JP4190038B2 - 検査システム - Google Patents

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JP4190038B2 JP05774596A JP5774596A JP4190038B2 JP 4190038 B2 JP4190038 B2 JP 4190038B2 JP 05774596 A JP05774596 A JP 05774596A JP 5774596 A JP5774596 A JP 5774596A JP 4190038 B2 JP4190038 B2 JP 4190038B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ遊技機やコイン遊技機、スロットマシン等で代表される遊技機に関し、詳しくは、予め記憶された遊技制御内容情報に基づいて遊技状態を制御する遊技機を含み、前記遊技制御内容情報を検査する検査システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の検査システムにより検査される遊技機において従来から一般的に知られているものに、遊技制御用のプログラム等の遊技制御の内容に関する情報(以下、遊技制御内容情報という)を記憶しているROMから遊技制御用のCPUが遊技制御内容情報を読出し、その情報に基づいて遊技制御用のCPUが遊技状態の制御を行なう遊技機があった。
【0003】
遊技制御用のROMは、遊技制御用のCPU等とともに遊技制御用基板に取付けられている。さらに、遊技制御用基板は、箱形状の収納手段である基板収納ボックス内に収納されている。前述した検査の際には、遊技制御基板ボックスが開封され、ROMが遊技制御用基板上から取外される。
【0004】
そして、所定の読取装置により、取外されたROMから遊技制御内容情報が読出され、前述した遊技制御内容情報の検査がなされる。そして、その検査終了後に再びROMが遊技制御用基板上に再取付され、遊技制御基板ボックスが閉じられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、この種の従来の検査システムにより検査される遊技機においては、遊技制御内容情報の検査のために遊技制御基板ボックスを開封する必要があるため、検査のための作業が煩雑であるという問題があった。
また、検査のために遊技制御内容情報を読み出すための読出装置が盗まれた場合には、その盗まれた読出装置を用いて不正行為者が遊技制御用プログラムを不正に読出すおそれがあった。
【0006】
本発明は係る実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、遊技制御内容情報の検査を容易に行なうことが可能な遊技機を含み、読出装置が盗まれても、不正行為者に容易に遊技制御内容情報が読出せないような遊技制御内容情報を検査する検査システムを提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の本発明は、予め記憶された遊技制御内容情報に基づいて遊技状態を制御する遊技機を含み、前記遊技制御内容情報を検査する検査システムであって、
前記遊技機に対して前記遊技制御内容情報の送信を要求する携帯端末と、
前記遊技制御内容情報を検査するホストコンピュータとをさらに含み、
前記遊技機は、
前記遊技制御内容情報が記憶された遊技制御内容情報記憶手段と、
少なくとも前記遊技制御内容情報記憶手段が取付けられた遊技制御用基板と、
前記遊技制御内容情報に基づき、遊技状態を制御するとともに遊技制御信号を送信する遊技制御手段と、
当該遊技機に電源供給されている状態において蓄積した電荷に基づき、当該遊技機への電源供給が断たれた場合に監視用電源を供給可能なコンデンサと、
コンデンサから監視用電源が供給され、前記遊技制御用基板から前記遊技制御内容情報記憶手段が取り外される取外し異常の発生および前記コンデンサから供給される監視用電源の電圧が所定値以下となる電圧異常の発生を監視するとともに異常制御信号を送信する監視手段と、
該監視手段による監視結果を記憶する監視結果記憶手段と、
複数種類の識別情報を変動表示する表示装置と、
該表示装置の表示制御を行なう表示制御手段とを含み、
前記監視手段は、前記監視結果として、前記取外し異常が発生した旨を示す取外し異常情報および前記電圧異常が発生した旨を示す電圧異常情報のうち少なくとも一方が記憶されていることを条件として、異常情報の種類に応じた異常制御信号を送信し、
前記表示制御手段は、
前記遊技制御手段から送信される遊技制御信号に基づき、前記表示装置において前記複数種類の識別情報を変動表示させた後に表示結果を表示させるための制御を行ない、
前記監視手段から前記異常制御信号が送信されてきたときには当該異常制御信号に基づき、発生した異常の種類を前記表示装置に表示させるための制御を行ない、
前記携帯端末は、
前記遊技機に対して前記遊技制御内容情報の送信を要求するための送信要求信号を赤外線または電波によって発信する発信手段を含み、
前記遊技機は、
前記遊技制御用基板に取り付けられており、前記発信手段から発信されてきた前記送信要求信号を受信する受信手段をさらに含み、
前記遊技制御手段は、前記受信手段が前記送信要求信号を受信したときに前記遊技制御内容情報記憶手段から前記遊技制御内容情報を読出し、
前記遊技機は、
前記遊技制御用基板に取り付けられており、前記遊技制御手段により前記遊技制御内容情報記憶手段から読出された前記遊技制御内容情報を所定の公開鍵で暗号化する暗号化手段と、
前記遊技制御用基板に取り付けられており、前記暗号化手段により暗号化された暗号化情報を赤外線または電波によって外部へ送信する送信手段とをさらに含み、
前記携帯端末は、
前記送信手段から送信されてきた前記暗号化情報を前記ホストコンピュータに入力するために送信する暗号化情報送信手段をさらに含み、
前記ホストコンピュータは、
前記公開鍵に対応する秘密鍵を記憶する秘密鍵記憶手段と、
前記暗号化情報送信手段から送信されてきた前記暗号化情報を前記秘密鍵記憶手段に記憶されている秘密鍵で復号して前記遊技制御内容情報を検査する検査手段とを含むことを特徴とする。
【0011】
【作用】
請求項1に記載の本発明によれば、遊技機に含まれる遊技制御内容情報記憶手段により遊技制御内容情報が記憶される。遊技制御用基板に、少なくとも遊技制御内容情報記憶手段が取付けられている。遊技機に含まれる遊技制御手段の働きにより、遊技制御内容情報に基づき、遊技状態が制御されるとともに遊技制御信号が送信される。遊技機に含まれるコンデンサの働きにより、当該遊技機に電源供給されている状態において蓄積した電荷に基づき、当該遊技機への電源供給が断たれた場合に監視用電源を供給可能となる。遊技機に含まれコンデンサから監視用電源が供給される監視手段の働きにより、遊技制御用基板から遊技制御内容情報記憶手段が取り外される取外し異常の発生およびコンデンサから供給される監視用電源の電圧が所定値以下となる電圧異常の発生が監視されるとともに異常制御信号が送信される。遊技機に含まれる監視結果記憶手段の働きにより、監視手段による監視結果が記憶される。遊技機に含まれる表示制御手段の働きにより、複数種類の識別情報を変動表示する表示装置の表示制御が行なわれる。遊技機に含まれる監視手段の働きにより、監視結果として、取外し異常が発生した旨を示す取外し異常情報および前記電圧異常が発生した旨を示す電圧異常情報のうち少なくとも一方が記憶されていることを条件として、異常情報の種類に応じた異常制御信号が送信される。遊技機に含まれる表示制御手段の働きにより、遊技制御手段から送信される遊技制御信号に基づき、表示装置において複数種類の識別情報を変動表示させた後に表示結果を表示させるための制御が行なわれ、監視手段から異常制御信号が送信されてきたときには当該異常制御信号に基づき、発生した異常の種類を表示装置に表示させるための制御が行なわれる。
携帯端末に含まれる発信手段の働きにより、遊技機に対して遊技制御内容情報の送信を要求するための送信要求信号が赤外線または電波によって発信される。遊技機に含まれ遊技制御用基板に取り付けられている受信手段の働きにより、発信手段から発信されてきた送信要求信号が受信される。遊技機に含まれる遊技制御手段の働きにより、受信手段が送信要求信号を受信したときに遊技制御内容情報記憶手段から遊技制御内容情報が読出される。遊技機に含まれ遊技制御用基板に取り付けられている暗号化手段の働きにより、遊技制御手段により遊技制御内容情報記憶手段から読出された遊技制御内容情報が所定の公開鍵で暗号化される。遊技機に含まれ遊技制御用基板に取り付けられている送信手段の働きにより、暗号化手段により暗号化された暗号化情報が赤外線または電波によって外部へ送信される。携帯端末に含まれる暗号化情報送信手段の働きにより、送信手段から送信されてきた暗号化情報が遊技制御内容情報を検査するホストコンピュータに入力するために送信される。ホストコンピュータに含まれる秘密鍵記憶手段の働きにより、公開鍵に対応する秘密鍵が記憶される。ホストコンピュータに含まれる検査手段の働きにより、暗号化情報送信手段から送信されてきた暗号化情報を秘密鍵記憶手段に記憶されている秘密鍵で復号して遊技制御内容情報が検査される。このように、外部から発信された送信要求信号の受信に応答して、遊技制御内容情報が外部へ送信されるので、遊技機の外部において、送信された遊技制御内容情報を受信することにより、通信により遊技制御内容情報が把握される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態においては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示すが、本発明はこれに限られるものではなく、たとえばコイン遊技機やスロットマシン等であってもよく、予め記憶された遊技制御内容情報に基づいて遊技状態を制御する遊技機であれば、すべての遊技機に適用することが可能である。
【0016】
第1実施形態
図1は、本発明の実施の形態に関わる遊技機の遊技盤の構成を示す正面図である。遊技盤1の前面には、2本の区画レール2が円上に植立されている。区画レール2は、外レールおよび内レールから構成され、外レールと内レールとで囲まれた領域を遊技領域という。
【0017】
遊技盤1を有するパチンコ遊技機34(図2参照)には、遊技者が打玉の打込を操作するための遊技操作ハンドル44(図2参照)が設けられている。この打球操作ハンドル44を遊技者が操作することにより、打玉が1個ずつ発射される。発射された打玉は、外レールと内レールとの間に形成された誘導路によって遊技領域3に導かれる。
【0018】
遊技領域3の中央には、複数種類の画像を変動表示するための可変表示装置4が設けられている。可変表示装置4の下方には、始動口10と、可変入賞球装置11とが設けられている。可変表示装置4は、本実施の形態の場合にはCRT(液晶表示装置)より構成されており、可変表示部5を有している。また、可変入賞球装置11の左側の通称「袖部」と呼ばれる位置には、いわゆる電動チューリップからなる可変始動口装置(普通電役)14が設けられている。遊技領域4の左右には、それぞれサイドランプA22,サイドランプB23が設けられている。サイドランプA22にはランプ32が設けられており、サイドランプB23にはランプ31が設けられている。さらに可変表示装置4の上部には入賞口7が設けられている。また、遊技領域3の右下の「袖部」の位置には、入賞口20が設けられている。
【0019】
可変入賞球装置11には、遊技領域3の前後方向に所定範囲で傾動可能な開閉板12が設けられている。可変入賞球装置11は、大当りが発生している場合以外においては開閉板12を閉成状態にし、打玉が入賞不可能な遊技者にとって不利な第2の状態となっている。一方、可変始動口装置(普通電役)14の始動口15または可変入賞球装置11の上部に設けられた始動口10に打玉が入賞し、始動玉検出器26または29が打玉を検出することにより可変表示装置4の可変表示部5上において、3つの図柄の変動表示が行なわれる(以下、それぞれの図柄を特に「特別図柄」という)。この変動表示が停止したとき、3つの図柄の組合せが予め定められた特定の組合せとなって大当りが発生すると、可変入賞球装置11は上記第2の状態から、打玉が入賞可能な遊技者にとって有利な第1の状態となり、開閉板11が開成状態となる。なお、大当りが発生する遊技状態を特に特定遊技状態という。
【0020】
可変入賞球装置11の前記第1の状態は、開閉板12が開成状態となった後に、30秒が経過するか、または、可変入賞球装置11の大入賞口に打玉が10個入賞するかのうちのいずれか早い方の条件が成立したことにより終了する。すなわち、上記条件が成立したとき開閉板12が閉成状態となり、可変入賞球装置11が遊技者にとって不利な第2の状態となる。大入賞口に入賞した打玉は、可変入賞球装置11の大入賞口内部に設けられた入賞玉検出器28により検出される。
【0021】
大入賞口の内側の左側部分には、通常「Vポケット」と呼ばれる特定領域が設けられている。大入賞口に入った打玉がこの特定領域に入賞すれば、その特定入賞玉がVポケットに設けられた特定玉検出器27により検出される。特定入賞玉が検出されると、その回の可変入賞球装置11の遊技者にとって有利な第1の状態が終了するのを待って、再度、可変入賞球装置11を前記第1の状態に駆動制御する繰返し継続制御が行なわれる。この繰返し継続制御により可変入賞球装置11は最高16回連続して前記第1の状態となる。なお、大入賞口に入った打玉の個数は、個数表示器24に逐次表示される。繰返し継続制御の終了後、遊技者にとって有利な第1の状態から遊技者にとって不利な第2の状態となる。
【0022】
始動口10または始動口15に打玉が入賞していわゆる始動入賞が発生したことをきっかけとして、可変表示装置4の可変表示が開始されるが、この可変表示がなされている最中に発生した始動入賞は記憶されて、その始動記憶の個数が始動記憶表示器6の点灯により遊技者に報知される。始動記憶がある場合には、可変表示の停止後に、再びその始動記憶に基づいた可変表示が開始される。始動記憶の上限は、4個に定められている。
【0023】
遊技領域3には、通過口13が設けられており、打玉がこの通過口13を通過すると、その旨が通過玉検出器30により検出されて、可変始動口装置14に設けられた可変表示器17における図柄(以下、可変表示器17に表示される図柄を普通図柄という)の可変表示が開始される。そして、その可変停止結果が予め定められた図柄になれば、可変始動口装置14の左右の可動片16が開成して、打玉が始動口15に入賞しやすい状態となる。可変表示器17の可変表示が行なわれている最中に打玉が通過口13を通過すれば、その通過数が通過記憶表示器18に表示される。この通過玉の記憶の上限は4個に定められている。また、打玉が通過口13を通過することを、特に普通図柄の始動通過と呼び、通過記憶表示器18に表示される通過玉の記憶を特に普通図柄の始動通過記憶と呼ぶ。
【0024】
始動記憶表示器6に表示される始動入賞記憶数が上限値に達している場合には、それ以上始動入賞が発生しても、その入賞は記憶されずに無効となる。同様に通過記憶表示器18に表示される通過玉記憶数(普通図柄の始動通過記憶数)が上限値に至っている場合に発生する普通図柄の始動通過は記憶されることなく無効となる。そのため、それらの始動入賞または普通図柄の始動通過に基づいた特別図柄または普通図柄の可変表示は行なわれない。始動入賞記憶数が上限値に至っている状態において発生した始動入賞を特に無効始動入賞と呼び、始動入賞した打玉を無効始動入賞玉と呼ぶ。これに対して、始動入賞記憶数が上限値に達していない状態において発生した始動入賞を特に有効始動入賞と呼び、始動入賞した打玉を特に有効始動入賞玉と呼ぶ。
【0025】
可変表示装置4の左右にはワープ入口と名付けられた、打玉を案内する通路8が設けられている。このワープ入口8に進入した打玉は、始動入賞口10の上方に設けられたワープ出口9まで案内されて、再度遊技領域3内に放出されて落下する。可変入賞球装置11の左右には、入賞口21が設けられている。その他、遊技領域3には風車19が設けられている。
【0026】
発射された打玉が、いずれの入賞口にも入賞しなかった場合には、アウト口25に進入して、打玉が回収される。
【0027】
図2は、図1の遊技盤1を有するパチンコ遊技機34とカードユニット35とを示す全体正面図である。カードユニット35には、カード利用可表示ランプ47が設けられており、このカード利用可表示ランプ47が点灯または点滅しているときにのみこのカードユニット35が使用可能な状態となっている。このカードユニット35は、遊技機設置島に設置されている複数台のパチンコ遊技機34の間に挿入された状態で設置されており、左右どちらの遊技機に接続されているかが連結台方向表示器49により表示される。そして、遊技者が共通カードをカード挿入口50から挿入する。すると、その共通カードに記録されているカード残高が読取られる。そして、遊技者が貸玉操作を行なうことにより、予め定められた入力設定されている貸出単位額分が残高より減額されるとともに、その貸出単位額分の貸玉が上皿39内に貸出される。なお、共通カードとは、共通カードシステムに加盟している遊技場であれば全国ごとの遊技場であっても共通して使用できる遊技機専用のプリペイドカードのことである。
【0028】
カードユニット35には端数スイッチ48が設けられており、この端数表示スイッチ48を押圧操作することにより、たとえばカード残高、カード挿入前の残高、エラーが発生した場合のエラーコードなどの情報を遊技機の情報表示器(図示省略)に表示可能である。図中51はカードユニット錠であり、このカードユニット錠51に所定のキーを挿入して解錠操作することにより、カードユニット35の前面側を開成できるように構成されている。パチンコ遊技機34には、その開閉が自在であるガラス枠37が設けられており、このガラス枠37に設けられたガラス板からは遊技領域3が視認可能となっている。遊技者が打球操作ハンドル44を回動操作することにより、上皿39内に貯留されている打玉が1つずつ遊技領域3内に打込まれる。
【0029】
遊技領域3の上部の左右には、ステレオ音の効果音を発生するための左チャネル用スピーカ94および右チャネル用スピーカ95が設けられている。
【0030】
上皿39の下方には、上皿玉抜レバー40を操作することにより上皿39から排出される打玉を貯留しておくための下皿41が設けられており、下皿41に貯留された打玉は下皿玉抜レバー42を操作することにより排出できる。なお、図中38は前面枠を開閉できないようにするための鍵であり、43は遊技者が使用する灰皿である。また、遊技領域3を囲むようにして枠ランプ45が設けられている。46はLEDにより構成されるランプであり、大当りが発生したときなどに点滅または点灯して遊技効果を高めるのに使用される。
【0031】
次に、パチンコ遊技機34の遊技上の特徴点についてさらに詳細に説明する。可変表示装置4の可変表示部で可変表示される特別図柄が所定の組合せで停止表示されたとき、大当りが発生するが、大当りとなる特別図柄の組合せの中には高確率(確率変動)状態を発生させる特別の組合せが含まれている。この組合せを特に確率変動図柄の組合せと呼ぶ。遊技が高確率状態にある場合には、通常状態に比べて大当りが発生する確率が高く調整されている。また、可変表示器17における普通図柄の可変表示結果が当りとなる確率も高く調整されている。
【0032】
本実施の形態に示すパチンコ遊技機34では、確率変動図柄の組合せに基づいて大当りが発生して、所定回数の繰返し継続制御がすべて終了した後に1回目の確率変動が生じ、さらに、その後大当りが発生して、所定回数の繰返し継続制御がすべて終了した後に2回目の確率変動が生じる。1回目または2回目の確率変動時に発生した大当りが確率変動図柄の組合せによるものである場合には、その大当り以降、改めて1回目、2回目の確率変動が生じる。すなわち、確率変動図柄の組合せにより大当りとなった場合には、その大当り以降、少なくとも大当りが2回発生するまでの間、繰返し継続制御が行なわれていない遊技者にとって不利な第2の状態において高確率状態となる。2回目の確率変動が発生しているときまでに大当りとなった図柄の組合せが確率変動図柄の組合せでなかった場合、大当りに伴う繰返し継続制御終了後、確率変動の生じていない状態に戻る。
【0033】
また、このパチンコ遊技機34では前述した2回目の高確率状態中に大当りが発生して、所定の繰返し継続制御が終了して確率の変動していない状態に戻った際、普通図柄表示器17における普通図柄の変動時間(可変表示時間)を短縮する制御(以下、変動時間短縮制御)が行なわれる。変動時間短縮制御は、前述した大当り状態の終了後、可変表示装置が60回の可変表示をするまで継続される。このような変動時間短縮制御が行なわれると、可動片16が頻繁に開くため、大当りが発生する確率は向上していなくとも短時間で大当りが発生しやすくなり、遊技者に有利な状態となる。このように、大当りが発生する確率を直接向上させることなく、短期間のうちに大当りが発生しやすくなるように調整された遊技状態を特に普電開放向上状態と呼ぶ。さらに、普電開放向上状態でも高確率状態でもなく、また大当り状態(特定遊技状態)でもない状態を特に通常状態と呼ぶ。
【0034】
普通図柄の変動時間(可変表示時間)は通常状態においては30秒、変動時間短縮制御がなされる普電開放向上状態においては5秒になる。
【0035】
なお、パチンコ遊技機34では、大当りが発生する確率を直接向上させることなく、短期間のうちに大当りが発生しやすくなるように調整された普電開放向上状態を構成するのに変動時間短縮制御が行なわれるように構成したが、その他の手段を用いることも可能である。たとえば、可変始動口装置14への始動入賞を容易にするために、普通図柄の可変停止結果に基づいて開成する可動片16の開成時間が長くなるように制御する開成時間延長制御がなされるように構成したり、あるいは、可動片16の開成回数が多く(たとえば通常状態は1回に対して普電開放向上状態は2回となるようにする)なるように制御する開成回数増加制御がなされるように構成したりすることが考えられる。あるいは、変動時間短縮制御と開成時間延長制御と開成回数増加制御とを組合せて普電開放向上状態を構成してもよい。
【0036】
さらに本実施の形態に示すパチンコ遊技機34において大当りとなる特別図柄の組合せを構成する図柄の中に、「ラッキーナンバー」と呼ばれる特定の図柄が含まれている。通常、大当りが発生することにより獲得した賞球は、一旦景品などに交換しなければならず、したがってその賞球を直接遊技に使用することはできない。しかしながら、ラッキーナンバーで大当りが発生した場合には、獲得した賞球を直接遊技に使用することが可能となる。このようなラッキーナンバーで大当りが発生して特定遊技状態に移行することを特にラッキースタートと呼ぶ。
【0037】
図3は、図1および図2に示したパチンコ遊技機34とカードユニット35の背面図である。
【0038】
カードユニット35内には、カード処理器制御部(図示省略)とカードリーダライタ制御部(図示省略)とユニットボックス制御部(図示省略)とが設けられている。カード処理器制御部とインタフェース基板59とは電気的に接続されており、カード処理器制御部とインタフェース基板59とが互いに情報の送受信ができるように構成されている。また、このインタフェース基板59と払出し制御基板ボックス58内に収納されている払出し制御基板とが電気的に接続されている。さらに、インタフェース基板59と中継基板61とが電気的に接続されており、中継基板61と、遊技制御基板ボックス54内に収納されている遊技制御用基板113、および賞球払出しユニット53が、それぞれ電気的に接続されている。
【0039】
さらに、上皿39(図2参照)に設けられている各種表示器や各種操作ボタンのスイッチがインタフェース基板59に接続されている。
【0040】
カードユニット35において、所定の貸玉額が入力設定されれば、設定された貸玉額がカード処理器制御部に記憶される。遊技者は共通カードをカード挿入口50に挿入して玉貸動作を行なえば、玉貸額分の打玉が上皿39内に供給されるとともに、挿入されている共通カードから所定の単位額が玉貸額に相当するまで繰返し減額される。この単位額分の減額による単位額売上信号が遊技場のホストコンピュータである管理装置に送信されるとともに、遊技場に設置されているターミナルボックスを介してカード発行会社に送信される。また、ユニットボックス制御部にカードユニット35の番号であるユニット番号が設定され、その設定番号が管理装置に送信されるとともに、ターミナルボックスを介してカード発行会社に送信される。なお、カードリーダライタ制御部はカード挿入口50から挿入された共通カードの記録データを読取ったり書換えたりするための制御部である。
【0041】
賞球払出しユニット53には、払出しモータ(図示省略)が設けられており、玉誘導レール57bから供給されてきた打玉がこの払出しモータの回転力により横送りされ、その横送りされた打玉が1つずつ下方に落下して、上皿39内に払出される。玉誘導レール57bは、玉タンク57a内の貯留玉を2列に整列させながら流下させるものであり、その2列の流下経路にそれぞれタンク玉切れスイッチ(図示省略)とレール玉切れスイッチ(図示省略)とが設けられており、玉タンク57a内の貯留玉がなくなったこと、および玉誘導レール57b上の流下玉がなくなったことが検出され、その検出信号が払出し制御基板ボックス58内の払出し制御基板に入力される。
【0042】
遊技球貯留タンク57aには、遊技機設置島から補給玉が補給装置(図示省略)を介して補給される。この遊技球貯留タンク57aに供給される補給玉が補給装置内の補給玉検出器により検出されるのであり、所定個数(たとえば10個)の補給玉が供給されたことを検出して1パルスの検出信号がこの補給玉検出器から出力される。カードユニット35からの玉貸要求信号を受けて遊技球貯留タンク57a内の補給玉を上皿39内に払出すのではなく、遊技者が玉貸器から購入してきた打玉を上皿39内に投入して遊技を行なう従来の一般的なパチンコ遊技機の場合には、前記補給装置から出力される出力信号が管理装置に送信され、管理装置ではその送信されてきた検出信号に基づいて遊技場にとって不利益となる不利益球数を検出する。ところが、本実施の形態のように、カードユニット35からの玉貸要求信号に基づいて遊技球貯留タンク57a内の貯留玉の一部を上皿39内に払出す方式のパチンコ遊技機においては、その遊技場にとって何ら不利益球数とはならない貸玉が遊技球貯留タンク57aに供給されることになり、その供給された貸玉が補給玉貸検出器により検出されて不利益球数情報として管理装置に入力されてしまう結果、管理装置で正確な不利益球数を検出できないという不都合が生じる。そこで、パチンコ遊技機34においては、打玉の入賞に基づいて払出される景品玉が所定個数(たとえば10個)に達する前に払出し制御基板から所定のパルス信号を出力してその所定のパルス信号が情報出力端子62から管理装置に伝送されるように構成されている。このように構成することにより、打玉の貸出については何ら不利益球数情報としてのパルス信号が管理装置に出力されることなく、入賞に伴う景品玉の払出しに関してのみパルス信号が管理装置に送信され、管理装置では正確な不利益球数情報を集計できる。
【0043】
遊技制御基板ボックス54内に構成されている遊技制御用基板113は、可変表示装置4(図1参照)の可変表示部5を構成する画像表示装置55、および中継基板61の情報中継端子820と配線により接続されている。遊技制御基板ボックス54の背面右側には、キースイッチよりなる確率設定スイッチ(図示省略)が設けられている。この確率設定スイッチは、可変表示装置4の可変停止時の表示結果が特定の識別情報の組合せとなる確率、すなわち大当りが発生する確率を可変設定するものであり、ノーマル位置,設定位置,確認位置の3つの位置に切換操作ができる。この確率設定スイッチに所定の鍵を挿入して切換操作することにより確率が変更できるのであり、この切換操作回数に応じて、3段階に大当り確率を切換設定することができる。なお、確率設定スイッチは、キースイッチに代えて、たとえばスライドスイッチ,押釦スイッチ,スナップスイッチ,プッシュプルスイッチ,ロータリスイッチ,デジタルスイッチなどであってもよい。
【0044】
図中60は打球ユニットであり、遊技者が打球操作ハンドル44を操作することにより作動して、上皿39内の打玉を1つずつ遊技領域3内に発射するためのものである。また、電源基板52にはパチンコ遊技機34の電源スイッチ56が設けられている。この電源スイッチ56を操作することにより電源を一旦切った後再投入することができ、電源の立上げに伴い遊技制御用基板113の遊技制御マイクロコンピュータをリセットすることができる。
【0045】
中継基板61の情報中継端子820には、遊技制御用基板113から後述する大当り情報や確率変動情報、有効始動情報、普通図柄の変動時間が短縮制御されているか否か、または、可動片16の開成時間延長制御がなされているか否かを示す普電開放向上状態情報などの遊技制御に関連する各種遊技情報が伝送される。情報中継端子820に入力された大当り情報は情報出力端子62を介して遊技機外部へ出力されて、管理装置に送信される。また、有効始動情報は情報出力端子63から、確率変動情報は情報出力端子64から、普電開放向上情報は情報中継端子830からそれぞれ外部出力される。
【0046】
次に、パチンコ遊技機34の遊技制御用基板113に用いられる制御回路について説明する。図4および図5は、遊技制御用基板113の制御回路の構成を示すブロック図である。
【0047】
図4および図5を参照して、制御回路は、基本回路66、入力回路67、LED回路68、ソレノイド回路69、アドレスデコード回路70、定期リセット回路71、初期リセット回路72、情報出力回路73、電飾信号回路74、CRT回路75、ランプ回路76、電源回路77、受信回路300、送信回路301を含む。
【0048】
基本回路66は、制御用プログラムに従ってパチンコ遊技機の各種機器を制御する。基本回路66の内部には、遊技制御用プログラムなどを記憶しているROMと、その遊技制御用プログラムに従って制御動作を行なうためのCPUと、CPUのワーク用メモリとして機能するRAMと、I/Oポートと、クロック発生回路とが含まれている。なお、基本回路66の内部構成については、ここでは図示を省略し、後述する。
【0049】
入力回路67は、始動口10に入賞した打玉を検出するための始動玉検出器26と、大入賞口の特定領域に入賞した打玉を検出するための特定玉検出器27と、可変入賞球装置11の大入賞口に入賞した打玉を検出するための入賞玉検出器28と、可変始動口装置14に入賞した打玉を検出するための始動玉検出器29と、通過口13を通過した打玉を検出するための通過玉検出器30とを接続される。入力回路67は、各検出器から出力される検出信号を基本回路66へ送信する。LED回路68には、個数表示器24の個数表示LED、始動記憶表示器6のLED、可変表示器17の普通図柄を表示するためのLED、通過記憶表示器18のLEDと接続される。LED回路68は、基本回路66から出力される制御信号に応じて、上記各LEDの点灯状態を制御する。
【0050】
ソレノイド回路69は、可変入賞球装置11の開閉板12を駆動するためのソレノイド74、および可変始動口装置14の可動片16を駆動するためのソレノイド75を制御するための回路である。ソレノイド回路69は、基本回路66から出力される制御信号に応答して、所定のタイミングでソレノイド74およびソレノイド75を作動させる。なお、ソレノイド74の作動タイミングに合わせて、LED回路68に設けられている飾りLED33が点灯する。また、ソレノイド75の動作に合せて、LED回路68に設けられているランプ(LED)31,32が点滅する。
【0051】
アドレスデコード回路70は、基本回路66から送られてきたアドレス信号をデコードし、基本回路46の内部に含まれるROM、RAM、I/Oポートなどのいずれか1つを選択するための信号を出力する回路である。
【0052】
定期リセット回路71は、基本回路66に対し、定期的(たとえば2msecごと)にリセットパルスを与え、所定のゲーム制御用プログラムを先頭から繰返し実行させるための回路である。
【0053】
初期リセット回路72は、電源投入時に基本回路66をリセットするための回路である。初期リセット回路72から送られてきた初期リセットパルスに応答して、基本回路66はパチンコ遊技機を初期化する。
【0054】
情報出力回路73は、基本回路66から与えられるデータ信号に基づいて、各種遊技情報を中継基板61に出力するための回路である。遊技情報には、大当りの発生を示すための大当り情報、確率変動状態の発生を示すための確率変動情報、始動口10または15に入賞した打玉のうち、可変表示装置4の可変表示を有効に行なわせる始動入賞に関する有効始動情報、前述した普電開放向上状態の発生を示すための普電開放向上状態情報などが含まれる。
【0055】
電飾信号回路74は、遊技機に設けられた複数種類の電飾(図示省略)の点灯状態を制御する電飾用基板(図示省略)へランプ制御データD0〜D3を送信する。ランプ制御データD0〜D3は、電飾の点灯状態を制御するためのデータであり、大当り時、あるいは高確率状態などにおける電飾の点灯状態を指定する。なお、ランプ制御データコモンは共通線信号である。
【0056】
CRT回路75は、基本回路66から出力される制御信号に従って、可変表示装置4に含まれる画像表示装置(CRT表示器)55を駆動制御するための回路である。CRT回路75からCRT表示器55に送信される信号の中には、コマンド信号としてのCD0〜CD7と、初期化信号であるINTとが含まれる。さらに、CRT回路75とCRT表示器55とを接続する信号線には、電源供給のための+5V線と、+12V線と、グランド信号線であるGND線とがある。
【0057】
ランプ回路76は、枠ランプ45、LED46と接続される。ランプ回路76は、基本回路66から出力される制御信号に応じて、上記各ランプの点灯状態を制御する。
【0058】
電源回路77は、AC24Vの交流電源に接続され、+30V、+21V、+12V、+5Vの複数種類の直流電圧を各回路に供給するための回路である。なお、電源回路77から発生される+30Vの直流電圧は画像表示装置(CRT表示器)55へ出力される。
【0059】
受信回路300は、後述するリモコン装置500からROM読出送信指令を受信し、その受信結果の情報を基本回路66へ与える。送信回路301は、遊技機制御用のROMに記憶された遊技制御用プログラムを基本回路66から受け、受けた遊技制御用プログラムを遊技制御基板ボックス54の外部へ送信するものであり、遊技制御用プログラムを一旦記憶する記憶部301aを含んでいる。
【0060】
前述したCRT表示器55は、表示制御基板(図示せず)を含む。この表示制御基板には、可変表示部5に表示される画像の表示制御を行なうための画像表示制御回路と、左チャネル用スピーカ94および右チャネル用スピーカ95から出力する効果音等の音の制御を行なうための音制御回路とが形成されている。次に、表示制御基板に形成された制御回路を詳細に説明する。
【0061】
図6は、表示制御基板に形成された制御回路を示すブロック図である。この表示制御基板に形成された画像表示制御回路および音制御回路には、共通の構成要素としてコネクタ78およびCPU79が含まれる。さらに、音制御回路には、音声用ROM80、音声合成回路81、アンプ82、コネクタ83,84,87、右チャネル用アンプ85、左チャネル用アンプ86、左チャネル用スピーカ94、および、右チャネル用スピーカ95が含まれる。また、画像制御回路には、W(ワーク)RAM90、マスクROM91、ビデオカラーエンコーダ(VCE)88、ビデオディスプレイコントローラ(VDC)92、V(ビデオ)RAM93、および、コネクタ89が含まれる。これらの制御回路においては、CPU79がコネクタ78を介して基本回路66に接続されており、VCE88がコネクタ89を介してCRT表示器55内にあるCRT表示回路(図示せず)に接続され、CRT表示回路により可変表示部5に画像が表示される。
【0062】
CPU79は、コネクタ78を介して基本回路66から画像表示のためのコマンドおよび音声制御のためのコマンドを受取り、画像表示制御および音声制御を行なう。画像表示制御は、次のように行なわれる。CPU79は、画像表示のためのコマンドを受取ると、マスクROM91に格納されている画像表示用のプログラムおよびデータに基づいて、WRAM90を作業領域として使用しながら画像表示を行なう。その手順は次のとおりである。
【0063】
CPU79は、受取ったコマンドに従ってマスクROM91から表示用のデータを読出し、VDC92に与える。このときCPU79は、画像データのみでなく、表示のための座標およびスクロールなどのVRAMコントロールのためのデータもVDC92に与える。VDC92は、画像表示用のデータを受け、それらをVRAM93に割付けるとともに、色、明るさなどに関する加工を行なう。VDC92は、そのようにして作成された画像表示用のデータをVCE88に与える。VCE88は、WRAM90から与えられたデータを、可変表示部5で表示するための複合同期信号に変換し、コネクタ89を介してCRT表示器55に与える。
【0064】
また、音制御は、次のように行なわれる。コネクタ78を介して基本回路66から送られてきた音声制御のためのコマンドは、CPU79を介して音声合成回路81に与えられる。音声合成回路81は、与えられたコマンドに応じて音声用ROM80からADPCM(Adaptive Differential Pulse Code Modulation )データや再生制御用データを読出し、与えられたコマンドに従って、かつ読出された再生制御用データに従って右チャネルおよび左チャネル等のデータを読出した上で、音声の合成を行ない、最終的に、左および右用のアナログの音声信号をアンプ82に与える。
【0065】
アンプ82では、左および右用のアナログの音声信号を増幅し、その増幅されたアナログの音声信号をコネクタ83および84を介して右チャネルアンプ85および左チャネルアンプ86に与える。右チャネルアンプ85および左チャネルアンプ86では、与えられたアナログの音声信号を順にそれぞれ増幅し、増幅したアナログの音声信号をコネクタ87を介して、それぞれ右チャネル用スピーカ95および左チャネル用スピーカ94に与える。これにより、右チャネル用スピーカ95および左チャネル用スピーカ94から自然音を含むさまざまな音に基づくステレオ音声が再生され、可変表示装置4による可変表示の間および大当りが発生した場合等においてに所定の効果音が発生される。
【0066】
図7は、本実施の形態におけるパチンコ遊技機34に用いられるランダムカウンタの種類とその内容を示す説明図である。ランダムカウンタとは、可変表示装置4の特別図柄の変動表示制御に用いられる乱数をカウントするカウンタである。本実施の形態では、WC RND1,WC RND L,WC RND C,WC RND R,WC RND RCHの5種類のランダムカウンタが用いられる。これらのランダムカウンタの値がパチンコ遊技中の所定のタイミングで読出され、その値に基づいて可変表示装置4の変動表示動作が制御される。ランダムカウンタのカウント値の読出処理は、基本回路66の内部に設けられたCPUが制御用ROMの制御プログラムに従って実行する。
【0067】
WC RND1は、可変表示装置4における特別図柄の変動表示の結果、大当りを発生させるか否かを事前に決定するための大当り決定用ランダムカウンタである。WC RND1は、前述した確率設定スイッチの設定操作により決定される、設定1〜設定3の3種類のカウンタ値範囲を有する。設定1では、0〜293の範囲で、カウンタ値が0.002秒ごとに1つずつカウントアップされる。そして、その上限までカウントアップされると、再度0からカウントをし直すように構成されている。なお、0.002秒とは、基本回路66において、定期リセット回路71から出力された定期リセット信号に応答して制御用プログラムが繰返し実行される間隔である。設定2の場合には、0〜377の範囲でカウンタ値が設定1と同様にカウントアップされる。設定3では、0〜407の範囲でカウンタ値が設定1と同様にカウントアップされる。
【0068】
WC RND L、WC RND C、WC RND Rは、可変表示装置4の特別図柄の変動表示の結果、大当り以外とすることが事前に決定された場合に左側、中央、右側の図柄表示領域のそれぞれにおいて停止表示させる特別図柄の種類を決定するためのランダムカウンタである。WC RND Lのカウント範囲は、0〜12である。また、WC RND Cのカウント範囲は0〜15である。また、WC RND Rのカウント範囲は、0〜12である。WC RNDLのカウンタ値は0.002秒ごとに1つずつカウントアップされる。WCRND Cのカウンタ値は0.002秒ごとに1つずつカウントアップされるとともに、基本回路66の割込処理動作の余り時間を利用してカウントアップされる。WC RND Rのカウンタ値はWC RND Cの桁上げのとき1つずつカウントアップされる。WC RND RCHは、複数のリーチ動作の中から所定のリーチ動作を指定するためのリーチ動作指定数を決定するためのランダムカウンタである。ここで「リーチ」とは、可変表示装置4の可変表示部5において、当り図柄が2個揃って停止表示され、さらに、あと1個の当り図柄が停止表示されれば大当りが発生する状態を言う。このWC RND RCHにより決定されるリーチの種類の中には、最終的に大当たりの組合せとなる場合の手順も含まれている。WC RND RCHのカウンタ値は、0.002秒ごとに1つずつカウントアップされるとともに、基本回路66の割込処理動作の余り時間を利用して1つずつカウントアップされる。
【0069】
図8ないし図10は、ランダムカウンタWC RND1の値により大当りを発生させるか否かを事前に決定するための制御手順を示すフローチャートである。同図を参照して、可変表示装置4における特別図柄の変動表示の結果を大当りとするかまたは大当り以外とするかを決定し、さらに、可変表示部5に停止表示される左図柄、中図柄、右図柄の種類を決定するための手順について説明する。
【0070】
図8は、前述した大当り発生確率が設定1に設定されている場合のフローチャートである。WC RND1の値が「7」であれば大当りとなり、「7」以外であれば大当り以外となる。なお、高確率状態においては、WC RND1が「7」,「11」,「79」のうち、いずれかであれば大当りとなり、これらの値以外であれば大当り以外となる。大当りとすることが決定された場合には、引続いてWC RND Lの値を判定することにより、大当りを発生させるための特別図柄の種類を決定する。
【0071】
一方、大当り以外とすることが決定された場合は、引続いて、WC RNDL,WC RND C,WC RND Rの各値を判定することにより、停止表示させる左図柄,中図柄,右図柄の種類がそれぞれ決定される。なお、大当り以外とする場合に、決定された停止図柄の組合せが、偶然、大当りとなる組合せとなる場合は、WC RND Cの値に「1」を加算し、強制的に外れ図柄の組合せで停止表示するように調整する。
【0072】
図9は、大当り発生確率が設定2に設定されている場合のフローチャートである。設定2の場合には、設定1と同様にWC RND1の値が「7」であれば大当りとし、「7」以外であれば大当り以外とすることが事前に決定される。なお、高確率状態においては設定1と異なり、「7」,「11」,「79」,「307」,「311」,「331」,「373」のうち、いずれかの値であれば大当りとし、これらの値以外であれば大当り以外とすることが事前に決定される。大当りとするか大当り以外とするかが決定された後、停止図柄の表示選択制御方法については、図8の設定1で述べた内容と同様であるので省略する。
【0073】
図10は、大当り発生確率が設定3に設定されている場合のフローチャートである。設定3においては、設定1と同様にWC RND1の値が、「7」であれば大当りとし、「7」以外であれば大当り以外とすることが事前に決定される。なお、確率変動状態においては、設定1と異なりWC RND1の値が、「7」,「11」,「79」,「307」,「311」,「331」,「373」,「401」のうち、いずれかの値であれば大当りとし、これらの値以外の値であれば大当り以外とすることが事前に決定される。大当りとするか大当り以外とするかが事前に決定された後、停止図柄の表示選択制御方法については、図8の設定1で述べた内容と同様であるので省略する。
【0074】
以上より、大当りが発生する確率は通常状態において設定1では、1/294に設定されており、設定2では1/378に設定されており、設定3では1/408に設定されている。一方、高確率状態において大当りが発生する確率は、設定1では3/294に設定されており、設定2では7/378に設定されており、設定3では8/408に設定されている。
【0075】
図11は、高確率状態の発生動作を説明するための作用説明図である。ここで図11に示す条件装置とは、基本回路66内のROMに記憶されている遊技制御用プログラムにより構成されたものであり、特定遊技状態(大当り状態)となれば停止状態から作動状態に切換わり、その大当り制御が終了するまで作動状態を維持する。そして、この特別遊技状態の発生時における可変表示装置4の表示結果が特別図柄の組合せとなっていれば、以降の大当りが発生する確率が向上する高確率状態に制御される。そして、高確率状態において大当りが発生すれば、再度大当り制御が開始されて条件装置が作動状態となる。2回目の大当りの発生時点における可変表示装置4の表示結果が、大当りとなる特別図柄の組合せであるが確率変動図柄の組合せでない場合には、その2回目の大当り制御が終了したとしても高確率状態にはならない。図11においては、特別図柄の組合せが「1」,「3」,「5」,「7」,「9」のうちいずれかのぞろ目であれば高確率状態となる確率変動図柄の組合せであることが示されている。そして、確率変動図柄の組合せにより大当りが発生したことに基づいて1回目、2回目の高確率状態が発生している。
【0076】
図12は、可変表示装置4に表示される特別図柄を示す図である。可変表示装置4の可変表示部5の左側に表示される左図柄と中央に表示される中図柄と右側に表示される右図柄それぞれの図柄が示されている。そして、図12の左側に示された数字は、図柄ポジションを表わす番号であり、中図柄を構成する図柄には、それぞれ00から15までの番号が割振られている。中図柄は「1」〜「9」の数字図柄と、「A」〜「G」のアルファベット図柄より構成されている。一方、左図柄,右図柄を構成する図柄は、00から12までの図柄ポジションに対して、順に「1」〜「9」の数字図柄と、「A」〜「D」のアルファベット図柄より構成されている。これらの図柄が可変表示部5において変動表示され、その変動表示の結果、左図柄、中図柄、右図柄がすべて同一の図柄で停止すれば大当りが発生する。
【0077】
このパチンコ遊技機34には、基本回路66に設けられ、遊技制御用プログラムを記憶しているROMが取外されたか否かの監視を行なうための監視回路が設けられている。基本回路66に設けられる遊技制御用のCPU,ROMは、一般的に、各々が別個の半導体チップに形成される場合(RAMは、CPUと同じチップに含まれる場合と、別個の場合とがある。)と、それらが1つの半導体チップ(1チップ)に形成される場合とがある。
【0078】
遊技制御用のCPU,ROMが別個の半導体チップに形成される場合には、各半導体チップは、別個の半導体パッケージ内に収納され、それらの半導体パッケージが別個に遊技制御用基板113にハンダ付けによって取付けられる。
【0079】
一方、遊技制御用のCPU、RAM、ROMが1つの半導体チップに形成される場合には、その1つの半導体チップが1つの半導体パッケージ内に収納され、その1つの半導体パッケージが遊技制御用基板113に対してハンダ付けされることにより取付けられる。
【0080】
ここでは、遊技制御用のCPU、RAMおよびROMが別個に遊技制御用基板に取付けられる第1の例と、遊技制御用のCPU、RAMおよびROMが1つの半導体パッケージによって同時に遊技制御用基板に取付けられる第2の例とを説明する。
【0081】
まず、第1の例を説明する。図13は、監視回路が設けられた基本回路66の第1の例の構成を示すブロック図である。図13を参照して、この第1の例の基本回路66には、遊技制御用の回路として、遊技制御用のCPU96a、遊技制御用のRAM97a、および、遊技制御用プログラムが記憶されたROM98aが遊技制御用基板113に取付けられている。さらに、この基本回路66においては、監視用の回路として、コンデンサ99、監視用のCPU100、監視用のROM101、監視用のRAM102、監視用のEEPROM103、および、不正時の遊技制御機能停止用の遮断回路104が設けられている。
【0082】
遊技制御用のCPU96a、RAM97aおよびROM98aの説明は、前述したためここでは省略する。
【0083】
基本回路66には、電源回路77から電源電圧が供給される。その電源電圧は、遮断回路104を介して遊技制御用のCPU96aに供給されるとともに、コンデンサ99を介して監視用のCPU100に供給される。遮断回路は、CPU100により制御され、電源回路77からCPU96aへの電源電圧の供給を遮断するための回路であり、具体的には、スイッチ回路等により構成される。この遮断回路104の働きにより、電源回路77からパチンコ遊技機に電源電圧が供給されても、CPU96aには電源電圧を供給しないようにすることが可能である。
【0084】
また、コンデンサ99は、電源回路77から電源電圧が供給されている状態において電荷を蓄積し、電源電圧77からの電源電圧の供給が断たれた場合にCPU100に対して蓄積した電荷に基づいて電源電圧を供給するためのものである。コンデンサ99は、このように充電および放電をする働きがある。このため、電源電圧77からの電源電圧の供給が断たれた場合において、CPU100の動作のための電圧がコンデンサ99からCPU100に供給されることになる。このため、CPU100は、パチンコ遊技機の電源が切られた場合においても、ROM98aの監視を行なうことが可能である。このコンデンサ99は、不正防止のため、ある程度の長い期間電源電圧を供給可能(たとえば2週間程度)なものが望ましい。また、電源回路77からの電源電圧は、その他の回路にも供給される。
【0085】
CPU100は、コンデンサ99の他に、ROM101、RAM102、EEPROM103、遮断回路104、および、ROM98aのそれぞれと電気的に接続されている。また、CPU100は、前述したCRT回路75にも電気的に接続されている。
【0086】
特に、CPU100と、ROM98aとの間には、CPU100から出力されたパルス信号等よりなる所定の監視用の信号が、ROM98aに入力されてそのままROM98aから出力され、最終的にCPU100に戻るループ回路が設けられている。すなわち、ROM98aが取付けられている状態では、CPU100から出力された監視用の信号がループ回路を経て再びCPU100に戻るが、ROM98aが取り外された場合には、その監視用信号がCPU100に戻らない。このため、CPU100では、このような監視用信号を用いた監視が行なわれる。
【0087】
監視用のROM101には、遊技制御用のROM98aが取外されたか否かを監視するための監視用プログラムが記憶されている。監視用のRAM102は、監視用のCPU100のワーク用メモリとして使用される。
【0088】
EEPROM103は、遊技制御用のROM98aの不正な取外しに対する監視結果の情報を記憶するために用いられる。具体的に、EEPROM103には、ROM98aが実際に取外された状態が生じたことを示すROM異常情報と、このような監視回路の存在を知った不正改造者が監視回路の動作を停止させるためにコンデンサ99を取外してしまった状態が生じたことを示す電圧降下情報とが、CPU100から書込まれ得る。
【0089】
CPU100は、ROM101に記憶されている監視用プログラムを読出し、RAM102をワーク用メモリとして用いて監視用プログラムを実行する。監視用プログラムの内容については、図16を用いて後述する。
【0090】
監視動作において、CPU100は、ROM98aから戻ってくる監視用信号と、コンデンサ99の電圧とをそれぞれ常に監視する。そして、CPU100は、監視用信号が戻ってこないと判断された場合には、ROM98aが取外されたとみなし、ROM異常情報をEEPROM103に書込む制御を行なう。また、CPU100は、コンデンサ99の電圧が所定値以下に低下したと判断された場合には、コンデンサ99が不正に取外されたとみなし、電圧降下情報をEEPROM103に書込む制御を行なう。
【0091】
CPU100は、このように監視信号が戻ってこないと判断された場合、または、コンデンサ99の電圧が低下したと判断された場合に、所定のタイミングで遮断回路104に制御信号を送り、CPU96aへの電源電圧の供給を遮断する制御を行なう。それとともに、CPU100は、CRT回路75にエラー報知のためのコマンド信号をおくる。このエラー報知のコマンド信号には、可変表示部5にエラー表示を行なうためのエラー表示コマンドと、左チャネル用スピーカ94および右チャネル用スピーカ95からエラー音(報知音)を発生させるためのエラー音発生コマンドとが含まれる。
【0092】
このため、ROM98aを遊技制御用基板113から不正に取外すことに関連する行為が行なわれた場合には、CPU96aへの電源電圧の供給が断たれることにより、遊技制御が停止させられるとともに、エラー表示およびエラー音を用いたエラー報知によりそのような不正行為が行なわれたことが知らされるのである。
【0093】
次に、監視回路が設けられた基本回路66の第2の例(遊技制御用のCPU,RAM,ROMが1つの半導体チップに形成された場合の基本回路の例)について説明する。図14は、監視回路が設けられた基本回路66の第2の例の構成を示すブロック図である。この図14において図13と一致する部分には同一の参照符号を付しその説明を適宜省略する。
【0094】
図14の基本回路66の構成が図13の基本回路66の構成と異なるのは、遊技制御用のCPU96b、RAM97bおよびROM98bが1つの半導体チップ120に形成されており、その半導体チップ120が遊技制御用基板113に取付けられていることである。
【0095】
この場合においても、電源回路77からの電源電圧は、遮断回路104を介してCPU96bに供給される。また、CPU100からの監視用信号が伝送されるループ回路は、CPU100と、半導体チップ120の所定の入力,出力端子との間に設けられている。このような1チップ型のマイクロコンピュータにおいては、CPU96b,RAM97bおよびROM98bが1つのチップに形成されるので、ROM98bが不正に取外される場合には、半導体チップ120全体が取外されることになるため、監視用のループ回路をROM98bの内部に通す必要がないからである。また、このようにROM98bがCPU96bおよびRAM97bと同じ1つのチップに形成された場合には、遊技制御用プログラムを不正に改造しようとすれば半導体チップ120全体を取外して改造しなければならないので、不正改造をさらに行ないにくくすることができる。
【0096】
この図14に示された基本回路66におけるROMの不正な取外しに対する監視動作は、図13に示された基本回路66の監視動作と同様である。このため、ここではその説明を省略する。
【0097】
なお、図13および図14に示された基本回路66において監視回路を構成するCPU100,ROM101,RAM102およびEEPROM103は、個別の半導体チップで構成してもよく、これらの回路を1つの半導体チップで構成してもよい。また、これらの一部を1つの半導体チップで構成してもよい。これらの監視回路を1つの半導体チップで構成する場合には、その半導体チップのパッケージは、図17を用いて後述するような構造のものを採用することが望ましい。
【0098】
また、図13および図14において示された監視用信号の伝送のためのループ回路は、そのような信号の伝送に用いることに限られず、次に示すような監視用電圧の検出のための回路として用いてもよい。すなわち、図13の場合にはROM98a内のループ回路中に所定の抵抗値を有する抵抗素子を設け、一方、図14の場合には半導体チップ120内のループ回路中に所定の抵抗値を有する抵抗素子を設け、そのような抵抗素子の働きにより生ずる電圧をCPU100により検出し、監視するようにしてもよい。その場合には、ループ回路の電圧値が所定の電圧値以下になったことを、ROMの不正な取外し行為が行なわれた状態を判断するための判断基準とすればよい。そして、そのような場合においても、前述したような電源電圧の供給の遮断およびエラー報知に関する動作を行なえばよい。
【0099】
次に、遊技制御用のROM98a(ROM98bを含む)の構成について説明する。図15は、図13に示されたROM98aの構成を示すブロック図である。図15中の(a)には、遊技制御用プログラムをROM98aに記憶させている(書込んでいる)状態が示されており、図中の(b)には、ROM98aへの遊技制御用プログラムの記憶(書込)が終了した後の状態が示されている。
【0100】
図15の(a)を参照して、ROM98aは、入力用および出力用の多数のリードピンを有している。それらのリードピンの中には、遊技制御用プログラムの書込のために使用されるプログラム書込用リードピン105、グランドリードピン(アースピン)109、CPU100からの監視用信号が入力される信号入力リードピン110、および、入力された監視用信号をCPU100に向けて出力するための信号出力リードピン111が含まれている。また、ROM98aの内部には、切換回路106、記憶部107および電圧検知回路108が設けられている。
【0101】
記憶部107は、情報を記憶するためのメモリアレイにより構成され、制御用プログラム等の情報を記憶するためのものである。切換回路106は、プログラム書込用リードピン105から入力された遊技制御用プログラムの伝達状態を、記憶部107へ伝達する状態と、グランドリードピン109へ伝達する状態とのいずれか一方の状態に切換えるための回路であり、たとえば、切換スイッチ回路により構成される。この切換回路106の切換状態に応じて、プログラム書込用リードピン105から入力された遊技制御用プログラムは、切換回路106を介して、記憶部107に伝達されるか、または、グランドリードピン109へ伝達される。
【0102】
電圧検知回路108は、パチンコ遊技機の製造段階における遊技制御用プログラムの入力時(書込時)にプログラム書込用リードピン105に印加される電圧を検知(検出)する。電圧検知回路108は、遊技制御用プログラムの入力終了時にプログラム書込用リードピン105の印加電圧が低下した場合に切換回路106へ制御信号を送り、切換回路106の信号の伝達経路を記憶部107への伝達経路からグランドリードピン109への伝達経路に切換える制御を行なう。
【0103】
切換回路106は、遊技制御用プログラムの入力がなされていない初期状態において、信号の伝達経路が記憶部107の側への伝達経路になるように設定されている。そして、製造段階における遊技制御用プログラムの入力中には、プログラム書込用リードピン105に電圧が印加されるため、電圧検知回路108は、切換回路106へ制御信号を与えない。このため、そのような遊技制御用プログラムの入力中において切換回路106は、プログラム書込用リードピン105から入力された制御用プログラムを記憶部107へ伝達する状態になっている。その状態が、図14の(a)に示されている。
【0104】
そして、そのような製造段階における遊技制御用プログラムの入力が終了すると、プログラム書込用リードピン105への電圧の印加がなされなくなる。その場合に、電圧検知回路108により、印加電圧が所定値以下になったことが検知され、電圧検知回路108から切換回路106へ信号の伝達経路の切換えのための制御信号が与えられる。その制御信号に応答して、切換回路106では、入力信号の伝達経路を記憶部107への伝達経路からグランドリードピン109への伝達経路に切換える。
【0105】
電圧検知回路108は、一旦切換回路106への制御信号を与えた後には制御信号を出力しない。このため、切換回路106の伝達経路は、一旦グランドリードピン109の側へ切換わった後は、記憶部107の側への伝達経路には切換わらない。
【0106】
このため、ROM98aは、パチンコ遊技機の製造段階において一度遊技制御用プログラムを記憶した後において、その制御用プログラムの内容を不正に改ざんすることができない構成になっている。その結果、ROM98aは、それ自体で、不正改造者によるプログラムの改ざんを防ぐことができる。
【0107】
なお、ここでは、図13に示されたROM98aの構成を代表例として説明したが、図15において説明した切換回路106および電圧検知回路108等の構成は、図14に示されたROM98bにも適用される。すなわち、ROM98bも、図15に示されたROM98aと同様の構成を採用することにより、不正改造者による遊技制御用プログラムの改ざんを防ぐことができる。
【0108】
次に、図13に示されるROM98aまたは図14に示されるROM98bの不正な取外し行為を監視するための監視動作を詳細に説明する。図16は、CPU100により実行される監視用プログラムに含まれるROM異常判定処理の処理手順を示すフローチャートである。このROM異常判定処理は、監視用のROM101から読出されCPU100により実行される監視用プログラムに含まれている。
【0109】
まず、ステップS(以下、単にSという)1により、EEPROM103に記憶されている情報がチェックされる。次に、S2に進み、EEPROM103にROM異常情報または電圧降下情報が記憶されているか否かの判断がなされる。S2により、それらの情報のうちの少なくとも一方が記憶されていると判断された場合は、後述するS9に進む。一方、S2により、いずれの情報も記憶されていないと判断された場合は、S3に進む。
【0110】
S3では、前述したループ回路において、監視用信号を発信する。次に、S4に進み、S3において発信した監視用信号がループ回路を経てCPU100に受信されたか否かが判断される。S4により、監視用信号の受信があったと判断された場合は、後述するS13に進む。
【0111】
一方、S4により、監視用信号が受信されなかったと判断された場合は、S5に進み、ROM98a(またはROM98bを含む半導体チップ120)が不正に取外されたと判断し、CPU100からEEPROM103へ向けてROM異常情報を送信する処理がなされる。これにより、EEPROM103においては、ROM異常情報が書込まれて記憶される。
【0112】
次に、S6に進み、CPU100から遮断回路104へ遊技制御用のCPU96aへの電源電圧の供給を遮断する指令を示す制御信号が与えられる。これにより、遮断回路104が動作し、電源回路77からCPU96a(またはCPU96b)への電源電圧の供給が遮断する動作を行なう。次に、S7に進み、遊技制御用のROM98a(または98b)に関して不正な取外しが行なわれたことによる異常状態が判定されたことを示すエラー表示コマンドをCRT回路75へ向けて出力する処理がなされる。これにより、可変表示部5において、図18を用いて後述するようなエラー表示がなされる。次に、S8に進み、エラー音を発生させるためのエラー音発生コマンドをCRT回路75に向けて出力する処理がなされる。これにより、左チャネル用スピーカ94および右チャネル用スピーカ95からエラー音が発生させられる。S8の後、この処理が終了する。
【0113】
また、前述したS2により、EEPROM103にROM異常情報および電圧降下情報の少なくとも一方が記憶されていると判断された場合には、S9に進み、その記憶されている情報がROM異常情報であるか否かが判断される。S9により、記憶されている情報がROM異常情報であると判断された場合は、前述したS6に進み、そのS6以降のS7およびS8の処理が順次実行される。一方、S9により、記憶されている情報がROM異常情報ではないと判断された場合は、S10に進む。
【0114】
S10においては、CPU100から遮断回路104へ電源電圧の供給の遮断を指令するための制御信号が与えられる。これにより、遮断回路104が、電源回路77からCPU96a(またはCPU96b)への電源電圧の供給を遮断する動作を行なう。次に、S11に進み、コンデンサ99が取り外されたことに起因してCPU100へ供給される電圧が降下したことを示すエラー表示コマンドをCPU100からCRT回路70に向けて出力する処理がなされる。これにより、可変表示部5において、CPU100への供給電圧が降下したことを示すエラー表示がなされる。次に、S12に進み、左チャネル用スピーカ94および右チャネル用スピーカ95からエラー音を発生させるためのエラー音発生コマンドを、CPU100からCRT回路75へ向けて出力する処理がなされる。これにより、左チャネル用スピーカ94および右チャネル用スピーカ95からエラー音が発生させられる。その後、この処理が終了する。
【0115】
また、前述したS4において、CPU100が監視用信号を受信したと判断された場合は、S13に進み、コンデンサ99の電圧が所定値よりも降下しているか否かが判断される。そのような電圧降下がないと判断された場合は、この処理が終了する。一方、そのような電圧降下があると判断された場合は、コンデンサ99が不正に取外されたと判断し、EEPROM103へ向けて電圧降下情報を出力する処理がなされる。これにより、EEPROM103においては、電圧降下情報が書込まれて記憶される。このS14の後、この処理が終了する。
【0116】
以上に説明したROM異常判定処理によれば、ループ回路において送受信される監視用信号の受信状態を監視することにより、ROM98a(またはROM98bを含む半導体チップ120)が不正に取外されたか否かを監視することができる。さらに、コンデンサ99からCPU100に供給される電圧を監視することにより、CPU100を含む監視回路が設けられていることを知った不正行為者が監視回路の動作を停止させるためにコンデンサ99を不正に取外したか否かを監視することができる。すなわち、監視用信号による監視は、遊技制御用のROMが取外されたことを直接的に監視する直接的な監視であり、コンデンサからの供給電圧の監視は、遊技制御用のROMを取外すための前段階として行なわれる不正行為を監視することによる遊技制御用のROMの不正な取外しに対する間接的な監視である。
【0117】
さらに、そのような監視の結果として、遊技制御用のROMの不正な取外しが直接的または間接的に発見された場合には、遊技制御用のCPU96a(または96b)への電源電圧の供給を断つ制御が行なわれるため、遊技制御用のROMの不正な取外しが行なわれた場合には、遊技制御用のCPU96a(または96b)による制御動作機能が強制的に停止させられる。その結果、遊技制御用のROMが不正に改造された場合には、パチンコ遊技機において遊技制御が実行できなくなるので、不正改造を防ぐ効果をより高めることができる。
【0118】
また、そのような遊技制御機能の停止の他に、S7に示されるような、ROMに異常が生じたことを示すエラー表示、または、S11に示すような監視回路への供給電圧が降下したことを示すエラー表示がなされるため、そのような表示により、不正改造行為が行なわれたことが報知されるため、不正改造行為が行なわれたことを容易に知ることができる。同様に、そのような不正改造行為が行なわれた場合には、S8およびS12に示されるようにエラー音が発生させられるため、そのような不正行為が行なわれたことを音により報知することができる。このため、そのような不正改造行為が行なわれたことを音により容易に知ることができる。また、同時に遊技店(遊技場)側がこのような不正をすることに対する抑止効果もある。
【0119】
なお、図16においては、S6〜S8と、S10〜S12とに示されるように、遊技制御用のROMに関する不正改造行為が行なわれたことが判断された場合に、そのような不正改造行為に対する処置として電源電圧遮断のための制御信号の送信と、エラー表示コマンドおよびエラー音発生コマンドの送信とを直ちに行なうようにしたことを説明した。すなわち、その場合には、パチンコ遊技機本体の電源が切られており、CPU100を含む監視回路のみが動作している場合においても、そのような制御信号およびコマンドの出力がなされることになる。
【0120】
しかし、そのようにパチンコ遊技機本体の電源が切られている場合には、遮断回路104による電源電圧の供給の遮断、エラー表示、および、エラー音の発生に関する動作を行なうことは無駄である。このため、そのようにパチンコ遊技機本体の電源が切られている際に遊技制御用のROMに関する不正改造行為が行なわれたことが判断された場合には、パチンコ遊技機本体の電源が投入されたときにそのような制御信号およびコマンドを出力するようにしてもよい。そのようにすれば、CPU100の無駄な動作が防がれる。
【0121】
また、このROM異常判定処理においては、ROM異常情報および電圧降下情報をEEPROM103に記憶させるようにしたため、遊技制御用のROMに関する不正改造行為が行なわれたことを、その不正改造行為が行なわれた時点よりも後の適当な時において知ることができる。
【0122】
なお、EEPROM103に記憶された情報の内容は、不正改造に対する検査専用の読出装置によってのみ読出せるようにしてもよい。そのようにすれば、不正改造行為を検査する者のみが不正改造行為があったことを知ることができ、それ以外の者、すなわち、不正改造行為者が、不正改造行為の発見がなされていることを知り得ないので、不正改造行為者による不正改造行為を隠すための偽装工作を防ぐことができる。
【0123】
また、そのように不正改造行為検査専用の読出装置によってのみEEPROM103の記憶情報を読出すようにする場合には、EEPROM103(監視回路が1つの半導体チップで構成されている場合にはそのチップ全体)が遊技制御用基板上に取付けられている状態で記憶情報の読出が行なえるように読出装置を構成するのが望ましい。そのようにすれば、不正改造行為の検査に関する作業を容易にすることができる。
【0124】
また、図16に示したROM異常判定処理においては、遊技制御用のROMに関する不正改造が行なわれたことを示す情報をEEPROM103に記憶することに加えて、そのような不正改造行為が行なわれた旨の報知および電源電圧の遮断による遊技制御の停止を行なうようにしたが、これに限らず、そのような不正改造行為が行なわれたことが判断された場合に、そのような不正改造行為が行なわれたことを示す情報のEEPROM103への記憶動作のみを行なうようにしてもよい。そのようにすれば、不正改造行為者は、自らの不正改造行為が発見されているか否かを知り得ないので、不正改造行為を隠すための偽装工作を防ぐことができる。
【0125】
また、図16に示したROM異常判定処理においては、不正改造行為が行なわれた場合において、電源電圧を遮断することにより遊技制御の機能を停止させる制御を行なったが、これに限らず、遊技制御機能を停止させるその他の例としては、遊技制御用のROMの記憶情報の消去または記憶情報の上書きにより、遊技制御用プログラムを破壊してもよい。また、その他の例としては、遊技制御用のCPUの動作のためにそのCPUへ入力されるクロック信号の入力を停止させる制御を行なうことによりそのCPUを停止させてもよい。そのようなクロック信号の発生回路は、基本回路66に設けられている。
【0126】
次に、図16に示したROM異常判定処理のS7およびS11の処理に基づいて可変表示部5に表示されるエラー表示の一例を説明する。図17は、ROM異常判定処理によるエラー表示の一例を示す図である。この図17には、ROM異常判定処理のS7の処理に基づいて表示されるエラー表示の具体例が示されている。このように、可変表示部5において、不正改造行為の種類を表示において判別可能なように、文字を用いたエラー表示がなされる。なお、このようなエラー表示は、文字を用いたものに限られず、不正改造行為の種類を特定できるようなものであれば、文字に限られず、図形等を用いてもよい。
【0127】
なお、不正改造行為が行なわれたことを示す表示は、このような画像表示に限られず、LEDを用いた点灯表示により行なうようにしてもよい。具体的には、たとえば、遊技制御用基板113上に、不正改造行為が行なわれた場合に点灯または点滅制御されるLEDを設け、そのLEDの点灯の状態に基づいて、不正改造行為が発生したことを報知するようにしてもよい。
【0128】
次に、図13および図14に示された監視回路を構成するCPU100、ROM101、RAM102およびEEPROM103が1つの半導体チップ(1チップ)で構成された場合の半導体チップが収納される半導体パッケージの例を説明する。
【0129】
図18は、監視回路が形成された半導体チップが収納されている半導体パッケージの構成を示す外観図である。図18には、半導体パッケージの一例として、QFP(Quad Flat Package )と、SOJ(Small Outline J-leaded Package)とが示される。図18において、(a)には、QFPを平面視した外観が示され、(b)には、そのQFPを側面視した外観が示される。さらに、図18において、(c)には、SOJを平面視した外観が示され、(d)には、そのSOJを側面視した外観が示される。
【0130】
QFP 100aは、(a)および(b)に示されるように、パッケージ本体部101aの4方向から多数のリードピン102aが出ており、それらのリードピン102aがガルウイング形状になっている。QFP 100aは、パッケージ本体部101aの外形を一定とし、リードピン102aのピッチ(間隔)を0.5mm以下にしたものである。SOJ 100bは、(c)および(d)に示されるように、パッケージ本体部101bの両側から出ているリードピン102bがJリード形状となっているものである。
【0131】
これらのQFP 100aおよびSOJ 100bは、表面実装型の半導体パッケージであり、基板上にスルーホールを介せず平面的に直接ハンダ付けにより実装されるものである。このようなQFP 100aおよびSOJ 100b等の表面実装型の半導体パッケージは、一般的に、リフロー・ハンダ付けと呼ばれる方法で基板(遊技制御用基板)にハンダ付けされる。
【0132】
リフロー・ハンダ付けとは、予め接合部にハンダ・ペーストの印刷により必要量のハンダを供給しておき、その後加熱してハンダを溶融させ、ハンダ付けを行なう方法であり、そのようなハンダ付けを行なうために、ハンダ・ペーストを印刷する印刷機、パッケージをハンダ・ペースト上に搭載するための部品装着機および基板全体を加熱するためのリフロー炉等の機械装置を必要とする実装方法である。
【0133】
したがって、このようなQFP 100aおよびSOJ 100bは、機械的作業により遊技制御用基板に実装されるものである。このため、QFP 100aおよびSOJ 100bを手作業によるハンダ付けで遊技制御用基板上に実装することは極めて困難である。すなわち、QFP 100aは、リードピン102aのピッチが0.5mm以下と狭いため、手作業によるハンダ付けが困難である。また、SOJ 100bは、リードピン102bがJ形状であり、リードピン102bの先端部が内側に向いているため、手作業によるハンダ付けが困難である。
【0134】
また、たとえ、手作業によるハンダ付けでこれらのQFP 100aまたはSOJ 100bを遊技制御用基板上に実装できたとしても、前述したようなQFPおよびSOJのそれぞれの特徴的な構造により、手作業によるハンダ付けの形跡が接合部分に残る。したがって、このようなQFP 100aまたはSOJ100bを監視回路用の半導体パッケージとして用いると、不正改造行為者が、監視回路による監視を逃れるために一旦監視用回路を取外した後に、遊技制御用のROMを遊技制御用基板から取外して不正なものに交換し、その後に監視回路を手作業によるハンダ付けで基板に実装しても、前述したようにQFP 100aまたはSOJ 100bは、手作業によるパッケージの実装が極めて困難であるので、手作業によるハンダ付けの痕跡から不正改造行為が行なわれたことを容易に発見することができる。
【0135】
このため、監視回路を、QFPまたはSOJ等に代表されるような、手作業による取付が困難であり、手作業による取付がたとえ行なわれたとしてもその痕跡が残りやすい半導体パッケージにより構成することにより、不正改造行為を防ぐ効果をさらに高めることができる。
【0136】
このパチンコ遊技機34においては、遊技制御用基板113が箱形状の遊技制御基板ボックス54内に収納されている。その遊技制御基板ボックス54の構成を以下に説明する。
【0137】
この種のパチンコ遊技機では、遊技機が遊技場に設置された後、一度、検査者により、ROM98aの検査が行なわれる。
【0138】
このパチンコ遊技機34においては、遊技制御用のROM96a(96b)に記憶されている遊技制御用プログラムの検査の際に、ROM96a(96b)に記憶されている遊技制御用プログラムが読出されて遊技制御基板ボックス54の外部に送信される。そのような遊技制御用プログラムの外部への送信のために、前述した受信回路300、送信回路301、および、基本回路66が用いられる。以下に、そのような遊技制御用プログラムの通信読出しを行なうための構成を具体的に説明する。
【0139】
図19は、遊技制御用プログラムの通信読出しを行なうためのシステムの全体構成を示すブロック図である。
【0140】
図19を参照して、遊技制御用プログラムの通信に際しては、リモコン装置500が用いられる。そのリモコン装置500は、検査者により携帯可能なものである。
リモコン装置500は、送信回路501、受信回路502、操作回路503、表示回路504、および、制御回路505を含む。送信回路501は、パチンコ遊技機34からの制御用プログラム(以下ROMデータともいう)の送信を指示するための信号であるROM読出送信指令を送信するためのものである。ROM読出送信指令は、赤外線を用いた赤外線信号であり、その赤外線信号が送信回路501から発信される。受信回路502は、パチンコ遊技機34の送信回路301から送信されたROMデータを示す赤外線信号を受信するためのものである。
【0141】
操作回路503は、リモコン装置500を操作するための操作スイッチを有する回路であり、検査者がその操作スイッチを操作することにより、リモコン装置500が動作させられる。表示回路504は、表示部を有し、リモコン装置500の動作に関する情報を表示するためのものである。表示回路504の表示部には、主に、パチンコ遊技機34から送信されてきた遊技制御用プログラムが一定の基準に合格した健全な遊技を行なうことができるものであるか否かの検査結果が表示される。制御回路505は、送信回路501、受信回路502、操作回路503、および、表示回路504に電気的に接続されており、リモコン装置500の全般的な制御を行なうためのものである。
【0142】
次に、リモコン装置500を用いた遊技制御用プログラムの通信読出しの動作を具体的に説明する。パチンコ遊技機34から遊技制御用プログラムを通信により読出す場合には、検査者がリモコン500の操作回路503の操作スイッチを操作することにより、遊技制御用プログラムの通信を行なうための指令を制御回路505に与える。その指令信号に応答して制御回路505は、送信回路501からROM読出送信指令を送信させるための制御信号を送信回路501へ与える。そして、その制御信号に応答して、送信回路501からROM読出送信指令がパチンコ遊技機34の受信回路300へ向けて送信される。
【0143】
パチンコ遊技機34においては、リモコン装置500の送信回路501から送信されたROM読出送信指令を受信回路300が受信する。受信回路300は、ROM読出送信指令を受けた場合に、その指令を受けた旨を示す信号をCPU96a(96b)に与える。CPU96a(96b)は、ROM読出送信指令を受信したことを示す信号が受信回路300から与えられた場合に、図20を用いて後述する情報送信処理を実行する。その情報送信処理が実行されることにより、遊技制御用のROM98a(98b)から遊技制御用プログラム(ROMデータ)がCPU96a(96b)に読出され、その遊技制御用プログラムと、送信回路301にROMデータを受付けさせるためのデータ受付信号とが送信回路301に与えられる。
【0144】
送信回路301は、CPU96a(96b)からデータ受付信号を受けたことに応答してROMデータを記憶部301aに書込むとともに、その書込んだROMデータを赤外線信号に変換して遊技制御基板ボックス54の外部へ向けて送信する。
【0145】
リモコン装置500においては、受信回路502が、パチンコ遊技機34の送信回路301から送信されたROMデータを受信する。受信回路502は、受信した赤外線信号を電気信号に変換することにより、受信したROMデータを制御回路505へ与える。制御回路505は、受信回路502から受けたROMデータが、一定の基準に合格した健全な遊技を行なうことができる遊技制御用プログラムであるか否かを判断する処理を行なう。
【0146】
制御回路505は、そのように判断したROMデータのチェック結果を表示するための信号を表示回路504へ与える。表示回路504は、制御回路505から与えられたROMデータのチェック結果を表示する。このように、リモコン装置500においては、表示回路504により表示されたROMデータのチェック結果を検査者が見ることにより、パチンコ遊技機34のROM98a(98b)に記憶されている遊技制御用プログラム(ROMデータ)が不正改造されたものであるか否かを確認することができる。
【0147】
次に、リモコン装置500を用いて遊技制御用プログラムの通信読出しが行なわれる際のパチンコ遊技機34の主な動作を具体的に説明する。
【0148】
まず、パチンコ遊技機34の遊技制御用のCPU96a(96b)において実行される情報送信処理について説明する。図20は、リモコン装置500を用いた遊技制御用プログラムの通信を行なう際にCPU96a(96b)で実行される情報送信処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0149】
まず、ステップS(以下、単にSという)21により、受信回路300がROM読出送信指令を受信したか否かが判断される。S21によりROM読出送信指令が受信されていないと判断された場合は、この情報送信処理が終了する。一方、S21によりROM読出送信指令を受信したと判断された場合は、S22に進み、送信回路301に対して、データ受付信号を出力する処理がなされる。ここで、データ受付信号とは、送信回路301がCPU96a(96b)から受けるROMデータの受付期間を規定するための信号である。
【0150】
次に、S23に進み、遊技制御用のROM98a(98b)からROMデータ(遊技制御用プログラム)を読出し、その読出したROMデータを送信回路301に向けて出力する処理がなされる。これにより、遊技制御用プログラムが送信回路301に与えられる。次に、S24に進み、S23によるROMデータの出力が終了したか否かの判断がなされる。S24では、ROMデータの出力が終了するのを待って、S25に進む。S25では、S22において出力を開始したデータ受付信号の出力を停止させる処理がなされる。これにより、送信回路301におけるROMデータの受付が禁止される。このS25の後、この情報通信処理が終了する。
【0151】
次に、送信回路301の動作について説明する。図21は、リモコン装置500を用いた遊技制御用プログラムの通信読出しを行なう際の送信回路301の動作内容を示すフローチャートである。
【0152】
まず、S31により、CPU96a(96b)から送信回路301がデータ受付信号を受けたか否かの判断がなされる。S31によりデータ受付信号を受けていないと判断された場合は、データ受付信号を受けることを待つ処理がなされる。S31により、データ受付信号を受けたと判断された場合は、S32に進み、送信回路301におけるROMデータの受付禁止状態を解除する処理がなされる。これにより、CPU96a(96b)からROMデータを受付けることが可能になる。このようなROMデータの受付禁止は、後述するS36により設定されるものである。
【0153】
次に、S33に進み、CPU96a(96b)から受けたROMデータを送信回路301の記憶部301aへ書込む動作を開始させる処理がなされる。これにより、CPU96a(96b)から送られてくるROMデータが記憶部301aに順次書込まれていく。次に、S34に進み、記憶部301aに書込まれたROMデータを送信回路301から遊技制御基板ボックス54の外部へ送信する処理がなされる。ROMデータの送信の際には、ROMデータが赤外線信号に変換されてその赤外線信号が送信回路301から送信される。これにより、記憶部301aに書込まれたROMデータが順次外部へ送信される。このようなROMデータの記憶部301aへの書込と、ROMデータの送信とは同時進行される。
【0154】
次に、S35に進み、CPU96a(96b)から与えられるデータ受付信号が停止したか否かの判断がなされる。S35では、データ受付信号が停止されるのを待って、S36に進む。S36では、CPU96a(96b)から与えられるROMデータの受付を禁止する処理がなされる。
【0155】
次に、S37に進み、記憶部301aから読出されたROMデータの外部への送信が終了したか否かの判断がなされる。S37では、ROMデータの送信の終了を待ってS38に進む。S38では、記憶部301aに書込まれて記憶されているROMデータをクリアする処理がなされる。その後、S31に進む。そして、前述したS31以降の処理が繰返し実行される。
【0156】
このように、受信回路301がROM読出送信指令を受けると、遊技制御用のROM98a(98b)から遊技制御用プログラム(ROMデータ)が読出され、その読出された遊技制御用プログラムが送信回路301から遊技制御基板ボックス54の外部へ向けて送信される。このため、遊技制御用のROM98a(98b)に記憶された遊技制御用プログラムの検査を行なう場合において、遊技制御基板ボックス54を開封することなく遊技制御用プログラムの検査を行なうことができる。これにより、遊技制御用プログラムの検査を行なう際の作業が簡略化でき、遊技制御用プログラムの検査を容易に行なうことができる。
【0157】
また、遊技制御基板ボックス54を開封することなく遊技制御用プログラムの検査を行なうことができるので、遊技制御基板ボックス54を開封可能な構造にする必要がない。このため、遊技制御基板ボックス54を開封不可能な構造にすることができるため、不正改造行為者による遊技制御用プログラムの不正改造を極力防ぐことができる。
【0158】
次に、遊技制御基板ボックス54の具体的な構造を説明する。図22は、遊技制御基板ボックス54の分解斜視図である。
【0159】
遊技制御基板ボックス54は、ボックス本体200、ボックス裏面カバー部209およびボックス本体カバー部201を備えている。ボックス本体200は、合成樹脂よりなり、上部に開口部を有する箱形状をなしている。ボックス裏面カバー部209は、合成樹脂製の板状の部材である。ボックス本体カバー部201は、合成樹脂製の透明な板状の部材である。
【0160】
ボックス裏面カバー部209は、ボックス本体200の底面にボックス本体200の内側から取付けられ、外側からは取外せないようになっている。遊技制御用基板113は、ボックス本体200内において、ボックス裏面カバー部209上に取付けられる。遊技制御用基板113は、ボックス裏面カバー部209を介してボックス本体200の底面上にねじ止めによって固定される。
【0161】
遊技制御用基板113上には、CPU96a、RAM97a、ROM98a、CPU100、ROM101、RAM102、受信回路300、および、送信回路301等の電気部品が取付けられている。
【0162】
ボックス本体200の開口部上には、ボックス本体カバー部201が取外し不可能に取付けられている。ボックス本体カバー部201およびボックス本体200には封印紙206が複数貼りつけられており、これらの封印紙206により、ボックス本体カバー部201がボックス本体200に取付けられた状態で遊技制御基板ボックス54の表面側から封印がなされている。
【0163】
ボックス本体カバー部201aの裏面側(図中下側)には、ボックス本体カバー部201をボックス本体200に係止させるための係止フック部201aが複数形成されている。また、ボックス本体200の側壁には、ボックス本体カバー部201がボックス本体200に取付けられた状態において係止フック部201aに設けられた孔と通じるリベット孔200aが複数形成されている。
【0164】
ボックス本体カバー部201は、係止フック部201aがボックス本体200に係合されることによりボックス本体200に固定されるとともに、ブラインドリベット250がリベット孔200aおよび係止フック部201aに形成されたリベット孔(後述する)に挿通されてブラインドリベット250がボックス本体カバー部201およびボックス本体200を遊技制御基板ボックス54の表側および裏側から挟んで固定することにより、ボックス本体200から取外し不能な構成になっている。
【0165】
このように構成された遊技制御基板ボックス54は、パチンコ遊技機34の背面に設けられた機構板600に固定されているボックス取付基板208に取付けられ、固定される。その取付は、ボックス本体200の底部に形成された1対の摺動部200d(1つは図面上省略されている)がボックス取付基板208の表面上に形成されている1対の案内レール208aに対して噛み合うようにスライドされて取付けられることにより、行なわれている。
【0166】
図22は、図13の基本回路66が遊技制御用基板113に取付けられた例であるが、図14の基本回路66が取付けられた場合は、CPU96a,RAM97a,ROM98aに代えて、半導体チップ116が遊技制御用基板113に取付けられた態様となっている。
【0167】
図23は、ボックス本体200およびボックス本体カバー部201においてブラインドリベット250が取付けられた部分の拡大断面図である。
【0168】
図23を参照して、ボックス本体200に形成された係止フック部201aは、その末端部分に爪部201bが形成されている。その爪部201bは、ボックス本体200の側壁側に突出した形状を有している。ボックス本体カバー部201をボックス本体200に取付けた状態におけるボックス本体200側のリベット孔200aに対応する部分には、リベット孔201cが形成されている。
【0169】
ボックス本体200のリベット孔200aが形成された部分の下方には、ボックス本体カバー部201の側の爪部201bに当接する形状の係止突起200bが形成されている。この係止突起200bは、ボックス本体200の内壁側に突出形成されたものである。
【0170】
ボックス本体カバー部201は、ボックス本体200の開口部に対して上側から下側へ向けて押し込まれることによりボックス本体200に取付けられる。そのように、ボックス本体カバー部201が押し込まれると、ボックス本体200の係止フック部201aの爪部201bがボックス本体200の側の係止突起200bに当接して係合される。これにより、ボックス本体カバー部201は、ボックス本体200から取外すことが困難になっている。また、ボックス本体200の側のリベット孔200aおよびボックス本体カバー部201側のリベット孔201c内には、ブラインドリベット250が挿通されている。このブラインドリベット250により、ボックス本体200とボックス本体カバー部201とが、遊技制御基板ボックス54の表面側および裏面側から挟まれた態様で固定されている。
【0171】
このように、ボックス本体200と、ボックス本体カバー部201とは、係止突起200bおよび係止フック部201aによる固定と、ブラインドリベット250による固定とにより、容易に取外すことが困難な態様で取付けられている。また、ボックス本体カバー部201等を破壊した場合には、その痕跡が残るため、容易に不正の発見ができる。このため、この遊技制御基板ボックス54は、不正改造行為者がROM98a(98b)に記憶されている遊技制御用プログラムを不正改造することを目的としてボックス本体カバー部201を容易に取外すことが不可能な構造になっている。このため、不正改造行為者による遊技制御用プログラムの不正改造を極力防ぐことができる。
【0172】
次に、遊技制御基板ボックス54に取付けられているブラインドリベット250の取付方法について説明する。図24は、ブラインドリベット250の取付方法を説明するための説明図である。図24においては、(a)にブラインドリベット250の取付時の状態が示されており、(b)にブラインドリベット250を取付けた後の状態が示されている。
【0173】
図24の(a)を参照して、ブラインドリベット250は、アルミニウムやアルミ合金等の比較的軟質の金属よりなるものであり、取付前の状態においては、係止部材250aと、引抜き部材250bとにより構成される。係止部材250aは、ブラインドリベット250の本体部分の軸方向に所定の径の貫通孔が設けられた部材であり、その貫通孔内に細い棒状の引抜き部材250bが挿通されている。引抜き部材250bは、長手方向の一方端部が係止部材250a内の貫通孔の径よりも大径となっている。引抜き部材250bは、大径部250cが係止部材250aの先端部の外側に位置する態様で貫通孔内に挿通されている。
【0174】
そして、ブラインドリベット250を取付ける場合には、図24の(b)に示されるように、引抜き部材250bの小径側の先端部250dをこのブラインドリベット250の専用工具で引っ張る。そのように引抜き部材250bが引っ張られると、引抜き部材250bの大径部250cが徐々に係止部材250aの貫通孔内に押し込まれていき、係止部材250aの先端部が径方向に広がる。これにより、係止部材250aは、ボックス本体200と、ボックス本体カバー部201とを挟む態様でこれらを固定する。
【0175】
第2実施形態
次に第2実施形態について説明する。この第2実施形態においては、第1実施形態の変形例について説明する。前述したリモコン装置500が盗まれた場合には、その盗まれたリモコン装置500を用いて不正行為者が遊技制御用プログラムを不正に読出すおそれがある。そこで、リモコン装置500が盗まれても、不正行為者に容易に遊技制御用プログラムが読出せないようなシステムを構成すれば、さらに、遊技制御用プログラムの不正改造を防ぐ効果を高めることが可能であると考えられる。
【0176】
この第2実施形態では、リモコン装置500が盗まれた場合であっても、盗まれたリモコン装置500を用いて遊技制御用プログラムを解読することが困難な例を説明する。以下に示す第2実施形態においては、公開鍵暗号方式を利用したセキュリティシステムによりリモコン装置500の盗難時の不正行為を防ぐ。
【0177】
ここで、公開鍵暗号方式とは、暗号化鍵と、復号鍵とを1対ずつ作成し、暗号化鍵を公開し、復号鍵を秘密に保持する方式をいう。この方式では、暗号の利用者が、公開された暗号化鍵を用いて暗号を作成し、秘密の復号鍵を有する特定のもののみがその復号鍵を用いてその暗号を復号化する。
【0178】
図25は、公開鍵暗号方式を適用したセキュリティシステムの概略を示すブロック図である。
【0179】
図25を参照して、パチンコ遊技機340の遊技制御用プログラム(ROMデータ)の検査は、各都道府県の警察等で構成された管轄監督機関600が主体となって行なう。管轄監督機関600は、遊技制御用プログラムを暗号化するための暗号化鍵KEと、その暗号化鍵KEを用いて暗号化された遊技制御用プログラムを復号するための復号鍵KDとを1対ずつ作成する(KEa−KDa,KEb−KDb,KEc−KDc,…)。このような暗号化鍵KEa,KEb,KEc,…は、たとえば、複数の遊技機メーカa,b,c,…のそれぞれに対応して作成される。
【0180】
そして、作成された暗号化鍵は、公開鍵リスト700に示されて公開される。公開鍵リスト700は、管轄監督機関600により公開されるものであり、公開鍵リスト700には、暗号化鍵KEa,…の情報と、暗号化鍵および遊技機メーカの対応関係の情報とが示される。
【0181】
一方、復号鍵は、管轄監督機関600内に設けられたホストコンピュータ602に記憶される。ホストコンピュータ602は、管轄監督機関600内において秘密が十分に確保された環境に設置されており、管轄監督機関600以外の者が使用することが不可能にされている。
【0182】
遊技機メーカ(たとえばa)800は、自らに割当てられた暗号化鍵KEaの情報を公開鍵リスト700から得る。そして、遊技機メーカ(a)800は、遊技制御用プログラム(ROMデータ)を暗号化する処理を行なう暗号化回路303を備えた遊技機340を製造する。この遊技機340は、第1実施形態に示した遊技機34において、CPU96a(96b)と、送信回路301との間に暗号化回路303を介在させたものである。暗号化回路303は、暗号化鍵KEaの情報を有しており、その暗号化鍵KEaを用いてCPU96a(96b)から与えられた遊技制御用プログラムを暗号化し、送信回路301へ与える。
【0183】
送信回路301は、暗号化回路303から与えられた暗号化された遊技制御用プログラムを送信する。その他の構成については、パチンコ遊技機340は、第1実施形態によるパチンコ遊技機34と同様の構成を有しており、ここではその説明を省略する。すなわち、パチンコ遊技機340は、パチンコ遊技機34と同様に、ROM98a(98b)に記憶された遊技制御用プログラムに基づいて遊技制御を行なう遊技機である。
【0184】
このような機能を有するパチンコ遊技機340は、遊技場900により購入され、遊技場900内に設置される。そして、管轄監督機関600により、遊技場900内のパチンコ遊技機340に対して遊技制御用プログラム(ROMデータ)の検査が行なわれる。
【0185】
遊技制御用プログラムの検査において、管轄監督機関600の検査者は、遊技場900内において、リモコン装置500を用いてROM読出送信指令をパチンコ遊技機340へ向けて送信する。パチンコ遊技機340では、受信回路300がリモコン装置500からのROM読出送信指令を受け、それに応答してCPU96a(96b)がROM98a(98b)から読出した遊技制御用プログラムを暗号化回路303へ与える。暗号化回路303は、暗号化鍵KEaを用いて遊技制御用プログラムを暗号化し、その暗号化した遊技制御用プログラムを送信回路301へ与える。送信回路301は、前述したような情報送信処理を行ない、暗号化された遊技制御用プログラムを外部へ送信する。
【0186】
そして、管轄監督機関600の検査者は、暗号化された遊技制御用プログラムをリモコン装置500を用いて受信し、その受信した遊技制御用プログラムをリモコン装置500内の制御回路505に含まれる記憶部5050に記憶させる。そして、検査者は、管轄監督機関600内において、リモコン装置500に記憶された検査対象の遊技制御用プログラムをホストコンピュータ602の端末装置601を介してホストコンピュータ602に入力し、遊技機メーカ(a)800に対応する復号鍵KDaを用いて、パチンコ遊技機340において暗号化された遊技制御用プログラムを復号する。そして、そのように復号した遊技制御用プログラムに対して検査を行なう。
【0187】
なお、端末装置601は、管轄監督機関600内に設置されていなくてもよく、たとえば、電話回線等によりホストコンピュータ602にアクセスでき、かつ、充分なセキュリティが確保できれば携帯可能なものでもよい。
【0188】
このようなセキュリティシステムによれば、リモコン装置500が盗まれても、不正行為者が盗まれたリモコン装置500を用いてパチンコ遊技機340に記憶された遊技制御用プログラムを解読できなくすることができる。その理由は、暗号化鍵に1対の1の対応で復号鍵が作成され、暗号化された遊技制御用プログラムを復号する復号鍵が管轄監督機関600のみが有しており、その復号鍵を用いない限り、暗号化された遊技制御用プログラムを復号することができないからである。
【0189】
なお、ここでは、暗号化鍵が遊技機メーカごとに作成された例を示したが、これに限らず、遊技制御用基板ごとに暗号化鍵を作成し、遊技制御用プログラムを暗号化するようにしてもよい。
【0190】
次に、この発明の主な変形例等を列挙する。
(1) 図3および図22等に示された遊技制御基板ボックス54により、遊技制御用基板(遊技制御用基板113)を収納する基板収納手段が構成され、図5および図19等に示された受信回路300により、前記基板収納手段の外部から発信された所定の信号(ROM読出送信指令)を受信する受信手段が構成され、図5および図19等に示された送信回路301により、前記受信手段が所定の信号を受信した場合に、遊技制御内容情報記憶手段(ROM98aまたはROM98b)に記憶されている遊技制御内容情報(遊技制御用プログラム)を基板収納手段の外部へ送信する送信手段が構成されているが、前記受信手段および前記送信手段は、次のように設けられていてもよい。すなわち、前記受信手段および前記送信手段は、前記基板収納手段の内部に設けられていてもよく、前記基板収納手段の外部に設けられていてもよい。
【0191】
(2) 前記受信手段は、赤外線信号を受信するものであってもよく、赤外線信号以外の電波を受信するものであってもよい。また、前記送信手段は、前記遊技制御内容情報を赤外線信号として外部へ送信するものであってもよく、赤外線信号以外の電波を外部へ送信するものであってもよい。
【0192】
(3) 前記受信手段が受信する所定の信号(ROM読出送信指令)は、パチンコ遊技機34の外部に存在するリモコン装置(図19に示されたリモコン装置500)から発信されたものであってもよい。さらに、前記リモコン装置は、前記送信手段から送信された遊技制御内容情報を受信するように構成されていてもよい。さらに、前記リモコン装置は、前記送信手段から送信された遊技制御内容情報の検査を行なう検査手段(図19に示された制御回路505)を含んでいてもよい。
【0193】
(4) 前記基板収納手段は、図20に示されたボックス本体カバー部201のように一部が透明な部材で構成されていてもよく、基板収納手段全体が透明な部材で構成されていてもよい。すなわち、前記基板収納手段は、その少なくとも一部が、外部から内部を視認可能な透視部を有していてもよい。その透視部は、前述した透明部材の他に、小孔,スリット,または半透明部材で構成されていてもよい。すなわち、基板収納手段の外部から送受信により遊技制御内容情報を読出可能でかつ内部を視認可能な構成であればよい。
【0194】
(5) また、前記受信手段および前記送信手段の他に、前記受信手段が前記所定の信号を受信した場合に前記遊技制御用基板に取付けられている遊技制御内容情報記憶手段から遊技制御内容情報を読出し、その遊技制御内容情報を前記送信手段に与える制御手段(CPU96a,96b)をさらに含んでいてもよい。
【0195】
(6) また、前記リモコン装置が盗まれた場合でも、盗まれたリモコン装置を用いた遊技制御内容情報(遊技制御用プログラム)の解読ができない次のような構成を採用してもよい。
【0196】
予め記憶された遊技制御内容情報に基づいて遊技状態を制御する遊技機であって、
前記遊技制御内容情報が記憶された遊技制御内容情報記憶手段(ROM98a,98b)と、
少なくとも前記遊技制御内容情報記憶手段が取付けられた遊技制御用基板(遊技制御用基板113)と、
該遊技制御用基板を収納する基板収納手段(遊技制御基板ボックス54)と、該基板収納手段の外部から発信された所定の信号を受信する受信手段(受信回路300)と、
該受信手段が前記所定の信号を受信した場合に、前記遊技制御内容情報記憶手段に記憶されている前記遊技制御内容情報を暗号化する暗号化手段(暗号化回路303)と、
該暗号化手段により暗号化された遊技制御内容情報を前記基板収納手段の外部へ送信する送信手段(送信回路301)とを含むことを特徴とする、遊技機。
【0197】
(7) 前記(6)の遊技機は、前記暗号化手段が、公開鍵暗号方式における公開鍵リストに基づく暗号化鍵(KEa,…)を用いて遊技制御内容情報を暗号化してもよい。すなわち、その場合には、前記暗号化手段により暗号化された遊技制御内容情報が、暗号化に用いられた暗号化鍵に1対1で対応する復号鍵によってのみ復号される。
【0198】
(8) 基板収納手段(遊技制御基板ボックス54)に収納された遊技制御内容情報記憶手段(ROM98b)は、その遊技制御内容情報記憶手段に記憶されている遊技制御内容情報に基づいて遊技機の遊技状態を制御する遊技制御手段(CPU96b)と一体的に構成されていてもよい。そのようにすれば、遊技制御内容情報の不正改造をさらに行ないにくくすることができる。
【0199】
(9) 端末装置601は、管轄監督機関600内に設置されていなくてもよく、たとえば電話回線等によりホストコンピュータ602にアクセスでき、かつ、充分なセキュリティが確保できれば携帯可能なものでもよい。
【0200】
【課題を解決するための手段の具体例】
(1) 図13および図14等に示されたROM98aまたは98bにより、遊技制御内容情報(遊技制御用プログラム)が記憶された遊技制御内容情報記憶手段が構成されている。図3および図22等に示された遊技制御用基板113により、少なくとも前記遊技制御内容情報記憶手段が取付けられた遊技制御用基板が構成されている。図3および図22等に示された遊技制御基板ボックス54により、前記遊技制御用基板を収納する基板収納手段が構成されている。図5および図19等に示された受信回路300により、前記基板収納手段の外部から発信された所定の信号(ROM読出送信指令)を受信する受信手段が構成されている。図5および図19等に示された送信回路301により、前記受信手段が前記所定の信号を受信した場合に、遊技制御内容情報記憶手段に記憶されている遊技制御内容情報を基板収納手段の外部へ送信する送信手段が構成されている。
【0201】
(2) 前記基板収納手段(遊技制御基板ボックス54)は、図22および図23に示されるように、収納した前記遊技制御用基板に対する外部からの接触が不可能な態様でその基板収納手段を開封不能とする開封不能化手段を含んでいてもよい。その開封不能化手段は、図18に示されたブラインドリベット250と、係止突起200bおよび係止フック部201aとの両方により構成されていてもよく、またはそれらのうちの一方により構成されていてもよい。
【0202】
(3) 前記基板収納手段(遊技制御基板ボックス54)は、その少なくとも一部が、外部から内部を視認可能な透視部を有していてもよい。その透視部は、たとえば、図22に示されたボックス本体カバー部201により構成されている。
【0203】
(4) 図15に示された切換回路106および電圧検知回路108により、前記遊技制御内容情報(遊技制御用プログラム)が前記遊技制御内容情報記憶手段に一旦記憶された後においては、遊技制御内容情報記憶手段に記憶されている遊技制御内容情報の書換を不能化する情報書換不能化手段が構成されている。
【0204】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】
請求項1に関しては、コンデンサから監視手段に監視用電源が供給される。このため、監視手段は、遊技機の電源が切られた場合においても監視を行なうことが可能である。また、監視手段により、遊技制御用基板から遊技制御内容情報記憶手段が取り外される取外し異常の発生およびコンデンサから供給される監視用電源の電圧が所定値以下となる電圧異常の発生が監視されるため、不正改造者が監視手段による監視を停止させるためにコンデンサを取外してしまうような不正を監視することができる。
表示制御手段により、遊技制御手段から送信される遊技制御信号に基づき複数種類の識別情報を変動表示させた後に表示結果を表示させるための制御が行なわれる表示装置において、監視手段から異常制御信号が送信されてきたときには当該異常制御信号に基づき、発生した異常の種類を表示させるための制御が行なわれる。このため、発生した異常の種類を報知することができる。
携帯端末に含まれる発信手段から発信される送信要求信号を受信したことに基づき、読出された遊技制御内容情報が公開鍵で暗号化された暗号化情報が送信手段により外部へ送信され、ホストコンピュータに含まれる検査手段の働きにより、送信されてきた暗号化情報を秘密鍵記憶手段に記憶されている秘密鍵で復号して遊技制御内容情報が検査される。このため、送信手段から送信された遊技制御内容情報に基づいて遊技機の遊技制御内容情報の検査を行なうことができる。このため、遊技制御用基板を収納する基板収納手段を開封することなく、遊技制御内容情報の検査を行なうことができるので、遊技制御内容情報の検査を容易に行なうことができる。また、携帯端末が盗まれても、不正行為者が容易に遊技制御内容情報を読出せないようなシステムを構成でき、遊技制御内容情報の不正改造を防ぐ効果を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るパチンコ遊技機の遊技盤の正面図である。
【図2】本発明に係るパチンコ遊技機とカードユニットとを示す正面図である。
【図3】パチンコ遊技機と、カードユニットとを示す背面図である。
【図4】パチンコ遊技機に用いられる制御回路の構成を示す図である。
【図5】パチンコ遊技機に用いられる制御回路の構成を示す図である。
【図6】パチンコ遊技機に用いられる画像表示制御回路の構成を示す図である。
【図7】可変表示装置の可変表示制御に用いられる各種ランダムカウンタを説明する図である。
【図8】可変表示装置の可変表示制御動作を示すフローチャートである。
【図9】可変表示装置の可変表示制御動作を示すフローチャートである。
【図10】可変表示装置の可変表示制御動作を示すフローチャートである。
【図11】高確率状態の発生動作を説明するための作用説明図である。
【図12】可変表示装置に表示される停止図柄を示す図である。
【図13】監視回路が設けられた基本回路の第1の例の構成を示すブロック図である。
【図14】監視回路が設けられた基本回路の第2の例の構成を示すブロック図である。
【図15】図13に示されたROMの構成を示すブロック図である。
【図16】監視用のCPUにより実行される監視用プログラムに含まれるROM異常判定処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図17】ROM異常判定処理によるエラー表示の一例を示す図である。
【図18】監視回路が形成された半導体チップが収納された半導体パッケージの構成を示す外観図である。
【図19】遊技制御用プログラムの通信を行なうためのシステムの全体構成を示すブロック図である。
【図20】リモコン装置を用いた遊技制御用プログラムの通信を行なう際にCPUで実行される情報送信処理の処理手順を示すフローチャートである。
【図21】リモコン装置を用いた遊技制御用プログラムの通信を行なう際の送信回路の動作内容を示すフローチャートである。
【図22】遊技制御基板ボックスの分解斜視図である。
【図23】ボックス本体およびボックス本体カバー部においてブラインドリベットが取付けられた部分の拡大断面図である。
【図24】ブラインドリベットの取付方法を説明するための説明図である。
【図25】公開鍵暗号方式を適用した遊技制御用プログラムのセキュリティシステムの概略を示すブロック図である。
【符号の説明】
113は遊技制御用基板、98a,98bはROM、96a,96bはCPU、300は受信回路、301は送信回路、250はブラインドリベット、200bは係止突起、201aは係止フック部、54は遊技制御基板ボックス、200はボックス本体、201はボックス本体カバー部、106は切換回路、108は電圧検知回路である。

Claims (1)

  1. 予め記憶された遊技制御内容情報に基づいて遊技状態を制御する遊技機を含み、前記遊技制御内容情報を検査する検査システムであって、
    前記遊技機に対して前記遊技制御内容情報の送信を要求する携帯端末と、
    前記遊技制御内容情報を検査するホストコンピュータとをさらに含み、
    前記遊技機は、
    前記遊技制御内容情報が記憶された遊技制御内容情報記憶手段と、
    少なくとも前記遊技制御内容情報記憶手段が取付けられた遊技制御用基板と、
    前記遊技制御内容情報に基づき、遊技状態を制御するとともに遊技制御信号を送信する遊技制御手段と、
    当該遊技機に電源供給されている状態において蓄積した電荷に基づき、当該遊技機への電源供給が断たれた場合に監視用電源を供給可能なコンデンサと、
    コンデンサから監視用電源が供給され、前記遊技制御用基板から前記遊技制御内容情報記憶手段が取り外される取外し異常の発生および前記コンデンサから供給される監視用電源の電圧が所定値以下となる電圧異常の発生を監視するとともに異常制御信号を送信する監視手段と、
    該監視手段による監視結果を記憶する監視結果記憶手段と、
    複数種類の識別情報を変動表示する表示装置と、
    該表示装置の表示制御を行なう表示制御手段とを含み、
    前記監視手段は、前記監視結果として、前記取外し異常が発生した旨を示す取外し異常情報および前記電圧異常が発生した旨を示す電圧異常情報のうち少なくとも一方が記憶されていることを条件として、異常情報の種類に応じた異常制御信号を送信し、
    前記表示制御手段は、
    前記遊技制御手段から送信される遊技制御信号に基づき、前記表示装置において前記複数種類の識別情報を変動表示させた後に表示結果を表示させるための制御を行ない、
    前記監視手段から前記異常制御信号が送信されてきたときには当該異常制御信号に基づき、発生した異常の種類を前記表示装置に表示させるための制御を行ない、
    前記携帯端末は、
    前記遊技機に対して前記遊技制御内容情報の送信を要求するための送信要求信号を赤外線または電波によって発信する発信手段を含み、
    前記遊技機は、
    前記遊技制御用基板に取り付けられており、前記発信手段から発信されてきた前記送信要求信号を受信する受信手段をさらに含み、
    前記遊技制御手段は、前記受信手段が前記送信要求信号を受信したときに前記遊技制御内容情報記憶手段から前記遊技制御内容情報を読出し、
    前記遊技機は、
    前記遊技制御用基板に取り付けられており、前記遊技制御手段により前記遊技制御内容情報記憶手段から読出された前記遊技制御内容情報を所定の公開鍵で暗号化する暗号化手段と、
    前記遊技制御用基板に取り付けられており、前記暗号化手段により暗号化された暗号化情報を赤外線または電波によって外部へ送信する送信手段とをさらに含み、
    前記携帯端末は、
    前記送信手段から送信されてきた前記暗号化情報を前記ホストコンピュータに入力するために送信する暗号化情報送信手段をさらに含み、
    前記ホストコンピュータは、
    前記公開鍵に対応する秘密鍵を記憶する秘密鍵記憶手段と、
    前記暗号化情報送信手段から送信されてきた前記暗号化情報を前記秘密鍵記憶手段に記憶されている秘密鍵で復号して前記遊技制御内容情報を検査する検査手段とを含むことを特徴とする、検査システム。
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