JP2003215507A - 非球面眼鏡レンズ - Google Patents

非球面眼鏡レンズ

Info

Publication number
JP2003215507A
JP2003215507A JP2002010336A JP2002010336A JP2003215507A JP 2003215507 A JP2003215507 A JP 2003215507A JP 2002010336 A JP2002010336 A JP 2002010336A JP 2002010336 A JP2002010336 A JP 2002010336A JP 2003215507 A JP2003215507 A JP 2003215507A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens
spectacle lens
aspherical
curvature
distortion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002010336A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4190764B2 (ja
Inventor
Moriyasu Shirayanagi
守康 白柳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pentax Corp
Original Assignee
Pentax Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pentax Corp filed Critical Pentax Corp
Priority to JP2002010336A priority Critical patent/JP4190764B2/ja
Publication of JP2003215507A publication Critical patent/JP2003215507A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4190764B2 publication Critical patent/JP4190764B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 浅いベースカーブを用いつつ、平均屈折力誤
差と非点収差のみでなく、歪曲収差も抑えることができ
る眼鏡レンズを提供すること。 【解決手段】 眼鏡レンズは、外面1が球面、内面2が
回転対称非球面であり、視角で0〜30°の範囲となる
中央部では平均屈折力誤差と非点収差とに重点を置いて
収差を補正し、周辺部では歪曲収差に重点を置いて収差
を補正している。これにより、装用時、眼球運動でカバ
ーされる範囲については明瞭な像が得られ、網膜の周辺
部には歪曲の小さい像が形成されるため、装用者には良
好な視界が得られる。このような収差補正の重み付けに
より、平均屈折力誤差、非点収差、歪曲収差の全てをレ
ンズ全域で補正しなくとも、装用時の体感的な光学性能
を良好に保つことができ、これにより良好な光学性能と
薄型化のための浅いベースカーブの採用とを両立させる
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、外面、あるいは
内面の少なくとも一方が非球面である屈折力補正用の非
球面眼鏡レンズに関し、特にその収差補正、および薄型
化に関する。
【0002】
【従来の技術】レンズを薄く軽くする目的で、外面また
は内面の少なくとも一方を非球面とした屈折補正用眼鏡
レンズは、特開昭64−40926号公報(外面非球
面、両面非球面の実施例を含む)、特開昭64−500
12号公報(内面非球面、両面非球面の実施例を含む)、
特開平2−289818号公報(外面非球面の実施例を
含む)、特開平2−289819号公報(外面非球面の実
施例を含む)、特開平3−213821号公報(両面非
球面の実施例を含む)、特開平4−195019号公報
(両面非球面の実施例を含む)、特開平5−215994
号公報(外面非球面の実施例を含む)、特開平8−59
66号公報(外面非球面の実施例を含む)、特開平8−5
967号公報(外面非球面の実施例を含む)、特開平8−
62497号公報(内面非球面の実施例を含む)、WO9
7/26578号公報(内面非球面、外面非球面の実施
例を含む)等に開示されている。
【0003】上記の公報に開示される眼鏡レンズは、レ
ンズの薄型、軽量化を目的として、球面レンズの場合に
最も光学性能が良好になるベースカーブよりも浅い(曲
率の絶対値が小さい)ベースカーブを用い、ベースカー
ブを浅くしたことにより増加した平均屈折力誤差や非点
収差を非球面により補正している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
各公報に開示される非球面眼鏡レンズのように、ベース
カーブを浅くすることにより増加する平均屈折力誤差と
非点収差とを非球面により補正する場合には、平均屈折
力誤差・非点収差を一定に保とうとすると、ベースカー
ブを浅くするほど歪曲収差が大きくなるという欠点を有
する。
【0005】例えば、特開平5−215994号公報の
表1に示された実施例の非球面レンズL1と比較例の非
球面レンズL2とを比較すると、両レンズとも頂点屈折
力は-6.00[D]であり、ベースカーブはL1が0.0[D]、L
2が1.5[D]であり、L1の方が浅いベースカーブを採用
している。その結果、L2の縁厚が5.54mmであるのに対
して、L1の縁厚は4.99mmであり、0.55mmの薄型化を実
現できている。また、平均屈折力誤差APと非点収差A
Sは公報の図2、図4に示されているようにほぼ同等で
ある。しかし、視角50°方向の歪曲収差を調べてみる
と、L2では-33.3%であるのに対してL1では-36.1%で
あり、周辺部においてL1の方が大きな像の歪みを伴う
ことになる。
【0006】一方、特開平11−2785号公報、特開
平11−212032号公報には、平均屈折力誤差・非
点収差・歪曲収差の全てを良好に補正した眼鏡レンズが
開示されている。ただし、これらの公報に開示された技
術によれば歪曲収差を小さくことはできるが、非常に深
いベースカーブを使っているため、外面の突出量が大き
く、かつ、薄型化ができないという問題がある。
【0007】この発明は、上述した従来技術の問題点に
鑑み、外面の突出量および中心厚または縁厚を小さくし
て眼鏡フレームに枠入れした場合の外観を向上させ、平
均屈折力誤差・非点収差を良好に補正すると共に、歪曲
収差も抑えることができる非球面眼鏡レンズを提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】眼鏡レンズは一般に1枚
のレンズのみで構成されるため、設計の自由度が限られ
ており、薄型化のためにベースカーブを浅くしようとす
ると、平均屈折力誤差・非点収差・歪曲収差の全てを補
正することは不可能である。
【0009】ところで、人間の網膜中で解像力が高いの
は、中心窩と呼ばれる部位(視角で直径2°程度に対応)
のみであり、対象の細かな構造を識別するためには視線
を対象の方に向け、像が中心窩にできるようにする。眼
球運動のみによって注視できる範囲は注視野と呼ばれ視
角半径50°程であるが、実際に人間が体の正面以外を見
る場合には、眼球運動・頭部の運動・体の運動が共同し
て行われ、眼球運動は視角半径30°程度の範囲に留ま
る。一方、網膜の周辺部は解像力は低いが、視角半径50
°程度の範囲では空間情報を受容しており、像の歪曲は
知覚される。
【0010】したがって、眼鏡レンズを利用する場合に
は、一般に眼球運動でカバーされる範囲に対応するレン
ズの中央部については、細かな構造が識別できるよう像
の明瞭さを重視する必要があり、網膜の周辺部に対応す
るレンズの周辺部については、像の明瞭さよりも歪曲の
補正を重視する必要がある。この発明は、このような人
間の視覚特性に着目してなされたものである。
【0011】すなわち、この発明の非球面眼鏡レンズ
は、外側、内側の一対の屈折面を有し、少なくとも一方
の屈折面が非球面である眼鏡レンズにおいて、レンズの
中央部では装用時の平均屈折力誤差と非点収差との少な
くとも一方に重点を置いて収差を補正し、レンズの周辺
部では歪曲収差に重点を置いて収差を補正したことを特
徴とする。
【0012】上記の構成によれば、装用時、眼球運動で
カバーされる範囲については明瞭な像が得られると共
に、網膜の周辺部には歪曲の小さい像が形成されるた
め、装用者には良好な視界が得られる。すなわち、上記
のような収差補正の重み付けをすることにより、平均屈
折力誤差、非点収差、歪曲収差の全てをレンズ全域で補
正しなくとも、装用時の体感的な光学性能を良好に保つ
ことができ、これにより良好な光学性能と薄型化のため
の浅いベースカーブの採用とを両立させることができ
る。
【0013】レンズの中央部、周辺部の範囲は、装用者
の個人差も考慮して適宜決定すればよい。一般的には、
例えば視角0〜35°の範囲を中央部、視角45°以上の範
囲を周辺部としたり、視角0〜25°の範囲を中央部、視
角35°以上の範囲を周辺部とすることができる。前者
は、中央部の範囲を広めに確保しているが、視角45°以
上は歪曲収差補正に重点を置くので、従来例のように視
角50°近くまで平均屈折力誤差や非点収差を補正したも
のよりも歪曲収差を抑えることができる。後者では、中
央部の範囲が狭めとなるものの、中央部から周辺部への
移行をなだらかにできる。
【0014】より具体的には、本発明による非球面眼鏡
レンズは、頂点屈折力が負の場合には、レンズの光軸か
らの距離h(単位:mm)の点における光軸を含む断面に沿
った外面および内面の曲率(単位:D)をC1(h)、C
2(h)、曲率差をΔC1(h)=C1(h)−C1(0)、ΔC
2(h)=C2(h)−C2(0)、ΔC(h)=ΔC1(h)−ΔC2
(h)、曲率変化をdC1(h)/dh、dC2(h)/dh、dC
(h)/dh=dC1(h)/dh−dC2(h)/dh、曲率変化比を
R(h1,h2)=[dC(h1)/dh]/[dC(h2)/dh]、断面
内のレンズの頂点屈折力(単位:D)をPとして、 C1(0)<0.028P2+0.7P+7 …(1) 0.0<ΔC(10)<ΔC(15)<2.0 …(2) 2.5<R(25,10)<15 …(3) の各条件を満たすことを特徴とし、さらに、レンズ中央
部と周辺部とをより自然に滑らかに接続するためには、 1.5<R(20,10)<10 …(4) を満足することが望ましい。
【0015】また、本発明による非球面眼鏡レンズは、
頂点屈折力が正の場合には、 C2(0)<3.5 …(5) 0.0>ΔC(10)>ΔC(15)>-2.0 …(6) 1.5<R(25,10)<15 …(7) を満たすことを特徴とし、さらに、レンズ中央部と周辺
部とを自然に滑らかに接続するためには、 1.0<R(20,10)<10 …(8) を満足することが望ましい。
【0016】なお、この発明は、外面が非球面の場合、
内面が非球面の場合、両面が非球面の場合の全てに適用
することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる非球面眼
鏡レンズの実施形態、および具体的な設計例である実施
例と比較例とを説明する。第1の実施形態は、頂点屈折
力が負の眼鏡レンズであり、第2の実施形態は、頂点屈
折力が正の眼鏡レンズである。
【0018】
【第1の実施形態】第1の実施形態の非球面眼鏡レンズ
は、例えば図1(A)に断面を示すような頂点屈折力が負
のレンズであり、外側1、内側2の一対の屈折面を有
し、少なくとも一方の屈折面が非球面である。なお、光
学中心3を通り外面1に垂直に交わるz軸は、この例で
は光軸4に一致する。また、h軸は外面1とz軸との交
点を通りz軸と直交する直線として定義されている。
【0019】第1の実施形態の眼鏡レンズは、レンズの
中央部では装用時の平均屈折力誤差と非点収差とに重点
を置いて収差が補正され、レンズの周辺部では歪曲収差
に重点を置いて収差が補正されている。また、レンズの
光軸からの距離h(単位:mm)の点における光軸を含む断
面に沿った外面および内面の曲率(単位:D)をC
1(h)、C2(h)、曲率差をΔC1(h)=C1(h)−C
1(0)、ΔC2(h)=C2(h)−C2(0)、ΔC(h)=ΔC
1(h)−ΔC2(h)、曲率変化をdC1(h)/dh、dC2(h)
/dh、dC(h)/dh=dC1(h)/dh−dC2(h)/dh、曲
率変化比をR(h1,h2)=[dC(h1)/dh]/[dC(h2)/d
h]、断面内のレンズの頂点屈折力(単位:D)をPとし
て、 C1(0)<0.028P2+0.7P+7 …(1) 0.0<ΔC(10)<ΔC(15)<2.0 …(2) 2.5<R(25,10)<15 …(3) 1.5<R(20,10)<10 …(4) を満足する。
【0020】条件(1)は、外面に比較的浅いカーブを用
いることを意味する。条件(1)を満たすことにより、外
面の突出量を小さく抑え、縁厚の薄いレンズを形成する
ことができる。
【0021】条件(2)は、浅いベースカーブを用いつ
つ、光軸から視角30°程度の範囲まで平均屈折力誤差と
非点収差とを良好に補正するための条件である。外面が
非球面である場合には、外面の曲率をレンズの中心から
周辺に向けて徐々に大きくする。内面が非球面である場
合には、内面の曲率をレンズの中心から周辺に向けて徐
々に小さくする。両面が非球面である場合には、外面と
内面とに曲率の変化を振り分けて、総合して条件(2)を
満たせばよい。ただし、条件(2)の上限を越えると、平
均屈折力誤差と非点収差とが増大するため、曲率差は2.
0よりも小さく抑える必要がある。
【0022】条件(3)は、視角50°程度の領域で歪曲収
差を減少させるための条件であり、h=25の位置の曲率
変化をh=10の位置の曲率変化の2.5倍よりも大きくする
ことを意味する。ただし、15倍を越えると、不自然な歪
曲が発生し、かつ、平均屈折力誤差と非点収差とが急激
に悪化するため、15倍よりは小さな値にする。
【0023】条件(4)は、視角40°程度の領域で歪曲収
差を減少させるための条件であり、h=20の位置の曲率
変化をh=10の位置の曲率変化の1.5倍よりも大きくする
ことを意味する。ただし、10倍を越えると、不自然な歪
曲が発生し、かつ、平均屈折力誤差と非点収差とが急激
に悪化するため、10倍よりは小さな値にする。条件(4)
を満たすことにより、レンズ中央部から周辺部への収差
変化を自然に滑らかにできる。
【0024】次に、頂点屈折力SPHが-4.00Dの眼鏡レン
ズとして、実施例1、比較例1、実施例2、頂点屈折力
SPHが-6.00Dの眼鏡レンズとして実施例3、比較例2を
示す。なお、以下の実施例および比較例において、屈折
率は全て1.67、外径は全て70.0mmである。
【0025】
【実施例1】図1は、実施例1の眼鏡レンズを示し、
(A)はレンズの断面図、(B)は光軸からの距離h[mm]に
対する外面、内面の曲率差ΔC1(実線)、ΔC2(破線)を
示すグラフ、(C)は距離hに対する外面、内面の曲率変
化dC1(h)/dh(実線)、dC2(h)/dh(破線)を示すグラ
フである。実施例1の眼鏡レンズは、外面1が球面、内
面2が回転対称非球面であり、視角で0〜30°の範囲
となる中央部では平均屈折力誤差と非点収差とに重点を
置いて収差を補正し、周辺部では歪曲収差に重点を置い
て収差を補正している。実施例1の眼鏡レンズの諸元を
表1に示す。なお、表中の記号DT(50)は、視角50°に
おける歪曲収差の値を示す。
【0026】
【表1】 頂点屈折力[D] -4.00 外面曲率[D] 3.01 内面近軸曲率[D] 9.03 中心厚[mm] 1.00 縁厚 [mm] 4.31 DT(50)[%] -20.6 ΔC(10)[mm] 0.40 ΔC(15)[mm] 0.80 dC(10)/dh [D/mm] 0.07 dC(20)/dh [D/mm] 0.16 dC(25)/dh [D/mm] 0.24 R(20, 10) 2.27 R(25, 10) 3.57 図2,図3は、上記の諸元を持つ実施例1の眼鏡レンズ
の性能を示し、図2(A)は視角β[°]に対する平均屈折
力誤差AP[D]を示すグラフ(実線は物体距離が無限遠、
破線は物体距離が25cmの場合を示す)であり、図2
(B)は視角βに対する非点収差AS[D]を示すグラフ(実
線は物体距離が無限遠、破線は物体距離が25cmの場合
を示す)、図2(C)は視角βに対する歪曲収差DT[%]を
示すグラフ、図3は像の歪曲を示すチャートであり、レ
ンズを装用して5m先に位置する50cmメッシュの格子
を見たときに知覚される歪みを示している。
【0027】
【比較例1】図4は、比較例1の眼鏡レンズを示し、
(A)はレンズの断面図、(B)は曲率差、(C)は曲率変化
を示す。比較例1の眼鏡レンズは、実施例1と同様、外
面1が球面、内面2が回転対称非球面である。視角50
°以上の範囲まで平均屈折力誤差と非点収差とを補正す
るよう設計されている点が実施例1とは異なる。比較例
1の眼鏡レンズの諸元を表2に示し、図5,図6に性能
を示す。図5、図6に示されるグラフにおける表示の定
義は実施例1の対応するグラフにおけるのと同一であ
る。
【0028】
【表2】 頂点屈折力[D] -4.00 外面曲率[D] 3.01 内面近軸曲率[D] 9.03 中心厚[mm] 1.00 縁厚 [mm] 4.49 DT(50)[%] -21.9 ΔC(10)[mm] 0.41 ΔC(15)[mm] 0.76 dC(10)/dh [D/mm] 0.07 dC(20)/dh [D/mm] 0.05 dC(25)/dh [D/mm] 0.01 R(20, 10) 0.65 R(25, 10) 0.12
【0029】
【実施例2】図7は、実施例2の眼鏡レンズを示し、
(A)はレンズの断面図、(B)は曲率差、(C)は曲率変化
を示す。実施例2の眼鏡レンズは、外面1が回転対称非
球面、内面2が球面であり、視角で0〜40°の範囲と
なる中央部では平均屈折力誤差と非点収差とに重点を置
いて収差を補正し、周辺部では歪曲収差に重点を置いて
収差を補正している。実施例2の眼鏡レンズの諸元を表
3に示し、図8,図9に性能を示す。図8、図9に示さ
れるグラフにおける表示の定義は実施例1の対応するグ
ラフにおけるのと同一である。
【0030】
【表3】 頂点屈折力[D] -4.00 外面近軸曲率[D] 3.01 内面曲率[D] 9.03 中心厚[mm] 1.00 縁厚 [mm] 4.44 DT(50)[%] -20.1 ΔC(10)[mm] 0.35 ΔC(15)[mm] 0.59 dC(10)/dh [D/mm] 0.05 dC(20)/dh [D/mm] 0.09 dC(25)/dh [D/mm] 0.27 R(20, 10) 1.70 R(25, 10) 5.25
【0031】
【実施例3】図10は、実施例3の眼鏡レンズを示し、
(A)はレンズの断面図、(B)は曲率差、(C)は曲率変化
を示す。実施例3の眼鏡レンズは、外面1、内面2の両
面が回転対称非球面であり、視角で0〜30°の範囲と
なる中央部では平均屈折力誤差と非点収差とに重点を置
いて収差を補正し、周辺部では歪曲収差に重点を置いて
収差を補正している。実施例3の眼鏡レンズの諸元を表
4に示し、図11,図12に性能を示す。図11、図1
2に示されるグラフにおける表示の定義は実施例1の対
応するグラフにおけるのと同一である。
【0032】
【表4】 頂点屈折力[D] -6.00 外面近軸曲率[D] 1.50 内面近軸曲率[D] 10.53 中心厚[mm] 1.00 縁厚 [mm] 5.67 DT(50)[%] -36.6 ΔC(10)[mm] 0.63 ΔC(15)[mm] 1.45 dC(10)/dh [D/mm] 0.13 dC(20)/dh [D/mm] 0.33 dC(25)/dh [D/mm] 0.58 R(20, 10) 2.65 R(25, 10) 4.58
【0033】
【比較例2】図13は、比較例2の眼鏡レンズを示し、
(A)はレンズの断面図、(B)は曲率差、(C)は曲率変化
を示す。比較例2の眼鏡レンズは、実施例3と同様に、
外面1、内面2が両面とも回転対称非球面である。視角
50°以上の範囲まで平均屈折力誤差と非点収差とを補
正するよう設計されている点が実施例3とは異なる。比
較例2の眼鏡レンズの諸元を表5に示し、図14,図1
5に性能を示す。図14、図15に示されるグラフにお
ける表示の定義は実施例1の対応するグラフにおけるの
と同一である。
【0034】
【表5】 頂点屈折力[D] -6.00 外面近軸曲率[D] 1.50 内面近軸曲率[D] 10.53 中心厚[mm] 1.00 縁厚 [mm] 5.90 DT(50)[%] -38.5 ΔC(10)[mm] 0.65 ΔC(15)[mm] 1.37 dC(10)/dh [D/mm] 0.12 dC(20)/dh [D/mm] 0.20 dC(25)/dh [D/mm] 0.29 R(20, 10) 1.64 R(25, 10) 2.35 同一の負の頂点屈折力を有する実施例1,2と比較例
1、実施例3と比較例2とを比較すると、各比較例では
視角50°以上の領域まで平均屈折力誤差、非点収差が
良好に補正されているのに対して、各実施例ではこれら
の収差が大きくなっていることがわかる。これは、比較
例では周辺に向かうにしたがって曲率変化が緩やかにな
るところを、実施例では歪曲収差を補正するために曲率
変化を大きくしているためである。その結果、比較例の
設計では歪曲収差の補正が十分でないのに対して、実施
例の設計では、歪曲収差が比較例より小さく抑えられて
いる。
【0035】以下の表6は、第1の実施形態に含まれる
実施例1,2,3と比較例1,2とが前述の条件(1)〜
(4)を満足するか否かを示す。表中の記号「○」は条件
を満足すること、「×」は満足しないことを表す。
【0036】
【表6】 実施例1 比較例1 実施例2 実施例3 比較例2 条件(1) ○ ○ ○ ○ ○ 条件(2) ○ ○ ○ ○ ○ 条件(3) ○ × ○ ○ × 条件(4) ○ × ○ ○ ○
【0037】
【第2の実施形態】第2の実施形態の非球面眼鏡レンズ
は、例えば図16(A)に断面を示すような頂点屈折力が
正のレンズであり、外側1、内側2の一対の屈折面を有
し、少なくとも一方の屈折面が非球面である。符号3は
光学中心、4は光軸である。
【0038】第2の実施形態の眼鏡レンズは、レンズの
中央部では装用時の平均屈折力誤差と非点収差とに重点
を置いて収差が補正され、レンズの周辺部では歪曲収差
に重点を置いて収差が補正されている。また、第2の実
施形態の眼鏡レンズは、 C2(0)<3.5 …(5) 0.0>ΔC(10)>ΔC(15)>-2.0 …(6) 1.5<R(25,10)<15 …(7) 1.0<R(20,10)<10 …(8) の各条件を満足する。
【0039】条件(5)は、内面に浅いカーブを用いるこ
とを意味する。条件(5)を満たすことにより、外面の突
出量を小さく抑え、中心厚の薄いレンズを形成すること
ができる。
【0040】条件(6)は、浅いベースカーブを用いつ
つ、光軸から視角30°程度の範囲まで平均屈折力誤差と
非点収差とを良好に補正するための条件である。外面が
非球面である場合には、外面の曲率をレンズの中心から
周辺に向けて徐々に小さくする。内面が非球面である場
合には、内面の曲率をレンズの中心から周辺に向けて徐
々に大きくする。両面が非球面である場合には、外面と
内面に曲率の変化を振り分けて、総合して条件(6)を満
たせばよい。ただし、条件(6)の下限を下回ると、平均
屈折力誤差と非点収差とが増大するため、曲率差は-2.0
よりも大きくする必要がある。
【0041】条件(7)は、視角50°程度の領域で歪曲収
差を減少させるための条件であり、h=25の位置の曲率
変化をh=10の位置の曲率変化の1.5倍よりも大きくする
ことを意味する。ただし、15倍を越えると、不自然な歪
曲が発生し、かつ、平均屈折力誤差と非点収差とが急激
に悪化するため、15倍よりは小さな値にする。
【0042】条件(8)は、視角40°程度の領域で歪曲収
差を減少させるための条件であり、h=20の位置の曲率
変化をh=10の位置の曲率変化の1.0倍よりも大きくする
ことを意味する。ただし、10倍を越えると、不自然な歪
曲が発生し、かつ、平均屈折力誤差と非点収差とが急激
に悪化するため、10倍よりは小さな値にする。条件(8)
を満たすことにより、レンズ中央部から周辺部への収差
変化を自然に滑らかにできる。
【0043】次に、頂点屈折力SPHが+4.00Dの眼鏡レン
ズとして、実施例4、比較例3、実施例5、実施例6を
示す。なお、以下の実施例および比較例において、屈折
率は全て1.67、外径は全て70.0mmである。
【0044】
【実施例4】図16は、実施例4の眼鏡レンズを示し、
(A)はレンズの断面図、(B)は曲率差、(C)は曲率変化
を示す。実施例4の眼鏡レンズは、外面1が球面、内面
2が回転対称非球面であり、視角で0〜30°の範囲と
なる中央部では平均屈折力誤差と非点収差とに重点を置
いて収差を補正し、周辺部では歪曲収差に重点を置いて
収差を補正している。実施例4の眼鏡レンズの諸元を表
7に示し、図17,図18に性能を示す。図17、図1
8に示されるグラフにおける表示の定義は実施例1の対
応するグラフにおけるのと同一である。
【0045】
【表7】 頂点屈折力[D] +4.00 外面曲率[D] 6.02 内面近軸曲率[D] 0.06 中心厚[mm] 4.03 縁厚 [mm] 1.00 DT(50)[%] 17.8 ΔC(10)[mm] -0.69 ΔC(15)[mm] -1.33 dC(10)/dh [D/mm] -0.12 dC(20)/dh [D/mm] -0.15 dC(25)/dh [D/mm] -0.19 R(20, 10) 1.29 R(25, 10) 1.60
【0046】
【比較例3】図19は、比較例3の眼鏡レンズを示し、
(A)はレンズの断面図、(B)は曲率差、(C)は曲率変化
を示す。比較例1の眼鏡レンズは、実施例4と同様に外
面1が球面、内面2が回転対称非球面である。視角50
°以上の範囲まで平均屈折力誤差と非点収差とを補正す
るよう設計されている点が実施例4とは異なる。比較例
3の眼鏡レンズの諸元を表8に示し、図20,図21に
性能を示す。図20、図21に示されるグラフにおける
表示の定義は実施例1の対応するグラフにおけるのと同
一である。
【0047】
【表8】 頂点屈折力[D] +4.00 外面曲率[D] 6.02 内面近軸曲率[D] 0.06 中心厚[mm] 4.13 縁厚 [mm] 1.00 DT(50)[%] 19.6 ΔC(10)[mm] -0.69 ΔC(15)[mm] -1.31 dC(10)/dh [D/mm] -0.12 dC(20)/dh [D/mm] -0.09 dC(25)/dh [D/mm] -0.05 R(20, 10) 0.73 R(25, 10) 0.41
【0048】
【実施例5】図22は、実施例5の眼鏡レンズを示し、
(A)はレンズの断面図、(B)は曲率差、(C)は曲率変化
を示す。実施例5の眼鏡レンズは、外面1が回転対称非
球面、内面2が球面であり、視角で0〜40°の範囲と
なる中央部では平均屈折力誤差と非点収差とに重点を置
いて収差を補正し、周辺部では歪曲収差に重点を置いて
収差を補正している。実施例5の眼鏡レンズの諸元を表
9に示し、図23,図24に性能を示す。図23、図2
4に示されるグラフにおける表示の定義は実施例1の対
応するグラフにおけるのと同一である。
【0049】
【表9】 頂点屈折力[D] +4.00 外面近軸曲率[D] 6.02 内面曲率[D] 0.06 中心厚[mm] 3.96 縁厚 [mm] 1.00 DT(50)[%] 17.7 ΔC(10)[mm] -0.65 ΔC(15)[mm] -1.27 dC(10)/dh [D/mm] -0.11 dC(20)/dh [D/mm] -0.18 dC(25)/dh [D/mm] -0.32 R(20, 10) 1.62 R(25, 10) 2.84
【0050】
【実施例6】図25は、実施例6の眼鏡レンズを示し、
(A)はレンズの断面図、(B)は曲率差、(C)は曲率変化
を示す。実施例6の眼鏡レンズは、外面1、内面2の両
面が回転対称非球面であり、視角で0〜30°の範囲と
なる中央部では平均屈折力誤差と非点収差とに重点を置
いて収差を補正し、周辺部では歪曲収差に重点を置いて
収差を補正している。実施例6の眼鏡レンズの諸元を表
10に示し、図26,図27に性能を示す。図26、図
27に示されるグラフにおける表示の定義は実施例1の
対応するグラフにおけるのと同一である。
【0051】
【表10】 頂点屈折力[D] +4.00 外面近軸曲率[D] 6.02 内面近軸曲率[D] 0.06 中心厚[mm] 4.00 縁厚 [mm] 1.00 DT(50)[%] 17.7 ΔC(10)[mm] -0.65 ΔC(15)[mm] -1.33 dC(10)/dh [D/mm] -0.12 dC(20)/dh [D/mm] -0.17 dC(25)/dh [D/mm] -0.22 R(20, 10) 1.44 R(25, 10) 1.87同一の正の頂点屈折力を
有する実施例4,5,6と比較例3とを比較すると、比
較例では視角50°以上の領域まで平均屈折力誤差、非
点収差が良好に補正されているのに対して、各実施例で
はこれらの収差が大きくなっていることがわかる。ただ
し、比較例の設計では歪曲収差の補正が十分でないのに
対して、実施例の設計では、歪曲収差が比較例より小さ
く抑えられている。
【0052】以下の表11は、第2の実施形態に含まれ
る実施例4,5,6と比較例3とが前述の条件(5)〜
(8)を満足するか否かを示す。
【0053】
【表11】
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、眼鏡レンズの領域を、眼球の回旋により注視される
中央部と、その周囲に位置する周辺部とに分け、人間の
視覚特性に合わせて各領域の収差補正の重み付けを変え
ることにより、浅いベースカーブを用いながら、装用時
の体感的な性能が良好な眼鏡レンズを提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1の眼鏡レンズを示し、(A)はレンズ
の断面図、(B)はレンズの外面、内面それぞれの曲率
差を表すグラフ、(C)はレンズの外面、内面それぞれの
曲率変化を表すグラフである。
【図2】 実施例1の眼鏡レンズの性能を示し、(A)は
平均屈折力誤差を示すグラフ、(B)は非点収差を示す
グラフ、(C)は歪曲収差を示すグラフである。
【図3】 実施例1の眼鏡レンズを利用した際の像の歪
曲を示すチャートである。
【図4】 比較例1の眼鏡レンズを示し、(A)はレンズ
の断面図、(B)はレンズの外面、内面それぞれの曲率
差を表すグラフ、(C)はレンズの外面、内面それぞれの
曲率変化を表すグラフである。
【図5】 比較例1の眼鏡レンズの性能を示し、(A)は
平均屈折力誤差を示すグラフ、(B)は非点収差を示す
グラフ、(C)は歪曲収差を示すグラフである。
【図6】 比較例1の眼鏡レンズを利用した際の像の歪
曲を示すチャートである。
【図7】 実施例2の眼鏡レンズを示し、(A)はレンズ
の断面図、(B)はレンズの外面、内面それぞれの曲率
差を表すグラフ、(C)はレンズの外面、内面それぞれの
曲率変化を表すグラフである。
【図8】 実施例2の眼鏡レンズの性能を示し、(A)は
平均屈折力誤差を示すグラフ、(B)は非点収差を示す
グラフ、(C)は歪曲収差を示すグラフである。
【図9】 実施例2の眼鏡レンズを利用した際の像の歪
曲を示すチャートである。
【図10】 実施例3の眼鏡レンズを示し、(A)はレン
ズの断面図、(B)はレンズの外面、内面それぞれの曲
率差を表すグラフ、(C)はレンズの外面、内面それぞれ
の曲率変化を表すグラフである。
【図11】 実施例3の眼鏡レンズの性能を示し、(A)
は平均屈折力誤差を示すグラフ、(B)は非点収差を示
すグラフ、(C)は歪曲収差を示すグラフである。
【図12】 実施例3の眼鏡レンズを利用した際の像の
歪曲を示すチャートである。
【図13】 比較例2の眼鏡レンズを示し、(A)はレン
ズの断面図、(B)はレンズの外面、内面それぞれの曲
率差を表すグラフ、(C)はレンズの外面、内面それぞれ
の曲率変化を表すグラフである。
【図14】 比較例2の眼鏡レンズの性能を示し、(A)
は平均屈折力誤差を示すグラフ、(B)は非点収差を示
すグラフ、(C)は歪曲収差を示すグラフである。
【図15】 比較例2の眼鏡レンズを利用した際の像の
歪曲を示すチャートである。
【図16】 実施例4の眼鏡レンズを示し、(A)はレン
ズの断面図、(B)はレンズの外面、内面それぞれの曲
率差を表すグラフ、(C)はレンズの外面、内面それぞれ
の曲率変化を表すグラフである。
【図17】 実施例4の眼鏡レンズの性能を示し、(A)
は平均屈折力誤差を示すグラフ、(B)は非点収差を示
すグラフ、(C)は歪曲収差を示すグラフである。
【図18】 実施例4の眼鏡レンズを利用した際の像の
歪曲を示すチャートである。
【図19】 比較例3の眼鏡レンズを示し、(A)はレン
ズの断面図、(B)はレンズの外面、内面それぞれの曲
率差を表すグラフ、(C)はレンズの外面、内面それぞれ
の曲率変化を表すグラフである。
【図20】 比較例3の眼鏡レンズの性能を示し、(A)
は平均屈折力誤差を示すグラフ、(B)は非点収差を示
すグラフ、(C)は歪曲収差を示すグラフである。
【図21】 比較例3の眼鏡レンズを利用した際の像の
歪曲を示すチャートである。
【図22】 実施例5の眼鏡レンズを示し、(A)はレン
ズの断面図、(B)はレンズの外面、内面それぞれの曲
率差を表すグラフ、(C)はレンズの外面、内面それぞれ
の曲率変化を表すグラフである。
【図23】 実施例5の眼鏡レンズの性能を示し、(A)
は平均屈折力誤差を示すグラフ、(B)は非点収差を示
すグラフ、(C)は歪曲収差を示すグラフである。
【図24】 実施例5の眼鏡レンズを利用した際の像の
歪曲を示すチャートである。
【図25】 実施例6の眼鏡レンズを示し、(A)はレン
ズの断面図、(B)はレンズの外面、内面それぞれの曲
率差を表すグラフ、(C)はレンズの外面、内面それぞれ
の曲率変化を表すグラフである。
【図26】 実施例6の眼鏡レンズの性能を示し、(A)
は平均屈折力誤差を示すグラフ、(B)は非点収差を示
すグラフ、(C)は歪曲収差を示すグラフである。
【図27】 実施例6の眼鏡レンズを利用した際の像の
歪曲を示すチャートである。
【符号の説明】
1 外面 2 内面 3 光学中心 4 光軸

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外側、内側の一対の屈折面を有し、少な
    くとも一方の屈折面が非球面である眼鏡レンズにおい
    て、レンズの中央部では装用時の平均屈折力誤差と非点
    収差との少なくとも一方に重点を置いて収差を補正し、
    レンズの周辺部では歪曲収差に重点を置いて収差を補正
    したことを特徴とする非球面眼鏡レンズ。
  2. 【請求項2】 前記中央部は、視角0〜35°の範囲であ
    り、前記周辺部は、視角45°以上の範囲であることを特
    徴とする請求項1に記載の非球面眼鏡レンズ。
  3. 【請求項3】 前記中央部は、視角0〜25°の範囲であ
    り、前記周辺部は、視角35°以上の範囲であることを特
    徴とする請求項1に記載の非球面眼鏡レンズ。
  4. 【請求項4】 外側、内側の一対の屈折面を有し、頂点
    屈折力が負であり、少なくとも一方の屈折面が非球面で
    ある眼鏡レンズにおいて、レンズの光軸からの距離h
    (単位:mm)の点における光軸を含む断面に沿った前記外
    面および内面の曲率(単位:D)をC1(h)、C2(h)、曲
    率差をΔC1(h)=C1(h)−C1(0)、ΔC2(h)=C
    2(h)−C2(0)、ΔC(h)=ΔC1(h)−ΔC2(h)、曲
    率変化をdC1(h)/dh、dC2(h)/dh、dC(h)/dh=d
    1(h)/dh−dC2(h)/dh、曲率変化比をR(h1,h2)
    =[dC(h1)/dh]/[dC(h2)/dh]、断面内のレンズの
    頂点屈折力(単位:D)をPとして、 C1(0)<0.028P2+0.7P+7 …(1) 0.0<ΔC(10)<ΔC(15)<2.0 …(2) 2.5<R(25,10)<15 …(3) の各条件を満たすことを特徴とする非球面眼鏡レンズ。
  5. 【請求項5】 さらに 1.5<R(20,10)<10 …(4) を満たすことを特徴とする請求項4に記載の非球面眼鏡
    レンズ。
  6. 【請求項6】 外側、内側の一対の屈折面を有し、頂点
    屈折力が正であり、少なくとも一方の屈折面が非球面で
    ある眼鏡レンズにおいて、レンズの光軸からの距離h
    (単位:mm)の点における光軸を含む断面に沿った前記外
    面および内面の曲率(単位:D)をC1(h)、C2(h)、曲
    率差をΔC1(h)=C1(h)−C1(0)、ΔC2(h)=C
    2(h)−C2(0)、ΔC(h)=ΔC1(h)−ΔC2(h)、曲
    率変化をdC1(h)/dh、dC2(h)/dh、dC(h)/dh=d
    1(h)/dh−dC2(h)/dh、曲率変化比をR(h1,h2)
    =[dC(h1)/dh]/[dC(h2)/dh]として、 C2(0)<3.5 …(5) 0.0>ΔC(10)>ΔC(15)>-2.0 …(6) 1.5<R(25,10)<15 …(7) の各条件を満たすことを特徴とする非球面眼鏡レンズ。
  7. 【請求項7】 さらに 1.0<R(20,10)<10 …(8) を満たすことを特徴とする請求項6に記載の非球面眼鏡
    レンズ。
  8. 【請求項8】 前記外面が非球面であることを特徴とす
    る請求項1〜7のいずれかに記載の非球面眼鏡レンズ。
  9. 【請求項9】 前記内面が非球面であることを特徴とす
    る請求項1〜7のいずれかに記載の非球面眼鏡レンズ。
  10. 【請求項10】 前記外面および内面が共に非球面であ
    ることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の非
    球面眼鏡レンズ。
JP2002010336A 2002-01-18 2002-01-18 非球面眼鏡レンズ Expired - Fee Related JP4190764B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002010336A JP4190764B2 (ja) 2002-01-18 2002-01-18 非球面眼鏡レンズ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002010336A JP4190764B2 (ja) 2002-01-18 2002-01-18 非球面眼鏡レンズ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003215507A true JP2003215507A (ja) 2003-07-30
JP4190764B2 JP4190764B2 (ja) 2008-12-03

Family

ID=27648102

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002010336A Expired - Fee Related JP4190764B2 (ja) 2002-01-18 2002-01-18 非球面眼鏡レンズ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4190764B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006119646A (ja) * 2004-10-18 2006-05-11 Franciscus Leonardus Oosterhof 拡大鏡、及び1つ又は2つのこのような拡大鏡が設けられている眼鏡フレーム
JP2008249828A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Nikon-Essilor Co Ltd 眼鏡レンズおよびその設計方法
JP2010513967A (ja) * 2006-12-22 2010-04-30 エシロール エンテルナショナル (コンパニ ジェネラル ドプチック) 眼鏡レンズを決定する方法
EP2518553A1 (en) 2011-04-28 2012-10-31 Seiko Epson Corporation Spectacle lens, eyeglasses, spectacle lens design method, and design apparatus
WO2013094153A1 (ja) * 2011-12-20 2013-06-27 セイコーエプソン株式会社 眼鏡レンズ
JP2014209256A (ja) * 2007-10-26 2014-11-06 ブリアン・ホールデン・ヴィジョン・インスティテュート 周辺視覚を向上させるための方法および装置
JP2018146604A (ja) * 2017-03-01 2018-09-20 東海光学株式会社 眼鏡用レンズの設計方法、製造方法及び供給システム
WO2021059660A1 (ja) * 2019-09-26 2021-04-01 学校法人北里研究所 眼鏡用レンズの設計方法、設計装置、サーバ装置、端末装置、発注システム、情報提供方法、及びプログラム

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006119646A (ja) * 2004-10-18 2006-05-11 Franciscus Leonardus Oosterhof 拡大鏡、及び1つ又は2つのこのような拡大鏡が設けられている眼鏡フレーム
JP2010513967A (ja) * 2006-12-22 2010-04-30 エシロール エンテルナショナル (コンパニ ジェネラル ドプチック) 眼鏡レンズを決定する方法
JP2008249828A (ja) * 2007-03-29 2008-10-16 Nikon-Essilor Co Ltd 眼鏡レンズおよびその設計方法
JP2014209256A (ja) * 2007-10-26 2014-11-06 ブリアン・ホールデン・ヴィジョン・インスティテュート 周辺視覚を向上させるための方法および装置
EP2518553A1 (en) 2011-04-28 2012-10-31 Seiko Epson Corporation Spectacle lens, eyeglasses, spectacle lens design method, and design apparatus
US8684523B2 (en) 2011-04-28 2014-04-01 Hoya Lens Manufacturing Philippines Inc. Spectacle lens, spectacle lens design method, and design apparatus
WO2013094153A1 (ja) * 2011-12-20 2013-06-27 セイコーエプソン株式会社 眼鏡レンズ
JP2013130619A (ja) * 2011-12-20 2013-07-04 Seiko Epson Corp 眼鏡レンズ
JP2018146604A (ja) * 2017-03-01 2018-09-20 東海光学株式会社 眼鏡用レンズの設計方法、製造方法及び供給システム
WO2021059660A1 (ja) * 2019-09-26 2021-04-01 学校法人北里研究所 眼鏡用レンズの設計方法、設計装置、サーバ装置、端末装置、発注システム、情報提供方法、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JP4190764B2 (ja) 2008-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3852116B2 (ja) 累進多焦点レンズ及び眼鏡レンズ
JP4973027B2 (ja) 累進屈折力レンズ
WO2004074907A1 (ja) 累進屈折力レンズ
WO2012070313A1 (ja) 多焦点眼用レンズ
JP2010009071A (ja) 2つの非球面、特にプログレッシブ表面を有するプログレッシブメガネレンズ及びそのメガネレンズを算出する方法
US20120218510A1 (en) Progressive-Power Lens and Progressive-Power Lens Design Method
JP4190764B2 (ja) 非球面眼鏡レンズ
WO2011030673A1 (ja) 累進屈折力レンズ
JP2016026324A (ja) 眼鏡用レンズ、眼鏡、眼鏡レンズの設計方法、及び設計装置
TWI745092B (zh) 漸進連續變焦隱形眼鏡
JP2012233959A (ja) 眼鏡用レンズ、眼鏡、眼鏡レンズの設計方法、及び設計装置
CN112703443A (zh) 眼用透镜、其设计方法、制造方法以及眼用透镜组
US8684522B2 (en) Progressive-power lens and progressive-power lens design method
JPH0812339B2 (ja) 眼鏡レンズ
JP2002372689A (ja) 累進多焦点レンズ及び眼鏡レンズ
CN113514962A (zh) 连续变焦隐形眼镜
JP2002323681A (ja) 累進多焦点レンズの製造方法
JP4036921B2 (ja) 眼鏡レンズ
JPH10186290A (ja) 二重焦点レンズ
JP4034191B2 (ja) 累進屈折力レンズ
JP2000227579A (ja) 内面累進屈折力レンズ
KR100504388B1 (ko) 비축 비구면 다초점 광학 렌즈
JP2001027744A (ja) 非球面眼鏡レンズ
JP2010513985A (ja) 改良された単一視力眼鏡
JP2011070234A (ja) 累進屈折力レンズ

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20040305

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20040311

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041213

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060720

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060914

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20061214

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070214

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20080611

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20080917

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080917

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110926

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120926

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130926

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees