JP2001281425A - 拡散発光装置 - Google Patents

拡散発光装置

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JP2001281425A JP2000099473A JP2000099473A JP2001281425A JP 2001281425 A JP2001281425 A JP 2001281425A JP 2000099473 A JP2000099473 A JP 2000099473A JP 2000099473 A JP2000099473 A JP 2000099473A JP 2001281425 A JP2001281425 A JP 2001281425A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性、放熱性、使用利便性等を向上させ
る。 【解決手段】 複数のLED14を固定板11の下面に
直接取り付けるようにする。これにより、従来のように
LEDをリード線や固定部材により固定することが不要
となるので、生産性、位置精度を向上させることができ
る。また、固定板11によって、LED14が発生する
熱が放熱される。ただし、このように各LED14を固
定板11の下面に直接取り付けると、光信号の指向角が
鉛直下方の狭い範囲となってしまうので、所定の配光で
光信号を拡散させる拡散レンズ12を設け、光信号の送
信範囲を広指向角で確保するとともに、所定の範囲で光
信号の強度が略均一に得られるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光信号を拡散させ
て送信する拡散発光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、デジタル機器間でのデータ伝送に
おいて光無線を用いる技術が開発されている。
【0003】図6は、従来の光無線に用いられる発光装
置の構成を示す斜視図である。同図の発光装置は、天井
3に設置可能に形成された薄い円柱形状の固定板61
と、固定板61の下面にリード線68bを介して接続さ
れ環状に配列された複数のLED(Light Emitting Dio
de)64と、各LED64を固定する固定部67と、L
ED64が配列された環の外側でさらに環状に配列され
固定板61の下面にリード線68aを介して接続された
複数のLED62と、各LED62を固定する固定部6
6と、図示していない子機からの光信号を受信する受光
部63と、受光部63を固定板61の下面であって各L
ED62,64が配列された環状の中央部に所定の高さ
で支持する円柱形状の支持部65と、天井裏に位置する
ように固定板61の上面に配置された信号処理装置69
とを有する構成である。
【0004】信号処理装置69は、天井裏に配置された
メタルケーブルや光ファイバ等により形成される伝送ケ
ーブル70に接続され、伝送ケーブル70を介してサー
バや情報ネットワークに接続される。なお、同図におい
て天井裏に配置されるものについては点線で示してあ
る。
【0005】光信号の送信にあっては、信号処理回路6
9は、伝送ケーブル70から送信されてきたデータ信号
に所定の処理を施して各LED62,64へ送信する。
各LED62,64では電気的なデータ信号を光信号に
変換して室内の子機へ送信する。
【0006】光信号の受信にあっては、子機から送信さ
れてきた光信号を受光部63で受信し、電気信号に変換
する。光電変換されたデータ信号は、信号処理装置6
9、伝送ケーブル70を介してサーバ等に送信される。
【0007】この発光装置は、各LED62,64のそ
れぞれのリード線68a,68bの形状を変更すること
によって、各LED62,64の向きを所望の角度に固
定するようになっている。2重環状の外側に設けられた
LED62は、光信号が遠方まで届くように向きが定め
られ狭指向角系で光信号を送信する。一方、2重環状の
内側に設けられたLED64は、光信号が鉛直下方ない
し近辺に届くように向きが定められ広指向角系で光信号
を送信する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の発光
装置では、以下のような問題点がある。
【0009】(1)各LED62,64を環状に配列し
てリード線68a,68b及び固定部66,67で固定
しなければならないため、製造行程が複雑で製造効率、
位置精度が低い。
【0010】(2)各LED62,64が熱を発生する
ため、放熱の対策が必要となる。
【0011】(3)各LED62,64の向きを変更す
る際に、各LED62,64を固定するリード線68
a,68bの形状を変更する必要があり、大変な手間が
かかる。
【0012】(4)リード線68a,68bが長いた
め、高速伝送時にリード線がインダクタンス成分をもち
信号波形が劣化する。
【0013】本発明は、上記に鑑みてなされたものであ
り、その目的とするところは、生産性、放熱性、使用利
便性等の向上に寄与し得る拡散発光装置を提供すること
にある。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の本発明に係る拡散発光装置は、固定
板に取り付けられた光信号を送信するための複数の発光
手段と、前記複数の発光手段が発した光信号を所定の配
光で拡散させる拡散手段と、を有することを特徴とする
拡散発光装置。
【0015】本発明にあっては、複数の発光手段をリー
ド線を介することなく固定板に直接取り付けるようにし
たことで、従来のように発光手段をリード線や固定部材
により固定することが不要となるので、生産性、位置精
度を向上させることができる。
【0016】また、発光手段が取り付けられた固定板に
よって、発光手段が発生する熱が放熱されるので、簡易
な構成で放熱性を向上させることができる。
【0017】さらに、リード線が不要となるので、リー
ド線のインダクタンス成分による信号波形の劣化を防止
することができる。
【0018】また、所定の配光で光信号を拡散させる拡
散手段を設けたことで、光信号の送信範囲を広指向角で
確保できるとともに、所定の範囲では光信号の強度を略
均一にすることができる。
【0019】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
拡散発光装置において、前記複数の発光手段は、環状に
配列されることを特徴とする。
【0020】本発明にあっては、複数の発光手段を環状
に配列することによって、光信号が周囲に略均一に送信
されるようにしている。
【0021】請求項3記載の本発明は、請求項1又は2
記載の拡散発光装置において、前記拡散手段は、所定の
拡散レンズにより形成されることを特徴とする。
【0022】本発明にあっては、拡散手段を例えばアク
リルやポリカーボネイト等の透明部材を用いた拡散レン
ズにより形成するようにしたことで、光信号が吸収され
にくく、光信号を効率的に利用することができる。
【0023】請求項4記載の本発明は、請求項3記載の
拡散発光装置において、前記所定の拡散レンズは、前記
固定板に対して略水平に配置され、前記複数の発光手段
が発した光信号を入射させる入射面と、前記固定板に対
して所定の角度で配置され、前記入射面から入射した光
信号を反射させる反射面と、前記固定板に対して略垂直
に配置され、前記反射面で反射した光信号を透過させる
環状の透過面と、を有することを特徴とする。
【0024】本発明にあっては、拡散レンズの入射面よ
り入射した光信号が、反射面で反射されてから透過面を
透過するようにしたことで、光信号が十分拡散され光信
号の送信可能な範囲を広指向角で確保することができ
る。また、透過面を固定板に対して略垂直に配置すると
ともに環状にしたことで、光信号がもれなく略均一に拡
散されるので、光信号を高効率で利用することができ
る。
【0025】請求項5記載の本発明は、請求項4記載の
拡散発光装置において、前記所定の角度は、前記拡散レ
ンズと空気との屈折率の比に基づいて前記反射面での光
信号の全反射が可能に定められることを特徴とする。
【0026】本発明にあっては、反射面で光信号が全反
射するように、拡散レンズと空気との屈折率の比に基づ
いて反射面の設置角度を定めるようにしたことで、アル
ミや金等を反射面に用いる場合に比較して反射面での光
の吸収がなく、光信号を高効率で利用することができ
る。
【0027】請求項6記載の本発明は、請求項4又は5
記載の拡散発光装置において、前記入射面は、光信号の
入射角を変更する入射角変更手段を有することを特徴と
する。
【0028】本発明にあっては、入射面に光信号の入射
角を変えるための例えば溝等により形成される入射角変
更手段を設けたことで、この溝等に入射した光信号につ
いては、反射面を透過させたり反射面での反射角度を変
えることができ、光信号を鉛直下方向やその近辺へも拡
散させることができる。
【0029】請求項7記載の本発明は、請求項1乃至6
記載の拡散発光装置において、前記拡散手段は、前記固
定板に着脱可能に設置されることを特徴とする。
【0030】本発明にあっては、拡散手段が固定板に着
脱可能に設置されるようにしたことで、この拡散手段を
材質、形状の異なる拡散手段に取り替えることによっ
て、任意の範囲、強度での光信号の配光を容易に実現す
ることができる。
【0031】請求項8記載の本発明は、請求項1乃至7
記載の拡散発光装置において、子機からの光信号を受光
する受光手段と、前記受光手段を前記複数の発光手段が
取り付けられた中央部に所定の高さで支持する支持手段
と、を有し、前記支持手段は、その表面が鏡面処理され
たことを特徴とする。
【0032】本発明にあっては、受光手段を設けること
で光信号の受信を可能にするとともに、受光手段を支持
する支持手段の表面を鏡面処理したことで、複数の発光
手段が発した光信号が支持手段の表面で吸収されること
なく反射するので、光信号を高効率で利用することがで
きる。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を用いて説明する。
【0034】図1(a)は、本実施の形態に係る拡散発
光装置の構成を示す斜視図であり、同図(b)は、拡散
レンズ12を取り外したときの固定板11の下面の状態
を示す斜視図である。
【0035】同図に示す拡散発光装置1は、天井3に設
置可能に形成された薄い円柱形状の固定板11と、固定
板11の下面に2重環状に配列され面実装により直接取
り付けられた複数のLED14と、図示していない子機
からの光信号を受光する受光部13と、受光部13を固
定板11の下面であってLED14の二重環状の中央部
に所定の高さで支持する円柱形状の支持部15と、固定
板11の下面であってLED14の二重環状の外側に着
脱可能に配置された拡散レンズ12と、天井裏に位置す
るように固定板11の上面に配置された信号処理装置1
9とを有する構成である。
【0036】支持部15は、遮蔽部材により形成され、
その表面には光信号が反射されるように鏡面処理が施さ
れている。
【0037】拡散レンズ12は、例えばアクリルやポリ
カーボネイト等の屈折率が1.45〜1.65程度の透
明部材により形成され、各LED14が発した光信号を
拡散させる。
【0038】信号処理装置19は、天井裏に配置された
メタルケーブルや光ケーブル等により形成された伝送ケ
ーブル20に接続され、伝送ケーブル20を介してサー
バや情報ネットワーク等に接続される。
【0039】なお、同図(a)においては天井裏に配置
されるものについては点線で示し、同図(b)において
は信号処理装置19と伝送ケーブル20を省略して示し
てある。
【0040】同図(b)に示すように、各LED14
は、リード線や固定部材を介することなく固定板11に
直接取り付けられている。このため、各LED14が光
信号を送信する範囲は、鉛直下方への狭い範囲となって
しまう。そこで、光信号を広い範囲に送信可能とすべく
拡散レンズ12を設けている。
【0041】図2は、拡散発光装置1の構成を示す断面
図である。同図では、特に拡散レンズ12の望ましい形
状について示してあり、その詳細については後述する。
【0042】図3は、拡散発光装置1の利用態様を示す
図である。拡散発光装置1は、天井3に設置され、同じ
室内に子機2が配置されている。子機2は、光無線によ
る送受信機能を有する例えばパソコンやデジタルカメ
ラ、AV(Audio Visual)機器等に相当するものであ
る。拡散発光装置1は、伝送ケーブル20を介してサー
バ等から送信されてきたデータ信号を各LED14で光
信号に変換して拡散レンズ12により子機2へ送信す
る。また、子機2から送信されてきた光信号について
は、受光部13で受光して光電変換し、伝送ケーブル2
0を介してサーバ等に送信する。
【0043】図4は、光無線による光信号の通信範囲の
一例を示す図である。いま、所定の範囲で均一な光信号
の強度が得られるようにすることを考える。ここでは、
拡散発光装置1の位置を指向角0°とし、この位置を中
心に約±53°までの範囲では拡散発光装置1から鉛直
下方へ距離3mの所にある床面4に沿った位置におい
て、指向角が+53°〜+65°若しくは−53°〜−
65°の範囲では拡散発光装置1から距離5mの位置に
おいて、光信号の強度が均一に得られるようにする。な
お、同図においては、光信号の強度を均一とする範囲を
太線で示してある。
【0044】図5は、このような所定の範囲で均一な光
信号の強度が得られるようにするために、拡散発光装置
1が配光すべき必要放射強度の理論値を示すグラフであ
る。同図では、横軸は拡散発光装置1を中心とする指向
角(°)、左縦軸は必要放射強度(指向角0°に対する
相対値)、右縦軸は拡散発光装置1(親機)と子機2と
の距離(m)をそれぞれ示す。
【0045】床面4に配置された子機2の拡散発光装置
1に対する指向角を0°から徐々に広げていくと、拡散
発光装置1と子機2との距離が同図の破線に示すように
徐々に増加していく。この距離の増加に伴って光信号の
強度は、1/(距離)で減衰することが知られてい
る。このことから、拡散発光装置1が配光すべき光信号
の必要放射強度は同図の実線に示すように(距離)に
比例して増加するものとなる。
【0046】次に、このような配光曲線に従って光信号
が配光されるようにするための拡散レンズ12の形状に
ついて図2に示した断面図を用いて説明する。
【0047】同図の拡散レンズ12は、入射面e,d
と、反射面a,bと、透過面cとを有する構成である。
【0048】入射面eは、固定板11の下面に略平行で
あって上面が中抜きの円形状であり、各LED14が発
した光信号を拡散レンズ12に入射させる。
【0049】入射面dは、入射面eの外円周および固定
板11の下面に接する面であり、固定板11に垂直な面
に対して0〜90°程度の角度Dで設けられる。
【0050】反射面aは、入射面eの内円周および反射
面bに接する面であり、固定板11に垂直な面に対して
30〜50°程度の角度Aだけ外側に向けられる。反射
面aは、主に二重環状の内側に配置された各LED14
により発せられ入射面eから入射した光信号を外方向へ
反射させる。角度Aは、反射面aでの光信号の全反射が
可能となるように拡散レンズ12と空気との屈折率の比
に基づいて定められる。
【0051】反射面bは、反射面aおよび透過面cに接
する面であり、固定板11に垂直な面に対して35〜5
5°程度の角度Bだけ外側に向けられる。反射面bは、
主に二重環状の外側に配置された各LED14により発
せられて入射面eから入射した光信号を外方向へ反射さ
せる。角度Bは、反射面bでの光信号の全反射が可能と
なるように拡散レンズ12と空気との屈折率の比に基づ
いて定められる。
【0052】透過面cは、反射面bおよび固定板11の
下面に接する環状の面であり、固定板11に垂直な面に
対して0〜10°程度の角度Cだけ内側に向けられる。
透過面cは、入射面dから入射した光信号および反射面
a,bで反射された光信号を透過させる。
【0053】また、入射面eには、光信号の入射角を変
更するための断面がV字形の溝となっている切り欠け部
16が設けられている。この切り欠け部16は、切り欠
け部16から入射した光信号が反射面a,bを透過可能
に、若しくは反射面a,bでの反射角を変更可能に、入
射面eに対する切り欠け部16の壁面の角度が定められ
る。
【0054】支持部15の外径は例えば40〜50mm
程度、支持部15の中心軸から拡散レンズ12の内側ま
での距離D2は30〜60mm程度とする。拡散レンズ
の内側から外側までの距離D1は20〜50mm程度、
拡散レンズ12の高さHは30〜50mm程度とする。
支持部15の高さは、短い方が望ましいが短かすぎると
子機からの光信号を受信し難くなるので、このことを考
慮して高さHよりも短い範囲で適切な長さとする。
【0055】このような拡散レンズ12においては、入
射面eから入射した光信号であって反射面a,bへ向か
った光信号は全反射され、透過面cを透過して外方向へ
拡散する。入射面eから入射した光信号であって反射面
a,bへ向かわなかった光信号は、透過面cで反射さ
れ、反射面bを透過して鉛直下方若しくはその近辺に拡
散する。入射面dから入射した光信号は、透過面cを透
過して外方向へ拡散する。切り欠け部16から入射した
光信号であって反射面a,bへ向かった光信号は反射面
a,bを透過して鉛直下方若しくはその近辺に拡散す
る。
【0056】入射面d,eから拡散レンズ12に入射す
ることなく支持部15へ向かった光信号は、支持部15
の鏡面処理された表面で反射され、鉛直下方若しくはそ
の近辺に拡散する。
【0057】したがって、本実施の形態によれば、複数
のLED14を固定板11の下面に直接取り付けるよう
にしたことで、従来のようにLEDをリード線や固定部
材により固定することが不要となるので、生産性、位置
精度を向上させることができる。
【0058】また、本実施の形態によれば、各LED1
4が取り付けられた固定板11あるいは固定板11の上
面に備え付けられた信号処理装置69の表面カバーによ
って、各LED14が発生する熱が放熱されるので、簡
易な構成で放熱性を向上させることができる。
【0059】さらに、本実施の形態によれば、LEDの
リード線が不要となるので、リード線のインダクタンス
成分による信号波形の劣化を防止することができる。
【0060】また、本実施の形態によれば、所定の配光
に従って光信号を拡散させる拡散レンズ12を設けたこ
とで、光信号の送信範囲を広指向角で確保できるととも
に、所定の範囲で光信号の強度を略均一にすることがで
きる。
【0061】さらに、本実施の形態によれば、透過面c
を固定板11に対して略垂直に配置するとともに環状に
したことで、透過面cを透過した光信号がもれなく略均
一に拡散されるので、光信号を高効率で利用することが
できる。
【0062】また、本実施の形態によれば、反射面a,
bの設置角度を、光信号が全反射するように拡散レンズ
12と空気との屈折率の比に基づいて定めるようにした
ことで、アルミ、金等を反射面に用いる場合に比較して
反射面での光の吸収がなく、光信号を高効率で利用する
ことができる。
【0063】さらに、本実施の形態によれば、入射面e
に光信号の入射角を変更するための切り欠け部16を設
け、この切り欠け部16から入射した光信号が反射面
a,bを透過可能に若しくは反射面a,bでの反射角を
変更可能に、入射面eに対する切り欠け部16の壁面の
角度を定めるようにしたことで、光信号が鉛直下方向若
しくはその近辺へも拡散されるので、光信号の送信可能
範囲を広く確保することができる。
【0064】また、本実施の形態によれば、拡散レンズ
12が固定板11の下面に着脱可能に設置されるように
したことで、この拡散レンズを材質、形状の異なる拡散
レンズに取り替えることによって、任意の範囲、強度で
の光信号の配光を容易に実現することができる。
【0065】さらに、本実施の形態によれば、受光部1
3を所定の高さで支持する支持部15の表面を鏡面処理
したことで、各LED14が発した光信号が支持部15
の表面で吸収されることなく反射するので、光信号を高
効率で利用することができる。
【0066】なお、本実施の形態においては、各LED
14を二重環状に配列することとしたが、拡散発光装置
を配置する部屋の大きさに応じて一重環状としてもよい
し、多重環状としてもよい。かかる場合には、その環状
の大きさに合せた拡散レンズを用意するようにする。
【0067】また、本実施の形態においては、拡散発光
装置1が天井に配置されることとしたが、天井に限られ
るものではなく、例えば壁や所定の固定台等に配置され
るようにしてもよい。
【0068】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、複数の発光手段をリード線を介することなく固定板
に直接取り付けるようにしたことで、従来のように発光
手段をリード線や固定部材により固定することが不要と
なるので、生産性、位置精度を向上させることができ
る。
【0069】また、発光手段が取り付けられた固定板に
よって、発光手段が発生する熱が放熱されるので、簡易
な構成で放熱性を向上させることができる。
【0070】さらに、リード線が不要となるので、リー
ド線のインダクタンス成分による信号波形の劣化を防止
することができる。
【0071】また、所定の配光で光信号を拡散させる拡
散手段を設けたことで、光信号の送信範囲を広指向角で
確保できるとともに、所定の範囲では光信号の強度を略
均一にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る拡散発光装置1の構成を示
す斜視図である。
【図2】本実施の形態に係る拡散発光装置1の構成を示
す断面図である
【図3】拡散発光装置1の利用態様を示す図である。
【図4】光無線による通信範囲の一例を示す図である。
【図5】拡散発光装置1が配光すべき必要放射強度の理
論値を示すグラフである。
【図6】従来の発光装置の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 拡散発光装置 2 子機 3 天井 4 床面 11 固定板 12 拡散レンズ 13 受光部 14 LED 15 支持部 19 信号処理装置 20 伝送ケーブル 61 固定板 62 狭指向角系のLED 63 受光部 64 広指向角系のLED 66 LED62の固定部 67 LED64の固定部 68a,68b リード線 69 信号処理装置 70 伝送ケーブル

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定板に取り付けられた光信号を送信す
    るための複数の発光手段と、 前記複数の発光手段が発した光信号を所定の配光で拡散
    させる拡散手段と、 を有することを特徴とする拡散発光装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の発光手段は、環状に配列され
    ることを特徴とする請求項1記載の拡散発光装置。
  3. 【請求項3】 前記拡散手段は、所定の拡散レンズによ
    り形成されることを特徴とする請求項1又は2記載の拡
    散発光装置。
  4. 【請求項4】 前記所定の拡散レンズは、前記固定板に
    対して略水平に配置され、前記複数の発光手段が発した
    光信号を入射させる入射面と、 前記固定板に対して所定の角度で配置され、前記入射面
    から入射した光信号を反射させる反射面と、 前記固定板に対して略垂直に配置され、前記反射面で反
    射した光信号を透過させる環状の透過面と、 を有することを特徴とする請求項3記載の拡散発光装
    置。
  5. 【請求項5】 前記所定の角度は、前記拡散レンズと空
    気との屈折率の比に基づいて前記反射面での光信号の全
    反射が可能に定められることを特徴とする請求項4記載
    の拡散発光装置。
  6. 【請求項6】 前記入射面は、光信号の入射角を変更す
    る入射角変更手段を有することを特徴とする請求項4又
    は5記載の拡散発光装置。
  7. 【請求項7】 前記拡散手段は、前記固定板に着脱可能
    に設置されることを特徴とする請求項1乃至6記載の拡
    散発光装置。
  8. 【請求項8】 子機からの光信号を受光する受光手段
    と、 前記受光手段を前記複数の発光手段が取り付けられた中
    央部に所定の高さで支持する支持手段と、を有し、 前記支持手段は、その表面が鏡面処理されたことを特徴
    とする請求項1乃至7記載の拡散発光装置。
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