JP4190492B2 - 動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御装置,動力出力装置の制御方法 - Google Patents

動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御装置,動力出力装置の制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御装置,動力出力装置の制御方法に関する。
従来、この種の動力出力装置としては、駆動軸に動力を出力可能なモータと、モータの回転数を検出する回転数センサとを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、回転数センサにより検出されるモータの回転数が所定回転数を超えたときには、モータを回生制御することにより、モータの過回転を抑制している。
特開平8−163702号公報
一般に、遊星歯車機構にエンジンとジェネレータと駆動軸とを接続すると共にクラッチを有する変速機を介して駆動軸にモータを接続した動力出力装置では、変速機のクラッチの異常によるモータの吹き上がりによってモータの固着など不都合を生じたときでも駆動軸の回転数が急減しないことが望ましい。また、こうした不都合を生じたときでもエンジンからの動力を駆動軸に出力できることが望ましい。
本発明の動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御装置,動力出力装置の制御方法は、電動機に異常が生じたときに駆動軸の回転数が急減するのを回避することを目的の一つとする。また、本発明の動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御装置,動力出力装置の制御方法は、電動機に異常を生じるおそれがあるときでも内燃機関からの動力を駆動軸に出力することを目的の一つとする。さらに、本発明の動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御装置,動力出力装置の制御方法は、電動機の過回転を抑制することを目的の一つとする。
本発明の動力出力装置およびこれを搭載する自動車並びに動力出力装置の制御装置,動力出力装置の制御方法は、上述の目的の少なくとも一部を達成するために以下の手段を採った。
本発明の動力出力装置は、
駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
内燃機関と、
該内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続され、電力と動力の入出力を伴って前記内燃機関からの動力の少なくとも一部を前記駆動軸に出力可能な電力動力入出力手段と、
動力を入出力可能な電動機と、
複数のクラッチの係合状態を変更することにより、前記電動機の回転軸と前記駆動軸との動力の伝達を変速比の変更と前記電動機の回転軸と前記駆動軸の接続の解除とが可能な変速伝達解除手段と、
前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、
前記電動機の回転数である電動機回転数を検出する電動機回転数検出手段と、
前記駆動軸に出力すべき要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
前記検出された電動機回転数が所定回転数以下であるときには前記設定された要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記変速伝達解除手段とを制御し、前記検出された電動機回転数が前記所定回転数より大きいときには前記電動機の回転軸と前記駆動軸との接続が解除されると共に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記変速伝達解除手段とを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の動力出力装置では、電動機の吹き上がりが生じた際の最大の電動機の回転数が所定回転数以下であるときには駆動軸に出力すべき要求駆動力に基づく駆動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機と変速伝達解除手段とを制御し、電動機の吹き上がりが生じた際の最大の電動機の回転数が所定回転数より大きいときには複数のクラッチの係合状態を変更することにより電動機の回転軸と駆動軸との動力の伝達を変速比の変更と電動機の回転軸と駆動軸の接続の解除とが可能な変速伝達解除手段により電動機の回転軸と駆動軸との接続が解除されると共に要求駆動力に基づく駆動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機と変速伝達制御手段とを制御する。したがって、電動機の回転数が所定回転数より大きいときには、電動機の回転軸と駆動軸との接続を解除するから、電動機に異常を生じたときに駆動軸の回転数が急減するのを回避することができる。もとより、電動機に異常を生じるおそれがあるときでも内燃機関からの動力を駆動軸に出力することができる。ここで、「クラッチ」には、二つの回転系を接続する通常のクラッチが含まれる他、一つの回転系をケースなどの非回転系に固定するブレーキも含まれる。
こうした本発明の動力出力装置において、前記複数のクラッチのいずれかの異常を検出するクラッチ異常検出手段を備え、前記制御手段は前記クラッチ異常検出手段により前記複数のクラッチのいずれかに異常が検出された状態で前記検出された電動機回転数が所定回転数より大きいときに前記電動機の回転軸と前記駆動軸との接続が解除されるよう前記変速伝達解除手段を制御する手段であるものとすることもできる。この場合、前記制御手段は、前記クラッチ異常検出手段により前記複数のクラッチのいずれかに異常が検出された状態でも前記検出された電動機回転数が所定回転数以下のときには該異常であるにも拘わらずに変速可能な変速比となるよう前記変速伝達解除手段を制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、電動機の回転数が所定回転数以下のときには、変速伝達解除手段は変速可能な変速比をもって電動機からの動力を駆動軸に伝達することができる。この場合、前記駆動軸の回転数である駆動軸回転数を検出する駆動軸回転数検出手段を備え、前記制御手段は、前記クラッチ異常検出手段により前記複数のクラッチのいずれかに異常が検出された状態でも前記検出された電動機回転数が所定回転数以下のとき、前記変速伝達解除手段の変速比を該電動機回転数を減速して前記駆動軸に伝達する減速比とした際の該変速比が前記変速可能な変速比より大きいときには該変速伝達解除手段の変速比が該変速可能な変速比となるよう該変速伝達解除手段を制御し、前記変速伝達解除手段の変速比が前記変速可能な変速比以下のときには前記検出された駆動軸回転数が第2の所定回転数より小さいときに該変速伝達解除手段の変速比が該変速可能な変速比となるよう該変速伝達解除手段を制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、電動機の過回転を抑制することができる。
また、本発明の動力出力装置において、情報を記憶可能な情報記憶手段を備え、前記制御手段は前記検出された電動機回転数が所定回転数より大きいために前記電動機の回転軸と前記駆動軸との接続を解除するときには、該検出された電動機回転数が所定回転数より大きいことが前記情報記憶手段に記憶されるよう制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、電動機の回転数が所定回転数より大きいことを情報記憶手段に記憶した後の電動機の回転軸と駆動軸との接続を禁止することができる。
さらに、本発明の動力出力装置において、前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と回転軸との3軸を有し該3軸のうちいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と前記回転軸に動力を入出力可能な発電機とを備える手段であるものとすることもできるし、前記内燃機関の出力軸に接続された第1の回転子と前記駆動軸に接続された第2の回転子とを有し該第1の回転子と該第2の回転子とが相対的に回転する対回転子電動機であるものとすることもできる。
本発明の自動車は、上述のいずれかの態様の動力出力装置、即ち、基本的には、駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、内燃機関と、該内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続され、電力と動力の入出力を伴って前記内燃機関からの動力の少なくとも一部を前記駆動軸に出力可能な電力動力入出力手段と、動力を入出力可能な電動機と、複数のクラッチの係合状態を変更することにより、前記電動機の回転軸と前記駆動軸との動力の伝達を変速比の変更と前記電動機の回転軸と前記駆動軸の接続の解除とが可能な変速伝達解除手段と、前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、前記電動機の回転数である電動機回転数を検出する電動機回転数検出手段と、前記駆動軸に出力すべき要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、前記検出された電動機回転数が所定回転数以下であるときには前記設定された要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記変速伝達解除手段とを制御し、前記検出された電動機回転数が前記所定回転数より大きいときには前記電動機の回転軸と前記駆動軸との接続が解除されると共に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記変速伝達解除手段とを制御する制御手段と、を備える本発明の動力出力装置を搭載し、車軸が前記駆動軸に連結されてなることを要旨とする。
この本発明の自動車では、上述のいずれかの態様の本発明の動力出力装置を搭載するから、本発明の動力出力装置が奏する効果、例えば、電動機に異常を生じたときに駆動軸の回転数が急減するのを回避することができる効果などと同様の効果を奏することができる。
複数のクラッチのいずれかに異常が検出された状態でも電動機の回転数が所定回転数以下のときには変速伝達解除手段の変速比を変速可能な変速比に変更する態様の本発明の自動車において、車速を検出する車速検出手段を備え、前記制御手段は、前記クラッチ異常検出手段により前記複数のクラッチのいずれかに異常が検出された状態でも前記検出された電動機回転数が所定回転数以下のとき、前記変速伝達解除手段の変速比を該電動機回転数を減速して前記駆動軸に伝達する減速比とした際の該変速比が前記変速可能な変速比より大きいときには該変速伝達解除手段の変速比が該変速可能な変速比となるよう該変速伝達解除手段を制御し、前記変速伝達解除手段の変速比が前記変速可能な変速比以下のときには前記検出された車速が所定車速より小さいときに該変速伝達解除手段の変速比が該変速可能な変速比となるよう該変速伝達解除手段を制御する手段であるものとすることもできる。こうすれば、電動機の過回転を抑制することができる。
本発明の動力出力装置の制御装置は、
内燃機関と、該内燃機関の出力軸と駆動軸とに接続され、電力と動力の入出力を伴って前記内燃機関からの動力の少なくとも一部を前記駆動軸に出力可能な電力動力入出力手段と、動力を入出力可能な電動機と、複数のクラッチの係合状態を変更することにより、前記電動機の回転軸と前記駆動軸との動力の伝達を変速比の変更と前記電動機の回転軸と前記駆動軸の接続の解除とが可能な変速伝達解除手段と、前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、を備える動力出力装置の制御装置であって、
前記電動機の回転数である電動機回転数を検出する電動機回転数検出手段と、
前記駆動軸に出力すべき要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
前記検出された電動機回転数が所定回転数以下であるときには前記設定された要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記変速伝達解除手段とを制御し、前記検出された電動機回転数が前記所定回転数より大きいときには前記電動機の回転軸と前記駆動軸との接続が解除されると共に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記変速伝達解除手段とを制御する制御手段と、
を備えることを要旨とする。
この本発明の動力出力装置の制御装置では、電動機の吹き上がりが生じた際の最大の電動機の回転数が所定回転数以下であるときには駆動軸に出力すべき要求駆動力に基づく駆動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機と変速伝達解除手段とを制御し、電動機の吹き上がりが生じた際の最大の電動機の回転数が所定回転数より大きいときには複数のクラッチの係合状態を変更することにより電動機の回転軸と駆動軸との動力の伝達を変速比の変更と電動機の回転軸と駆動軸の接続の解除とが可能な変速伝達解除手段により電動機の回転軸と駆動軸との接続が解除されると共に要求駆動力に基づく駆動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機と変速伝達制御手段とを制御する。したがって、電動機の回転数が所定回転数より大きいときには、電動機の回転軸と駆動軸との接続を解除するから、電動機に異常を生じたときに駆動軸の回転数が急減するのを回避することができる。もとより、電動機に異常を生じるおそれがあるときでも内燃機関からの動力を駆動軸に出力することができる。
本発明の動力出力装置の制御方法は、
内燃機関と、該内燃機関の出力軸と駆動軸とに接続され、電力と動力の入出力を伴って前記内燃機関からの動力の少なくとも一部を前記駆動軸に出力可能な電力動力入出力手段と、動力を入出力可能な電動機と、複数のクラッチの係合状態を変更することにより前記電動機の回転軸と前記駆動軸との動力の伝達を変速比の変更と前記電動機の回転軸と前記駆動軸の接続の解除とが可能な変速伝達解除手段と、前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、を備える動力出力装置の制御方法であって、
(a)前記電動機の回転数である電動機回転数を検出し、
(b)前記駆動軸に出力すべき要求駆動力を設定し、
(c)前記検出された電動機回転数が所定回転数以下であるときには前記設定された要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記変速伝達解除手段とを制御し、前記検出された電動機回転数が前記所定回転数より大きいときには前記電動機の回転軸と前記駆動軸との接続が解除されると共に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記変速伝達解除手段とを制御する
ことを要旨とする。
この本発明の動力出力装置の制御方法によれば、電動機の吹き上がりが生じた際の最大の電動機の回転数が所定回転数以下であるときには駆動軸に出力すべき要求駆動力に基づく駆動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機と変速伝達解除手段とを制御し、電動機の吹き上がりが生じた際の最大の電動機の回転数が所定回転数より大きいときには複数のクラッチの係合状態を変更することにより電動機の回転軸と駆動軸との動力の伝達を変速比の変更と電動機の回転軸と駆動軸の接続の解除とが可能な変速伝達解除手段により電動機の回転軸と駆動軸との接続が解除されると共に要求駆動力に基づく駆動力が駆動軸に出力されるよう内燃機関と電力動力入出力手段と電動機と変速伝達制御手段とを制御する。したがって、電動機の回転数が所定回転数より大きいときには、電動機の回転軸と駆動軸との接続を解除するから、電動機に異常を生じたときに駆動軸の回転数が急減するのを回避することができる。もとより、電動機に異常を生じるおそれがあるときでも内燃機関からの動力を駆動軸に出力することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を実施例を用いて説明する。
図1は、本発明の一実施例としての動力出力装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。実施例のハイブリッド自動車20は、図示するように、エンジン22と、エンジン22の出力軸としてのクランクシャフト26にダンパ28を介して接続された3軸式の動力分配統合機構30と、動力分配統合機構30に接続された発電可能なモータMG1と、変速機60を介して動力分配統合機構30に接続されたモータMG2と、車両全体をコントロールするハイブリッド用電子制御ユニット70とを備える。
エンジン22は、ガソリンまたは軽油などの炭化水素系の燃料により動力を出力する内燃機関であり、エンジン22の運転状態を検出する各種センサから信号を入力するエンジン用電子制御ユニット(以下、エンジンECUという)24により燃料噴射制御や点火制御,吸入空気量調節制御などの運転制御を受けている。エンジンECU24は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によりエンジン22を運転制御すると共に必要に応じてエンジン22の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
動力分配統合機構30は、外歯歯車のサンギヤ31と、このサンギヤ31と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ32と、サンギヤ31に噛合すると共にリングギヤ32に噛合する複数のピニオンギヤ33と、複数のピニオンギヤ33を自転かつ公転自在に保持するキャリア34とを備え、サンギヤ31とリングギヤ32とキャリア34とを回転要素として差動作用を行なう遊星歯車機構として構成されている。動力分配統合機構30は、キャリア34にはエンジン22のクランクシャフト26が、サンギヤ31にはモータMG1が、リングギヤ32にはリングギヤ軸32aを介して変速機60がそれぞれ連結されており、モータMG1が発電機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力をサンギヤ31側とリングギヤ32側にそのギヤ比に応じて分配し、モータMG1が電動機として機能するときにはキャリア34から入力されるエンジン22からの動力とサンギヤ31から入力されるモータMG1からの動力を統合してリングギヤ32側に出力する。リングギヤ32に出力された動力は、リングギヤ軸32aからギヤ機構37,デファレンシャルギヤ38を介して駆動輪39a,39bに出力される。
モータMG1およびモータMG2は、共に発電機として駆動することができると共に電動機として駆動できる周知の同期発電電動機として構成されており、インバータ41,42を介してバッテリ50と電力のやりとりを行なう。インバータ41,42とバッテリ50とを接続する電力ライン54は、各インバータ41,42が共用する正極母線および負極母線として構成されており、モータMG1,MG2の一方で発電される電力を他のモータで消費することができるようになっている。したがって、バッテリ50は、モータMG1,MG2から生じた電力や不足する電力により充放電されることになる。なお、モータMG1とモータMG2とにより電力収支のバランスをとるものとすれば、バッテリ50は充放電されない。モータMG1,MG2は、共にモータ用電子制御ユニット(以下、モータECUという)40により駆動制御されている。モータECU40には、モータMG1,MG2を駆動制御するために必要な信号、例えばモータMG1,MG2の回転子の回転位置を検出する回転位置検出センサ43,44からの信号や図示しない電流センサにより検出されるモータMG1,MG2に印加される相電流などが入力されており、モータECU40からは、インバータ41,42へのスイッチング制御信号が出力されている。モータECU40は、回転位置検出センサ43,44から入力した信号に基づいて図示しない回転数算出ルーチンによりモータMG1,MG2の回転子の回転数Nm1,Nm2を計算している。モータECU40は、ハイブリッド用電子制御ユニット70と通信しており、ハイブリッド用電子制御ユニット70からの制御信号によってモータMG1,MG2を駆動制御すると共に必要に応じてモータMG1,MG2の運転状態に関するデータをハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。
変速機60は、モータMG2の回転軸48とリングギヤ軸32aとの接続および接続の解除を行なうと共に両軸の接続をモータMG2の回転軸48の回転数を2段に減速してリングギヤ軸32aに伝達できるよう構成されている。変速機60の構成の一例を図2に示す。この図2に示す変速機60は、ダブルピニオンの遊星歯車機構60aとシングルピニオンの遊星歯車機構60bと二つのブレーキB1,B2とにより構成されている。ダブルピニオンの遊星歯車機構60aは、外歯歯車のサンギヤ61と、このサンギヤ61と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ62と、サンギヤ61に噛合する複数の第1ピニオンギヤ63aと、この第1ピニオンギヤ63aに噛合すると共にリングギヤ62に噛合する複数の第2ピニオンギヤ63bと、複数の第1ピニオンギヤ63aおよび複数の第2ピニオンギヤ63bを連結して自転かつ公転自在に保持するキャリア64とを備えており、サンギヤ61はブレーキB1のオンオフによりその回転を自由にまたは停止できるようになっている。シングルピニオンの遊星歯車機構60bは、外歯歯車のサンギヤ65と、このサンギヤ65と同心円上に配置された内歯歯車のリングギヤ66と、サンギヤ65に噛合すると共にリングギヤ66に噛合する複数のピニオンギヤ67と、複数のピニオンギヤ67を自転かつ公転自在に保持するキャリア68とを備えており、サンギヤ65はモータMG2の回転軸48に、キャリア68はリングギヤ軸32aにそれぞれ連結されていると共にリングギヤ66はブレーキB2のオンオフによりその回転が自由にまたは停止できるようになっている。ダブルピニオンの遊星歯車機構60aとシングルピニオンの遊星歯車機構60bとは、リングギヤ62とリングギヤ66、キャリア64とキャリア68とによりそれぞれ連結されている。変速機60は、ブレーキB1,B2を共にオフとすることによりモータMG2の回転軸48をリングギヤ軸32aから切り離すことができ、ブレーキB1をオフとすると共にブレーキB2をオンとしてモータMG2の回転軸48の回転を比較的大きな減速比で減速してリングギヤ軸32aに伝達し(以下、この状態をLoギヤの状態という)、ブレーキB1をオンとすると共にブレーキB2をオフとしてモータMG2の回転軸48の回転を比較的小さな減速比で減速してリングギヤ軸32aに伝達する(以下、この状態をHiギヤの状態という)。ブレーキB1,B2を共にオンとする状態は回転軸48やリングギヤ軸32aの回転を禁止するものとなる。ブレーキB1,B2のオンオフは、実施例では、図示しない油圧式のアクチュエータの駆動によりブレーキB1,B2に対して作用させる油圧を調節することにより行なわれている。
バッテリ50は、バッテリ用電子制御ユニット(以下、バッテリECUという)52によって管理されている。バッテリECU52には、バッテリ50を管理するのに必要な信号、例えば、バッテリ50の端子間に設置された図示しない電圧センサからの端子間電圧,バッテリ50の出力端子に接続された電力ライン54に取り付けられた図示しない電流センサからの充放電電流,バッテリ50に取り付けられた図示しない温度センサからの電池温度Tbなどが入力されており、必要に応じてバッテリ50の状態に関するデータを通信によりハイブリッド用電子制御ユニット70に出力する。なお、バッテリECU52では、バッテリ50を管理するために電流センサにより検出された充放電電流の積算値に基づいて残容量(SOC)も演算している。
ハイブリッド用電子制御ユニット70は、CPU72を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、CPU72の他に処理プログラムを記憶するROM74と、データを一時的に記憶するRAM76と、不揮発性メモリとしてのEEPROM78と、図示しない入出力ポートおよび通信ポートとを備える。ハイブリッド用電子制御ユニット70には、イグニッションスイッチ80からのイグニッション信号,シフトレバー81の操作位置を検出するシフトポジションセンサ82からのシフトポジションSP,アクセルペダル83の踏み込み量に対応したアクセル開度Accを検出するアクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Acc,ブレーキペダル85の踏み込み量を検出するブレーキペダルポジションセンサ86からのブレーキペダルポジションBP,車速センサ88からの車速Vなどが入力ポートを介して入力されている。また、ハイブリッド用電子制御ユニット70からは、変速機60のブレーキB1,B2の図示しないアクチュエータへの駆動信号などが出力されている。なお、ハイブリッド用電子制御ユニット70は、前述したように、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と通信ポートを介して接続されており、エンジンECU24やモータECU40,バッテリECU52と各種制御信号やデータのやりとりを行なっている。
こうして構成された実施例のハイブリッド自動車20は、運転者によるアクセルペダル83の踏み込み量に対応するアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクを計算し、この要求トルクに対応する要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるように、エンジン22とモータMG1とモータMG2とが運転制御される。エンジン22とモータMG1とモータMG2の運転制御としては、要求動力に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にエンジン22から出力される動力のすべてが動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによってトルク変換されてリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御するトルク変換運転モードや要求動力とバッテリ50の充放電に必要な電力との和に見合う動力がエンジン22から出力されるようにエンジン22を運転制御すると共にバッテリ50の充放電を伴ってエンジン22から出力される動力の全部またはその一部が動力分配統合機構30とモータMG1とモータMG2とによるトルク変換を伴って要求動力がリングギヤ軸32aに出力されるようモータMG1およびモータMG2を駆動制御する充放電運転モード、エンジン22の運転を停止してモータMG2からの要求動力に見合う動力をリングギヤ軸32aに出力するよう運転制御するモータ運転モードなどがある。
次に、こうして構成されたハイブリッド自動車20の動作について説明する。図3および図4は、ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。このルーチンは、所定時間毎(例えば、数msec毎)に実行される。
駆動制御ルーチンが実行されると、ハイブリッド用電子制御ユニット70のCPU72は、まず、アクセルペダルポジションセンサ84からのアクセル開度Accや車速センサ88からの車速V,モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2,バッテリ50が充放電すべき充放電要求パワーPb*,バッテリ50の出力制限Wout,状態判定フラグF1,異常判定フラグF2などのデータを入力する処理を実行する(ステップS100)。ここで、モータMG1,MG2の回転数Nm1,Nm2は、回転位置検出センサ43,44により検出されるモータMG1,MG2の回転子の回転位置に基づいて計算されたものをモータECU40から通信により入力するものとした。また、充放電要求パワーPb*は、バッテリ50の残容量(SOC)などに基づいて設定されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。バッテリ50の出力制限Woutは、バッテリ50の電池温度Tbと残容量(SOC)とに基づいて設定されたものをバッテリECU52から通信により入力するものとした。状態判定フラグF1は、モータMG2の回転数Nm2をリングギヤ軸32aの回転数Nrで除することにより計算した変速機60の減速比Grに基づいてギヤの状態を判定して得られる結果(Hiギヤの状態であるときには値1,Loギヤの状態であるときには値0)を入力するものとした。なお、リングギヤ軸32aの回転数Nrは、車速Vに換算係数kを乗じることにより求めることができる。異常判定フラグF2は、図示しない異常判定ルーチンにより、変速機60のギヤの状態に基づいてブレーキB1,B2が異常であるか否かが判定され、ブレーキB1,B2のいずれかが異常であるときに値1が、ブレーキB1,B2が共に正常であるときに値0が設定されてRAM76の所定のアドレスに書き込まれたものを読み込むことにより入力するものとした。ここで、変速機60のブレーキB1,B2の異常判定は、実施例では、変速機60のギヤの状態がHiギヤの状態であるときにはブレーキB1が正常に係合されているか否か、変速機60のギヤの状態がLoギヤの状態であるときにはブレーキB2が正常に係合されているか否かをモータMG2の回転数Nm2とリングギヤ軸32aの回転数Nrとに基づいて判定することにより行なうものとした。
こうしてデータを入力すると、入力したアクセル開度Accと車速Vとに基づいて駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力すべき要求トルクTr*とエンジン22に要求される要求パワーPe*とを設定する(ステップS110)。要求トルクTr*は、実施例では、アクセル開度Accと車速Vと要求トルクTr*との関係を予め定めて要求トルク設定用マップとしてROM74に記憶しておき、アクセル開度Accと車速Vとが与えられると記憶したマップから対応する要求トルクTr*を導出して設定するものとした。図5に要求トルク設定用マップの一例を示す。要求パワーPe*は、要求トルクTr*にリングギヤ軸32aの回転数Nrを乗じたものとバッテリ50が要求する充放電要求パワーPb*とロスLossとの和により設定するものとした。
続いて、モータMG2の回転数Nm2がEEPROM78に記憶されているか否かを判定する(ステップS115)。ここで、モータMG2の回転数Nm2がEEPROM78に記憶されるのはモータMG2が過回転になったときであり、詳細については後述する。モータMG2の回転数Nm2がEEPROM78に記憶されていないときには、異常判定フラグF2の値を調べ(ステップS120)、異常判定フラグF2が値0のとき、即ち変速機60のブレーキB1,B2が共に正常であるときには、要求パワーPe*に基づいてエンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する(ステップS180)。この設定は、エンジン22を効率よく動作させる動作ラインと要求パワーPe*とに基づいて目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定することにより行なわれる。エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定する様子を図6に示す。図示するように、目標回転数Ne*と目標トルクTe*は、動作ラインと要求パワーPe*(Ne*×Te*)が一定の曲線との交点により求めることができる。
目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを設定すると、設定した目標回転数Ne*とリングギヤ軸32aの回転数Nrと動力分配統合機構30のギヤ比ρとを用いて次式(1)によりモータMG1の目標回転数Nm1*を計算すると共に計算した目標回転数Nm1*と現在の回転数Nm1とに基づいて式(2)によりモータMG1のトルク指令Tm1*を計算する(ステップS190)。ここで、式(1)は、動力分配統合機構30の回転要素に対する力学的な関係式である。動力分配統合機構30の回転要素における回転数とトルクとの力学的な関係を示す共線図を図7に示す。図中、左のS軸はモータMG1の回転数Nm1であるサンギヤ31の回転数を示し、C軸はエンジン22の回転数Neであるキャリア34の回転数を示し、R軸はリングギヤ32(リングギヤ軸32a)の回転数Nrを示す。モータMG1の目標回転数Nm1*は、この共線図における回転数の関係を用いることにより容易に導くことができる。したがって、モータMG1が目標回転数Nm1*で回転するようトルク指令Tm1*を設定してモータMG1を駆動制御することによりエンジン22を目標回転数Ne*で回転させることができる。式(2)は、モータMG1を目標回転数Nm1*で回転させるためのフィードバック制御における関係式であり、式(2)中、右辺第2項の「k1」は比例項のゲインであり、右辺第3項の「k2」は積分項のゲインである。なお、図7におけるR軸上の上向きの2つの太線矢印は、エンジン22を目標回転数Ne*および目標トルクTe*の運転ポイントで運転したときにエンジン22から出力されるトルクTe*がリングギヤ軸32aに直接伝達されるトルク(以下、このトルクを直達トルクTerと呼ぶ)と、モータMG2から出力されるトルクTm2*が変速機60を介してリングギヤ軸32aに作用するトルクとを示す。
Nm1*=Ne*・(1+ρ)/ρ−Nr/ρ …(1)
Tm1*=前回Tm1*+k1(Nm1*−Nm1)+k2∫(Nm1*−Nm1)dt …(2)
モータMG1の目標回転数Nm1*とトルク指令Tm1*とを計算すると、バッテリ50の出力制限Woutと計算したモータMG1のトルク指令Tm1*に現在のモータMG1の回転数Nm1を乗じて得られるモータMG1の消費電力(発電電力)との偏差をモータMG2の回転数Nm2で割ることによりモータMG2から出力してもよいトルクの上限としてのトルク制限Tmaxを次式(3)により計算すると共に(ステップS200)、要求トルクTr*とトルク指令Tm1*と動力分配統合機構30のギヤ比ρを用いてモータMG2から出力すべきトルクとしての仮モータトルクTm2tmpを式(4)により計算し(ステップS210)、計算したトルク制限Tmaxと仮モータトルクTm2tmpとを比較して小さい方をモータMG2のトルク指令Tm2*として設定する(ステップS220)。このようにモータMG2のトルク指令Tm2*を設定することにより、駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力する要求トルクTr*を、バッテリ50の出力制限Woutの範囲内で制限したトルクとして設定することができる。なお、式(4)は、前述した図7の共線図から容易に導き出すことができる。
Tmax=(Wout-Tm1*・Nm1)/Nm2 …(3)
Tm2tmp=(Tr*+Tm1*/ρ)/Gr …(4)
こうしてエンジン22の目標回転数Ne*や目標トルクTe*,モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*を設定すると、エンジン22の目標回転数Ne*と目標トルクTe*とについてはエンジンECU24に、モータMG1,MG2のトルク指令Tm1*,Tm2*についてはモータECU40にそれぞれ送信して(ステップS230)、駆動制御ルーチンを終了する。目標回転数Ne*と目標トルクTe*とを受信したエンジンECU24は、エンジン22が目標回転数Ne*と目標トルクTe*とによって示される運転ポイントで運転されるようにエンジン22における燃料噴射制御や点火制御などの制御を行なう。また、トルク指令Tm1*,Tm2*を受信したモータECU40は、トルク指令Tm1*でモータMG1が駆動されると共にトルク指令Tm2*でモータMG2が駆動されるようインバータ41,42のスイッチング素子のスイッチング制御を行なう。
ステップS120で異常判定フラグF2が値1のとき、即ち変速機60のブレーキB1,B2のいずれかが異常であるときには、モータMG2の回転数Nm2を閾値Nrefと比較する(ステップS130)。ここで、閾値Nrefは、ブレーキB1,B2のいずれかの異常によりモータMG2の吹き上がりが生じてモータMG2の固着や接続部品の摩耗,損傷などモータMG2に異常を生じるおそれがあるか否かを判定するために用いられる閾値であり、モータMG2を駆動できる最大回転数(例えば、15500rpmなど)より若干小さい回転数として設定される。モータMG2の回転数Nm2が閾値Nrefより小さいときには、モータMG2に異常を生じるおそれはないと判断し、変速機60のギヤの状態を変速可能な変速比へ切り替える切替処理が開始されているか否かを判定し(ステップS135)、切替処理が開始されていないときには、状態判定フラグF1の値を調べる(ステップS140)。状態判定フラグF1が値0のとき、即ち変速機60のギヤの状態がLoギヤの状態であるときには、変速機60のギヤの状態をLoギヤの状態からHiギヤの状態に切り替えるよう変速段の切替処理の開始を指示し(ステップS170)、前述したステップS180以降の処理を実行する。変速段の切替処理の開始が指示されると、図示しない切替処理ルーチンにより、ブレーキB1がオフされブレーキB2がオンされた状態からブレーキB1がオンされブレーキB2がオフされた状態に切り替えられるよう図示しない油圧式のアクチュエータが駆動制御される。一方、状態判定フラグF1が値1のとき、即ち変速機60のギヤの状態がHiギヤの状態であるときには、車速Vを閾値Vrefと比較する(ステップS150)。ここで、閾値Vrefは、変速機60のギヤの状態をHiギヤの状態からLoギヤの状態に切り替えてもよいか否かを判定するために用いられる閾値であり、変速機60のギヤの状態を切り替えてもモータMG2の回転数Nm2が前述した閾値Nrefまたはそれよりも若干小さい回転数を超えないと判断される車速が設定される。車速Vが閾値Vref以上のときには変速機60のギヤの状態を切り替えることなく前述したステップS180以降の処理を実行し、車速Vが閾値Vrefより小さいときには変速機60のギヤの状態をHiギヤの状態からLoギヤの状態に切り替えるよう変速段の切替処理の開始を指示して(ステップS160)、ステップS180以降の処理を実行する。この場合には、変速段の切替処理の開始が指示されると、図示しない切替処理ルーチンにより、ブレーキB1がオンされブレーキB2がオフされた状態からブレーキB1がオフされブレーキB2がオンされた状態に切り替えられるよう図示しない油圧式のアクチュエータが駆動制御される。変速機60の共線図の一例を図8に示す。図中、S1軸はダブルピニオンの遊星歯車機構60aのサンギヤ61の回転数を示し、R1,R2軸はダブルピニオンの遊星歯車機構60aおよびシングルピニオンの遊星歯車機構60bのリングギヤ62,66の回転数を示し、C1,C2軸はリングギヤ軸32aの回転数であるダブルピニオンの遊星歯車機構60aおよびシングルピニオンの遊星歯車機構60bのキャリア64,68の回転数を示し、S2軸はモータMG2の回転数であるシングルピニオンの遊星歯車機構60bのサンギヤ65の回転数を示す。変速機60の変速段の切替処理は、ブレーキB1,B2の係合力を変化させながら変速機60のギヤの状態をLoギヤの状態(図中、実線参照)からHiギヤの状態(図中、点線参照)に、または、Hiギヤの状態からLoギヤの状態に切り替えることにより行なわれる。このように、変速機60のギヤの状態がLoギヤの状態でブレーキB2が異常であるときでもモータMG2の回転数Nm2が所定回転数Nrefより小さいときには、変速機60のギヤの状態をLoギヤの状態からHiギヤの状態に切り替えることにより、モータMG2の回転数Nm2を小さくすることができ、モータMG2の過回転を抑制することができる。また、変速機60のギヤの状態がHiギヤの状態でブレーキB1が異常であるときでもモータMG2の回転数Nm2が所定回転数Nrefより小さいときには、車速Vが閾値Vrefより小さいときにだけ変速機60のギヤの状態をHiギヤの状態からLoギヤの状態に切り替えることにより、モータMG2の過回転を抑制することができる。なお、変速機60の変速段の切替処理が開始されると、次回以降に駆動制御ルーチンが実行されたときには、ステップ135で肯定的な判定がなされ、そのままステップS180以降の処理を実行する。
ステップS130でモータMG2の回転数Nm2が閾値Nref以上であるときには、モータMG2に異常を生じるおそれがあると判断し、モータMG2の回転数Nm2をEEPROM78に記憶し(ステップS240)、変速機60のブレーキB1およびブレーキB2が共にオフされるよう図示しない油圧式のアクチュエータを駆動制御する(ステップS250)。これにより、駆動軸としてのリングギヤ軸32aとモータMG2の回転軸48との接続は解除される。続いて、エンジン22からの直達トルクTerが要求トルクTr*に一致するようエンジン22の目標トルクTe*を次式(5)により設定すると共に設定した目標トルクTe*で要求パワーPe*を除することによりエンジン22の目標回転数Ne*を設定し(ステップS260)、ステップS190と同様にモータMG1のトルク指令Tm1*を設定すると共に(ステップS270)、モータMG2のトルク指令Tm2*に値0を設定し(ステップS280)、設定した目標回転数Ne*や目標トルクTe*,トルク指令Tm1*,Tm2*をエンジンECU24およびモータECU40に送信して(ステップS230)、駆動制御ルーチンを終了する。このように、変速機60のブレーキB1,B2のいずれかが異常であり且つモータMG2の回転数Nm2が閾値Nref以上であるときには、駆動軸としてのリングギヤ軸32aとモータMG2の回転軸48との接続を解除するから、モータMG2の固着などモータMG2に異常を生じたときに車両が急減速するのを回避することができる。また、リングギヤ軸32aとモータMG2の回転軸48との接続を解除した状態でモータMG2のトルク指令Tm2*に値0を設定することにより、モータMG2に異常を生じていないときでもモータMG2の回転数Nm2はフリクションなどによって減少する。もとより、モータMG2の回転数Nm2が閾値Nref以上であってモータMG2に異常を生じるおそれがあるときでもエンジン22からの動力を駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力することができる。こうしてモータMG2の回転数Nm2がEEPROM78に記憶されると、次回以降に駆動制御ルーチンが実行されたときには、前述したステップS115で肯定的な判定がなされるから、モータMG2の回転数Nm2が閾値Nref以上となった後のモータMG2の回転軸48とリングギヤ軸32aとの接続は禁止される。なお、ステップS240でモータMG2の回転数Nm2をEEPROM78に記憶する際には図示しない警告灯を点灯するものとしてもよい。これにより、モータMG2に異常を生じるおそれがあることを運転者に知らせることができる。
Te*=Tr*・(1+ρ) …(5)
以上説明した実施例のハイブリッド自動車20によれば、変速機60のブレーキB1,B2のいずれかが異常であり且つモータMG2の回転数Nm2が閾値Nref以上であるときには、ブレーキB1,B2を共にオフにすることによって駆動軸としてのリングギヤ軸32aとモータMG2との接続を解除するから、モータMG2に異常を生じたときに車両が急減速するのを回避することができる。もとより、モータMG2の回転数Nm2が閾値以上であってモータMG2に異常を生じるおそれがあるときでもエンジン22からの動力を駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力することができる。
また、実施例のハイブリッド自動車20によれば、変速機60のブレーキB1,B2のいずれかが異常であるときでもモータMG2の回転数Nm2が閾値Nrefより小さいときには、変速機60のギヤの状態がLoギヤの状態であるときにはHiギヤの状態に切り替え、変速機60のギヤの状態がHiギヤの状態であるときには車速Vが閾値Vrefより小さいときにだけLoギヤの状態に切り替えるから、モータMG2の過回転を抑制することができる。
実施例のハイブリッド自動車20では、異常判定フラグF2が値1であり且つモータMG2の回転数Nm2が閾値Nrefより大きいときに変速機60のブレーキB1,B2を共にオフとするものとしたが、異常判定フラグF2の値に拘わらず、即ち変速機60のブレーキB1,B2の異常を判定することなく、モータMG2の回転数Nm2が閾値Nrefより大きいときには変速機60のブレーキB1,B2を共にオフとするものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、異常判定フラグF2が値1であり且つモータMG2の回転数Nm2が閾値Nref以下であり且つ状態判定フラグF1が値1であるとき、即ち変速機60のギヤの状態がHiギヤの状態でありブレーキB1が異常であるときには、車速Vを用いて変速機60のギヤの状態をHiギヤの状態からLoギヤの状態に切り替えるか否かを判定するものとしたが、車速Vに代えて駆動軸としてのリングギヤ軸32aの回転数Nrを用いて変速機60のギヤの状態をHiギヤの状態からLoギヤの状態に切り替えるか否かを判定するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、異常判定フラグF2が値1であるときにモータMG2の回転数Nm2が閾値Nrefより小さいときには、ステップS140〜S170の処理を変速機60のギヤの状態に応じて実行するものとしたが、これらの処理を実行しないものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、異常判定フラグF2が値1であり且つモータMG2の回転数Nm2が閾値Nrefより大きいときには、モータMG2の回転数Nm2をEEPROM78に記憶するものとしたが、モータMG2の回転数Nm2を記憶するものに限られず、モータMG2の回転数Nm2が閾値Nrefより大きくなったことを記憶するものであればよい。また、異常判定フラグF2が値1であり且つモータMG2の回転数Nm2が閾値Nrefより大きいときにモータMG2の回転数Nm2などをEEPROM78に記憶しないものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、変速機60としてHi,Loの2段の変速段を有するものを用いるものとしたが、3段以上の変速段を有するものを用いるものとしてもよい。この場合、異常判定フラグF2が値1であるときにモータMG2の回転数Nm2が閾値Nref以下のときには、変速機60の減速比Grが変速可能な減速比より大きいときには減速比Grが変速可能な減速比となるよう変速段の切替処理を実行し、変速機60減速比Grが変速可能な減速比以下のときには車速Vが閾値Vrefより小さいときに減速比Grが変速可能な減速比となるよう変速段の切替処理を実行するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、モータMG2の動力を変速機60により変速して駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図9の変形例のハイブリッド自動車120に例示するように、モータMG2の動力を変速機60により変速してリングギヤ軸32aが接続された車軸(駆動輪39a,39bが接続された車軸)とは異なる車軸(図9における駆動輪39c,39dが接続された車軸)に出力するものとしてもよい。
実施例のハイブリッド自動車20では、エンジン22の動力を動力分配統合機構30を介して駆動輪39a,39bに接続された駆動軸としてのリングギヤ軸32aに出力するものとしたが、図10の変形例のハイブリッド自動車220に例示するように、エンジン22のクランクシャフト26に接続されたインナーロータ232と駆動輪39a,39bに動力を出力する駆動軸に接続されたアウターロータ234とを有しエンジン22の動力の一部を駆動軸に伝達すると共に残余の動力を電力に変換する対ロータ電動機230を備えるものとしてもよい。
以上、本発明を実施するための最良の形態について実施例を用いて説明したが、本発明はこうした実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々なる形態で実施し得ることは勿論である。
本発明の一実施例としての動力出力装置を搭載したハイブリッド自動車20の構成の概略を示す構成図である。 変速機60の構成の一例を示す説明図である。 ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートの一部である。 ハイブリッド用電子制御ユニット70により実行される駆動制御ルーチンの一例を示すフローチャートの一部である。 要求トルク設定用マップの一例を示す説明図である。 エンジン22の動作ラインの一例と目標回転数Ne*および目標トルクTe*を設定する様子を示す説明図である。 動力分配統合機構30の回転要素を力学的に説明するための共線図の一例を示す説明図である。 変速機60の共線図の一例を示す説明図である。 変形例のハイブリッド自動車120の構成の概略を示す構成図である。 変形例のハイブリッド自動車220の構成の概略を示す構成図である。
符号の説明
20,120,220 ハイブリッド自動車、22 エンジン、24 エンジン用電子制御ユニット(エンジンECU)、26 クランクシャフト、28 ダンパ、30 動力分配統合機構、31 サンギヤ、32 リングギヤ、32a リングギヤ軸、33 ピニオンギヤ、34 キャリア、37 ギヤ機構、38 デファレンシャルギヤ、39a,39b,39c,39d 駆動輪、40 モータ用電子制御ユニット(モータECU)、41,42 インバータ、43,44 回転位置検出センサ、48 回転軸、50 バッテリ、52 バッテリ用電子制御ユニット(バッテリECU)、54 電力ライン、60,330 変速機、60a ダブルピニオンの遊星歯車機構、60b シングルピニオンの遊星歯車機構、61,65 サンギヤ、62,66 リングギヤ、63a 第1ピニオンギヤ、63b 第2ピニオンギヤ、64,68 キャリア、67 ピニオンギヤ、70 ハイブリッド用電子制御ユニット、72 CPU、74 ROM、76 RAM、78 EEPROM、80 イグニッションスイッチ、81 シフトレバー、82 シフトポジションセンサ、83 アクセルペダル、84 アクセルペダルポジションセンサ、85 ブレーキペダル、86 ブレーキペダルポジションセンサ、88 車速センサ、230 対ロータ電動機、232 インナーロータ 234 アウターロータ、MG1,MG2 モータ、B1,B2 ブレーキ。

Claims (10)

  1. 駆動軸に動力を出力する動力出力装置であって、
    内燃機関と、
    該内燃機関の出力軸と前記駆動軸とに接続され、電力と動力の入出力を伴って前記内燃機関からの動力の少なくとも一部を前記駆動軸に出力可能な電力動力入出力手段と、
    動力を入出力可能な電動機と、
    複数のクラッチの係合状態を変更することにより、前記電動機の回転軸と前記駆動軸との動力の伝達を変速比の変更と前記電動機の回転軸と前記駆動軸の接続の解除とが可能な変速伝達解除手段と、
    前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、
    前記電動機の回転数である電動機回転数を検出する電動機回転数検出手段と、
    前記駆動軸に出力すべき要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
    前記検出された電動機回転数が所定回転数以下であるときには前記設定された要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記変速伝達解除手段とを制御し、前記検出された電動機回転数が前記所定回転数より大きいときには前記電動機の回転軸と前記駆動軸との接続が解除されると共に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記変速伝達解除手段とを制御する制御手段と、
    を備える動力出力装置。
  2. 請求項1記載の動力出力装置であって、
    前記複数のクラッチのいずれかの異常を検出するクラッチ異常検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記クラッチ異常検出手段により前記複数のクラッチのいずれかに異常が検出された状態で前記検出された電動機回転数が所定回転数より大きいときに前記電動機の回転軸と前記駆動軸との接続が解除されるよう前記変速伝達解除手段を制御する手段である
    動力出力装置。
  3. 前記制御手段は、前記クラッチ異常検出手段により前記複数のクラッチのいずれかに異常が検出された状態でも前記検出された電動機回転数が所定回転数以下のときには該異常であるにも拘わらずに変速可能な変速比となるよう前記変速伝達解除手段を制御する手段である請求項2記載の動力出力装置。
  4. 請求項3記載の動力出力装置であって、
    前記駆動軸の回転数である駆動軸回転数を検出する駆動軸回転数検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記クラッチ異常検出手段により前記複数のクラッチのいずれかに異常が検出された状態でも前記検出された電動機回転数が所定回転数以下のとき、前記変速伝達解除手段の変速比を該電動機回転数を減速して前記駆動軸に伝達する減速比とした際の該変速比が前記変速可能な変速比より大きいときには該変速伝達解除手段の変速比が該変速可能な変速比となるよう該変速伝達解除手段を制御し、前記変速伝達解除手段の変速比が前記変速可能な変速比以下のときには前記検出された駆動軸回転数が第2の所定回転数より小さいときに該変速伝達解除手段の変速比が該変速可能な変速比となるよう該変速伝達解除手段を制御する手段である
    動力出力装置。
  5. 請求項1ないし4いずれか記載の動力出力装置であって、
    情報を記憶可能な情報記憶手段を備え、
    前記制御手段は、前記検出された電動機回転数が所定回転数より大きいために前記電動機の回転軸と前記駆動軸との接続を解除するときには、該検出された電動機回転数が所定回転数より大きいことが前記情報記憶手段に記憶されるよう制御する手段である
    動力出力装置。
  6. 前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸と前記駆動軸と回転軸との3軸を有し該3軸のうちいずれか2軸に入出力される動力に基づいて残余の軸に動力を入出力する3軸式動力入出力手段と、前記回転軸に動力を入出力可能な発電機とを備える手段である請求項1ないし5いずれか記載の動力出力装置。
  7. 前記電力動力入出力手段は、前記内燃機関の出力軸に接続された第1の回転子と前記駆動軸に接続された第2の回転子とを有し、該第1の回転子と該第2の回転子とが相対的に回転する対回転子電動機である請求項1ないし5いずれか記載の動力出力装置。
  8. 請求項1ないし7いずれか記載の動力出力装置を搭載し、車軸が前記駆動軸に連結されてなる自動車。
  9. 請求項3に係る請求項8記載の自動車であって、
    車速を検出する車速検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記クラッチ異常検出手段により前記複数のクラッチのいずれかに異常が検出された状態でも前記検出された電動機回転数が所定回転数以下のとき、前記変速伝達解除手段の変速比を該電動機回転数を減速して前記駆動軸に伝達する減速比とした際の該変速比が前記変速可能な変速比より大きいときには該変速伝達解除手段の変速比が該変速可能な変速比となるよう該変速伝達解除手段を制御し、前記変速伝達解除手段の変速比が前記変速可能な変速比以下のときには前記検出された車速が所定車速より小さいときに該変速伝達解除手段の変速比が該変速可能な変速比となるよう該変速伝達解除手段を制御する手段である
    自動車。
  10. 内燃機関と、該内燃機関の出力軸と駆動軸とに接続され、電力と動力の入出力を伴って前記内燃機関からの動力の少なくとも一部を前記駆動軸に出力可能な電力動力入出力手段と、動力を入出力可能な電動機と、複数のクラッチの係合状態を変更することにより、前記電動機の回転軸と前記駆動軸との動力の伝達を変速比の変更と前記電動機の回転軸と前記駆動軸の接続の解除とが可能な変速伝達解除手段と、前記電力動力入出力手段および前記電動機と電力のやりとりが可能な蓄電手段と、を備える動力出力装置の制御装置であって、
    前記電動機の回転数である電動機回転数を検出する電動機回転数検出手段と、
    前記駆動軸に出力すべき要求駆動力を設定する要求駆動力設定手段と、
    前記検出された電動機回転数が所定回転数以下であるときには前記設定された要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記変速伝達解除手段とを制御し、前記検出された電動機回転数が前記所定回転数より大きいときには前記電動機の回転軸と前記駆動軸との接続が解除されると共に前記設定された要求駆動力に基づく駆動力が前記駆動軸に出力されるよう前記内燃機関と前記電力動力入出力手段と前記電動機と前記変速伝達解除手段とを制御する制御手段と、
    を備える動力出力装置の制御装置。
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