JP4188866B2 - 電気接続箱 - Google Patents
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Description
特開2000−92660号(特許文献1)で提供した電気接続箱1は、図10に示すように、アッパーケース2とロアケース3よりなるケース内部に、回路パターンに沿って導電性金属板を打抜加工した平バスバー5A〜5Dを絶縁板4A〜4Dと交互に積層し、内部回路は平バスバーで構成している。該平バスバー5A〜5Dの所要箇所を屈折してタブ5aを設け、該タブ5aをアッパーケース2とロアケース3に設けたコネクタ収容部6、リレー収容部7、ヒューズ収容部8内に突出させている。
なお、内部回路材として単芯線より構成し、該単芯線に圧接端子を接続している場合や、あるいはバスバーと単芯線を組み合わせている場合もある。
内部回路を単芯線で構成する場合、単芯線とバスバーを組み合わせる場合にも同様な問題がある。
前記縦バスバー配置領域に複数の縦バスバー収容室を並設し、これら縦バスバー収容室に固定する各縦バスバーの前記平バスバー配置領域側の先端を整列させる一方、前記平バスバー配置領域に収容する平バスバーの縦バスバー配置領域側先端に音叉端子を形成し、該音叉端子を千鳥配置としていると共に、これら音叉端子を別体の保護樹脂ブロックで覆い、該保護樹脂ブロックに各音叉端子を収容する端子収容室を設け、該端子収容室に連通する縦バスバー挿入用端子孔に前記縦バスバーを挿入し、該縦バスバーの先端と前記音叉端子を圧接させて前記平バスバーと縦バスバーとを回路接続し、
前記各縦バスバーの両面より長さ方向に間隔をあけて複数のタブを上下に突出させる一方、前記縦バスバー配置領域の上記アッパーケースおよびロアケースにコネクタ収容部を集中配置し、前記縦バスバーから突設した前記タブを前記コネクタ収容部に配置して、該コネクタ収容部に嵌合するコネクタの端子と接続させる構成としていることを特徴とする電気接続箱を提供している。
かつ、縦バスバーは同一箇所の両面からタブを突設できるため、高密度でコネクタと接続することができる。
このように、縦バスバーより突設した複数のタブをコネクタと接続することで、簡単にコネクタのスプライス接続することができ、従来の平バスバーのみを内部回路として用いた場合と比較して、部品点数の大幅な低減と平バスバーの回路パターンの設計の自由度を高めることができる。
即ち、縦バスバーの上端面あるいは/および下端面から突出させたタブは、その幅広面が縦バスバーの長さ方向と一致する。よって、該縦バスバーの長さ方向に分割して並設するコネクタ収容部に対して、該コネクタ収容部の長辺側に対して前記タブの長辺側が直交位置となる。通常、コネクタ収容部の端子孔は、その長辺方向がコネクタ収容部の長辺方向と平行となるように形成されており、電線端末に接続されて前記コネクタ収容部に嵌合されるコネクタも同様に、その長辺方向に端子の長片方向を位置させている。
そのため、前記縦バスバーの端子の向きと、嵌合されるコネクタの端子の向きとが直交方向となり、汎用されている通常のコネクタと嵌合させることができなくなる。
よって、本発明では、縦バスバーのタブを90度屈曲させて、汎用されている通常のコネクタと嵌合できるようにし、新たに専用コネクタを設ける必要を無くしている。
前記構成とすると、平バスバーの層間接続が縦バスバーにより行えるため、異層の平バスバーの層間接続を中継端子を用いて行う必要がなく、部品点数および組みつけ手数を省くことが出来ると共に、平バスバーの回路設計の自由度を高めて、効率の良い回路パターンとでき、平バスバーの積層枚数の低減にも寄与できる。
即ち、前記と逆に、平バスバーを縦バスバー同士のジョイントに利用でき、該縦バスバーのタブを介して接続するコネクタ間のスプライス接続の多様化を図ることができる。
前記したように、縦バスバーの配置領域に高密度でコネクタ収容部を配置しているため、ヒューズ収容部やリレー収容部を、平バスバーのタブ位置との関係から設定する余裕ができ、この点からも、平バスバーの回路設計の自由度を高めることができる。
かつ、縦バスバーの上端面あるいは/および下端面より突出するタブをコネクタと接続する構成としているため、縦バスバーの配置領域に集中的にコネクタ収容部を設けることができる。よって、平バスバー側にコネクタ接続用のタブをさほど形成する必要がないため、平バスバーの回路パターンが簡単となり、設計の自由度を高めて回路密度を高めることができ、その結果、平バスバーの層数の低減を図ることができる。
図1乃至図5は、本発明の第1実施形態を示し、電気接続箱10は、アッパーケース11とロアケース12からなるケース内部には、縦バスバー20と、平バスバー30と絶縁板31を交互に積層配置した積層体32と、プリント基板40とを内部回路として収容している。
前記縦バスバー収容部13に圧入した多数の縦バスバー20は、平バスバー配置領域S2側に先端を整列させて、該先端側に平バスバー30の音叉端子33と圧接するバスバー接続用タブ21を上方に向けて突設している。
前記音叉端子33は千鳥配置として、縦バスバー20を狭ピッチで配置できるようにしている。
これらタブ22を内部に突出させるコネクタ収容部14、15は、アッパーケース11およびロアケース12に縦バスバー20の長さ方向に複数個(14A,14B、15A,15B,15C)を並設させている。これらコネクタ収容部14、15は長方形状とし、その長辺方向を前記タブ22の幅方向と直交する方向としている。
前記複数列に設けたコネクタ収容部14A、14B、15A〜15Cには、同一の縦バスバー20に突設したタブ22を内部に突出させている。コネクタ収容部14、15の底壁14a、15aに設けた端子孔14b、15bは貫通させるタブ22の向きに対応させて、図3に示すように、端子孔14b、15bの長さ方向をコネクタ収容部14、15の長辺方向と直交する方向としている。また、該端子孔14b、15bは千鳥配置として、タブ22と接続する相手方端子を狭ピッチで配置できるようにしている。
前記コネクタ60の端子収容室61内の相手方端子は、前記アッパーケースのコネクタ収容部14内に突出させるタブ22の向きに対応させて設定している。
即ち、通常のコネクタ収容部に突出するタブは、その幅方向とコネクタ収容部の長辺方向とを一致させているが、タブ22は縦バスバー20の基部23より突出させた状態のままで90度屈曲させていないため、コネクタ収容部の長辺方向に直交方向となり、それに伴い、相手方コネクタの端子を通常のコネクタとは相違し、端子収容室の端子の長辺方向をコネクタハウジングの長辺方向に対して直交配置している。
なお、ロアケース12の縦バスバー配置領域S1に設けたコネクタ収容部15も同様としているため、説明を省略する。
即ち、縦バスバー20’の基部23’からタブ22’を突設し、該タブ22’を基端側で水平方向に90度屈曲させて、コネクタ収容部14’の長辺方向とタブ22’の長辺方向(幅方向)を一致させている。
なお、他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
なお、本実施形態では、平バスバー30C”に音叉端子33C”のみ設けているが、コネクタの端子等と接続する端子部を設けてもよい。
なお、他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
11 アッパーケース
12 ロアケース
14、15 コネクタ収容部
20 縦バスバー
21 バスバー接続用タブ
22 タブ
30 平バスバー
33 音叉端子
40 プリント基板
50 保護樹脂ブロック
60 コネクタ
S1 縦バスバー配置領域
S2 平バスバー配置領域
Claims (5)
- ロアケースにアッパーケースを組みつけて結合されるケース内部を、一半側領域を平バスバー配置領域とすると共に他半側領域を縦バスバー配置領域とし、該平バスバー配置領域と前記アッパーケースまたはロアケースとの間にプリント基板を収容し、
前記縦バスバー配置領域に複数の縦バスバー収容室を並設し、これら縦バスバー収容室に固定する各縦バスバーの前記平バスバー配置領域側の先端を整列させる一方、前記平バスバー配置領域に収容する平バスバーの縦バスバー配置領域側先端に音叉端子を形成し、該音叉端子を千鳥配置としていると共に、これら音叉端子を別体の保護樹脂ブロックで覆い、該保護樹脂ブロックに各音叉端子を収容する端子収容室を設け、該端子収容室に連通する縦バスバー挿入用端子孔に前記縦バスバーを挿入し、該縦バスバーの先端と前記音叉端子を圧接させて前記平バスバーと縦バスバーとを回路接続し、
前記各縦バスバーの両面より長さ方向に間隔をあけて複数のタブを上下に突出させる一方、前記縦バスバー配置領域の上記アッパーケースおよびロアケースにコネクタ収容部を集中配置し、前記縦バスバーから突設した前記タブを前記コネクタ収容部に配置して、該コネクタ収容部に嵌合するコネクタの端子と接続させる構成としていることを特徴とする電気接続箱。 - 前記コネクタ収容部は前記縦バスバーの長さ方向に沿って分割して複数個設け、異なるコネクタ収容部あるいは/および1つのコネクタ収容部の端子孔に前記縦バスバーの複数のタブを夫々突出させ、コネクタ内の端子と接続することにより前記縦バスバーを介してスプライス接続している請求項1に記載の電気接続箱。
- 前記縦バスバーに形成したタブは90度屈曲させ、前記コネクタ収容部の端子孔に突出させ、該コネクタ収容部の長辺方向と前記タブの長辺方向(幅方向)を一致させている請求項1または請求項2に記載の電気接続箱。
- 上下異なる層の前記平バスバーの音叉端子を、1枚の縦バスバーに圧接して、平バスバーを前記縦バスバーを介して層間接続している請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の電気接続箱。
- 前記平バスバーの先端に複数の音叉端子を形成し、これら音叉端子を複数の縦バスバーに圧接させ、複数の縦バスバーを平バスバーを介して接続している請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電気接続箱。
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