JP4189351B2 - 赤外線受信装置 - Google Patents

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Description

この発明は、赤外線を媒体として送られてくる信号を受信する赤外線通信装置に関する。
この種の赤外線受信装置として、従来、例えば非特許文献1に開示された赤外線会議システム(型式;ATCS−50)に適用されたものがある。この従来技術によれば、主装置としてのマスタコントロールユニット(型式;ATCS−C50)が、例えば会議室の隅に設置され、赤外線受信装置としての多チャンネル受発光ユニット(型式;ATCS−A50)が、例えば同会議室の天井に取り付けられる。そして、端末装置としての会議マイクユニット(型式;ATCS−M50)が、同会議室の適宜箇所に複数台配置される。かかる構成において、いずれかの会議マイクユニットによって発言が成されると、その発言内容(音声)が、マスタコントロールユニット側および発言元を含む全ての会議マイクユニット側で再生(モニタ)される。これを実現するために、マスタコントロールユニットとそれぞれの会議マイクユニットとの間で、当該発言内容を含むFM(Frequency Modulation)信号が、多チャンネル受発光ユニットを介して送受信される。具体的には、マスタコントロールユニットと多チャンネル受発光ユニットとの間では、同軸ケーブルを介して、つまり有線で、当該FM信号が送受信される。そして、多チャンネル受発光ユニットとそれぞれの会議マイクユニットとの間では、当該FM信号は赤外線を媒体として送受信され、言わば赤外線通信が行われる。
株式会社オーディオテクニカ製IRカンファレンス・システム"ATCS−50"製品説明書、[online]、[平成16年5月17日検索]、インターネット<URL;http://www.audio-technica.co.jp/proaudio/infrared/atcs-50/ATCS-50.html>
しかし、上述の従来技術では、例えば太陽光の影響によって正常な赤外線通信を行えなくなることがある、という問題がある。具体的には、いずれかの、例えば窓際にある多チャンネル受発光ユニット内に太陽光が入射すると、この太陽光に含まれる赤外線エネルギが大きな雑音となって、上述の赤外線通信に支障を来たす。また、太陽光に限らず、例えばプラズマディスプレイ装置の画面からも当該赤外線通信にとって雑音となる赤外線が放射されていることが知られている。従って、かかるプラズマディスプレイ装置が設置されている環境下(会議室)においても、その画面から放射される赤外線によって正常な赤外線通信を行えなくなることがある。
そこで、この発明は、太陽光やプラズマディスプレイ装置等の言わば雑音源による影響を回避することができる赤外線受信装置を提供することを、目的とする。
上述の目的を達成するために、この発明の赤外線受信装置は、所定の受光領域を形成する受光面を有し当該受光面に入射された赤外線を電気信号に変換する光電変換手段と、この光電変換手段の受光領域以外の領域から伝播してくる雑音光が当該光電変換手段の受光面に入射されるのを遮る遮蔽手段と、を具備するものである。
即ち、この発明では、所定の受光領域から伝播されてくる赤外線は、光電変換手段の受光面に入射され、電気信号に変換される。これと同時に、所定の受光領域以外の領域から光電変換手段の受光面に向かって雑音光、詳しくは赤外線通信にとって雑音として作用する赤外線が伝播してきたとしても、この雑音光は、受光面に入射しないよう遮蔽手段によって遮られる。
なお、光電変換手段を含む部分を覆い、かつ赤外線に対し透過特性を有するカバーを、
さらに設けてもよい。ただし、この場合、当該カバーの内側面において雑音光が反射され、この反射された雑音光が、光電変換手段の受光面に入射される可能性がある。そこで、かかるカバーの内側面によって反射された雑音光が光電変換手段の受光面に入射されるのをも遮るように、遮蔽手段を構成するのが、望ましい。
ここで言う雑音光には、カバーの外側から伝播してくるいわゆる外来光が、含まれる。また、送信しようとする電気信号を赤外線に変換して発射するいわゆる電光変換手段が設けられている場合には、当該電光変換手段から発射される言わば送信用の赤外線も、光電変換手段に対して雑音として作用し、つまり雑音光となる。
さらに、光電変換手段を複数設けてもよい。
そして、この場合、光電変換手段のそれぞれを手動により電気的に無効化する無効化手段を、さらに設けてもよい。即ち、複数の光電変換手段が設けられている場合は、或る光電変換手段の受光面に雑音光が直接入射しなくても、他の光電変換手段の受光面に当該雑音光が直接入射すること、換言すれば当該他の光電変換手段は実質的に機能し得ないことが有り得る。そこで、このような場合には、当該他の光電変換手段を無効化手段によって電気的に無効化すればよい。このようにすれば、他の光電変換手段の受光面に雑音光が直接入射されることによって赤外線受信装置全体が機能しなくなるのを防止することができると共に、有効化されている光電変換手段の受光面に雑音光が入射されるのを防止することができる。
この発明によれば、所定の受光領域以外の領域から光電変換手段の受光面に向かって伝播してくる雑音光は、遮蔽手段によって遮蔽される。従って、かかる雑音光による影響を回避して、正常な赤外線通信を行うことができる。
この発明の一実施形態について、図1〜図15を参照して説明する。
この実施形態は、図1に示すような赤外線会議システム10にこの発明を適用したものであり、当該赤外線会議システム10は、主装置としての1台のセンタ装置12と、中継装置としての複数台の送受光装置14,14,…と、それぞれマイクロホン16を備えた複数台の端末装置18,18,…とを、具備する。このうち、センタ装置12は、例えば会議室の隅に設置され、各送受光装置14,14,…は、同会議室の例えば天井に取り付けられる。これらセンタ装置12と各送受光装置14,14,…とは、同軸ケーブル20によって互いに接続されている。なお、図1においては、説明の便宜上、センタ装置12と各送受光装置14,14,…とが1本の同軸ケーブル20によって接続されているが、実際には、当該センタ装置12と各送受光装置18,18,…とは互いに別個の複数本の同軸ケーブル20によって、或いは図示しない混合分配器をも介して、接続されている。そして、各端末装置18,18,…は、同会議室の適宜箇所、例えば各発言者用のテーブル上に、配置される。
かかる構成の赤外線会議システム10においては、いずれかの端末装置18によって発言が成されると、その発言内容が、センタ装置12に接続された図示しない外部スピーカから再生されると共に、発言元を含む全ての端末装置18,18,…の図示しない内蔵スピーカから再生される。これを実現するために、センタ装置12と各端末装置18,18,…との間で、当該発言内容を含むFM信号が、適宜の送受光装置14,14,…を介して送受信される。具体的には、センタ装置12と各送受光装置14,14,…との間では、同軸ケーブル20を介して、或いはこれに加えて上述の混合分配器を介して、当該FM信号が送受信される。そして、各送受光装置14,14,…と各端末装置18,18,…との間では、当該FM信号は赤外線を媒体として送受信され、言わば赤外線通信が行われる。
ところで、各送受光装置14,14,…は、上述したように例えば会議室の天井に取り付けられるが、図2に示すように、当該会議室に窓、特に太陽光が差し込むような窓100,100,…が存在する場合には、取り付け位置によってそれぞれの構造が異なってくる。具体的には、窓100,100,…の近傍に取り付けられた(図2において左端または下端にある合計5つの)送受光装置14,14,…と、そうでない送受光装置14,14,…とでは、互いの構造が異なる。また、窓100,100,…の近傍に取り付けられた送受光装置14,14,…の中でも、互いに異なる方向、例えば互いに90度異なる方向に窓100,100,…が存在する(図2において左下隅にある)送受光装置14と、そうでない送受光装置14,14,…とでも、互いの構造が異なる。これは、窓100,100,…の近傍に取り付けられた送受光装置14,14,…については、当該窓100,100,…から差し込む太陽光が雑音となって赤外線通信に支障を来たす恐れがあり、かかる太陽光による影響を排除する必要があるからである。
具体的に説明すると、まず、太陽光の影響を受ける恐れのない、例えば会議室の中央付近または壁面102,102,…の近傍に取り付けられたAタイプの送受光装置14,14,…については、それぞれ図3に示すような構造とされている。即ち、かかる送受光装置14は、扁平な概略円筒状の基台30を備えている。この基台30の下部には、同軸ケーブル20を接続するための概略円筒状の接続口32が設けられており、当該基台30の上部は、開口されている。そして、この基台30の内側(中空部)に、円盤状のプリント配線板34が設けられており、このプリント配線板34の上面に、その周縁に沿って等間隔に複数個、例えば9個の電光変換手段としての赤外線発光ダイオード(LED)36,36,…が配置されている。なお、これらの赤外線発光ダイオード36,36,…は、互いに異なる方向、詳しくは放射状にかつ当該基台30から斜めに離れる方向に向けて、配置されている。
そして、プリント配線板34から上方に若干(数[mm]〜十数[mm])の距離を隔てて、別のプリント配線板38が設けられている。この言わば上側のプリント配線板38は、下側のプリント配線板34よりも少し径の小さい円盤状のものであり、当該下側のプリント配線板34と平行かつ同心状に、設けられている。なお、上側のプリント配線板38は、複数本、例えば3本の円柱状の支柱40,40,…を介して、下側のプリント配線板34に固定されており、当該下側のプリント配線板34は、図示しないネジ等の固定手段によって基台30に固定されている。
上側のプリント配線板38上には、光電変換手段としての複数個、例えば4個のフォトダイオード42,42,…が、当該プリント配線板38の中央を囲むように、かつそれぞれの受光面44,44,…を外側に向けた状態、より詳しくは当該受光面44,44,…を90度ずつ異なる方向に向けた状態で、配置されている。また、図3からも判るように、各フォトダイオード42,42,…の受光面44,44,…は、プリント配線板38の表面から斜めに離れる方向に向けられており、例えば当該プリント配線板38の表面に対して40度ほど傾けられている。さらに、それぞれの受光面44を覆うように、十字状の金属製電磁シールド46が設けられている。
そして、各フォトダイオード42,42,…を含む基台30の上方を覆うように、ドーム状のカバー48(図3(b)参照)が取り付けられる。このカバー48は、この実施形態の赤外線通信で使用される赤外線に対して通過特性を有し、詳しくは870[nm]の波長帯域において90[%]以上の透過率を有する。なお、この送受光装置14は、当該カバー48を下側に向けた(突出させた)状態で、天井に取り付けられる。
この図3に示す構造によって、図4に示すような頂角αが例えば120度程度の概略円錐状の送受光エリアが形成される。つまり、かかる概略円錐状の送受光エリア内に配置された端末装置18,18,…との間で、双方向の赤外線通信が可能となる。
これに対して、互いに異なる複数の方向から太陽光の影響を受ける恐れのある(図2において左下隅にある)Bタイプの送受光装置14は、図5に示すような構成とされている。即ち、このBタイプの送受光装置14は、上述の図3に示したAタイプの構成から3つのフォトダイオード42,42,…を取り外すと共に、残りのフォトダイオード42の背面(受光面44とは反対側の面)を90度に挟むように2枚の遮蔽手段としての遮蔽板50および50を設けたものである。なお、これ以外の構成は、図3と同様であるので、これら同様な部分には同一符号を付して、それぞれの詳細な説明を省略する。
図5から判るように、各遮蔽板50および50は、プリント配線板38の中心から当該プリント配線板38の周縁近傍にまで延伸しており、当該プリント配線板38の上面に対して直角に、かつ当該プリント配線板38の中心において互いに直角を成すように配置されている。また、各遮蔽板50および50の上側端縁は、カバー48の内側面に沿って、当該内側面から若干(1[mm]以下)の距離を隔てて、形成されている。そして、これらの遮蔽板50および50によって直角に挟まれた90度角の扇状の空間の中央に、フォトダイオード42が位置している。なお、遮蔽板50および50は、例えば銅板またはアルミニウム板によって形成されており、その表面には、錫メッキ処理が施されている。そして、かかる錫メッキ処理が施された遮蔽板50および50は、プリント配線板38上に形成された図示しない専用のランド部分に対し、半田付けによって固定される。
この図5に示す構造によれば、上述の図4に示した概略円錐状の送受光エリアを約4分の1に分割したのと等価な送受光エリアが形成される。つまり、Bタイプの送受光装置14では、当該図4に示した送受光エリアの残りの約4分の3については、送受光対象外とされ、少なくとも受光感度を示さない。従って、かかるBタイプの送受光装置14を取り付ける場合には、図2に示すように、当該受光感度を示さない側(270度にわたる部分)を窓100,100,…側に向け、受光感度を示す側を会議室の内側に向ければ、太陽光による影響を排除することができる。
より詳しくは、図6に実線の矢印200で示すように、太陽光がカバー48を介して送受光装置14内に入射したとしても、この送受光装置14内に入射した太陽光は、遮蔽板50によって遮られ、フォトダイオード42の受光面44に入射されることはない。ここで、もし当該遮蔽板50がないとすると、図6に点線の矢印202で示すように、送受光装置14(カバー48)内に入射した太陽光が、カバー48の内側面によって反射されて、フォトダイオード42の受光面44に入射される恐れがある。また、図には示さないが、赤外線発光ダイオード36から発射される送信用の赤外線が送受光装置14内で乱反射し、最終的に矢印202で示すのと同様に、フォトダイオード42の受光面44に入射される恐れもある。かかる送信用の赤外線もまた、フォトダイオード42に対しては、雑音として作用する。このBタイプの送受光装置14によれば、このような太陽光や送信用の赤外線等の雑音光がフォトダイオード42の受光面44に入射される恐れはなく、正常な赤外線通信を行うことができる。
続いて、所定の一方向から太陽光の影響を受ける恐れのあるCタイプの送受光装置14は、図7示すような構成とされている。即ち、このCタイプの送受光装置14は、図3に示したAタイプの構成から互いに隣り合う2つのフォトダイオード42および42を取り外すと共に、残りの2つのフォトダイオード42および42の背面に遮蔽手段としての遮蔽板60を設けたものである。なお、これ以外の構成は、図3と同様であるので、これら同様な部分には同一符号を付して、それぞれの詳細な説明を省略する。
図7から判るように、遮蔽板60は、プリント配線板38の中心を通る直径方向に延伸しており、当該プリント配線板38の上面に対して直角を成すように配置されている。また、この遮蔽板60の上側端縁は、カバー48の内側面に沿って、当該内側面から若干(1[mm]以下)の距離を隔てて、形成されている。そして、かかる遮蔽板60の一方主面側に面した空間に、当該一方主面から互いに同じ距離を隔てて2つのフォトダイオード42および42が位置している。なお、この遮蔽板60もまた、表面に錫メッキ処理が施された銅板またはアルミニウム板によって形成されており、プリント配線板38上の図示しない専用のランド部分に半田付けされる。
この図7の構造によれば、上述の図4に示した概略円錐状の送受光エリアを約半分に分割したのと等価な送受光エリアが形成される。つまり、Cタイプの送受光装置14では、図4に示した送受光エリアの約半分については、送受光対象外とされ、少なくとも受光感度を示さない。従って、かかるCタイプの送受光装置を取り付けるには、図2に示すように、当該受光感度を示さない側を窓100側に向け、受光感度を示す側を会議室の内側に向ければ、上述の図6に示したのと同様に、太陽光による影響を排除することができる。また、かかる送受光装置14の外部から伝播してくるいわゆる外来光の他に、当該送受光装置14の内部にある赤外線発光ダイオード36から発射される送信用の赤外線の影響を排除することもできる。
以上の説明から明らかなように、この実施形態によれば、窓100,100,…が設けられている環境下においても、図5に示すBタイプの送受光装置14または図7に示すCタイプの装置受光装置14を適宜配置することによって、当該窓100,100,…から差し込む太陽光による影響を排除することができる。従って、上述した従来技術とは異なり、当該太陽光による影響を受けることなく、正常な赤外線通信を行うことができる。このことは、プラズマディスプレイ装置等の太陽光以外の雑音源が存在する環境下においても、同様である。
なお、Bタイプの送受光装置14については、例えば図8に示すように、遮蔽板50および50をよりフォトダイオード42に近い位置に配置してもよい。このようにすれば、当該遮蔽板50および50を小型化することができる。また、より急な(送受光装置14の真下に近い)角度から入射される雑音光(外来光)に対しても、遮断効果を得ることができる。Cタイプの送受光装置14についても、同様に、遮蔽板60をよりフォトダイオード42および42に近い位置に配置してもよい。
さらに、Cタイプの送受光装置14については、図9に示すように、遮蔽板60をフォトダイオード42および42側に傾斜させてもよい。このように傾斜させることによっても、上述と同様に、より急な角度から入射される雑音光を遮蔽することができる。また、当該遮蔽板60のプリント配線板38に対する取り付け位置や、取り付け角度(傾斜角)を調整することによって、さらに様々な方向から伝播してくる雑音光を遮断することができる。なお、Bタイプの送受光装置14についても、同様に、遮蔽板50および50を傾斜させてもよい。
そしてさらに、図10に示すように、Bタイプの送受光装置14の各遮蔽板50および50の上端縁に、フォトダイオード42側に屈曲する屈曲部52および52を設けてもよい。かかる屈曲部52および52を設けることによって、例えば図11に一点鎖線の矢印204で示すように、フォトダイオード42の受光面44に向かって直接伝播する雑音光をも遮断することができる。また、当該屈曲部52の長さ(遮蔽板50からの飛び出し寸法)および遮蔽板50に対する取り付け角度を調整することによって、より様々な方向から伝播してくる雑音光を遮断することができる。つまり、当該様々な雑音光に対して、柔軟に対応することができる。
これと同様に、Cタイプの送受光装置14についても、図12に示すように、フォトダイオード42および42側に屈曲する屈曲部62を設けてもよい。
また、図13に示すように、BタイプおよびCタイプの両方として兼用できる構造を採用してもよい。即ち、上述した図7に示すCタイプの構成において、2つのフォトダイオード42および42の間に別のフォトダイオード42を外向きに設けると共に、これら3つのフォトダイオード42,42,…の間を互いに区切るように、図5に示したのと同様の2枚の遮蔽板54および54を互いに直角に設ける。さらに、個々のフォトダイオード42を手動により電気的に有効化しまたは無効化することのできる無効化手段としてのスイッチ、例えばディップスイッチを設ける。つまり、かかる図13に示す送受光装置14をBタイプとして使用するときは、当該スイッチによって両端のフォトダイオード42および42を無効化すると共に、真ん中のフォトダイオード14を有効化する。そして、当該送受光装置14をCタイプとして使用するときは、真ん中のフォトダイオード42のみを無効化するか、若しくは全てのフォトダイオード42,42,…を有効化する。このようにすれば、BタイプおよびCタイプの両方として兼用できる送受光装置14を実現することができる。
そして、かかる図13に示す送受光装置14についても、図14に示すように、遮蔽板54および54に対し図10に示したのと同様の屈曲部56および56を設けると共に、遮蔽板60に対し図12に示したのと同様の屈曲部62を設けてもよい。このようにすれば、BタイプおよびCタイプの両方として兼用できる送受光装置14においても、様々な方向から伝播してくる雑音光に対して、柔軟に対処することができる。
さらに、図15に示すように、Aタイプ,BタイプおよびCタイプの全てに対応することのできる構造を採用してもよい。即ち、上述した図3に示すAタイプの構成において、各フォトダイオード42,42,…の間を互いに区切るように、図5に示したのと同様の遮蔽板58を4枚、互いに直角に設ける。さらに、個々のフォトダイオード42を手動により電気的に有効化しまたは無効化することのできる無効化手段としてのスイッチを設ける。つまり、かかる図15に示す送受光装置14をAタイプとして使用するときは、当該スイッチによって全てのフォトダイオード42を有効化する。そして、当該送受光装置14をBタイプとして使用するときは、いずれか1つの(会議室の内側に向けられた)フォトダイオード42のみを有効化し、残りの3つのフォトダイオード42,42,…を無効化する。そして、Cタイプとして使用するときは、互いに隣り合う(会議室の内側に向けられた)2つのフォトダイオード42および42を有効化し、他の2つのフォトダイオード42および42を無効化する。このようにすれば、Aタイプ,BタイプおよびCタイプの全てに対応可能な送受光装置14を実現することができる。
なお、フォトダイオード42の個数、および赤外線発光ダイオード36の個数については、ここで説明した個数に限定されるものではない。また、フォトダイオード42以外の光電変換手段を採用してもよいし、赤外線発光ダイオード36以外の電光変換手段を採用してもよい。
そして、上述したBタイプおよびCタイプの送受光装置14については、フォトダイオード36の数に応じて、赤外線発光ダイオード36の数を削減してもよい。また、赤外線発光ダイオード36の数を削減するのではなく、当該赤外線発光ダイオード36を電気的に無効化してもよい。
また、送受光装置14(カバー48)の内部での乱反射を防止するために、当該内部につや消し黒色塗料を塗る等の乱反射防止処理を施してもよい。このようにすれば、雑音光による影響をさらに抑制することができる。
そしてさらに、カバー48は、ドーム型以外の形状のものであってもよい。ただし、ドーム型の方が、他の形状に比べて意匠的に好ましい。また、かかるドーム型のカバー48を有する送受光装置14において、太陽光等の雑音光による影響が顕著であり、よってこの発明がより効果的に作用する。
そして、この実施形態においては、送受光装置14にこの発明を適用する場合について説明したが、これに限らない。例えば、端末装置18にも、この発明を適用することができる。
具体的には、図16に示すように、端末装置18が、ドーム状の赤外線透過性のカバー300を有しており、このカバー300の内側に、送受光装置14から送られてくる赤外線を受光するためのフォトダイオード302が、受光面304を真上に向けた状態で配置されているとする。この場合、フォトダイオード302の周りを囲み、かつ当該フォトダイオード302が搭載されているプリント配線板306の上面からカバー300の内側面近傍にまで略垂直に延伸する、筒状の遮蔽体308を設ける。このようにすれば、例えば図16に実線の矢印310で示すように、比較的に急な角度で雑音光がカバー300内に入射され、この入射された雑音光がカバー300の内側面で反射されて、フォトダイオード302の受光面304に向かったとしても、この雑音光は遮蔽体308の外側面によって遮られ、当該フォトダイオード304の受光面304に入射されることはない。従って、例えば遮蔽体308が設けられていない場合には、図16に点線の矢印312で示すように、カバー300の内側面で反射された雑音光がフォトダイオード302の受光面304に入射されることになるが、当該遮蔽体308を設けることによって、かかる雑音光による影響を排除することができる。
また、図17に実線の矢印320で示すように、上述の図16(矢印310)の場合よりも水平に近い角度で雑音光がカバー300内に入射されたとしても、この入射された雑音光は、遮蔽体308の外側面によって遮られる。従って、例えば遮蔽体308が設けられていないとすると、図17に点線の矢印322で示すように、当該雑音光がカバー300の内側面で反射されて、フォトダイオード302の受光面304に入射されてしまうが、当該遮蔽体308を設けることによって、かかる雑音光による影響を排除することができる。
さらに、図18に実線の矢印330で示すように、雑音光の入射角度によっては、遮蔽体308の内側、例えば内側面に、当該雑音光が直接入射されることがある。この場合、遮蔽体308の内側面に、上述したつや消し黒色塗料等を塗る等の反射防止処理を施せば、当該遮蔽体308の内側面による雑音光の反射を防止することができ、ひいては図18に点線の矢印332で示すようなフォトダイオード302への影響を抑制することができる。
また、ここでは、赤外線会議システム10を例に挙げて説明したが、これに限らない。即ち、赤外線を通信媒体とする受信装置であれば、この発明を適用することができる。例えば、赤外線ワイヤレスマイクロホンシステムのように一方向にのみ赤外線が送信される装置の受信側にも、この発明を適用することができる。
この発明の一実施形態の全体の概略構成を示す図である。 同実施形態における送受光装置の配置状態を平面的に見た図解図である。 同実施形態におけるAタイプの送受光装置の内部構造を示す図である。 同Aタイプの送受光装置の通信エリアを示す図解図である。 同実施形態におけるBタイプの送受光装置の内部構造を示す図である。 同Bタイプの送受光装置の特徴を説明するための図解図である。 同実施形態におけるCタイプの送受光装置の内部構造を示す図である。 同実施形態におけるBタイプおよびCタイプの送受光装置の別の例を示す図である。 図8とはさらに別の例を示す図である。 同実施形態におけるBタイプのさらに別の例を示す図である。 図10の送受光装置の特徴を説明するための図解図である。 同実施形態におけるCタイプのさらに別の例を示す図である。 同実施形態における送受光装置のさらに別の例を示す図である。 図13とはさらに別の例を示す図である。 図14とはさらに別の例を示す図である。 この発明の別の実施形態を示す図解図である。 図16の実施形態による効果を説明するための図解図である。 図16の実施形態による効果を説明するための図17とは異なる図解図である。
符号の説明
14 送受光装置
42 フォトダイオード
44 受光面
50 遮光板

Claims (4)

  1. 所定の受光領域を形成する受光面を有し該受光面を互いに異なる方向に向けた状態で配置されており該受光面に入射された赤外線を電気信号に変換する複数の光電変換手段と、
    上記複数の光電変換手段のそれぞれについて上記受光領域以外の領域から伝播してくる雑音光が上記受光面に入射されるのを遮る遮蔽手段と、
    上記複数の光電変換手段を個別に有効化しまたは無効化することによって該複数の光電変換手段それぞれの上記受光領域を合わせた受光エリアの大きさを制御する手動のスイッチと、
    を具備する、赤外線受信装置。
  2. 上記光電変換手段を含む部分を覆いかつ上記赤外線に対し透過特性を有するカバーをさらに備え、
    上記遮蔽手段は上記雑音光が上記カバーの内側面で反射して上記受光面に入射されるのをも遮るように構成された、
    請求項1に記載の赤外線受信装置。
  3. 上記雑音光は上記カバーの外側から伝播してくる外来光を含む、請求項2に記載の赤外線受信装置。
  4. 上記遮蔽手段は板状体である、請求項1ないし3のいずれかに記載の赤外線受信装置。
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