JP4186624B2 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用空調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の一般的な車両用空調装置は、車両の計器盤に設けられ、フロントウインドシールドに向けて空調風を吹き出すデフロスタ吹出口と、計器盤に設けられ、乗員の顔部に向けて空調風を吹き出すフェイス吹出口と、乗員の足元に向けて空調風を吹き出すフット吹出口とを備えている。
【0003】
そして、フット吹出口を開口させるフットモード操作スイッチ、フェイス吹出口およびフット吹出口を開口させるバイレベルモード操作スイッチ、フェイス吹出口を開口させるフェイスモード操作スイッチ、およびデフロスタ吹出口を開口させるデフモード操作スイッチを備えている。
【0004】
そして近年では上記吹出口に加え、以下に例示する種々の場所に付加機能としての吹出口(以下、付加機能吹出口と呼ぶ。)が設けられるようになってきている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
1つは、計器盤のうち乗員の正面に設けられて乗員の顔部に向けて空調風を吹き出すフロントフェイス吹出口であり、乗員顔部に正面から空調風を吹き付けるため、従来のセンタフェイス吹出口やサイドフェイス吹出口に比べて乗員に対する気流感を高めることを図っている。
【0006】
1つは、計器盤上面に開口する複数の孔から構成されて乗員の頭部に向けて空調風を吹き出す計器盤吹出口、および天井に開口する複数の孔から構成されて乗員の頭部に向けて空調風を吹き出す天井吹出口であり、吹出風量を低下させることなく風速を低下させて、気流感を感じさせることなく乗員の頭部に向けて空調風を対流させることを図っている。
【0007】
1つは、ドアトリムに備えられてサイドウインドシールドに向けて空調風を吹き出すドア吹出口であり、日射により加熱されたサイドウインドシールドの冷却、外気により冷却されたサイドウインドシールドの加熱を図っている。
【0008】
そして、上述のような付加機能吹出口を備える従来の車両用空調装置では、付加機能吹出口を開閉する付加機能操作スイッチを、フットモード操作スイッチ、バイレベルモード操作スイッチ、フェイスモード操作スイッチ、およびデフモード操作スイッチとは別に追加して備えている。
【0009】
また、付加機能吹出口が複数備えられている従来の車両用空調装置では、複数の付加機能吹出口毎に上記付加機能操作スイッチを、フットモード操作スイッチ、バイレベルモード操作スイッチ、フェイスモード操作スイッチ、およびデフモード操作スイッチとは別に追加して備えている。
【0010】
【特許文献1】
特開2001−270325号公報
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のように付加機能操作スイッチを単純に追加して備えるだけでは操作スイッチがあまりにも多くなってしまうので、乗員が所望の空調状態に設定操作するにあたり、種々の操作スイッチのうちいずれの操作スイッチを選択すればよいかが分かり難く、操作性が悪い。
【0012】
本発明は、上記点に鑑み、乗員が所望の空調状態に設定操作するにあたり、種々の操作手段のうちいずれの操作手段を選択すればよいかを分かり易いものとして、操作性の向上を図ることを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、車両の計器盤(10)に設けられ、車両のウインドシールドに向けて空調風を吹き出すデフロスタ吹出口(11)と、計器盤(10)に設けられ、乗員の顔部に向けて空調風を吹き出すフェイス吹出口(12、13、14)と、乗員の足元に向けて空調風を吹き出すフット吹出口(31)とを備えるとともに、乗員の頭部に向けて空調風を吹き出す複数のヘッド吹出口(15、41)を備え、フット吹出口(31)を開口させるフットモード操作手段(16e)と、フェイス吹出口(12、13、14)およびフット吹出口(31)を開口させるバイレベルモード操作手段(16d)と、フェイス吹出口(12、13、14)を開口させるフェイスモード操作手段(16c)と、デフロスタ吹出口(11)を開口させるデフロスタモード操作手段(16f)とを備える車両用空調装置において、複数のヘッド吹出口は、互いに異なる複数の部位に設けられるとともに、計器盤(10)上面に開口する複数の孔から構成された計器盤吹出口(15)、および、車両の天井(40)に開口する複数の孔から構成された天井吹出口(41)からなり、複数のヘッド吹出口(15、41)のうち少なくとも2つの吹出口を開口させる1つのヘッド吹出モード操作手段(16b)を設けたことを特徴とする。
【0014】
ここで、従来のように複数のヘッド吹出口(15、41)毎にヘッド吹出操作手段を設けると、乗員が頭部の空調を所望する場合には、フットモード操作手段(16e)、バイレベルモード操作手段(16d)、フェイスモード操作手段(16c)、デフロスタモード操作手段(16f)、および各々のヘッド吹出操作手段の中から、複数のヘッド吹出操作手段を選択して操作しなければないため、いずれの操作手段を選択すればよいかが分かり難いものとなってしまう。
【0015】
これに対し、上記請求項1に記載の発明では、複数のヘッド吹出口(15、41)のうち少なくとも2つの吹出口を開口させるヘッド吹出モード操作手段(16b)を設けるので、乗員が頭部の空調を所望する場合には、フットモード操作手段(16e)、バイレベルモード操作手段(16d)、フェイスモード操作手段(16c)、デフロスタモード操作手段(16f)、およびヘッド吹出モード操作手段(16b)の中から、ヘッド吹出モード操作手段(16b)を選択すればよい。よって、複数のヘッド吹出口(15、41)毎にヘッド吹出操作手段を設けた従来の空調装置に比べて、種々の操作手段(16b、16c、16d、16e、16f)のうちいずれの操作手段を選択すればよいかを分かり易いものにでき、操作性の向上を図ることができる。
【0017】
請求項に記載の発明では、サイドウインドシールド(60)に向けて空調風を吹き出すドア吹出口(62)をドアトリム(61)に備え、ヘッド吹出モード操作手段(16b)、フェイスモード操作手段(16c)、バイレベルモード操作手段(16d)およびフットモード操作手段(16e)のうちいずれの操作手段を設定操作しても、ドア吹出口(62)を開口させるようになっていることを特徴とする。
【0018】
これにより、ドア吹出口(62)を開閉させる専用の操作手段を備える場合に比べて、操作手段の数を減らすことができるので、種々の操作手段(16b、16c、16d、16e、16f)のうちいずれの操作手段を選択すればよいかを分かり易いものにでき、操作性の向上を図ることができる。
【0019】
請求項に記載の発明では、ヘッド吹出モード操作手段(16b)、フェイスモード操作手段(16c)、バイレベルモード操作手段(16d)およびフットモード操作手段(16e)を、順に並べて配置したことを特徴とする。
【0020】
これによれば、乗員の上部または下部への吹出風量の多い順に操作手段(16b、16c、16d、16e)が並べて配置されることとなるので、種々の操作手段(16b、16c、16d、16e)のうちいずれの操作手段を選択すればよいかをより一層分かり易いものにできる。
【0023】
請求項に記載の発明では、計器盤(10)のうち車両左右方向の端部に配置されたサイドフェイス吹出口(1)と、計器盤(10)のうち乗員の正面に配置されたフロントフェイス吹出口(3、14)とを備え、サイドフェイス吹出口(1)およびフロントフェイス吹出口(3、14)からフェイス吹出口を構成したことを特徴とする。
【0024】
これによれば、フロントフェイス吹出口(3、14)を備える車両用空調装置において、当該フロントフェイス吹出口(3、14)をサイドフェイス吹出口(1)とともに開口させることとなるので、サイドフェイス吹出口(1)を開口させる操作手段の他に、フロントフェイス吹出口(3、14)を開口させる操作手段を専用に設ける場合に比べて、操作手段の数を減らすことができ、より一層の操作性向上を図ることができる。
【0025】
また、請求項に記載の発明のように、各吹出口(11、12、13、14、15、31、4)の全てを開口させるフルオープンモード操作手段を備えるようにして好適である。
【0026】
また、請求項に記載の発明では、各操作手段(16b、16c、16d、16e、16f)のうち少なくとも1つは、押動式スイッチ、レバー式スイッチおよび画面タッチ式スイッチのいずれかを採用して好適である。
【0027】
ここで、車室内のうち運転席側の空調スペースと助手席側の空調スペースとをそれぞれ独立に空調制御可能な車両用空調装置において、フットモード操作手段(16e)、前記バイレベルモード操作手段(16d)および前記フェイスモード操作手段(16c)は、運転席側空調スペースを空調制御する運転席用操作手段と、助手席側空調スペースを空調制御する助手席用操作手段とに分けて設けられており、運転席用操作手段と助手席用操作手段とが同一の操作パネル内に配置されている場合には、操作手段の数がより極めて多くなる。
【0028】
よって、請求項に記載のように、運転席用操作手段と助手席用操作手段とが同一の操作パネル内に配置されている車両用空調装置に、請求項1ないしのいずれか1つに記載の発明を採用すれば、本発明の効果を発揮させるのに好適である。
【0029】
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の各実施形態を図に基づいて説明する。
【0031】
(第1実施形態)
図1は、車両の計器盤10を車室内側から見た斜視図であり、計器盤10には、デフロスタ吹出口11、フェイス吹出口12、13、14、および計器盤吹出口15が備えられている。
【0032】
デフロスタ吹出口11は、計器盤10の上面に設けられ、車両のフロントウインドシールドに向けて空調風を吹き出すものである。
【0033】
フェイス吹出口12、13、14は、計器盤10のうち車両左右方向の端部に配置されたサイドフェイス吹出口12と、計器盤10のうち乗員の正面に配置されたフロントフェイス吹出口13、14とから構成されている。
【0034】
サイドフェイス吹出口12は乗員の側方から顔部に向けて空調風としての冷風を吹き出すものであり、乗員のうちサイドウインドシールドに対向する面が日射により暖められてしまうことを抑制するのに有効である。
【0035】
符号13に示すフロントフェイス吹出口は、計器10Kの下方に位置して運転者の顔部に向けて正面から主に冷風を吹き出すものであり、符号14に示すフロントフェイス吹出口は、グローブボックス10Gの上方に位置して助手席乗員の顔部に向けて正面から主に冷風を吹き出すものである。このように乗員顔部に正面から空調風を吹き付けるため、サイドフェイス吹出口12や従来のセンタフェイス吹出口に比べて乗員に対する気流感を高めることができる。
【0036】
計器盤吹出口15は、計器盤10上面に開口する複数の孔から構成されており、乗員の頭部に向けて空調風を吹き出すものである。本実施形態では、図1の斜線に示す範囲に上記複数の孔が設けられている。計器盤吹出口15は、吹出風量を低下させることなく風速を低下させて、気流感を感じさせることなく乗員の頭部に向けて空調風を対流させることができる。
【0037】
図2は、計器盤10内側に搭載された送風機ユニット20および空調ユニット30を示す斜視図であり、送風機ユニット20にて送風された空気を空調ユニット30にて加熱、冷却し、温度調節された空調風が車室内に向けて送風される。空調ユニット30には、乗員の足元に向けて温風を吹き出すフット吹出口31が設けられている。
【0038】
また、上記デフロスタ吹出口11、フェイス吹出口12、13、14および計器盤吹出口15は、計器盤10内側に配置された図示しない接続ダクトにより空調ユニット30と連結されて、空調風が流通するようになっている。なお、サイドフェイス吹出口12およびフロントフェイス吹出口13、14は、上記接続ダクトにて連通するようになっている。そして、サイドフェイス吹出口12およびフロントフェイス吹出口13、14の開閉はともに連動して開閉するようになっている。
【0039】
また、図2に示すように、車両の天井40には、複数の孔から構成されて乗員の頭部に向けて空調風を吹き出す天井吹出口41が設けられている。本実施形態では、図2の斜線に示す範囲に上記複数の孔が設けられている。空調ユニット30から送風された空調風は、矢印A1に示すように計器盤10内側に配置された接続ダクト32を流通して車両の前方ピラー(Aピラー)50内部に流入する。その後、矢印A2に示すようにAピラー50から天井40の外板と内装板との間に流入して、天井吹出口41から車室内に吹き出されるようになっている。
【0040】
このような天井吹出口41により、吹出風量を低下させることなく風速を低下させて、気流感を感じさせることなく乗員の頭部に向けて空調風を対流させることができる。
【0041】
なお、計器盤吹出口15および天井吹出口41は、上記特許請求の範囲に記載のヘッド吹出口に対応するものである。また、本実施形態では、送風機ユニット20、空調ユニット30、接続ダクト32、各種吹出口11、12、13、14、15、31、41、および後述の各種操作スイッチを有する操作パネル16等から車両用空調装置を構成している。
【0042】
そして、空調ユニット30内に設けられた吹出モード切替ドアを作動させることにより、各種吹出口12〜41のうち選択された吹出口を開口させる各種吹出モードが設定可能になっている。
【0043】
本実施形態の車両用空調装置は次に示す吹出モードを備えている。すなわち、フット吹出口31から空調風を吹き出させるフットモード、フェイス吹出口12〜14およびフット吹出口31から空調風を吹き出させるバイレベルモード、フェイス吹出口12〜14から空調風を吹き出させるフェイスモード、デフロスタ吹出口11から空調風を吹き出させるデフロスタモードと、これらの吹出モードに加え、計器盤吹出口15および天井吹出口41から空調風を吹き出させるヘッド吹出モードを備えている。
【0044】
計器盤10のうち車両左右方向略中央部分には、操作パネル16が備えられている。操作パネル16には、空調装置の作動状態および運転設定状態等を示す表示部16aと、乗員により設定操作される操作手段としての各種スイッチ16b〜16kとが備えられている。
【0045】
符号16bはヘッドモードスイッチを示しており、当該スイッチ16bを操作するとヘッド吹出モードに設定される。
【0046】
符号16cはフェイスモードスイッチを示しており、当該スイッチ16cを操作するとフェイスモードに設定される。
【0047】
符号16dはバイレベルモードスイッチを示しており、当該スイッチ16dを操作するとバイレベルモードに設定される。
【0048】
符号16eはフットモードスイッチを示しており、当該スイッチ16eを操作するとフットモードに設定される。
【0049】
符号16fはデフロスタモードスイッチを示しており、当該スイッチ16fを操作するとデフロスタモードに設定される。
【0050】
符号16gは内外気切替スイッチを示しており、当該スイッチ16gを操作すると、送風機ユニット20にて内気を吸入して送風する内気モードと、外気を吸入して送風する外気モードとに切替設定される。
【0051】
符号16hは空調装置の起動と停止とを切替操作する起動スイッチである。符号16iは上述した各種吹出モードを自動的に切り替えるオートモード設定スイッチである。符号16jは風量を設定する風量設定スイッチである。符号16kは目標空調温度を設定する温度設定スイッチである。
【0052】
ヘッドモードスイッチ16b、フェイスモードスイッチ16c、バイレベルモードスイッチ16dおよびフットモードスイッチ16eは、車両左右方向に順に並べて配置されている。本実施形態では、上記各スイッチ16b、16c、16d、16eに加えデフモードスイッチ16fを、フットモードスイッチ16eに対してバイレベルモードスイッチ16dの反対側に並べて配置している。
【0053】
なお、上記各スイッチ16b〜16jには押動操作される押動式スイッチが採用され、温度設定スイッチ16kには回動操作されるダイヤル式スイッチが採用されている。
【0054】
オートモード設定スイッチ16iにより各種吹出モードを自動的に切り替えるオートモードが設定されている場合であっても、各モードスイッチ16b〜16fを操作すれば、当該操作による設定に吹出モードが切り替わるようになっている。
【0055】
表示部16aは、各モードスイッチ16b〜16fによる設定状態をはじめ、他のスイッチ16g〜16kによる設定状態および作動状態を表示するようになっている。また、選択された吹出モードは、表示部16aに表示されるとともに、操作パネル16のうち各モードスイッチ16b〜16f近傍に設けられたインジケータIの点灯により表示される。
【0056】
以上により、本実施形態によれば、ヘッド吹出口としての計器盤吹出口15および天井吹出口41をともに開口させるヘッドモードスイッチ16bを設けているので、乗員が頭部の空調を所望する場合には、フットモードスイッチ16e、バイレベルモードスイッチ16d、フェイスモードスイッチ16c、デフロスタモードスイッチ16f、およびヘッドモードスイッチ16bの中から、ヘッドモードスイッチ16bを選択すればよい。よって、複数のヘッド吹出口15、41毎にヘッド吹出スイッチを設けた従来の空調装置に比べて、種々の吹出モードスイッチ16b〜16fのうちいずれのスイッチを選択すればよいかを分かり易いものにでき、操作性の向上を図ることができる。
【0057】
また、本実施形態によれば、ヘッドモードスイッチ16b、フェイスモードスイッチ16c、バイレベルモードスイッチ16dおよびフットモードスイッチ16eは、車両左右方向に順に並べて配置しているので、乗員の上部への吹出風量の多い順に操作スイッチ16b〜16eが並べて配置されることとなり、種々の操作スイッチ16b〜16eのうちいずれの操作スイッチを選択すればよいかをより一層分かり易いものにできる。
【0058】
(第2実施形態)
上記第1実施形態に係る車両用空調装置は、デフロスタ吹出口11、フェイス吹出口12、13、14、フット吹出口31、計器盤吹出口15および天井吹出口41を備えているが、本実施形態ではこれらの吹出口に加え、図4に示すように、ドアトリム61の上部に、サイドウインドシールド60に向けて空調風を吹き出すドア吹出口62を備えている。ドア吹出口62は、上記特許請求の範囲に記載の付加機能吹出口に相当する。
【0059】
ドア吹出口62からの空調風により、冷房運転時において日射により加熱されたサイドウインドシールド60を冷却できる。また、暖房運転時において外気により冷却されたサイドウインドシールド60加熱できる。
【0060】
そして、フットモードスイッチ16e、バイレベルモードスイッチ16d、フェイスモードスイッチ16c、デフロスタモードスイッチ16fおよびヘッドモードスイッチ16bのいずれを設定操作しても、ドア吹出口62を開口させてサイドウインドシールド60に向けて空調風を吹き出すようになっている。
【0061】
これにより、上記各種吹出モードスイッチ16b〜16fとは別に追加してドア吹出操作スイッチを設ける従来の空調装置に比べて、操作スイッチの数を減らすことができるので、種々の操作スイッチ16b〜16fのうちいずれの操作スイッチを選択すればよいかを分かり易いものにでき、操作性の向上を図ることができる。
【0062】
(第3実施形態)
上記第1実施形態では計器盤10内側に搭載された空調ユニット30からの空調風が、各種吹出口11、12、13、14、15、31、41に送風されて吹き出すようになっているのに対し、本実施形態では、図5に示すように後席の車両後方側にリア用空調ユニット300を搭載しており、天井吹出口41のうち車両後方領域に位置する吹出口41aからは、リア用空調ユニット300から送風される空調風が送風されて吹き出されるようになっている。
【0063】
リア用空調ユニット300から送風された空調風は、矢印A3に示すように後方ピラー(Cピラー)51内部に配置された接続ダクト300aを流通して天井40の外板と内装板との間に流入し、天井吹出口41aから車室内に吹き出されるようになっている。
【0064】
なお、リア用空調ユニット300には、後席乗員の足元に温風を吹き出すリア用フット吹出口、後席乗員の顔部に冷風を吹き出すリア用フェイス吹出口が備えられている。
【0065】
このように、空調ユニット30に加えリア用空調ユニット300を搭載した車両にも本発明を適用することができ、この場合には、操作パネル16のヘッドモードスイッチ16bの操作により後方領域に位置する天井吹出口41aを開口させるようにすればよい。或いは、操作パネル16とは別に後席乗員が操作するための図示しないリア用操作パネルを設け、当該リア用操作パネルにヘッドモードスイッチ16bと同様のスイッチを設けるようにすればよい。
【0066】
(第4実施形態)
上記第1実施形態の操作パネル16は空調装置の設定操作および設定状態表示を行うものであったが、図6に示すように、本実施形態の操作パネルは、ナビゲーション装置等の空調装置以外の車載装置の設定操作および設定状態表示を行うマルチ操作パネル160である。
【0067】
また、上記第1実施形態の各スイッチ16b〜16jには押動操作される押動式スイッチが採用され、温度設定スイッチ16kには回動操作されるダイヤル式スイッチが採用されているが、本実施形態の各スイッチ16b〜16kにはタッチパネル式のスイッチが採用されている。因みに、タッチパネル式スイッチの採用にともない第1実施形態におけるインジケータIを廃止して、各スイッチ16b〜16kの部分が設定操作された旨を表示するようになっている。
【0068】
(他の実施形態)
上記第2実施形態では、上記特許請求の範囲に記載の付加機能吹出口としてドア吹出口62を適用させているが、本発明の実施にあたり、計器盤吹出口15や天井吹出口41も付加機能吹出口として適用させることができる。
【0069】
その場合には、ヘッドモードスイッチ16bを廃止して、フットモードスイッチ16e、バイレベルモードスイッチ16d、フェイスモードスイッチ16c、デフロスタモードスイッチ16fおよびヘッドモードスイッチ16bの少なくとも1つのスイッチと連動して、付加機能吹出口としての計器盤吹出口15、天井吹出口41を開口させるようにすれば、上記各種吹出モードスイッチ16b〜16fとは別に追加して付加機能吹出操作スイッチを設ける場合に比べて、操作スイッチの数を減らすことができ、ひいては、種々の操作スイッチ16b〜16fのうちいずれの操作スイッチを選択すればよいかを分かり易いものにできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る車両の計器盤を車室内側から見た斜視図である。
【図2】第1実施形態に係る送風機ユニットおよび空調ユニットを示す斜視図である。
【図3】第1実施形態に係る操作パネルを示す正面図である。
【図4】本発明の第2実施形態に係るドア吹出口の位置を示す斜視図である。
【図5】本発明の第3実施形態に係るリア用空調ユニットの搭載位置を示す斜視図である。
【図6】本発明の第4実施形態に係る操作パネルを示す正面図である。
【符号の説明】
10…計器盤、11…デフロスタ吹出口、
15…計器盤吹出口(ヘッド吹出口)、
16b…ヘッドモードスイッチ(ヘッド吹出モード操作手段)、
16c…フェイスモードスイッチ、16d…バイレベルモードスイッチ、
16e…フットモードスイッチ、31…フット吹出口、
41…天井吹出口(ヘッド吹出口)。

Claims (7)

  1. 車両の計器盤(10)に設けられ、車両のウインドシールドに向けて空調風を吹き出すデフロスタ吹出口(11)と、前記計器盤(10)に設けられ、乗員の顔部に向けて空調風を吹き出すフェイス吹出口(12、13、14)と、乗員の足元に向けて空調風を吹き出すフット吹出口(31)とを備えるとともに、
    乗員の頭部に向けて空調風を吹き出す複数のヘッド吹出口(15、41)を備え、
    前記フット吹出口(31)を開口させるフットモード操作手段(16e)と、
    前記フェイス吹出口(12、13、14)および前記フット吹出口(31)を開口させるバイレベルモード操作手段(16d)と、
    前記フェイス吹出口(12、13、14)を開口させるフェイスモード操作手段(16c)と、
    前記デフロスタ吹出口(11)を開口させるデフロスタモード操作手段(16f)とを備える車両用空調装置において、
    前記複数のヘッド吹出口は、互いに異なる複数の部位に設けられるとともに、前記計器盤(10)上面に開口する複数の孔から構成された計器盤吹出口(15)、および、車両の天井(40)に開口する複数の孔から構成された天井吹出口(41)からなり、
    前記複数のヘッド吹出口(15、41)のうち少なくとも2つの吹出口を開口させる1つのヘッド吹出モード操作手段(16b)を設けたことを特徴とする車両用空調装置。
  2. サイドウインドシールド(60)に向けて空調風を吹き出すドア吹出口(62)をドアトリム(61)に備え、
    前記ヘッド吹出モード操作手段(16b)、前記フェイスモード操作手段(16c)、前記バイレベルモード操作手段(16d)および前記フットモード操作手段(16e)のうちいずれの操作手段を設定操作しても、前記ドア吹出口(62)を開口させるようになっていることを特徴とする請求項に記載の車両用空調装置。
  3. 前記ヘッド吹出モード操作手段(16b)、前記フェイスモード操作手段(16c)、前記バイレベルモード操作手段(16d)および前記フットモード操作手段(16e)を、順に並べて配置したことを特徴とする請求項1または2のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  4. 前記計器盤(10)のうち車両左右方向の端部に配置されたサイドフェイス吹出口(1)と、
    前記計器盤(10)のうち乗員の正面に配置されたフロントフェイス吹出口(3、14)とを備え、
    前記サイドフェイス吹出口(1)および前記フロントフェイス吹出口(3、14)から前記フェイス吹出口を構成したことを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  5. 前記各吹出口(11、12、13、14、15、31、4)の全てを開口させるフルオープンモード操作手段を備えることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  6. 前記各操作手段(16b、16c、16d、16e、16f)のうち少なくとも1つは、押動式スイッチ、レバー式スイッチおよび画面タッチ式スイッチのいずれかであることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  7. 車室内のうち運転席側の空調スペースと助手席側の空調スペースとをそれぞれ独立に空調制御可能な車両用空調装置に適用され、
    前記フットモード操作手段(16e)、前記バイレベルモード操作手段(16d)および前記フェイスモード操作手段(16c)は、前記運転席側空調スペースを空調制御する運転席用操作手段と、前記助手席側空調スペースを空調制御する助手席用操作手段とに分けて設けられており、
    前記運転席用操作手段と前記助手席用操作手段とが同一の操作パネル内に配置されていることを特徴とする請求項1ないしのいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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