JP4123372B2 - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents
内燃機関の可変動弁装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4123372B2 JP4123372B2 JP2003384131A JP2003384131A JP4123372B2 JP 4123372 B2 JP4123372 B2 JP 4123372B2 JP 2003384131 A JP2003384131 A JP 2003384131A JP 2003384131 A JP2003384131 A JP 2003384131A JP 4123372 B2 JP4123372 B2 JP 4123372B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rocker arm
- intake
- exhaust
- boss
- arm
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
- Valve Device For Special Equipments (AREA)
Description
特許文献1に記載されたエンジンの可変動弁装置では、図7の平面図に示すように、カムシャフト101の低速カム101aにより揺動する低速ロッカアーム102、及び高速カム101bにより揺動する高速ロッカアーム103をロッカシャフト104に支承し、低速ロッカアーム102の揺動に連係して吸気弁105を開閉駆動している。低速ロッカアーム102にはロッカシャフト104の軸方向に油圧で摺動するスペーサ体106を設ける一方、高速ロッカアーム103にはその揺動に伴ってスペーサ体106を押圧操作可能なようにアジャストボルト107を設け、スペーサ体106の摺動位置に応じてアジャストボルト107をスペーサ体106に対して連係・解除させている。
操作部の慣性質量の影響は、操作部と係合突起及びピストンの係合箇所とがボス部の軸方向に離間しているほど大きくなるが、これらの操作部が第2のロッカアームに対して近接配置されていることから必然的に係合突起及びピストンの係合箇所に対しても近接し、ボス部の捩れを抑制して正確な吸排気弁の開閉特性が実現される。
従って、第1のロッカアームのボス部の幅を拡大すると、軸受部分への偏荷重の影響を軽減できるだけでなく、ボス部から延設された一対のアーム部の基端を相互に離間配置可能となる。これにより両アーム部は略平行を保ったままボス部の軸心に対して略直交方向に延設されて、ボス部と吸気弁又は排気弁とをほぼ最短距離で連結する。よって、アーム長が短縮化されると共に、バルブスプリングの付勢力に抗して吸気弁や排気弁を開弁させたときの両アーム部の捩れが抑制され、一層正確な吸排気弁の開閉特性が実現される。又、離間配置した両アーム部の間に点火プラグ等を配置可能なため、点火プラグ等に関するレイアウトの自由度が拡大される。
従って、第1の吸気ロッカアームや第1の排気ロッカアームのボス部の幅を拡大すると、軸受部分への偏荷重の影響を軽減できるだけでなく、ボス部から延設された一対のアーム部の基端を相互に離間配置可能となる。これにより両アーム部は略平行を保ったままボス部の軸心に対して略直交方向に延設されて、ボス部と吸気弁や排気弁とをほぼ最短距離で連結する。よって、アーム長が短縮化されると共に、バルブスプリングの付勢力に抗して吸気弁や排気弁を開弁させたときの両アーム部の捩れが抑制され、一層正確な吸排気弁の開閉特性が実現される。又、離間配置した両アーム部の間に点火プラグ等を配置可能なため、点火プラグ等に関するレイアウトの自由度が拡大される。
請求項4の発明の内燃機関の可変動弁装置によれば、請求項2に加えて、第1の吸気ロッカアームや第1の排気ロッカアームのアーム部の強度や剛性を確保して、一層正確な吸排気弁の開閉特性を実現できると共に、点火プラグ等の配置場所を確保して点火プラグ等に関するレイアウトの自由度を拡大することができる。
以下、本発明を具体化したエンジンの可変動弁装置の第1実施形態を説明する。
本実施形態のエンジンは気筒当たり2弁を有するSOHC型の直列4気筒ガソリン機関として構成され、通常の回転域での出力特性に対応する低速モードと特に高回転域での出力特性に対応する高速モードとの間で運転モードを切換可能に構成されている。このため、各気筒の動弁装置の吸気側にはモード切換のための切換機構が備えられており、以下、特定気筒について動弁装置の構成を説明するが、他の気筒も全く同一の構成である。
低速及び高速カム3,4のベース円区間(低速及び高速ロッカアーム5,6のリフト量が共に0の区間)において、図3に2点鎖線で示すように、連動アーム部21の先端が操作窓20からシリンダ17内に挿入される直前となるように、シリンダ部16と連動アーム部21との相互の位置関係が設定されている。
次に、以上のように構成されたエンジンの可変動弁装置の作動状況を説明する。
OCVの切換制御は図示しないECU(エンジン制御ユニット)により行われ、このOCVの切換に応じてエンジンの運転モードが低速モードと高速モードとの間で切換えられる。
次に、本発明を別のエンジンの可変動弁装置に具体化した第2実施形態を説明する。
本実施形態のエンジンは気筒当たり4弁を有するSOHC型の直列4気筒ガソリン機関として構成され、吸排気共に運転モード切換のための切換機構Mを備えており、以下、特定気筒について動弁装置の構成を説明するが、他の気筒も全く同一の構成である。
図5は本実施形態のエンジンの可変動弁装置における1気筒分を示す平面図、図6は同じく可変動弁装置の1気筒分を示す正面図である。
そして、図5から明らかなように、吸気低速ロッカアーム39の連動アーム部21は先端をピストン18に当接可能とすべく吸気高速ロッカアーム38側に延設されているため、駆動力伝達点45は、吸気低速ロッカアーム39が前側の吸気弁40aと連係する連係個所44aに対して吸気ロッカシャフト32の軸方向にオフセット量A1を形成し、必然的に後側の吸気弁40bの連係箇所44bに対しても駆動力伝達点45はオフセット量A2を形成している。
一方、高速モードにおいては、吸排気の何れでも低速ロッカアーム38,39のローラ38c,39cが慣性質量として作用するが、上記第1実施形態と同様にローラ38c,39cが高速ロッカアーム38,52に近接配置されていることから必然的に駆動力伝達点45,55に対しても近接し、結果としてボス部38a,39aの捩れを抑制して正確な吸排気弁40a,40b,53a,53bの開閉特性を実現することができる。
2,32 吸気ロッカシャフト
3 低速カム(第1カム)
4 高速カム(第2カム)
5 低速ロッカアーム(第1のロッカアーム)
5a,38a,39a,51a,52a ボス部
5c,38c,39c ローラ(操作部)
5d,39d,51d バルブアーム部(アーム部)
6 高速ロッカアーム(第2のロッカアーム)
7,40a,40b, 吸気弁
16 シリンダ部
18 ピストン
21 連動アーム部(係合突起)
27,44a,44b,54a,54b 連係箇所
28,45,55 駆動力伝達点
33 排気ロッカシャフト
34 吸気高速カム(第2吸気カム)
35 吸気低速カム(第1吸気カム)
36 排気低速カム(第1排気カム)
37 排気高速カム(第2排気カム)
38 吸気高速ロッカアーム(第2の吸気ロッカアーム)
39 吸気低速ロッカアーム(第1の吸気ロッカアーム)
51 排気低速ロッカアーム(第1の排気ロッカアーム)
52 排気高速ロッカアーム(第2の排気ロッカアーム)
53a,53b 排気弁
W1,W2 幅
Claims (4)
- ロッカシャフトにボス部が揺動自在に支承され、該ボス部の一端側に設けられた操作部をカムシャフトの第1カム上に当接させると共に、該ボス部から他端側に延設したアーム部を吸気弁又は排気弁と連係させた第1のロッカアームと、
前記第1のロッカアームに隣接して前記ロッカシャフトにボス部が揺動自在に支承され、該ボス部の一端側に設けられた操作部を前記カムシャフトの前記第1カムとはカム形状が異なる第2カム上に当接させた第2のロッカアームと、
前記第2のロッカアームに設けられたシリンダ部に摺動自在に配置されたピストンと、
前記第1のロッカアームから前記第2のロッカアーム側に延設されて、先端がピストン位置に応じて前記ピストンとの係合の有無を切換えられる係合突起と
を備え、
前記第1のロッカアームのボス部の幅を前記第2のロッカアームのボス部の幅より広く設定すると共に、該第1のロッカアームの操作部を前記第2のロッカアームに対して近接配置したことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。 - 吸気ロッカシャフトにボス部が揺動自在に支承され、該ボス部の一端側に設けられた操作部をカムシャフトの第1吸気カム上に当接させると共に、該ボス部から他端側に延設したアーム部を吸気弁と連係させた第1の吸気ロッカアームと、
前記第1の吸気ロッカアームに隣接して前記吸気ロッカシャフトにボス部が揺動自在に支承され、該ボス部の一端側に設けられた操作部を前記カムシャフトの前記第1吸気カムとはカム形状が異なる第2吸気カム上に当接させた第2の吸気ロッカアームと、
前記第2の吸気ロッカアームに設けられたシリンダ部に摺動自在に配置されたピストンと、
前記第1の吸気ロッカアームから前記第2の吸気ロッカアーム側に延設されて、先端がピストン位置に応じて前記ピストンとの係合の有無を切換えられる係合突起と、
排気ロッカシャフトにボス部が揺動自在に支承され、該ボス部の一端側に設けられた操作部をカムシャフトの第1排気カム上に当接させると共に、該ボス部から他端側に延設したアーム部を排気弁と連係させた第1の排気ロッカアームと、
前記第1の排気ロッカアームに隣接して前記排気ロッカシャフトにボス部が揺動自在に支承され、該ボス部の一端側に設けられた操作部を前記カムシャフトの前記第1排気カムとはカム形状が異なる第2排気カム上に当接させた第2の排気ロッカアームと、
前記第2の排気ロッカアームに設けられたシリンダ部に摺動自在に配置されたピストンと、
前記第1の排気ロッカアームから前記第2の排気ロッカアーム側に延設されて、先端がピストン位置に応じて前記ピストンとの係合の有無を切換えられる係合突起と
を備え、
前記第1の吸気ロッカアームのボス部の幅を前記第2の吸気ロッカアームのボス部の幅より広く設定すると共に、該第1の吸気ロッカアームの操作部を前記第2の吸気ロッカアームに対して近接配置し、且つ、前記第1の排気ロッカアームのボス部の幅を前記第2の排気ロッカアームのボス部の幅より広く設定すると共に、該第1の排気ロッカアームの操作部を前記第2の排気ロッカアームに対して近接配置したことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。 - 前記第1のロッカアームは一対の吸気弁又は排気弁と連係する一対のアーム部を備え、両アーム部の基端を相互に離間配置したことを特徴とする請求項1記載の内燃機関の可変動弁装置。
- 前記第1の吸気ロッカアーム又は前記第1の排気ロッカアームの少なくとも一方は、一対の吸気弁又は排気弁と連係する一対のアーム部を備え、両アーム部の基端を相互に離間配置したことを特徴とする請求項2記載の内燃機関の可変動弁装置。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003384131A JP4123372B2 (ja) | 2003-11-13 | 2003-11-13 | 内燃機関の可変動弁装置 |
US10/980,775 US7156059B2 (en) | 2003-11-06 | 2004-11-04 | Variable valve train apparatus for an internal combustion engine |
CN2004100925403A CN1614201B (zh) | 2003-11-06 | 2004-11-05 | 内燃机的可变气门阀装置 |
KR1020040089537A KR100642711B1 (ko) | 2003-11-06 | 2004-11-05 | 내연 기관의 가변 밸브 이동 장치 |
DE102004053807A DE102004053807A1 (de) | 2003-11-06 | 2004-11-08 | Variable Ventiltriebvorrichtung für einen Verbrennungsmotor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003384131A JP4123372B2 (ja) | 2003-11-13 | 2003-11-13 | 内燃機関の可変動弁装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2005146957A JP2005146957A (ja) | 2005-06-09 |
JP4123372B2 true JP4123372B2 (ja) | 2008-07-23 |
Family
ID=34692655
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003384131A Expired - Fee Related JP4123372B2 (ja) | 2003-11-06 | 2003-11-13 | 内燃機関の可変動弁装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4123372B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5461252B2 (ja) * | 2010-03-15 | 2014-04-02 | 本田技研工業株式会社 | 内燃機関の可変動弁装置 |
CA2817091A1 (en) * | 2010-11-17 | 2012-05-24 | Mack Trucks, Inc. | Hinged rocker arm and valve opening arrangement including a hinged rocker arm |
-
2003
- 2003-11-13 JP JP2003384131A patent/JP4123372B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2005146957A (ja) | 2005-06-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4741541B2 (ja) | エンジンの動弁装置 | |
US7934476B2 (en) | Valve-actuating system for an internal combustion engine, engine incorporating same, and method of using same | |
KR100642711B1 (ko) | 내연 기관의 가변 밸브 이동 장치 | |
JP4143842B2 (ja) | 内燃機関の休筒機構付き動弁装置 | |
US7107953B2 (en) | Valve gear of an internal combustion engine | |
JP4123372B2 (ja) | 内燃機関の可変動弁装置 | |
JP4117481B2 (ja) | 内燃機関の可変動弁装置 | |
JP4589286B2 (ja) | 開弁特性可変型内燃機関 | |
JP4920476B2 (ja) | エンジンの動弁装置 | |
JP4164671B2 (ja) | 内燃機関の可変動弁装置 | |
JP4189669B2 (ja) | 内燃機関の可変動弁装置 | |
JP4345616B2 (ja) | エンジンの可変動弁装置 | |
JP2005146955A (ja) | 内燃機関の可変動弁装置 | |
JP4196193B2 (ja) | 内燃機関の休筒機構付き動弁装置 | |
JP4106556B2 (ja) | 内燃機関の動弁装置 | |
CA2527942C (en) | Engine valve operating system | |
WO2021131190A1 (ja) | 可変動弁機構 | |
JP2005140009A (ja) | 内燃機関の可変動弁装置 | |
JP4150920B2 (ja) | 内燃機関の休筒機構付き動弁装置 | |
JP4150919B2 (ja) | 内燃機関の休筒機構付き動弁装置 | |
JP3661431B2 (ja) | 3次元カム用揺動フォロワ機構 | |
JP4312137B2 (ja) | バルブ特性可変装置付き動弁機構 | |
JP2007192044A (ja) | 内燃機関の可変動弁機構 | |
JP2007278089A (ja) | 内燃機関の可変動弁機構 | |
JP2007278079A (ja) | 内燃機関の可変動弁機構 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20060215 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070914 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070926 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20080409 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20080422 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 4123372 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110516 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110516 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120516 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130516 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140516 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |