JP4188804B2 - イヤホーン装置 - Google Patents

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本発明はイヤホーン装置に係わり、イヤホーンを有する首掛け可能なストラップに、未使用時のイヤホーンを収納可能なイヤホーン収納部材を取り付けたイヤホーン装置に関する。
従来のイヤホーン装置は、図4に示すように、幅広で帯状のストラップ51が環状に形成されて、人の首等に掛けることができるようになっている。
前記ストラップ51は、外周部が布等の被覆部材(図示せず)で被覆されて、図示上部側の左右2箇所に、引き出し穴51aが形成されている。
前記引き出し穴51aからは、イヤホーンケーブル52が所定長さで引き出されている。そして、イヤホーンケーブル52の先端部には、イヤホーン53が接続されている。
また、ストラップ51は、環状の図示下部側が連結部材54で連結され、この連結部54には、スイッチ等の入力部(図示せず)が配設されている。前記イヤホーンケーブル52は、ストラップ51の外周部を被覆する被覆部材の内部に埋設されて、引き出し穴51aから連結部54まで延長形成されて入力部に接続されている。
また、連結部54の入力部からは、入力部に接続された所定長さのケーブル55が引き出し形成され、このケーブル55は、音声信号用のケーブルと、入力部から出力される信号送信用のケーブルとからなり、先端部にプラグ(図示せず)が接続されている。
このような構成の従来のイヤホーン装置は、ケーブル55の先端部のプラグを携帯用音響機器56等のジャック部(図示せず)に挿入して接続することにより、携帯用音響機器56を衣服のポケット、あるいはバッグ等に入れた状態で、ストラップ51を首に掛け、イヤホーン53を操作者の耳に装着して使用可能になっている。
そして、連結部54の入力部(図示せず)の操作により、CD等の音楽の再生/停止等の操作を行えるようになっている。
しかし、前述したような従来のイヤホーン装置は、音楽等を聴かな未使用時において、耳から外したイヤホーン53が、ぶらついて見栄えが悪くなると共に邪魔になっていた。
そのために、音楽等を聴かないときのイヤホーン未使用時は、首からストラップ51を首から外していたので、その都度首から着脱するのが煩雑であるという弊害があった。
このような弊害を解決するために従来提案されているものとして、特許文献2に記載のような、図示は省略するが、イヤホーンを接続したイヤホーンケーブルが、首掛け可能なストラップの内部に埋設されている。
前記ストラップの二股状の基部には、イヤホーンケーブルを巻取り可能な巻取り装置が配設されている。
そして、音楽等を聴かないときのイヤホーン未使用時には、イヤホーンケーブルを巻取り装置に巻取ることで、耳から外したイヤホーンのぶらつきを防止することができた。
特開2001−258078号公報 特開2001−169382号公報
しかし、前述したような従来のイヤホーン装置は、ストラップ51の外周部を被覆する布等からなる被覆部材に、イヤホンケーブル52を引き出すための引き出し穴51aが形成されいるので、布がほつれて引き出し穴51aの外観(見栄え)が悪くなる問題があった。
また、イヤホーンケーブル52をストラップ51に対して直角方向に引き出そうとすると、ストラップ2の外周部を被覆する布等の被覆部材が、引き出し穴51aから破れたりする強度的な問題があった。
また、イヤホーンケーブルを巻取る巻取り装置を備えたものは、巻取り装置が高コストとなって、イヤホーン装置がコストアップになる問題があった。
本発明は前述したような課題を解決するもので、ストラップに形成した引き出し穴を、イヤホーンを収納可能なイヤホーン収納部材で覆うことにより、ストラップの外観向上と強度アップとを図ることができるイヤホーン装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決するための第1の手段として本発明のイヤホーン装置は、一端部にイヤホーンが接続されたイヤホーンケーブルと、このイヤホーンケーブルを内部に埋設すると共に人の首部に掛け留め可能な環状に形成されたストラップとを備え、前記ストラップには、前記イヤホーンを収納可能なイヤホーン収納部材が配設され、該イヤホーン収納部材は、前記ストラップに固定可能な固定部を有する下ケースと、前記固定部上を覆うと共に収納した前記イヤホーンを保持可能な保持部を有する上ケースとからなり、前記イヤホーンケーブルは、前記ストラップから所定長さで外部に延長形成され、前記ストラップから外部に延出する前記イヤホーンケーブルは、前記ストラップから延出されて前記下ケースの前記固定部から前記イヤホーン収納部材の外部に導出されていることを特徴とする。


また、前記課題を解決するための第の手段として、前記ストラップは、第1ストラップと、この第1ストラップの両端部に前記イヤホーン収納部材を介して接続した2本の第2ストラップとからなり、この第2ストラップのそれぞれは、前記イヤホーン収納部材に接続した一端部側と反対側の他端部側が連結部材で連結されて、前記ストラップが前記環状になっていることを特徴とする。
また、前記課題を解決するための第の手段として、前記第2ストラップのそれぞれには、内部に前記イヤホーンケーブルが埋設され、前記イヤホーン収納部材は、前記下ケースの前記固定部で、前記第1ストラップの端部と前記第2ストラップの前記一端部とを固定し、前記イヤホーンケーブルは、前記固定部から前記イヤホーン収納部材に形成したケーブル出口を介して外部に導出されていることを特徴とする。
また、前記課題を解決するための第の手段として、前記第2ストラップの内部には、所定の隙間を有して互いに対向する接点部が形成されたメンブレンが埋設されていることを特徴とする。
また、前記課題を解決するための第の手段として、前記イヤホーン収納部材は、前記下ケースと前記上ケースとが互いにスナップ係止可能になっていることを特徴とする。
本発明に係わるイヤホーンケーブルは、ストラップから所定長さで外部に延長形成され、ストラップには、イヤホーンを収納可能なイヤホーン収納部材が配設されているので、未使用時のイヤホーンをイヤホーン収納部材に収納することにより、イヤホーンのぶらつきを防止することができる。
また、イヤホーン収納部材は、ストラップに固定可能な固定部を有する下ケースと、固定部上を覆うと共に収納したイヤホーンを保持可能な保持部を有する上ケースとからなっているので、簡単な構造で未使用時のイヤホーンを収納することができる。そのためにコストダウンが可能なイヤホーン装置を提供できる。
また、ストラップから外部に延出するイヤホーンケーブルは、ストラップから延出されて下ケースの固定部からイヤホーン収納部材の外部に導出されているので、ストラップからイヤホーンケーブルが延出する部分が固定部で固定することができる。そのために、イヤホーンに引っ張り荷重等が加わってもイヤホンがストラップから抜け出すことが無い。
また、ストラップは、第1ストラップと、この第1ストラップの両端部にイヤホーン収納部材を介して接続した2本の第2ストラップとからなり、この第2ストラップのそれぞれは、イヤホーン収納部材に接続した一端部側と反対側の他端部側が連結部材で連結されて、ストラップが環状になっているので、異なる2種類の第1、第2ストラップを、イヤホーン収納部材で接続することができ、組立が容易である。
また、第2ストラップのそれぞれには、内部にイヤホーンケーブルが埋設され、イヤホーン収納部材は、下ケースの固定部で、第1ストラップの端部と第2ストラップの一端部とを固定し、イヤホーンケーブルは、固定部からイヤホーン収納部材に形成したケーブル出口を介して外部に導出されているので、イヤホーンケーブルが第2ストラップから延出する部分をイヤホーン収納部材で覆って外観を良くすることができる。
また、第2ストラップの内部には、所定の隙間を有して互いに対向する接点部が形成されたメンブレンが埋設されているので、接点部が形成された部分の第2ストラップを操作することで、例えばラジオの選局、あるいは音量調整等を行うことができる。
また、イヤホーン収納部材は、下ケースと上ケースとが互いにスナップ係止可能になっているので、組立が容易である。また修理等の時は、分解が容易である。
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態について説明する。まず、図1は本発明のイヤホーン装置を説明する概略図であり、図2は本発明に係わるイヤホーン収納部の正面図であり、図3は本発明に係わるイヤホーン収納部材の分解斜視図である。
まず、本発明のイヤホーン装置1は、図1に示すように、幅広で帯状のストラップ2が所定長さに形成されている。そして、ストラップ2は、1本の第1ストラップ3と2本の第2ストラップ4、4とからなり、第1ストラップ3の両端部に、後述するイヤホーン収納部材8を介してそれぞれ第2ストラップ4、4の一端部側が接続されている。
前記第1、第2ストラップ3、4は、内部が平坦で帯状の樹脂材料等で形成された基材と、この基部の外周部が布、あるいは樹脂材料等のシートからなる被覆部材で被覆されている。前記第2ストラップ4の内部には、イヤホーンケーブル5が埋設されている。
そして、第2ストラップ4、4の他端部側(図示下端部側)が連結部材6で連結されて、人の首部に掛け留め可能な環状に形成されている。
前記連結部6には、押し釦スイッチ等からなる入力部7が形成され、この入力部7には、第2ストラップ4に埋設しているイヤホーンケーブル5が電気的に接続されている。
前記入力部7からは、従来例と同じように、所定長さのケーブル(図せず)が引き出し形成され、このケーブル先端部にプラグ(図示せず)が接続されて、携帯用音響機器(図示せず)等に電気的に接続可能になっている。
また、第1、第2ストラップ3、4を接続するイヤホーン収納部材8は、図2、図3に示すように、第1、第2ストラップ3、4を連結する下ケース9が配設されている。前記下ケース9は、樹脂材料等で外形が略矩形状に形成され、第1ストラップ3の端部を固定可能な第1固定部9aと、2ストラップ4の一端部側を固定可能な第2固定部9bとが形成されている。

また、下ケース9には、第1固定部9aの図示左側近傍の位置に、第2固定部9bから延出されるイヤホーンケーブル5を、外部に導出するためのケーブル出口9cが形成されている。
前記下ケース9は、樹脂材料からなり、第1、第2固定部9a、9bは、第1ストラップ3の端部側および第2ストラップ4の一端部側を挿入可能な溝(図示せず)が形成されいる。
そして、前記溝に第1、第2ストラップ3、4を挿入した状態で、第1、第2固定部9a、9bを例えば熱カシメ等を行うことにより、第1、第2ストラップ3、4が下ケース9に固定されている。
また、第2ストラップ4から延出するイヤホーンケーブル5は、第2ストラップ4の一端部側を第2固定部9bに固定すると、第2固定部9bからケーブル出口9c側に引き出されるようになっている。
即ち、イヤホーンケーブル5は、第2ストラップ4からの延出部分が第2固定部4で固定されているので、イヤホ−ンケーブル5に引っ張り力が加わっても、イヤホーンケーブル5が第2ストラップ4から抜け出すことはない。
また、イヤホーン収納部材8には、第1、第2固定部9a、9b上を覆うように、下ケース9の上面側に上ケース10が配設され、この上ケース10が下ケース9にスナップ係止可能になっている。
前記上ケース10は、第1、第2固定部9a、9b上を覆う基部10aと、この基部10aの図示左右から舌片状の保持部10b、10bが、基部10aと所定の隙間を有して互いに対向する方向に延長形成されている。
前記基部10aと保持部10bとの間の隙間に、後述するイヤホーン11を収納して保持可能になっている。
また、イヤホーンケーブル5の延出端部には、人の耳に挿入して装着可能な外形が略円形状のイヤホーン11が接続されている。
前記イヤホーン収納部材8に収納したイヤホーン11は、図2に示すように、矢印A方向の上方に容易に取り出し可能になっている。
前述したような、本発明のイヤホーン装置1は、第1、第2ストラップ3、4がイヤホーン収納部材8、8で接続されると共に、第2ストラップ4、4の他端部側が連結部材6で連結されて外観が環状になっている。
そして、環状のストラップ2を操作者の首に掛け留めして、連結部材6から所定長さで延びるケーブルのプラグを、携帯用音響機器等に接続し、イヤホーン11を耳に装着する。
その後、入力部7を操作することにより、携帯用音響機器等から音楽等を聴くことができる。
また、ストラップ2を首に掛け留めした状態で、音楽等を聴かない未使用時に、耳から外したイヤホーン11を、イヤホーン収納部材8の基部10aと保持部10bの隙間部分に保持する。このことにより、イヤホーン収納部材8にイヤホーン11が収納されて、イヤホーン11がぶらつくのを防止できる。
そのために、イヤホーン11を外しても、イヤホーン装置1は、首に掛け留めしたままでよい。
また、耳から外したイヤホーン11は、イヤホーン収納部8に収納することにより、従来のようなイヤホーンケーブル5を巻取る巻取り装置を不要にできる。
尚、本発明の実施の形態におけるストラップ2は、1本の第1ストラップ3と2本の第2ストラップ4をイヤホーン収納部材8で接続したもので説明したが、1本の帯状のストラップ(図示せず)を、図示を省略するが、両端部を連結部材で連結して、首に掛け留め可能な環状に形成し、1本のストラップにイヤホーン収納部材を固定するようにしたものでも良い。
即ち、ストラップ2には、イヤホーン5を収納可能なイヤホーン収納部材8が配設されている。
また、第2ストラップ4は、図示を省略するが、内部に埋設する基材が、所定厚さのスペーサを介して互いに対向する帯状のフィルムシートからなり、前記スペーサを部分的に取り去って、所定の隙間を有して互いに対向するフィルムシートに、それぞれ接点部を形成したメンブレンで構成したものでも良い。
即ち、第2ストラップ4の内部には、所定の隙間を有して互いに対向する接点部が形成されたメンブレンが埋設されている。
このようなメンブレンを埋設したイヤホーン装置は、接点部が形成された部分を操作して、互いに対向する接点部を導通させることにより、例えばラジオの選局、あるいは音量調整等を首元で行うことができ、操作性がよい。
本発明のイヤホーン装置を説明する概略図である。 本発明に係わるイヤホーン収納部材の平面図である。 本発明に係わるイヤホーン収納部材の分解斜視図である 従来のイヤホーン装置を説明する概略図である。
符号の説明
1 本発明のイヤホーン装置
2 ストラップ
3 第1ストラップ
4 第2ストラップ
5 イヤホーンケーブル
6 連結部材
7 入力部
8 イヤホーン収納部材
9 下ケース
9a 第1固定部
9b 第2固定部
9c ケーブル出口
10 上ケース
10a 基部
10b 保持部
11 イヤホーン

Claims (5)

  1. 一端部にイヤホーンが接続されたイヤホーンケーブルと、このイヤホーンケーブルを内部に埋設すると共に人の首部に掛け留め可能な環状に形成されたストラップとを備え、
    前記ストラップには、前記イヤホーンを収納可能なイヤホーン収納部材が配設され、該イヤホーン収納部材は、前記ストラップに固定可能な固定部を有する下ケースと、前記固定部上を覆うと共に収納した前記イヤホーンを保持可能な保持部を有する上ケースとからなり、
    前記イヤホーンケーブルは、前記ストラップから所定長さで外部に延長形成され、前記ストラップから外部に延出する前記イヤホーンケーブルは、前記ストラップから延出されて前記下ケースの前記固定部から前記イヤホーン収納部材の外部に導出されていることを特徴とするイヤホーン装置。
  2. 前記ストラップは、第1ストラップと、この第1ストラップの両端部に前記イヤホーン収納部材を介して接続した2本の第2ストラップとからなり、この第2ストラップのそれぞれは、前記イヤホーン収納部材に接続した一端部側と反対側の他端部側が連結部材で連結されて、前記ストラップが前記環状になっていることを特徴とする請求項1記載のイヤホーン装置
  3. 前記第2ストラップのそれぞれには、内部に前記イヤホーンケーブルが埋設され、前記イヤホーン収納部材は、前記下ケースの前記固定部で、前記第1ストラップの端部と前記第2ストラップの前記一端部とを固定し、前記イヤホーンケーブルは、前記固定部から前記イヤホーン収納部材に形成したケーブル出口を介して外部に導出されていることを特徴とする請求項2記載のイヤホーン装置。
  4. 前記第2ストラップの内部には、所定の隙間を有して互いに対向する接点部が形成されたメンブレンが埋設されていることを特徴とする請求項2または3記載のイヤホーン装置。
  5. 前記イヤホーン収納部材は、前記下ケースと前記上ケースとが互いにスナップ係止可能になっていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載のイヤホーン装置。
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