JPH10322275A - 空間光伝送装置 - Google Patents

空間光伝送装置

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JPH10322275A
JPH10322275A JP9123870A JP12387097A JPH10322275A JP H10322275 A JPH10322275 A JP H10322275A JP 9123870 A JP9123870 A JP 9123870A JP 12387097 A JP12387097 A JP 12387097A JP H10322275 A JPH10322275 A JP H10322275A
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JP
Japan
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light
lens
reflector
lenses
receiving element
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP9123870A
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English (en)
Inventor
Tomokazu Hatsutori
倫和 服部
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TOYO DENKI KK
Original Assignee
TOYO DENKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】装置の外形を光軸方向に薄く形成することがで
き、邪魔にならず、設置や光軸合わせを容易に行うこと
ができる空間光伝送装置を提供する。 【解決手段】空間光伝送装置は、投光用のリフレクタレ
ンズ4と、そのリフレクタレンズ4の背後に配設された
投光素子6と、受光用のリフレクタレンズ5と、そのリ
フレクタレンズ5の背後に配設された受光素子7と、投
光素子6に接続される発信回路と、受光素子7に接続さ
れる受信回路と、を備え、空間に放射した光によりデー
タを伝送する。投光用と受光用のリフレクタレンズ4、
5は、レンズ体の正面中央に凸面鏡15が内側を向けて
形成され、レンズ体の背面外周部に凹面鏡16が内側を
向けて形成されると共に、レンズ体の背面中央に凸レン
ズ部17が形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空間に放射した光
によりデータを伝送する空間光伝送装置に関し、特に、
LAN(local area network)等に好適に使用可能な空
間光伝送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、オフィースや工場内でLANを
構築する場合、各端末装置を結ぶ伝送ケーブルを各所に
敷設するが、ケーブルを露出して敷設すると、美観を損
ねたり、ケーブルが邪魔になる等の問題がある。そこ
で、伝送ケーブルを床内等に埋設することになるが、伝
送ケーブルの床内埋設には大掛かりな工事を必要とする
問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、従来、空間
に放射された光によりデータを伝送する空間光伝送装置
を使用して各端末装置を結び、伝送ケーブルの使用を最
小限にしてLAN等を構築する技術が、特開平6−13
2902号公報等で提案されている。
【0004】しかし、従来の空間光伝送装置は、ある程
度の距離を光を介して確実にデータを伝送するために
は、受光器と投光器の光軸を正確に合わせ、受光側であ
る程度の強度の光を投・受光する必要がある。このため
に、光学系を装置内に内蔵するが、投光素子から放射さ
れた光を平行光として放射し、平行光を受光して受光素
子上に集光させるために、凸レンズを使用した場合、凸
レンズから投光素子、受光素子までの距離が長くなり、
装置の形状、特に装置の光軸方向の厚さが非常に厚くな
る。このため、装置を壁面や端末装置上等の任意の箇所
に設置した場合、装置が突出することにより邪魔になっ
たり、光軸合わせのための装置の位置合わせが難しい等
の不具合があった。
【0005】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、装置の外形を光軸方向に薄く形成することができ、
邪魔にならず、設置や光軸合わせを容易に行うことがで
きる空間光伝送装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の空間光伝送装置は、投光用のリフレクタレ
ンズと、そのリフレクタレンズの背後に配設された投光
素子と、受光用のリフレクタレンズと、そのリフレクタ
レンズの背後に配設された受光素子と、投光素子に接続
される発信回路と、受光素子に接続される受信回路と、
を備え、空間に放射した光によりデータを伝送する空間
光伝送装置であって、投光用と受光用のリフレクタレン
ズは、レンズ体の正面中央に凸面鏡が内側を向けて形成
され、レンズ体の背面外周部に凹面鏡が内側を向けて形
成されると共に、レンズ体の背面中央に凸レンズ部が形
成されていることを特徴とする。
【0007】
【作用・効果】このような構成の空間光伝送装置は、例
えば1対の装置が空間を介し対向して配置され、送信デ
ータを入力した送信回路が送信データに基づき投光素子
を駆動し、光を投光用リフレクタレンズを通して空間に
向けて投光する。同時に、他方の空間光伝送装置の受光
素子は、その光を受光用のリフレクタレンズを通して受
光し、受光信号が受光素子から受信回路に入力され、伝
送データが取り出される。
【0008】この空間光伝送装置には、レンズ体の正面
中央に凸面鏡が内側を向けて形成され、レンズ体の背面
外周部に凹面鏡が内側を向けて形成されると共に、レン
ズ体の背面中央に凸レンズ部が形成されてなるリフレク
タレンズが、投光用と受光用に使用されるため、投光素
子とリフレクタレンズ間、及び受光素子とリフレクタレ
ンズ間の距離を、通常の凸レンズに比べ、大幅に短くす
ることができる。
【0009】このため、装置本体つまりケースを少なく
ともリフレクタの直径より薄い薄型に形成することがで
き、装置を壁面や端末装置上等の任意の箇所に設置する
際、装置が突出しないため邪魔にならずに配置すること
ができる。
【0010】また、装置本体のケースを取付ベースに対
し傾動調整可能に枢支した構造とすれば、光軸合わせの
ための角度調整を容易に行うことができる。
【0011】更に、受光素子とそこに接続される受信回
路をシールド板により包囲し、受光素子の前面に設けら
れる開口部には金属網を取付ける構成とすれば、電磁誘
導ノイズが侵入しやすい受光素子や受信回路をノイズの
影響から保護することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は空間光伝送装置の斜視図を
示し、図2はその断面図を示している。この装置は、薄
形で矩形箱形のケース1内に、投光部2と受光部3を配
設すると共に、信号変換回路、送信回路、受信回路等を
内蔵して構成される。
【0013】ケース1の正面上部に開口部が形成され、
その開口部に近赤外線のみを透過させる近赤外線透過フ
ィルタ14が取り付けられ、その内側に投光部2と受光
部3が並べて配置される。投光部2はリフレクタレンズ
4とその背後中央に配設された投光素子6とからなり、
受光部3は同様のリフレクタレンズ5とその背後中央に
配設された受光素子7とからなる。投光素子6には近赤
外線を放射する発光ダイオード等が使用され、受光素子
7には近赤外線を受光して信号を出力するフォトダイオ
ード等が使用され、発光ダイオード、フォトダイオード
は複数個集合配置することもできる。図7に示すよう
に、投光素子6と受光素子7は基板8上に実装・固定さ
れる。
【0014】リフレクタレンズ4、5は、図6〜図8に
示すように、略円すい台状のレンズ体の正面側中央に、
小形の凸面鏡15を内側に向けて形成し、レンズ体の背
面側中央に凹部を設けることによって、小形の凸レンズ
部17を形成すると共に、レンズ体の背面に凹面鏡16
を内側に向けて配設して構成される。凸面鏡15と凹面
鏡16はレンズ体の所定箇所表面に金属蒸着膜を取着し
て各々内側を反射面として形成される。凹面鏡16は放
物面鏡又は楕円面鏡とされる。
【0015】投光用のリフレクタレンズ4の場合、凸レ
ンズ部17が光の入射部となり、正面のレンズ体の外周
部が出射部となり、逆に、受光用のリフレクタレンズ5
の場合、正面のレンズ体の外周部が入射部となり、凸レ
ンズ部17が光の出射部となる。受光用のリフレクタレ
ンズ5は投光用のリフレクタレンズ4より若干大きく形
成される。
【0016】投光素子6は投光用リフレクタレンズ4の
凸レンズ部17の焦点位置に配置され、受光素子7は受
光用リフレクタレンズ5の凸レンズ部17の焦点位置に
配置されるが、その焦点位置とレンズとの間隔は、通常
の凸レンズに比べ、遥かに短くなる。凸面鏡15と凹面
鏡16を有するリフレクタレンズ4、5はそれ自体が薄
く形成されるが、レンズ4、5と素子6、7間の距離
は、少なくともレンズ4、5の厚さ以下に短くすること
ができる。従って、図に示す如く、装置本体つまりケー
ス1の厚さは、少なくともリフレクタレンズ4、5の直
径以下にすることができる。
【0017】受光素子7とその受信回路は電磁誘導ノイ
ズを拾い易い。そこで、ノイズを遮断するために、受光
素子7とその受信回路は電磁的にシールドするシールド
板9により包囲される。受光素子7前面の受光部は入射
光のために開口する必要があるが、単純に開口した場
合、その開口部から電磁ノイズが侵入する。このため
に、図9に示すように、シールド板9の入射光用開口部
には、金属網10が設けられる。金属網10には例えば
線径0.09mm、 間隔約2mmの金属メッシュが使用され
る。
【0018】装置本体のケース1は、その底部を板状の
取付ベース21上に枢支して回動可能とされ、ベース2
1に対しケース1の角度を変えることにより、投光部
2、受光部3の光軸方向を微妙に調整することができ
る。また、ケース1の厚さが薄く形成されているため、
ベース21に対する回動角度範囲が大きく、ベース21
をテーブル上だけではなく、壁面に取り付けた場合に
も、投光部2、受光部3の光軸方向を任意の方向に向け
ることができる。
【0019】空間光伝送装置の伝送方式には、例えばベ
ースバンド方式が採用される。その送・受信回路の構成
ブロックは、図10に示す如くであり、送信回路は信号
変換回路11と投光駆動回路12とからなる。信号変換
回路11は、コネクタ22を通して入力された伝送デー
タ信号を例えばマンチェスタ符号変換方式によりデジタ
ル値に対応した電圧信号に変換し、投光駆動回路12に
送る。
【0020】受信回路は、受光素子7から出力される受
光電流を電圧に変換する受光回路13、その電圧信号を
増幅する増幅回路18、その出力信号を波形整形する波
形整形回路19、及び波形整形された信号からデジタル
値を復号化する信号変換回路20から構成される。信号
変換回路20の出力側は、コネクタ22に接続される。
【0021】ベースバンド方式は、ブロードバンド方式
に比べ、変調を行わずに信号を送るため、変調・復調回
路等が不要となって回路がより簡単となる。また、伝送
形式をJISX5252-1995 で規定する10BaseT とすれ
ば、コネクタ22から外部の線路を同軸ケーブルではな
く、ツイストペア線とすることができ、光伝送以外の伝
送線路の敷設が容易となる。
【0022】このように構成される空間光伝送装置30
は、例えば壁を隔てて配置された2台の端末装置31、
32間でデータ伝送を行う場合、図11に示すように、
オフィースの壁面、端末装置31、32上、或はテーブ
ル、棚の上等に設置される。壁面に取り付けた空間光伝
送装置30、30間にはツイストペア線等による伝送線
路が敷設され、端末装置31側の空間光伝送装置30は
端末装置31の入出力端子にツイストペア線等の線路で
接続され、端末装置32側の空間光伝送装置30は端末
装置32の入出力端子にツイストペア線等の線路で接続
される。対向して設置される空間光伝送装置30、30
の各対の投光部2と受光部3は各々光軸を合わせるよう
に配置され、角度調整される。
【0023】端末装置31から端末装置32にデータを
伝送する場合、伝送データは、空間光伝送装置30の信
号変換回路11に送られ、そこで例えばマンチェスタ符
号変換方式によりデジタル値に対応した電圧信号に変換
され、投光駆動回路12に送られ、投光駆動回路12は
投光素子6を駆動し、デジタル値に対応したパルス状の
近赤外線が投光素子6から放射される。投光素子6から
投光された近赤外線は、リフレクタレンズ4を通して、
対向する他方の空間光伝送装置30の受光部3のリフレ
クタレンズ5を通して、受光素子7に受光される。
【0024】受光素子7から出力される受光電流は受光
回路13で電圧信号に変換され、増幅回路18でその電
圧信号が増幅され、その信号が波形整形回路19で波形
整形され、波形整形された信号が信号変換回路20でデ
ジタル値に復号化される。復号化されたデジタル信号は
その空間光伝送装置30から端末装置32に送られる。
また、端末装置32から端末装置31へのデータ伝送
は、上記とは異なったタイミングで、上記と同様に実施
される。
【0025】なお、本発明の空間光伝送装置は、上記の
実施形態に限定されるものではなく、以下のような態様
でも実施することができる。
【0026】光伝送方式は、上記のベースバンド方式
の他、ブロードバンド方式を採用することもできる。
【0027】ケース1は取付ベース21に対し水平軸
を介して一方向にのみ傾動可能としたが、ボールジョイ
ント等を介して任意の方向に傾動調整可能な構造とする
こともできる。
【0028】空間が連続した場所に位置する2台の端
末装置間でデータ伝送を行う場合、2台の空間光伝送装
置のみを対向配置してデータ伝送を行うこともできる。
【0029】1つの部屋に配置された複数の端末装置
に対し、特定の端末装置との間でデータ伝送を行う場
合、部屋の天井等に、例えば半球面上に投光部2、受光
部3を多数個配置した広範囲形空間光伝送装置を設置
し、複数の端末装置上には上記実施例の空間光伝送装置
30を各々配置し、広範囲形空間光伝送装置と複数の空
間光伝送装置30間でデータ伝送を行うようにすること
もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す空間光伝送装置の斜
視図である。
【図2】同装置の断面図である。
【図3】同装置内に内蔵されるリフレクタレンズ、基板
等の部品の斜視図である。
【図4】同部品の平面図である。
【図5】同部品の側面図である。
【図6】リフレクタレンズ4、5の正面図である。
【図7】図6の VII− VII断面図である。
【図8】同リフレクタレンズ4、5の平面図である。
【図9】シールド板9と金属網10の斜視図である。
【図10】空間光伝送装置のブロック図である。
【図11】空間光伝送装置の使用形態を示す斜視図であ
る。
【符号の説明】
1−ケース 2−投光部 3−受光部 4、5−リフレクタレンズ 6−投光素子 7−受光素子 15−凸面鏡 16−凹面鏡 17−凸レンズ部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 投光用のリフレクタレンズと、該リフレ
    クタレンズの背後に配設された投光素子と、受光用のリ
    フレクタレンズと、該リフレクタレンズの背後に配設さ
    れた受光素子と、該投光素子に接続される発信回路と、
    該受光素子に接続される受信回路と、を備え、空間に放
    射した光によりデータを伝送する空間光伝送装置であっ
    て、 該投光用と受光用のリフレクタレンズは、レンズ体の正
    面中央に凸面鏡が内側を向けて形成され、該レンズ体の
    背面外周部に凹面鏡が内側を向けて形成されると共に、
    該レンズ体の背面中央に凸レンズ部が形成されているこ
    とを特徴とする空間光伝送装置。
  2. 【請求項2】 前記投光用のリフレクタレンズ、受光用
    のリフレクタレンズ、投光素子、受光素子、受信回路、
    及び送信回路がケース内に収納され、該ケースが取付ベ
    ースに対し傾動調整可能に枢支されたことを特徴とする
    空間光伝送装置。
  3. 【請求項3】 前記受光素子とそこに接続される受信回
    路がシールド板により包囲され、該受光素子の前面に設
    けた開口部に金属網が設けられたことを特徴とする空間
    光伝送装置。
JP9123870A 1997-05-14 1997-05-14 空間光伝送装置 Withdrawn JPH10322275A (ja)

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JP9123870A JPH10322275A (ja) 1997-05-14 1997-05-14 空間光伝送装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010079450A (ja) * 2008-09-24 2010-04-08 Toyo Electric Corp 空間光伝送装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010079450A (ja) * 2008-09-24 2010-04-08 Toyo Electric Corp 空間光伝送装置

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Effective date: 20040803