JP4187478B2 - 携帯無線通信端末 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、携帯無線通信端末に関し、特に、アンテナ特性を向上させるようにした携帯無線通信端末に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、携帯電話機に代表される移動体通信用の携帯無線通信端末における顕著な傾向として、携帯電話機を使用して、音声による通話だけでなく、電子メールなどのデータ通信やインターネットへの接続が利用されるようになってきた。
【0003】
また、それに用いられる携帯電話機の種類も増えてきており、特に、表示部と操作部とをヒンジで結合させた開閉可能な折りたたみ式携帯電話機が好まれている傾向にある。
【0004】
従来の折りたたみ式携帯電話機を、図1を参照して説明する。なお、図1Aおよび図1Bは、それぞれ、携帯電話機が開かれた状態の構成を示す側面図および斜視図であり、図1Cおよび図1Dは、それぞれ、携帯電話機が閉じられた(折りたたまれた)状態の構成を示す側面図および斜視図である。
【0005】
図1の携帯電話機は、アンテナ部4、表示部5およびスピーカ6を有する上部筐体1、操作部7およびマイクロフォン8を有する下部筐体2、並びに、上部筐体1と下部筐体2を結合するためのヒンジ3により構成される。この携帯電話機は、図1Cおよび図1Dに示されるように、ヒンジ3を軸として上部筐体1が回動され、下部筐体2に合わせられることにより折りたたまれる。
【0006】
図1の例の場合、アンテナ部4は、上部筐体1の上部の位置に設置され、スタンバイ状態においては上部筐体1に収納され、必要に応じて上部筐体1から引き出される収納および伸張式のホイップアンテナにより構成される。
【0007】
図2および図3は、従来の折りたたみ式携帯電話機の他の構成例を示している。図2および図3の携帯電話機は、図1におけるアンテナ部4が、それぞれアンテナ部11およびアンテナ部21に置き換えられた点を除いて、その他の構成は、上述した図1の携帯電話機と同様の構成である。
【0008】
図2の例の場合、アンテナ部11は、下部筐体2の上部の位置、すなわち、ヒンジ3の近傍の位置に設置され、収納および伸張式のホイップアンテナにより構成される。
【0009】
図3の例の場合、アンテナ部21は、下部筐体2の上部の位置、すなわち、ヒンジ3の近傍の位置に設置され、固定式の突起アンテナにより構成される。
【0010】
携帯電話機の筐体(上部筐体1および下部筐体2)は、非導電性材料で構成されており、その内部には、無線機として必要な回路基板が収納されている。この回路基板には、最寄りの基地局と通信するための送受信回路やその他さまざまな回路が実装されている。この送受信回路は、所定の信号形式の送信信号を生成し、アンテナ給電部を介してアンテナ部から基地局に信号を送信するとともに、アンテナ部によって受信した信号をアンテナ給電部を介して取り込む。回路基板は、このような送受信回路やその他さまざまな回路が相互に影響を及ぼしあったり、アンテナ部や他の機器に影響を与えたりしないように、零電位のグランド導体およびシールドケースによりシールドされている。以下、この零電位のグランド導体およびシールドケースを、単にグランドと称する。
【0011】
アンテナ部が携帯電話機の外部に突出されるのは、携帯電話機の内部に設置されるグランドもアンテナとして動作しており、携帯電話機が折りたたまれた状態では、伸張された状態に較べ、携帯電話機のグランドサイズが、使用する周波数の波長に対して相対的に小さくなるため、アンテナ特性の劣化や周波数の帯域が狭くなってしまう恐れがあるので、これを避けるためである。
【0012】
一方、近年、落下などによる破損の可能性が低い、または、携帯電話機のデザイン性向上などのメリットを有するアンテナとして、携帯電話機の内部に設置された、いわゆる内蔵アンテナ装置を採用する携帯電話機も出現している。この内蔵アンテナ装置として採用されるアンテナ素子には、モノポールアンテナ素子を変形した変形モノポールアンテナ素子、ノッチアンテナ素子、または、板状逆Fアンテナ素子などがある。これらのアンテナ素子について、順に説明していく。
【0013】
図4は、モノポールアンテナ素子の構成例を示す図である。図4Aにおいては、半無限大のグランド31に、給電部33を有するモノポールアンテナ素子32が設置される。この半無限大のグランド31においては、モノポールアンテナ素子32は、ホイップアンテナのように、モノポールアンテナ素子32の開放端部が、グランド31からできるだけ離れるような構成にするのが理想である。
【0014】
しかしながら、このようなモノポールアンテナ素子32を携帯電話機のような小型の携帯無線通信端末に搭載する内蔵アンテナ装置として適用するためには、その携帯性から、例えば、図4Bに示されるL字形の変形モノポールアンテナ素子34のように、グランド31に接続されていない開放端をグランド31側に倒すなどしてできるだけコンパクトに変形する必要がある。また、図示は省略するが、使用する周波数帯が低ければ低いほど、メアンダ形、ジグザグ形、螺旋形などに変形されたアンテナ素子を用いて、アンテナ素子の短縮化を図る必要がある。
【0015】
したがって、このようなモノポールアンテナ素子を、携帯電話機に内蔵されるアンテナ装置として用いる場合、図5に示されるように、開放端をグランド41側に倒すようにL字形に変形された変形モノポールアンテナ素子34を設置することが多い。
【0016】
なお、図5においては、携帯電話機の内部のグランド41と、モノポールアンテナ素子34の位置関係を簡略化して示しており、その他の携帯電話機としての機能を実行する回路などは省略されている。さらに、以下の携帯電話機の内部のグランドとアンテナ素子の位置関係を説明する図においても、同様に省略される。また、折りたたみ式携帯電話機における、上下グランドの接続状態についても、通常は、フレキシブル基板で接続されるが、図示は省略されている。
【0017】
次に、図6を参照して、ノッチアンテナ素子について説明する。図6においては、半無限大のグランド31に、給電部33を有するノッチアンテナ素子51が形成される。ノッチアンテナ素子51は、縁端部が開放されているスロットアンテナで、グランド31の一部にスリット(切り込み)を形成することにより構成される。
【0018】
このノッチアンテナ素子を、携帯電話機に内蔵されるアンテナ装置として用いる場合は、図7Aに示されるように、携帯電話機の内部のグランド41の一方の縁端部より所定の長さにスリットを入れてノッチアンテナ素子51を形成したり、または、図7Bに示されるように、グランド41の一方の縁端部から所定の長さの位置でL字形になるように折り曲げ、その折り曲げられた位置から所定の長さの位置までのスリットを入れてノッチアンテナ素子52を形成するようにする。
【0019】
以上のような変形モノポールアンテナ素子34またはノッチアンテナ素子52を、従来の折りたたみ式携帯電話機に適用した場合の例について、図8乃至図10を参照して説明する。なお、図8および図9は、図10に示される携帯電話機の内部のアンテナ装置の構成例を示し、図10は、携帯電話機の外観の構成例を示す。
【0020】
図8は、変形モノポールアンテナ素子34が適用された例を示す図であり、図9は、ノッチアンテナ素子52が適用された例を示す図である。なお、上部グランド41aは、図10の上部筐体71に収容されるグランドであり、下部グランド41bは、図10の下部筐体72に収容されるグランドである。
【0021】
図8の例においては、下部グランド41bの下縁端部に、給電部33を有する変形モノポールアンテナ素子34が設置されている。また、図9の例においては、下部グランド41bの縁端部に、給電部33を有するノッチアンテナ素子52が形成されている。
【0022】
そして、図8と図9のアンテナ装置を用いた携帯電話機は、図10に示されるように、上部筐体71と下部筐体72がヒンジ73により結合されている。ヒンジ73を中心として、上部筐体71が回動されると、図10Bに示されるように、上部筐体71が下部筐体72に合わさるように閉じられる。このとき、図8Bおよび図9Bに示されるように、それらの筐体に用いられる上部グランド41aと下部グランド41bも閉じられる。このように、上部筐体71と下部筐体72が閉じられた状態において、下部筐体72内(下部グランド41b)に形成された変形モノポールアンテナ素子34およびノッチアンテナ素子52が、それぞれ、上部グランド41aに重ならないようにするために、図10に示されるように、下部筐体72に突起するキャビネット74が設けられ、変形モノポールアンテナ素子34またはノッチアンテナ素子52は、その内部に収容される。
【0023】
以上のように、このアンテナ装置においては、アンテナ特性が劣化しないように、アンテナ素子と平行、対向する位置に、グランドまたはスピーカなどの金属部品が近接しないようにされている。
【0024】
次に、図11を参照して、板状逆Fアンテナ素子について説明する。図11においては、横の長さがL1、縦の長さがL2(L1+L2=λ/4、λは、通信波長を示す)の板状逆Fアンテナ素子(放射導体)82がグランド81に対向するように、そのグランド81上に設置される。板状逆Fアンテナ素子82は、その1つの角に形成された短絡部83によりグランド81に接続されている。また、板状逆Fアンテナ素子82においては、短絡部83が形成された角に対向する角が開放端85とされる。この板状逆Fアンテナ素子82上の短絡部83の近傍には、給電用の導電性部材84が形成され、グランド81と接続される。
【0025】
この板状逆Fアンテナ素子を、携帯電話機に内蔵されるアンテナ装置として用いる場合、図12に示されるように、携帯電話機の内部のグランド81の一方の縁端部の1つの角において、短絡部83と、その近傍に形成される導電性部材84により板状逆Fアンテナ素子82が接続される。なお、図12A乃至図12Cは、それぞれ、携帯電話機に内蔵されるアンテナ装置の斜視図、正面図および側面図を表している。
【0026】
この板状逆Fアンテナ素子82においては、放射導体である板状逆Fアンテナ素子82のサイズによって、このアンテナ装置の共振周波数が決定される。また、板状逆Fアンテナ素子82とグランド81の距離は、アンテナ装置の帯域幅に影響を与え、板状逆Fアンテナ素子82とグランド81間の占有容積が増加することにより、アンテナ装置の帯域幅は増加する傾向にある。このため、このアンテナ装置においては、板状逆Fアンテナ素子82とグランド81の距離をできるだけ離すようにするのが好ましい。
【0027】
以上のような板状逆Fアンテナ素子82を、従来の折りたたみ式携帯電話機に適用した場合の例について、図13乃至図15を参照して説明する。なお、図13は、図14および図15に示される携帯電話機の内部のアンテナ装置の構成例を示している。
【0028】
図13の例においては、板状逆Fアンテナ素子82が設置された上部グランド81aおよび下部グランド81bにより構成されている。なお、この上部グランド81aは、図14の折りたたみ式携帯電話機91aの上部筐体101aに収容され、下部グランド81bは、下部筐体102aに収容される。
【0029】
この板状逆Fアンテナ素子82においては、図13Aに示されるように、上部グランド81aが、回動され閉じられる方向と反対側に、短絡部83の幅d1だけ突出するように形成される。これは、上述したように、板状逆Fアンテナ素子82と上部グランド81aが近接してしまうと、アンテナ特性が劣化してしまうため、この短絡部83は、周波数帯域を確保するため、ある程度の長さd1が必要になるためである。
【0030】
したがって、板状逆Fアンテナ素子82が上部グランド81aから短絡部83の長さd1だけ突出してしまう。これにより、図14に示されるように、図13のアンテナ装置を収容する折りたたみ式携帯電話機91aにおいても、上部グランド81aを収容する上部筐体101aの厚さが幅d1以上必要になる。さらに、図14Bに示されるように、ヒンジ103aを中心として上部筐体101aが回動され、下部筐体102aに合わせられると、その厚み(上部筐体101aと下部筐体102aの合計の幅)は、さらに大きくなってしまう。
【0031】
これに対して、図15の折りたたみ式携帯電話機91bにおいては、上部筐体101bの、上部グランド81aの板状逆Fアンテナ素子82に対応する部分にアンテナエリア104を設け、アンテナエリア104だけが突出するように上部筐体101bが形成されている。しかしながら、この折りたたみ式携帯電話機91bにおいても、図15Bに示されるように、ヒンジ103bを中心として上部筐体101bが回動され、下部筐体102bに合わさると、アンテナエリア104だけが、さらに突出してしまう。
【0032】
以上においては、板状逆Fアンテナ素子82を折りたたみ式携帯電話機の上部筐体101内に設置する場合を説明したが、図16Bまたは図16Cに示されるように、下部筐体102内に設置するようにしても同様である。
【0033】
すなわち、図16Bの例においては、折りたたみ式携帯電話91cの上部筐体101cに上部グランド81a(図16A)が収容され、下部筐体102cに、板状逆Fアンテナ素子82が短絡部83を介して接続された下部グランド81bが収容される。これにより、下部筐体102cは、短絡部83の長さd1の分だけ幅が必要になってしまう。
【0034】
同様に、図16Cの例においては、折りたたみ式携帯電話91dの上部筐体101dに上部グランド81aが収容され、下部筐体102dに、板状逆Fアンテナ素子82が短絡部83を介して接続された下部グランド81bが収容される。これにより、下部筐体102dには、短絡部83の長さd1の分だけ外側に突出したアンテナエリア104が必要となる。
【0035】
さらに、携帯電話機に内蔵されるアンテナ装置のグランド依存性を解消するために、図17に示されるように、アースされた給電部113とダイポールアンテナ素子111aおよび111bの間にバラン112を挿入したアンテナ装置を用いる例もある。
【0036】
図18は、図17のダイポールアンテナ素子111aおよび111bを携帯電話機のグランド114に設置されたアンテナ装置の構成例を示す図である。なお、図18A乃至図18Cは、それぞれ、アンテナ装置の斜視図、正面図および側面図である。
【0037】
図18においては、グランド114と、ダイポールアンテナ素子111aおよび111bの間に、平衡、不平衡変換器であるバラン112が挿入されている。また、バラン112は、グランド114に給電部113を介して接続されている。このバラン112により、ダイポールアンテナ素子111aおよび111bの高周波電流(信号)がグランド114側に漏洩しないようになり、本来のアンテナ素子部であるダイポールアンテナ素子111aおよび111bだけをアンテナとして動作させる、すなわち、グランド114の依存性をなくすようにできる。
【0038】
このようなアンテナ装置を折りたたみ式携帯電話機に用いることにより、携帯電話機が折りたたまれた場合におけるアンテナ特性の劣化が抑制されるが、このダイポールアンテナ素子は、モノポールアンテナ素子と同様に、線状タイプのアンテナ素子であるため、グランドが近接してしまうと、アンテナ特性が劣化してしまう。したがって、このアンテナ装置を折りたたみ式携帯電話機に用いるためには、図13に上述した板状逆Fアンテナ素子82を用いたアンテナ装置のように、ダイポールアンテナ素子111aおよび111bを、グランドと対向する位置に、グランドとの距離をできるだけ離すように設置しなければならない。したがって、図14乃至図16に示した折りたたみ式携帯電話機のように、幅d1やアンテナエリア104の突出部を形成する必要が生ずる。
【0039】
【発明が解決しようとする課題】
以上のように、従来の折りたたみ式携帯電話機に用いられるアンテナ装置は、携帯電話機が折りたたまれた時(すなわち、待ち受け時)のアンテナ特性の劣化を抑制するために、ホイップアンテナはもちろんのこと、内蔵されるアンテナ装置であったとしても、携帯電話機の一部に突出部を設け、そこに、アンテナ装置を収容するような構造にせざるを得ず、そのため、デザイン的に好ましくなくなるばかりでなく、落下などにより破損したり、あるいは、ポケットやカバンなどから携帯電話機を取り出す際にひっかかってしまうことが多く、携帯するのに不便であるという課題があった。
【0040】
また、ユーザが携帯電話機を使用する際に、このような突出部に、ユーザの手や指がさわりやすくなってしまうため、人体の影響によってアンテナ特性が劣化してしまうという課題があった。
【0041】
さらに、このような突出部をなくすためには、図14に示したように、筐体全体の幅が厚くなり、大型化してしまうといった課題があった。
【0042】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、装置を大型化したり、突出部を設けることなく、アンテナ特性を向上できるようにするものである。
【0043】
【課題を解決するための手段】
本発明の携帯無線通信端末は、無線通信を行う通信手段と、第1の筐体と第2の筐体の開閉状態を検出する検出手段と、検出手段により第1の筐体と第2の筐体とが開放状態であると検出された場合、第1のアンテナ素子と第2のアンテナ素子とがダイバーシティアンテナを構成するように、通信手段を、第1のアンテナ素子または第2のアンテナ素子に択一的に切り換えて接続するとともに、検出手段により第1の筐体と第2の筐体とが閉じられた状態であると検出された場合、第1のアンテナ素子との電磁結合により動作するように、第2のアンテナ素子を無給電素子とする接続手段とを備え、第1の筐体と第2の筐体とが閉じられた状態において、第1のアンテナ素子の開放端と第2のアンテナ素子の開放端が近接する位置に、第1のアンテナ素子と第2のアンテナ素子が第1の筐体内と第2の筐体内に設置されていることを特徴とする。
【0045】
第1のアンテナ素子は、変形モノポールアンテナ素子、ノッチアンテナ素子、または、逆Fアンテナ素子により構成されるようにすることができる。
【0046】
第2のアンテナ素子は、λ/4素子、λ/2素子、または、ノッチアンテナ素子により構成されるようにすることができる。
【0047】
本発明の携帯無線通信端末においては、第1の筐体と第2の筐体とが開放状態である場合、第1のアンテナ素子と第2のアンテナ素子とによりダイバーシティアンテナが構成される。また、第1の筐体と第2の筐体とが閉じられた状態である場合、第2のアンテナ素子が無給電素子とされ、第1のアンテナ素子と電磁結合により動作される。
【0048】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0049】
図19は、本発明を適用した携帯電話機の外観の構成例を示す図である。なお、図19Aおよび図19Bは、それぞれ、携帯電話機が開放された(開かれた)状態の構成を示す側面図および斜視図であり、図19Cおよび図19Dは、それぞれ、携帯電話機が閉じられた(折りたたまれた)状態の構成を示す側面図および斜視図である。
【0050】
図19の例においては、携帯電話機は、表示部204およびスピーカ205を有する上部筐体201、操作部206およびマイクロフォン207を有する下部筐体202、並びに、上部筐体201と下部筐体202を結合するためのヒンジ203で構成される。
【0051】
この上部筐体201と下部筐体202には、突出部は形成されておらず、また、上部筐体201の幅P1と下部筐体202の幅P2のどちらも厚くはなく、スリムで、携帯しやすい形状とされる。
【0052】
表示部204は、LCD(Liquid Crystal Display)などの薄型の表示装置で構成され、文字や画像を表示する。表示部204の上方のスピーカ205は、受話音声を出力する。操作部206は、数字、文字、記号などに対応するボタンなどにより構成され、そのボタンが押されることにより、電話番号またはメールの文字などが入力される。操作部206の下方のマイクロフォン207は、送話音声を入力する。
【0053】
非使用時(待ち受け時)、ヒンジ203を中心として上部筐体201が、図19Aにおいて時計方向に回動され、下部筐体202に合わせられることにより、図19Cおよび図19Dに示されるように、上部筐体201と下部筐体202が、その表示部204と操作部206が対向するように閉じられる。このようにして、この携帯電話機は折りたたまれる。逆に、使用時(通話時)、ヒンジ203を中心として、上部筐体201が、図19Cにおいて、反時計方向に回動され、図19Aおよび図19Bに示されるような、開放された状態とされる。
【0054】
なお、この携帯電話機においては、上部筐体201または下部筐体202に内蔵されるアンテナ装置により、図示せぬ基地局を介して相手方との無線通信が行われる。
【0055】
この携帯電話機に内蔵されるアンテナ装置について、図20を参照して説明する。図20Aは、携帯電話機が開かれた状態を示す図であり、図20Bは、携帯電話機が折りたたまれた状態を示す図である。
【0056】
携帯電話機の上部筐体201および下部筐体202は、非導電性材料で構成されており、その内部には、無線機として必要な回路基板(図示せず)が収納されている。この回路基板には、最寄りの基地局と無線通信するための無線回路232(図21)やその他さまざまな回路が実装されている。この無線回路232は、所定の信号形式の送信信号を生成し、アンテナ給電部を介してアンテナ素子から基地局に信号を送信するとともに、アンテナ素子によって受信した信号をアンテナ給電部を介して取り込む。回路基板は、このような無線回路232やその他さまざまな回路が相互に影響を及ぼしあったり、アンテナ部や他の機器に影響を与えたりしないように、零電位のグランド導体およびシールドケース(以下、単にグランドと称する)によりシールドされている。
【0057】
図20においては、携帯電話機の内部における、グランドとアンテナ素子の位置関係だけを簡略化して示しており、上述した携帯電話機のその他の機能を実行する回路などは省略されている。さらに、以下の携帯電話機の内部のグランドとアンテナ素子の位置関係を説明する図においても、その他の回路の図示は、同様に省略される。また、上部グランドと下部グランドは、同電位となるように、フレキシブル基板で相互に接続されるが、その図示は省略される。
【0058】
図20Aのアンテナ装置211においては、携帯電話機の下部筐体202に内蔵される下部グランド221には、給電部225を有する第1のアンテナ素子として、変形モノポールアンテナ素子223が設置される。この変形モノポールアンテナ素子223は、下部グランド221の左下縁端部に設置され、全体の形状が、ほぼL字形になるように所定の位置で右側に折り曲げられ、折り曲げられた部分は、下部グランド221の下辺とほぼ平行とされている。変形モノポールアンテナ素子223の先端は開放端223aとされている。
【0059】
上部筐体201に内蔵される上部グランド222には、給電部226を有する第2のアンテナ素子として、通信波長λの1/4の有効長を有するλ/4素子224が用いられる。このλ/4素子224は、上部グランド222の左上縁端部に設置され、全体の形状がほぼL字形になるように、所定の位置で右側に折り曲げられている。折り曲げられた部分は、上部グランド222の上辺とほぼ平行とされている。また、このλ/4素子224の先端は開放端224aとされている。
【0060】
変形モノポールアンテナ素子223とλ/4素子224は、それぞれ、下部グランド221または上部グランド222と、実質的に同一平面内に形成される。したがって、図19に示されるように、下部筐体202と上部筐体201の厚さが厚くなるようなことがない。
【0061】
ヒンジ203を中心として上部筐体201が回動され、上部筐体201と下部筐体202が閉じられ、携帯電話機が折りたたまれた状態の場合、図20Bに示されるように、このλ/4素子224は、無給電素子(λ/4短絡素子)とされ、変形モノポールアンテナ素子223と電磁結合により動作する。したがって、λ/4素子224の開放端224aと変形モノポールアンテナ素子223の開放端223aは、より強い電磁結合が得られるようにするために、下部筐体202と上部筐体201が閉じられた状態において、相互に近接するように、下部筐体202と上部筐体201にそれぞれ配置される。
【0062】
図21は、このアンテナ装置211の電気的な構成例を示すブロック図である。
【0063】
検出部231は、下部筐体202と上部筐体201の一方と他方に設けられたリードスイッチと磁石の組み合わせ、または、下部筐体202と上部筐体201が閉じられたとき、例えば、オンし、開放されたとき、オフする接点などにより構成される。したがって、例えば、検出部231が、携帯電話機の下部筐体202に設けられた機械的な接点(図示せず)で構成される場合、検出部231は、ヒンジ203を中心として上部筐体201が回動され、上部筐体201が下部筐体202に合わされるとオンし、この携帯電話機が折りたたまれたことを検出する。また、検出部231は、その検出結果に基づいて、スイッチ233およびスイッチ234の切り換えを制御する。
【0064】
無線回路232は、上部グランド222または下部グランド221の内部に設置される。また、無線回路232は、給電部225または226を介して、変形モノポールアンテナ素子223またはλ/4素子224と接続されることにより、最寄りの基地局(図示せず)との間で高周波信号を送受信する。
【0065】
スイッチ233および234は、RF(Radio Frequency)スイッチ、ダイオード、またはFET(Field Effect Transistor)などにより構成される。
【0066】
スイッチ233は、検出部231の制御に応じて、接点233aまたは接点233bに切り換えられる。スイッチ233は、携帯電話機が折りたたまれた状態の場合、接点233a側に切り換えられ、λ/4素子224を下部グランド221または上部グランド222にアースさせ、無給電素子(λ/4短絡素子)にする。また、スイッチ233は、携帯電話機が開いている状態の場合、接点233b側に切り換えられ、λ/4素子224を、第2のアンテナ素子として、第1のアンテナ素子とともに、ダイバーシティアンテナ装置を構成させる。
【0067】
スイッチ234は、検出部231の制御に応じて、接点234aまたは接点234bに切り換えられる。スイッチ234は、携帯電話機が折りたたまれた状態の場合、接点234a側に切り換えられ、無線回路232からの高周波信号を、給電部225を介して、変形モノポールアンテナ素子223に入力させる。また、スイッチ234は、携帯電話機が開いている状態の場合、第1のアンテナ素子である変形モノポールアンテナ素子223と第2のアンテナ素子であるλ/4素子224により構成されたダイバーシティアンテナ装置において、判定部235の判定結果に応じて、接点234aまたは接点234bのうち、より大きい利得が得られるほうに切り換えられる。
【0068】
図22のフローチャートを参照して、このアンテナ装置211における切り換え処理について説明する。
【0069】
ステップS1において、検出部231は、携帯電話機が折りたたまれた場合にオンする下部筐体202に設けられた接点からの信号に基づいて、携帯電話機が開かれた状態であるのか否かを判断する。ステップS1において、携帯電話機が開かれた状態であると判断された場合、ステップS2において、検出部231は、スイッチ233を、接点233b側に切り換えさせる。これにより、λ/4素子224が、第2のアンテナ素子とされる。したがって、第1のアンテナ素子である変形モノポールアンテナ素子223と第2のアンテナ素子であるλ/4素子224によりダイバーシティアンテナ装置が構成される。
【0070】
そこで、ステップS3において、判定部235は、携帯電話機の通話または通信などの状況に応じて、スイッチ234を接点234aまたは接点234b側に切り換える。これにより、携帯電話機の通話または通信などの状況に応じて、変形モノポールアンテナ素子223、または、λ/4素子224の切り換えが行われ、携帯電話機の通話または通信品質が向上される。
【0071】
一方、ステップS1において、携帯電話機が開かれた状態ではないと判断された場合、すなわち、携帯電話機が折りたたまれた状態であると判断された場合、ステップS4において、検出部231は、スイッチ233を、接点233a側に切り換え、ステップS5において、スイッチ234を、接点234a側に切り換える。
【0072】
これにより、変形モノポールアンテナ素子223は、無線回路232からの高周波信号により動作するようになり、また、λ/4素子224は、アースされて無給電素子(λ/4短絡素子)になり、変形モノポールアンテナ素子223との電磁結合により動作するようになる。
【0073】
以上により、携帯電話機が開かれた状態である場合、第1のアンテナ素子である変形モノポールアンテナ素子223と第2のアンテナ素子であるλ/4素子224によりダイバーシティアンテナ装置が構成されるようになり、携帯電話機の通話または通信などの状況に応じて、アンテナ素子の切り換えができるようになり、携帯電話機の通話または通信品質が向上できる。
【0074】
また、携帯電話機が折りたたまれた状態の場合、λ/4素子224が、無線回路232から給電部225を介して高周波信号により動作する変形モノポールアンテナ素子223と電磁結合により動作するようになり、このアンテナ装置211のアンテナ特性の広帯域化が図られる。
【0075】
図23を参照して、携帯電話機が折りたたまれた状態のアンテナ特性について説明する。図23は、アンテナ装置のインピーダンス特性を、(0,0)を中心として、半径1の円に正規化したスミスチャートである。このスミスチャートにおいては、アンテナ装置のインピーダンス特性を表す軌跡が中心(0,0)である50Ωの近傍に集まるほど、アンテナ装置のインピーダンス特性が広帯域性であることが示される。
【0076】
携帯電話機が折りたたまれた状態において、変形モノポールアンテナ素子223とλ/4素子224が充分近接しない場合(変形モノポールアンテナ素子223しか有しない場合)、インピーダンス特性は、図23Aに示されるようになる。軌跡m1が、中心(0,0)である50Ωの近傍に集まっていないので、広帯域の特性が得られていないことがわかる。これに対して、携帯電話機が折りたたまれた状態において、変形モノポールアンテナ素子223とλ/4素子224が近接配置されるようにしたアンテナ装置211のインピーダンス特性は、図23Bに示されるようになる。軌跡m2が、中心(0,0)である50Ωの近傍に集中しているため、広帯域性が得られていることがわかる。
【0077】
以上より、携帯電話機が折りたたまれた状態(待ち受け状態)において、変形モノポールアンテナ素子223とλ/4素子224が近接するように配置することにより(特に、変形モノポールアンテナ素子223の開放端223aとλ/4素子224の開放端224aが近接するように配置することにより)、広い帯域で50Ωの近傍に集まり、携帯電話機を折りたたむことでグランドが小さくなり、グランドがアンテナとして放射に寄与しなくなった分を補填することができる。
【0078】
次に、図20のアンテナ装置211において、第1のアンテナ素子として、変形モノポールアンテナ素子223の代わりに、ノッチアンテナ素子261を用いたアンテナ装置251の例について、図24を参照して説明し、板状逆Fアンテナ素子281を用いたアンテナ装置271の例について、図25を参照して説明する。したがって、図24および図25において、図20のアンテナ装置211と、その他の基本的な構成は同じであり、図21を参照して上述した電気的な構成も、図22を参照して上述した切り換え処理も、図20のアンテナ装置211と同様であるため、それらの説明は繰り返しになるので省略する。
【0079】
図24のアンテナ装置251においては、図20の変形モノポールアンテナ素子223の代わりに、第1のアンテナ素子として、給電部262を有するノッチアンテナ素子261が、全体の形状がL字形になるように、下部グランド221の左下縁端部より垂直に延び、所定の位置で右側に折り曲げられ、その折り曲げられた位置から下部グランド221の下辺と平行に、所定の位置まで切り込まれて形成される。また、このノッチアンテナ素子261は、下部グランド212の左縁端部に、開放端261aを有する。
【0080】
ヒンジ203を中心として上部筐体201が回動され、上部筐体201と下部筐体202が閉じられ、携帯電話機が折りたたまれた場合、図24Bに示されるように、このλ/4素子224は、無給電素子(λ/4短絡素子)となり、ノッチアンテナ素子261と電磁結合により動作する。λ/4素子224の開放端224aとノッチアンテナ261素子の開放端261aは、より強い電磁結合を得るために、筐体が閉じられた状態において、相互に近接するように配置される。このため、図24の例においては、λ/4素子224は、図20における場合と、開放端224aの位置が、左右逆になるように形成されている。
【0081】
このように、ノッチアンテナ素子261を用いる場合、グランドに切り込み(スリット)を形成するだけでよく、アンテナ部品が必要ないため、コストダウンが図れる。
【0082】
図25のアンテナ装置271においては、図20の変形モノポールアンテナ素子223の代わりに、第1のアンテナ素子として、給電部282を有する板状逆Fアンテナ素子281が、下部グランド221の縁端部に設置される。板状逆Fアンテナ素子281は、給電部282と対角位置に開放端281aを有する。この板状逆Fアンテナ素子281は、図25Aに示されるように、上部グランド211が回動され閉じられる側に幅d2だけ突出するように設置される。この例の場合、例えば、図20に示される場合に較べ、突出部が必要となり、筐体がその分だけ厚くなる。しかしながら、他のアンテナ素子(λ/4素子224)との電磁結合により、下部筐体202と上部筐体201が閉じられた状態における広帯域性が図られているため、幅d2は、図13を参照して説明した従来のアンテナ装置における幅d1よりも小さくすることができる。
【0083】
ヒンジ203を中心として上部筐体201が回動され、上部筐体201と下部筐体202が閉じられ、携帯電話機が折りたたまれた状態の場合、図25Cに示されるように、λ/4素子224は、無給電素子(λ/4短絡素子)となり、板状逆Fアンテナ素子281と電磁結合により動作する。したがって、λ/4素子224の開放端224aと板状逆Fアンテナ素子281の開放端281aは、より強い電磁結合を得るために、筐体が閉じられた状態において、相互に近接するように配置される。
【0084】
以上のように、第1のアンテナ素子として、ノッチアンテナ素子261または板状逆Fアンテナ素子281素子を用いるようにしても、携帯電話機が開かれた状態である場合、携帯電話機の通話または通信品質が向上でき、また、携帯電話機が折りたたまれた状態の場合、アンテナ特性の広帯域化が図られる。その結果、図25のアンテナ装置271においては、板状逆Fアンテナ素子281の幅d2を、従来のアンテナ装置よりも薄くすることができるので、上部グランド211が回動され、閉じられる側に、板状逆Fアンテナ素子281を設置することができる。これにより、図19を参照して説明したように、携帯電話機の外側に突出部を設けることなく、携帯電話機の幅を薄くすることができる。
【0085】
次に、図26を参照して、図20のアンテナ装置211において、第2のアンテナ素子としてのλ/4素子224を、他のアンテナ素子に置き換えた他の構成例を説明する。なお、図26において、図20、図24および図25における場合と対応する部分には対応する符号を付してあり、その説明は繰り返しになるので省略する。
【0086】
図26のアンテナ装置301においては、下部筐体202に内蔵される下部グランド221には、給電部225を有する第1のアンテナ素子として、変形モノポールアンテナ素子223が設置される。この変形モノポールアンテナ素子223の先端は、開放端223aとされる。上部筐体201に内蔵される上部グランド222には、給電部312を有する第2のアンテナ素子として、ジグザグ形状のλ/2素子311が設置される。このλ/2素子311は、上部グランド222の左上縁端部と接続される。
【0087】
ヒンジ203を中心として上部筐体201が回動され、上部筐体201と下部筐体202が閉じられ、携帯電話機が折りたたまれた状態の場合、図26Bに示されるように、このλ/2素子311は、無給電素子(λ/2開放素子)となり、変形モノポールアンテナ素子223と電磁結合により動作する。すなわち、λ/2素子311は、その両端に開放端311aおよび311bを有するλ/2開放素子となる。したがって、λ/2素子311の一方の開放端311bと変形モノポールアンテナ素子223の開放端223aは、より強い電磁結合を得るために、筐体が閉じられた状態において、グランドの右下において、相互に近接するように配置される。なお、開放端223aと開放端311aと近接するように、変形モノポールアンテナ素子223を配置するようにしてもよい。
【0088】
図27は、このアンテナ装置301の電気的な構成例を示す図である。なお、図27において、図21における場合と対応する部分には対応する符号を付してあり、その説明は繰り返しになるので省略する。
【0089】
検出部231は、携帯電話機の開閉状態を検出し、その検出結果に基づいて、スイッチ321を制御する。無線回路232は、受信した高周波信号を給電部225または312を介して、変形モノポールアンテナ素子223またはλ/2素子311に入力する。
【0090】
スイッチ321は、RF(Radio Frequency)スイッチ、ダイオード、FET(Field Effect Transistor)などにより構成され、検出部231の制御に応じて、接点321aまたは接点321bに切り換えられる。検出部231は、携帯電話機が折りたたまれた状態の場合、スイッチ321を、接点321a側に切り換え、無線回路232からの高周波信号を、給電部225を介して、変形モノポールアンテナ素子223に入力させる。また、検出部231は、携帯電話機が開いている状態の場合、第1のアンテナ素子である変形モノポールアンテナ素子223と第2のアンテナ素子であるλ/2素子311により構成されたダイバーシティアンテナ装置において、判定部235による判定結果に応じて、接点321aまたは接点321b側に切り換えさせる。
【0091】
図28のフローチャートを参照して、このアンテナ装置301における切り換え処理について説明する。
【0092】
ステップS21において、検出部231は、携帯電話機が開かれた状態であるのか否かを判断する。ステップS21において、携帯電話機が開かれた状態であると判断された場合、ステップS22において、検出部231は、スイッチ321の制御を判定部235に任せる。判定部235は、携帯電話機の通話または通信などの状況に応じて、スイッチ321を、接点321aまたは接点321b側に切り換える。
【0093】
これにより、携帯電話機の通話または通信などの状況に応じて、第1のアンテナ素子である変形モノポールアンテナ素子223、または、第2のアンテナ素子であるλ/2素子311により構成されるダイバーシティアンテナ装置の切り換えが簡単にできるようになり、携帯電話機の通話または通信品質が向上される。
【0094】
一方、ステップS21において、携帯電話機が開かれた状態ではないと判断された場合、すなわち、携帯電話機が折りたたまれた状態であると判断された場合、ステップS23において、検出部231は、スイッチ321を、接点321a側に切り換える。
【0095】
これにより、変形モノポールアンテナ素子223が、無線回路232からの高周波信号により動作し、λ/2素子311が、開放されて(アースされず)無給電素子(λ/2開放素子)になり、変形モノポールアンテナ素子223との電磁結合により動作するようになる。
【0096】
以上により、携帯電話機が開かれた状態において、第1のアンテナ素子である変形モノポールアンテナ素子223と第2のアンテナ素子であるλ/2素子311によりダイバーシティアンテナ装置が構成されるようになり、携帯電話機の通話または通信などの状況に応じて、アンテナ素子の切り換えができるようになり、携帯電話機の通話または通信品質が向上できる。
【0097】
また、携帯電話機が折りたたまれた状態において、λ/2素子311が、無線回路232から給電部225を介して高周波信号により動作する変形モノポールアンテナ素子223と電磁結合により動作するようになり、アンテナ特性の広帯域化が図られる。
【0098】
次に、図26のアンテナ装置301における第1のアンテナ素子として、変形モノポールアンテナ素子223の代わりに、ノッチアンテナ素子261を用いたアンテナ装置341の例について、図29を参照して説明し、逆Fアンテナ素子281を用いたアンテナ装置351の例について、図30を参照して説明する。したがって、図29および図30において、図26のアンテナ装置301と、その他の基本的な構成は同じであり、図27を参照して上述した電気的な構成も、図28を参照して上述した切り換え処理も、図26のアンテナ装置301と同様であるため、それらの説明は繰り返しになるので省略する。
【0099】
図29のアンテナ装置341においては、図26の変形モノポールアンテナ素子223の代わりに、第1のアンテナ素子として、給電部262を有するノッチアンテナ素子261が、下部グランド221に、L字形に切り込まれて形成される。このノッチアンテナ素子261は、下部グランド221の左縁端部に、開放端261aを有する。
【0100】
ヒンジ203を中心として上部筐体201が回動され、上部筐体201と下部筐体202が閉じられ、携帯電話機が折りたたまれた状態の場合、図29Bに示されるように、このλ/2素子311は、無給電素子(λ/2開放素子)となり、ノッチアンテナ素子261と電磁結合により動作する。すなわち、λ/2素子311は、その両端に開放端311aおよび311bを有するλ/2開放素子となる。λ/2素子311の開放端311aとノッチアンテナ261素子の開放端261aは、より強い電磁結合を得るために、筐体が閉じられた状態において、相互に近接するように配置される。
【0101】
図30のアンテナ装置351においては、図26の変形モノポールアンテナ素子223の代わりに、第1のアンテナ素子として、給電部282を有する板状逆Fアンテナ素子281が、下部グランド221の縁端部に設置される。この板状逆Fアンテナ素子281は、図30Aに示されるように、上部グランド211が回動され閉じられる側に幅d2だけ突出するように設置される。また、板状逆Fアンテナ素子281は、板状逆Fアンテナ素子281において給電部282と対角位置に開放端281aを有する。
【0102】
ヒンジ203を中心として上部筐体201が回動され、上部筐体201と下部筐体202が閉じられ、携帯電話機が折りたたまれた状態の場合、このλ/2素子311は、無給電素子(λ/2開放素子)となり、板状逆Fアンテナ素子281と電磁結合により動作する。すなわち、λ/2素子311は、その両端に開放端311aおよび311bを有するλ/2開放素子となる。λ/2素子311の開放端311bと板状逆Fアンテナ素子281の開放端281aは、より強い電磁結合を得るために、筐体が閉じられた状態において、相互に近接するように配置される。
【0103】
以上のように、第1のアンテナ素子として、ノッチアンテナ素子261または板状逆Fアンテナ素子281素子を用いるようにしても、携帯電話機が開かれた状態である場合、携帯電話機の通話または通信品質が向上でき、また、携帯電話機が折りたたまれた状態の場合、アンテナ特性の広帯域化が図られる。さらに、このときの厚さd2は、図13の幅d1より小さくできることは、図25の例における場合と同様である。
【0104】
さらに、図31乃至図33を参照して、図26、図29および図30における第2のアンテナ素子として、λ/2素子311を、ノッチアンテナ素子381に置き換えた他の構成例を説明する。なお、図31乃至図33において、図26、図29および図30における場合と対応する部分には対応する符号を付してあり、その説明は繰り返しになるので省略する。また、図27を参照して上述した電気的な構成、および、図28を参照して上述した切り換え処理も、図26、図29および図30におけるアンテナ装置と、その他の基本的な構成は同じであり、それらの説明は繰り返しになるので省略する。
【0105】
図31のアンテナ装置371においては、下部筐体202に内蔵される下部グランド221には、給電部225を有する第1のアンテナ素子として、変形モノポールアンテナ素子223が設置される。この変形モノポールアンテナ素子223の先端は、開放端223aとされる。上部筐体201に内蔵される上部グランド222には、図26のλ/2素子311の代わりに、給電部382を有する第2のアンテナ素子として、ノッチアンテナ素子381が、全体としてほぼL字形になるように、上部グランド222の右上縁端部より所定の位置で左側に折り曲げられ、その折り曲げられた位置から所定の位置まで切り込まれて形成される。このノッチアンテナ素子381は、上部グランド222の右上縁端部に開放端381aを有する。
【0106】
ヒンジ203を中心として上部筐体201が回動され、上部筐体201と下部筐体202が閉じられ、携帯電話機が折りたたまれた状態の場合、図31Bに示されるように、このノッチアンテナ素子381は、無給電素子となり、変形モノポールアンテナ素子223と電磁結合により動作する。ノッチアンテナ素子381の開放端381aと変形モノポールアンテナ素子223の開放端223aは、より強い電磁結合を得るために、筐体が閉じられた状態において、相互にグランドの右下において近接するように配置される。
【0107】
図32のアンテナ装置391においては、図29のλ/2素子311の代わりに、第2のアンテナ素子として、給電部382を有するノッチアンテナ素子381が、上部グランド222に、切り込まれて形成される。このノッチアンテナ素子381は、上部グランド222の左上縁端部に、開放端381aを有する。
【0108】
ヒンジ203を中心として上部筐体201が回動され、上部筐体201と下部筐体202が閉じられ、携帯電話機が折りたたまれた状態の場合、図32Bに示されるように、このノッチアンテナ素子381は、無給電素子となり、ノッチアンテナ素子261と電磁結合により動作する。ノッチアンテナ素子381の開放端381aとノッチアンテナ261素子の開放端261aは、より強い電磁結合の強さを得るために、筐体が閉じられた状態において、相互に近接するように配置される。
【0109】
図33のアンテナ装置401においては、図30のλ/2素子311の代わりに、第2のアンテナ素子として、給電部382を有するノッチアンテナ素子381が、右上縁端部から切り込まれて形成される。このノッチアンテナ素子381は、その右上縁端部に開放端381aを有する。
【0110】
下部グランド221の下縁端部に設置される板状逆Fアンテナ素子281は、図33Aに示されるように、上部グランド211が回動され閉じられる側に、幅d2だけ突出するように設置される。また、板状逆Fアンテナ素子281は、板状逆Fアンテナ素子281において給電部282と対角位置に開放端281aを有する。
【0111】
ヒンジ203を中心として上部筐体201が回動され、上部筐体201と下部筐体202が閉じられ、携帯電話機が折りたたまれた状態の場合、図33Cに示されるように、このノッチアンテナ素子381は、無給電素子となり、板状逆Fアンテナ素子281と電磁結合により動作する。ノッチアンテナ素子381の開放端381aと板状逆Fアンテナ素子281の開放端281aは、より強い電磁結合の強さを得るために、筐体が閉じられた状態において、相互に近接するように配置される。
【0112】
以上のように、第2のアンテナ素子として、ノッチアンテナ素子381を用いるようにしても、携帯電話機が開かれた状態である場合、携帯電話機の通話または通信品質が向上でき、また、携帯電話機が折りたたまれた状態の場合、アンテナ特性の広帯域化が図られる。
【0113】
上述したすべてのアンテナ装置においては、第1のアンテナ素子と第2のアンテナ素子との物理的距離は、給電部から見たインピーダンス特性において広帯域化が図れるように調整されている。
【0114】
また、第1のアンテナ素子の変形モノポールアンテナ素子およびノッチアンテナ、並びに、第2のアンテナ素子のλ/4素子、λ/2素子およびノッチアンテナ素子の素子形状は、クランク形(L字形)状またはストレート形状のものを示したが、本発明に適用されるアンテナ素子は、これらに限らず、電磁結合して広帯域性が図れるように調整してあれば、メアンダ形状、ジグザグ形状または螺旋形状としてもよい。さらに、第1のアンテナ素子の板状逆Fアンテナの素子形状についても同様で、上述した矩形のものに限らず、小型化を図ったスリット入りの形状のものや、板状ではなく線状にしたタイプとしてもよい。
【0115】
また、上述した説明において、第1のアンテナ素子を下部筐体202内に設置するようにしたが、上部筐体201内に設置するようにしてもよい。
【0116】
以上のようにアンテナ装置を内蔵し、薄型化したことにより、アンテナ占有領域のために特別な突出部が必要なくなるため、その突出部における人体の影響によるアンテナ特性の劣化が抑制される。また、その突出部により、カバンまたはポケットから取り出す際に引っ掛かってしまうことが抑制される。
【0117】
また、携帯電話機が開かれた状態において、ダイバーシティシステムを構成するようにしたので、携帯電話機が折りたたまれた待ち受け時に限らず、通話時またはメールなどのデータ通信を使用している際など、携帯電話機を開いて使用している場合のアンテナ特性が向上される。
【0118】
以上、本発明を携帯電話機に適用した場合を例としたが、本発明は、PDA(Personal Digital Assistants)など、その他の携帯型無線通信端末に適用することが可能である。
【0119】
【発明の効果】
以上の如く、本発明によれば、アンテナ装置の性能を向上できる。また、本発明によれば、厚さを厚くしたり、突出部を設けることなく、広帯域特性が得られ、多共振化が図れる。さらに、本発明によれば、通信品質が向上した、持ち運びやすい形状の携帯電話機が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の携帯電話機の外観の構成例を示す図である。
【図2】従来の携帯電話機の外観の他の構成例を示す図である。
【図3】従来の携帯電話機の外観のさらに他の構成例を示す図である。
【図4】モノポールアンテナの構成例を示す図である。
【図5】図4のモノポールアンテナを従来の携帯電話機に適用した構成例を示す図である。
【図6】ノッチアンテナの構成例を示す図である。
【図7】図6のノッチアンテナを従来の携帯電話機に適用した構成例を示す図である。
【図8】図5のアンテナ装置を従来の折りたたみ式携帯電話機に適用した構成例を示す図である。
【図9】図7のアンテナ装置を従来の折りたたみ式携帯電話機に適用した構成例を示す図である。
【図10】図8と図9の従来の折りたたみ式携帯電話機の外観の構成例を示す図である。
【図11】板状逆Fアンテナの構成例を示す図である。
【図12】図11の板状逆Fアンテナを従来の携帯電話機に適用した構成例を示す図である。
【図13】図11のアンテナ装置を従来の折りたたみ式携帯電話機に適用した構成例を示す図である。
【図14】図13の従来の折りたたみ式携帯電話機の外観の構成例を示す図である。
【図15】図13の従来の折りたたみ式携帯電話機の外観の他の構成例を示す図である。
【図16】従来の折りたたみ式携帯電話機の他の構成例を示す図である。
【図17】ダイポールアンテナの構成例を示す図である。
【図18】図17のダイポールアンテナを従来の携帯電話機に適用した構成例を示す図である。
【図19】本発明を適用した携帯電話機の外観の構成例を示す図である。
【図20】図19の携帯電話機のアンテナ装置の構成例を示す図である。
【図21】図20のアンテナ装置の電気的な構成例を示すブロック図である。
【図22】図20のアンテナ装置の切り換え処理を説明するフローチャートである。
【図23】図20のアンテナ装置のインピーダンス特性を説明する図である。
【図24】図20の携帯電話機のアンテナ装置の他の構成例を示す図である。
【図25】図20の携帯電話機のアンテナ装置のさらに他の構成例を示す図である。
【図26】図20の携帯電話機のアンテナ装置のさらに他の構成例を示す図である。
【図27】図26のアンテナ装置の電気的な構成例を示すブロック図である。
【図28】図26のアンテナ装置の切り換え処理を説明するフローチャートである。
【図29】図26の携帯電話機のアンテナ装置の他の構成例を示す図である。
【図30】図26の携帯電話機のアンテナ装置のさらに他の構成例を示す図である。
【図31】図26の携帯電話機のアンテナ装置の他の構成例を示す図である。
【図32】図26の携帯電話機のアンテナ装置のさらに他の構成例を示す図である。
【図33】図26の携帯電話機のアンテナ装置の他の構成例を示す図である。
【符号の説明】
201 上部筐体,202 下部筐体,203 ヒンジ,211 アンテナ装置,221 下部グランド,222 上部グランド,223 変形モノポールアンテナ素子,224 λ/4素子,225,226 給電部,231 検出部,232 無線回路, 233,234 スイッチ,235 判定部,251 アンテナ装置,261 ノッチアンテナ素子,262給電部,271 アンテナ装置,281 板状逆Fアンテナ素子,282 給電部,301 アンテナ装置,311 λ/2素子,312 給電部,321 スイッチ,341,351,371 アンテナ装置,381 ノッチアンテナ素子,382 給電部,391,401 アンテナ装置
Claims (3)
- 第1のアンテナ素子を有する第1の筐体と、第2のアンテナ素子を有し、前記第1の筐体に対して閉じられた第1の状態と開放された第2の状態との間で開閉自在な第2の筐体からなる携帯無線通信端末において、
無線通信を行う通信手段と、
前記第1の筐体と前記第2の筐体の開閉状態を検出する検出手段と、
前記検出手段により前記第1の筐体と前記第2の筐体とが開放状態であると検出された場合、前記第1のアンテナ素子と前記第2のアンテナ素子とがダイバーシティアンテナを構成するように、前記通信手段を、前記第1のアンテナ素子または前記第2のアンテナ素子に択一的に切り換えて接続するとともに、前記検出手段により前記第1の筐体と前記第2の筐体とが閉じられた状態であると検出された場合、前記第1のアンテナ素子との電磁結合により動作するように、前記第2のアンテナ素子を無給電素子とする接続手段と
を備え、
前記第1の筐体と前記第2の筐体とが閉じられた状態において、前記第1のアンテナ素子の開放端と前記第2のアンテナ素子の開放端が近接する位置に、前記第1のアンテナ素子と前記第2のアンテナ素子が前記第1の筐体内と前記第2の筐体内に設置されている
ことを特徴とする携帯無線通信端末。 - 前記第1のアンテナ素子は、変形モノポールアンテナ素子、ノッチアンテナ素子、または、逆Fアンテナ素子により構成される
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯無線通信端末。 - 前記第2のアンテナ素子は、λ/4素子、λ/2素子、または、ノッチアンテナ素子により構成される
ことを特徴とする請求項1に記載の携帯無線通信端末。
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