JP5115422B2 - 電気接続用コードユニット - Google Patents
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Description
このような電気接続用コードユニットは、例えば、携帯型音楽再生装置に耳たぶ取付型脈拍センサとイヤフォンとを接続するために使用される。
この携帯型音楽再生装置に、耳たぶ取付型脈拍センサコードとイヤフォンコードとを接続する際、コードユニットとして、携帯型音楽再生装置へのプラグを共通化し、このプラグから両コードが結合状態で一体となって引き出され、コード端部近くで分離されたものを用いている。
また、両方を使用する場合でも、イヤフォンには好みのものを使用しようとしても、上述したコードユニットでは対応できないという問題がある。
そのため、両コードを分離する必要がある。そうすると、今度は、両コートがばらばらで雑然としているし、両コートがもつれやすいという問題が生じる。
一般に、長いコードを束ねるために、結束バンドが用いられている。しかし、コードを外すには、これを切断しなければないような結束バンドであれば、これを再利用できない。針金タイプであれば、外せるものの、外すのが面倒である。
そこで、上述した耳たぶ取付型脈拍センサコードとイヤフォンコードとを結束するために、この「ケーブルクリップ」を小型化して、2本のコードの複数箇所における結束に使用することが考えられる。
しかし、「ケーブルクリップ」自体が小さくなるため、「ケーブルクリップ」を取り外してしまうと紛失しやすいという問題がある。
BF-1 Owner's Manual Ver. 1.1.d、[online]、[平成20年8月25日検索]、インターネット、<http://www2.yamaha.co.jp/manual/pdf/emi/english/others/bf1_en_om_v11d2.pdf>
従って、副コードは、コード結束部材の弾性変形により、主コードと着脱可能に結束できる。使用される副コードの外形が丸形、平行丸形のいずれであっても、主コードに結束することができる。
上述した電気接続用の副コードは、例えば、その一端が電子装置本体部に対して第2のコネクタを介して、又は、第2のコネクタを介さずに直接的に、電気的接続され、他端が第2の外部取付される装置に電気的接続されたものである。
上述した第1のコネクタ、第2のコネクタは共通のものであってもよいし、異なるものであってもよい。
従って、耳たぶ取付型脈拍センサとともに電気音響変換器を使用する際に、この電気音響変換器用のコードを、耳たぶ取付型脈拍センサが接続されたコードに結束することができる。電気音響変換器用コードの方は、任意に取り替えることができる。従って、例えば、使用者が好んでいる電気音響変換器を使用できる。
また、電気音響変換器を使用しないときは、電気音響変換器用のコードとの結束を外すことができる。
上述した電気音響変換器は、例えば、イヤフォン、ヘッドフォンである。
まず、携帯型音楽再生装置(携帯型電子装置本体部)1について簡単に説明しておく。
この携帯型音楽再生装置1は、使用者の身体に装着し、身体の各部に対する信号を送受信する携帯型電子装置である。具体的には、使用者の二の腕に装着し、耳たぶ取付型脈拍センサ8とイヤフォン(電気音響変換器)10と共に使用し、これらとの間を電気接続用のコードで接続している。
使用者は、ジョギングなどの反復運動をしながらこの携帯型音楽再生装置1で音楽再生をする場合は、使用者の歩行テンポ又は走行テンポ(反復運動テンポ)の変化に追従して、反復運動テンポに対応した値の音楽テンポの曲を再生できる。
また、運動計画に従って使用者の反復運動を支援する場合、この携帯型音楽再生装置1は、使用者の心拍数(脈拍数)と目標運動強度に対応する目標心拍数との差が小さくなるように、音楽テンポの値を決定し、決定した音楽テンポの曲を再生する。使用者が再生される曲の音楽テンポに対応した反復運動テンポで反復運動をすれば、使用者に最適な運動ができるようになる。
装置受皿2には装着ベルト4が取り付けられており、装着ベルト4を使用者の腕14に巻き付け、その端部をリング部材5に挿通して折り返す。折り返された端部を引っ張って、装着ベルト4の外周面に面ファスナで面結合する。その際、装置固定ベルト3が引っ張られることにより、携帯型音楽再生装置1は装置受皿2に強く押し付けられた状態となって、装置受皿2に固定される。
脈拍センサコード7には、脈拍センサ8が接続される。イヤフォンコード9は、イヤフォンコード分岐部材11を経て、左耳用のイヤフォンコード9L、右耳用のイヤフォンコード9Rに別れ、それぞれ、左耳用のイヤフォン10Lと図示しない右耳用のイヤフォン10Rとに接続される。これらのコードは、電気接続用のコードである。
一方、イヤフォン10(10R、10L)は、使用者の耳15に架けられて、その耳甲介腔に挿入される。
上述したイヤフォン10は、電気音響変換器の一具体例である。使用者は、イヤフォン10に代えて、ヘッドフォンを用いたり、小型のボックスに収容された外部スピーカを用いたりすることもできる。
コード収納カバー12は、イヤフォンコード9の折り畳まれた余長を収納する。コード収納カバー12は、装置受皿2の裏に取り付けられた装置固定ベルト3の裏面に、相互の結合部材により、着脱自在に取り付けられる。
そのため、両コードの複数箇所を、コードクリップ(コード結束部材)13により結束し、脈拍センサコード7にイヤフォンコード9を沿わせて取り付けるようにした。
図2(a)は平面図、図2(b)は左側面図(図示右側方向を前面という)、図2(c)は台座部25の裏面及び装着ベルト4の裏面を示す底面図である。
携帯型音楽再生装置1は、使用者の腕14(右の二の腕)に装着することを想定したもので、左側面が手先側、右側面が肩側になる。
図2(c)は、装着ベルト4の端部(摘み28がある側)がリング部材5に挿通される前において、図3に示すコード収納カバー12又はパッド31(一点鎖線で示す)が取り外された状態を示している。
図2(a)に示すように、上部筐体1aの表面が装置固定ベルト3の窓部3aから見えている。1cは電源スイッチ、1dは押下操作スイッチ、1eは指掛部、1f,1gはレバースイッチ、1hは液晶表示画面である。レバースイッチ1f,1gは、液晶表示画面1hのある側に押圧することにより作動する。装置固定ベルト3に隠れている1iはUSBコネクタ端子収容部であり、蓋を開けると、パーソナルコンピュータに接続するためのUSBコネクタ端子部が露出する。
下部筐体1bの左右両側面には、係合凸部1jが形成されている。これに係合する係合凹部2aが装置受皿2に形成されていることにより、携帯型音楽再生装置1を装置受皿2に着脱自在に装着できる。
2bは摘みであって、この摘み2bを上から押圧すると装置受皿2の側面が拡がることにより、係合凸部1jと係合凹部2aとの係合が外れる。
装置固定ベルト3のうち、面ファスナ23が取り付けられている部分は、比較的剛性の大きな部分となり、台座部25を構成している。
装着ベルト4は、例えば、裏面(腕14に接する面)を基布面4aとし、表面をパイル面4bとした、長手方向に伸縮性のある面ファスナである。
面ファスナ(フック面)27は、装着ベルト4のパイル面4bのどの部分にも面結合できるから、使用者の腕14の太さに応じて、装着ベルト4の巻付け長さを調整できる。
台座部25のうち装置受皿2が存在しない部分の長さは、この部分を無くすことを含めて、任意に設計できる。
しかし、面ファスナ(パイル面)23が、そのまま、使用者の腕14に接するようにしてもよい。
これに代えて、台座部25を設けることなく、携帯型音楽再生装置1の裏面に、収納カバー12やパッド31と着脱自在に結合する結合部材、例えば、面ファスナ(パイル面)23やフックボタンを設けてもよい。
この場合、携帯型音楽再生装置1を腕14(図1)に装着するには、携帯型音楽再生装置1に装着ベルト4を取り付ければよい。
携帯型音楽再生装置1は、また、使用者の衣服の腰ベルトに装着したり、別途、携帯型音楽再生装置1に腰装着ベルトを取り付けて使用者の腰に装着したりしてもよい。
最初に、図3(a)を参照し、パッド31について説明する。
図3(a)はパッド31の表面部、図3(b)はパッド31の裏面部を示す平面図である。
パッド31の表面部は面ファスナ(フック面)32であり、先に説明したコード収納カバー12と装置固定ベルト3の裏面に取り付けた面ファスナ(パイル面)23の外形状に対向する外形状をしており、面ファスナ23に着脱自在に結合される。
このような結合部材として、面ファスナ以外のものも使用できる。
例えば、凹部と凸部とが対になった留め金具であるスナップボタン(ホック)を用い、複数対のスナップボタンを、パッド31の表面と装置固定ベルト3の裏面に取り付けてもよい。
パッド31は、不要な場合や、これを洗浄したい場合に、簡単に取り外せる。
立体編物33は、ダブルラッセル(ダブルラッシェル)とも呼ばれ、表編地、裏編地という2層の編地を、間隔を空けて連結糸で、筋違、交叉、トーラス等の構造で連結した編物である。表編地、裏編地は、ポリエステル等の合成繊維マルチフィラメントであり、連結糸は、ポリエステル等の合成繊維のモノフィラメントである。
図示の立体編物は、表編地を目の粗いメッシュ構造とすることにより、通気性を良好にし、連結構造により、通気性と弾性、形態復帰性を得ている。
面ファスナ(フック面)32と立体編物33とは、重ね合わされて、周囲をバイアステープ34で包まれ、縫い合わせによりパッド31を構成する。その結果、腕への装着時のフイット感が良く、通気性があり、汗を発散させやすい。
コード収納カバー12の表面部は、収納領域12bと、この収納領域12bを間にして取付領域12aと重ね合わせ領域12cに区分され、いずれも面ファスナである。
収納領域12bは、図2に示した、ジャックコード21、イヤフォンコード9等のコード類、ジャック22、イヤフォンプラグ41を収納する領域であって、面ファスナ(パイル面)(第1の面ファスナ)35を有する。
従って、使用者の腕14に装着ベルト4を装着した状態でも、装着ベルト4の取付けと干渉することなくコード収納カバー12を取り付けることができる。また、コード類は携帯型音楽再生装置1の長手方向に沿って折り重ねられて収納されるので、使用者が運動中にも、携帯型音楽再生装置1との一体性が保たれる。
また、パッド31と同様に、面ファスナ23、面ファスナ36に代えて、複数個のスナップボタン(ホック)を用いた場合、凹凸一対のスナップボタンが対向するように位置合わせする。
コード収納カバー12も、パッド31と同様に、不要な場合や洗浄したい場合に、簡単に取り外せる。
例えば、上述した面ファスナ35をコード収納カバー12の全体形状に合わせて裁断しておき、この面ファスナ35の上に、上述した面ファスナ(フック面)34及び37を重ね、後述する裏面の立体編物38との縫い合わせの際に一体化すればよい。
また、上述した面ファスナ35,37は、フック面とループ面とが混在したタイプの面ファスナとしてもよい。収納領域12bと重ね合わせ領域12cとの区別がなくなるから、両者を重ね合わせる際の自由度が増す。加えて、面ファスナ36も同じ混在タイプの面ファスナとすれば、コード収納カバー12の表面を、同じ一枚の面ファスナで形成することができる。
上述した表面部を構成する部材と立体編物(クッション性のあるメッシュ材)38とが重ね合わされ、バイアステープ34により周縁を包まれて縫い合わされることにより、コード収納カバー12が形成される。
その結果、コードの余長を収納領域12bのコード収納カバー12に巻き付ける方法をとることが容易にできる。
折り畳んだコードの余長を携帯型音楽再生装置1の脇に収容するには、折り畳んだコードの一部分を包んで束ねることができればよいので、上述した幅が短くてもさほど問題がない。
コードプラグ6から、脈拍センサコード7と、短いジャックコード21とが引き出され、このジャックコード21にジャック22が接続されている。脈拍センサコード7には、耳たぶ取付型脈拍センサ8が接続されている。
イヤフォンジャック41、イヤフォンコード9、イヤフォン10は、コードユニット42に対し、外付け部材となる。イヤフォンコード9は、イヤフォンプラグ41に接続されており、このイヤフォンプラグ41をジャック22に差し込むことにより、コードプラグ6とイヤフォンプラグ41とが電気的に接続される。
次に、収納領域12bの中央を谷折りに折り曲げ、コード収納カバー12の遠端部(重ね合わせ領域12cの端部)が、携帯型音楽再生装置1の右側面の近傍、すなわち、取付領域12aと収納領域12bとの境界に合うようにして、面ファスナ(パイル面)35と面ファスナ(フック面)37とを面結合すると、図4(b)の状態となる。
図示の例では、コードプラグ6、ジャックコード21の引き出し部分、及び、脈拍センサコード7は、コード収納カバー12に収納されず、コード収納カバー12の上に露出している。
コード収納カバー12は、コードプラグ6のある、携帯型音楽再生装置1の右側面側に延在するように取り付けられる。その結果、コードプラグ6から引き出されたジャックコード21を、携帯型音楽再生装置1の周囲に引き回すことなく、引き出された状態のままコード収納カバー12に収納することができる。
不使用時のイヤフォン10又は耳たぶ取付型脈拍センサ8を、そのコードとともに収納するようにしてもよい。耳たぶ取付型脈拍センサ8は、そのクリップ部でコード収納カバー12を挟んでもよい。
なお、脈拍センサコード7とイヤフォンコード9とが共通の1本のコードとなっていたり、分離したコードになっていたりして、共通のコードプラグ6から引き出される場合(ジャックコード21、ジャック22を用いない場合)にも、そのコード余長をコード収納カバー12に収納することができる。
また、コードプラグ6を用いずに、携帯型音楽再生装置1から直接にコードが引き出される場合にも、コードの余長を収容できる。
図1に示した脈拍センサコード7とイヤフォンコード9とがバラバラにならないように結束するために、1又は複数のコードクリップ(コード結束部材)13を用いる。
図5(a)はコードクリップ13の平面図、図5(b)はその側面図である。図5(c)は、イヤフォンコード9としてステレオ用の丸形コード54を用いた場合の結束状態を示す説明図であり、図5(d)は、イヤフォンコード9としてステレオ用の平行丸形コード55を用いた場合の結束状体を示す説明図である。
図5(e)、図5(f)は、コードクリップの他の構造例を示す平面図である。
このコードクリップ13には、脈拍センサコード(主コード)7を挿通するための主コード挿通孔52と、イヤフォンコード(副コード)9を挿通するための副コード挿通凹部53を有している。
副コード挿通凹部53は、イヤフォンコード(副コード)9を保持する保持部53aと、イヤフォンコード9を導入する開口部53bを有している。
副コード挿通部53aは、イヤフォンコード9(図5(c)に示す54と図5(d)に示す55の場合がある)の外形よりも広く形成されることにより、挿通されたイヤフォンコード9をコード長手方向に移動可能に、かつ、脈拍センサコード7との相対位置関係を一定距離内に保持する。
開口部53bは、イヤフォンコード9を、副コード挿通部53aに導入する途中経路となる。
より具体的には、このコードクリップ13は、主コード挿通孔52が形成されたベース部13aと、副コード挿通凹部53が相互の間に形成された左アーム部13bと右アーム部13cとを有している。
従って、イヤフォンコード9が副コード挿通部53aに導入される際、左アーム部13bと右アーム部13cとが、イヤフォンコード9に押圧されベース部13aに対し徐々に弾性変形することにより、開口部53bが一時的に拡幅する。その結果、イヤフォンコード9は副コード挿通部53aに導入される。
イヤフォンコード9が導出される際も、左アーム部13bと右アーム部13cとが、イヤフォンコード9に押圧されベース部13aに対し弾性変形することにより、開口部53bが一時的に拡幅する。その結果、イヤフォンコード9は副コード挿通部53aから導出される。ただし、図示の例では、開口部53aの構造が、導出側では、最初から最小の開口幅w2になっており、徐々に拡幅されるものではないので、導出されにくい構造である。
図5(c)に示す丸形コード54を用いた場合、この直径をD2とすると、副コード挿通部53aの外形は、丸形コード54の外形(直径D2)より広く形成し、開口部53bの開口幅w2は直径D2よりも狭くする必要がある。
一方、図5(d)に示す平行丸形コード55を用いた場合、この短辺(丸形の直径)をD3(D3<D2)、長辺をD4とすれば、副コード挿通部53aの外形は、この平行丸形コード55の外形(短辺D3、長辺D4)より広く形成し、開口部53bの開口幅w2は、短辺D3よりも狭くする必要がある。
ただし、部分的に重なる領域における外形S1の横幅は、小径円の直径D3’としている。また、開口部53bの開口幅w2は、平行丸形コード55の横幅D3よりも幅狭にしている。
図5(c)に示した丸形コード54は、開口部53bの開口w2及び副コード挿通部53aの小径円の輪郭D3’により、副コード挿通部52からの脱落が阻止される。一方、図5(d)に示した平行丸形コード55は、開口部53bの開口w2により、副コード挿通部52からの脱落が阻止される。
逆に、イヤフォンコード9を主コードとしてもよく、この場合、1又は複数のコードクリップ13を使って、イヤフォンコード9に、脈拍センサコード7を合体させることができる。
あるいは、コードクリップ13を製造する金型に、脈拍センサコード(主コード)7を挿入した状態で、樹脂成型してもよい。
図5(e)、図5(f)に示すコードクリップ13でも、開口部56b,57bからイヤフォンコード9の導入方向に沿って、この順に部分的に重なる、小径円(直径D3’)と大径円(直径D2’)となり、その導入方向の縦幅をD4’とする連結円(だるま型形状)としている。
ただし、図5(e)では、部分的に重なる領域における外形S2は、小径円と大径円の交点で切り換わるようにしている。
また、図5(f)では、部分的に重なる領域における外形S3は、小径円と大径円の接線としている。
図6(a)は図1、図4に示した使用例を示し、図6(b)、図6(c)はイヤフォンコード9を使用しない例を示す。
図示のコード収納カバーの範囲は、収納可能な範囲を示し、図4等に示したコード収納カバー12が収納している範囲とは一致しない。図4では、脈拍センサコード7を収納していない。
図6(a)において、携帯型音楽再生装置1に接続されるコードユニット42は、携帯型音楽再生装置1の付属品のオプションとして提供される。
ジャックコード21とジャック22とを用いたのは、携帯型音楽再生装置1の様々な使用形態を考慮したことによる。
使用者は、気に入っているイヤフォン10のイヤフォンプラグ41をジャック22に差し込んで使用することができる。
なお、脈拍センサコード7のプラグをイヤフォンプラグ41とは別のプラグとすることも考えられる。携帯型音楽再生装置1には、これらが別々に差し込まれる2つのコネクタ端子部を設ける。しかし、そうすると、携帯型音楽再生装置1の構造が大きくなる。コネクタ端子部を小型化すれば、機械的強度が落ちてコネクタ端子部が故障するおそれがある。また、図7を参照して後述するように、コネクタ結合部分の防水性を考慮すれば、上述したコネクタ端子部は共通にしたい。
この場合、コードクリップ131〜133のように、ジャックコード21を脈拍センサコード7に結束するために使用することができる。
この場合、コードクリップ131〜135により、ジャックコード21をU字状に保持することができる。
コードクリップ13は、耳たぶ装着型脈拍センサコード7という一方のコードに取り外しできないように挿通されている。従って、コードクリップを外す場合、コードクリップは、主コード側に残ることになるので、コードクリップを紛失することがなく管理しやすく、再度、両コードを一体化しようとする際にも一体化しやすい。
コードクリップ13は、一端がクリップ状のアームであるので、他方のコードを簡単に着脱することができる。着脱の際に、コードクリップの切断や塑性変形を伴わないので、コードクリップは、何度でも着脱して繰り返し使用ができる。
この場合のコードユニットは、コードプラグ6、脈拍センサコード7、耳たぶ取付型脈拍センサ8、イヤフォンコード(電気音響変換器用のコード)9、イヤフォン(電気音響変換器)10で構成され、携帯型音楽再生装置1に添付された付属品として使用者に提供される。
また、先に比較例として示した、脈拍センサコード7のプラグとイヤフォンプラグ41とを別々にした場合においても、いずれかのコードが挿通孔に挿通されたコードクリップ13を使用して、脈拍センサコード7とイヤフォンコード9とを結束することができる。
主コードは、例えば、その一端が電子装置本体部に対して第1のコネクタ(第1のプラグ)を介して、又は、第1のコネクタを介さずに直接的に、電気的接続され、他端が第1の外部取付される装置に電気的接続されたものであればよい。電子装置本体部は携帯用でなくてもよい。
副コードは、例えば、その一端が電子装置本体部に対して第2のコネクタ(第2のプラグ、第1のコネクタと共通であってもよい)を介して、又は、第2のコネクタを介さずに直接的に、電気的接続され、他端が第2の外部取付される装置に電気的接続されたものであればよい。
電子装置本体の付属品として電気接続用コードユニットが用意される場合、この電気接続用コードユニットは、少なくとも、第1のコネクタ、主コード、第1の外部取付される装置、1又は複数のコード結束部材を有し、加えて、第2のコネクタ、副コード、第2の外部取付される装置を含む場合がある。
外部取付される装置としては、これまでに説明した、耳たぶ取付型脈拍センサ8、イヤフォン10、ヘッドフォンのほか、その他のセンサ(例えば加速度センサ)、マイクロフォン、電子装置本体部に対するリモコン操作部などがある。また、ジャック22のような中間接続コネクタも、外部取付される装置ということができる。
図7(a)〜図7(c)は、コードプラグ6の分解構成図であり、図7(a)は本体部分の側面図を示し、図7(b)は防水キャップ62の側面図、図7(c)は防水キャップ62の平面図である。
図7(d)は、図7(a)の本体部分に図7(b)、図7(c)に示した防水キャップを取り付けたコードプラグ6の側面図である。図7(e)は、コードプラグ6の底面図である。
図7(f)は、コードプラグ6を図1、図2に示した携帯型音楽再生装置1のコネクタ端子部に差し込んだ状態を示す説明図である。
突起部6bの下面からコネクタ結合用で外形が不等6角形の筒状で金属製のシールド筒体61(図7(e)参照)が突出している。
主部6aの左側にコード引出部6cが延設され、脈拍センサコード7及びジャックコード21が引き出されている。
基部62aの内面には係合凸部62cが形成されている。防水キャップ62が図7(a)に示した突起部6bに嵌めこまれる際に、係合凸部62cが係合凹部61dに係合することにより、防水キャップ62が突起部6bに密着固定される。
図7(f)に示すように、携帯型音楽再生装置1の右側面に形成されたコネクタ端子部(携帯型音楽再生装置側)1kの凹部64に、突起部6bを差し込むと、シールド筒体61は、携帯型音楽再生装置1側のシールド筒体65内に摺動挿入されるとともに、図示されない携帯型音楽再生装置1の側のコネクタ端子板が凹部63に挿入される。
その際、防水キャップ62のスカート部62bは、押しつぶされて扁平になり、携帯型音楽再生装置1の右側面に密着し防水キャップとなる。
2…装置受皿、2a…係合凹部、2b…摘み、3…装置固定ベルト、3a…窓部、3b…上端部、3c…下端部、4…装着ベルト、4a…基布面、4b…パイル面、5…リング部材、
6…コードプラグ(共通プラグ)、6a…主部、6b…突起部、6c…引出部、6d…係合凹部、
7…脈拍センサコード(主コード)、8…耳たぶ取付型脈拍センサ、9…イヤフォンコート(副コード、電気音響変換器用のコード)、9L…左耳用イヤフォンコード、9R…右耳用イヤフォンコード、10…イヤフォン(電気音響変換器)、10R…右耳用イヤフォン、10L…左耳用イヤフォン、11…イヤフォンコード分岐部材、
12…コード収納カバー(コード収納部)、12a…取付領域、12b…収納領域、12c…重ね合わせ領域、
13…コードクリップ(コード結束部材)、13A…上面、13B…下面、13C…側面、13a…ベース部、13b…左アーム部、13c…右アーム部、131〜136…コードクリップ、
14…腕、15…耳、21…ジャックコード、22…ジャック、23…面ファスナ(第1の結合部材)、25…台座部(装置受皿2、装置固定ベルト3の一部、面ファスナ23)、26…接合部、27…面ファスナ、28…摘み、29…鳩目、31…パッド、32…面ファスナ、33…立体編物、34…バイアステープ、35…面ファスナ(第1の面ファスナ)、36…面ファスナ(第2の結合部材)、37…面ファスナ(第2の面ファスナ)、38…立体編物(クッション性のあるメッシュ材)、
41…イヤフォンプラグ、42…コードユニット(コードプラグ6、脈拍センサコード7、耳たぶ取付型脈拍センサ8、ジャックコード21、ジャック22、コードクリップ13)、
51…軸、52…主コード挿通孔、53…副コード挿通凹部、53a…副コード挿通部、53b…開口部、54…丸形コード、55…平行丸形コード、56,57…副コード挿通凹部、56a,57a…副コード挿通部、56b,57b…開口部、
61…シールド筒体、61a…板バネ、62…防水キャップ、62a…基部、62b…スカート部、62c…係合凸部、63…凹部、64…コネクタ端子部1kの凹部(携帯型音楽再生装置1側)、65…シールド筒体(携帯型音楽再生装置1側)
Claims (2)
- 電気接続用の主コードと、
該主コードと電気接続用の副コードとを結束するための1又は複数のコード結束部材を有する電気接続用コードユニットであって、
前記コード結束部材は、前記主コードが挿通される主コード挿通孔と前記副コードが挿通される副コード挿通凹部を有し、
前記副コード挿通凹部は、開口部と副コード挿通部とを有し、
前記開口部は、前記副コードの外形よりも狭く、
前記副コード挿通部は、小径円と大径円とが前記副コードの導入方向に沿って、部分的に重なる連結円であり、部分的に重なる領域における横幅は前記小径円の直径とし、
前記副コードが前記副コード挿通部に導入される際、及び、前記副コードが前記副コード挿通部から導出される際に、前記開口部が前記副コードの押圧による弾性変形により一時的に拡幅するものであり、
前記副コードとして前記連結円よりも小さな外形の、丸形コード、平行丸形コードのいずれも挿通可能とした、
ことを特徴とする電気接続用コードユニット。 - 電気接続用の主コードと、電気音響変換器用のコードプラグを差し込むためのジャックと、該ジャックに接続された電気接続用のジャックコードと、前記主コードと前記ジャックコードとが引き出され、携帯型音楽再生装置に電気的に接続される共通プラグと、前記主コードと電気接続用の副コードとを結束するための1又は複数のコード結束部材を有する電気接続用コードユニットであって、
前記コード結束部材は、前記主コードが挿通される主コード挿通孔と前記副コードが挿通される副コード挿通凹部を有し、
前記副コード挿通凹部は、開口部と副コード挿通部とを有し、
前記開口部は、前記副コードの外形よりも狭く、
前記副コード挿通部は、小径円と大径円とが前記副コードの導入方向に沿って、部分的に重なる連結円であり、部分的に重なる領域における横幅は前記小径円の直径とし、
前記副コードが前記副コード挿通部に導入される際、及び、前記副コードが前記副コード挿通部から導出される際に、前記開口部が前記副コードの押圧による弾性変形により一時的に拡幅するものであり、
前記副コードとして前記連結円よりも小さな外形の、丸形コード、平行丸形コードのいずれも挿通可能とし、
前記主コードは、耳たぶ取付型脈拍センサが接続されたコードであり、
前記副コードは、前記ジャックに差し込まれることになる電気音響変換器用のコードプラグに接続される電気音響変換器用のコードである、
ことを特徴とする電気接続用コードユニット。
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