JP2004080886A - 電気接続箱および電気接続箱のタブアライメント保持具 - Google Patents

電気接続箱および電気接続箱のタブアライメント保持具 Download PDF

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Abstract

【課題】バスバーから起立したタブ端子の突出長さを延長した場合であってもその機械的な強度を確保してタブアライメントを正確に保持する。
【解決手段】電気接続箱100は、アッパカバー104とアンダカバー102との間にバスバー回路板106を収容する。このとき、バスバー回路板106からの突出長さが通常よりも長いタブ端子112のアライメントをタブホルダ130により保持し、組立時の傾斜や挫屈等を防止する。
【選択図】   図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は例えば、車両等の電気配線に利用される電気接続箱および電気接続箱に付属して使用されるタブアライメント保持具に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の電気接続箱として、例えばジャンクションボックスやリレーボックスと称されるものが挙げられる。これらの電気接続箱は主にアッパケース、ロアケースおよび回路板の3つの要素から構成されており、特にアッパケースとロアケースとでケース本体を構成し、その内部に回路板を収容する形態が従来から一般的である。
【0003】
例えば特開平9−266018号公報には、アッパケースとロアケースとの間に回路板(絶縁板)を収容した形態の電気接続箱が記載されている。この公知の電気接続箱にも見られるように、上述の回路板にはバスバーや電線等を配索することで所望の電気回路を構成することができ、この電気回路には接続端子を介して電気部品(例えばリレー、ヒューズ、ワイヤリングハーネスのコネクタ等)を接続することができる。回路板にバスバーを配索する場合、その回路板は絶縁板を挟んで多段に積層される。あるいは公知の電気接続箱のように、1つの絶縁板の上下にそれぞれバスバーを配索することで所望の回路板を構成することもできる。また回路板に電線を配索する場合、公知の電気接続箱のように絶縁板に形成された布線用リブや布線プール等を利用して電線を布線することができる。
【0004】
上述したバスバーから電気部品への通電はタブ端子を通じて行われる。タブ端子はバスバーから起立して形成されており、ケース内では回路板または絶縁板から複数のタブ端子が所定の配列をなして突出している。
また、電線から電気部品への通電は圧接形の接続端子を通じて行われ、この接続端子は一端に電線が圧接される圧接端子部を有し、その他端にタブ状の雄端子部を有している。接続端子は電線の布線位置で回路板に挿通され、その圧接端子部にて電線に圧接されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
近年、電気接続箱に搭載される電気回路や電気部品の数はますます増加しつつある。このため上述の回路板にはより高密度な配索が施されるとともに、ケース内の電気回路に接続される電気部品はますます多様化している。その一方で、電気接続箱のための設置スペースは限られていることから、ケース内で多種類の電気部品に対する導通関係を確実に形成するとともに、電気接続箱をいかにして小型化するかが課題となる。具体的には、より多種類の電気部品に対応するためにバスバーから延びるタブ端子の突出長さを従来よりも延長したり、あるいは、より高密度に部品を配置するため接続端子の配索ピッチを従来よりも短縮したりする必要が生じる。
【0006】
しかしながら、あまりタブ端子の長さを延長すると、その構造的な強度が相対的に低下するため、電気接続箱の組立作業時にタブ端子がコネクタ類に押圧されたり接触したりすると、タブ端子が容易に傾斜したり挫屈したりするおそれがある。このような状況にあっては、タブ端子の傾斜や挫屈によって正規のアライメントが崩れる結果、そのタブ端子がコネクタ類にうまく嵌合できなくなるばかりか、無理に嵌合させようとするとタブ端子を破損してしまうおそれもある。
【0007】
一方、小型化の観点からいえば、上述した公知の電気接続箱は布線リブの間に電線を布線するとともに、その突出端面にバスバーを配索することで絶縁板を減らし、電気接続箱の小型化を図るものと認められる。
しかしながら、公知の電気接続箱では個々の端子(リレー用端子、ヒューズ用端子、コネクタ用端子等)や電線接続の端子の配置による制約があり、電線配索の自由度が限られるため、電気接続箱の小型化には限界があるといえる。さらに接続端子の配索ピッチを短縮する場合、従来型の接続端子ではタブ部に比較して圧接端子部の幅が相当広く、そのため、配索ピッチの短縮化にもある程度の限度がある。
【0008】
そこで本発明は、バスバーから起立したタブ端子の形状、特にその突出長さを延長した場合であってもその機械的な強度を確保してタブアライメントを正確に保持するとともに、電線を布線して電気回路を形成する場合に電線配索の自由度を高め、また接続端子の配索ピッチを短縮化することで電気接続箱における電気回路の高密度化とその小型化を実現することを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の電気接続箱は、本体ケース内に積層して収容され、バスバーが配索された回路板と、回路板からその積層方向に延びる複数のタブ端子と、これら複数のタブ端子を介して所定の電気部品を回路板に導通させるコネクタと、回路板とコネクタとの間に介装されて複数のタブ端子の配列に対応して形成された複数の挿通孔を有し、これら挿通孔にタブ端子を挿通させてその配列を維持するとともに挿通孔からタブ端子を突出させてコネクタへの導通接続を可能とするタブホルダとを備える。
【0010】
このように、電気接続箱の組立時にタブ端子のアライメントが崩れやすい長さであったとしても、タブ端子をタブホルダに挿通させてそのアライメントを保持しているので、その突出したタブ端子が傾いたり、挫屈したりすることがなく、コネクタへの挿入時にタブ端子を変形させたり破損したりすることがない。
また本発明は、コネクタがタブ端子に導通接続された状態で、タブホルダおよびコネクタのハウジングを収容する別体のハウジングケースをさらに備えている。これにより、例えばケース本体に固定されたハウジングケースと、電気部品のコネクタとがハウジングケース内で一体となって固定されるので、タブ端子とコネクタとの結合が容易であり、組立後の電気接続箱への外力や振動に対しても機械的に強い構造となる。
【0011】
さらに本発明は、本体ケースに固定される保持具本体と、この保持具本体に複数のタブ端子の配列に対応して形成され、回路板の積層方向でみてタブ端子の突出長さよりも短い長さを有した挿通孔とを備えており、上述の保持具本体は、挿通孔にタブ端子を挿通させた状態で本体ケースに固定されたものとなっている。この場合、保持具本体が本体ケースに固定されていることで複数のタブ端子が保持具ごと外力で曲げられたりすることがないので、正確なタブアライメントを保持した状態でタブ端子をコネクタに結合させることができる。
【0012】
また本発明の電気接続箱は、基端部が電線に圧接されるとともに先端部が所定の電気部品に嵌合される複数の接続端子とを備えており、これら複数の接続端子は、基端部と先端部とが直線的に連なる形状を有した直線状端子と、基端部と先端部との間に介在して形成され、これら基端部および先端部を互いに厚み方向へオフセットした状態で相互に連結する中間部を有することにより全体としてクランク形状をなしたクランク状端子とを含んでおり、さらにクランク状端子は、中間部の長さが異なる複数種類のものを含んでいる。
【0013】
このような構成により、多数の接続端子を有していても電線は遺作の自由度をより高めることができる。
より好ましくは、絶縁板の布線面から突出して形成され、上端にてクランク状端子の中間部を支持するべく先端部の下方および基端部の近傍にそれぞれ配置された複数の突起構造物を有している。この場合、電線が多段に重なっていても、その重なりが突起構造物よりも下方にある限り配索上の問題がなく、より一層高い自由度が確保される。
【0014】
また本発明の電気接続箱は複数の接続端子を有し、これら接続端子は圧接端子部とタブ部とが直線的に連なる形状を有した直線状端子と、タブ部に対して圧接端子部を厚み方向へオフセットした状態で連結する中間部を有することにより全体としてクランク形状をなしたクランク状端子とを含んでおり、さらに直線状端子のタブ部とクランク状端子のタブ部とが所定の短ピッチコネクタの配索間隔で交互に配索されており、且つ、互いに隣接する圧接端子部同士の接触が回避されている。
【0015】
このような千鳥状の配置とすることで接続端子の配索ピッチを狭めることができ、電気接続箱の小型化に大きく寄与する。
好ましくは、絶縁板の布線面から突出して形成され、接続端子を保持するための突起構造物と、この突起構造物に形成され、その上面から布線面へ延びて圧接端子部を挿入可能とするか、あるいは、突起構造物の上面から絶縁板を厚み方向に貫通して延び、布線面の背面側にまで圧接端子部を挿入可能とする挿入孔と、突起構造物に挿入孔を横断して形成され、布線面上およびその背面側にてそれぞれ電線を布線可能とする布線溝とを有している。
【0016】
このような構成により、絶縁板の布線面、つまり、上面側とその背面側の両方にて電線を布線可能であり、接続端子の短ピッチ化が容易に実現される。
より具体的には、直線状端子とクランク状端子とが交互に配索されており、且つ、直線状端子およびクランク状端子のいずれか一方の圧接端子部が布線面上にて電線に圧接され、その他方の圧接端子部が布線面の背面側にて電線に圧接されている。
【0017】
また本発明において使用される電線は、心線に耐熱樹脂が被覆された被覆線からなり、耐熱樹脂の被覆厚さが0.1mm以下に設定されている。これにより、極めて細い外径の電線が得られるため、短い配索ピッチで接続端子を配列することが可能となる。
また電線は心線の周りに同心状に配置された複数の被覆層を有しており、これら被覆層を形成する耐熱樹脂が各々PET(ポリエチレンテレフタレート)およびナイロンを主成分としている。あるいは、被覆層が心線の回りに3重層をなして配置されており、個々の被覆層を形成する耐熱樹脂が各々PET(ポリエチレンテレフタレート)、PET(ポリエチレンテレフタレート)およびナイロンを主成分としている。
【0018】
このような被服材料を使用することで、被覆層を極めて薄くしても充分な耐電圧性や圧接性能を確保することができる。
また心線が0.5sq相当の単心線であれば、より細い電線を使用することで接続端子の短ピッチ化に寄与することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、自動車に搭載される電気接続箱を例に挙げて発明の実施の形態を詳細に説明する。ただし、本発明の電気接続箱およびタブアライメント保持具は車載用のものに限定されるものではない。
図1は、第1実施形態の電気接続箱100を各構成要素に分けて示している。電気接続箱100はアンダカバー(ロアケース)102およびアッパカバー(アッパケース)104を備え、これらアンダカバー102およびアッパカバー104の間にバスバー回路板106を収容可能となっている。バスバー回路板106は絶縁板108を挟んで多段(図1では2段)に積層されており、この状態でアンダカバー102上に取り付けられている。
【0020】
バスバー回路板106には複数のバスバー110が配索されており、これらバスバー110の端部が上方に起立されることで、その起立部分にタブ端子112,114等が形成されている。なお、タブ端子112,114等は回路板106または絶縁板108を貫通して延びており、回路板106または絶縁板108にはそれぞれ、対応する位置にスリット状の貫通孔(参照符号なし)が形成されている。
【0021】
バスバー回路板106の一側縁には、その側方に向けてコネクタ118が突設されており、バスバー110により構成される電気回路の一部は、このコネクタ118を介して図示しない外部のハーネス回路に接続される。またアッパカバー104の上面には3つの部品挿入枠120が形成されており、アッパカバー104がアンダカバー102に装着されると、4つずつのタブ端子114からなる配列はそれぞれ部品挿入枠120を通じて上方に露出される。それゆえ部品挿入枠120にヒューズやリレー等の電気部品(図示していない)が挿入されると、タブ端子114はこれら電気部品に接続される。
【0022】
ここで、第1実施形態の電気接続箱100は、近年特に多く採用されている電子回路ユニット搭載型のものであり、そのアッパカバー104には電子回路ユニット122が装着されるものとなっている。電子回路ユニット122はプリント配線基板124を有しており、このプリント配線基板124にはコネクタハウジング126が取り付けられている。コネクタハウジング126はタブ端子112とプリント配線基板124との接続に用いられ、そのためコネクタハウジング126にはタブ端子112を挿入するための挿入孔127が形成されている。電子回路ユニット122はプリント配線基板124の実装面を下向き、つまり、逆さにした状態でアッパカバー104に取り付けられ、その四隅をねじ留めされる。この際、コネクタハウジング126にタブ端子112が挿入されることで、プリント配線基板124の電子回路とバスバー回路板106との導通接続が形成される。
【0023】
ここで、図2に示されるようにプリント配線基板124の実装面には、上述したコネクタハウジング126の他に各種の電子部品127が実装されており、これら電子部品127は実装面に対しある程度の高さまで立設されている。このため、図1に示されるようにプリント配線基板124を逆さまにして取り付ける場合、電子部品127を収容する必要から、アッパカバー104には上下方向にある程度の収容スペースを有した収容室128が形成されている。この収容室128は枡形状をなし、その上端がアッパカバー104の上面に開口している。そして、収容室128は上端開口から所定の深さまでアッパカバー104内へ延び、その下端に底を有している。なお、図2には示されていないが、コネクタハウジング126の内部にはプリント配線基板124の電子回路に接続された雌端子が設けられており、これら雌端子は挿入孔127に挿入されるタブ端子112に対応して配列されている。
【0024】
このように、プリント配線基板124とタブ端子112との接続には、電子部品127の取り付け高さを考慮したスペースが必要とされるため、その分、タブ端子112がバスバー回路板106から突出する長さは、他のタブ端子114に比較して延長されたものとなっている。
例えば、実際に使用されている電気接続箱の一事例では、通常のタブ端子の突出長さが10mm程度であるのに対し、プリント配線基板に接続されるタブ端子の突出長さは23mm程度必要となっている。
【0025】
このため図3に示されるように、第1実施形態の電気接続箱100ではバスバー回路板106とコネクタハウジング126との間にタブホルダ130が介装されたものとなっている。このタブホルダ130は、タブ端子112の配列に対応して形成された複数の挿通孔132を有しており、図示のようにタブホルダ130がバスバー回路板106に装着された状態で、各挿通孔132にタブ端子112を挿通させてその配列を維持している。またこのとき、タブホルダ130は挿通孔132からタブ端子112を所定の長さだけ上方に突出させ、この突出部分にてコネクタハウジング126への導通接続を可能としている。
【0026】
なおタブホルダ130の両側壁にはそれぞれ係止片134が形成されており、バスバー回路板106には、これら係止片134に対応した位置に図示しない係止突起が設けられている。タブホルダ130は挿通孔132にタブ端子112を挿通させた後、係止突起に係止片134を係止させることでバスバー回路板106に容易に取り付けることができる。
【0027】
このとき、上述のようにタブ端子112のバスバー回路板106からの突出長さがタブ端子114に比較して長いものであるが、タブ端子112のタブホルダ130からの突出長さは、タブ端子112に外力が加わったとしても容易に傾斜したり、挫屈したりすることがない長さに設定されている。それゆえ、バスバー回路板106とコネクタハウジング126との間にタブホルダ130が介装されていることで、長いタブ端子112のアライメントが正しく維持されるものとなっている。なお、実際に使用されている電気接続箱の一事例では、電子回路ユニットに接続されるタブ端子の突出長さが22mmであるのに対し、高さが14mmであるタブホルダ(アライメント保持具)を使用することで、タブホルダからのタブ端子の突出長さを8mmとしたものがある。
【0028】
上述したプリント配線基板124は、コネクタハウジング126がタブホルダ130から突出したタブ端子112に接続され、そして四隅の基板留め孔136を利用してアッパカバー104にねじ留めされる。
このとき、アッパカバー104の収容室128にはハウジングケース138が配置されており、このハウジングケース138はコネクタハウジング126およびタブホルダ130を内側に収容可能な大きさを有している。それゆえタブ端子112と結合するためのコネクタハウジング126は、ハウジングケース138に嵌合された状態で、タブ端子112を挿通させたタブホルダ130を待ち受ける格好となる。図3に示されるように、これらの結合状態ではハウジングケース138内にコネクタハウジング126とタブホルダ130とが上下から挿入されることで、アライメントが正しく維持されたタブ端子112がコネクタハウジング126の挿通孔132に確実に挿入される。これにより、タブ端子112がプリント配線基板124の回路に導通接続される。なお、このときタブホルダ130が先にハウジングケース138内に挿入され、この後にコネクタハウジング126がハウジングケース138内に挿入されて両者の結合がなされるものであってもよい。
【0029】
このように、第1実施形態の電気接続箱100では、長く突出した複数のタブ端子112の配列がタブホルダ130によって正しくアライメントを保持されるとともに、ハウジングケース138内にてタブ端子112およびコネクタハウジング126の挿通孔132の位置が互いに固定されているため、その挿入時に互いの位置がずれることはない。したがって、タブ端子112の位置ずれによる挿通孔132への挿入ミスやタブ端子112のこじりによる先端部の破損等を引き起こすことがなく、また、タブ端子112とコネクタハウジング126とは固定されたケース内で結合されるので、電気接続箱100の組立後の外力や振動に対して機械的に強い構造を得ることができる。
【0030】
なお、図1においてアンダカバー102の側縁には複数の係止突起140が設けられており、またアッパカバー104にはこれら係止突起140に係止可能な係止片142が設けられている。アッパカバー104はアンダカバー102に嵌合される際、その係止片142を係止突起140に係止させることでアンダカバー102に装着可能となっている。また、アンダカバー102には側方に突出する取付片144が設けられており、この取付片144を用いて電気接続箱100を車体の適宜位置に取り付けることができる。
【0031】
また図1には示されていないが、電気接続箱100に搭載された電子回路ユニット122やリレー、ヒューズ等を保護するため、アッパカバー104の上方にはさらにルーフカバーが取り付けられるものとなっている。
上述した第1実施形態では、タブホルダ130のバスバー回路板106への固定方法として係止片142を用いるものを挙げているが、タブ端子112を挿通させた後のタブホルダ130を例えばバスバー回路板106に設けられたばね片を用いて押圧し、この押圧力でタブホルダ130をバスバー回路板106に固定することもできる。したがって、タブホルダ130の固定方法は例示のものに限定されない。
【0032】
また第1実施形態では、タブ端子112がバスバー110から起立した構造であるものとして説明しているが、図4に示されるように、バスバーに代えて電線146に圧接されるタブ端子148を用いてもよい。この場合、バスバー回路板106には電線146の配索により回路が形成され、タブ端子148は電線146に圧接刃150を圧接させることでその絶縁部をせん断し、心線との導通を図ることができる。このようにバスバー回路板106の回路体は例示のものに限らず、どのような構造のものであってもよい。
【0033】
さらに第1実施形態では、タブホルダ130の形状をタブ端子112の配列に合わせてほぼ直方体形状としているが、例えば十字状に配列されたタブ端子に対しては、図5に示されるように立体的な十字形状のタブホルダ150を用いることができ、合わせてタブ端子の配列方向に挿通孔132を形成することができる。このように、本発明においてはタブ端子の配列に合わせてタブホルダの形態を適宜変更可能である。
【0034】
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図6は、第2実施形態の電気接続箱において使用される回路板、つまり、絶縁板202を部分的に示している。この第2実施形態においても、電気接続箱の概略的な構成は第1実施形態と同様のものを適用することができ、それゆえ、この絶縁板202もまた、上述したアッパカバーおよびアンダカバーの内側に収容可能となっている。
【0035】
図6に示されるように、絶縁板202には電線204が配索されており、この電線204により電気回路が形成されている。電線204には、例えば導体径が0.5mmで、電線外径が1.2mmである3層被覆電線が使用されている。なお3層被覆電線についてはさらに後述する。
絶縁板202には複数の接続端子206〜208が取り付けられており、これら接続端子206〜208は、各先端部206a〜208aが絶縁板202の上方に延び、また、各基端部206b〜208cが電線204に圧接されている。上方に延びた先端部206a〜208aはタブ端子となり、これらタブ端子にリレー、ヒューズ、コネクタ等の電気部品が嵌合される。
【0036】
ここで各接続端子206〜208は、その先端部206a〜208aと基端部206b〜208bとの間に介在された中間部206c〜208cを有しており、この中間部206c〜208cにより先端部206a〜208aと基端部206b〜208bとが厚み方向にオフセットされた状態で相互に連結されたものとなっている。
【0037】
絶縁板202上にて、接続端子206〜208は幅方向に配列されており、この配列で各先端部206a〜208aが同一線上に並んでいる。このとき先端部206a〜208aおよび基端部206b〜208bは絶縁板202の上面に対して垂直であり、中間部206c〜208cは上面に平行、つまり、水平である。ここで、各接続端子206〜208は、その中間部206c〜208cの長さが互いに異なっており、それゆえ、接続端子206〜208の配列方向でみて、基端部206b〜208bは同一線上に並んでいない。
【0038】
また、絶縁板108の上面には複数の突起構造物210〜212が形成されており、これら突起構造物210〜212は、ほぼ角錐台形状をなしている。このうち突起構造物210,211は接続端子206の配列方向に長細く延びており、その途中を布線溝214により分断されているが、全体として一続きの構造を有している。布線溝214は各突起構造物210,211を横断して形成されており、各突起構造物210,211の上面から絶縁板202の上面へ掘り下げるようにして延びている。電線204は布線溝214内に填り込み、この状態で絶縁板202に布線されている。
【0039】
これら突起構造物210,211は接続端子206の中間部206cを支持している。このうち突起構造物210は、接続端子206の先端部206aの直下方に位置し、この位置で先端部206aをも支持している。
もう一方の突起構造物211は、基端部206bを挿入可能な挿入溝216を有しており、この挿入溝216は上述の布線溝214に交差して突起構造物211の長手方向に延びている。接続端子206の基端部206bは挿入溝216に挿入され、この状態で突起構造物211に支持されるとともに挿入溝216内にて電線204に圧接されている。
【0040】
なお、その他の接続端子207,208も同様に、その中間部207c,208cを突起構造物213により支持されている。また、各基端部207b,208bは突起構造物213に挿入された状態で支持され、その内部で図示しない電線に圧接されている。
また、残りの突起構造物212はバスバー220の配索のために設けられており、その上面にてバスバー220を支持している。
【0041】
この第2実施形態では、各突起構造物210〜213の高さは6mm程度に設定されている。また電線204の外径はφ1.0mmに設定されているので、電線204の配索が2,3段に重なる部分があったとしても、この重なり部分は突起構造物210〜213よりも低い位置にあるので、接続端子206の中間部206cはその上方を跨いで配置される。このため接続端子206と電線204との干渉がなく、また、中間部206cの下方にも電線204を配索可能であるので、その配索自由度が大幅に向上されたものとなっている。
【0042】
なお、図6にはクランク状の接続端子206〜208のみが示されているが、絶縁板202には、図4に示されるような直線状の接続端子も取り付けられている。このような直線状の端子では、その先端部と基端部とが直線的に連なっている。
図7は、別の突起構造物222〜224の例を示している。図6に示した絶縁板202には、その他の部分に図7の突起構造物222〜224を有していてもよく、これら突起構造物222〜224により電線204の配索自由度を向上することができる。また、突起構造物222は角錐台形状としているが、その他の突起構造物223,224のように円錐台形状または円柱形状を有するものであってもよいし、特に本発明において突起構造物の具体的な形状が限定されるものではない。
【0043】
次に本発明の第3実施形態について説明する。
図8は、第3実施形態の電気接続箱において使用される回路板、つまり、絶縁板302を部分的に示している。この第3実施形態においても、電気接続箱の概略的な構成は第1実施形態と同様のものを適用することができ、それゆえ、この絶縁板302もまた、上述したアッパカバーおよびアンダカバーの内側に収容可能となっている。
【0044】
図8に示されるように、絶縁板302には電線304が配索されており、この電線304により電気回路が形成されている。この絶縁板302には複数の接続端子306,308が取り付けられており、これら接続端子306,308はその幅方向に配列されている。
また図8,9に示されるように、絶縁板302にはその上面側および背面側にそれぞれ突起構造物310,312が形成されており、これら突起構造物310,312は接続端子306,308の配列方向に細長く延びている。なお、突起構造物310,312の具体的な形状は、例えば第2実施形態で説明したように角錐台形状であってもよいし、図7で示したように円錐台形状または円柱形状であってもよい。
【0045】
各接続端子306,308は、その一端(基端)に電線304と圧接する圧接端子部306b,308bを有し、他端(先端)に外部コネクタの端子と接続されるタブ部306a,308aを有している。ここで、外部コネクタは比較的に配索ピッチの短い040端子(雌端子)を有しており、それゆえ各接続端子306,308もまた、040端子となるタブ部306a,306bを有している。また電線304は、その外径がφ1.0mmで導体径がφ0.8mmであるものを使用し、各圧接端子部306b,308bは、このような細い電線304に対応した圧接刃を有する。
【0046】
図10に示されるように、直線状の接続端子308はその圧接端子部308bとタブ部308aとが直線的に連なる形状を有している。一方、図11に示されるように、クランク状の接続端子306はその圧接端子部306bとタブ部306aとの間に介装された中間部306cを有しており、この中間部306cはタブ部306aに対して圧接端子部306bを厚み方向にオフセットした状態で連結している。このため、接続端子306は全体としてクランク状をなしている。
【0047】
ここで、上述した040端子コネクタは比較的、配索ピッチが短い規格を有するものであることから、単に直線状の接続端子308だけを幅方向に配列しただけでは、その圧接端子部308b同士が干渉するため、所望の配索ピッチを実現することができない。
このため、第3実施形態では直線状の接続端子308とクランク状の接続端子306とを交互に配列することで、隣り合う圧接端子部306b,308b同士の接触を回避するものとしている。
【0048】
具体的には、図9では隣り合う圧接端子部306b,308b同士が幅方向に重なっているように見えるが、実際には図8に示されるように、これら圧接端子部306b,308bが千鳥状に配置されているため、相互に接触しない構造となっている。これにより、040端子に対応した短ピッチコネクタの配索間隔で接続端子306,308を配列することが可能となり、電気接続箱の小型化に大きく寄与することができる。
【0049】
次に図12および図13を追加して、突起構造物310および312について説明する。
先ず絶縁板302の上面側にある突起構造物310には、その横断方向に延びる多数の布線溝314が形成されており、これら布線溝314には絶縁板302の上面側にて電線304を布線することができる。一方、絶縁板302の背面側にある突起構造物312にも同様に、横断方向に延びる多数の布線溝316が形成されている。これら布線溝316には絶縁板302の背面側にて、電線304を布線することができる。
【0050】
さらに、図12に示されるように突起構造物310には、その上面から絶縁板302に向けて延びる挿入孔318が形成されている。挿入孔318は布線溝314に交差して形成されており、この挿入孔318に直線状の接続端子308の圧接端子部308bを挿入することで、電線304を圧接することができる。
また図13に示されるように、突起構造物310には、その上面から絶縁板302を厚み方向に貫通して延びる挿入孔320が形成されており、この挿入孔320はクランク状の接続端子306の圧接端子部308bを絶縁板302の背面側にまで挿入可能としている。挿入孔320の下端は背面側の突起構造物312にまで達しており、この挿入孔320もまた布線溝316に交差して形成されている。それゆえ挿入孔320にクランク状の接続端子306の圧接端子部306bを挿入することで、絶縁板302の背面側にて電線304を圧接することができる。
【0051】
このように第3実施形態では、直線状の接続端子308とクランク状の接続端子306とを交互に配列することで、短ピッチコネクタの配索間隔を実現することが可能である。このため第3実施形態の電気接続箱では、従来の電気接続箱に比較して、よりピッチの狭い040コネクタとの接続が可能となる。したがって、その分、電気部品配置の高密度化や電気接続箱の小型化が図られるとともに、外部端子との接合の自由度も高まっている。
【0052】
次に、上述した各実施形態における回路板または絶縁板への配索に好適した電線について説明する。
図14は、上述の第3実施形態で説明した直線状の接続端子308とクランク状の接続端子306とを交互に配列した場合の模式図である。図14中、接続端子306に付されている破線Aは、ここで中間部306cが手前側に90゜屈曲されていることを示し、また破線Bは、ここで圧接端子部308bが下方へ90゜屈曲されていることを示している。
【0053】
これら接続端子306,308を幅方向に配列した場合、その配列方向でみてタブ部306a,308bが占める領域と、圧接端子部306b,308bが占める領域とをほぼ同じ長さに設定するためには、圧接される電線の外径を極めて小さくすることが要求される。
以下に、最近の電気接続箱を小型化するために多く使用され始めている040端子を一例として挙げ、電線の外径を極めて小さくすることが要求される理由について説明する。
【0054】
040端子を使用した場合を考えると、040コネクタの配索ピッチCは規格上2.5mmであり、また、このきとき圧接端子部306b,308bの幅は3.0mmに設定される。したがって、同一線上に圧接端子部306b,308bを並べることは規格寸法上の理由から不可能であり、このため第3実施形態のように2種類の圧接端子部306b,308bを千鳥状に配置して接触を回避する必要が生じる。
【0055】
しかしながら、たとえ千鳥状配置によって圧接端子部306b,308b同士の接触を回避できたとしても、依然として隣り合う圧接端子部306bの間隔が狭いことは図2からも明らかである。具体的には、圧接端子部306b間に介在する絶縁物(突起構造物310)の最小厚さtを0.5mmとして考えると、配線材である電線の外径を1.0mm以下に抑える必要があるということが図2から容易に理解できる。なお図14中、圧接端子部306b間には絶縁物(突起構造物310)を挟んで電線のための布線スペースDが形成されている。
【0056】
ところが、従来のようにPVC(ポリ塩化ビニル)で被覆された電線では0.5sqの単線で考えたときに心線の外径が0.8mmで、被覆層の厚みが0.3mm、そして、仕上がり電線外径は約1.4mmになってしまうため、上述のように千鳥状配置をとったとしても電線が布線スペースD内に収まりきらない。またエナメル線は、圧接端子部306b,308bとの圧接性能において信頼性に欠けるため、これを用いることは現実的でない。すなわち、エナメル線は布線時の圧接性等に問題があり、車載用電気接続箱の配線用電線としては不向きであるといえる。
【0057】
そこで、本発明においては3層被覆電線を用いることとし、その心線外径が0.8mmで、3層合計の被覆層の厚みが0.1mmとなるように設定されている。このため電線外径がちょうど1.0mmとなり、上述した040端子の千鳥状配列において圧接端子部306b間への布線が可能となる。またこれにより、その配列方向でみてタブ部306a,308bが占める領域と、圧接端子部306b,308bが占める領域とをほぼ同じ長さに設定することが可能となる。
【0058】
図15に示されるように、上述した3層被覆電線400においては、心線402の周りに同心状に3重の被覆層404〜406が形成されている。このうち1層目および2層目の被覆層404,405にはいずれもPET(ポリエチレンテレフタレート)を主成分とした材料を使用し、3層目の被覆層406にはナイロンを主成分とした材料を使用することで、3層合計の被覆層厚さを0.1mmに抑えることが可能となる。
【0059】
上述のように3層被覆電線400は、その被覆材として耐熱樹脂を使用しており、また、被覆材を3層に被覆していることから、極薄の被覆であっても耐電圧特性は充分な水準にある。また耐熱性やカットスルー特性等の機械的特性や圧接特性にも優れ、一般のPVC絶縁電線やエナメル電線に比較して性能上も有利である。
【0060】
このように本発明においては、複数の被覆層を有しながら、これらを合計しても被覆層厚が極めて薄く、従来よりも電線外径を細くできる電線を採用することで、例えば040端子のような短ピッチの小型端子を使用することによるメリットをより充分に享受することができる。
また、配線用線材である電線と、同一の電気接続箱内にあるバスバーとの共用並びに使い分けに関して、例えば0.5sq相当の電線を使用する場合、一般的には15Aヒューズにぶら下がる回路については当該0.5sq相当の3層被覆電線を使用し、20A以上のヒューズにぶら下がる回路についてはバスバーを使用するものとする。
【0061】
【発明の効果】
従来、電子部品搭載基板へのタブ端子接続では、どうしても長めのタブ端子を破損し安いという問題があったが、本発明の電気接続箱ではこのような問題が生じることはない。このため正確なタブアライメントにてタブ端子を確実にコネクタに結合することができ、また、従来の構造に比較して組立後の外力や振動に対して機械的にも強い構造が実現される。
【0062】
また従来は回路配線に際して複数箇所の端子部分で配線を迂回させる必要があり、それだけ配索自由度が制限されていたが、クランク状端子を用いた本発明の電気接続箱によれば、クランク状端子の下方にも電線を配線することが可能となり、配索自由度を大幅に向上することができる。これにより、回路設計がより簡単となり、且つ、電気接続箱の小型化を容易に実現することができる。
【0063】
また本発明により、電気接続箱からも短ピッチ配列の040コネクタ等への入出力が可能となり、電気接続箱の小型化および外部端子との接合の自由度が大きく高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の電気接続箱を示した分解斜視図である。
【図2】電子回路ユニットの斜視図である。
【図3】コネクタハウジングとタブ端子との接続関係を示した分解斜視図である。
【図4】圧接刃を有するタブ端子の斜視図である。
【図5】タブホルダの変形例を示した斜視図である。
【図6】第2実施形態の電気接続箱に適用された絶縁板の部分的な斜視図である。
【図7】突起構造物の斜視図である。
【図8】第3実施形態の電気接続箱に適用された絶縁板の部分的な平面図である。
【図9】図8中、IX−IX線に沿う断面を含む突起構造物の正面図である。
【図10】直線状端子の詳細図である。
【図11】クランク状端子の詳細図である。
【図12】図9中、XII−XII線に沿う断面図である。
【図13】図9中、XIII−XIII線に沿う断面図である。
【図14】040端子の配列を示した概念図である。
【図15】3層被覆電線の断面図である。
【符号の説明】
100 電気接続箱
102 アンダカバー(本体ケース)
104 アッパカバー(本体ケース)
106 バスバー回路板
108 絶縁板
110 バスバー
112 タブ端子
126 コネクタハウジング
130 タブホルダ(保持具本体、タブアライメント保持具)
138 ハウジングケース
206 接続端子
206a 先端部
206b 基端部
206c 中間部
210 突起構造物
306 接続端子(直線状)
306a タブ部
306b 圧接端子部
306c 中間部
308 接続端子(クランク状)
308a タブ部
308b 圧接端子部
314 布線溝
316 布線溝
318 挿入孔
320 挿入孔
400 3層被覆電線
402 心線
404 被覆層
405 被覆層
406 被覆層

Claims (12)

  1. 本体ケース内に積層して収容され、バスバーが配索された回路板と、
    前記回路板からその積層方向に延びる複数のタブ端子と、
    前記複数のタブ端子を介して所定の電気部品を前記回路板に導通させるコネクタと、
    前記回路板と前記コネクタとの間に介装され、前記複数のタブ端子の配列に対応して形成された複数の挿通孔を有し、これら挿通孔に前記タブ端子を挿通させてその配列を維持するとともに前記挿通孔から前記タブ端子を突出させて前記コネクタへの導通接続を可能とするタブホルダと
    を具備したことを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記コネクタが前記タブ端子に導通接続された状態で、前記タブホルダおよび前記コネクタのハウジングを収容する別体のハウジングケースをさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 本体ケース内に積層して収容され、バスバーが配索された回路板と、前記回路板からその積層方向に延びる複数のタブ端子と、これら複数のタブ端子を介して所定の電気部品を前記回路板に導通させるコネクタとを備えた電気接続箱において、
    前記本体ケースに固定される保持具本体と、
    前記保持具本体に前記複数のタブ端子の配列に対応して形成され、前記回路板の積層方向でみて前記タブ端子の突出長さよりも短い長さを有した挿通孔とを備え、
    前記保持具本体は、前記挿通孔に前記タブ端子を挿通させた状態で前記本体ケースに固定されていることを特徴とする電気接続箱のタブアライメント保持具。
  4. ケース内に収容され、所望の回路を形成するべく複数の電線が布線された絶縁板と、この絶縁板に取り付けられ、基端部が電線に圧接されるとともに先端部が所定の電気部品に嵌合される複数の接続端子とを備えた電気接続箱において、
    前記複数の接続端子は、
    前記基端部と前記先端部とが直線的に連なる形状を有した直線状端子と、
    前記基端部と前記先端部との間に介在して形成され、これら基端部および先端部を互いに厚み方向へオフセットした状態で相互に連結する中間部を有することにより全体としてクランク形状をなしたクランク状端子とを含み、
    前記クランク状端子は、前記中間部の長さが異なる複数種類のものをさらに含むことを特徴とする電気接続箱。
  5. 前記絶縁板は、電線が布線される布線面から突出して形成され、上端にて前記クランク状端子の前記中間部を支持するべく前記先端部の下方および前記基端部の近傍にそれぞれ配置された複数の突起構造物を有することを特徴とする請求項4に記載の電気接続箱。
  6. ケース内に収容され、所望の回路を形成するべく複数の電線が布線された絶縁板と、前記絶縁板に取り付けられ、一端に電線が圧接される圧接端子部を有し、他端に所定の外部コネクタ端子との入出力端子となるタブ部を有した複数の接続端子とを備えた電気接続箱において、
    前記複数の接続端子は、
    前記圧接端子部と前記タブ部とが直線的に連なる形状を有した直線状端子と、前記タブ部に対し前記圧接端子部を厚み方向へオフセットした状態で連結する中間部を有することにより全体としてクランク形状をなしたクランク状端子とを含み、
    前記直線状端子のタブ部と前記クランク状端子のタブ部とが所定の短ピッチコネクタの配索間隔で交互に配索されており、且つ、互いに隣接する前記圧接端子部同士の接触が回避されていることを特徴とする電気接続箱。
  7. 前記絶縁板は、
    前記電線が布線される布線面から突出して形成され、前記接続端子を保持するための突起構造物と、
    前記突起構造物に形成され、前記突起構造物の上面から前記布線面へ延びて前記圧接端子部を挿入可能とするか、あるいは、前記突起構造物の上面から前記絶縁板を厚み方向に貫通して延び、前記布線面の背面側にまで前記圧接端子部を挿入可能とする挿入孔と、
    前記突起構造物に前記挿入孔を横断して形成され、前記布線面上およびその背面側にてそれぞれ電線を布線可能とする布線溝とを有することを特徴とする請求項6に記載の電気接続箱。
  8. 前記直線状端子と前記クランク状端子とが交互に配索されており、且つ、前記直線状端子および前記クランク状端子のいずれか一方の前記圧接端子部が前記布線面上にて電線に圧接され、その他方の前記圧接端子部が前記布線面の背面側にて電線に圧接されていることを特徴とする請求項6または7に記載の電気接続箱。
  9. 前記電線は心線に耐熱樹脂が被覆された被覆線からなり、前記耐熱樹脂の被覆厚さが0.1mm以下に設定されていることを特徴とする請求項4から8のいずれかに記載の電気接続箱。
  10. 前記電線は心線の周りに同心状に配置された複数の被覆層を有しており、これら被覆層を形成する耐熱樹脂が各々PET(ポリエチレンテレフタレート)およびナイロンを主成分として含むことを特徴とする請求項9に記載の電気接続箱。
  11. 前記被覆層が心線の回りに3重層をなして配置されており、個々の被覆層を形成する耐熱樹脂が各々PET(ポリエチレンテレフタレート)、PET(ポリエチレンテレフタレート)およびナイロンを主成分として含むことを特徴とする請求項10に記載の電気接続箱。
  12. 前記心線が0.5sq相当の単心線であることを特徴とする請求項10または11に記載の電気接続箱。
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