JP4190545B2 - 光増幅器及び光増幅器の制御方法 - Google Patents

光増幅器及び光増幅器の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば波長多重光通信システムにおいて、システム運用中に信号光のチャネル数(信号光に多重する波長数)を増減する際に用いて好適な、光増幅器及び光増幅器の制御方法に関する。
近年、波長多重光通信システムの研究開発が精力的に進められており、通信の需要に応じて信号光のチャネル数を増加できるようなシステムを開発することが検討されている。
そして、この波長多重光通信システムの重要な構成要素である光増幅器についても、チャネル数の増加に応じた増幅規模のアップグレードが望まれている。なお、光波ネットワーク等を構成する光増幅器についても同様の要請がある。
このような要請に対しては、多波長(例えば32チャネル程度)多重信号光を増幅できる光増幅器を、光通信システムの運用当初から導入することにより、チャネル数の増加に対応することも考えられる。
ここで、光増幅器は励起光源をそなえて構成されているが、多波長多重信号光に対応するためには、大量の励起光を供給しうる励起光源をそなえる必要がある。
しかしながら、通常、励起光源は高価なものである上、システム運用当初は使用されるチャネル数は少ないことが多いため(例えば4チャネル程度)、システム運用当初から多波長多重信号光に対応した光増幅器を導入したのでは、設備の初期投資が大きく投資効率が悪いという課題がある。
そこで、設備投資を効率的に行なうためには、信号光のチャネル数の増加に応じて、光通信システムを運用しながら既存の光増幅器に励起光源を増設することが考えられる。
しかし、増設される励起光源を当初からある励起光源の制御ループに取り込むと、励起光源の制御が不安定になることが多い。つまり、光増幅器が所定の利得を得るために必要な励起光量(励起光パワー)をPとすると、2つの励起光源の励起光パワーの和がPとなる組み合わせは唯一に決まらないため、動作の安定点が複数存在することになり、励起光源の制御が不安定になる。
一方、励起光源を増設して信号光のチャネル数を増加した後に、通信の需要によっては光通信システムを運用しながらチャネル数を減少し、更には増設した励起光源を撤去する必要が生じることも考えられる。
従って、運用中の光通信システムにおいて、チャネル数の増加/減少に対応するためには、運用中のチャネルに障害を与えることなく、励起光源の増設又は撤去を行なえるようにする必要がある。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、光通信システムの運用中においても、信号光のチャネル数の増減に応じて安定に励起光源を増設又は撤去できるようにした、光増幅器及び光増幅器の制御方法を提供することを目的とする。
このため本発明の光増幅器は、波長の異なる複数チャネルの光信号が入力される増幅用光ファイバと、該増幅用光ファイバに励起光を供給する主励起光源とをそなえ、入力される光信号のチャネル数に応じて、該増幅用光ファイバに励起光を供給する補助励起光源が増設可能に構成され、該光信号のチャネル数が所定のチャネル数より大きいときは、該光信号のチャネル数に応じて増設された該補助励起光源の出力をオン状態に制御するとともに該主励起光源の励起光の出力を該補助励起光源の出力に基づいて制御するように構成されたことを特徴としている。
また、本発明の光増幅器の制御方法は、波長の異なる複数チャネルの光信号が入力される増幅用光ファイバと、該増幅用光ファイバに励起光を供給する主励起光源とをそなえ、入力される光信号のチャネル数に応じて、該増幅用光ファイバに励起光を供給する補助励起光源が増設可能に構成された光増幅器の制御方法であって、該光信号のチャネル数が所定のチャネル数より大きいときは、該光信号のチャネル数に応じて増設された該補助励起光源の出力をオン状態に制御するとともに該主励起光源の励起光の出力を該補助励起光源の出力に基づいて制御することを特徴としている。
従って、本発明によれば、入力信号光のチャネル数が増減して補助励起光源からの励起光の出力を制御する場合でも、運用中のチャネルに悪影響を与えることなく、増減後のチャネル数に応じた量の励起光を光増幅部に供給することができる利点がある。従って、光通信システムの運用中においても、信号光のチャネル数の増加に応じて、安定に補助励起光源を増設することができる。
さらに、入力される光信号のチャネル数が所定のチャネル数より大きいときは、光信号の数に応じて増設された補助励起光源の出力をオン状態に制御するので、主励起光源からの出力励起光量が0になることにより生じる制御ダイナミックレンジの欠如を防ぐことができ、励起光の出力制御を確実に行なうことができる。
(a)本発明の原理説明
まず、本発明の原理について説明する。
図1は本発明の光増幅器の構成を示す原理ブロック図であり、この図1に示す光増幅器1は、入力信号光を増幅して出力する光増幅部2と、光増幅部2に励起光を供給する複数の励起光源(主励起光源3及び補助励起光源4)と、励起光源制御部5とをそなえて構成されている。
ここで、主励起光源3は、励起光源制御部5により光増幅部2に供給する励起光の出力量が制御されるようになっている。
また、補助励起光源4は、光増幅部2に入力される信号光のチャネル数の増減に応じて、励起光源制御部5により光増幅部2に供給する励起光の出力の有無が制御されるようになっている。
さらに、励起光源制御部5は、上記励起光源3,4の動作を制御するものであり、光増幅部2に入力される信号光のチャネル数が予め設定された所定のチャネル数以下であるときには主励起光源3が励起光を光増幅部2に供給するように制御する一方、当該信号光のチャネル数が所定のチャネル数より大きいときには上記主励起光源3及び補助励起光源が協働して励起光を光増幅部2に供給するように制御する制御部7をそなえて構成されている。
なお、図1に示す光増幅器1においては、上記励起光源3,4を、励起光源制御部5により光増幅部2に供給する励起光の出力量が制御される主励起光源3及び補助励起光源4から構成し、励起光源制御部5が、光増幅部2に入力される信号光のチャネル数が予め設定された所定のチャネル数以下であるときには主励起光源3が励起光を光増幅部2に供給するように制御する一方、当該信号光のチャネル数が所定のチャネル数より大きいときには上記主励起光源3及び補助励起光源4が協働して励起光を光増幅部2に供給するように制御する制御部7をそなえて構成することもできる。
このときは、主励起光源3が、励起光源制御部5により光増幅部2に供給する励起光の出力量がアナログ制御される一方、補助励起光源4が、主励起光源3についての制御利得と制御時定数との比より一桁以上小さい制御利得と制御時定数との比を有し励起光源制御部5により光増幅部2に供給する励起光の出力量がアナログ制御されるように構成すればよい。
そして、このときは、励起光源制御部5が、一次の低周波通過特性を有することが好ましい。
また、図1に示す光増幅器1は、補助励起光源4の配設位置近傍の温度を制御する温度制御部をそなえることが好ましい。
ここで、上記所定のチャネル数は、主励起光源3が供給を予定する最大励起光量に応じたチャネル数である。
また、上記励起光源制御部5は、信号光の入力側から通知されるチャネル数情報に基づいて、光増幅部2に入力される信号光のチャネル数を認識するように構成することができる。
さらに、上記励起光源制御部5は、主励起光源3の動作状態に関する情報に基づいて、光増幅部2に入力される信号光のチャネル数が予め設定された所定のチャネル数より大きいか否かを判定するように構成することもできる。なお、主励起光源3の動作状態に関する情報としては、
主励起光源3を動作させるための駆動電流に関する情報を用いてもよく、主励起光源3からのもれ光量に関する情報を用いてもよく、主励起光源3から分岐された励起光量に関する情報を用いてもよい。
そして、上記励起光源制御部5を、入力信号光のパワーのモニタ結果に基づいて、光増幅部2に入力される信号光のチャネル数が予め設定された所定のチャネル数より大きいか否かを判定するように構成することもできる。
また、図1に示す光増幅器1は、光増幅部2に入力される信号光のチャネル数が増減したときに、光増幅部2に施される制御をレベル一定制御と利得一定制御との間で切り換える切換部をそなえて構成されてもよい。
そして、励起光源制御部5により補助励起光源4の励起光の出力が制御されるときに、切換部が、光増幅部2に施される制御を利得一定制御からレベル一定制御に切り換えてもよい。
さらに、制御部7は、光増幅器2の出力側端部が開放されたことを認識したときには、光増幅部2の出力信号光のレベルを所定値以下に低減すべく、上記主励起光源3及び補助励起光源4から供給される励起光量を調節するとともに、出力側端部が接続されたことを認識したときには、光増幅部2の出力信号光のレベルを正常値に設定すべく、判定部6での判定結果に応じた補助励起光源4の励起光出力状態を維持したまま、主励起光源3から供給される励起光量を調整するように構成することもできる。
ところで、本発明の光増幅器における励起光源制御方法は、入力信号光を増幅して出力する光増幅部と、光増幅部に励起光を供給する複数の励起光源と、上記励起光源の動作を制御する励起光源制御部とをそなえ、上記励起光源が、励起光源制御部により光増幅部に供給する励起光の出力量が制御される主励起光源と励起光源制御部により光増幅部に供給する励起光の出力の有無が制御される補助励起光源とから構成され、光増幅部に入力される信号光のチャネル数に応じた量の励起光を主励起光源が出力している状態のときに、光増幅部に入力される信号光のチャネル数が予め設定された所定のチャネル数より大きくなったときに、当該信号光のチャネル数に応じた量の励起光を出力するように主励起光源を制御し、その後、補助励起光源が励起光を出力するように制御して補助励起光源から出力される励起光量を増加させるとともに、主励起光源と補助励起光源とから出力される励起光量を当該チャネル数に応じた量となるように制御することを特徴としている。
また、本発明の光増幅器における励起光源制御方法は、入力信号光を増幅して出力する光増幅部と、光増幅部に励起光を供給する複数の励起光源と、上記励起光源の動作を制御する励起光源制御部とをそなえ、上記励起光源が、励起光源制御部により光増幅部に供給する励起光の出力量が制御される主励起光源及び補助励起光源から構成され、光増幅部に入力される信号光のチャネル数に応じた量の励起光を主励起光源が出力している状態のときに、光増幅部に入力される信号光のチャネル数が予め設定された所定のチャネル数より大きくなったときに、当該信号光のチャネル数に応じた量の励起光を出力するように主励起光源を制御し、その後、補助励起光源が励起光を出力するように制御するとともに、主励起光源と補助励起光源とから出力される励起光量を当該チャネル数に応じた量になるように制御することを特徴としている。
さらに、本発明の光増幅器における励起光源制御方法は、入力信号光を増幅して出力する光増幅部と、光増幅部に励起光を供給する複数の励起光源と、上記励起光源の動作を制御する励起光源制御部とをそなえ、上記励起光源が、励起光源制御部により光増幅部に供給する励起光の出力量が制御される主励起光源と励起光源制御部により光増幅部に供給する励起光の出力の有無が制御される補助励起光源とから構成され、上記主励起光源及び補助励起光源が協働して光増幅部に入力される信号光のチャネル数に応じた量の励起光を出力している状態のときに、光増幅部に入力される信号光のチャネル数が予め設定された所定のチャネル数以下となったときに、補助励起光源からの励起光の出力を停止させ、その後、主励起光源が減少後の当該信号光のチャネル数に応じた量の励起光を出力するように制御することを特徴としている。
また、本発明の光増幅器における励起光源制御方法は、入力信号光を増幅して出力する光増幅部と、光増幅部に励起光を供給する複数の励起光源と、上記励起光源の動作を制御する励起光源制御部とをそなえ、上記励起光源が、励起光源制御部により光増幅部に供給する励起光の出力量が制御される主励起光源及び補助励起光源から構成されてなる光増幅器において、上記主励起光源及び補助励起光源が協働して光増幅部に入力される信号光のチャネル数に応じた量の励起光を出力している状態のときに、光増幅部に入力される信号光のチャネル数が予め設定された所定のチャネル数以下となったときに、補助励起光源の励起光の出力を停止させ、その後、主励起光源が減少後の当該信号光のチャネル数に応じた量の励起光を出力するように制御することを特徴としている。
ここで、上述した光増幅器における励起光源制御方法においては、所定のチャネル数が、主励起光源が供給を予定する最大励起光量に応じたチャネル数であることを特徴としている。
また、上述した光増幅器における励起光源制御方法においては、光増幅部に施す制御をレベル一定制御と利得一定制御との間で切り換えるための待ち時間であって、当該信号光のチャネル数の切り換えを受け付けないガードタイムが設けられたことを特徴としている。
ところで、本発明の光増幅器は、波長の異なる複数の光信号が入力される希土類元素が添加された増幅用光ファイバをそなえ、入力される光信号の数に応じて、増幅用光ファイバに励起光を供給する励起光源の数が増減可能に構成されたことを特徴としている。
また、本発明の光増幅器の制御方法は、波長の異なる複数の光信号の数を識別し、識別した光信号の数に応じて、複数の光信号が入力される増幅用光ファイバに励起光を供給する励起光源の数を変化させることを特徴としている。
従って、本発明によれば、入力信号光のチャネル数が増減して補助励起光源からの励起光の出力を制御する場合でも、運用中のチャネルに悪影響を与えることなく、増減後のチャネル数に応じた量の励起光を光増幅部に供給することができる利点がある。従って、光通信システムの運用中においても、信号光のチャネル数の増減に応じて、安定に補助励起光源を増設又は撤去することができる。
(b)第1実施形態の説明
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(b1)第1実施形態にかかる光増幅器の構成
図2は本発明の第1実施形態にかかる光増幅器の構成を示すブロック図であるが、この図2に示す光増幅器10は、例えば図4に示す波長多重光通信システム100において、信号光を中継増幅する光インラインアンプとして用いられるものである。
ここで、図4に示す光通信システム100は、システム全体を描いたものであり、信号光の上り側及び下り側にそれぞれ、信号光を送信する信号送信部(Tx)101,複数の光増幅器10及び信号光を受信する信号受信部(Rx)104をそなえるとともに、監視信号を送信・転送する複数の監視信号送信部〔SV(Tx)〕105及び監視信号送信部105からの監視信号を受信する複数の監視信号受信部〔SV(Rx)〕106からなる監視信号転送系をそなえて構成されている。
そして、光増幅器10は、信号光出力一定制御方式が適用される光増幅器であり、図2に示すように、信号光の入力側から順に、コネクタ11a,信号光に含まれる監視信号を取り出すための分岐用カプラ12a,増幅前の信号光の一部を取り出すための分岐用カプラ12b,信号光を所定の利得で増幅する光増幅部(例えば、Erbium-Doped Fiber;EDF)13,利得等化器(GEQ)14a,増幅後の信号光の一部を取り出すための分岐用カプラ12c,分岐用カプラ12cを介して入力された信号光の出力量を調整する可変減衰器(Att)15,コネクタ11b,11c,伝送中に信号光に生じた分散を補償する分散補償ファイバ(DCF)16,コネクタ11d,11e,分散補償された信号光の一部を取り出すための分岐用カプラ12d,利得等化器(GEQ)14b,信号光を所定の利得で増幅する光増幅部(EDF)17,増幅後の信号光の一部を取り出すための分岐用カプラ12e,後述する監視信号処理部(SV処理部)26からの監視信号を合波するための合波用カプラ12f及びコネクタ11fをそなえている。
なお、コネクタ11a,11fは、光通信システム100の信号光伝送ラインに光増幅器10を接続するためのものであり、コネクタ11b〜11eは、光増幅器10内にDCF16を介装するためのものである。
また、図2では、光増幅器10に入力される信号光をλSig,N(N:多重波長数,N≦32)で示している。
そして、光増幅部13には、光増幅部13に励起光を供給するための励起光源18と、分岐用カプラ12b及び分岐用カプラ12cにてそれぞれ分岐された増幅前後の信号光に基づいて励起光源18を制御する自動利得制御部(AGC)23とが接続されている。
また、光増幅部17には、光増幅部17に励起光を供給するための主励起光源20及び補助励起光源21が接続されるとともに、分岐用カプラ12eにて分岐された信号光を受光するモニタ用フォトダイオード22と、フォトダイオード22からの出力信号及び分岐用カプラ12dにて分岐された信号光に基づいて主励起光源20を制御する自動利得制御部(AGC)25と、補助励起光源21からの励起光の出力の有無の制御(補助励起光源21のON/OFF制御)を行なうマイクロコントロールユニット(MCU)19と、フォトダイオード22からの出力信号及びMCU19に基づいて可変減衰器(Att)15を制御する自動レベル制御部(ALC)24とが接続されている。その他、光増幅部17には、出力側コネクタ11fから再入力される信号光(反射光)を受光する反射光モニタ用フォトダイオード22Aが接続されている。
なお、AGC23は、増幅前後の信号光のレベルを参照して励起光源18を制御することにより、増幅前後の信号光のレベル比(ゲイン)が一定となるように光増幅部13を制御するものであり、AGC25は、増幅前後の信号光のレベルを参照して主励起光源20及び補助励起光源21を制御することにより、増幅前後の信号光のレベル比(ゲイン)が一定となるように光増幅部17を制御するものである。
また、ALC24は、増幅後の信号光のレベルを参照して可変減衰器15を制御することにより、増幅後の信号光のレベルが一定となるように光増幅部17を制御するものである。
さらに、図2に示す光増幅器10には、監視信号処理部(SV処理部)26が設けられている。
SV処理部26は、分岐用カプラ12aにて分岐された監視信号に基づいてMCU19及びAGC25を制御するとともに、この監視信号を再生し合波用カプラ12fを介して光増幅器10の出力側へ出力するものである。
ここで、監視信号は、前述したように光増幅器10に入力される信号光に含まれており、信号光の波長とは異なる波長が割り当てられている。
なお、図2では監視信号をλSVで示している。そして、監視信号には、光通信システム100の状態に応じて、信号光のチャネル数情報を含むチャネル数変動予告信号や、後述する光増幅部17に施されているフリーズ処理を解除するフリーズ解除信号が含まれている。
詳細には、このSV処理部26は、図5に示すように、分岐用カプラ12aにて分岐された監視信号を受光するフォトダイオード(PD)26Aと、フォトダイオード26Aにて受光された信号から、上記チャネル数変動予告信号に含まれるチャネル数情報やフリーズ解除信号を抽出する監視信号処理部26Bと、監視信号を再生するためのレーザダイオード(LD)26Cとをそなえて構成されている。
なお、このSV処理部26は、図4を用いて前述した、光通信システム100における監視信号送信部105及び監視信号受信部106としての機能を有するものである。
また、図2に示すように、分岐用カプラ12a,SV処理部26及び合波用カプラ12fによりOSCセクション28が形成される。そして、その他の各部材により増幅セクション27が形成される。
ところで、図2に示す光増幅器10は、光通信システム100を運用しながら(動作させながら)信号光のチャネル数が増減された場合に対応して信号光を増幅できるものであるが、このためには、主として、光増幅部17,主励起光源20,補助励起光源21,MCU19,モニタ用フォトダイオード22,AGC25,ALC24,可変減衰器15及びSV処理部26が機能している。
ここで、光増幅部17は、主励起光源20及び補助励起光源21から供給される励起光の励起エネルギーにより、入力側の各部材を介して入力された信号光を所定の利得で増幅して出力するものであり、希土類ドープファイバ〔具体的にはエルビウムドープファイバ(EDF)〕により構成されている。
また、主励起光源20は、光増幅部17に励起光を供給する光源であり、AGC25により、励起光の出力量がアナログ制御されるようになっている。なお、この主励起光源20は、光通信システム100の運用当初から設けられている。
ここで、主励起光源20は、8チャネル分の励起光(8チャネル分の信号光を増幅するために必要な量の励起光)を予定最大出力として出力するものであるが、1チャネル分の制御ダイナミックレンジ(図10の符号D参照)を確保するために、2チャネル分の励起光を余分に出力するものが用いられている。つまり、この主励起光源20としては、合計10チャネル分の励起光を最大出力として出力しうるものが用いられる。
さらに、補助励起光源21は、光増幅部17に励起光を供給する光源であり、MCU19により、励起光の出力の有無が制御(ON/OFF制御)されるようになっている。なお、補助励起光源21は、例えば図示しないバックパワー(BP)用モニタを用いて、励起光出力が一定となるように制御されている。
ここで、この補助励起光源21は、主励起光源20とは異なり、光増幅部17に入力される信号光のチャネル数の増減に応じて、増設又は撤去することが可能なものである。従って、図2では、補助励起光源21を仮想線で示している。
なお、補助励起光源21としては、8チャネル分の励起光を最大出力として出力しうるものが用いられる。
そして、主励起光源20及び補助励起光源21は、それぞれ光増幅部17の後段及び前段に配設してもよい。
ここで、例えば図5に示すように、主励起光源20を光増幅部17の後段に配設するとともに、補助励起光源21を光増幅部17の前段に配設することにより光増幅器10を構成すれば、光増幅器10に入力する信号光のチャネル数が所定のチャネル数以下であるときには、後方励起用の主励起光源20のみ動作させて低消費電力化を図り、所定のチャネル数より大きいときには、前方励起用の補助励起光源21も動作させて高い出力を得ることができる。
また、図5に示す場合とは異なり、主励起光源20を光増幅部17の前段に配設するとともに、補助励起光源21を光増幅部17の後段に配設することにより光増幅器10を構成してもよく、このようにすれば、光増幅器10に入力する信号光のチャネル数が所定のチャネル数以下であるときには、前方励起用の主励起光源20のみ動作させて低雑音化を図り、所定のチャネル数より大きいときには、後方励起用の補助励起光源21も動作させて高い出力を得ることができる。
また、MCU19は、補助励起光源21のON/OFF制御を行なうために、判定部19A及びON/OFF制御部19Bをそなえている。なお、判定部19A及びON/OFF制御部19Bに相当する機能は、ソフトウェアを用いた処理により実現している。
ここで、判定部19Aは、SV処理部26にて抽出された信号光のチャネル数情報に基づいて光増幅部17に入力される信号光のチャネル数を認識して、認識された信号光のチャネル数が、判定部19A内のメモリ等(図示せず)に予め設定された所定のチャネル数より大きいか否かを判定するものである。なお、予め設定された所定のチャネル数とは、主励起光源20が供給を予定する最大励起光量に応じたチャネル数のことであり、主励起光源20が8チャネル分の励起光を予定最大出力として出力する場合には、所定のチャネル数として「8」が設定される。
また、ON/OFF制御部19Bは、判定部19Aにより光増幅部17に入力される信号光のチャネル数が所定のチャネル数以下であると判定された場合には、補助励起光源21をOFF制御する(補助励起光源21が励起光を出力しないように制御する)一方、判定部19Aにより当該信号光のチャネル数が所定のチャネル数より大きいと判定された場合には、補助励起光源21をON制御する(補助励起光源21が励起光を出力するように制御する)ものである。
即ち、ON/OFF制御部19Bは、光増幅部17に入力される信号光のチャネル数が8チャネル以下である場合には、主励起光源20のみに励起光を出力させるように制御すべく、補助励起光源21をOFFにする一方、当該信号光のチャネル数が8チャネルより大きい場合には、主励起光源20及び補助励起光源21に協働して励起光を出力させるように制御すべく、補助励起光源21をONにするものである。
このとき、主励起光源20の制御は前述したAGC25により行なわれるため、AGC25及びON/OFF制御部19Bが、判定部19Aによる判定の結果、光増幅部17に入力される信号光のチャネル数が所定のチャネル数以下であるときには主励起光源20のみが励起光を出力するように制御する一方、当該信号光のチャネル数が所定のチャネル数より大きいときには主励起光源20及び補助励起光源21が協働して励起光を出力するように制御する制御部として機能することになる。
ところで、ON/OFF制御部19Bは、反射光モニタ用フォトダイオード22Aからの出力信号に基づいて、光増幅器17の出力側端部(具体的にはコネクタ11f)の接続状態について認識する機能も有している。
そして、上記制御部として機能するAGC25及びON/OFF制御部19Bは、安全対策のために、光増幅器17の出力側端部が開放されたことを認識したときには、光増幅部17の出力信号光のレベルを所定値以下に低減すべく、主励起光源20及び補助励起光源21から供給される励起光量を調節する一方、出力側端部が接続されたことを認識したときには、光増幅部17の出力信号光のレベルを正常値に設定すべく、判定部19Aでの判定結果に応じた補助励起光源21の励起光出力状態を維持したまま、主励起光源20から供給される励起光量を調整するようになっている。なお、この安全対策にかかる動作については、「(b2)第1実施形態にかかる光増幅器の動作」にて詳述する。
ここで、前述したAGC25及びMCU19は、主励起光源20及び補助励起光源21の動作を制御する励起光源制御部として機能している。
なお、図3,図5においては、この励起光源制御部を符号124で示している。
また、前述したALC24及び可変減衰器15は、光増幅部17に入力される信号光のチャネル数が増減したときに、光増幅部17に施される制御をレベル一定制御と利得一定制御との間で切り換える切換部として機能している。
具体的には、MCU19の判定部19Aにより、光増幅部17に入力される信号光のチャネル数が増減したと判定された場合には、ALC24が可変減衰器15の減衰率を固定することにより、光増幅部17に全体として施される制御をレベル一定制御から利得一定制御に切り換えるフリーズ処理を行なうとともに、MCU19のON/OFF制御部19Bにより補助励起光源21の励起光の出力の有無が制御されるときに、ALC24が可変減衰器15の減衰率を可変にすることにより、光増幅部10に全体として施される制御を利得一定制御からレベル一定制御に切り換えるフリーズ解除処理を行なうことにより、ALC24及び可変減衰器15は上記切換部としての機能を発揮している。なお、フリーズ処理及びフリーズ解除処理については、「(b2)第1実施形態にかかる光増幅器の動作」にて詳述する。
なお、前述にて用いた図5は光増幅器10の要部構成を示す図である。
そして、図2に示す光増幅器10においては図示を省略しているが、光幅部17の前後段には、この図5に示すように、反射光が入力されるのを防ぐためのアイソレータ123a,123bが配設されている。また、符号124は、前述した励起光源制御部を示し、符号125は、分岐用カプラ12d(図2参照)にて取り出された信号光を受光するフォトダイオードである(このフォトダイオード125も、図2に示す光増幅器10においては図示を省略している)。
また、上述した光増幅器10を、図4に示す光通信システム100に適用した場合の要部構成を図3に示す。なお、図3において、符号103は、図2に示す光増幅器10のAGC25,MCU19及びSV処理部26以外の部材を含む光増幅部を示している。
(b2)第1実施形態にかかる光増幅器の動作
上述の構成により、本発明の第1実施形態にかかる光増幅器10が適用される光通信システム100においては、信号光の上り側(又は下り側)の信号送信部101から送信された信号光は、複数の光増幅器10により多中継増幅されながら光伝送路内を伝送し、信号光の上り側(又は下り側)の信号受信部104により受信される。
このとき、光増幅器10においては、入力された信号光の増幅が行なわれるが、入力信号光のチャネル数が増減した場合には、増減後のチャネル数に応じた量の励起光を光増幅部17に供給すべく、主励起光源20及び補助励起光源21が制御される。
以下では、(1)光増幅器10に入力される信号光のチャネル数が増加する場合と、(2)光増幅器10に入力される信号光のチャネル数が減少する場合に大別して説明する。
(1)光増幅器10に入力される信号光のチャネル数が増加する場合
この場合には、前提として、光増幅器10に入力される信号光が8チャネル以下であり、光増幅器10においては、主励起光源20のみが当該信号光のチャネル数に応じた量の励起光を出力しているものとする。なお、主励起光源20の励起光の最大出力(パワーリミット)は10チャネル分である。
そして、以下では、当該信号光のチャネル数が「8」から「9」に増加した場合について説明する。
まず、光増幅器10にコネクタ11aを介して監視信号を含む信号光が入力されると、信号光は分岐用カプラ12a,12bを透過して光増幅部13に入力される一方、監視信号は分岐用カプラ12aにより取り出されてSV処理部26に入力される。
そして、上記信号光は、光増幅部13にて増幅された後、GEQ14a,分岐用カプラ12cを介して可変減衰器15に入力され、この可変減衰器15により出力量が調整された後に、分散補償ファイバ16,分岐用カプラ12d,GEQ14bを介して光増幅部17に入力される。
また、信号光のチャネル数が増加する場合には、上記監視信号にはチャネル数変動予告信号が含まれており、SV処理部26においては、このチャネル数変動予告信号から入力信号光のチャネル数情報が抽出され、このチャネル数情報がMCU19及びAGC25に入力される。
そして、MCU19の判定部19Aにより、上記チャネル数情報に基づいて入力信号光のチャネル数が認識され、この入力信号光のチャネル数が判定部19A内に予め設定された所定のチャネル数「8」より大きいか否かが判定される。
ここで、判定部19Aにおいて、光増幅部17に入力される信号光のチャネル数が所定のチャネル数「8」より大きいと判定された場合(即ち、当該信号光のチャネル数が増加して「9」になった場合)には、MCU19及びAGC25は、以下のようにして光増幅部17に供給する励起光量を制御する(図6,図7参照)。
まず、信号光のチャネル数が増加する場合に監視信号に含まれるチャネル数変動予告信号(ch数変動予告信号)及びフリーズ解除信号(FRZ解除信号)の受信タイミングと、その信号により起こったイベントとの関係について図9に示す。この図9に示すガードタイムとは、光増幅部17に施す制御をレベル一定制御と利得一定制御との間で切り換えるための待ち時間であって、信号光のチャネル数の切り換えを受け付けない時間のことであり、図9に示すように2種類〔ガードタイムS(sec),ガードタイムE(sec)がある。そして、このガードタイムを設けることも重要となる。
また、信号光のチャネル数が増加したときの主励起光源20及び補助励起光源21からの励起光量(励起光パワー)の変化を図10に示す。
光増幅部17に入力される信号光のチャネル数が増加する場合には、ALC24が可変減衰器15の減衰率を固定することにより、光増幅部17に前述したフリーズ処理が施される。このとき、レベル一定制御を行なうための参照値(増加後のチャネル数に応じた信号光の出力レベルの値)が更新される。
ここで、チャネル数が「8」から「9」に増加した場合には、AGC25により、主励起光源20が供給を予定する最大励起光量(8チャネル分の励起光量)を超えて、増加後の当該信号光のチャネル数に応じた量(9チャネル分の励起光量)の励起光を出力するように、主励起光源20が制御される。即ち、AGC25により、主励起光源20のみが9チャネル分の励起光を出力するように制御される(図10の符号A参照)。
続いて、OS(光通信システム100の信号送信部101)側からフリーズ解除信号を受けると、ALC24が可変減衰器15の減衰率を可変に戻すことにより、光増幅部10に前述したフリーズ解除処理が施される。そして、ON/OFF制御部19Bにより補助励起光源21がONにされ、補助励起光源21が励起光を出力するように制御される。
このようにすると、図10の符号Bに示すように、ON/OFFのみ制御される補助励起光源21からは、励起光がゆるやかに出力されるとともに、レベル一定制御される主励起光源20からは、補助励起光源21から出力される励起光量を考慮した量の励起光が出力される。
そして、最終的には、主励起光源20からは1チャネル分の励起光が出力され、補助励起光源21からは8チャネル分の励起光が出力されることにより、合計9チャネル分の励起光が出力される。なお、図10に示すように、補助励起光源21は、ガードタイムE内に完全に立ち上がる。
このように、第1実施形態においては、チャネル数を「8」から「9」に増加した後に、補助励起光源21をONにしているので、主励起光源20からの出力励起光量が0になることにより生じる制御ダイナミックレンジ(図10の符号D参照)の欠如を防ぐことができ、励起光の出力制御を確実に行なうことができる。従って、光増幅器10により増幅される信号光の出力制御をより確実に行なうことができる。
また、補助励起光源21の励起光をゆるやかに立ち上げているので、主励起光源20の制御を追従させることができ、増加前の他のチャネルに悪影響を与えることなく信号光の増幅を行なうことができる。
なお、信号光のチャネル数が増加した場合であっても、8チャネル以下で増加した場合には、補助励起光源21からの励起光は不要である。
(2)光増幅器10に入力される信号光のチャネル数が減少する場合
この場合には、前提として、光増幅器10に入力される信号光が9チャネル以上であり、光増幅器10においては、主励起光源20及び補助励起光源21が協働して当該信号光のチャネル数に応じた量の励起光を出力しているものとする。
そして、以下では、当該信号光のチャネル数が「9」から「8」に減少した場合について説明する。なお、このときは、主励起光源20からは1チャネル分の励起光が出力され、補助励起光源21からは8チャネル分の励起光が出力されている。
ここで、上述した(1)の場合と同様にして、分岐用カプラ12aにより入力信号光から上記監視信号が取り出され、SV処理部26によりこの監視信号に含まれるチャネル数変動予告信号から入力信号光のチャネル数情報が抽出され、このチャネル数情報がMCU19及びAGC25に入力される。
そして、MCU19においては、判定部19Aにより、上記チャネル数情報に基づいて入力信号光のチャネル数が認識され、入力信号光のチャネル数が判定部19A内に予め設定された所定のチャネル数「8」より大きいか否か判定される。
ここで、光増幅部17に入力される信号光のチャネル数が所定のチャネル数「8」以下であると判定部19Aにより判定された場合(即ち、当該信号光のチャネル数が減少して「8」になった場合)には、以下のようにして光増幅部17に供給する励起光量が制御される(図6〜図8参照)。
まず、信号光のチャネル数が減少したときの主励起光源20及び補助励起光源21からの励起光量(励起光パワー)の変化を図11に示す。
光増幅部17に入力される信号光のチャネル数が「9」から「8」に減少した場合には、まず、ON/OFF制御部19Bにより、補助励起光源21がOFFにされ、補助励起光源21が励起光を出力しないように制御される。
このようにすると、図11の符号Cに示すように、ON/OFFのみ制御される補助励起光源21からの励起光量はゆるやかに減少するとともに、レベル一定制御される主励起光源20からは、補助励起光源21から出力される励起光量を考慮した量の励起光が出力される。その結果、補助励起光源21からの励起光量は0となり、主励起光源20からは9チャネル分の励起光が出力される。
続いて、上述した(1)の場合と同様に、ALC24が可変減衰器15の減衰率を固定することにより、光増幅部17に前述したフリーズ処理が施される。このとき、レベル一定制御を行なうための参照値(減少後のチャネル数に応じた信号光の出力レベルの値)も更新される。
その後、AGC25により、主励起光源20が減少後の当該信号光のチャネル数に応じた量の励起光(8チャネル分の励起光)を出力するように制御される。
なお、信号光のチャネル数の減少が終了して、OS側からフリーズ解除信号を受けると、ALC24が可変減衰器15の減衰率を可変に戻すことにより、光増幅部10に前述したフリーズ解除処理が施される。
また、図11に示すように、補助励起光源21は、ガードタイムS内に完全に停止する。
このように、第1実施形態においては、チャネル数を「9」から「8」に減少する前に、補助励起光源21をOFFにしているので、主励起光源20からの出力励起光量が0になることにより生じる制御ダイナミックレンジ(図11の符号D参照)の欠如を防ぐことができ、励起光の出力制御(ひいては信号光の出力制御)を確実に行なうことができる。
また、補助励起光源21からの励起光をゆるやかに減少させているので、主励起光源20の制御を追従させることができ、減少前の他のチャネルに悪影響を与えることなく信号光の増幅を行なうことができる。
なお、信号光のチャネル数が減少した場合であっても、9チャネル以上で減少した場合や、8チャネル以下で減少した場合には、補助励起光源21のON/OFF制御は不要である。
さらに、前述したフリーズ処理及びフリーズ解除処理について説明する。ここで、前述したフリーズ処理及びフリーズ解除処理における信号の授受について、図8に示す。図8において、丸付き数字1〜4(以下の説明では、それぞれ(1)〜(4)で示す)はフリーズ処理における信号の授受を示し、丸付き数字1′〜4′(以下の説明では、それぞれは(1) ′〜(4) ′で示す)フリーズ解除処理における信号の授受を示す。
まず、フリーズ処理を行なう際には、SV処理部26からのチャネル数変動予告信号がMCU19にて受信されると((1)参照)、MCU19では前述したように光増幅部17に入力される信号光のチャネル数を増減する処理が行なわれると判断され、その後(X1 ms後)、MCU19からALC24に対してフリーズON信号が出力される((2)参照)。ALC24がこのフリーズON信号を受信すると、ALC24が可変減衰器15の減衰率を固定することにより、光増幅器17にフリーズ処理が施される。そして、ALC24からMCU19にフリーズ動作フラグ「ON」が出力される((3)参照)。なお、フリーズ動作フラグ「ON」を出力できない場合はアラームが出力される。最後に、MCU19からは、光増幅器17がフリーズ処理が施された状態にあることを知らせるためのフリーズ状態フラグ「ON」が出力され、SV処理部26を介して外部(光通信システム100における他の光増幅器など)に送信される((4)参照)。
なお、信号光のチャネル数が「9」から「8」に減少する場合には、図11に示すように、MCU19がチャネル数変動予告信号をトリガとして受信すると、補助励起光源21をOFFにする。
また、待ち時間(X1 ms)は、多段接続された光増幅器10(図4参照)を一斉にフリーズさせるのではなく、信号光の入力側から順にフリーズさせるためのものであり、各光増幅10毎に異なる時間が設定されている。
一方、フリーズ解除処理を行なう際には、SV処理部26からのフリーズ解除信号がMCU19にて受信されると((1)′参照)、MCU19では補助励起光源21の出力の有無を制御すると判定され、その後(X2 ms後)、MCU19からALC24に対してフリーズOFF信号が出力される((2)′参照)。ALC24がこのフリーズOFF信号を受信すると、ALC24が可変減衰器15の減衰率を可変に戻すことにより、光増幅器17に施されたフリーズ処理が解除される。そして、ALC24からMCU19にフリーズ動作フラグ「OFF」が出力される((3)′参照)。なお、フリーズ動作フラグ「OFF」を出力できない場合はアラームが出力される。最後に、MCU19からは、光増幅器17が正常状態にある(即ち、フリーズが解除された)ことを知らせるためのフリーズ状態フラグ「OFF」が出力され、SV処理部26を介して外部(光通信システム100における他の光増幅器など)に送信される((4)′参照)。
なお、信号光のチャネル数が「8」から「9」に増加する場合には、図10に示すように、MCU19がフリーズ解除信号をトリガとして受信すると、補助励起光源21をONにする。
また、待ち時間(X2ms)は、信号光の入力側から順にフリーズを解除するためのものであり、各光増幅10毎に異なる時間が設定されている。
なお、フリーズ状態フラグ「ON」,「OFF」を外部に送信するのは、光通信システム100においては、信号光のチャネル数の増減に伴うフリーズ処理及びフリーズ解除処理を、光通信システム100を構成する複数の光増幅器10にて同時に行なう必要があるからである。
また、光増幅器10においては、安全対策として、AGC25及びON/OFF制御部19Bにより、光増幅器17の出力側端部の接続状態に応じて、光増幅部17の出力信号光のレベルが調整される。
ここで、図12は光増幅器10の状態遷移図である。なお、図12における丸付き数字1〜9は、以下の説明において、それぞれ括弧付き数字(1)〜(9)で示す。この図12に示すように、光増幅器10が停止状態にあるときには、主励起光源20からは励起光がまだ出力されていないが、信号光の入力回復(具体的には、図2に示す入力“1”の回復)が起こると((1)参照)、光増幅部17からは低レベルの信号光が出力される(前段安全光状態)。なお、このときに、信号光の入力断(入力“1”の断)が起こると((2)参照)、光増幅器10が停止状態に戻る。
そして、図2に示す入力“2”の回復が起こると((3)参照)、光増幅部17からは前段安全光状態のときよりも高いレベルの信号光が出力される(安全光状態)。なお、このときに、入力“2”の断が起こると((4)参照)、光増幅器10は前段安全光状態に戻る。
さらに、ON/OFF制御部19Bにより、反射光モニタ用フォトダイオード22Aからの出力信号に基づいて、光増幅器17の出力側端部(具体的にはコネクタ11f)の接続状態が認識される。
ここで、コネクタ11fが接続されたと認識されたときは((5)参照)、判定部19Aでの判定結果に応じた補助励起光源21の励起光出力状態を維持したまま(即ち、入力信号光のチャネル数が「9」以上であれば補助励起光源21をONにし、入力信号光のチャネル数が「8」以下であれば補助励起光源21はOFFにしたまま)、AGC25により主励起光源20から供給される励起光量が調整されて、光増幅部17の出力信号光のレベルを正常値に設定される(正常光状態)。なお、このときに、コネクタ11fが開放されたと認識されると((6)参照)、AGC25及びON/OFF制御部19Bにより、主励起光源20及び補助励起光源21から供給される励起光量が調節されて(より具体的には、補助励起光源21はOFFの状態にされる)、光増幅部17の出力信号光のレベルが所定値以下に低減して、前述した安全光状態に戻る。
また、前述した正常光状態のときに入力“2”の断が起こると((7)参照)、光増幅器10は前段安全光状態に戻り、正常光状態のときに信号光の入力断(入力“1”の断)が起こると((8)参照)、光増幅器10が停止状態に戻る。
さらに、前述した安全光状態のときに信号光の入力断(入力“1”の断)が起こると((9)参照)、光増幅器10が停止状態に戻る。
このようにすれば、光増幅器17の出力側端部の接続状態に応じて、光増幅部17の出力信号光のレベルを調整することができるので、光増幅器10の状態に応じて適切な安全対策を施すことができる。
このように、本発明の第1実施形態にかかる光増幅器10によれば、AGC25及びMCU19(即ち、励起光源制御部124)により、主励起光源20及び補助励起光源21の動作を制御しているので、入力信号光のチャネル数が増減して補助励起光源21をON/OFFする場合でも、運用中のチャネルに悪影響を与えることなく、増減後のチャネル数に応じた量の励起光を光増幅部17に供給することができる。従って、光通信システム100の運用中においても、信号光のチャネル数の増減に応じて、安定に補助励起光源21を増設又は撤去することができる。
また、補助励起光源21をAGC25の制御ループに組み込んでいないので、AGC25を高速且つ安定にできるとともに、補助励起光源21を任意の位置(例えば他の部材に熱の影響を与えない離隔した位置)に配設することができる。
(c)第1実施形態の変形例の説明
上述した第1実施形態においては、MCU19の判定部19Aが、監視信号に含まれるチャネル数変動予告信号から抽出されたチャネル数情報に基づいて入力信号光のチャネル数を認識し、入力信号光のチャネル数が予め設定された所定のチャネル数「8」より大きいか否かを判定する場合について説明したが、MCUの判定部が、主励起光源20の動作状態に関する情報に基づいて、入力信号光のチャネル数が予め設定された所定のチャネル数「8」より大きいか否かを判定するようにしてもよい。なお、それ以外の点では、第1実施形態におけるものと同様である。
具体的に、主励起光源20の動作状態に関する情報としては、主励起光源20を動作させるための駆動電流を用いることができる。また、MCU19′を図13に示すようにハードウェアにて構成するとともに、AGC25からの制御信号が、MCU19′を介して主励起光源20に入力されるようにすることもできる。
この場合には、MCU19′は、図13に示すように、複数の抵抗32,複数のオペアンプ(OPアンブ)33〜36,スイッチ(SW)37,双方向ツェナーダイオード38,電源40及び電圧クランプ用のダイオード42をそなえて構成されている。
なお、主励起光源20及び補助励起光源21には、それぞれトランジスタ39,41が接続されている。
ここで、オペアンプ34は、主励起光源20に接続された抵抗32に流れる駆動電流から発生する電圧Vbiasを受けるバッファアンプであり、オペアンプ35は、ヒステリシス付きの反転コンパレータであり、判定部として機能するものである。また、オペアンプ36は、オペアンプ33と同様の働きをするパワートランジスタ駆動用のオペアンプである。
このときの主励起光源20及び補助励起光源21の制御について説明すると、AGC25からの制御信号が、MCU19′のオペアンプ33を介して主励起光源20に入力されると、主励起光源20に駆動電流が流れるため、主励起光源20から励起光が出力された状態になる。
主励起光源20の駆動電流が低い時には、駆動電流により発生する電圧Vhighはオペアンプ35のしきい値Vth,h(このしきい値は、チャネル数「8」のときの主励起光源20の駆動電流により発生する電圧の値に相当する)以下であるため、オペアンプ35の出力電圧はVhighになる(図14参照)。従って、スイッチ37はONとなり、オペアンプ36の入力電圧が0Vであるので、補助励起光源21には駆動電流は流れない。
ここで、光増幅部17はAGC25により利得一定制御が施されているので、入力される信号光のチャネル数が増加すると、主励起光源20からの励起光の出力量を増やすために、主励起光源20の駆動電流が増加する。
このように駆動電流が増加して、駆動電流により発生する電圧Vhighがオペアンプ35のしきい値Vth,hを超えると、オペアンプ35の出力電圧はVlow になる(図14参照)。従って、スイッチ37はOFFとなり、補助励起光源21に駆動電流が流れるようになる。
このように主励起光源20及び補助励起光源21を制御しても、上述した第1実施形態の場合と同様の利点を得ることができる。
(d)第2実施形態の説明
上述した第1実施形態においては、補助励起光源21をAGC25の制御ループに組み込まない場合について説明したが、光増幅器を図17に示すように構成すれば、補助励起光源21′をAGC25′の制御ループに安定に組み込むこともできる。
ここで、図17は本発明の第2実施形態にかかる光増幅器の構成を示すブロック図であるが、この図17に示す光増幅器50も、第1実施形態にかかる光増幅器10と同様に、例えば図4に示す波長多重光通信システム100において、信号光を増幅する光増幅器として用いられるものである。
この光増幅器50は、補助励起光源21の代わりに補助励起光源21′をそなえた点,MCU19の代わりにMCU51をそなえた点,AGC25の代わりにAGC25′をそなえた点,前述したように補助励起光源21がAGC25′の制御ループに組み込まれた点,補助励起光源21に温度制御部53が付設される点及び反射光モニタ用フォトダイオード22Aからの出力信号が上記制御部52に入力される点を除いては、上述した第1実施形態におけるものと同様のものである。
ここで、MCU51は判定部51Aをそなえており、AGC25′は制御部52をそなえている。なお、この制御部52は、第1実施形態におけるON/OFF制御部19Bとほぼ同様の機能を有するものである。
そして、第2実施形態においては、AGC25′は、一次の低周波通過特性を有している。なお、これは、最も一般的且つ基本的な制御系である。
また、補助励起光源21′は、主励起光源20についての制御利得G1と制御時定数τ1との比(G1 /τ1 )より一桁以上小さい制御利得G2と制御時定数τ2との比(G2 /τ2 )を有し、AGC25′により励起光の出力量がアナログ制御されるものである。
なお、この補助励起光源21′も、光増幅部17に入力される信号光のチャネル数の増減に応じて増設又は撤去することが可能なものであるため、図17では、補助励起光源21′を仮想線で示している。また、補助励起光源21′は、AGC25′の制御ループに組み込まれるため、AGC25′の近傍に配設されている。
前述したように、増設される補助励起光源を当初からある主励起光源20の制御ループに取り込むと、動作の安定点が複数存在することになるため制御が不安定になるが、補助励起光源21′の制御特性を上述のように定めれば制御を安定化することができる。ここで、制御利得が同じであれば(G1 =G2 )、制御時定数(τ1 ,τ2 )を1桁以上変化させれば安定な制御系が構築できる。なお、補助励起光源の制御時定数を無限大にしたものが、前述した第1実施形態における補助励起光源21に相当する。
さらに、温度制御部53は、補助励起光源21′の配設位置近傍の温度を制御するものであり、例えばサーミスタ及びペルチエ素子にて構成されている。
ここで、通常、励起光源である励起LDチップでの発熱が大きいこと、及び、高い励起光出力を得るには動作温度が室温(常温)付近にある必要があることから、補助励起光源21′を発光させる前に、温度制御部53を駆動させて温度制御が行なわれる。なお、このとき、温度制御が安定するまでの保護時間が必要になる。
そして、補助励起光源21′の配設位置近傍の温度が安定化して室温付近になった後に、補助励起光源21′に駆動電流を通電して、AGC25′の制御ループに組み込んで動作させると安定な制御系が構築できる。
上述の構成により、本発明の第2実施形態にかかる光増幅器50においても、第1実施形態にかかる光増幅器10と同様に、入力された信号光の増幅が行なわれるが、入力信号光のチャネル数が増減した場合には、増減後のチャネル数に応じた量の励起光を光増幅部17に供給すべく、主励起光源20及び補助励起光源21′が制御される。
この光増幅器50においては、第1実施形態にかかる光増幅器10と同様にして、分岐用カプラ12aにより入力信号光から監視信号が取り出され、SV処理部26によりこの監視信号に含まれるチャネル数変動予告信号から入力信号光のチャネル数情報が抽出され、このチャネル数情報がMCU51の判定部51Aに入力される。
そして、判定部51Aにより、上記チャネル数情報に基づいて入力信号光のチャネル数が認識され、入力信号光のチャネル数が判定部51A内に予め設定された所定のチャネル数「8」より大きいか否か判定される。
さらに、判定部51Aによる判定結果は、AGC25′の制御部52に入力され、この判定結果に応じて、AGC25′により主励起光源20及び補助励起光源21′からの励起光の出力量が制御される。ここで、主励起光源20及び補助励起光源21′からの励起光の出力量の制御は、前述した第1実施形態の場合と同様に行なわれる。
なお、この光増幅器50においては、それ以外の点では、第1実施形態におけるものと同様に動作する。
このように本発明の第2実施形態にかかる光増幅器50によれば、補助励起光源21′を安定にAGC25′の制御ループに組み込むことができるので、前述した第1実施形態にかかる光増幅器10と同様に、入力信号光のチャネル数が増減して補助励起光源21′からの励起光の出力量を制御する場合でも、運用中のチャネルに悪影響を与えることなく、増減後のチャネル数に応じた量の励起光を光増幅部17に供給することができる。従って、光通信システム100の運用中においても、信号光のチャネル数の増減に応じて、安定に補助励起光源21′を増設又は撤去することができる。
また、この光増幅器50によれば、補助励起光源21′をAGC25′の制御ループに組み込んでいるので、前述したガードタイムを短くすることができる。
なお、第2実施形態にかかる光増幅器50においても、第1実施形態の変形例と同様に、MCUの判定部が、主励起光源20の動作状態に関する情報(具体的には、主励起光源20を動作させるための駆動電流)に基づいて、入力信号光のチャネル数が予め設定された所定のチャネル数「8」より大きいか否かを判定するようにしてもよい。
この場合には、図27に示すように、MCU19′′′を構成すればよい。この図27に示すMCU19′′′は、図13に示すMCU19′とほぼ同様の構成を有している。そして、AGC25からの制御信号がオペアンプ36を介して補助励起光源21′にも入力されるようになっているが、主励起光源20と比して補助励起光源21′の応答を遅くするために、補助励起光源21′への制御線に抵抗32とコンデンサ43からなるローパスフィルタが設けられている。
また、主励起光源20の動作状態に関する情報としては、主励起光源20からのもれ光量に関する情報や、主励起光源20から分岐された励起光量に関する情報を用いることもできる。
この場合には、図15に示すように、主励起光源20及び補助励起光源21′からのもれ光(バックパワー)をそれぞれモニタするためのバックパワーモニタ用フォトダイオード29a,29bや、主励起光源20及び補助励起光源21′から分岐された励起光をそれぞれモニタするための励起光モニタ用フォトダイオード31a,31bを、光増幅器10に設ける必要がある。ここで、バックパワーモニタ用フォトダイオード29a,29bは、それぞれ主励起光源20及び補助励起光源21′の出射端の反対位置に設けられている。
なお、図15において、符号20Aは、主励起光源20とバックパワーモニタ用フォトダイオード29aとにより形成された主励起光源モジュールを示し、符号21Aは、補助励起光源21′とバックパワーモニタ用フォトダイオード29bとにより形成された補助励起光源モジュールを示している。また、符号30a,30bは、信号光と励起光を合波するためのWDMカプラを示し、符号32a,32bは、励起光を分岐するための分岐カプラである。
この場合には、図16に示すようにハードウェアにてMCU19′′を構成するとともに、AGC25からの制御信号が、MCU19′′を介して主励起光源20及び補助励起光源21′に入力されるようにする。
ここで、MCU19′′は、図13に示すMCU19′とほぼ同様の構成を有しているが、オペアンプ34には、図13に示すMCU19′のように主励起光源20の駆動電流により発生する電圧ではなく、バックパワーモニタ用フォトダイオード29a,29b又は励起光モニタ用フォトダイオード31a,31bにて生じた電流(フォトカレント)により発生する電圧が入力されるようになっている。
また、このMCU19′′も、図27に示すMCU19′′′と同様に、主励起光源20と比して補助励起光源21′の応答を遅くするために、補助励起光源21′への制御線に抵抗32とコンデンサ43からなるローパスフィルタが設けられている。
そして、このときの主励起光源20及び補助励起光源21′の制御も、図13,図14を用いて前述したものとほぼ同様である。
なお、同様に、第1の変形例においても、主励起光源20の動作状態に関する情報として、主励起光源20からのもれ光量に関する情報や、主励起光源20から分岐された励起光量に関する情報を用いることができるのも言うまでもない。
(e)その他
上述した第1,第2実施形態にかかる光増幅器10,50の動作の変形例について説明する。
(1)2チャネル分の制御ダイナミックレンジを確保する場合。
この場合には、主励起光源20としては、9チャネル分の励起光を予定最大出力として出力するとともに、3チャネル分の励起光を余分に出力するものを用いる必要がある。つまり、この場合には、主励起光源20としては、合計12チャネル分の励起光を最大出力として出力しうるものが用いられる。
ここで、このような主励起光源20を用いたときに、信号光のチャネル数が増減したときの主励起光源20及び補助励起光源21からの励起光量(励起光パワー)の変化を図18,図19に示す。なお、図18,図19では、2チャネル分の制御ダイナミックレンジが符号Dで示されている。
信号光のチャネル数が増加する場合には、信号光のチャネル数が「9」から「10」に増えるときに、主励起光源20のみが10チャネル分の励起光を出力するように制御された後に(図18の符号A参照)、補助励起光源21がONにされる。
このようにすると、図18の符号Bに示すように、補助励起光源21(又は励起光源21′:以下同じ)からは励起光がゆるやかに出力されるとともに、主励起光源20からは補助励起光源21から出力される励起光量を考慮した量の励起光が出力される。
そして、最終的には、主励起光源20からは2チャネル分の励起光が出力され、補助励起光源21からは8チャネル分の励起光が出力されることにより、10チャネル分の励起光が出力される。
一方、信号光のチャネル数が減少する場合には、信号光のチャネル数が「10」から「9」に減るときに、信号光のチャネル数を減少させる前の状態で、まず、補助励起光源21がOFFにされる。
このようにすると、図19の符号Cに示すように、補助励起光源21からの励起光量はゆるやかに減少するとともに、主励起光源20からは補助励起光源21から出力される励起光量を考慮した量の励起光が出力される。その結果、補助励起光源21からの励起光量は0となり、主励起光源20からは10チャネル分の励起光が出力される。
その後、主励起光源20が減少後の当該信号光のチャネル数に応じた量の励起光(9チャネル分の励起光)を出力するように制御される。
なお、上述した信号光のチャネル数の増減の前後においては、第1実施形態におけるものと同様に、フリーズ処理及びフリーズ解除処理が行なわれる。
(2)主励起光源20が定常状態で9チャネル分の励起光を出力する場合。
上述した第1,第2実施形態では、定常状態で9チャネル分の励起光を出力する場合には、主励起光源20が1チャネル分の励起光を出力するとともに、補助励起光源21が8チャネル分の励起光を出力していたが、図20,図21に示すように、主励起光源20が定常状態で9チャネル分の励起光を出力するようにしてもよい。
(3)補助励起光源21が4チャネル分の励起光を出力する励起光源2つから構成された場合。
この場合は、励起光源のON/OFF制御を2段階で行なえばよい。そして、この場合には、MCU19(又はMCU51)の判定部19A(又は判定部51A)内のメモリ等には、上記所定のチャネル数として「4」,「8」が設定される。
ここで、このような補助励起光源21を用いたときに、信号光のチャネル数が増加したときの主励起光源20及び補助励起光源21からの励起光量(励起光パワー)の変化を図22,図23に示し、信号光のチャネル数が減少したときの主励起光源20及び補助励起光源21からの励起光量(励起光パワー)の変化を図24,図25に示す。
信号光のチャネル数が増加する場合には、信号光のチャネル数が「4」から「5」に増えるときに、主励起光源20が5チャネル分の励起光を出力するように制御された後に(図22の符号A′参照)、補助励起光源21を構成する一の励起光源がONにされる。
このようにすると、図22の符号B′に示すように、当該励起光源からは励起光がゆるやかに出力されるとともに、主励起光源20からは当該励起光源から出力される励起光量を考慮した量の励起光が出力される。
そして、最終的には、主励起光源20からは1チャネル分の励起光が出力され、補助励起光源21からは4チャネル分の励起光が出力されることにより、5チャネル分の励起光が出力される。
さらに、信号光のチャネル数が「8」から「9」に増えるときに、主励起光源20が9チャネル分の励起光を出力するように制御された後に(図23の符号A″参照)、補助励起光源21を構成する他の励起光源がONにされる。
このようにすると、図23の符号B″に示すように、当該励起光源からは励起光がゆるやかに出力されるとともに、主励起光源20からは当該励起光源から出力される励起光量を考慮した量の励起光が出力される。
そして、最終的には、主励起光源20からは1チャネル分の励起光が出力され、補助励起光源21からは8チャネル分の励起光が出力されることにより、9チャネル分の励起光が出力される。
一方、信号光のチャネル数が減少する場合には、信号光のチャネル数が「9」から「8」に減るときに、信号光のチャネル数を減少させる前の状態で、まず、補助励起光源21を構成する一の励起光源がOFFにされる。
このようにすると、図24の符号C′に示すように、当該励起光源からの励起光量はゆるやかに減少するとともに、主励起光源20からは当該励起光源から出力される励起光量を考慮した量の励起光が出力される。
その結果、補助励起光源21からは4チャネル分の励起光が出力され、主励起光源20からは5チャネル分の励起光が出力される。
その後、減少後の当該信号光のチャネル数に応じた量の励起光(8チャネル分の励起光)を出力すべく、主励起光源20から出力される励起光量が1チャネル分減るように制御される。従って、補助励起光源21からは4チャネル分の励起光が出力され、主励起光源20からは4チャネル分の励起光が出力される。
さらに、信号光のチャネル数が「5」から「4」に減るときに、信号光のチャネル数を減少させる前の状態で、まず、補助励起光源21を構成する他の励起光源がOFFにされる。
このようにすると、図25の符号C″に示すように、当該励起光源からの励起光量はゆるやかに減少するとともに、主励起光源20からは当該励起光源から出力される励起光量を考慮した量の励起光が出力される。
その結果、補助励起光源21からの励起光量は0となり、主励起光源20からは5チャネル分の励起光が出力される。
その後、減少後の当該信号光のチャネル数に応じた量の励起光(4チャネル分の励起光)を出力すべく、主励起光源20から出力される励起光量が1チャネル分減るように制御される。従って、補助励起光源21からは4チャネル分の励起光が出力される。
なお、上述した信号光のチャネル数の増減の前後においては、第1実施形態におけるものと同様に、フリーズ処理及びフリーズ解除処理が行なわれる。
さらに、前述したものと同様にして、2波分の制御ダイナミックレンジを確保することができるのは言うまでもない。
その他、上述した主励起光源20及び補助励起光源21(又は補助励起光源21′)としては、例えば4チャネル分の励起光を出力するものや12チャネル分の励起光を出力するものなど、8チャネル分以外の励起光を出力するものを用いることもできる。このときの主励起光源20及び補助励起光源21(又は補助励起光源21′)からの励起光の出力量の制御も、上述した第1,第2実施形態にて説明したものと同様に行なえばよい。
また、第2実施形態において説明した温度制御部53を、第1実施形態にかかる光増幅器10の補助励起光源21に付設してもよく、第1,第2実施形態にかかる光増幅器10,50の主励起光源20に付設してもよい。
さらに、上述した補助励起光源を複数設けて、2つめの補助励起光源からの励起光の出力を制御する際に本発明を用いることもできる。
また、上述した各実施形態においては、フリーズ解除処理が施された後(即ち、光増幅部17の制御がレベル一定制御に戻された後)に、補助励起光源21,21′が励起光を出力するように制御する場合について説明したが、フリーズ解除処理が施される前(即ち、光増幅部17が利得一定制御されている状態のとき)に、補助励起光源21,21′が励起光を出力するように制御してもよい。
さらに、MCU19の機能は、信号送信部101や送信側にある光増幅器がそなえても構わない。特に、MCU19の機能を信号送信部101がそなえた場合には、フリーズ解除信号を補助励起光源21,21′をON/OFFするときのタイミング信号として用いることができる。
ところで、上述した各実施形態にかかる光増幅器10,50は、波長の異なる複数の光信号が入力される希土類元素が添加された増幅用光ファイバ(光増幅部17の構成要素)をそなえ、入力される光信号の数に応じて、増幅用光ファイバに励起光を供給する励起光源の数(補助励起光源21,21′の数)が増減可能に構成されることになる。
そして、上述した各実施形態にかかる光増幅器10,50は、波長の異なる複数の光信号の数を識別し、識別した光信号の数に応じて、上記増幅用光ファイバに励起光を供給する励起光源の数(補助励起光源21,21′の数)を変化させることにより制御することができる。
(4)入力信号光のパワーのモニタ結果に基づいて、入力信号光のチャネル数が所定のチャネル数より大きいか否かを判定する場合。
上述した第1実施形態においては、MCU19の判定部19Aが、監視信号に含まれるチャネル数変動予告信号から抽出されたチャネル数情報に基づいて入力信号光のチャネル数を認識し、入力信号光のチャネル数が予め設定された所定のチャネル数「8」より大きいか否かを判定する場合について説明したが、MCUの判定部19Aが、入力信号光のパワーのモニタ結果に基づいて、入力信号光のチャネル数が予め設定された所定のチャネル数「8」より大きいか否かを判定するようにしてもよい。ここで、図2に示す光増幅器10では、入力信号光のパワーのモニタ(即ち、入力“2”のパワーのモニタ)は、図示は省略しているが、AGC25内に設けられたPD等の入力モニタにより行なうことができる。
図2に示す光増幅器10においては、初期立ち上げ時に、後段増幅部である光増幅部17への入力信号光のパワーは一定(例えば、−12dBm/ch等)に制御されている。例えば、この光増幅器10では、光増幅部17への入力信号光のパワーが−12dBm/chとなるように、即ち、入力信号光が8チャネルである場合には、光増幅部17への入力信号光のパワーが−3dBm〔−12+9=−3(dBm)〕となるように、可変減衰器15の減衰率が制御されている。なお、図2では、制御線が輻輳するため、制御線の図示を省略している。
上記−12dBm/chという値は、レベル一定制御(ALC制御)を行なう場合でも、利得一定制御(AGC制御)を行なう場合でも、更には、入力信号光のチャネル数が増減した場合でも変わらないものである。従って、光増幅部17への入力信号光のパワーの大小を、所定のしきい値と比較して、補助励起光源21のON/OFF制御を行なうことも可能である。
つまり、入力信号光が8チャネルである場合のしきい値を、−3dBm(実際には、チャネル数「8」のときの入力信号光のパワーと、チャネル数「9」のときの入力信号光のパワーとの間の値となればよい)に設定し、光増幅部17への入力信号光のパワーが−3dBmより大きいときに、入力信号光のチャネル数が「8」より大きいと判定し、補助励起光源21を発光させればよい。
そして、この場合には、チャネル数を増減する速さを、主励起光源20及び補助励起光源21の動作が十分に追従できる程度の速さにする。換言すれば、補助励起光源21のON/OFF制御の速さは、チャネル数を増減する速さ(チャネル数を切り換える速さ)より速くする。
チャネル数を所定のチャネル数「8」をまたいで増加する場合(例えば、チャネル数を「4」から「12」にする場合等)に、補助励起光源21をONにする速さがチャネル数を切り換える速さより遅いときには、チャネル数を「4」から「8」、「8」から「9」、「9」から「12」の3段階で増やす必要があるのに対して、このようにすれば、補助励起光源21をONにする速さがチャネル数を切り換える際の入力信号光のパワーの変化より速ければ、チャネル数を「4」から「12」と一度に増やすことができる利点がある。
なお、この場合に、信号光のチャネル数が増加したときの主励起光源20及び補助励起光源21からの励起光量(励起光パワー)の変化を図26に示す。
また、それ以外の点では、第1実施形態におけるものと同様である。
(5)信号光のチャネル数を監視信号に含まれるチャネル数変動予告信号に基づいて認識するとともに、チャネル数を増減する速さを、主励起光源20及び補助励起光源21の動作が十分に追従できる程度の速さにする場合。
即ち、上述した第1実施形態におけるように、MCU19の判定部19Aが、監視信号に含まれるチャネル数変動予告信号から抽出されたチャネル数情報に基づいて入力信号光のチャネル数を認識し、入力信号光のチャネル数が予め設定された所定のチャネル数「8」より大きいか否かを判定するとともに、(4)にて述べたように、チャネル数を増減する速さを、主励起光源20及び補助励起光源21の動作が十分に追従できる程度の速さにする(補助励起光源21のON/OFF制御の速さを、チャネル数を増減する速さより速くする)ようにしても、第1実施形態及び(4)にて述べたものと同様の利点を得ることができる。
(f)付記
(付記1) 入力信号光を増幅して出力する光増幅部と、該光増幅部に励起光を供給する複数の励起光源と、上記励起光源の動作を制御する励起光源制御部とをそなえ、
上記励起光源が、該励起光源制御部により該光増幅部に供給する励起光の出力量が制御される主励起光源と、該光増幅部に入力される信号光のチャネル数の増減に応じて該励起光源制御部により該光増幅部に供給する励起光の出力の有無が制御される補助励起光源とから構成され、
該励起光源制御部が、該光増幅部に入力される信号光のチャネル数が予め設定された所定のチャネル数以下であるときには該主励起光源が励起光を該光増幅部に供給するように制御する一方、当該信号光のチャネル数が該所定のチャネル数より大きいときには上記主励起光源及び補助励起光源が協働して励起光を該光増幅部に供給するように制御する制御部をそなえて構成されたことを
特徴とする、光増幅器。
(付記2) 入力信号光を増幅して出力する光増幅部と、該光増幅部に励起光を供給する複数の励起光源と、上記励起光源の動作を制御する励起光源制御部とをそなえ、
上記励起光源が、該励起光源制御部により該光増幅部に供給する励起光の出力量が制御される主励起光源及び補助励起光源から構成され、
該励起光源制御部が、該光増幅部に入力される信号光のチャネル数が予め設定された所定のチャネル数以下であるときには該主励起光源が励起光を該光増幅部に供給するように制御する一方、当該信号光のチャネル数が該所定のチャネル数より大きいときには上記主励起光源及び補助励起光源が協働して励起光を該光増幅部に供給するように制御する制御部をそなえて構成されたことを
特徴とする、光増幅器。
(付記3) 該主励起光源が、該励起光源制御部により該光増幅部に供給する励起光の出力量をアナログ制御される一方、該補助励起光源が、該主励起光源についての制御利得と制御時定数との比より一桁以上小さい制御利得と制御時定数との比を有し該励起光源制御部により該光増幅部に供給する励起光の出力量をアナログ制御されるように構成されたことを特徴とする、付記2記載の光増幅器。
(付記4) 該励起光源制御部が、一次の低周波通過特性を有することを特徴とする、付記2記載の光増幅器。
(付記5) 該補助励起光源の配設位置近傍の温度を制御する温度制御部をそなえたことを特徴とする、付記1又は付記2に記載の光増幅器。
(付記6) 該所定のチャネル数が、該主励起光源が供給を予定する最大励起光量に応じたチャネル数であることを特徴とする、付記1又は付記2に記載の光増幅器。
(付記7) 該励起光源制御部が、信号光の入力側から通知されるチャネル数情報に基づいて、該光増幅部に入力される信号光のチャネル数を認識するように構成されたことを特徴とする、付記1又は付記2に記載の光増幅器。
(付記8) 該励起光源制御部が、該主励起光源の動作状態に関する情報に基づいて、該光増幅部に入力される信号光のチャネル数が予め設定された所定のチャネル数より大きいか否かを判定するように構成されたことを特徴とする、付記1又は付記2に記載の光増幅器。
(付記9) 該主励起光源の動作状態に関する情報として、該主励起光源を動作させるための駆動電流に関する情報が用いられることを特徴とする、付記8記載の光増幅器。
(付記10) 該主励起光源の動作状態に関する情報として、該主励起光源からのもれ光量に関する情報が用いられることを特徴とする、付記8記載の光増幅器。
(付記11) 該主励起光源の動作状態に関する情報として、該主励起光源から分岐された励起光量に関する情報が用いられることを特徴とする、付記8記載の光増幅器。
(付記12) 該光増幅部に入力される信号光のチャネル数が増減したときに、該光増幅部に施される制御をレベル一定制御と利得一定制御との間で切り換える切換部をそなえて構成されたことを特徴とする、付記1又は付記2に記載の光増幅器。
(付記13) 該励起光源制御部により該補助励起光源の励起光の出力が制御されるときに、該切換部が、該光増幅部に施される制御を利得一定制御からレベル一定制御に切り換えることを特徴とする、付記12記載の光増幅器。
(付記14) 該制御部が、
該光増幅器の出力側端部が開放されたことを認識したときには、該光増幅部の出力信号光のレベルを所定値以下に低減すべく、上記主励起光源及び補助励起光源から供給される励起光量を調節するとともに、
該出力側端部が接続されたことを認識したときには、該光増幅部の出力信号光のレベルを正常値に設定すべく、上記補助励起光源の励起光出力状態を維持したまま、該主励起光源から供給される励起光量を調整するように構成されたことを特徴とする、付記1又は付記2に記載の光増幅器。
(付記15) 入力信号光を増幅して出力する光増幅部と、該光増幅部に励起光を供給する複数の励起光源と、上記励起光源の動作を制御する励起光源制御部とをそなえ、上記励起光源が、該励起光源制御部により該光増幅部に供給する励起光の出力量が制御される主励起光源と該励起光源制御部により該光増幅部に供給する励起光の出力の有無が
制御される補助励起光源とから構成されてなる光増幅器において、
該光増幅部に入力される信号光のチャネル数に応じた量の励起光を該主励起光源が出力している状態のときに、
該光増幅部に入力される信号光のチャネル数が予め設定された所定のチャネル数より大きくなったときに、当該信号光のチャネル数に応じた量の励起光を出力するように該主励起光源を制御し、
その後、該補助励起光源が励起光を出力するように制御して該補助励起光源から出力される励起光量を増加させるとともに、該主励起光源と該補助励起光源とから出力される励起光量を当該チャネル数に応じた量となるように制御することを
特徴とする、光増幅器における励起光源制御方法。
(付記16) 入力信号光を増幅して出力する光増幅部と、該光増幅部に励起光を供給する複数の励起光源と、上記励起光源の動作を制御する励起光源制御部とをそなえ、上記励起光源が、該励起光源制御部により該光増幅部に供給する励起光の出力量が制御される主励起光源及び補助励起光源から構成されてなる光増幅器において、該光増幅部に入力される信号光のチャネル数に応じた量の励起光を該主励起光源が出力している状態のときに、
該光増幅部に入力される信号光のチャネル数が予め設定された所定のチャネル数より大きくなったときに、当該信号光のチャネル数に応じた量の励起光を出力するように該主励起光源を制御し、
その後、該補助励起光源が励起光を出力するように制御するとともに、該主励起光源と該補助励起光源とから出力される励起光量を当該チャネル数に応じた量になるように制御することを
特徴とする、光増幅器における励起光源制御方法。
(付記17) 入力信号光を増幅して出力する光増幅部と、該光増幅部に励起光を供給する複数の励起光源と、上記励起光源の動作を制御する励起光源制御部とをそなえ、上記励起光源が、該励起光源制御部により該光増幅部に供給する励起光の出力量が制御される主励起光源と該励起光源制御部により該光増幅部に供給する励起光の出力の有無が制御される補助励起光源とから構成されてなる光増幅器において、
上記主励起光源及び補助励起光源が協働して該光増幅部に入力される信号光のチャネル数に応じた量の励起光を出力している状態のときに、
該光増幅部に入力される信号光のチャネル数が予め設定された所定のチャネル数以下となったときに、該補助励起光源からの励起光の出力を停止させ、
その後、該主励起光源が減少後の当該信号光のチャネル数に応じた量の励起光を出力するように制御することを
特徴とする、光増幅器における励起光源制御方法。
(付記18) 入力信号光を増幅して出力する光増幅部と、該光増幅部に励起光を供給する複数の励起光源と、上記励起光源の動作を制御する励起光源制御部とをそなえ、上記励起光源が、該励起光源制御部により該光増幅部に供給する励起光の出力量が制御される主励起光源及び補助励起光源から構成されてなる光増幅器において、上記主励起光源及び補助励起光源が協働して該光増幅部に入力される信号光のチャネル数に応じた量の励起光を出力している状態のときに、該光増幅部に入力される信号光のチャネル数が予め設定された所定のチャネル数以下となったときに、該補助励起光源の励起光の出力を停止させ、
その後、該主励起光源が減少後の当該信号光のチャネル数に応じた量の励起光を出力するように制御することを
特徴とする、光増幅器における励起光源制御方法。
(付記19) 該所定のチャネル数が、該主励起光源が供給を予定する最大励起光量に応じたチャネル数であることを特徴とする、付記15〜付記18のいずれか1項に記載の光増幅器における励起光源制御方法。
(付記20) 該光増幅部に施す制御をレベル一定制御と利得一定制御との間で切り換えるための待ち時間であって、当該信号光のチャネル数の切り換えを受け付けないガードタイムが設けられたことを特徴とする、付記15〜付記18のいずれか1項に記載の光増幅器における励起光源制御方法。
(付記21) 波長の異なる複数の光信号が入力される希土類元素が添加された増幅用光ファイバをそなえ、
入力される光信号の数に応じて、該増幅用光ファイバに励起光を供給する励起光源の数が増減可能に構成されたことを特徴とする、光増幅器。
(付記22) 波長の異なる複数の光信号の数を識別し、 識別した光信号の数に応じて、複数の光信号が入力される増幅用光ファイバに励起光を供給する励起光源の数を変化させることを特徴とする、光増幅器の制御方法。
(付記23) 該励起光源制御部が、入力信号光のパワーのモニタ結果に基づいて、該光増幅部に入力される信号光のチャネル数が予め設定された所定のチャネル数より大きいか否かを判定するように構成されたことを特徴とする、付記1又は付記2に記載の光増幅器。
以上のように、本発明にかかる光増幅器によれば、励起光源制御部により主励起光源及び補助励起光源の動作を制御しているので、入力信号光のチャネル数が増減して補助励起光源からの励起光の出力を制御する場合でも、運用中のチャネルに悪影響を与えることなく、増減後のチャネル数に応じた量の励起光を光増幅部に供給することができるようになる。これにより、光通信システムの運用中においても、信号光のチャネル数の増減に応じて、安定に補助励起光源を増設又は撤去することができるようになる。
従って、本発明は、光通信システム運用中に信号光のチャネル数を増減する際に用いて好適であり、その有用性は極めて高いものと考えられる。
本発明の光増幅器の構成を示す原理ブロック図である。 本発明の第1実施形態にかかる光増幅器の構成を示すブロック図である。 本発明の第1実施形態にかかる光増幅器が適用される波長多重光通信システムの要部構成を模式的に示すブロック図である。 本発明の第1実施形態にかかる光増幅器が適用される波長多重光通信システムの構成を模式的に示すブロック図である。 本発明の第1実施形態にかかる光増幅器の要部構成を模式的に示すブロック図である。 本発明の第1実施形態にかかる光増幅器の動作を説明するための図である。 本発明の第1実施形態にかかる光増幅器の動作を説明するための図である。 本発明の第1実施形態にかかる光増幅器の動作を説明するための図である。 本発明の第1実施形態にかかる光増幅器の動作を説明するための図である。 本発明の第1実施形態にかかる光増幅器の動作を説明するための図である。 本発明の第1実施形態にかかる光増幅器の動作を説明するための図である。 本発明の第1実施形態にかかる光増幅器の動作を説明するための図である。 本発明の第1実施形態の変形例にかかる光増幅器の構成を説明するための図である。 本発明の第1実施形態の変形例にかかる光増幅器の動作を説明するための図である。 本発明の第2実施形態にかかる光増幅器の構成の変形例を説明するための図である。 本発明の第2実施形態にかかる光増幅器の構成の変形例を説明するための図である。 本発明の第2実施形態にかかる光増幅器の構成を示すブロック図である。 本発明の第1,第2実施形態にかかる光増幅器の動作の変形例について説明するための図である。 本発明の第1,第2実施形態にかかる光増幅器の動作の変形例について説明するための図である。 本発明の第1,第2実施形態にかかる光増幅器の動作の変形例について説明するための図である。 本発明の第1,第2実施形態にかかる光増幅器の動作の変形例について説明するための図である。 本発明の第1,第2実施形態にかかる光増幅器の動作の変形例について説明するための図である。 本発明の第1,第2実施形態にかかる光増幅器の動作の変形例について説明するための図である。 本発明の第1,第2実施形態にかかる光増幅器の動作の変形例について説明するための図である。 本発明の第1,第2実施形態にかかる光増幅器の動作の変形例について説明するための図である。 本発明の第1,第2実施形態にかかる光増幅器の動作の変形例について説明するための図である。 本発明の第2実施形態にかかる光増幅器の構成の変形例を説明するための図である。

Claims (2)

  1. 波長の異なる複数チャネルの光信号が入力される増幅用光ファイバと、
    該増幅用光ファイバに励起光を供給する主励起光源とをそなえ、
    入力される光信号のチャネル数に応じて、該増幅用光ファイバに励起光を供給する補助励起光源が増設可能に構成され、
    該光信号のチャネル数が所定のチャネル数より大きいときは、該光信号のチャネル数に応じて増設された該補助励起光源の出力をオン状態に制御するとともに該主励起光源の励起光の出力を該補助励起光源の出力に基づいて制御するように構成されたことを特徴とする、光増幅器。
  2. 波長の異なる複数チャネルの光信号が入力される増幅用光ファイバと、該増幅用光ファイバに励起光を供給する主励起光源とをそなえ、入力される光信号のチャネル数に応じて、該増幅用光ファイバに励起光を供給する補助励起光源が増設可能に構成された光増幅器の制御方法であって、
    該光信号のチャネル数が所定のチャネル数より大きいときは、該光信号のチャネル数に応じて増設された該補助励起光源の出力をオン状態に制御するとともに該主励起光源の励起光の出力を該補助励起光源の出力に基づいて制御することを特徴とする、光増幅器の制御方法。
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