの断面図、(B)は曲率差、(C)は曲率変化を示す。比較例1の眼鏡レンズは、実施例4と同様に外面1が球面、内面2が回転対称非球面である。視角50°以上の範囲まで平均屈折力誤差と非点収差とを補正するよう設計されている点が実施例4とは異なる。比較例3の眼鏡レンズの諸元を表8に示し、図20,図21に性能を示す。図20、図21に示されるグラフにおける表示の定義は実施例1の対応するグラフにおけるのと同一である。
【0047】
【表8】
頂点屈折力[D] +4.00
外面曲率[D] 6.02
内面近軸曲率[D] 0.06
中心厚[mm] 4.13
縁厚 [mm] 1.00
DT(50)[%] 19.6
ΔC(10)[mm] -0.69
ΔC(15)[mm] -1.31
dC(10)/dh [D/mm] -0.12
dC(20)/dh [D/mm] -0.09
dC(25)/dh [D/mm] -0.05
R(20, 10) 0.73
R(25, 10) 0.41
【0048】
【実施例5】
図22は、実施例5の眼鏡レンズを示し、(A)はレンズの断面図、(B)は曲率差、(C)は曲率変化を示す。実施例5の眼鏡レンズは、外面1が回転対称非球面、内面2が球面であり、視角で0〜40°の範囲となる中央部では平均屈折力誤差と非点収差とに重点を置いて収差を補正し、周辺部では歪曲収差に重点を置いて収差を補正している。実施例5の眼鏡レンズの諸元を表9に示し、図23,図24に性能を示す。図23、図24に示されるグラフにおける表示の定義は実施例1の対応するグラフにおけるのと同一である。
【0049】
【表9】
頂点屈折力[D] +4.00
外面近軸曲率[D] 6.02
内面曲率[D] 0.06
中心厚[mm] 3.96
縁厚 [mm] 1.00
DT(50)[%] 17.7
ΔC(10)[mm] -0.65
ΔC(15)[mm] -1.27
dC(10)/dh [D/mm] -0.11
dC(20)/dh [D/mm] -0.18
dC(25)/dh [D/mm] -0.32
R(20, 10) 1.62
R(25, 10) 2.84
【0050】
【実施例6】
図25は、実施例6の眼鏡レンズを示し、(A)はレンズの断面図、(B)は曲率差、(C)は曲率変化を示す。実施例6の眼鏡レンズは、外面1、内面2の両面が回転対称非球面であり、視角で0〜30°の範囲となる中央部では平均屈折力誤差と非点収差とに重点を置いて収差を補正し、周辺部では歪曲収差に重点を置いて収差を補正している。実施例6の眼鏡レンズの諸元を表10に示し、図26,図27に性能を示す。図26、図27に示されるグラフにおける表示の定義は実施例1の対応するグラフにおけるのと同一である。
【0051】
【表10】
頂点屈折力[D] +4.00
外面近軸曲率[D] 6.02
内面近軸曲率[D] 0.06
中心厚[mm] 4.00
縁厚 [mm] 1.00
DT(50)[%] 17.7
ΔC(10)[mm] -0.65
ΔC(15)[mm] -1.33
dC(10)/dh [D/mm] -0.12
dC(20)/dh [D/mm] -0.17
dC(25)/dh [D/mm] -0.22
R(20, 10) 1.44
R(25, 10) 1.87
同一の正の頂点屈折力を有する実施例4,5,6と比較例3とを比較すると、比較例では視角50°以上の領域まで平均屈折力誤差、非点収差が良好に補正されているのに対して、各実施例ではこれらの収差が大きくなっていることがわかる。ただし、比較例の設計では歪曲収差の補正が十分でないのに対して、実施例の設計では、歪曲収差が比較例より小さく抑えられている。
【0052】
以下の表11は、第2の実施形態に含まれる実施例4,5,6と比較例3とが前述の条件(5)〜(8)を満足するか否かを示す。
【0053】
【表11】
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、眼鏡レンズの領域を、眼球の回旋により注視される中央部と、その周囲に位置する周辺部とに分け、人間の視覚特性に合わせて各領域の収差補正の重み付けを変えることにより、浅いベースカーブを用いながら、装用時の体感的な性能が良好な眼鏡レンズを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の眼鏡レンズを示し、(A)はレンズの断面図、(B)はレンズの外面、内面それぞれの曲率差を表すグラフ、(C)はレンズの外面、内面それぞれの曲率変化を表すグラフである。
【図2】 実施例1の眼鏡レンズの性能を示し、(A)は平均屈折力誤差を示すグラフ、(B)は非点収差を示すグラフ、(C)は歪曲収差を示すグラフである。
【図3】 実施例1の眼鏡レンズを利用した際の像の歪曲を示すチャートである。
【図4】 比較例1の眼鏡レンズを示し、(A)はレンズの断面図、(B)はレンズの外面、内面それぞれの曲率差を表すグラフ、(C)はレンズの外面、内面それぞれの曲率変化を表すグラフである。
【図5】 比較例1の眼鏡レンズの性能を示し、(A)は平均屈折力誤差を示すグラフ、(B)は非点収差を示すグラフ、(C)は歪曲収差を示すグラフである。
【図6】 比較例1の眼鏡レンズを利用した際の像の歪曲を示すチャートである。
【図7】 実施例2の眼鏡レンズを示し、(A)はレンズの断面図、(B)はレンズの外面、内面それぞれの曲率差を表すグラフ、(C)はレンズの外面、内面それぞれの曲率変化を表すグラフである。
【図8】 実施例2の眼鏡レンズの性能を示し、(A)は平均屈折力誤差を示すグラフ、(B)は非点収差を示すグラフ、(C)は歪曲収差を示すグラフである。
【図9】 実施例2の眼鏡レンズを利用した際の像の歪曲を示すチャートである。
【図10】 実施例3の眼鏡レンズを示し、(A)はレンズの断面図、(B)はレンズの外面、内面それぞれの曲率差を表すグラフ、(C)はレンズの外面、内面それぞれの曲率変化を表すグラフである。
【図11】 実施例3の眼鏡レンズの性能を示し、(A)は平均屈折力誤差を示すグラフ、(B)は非点収差を示すグラフ、(C)は歪曲収差を示すグラフである。
【図12】 実施例3の眼鏡レンズを利用した際の像の歪曲を示すチャートである。
【図13】 比較例2の眼鏡レンズを示し、(A)はレンズの断面図、(B)はレンズの外面、内面それぞれの曲率差を表すグラフ、(C)はレンズの外面、内面それぞれの曲率変化を表すグラフである。
【図14】 比較例2の眼鏡レンズの性能を示し、(A)は平均屈折力誤差を示すグラフ、(B)は非点収差を示すグラフ、(C)は歪曲収差を示すグラフである。
【図15】 比較例2の眼鏡レンズを利用した際の像の歪曲を示すチャートである。
【図16】 実施例4の眼鏡レンズを示し、(A)はレンズの断面図、(B)はレンズの外面、内面それぞれの曲率差を表すグラフ、(C)はレンズの外面、内面それぞれの曲率変化を表すグラフである。
【図17】 実施例4の眼鏡レンズの性能を示し、(A)は平均屈折力誤差を示すグラフ、(B)は非点収差を示すグラフ、(C)は歪曲収差を示すグラフである。
【図18】 実施例4の眼鏡レンズを利用した際の像の歪曲を示すチャートである。
【図19】 比較例3の眼鏡レンズを示し、(A)はレンズの断面図、(B)はレンズの外面、内面それぞれの曲率差を表すグラフ、(C)はレンズの外面、内面それぞれの曲率変化を表すグラフである。
【図20】 比較例3の眼鏡レンズの性能を示し、(A)は平均屈折力誤差を示すグラフ、(B)は非点収差を示すグラフ、(C)は歪曲収差を示すグラフである。
【図21】 比較例3の眼鏡レンズを利用した際の像の歪曲を示すチャートである。
【図22】 実施例5の眼鏡レンズを示し、(A)はレンズの断面図、(B)はレンズの外面、内面それぞれの曲率差を表すグラフ、(C)はレンズの外面、内面それぞれの曲率変化を表すグラフである。
【図23】 実施例5の眼鏡レンズの性能を示し、(A)は平均屈折力誤差を示すグラフ、(B)は非点収差を示すグラフ、(C)は歪曲収差を示すグラフである。
【図24】 実施例5の眼鏡レンズを利用した際の像の歪曲を示すチャートである。
【図25】 実施例6の眼鏡レンズを示し、(A)はレンズの断面図、(B)はレンズの外面、内面それぞれの曲率差を表すグラフ、(C)はレンズの外面、内面それぞれの曲率変化を表すグラフである。
【図26】 実施例6の眼鏡レンズの性能を示し、(A)は平均屈折力誤差を示すグラフ、(B)は非点収差を示すグラフ、(C)は歪曲収差を示すグラフである。
【図27】 実施例6の眼鏡レンズを利用した際の像の歪曲を示すチャートである。
【符号の説明】
1 外面
2 内面
3 光学中心
4 光軸
Claims (7)
- 外側、内側の一対の屈折面を有し、頂点屈折力が負であり、少なくとも一方の屈折面が非球面である眼鏡レンズにおいて、
レンズの光軸からの距離h(単位:mm)の点における光軸を含む断面に沿った前記外面および内面の曲率(単位:D)をC1(h)、C2(h)、
曲率差をΔC1(h)=C1(h)−C1(0)、ΔC2(h)=C2(h)−C2(0)、ΔC(h)=ΔC1(h)−ΔC2(h)、
曲率変化をdC1(h)/dh、dC2(h)/dh、dC(h)/dh=dC1(h)/dh−dC2(h)/dh、
曲率変化比をR(h1,h2)=[dC(h1)/dh]/[dC(h2)/dh]、
断面内のレンズの頂点屈折力(単位:D)をPとして、
C1(0)<0.028P2+0.7P+7 …(1)
0.0<ΔC(10)<ΔC(15)<2.0 …(2)
2.5<R(25,10)<15 …(3)
の各条件を満たすことを特徴とする非球面眼鏡レンズ。 - さらに
1.5<R(20,10)<10 …(4)
を満たすことを特徴とする請求項1に記載の非球面眼鏡レンズ。 - 外側、内側の一対の屈折面を有し、頂点屈折力が正であり、少なくとも一方の屈折面が非球面である眼鏡レンズにおいて、
レンズの光軸からの距離h(単位:mm)の点における光軸を含む断面に沿った前記外面および内面の曲率(単位:D)をC1(h)、C2(h)、
曲率差をΔC1(h)=C1(h)−C1(0)、ΔC2(h)=C2(h)−C2(0)、ΔC(h)=ΔC1(h)−ΔC2(h)、
曲率変化をdC1(h)/dh、dC2(h)/dh、dC(h)/dh=dC1(h)/dh−dC2(h)/dh、
曲率変化比をR(h1,h2)=[dC(h1)/dh]/[dC(h2)/dh]として、
C2(0)<3.5 …(5)
0.0>ΔC(10)>ΔC(15)>−2.0 …(6)
1.5<R(25,10)<15 …(7)
の各条件を満たすことを特徴とする非球面眼鏡レンズ。 - さらに
1.0<R(20,10)<10 …(8)
を満たすことを特徴とする請求項3に記載の非球面眼鏡レンズ。 - 前記外面が非球面であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の非球面眼鏡レンズ。
- 前記内面が非球面であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の非球面眼鏡レンズ。
- 前記外面および内面が共に非球面であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の非球面眼鏡レンズ。
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