JP4189642B2 - モニター開閉装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビモニター等の表示装置を、観光バスや電車、航空機など(以下、車両等と称する)の室内天井部に対し開閉動作可能に取り付けるためのモニター開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種のモニター開閉装置は、液晶モニター等を有する表示装置の一端部にシャフトを設け、このシャフトを支点にして、表示装置を車両等の室内天井部に収容した状態の閉位置と下方に吊下した状態の開位置との間で開閉動作させるものとなっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、この種のモニター開閉装置においては、表示装置を支えているシャフトが表示装置に固定されるとともに、天井側に固定される軸受部材に回動可能に軸支されている。
そして、シャフトは軸受部材に対しCリングやEリングによって抜け止めされているが、特に、表示装置が天井から吊下された開位置にあるときに、車両等の振動によって表示装置がシャフト軸方向に振動すると、表示装置に固定されているシャフトには軸方向に大きな負荷が加わるため、この負荷によってシャフトを止めているCリングやEリングが外れ、シャフトが軸受部材から脱落してしまう恐れがあった。
【0004】
したがって、本発明の目的は、表示装置を開閉動可能に支えるシャフトが車両等の振動によって軸方向に過剰に移動して脱落することを確実に防止できるモニター開閉装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明は、表示装置を車両等の室内天井部に対し開閉動作可能に取り付けるためのモニター開閉装置であって、車両等の室内天井部に設けられる固定ベースと、表示装置の一端部側に取り付けられて前記固定ベースに回動可能に支持されたシャフトと、前記表示装置が前記シャフトを支点として開閉動するように前記シャフトを回転駆動する駆動手段と、前記シャフトの略中央部外周に設けられた複数個の係合溝と、前記固定ベースに固定される取付部と該取付部から前記シャフトの各係合溝に向かって延びる各々立上がり部とを有し、立上がり部の先端に前記した各係合溝に係合する爪部を形成した複数個のテンションプレートとを備え、さらに、前記シャフトの軸方向の移動量に応じて各々のテンションプレートの爪部が対応する前記係合溝の端面に段階的に当接するように、前記各係合溝を異なる溝幅に形成し、前記シャフトの軸方向の移動に伴って前記テンションプレートの組み合わせによる弾性力によって前記シャフトを元の位置へ復帰させるようにしたことを特徴とするモニター開閉装置を提案する。
【0006】
上記構成のモニター開閉装置においては、シャフトが軸方向に移動した場合でも、テンションプレートの弾性でシャフトを元の位置に自動的に復帰させることができる。また、テンションプレートの弾性力によってシャフトの移動に対してテンションプレートが追従してシャフトを保持し続けるため、振動によってシャフトが外れて披損する恐れがない。
【0007】
また、上記構成のモニター開閉装置は、前記シャフトが複数個の前記係合溝を有するとともに各係合溝に対応した複数個の前記テンションプレートを有し、前記シャフトの移動量に応じて各々のテンションプレートの爪部が対応する前記係合溝の端面に段階的に当接するように、前記係合溝の溝幅を異ならせた構成とされる。
【0008】
上記構成によれば、複数個のテンションプレートを組み合わせることによって、シャフトの移動量に応じて適切な反力でシャフトを保持させることができる。
【0009】
また好ましくは、前記テンションプレートは前記取付部に対し前記立上がり部を略直角に折り曲げて形成されており、前記立上がり部の基端と先端との間に切欠部が形成される。
【0010】
上記構成によれば、取付部と立上がり部とが略直角に折り曲げられていることにより、テンションプレートを固定ベースに対し容易且つ強固に取り付けることができる。
しかも、立上がり部が折曲げ角度を拡げる方向にたわむときもその逆方にたわむときも、折曲げ部が支点とならず切欠部を支点にしてたわみを生じることとなるので、両方向のたわみに対する弾性力をほぼ同一に保つことができる。
【0011】
また好ましくは、前記テンションプレートは前記取付部に対し互いに平行な2つの前記立上がり部を各々略直角に折り曲げて形成される。
【0012】
上記構成によれば、1枚のプレートで2つのテンションプレートと同等の効果をえることができるとともに、部品点数及び組み付け工数を削減することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態を説明する。
【0014】
図1から図9までは本発明に係るモニター開閉装置の一実施形態を示したものである。
図1(a)はモニター開閉装置の底面図、(b)は表示装置が閉じている状態の側面図、(c)は表示装置が開いている状態の側面図である。
図2は図1に示すモニター開閉装置の内部を示す図1(b)中2−2線に沿った断面図であり、図3は図1に示すモニター開閉装置の図2中3−3線に沿った断面図である。
図4は図1に示すモニター開閉装置の図2中4−4線に沿った断面図であり、図5は図2に示すモニター開閉装置の一部を図4中5−5線に沿う断面図とした要部拡大図である。
また、図6は図1に示すモニター開閉装置におけるテンションプレートを示す図3中6−6線に沿った断面図であり、図7はテンションプレートの作用を示す要部断面側面図である。
図8及び図9は表示装置の開閉動作を説明するための図である。
【0015】
はじめに図1及び図2を参照すると、10は車両等の室内天井部2に設けられる固定ベースであり、11はパネル状の表示部12を有する表示装置である。
パネル状の表示部12としてはテレビ受信映像やビデオ等の録画映像等を表示できるものであればよく、特に限定されないが、例えば、液晶表示部、プラズマ放電式表示部等を用いることができる。
【0016】
表示装置11は、表示部12の背面に取り付けられるモニターベース13と、モニターベース13の左右両側辺近傍においてモニターベース13の背面側に固着された2つのモニターベースアーム14,14と、これらモニターベース13及びモニターベースアーム14,14を取り囲むようにしてモニターベース13に取り付けられたモニターケース15とを有している。
【0017】
モニターベースアーム14,14はそれぞれモニターベース13の基端から突出して延びる一端部14a、14aを有しており、モニターベース13の基端と平行に延びるシャフト18がこれらモニターベースアーム14,14の一端部14a、14aにそれぞれシャフトステー16,16を介して固定して設けられている。
【0018】
図2及び図3に示すように、固定ベース10はベースプレート19と、ベースカバー20とを有しており、モニターベースアーム14,14の一端部を取り囲むモニターケース15の外側においてシャフト18の両端近傍部位がそれぞれベアリング21,21を介してベースプレート19に固設されたベアリングステー22,22に回動可能に支持されている。
これにより、表示装置11は固定ベース10に対しシャフト18を支点として開閉動可能に支持されている。
【0019】
モニターベース13の先端部側にはストライカー24が取り付けられており、ベースプレート19にはロック用アーム26をこのストライカー24に係合させることにより表示装置11を閉位置にロックすることができるロック装置25が取り付けられている。
このロック装置25は、ロック用アーム26をロック解除動作させるためのロックモーター27を有している。
【0020】
図2、図4及び図5に示すように、ベースプレート19には開閉駆動手段としてのステッピングモーター28がモーターステー29を介して取り付けられており、このステッピングモーター28の駆動力がギア列30を介してシャフト18に伝達されるものとなっている。
【0021】
ここでは、ギア列30は、シャフト18の長さ方向における略中央部にキー31aを介して一体的に取り付けられた被動ギア31と、ステッピングモーター28の出力軸32に取り付けられて被動ギア31と噛み合う駆動ギア33とを有しており、駆動ギア33の一側でステッピングモーター28の出力軸32はステッピングモーター28のハウジングにベアリング(図示せず)を介して軸支されており、また、駆動ギア32の他側でステッピングモーター28の出力軸32は上記モーターステー29に設けられた軸支持部材34に回転可能に支持されている。
【0022】
図2〜図5に示すように、ベースプレート19にはシャフト18の回転角度を検出するためのポテンションメータ35が取り付けられており、このポテンションメータ35は被動ギア31と噛み合って回転するポテンションギア36を有している。
【0023】
図3及び図6に示すように、シャフト18の略中央部外周には係合溝18bが環状に形成されており、この係合溝18bに対応して、ベースプレート19にはシャフト18が車両等の振動によって軸方向に変位したときに、元の位置に自動復帰させるためのテンションプレート37が取り付けられている。
【0024】
テンションプレート37はばね鋼等のばね性に富む材料からなっている。また、テンションプレート37は、ベースプレート19にねじ等で固定される取付部37aと該取付部37aからシャフト18に向かって延びる立上がり部37bとを有し、該立上がり部37bの先端に係合溝18bに係合する二股状の爪部37cを形成したものとなっている。
【0025】
さらにこの実施形態においては、テンションプレート37は取付部37aに対し立上がり部37bを略直角に折り曲げることにより略L字状に形成されており、立上がり部37bの基端と先端との間(好ましくは基端すなわち折曲げ部の近傍)に切欠部37dが形成されている。
【0026】
このテンションプレート37は、ベースプレート19に固定されるとともに、爪部37cがシャフト18の係合溝18bと係合しているので、図7に示すように、シャフト18の軸方向の移動に伴って弾性変形(たわみ変形)をし、この弾性変形(たわみ変形)に伴う弾性反発力によってシャフト18を元の位置へ復帰させることができるものである。
【0027】
なお、図2において、40は表示部12に必要電圧の電源を供給するためのコンバータであり、例えば車両等の電源電圧DC24VをDC12Vに変換して表示部12に供給するように構成される。
また、41はコントローラーであり、外部からのスイッチ入力に応じて表示部12の開閉状態を判定し、閉状態のときはロック装置25を解錠動作させて表示部12を下降(開動作)制御し、また開状態のときは表示部12を上昇(閉動作)制御するように、ステッピングモーター28及びロック装置25を制御するものである。
これらコンバータ40及びコントローラー41は2つのモニターべースアーム14、14の内側におけるベースプレート19上の空きスペースを利用してベースプレート19上に設けられている。
【0028】
図2、図3及び図8に示すように、ベアリングステー22,22の外方において、シャフト18の両端部には該シャフト18の軸線に直角な方向に延びてシャフト18と一体に回動するアーム42,42が取り付けられている。
そして、これらアーム42,42の先端部とベースプレート19上に設けられた取付部43,43との間にそれぞれアーム42,42を付勢する作動スプリングとしてのガススプリング44,44が取り付けられている。
【0029】
ガススプリング44は、シリンダチューブ内に封入した高圧ガスの圧力をばねとして利用するものである。ガススプリング44は、金属ばねやゴムばね等に比べて大きな初期荷重で小さなばね定数が得られるという特性を有しており、また、衝撃を緩和できるというメリットを有するので、モニター開閉装置のバランス機構に用いる作動スプリングとして好適であるが、本発明の要旨には関係しないので、他の例えば圧縮コイルスプリング等を用いた場合であっても、本発明の所期目的を達成することができる。
【0030】
さらに、本発明によれば、アーム42は、表示装置11が閉位置から所定角度の開位置(図9参照)まで回動するときガススプリング44の付勢力が表示装置11の重量による力のモーメントを打ち消す方向の力のモーメントとしてシャフト18に作用するように、シャフト18に取り付けられている。
【0031】
より具体的には、表示装置11が閉位置でほぼ水平姿勢にあるとき(図8参照)、アーム42はシャフト18からほぼ垂直に上方に延びる位置にあり、このとき、ガススプリング44がほぼ水平姿勢にあってアーム42と略直角をなすように配置される。
【0032】
上記の構成を有するとき、表示装置11が図8に示す閉位置からほぼ垂直姿勢の位置までステッピングモーター28によって回動される間、表示装置11の重量による力のモーメントf1は、シャフト18を中心として、図8中反時計方向に作用し、一方、ガススプリング44の付勢力による力のモーメントf2は、シャフト18を中心として、図8中時計方向に作用する。
【0033】
そして、表示装置11がほぼ垂直姿勢の位置に達し、表示装置11の重量による力のモーメントf1がほぼゼロとなったとき、ガススプリング44の圧縮量がほぼ最大となるが、ガススプリング44とアーム42とがほぼ直線上に並ぶので、ガススプリング44の付勢力による力のモーメントf2もまたほぼゼロになる。
【0034】
そして、表示装置11がほぼ垂直姿勢の位置から図9に例示する所定角度の開位置までステッピングモーター28によってさらに回動されるとき、表示装置11の重量による力のモーメントf1は、シャフト18を中心として、図9中時計方向に作用し、一方、ガススプリング44の付勢力による力のモーメントf2は、シャフト18を中心として、図9中反時計方向に作用する。
【0035】
表示装置11がステッピングモーター28によって図9に示す開位置まで回動され停止されると、ステッピングモーター28が有している静止トルク(保持トルク)により、表示装置11はこの開位置に保持される。
このような静止トルク特性を有するステッピングモーターとしては、可変磁気抵抗形、永久磁石形、若しくはそれらの複合形のものから適宜に選択することができる。
【0036】
さらにこの実施形態においては、ガススプリング44は、表示装置11がステッピングモーター28によって開位置に停止されているとき、シャフト18に対し表示装置11の重量による力のモーメントf1に勝る大きさの力のモーメントf2(f1<f2)を作用させるように、付勢力が設定されている。
【0037】
上記構成のモニター開閉装置においては、シャフト18が軸方向に移動した場合でも、上記したように、テンションプレート37の弾性力でシャフト18を元の位置に自動的に復帰させることができる。
また、テンションプレート37の弾性力によってシャフト18の移動に対しテンションプレート37が追従してシャフト18を保持し続けるため、振動によってシャフト18が外れて披損する恐れがない。
【0038】
また、上記実施形態におけるテンションプレート37は、取付部37aと立上がり部37bとが略直角に折り曲げられているので、テンションプレート37をベースプレート19に対し容易且つ強固に取り付けることができる。
【0039】
しかも、テンションプレート37の立上がり部37bが折曲げ角度を拡げる方向にたわむときもその逆方にたわむときも、折曲げ部が支点とならず切欠部37dを支点にしてたわみを生じることとなるので、両方向のたわみに対する弾性力をほぼ同一に保つことができる。
【0040】
図10から図11までは、本発明の他の実施形態を示したものである。
図10において(a)、(b)、(c)はモニター開閉装置の要部説明図であり、図11は図10に示すモニター開閉装置のテンションプレートを示す図6と類似の図である。
なお、これらの図において上記実施形態と同様の構成要素には同一の参照符号が付してある。
【0041】
この実施形態においては、シャフト18が2つの係合溝18b、18cを有するとともに各係合溝18b、18cに対応してベースプレート19に2枚のテンションプレート37、37が設けられている。
【0042】
これら2つのテンションプレート37は取付部37a及び立上がり部37bを有し、立上がり部37bは先端に係合溝18b、18cに係合する爪部37cを有している。
【0043】
なお、この実施形態においては、2枚のテンションプレート37,37は取付部37aにおいて一体化されているが、2枚のテンションプレート37,37を別個に形成してもよい。
【0044】
図10(a)に示すように、シャフト18に形成された2つの係合溝18b、18cは溝幅を異ならせてある。
一方の係合溝18bは対応するテンションプレート37がごく僅かなクリアランスで係合するように狭く形成されている。他方の係合溝18cは、対応するテンションプレート37の板厚よりも大きな溝幅を有しており、シャフト18がずれのないセンター位置にあるとき、テンションプレート37が係合溝18cの中央に位置してその両側にクリアランスCが確保されるようになっている。
【0045】
図10(b)に示すように、シャフト18が図中右方向に移動したとき、溝幅狭い係合溝18bに係合している図中左側のテンションプレート37はシャフト18の軸方向移動に追従してたわみ変形を始めるが、シャフト18の移動量が上記クリアランスCよりも少ない間は、他方のテンションプレート37が幅の広い係合溝18cの端面に当接されるないため、他方のテンションプレート37にはたわみは発生しない。
したがって、シャフト18を元の位置に押し戻すばね力は、一方のテンションプレート37のみから生じる。
【0046】
図10(c)に示すように、シャフト18の軸方向移動量が上記クリアランスCを越えると、他方のテンションプレート37が係合溝18cの端面に当接しシャフト18の移動に追従し始めるので、他方のテンションプレート37にもたわみ変形が生じてばね力が生じることとなる。
したがって、2枚のテンションプレート37、37のばね力がシャフト18を元の位置に押し戻す力として作用することとなる。
【0047】
したがって、上記構成によれば、2枚のテンションプレート37,37を組み合わせることによって、シャフト18の移動量に応じて適切な反力でシャフト18を保持させることができる。
【0048】
この実施形態においては、幅の狭い係合溝18bに係合するテンションプレート37にはシャフト18の軸方向移動によって常にシャフト18の荷重が加わるので、折り曲げ部に対するたわみ方向(折り曲げ角度を狭める方向と拡げる方向)によってばね力が変わることは望ましくない。
【0049】
このため、図11に示すように、幅の狭い係合溝18bに係合するテンションプレート37は、両方向のたわみに対してほぼ同一のばね定数を有するように、その立上がり部37bに切欠部37dが形成されている。
【0050】
一方、幅の広い係合溝18cに係合するテンションプレート37はシャフト18の大きな移動量に対しストッパ的な役割を果たすことが重要であるので、できるだけばね定数を低下させないために、切欠部は設けられていない。
【0051】
なお、2枚以上のテンションプレート37を別個に形成するときは、厚み若しくは材質を異ならせることによりばね定数を互いに異ならせることが可能である。
したがって、その場合、各テンションプレート37の折り曲げ部近傍に切欠部を設けることにより、両たわみ方向に対してほぼ同一のばね定数をもたせることが可能である。
【0052】
以上図示実施形態につき説明したが、本発明は上記実施形態の態様のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した範囲内でその構成要素に種々の変更を加えることができる。
例えば、上記実施形態においては回転駆動手段としてステッピングモーターを用いているが、他の電動モーターやエアーシリンダー等を用いてもよい。
また、複数枚のテンションプレートを組み合わせて用いる場合、テンションプレートの枚数は3枚以上であってもよく、必要な反力特性に応じて種々選択することができる。
また、テンションプレートは略L字形に折り曲げて形成したものに限定されず、真っ直ぐなテンションプレートをベースプレート19に対し垂直に植設するなどして設けてもよい。
【0053】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、表示装置を開閉動可能に支えるシャフトが車両等の振動によって軸方向に過剰に移動して脱落することを確実に防止できるモニター開閉装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るモニター開閉装置を示すもので、(a)は底面図、(b)は表示装置が閉じている状態の側面図、(c)は表示装置が開いている状態の側面図である。
【図2】図1に示すモニター開閉装置の内部を示す図1(b)中2−2線に沿った断面図である。
【図3】図1に示すモニター開閉装置の図2中3−3線に沿った断面図である。
【図4】図1に示すモニター開閉装置の図2中4−4線に沿った断面図である。
【図5】図2に示すモニター開閉装置の一部を図4中5−5線に沿う断面図とした要部拡大図である。
【図6】図1に示すモニター開閉装置におけるテンションプレートを示す図3中6−6線に沿った断面図である。
【図7】テンションプレートの作用を示す要部断面側面図である。
【図8】図1に示すモニター開閉装置の図2中8−8線に沿った断面図である。
【図9】図1に示すモニター開閉装置における表示装置の開位置状態を示す図8と類似の断面図である。
【図10】(a)、(b)、(c)は本発明の他の実施形態を示すモニター開閉装置の要部説明図である。
【図11】図10に示すモニター開閉装置のテンションプレートを示す図6と類似の図である。
【符号の説明】
10 固定ベース
11 表示装置
12 表示部
13 モニターベース
14 モニターベースアーム
18 シャフト
18b 係合溝
19 ベースプレート
25 ロック装置
28 ステッピングモーター(駆動手段)
30 ギア列
31 被動ギア
32 出力軸
33 駆動ギア
34 軸支持部材
35 ポテンションメータ
37 テンションプレート
37a 取付部
37b 立上がり部
37c 爪部
37d 切欠部
42 アーム
43 取付部
44 ガススプリング
f1 表示装置の重量による力のモーメント
f2 ガススプリングの付勢力による力のモーメント

Claims (3)

  1. 表示装置を車両等の室内天井部に対し開閉動作可能に取り付けるためのモニター開閉装置であって、
    車両等の室内天井部に設けられる固定ベースと、
    表示装置の一端部側に取り付けられて前記固定ベースに回動可能に支持されたシャフトと、
    前記表示装置が前記シャフトを支点として開閉動するように前記シャフトを回転駆動する駆動手段と、
    前記シャフトの略中央部外周に設けられた複数個の係合溝と、
    前記固定ベースに固定される取付部と該取付部から前記シャフトの各係合溝に向かって延びる各々立上がり部とを有し、立上がり部の先端に前記した各係合溝に係合する爪部を形成した複数個のテンションプレートとを備え、
    さらに、前記シャフトの軸方向の移動量に応じて各々のテンションプレートの爪部が対応する前記係合溝の端面に段階的に当接するように、前記各係合溝を異なる溝幅に形成し、
    前記シャフトの軸方向の移動に伴って前記テンションプレートの組み合わせによる弾性力によって前記シャフトを元の位置へ復帰させるようにしたことを特徴とするモニター開閉装置。
  2. 請求項1に記載のモニター開閉装置において、
    前記テンションプレートは前記取付部に対し前記立上がり部を略直角に折り曲げて形成されており、前記立上がり部の基端と先端との間に切欠部が形成されていることを特徴とするモニター開閉装置。
  3. 請求項2に記載のモニター開閉装置において、
    前記テンションプレートは前記取付部に対し互いに平行な2つの前記立上がり部を各々略直角に折り曲げて形成されていることを特徴とするモニター開閉装置。
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