JP4189669B2 - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents
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Description
一方、上記のように一対の吸気弁を個別に低速ロッカアームで開閉駆動することなく共通の低速ロッカアームにより開閉駆動するようにした可変動弁装置も提案されている。例えば図5に示す可変動弁装置では、ローラ101aを介してカムシャフト107の低速カムにより揺動される低速ロッカアーム101及びローラ102aを介して高速カムにより揺動される高速ロッカアーム102をロッカシャフト103に支承し、低速ロッカアーム101のボス部101bから二股状をなすように一対のバルブアーム部101cを延設して吸気弁104に連係させている。高速ロッカアーム102には上記した可変動弁装置と同様のピストン105を設ける一方、低速ロッカアーム101にはピストン105に対応して連動アーム部106を一体形成し、ピストン位置に応じた連係解除時には低速カムの形状に倣って吸気弁を開閉し、連係時には高速カムの形状に倣って吸気弁を開閉している。
一方、図5の可変動弁装置では、各ロッカアーム101,102に設けたローラ101a,102aを対応するカム上で転動させながらカム形状に倣って揺動させているが、高速カムに倣った揺動時には、低速ロッカアーム101側のローラ101aは何ら機能を果たすことなく慣性質量としてロッカアーム101の揺動を妨げる方向に作用し、結果として低速ロッカアーム101のボス部101bには揺動毎に正逆に捩れが生じる。よって、高速カムに基づく所期の吸気弁の開閉特性、特に高速ロッカアーム102から離間する側のバルブアーム部101cにより開閉駆動される吸気弁104の開閉特性に狂いが生じ、この点も高回転域での動弁系の開閉特性を悪化させる要因となっていた。
そして、吸気側切換機構による連係時には、第2吸気カムにより生じた駆動力が、第2の吸気ロッカアームの操作部、第2の吸気ロッカアーム、吸気側切換機構、第1の吸気ロッカアームの順に伝達されて吸気弁の開閉駆動に利用され、排気側切換機構による連係時には、第2排気カムにより生じた駆動力が、第2の排気ロッカアームの操作部、第2の排気ロッカアーム、排気側切換機構、第1の排気ロッカアームの順に伝達されて排気弁の開閉駆動に利用される。
一方、第1の吸気ロッカアーム又は第1の排気ロッカアームの少なくとも一方では、両アーム部の基端が相互に離間配置されているため、両アーム部は略平行を保ったままボス部の軸心に対して直交方向に延設されて、ボス部と吸気弁又は排気弁とをほぼ最短距離で連結する。よって、アーム長が短縮化されると共に、バルブスプリングの付勢力に抗して吸気弁や排気弁を開弁させたときの両アーム部の捩れが抑制され、強度や剛性の面で有利になってアーム部の不必要な重量増大が未然に防止される。又、離間配置した両アーム部の間に点火プラグ等を配置可能なため、点火プラグ等に関するレイアウトの自由度が拡大される。
従って、単一のカムシャフトを挟んで吸排気の各ロッカアームが対向配置される場合には、シリンダヘッド上に点火プラグ等を配置するスペースを確保し難いが、第1の吸気ロッカアーム及び第1の排気ロッカアームの両アームが離間配置されているため、吸排気のロッカアームの何れかの両アーム間に形成された間隙に点火プラグ等を配置することが可能となる。
本実施形態のエンジンは気筒当たり4弁を有するSOHC型の直列4気筒ガソリン機関として構成され、通常の回転域での出力特性に対応する低速モードと特に高回転域での出力特性に対応する高速モードとの間で運転モードを切換可能に構成されている。このため、各気筒の動弁装置にはモード切換のための切換機構が備えられており、以下、特定気筒について動弁装置の構成を説明するが、他の気筒も全く同一の構成である。
次に、以上のように構成されたエンジンの可変動弁装置の作動状況を説明する。
例えば、エンジン回転速度Neが閾値Ne0未満でエンジンへの出力要求がそれほど高くない回転域では、ECUは低速モードを実行すべくOCVを閉弁側に切換えて、吸気側及び排気側のオイル通路22へのオイル供給を中止する。その結果、吸気側及び排気側の各気筒の高速ロッカアーム12,13では、図3に示すように圧縮スプリング19の付勢力によりピストン18が下方位置に保持され、操作窓20を介してシリンダ17内が外方に向けて露出する。
即ち、吸排気の高速ロッカアーム12,13と共に低速ロッカアーム8,9を揺動させる高速モード時では、カムシャフト1の回転に伴って高速カム4,7により生じた駆動力が、高速ロッカアーム12,13のローラ12c,13c、高速ロッカアーム12,13、切換機構M1,M2、低速ロッカアーム8,9の順に伝達されて吸気弁10a又は排気弁10bの開閉駆動に利用される。このときの低速ロッカアーム8,9のローラ8c,9cは何ら機能を果たすことなく慣性質量として低速ロッカアーム8,9の揺動を妨げる方向に作用するため、低速ロッカアーム8,9のボス部8a,9aには揺動毎に正逆に捩れが生じて、高速カム4,7に基づく所期の吸排気弁10a,10bの開閉特性、特に切換機構M1,M2から離間する側のバルブアーム部8d,9dにより開閉操作される吸排気弁10a,10bの開閉特性を狂わせる要因となり得る。
2 吸気ロッカシャフト
3 排気ロッカシャフト
4 排気高速カム(第2カム、第2排気カム)
5 吸気低速カム(第1カム、第1吸気カム)
6 排気低速カム(第1カム、第1排気カム)
5 吸気高速カム(第2カム、第2吸気カム)
8 吸気低速ロッカアーム
(第1のロッカアーム、第1の吸気ロッカアーム)
8a,9a,12a,13a ボス部
8c,9c,12c,13c ローラ(操作部)
8d,9d バルブアーム部(アーム部)
9 排気低速ロッカアーム
(第1のロッカアーム、第1の排気ロッカアーム)
10a 吸気弁
10b 排気弁
12 吸気高速ロッカアーム
(第2のロッカアーム、第2の吸気ロッカアーム)
13 排気高速ロッカアーム
(第2のロッカアーム、第2の排気ロッカアーム)
M1 切換機構(吸気側切換機構)
M2 切換機構(排気側切換機構)
Claims (2)
- 吸気ロッカシャフトにボス部が揺動自在に支承され、該ボス部から外端側に向けて一対のアーム部が該ロッカシャフトに対して略直交して延設されて両アーム部の先端がそれぞれ吸気弁と連係される一方、内端側に設けられ該ロッカシャフトに対して略直交して延設された操作部をカムシャフトの第1吸気カム上に当接させた第1の吸気ロッカアームと、
前記第1の吸気ロッカアームの一側に隣接して前記吸気ロッカシャフトに揺動自在に支承され、内端側に設けられ該ロッカシャフトに対して略直交して延設された操作部を前記カムシャフトの前記第1吸気カムとはカム形状が異なる第2吸気カム上に当接させた第2の吸気ロッカアームと、
前記第1及び第2の吸気ロッカアームの間に設けられて、両吸気ロッカアームの連係の有無を切換える吸気側切換機構と、
排気ロッカシャフトにボス部が揺動自在に支承され、該ボス部から外端側に向けて一対のアーム部が該ロッカシャフトに対して略直交して延設されて両アーム部の先端がそれぞれ排気弁と連係される一方、内端側に設けられ該ロッカシャフトに対して略直交して延設された操作部をカムシャフトの第1排気カム上に当接させた第1の排気ロッカアームと、
前記第1の排気ロッカアームの一側に隣接して前記排気ロッカシャフトに揺動自在に支承され、内端側に設けられ該ロッカシャフトに対して略直交して延設された操作部を前記カムシャフトの前記第1排気カムとはカム形状が異なる第2排気カム上に当接させた第2の排気ロッカアームと、
前記第1及び第2の排気ロッカアームの間に設けられて、両排気ロッカアームの連係の有無を切換える排気側切換機構とを備え、
前記第1の吸気ロッカアームの操作部を前記第2の吸気ロッカアームに対して近接配置すると共に、前記第1の排気ロッカアームの操作部を前記第2の排気ロッカアームに対して近接配置し、前記第1の吸気ロッカアーム又は前記第1の排気ロッカアームの少なくとも一方において両アーム部の基端を相互に離間配置したことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。 - 前記第1及び第2の吸気ロッカアームと前記第1及び第2の排気ロッカアームとが単一のカムシャフトを挟んで対向配置されて、該カムシャフトに形成されたカム上にそれぞれの操作部を当接させると共に、前記第1の吸気ロッカアーム及び前記第1の排気ロッカアームの両アーム部の基端を相互に離間配置したことを特徴とする請求項1記載の内燃機関の可変動弁装置。
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