JP4117481B2 - 内燃機関の可変動弁装置 - Google Patents

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Description

本発明は内燃機関(以下、エンジンという)の可変動弁装置に関するものである。
運転領域に応じた最適なエンジン出力特性を実現するために、吸排気弁の開弁期間やリフト量の切換等を行う可変動弁装置を備えた種々のエンジンが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたエンジンの可変動弁装置では、図7の平面図に示すように、カムシャフト101の低速カム101aにより揺動する低速ロッカアーム102、及び高速カム101bにより揺動する高速ロッカアーム103をロッカシャフト104に支承し、低速ロッカアーム102の揺動に連係して吸気弁105を開閉駆動している。低速ロッカアーム102にはロッカシャフト104の軸方向に油圧で摺動するスペーサ体106を設ける一方、高速ロッカアーム103にはその揺動に伴ってスペーサ体106を押圧操作可能なようにアジャストボルト107を設け、スペーサ体106の摺動位置に応じてアジャストボルト107をスペーサ体106に対して連係・解除させている。
そして、スペーサ体106による連係の解除時には、高速ロッカアーム103を空振りさせながら低速ロッカアーム102により低速カム101aの形状に倣って吸気弁105を開閉駆動し、スペーサ体106による連係時には、高速ロッカアーム103と一体で低速ロッカアーム102を揺動させて高速カム101bの形状に倣って吸気弁105を開閉駆動する。
特開平2−223613号公報
上記特許文献1に記載された可変動弁機構では、高速ロッカアーム103上のアジャストボルト107により押圧操作可能なように、低速ロッカアーム102のスペーサ体106は高速ロッカアーム103側に張出して設けられている。従って、連係時にアジャストボルト107によりスペーサ体106が押圧操作される位置(以下、駆動力伝達点108という)は、低速ロッカアーム102が吸気弁105と連係する連係箇所109に対してロッカシャフト104の軸方向に大きなオフセット量Aを形成している。
その結果、駆動力伝達点108を介して低速ロッカアーム102に伝達された駆動力は分力を発生し、発生した分力は吸気弁105の開弁に有効に利用されることなく低速ロッカアーム102の駆動力伝達点108付近、つまり、アジャストボルト107から駆動力を受けるスペーサ体106の周辺箇所等に曲げや捩れを生じるために消費されることになる。従って、高速ロッカアーム103側から駆動力を伝達される毎に、低速ロッカアーム102には駆動力伝達点108付近に無理な曲げや捩れが周期的に発生してしまい、結果として高回転域等での吸気弁の開閉特性を悪化させてしまうという問題があった。
本発明の目的は、高速ロッカアーム側から駆動力を伝達されたときの低速ロッカアームの曲げや捩れを抑制して、正確な吸排気弁の開閉特性を実現することができる内燃機関の可変動弁装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、ロッカシャフトに揺動自在に支承され、一端側に設けられた操作部をカムシャフトの低速型の第1カム上に当接させると共に、他端側に設けられたアーム部を吸気弁又は排気弁と連係させた第1のロッカアームと、第1のロッカアームに隣接してロッカシャフトに揺動自在に支承され、一端側に設けられた操作部をカムシャフトの高速型の第2カム上に当接させた第2のロッカアームと、第2のロッカアームに設けられたシリンダ部に摺動自在に配置されたピストンと、第1のロッカアームから第2のロッカアーム側に延設されて、先端がピストン位置に応じてピストンとの係合の有無を切換えられる係合突起とを備え、第1のロッカアームの係合突起と第2のロッカアームのピストンとの係合箇所、第1のロッカアームの吸気弁又は排気弁に対する連係箇所、及び第2のロッカアームの操作部をロッカシャフトの軸線と直交する方向において略対向させたものである。
従って、内燃機関の運転中には、カムシャフトの回転に伴って第1及び第2のロッカアームが対応するカムにより操作部を介して揺動操作される。ここで、第1のロッカアームの係合突起が第2のロッカアームのピストンに係合しないときには両ロッカアームの連係が解除され、第2のロッカアームを単独で空振りさせながら第1のロッカアームは第1カムの形状に倣って揺動して吸気弁又は排気弁を開閉駆動する。又、この状態から第1のロッカアームの係合突起が第2のロッカアームのピストンに係合すると両ロッカアームが連係されて、第1のロッカアームは第2のロッカアームと共に第2カムの形状に倣って揺動して吸気弁又は排気弁を開閉駆動する。
第1及び第2のロッカアームの連係時において、第1のロッカアームは係合突起とピストンとの係合箇所を介して第2のロッカアーム側から駆動力を伝達され、揺動しながら連係箇所を介して吸気弁又は排気弁に駆動力を伝達する。そして、係合突起とピストンとの係合箇所、及び吸気弁又は排気弁に対する連係箇所がロッカシャフトの軸方向において略対向していることから、第1のロッカアームに伝達された駆動力は無駄な分力の発生を抑制されて吸気弁又は排気弁の開弁に有効に利用され、分力に起因して第1のロッカアームの係合突起付近に無理な曲げや捩れが発生する現象が抑制される。
請求項2の発明は、吸気ロッカシャフトに揺動自在に支承され、一端側に設けられた操作部をカムシャフトの低速型の第1吸気カム上に当接させると共に、他端側に設けられたアーム部を吸気弁と連係させた第1の吸気ロッカアームと、第1の吸気ロッカアームに隣接して吸気ロッカシャフトに揺動自在に支承され、一端側に設けられた操作部をカムシャフトの高速型の第2吸気カム上に当接させた第2の吸気ロッカアームと、第2の吸気ロッカアームに設けられたシリンダ部に摺動自在に配置されたピストンと、第1の吸気ロッカアームから第2の吸気ロッカアーム側に延設されて、先端がピストン位置に応じて前記ピストンとの係合の有無を切換えられる係合突起と、排気ロッカシャフトに揺動自在に支承され、一端側に設けられた操作部をカムシャフトの低速型の第1排気カム上に当接させると共に、他端側に設けられたアーム部を排気弁と連係させた第1の排気ロッカアームと、第1の排気ロッカアームに隣接して排気ロッカシャフトに揺動自在に支承され、一端側に設けられた操作部をカムシャフトの高速型の第2排気カム上に当接させた第2の排気ロッカアームと、第2の排気ロッカアームに設けられたシリンダ部に摺動自在に配置されたピストンと、第1の排気ロッカアームから第2の排気ロッカアーム側に延設されて、先端がピストン位置に応じて前記ピストンとの係合の有無を切換えられる係合突起とを備え、第1の吸気ロッカアームの係合突起と第2の吸気ロッカアームのピストンとの係合箇所、第1の吸気ロッカアームの吸気弁に対する連係箇所、及び第2の吸気ロッカアームの操作部を吸気ロッカシャフトの軸線と直交する方向において略対向させると共に、第1の排気ロッカアームの係合突起と第2の排気ロッカアームのピストンとの係合箇所、第1の排気ロッカアームの排気弁に対する連係箇所、及び第2の排気ロッカアームの操作部を排気ロッカシャフトの軸線と直交する方向において略対向させたものである。
従って、内燃機関の運転中には、カムシャフトの回転に伴って吸排気の各ロッカアームが対応するカムにより操作部を介して揺動操作される。ここで、第1の吸気ロッカアームの係合突起が第2の吸気ロッカアームのピストンに係合しないときには両ロッカアームの連係が解除され、第2の吸気ロッカアームを単独で空振りさせながら第1の吸気ロッカアームは第1吸気カムの形状に倣って揺動して吸気弁を開閉駆動する。又、この状態から第1の吸気ロッカアームの係合突起が第2の吸気ロッカアームのピストンに係合すると両ロッカアームが連係されて、第1の吸気ロッカアームは第2の吸気ロッカアームと共に第2吸気カムの形状に倣って揺動して吸気弁を開閉駆動する。
排気側も同様であり、第1の排気ロッカアームの係合突起が第2の排気ロッカアームのピストンに係合しないときには両ロッカアームの連係が解除され、第1の排気ロッカアームが第1排気カムの形状に倣って揺動して排気弁を開閉駆動し、第1の排気ロッカアームの係合突起が第2の排気ロッカアームのピストンに係合すると両ロッカアームが連係されて、第1の排気ロッカアームが第2の排気ロッカアームと共に第2排気カムの形状に倣って揺動して排気弁を開閉駆動する。
第1及び第2のロッカアームの連係時において、第1の吸気ロッカアームは係合突起とピストンとの係合箇所を介して第2の吸気ロッカアーム側から駆動力を伝達され、揺動しながら連係箇所を介して吸気弁に駆動力を伝達し、第1の排気ロッカアームは係合突起とピストンとの係合箇所を介して第2の排気ロッカアーム側から駆動力を伝達され、揺動しながら連係箇所を介して排気弁に駆動力を伝達する。
そして、係合突起とピストンとの係合箇所、及び吸気弁や排気弁に対する連係箇所がロッカシャフトの軸方向において略対向していることから、第1の吸気ロッカアームや第1の排気ロッカアームに伝達された駆動力は無駄な分力の発生を抑制されて吸気弁や排気弁の開弁に有効に利用され、分力に起因して第1の吸気ロッカアームや第1の排気ロッカアームの係合突起付近に無理な曲げや捩れが発生する現象が抑制される。
請求項3の発明は、請求項1において、第1のロッカアームにアーム部の吸気弁又は排気弁に対する連係箇所と前記係合突起とを接続するリブが形成されたものである。
従って、第1のロッカアームにおいてピストン側からの駆動力は係合突起からアーム部を介して吸気弁又は排気弁の連係個所に伝達されるが、アーム部に形成されたリブを介して係合突起と吸気弁又は排気弁の連係個所とが直接的に接続されているため、アーム部のみならずリブを介しても駆動力が伝達されることになり、結果としてアーム部の撓みが抑制される。
請求項4の発明は、請求項2において、第1の吸気ロッカアーム又は第1の排気ロッカアームの少なくとも一方に、アーム部の吸気弁又は排気弁に対する連係箇所と係合突起とを接続するリブが形成されたものである。
従って、第1の吸気ロッカアーム又は第1の排気ロッカアームの少なくとも一方において、ピストン側からの駆動力は係合突起からアーム部を介して吸気弁や排気弁の連係個所に伝達されるが、アーム部に形成されたリブを介して係合突起と吸気弁や排気弁の連係個所とが直接的に接続されているため、アーム部のみならずリブを介しても駆動力が伝達されることになり、結果としてアーム部の撓みが抑制される。
請求項5の発明は、請求項1において、第1のロッカアームが一対の吸気弁又は排気弁と連係する一対のアーム部を備え、係合突起に近接する側のアーム部の連係個所と係合突起とを接続する第1のリブが形成されると共に、係合突起から離間する側のアーム部の連係箇所と係合突起とを接続する第2のリブが形成されたものである。
従って、第1のロッカアームにおいて、ピストン側からの駆動力は係合突起から両アーム部を介して一対の吸気弁又は排気弁の連係個所にそれぞれ伝達されるが、両アーム部に形成された第1及び第2のリブを介して吸気弁又は排気弁の連係個所と係合突起とが直接的に接続されているため、アーム部のみならず第1及び第2のリブを介しても駆動力が伝達されることになり、結果として両アーム部の撓みが抑制される。
請求項6の発明は、請求項2において、第1の吸気ロッカアーム又は第1の排気ロッカアームの少なくとも一方が一対の吸気弁又は排気弁と連係する一対のアーム部を備え、係合突起に近接する側のアーム部の連係個所と係合突起とを接続する第1のリブが形成されると共に、係合突起から離間する側のアーム部の連係箇所と係合突起とを接続する第2のリブが形成されたものである。
従って、第1の吸気ロッカアーム又は第1の排気ロッカアームの少なくとも一方において、ピストン側からの駆動力は係合突起から両アーム部を介して一対の吸気弁や排気弁の連係個所にそれぞれ伝達されるが、両アーム部に形成された第1及び第2のリブを介して吸気弁や排気弁の連係個所と係合突起とが直接的に接続されているため、アーム部のみならず第1及び第2のリブを介しても駆動力が伝達されることになり、結果として両アーム部の撓みが抑制される。
以上説明したように請求項1の発明の内燃機関の可変動弁装置によれば、第2のロッカアーム側から駆動力を伝達されたときの第1のロッカアームの曲げや捩れを抑制して、正確な吸気弁又は排気弁の開閉特性を実現することができる。
請求項2の発明の内燃機関の可変動弁装置によれば、第2の吸気ロッカアーム側から駆動力を伝達されたときの第1の吸気ロッカアームの曲げや捩れを抑制すると共に、第2の排気ロッカアーム側から駆動力を伝達されたときの第1の排気ロッカアームの曲げや捩れを抑制して、正確な吸排気弁の開閉特性を実現することができる。
請求項3,5の発明の内燃機関の可変動弁装置によれば、請求項1に加えて、リブによりアーム部の撓みを抑制して一層正確な吸気弁又は排気弁の開閉特性を実現することができる。
請求項4,6の発明の内燃機関の可変動弁装置によれば、請求項2に加えて、リブによりアーム部の撓みを抑制して一層正確な吸排気弁の開閉特性を実現することができる。
[第1実施形態]
以下、本発明を具体化したエンジンの可変動弁装置の第1実施形態を説明する。
本実施形態のエンジンは気筒当たり2弁を有するSOHC型の直列4気筒ガソリン機関として構成され、通常の回転域での出力特性に対応する低速モードと特に高回転域での出力特性に対応する高速モードとの間で運転モードを切換可能に構成されている。このため、各気筒の動弁装置の吸気側にはモード切換のための切換機構が備えられており、以下、特定気筒について動弁装置の構成を説明するが、他の気筒も全く同一の構成である。
図1は本実施形態のエンジンの可変動弁装置における吸気側の1気筒分を示す平面図、図2は同じく可変動弁装置の吸気側の1気筒分を示す正面図である。ここで、図1において上方がエンジンの前側に相当し、下方がエンジンの後側に、右方がエンジンの右側に、左方がエンジンの左側に相当し、以下、エンジンを基準として説明する。尚、エンジン配置は、このような縦置きエンジンに限定されるものではなく、横置きエンジンであってもよい。
図示しないシリンダヘッド上にはエンジンの前後方向に延びるように1本のカムシャフト1が支承され、カムシャフト1は図示しないクランクシャフトにより同期して回転駆動される。カムシャフト1の左側には吸気ロッカシャフト2が配設され、吸気ロッカシャフト2はカムシャフト1に対して平行な姿勢で図示しないブラケットにより支持されている。カムシャフト1には後側の低速カム3(第1カム)及び前側の高速カム4(第2カム)が相互に隣接して形成され、これらの低速カム3及び高速カム4と対応するように、吸気ロッカシャフト2には低速ロッカアーム5(第1のロッカアーム)及び高速ロッカアーム6(第2のロッカアーム)のボス部5a,6aが相互に隣接した状態でそれぞれ揺動自在に支承されている。
低速ロッカアーム5及び高速ロッカアーム6のボス部5a,6aからは左方(一端側)に向けてそれぞれローラ支持部5b,6bが突設され、各ローラ支持部5b,6bにはローラ5c,6c(操作部)が支持されている。低速ロッカアーム5のローラ5cはカムシャフト1上の低速カム3と対応し、高速ロッカアーム6のローラ6cはカムシャフト1上の高速カム4と対応している。
吸気弁7はシリンダヘッド上の高速ロッカアーム6と対応する前後位置に設けられている。低速ロッカアーム5のボス部5aからは1本のバルブアーム部5d(アーム部)が右方(他端側)に向けて延設され、このバルブアーム部5dは高速ロッカアーム6との干渉を避けた上で高速ロッカアーム6側にクランク状に屈曲して、その先端を吸気弁7と連係させている。吸気弁7に設けられた図示しないバルブスプリングの付勢力を受けて低速ロッカアーム5はローラ5cを低速カム3上に常に当接させて、低速カム3の形状に倣って揺動して吸気弁7を開閉駆動する。又、図示はしないが高速ロッカアーム6にはリターンスプリングが接続され、このリターンスプリングの付勢力を受けてローラ6cを高速カム4上に常に当接させている。
低速ロッカアーム5と高速ロッカアーム6との間には運転モードを切換えるための切換機構Mが設けられている。図2はロッカアームの連係解除時の切換機構Mを示す図1のB−B線に相当する断面図、図3は同じくロッカアームの連係時の切換機構Mを示す図1のB−B線に相当する断面図である。これらの図に示すように、高速ロッカアーム6のボス部6a上には円筒状のシリンダ部16が一体的に形成され、シリンダ部16内に形成されたシリンダ17の上端は閉塞され、シリンダ17の下端は吸気ロッカシャフト2の外周面に対して開口している。シリンダ17内にはピストン18が配設され、ピストン18は図示しない規制ピンによりシリンダ17の軸線を中心とした回転を規制された状態でシリンダ17内を上下方向に摺動し得る。
シリンダ17内の上壁及びピストン18の上面には相対向するように凹部17a,18aが形成され、凹部17a,18a間には圧縮スプリング19が介装されている。圧縮スプリング19の付勢力によりピストン18は常に下方に付勢されて、その下面を吸気ロッカシャフト2の外周面に当接させた図3に示す下方位置に保持される一方、圧縮スプリング19の付勢力に抗してシリンダ17内でピストン18が上方に摺動すると、ピストン18は上面をシリンダ17内の上壁に当接させた図4示す上方位置に切換えられる。シリンダ部16の右側面には操作窓20が形成され、図3に示すピストン18の下方位置では、操作窓20を介してシリンダ17内が外方に向けて露出し、図4に示すピストン18の上方位置では、操作窓20を介してピストン18の外周面が外方に向けて露出する。
図1,2に示すように、低速ロッカアーム5のバルブアーム部5d上にはリブ26が一体形成され、リブ26はバルブアーム部5dに倣ってクランク状に屈曲して吸気弁7に対する連係箇所27とボス部5aとを接続している。リブ26の吸気弁7に対する連係箇所27から右方(高速ロッカアーム6側)に一直線状に延びた箇所には連動アーム部21(係合突起)が一体形成され、連動アーム部21はリブ26から上方に分岐して右方に向けて円弧状に延びている。連動アーム部21の先端は高速ロッカアーム6のシリンダ部16の操作窓20と対応して上方位置のピストン18の外周面に当接可能であり、以下、このときの当接位置を駆動力伝達点28(係合箇所)とする。
低速及び高速カム3,4のベース円区間(低速及び高速ロッカアーム5,6のリフト量が共に0の区間)において、図3に2点鎖線で示すように、連動アーム部21の先端が操作窓20からシリンダ17内に挿入される直前となるように、シリンダ部16と連動アーム部21との相互の位置関係が設定されている。そして、図1に示す仮想線Lから明らかなように、低速ロッカアーム5の吸気弁7に対する連係箇所27、連動アーム部21、高速ロッカアーム6のピストン18は吸気ロッカシャフト2の軸方向において一致しており、必然的に吸気弁7の連係箇所27に対して駆動力伝達点28が吸気ロッカシャフト2の軸方向で完全に対向している。
図3,4に示すように、吸気ロッカシャフト2には軸方向に沿ってオイル通路22が形成され、オイル通路22は各気筒の高速ロッカアーム6のシリンダ部16の箇所において分配通路23を介してシリンダ17内と連通している。そして、図示はしないが吸気ロッカシャフト2のオイル通路22はOCV(オイルコントロールバルブ)に接続され、このOCVの切換に応じてエンジンに備えられた潤滑用オイルポンプからオイル通路22内に切換機構M用の作動オイルが供給される。
一方、排気側の動弁装置は切換機構Mを備えずに単一のロッカアームからなる一般的な構成であり、図示はしないが、排気ロッカシャフトに支承された排気ロッカアームがカムシャフト1の排気カムにより揺動されて排気弁を開閉駆動するようになっている。
次に、以上のように構成されたエンジンの可変動弁装置の作動状況を説明する。
OCVの切換制御は図示しないECU(エンジン制御ユニット)により行われ、このOCVの切換に応じてエンジンの運転モードが低速モードと高速モードとの間で切換えられる。
例えば、エンジン回転速度Neが閾値Ne0未満でエンジンへの出力要求がそれほど高くない回転域では、ECUは低速モードを実行すべくOCVを閉弁側に切換えてオイル通路22へのオイル供給を中止する。その結果、吸気側の各気筒の高速ロッカアーム6では、図3に示すように圧縮スプリング19の付勢力によりピストン18が下方位置に保持され、操作窓20を介してシリンダ17内が外方に向けて露出する。
一方、エンジンの運転中には、カムシャフト1の回転に伴って吸気側の低速及び高速ロッカアーム5,6は対応するカム3,4上でローラ5c,6cを転動させながらそれぞれのカム形状に倣って揺動している。ここで、低速カム3に対して高速カム4は作動角が広く且つリフト量が大きいため、低速ロッカアーム5に比較して高速ロッカアーム6が大きく揺動するが、上記のようにピストン18が下方位置にあるため、高速ロッカアーム6は、操作窓20を介してシリンダ17内に低速ロッカアーム5の連動アーム部21の先端を挿脱させながら単独で空振りする。つまり、このときには低速ロッカアーム5と高速ロッカアーム6との連係が解除され、低速ロッカアーム5は低速カム3の形状に倣って揺動して吸気弁7を開閉駆動する。
又、エンジン回転速度Neが閾値Ne0以上で特にエンジンへの出力要求が高い回転域では、ECUは高速モードを実行すべくOCVを開弁側に切換えてオイル通路22への作動オイル供給を行う。その結果、吸気側の各気筒の高速ロッカアーム6では、図4に示すように圧縮スプリング19の付勢力に抗して油圧によりピストン18が上方位置に切換えられ、操作窓20を介してピストン18の外周面が露出する。高速ロッカアーム6の揺動に伴って操作窓20を介してピストン18の外周面により低速ロッカアーム5の連動アーム部21の先端が押圧され、これにより低速ロッカアーム5は高速ロッカアーム6に対して連係されて高速ロッカアーム6と共に揺動し、高速カム4の形状に倣って吸気弁7を開閉駆動する。
高速モード時の低速ロッカアーム5は、駆動力伝達点28を介して高速ロッカアーム6側のピストン18から連動アーム部21に駆動力を伝達され、揺動しながら連係箇所27を介して吸気弁7に駆動力を伝達する。そして、上記のように吸気弁7の連係箇所27と駆動力伝達点28とが吸気ロッカシャフト2の軸線と直交する方向において完全に対向していることから、駆動力伝達点28を介して低速ロッカアーム5に伝達された駆動力は無駄な分力を発生することなく吸気弁7の開弁に有効に利用される。従って、分力に起因して低速ロッカアーム5の駆動力伝達点28付近、つまり、ピストン18から駆動力を受ける連動アーム部21付近に無理な曲げや捩れが発生する現象が抑制され、高速カム4の形状に倣った正確な吸気弁7の開閉特性を実現することができる。
しかも、低速ロッカアーム5において、ピストン18側からの駆動力は連動アーム部21からバルブアーム部5dを介して吸気弁7の連係個所27に伝達されるが、上記のようにバルブアーム部5d上のリブ26を介して連動アーム部21と吸気弁7の連係個所27とが直接的に接続されているため、バルブアーム部5dのみならずリブ26を介しても駆動力が伝達される。よって、バルブアーム部5dの撓みが抑制されることから、この点も正確な吸気弁7の開閉特性に貢献する。
一方、低速ロッカアーム5に作用する無理な曲げや捩れの抑制は、当該低速ロッカアーム5を支承する吸気ロッカシャフト2の負担軽減、具体的には軸受部分の摩耗やフリクションの軽減に繋がるため、ひいては可変動弁装置の耐久性及び信頼性の向上を達成することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明を別のエンジンの可変動弁装置に具体化した第2実施形態を説明する。
本実施形態のエンジンは気筒当たり4弁を有するSOHC型の直列4気筒ガソリン機関として構成され、吸排気共に運転モード切換のための切換機構Mを備えており、以下、特定気筒について動弁装置の構成を説明するが、他の気筒も全く同一の構成である。
図5は本実施形態のエンジンの可変動弁装置における1気筒分を示す平面図、図6は同じく可変動弁装置の1気筒分を示す正面図である。
図示しないシリンダヘッド上にはエンジンの前後方向に延びるように1本のカムシャフト31が支承され、カムシャフト31の左側には吸気ロッカシャフト32が、右側には排気ロッカシャフト33がそれぞれ図示しないブラケットにより支持されている。カムシャフト31には前側より吸気高速カム34(第2吸気カム)、吸気低速カム35(第1吸気カム)、排気低速カム36(第1排気カム)、排気高速カム37(第2排気カム)が相互に隣接して形成されている。
吸気ロッカシャフト32の前側には吸気高速ロッカアーム38(第2の吸気ロッカアーム)のボス部38aが、後側には吸気低速ロッカアーム39(第1の吸気ロッカアーム)のボス部39aが相互に隣接した状態でそれぞれ揺動自在に支承されている。吸気高速ロッカアーム38のボス部38aは前後方向で吸気高速カム34と対応し、吸気低速ロッカアーム39のボス部39aはより広い前後幅を有して、前後方向で吸気低速カム35、排気低速カム36、排気高速カム37と対応している。
吸気高速ロッカアーム38のボス部38a及び吸気低速ロッカアーム39のボス部39aからは右方(一端側)に向けてローラ38c,39c(操作部)を支持したローラ支持部38b,39bが突設され、吸気高速ロッカアーム38のローラ38cはカムシャフト31上の吸気高速カム34と対応し、吸気低速ロッカアーム38のローラ38cは吸気低速カム35と対応している。
一対の吸気弁40a,40bはシリンダヘッド上で前後方向に離間して設けられ、前側の吸気弁40aは前後方向において両ロッカアーム38,39の境界より若干吸気高速ロッカアーム38寄りに位置し、後側の吸気弁40bは前後方向において吸気低速ロッカアーム39のボス部39aの後部に位置している。吸気低速ロッカアーム39のボス部39aからは2本のバルブアーム部39d(アーム部)が左方(他端側)に向けて延設され、これらのバルブアーム部39dの先端はそれぞれ吸気弁40a,40bと連係している。
後側のバルブアーム部39dは、後側の吸気弁40bと対応する前後位置でボス部39aから吸気弁40bに向けて直線状に延設され、前側のバルブアーム部39dは、ボス部39aの前端から吸気高速ロッカアーム38側に若干湾曲した後に前側の吸気弁40aに向けて直線状に延設されている。結果として両バルブアーム部39dは基端(ボス部39a側)を相互に離間させて、略平行を保ったままボス部39aの軸心と直交する方向に延びて吸気弁40a,40bと連係しており、両バルブアーム部39d間に形成された間隙には点火プラグ41が配置されている。
そして、吸気弁40a,40bに設けられた図示しないバルブスプリングの付勢力を受けて吸気低速ロッカアーム39はローラ39cを吸気低速カム35上に常に当接させて、低速カム35の形状に倣って揺動して吸気弁40a,40bを開閉駆動する。又、吸気高速ロッカアーム38は図示しないリターンスプリングの付勢力を受けてローラ38cを吸気高速カム34上に常に当接させている。
吸気高速ロッカアーム38と吸気低速ロッカアーム39との間には運転モードを切換えるための切換機構Mが設けられている。当該切換機構Mの構成は図3,4に示す第1実施形態のものと同様であるため、同一の部材番号を付して詳細な説明は省略するが、吸気高速ロッカアーム38のシリンダ部16内に設けられたピストン18がOCVの切換に応じて図3の下方位置と図4の上方位置との間で切換えられ、ピストン位置に応じて吸気低速ロッカアーム39の連動アーム部21(係合突起)とピストン18との係合の有無が切換えられて、両ロッカアーム38,39が連係・解除される。
本実施形態では、吸気低速ロッカアーム39上において切換機構Mの連動アーム部21が以下のように形成されている。即ち、吸気低速ロッカアーム39の前側のバルブアーム部39d上には第1のリブ42が一体形成され、第1のリブ42はバルブアーム部39dに倣って湾曲して前側の吸気弁40aに対する連係箇所44aとボス部39aとを接続している。連動アーム部21は、第1のリブ42の吸気弁40aに対する連係個所44aから右方(吸気高速ロッカアーム38側)に一直線状に延びた箇所に一体形成され、第1のリブ42から上方に分岐して右方やや前方に向けて円弧状に延びている。連動アーム部21の先端は吸気高速ロッカアーム38のシリンダ部16の操作窓20と対応して上方位置のピストン18の外周面に当接可能であり、この当接位置を駆動力伝達点45(係合箇所)としている。
吸気低速ロッカアーム39の後側のバルブアーム部39d上には第2のリブ43が一体形成され、この第2のリブ43は第1のリブ42と同様に後側の吸気弁40bに対する連係個所44bとボス部39aとを接続すると共に、ボス部39a上を前方に延設されて第1のリブ42及び連動アーム部21の基端に対して接続されている。従って、連動アーム部21は第1のリブ42を介して前側の吸気弁40aの連係個所44aと接続される一方、第2のリブ43を介して後側の吸気弁40bの連係個所44bと接続されている。
そして、上記のように前側の吸気弁40aを吸気高速ロッカアーム38寄りに位置させた上で、前側のバルブアーム部39dを吸気高速ロッカアーム38側に湾曲させて前側の吸気弁40aに連係させているため、例えば前側の吸気弁40aの位置を吸気低速ロッカアーム39のボス部39aの前後幅内に制限した場合に比較して、前側の吸気弁40aと吸気高速ロッカアーム38とが前後方向に近接する。従って、図5に示すように、前側の吸気弁40aに対するバルブアーム部39dの連係個所44aと連動アーム部21及びピストン18(換言すれば、駆動力伝達点45)とは吸気ロッカシャフト32の軸線と直交する方向において略対向して、両者のオフセット量A1は極めて小さなものとなり、必然的に後側の吸気弁40bの連係個所44bと駆動力伝達点45とのオフセット量A2も減少することになる。
一方、以上の吸気側の構成に対して排気側の動弁装置は全体として前後及び左右対称に配置されているだけで、その構成自体は略同一である。概要を述べると、排気ロッカシャフト33の前側に支承された排気低速ロッカアーム51(第1の排気ロッカアーム)がカムシャフト31の排気低速カム36により揺動され、排気ロッカシャフト33の後側に支承された排気高速ロッカアーム52(第2の排気ロッカアーム)が排気高速カム37により揺動され、両ロッカアーム51,52間には吸気側と同一構成の切換機構Mが設けられている。
そして、排気低速ロッカアーム51の基本的な形状が吸気低速ロッカアーム39と略同一のため、排気弁53a,53bに対するバルブアーム部51d(アーム部)の連係箇所54a,54bと駆動力伝達点55との間のオフセット量A1,A2、及び第1及び第2のリブ56,57の形状等は吸気側のものとほぼ等しくなっている。
以上のように構成されたエンジンの可変動弁装置では、第1実施形態で述べた運転モードに応じた吸気側の動弁装置の切換が吸排気共に実施され、低速モードでは、吸排気の低速ロッカアーム39,51と高速ロッカアーム38,52との連係解除により低速カム35,36の形状に倣って吸排気弁40a,40b,53a,53bが開閉駆動され、高速モードでは両ロッカアーム39,51,38,52の連係により高速カム34,37の形状に倣って吸排気弁40a,40b,53a,53bが開閉駆動される。
高速モード時において吸排気の低速ロッカアーム39,51は、駆動力伝達点45,55を介して高速ロッカアーム38,52側のピストン18から連動アーム部21に駆動力を伝達され、揺動しながら連係箇所44a,44b,54a,54bを介して吸気弁40a,40bや排気弁53a,53bに駆動力を伝達する。そして、吸気側においては、前側の吸気弁40aの連係箇所44aと駆動力伝達点45とが吸気ロッカシャフト32の軸線と直交する方向において略対向すると共に、後側の吸気弁40bと駆動力伝達点45とのオフセット量A2も減少していることから、駆動力伝達点45を介して吸気低速ロッカアーム39に駆動力が伝達されたときに生じる分力が軽減される。
同様に排気側においても、後側の排気弁53aの連係箇所54aと駆動力伝達点55とが排気ロッカシャフト33の軸線と直交する方向において略対向すると共に、前側の排気弁53bの連係箇所54bと駆動力伝達点55とのオフセット量A2も減少していることから、駆動力伝達点55を介して排気低速ロッカアーム51に駆動力が伝達されたときに生じる分力が軽減される。
従って、分力に起因して吸排気の低速ロッカアーム39,51の駆動力伝達点45,55付近、つまり、ピストン18から駆動力を受ける連動アーム部21付近に無理な曲げや捩れが発生する現象が抑制され、高速カム34,37の形状に倣った正確な吸排気弁40a,40b,53a,53bの開閉特性を実現することができる。
しかも、吸排気の低速ロッカアーム39,51において、ピストン18側からの駆動力は連動アーム部21からバルブアーム部39d,51dを介して吸排気弁40a,40b,53a,53bの連係個所44a,44b,54a,54bに伝達されるが、上記のように吸気側では連動アーム部21が第1のリブ42を介して前側の吸気弁40aと直接的に接続されると共に、第2のリブ43を介して後側の吸気弁40bと直接的に接続され、排気側では連動アーム部21が第1のリブ56を介して後側の排気弁53aと直接的に接続されると共に、第2のリブ57を介して前側の排気弁53bと直接的に接続されているため、バルブアーム部39d,51dのみならず第1及び第2のリブ42,43,56,57を介しても駆動力が伝達される。よって、バルブアーム部39d,51dの撓みが抑制されることから、この点も正確な吸排気弁の開閉特性に貢献する。
一方、吸排気の低速ロッカアーム39,51に作用する無理な曲げや捩れを抑制することで、ロッカシャフト32,33の軸受部分の摩耗やフリクションを軽減できるため、可変動弁装置の耐久性及び信頼性の向上を達成することができる。
以上で実施形態の説明を終えるが、本発明の態様はこの実施形態に限定されるものではない。例えば上記第1実施形態では2弁式のSOHC型エンジンに適用して、その吸気側に運転モードの切換機構Mを設け、第2実施形態では4弁式のSOHC型エンジンに適用して、その吸気側及び排気側に切換機構Mを設けたが、これに限ることはなく、例えば吸排気弁を個別にカムシャフトで駆動する所謂DOHC型エンジンに適用したり、或いは4弁式のSOHC型エンジンに適用して吸排気の何れか一方に切換機構Mを設けたりしてもよい。
又、上記各実施形態では、低速ロッカアーム5,39,51のシリンダ部16内でピストン18を上下方向に摺動させたが、例えば先行技術として説明した特開平2−223613号公報のように、ピストン18をロッカシャフト2,32,33の軸方向に摺動させて、そのピストン位置に応じて連動アーム部21との係合の有無を切換えるようにしてもよい。
第1実施形態のエンジンの可変動弁装置における吸気側の1気筒分を示す平面図である。 同じく可変動弁装置の吸気側の1気筒分を示す正面図である。 ロッカアームの連係解除時の切換機構を示す図1のB−B線に相当する断面図である。 同じくロッカアームの連係時の切換機構を示す図1のB−B線に相当する断面図である。 第2実施形態のエンジンの可変動弁装置における1気筒分を示す平面図である。 同じく可変動弁装置の1気筒分を示す正面図である。 先行技術の可変動弁装置における吸気弁の連係箇所と駆動力伝達点との位置関係を示す平面図である。
符号の説明
1,31 カムシャフト
2,32 吸気ロッカシャフト
3 低速カム(第1カム)
4 高速カム(第2カム)
5 低速ロッカアーム(第1のロッカアーム)
5c,38c,39c ローラ(操作部)
5d,39d,51d バルブアーム部(アーム部)
6 高速ロッカアーム(第2のロッカアーム)
7,40a,40b, 吸気弁
16 シリンダ部
18 ピストン
21 連動アーム部(係合突起)
26 リブ
27,44a,44b,54a,54b 連係箇所
28,45,55 駆動力伝達点
33 排気ロッカシャフト
34 吸気高速カム(第2吸気カム)
35 吸気低速カム(第1吸気カム)
36 排気低速カム(第1排気カム)
37 排気高速カム(第2排気カム)
38 吸気高速ロッカアーム(第2の吸気ロッカアーム)
39 吸気低速ロッカアーム(第1の吸気ロッカアーム)
42,56 第1のリブ
43,57 第2のリブ
51 排気低速ロッカアーム(第1の排気ロッカアーム)
52 排気高速ロッカアーム(第2の排気ロッカアーム)
53a,53b 排気弁

Claims (6)

  1. ロッカシャフトに揺動自在に支承され、一端側に設けられた操作部をカムシャフトの低速型の第1カム上に当接させると共に、他端側に設けられたアーム部を吸気弁又は排気弁と連係させた第1のロッカアームと、
    前記第1のロッカアームに隣接して前記ロッカシャフトに揺動自在に支承され、一端側に設けられた操作部を前記カムシャフトの高速型の第2カム上に当接させた第2のロッカアームと、
    前記第2のロッカアームに設けられたシリンダ部に摺動自在に配置されたピストンと、
    前記第1のロッカアームから前記第2のロッカアーム側に延設されて、先端がピストン位置に応じて前記ピストンとの係合の有無を切換えられる係合突起と
    を備え、
    前記第1のロッカアームの係合突起と前記第2のロッカアームのピストンとの係合箇所、前記第1のロッカアームの吸気弁又は排気弁に対する連係箇所、及び前記第2のロッカアームの操作部を前記ロッカシャフトの軸線と直交する方向において略対向させたことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  2. 吸気ロッカシャフトに揺動自在に支承され、一端側に設けられた操作部をカムシャフトの低速型の第1吸気カム上に当接させると共に、他端側に設けられたアーム部を吸気弁と連係させた第1の吸気ロッカアームと、
    前記第1の吸気ロッカアームに隣接して前記吸気ロッカシャフトに揺動自在に支承され、一端側に設けられた操作部を前記カムシャフトの高速型の第2吸気カム上に当接させた第2の吸気ロッカアームと、
    前記第2の吸気ロッカアームに設けられたシリンダ部に摺動自在に配置されたピストンと、
    前記第1の吸気ロッカアームから前記第2の吸気ロッカアーム側に延設されて、先端がピストン位置に応じて前記ピストンとの係合の有無を切換えられる係合突起と、
    排気ロッカシャフトに揺動自在に支承され、一端側に設けられた操作部をカムシャフトの低速型の第1排気カム上に当接させると共に、他端側に設けられたアーム部を排気弁と連係させた第1の排気ロッカアームと、
    前記第1の排気ロッカアームに隣接して前記排気ロッカシャフトに揺動自在に支承され、一端側に設けられた操作部を前記カムシャフトの高速型の第2排気カム上に当接させた第2の排気ロッカアームと、
    前記第2の排気ロッカアームに設けられたシリンダ部に摺動自在に配置されたピストンと、
    前記第1の排気ロッカアームから前記第2の排気ロッカアーム側に延設されて、先端がピストン位置に応じて前記ピストンとの係合の有無を切換えられる係合突起と
    を備え、
    前記第1の吸気ロッカアームの係合突起と前記第2の吸気ロッカアームのピストンとの係合箇所、前記第1の吸気ロッカアームの吸気弁に対する連係箇所、及び前記第2の吸気ロッカアームの操作部を前記吸気ロッカシャフトの軸線と直交する方向において略対向させると共に、前記第1の排気ロッカアームの係合突起と前記第2の排気ロッカアームのピストンとの係合箇所、前記第1の排気ロッカアームの排気弁に対する連係箇所、及び前記第2の排気ロッカアームの操作部を前記排気ロッカシャフトの軸線と直交する方向において略対向させたことを特徴とする内燃機関の可変動弁装置。
  3. 前記第1のロッカアームは、前記アーム部の吸気弁又は排気弁に対する連係箇所と前記係合突起とを接続するリブが形成されたことを特徴とする請求項1記載の内燃機関の可変動弁装置。
  4. 前記第1の吸気ロッカアーム又は前記第1の排気ロッカアームの少なくとも一方は、前記アーム部の吸気弁又は排気弁に対する連係箇所と前記係合突起とを接続するリブが形成されたことを特徴とする請求項2記載の内燃機関の可変動弁装置。
  5. 前記第1のロッカアームは一対の吸気弁又は排気弁と連係する一対のアーム部を備え、前記係合突起に近接する側のアーム部の連係個所と前記係合突起とを接続する第1のリブが形成されると共に、前記係合突起から離間する側のアーム部の連係箇所と前記係合突起とを接続する第2のリブが形成されたことを特徴とする請求項1記載の内燃機関の可変動弁装置。
  6. 前記第1の吸気ロッカアーム又は前記第1の排気ロッカアームの少なくとも一方は、一対の吸気弁又は排気弁と連係する一対のアーム部を備え、前記係合突起に近接する側のアーム部の連係個所と前記係合突起とを接続する第1のリブが形成されると共に、前記係合突起から離間する側のアーム部の連係箇所と前記係合突起とを接続する第2のリブが形成されたことを特徴とする請求項2記載の内燃機関の可変動弁装置。
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